JP6164442B1 - アースフック - Google Patents

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Abstract

【課題】送電線などの電気設備に誘起する誘導電流を大地側に逃がすために用いるアースフックにおいて、電気設備に対する接地を確実に維持し、誘導感電の虞を回避する。【解決手段】アースフック1は、電気絶縁性を有する操作棒2と、操作棒2の一端部に設けられ、通電体に取り付けられる頭部金物3と、接地部材に取り付けられる複数の接地金物4,5と、頭部金物3と複数の接地金物4,5とを電気的に接続するアース線6とを備える。例えば、アース線6は、頭部金物3に電気的に接続される主アース線6aと、この主アース線6aに電気的に接続される副アース線6bとを有し、主アース線6aの先端部に主接地金物4を接続し、副アース線6bの先端部に副接地金物5を接続する。また、一本の主アース線6aの先端部に主接地金物4を接続し、主アース線6aの途中に副接地金物5を接続してもよい。【選択図】 図1

Description

本発明は、送電線などの電気設備に誘起する誘導電流を大地側に逃がすために用いるアースフックに関し、特に、頭部金物と、この頭部金物に電気的に接続されたアース線と、このアース線に電気的に接続された接地金物とを有するアースフックに関する。
送電線等の電気設備に対する作業時においては、作業の安全性を確保するために、アースフックを用いて電気設備を接地するようにしている。
このような接地のために用いられるアースフック1としては、図19に示されるものが公知となっている。これは、作業者が把持可能なエポキシ樹脂等の絶縁素材で構成された操作棒2と、この操作棒2の一端に設けられた頭部金物3と、この頭部金物3に一端が電気的に接続されたアース線6と、アース線6の他端に電気的に接続された接地金物4とを有している(特許文献1等参照)。
頭部金物3は、送電線や機器に付属の取り付け金具等の通電体に係止させるもので、操作棒2の先端部に取り付けられた本体部31と、この本体部31に回動可能に設けられる開閉フック32とを有して構成されている。
接地金物4は、アース線6を鉄構部材などの所定の接地部材に強固に固定するために、金属などの導電材で構成されたコ字状のクランプ本体41と、このクランプ本体41に螺進退可能とするネジ部を備えた押圧部材42とを有し、クランプ本体41の内側に接地部材を配置し、押圧部材42を回して締め付けることで押圧部材とクランプ本体41との間で接地部材を挟持固定するクランプ型を用いる場合が多い。
このようなアースフック1を用いて例えば送電線を接地する場合には、(1)先ず、接地金物4を接地部材の適所に配置し、押圧部材42を回して押圧部材42とクランプ本体41との間で接地部材を挟持固定する。そして、(2)アース線6を接地部材にあだ巻きする等してアースフック1の脱落防止対策を行い、その上で、(3)操作棒2を持って頭部金物3の本体部31と開閉フック32との間に送電線を挿入して頭部金物3を送電線に掛かり止めるようにしている。
また、従来においては、接地金物として上述したクランプ型を用いる場合には、複数の送電線を接地する際に、送電線毎に接地金物を接地部材に締め付けて取り付けた上で頭部金物を送電線や機器に付属の取り付け金具等に係止する作業が必要となり、接地作業が非常に煩雑になることから、アース線の両端部をほぼ同一構造の係止部材として、接地金物の取り付け作業を容易に行えるようにしたアースフックも提案されている(特許文献2参照)。
特開2011−142754号公報 特開2014−166090号公報
しかしながら、接地部材の塗装工事や現寸調査等で、接地金物の位置の変更が必要である場合には、(a)頭部金物を送電線から外し、(b)接地金物を接地部材から一旦外して位置を変更し、(c)しかる後に頭部金物を送電線に再び取り付ける作業が必要となるが、このような作業を行う場合に、手順を誤って、先に接地金物を外してしまうと、誘導感電の危険が生じるものであった。
また、接地金物は風等で緩んで接地部材から脱落する虞もあり、それに気づかずに電気設備に対する作業を行う場合には、安全な作業を確保できなくなる不都合もある。
特に、クランプ型でない係止型の接地金物においては、接地部材に対する強固な取り付け状態が得られないため、接地部材から脱落する虞が多くなり、確実な接地を確保しにくくなる不都合がある。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、電気設備に対する接地を確実に維持し、誘導感電の虞を回避することが可能なアースフックを提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明に係るアースフックは、電気絶縁性を有する操作棒と、前記操作棒の一端部に設けられ、導電体を把持する頭部金物と、接地部材に取り付けられる複数の接地金物と、前記頭部金物と前記複数の接地金物とを電気的に接続するアース線と、を有することを特徴としている。
したがって、このような構成によれば、接地部材に複数の接地金物を取り付けておけば、誤って頭部金物よりも先に接地金物の1つを取り外したとしても、他の接地金物により接地状態は確保されているので、不慮の事故を防ぐことが可能となる。また、接地金物の一部の固定状態が緩んだり、外れたりした場合でも、他の接地金物により接地状態は確保されているので、緩んだり、又は、外れたりした接地金物に誤って触れた場合でも誘導感電の恐れを無くすことが可能となる。
複数の接地金物を設ける形態としては、各種形態が可能であるが、例えば、前記アース線を、前記頭部金物に電気的に接続される主アース線と、この主アース線に電気的に接続される副アース線とを有して構成し、前記複数の接地金物を、前記主アース線の先端部に接続される主接地金物と、前記副アース線の先端部に接続される副接地金物とから構成するようにしてもよい。
主アース線と副アース線は、直列接続されるものであっても、並列接続されるものであっても、主アース線の途中から副アース線を分岐させるものであってもよい。
また、前記アース線を、複数の前記接地金物に接続される一本の主アース線で構成し、前記複数の接地金物を、前記主アース線の先端部に電気的に接続される主接地金物と、前記主アース線の途中に設けられる副接地金物とから構成するようにしてもよい。
ここで、前記主接地金物としては、クリップ型であってもいいが、強化な取り付け状態を確保するために、前記主接地金物は、対峙して設けられた一対のアーム部と、これらアーム部を連結すると共に前記主アース線と接続する連結部を備えた金属製のクランプ本体と、前記クランプ本体の一方のアーム部を貫通するように螺進退するネジ部を備えた押圧部材とを有し、前記ネジ部の先端部に設けられた押圧部と前記クランプ本体の他方のアーム部との間で前記接地部材を挟持するものであってもよい。
また、副接地金物も、対峙して設けられた一対のアーム部と、これらアーム部を連結すると共に前記副アース線と接続する連結部を備えた金属製のクランプ本体と、前記クランプ本体の一方のアーム部を貫通するように螺進退するネジ部を備えた押圧部材とを有し、前記ネジ部の先端部に設けられた押圧部と前記クランプ本体の他方のアーム部との間で前記接地部材を挟持するものであってもよい。
なお、上述した副接地金物が邪魔にならないようにするために、副接地金物を主アース線に沿って収容する伸縮可能な養生袋を設け、副接地金物の不使用時には、養生袋に副接地金物を収容するようにしてもよい。
さらに、アース線の途中に設けられる副接地金物は、主アース線を電気的に接続して保持すると共に前記接地部材を載置する載置面を備えた金属製のクランプ基台と、このクランプ基台の前記載置面に対して前記接地部材を押し付け可能とする押え金物と、前記押え金物を前記接地部材の押し付け方向に対して変位させる付勢機構とから構成するようにしてもよい。
ここで、付勢機構は、前記載置面に対して略平行な支持軸を中心として前記クランプ基台に回動可能に設けられた受金物と、この受金物を介して前記載置面に対して略垂直に螺進退可能として前記押え金物を前記接地部材の押し付け方向に変位させるネジ部を備えた押圧部材とによって構成し、押圧部材を、前記受金物を回動させてクランプ基台に収容可能としてもよい。また、付勢機構は、前記クランプ基台に対してスライド可能な外部部材と、前記クランプ基台に対して前記載置面との間隔が変更される方向に摺動可能な可動部材とを有して構成し、可動部材は、外部部材のクランプ基台からのスライド量が大きくなるほど前記載置面との間隔が狭くなるように変位すると共に、前記載置面と対向する部分に押え金物が取り付けられるものであってもよい。
以上述べたように、本発明に係るアースフックによれば、接地部材に取り付けられる複数の接地金物をアース線を介して共通の頭部金物に接続しているので、電気設備に対する確実な接地を確保することが可能となり、誤って一部の接地金物を頭部金物よりも先に外した場合や、一部の接地金物が接地部材から外れた場合でも、誘導感電の事故を回避することが可能となる。
図1は、本発明に係るアースフックの構成例を示す図である。 図2(a)は、図1に示すアースフックの副接地金物を示す側面図であり、図2(b)は、図2(a)の副接地金物を押圧部材が設けられた側と反対側から見た図であり、図2(c)は、図2(a)の副接地金物を押圧部材が設けられた側から見た図である。図2(d)は、図1に示すアースフックの主接地金物を示す側面図であり、図2(e)は、図2(d)の主接地金物を押圧部材が設けられた側と反対側から見た図であり、図2(f)は、図2(d)の主接地金物を押圧部材が設けられた側から見た図である。 図3は、図1のアースフックの副接地金物を主アース線に沿って養生袋に収容した状態を示す図である。 図4は、図1に示すアースフックを用いて送電線を接地するために、主接地金物と副接地金物を接地部材に取り付けた状態を示す図である。 図5は、図1の構成例の変形例(副アース線の接続位置を変更した例)を示す図である。 図6は、図5のアースフックの副接地金物を主アース線に沿って養生袋に収容した状態を示す図である。 図7は、本発明に係るアースフックの他の構成例を示す図である。 図8は、図7に示すアースフックのアース線の途中に設けられる副接地金物の構成例を示すもので、使用前の状態を示す図である。図8(a)は、副接地金物の押圧部材をクランプ基台に収容した状態を示す平面図、図8(b)は、図8(a)をアース線の軸線に沿って見た側面図、図8(c)は、図8(a)をアース線の軸線に対して垂直となる方向から見た正面図、図8(d)は斜視図である。 図9は、図8で示す副接地金物のクランプ基台とこれに取り付けられる部材を示す図であり、図9(a)は、クランプ基台の平面図、図9(b)は、クランプ基台の側面図、図9(c)は、クランプ基台の正面図であり、図9(d)はアース線をクランプ基台に取り付ける取り付け金物を示す図である。 図10は、図8で示す副接地金物の押え金物を示す図であり、図10(a)は、その平面図、図10(b)は、その側面図、図10(c)は、その正面図である。 図11は、図8で示す副接地金物の押圧部材を示す図であり、図11(a)は、その平面図、図11(b)は、その側面図、図11(c)は、その正面図である。 図12は、図8で示す副接地金物の受金物を示す図であり、図12(a)は、その平面図、図12(b)は、その側面図、図12(c)は、その正面図である。 図13は、図8で示す副接地金物を接地部材(鉄構部材)に取り付けた状態を示す図であり、図13(a)は、その平面図、図13(b)は、図13(a)をアース線の軸線に沿って見た側面図、図13(c)は、図13(a)をアース線の軸線に対して垂直となる方向から見た正面図、図13(d)は斜視図である。 図14は、アース線の途中に設けられる副接地金物の他の構成例を示すもので、図14(a)は、その平面図、図14(b)は、その側面図、図14(c)は、その正面図、図14(d)は接地部材を挟み付けた状態を示す正面図である。 図15は、図14で示す副接地金物の外部部材を示す図であり、図15(a)は、その平面図、図15(b)は、その側面図、図15(c)は、その正面図である。 図16は、図14で示す副接地金物のクランプ基台を示す図であり、図16(a)は、その平面図、図16(b)は、その側面図、図16(c)は、その正面図である。 図17は、図14で示す副接地金物の可動部材を示す図であり、図17(a)は、その平面図、図17(b)は、その側面図、図17(c)は、その正面図である。 図18は、図14で示す副接地金物を接地部材に固定する手順を示す図であり、図18(a)は、接地部材に副接地金物を固定する前の状態を示す斜視図であり、図18(b)は、接地部材に副接地金物を固定した状態を示す斜視図である。 図19は、従来のアースフックを示す図である。
以下、この発明に係るアースフックの実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、アースフック1は、操作棒2と、この操作棒2の先端部に固定された頭部金物3と、接地部材に取り付けられる複数の接地金物4、5と、頭部金物3と複数の接地金物4,5とを接続するアース線6とを有して構成されている。
操作棒2は、エポキシ樹脂等の電気絶縁性素材で構成されているもので、作業者が把持可能な径(例えば、直径30〜40cm)に形成され、全長が0.5m〜6.0m程度のパイプ状部材で構成されている。
頭部金物3は、電線や機器に付属の取り付け金具等に係止させるもので、操作棒2の先端部に取り付けられた本体部31と、この本体部31に回動可能に設けられた開閉フック32とを有して構成されている。
本体部31は、操作棒2に対して着脱可能であってもよいが、この例では、操作棒2が常時取り付けられた固定式となっている。本体部31は、操作棒2を軸心回りに回転させることにより開閉フック32を開閉させる図示しない開閉機構を収納した金属カバー33を備えている。
開閉フック32は、本体部31の先端部に設けられた回動軸34を中心に回動可能に取り付けられ、操作棒2の回転に伴って、回動軸34を中心に回動して金属カバー33に対して接近したり離反したりするようになっている。すなわち、開閉フック32は、操作棒2が軸心回りに一方向(例えば、時計回り)に回転されることで閉じる方向に回動し、操作棒2が軸心回りに他方向(例えば、反時計回り)に回転されることで開く方向に回動する。開いた状態で開閉フック32と金属カバー33との間に接地対象物である電気設備の通電体を配置し、その状態で開閉フック32を閉じることで開閉フック32と金属カバー33との間に通電体を挟持して電気的に導通状態とする。
また、金属カバー33の開閉フック32とは反対側となる背面部には、アース線6を取り付けるための取り付け金具35が設けられている。
これに対して、複数の接地金物4、5は、この例では、主接地金物4と副接地金物5との2つの接地金物からなり、図2にも示されるように、それぞれ同じ構造を有している。
それぞれの接地金物4,5は、クランプ型であり、導電性金属で構成されたコ字状のクランプ本体41、51と、このクランプ本体41、51に螺進退可能に設けられたネジ部42a,52aを有する押圧部材42,52とを有して構成されている。
クランプ本体41,51は、対峙して設けられた一対のアーム部41a,41b,51a,51bと、それぞれのアーム部41a,41b,51a,51bの一端部を連結すると共にアース線6と接続する取り付け金具43、53が背面に設けられた連結部41c,51cとによって構成されている。押圧部材42,52は、このクランプ本体41,51の一方のアーム部41a、51aを貫通するように螺進退するネジ部42a,52aと、このネジ部42a,52aのクランプ本体41,51の外側に位置する端部に設けられたハンドル部42b、52bと、ネジ部42a,52aのクランプ本体41,51の内側に位置する端部に設けられた押圧部42c、52cとを備えるもので、押圧部42c、52cとクランプ本体41,51の他方のアーム部41b、51bとの間に接地部材となる鉄構部材を配置し、この鉄構部材をハンドル部42b、52bを回転させて押圧部42c、52cとアーム部41b、51bとの間で挟持可能としている。
アース線6は、頭部金物3と主接地金物4とを接続する主アース線6aと、主接地金物4と副接地金物5とを接続する副アース線6bとから構成されている。主アース線6aの一端部は、前記頭部金物3の取り付け金具35に取り付けられて金属カバー33に電気的に接続され、主アース線6aの他端部は、副アース線6bの一端部と共に主接地金物4のクランプ本体41の背面に設けられた取り付け金具43に取り付けられ、主接地金物4及び副アース線6bと電気的に接続されている。さらに、副アース線6bの他端部は、副接地金物5のクランプ本体51の背面に設けられた取り付け金具53に取り付けられ、副接地金物5と電気的に接続されている。
なお、上述の構成例においては、主アース線6a及び副アース線6bの一部を覆う養生袋7が設けられており、アースフック1を使用していない場合には、図3に示されるように、副接地金物5を主アース線6aに沿って配置し、その状態で副接地金物5をアース線6と共に養生袋7に収容するようにしている。この養生袋7は、主アース線6aに沿って伸縮可能な上下端が開放された筒状のもので、下端部がインシュロック7a等の締結手段によって主接地金物4の近傍に固定され、上端部と中間部の適所をマジックバンド7b,7cで絞ることにより副接地金物5を主アース線6aに対して保持しつつ覆うようにしている。
以上の構成において、上述したアースフック1を用いて接地作業を行うには、図4に示されるように、主接地金物4を接地部材となる鉄構部材100に取り付ける(主接地金物4のクランプ本体41の内側に鉄構部材100を配置し、押圧部材42のハンドル部42bを回して押圧部42cとアーム部41bとの間で鉄構部材100を挟持する)。
その後、養生袋7の上端部と中間部のマジックバンド7b、7cを取り外して養生袋7を主アース線6aに沿って下方へ押し下げ、収容されていた副接地金物5を表出させる。そして、接地部材となる鉄構部材100に副アース線6bをあだ巻きした後、副接地金物5を鉄構部材100に同様に取り付ける(副接地金物5のクランプ本体51の内側に鉄構部材100を配置し、押圧部材52のハンドル部52bを回して押圧部52cとアーム部51bとの間で鉄構部材100を挟持する)。
以上の接地部材への接地金物4,5の取り付けが終わった後に、操作棒2を持ち上げて接地したい電気設備の通電体(この例では送電線200)に頭部金物3をアプローチし、操作棒2を軸心回りに回転させて開閉フック32を開方向に回動させ、送電線200を開閉フック32と金属カバー33との間に配置した後に、操作棒2を軸心回りに逆回転させて送電線200を開閉フック32と金属カバー33とで挟み込んで送電線200に頭部金物3を掛かり止めれば接地作業は完了する。
したがって、鉄構部材100の塗装工事や現寸調査等で、接地金物の位置の変更が必要となる場合において、頭部金物3を送電線200から取り外す前に、誤って主接地金物4を外した場合や、主接地金物4が風等で緩んで鉄構部材100から脱落した場合でも、副接地金物5によって送電線200の接地は確保されているので、誘導感電の虞を回避することが可能となる。
また、アースフック1の不使用時には、副接地金物5は主アース線6aに沿って養生袋7に収容されて保持されるので、互いの接地端子やアース線が絡まる不都合を低減できると共に、アースフック1の持ち運びも容易となり、主接地金物4だけを用いる場合に副接地金物5が誤って作業者に触れる虞もなくなる。
なお、上述した構成においては、副アース線6bを主アース線6aが接続する主接地金物4の取り付け金具43に接続して主接地金物4と副接地金物5とを直列接続した態様を示したが、副アース線6bを頭部金物3に主アース線6aと共に接続して副接地金物5を主接地金物4に対して並列に接続しても、図5に示されるように、副アース線6bを主アース線6aの途中に接続金具8を用いて電気的に接続し、主アース線6aの途中から副アース線6bを分岐させて副接地金物5を設けるようにしてもよい。
このように頭部金物3や主アース線6aの途中から副アース線6bを分岐させる構成においては、図6に示されるように(図6においては、主アース線6aの途中から副アース線6bを分岐させる構成を示す)、副接地金物5を上方から主アース線6aに沿って配置し、その状態で養生袋7にアース線6と共に収容するようにしてもよい。このような構成においては、養生袋7の上端部をインシュロック7a等の締結手段によって接続金具の近傍に固定し、下端部と中間部の適所をマジックバンド7b,7cで絞ることにより副接地金物5を主アース線6aに対して保持しつつ覆うようにするとよい。
また、副接地金物5は、1つに限らず複数設けてもよく、図1の一点鎖線に示されるように、主接地金物4に複数の副アース線6bを取り付けて副接地金物5を主接地金物4に対して並列に複数接続しても、また、副接地金物5に他の副接地金物の副アース線6bを接続して副接地金物5を直列に複数接続するようにしてもよい。また、図5の一点鎖線で示されるように、主アース線の途中から副アース線を複数分岐させて副接地金物5を複数設けるようにしてもよい。
以上の構成においては、複数の接地金物4,5をアース線6a,6bの先端部に設けた例であるが(主接地金物4を主アース線6aの先端部に設け、副接地金物5を副アース線6bの先端部に設けたものであるが)、図7に示されるように、1本のアース線6(主アース線6a)に対して主接地金物4と副接地金物5とを設けるようにしてもよい。すなわち、主アース線6aの先端部に主接地金物4を電気的に接続し、また、主アース線6aの途中に副接地金物5を電気的に接続するとよい。
このような構成においては、主接地金物4は、前記構成例と同様の接地金物を用いることができるため、同一個所に同一番号を付して説明を省略するが、副接地金物5は、アース線6の途中に設けられるので、主接地金物4とは異なる構造とすることが好ましい。
そのような副接地金物5としては、アース線6に電気的に接続されて該アース線を保持するクランプ基台と、このクランプ基台に対して接地部材を押し付け可能に変位する押え金物と、押え金物を接地部材の押し付け方向に対して進退させる駆動手段とを有して構成するとよい。例えば、図8〜図13に示す回転押圧式の接地金物や、図14〜図18で示すスライド押圧式の接地金物を採用するとよい。
先ず、図8〜図13に示す副接地金物5について説明すると、クランプ基台61は、導電性金属で構成されているもので、図9にも示されるように、所定の間隔を空けて互いに対峙する対をなすクランプ片61a,61bとこれらクランプ片61a,61bの一側縁を連結する連結部61cとを有するコ字状のクランプ本体によって構成され、一方のクランプ片61aの外面(この例では、クランプ片61aの図中下面)にアース線6が取り付け金具63によって保持されて電気的に接続されている。このクランプ片61aの内面(クランプ片61aの図中上面)は、接地部材となる鉄構部材を載置する載置面61dとしている。
他方のクランプ片61bには、後述する押圧部材63を収容すると共に受金物64を回転可能に取り付けるスリット65が連結部61cと反対側の側縁中央から連結部61cに向かって延設されている。また、他方のクランプ片61bの連結部61cとの境目には、クランプ片61a,61b間に形成された接地部材挿入空間66に配置される後述する押え金物62(図10に示す)のフランジ部62bを摺動可能に挿入する係合溝67が連結部61cの両脇に形成されている。
スリット65には、受金物64を介して押圧部材63が取り付けられている。この押圧部材63は、図11に示されるように、握持可能なハンドル部63aとこのハンドル部63aから垂直に突設されたネジ部63bとを有して構成され、受金物64を介してネジ部63bがスリット65に配置されている。
受金物64は、図12に示されるように、押圧部材63のネジ部63bと螺合してネジ部63bを螺進退させる筒状受部64aと、この筒状受部64aの周面から相反する外方へ突設された対をなす支持軸64bとを有して構成されている。この支持軸64bは、スリット65の終端部近傍において互いに対峙する内面に前記載置面61dと略平行に形成された支持孔68に回転可能に挿入されている。
したがって、受金物64は、載置面61dに対して略平行な支持軸64bを中心としてクランプ片61bに回転可能に取り付けられ、押圧部材63は、クランプ片61bと平行になる位置から垂直に立設する位置にかけて回動可能となっている。
クランプ片61bの連結部61cからの突設量は、クランプ片61aの連結部61cからの突設量よりも短く形成され、押圧部材63のネジ部63bの受金物64に対する螺合量を小さくして(ネジ部63bが受金物64から突出しない程度の螺合量として)、押圧部材63を倒した状態においては、押圧部材63のネジ部63bがスリット65内に収容され、また、ハンドル部63aがクランプ片61bと干渉せずに面一となるようクランプ本体61に収容されるようになっている。
この例において、押圧部材63を倒してクランプ片61bとハンドル部63aとを面一とした場合には、押圧部材63とこれを受金物64を介して連結したクランプ片61bとを合わせた大きさが、クランプ片61aの大きさとほぼ同じになるように設定され、また、押圧部材63を起こして軸心回りにハンドル部63aを回転させた場合には、ネジ部63bが、受金物64から突出してその先端部が載置面61dの近傍まで変位するようになっている
押え金物62は、金属板によって構成され、図10にも示されるように、クランプ片61aからはみ出ない程度の大きさに形成された平板部62aと、この平板部62aの一側縁の両側が屈曲されて、前記係合溝67に摺動可能に挿入するフランジ部62bとを有して構成されている。このフランジ部62bの平板部62aからの突出量は、平板部62aが一方のクランプ片61bの内面から他方のクランプ片61aの内面にかけて変位しても、係合溝67から外れない程度の長さに形成されている。
そして、この押え金物62は、接地部材挿入空間66の終端まで挿入されてフランジ部62bを係合溝67に挿入した状態で、クランプ片61aとの間に介在されたスプリング69(例えば、左右2個所に設けられる)により、クランプ片61bに向かって常時付勢されている。また、押圧部材63を起こしてハンドル部63aをネジ部63bの軸心回りに回転させ、ネジ部63bを受金物64から突出させていくと、ネジ部63bの先端は押え金物62のスプリグ69が配された側とは反対側の面に押し付けられ、押え金物62をスプリング69のバネ力に抗して載置面61dに向かって変位するようになっている。
したがって、アース線6が取り付けられた副接地金物5のクランプ本体61の接地部材挿入空間56に鉄構部材100を挿入した後に、図13に示されるように、押圧部材63を起こしてハンドル部63aをネジ部63bの軸心回りに回転させると、押え金物62は、押圧部材63のネジ部63bによってスプリング69のバネ力に抗して押し下げられ、鉄構部材100を押え金物62とクランプ片61aとの間で挟持することが可能となるので、鉄構部材100に副接地金物5を固定することが可能となる。
以上の構成において、上述したアースフック1を用いて接地作業を行うには、前記構成例と同様に、主接地金物4を接地部材となる鉄構部材100に取り付ける(主接地金物4のクランプ本体41の内側に鉄構部材100を配置し、押圧部材42のハンドル部42bを回して押圧部42cとアーム部41bとの間で鉄構部材100を挟持する)。
その後、アース線6(主アース線6a)の途中に設けられた副接地金物5を鉄構部材100にアプローチし、鉄構部材100をクランプ本体61の接地部材挿入空間66(接地部材挿入空間66の押え金物62とクランプ片61aとの間)に挿入する。そして、クランプ片61bに設けられている押圧部材63を起こしてハンドル部63aを回転させ、ネジ部63bを接地部材挿入空間66に押し出せば、このネジ部63bによって押え金物62がスプリング69のバネ力に抗して移動し、鉄構部材100が押え金物62とクランプ片61aとの間で挟持される。
したがって、この例においても、主接地金物4と副接地金物5との2個所で接地されているので、頭部金物3を送電線200から取り外す前に、誤って主接地金物4を外した場合や、主接地金物4が風等で緩んで鉄構部材100から脱落した場合でも、副接地金物5によって電気設備の接地状態を確保することが可能となり、誘導感電の虞を回避することが可能となる。
また、この例においては、主接地金物4と異なり、幅広の押え金物62でクランプ本体61のクランプ片61aとの間に鉄構部材100を挟持するので、鉄構部材100に対する副接地金物5の安定した固定状態を維持することが可能となる。
なお、この例においても、副接地金物5は、主アース線6aの途中に複数設けるようにしてもよい。
次に、図14〜図18に示す副接地金物5について説明すると、この副接地金物5は、アース線6の途中に設けられる点で図8〜図13に示す副接地金物5と同様であるが、鉄構部材100への取り付けが、本体をスライドさせることによりワンタッチで行える点で前記構成例と異なっている。
この副接地金物5は、図14に示されるように、断面コ字状の外部部材71と、この外部部材71の内側でスライド可能に組み付けられるクランプ基台72と、外部部材71の内側でクランプ基台72と共にスライド可能に組み付けられると共に、クランプ基台72に対して該クランプ基台72のスライド方向と直交する方向(図中、上下方向)にスライド可能に組み付けられる可動部材73とを有して構成されている。
外部部材71は、図15にも示されるように、対峙する一対のクランプ壁71a,71bと、これらクランプ壁71a,71bの互いの一側縁を連結する連結壁71cとを有する断面コ字状に形成され、一対のクランプ壁71a,71bの間に、連結壁71cと反対側が開放されると共に、長手方向(連結壁71cのクランプ壁71a,71bが接続する側縁の延設方向)の両端部が開放され、後述するクランプ基台72と可動部材73とを収容する収容空間74が形成されている。一方のクランプ壁71aと連結壁71cとは、略均一な所定の厚みに形成された平板状に形成されている。これに対して、他方のクランプ壁71bは、外部部材71の長手方向(連結壁71cのクランプ壁が接続する側縁の延設方向)の一方から他方にかけて徐々に肉厚が大きくなる楔状に形成され、他方のクランプ壁71bの内面は、これと対峙する一方のクランプ壁71aの内面に対して傾斜するテーパ面に形成されている。したがって、外部部材71の一対のクランプ壁71a,71b間に形成される収容空間74は、一方のクランプ壁71aの内面と他方のクランプ壁71bの内面との距離が、外部部材71の長手方向の一方から他方にかけて徐々に小さくなるように形成されている。
また、一方のクランプ壁71aの内面には、後述するクランプ基台72の動きをガイドする第1のガイド溝71dが外部部材71の長手方向に形成され、また、他方のクランプ壁71bの内面には、クランプ基台72の動きをガイドする第2のガイド溝71eと、可動部材73の動きをガイドする第3のガイド溝71fがそれぞれ外部部材71の長手方向に形成されている。
クランプ基台72は、外部部材71の内側でクランプ壁71a,71b及び連結壁71cに沿ってスライド可能に組み付けられるもので、図16にも示されるように、外部部材71の一方のクランプ壁71aに重ねて摺動可能に配置される底壁72aと、この底壁72aの一側縁から立設された立設壁72bとを有する断面L字状に形成されている。底壁72aは、その長手方向の長さが外部部材71の長手方向の長さとほぼ等しく形成され、長手方向と直交する幅(立設壁72bと垂直をなす方向の幅)は、一方のクランプ壁71aの同方向の幅(連結壁71cと垂直をなす方向の幅)よりも短くなっている。また、立設壁72bは、底壁72aの連結壁71cに近い側縁に沿って立設され、他方のクランプ壁71bに形成された第2のガイド溝71eに先端部が摺動可能に挿入されている。
底壁72aのクランプ壁71aと接触する面には、前記第1のガイド溝71dを摺動する第1の突条72cが長手方向に沿って形成されている。この例では、第1のガイド溝71dは、クランプ壁71aの連結壁71cから離れた側縁(外部部材71の開放側の側縁)の近傍に形成され、第1の突条72cも、これに合わせて、底壁72aの立設壁72bから離れた側縁の近傍に形成されている。
したがって、クランプ基台72は、第1の突条72cが第1のガイド溝71dに案内されつつ、また、立設壁72bが第2のガイド溝71eに案内されつつ、外部部材71の長手方向に相対的に移動可能となっており、また、立設壁72bの背後には(立設壁72bと連結壁71cとの間には)、アース線6を挿通すると共にアース線6をクランプ基台72の立設壁72bに電気的に接続するための接続金具75を収容する退避空間76が形成されている
また、底壁72aの上面(底壁72aのクランプ壁71aが接触する側とは反対側の面)は、鉄構部材100を載置可能とする載置面72dとしており、この載置面72dの適所には(この例では、クランプ基台72の長手方向の両端部には)鉄構部材100を吸着して副接地金物5を鉄構部材100に仮保持するための磁石77がその表面を載置面72dと面一にして固定されている。
可動部材73は、図17にも示されるように、クランプ基台72の立設壁72bに設けられた嵌合凸部72fと嵌合する嵌合凹部73bを側部に備えると共に、上面にテーパ面を形成することで(上面を傾斜させることで)長手方向に沿って厚みが徐々に変化する楔状に形成された可動ブロック73aと、この可動ブロック73aの前記クランプ基台72の底壁72a(載置面72d)と対向する面にスプリング73cを介して固定された押え金物73dとを有して構成されている。
可動ブロック73aは、外部部材71のクランプ壁71bの厚みが厚い側から薄い側にかけて徐々に厚みを厚く形成し、外部部材71が長手方向に移動して可動ブロック73aがクランプ壁71bの長手方向に相対的に変位しても、押え金物73dは、クランプ基台72の底壁72aに対して常に平行となるようになっている。
また、可動ブロック73aは、クランプ壁71bと対峙する面に、前記第3のガイド溝71fを摺動する第2の突条73eが長手方向に沿って形成され、また、クランプ基台72の底壁72aとの間にスプリング78が弾装され、可動ブロック73aのテーパ面をクランプ壁71bのテーパ面に常時当接させるようにしている。この例では、第3のガイド溝71fは、クランプ壁71bの連結壁71cから離れた側縁(外部部材71の開放側の側縁)の近傍に形成され、第2の突条73eも、これに合わせて、嵌合凹部73bから離れた側縁の近傍に形成されている。また、スプリング78は、押え金物73dと干渉しない可動ブロック73aの側部で底壁72aとの間に介在されている。
さらに、クランプ基台72の立設壁72bに設けられた嵌合凸部72fには、底壁72a(載置面72d)に対して垂直となる方向に延設されたガイド溝72gが形成され、これに対して、可動部材73の嵌合凹部73bには、前記ガイド溝72gに摺動可能に嵌合する突条73gが形成されている。
したがって、クランプ基台72と可動部材73とが組み合わされて外部部材71に収容されている状態から、外部部材71をクランプ基台72に対して相対的に長手方向にずらしていくと、クランプ基台72と可動部材73とは一体となって外部部材71から表出するが、クランプ壁71bと可動ブロック73aは、楔状に形成されているので、クランプ基台72の表出量が大きくなるにつれ、可動部材73はクランプ基台72の底壁72a(載置面72d)に近接することとなる。
また、可動ブロック73aのテーパ面(クランプ壁71bと対峙する面)には、係止ピン80が長手方向に間隔を空けて複数(この例では、2つ)設けられている。この係止ピン80は、可動ブロック73aのテーパ面に設けられたピン収容凹部81に収容されるもので、一端部を中心に回動してピン収容凹部81から突出させる方向に図示しないバネ等の付勢部材で常時付勢され、付勢部材の付勢力に抗して係止ピン80をピン収容凹部81に収容しない限りピン収容凹部81を外部部材71(クランプ壁71b)で覆うことができないようになっている。すなわち、クランプ基台72および可動部材73に対して外部部材71をスライドさせ、ピン収容凹部81が外部部材71から外れて表出すると、係止ピン80は付勢部材の付勢力によりピン収容凹部81から突出し、外部部材71を元の位置に戻すことができないようになっている。
このため、クランプ基台72の底壁72aの載置面72dと可動部材73の押え金物73dとの間に挿入される鉄構部材100を、所望の挟持力で挟持できように予めピン収容凹部81の位置を調節しておくことで、鉄構部材100の適切な挟持状態を得ることが可能となる。
したがって、このようなアースフック1を用いて接地作業を行うには、前記構成例と同様に、主接地金物4を接地部材となる鉄構部材100に取り付ける(主接地金物4のクランプ本体41の内側に鉄構部材100を配置し、押圧部材42のハンドル部42bを回して押圧部42cとアーム部41bとの間で鉄構部材100を挟持する)。
その後、アース線の途中に設けられた副接地金物5を鉄構部材100にアプローチし、図18(a)に示されるように、鉄構部材100をクランプ基台72の底壁72aと可動部材73の押え金物73dとの間に挿入し、クランプ基台72の底壁72aの内面(載置面72d)に載置する。これにより、載置面72dに設けられた磁石77により、鉄構部材100に副接地金物5を仮止めすることが可能となる。
そして、この状態で外部部材71をクランプ基台72に対して長手方向(送電線の軸線方向)にスライドさせれば、クランプ基台72は鉄構部材100に磁石77を介して吸着しているので、図18(b)に示されるように、外部部材71と共に移動することはなく、また、可動部材73は、可動ブロック73aが外部部材71のクランプ壁71bに押されてクランプ基台72のガイド溝72gに沿って底壁72a(載置面72d)に近接するように相対的に変位するので、鉄構部材100は、押え金物73dと底壁72a(載置面72d)との間で挟み付けられる。その際、挟持力を大きくするために外部部材をさらにスライドさせていき、ピン収容凹部81が外部部材71から外れると、係止ピン80がピン収容凹部81から突出するので、外部部材71は、後戻りできなくなり、鉄構部材100を強い挟持力で挟持した状態が維持される。
したがって、この例においても、主接地金物4と副接地金物5との2個所で接地されているので、頭部金物3を送電線等の電気設備から取り外す前に、誤って主接地金物4を外した場合や、主接地金物4が風等で緩んで鉄構部材100から脱落した場合でも、副接地金物5によって電気設備の接地状態を確保することが可能となり、誘導感電の虞を回避することが可能となる。
また、この例においても、主接地金物4と異なり、幅広の押え金物73dとクランプ基台72の底壁72aとの間で鉄構部材100を挟持するので、副接地金物5の安定した取り付け状態を維持することが可能となる。
なお、この例においても、副接地金物5は、主アース線6aの途中に複数設けるようにしてもよい。
また、上述の例では、係止ピンを付勢部材の付勢力によって回動させることでピン収容凹部81から突出させるようにしたが、係止ピンを付勢部材の付勢力によりピン収容凹部81から垂直方向に押し上げて突出させるようにしてもよい。
1 アースフック
2 操作棒
3 頭部金物
4 主接地金物
5 副接地金物
6 アース線
6a 主アース線
6b 副アース線
7 養生袋
41,51 クランプ本体
41a,41b,51a,51b アーム部
41c、51c 連結部
42,52 押圧部材
42a,52a ネジ部
42c、52c 押圧部
61、72 クランプ基台
62,73d 押え金物
63 押圧部材
64 受金物
71 外部部材
73 可動部材
100 鉄構部材(接地部材)

Claims (9)

  1. 電気絶縁性を有する操作棒と、
    前記操作棒の一端部に設けられ、通電体に着脱可能に取り付けられる頭部金物と、
    接地部材に着脱可能に取り付けられる複数の接地金物と、
    前記頭部金物と前記複数の接地金物とを電気的に接続するアース線と、
    を有することを特徴とするアースフック。
  2. 前記アース線は、前記頭部金物に電気的に接続される主アース線と、この主アース線に電気的に接続される副アース線とを有し、
    前記複数の接地金物は、前記主アース線の先端部に接続される主接地金物と、前記副アース線の先端部に接続される副接地金物とを有することを特徴とする請求項1記載のアースフック。
  3. 前記アース線は、複数の前記接地金物に接続される一本の主アース線からなり、前記複数の接地金物は、前記主アース線の先端部に電気的に接続される主接地金物と、前記主アース線の途中に接続される副接地金物とからなることを特徴とする請求項1記載のアースフック。
  4. 前記主接地金物は、対峙して設けられた一対のアーム部と、これらアーム部を連結すると共に前記主アース線と接続する連結部を備えた金属製のクランプ本体と、前記クランプ本体の一方のアーム部を貫通するように螺進退するネジ部を備えた押圧部材とを有し、前記ネジ部の先端部に設けられた押圧部と前記クランプ本体の他方のアーム部との間で前記接地部材を挟持するものであることを特徴とする請求項2又は3記載のアースフック。
  5. 前記副接地金物は、対峙して設けられた一対のアーム部と、これらアーム部を連結すると共に前記副アース線と接続する連結部を備えた金属製のクランプ本体と、前記クランプ本体の一方のアーム部を貫通するように螺進退するネジ部を備えた押圧部材とを有し、前記ネジ部の先端部に設けられた押圧部と前記クランプ本体の他方のアーム部との間で前記接地部材を挟持するものであることを特徴とする請求項2記載のアースフック。
  6. 前記副接地金物を前記主アース線に沿って収容する伸縮可能な養生袋が設けられていることを特徴とする請求項2又は5記載のアースフック。
  7. 前記副接地金物は、前記主アース線を電気的に接続して保持すると共に前記接地部材を載置する載置面を備えた金属製のクランプ基台と、このクランプ基台の前記載置面に対して前記接地部材を押し付け可能とする押え金物と、前記押え金物を前記接地部材の押し付け方向に対して変位させる付勢機構とから構成されることを特徴とする請求項3記載のアースフック。
  8. 前記付勢機構は、前記載置面に対して略平行な支持軸を中心として前記クランプ基台に回動可能に設けられた受金物と、この受金物を介して前記載置面に対して略垂直に螺進退可能として前記押え金物を前記接地部材の押し付け方向に変位させるネジ部を備えた押圧部材とによって構成され、前記押圧部材は、前記受金物を回動させて前記クランプ基台に収容可能であることを特徴とする請求項7記載のアースフック。
  9. 前記付勢機構は、前記クランプ基台に対してスライド可能な外部部材と、前記クランプ基台に対して前記載置面との間隔が変更される方向に摺動可能な可動部材とを有して構成され、前記可動部材は、前記外部部材の前記クランプ基台からのスライド量が大きくなるほど前記載置面との間隔が狭くなるように変位すると共に、前記載置面と対向する部分に前記押え金物が取り付けられていることを特徴とする請求項7記載のアースフック。
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