JP6164019B2 - エアフロメータ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のごとき車両の内燃機関(以下、単にエンジンという。)に搭載され、当該エンジンの吸気量(吸入空気流量)を計測するためのエアフロメータ(以下、流量測定装置ともいう。)に関する。
従来より、この種のエアフロメータとしては種々の構成のものが実用に供されているが、ダクト内を流れる空気(吸入空気)の一部を取り込むバイパス流路を形成するハウジングと、バイパス流路を流れる空気の流量を検出する流量センサとを備える基本構成となっている。
また、エアフロメータは、ハウジング自体が、内部にバイパス流路を形成するなど複雑な形状・構造を呈することもあって、当該ハウジングの生産方式としては、製造・組付け面を考慮して、少なくとも2つの構成部材を有する分割型構造にし、一方の構成部材に他方の構成部材を組付け固定することによってハウジングを完成する組立方式が主流となっている。
そして、エアフロメータは、過酷な使用環境下におかれるエンジンに搭載されるとともに、厳しい制御性能が要求される当該エンジンの吸気量(空気流量)を精度よく検出せねばならない使命が課せられており、上記組立方式を採用し、大量生産する場合においても、構成部品の製造ばらつきによる精度面への影響を排除すること、および長期間の使用に対しても初期精度を維持することが肝要となる。
そのため、少なくとも2つの構成部材からなるハウジングにおいては、一方の構成部材と他方の構成部材とを組付け固定するための組付け固定手段に、高強度・高精度が要求されており、当該手段として種々な提案がなされている。
その代表例が、例えば特許文献1に示されているごとき、ピン圧入方式である。
このピン圧入方式は、一方の構成部材につぶれ代のある圧入ピンを設けるとともに、この圧入ピンに対応させて他方の構成部材に受け穴を設け、圧入ピンを受け穴に圧入することで、一方の構成部材を他方の構成部材に組付け固定するものである。
上記構成のピン圧入方式によれば、つぶれ代のつぶれ具合によって構成部材間の製造ばらつきを吸収することができ、また、構成部材の材質やつぶれ代の選定によって長期間の使用に対しても初期精度を維持することが可能であり、有用されている。
特開2012−52974号公報
しかしながら、上記構成のピン圧入方式は、組付け固定箇所が1個所で済む場合には特に問題が生じないものの、複数個所にすると、両構成部材を精度よく組付け固定することができないことが判明した。
本発明者は、その原因を究明すべく、実験・研究を重ねたところ、次のような考えに至った。
つまり、圧入ピンの外周には等間隔、例えば180度離れた対向位置につぶれ代を形成して、この圧入ピンを受け穴に嵌め込んでいるため、このピンと受け穴との相互関係については2つのつぶれ代で調整できることから、圧入個所が1個所(一対のピンと受け穴)の場合には特に問題ないものの、圧入個所が2個所以上(ピンと受け穴が二対以上)となった場合には、上記つぶれ代によって各対の相互関係までをも調整することができず、その結果、両構成部材を精度よく組付け固定することができなかったものと考えられる。
近年、エンジンに搭載される各種機器の使用環境はますます厳しさを増し、この種エアフロメータに対しても例外なく厳しい要求がなされ、格段と高強度・高精度を備えたエアフロメータが切望されている。したがって、エアフロメータにおいては、ハウジングに対して、複数個所で組付け固定しながら高精度を確保できることが必須となり、これを如何にして満足していくかが当面の課題である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数個所で組付け固定し、高強度でかつ高精度に組み立てられたハウジングを備えるエアフロメータを提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に係る発明においては、ダクト内を流れる空気の一部を取り込むバイパス流路を形成するハウジングと、バイパス流路に配設され、このバイパス流路を流れる空気流量を検出する流量センサとを備え、ハウジングが、第1構成部材と第2構成部材との少なくとも2つの構成部材を有し、第1構成部材に第2構成部材を組付け固定する形式になっているエアフロメータであって、
第1構成部材と第2構成部材とを組付け固定する手段としては、
第1構成部材に相互に離間して突出形成された3つのピン部と、このピン部に対応して第2構成部材に設けられ、ピン部の外径より大なる内径を有する3つの穴部と、この穴部の内周面に突出形成され、当該穴部の内径を縮径する弾性変形可能な突起部とを備えている。
そして、突起部は、3つの穴部における相互に対向する内周面側のみにおいて先端が相互に対向するように設けられており、ピン部を突起部に抗して穴部に圧入することで、第1構成部材を第2構成部材に組付け固定している。
特に、3つのピン部または穴部によってそれぞれの中心を結んで三角形で囲まれる領域を形成し、この領域を領域S、ピン部を穴部に圧入したとき突起部により生じる反力の方向を方向Pと呼ぶとき、方向Pが領域Sの重心を指向することで、調心機能構造を呈していることを特徴としている。
上記構成の本発明によれば、3つの穴部における突起部が相互に協働して3つのピン部に対して調心機能を発揮するため、突起部の弾性変形により構成部材間の製造ばらつきを吸収することができ、第1構成部材に第2構成部材を精度良く組付け固定することができる。よって、高強度でかつ高精度に組み立てられたハウジングを備えるエアフロメータを提供することができる。
本発明を適用したエアフロメータの全体構成を一部分解して示す斜視図である(実施例1)。 上記エアフロメータの機能説明に供する模式的断面図である(実施例1)。 (a)、(b)は、上記エアフロメータにおいて、本発明の主要部をなす組付け固定手段の説明に供する説明図である(実施例1)。 (a)、(b)は、上記組付け固定手段における第1構成部材と第2構成部材との関係を説明するための説明図である(実施例1)。 上記組付け固定手段の要部拡大断面図である(実施例1)。 (a)、(b)は、組付け固定手段の別の実施形態を示すもので、第1構成部材と第2構成部材との関係を説明するための説明図である(実施例2)。 (a)〜(d)は、組付け固定手段における穴部のみの実施形態例を説明するための説明図である(変形例)。 (a)〜(c)は、組付け固定手段における圧入部の実施形態例を説明するための説明図である(変形例)。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例(変形例を含む)にしたがって詳細に説明する。
本実施例は、本発明を適用するエアフロメータの代表例として、自動車のエンジンに搭載され当該エンジンの吸気量(吸入空気流量)を計測するための流量測定装置を例示しており、以下の説明では、まず、エアフロメータの基本構成を概説したのち、本発明の代表的な実施例として図示する実施例1、2および変形例を中心にしながら実施例毎の本発明の特徴点および基本的機能について順次説明し、最後に本発明の特徴点毎の作用効果を要約列挙する。
なお、実施例1、2および変形例において、同一または均等部分には、同一符号を付し、重複説明を省略することとする。
[実施例1]
図1および図2に基づいて、エアフロメータAFの全体構成を説明する。
〔エアフロメータAFの基本構成〕
エアフロメータAFは、全体として、図1に示すごとく直方体形状の取付部Jに扁平状の検出部Kが垂下しているT字形の外観を呈しており、エンジンへの吸気路を形成するダクトD内に検出部Kが挿入配置され、この吸気路を流れる空気の流れ(吸気流、以下、主流Xと呼ぶ。)に曝されながら吸気量(吸入空気流量)を計測するものである。そして、図2に示すような内部構造を有し、検出部Kの外郭を形成するハウジング1、このハウジング1内に配設される流量センサ2、取付部Jに内蔵される制御回路部3などを主要構成要素としている。
〔ハウジング1の基本構成〕
ハウジング1は、内部にバイパス流路4およびダスト排出流路5を形成するハウジング本体(第1構成部材)11と、このハウジング本体11の対面する外側面(両側面)に組付け固定される一対の板状カバー(第2構成部材)12とを有する分割型構造をなしており、各構成部材11、12はいずれも樹脂成型品で作製され、後述する組付け固定手段50によって組み立てられている。
なお、本実施例では、ハウジング本体11自体についても、2枚の部材11a、11bを接合(溶着)して形成する分割型構造になっている。
ハウジング本体11は、主流Xの上流側に向かって開口し、吸入空気の一部を取り込む吸入口6と、当該主流Xの下流側に向かって開口し、取り込んだ空気を排出する第1、第2の放出口7、8とを有している。吸入口6と第1の放出口7は、それぞれ1個で相互に対向するように設けられているのに対し、第2の放出口8は2個あり、ハウジング本体11の対面する外側面(両側面)にそれぞれ設けられている。そして、吸入口6には、バイパス流路4が接続されている。
バイパス流路4は、吸入流路41と放出流路42と周回流路43との3つの流路で構成されている。吸入流路41は、その入口側が吸入口6に開口してバイパス流路4の上流側端を形成しており、放出流路42は、その出口側が第2の放出口8に開口してバイパス流路4の下流側端を形成している。そして、吸入流路41と放出流路42とを周回流路43が連接している。
吸入流路41は、吸入口6から下流側に直線的に伸びるように設けられており、吸入流路41を通る空気の流れは、主流Xと平行になる。そして、吸入流路41の下流端には、周回流路43との連接部付近において、吸入口6から取り込まれた空気に含まれるダストを直進させて排出するための直線状のダスト排出流路5が連接している。このダスト排出流路5は円錐台形状をなしており、その下流端(最小径部)が、ダスト排出口をなす第1の放出口7に開口している。したがって、周回流路43にダストが侵入するのを防ぐことができる。
放出流路42は、周回流路43の下流端に連接して、周回流路43の下流端から略直角に旋回するように屈曲しており、その下流端(出口側)が2つに分岐してそれぞれ第2の放出口8に開口している。
周回流路43は、吸入流路41と放出流路42とを略C字状に連接して、吸入口6から取り込まれた空気を吸入流路41から放出流路42に向かって周回させる。そして、この周回流路43において、吸入流路41における流れ方向とは逆の方向に流れる部位に流量センサ2が配設されている。
流量センサ2は、バイパス流路4(特に周回流路43)を流れる空気の流量に応じて信号(例えば電圧信号)を出力するもので、一般的なものが採用されている。
その一例を示せば、半導体基板に設けられたメンブレン上に、薄膜抵抗体で形成された発熱素子と感温素子とを有し、これらの素子が制御回路部3に電気的接続される基本構成である。
制御回路部3も一般的なもので、発熱素子を設定温度に制御するための発熱体制御回路、流量に応じた電圧を出力するための出力回路、この出力回路の出力電圧を増幅する増幅回路等を有している。
〔本実施例の特徴〕
本実施例で対象とするエアフロメータAFにおいては、ハウジング1の2つの構成部材、つまり、第1構成部材をなすハウジング本体11と、このハウジング本体11に組付け固定される第2構成部材をなす一対の板状カバー12とが、次のような基本構成を有している。
図1において、ハウジング本体11の対面する側面には、バイパス流路4の下流側端を形成する第2の放出口8が膨出形成されている。そして、この放出口8を主流X方向に垂直な方向から挟むように離隔して、一対の整流板13、14が、ハウジング本体11の側面から突設されている。なお、一対の整流板13、14は、主流X方向において放出口8よりも下流側で互いの間隔が狭くなるような絞り形状をなしている。
一方、板状カバー12は、本実施例では単純な矩形状を呈しており、一対の整流板13、14を架橋して放出口8の外側を覆う蓋の機能と空気流路を形成する機能とを担っている。
かくして、図3(a)に示すように、一対の整流板13、14によって、主流Xの分流としてハウジング本体11の各側面に沿って流れる外側通過流Yと、放出口8から流出するバイパス通過流Zとが、絞られながら合流する。これにより、安定したバイパス通過流Z、つまり周回流路43を通過する安定した空気流を生成でき、測定精度を高めることができる。
したがって、第1構成部材(ハウジング本体11)と第2構成部材(カバー12)とを組付け固定する組付け固定手段50に対しても、自ずと振動等に耐える高強度のみならず、上記外側通過流Yおよびバイパス通過流Zの適正かつ円滑な生成に寄与すべく高精度が要求される。
本発明で採用する組付け固定手段50は、図1に示すように、ハウジング本体11側に「ピン」(ピン部51)を設けるとともに、カバー12側に「受け穴」(穴部52)を設けて、「ピン」(ピン部51)を「受け穴」(穴部52)に圧入するもので、基本的にはいわゆるピン圧入方式であるものの、とりわけ、「ピン」(ピン部51)と「受け穴」(穴部52)の配置関係、および「受け穴」(穴部52)側の内部構造に特徴を有している。以下、その一例を図3〜図5に基づいて説明する。
なお、上記各図において、図3は組付け固定手段50の全容を説明するためのもので、図3(a)が組付け固定手段50の外観を示す平面図、図3(b)が図3(a)のA−A断面図であり、図4は組付け固定手段50を第1構成部材と第2構成部材とに分けて説明するための分解図で、図4(a)が第2構成部材をなすカバー12側を示し、図4(b)が第1構成部材をなすハウジング本体11側を示している。そして、図5は図3(a)におけるB部の拡大断面図である。
〔「ピン」側の構造〕
第1構成部材のハウジング本体11には、図4(b)に示すように、一対の整流板13、14の各先端に対して、整流板13側に1本、整流板14側に2本の、都合3本のピン部51が一体形成されている。
各ピン部51は全長にわたって同一径の単なる円柱棒を呈しているものの、この3本のピン部51は後述するごとく特別な配置関係で離隔している。
〔「受け穴」側の構造〕
第2構成部材のカバー12には、図4(a)に示すように、上記ピン部51に対応させて3個の穴部52が設けられている。各穴部52は、カバー12を完全に貫通する貫通孔として形成されている。
この貫通孔をなす穴部52は、図5にも示すように、ピン部51の外径R1より大なる内径R2の内周面を有しているものの、この穴部52の内周面から軸方向の全長にわたって径方向に突出形成され、当該穴部52の内径R2を実質的に縮径する2本の突起部53を備えている。
この2本の突起部53は、3つの穴部52における相互に対向する内周面側のみの範囲内において先端が相互に対向するようにして設けられており(図4(a)参照)、ピン部51を突起部53に抗して穴部52に圧入することができる。
なお、各突起部53において、縮径に貢献する先端部分が、圧入時に弾性変形する(つぶれる)つぶれ代をなしている。
したがって、ピン部51を突起部53に抗して穴部52に圧入することで、第1構成部材をなすハウジング本体11に対して第2構成部材をなすカバー12を組付け固定することができる。
なお、上記のピン部51、穴部52、突起部53による基本的な圧入構造は、突起部53の突出高さを適宜選定することで構築することができる。例えば、3個の穴部52の突起部53先端で形成する内接円の径を、3本のピン部51の外周側で形成する外接円の径に比して小なる関係に設定するのも、その1選定例であるが、これに限定されないことは勿論である。
〔「ピン」および「受け穴」の配置と「受け穴」の内部構造との関係〕
この関係は、上記の基本的な圧入構造とともに、本発明の根幹をなすもので、以下の考え方に基づいている
ン部51および穴部52の中心を結んだとき形成される三角形の領域(斜線部分)を領域S、ピン部51を穴部52に圧入したとき2本の突起部53により生じる反力の合成力の方向を方向Pと呼ぶとき、この方向Pが領域Sの重心Qを指向するように設定する。なお、重心Qは、三角形の頂点(ピン部51および穴部52の中心)と、対面する辺の中点とを結んだ線を3本引いたときに、その3本の線が交わる交点である。
このようにして、各穴部52の突起部53による反力の方向Pをすべて重心Qに結集させることにより、各ピン部51を各穴部52に圧入したとき、3個の穴部52における各突起部53が、その先端部分を弾性変形させながら3本のピン部51を受け入れていく過程で、3本のピン部51に対して一種の調心機能を発揮するため、3本のピン部51と3個の穴部52との相対位置を一義的に定めることができる。
〔本実施例の効果〕
上記構成の本発明(本実施例)によれば、次のような作用効果が得られる。
(1)第1構成部材のハウジング本体11と、第2構成部材のカバー12とを、複数個所(3箇所)で組付け固定手段50によって組付け固定するため、充分な組付け強度を確保することができる。
(2)各組付け固定手段50のピン部51および穴部52の配置と穴部52に設ける突起部53との関係を特定することにより、圧入時には、3個の穴部52の突起部53が相互に協働して3本のピン部51に対して調心機能を発揮し、3本のピン部51と3個の穴部52との相対位置が一義的に定まるようにしているため、突起部53の弾性変形により構成部材間の製造ばらつきを吸収することができる。したがって、第1構成部材のハウジング本体11と第2構成部材のカバー12とを精度良く組付け固定することができる。
(3)よって、高強度でかつ高精度に組み立てられたハウジング1を備えるエアフロメータAFを提供することができる。
[実施例2]
次に、本発明の別の実施形態(実施例2)について、図6を参照しながら説明する。なお、図6において、(a)はカバー12単体を示しているのに対し、(b)は組付け固定手段50の全体を示している。
この実施例2は、組付け固定手段50として、上記実施例1と同様、ハウジング本体(第1構成部材)11の一対の整流板13,14および一対の板状カバー(第2構成部材)12にそれぞれ3本のピン部51および3個の穴部52を備えているものの、カバー12の各穴部52に突設する突起部53を1個にしたものである。
そして、本実施例においても、3本のピン部51および3個の穴部52の配置と、3個の穴部52に突設する突起部53との関係は、実施例1で詳説した考え方に基づいて設定している。
つまり、ピン部51を穴部52に圧入したとき各穴部52の唯一の突起部53により生じる反力の方向を方向Pと呼ぶとき、すべての方向Pが領域Sの重心Gを指向するように設定する。
かくして、本実施例においても、3個の穴部52における各突起部53が相互に協働して3本のピン部51に対して一種の調心機能を発揮するため、3本のピン部51と3個の穴部52との相対位置を一義的に定めることができ、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
〔変形例〕
以上本発明を2つの実施例について詳述してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々変形することが可能であり、その変形例を例示する。
(2)上記実施例1、2では各穴部52の突起部53の数を2個までにしたが、3個以上突設しても良い。ただし、各穴部52に先端が相互に対向するように突起部53を突設するためには各穴部52の内周面の範囲が穴部52の相互に対向する内周面側のみに限定され、併せて、突起部53による反力の方向Pを重心Qに集束させることを考慮すると、突起部53の突設可能範囲は、穴部52の相互に対向する内周面側のみにおいて、穴部52の中心を中心とした角度範囲で180度未満の範囲内であることが望ましい。
(3)本発明では、組付け固定手段50において、穴部52に設ける突起部53が要の構成要素であり、突起部53の配置(突設位置)、突設方向(先端の向き)、先端形状は、要求圧入荷重・製造面・耐久性などから多角的に検討して適宜選定することができる。
例えば、突起部53の先端形状の代表例を図7に示し、その形状毎の得失を以下に概説する。
・図7(a)は突起部53の先端を鋭角状に形成したもので、先端が圧入時に欠損しやすく、製造も難しい反面、つぶれ代を大きく取ることができる。
・図7(b)は先端に丸みを持たせたもので、先端の欠損事故を防止できる。
・図7(c)は突起部53自体を台形状に形成したもの、また図7(d)は突起部53自体を円形状に形成したものである。
これら図7(c)、(d)に示す突起部53の形態は、つぶれ代を大きく取ることができない反面、ピン部51との接触面積を増大させて大きな圧入荷重を確保することができる。
(4)また、組付け固定手段50における圧入部(ピン部51および穴部52の組合わせ構造)についても、種々な付加構造を選択採用することができる。その代表的な構造例を図8に示し、構造毎の特徴を以下に概説する。
・図8(a)はピン部51の先端を縮径円錐台51aに形成するとともに、穴部52の入口(挿入)側を拡径円錐状凹部52aに形成したもので、ピン部51と穴部52との挿入を迅速かつ円滑に行うことができ、組付性が向上する。
・図8(b)は穴部52の出口(反挿入)側を拡径円錐凹部52bに形成したもので、ピン部51の圧入時に突起部53の一部が削られて生じる削りかすをこの凹部52bに溜めることができる。
・図8(c)は、ピン部51と穴部52との圧入部をさらに熱かしめする場合に有用な構造例で、カバー12の穴部52を囲繞するように凹溝54を形成している。かくすることにより、ピン部51の熱溶融部分51bを凹溝54内に収容できるため、バリの発生を防止することができる。
(5)上記の実施例では、ハウジング1を構成する少なくとも2つの構成部材として、ハウジング本体11を第1構成部材、カバー12を第2構成部材にした例について説明したが、第1構成部材のハウジング本体11自体が2枚の部材11a、11bで構成される分割型構造になっている場合には、この2枚の構成部材11a、11bの組付け固定手段として、本発明の組付け固定手段50を適用することもできる。
以上詳述してきた本発明の特徴点および特記すべき作用効果を、特許請求の範囲において従属項として記載した各手段にしたがって要約列挙すれば、次の通りである。
(特徴点=請求項の手段)
請求項1に記載のエアフロメータにおいて、
穴部52における相互に対向する内周面側とは、穴部52の中心を中心とした角度範囲で180度未満の範囲であり、突起部53は、上記角度範囲にわたって複数個設けられており、この複数個の各突起部53により生じる反力の合成力の方向が上記方向Pと一致していることを特徴としている。
上記手段によれば、各穴部52において、突起部53を、比較的広い範囲にわたってしかも沢山設けることが可能で、設計自由度を向上することができる。
(特徴点=請求項の手段)
請求項1または請求項2に記載のエアフロメータにおいて、
突起部53は、先端につぶれ代を有しており、ピン部51を穴部52に圧入したとき突起部53がつぶれることを特徴としている。
上記手段によれば、つぶれ代の大きさによって圧入荷重を適宜選定することができる。
1 ハウジング 2 流量センサ 4 バイパス流路 11 ハウジング本体(第1構成部材) 12 カバー(第2構成部材) 50 組付け固定手段 51 ピン部 52 穴部 53 突起部 AF エアフロメータ D ダクト R1 ピン部の外径 R2 穴部の内径 S 領域 Q 重心 P 方向

Claims (3)

  1. ダクト(D)内を流れる空気の一部を取り込むバイパス流路(4)を形成するハウジング(1)と、前記バイパス流路(4)に配設され、このバイパス流路(4)を流れる空気流量を検出する流量センサ(2)とを備え、
    前記ハウジング(1)が、第1構成部材(11)と第2構成部材(12)との少なくとも2つの構成部材を有し、この両構成部材(11、12)を組付け固定する形式になっているエアフロメータ(AF)において、
    前記第1構成部材(11)と前記第2構成部材(12)とを組付け固定する手段(50)として、
    前記第1構成部材(11)に相互に離間して突出形成された3つのピン部(51)と、このピン部(51)に対応して前記第2構成部材(12)に設けられ、前記ピン部(51)の外径(R1)より大なる内径(R2)を有する3つの穴部(52)とを備えており、
    前記穴部(52)の内周面には、当該穴部(52)の内径(R2)を縮径する弾性変形可能な突起部(53)が突出形成されており、
    前記突起部(53)は、前記3つの穴部(52)における相互に対向する内周面側のみにおいて先端が相互に対向するように設けられており、
    前記ピン部(51)を前記突起部(53)に抗して前記穴部(52)に圧入することで、前記第1構成部材(11)と前記第2構成部材(12)とを組付け固定するものであり、
    前記ピン部(51)、前記穴部(52)および前記突起部(53)の配置関係は、前記3つのピン部(51)または穴部(52)によってそれぞれの中心を結んで三角形で囲まれる領域(S)を形成し、前記ピン部(51)を前記穴部(52)に圧入したとき前記突起部(53)により生じる反力の方向を方向(P)と呼ぶとき、前記方向(P)が前記領域(S)重心(Q)を指向することで、調心機能構造を呈していることを特徴とするエアフロメータ。
  2. 請求項1に記載のエアフロメータにおいて、
    前記穴部(52)における相互に対向する内周面側とは、前記穴部(52)の中心を中心とした角度範囲で180度未満の範囲であり、
    前記突起部(53)は、前記角度範囲にわたって複数個設けられており、
    この複数個の各突起部(53)により生じる反力の合成力の方向が前記方向Pと一致していることを特徴とするエアフロメータ。
  3. 請求項1または2に記載のエアフロメータにおいて、
    前記突起部(53)は、先端につぶれ代を有しており、
    前記ピン部(51)を前記穴部(52)に圧入したとき前記突起部(53)がつぶれることを特徴とするエアフロメータ
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