JP6162372B2 - 車両用シートのクッション材構造 - Google Patents

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本発明は、二輪車、すなわち陸上のオートバイ、スクーターや、雪上のスノーモービル、水上バイク用のシートを含み、また三輪バギー車等や跨座式乗物、或いは建機シートに関する乗物用シートを含む車両用シートのクッション材構造に関する。
自動二輪車等に配設される車両用シートとして、ボトムプレート上にクッション材が載置されるとともに表皮材で被覆されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載のクッション材は中実であり、かつ、その下面はボトムプレートの上面形状に対応した形状に形成され、該ボトムプレートの上面に密接している。
特開2007−314021号公報
ところで、車体軽量化の観点から、以前より車両用シートの軽量化が望まれており、そのための一つの方法として、例えばクッション材を薄型化することが考えられていた。しかしながら、クッション材を薄型化してしまうと撓みにくいため、路面の凹凸による振動等を吸収しにくく、乗り心地が良くない場合がある。
本発明の課題は、安定した乗車性能を維持しつつ、車両用シートの軽量化を可能とする車両用シートのクッション材構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車体に設けられたボトムプレートの上面に支持される車両用シートのクッション材構造において、
前記クッション材は、空間部を備え、
前記空間部は、前記クッション材の裏面に形成され、前記ボトムプレート側に開口する凹部であり、
記凹部は、前記クッション材に対して複数形成されており、
前記クッション材の裏面のうち前記複数の凹部が形成された部位を除いた面が、前記ボトムプレートの上面に当接する基準面とされ、
前記ボトムプレートは、該ボトムプレートの裏面において突出するとともに、該ボトムプレートの表面において凹むようにして形成された補強部を備え、
前記補強部と上下方向に対向する位置に、前記基準面が配置されており、
前記基準面の少なくとも一部の一端側が前記ボトムプレートに接しており、他端側が前記ボトムプレートから離間し、かつ、当該他端側に対向する位置に前記補強部における凹み部分が配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、車体に設けられたボトムプレートの上面に支持される車両用シートのクッション材構造において、
前記クッション材は、空間部を備え、
前記空間部は、前記クッション材の裏面に形成され、前記ボトムプレート側に開口する凹部であり、
前記凹部は、前記クッション材に対して複数形成されており、
前記クッション材の裏面のうち前記複数の凹部が形成された部位を除いた面が、前記ボトムプレートの上面に当接する基準面とされ、
前記ボトムプレートは、該ボトムプレートの裏面において突出するとともに、該ボトムプレートの表面において凹むようにして形成された補強部を備え、
前記補強部と上下方向に対向する位置に、前記基準面が配置されており、
前記基準面の少なくとも一部に対向する位置に、前記補強部における凹み部分が配置され、前記基準面の少なくとも一部と前記凹み部分は離間していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の車両用シートのクッション材構造において、
前記複数の凹部のうち、前記基準面の少なくとも一部を挟んで隣り合う二つの凹部に対向して、前記補強部における前記凹み部分が配置され、
前記補強部における前記凹み部分は、前記隣り合う二つの凹部間に位置する前記基準面の少なくとも一部よりも幅が広く設定され、
前記隣り合う二つの凹部は、前記補強部における前記凹み部分を介して空気が連通可能とされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、車体に設けられたボトムプレートの上面に支持される車両用シートのクッション材構造において、
前記クッション材は、空間部を備え、
前記空間部は、前記クッション材の裏面に形成され、前記ボトムプレート側に開口する凹部であり、
前記凹部は、前記クッション材に対して複数形成されており、
前記クッション材の裏面のうち前記複数の凹部が形成された部位を除いた面が、前記ボトムプレートの上面に当接する基準面とされ、
前記ボトムプレートは、該ボトムプレートの裏面において突出するとともに、該ボトムプレートの表面において凹むようにして形成された補強部を備え、
前記補強部と上下方向に対向する位置に、前記基準面が配置されており、
前記複数の凹部のうち、いずれかの凹部に対向して前記補強部における凹み部分が配置され、当該凹み部分の幅は、前記いずれかの凹部の幅よりも広く設定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造において、前記複数の凹部のうちの一つの凹部と、該一つの凹部とは異なる他の凹部とが、前記ボトムプレートの表面において凹むように形成された前記補強部を介して連通されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造において、前記補強部は前記ボトムプレートに対して複数形成され、当該複数の補強部は、交差部を介して互いに異なる方向に配置されており、
前記複数の凹部のうち、いずれか複数の凹部は、前記複数の補強部及び前記交差部に対向して配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造において、前記ボトムプレートの上面は、当該ボトムプレートの前端部から後端部にかけて起伏のある状態に形成され、前記基準面は、前記ボトムプレートの上面における起伏に倣って形成されており、
前記複数の凹部は、それぞれの凹部の中心軸線が、前記ボトムプレートの上面における起伏に関わりなく、鉛直方向に沿うようにして前記クッション材に形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造において、前記空間部は、前記クッション材に形成された前記複数の凹部と、これら複数の凹部よりも上方に位置するとともに前記クッション材の内部に形成された中空部であり、
前記中空部は、前記クッション材の製造段階で生じる無数の細孔とは異なるものであって、かつ、微小なものではなく、前記クッション材に対して意図的に形成されたものであることを特徴とする。
発明によれば、安定した乗車性能を維持しつつ、車両用シートの軽量化を図ることができる
車両用シートを示す側面図である。 車両用シートを示す断面図である。 車両用シートの部分拡大断面図である。 ボトムプレートを示す斜視図である。 ボトムプレートを示す平面図である。 クッション材を示す底面図である。 図1に示す車両用シートの側断面図である。 図7に示すA−A断面図である。 図7に示すB−B断面図である。 図7に示すC−C断面図である。 図7に示すD−D断面図である。 図7に示すE−E断面図である。 図7に示すF−F断面図である。 図7に示すG−G断面図である。 図7に示すH−H断面図である。 クッション材の凹部の配列を示す説明図である。 凹部と坐骨想定部との位置を示す説明図である。 クッション材の撓み状態を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1において符号1は、車両用シートを示す。本実施の形態の車両用シート1は、自動二輪車に用いられるものとする。
なお、車両用シートとは、本実施の形態のように自動二輪車だけに適用されるものではなく、二輪車、すなわち陸上のオートバイ、スクーターや、雪上のスノーモービル、水上バイク用のシートを含み、また三輪バギー車等や跨座式乗物、或いは建機シート、或いは四輪車に関する乗物用シートをも含むものとする。
また、前記車両用シート1は、前記自動二輪車の車体2に設けられるボトムプレート10と、このボトムプレート10の上面に支持されるクッション材20と、前記ボトムプレート10および前記クッション材20を被覆する表皮材3と、を備える。すなわち、前記車両用シート1は、前記ボトムプレート10上に前記クッション材20が支持されるとともに前記表皮材3で被覆されてなる。
なお、前記ボトムプレート10が固定される前記車体2の部位は、具体的には、前記車体2の上部に取り回されるシートレール2aと、前記車両用シート1の前方に位置する燃料タンク2bとを指している。
前記ボトムプレート10は、ポリプロピレンやポリ塩化ビニル等の樹脂材料を成形してなるものであり、前記自動二輪車の車体2の形状に対応した形状となるように成形され、該車体2に装着されている。
なお、本実施の形態のボトムプレート10は、例えばポリプロピレンを材料としたものであり、前記自動二輪車の車体2に固定するため、特に硬質とされている。また、前記ボトムプレート10に対しては、前記自動二輪車の車体2に固定するのに必要な金具等が取り付けられていてもよい。
前記クッション材20は、柔軟フォーム材、例えばウレタンフォーム,ポリプロピレンフォーム,ポリエチレンフォームから形成されている。なお、本実施の形態のクッション材20としては、例えばウレタンフォームが採用されている。
また、前記クッション材20は、前記ボトムプレート10の上面に支持されるため、このクッション材20の下面の形状は、前記ボトムプレート10の上面の形状が反映されたものとなっている。これによって、前記クッション材20を、前記ボトムプレート10の上面によって安定的に支持することができる。また、前記ボトムプレート10と前記クッション材20とが互いに接する面、すなわち、前記ボトムプレート10の上面と前記クッション材20の下面はそれぞれ基準面10a,20aとされている。
また、前記クッション材20は、前記自動二輪車を運転する乗員が座る部分の上面が、側面視において他の部分よりも低くなるように形成されている。この部分は、前記車両用シート1の前後方向に沿った該車両用シート1の幅方向中心部C2のうち最も低い位置1aとされている。また、前記最も低い位置1a付近は、前記自動二輪車を運転する乗員の坐骨位置にも対応する部分であり、前記車両用シート1のうちで最も乗員による荷重がかかる最大荷重部とされる。
前記表皮材3は、前記車両用シート1の座面を構成し、乗員に接触する部分であり、ポリプロピレンやポリ塩化ビニル等の樹脂材料を成形してなる。なお、本実施の形態の表皮材3は、例えばポリプロピレンを材料とした軟質のものが採用されている。
前記表皮材3の端末3aは、図3に示すように、前記ボトムプレート10の裏面側へと折り込まれ、このボトムプレート10の裏面に、ステープル4によって固定されている。
なお、前記表皮材3の端末3aとは、該表皮材3の全周縁を指している。したがって、この表皮材3の端末3aは、前記ボトムプレート10の全周縁にわたって固定される。
次に、前記ボトムプレート10について、より詳細に説明する。
前記ボトムプレート10は、該ボトムプレート10の幅方向中央部C1と交差し、少なくとも一部が前記車両用シートの前後方向に対して斜めに配置される斜辺として構成された複数の補強部11…を有する。つまり、前記複数の補強部11…は、単に前記ボトムプレート10の縦横(前後左右)に配置されるのではなく、斜めに配置される部分を有することで、前後方向および左右方向に対する剛性を得ようとするものである。
また、前記補強部11は、前記ボトムプレート10の裏面において突出するとともに、該ボトムプレート10の表面において凹むようにして形成されている。つまり、この補強部11は、図2,図10等に示すように断面凹型に形成されており、前記ボトムプレート10の上面から下方に折り返されて形成される一対の側壁部11b,11bと、これら一対の側壁部11b,11bの下端部間に架け渡されて一体形成される底部とを備える。さらに、前記ボトムプレート10の上面から下方に折り返される角の部分は、折返し段部11aとされており、前記補強部11のうちでも剛性の高い部位とされている。
なお、前記ボトムプレート10の表面とは、該ボトムプレート10の上面と、該ボトムプレート10の全周縁にわたって設けられるとともに前記ボトムプレート10の上面よりも前記車体2側に折り曲げられるようにして形成された段差部14b(後述する)の表面側の部分を含むものである。一方、前記ボトムプレート10の裏面とは、前記ボトムプレート10の表面に対する裏面であり、前記ボトムプレート10の下面および前記段差部14bの裏面側を含むものである。
このような補強部11によれば、前記ボトムプレート10に対して凹凸形状を形成でき、該ボトムプレート10の剛性を向上できる。さらに、前記ボトムプレート10の表面が部分的に凹んだ状態で補強できるため、例えば表面が部分的に突出する状態で補強する場合に比して、前記ボトムプレート10の上面に支持される前記クッション材20の撓みを抑制しないので、乗員に対して快適な座り心地を提供できる。
なお、本実施の形態においては、前記補強部11は断面凹型に形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、リブのような突出形状として、前記ボトムプレート10の裏面に備えられるものとしてもよい。
また、前記ボトムプレート10は、図4,図5,図7等に示すように、該ボトムプレート10の裏面に、互いに間隔をあけて設けられるとともに、前記車体2側に固定される複数のマウント部12…を有する。
前記マウント部12とは、前記車体2に固定される部位そのものを指すと同時に、当該部位に取り付けられるゴム等の弾性部材および当該弾性部材が取り付けられる部位を指すものとする。
また、図8,図9,図13,図14に示すように、この弾性部材は突起状の差込部を備えており、前記ボトムプレート10に形成された差込孔に、該差込部を差し込んで嵌合させることによって前記ボトムプレート10に固定されている。なお、例えば溶着等により、前記弾性部材を、前記ボトムプレート10の底面に固定してもよいものとする。
また、前記マウント部12の弾性部材の中央付近にはボルト孔が形成されており、このボルト孔から挿入されたボルトによって前記ボトムプレート10を前記車体2のシートレール2aに固定できるようになっている。
なお、前記シートレール2aまでの間隔が長い部分については前記ボトムプレート10の裏面に脚部12aを一体形成し、この脚部12aの先端に前記マウント部12の弾性部材を固定する。つまり、前記マウント部12は、この脚部12aも含んで構成される。
なお、前記脚部12aは、前記ボトムプレート10の表面において凹むようにして形成されている。すなわち、前記脚部12aは、前記ボトムプレート10の表面において凹む凹部12bを備えるものとする。
さらに、本実施の形態の複数のマウント部12…は、前記ボトムプレート10の裏面の8箇所に、左右対称的に配置されている。横一列に並ぶ一対のマウント部12,12が、前記ボトムプレート10の前後方向にわたって4列配置された状態となっている。
なお、前記複数のマウント部12…のうち前記ボトムプレート10の前端部(前から1列目)に設けられるマウント部12,12は、図7に示すように、前記車体2の燃料タンク2bに当接している。これら1列目のマウント部12,12は、前記燃料タンク2bに対してボルト固定されないし、前記シートレール2aに対しては固定されない。
そして、前記補強部11は、互いに離間する前記複数のマウント部12,12間に配置されている。また、本実施の形態において前記補強部11は、図4,図5に示すように、前記ボトムプレート10に対して複数設けられている。そして、前記ボトムプレート10は、前記複数の補強部11…同士が交差してなる交差部13をさらに有する。つまり、前記複数の補強部11…を交差させて、これら複数の補強部11…を他方向に配置することができる。そして、前記複数の補強部同士を交差させない場合に比して、前記ボトムプレートの剛性を向上できる。
なお、本実施の形態の複数の補強部11…は、他方向に配置されるにあたって左右対称になるように配置されている。
また、本実施の形態において、前記交差部13は、前記ボトムプレート10に対して複数設けられている。
さらに、前記複数の交差部13,13のうち一方の交差部13の表面側には、該交差部13における剛性の向上を図るための補強リブ13aが一体形成されている。
前記複数の交差部13,13は、前記ボトムプレート10の幅方向中央部C1に配置されており、前記ボトムプレート10のうち特に荷重のかかりやすい幅方向中央部C1の剛性を向上できるようになっている。
また、前記複数の交差部13,13は、前記ボトムプレート10の最も低い位置1aを避けて配置されている。すなわち、前記ボトムプレート10の最も低い位置1aは、上述のように乗員荷重が大きくかかる最大荷重部でもある。一方、前記交差部13は、前記ボトムプレート10において剛性が向上された部位である。したがって、前記乗員荷重が大きくかかる部位と、前記交差部13によって剛性向上された部位とが重ならないように配置されることになる。これによって、乗員が当たり感を強く感じることを抑制できるので、乗員に対して快適な座り心地を提供できる。
なお、本実施の形態においては、図5に示すように、前記複数の交差部13,13のうち前方に位置する交差部13は、前から2列目のマウント部12,12と3列目のマウント部12,12との間に位置している。一方、前記最大荷重部である最も低い位置1aは、前から1列目のマウント部12,12と2列目のマウント部12,12との間に位置しており、前記交差部13は、この最大荷重部である最も低い位置1aを避けて配置された状態となっている。
また、前記ボトムプレート10は、前記車体2側に突出し、該車体2に対して固定される一対の突出部15,15を有する。これら一対の突出部15,15は、前記2列目のマウント部12,12近傍に配置されている。
これら一対の突出部15,15は、前記ボトムプレート10の表面において凹むようにして形成されている。すなわち、前記一対の突出部15,15のそれぞれは、前記ボトムプレート10の表面において凹む凹部15aを備えるものとする。
また、前記ボトムプレート10は、前記車体2と係合する係合部18を有している。なお、前記係合部18としては、図4,図5,図7に示すように、例えば前記ボトムプレート10の後端側の貫通孔17の位置に設けられる爪部18aが挙げられる。また、図示はしないが、前記車体2側には、前記爪部18aが係合する被係合部が設けられているものとする。
前記ボトムプレート10は、前記補強部11以外にも、このボトムプレート10の剛性を向上させるための手段を有する。
その一つとして、前記ボトムプレート10は、図3,図6〜図8に示すように、該ボトムプレート10の周縁に沿って設けられる周縁補強部14を有する。なお、前記ボトムプレートの周縁とは、該ボトムプレート10の全周縁を指している。つまり、このような周縁補強部14によって、前記ボトムプレート10の全周縁の剛性を向上できるようになっている。
また、図2〜図8に示すように、前記周縁補強部14は、より詳細には、前記ボトムプレート10のうち、乗員が座る位置に該当する部位の周縁に沿って設けられるメイン補強部14aと、前記メイン補強部14aを含む前記ボトムプレート10の全周縁にわたって設けられるとともに、前記表皮材3の端末が固定される段差部14bと、を備える。
なお、前記ボトムプレート10のうち、乗員が座る位置に該当する部位とは、前記自動二輪車を運転する乗員が座る部分(最も低い位置1a)よりも後方側である。すなわち、最も低い位置1aよりも前方は、前記燃料タンク2b上であるため、乗員が座る位置としては好ましくない。
したがって、前記メイン補強部14aは、前記ボトムプレート10のうち、前記最も低い位置1aよりも後方側に、該ボトムプレート10の縁部を取り囲むようにして設けられている。すなわち、前記メイン補強部14aによって前記ボトムプレート10のうち、乗員が座る位置に該当する部位の周縁に沿って剛性を特に向上できる。
一方、前記段差部14bは、前記メイン補強部14aよりも、さらに外側の縁部に配置されている。これによって、前記段差部14bによって前記メイン補強部14aを含む前記ボトムプレート10の全周縁の剛性を向上できるので、前記ボトムプレート10の引き上げ剛性も向上させることができる。すなわち、前記自動二輪車を引き起こす際に、前記ボトムプレート10の周縁部に指を引っかけて引き起こしても、前記自動二輪車の重みによって前記ボトムプレート10が変形することを抑制できる。
また、前記段差部14bは、図5に示すように、該段差部14bの段差を形成し、かつ前記表皮材3の端末3aの固定箇所を位置決めするための折曲部14cを有する。すなわち、前記ボトムプレート10の端末が、材料を折曲加工することによって段状に成形されている。この段状に形成された段差部14bのうち、前記ボトムプレート10の裏面側に入隅を形成する部分が前記折曲部14cとされている。そして、この折曲部14cに前記表皮材3の端末3aが前記ステープル4によって固定されている。
また、前記ボトムプレート10の剛性を向上させるための手段の一つとして、前記ボトムプレート10は、図6,図7に示すように、補強凸部16を有する。
前記補強凸部16は、前記ボトムプレート10の中央部であって、かつ前記3列目のマウント部12,12に連結される前記複数の補強部11…によって囲まれた位置に設けられている。つまり、前記補強凸部16は、断面凹型に形成された前記補強部11に対する凸部として、前記複数の補強部11…に隣接して設けられている。なお、この補強凸部16は、前記ボトムプレート10の裏面において凹むようにして形成されている。
また、この補強凸部16の中央部の菱形凹部の表面側には、該菱形凹部における剛性の向上を図るための補強リブ16aが一体形成されている。
さらに、前記ボトムプレート10の剛性を向上させるための手段の一つとして、前記ボトムプレート10は、図6〜図8に示すように、様々な種類の凹凸形状部を有する。
様々な種類の凹凸形状部としては、例えば、前記ボトムプレート10の幅方向中心部C2に沿って断続的に形成された凸状部である帯状ビード19や、前記ボトムプレート10前端側の前記貫通孔17の周囲に形成された凹状部19a、前記ボトムプレート10の後端部側の前記交差部13を左右に横切る凹状部19b等が挙げられる。
なお、本実施の形態の補強部11は、前記ボトムプレート10の幅方向中央部C1と交差し、少なくとも一部が前記車両用シート1の前後方向に対して斜めに配置される斜辺として構成されているとしたが、これに限られるものではなく、例えば前記ボトムプレート10の前後方向や左右方向に配置されるものでもよい。
次に、前記クッション材20について、より詳細に説明する。
前記クッション材20は、図2に示すように、空間部21(21a)を備えるものである。なお、このクッション材20は、上述のようにウレタンフォーム等のような多孔質素材が用いられているため、製造段階で、発泡によって生じる無数の細孔を有する。前記空間部21(21a)は、これら無数の細孔とは異なるものであり、微小なものではなく、前記クッション材20に対して意図的に形成したものである。
前記空間部21は、前記クッション材20の裏面に形成され、前記ボトムプレート10側に開口する凹部である。また、前記空間部21aは、前記クッション材20の内部に形成される中空部である。前記凹部21と前記中空部21aのうち、少なくとも一方が前記クッション材20に形成されている。
なお、本実施の形態においては、前記空間部として前記凹部21を採用する。また、前記凹部21は、前記クッション材20に対して複数形成されているものとする。そして、前記クッション材20に前記凹部21が形成されることによって、乗員が前記車両用シート1に乗車した際に前記クッション材20を前記ボトムプレート10側に撓みやすくすることができる。
また、前記凹部21は、前記クッション材20の基準面20aから上方に向かうにつれて細くなるとともに、最も上方に位置する部分が曲面となるような略ドーム状に形成されている。そして、前記複数の凹部21…の全てがこのように形成されているので、前記凹部21付近に荷重がかかった際に撓みやすくなる。さらに、前記クッション材20を成形する際に、前記凹部21と対照的な形状の型枠から取り外しやすいという利点もある。
また、前記複数の凹部21…は、前記クッション材20の幅方向中心部(幅方向中心線C3上)に、該クッション材20の前後方向に並んで配置されている。
すなわち、前記クッション材20の幅方向中心部C3は、乗員の荷重がかかりやすい部分である。このように荷重がかかりやすい前記クッション材20の幅方向中心部C3を、前記並んで配置された複数の凹部21…によって、該クッション材20の前後方向にわたって撓みやすくすることができる。
また、上述のように、前記ボトムプレート10の裏面の周囲には、前記車体2側に固定される複数のマウント部12…が、互いに間隔をあけて設けられているため、前記ボトムプレート10自体の剛性を向上できるようになっている。そして、前記クッション材20のうち、前記複数のマウント部12…の位置に対応する部位と、前記クッション材20の幅方向中心部C3に配置された複数の凹部21…との間に、他の凹部21が複数形成されている。つまり、前記複数のマウント部12…によって前記ボトムプレート10の剛性が高められた範囲内で、前記クッション材20に対して前記複数の凹部21…を形成できるので、前記ボトムプレート10によって前記クッション材20を安定的に支持しつつ、該クッション材20の撓みやすさをより向上できるようになっている。
なお、図6には、前記クッション材20のうち、前記複数のマウント部12…に対応する部分として、複数のマウント対応部位22…が示されている。
また、上述のように、前記ボトムプレート10の上面と前記クッション材20の下面はそれぞれ基準面10a,20aとされている。前記クッション材20の下面には、前記複数の凹部21…が形成されているため、前記複数の凹部21…を除いた面が、前記基準面20aとされている。したがって、前記クッション材20の裏面に前記複数の凹部21…が形成されていても、前記ボトムプレート10によって前記クッション材20を支持しやすくなる。
また、前記複数の凹部21…は、図6,図16に示すように、格子状に配列されており、さらに、これら格子状に配列された複数の凹部21…は、前記クッション材20の前後方向に対して斜め向きに配置されている。
このように、前記複数の凹部21…が格子状に配列されているので、前記複数の凹部21…を、前記クッション材20の裏面の範囲内で整然と効率良く並べることができ、前記複数の凹部21…を多く形成できる。また、前記格子状に配列された複数の凹部21…が、前記クッション材20の前後方向に対して斜め向きに配置されていたとしても、前記複数の凹部21…を、前記クッション材20の裏面の範囲内で整然と効率良く並べることができるので、前記複数の凹部21…を多く形成できる。
さらに、このように斜め向きであることから、前後に隣り合う前記複数の凹部21…よりなる列のうち、一方の列の前記複数の凹部21…の位置と、他方の列の前記複数の凹部21…の位置とを左右にずらして配置することができる。つまり、千鳥状に配置することができる。これによって、例えば前記複数の凹部21…の大きさを大きくして前記クッション材20の撓み量向上を図ることができる。また、例えば前記複数の凹部21…同士の間隔を狭めて、より多くの凹部21を密に並べることが可能となる。
さらに、前記クッション材20は、図17に示すように、該クッション材20のうち乗員の坐骨位置に対応する位置であることが想定される領域としての一対の坐骨想定部23,23を備える。つまり、前記一対の坐骨想定部23,23は、前記クッション材20のうち、乗員の荷重がかかりやすい部位となっている(図18中の矢印Y1)。
そして、本実施の形態においては、このような前記一対の坐骨想定部23,23を避けた位置に、前記複数の凹部21…が配置されている。これによって、前記一対の坐骨想定部23,23の位置には前記基準面20aが配置されることになるので、乗員の坐骨の位置を安定的に支持できるようになっている。
また、前記複数の凹部21…の一つが、前記一対の坐骨想定部23,23間に配置された状態となっている。すなわち、上述のように、前記一対の坐骨想定部23,23の位置を前記基準面20aの部分で安定的に支持しつつ、前記クッション材20の軽量化に貢献できる。また、前記クッション材20のうち、乗員の荷重がかかりやすい部位が撓みにくくなることを抑制できる。
また、本実施の形態においては、前記一対の坐骨想定部23,23間に配置された前記凹部21の前記基準面20a側の端縁は、図18に示すように、前記ボトムプレート10によって支持されている。より詳細には、前記一対の坐骨想定部23,23の下方に位置する前記補強部11,11の前記折返し段部11a,11aによって支持されている。
すなわち、乗員の荷重のかかりやすい位置である前記一対の坐骨想定部23,23間の前記凹部21の端縁が前記ボトムプレート10の、特に剛性の高い前記折返し段部11a,11aによって支持されているので、前記凹部21によって前記一対の坐骨想定部23,23付近の撓みやすさを維持しつつ、前記一対の坐骨想定部23,23付近をより安定的に支持できる。
さらに、図18に示すように、前記一対の坐骨想定部23,23間に配置された前記凹部21の左右側のそれぞれに凹部21,21が配置されている。そして、本実施の形態においては、これら左右の凹部21,21は、前記クッション材20の内外方向において該左右の凹部21,21の前記基準面20a側の外側の端縁のみが前記ボトムプレート10によって支持されている。
なお、前記自動二輪車の場合、カーブ進入時には、カーブする方向に対して体重移動が行われる(図18中の矢印Y2)。この時、前記左右の凹部21,21の前記基準面20a側の外側の端縁によって、カーブに進入した際に前記クッション材20の荷重のかかりやすい位置を支持することができるので、カーブ進入時における乗車性能を安定的なものとすることができる。
なお、図18において前記クッション材20上部中央の楕円形状と、該楕円形状の下方周囲の三つの半円形状は、前記クッション材20に対する乗員荷重を表すイメージであり、前記矢印Y1,Y2は、乗員荷重の方向を示すものである。
なお、前記クッション材20は、図18に示すように、前記左右の凹部21,21のさらに外側に、前記ボトムプレート10の前記突出部15,15の凹部15a,15aに対して挿入される挿入部24,24を備える。これら挿入部24,24は、前記ボトムプレート10の基準面10aよりも下方に突出するようにして形成されている。
そして、前記左右の凹部21,21のさらに外側に、前記挿入部24,24が設けられているので、これら挿入部24,24によって前記自動二輪車のカーブ進入時における荷重を支持できる。
また、前記クッション材20の所定の部位において、前記ボトムプレート10の前記補強部11と上下方向に対向する位置に、前記クッション材20の基準面20aが配置されているものとする。
これによって、前記クッション材20を撓ませる際に、前記補強部11による段差、すなわち、前記折返し段部11aおよび前記側壁部11bを利用して前記基準面20aをより下方に沈み込ませることができるので、前記クッション材20をより撓みやすくすることができる。
つまり、前記ボトムプレート10の基準面10aと前記クッション材20の基準面20aとがぴったりと当接するだけでなく、前記基準面20aが、断面凹型の前記補強部11の凹みに対して部分的に沈み込むため、前記クッション材20が撓みにくくなることを抑制できる。
また、前記クッション材20の所定の部位において、前記クッション材20の前記基準面20aのうち、前記車両用シート1の左右方向に隣り合う凹部21,21の中心点間を結ぶ直線L上に位置する部分の長さと、前記補強部11の幅とが略等しくなるように設定されている。
これによって、前記基準面20aのうち、前記車両用シート1の左右方向に隣り合う凹部21,21の中心点間を結ぶ直線L上に位置する部分が、前記補強部11の凹みに沈み込むことを抑制し、前記クッション材20の部分的な陥没を抑制できる。
つまり、前記補強部11が断面凹型であって前記ボトムプレート10の表面側に凹みを有するものであっても、前記補強部11の幅と、前記基準面20aのうち前記直線L上に位置する部分の長さとが略等しければ、該直線L上に位置する部分が前記補強部11の凹みに対して沈み込まなくなる。したがって、前記クッション材20のうちの該当部位においては、前記クッション材20の部分的な陥没を抑制できるようになっている。
なお、前記ボトムプレート10と前記クッション材20は、前記ボトムプレート10に対して前記複数の補強部11…が形成されていたとしても、また前記クッション材20に対して前記複数の凹部21…が形成されていたとしても、基本的に、前記基準面10a,20a同士を当接し合った状態となっている。このため、前記クッション材20の撓み量は全体的に均一化されているものとする。
さらに、前記クッション材20は、図6,図11〜図14に示すように、該クッション材20の両側縁部付近に配置され、前記ボトムプレート10の前記メイン補強部14aの上方に位置する部分に設けられる側縁凹部25,25を備える。これら側縁凹部25,25と前記メイン補強部14aとの間には隙間が形成されている。
また、前記側縁凹部25,25は、前記車両用シート1の前後方向における途中の複数個所に形成されたリブ25aを有する。
このような側縁凹部25,25によれば、前記クッション材20の軽量化を図ることができる。また、前記車両用シート1を二人乗りシートとして使用する場合には、前記側縁凹部25,25の部分が撓みやすくなるので、前記車両用シート1を二人乗りシートとして使用する場合を含めた乗車性の向上を図ることができる。
なお、前記複数のリブ25a…は、その下面が、前記メイン補強部14aの上面に当接しており、前記自動二輪車を運転する乗員の後方に座る乗員の荷重を支持しやすくなっている。
さらに、前記クッション材20は、図4〜図15に示すように、該クッション材20の全周縁にわたって設けられるとともに、前記ボトムプレート10の前記段差部14bの表面側に当接する当接段部26を備える。すなわち、この当接段部26は、前記段差部14bの表面側の形状に対応して形成されており、前記段差部14bに対して密接した状態愛となっている。
このように前記段差部14bと前記当接段部26とが当接することによって、前記ボトムプレート10の全周縁の端末と、前記クッション材20の全周縁の端末とが一体的な状態となるので、前記表皮材3の端末3aを前記ボトムプレート10の裏面側へと折り込んで固定する際に、前記表皮材3を、前記ボトムプレート10と前記クッション材20の端末を被覆しやすくなる。
また、前記クッション材20は、上述のようにウレタンフォーム等のように多孔質素材が用いられているため、撓む際や撓みが戻る際には、クッション材20の細孔に対して空気が出たり入ったり流通することになる。また、上述のように、前記複数の補強部11…が形成された前記ボトムプレート10の基準面10aと、前記複数の凹部21…が形成された前記クッション材20の基準面20aとが当接し合っている。
このため、前記複数の凹部21のうちの一つの凹部21と、該一つの凹部21とは異なる他の凹部21とが、前記ボトムプレート10の表面において凹むように形成された前記補強部11を介して連通されている。これによって、前記クッション材20が撓む際の空気を、前記一つの凹部21から、前記補強部11を介して前記他の凹部21へと逃がすことができるので、前記クッション材20をより撓みやすくすることができる。
なお、前記クッション材20は、前記ボトムプレート10の上面に支持され、さらに前記表皮材3によって被覆されてしまうため、空気の流通が滞りやすくなる場合がある。これを抑制するため、前記ボトムプレート10には、空気の流通路として前記貫通孔17が形成されている。
本実施の形態によれば、前記クッション材20は前記凹部21を備えるので、従来のように前記クッション材20を薄型化せずとも軽量化が可能となる。これによって、安定した乗車性能を維持しつつ、前記車両用シート1の軽量化を図ることができる。また、前記クッション材20には、前記凹部21が複数形成されているので、前記クッション材20の撓みやすさを向上させることができる。
1 車両用シート
1a 最も低い位置
2 車体
2a シートレール
2b 燃料タンク
3 表皮材
3a 端末
4 ステープル
10 ボトムプレート
11 補強部
11a 折返し段部
11b 側壁部
11c 底部
12 マウント部
12a 脚部
13 交差部
13a 補強リブ
14 周縁補強部
14a メイン補強部
14b 段差部
14c 折曲部
18 係合部
18a 爪部
20 クッション材
21 凹部
22 マウント対応部位
23 坐骨想定部
24 挿入部
25 側縁凹部
26 当接段部

Claims (8)

  1. 車体に設けられたボトムプレートの上面に支持される車両用シートのクッション材構造において、
    前記クッション材は、空間部を備え、
    前記空間部は、前記クッション材の裏面に形成され、前記ボトムプレート側に開口する凹部であり、
    記凹部は、前記クッション材に対して複数形成されており、
    前記クッション材の裏面のうち前記複数の凹部が形成された部位を除いた面が、前記ボトムプレートの上面に当接する基準面とされ、
    前記ボトムプレートは、該ボトムプレートの裏面において突出するとともに、該ボトムプレートの表面において凹むようにして形成された補強部を備え、
    前記補強部と上下方向に対向する位置に、前記基準面が配置されており、
    前記基準面の少なくとも一部の一端側が前記ボトムプレートに接しており、他端側が前記ボトムプレートから離間し、かつ、当該他端側に対向する位置に前記補強部における凹み部分が配置されていることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  2. 車体に設けられたボトムプレートの上面に支持される車両用シートのクッション材構造において、
    前記クッション材は、空間部を備え、
    前記空間部は、前記クッション材の裏面に形成され、前記ボトムプレート側に開口する凹部であり、
    前記凹部は、前記クッション材に対して複数形成されており、
    前記クッション材の裏面のうち前記複数の凹部が形成された部位を除いた面が、前記ボトムプレートの上面に当接する基準面とされ、
    前記ボトムプレートは、該ボトムプレートの裏面において突出するとともに、該ボトムプレートの表面において凹むようにして形成された補強部を備え、
    前記補強部と上下方向に対向する位置に、前記基準面が配置されており、
    前記基準面の少なくとも一部に対向する位置に、前記補強部における凹み部分が配置され、前記基準面の少なくとも一部と前記凹み部分は離間していることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  3. 前記複数の凹部のうち、前記基準面の少なくとも一部を挟んで隣り合う二つの凹部に対向して、前記補強部における前記凹み部分が配置され、
    前記補強部における前記凹み部分は、前記隣り合う二つの凹部間に位置する前記基準面の少なくとも一部よりも幅が広く設定され、
    前記隣り合う二つの凹部は、前記補強部における前記凹み部分を介して空気が連通可能とされていることを特徴とする請求項に記載の車両用シートのクッション材構造。
  4. 車体に設けられたボトムプレートの上面に支持される車両用シートのクッション材構造において、
    前記クッション材は、空間部を備え、
    前記空間部は、前記クッション材の裏面に形成され、前記ボトムプレート側に開口する凹部であり、
    前記凹部は、前記クッション材に対して複数形成されており、
    前記クッション材の裏面のうち前記複数の凹部が形成された部位を除いた面が、前記ボトムプレートの上面に当接する基準面とされ、
    前記ボトムプレートは、該ボトムプレートの裏面において突出するとともに、該ボトムプレートの表面において凹むようにして形成された補強部を備え、
    前記補強部と上下方向に対向する位置に、前記基準面が配置されており、
    前記複数の凹部のうち、いずれかの凹部に対向して前記補強部における凹み部分が配置され、当該凹み部分の幅は、前記いずれかの凹部の幅よりも広く設定されていることを特徴とする車両用シートのクッション材構造。
  5. 前記複数の凹部のうちの一つの凹部と、該一つの凹部とは異なる他の凹部とが、前記ボトムプレートの表面において凹むように形成された前記補強部を介して連通されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造。
  6. 前記補強部は前記ボトムプレートに対して複数形成され、当該複数の補強部は、交差部を介して互いに異なる方向に配置されており、
    前記複数の凹部のうち、いずれか複数の凹部は、前記複数の補強部及び前記交差部に対向して配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造。
  7. 前記ボトムプレートの上面は、当該ボトムプレートの前端部から後端部にかけて起伏のある状態に形成され、前記基準面は、前記ボトムプレートの上面における起伏に倣って形成されており、
    前記複数の凹部は、それぞれの凹部の中心軸線が、前記ボトムプレートの上面における起伏に関わりなく、鉛直方向に沿うようにして前記クッション材に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造。
  8. 前記空間部は、前記クッション材に形成された前記複数の凹部と、これら複数の凹部よりも上方に位置するとともに前記クッション材の内部に形成された中空部であり、
    前記中空部は、前記クッション材の製造段階で生じる無数の細孔とは異なるものであって、かつ、微小なものではなく、前記クッション材に対して意図的に形成されたものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両用シートのクッション材構造。
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