JP6163011B2 - アダプタ装置、ミラーリングシステム、および、ミラーリング方法 - Google Patents
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しかし、3つの規格それぞれのアダプタ装置を用意することとなると、金銭コストや場所コストを強いる上に、表示側装置の画像入力端子を3入力分埋めてしまい、拡張性に乏しいものとなってしまう。
複数の通信規格のうちの1つの通信規格と、その通信規格で無線接続を確立するために必要な携帯端末の接続用情報との組み合わせを、接続待ちモードとして入力を受け付けるモード選択部と、
前記モード選択部により受け付けた前記接続待ちモードの通信規格を、受け付け可能な無線接続の通信規格として自身に設定する通信設定部と、
前記接続待ちモードの接続用情報として、接続先である自身のアダプタ装置の識別情報、前記アダプタ装置が入力データと照合するための認証用情報、および、前記アダプタ装置が提供する無線接続の識別情報、のうちのいずれかを表示装置に表示する接続用情報提供部と、
前記通信設定部により設定された前記接続待ちモードの通信規格とその接続用情報との組み合わせでの無線接続を、前記携帯端末との間で確立する中継側通信部と、
前記中継側通信部の無線接続を介して受信した前記携帯端末からの出力画面データを描画し、その描画結果を接続されている前記表示装置に転送することで、前記表示装置に描画結果を表示させるレンダリング部と、を有することを特徴とする。
その他の手段は、後記する。
表示装置4には、携帯端末1が自身の表示画面(タッチパネルの液晶画面など)に表示する内容である表示データが、ミラーリング(転送)して表示される。アダプタ装置2は、携帯端末1の表示データを受信して、表示装置4へと転送する。
ミラーリングシステムを構成する機器間の通信手段としては、例えば、アダプタ装置2と携帯端末1との間に形成される論理的な通信路であるwi-fi(登録商標)などの無線通信、アダプタ装置2と表示装置4との間を接続するHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)ケーブルなどの有線通信などが挙げられる。
なお、1つのミラーリング規格は、ミラーリングを行うための通信路を確立するために、1つ以上の無線規格に対応している(無線規格を利用している)。例えば、Miracastのミラーリング規格では、Wi-Fi-Directモードの通信規格を利用するように規定されている。一方、AirPlayやDLNAのミラーリング規格では、Wi-Fi-infrastructureモードの通信規格を利用するように規定されている。
よって、図1のミラーリングシステムでは、携帯端末1aは、Miracastが規定するWi-Fi-Directモードの通信規格を用いてアダプタ装置2と無線接続する。
携帯端末1bは、AirPlayが規定するWi-Fi-infrastructureモードの通信規格を用いてアダプタ装置2と無線接続する。
携帯端末1cは、DLNAが規定するWi-Fi-infrastructureモードの通信規格を用いてアダプタ装置2と無線接続する。
携帯端末(Miracast)1aは、端末側表示部11aと、レンダリング部12aと、エンコード部13aと、端末側通信部14aとを有する。
レンダリング部12aは、自身のタッチパネルなどの端末側表示部11aに表示する画面の表示データを描画(レンダリング)する。エンコード部13aは、レンダリング部12aの表示データを対象として、リアルタイムにエンコード処理を行うことでエンコードデータを作成し、端末側通信部14aを介して、アダプタ装置2にエンコードデータを送信する。
端末側通信部14aは、アダプタ装置2の中継側通信部21aとの間に、Wi-Fi-Directモードでの論理接続を形成し、その論理接続を用いて、作成されたエンコードデータを送信する。
レンダリング部12bは、エンコードデータ格納部13b内のエンコードデータをデコードしてから描画(レンダリング)することで、自身のタッチパネルなどの端末側表示部11bに表示する画面の表示データを作成する。
端末側通信部14bは、アダプタ装置2の中継側通信部21bとの間に、Wi-Fi-infrastructureモードで通信可能に接続し、その接続を用いて、エンコードデータ格納部13b内のエンコードデータを送信する。
中継側通信部21(21a〜21c)は、対応する端末側通信部14(14a〜14c)との間に、ミラーリング規格が対応する無線規格での通信路を形成する無線通信手段である。
つまり、1台のアダプタ装置2には、3つのミラーリング規格それぞれの中継側通信部21を含んでおり、接続相手の携帯端末1のミラーリング規格と同じ規格の中継側通信部21を有効化することにより、どのミラーリング規格の携帯端末1ともミラーリングできるようにしている。ミラーリング規格の有効化とは、そのミラーリング規格の接続用情報(詳細は後記)を用いて、アダプタ装置2を無線接続可能な状態にすることである。
なお、アダプタ装置2と接続相手の携帯端末1とでミラーリング規格が合致するために、両装置を同じユーザが操作してもよいし、別々のユーザが操作する場合であっても、ユーザ間であらかじめ同じミラーリング規格を決めておいてもよい。
レンダリング部27は、表示装置4の規格(解像度など)に合わせてデコードされた表示データを描画することで、表示装置4に出力する表示データを作成し、HDMIケーブルを介して表示装置4に出力する。
なお、接続待ちモードとは、3つの中継側通信部21のうちのどの中継側通信部21を用いるかを、通信設定部22に設定させるモードであり、例えば、接続待ちモードが「AirPlayモード」なら、通信設定部22は、中継側通信部21bを利用(アクティブ)にする。
・Miracast PIN(Personal Identification Number)モード:携帯端末(Miracast)1aからの接続を待つモードであり、その接続用情報として、暗証番号であるPINを用いる(図4(a)参照)。
・Miracast PBC(Push Button Configuration)モード:携帯端末(Miracast)1aからの接続を待つモードであり、その接続用情報として、アダプタ装置2のMAC(Media Access Control)アドレスを用いる(図4(b)参照)。
なお、Miracast PINモードおよびMiracast PBCモードでは、アダプタ装置2は、Wi-Fi-Directの接続用のSSIDを自身からは積極的に発信せず、携帯端末(Miracast)1aから要求されたSSIDを参照するステルスモードで動作することが、不正な接続を防止する観点で望ましい。
・DLNAモード:携帯端末(DLNA)1cからの接続を待つモードであり、その接続用情報として、AirPlayモードで説明したものと同様のSSIDに加え、DLNAの接続相手であるアダプタ装置2のIPアドレス(WFD-HDMIのIPアドレス)を用いる(図4(d)参照)。なお、S113の画面として、接続用情報だけでなく、他の情報(例えば、図4(d)に示すアダプタ装置2の設定画面にログインするためのURLや、そのURLを示すQR(Quick Response)コードなどの設定用情報)を表示してもよい。
または、S111のモード選択ボタンが1つだけ存在するときには、アダプタ装置2は、所定のモード順序(例えば、Miracast PINモード→Miracast PBCモード→AirPlayモード→DLNAモード→Miracast PINモード→Miracast PBCモード→…)にしたがって、前回のモードからみて次の接続待ちモードへと更新する(S112)。
S123として、携帯端末1は、S122で受け付けた接続用情報をもとに、アダプタ装置2に対して接続を要求する。ここでの接続とは、図2で示したWi-Fi-Directの接続や、Wi-Fi-infrastructureの接続である。
なお、接続待ちモードの接続用情報で説明したように、このS124での接続の確立とは、ミラーリング規格が利用する通信路の確立だけでなく、ミラーリング規格を携帯端末1とアダプタ装置2との間で今後利用可能にするための、あらゆる前準備の処理を含めてもよい。前準備の処理とは、例えば、確立した通信路を介して行われる携帯端末1のユーザ認証処理や、ミラーリング規格を実現するための各種プログラムの起動処理などが含まれる。
ここで、アダプタ装置2は、S112で更新された最新の接続待ちモードに従った接続用情報の接続要求(S123)を受け付けるが、他の接続待ちモードの接続要求を受け付けないように拒否してもよい。これにより、規格が異なる複数の携帯端末1から同時期に発生した接続要求から、1つの接続要求を採用することで、どの携帯端末1からの画面出力を優先するかを特定できる。
S133として、携帯端末1(ミラーリングアプリ)は、S132で受け付けた表示操作をもとに表示データ(エンコードデータ)を作成し、S123,S124で確立された接続を介してアダプタ装置2に送信する。例えば、携帯端末(Miracast)1aの場合は、表示操作をもとに自身の端末側表示部11に表示する表示データを、エンコード部13がリアルタイムにエンコードすることにより、表示データを作成する。一方、携帯端末(AirPlay)1bまたは携帯端末(DLNA)1cの場合、自身のエンコードデータ格納部13b,13cに格納されているエンコードデータ(または、格納されているエンコードデータのリンク先から取得できるエンコードデータ)のうちの表示操作により指定されたデータを読み出す。
S134として、アダプタ装置2は、S133で受信したエンコードデータをデコードすることで表示データを取り出し、その表示データを表示装置4に転送することで、表示装置4に画面出力させる。
完了ボタン92aは、押下(タッチパネルの場合はタッチ)されると、動画再生アプリが終了し、アプリ選択画面(図示省略)に戻る。
再生時刻表示欄92bには、現在の動画の再生時刻(再生位置)が表示されている。
再生位置スライドバー92cは、スライドされると、再生位置が変更される。
残り時刻表示欄92dには、現在の動画の残り時刻が表示されている。つまり、動画の時間長は、再生時刻と残り時刻との和である。
操作領域93は、S131の表示操作をユーザに入力させるために、左から順に、動画の再生制御をするボタン群(前項目移動ボタン93a、一時停止ボタン93b、次項目移動ボタン93c)と、表示先選択ボタン93dが配置されている。表示先選択ボタン93dは、押下されると、表示先領域94を表示する。
ローカル出力選択欄(iPad)94aが押下により選択(チェック)されると、携帯端末(AirPlay)1bに搭載される端末側表示部11(タッチパネル)へと、出力画面が表示される。
リモート出力選択欄(abb)94bが押下により選択(チェック)されると、表示装置4へと、出力画面が表示される。
なお、ローカル出力かリモート出力かという画面出力について、ローカル出力かリモート出力かを択一的に1つだけとしてもよいし、ローカル出力とリモート出力とを同時に行ってもよい。本実施形態での「ミラーリング」という用語は、出力画面を転送するという広義の意味で用いており、ローカル出力とリモート出力とを同時に行うシステム(狭義の意味)に限定されるものではない。
さらに、現在の接続待ちモード個別の設定に応じた設定用情報が、接続前にユーザに画面表示(S113)提示されることで、ユーザは、SSIDなどの設定用情報をそのまま携帯端末1に入力することができ(S121)、複数のミラーリング規格の詳細を知らなくても、容易にミラーリングシステムを利用できる。
そして、本実施形態のアダプタ装置2は、複数(例えば3つ)の規格にそれぞれ対応することで、1つの規格だけしか対応しないアダプタ装置を規格数だけ用意する構成に比べて、アダプタ装置2の構成要素(中継側通信部21の無線アンテナ、表示装置4との接続に用いられるHDMI端子など)を1つに集約することができるので、低コストかつ拡張性の高いミラーリングシステムを導入することができる。
11 端末側表示部
12 レンダリング部
13 エンコード部
13 エンコードデータ
14 端末側通信部
2 アダプタ装置
21 中継側通信部
22 通信設定部
26 デコード部
27 レンダリング部
28 WAN通信部
31 メディアサーバ
32 エンコードデータ
4 表示装置
Claims (6)
- 複数の通信規格のうちの1つの通信規格と、その通信規格で無線接続を確立するために必要な携帯端末の接続用情報との組み合わせを、接続待ちモードとして入力を受け付けるモード選択部と、
前記モード選択部により受け付けた前記接続待ちモードの通信規格を、受け付け可能な無線接続の通信規格として自身に設定する通信設定部と、
前記接続待ちモードの接続用情報として、接続先である自身のアダプタ装置の識別情報、前記アダプタ装置が入力データと照合するための認証用情報、および、前記アダプタ装置が提供する無線接続の識別情報、のうちのいずれかを表示装置に表示する接続用情報提供部と、
前記通信設定部により設定された前記接続待ちモードの通信規格とその接続用情報との組み合わせでの無線接続を、前記携帯端末との間で確立する中継側通信部と、
前記中継側通信部の無線接続を介して受信した前記携帯端末からの出力画面データを描画し、その描画結果を接続されている前記表示装置に転送することで、前記表示装置に描画結果を表示させるレンダリング部と、を有することを特徴とする
アダプタ装置。 - 前記モード選択部は、前記接続待ちモードの入力として、前記接続待ちモードの通信規格とその接続用情報との組み合わせを示すモード選択信号を前記携帯端末から受け付けることを特徴とする
請求項1に記載のアダプタ装置。 - 前記アダプタ装置は、さらに、WAN(Wide Area Network)との通信インタフェースとなるWAN通信部を有しており、
前記中継側通信部が無線接続を確立した前記携帯端末に対して、前記WAN通信部を介するWANへのアクセスを提供するアクセスポイント装置として動作することを特徴とする
請求項1または請求項2に記載のアダプタ装置。 - 前記アダプタ装置は、さらに、圧縮符号化のエンコード処理がなされている前記出力画面データを前記中継側通信部が受信したときに、その出力画面データを解析し再生できる形に変換して前記レンダリング部に通知するデコード部を有することを特徴とする
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のアダプタ装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のアダプタ装置と、前記表示装置とを有しており、前記アダプタ装置は、前記携帯端末からの出力画面データを、前記表示装置に表示させることを特徴とする
ミラーリングシステム。 - 携帯端末と表示装置とを中継するアダプタ装置が、
前記携帯端末の出力画面データを受信するための無線接続について、複数の通信規格のうちの現在受け付ける無線接続の通信規格と、その通信規格で無線接続を確立するために必要な携帯端末の接続用情報との組み合わせを示す接続待ちモードの入力を受け付け、
受け付けた前記接続待ちモードの通信規格を、受け付け可能な無線接続の通信規格として自身に設定し、
前記接続待ちモードの接続用情報として、接続先である自身の前記アダプタ装置の識別情報、前記アダプタ装置が入力データと照合するための認証用情報、および、前記アダプタ装置が提供する無線接続の識別情報、のうちのいずれかを前記表示装置に表示し、
前記自身に設定された前記接続待ちモードの通信規格とその接続用情報との組み合わせでの無線接続を前記携帯端末との間で確立し、
無線接続を介して受信した前記携帯端末から前記出力画面データを描画し、その描画結果を接続されている前記表示装置に転送することで、前記表示装置に描画結果を表示させることを特徴とする
ミラーリング方法。
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