JP6161459B2 - 事業性評価装置、事業性評価方法及び事業性評価プログラム - Google Patents

事業性評価装置、事業性評価方法及び事業性評価プログラム Download PDF

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Description

本発明は、事業性評価装置、事業性評価方法及び事業性評価プログラムに関する。
企業は、事業を実行するに先立ち、当然その事業の採算性を予想し、予想された採算性を評価する。一般的な評価方法として、収入、支出、減価償却費、支払利息、税金等の前提条件を複数設定し、前提条件ごとに、例えば累積利益額等の経営指標を算出する方法がある。事業の典型例は「プロジェクト」である。プロジェクトにおいては、最初の期に投資を行い、その後の複数の期にわたって継続的に計上される収益によって投資額を回収して行く。
非特許文献1は、このようなプロジェクトにおいて、初期の投資額及びその後に得られるキャッシュフローに基づいて、正味現在価値、内部収益率、投資回収期間等を算出する例を記載している。特許文献1のキャッシュフロー予測装置は、過去の税率、借入金利、賃料変動率等の実績値から、過去の税率、借入金利、賃料変動率等の予測値を算出する。そして、税率、借入金利、賃料変動率等のそれぞれから1つずつランダムに予測値を取得する。さらに、ユーザが選択したシナリオ構成要素の算定式に対して取得した予測値を入力して、将来の各期の予測キャッシュフローを算出する。このとき、キャッシュフロー予測装置は、予測キャッシュフローを確率分布として出力する。
特開2004−38804号公報(請求項1、図6、図9、図10等)
中沢恵、池田和明著、「キャッシュフロー経営入門」、第1版、日本経済新聞社、1998年11月、p.75-88
企業は、前提条件を様々に変化させた上で、例えば、将来の支出が時系列でどのように変化するか、そしてある期における支出の振れ幅がどの程度か、ということを検証する。例えば、支出の内訳は、支出A、支出B及び支出Cからなり、支出Aの内訳は、さらに支出Aa、支出Ab及び支出Acからなる、というように収支構造は通常階層的なものになっている。このような構造のなかから、変化させるべき前提条件を探し出すのは実際には困難である。探し出したとしても定義外の値を誤入力してしまったり、誤入力に気づかないまま結果を信頼してしまったり、という不都合が生じやすい。
特許文献1のキャッシュフロー予測装置は、このような不都合が発生することを想定していない。さらに、入力値及び出力値を可視化しつつ、入力作業及び出力を繰り返したい、という実務上の要求を特許文献1のキャッシュフロー予測装置は想定していない。
そこで、本発明の事業性評価装置は、収支構造の決定と前提条件の入力を明確に分離し、前提条件を対話的に変更した際の経営指標の変化を可視化することを目的とする。
本発明の事業性評価装置は、事業を評価するための評価項目の値を算出する計算過程と、計算過程に対する入力値である前提条件と、をユーザが入力するのを受け付けるデータ管理部と、前提条件及び計算過程に基づき評価項目の値を時系列で作成し、時系列で作成した評価項目の値を表示し、前提条件をユーザが再度入力するのを受け付け、再度入力された前提条件及び計算過程に基づき評価項目の値を時系列で再度作成し、時系列で再度作成した評価項目の値を表示する事業性評価部と、を備え、事業性評価部は、前提条件をユーザが再度入力するのを受け付ける際に、再度入力することが可能である前提条件の候補を表示し、ユーザが候補のうちから再度入力すべき前提条件を選択するのを受け付け、選択された前提条件の現在値を示す図形を、横軸が選択された前提条件の現在値であり縦軸が当該現在値の発生確率である座標平面上における3本の棒として表示し、ユーザが3本の棒のうち中央の棒の横位置を変化させるとともに、3本の棒のうちのいずれかの縦位置の高さを変化させるように操作して現在値を変更するのを受け付けること、を特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、収支構造の決定と前提条件の入力を明確に分離し、前提条件を対話的に変更した際の経営指標の変化を可視化することが可能になる。
事業性評価装置の構成図である。 収支構造記述ファイルの一例を示す図である。 収支構造記述ファイルの一例(続き)を示す図である。 (a)、(b)及び(c)は、確率分布図を説明する図である。 (a)〜(e)は、確率分布を用いた演算方法を説明する図である。 事業性評価画面のうちの収支構造画面の一例を示す図である。 事業性評価画面のうちの収支構造画面の他の一例を示す図である。 事業性評価画面のうちの関連図画面の一例を示す図である。 事業性評価画面のうちの収支推移画面の一例を示す図である。 事業性評価画面のうちの確率分布画面の一例を示す図である。 事業性評価画面のうちの経営指標画面の一例を示す図である。 事業性評価画面のうちのシナリオ画面の一例を示す図である。 全体処理手順のフローチャートである。 (a)、(b)及び(c)は、前提条件の再入力を説明する図である。 (a)、(b)及び(c)は、確率分布の表示方法を説明する図である。
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図等を参照しながら説明する。
(事業性評価装置)
図1に沿って、事業性評価装置1の構成を説明する。事業性評価装置1は、一般的なコンピュータである。事業性評価装置1は、中央制御装置11、キーボード、マウス等の入力装置12、ディスプレイ等の出力装置13、主記憶装置14及び補助記憶装置15を有する。これらはバスによって相互に接続されている。主記憶装置14における、データ管理部21及び事業性評価部22は、プログラムである。以降、「○○部は」と主体を記した場合は、中央制御装置11が、補助記憶装置15から各プログラムを読み出し、主記憶装置14にロードしたうえで、各プログラムの機能(詳細後記)を実現するものとする。補助記憶装置15は、収支構造記述ファイル31を記憶する。
(収支構造記述ファイル)
図2及び図3に沿って、収支構造記述ファイル31を説明する。2つの図にまたがって記載されているが、収支構造記述ファイル31は、複数の行と複数の列(欄)を有する1つの表である。収支構造記述ファイル31においては、prefix欄101に記憶された区分に関連付けて、item欄102には項目が、operator欄103には演算子が、value1欄104には値1が、value2欄105には値2が、value3欄106には値3が記憶されている。なお、値4以降を記憶するvalue4欄以降が存在してもよいし、値1、値2、・・・の単位が記憶される欄が存在してもよい。
prefix欄101の区分は、「ProjectName」、「Currency1」、「Currency2」、「Currency3」、「ProjectYear」、「Summary」、「Revenue」、「Expenditure」、「Other」、「Indicator」及び「Item B」のうちのいずれか1つである。
「ProjectName」は、プロジェクトの名称である。
「Currency1」は、プロジェクトの採算性を評価する金額を示す複数の通貨のうち、第1の通貨である。同様に、「Currency2」は、第2の通貨であり、「Currency3」は、第3の通貨である。
「ProjectYear」は、プロジェクト期間である。プロジェクト期間は、プロジェクトの時間的長さを示し、その単位は、ここでは「年」である。
「Summary」は、主項目である。主項目の値は、時系列の指標として表示される(例えば、図10)。
「Revenue」は、主項目の1つである収入である。
「Expenditure」は、主項目の1つである支出である。
「Other」は、収入及び支出以外の、その他の主項目である。
「Indicator」は、経営指標である。本実施形態においては、プロジェクト期間全体について1つ定義される指標を特に「経営指標」と呼ぶ。
「Item B」は、定義である。定義は、項目の値を算出する計算式(計算過程)を定義する場合、項目の値そのものを特定する場合、項目の値の確率分布をパラメータで特定する場合、項目の値の年間変化率を定義する場合がある(詳細後記)。
収支構造記述ファイル31のitem欄102からvalue3欄106までに記憶されるデータは、その行のprefix欄101に記憶されている区分によって異なる。
区分が「ProjectName」である場合、item欄102欄には、プロジェクトの名称そのものが記憶され、他の欄は空欄のままである(行111)。
区分が「Currency1」である場合、item欄102欄には、第1の通貨を示す文字が記憶され、他の欄は空欄のままである(行112)。
区分が「Currency2」又は「Currency3」である場合、item欄102欄には、第2(又は第3)の通貨を示す文字が記憶され、value1欄104には、第1の通貨の額に対して乗算される換算率(為替レート)が記憶され、他の欄は空欄のままである(行113、114)。なお、「Currency4」、「Currency5」、・・・についての行があってもよい。
区分が「ProjectYear」である場合、value1欄104欄には、プロジェクト期間が記憶され、他の欄は空欄のままである(行115)。
区分が「Summary」である場合、item欄102欄には、「Revenue」、「Expenditure」、「Other」及び「Indicator」のうちのいずれか1つが記憶され、他の欄は空欄のままである(行116、118、122、124)。
区分が「Revenue」である場合、item欄102欄には、収入の細項目が記憶され、他の欄は空欄のままである(行117)。収入の細項目としては、「売上」、「手数料」、「補助金」等様々なものが想定され得る。しかしながら、本実施形態では単純化のため「売上」のみが記憶されるものとする。
区分が「Expenditure」である場合、item欄102欄には、支出の細項目が記憶され、他の欄は空欄のままである(行119〜121)。本実施形態の支出の細項目は、「固定費」、「変動費」及び「減価償却費」である。
区分が「Other」である場合、item欄102欄には、その他の主項目の細項目が記憶され、他の欄は空欄のままである(行123)。その他の主項目の細項目としては、「利益」、「借入返済額」、「利益配当」等様々なものが想定され得る。しかしながら、本実施形態では単純化のため「利益」のみが記憶されるものとする。
区分が「Indicator」である場合、item欄102欄には、経営指標が記憶され、他の欄は空欄のままである(行125)。経営指標としては、「IRR(Internal Rate of Return,内部収益率)」、「正味現在価値」、「投資回収期間」等、様々なものが想定され得る。しかしながら、本実施形態では単純化のためIRRのみが記憶されるものとする。
区分が「Item B」である場合について、以下のタイプ1〜6に分けて説明する。
(タイプ1:四則演算に係る計算式)
図3の行131、133、137、140、141、144、148及び152は、以下のように、四則演算に係る計算式を定義している。
行131は、「利益=売上−固定費−変動費」という計算式を定義している。
行133は、「売上=販売価格×販売量」という計算式を定義している。
行137は、「固定費=人件費+借地料」という計算式を定義している。
行140は、「変動費=電気代+薬品代+部品代」という計算式を定義している。
行141は、「電気代=電気料金(単価)×電力消費量」という計算式を定義している。
行144は、「電力消費量=ポンプ駆動+照明+空調」という計算式を定義している。なお、「ポンプ駆動」とは、ポンプ駆動のための電力消費量という意味であり、「照明」及び「空調」についても同様である。
行148は、「薬品代=薬品価格×薬品消費量」という計算式を定義している。
行152は、「部品代=部品価格×部品使用量」という計算式を定義している。
(タイプ2:四則演算以外の演算に係る計算式)
行132及び156は、以下のように、四則演算以外の演算に係る計算式を定義している。
行132は、投資額及び(償却前)利益に基づいて、所定の方法でIRRを算出することを定義している。いま、プロジェクト期間が「m年」であるとし、各期におけるキャッシュフローの関係を示す式1を以下のように定める。そして、IRRは、式1の「r」を未知数とする方程式を解くことによって算出される。r(0<r)は、割引率である。
[式1]
+C/(1+r)+C/(1+r)+・・・+C/(1+r)=0
は、第n期(n=0,1,2,・・・,m)のキャッシュフローである。キャッシュフローは、償却前利益(売上−固定費−変動費)である。Cは、初期の投資額に一致する。投資額はキャッシュとして企業外に流出する額であるので、Cは常に負の値である。C(n=1,2,・・・,m)は、正の値であることもあるし、負の値であることもある。一般的には、Cは、nが小さいうちは(投資後間もない期)負の値を取り、nが充分大きくなると(設備等が安定的に稼動する期)正の値を取ることが多い。
投資を行った第0期(現時点)の貨幣価値と、第n期(n≠0)の貨幣価値とは、額面が同じであっても同等に評価することはできない。第n期(n≠0)のキャッシュフローCを現時点の貨幣価値で評価するには、Cを(1+r)によって除算する必要がある。すると、式1の左辺は、プロジェクト期間のすべての期にわたって発生するキャッシュフローの現時点における貨幣価値を意味することになり、現時点におけるプロジェクトの評価額として相応しい。当該評価額を「正味現在価値」と呼ぶ。IRRは、式1を成立させるような、すなわち、正味現在価値が「0」となるような割引率である。IRRが大きいほど、投資としての価値は大きい。
行156は、投資額及び償却年数に基づいて、所定の方法で減価償却費を算出することを定義している。周知のように、投資額から所定の残存簿価を減算した結果を要償却額とし、要償却額を償却年数で除算した値が、各期の減価償却費となる(定額法)。また、要償却額又は前期末簿価に対し、期ごとに定められる所定の償却率を乗算した額を各期の減価償却費とすることもできる(定率法)。残存簿価は「0」であってもよい。「Depreciation1」は、定額法で各期の減価償却費を算出することを示し、「Depreciation2」は、定率法で各期の減価償却費を算出することを示す。
(タイプ3:前提条件となる値そのものを定義する方式)
図3には例として記載されていないが、例えば、ある行のitem欄102に「販売価格」が、operator欄103に「=」が、value1欄104に「100」が記載されている場合、当該行は、「販売価格」が「100」という固定値であることを示す。なお、value1欄104に記憶される値が金額である場合は、その単位は第1の通貨であるものとする(以降のタイプ4及び5についても同様)。
(タイプ4:前提条件となる値を連続型の確率分布で定義する方式)
ある入力値を特定の値として定義することができないとき、その入力値の確率分布を用いることが一般に行われている。例えば、入力値が正規分布を取ると仮定し、その分布の具体的な形状を平均値及び分散という2つのパラメータで特定することはよく行われている。図3には記載されていないが、ある行のitem欄102に「販売価格」が、operator欄103に「分散10」が、value1欄104に「100」が記載され得る。このとき、当該行は、「販売価格」が、平均値「100」及び分散「10」という2つのパラメータで特定される連続型の確率分布であることを示す。
(タイプ5:前提条件となる値を離散型の確率分布で定義する方式)
本実施形態においては、タイプ4の連続型の確率分布をさらに簡略化し、前提条件となる入力値の分布を「平均値」及び「確度」という2つのパラメータで離散的に特定することもできる。例えば、行134は、販売価格が、平均値「10,000」及び確度「90%」という2つのパラメータで特定される離散型の確率分布であること示す。
図4(a)を参照し、「空調」についての電力消費量の平均値が「500」であり、確度が「80%」である場合、電力消費量がどのような確率分布を示すかを説明する。分布図161は、横軸に電力消費量を取り、縦軸に発生確率を取る座標平面上に記された3本の棒グラフである。中央の棒161aの横軸における位置は、「500」である。この「500」は、収支構造記述ファイル31のvalue1欄104に記憶された「500」に対応している。中央の棒161aの高さの縦軸における位置は、「80」である。この「80」は、収支構造記述ファイル31のoperator欄103に記憶された「Approx80」に対応している。
左の棒161bの横軸における位置は、「400」である。この「400」は、中央の棒161aの横軸における位置「500」から、その「500」の「20%」である「100」を減算した値である。そして、この「20%」は、「100%」から、収支構造記述ファイル31のoperator欄103に記憶された「Approx80」の「80%」を減算した値である。左の棒161bの高さの縦軸における位置は、「10」である。この「10」は、「100%」から、収支構造記述ファイル31のoperator欄103に記憶された「Approx80」の「80%」を減算した値の半分の値である。
右の棒161cの横軸における位置は、「600」である。この「600」は、中央の棒161aの横軸における位置「500」に対し、その「500」の「20%」である「100」を加算した値である。そして、この「20%」は、「100%」から、収支構造記述ファイル31のoperator欄103に記憶された「Approx80」の「80%」を減算した値である。右の棒161cの高さの縦軸における位置は、「10」である。この「10」は、「100%」から、収支構造記述ファイル31のoperator欄103に記憶された「Approx80」の「80%」を減算した値の半分の値である。
「空調」という文字列の直下に表示されている「500」(符号161d)は、中央の棒161aの横軸における位置であってもよいし、中央の棒161a、左の棒161b及び右の棒161cの期待値であってもよい。両者を区別するために、期待値に対して何らかの符号、例えば「」を付し、中央の棒161aの横軸における位置に対しては、何も付さない、というようにしてもよい。図4(a)の「500」(符号161d)は、中央の棒161aの横軸における位置である。ただし、これが仮に期待値であったとしても、数値としては、同じ500=500×80%+400×10%+600×10%となり、「500」のように表示されることになる。図4(b)及び図4(c)については詳細を後記するが、図4(c)の「空調」という文字列の直下には、期待値が表示されている。
図3の行135、138、139、142、145〜147、149、150、153、154、157及び158についても、前記の「空調」についての説明が同様にあてはまる。
(タイプ6:項目の値の変化率を定義する方式)
図3の行136は、ある期の販売価格の値が、その直前の期の販売価格の値に対して変化率「1.05」を乗算した値であることを示している。図3の行143、151及び155についても、前記の「販売価格」についての説明が同様にあてはまる。
なお、図3には記載されていないが、例えば、ある行のitem欄102に「販売価格」が、operator欄103に「YearlyRate」が、value1欄104に「1.00」が、Value2欄105に「1.10」が、value3欄106に「1.05」(図にはないが、以降、valueN欄まで同様)が記載され得る。このとき、当該行は、第1の期の「販売価格」を基準として、第2の期の販売価格が基準の「1.10」倍になり、第3の期の販売価格が基準の「1.05」倍になることを示す(第Nの期まで同様)。
収支構造記述ファイル31(図2)の行、並びに、収支構造記述ファイル31(図3)の行のうちタイプ1及びタイプ2に相当する行は、収支構造を定義する部分であるといえる。一方、収支構造記述ファイル31(図3)の行のうちタイプ3〜タイプ6に相当する行(網掛け部分がある行)は、前提条件となる入力値を記憶する部分であるといえる。
詳細は後記するが、ユーザは、最初に、収支構造を定義する部分に対し入力し、続いて、前提条件となる入力値を記憶する部分に対して入力する。通常、最初の時点での入力は、図2及び図3の表形式そのものに対して行われる。一方、前提条件を再度入力する場合、ユーザは、もちろん表形式の網掛け部分に直接入力してもよい。しかしながら、画面上に表示されている分布図161(図4(a))をマウス、指等で操作することによって、変更内容を入力することがより容易になる。
以上の説明では、計算式等の収支構造及び販売価格等の値(の確率分布)が、プロジェクト期間のすべての期を通じて同じである例を説明した。収支構造は通常すべての期を通じて固定されるべきものである。しかしながら、販売価格等の値(の確率分布)は、期ごとに定義されてもよい。例えば、収支構造記述ファイル31の行として、「Item B、販売価格(第10期まで)、Approx90、10,000」及び「Item B、販売価格(第11期以降)、Approx80、12,000」が同時に定義されてもよい。
(確率分布で示された値同士の四則演算)
図5に沿って、確率分布で示された値同士の四則演算の具体例を説明する。いま、収支構造記述ファイル31の行のうち、「薬品代」を算出する計算式を定義する行が図5(a)の行201の通りであるとする。同様に、薬品価格の値の確率分布を示す行が図5(a)の行202の通りであり、薬品消費量の値の確率分布を示す行が図5(a)の行203の通りであるとする。
行202の意味するところを図示すると、図5(b)の薬品価格204のようになる。薬品価格「10」が発生する確率が最も高く、その確率は「80%」である。このことを図示したものが薬品価格204の中央列に記された8個の長方形である。薬品価格「8」が発生する確率は「10%」である。このことを図示したものが薬品価格204の左列に記された1個の長方形である。薬品価格「12」が発生する確率も「10%」である。このことを図示したものが薬品価格204の右列に記された1個の長方形である。
行203の意味するところを図示すると、図5(b)の薬品消費量205のようになる。薬品消費量「100,000」が発生する確率が最も高く、その確率は「60%」である。このことを図示したものが薬品消費量205の中央列に記された6個の長方形である。薬品消費量「60,000」が発生する確率は「20%」である。このことを図示したものが薬品消費量205の左列に記された2個の長方形である。薬品消費量「140,000」が発生する確率も「20%」である。このことを図示したものが薬品消費量205の右列に記された2個の長方形である。薬品価格204及び薬品消費量205がそれぞれ有する長方形の数(10個)は、特に意味を有しない。単純化のため、わかりやすく小さな数として「10個」を採用している。
事業性評価装置1の事業性評価部22は、薬品価格の確率分布に対して薬品消費量の確率分布205を乗算して薬品代を求める。薬品代もまた確率分布の形状で表されることになる。具体的には、事業性評価部22は、薬品分布204の1つの長方形内の値に対して、薬品消費量205の1つの長方形内の値を乗算する処理を、薬品消費量205のすべての長方形について繰り返す(内側ループ)。さらに、内側ループの処理を、薬品価格204のすべての長方形について繰り返す(外側ループ)。事業性評価部22は、外側ループの処理を終了した段階で、図5(c)に示すような、10個×10個=100個の計算結果を保持していることになる。
事業性評価部22は、次に、図5(d)に示すような、計算結果の確率分布を作成する。例えば、「10円×100,000グラム=1,000千円」という計算結果の個数が48個であり、この個数が最も多い。なお、計算結果は全部で100個あるので、48個は、確率48%に相当する。他の計算結果については、「1,000千円」の計算結果の左右に4箇所ずつ分布している。これらの分布が合計9箇所にわたるのは、薬品価格の値が3種類(8、10、12)しかなく、薬品消費量の値も3種類(60,000、100,000、140,000)しかなく、組合せの数が3×3=9種類となることに起因する。なお、前記では、四則演算が乗算である場合を説明したが、加算、減算及び除算についても同様の順序で計算される。
事業性評価部22は、さらに、図5(e)に示すように、計算結果の確率分布を簡略化することも可能である。図5(e)の左側の棒の横軸における位置「650」は、図5(d)における「(480×2+600×16+720×2+800×6)/(2+16+2+6)」の計算結果である。図5(e)の左側の棒の高さの縦軸における位置「26%」は、「2+16+2+6」の計算結果である。図5(e)の右側の棒の横軸における位置「1,350」は、図5(d)における「(1,120×2+1,200×6+1,400×16+1,680×2)/(2+6+16+2)」の計算結果である。図5(e)の右側の棒の高さの縦軸における位置「26%」は、「2+6+16+2」の計算結果である。このようにすると、ある計算結果である確率分布と、別の計算結果である別の確率分布とを演算して、さらに上位の項目の値の確率分布を算出する場合、処理速度が向上する。
例えば、事業性評価部22は、電気代、薬品代及び部品代を加算して変動費を算出する(図3の行140)。順に遡って行くと、電気代は、電気料金(単価)に対して電力消費量を乗算して算出される(行141)。電力消費量は、ポンプ駆動、照明及び空調を加算して算出される(行144)。そして、最も下位のポンプ駆動、照明及び空調は、確率分布としてユーザによって直接入力される。それ以外の電気代、変動費等は、他の確率分布同士を演算した計算結果であり、これらの計算結果もまた確率分布の形状で表現される。つまり、確率分布同士の計算結果が累積して行くようになる。すると、事業性評価部22が演算をする都度、図5(d)のような演算結果を図5(e)のように簡略化する効果は大きい。
以降では、事業性評価装置1の事業性評価部22が出力装置13に表示する事業性評価画面51(図6〜図12)の構成について説明する。事業性評価画面51は、6つのタグ51a〜51fを見出しとする6つの個々の画面に切り替え可能である。これらの個々の画面を、見出し「収支構造」等に因んで「収支構造画面51a」等と呼ぶ。これらのうち、収支構造画面51a(図6、図7)及び関連図画面51b(図8)は、収支構造記述ファイル31に記憶されているデータ(収支構造及び各項目の値)を階層的に表示する。収支推移画面51c(図9)、確率分布画面51d(図10)及び経営指標画面51e(図11)は、各項目の値(特に主項目の値)が、時系列でどのように変化して行くか等を表示する。シナリオ画面51f(図12)は、前提条件を再入力する前後で、主項目の値及び経営指標がどのように変化するかを表示する。
図6及び図7に沿って、収支構造画面51aを説明する。事業性評価部22は、収支構造及び前提条件の入力が終了した段階において、出力装置13に収支構造画面51aを表示し、さらに、収支構造画面51a上に案内ウインドウ220を表示する。ユーザが案内ウインドウ220の「ファイルを開く」をマウス等で選択すると、事業性評価部22は、主項目及び経営指標を示す図形(図6では長方形)を表示する(符号211)。いま、ユーザが、欄211の「変動費」をマウスで選択したとする。すると、事業性評価部22は、変動費の分布図212を表示する。詳細は後記するが、この段階で、事業性評価部22は、図3の行140等に基づいて、変動費及びその下位概念である電気代等の確率分布を算出し終わっている。さらに、事業性評価部22は、変動費の算出に必要な項目を示す図形を表示する(符号213)。
その後、ユーザが、欄213の「電気代」をマウスで選択したとする。すると、事業性評価部22は、電気代の分布図214を表示する。さらに、事業性評価部22は、電気代の算出に必要な項目を示す図形を表示する(符号215)。このとき電力消費量はその文字を囲む長方形で表示される一方、電気料金は、正方形とその外側の文字の組合せとして表示される。この差異は、電気料金が前提条件として入力されるものである(図3の行142)一方、電力消費量は、他の項目の値の計算結果である(図3の行144)ことに起因する。事業性評価部22は、他の項目の値の計算結果である項目を、図6の符号221のように表示してもよい。文字列の左側の図形221aは、上位の項目との関連を示す線分の終点となり、文字列の右側の図形221bは、下位の項目との関連を示す線分の始点となる。その項目の値が、前提条件として入力されるものである場合は、始点となる図形221bは表示されない。
続いて、ユーザが、欄215の「電力消費量」をマウスで選択したとする。すると、事業性評価部22は、電力消費量の分布図216を表示する。さらに、事業性評価部22は、電力消費量の算出に必要な項目を示す図形を表示する(符号217)。最後に、ユーザが、欄217の「空調」をマウスで選択したとする。すると、事業性評価部22は、空調の分布図218を表示する。
なお、事業性評価部22は、分布図212、214、216及び218についても、異なる態様で表示してもよい。変動費、電気代及び電力消費量についての分布図212、214、216では、中央の棒が両側の棒に接している。一方、空調についての分布図218では、中央の棒と両側の棒との間に隙間が存在する。いうまでもなく、この相違は、空調の値が前提条件として入力されるものである一方、変動費、電気代及び電力消費量の値はその他の項目の値の計算結果であることに起因する。そして、この隙間は、ユーザが棒の上辺を掴んで移動させることを容易にする(詳細後記)。
前記では、事業性評価部22が、ユーザの複数のマウス操作に応じて、分布図及び項目を示す図形を段階的に表示する例を説明した。しかしながら、事業性評価部22は、例えばユーザが欄211の「変動費」を示す図形を選択した時点で、「変動費」及びその下位のすべての項目の分布図と、「変動費」の下位のすべての項目の図形を、すべて一度に表示してもよい。
さらに、段階的に表示する場合、事業性評価部22は、ユーザの指定に応じて表示対象を変えてもよい。例えばユーザが欄213の「電気代」をマウスで選択しダブルクリックをした場合、事業性評価部22は、電気代の分布図214及び必要な項目215を表示する。一方、ユーザが欄213の「薬品代」及び「部品代」をマウスで選択しシングルクリックをした場合、事業性評価部22は、分布図を表示することなく、必要な項目のみを表示する(符号219)。事業性評価部22は、選択された図形を強調表示するものとする。このとき、ダブルクリック、シングルクリック等の選択の方法の違いに応じて、例えば色分けする等、表示の態様を変化させてもよい。
ユーザが案内ウインドウ220の「名称・数値表示を切り替える」をマウス等で選択すると、事業性評価部22は、表示を図7の収支構造画面51aに切り替える。このとき、事業性評価部22は、すべての項目の名称に替えてその項目の値(平均値又は期待値)を表示する。ユーザが再度「名称・数値表示を切り替える」を選択すると、事業性評価部22は、画面を図6の収支構造画面51aに戻す。ユーザが案内ウインドウ220の「通貨を切り替える」をマウス等で選択すると、事業性評価部22は、選択の都度、第1の通貨(円)→第2の通貨(米ドル)→第3の通貨(ユーロ)→第1の通貨(円)のように通貨を切り替えて項目の値を表示する。ユーザが案内ウインドウ220の「桁を切り替える」をマウス等で選択すると、事業性評価部22は、選択の都度、円(米ドル、ユーロ)→千円(千米ドル、千ユーロ)→百万円(百万米ドル、百万ユーロ)→円(米ドル、ユーロ)のように桁を切り替えて項目の値を表示する。
図8に沿って、関連図画面51bを説明する。事業性評価部22は、収支構造の入力が終了した段階において、出力装置13に関連図画面51bを表示する。関連図画面51bは、複数の長方形又は正方形の図形と、それらの図形間を結ぶ複数の矢印とを有する。各図形は、収支構造記述ファイル31(図2及び図3)の各項目に対応している。矢印は、収支構造記述ファイル31の収支構造を示す行に対応している。例えば、矢印231a、231b及び231cは、図3の行131に対応している。矢印232a、232b及び232cは、図3の行140に対応している。矢印233a及び233bは、図3の行141に対応している。矢印234a、234b及び234cは、図3の行144に対応している。図6及び図7の収支構造画面51aが、主項目及びユーザが選択した主項目の下位にある項目を表示する一方、関連図画面51bは、無条件にすべての項目を表示する。
図9に沿って、収支推移画面51cを説明する。事業性評価部22は、収支構造の入力及び前提条件の入力(又は再入力)が終了した段階において、出力装置13に収支推移画面51cを表示する。収支推移画面51cは、プロジェクト期間のすべての期にわたって、ユーザが指定する任意の項目(特に主項目)の値の平均値又は期待値を時系列で表示する。図9は、ユーザが「Revenue(収入)」及び「Expenditure(支出)」を指定した場合の表示例である。図2を参照すると、収入としては「売上」のみが存在し、支出としては「固定費」、「変動費」及び「減価償却費」が存在することがわかる。したがって、事業性評価部22は、収入(=売上)の時系列推移として折れ線グラフ241を表示し、支出として、減価償却費242、固定費243及び変動費244を、棒グラフで示している。
事業性評価部22は、収支推移画面51c上に入力項目ウインドウ245も表示する。入力項目ウインドウ245内の項目は、図3の網掛けした行の項目に対応している。ユーザが入力項目ウインドウ245内のある項目を選択すると、事業性評価部22は、その項目の分布図246(最初の入力時のもの又は再入力時のもの)を表示する。事業性評価部22は、入力項目ウインドウ245内の項目を表示する態様を複数用意してもよい。例えば、「YearlyGrowth」によって変化率が定義される項目には「◆」を付し、「YearlyRate」によって変化率が定義される項目には「◆◆」を付し、変化率が定義されない項目には「◇」を付してもよい。
図10に沿って、確率分布画面51dを説明する。事業性評価部22は、収支構造の入力及び前提条件の入力(又は再入力)が終了した段階において、出力装置13に確率分布画面51dを表示する。確率分布画面51dは、プロジェクト期間のすべての期にわたって、ユーザが指定する任意の項目(特に主項目)の値の平均値又は期待値と、その項目の値の確率分布とを時系列で表示する。図10は、ユーザが「Revenue(収入)」及び「Expenditure(支出)」を指定した場合の表示例である。なお、支出は、固定費、変動費及び減価償却費の合計である。折れ線グラフ251は、収入の平均値又は期待値を示す。同様に、折れ線グラフ252は、支出の平均値又は期待値を示す。折れ線グラフ251上の、各期の平均値又は期待値を示す点の上下にわたって、分布バー(例えば、符号253)が表示されている。
(分布バー)
説明の都合上、図11〜図14を後回しにして、図15に沿って、分布バーを説明する。事業性評価部22は、項目の値を、連続型の確率分布としても離散型の確率分布としても演算し記憶することができる。つまり、平均値及び確度(「Approx80」等)というパラメータで特定された離散型の確率分布と、平均値及び分散というパラメータで特定された連続型の確率分布とを、スプライン補間、標本化、量子化等の公知の方法で相互に変換できる。
図15(a)は、事業性評価部22が、連続型の確率分布254aを分布バー254bとして表示する際の図形変換の方法を示している。平均値を中心として、例えば、pからpまでの積分値(確率分布の曲線と横軸と間の面積)が、pからp10までの積分値の60%であるとする。すると、事業性評価部22は、図10のような座標平面の縦軸位置pと及びp10をそれぞれ下辺と上辺とする長方形254bを作成する。そして、縦軸位置p及び縦軸位置pに水平線を引き、その間を「60%」を示す色(又は模様)で塗りつぶす。同様にして、長方形254bの、70%の区間等にも水平線を引き、色分けする。
図15(b)は、事業性評価部22が、離散型の確率分布255aを分布バー255bとして表示する際の図形変換の方法を示している。例えば、収入が、50百万円となる確率が60%であり、30百万円となる確率が20%であり、70百万円となる確率が20%であるとする。すると、事業性評価部22は、図10のような座標平面の縦軸位置「70百万円」と「30百万円」との間に垂直の線分を引き、当該線分上の縦軸位置「70百万円」を中心として、面積比が20%となるような第1の円を描く。同様に、当該線分上の縦軸位置「30百万円」を中心として面積比が20%となるような第2の円を描き、当該線分上の縦軸位置「50百万円」を中心として面積比が60%となるような第3の円を描く。事業性評価部22は、最後に、第1の円、第2の円及び第3の円の外接線を描き、分布バー255bを完成させる。因みに、分布バー255a及び分布バー255bは、離散値が3つ以外の場合であっても同様に表示され得る。
図15(c)は、事業性評価部22が、離散型の確率分布255aを、他のタイプの分布バー255cとして表示する際の図形変換の方法を示している。事業性評価部22は、図10のような座標平面の縦軸位置「70百万円」と「30百万円」との間に垂直の線分を想定し、当該線分上の縦軸位置「70百万円」を左辺の中点とする第1の長方形を描く。同様に、当該線分上の縦軸位置「30百万円」を左辺の中点とする第2の長方形を描き、当該線分上の縦軸位置「50百万円」を左辺の中点とする第3の長方形を描く。事業性評価部22は、最後に、第1の長方形、第2の長方形及び第3の長方形の内側を、確率を示す色(又は模様)で塗りつぶす。事業性評価部22は、確率分布255aの離散値の間隔が等しい(例えば、70−50=50−30)場合、第1〜第3の長方形を隙間なく連続して表示してもよい。このようにして、事業性評価部22は、分布バー255cを完成させる。分布バー255b及び分布バー255cは、本質的に同じ内容を表示している。しかしながら、プロジェクト期間が長い(期の数が多い)場合等、画面の横幅に余裕がない場合は、分布バー255cの方が見やすくなる。
図11に戻って、経営指標画面51eを説明する。事業性評価部22は、収支構造の入力及び前提条件の入力(又は再入力)が終了した段階において、出力装置13に経営指標画面51eを表示する。経営指標画面51eは、プロジェクト期間のすべての期にわたって、主項目の値の平均値又は期待値を時系列で表示する。なお、図2及び図3の例の収支構造からは、償却後利益(行261)、累積償却後損益(行262)及び現在価値(行263)は直接的に定義されない。ここでは、これらの項目は、このような主項目を定義し時系列で表示することも可能であることを示す目的で記載されている。
事業性評価部22は、負値を強調表示(下線を付す、赤色で表示する等)してもよい。時系列の数値が初めて正値になったとき、その数値を強調表示(○で囲む等)してもよい。さらに、IRRの値と、例えば長期国債の利回りとの大小関係に応じて、IRRの値を表示する態様を変えてもよい(IRR≧国債利回りであれば青で表示し、それ以外であれば赤で表示する等)。
図12に沿って、シナリオ画面51fを説明する。いま、ユーザが収支構造及び前提条件(初期値)の入力を終了したとする。そして、入力された項目のうち、販売量の平均値(又は期待値、以下同様)は「2,000」であり、電気料金の平均値は「10」であり、空調の平均値は「10,000」であり、部品使用量は「100,000」あったとする。その後、ユーザは、販売量の平均値として「2,400」を再入力したとする。なお、再入力の具体的な方法は、後記する。
この段階で、事業性評価部22は、入力値差分272の行272aをシナリオ画面51fに表示する。このとき、行272aのBefore欄273には「2,000」が、After欄274には「2,400」が、Diff.欄275には「400」が表示される。「400」は、「2,400」から「2,000」を減算した計算結果である。同時に事業性評価部22は、主項目差分271のBefore欄276に、初期値を用いて算出したそれぞれの主項目及び経営指標の計算結果を表示する。そして、After欄277に、再入力された空調「2,400」及び他の項目の初期値を用いて算出したそれぞれの主項目及び経営指標の計算結果を表示する。さらに、Diff.欄278に、After欄277の値からBefore欄276の値を減算した値を表示する。
さらにその後、ユーザは、電気料金の平均値として「12」を再入力したとする。この段階で、事業性評価部22は、入力値差分272の行272bをシナリオ画面51fに表示する。このとき、行272bのBefore欄273には「10」が、After欄274には「12」が、Diff.欄275には「2」が表示される。「2」は、「12」から「10」を減算した計算結果である。同時に事業性評価部22は、主項目差分271のBefore欄276に、初期値を用いて算出したそれぞれの主項目及び経営指標の計算結果をそのまま維持したうえで表示する。そして、After欄277に、再入力された販売量の平均値「2,400」、電気料金の平均値「12」及び他の項目の初期値を用いて算出したそれぞれの主項目及び経営指標の計算結果を表示する。さらに、Diff.欄278に、After欄277の値からBefore欄276の値を減算した値を表示する。
以下、ユーザが、他の項目について値を再入力する都度、事業性評価部22は、入力値差分272の行を増やして表示していく(行272c、272d、・・・)。同様に、主項目差分271を更新して表示していく。なお、プロジェクトの正味現在価値が負値である場合、主項目差分271のIRRは、「0」として表示される。
(全体処理手順)
図13に沿って、全体処理手順を説明する。
ステップS301において、データ管理部21は、収支構造ファイルを表示する。具体的には、データ管理部21は、入力用のフォーマットとして収支構造記述ファイル31(図2及び図3)を出力装置13に表示する。この段階では、各行の各欄は空欄である。
ステップS302において、データ管理部21は、収支構造の入力を受け付ける。具体的には、データ管理部21は、ユーザがキーボード等の入力装置12を介して、収支構造記述ファイル31の各欄に対して文字列及び演算子(「+」等)を入力し収支構造の行を作成するのを受け付ける。
ステップS303において、事業性評価部22は、関連図を表示する。具体的には、事業性評価部22は、ステップS302において受け付けた収支構造に基づいて、出力装置13に、関連図画面51b(図8)を表示する。
ステップS304において、データ管理部21は、前提条件の入力を受け付ける。具体的には、データ管理部21は、第1に、ユーザがキーボード等の入力装置12を介して、収支構造記述ファイル31の各欄に対して文字列及び値を入力し、前提条件の行を作成するのを受け付ける。このとき、データ管理部21は、入力された行のoperator欄103及びvalue1欄104を「網掛け」等で強調するものとする。
データ管理部21は、第2に、ユーザが案内ウインドウ220(図6)の「ファイルを保存する」を選択するのを契機に、完成した状態の収支構造記述ファイル31を補助記憶装置15に記憶する。なお、案内ウインドウ220は、説明の都合上、図6等に記載されているが、ユーザの指示を契機に、任意の時点で画面表示されるものとする。
ステップS305において、事業性評価部22は、収支構造を表示する。具体的には、事業性評価部22は、ステップS302において受け付けた収支構造及びステップS304において受け付けた前提条件に基づいて、出力装置13に、収支構造画面51a(図6及び図7)を表示する。このとき、事業性評価部22は、図6の収支構造画面51a及び図7の収支構造画面51aのうちのいずれか一方を先に表示し、ユーザが案内ウインドウ220の「名称・数値表示を切り替える」を選択するのを契機に、他方に表示を切り替えてもよい。
ステップS306において、事業性評価部22は、収支推移を作成する。具体的には、事業性評価部22は、完成した状態の収支構造記述ファイル31に基づいて、プロジェクト期間のすべての期についての主項目の値を算出することによって時系列の出力情報を作成する。どのように確率分布を演算するかについては前記した通りである。
ステップS307において、事業性評価部22は、収支推移を表示する。具体的には、事業性評価部22は、ステップS306において作成した時系列の出力情報に基づいて図9の収支推移画面51cを出力装置13に表示する。
ステップS308において、事業性評価部22は、確率分布を表示する。具体的には、事業性評価部22は、ステップS306において作成した時系列の出力情報に基づいて図10の確率分布画面51dを出力装置13に表示する。
ステップS309において、事業性評価部22は、経営指標を表示する。具体的には、事業性評価部22は、ステップS306において作成した時系列の出力情報に基づいて図11の経営指標画面51eを出力装置13に表示する。
ステップS310において、事業性評価部22は、シナリオを表示する。具体的には、事業性評価部22は、ステップS306において作成した時系列の出力情報に基づいて図12のシナリオ画面51fを出力装置13に表示する。初めてステップS310を経由した段階では、シナリオ画面51fには、入力値差分272は表示されない。主項目差分271については、Before欄276だけが値を伴って表示され、After欄277及びDiff.欄278は空欄のままである。繰り返し処理中におけるステップS310においては、これらの欄のすべてが、値を伴って表示される。
なお、ステップS307〜S310の順序は、相互に入れ換え可能である。さらに、ステップS307〜S310の任意の時点で、事業性評価部22は、ユーザが事業性評価画面51のタグ51a〜51fを選択するのに応じて、収支構造画面51a〜シナリオ画面51f間で画面の切り替えを行うものとする。
ステップS311において、事業性評価部22は、「再度計算」の指示を受け付けたか否かを判断する。具体的には、事業性評価部22は、ユーザが任意の方法で主項目の値の時系列の出力情報を再度作成する旨の指示を入力するのを受け付けた場合(ステップS311“YES”)、ステップS312へ進む。ユーザが、ユーザが案内ウインドウ220の「終了する」を選択するのを受け付けた場合(ステップS311“NO”)、ステップS313へ進む。
ステップS312において、事業性評価部22は、前提条件の再入力を受け付ける。具体的には、事業性評価部22は、第1に、入力項目ウインドウ245(図9)を表示する。
事業性評価部22は、第2に、ユーザが、入力項目ウインドウ245のうちの1つの項目を選択するのを受け付け、受け付けた項目についての分布図246(図9)を表示する。なお、入力項目ウインドウ245及び分布図246は、説明の都合上、収支推移画面51c(図9)を背景として記載されているが、どのような画面上にも表示され得る。
事業性評価部22は、第3に、ユーザが、表示された分布図を用いて、前提条件の値を再入力するのを受け付ける。
(前提条件の再入力)
図4に戻って、前提条件の再入力を説明する。いま、画面上に表示されている分布図が図4(a)の分布図161の通りであるとする。ユーザが簡便に前提条件の値を再入力する方法は例えば2つある。
第1の方法は、図4(b)に示す「横移動」である。事業性評価部22は、ユーザが「空調」の文字列の直下に表示されている「500」にカーソル又は指を合わせ、右側に座標値「100」分だけ移動するのを受け付けたとする(符号162)。このとき、事業性評価部22は、中央の棒を座標値「600」の位置まで右に平行移動し、左の棒を座標値「480」の位置まで右に平行移動し、右の棒を座標値「720」の位置まで右に平行移動する(符号163)。「600」は、「500+100」の計算結果である。「480」は、「600−600×(100%−80%)」の計算結果である。「720」は、「600+600×(100%−80%)」の計算結果である。そして、データ管理部21は、収支構造記述ファイル31のvalue1欄104の値として「600」(=500+100)を一時的に主記憶装置14に保持する。
第2の方法は、図4(c)に示す「形状変更」である。事業性評価部22は、ユーザが、中央の棒、左の棒及び右の棒のうちの1つの上辺をマウス等で掴み、上又は下に移動するのを受け付ける(符号164)。ここでは、ユーザは、右の棒の上辺を上に座標値「30%」分だけ移動したとする。すると、事業性評価部22は、右の棒の上辺を座標値「30%」分だけ上に移動し、中央の棒の上辺を座標値「27%」分だけ下に移動し、左の棒の上辺を座標値「3%」分だけ下に移動する(符号165)。中央の棒の上辺の変更前の縦位置は「80%」である。左の棒の上辺の変更前の縦位置は「10%」である。右の棒の上辺が移動した距離は座標値「30%」分である。事業性評価部22は、30×80/(80+10)の計算結果として「27%」を得ている。同様に、30×10/(80+10)の計算結果として「3%」を得ている。そして、データ管理部21は、収支構造記述ファイル31のvalue2欄105に「-3,-27,+30」を記憶して、一時的に主記憶装置14に保持する。この「-3」は、確度「Approx80」及び平均「500」という2つのパラメータが特定する離散型の正規分布を基準として、左の棒が「-3%」だけ減少(上辺が3%だけ下に移動)していることを示す。「-27」及び「+30」についても同様である。
事業性評価部22は、その後、ステップS306に戻る。すると、事業性評価部22等は、再入力された前提条件の値及びそれ以外の初期値に基づいて、ステップS306〜S312の処理を繰り返す。
図14に沿って、繰り返し処理の過程でユーザが視認する画面の推移を説明する。ユーザは、いま、分布図、支出の折れ線グラフ、「第8期」の支出の分布バー、減価償却費の棒グラフ、固定費の棒グラフ及び変動費の棒グラフが表示されているとする(図14(a))。そして、ユーザが以下の2つの操作を行ったとする(図14(b))。
(第1の操作)分布図の平均値(又は期待値)を「1,000」から「500」に移動する。なお、ここでの分布図は、収支構造記述ファイル31に記憶されている現在値、すなわち、最初に入力された初期値、又は、初期値に対して更新された値である。
(第2の操作)中央の棒の上辺を「60」から「80」に移動する。
すると、事業性評価部22は、変動費の棒グラフを減少させて表示する(図14(c))。この変化は、「第1の操作」に対応する。同時に、事業性評価部22は、「第8期」の支出の分布バーを縮小させて表示する(図14(c))。この変化は、「第2の操作」に対応する。繰り返し処理において、事業性評価装置1は、ユーザとの間でこのような対話的な処理を繰り返す。
ステップS313において、データ管理部21は、最新の前提条件を記憶する。具体的には、データ管理部21は、最後の繰り返し処理におけるステップS312の「第3」において一時的に保持したデータを収支構造記述ファイル31に上書きした上で、補助記憶装置15に記憶する。なお、データ管理部21は、一度もステップS312の処理が実行されていない場合は、ステップS313においてなにもしない。
その後、全体処理手順を終了する。
なお、本実施形態においては、離散型の確率分布を、3つの離散値を有する例で説明した。しかしながら、離散値の数は「3」に限定されることはない。つまり、事業性評価部22は、分布図(図4(a)等)を、正規分布に従うn個(nは自然数)の離散値として表示してもよい。さらに、nは、奇数であってもよい。
(実施形態の効果)
(1)事業性評価装置1は、収支構造及び前提条件の入力を、表の行を変えてかつタイミングを変えて受け付ける。さらに、収支構造を固定したうえで、前提条件の再入力を受け付け、再入力に基づき主項目等の計算結果を表示する処理を繰り返す。したがって、誤入力が減少し、前提条件の変化と主項目等の計算結果との関係を対話的かつ可視的に知ることができる。
(2)事業性評価装置1は、前提条件の再入力の際、前提条件の現在値を示す分布図を表示し、ユーザがその分布図を操作するのを受け付ける。したがって、収支構造に影響を与えることがなく、操作方法もユーザにとってわかりやすい。
(3)事業性評価装置1は、前提条件を確率分布として受け付け、複数の離散値として表示する。したがって、前提条件が特定の値に定まらない場合であっても入力が可能になり、さらに入力された値の分布が視覚的にわかりやすくなる。
(4)事業性評価装置1は、さらに下位の前提条件を有さない前提条件の表示を、他と区別された態様で行う。したがって、どのような項目が再入力できるかが視覚的にわかりやすい。
(5)事業性評価装置1は、正規分布に従うn個(nは自然数)の離散値として、確率分布を受け付け表示する。したがって、処理速度が向上する。
(6)事業性評価装置1は、主項目の計算結果を確率分布として表示する。したがって、将来の事業の確実性を容易に知ることができる。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 事業性評価装置
11 中央制御装置
12 入力装置
13 出力装置
14 主記憶装置
15 補助記憶装置
21 データ管理部
22 事業性評価部
31 収支構造記述ファイル
51 事業性評価画面

Claims (6)

  1. 事業を評価するための評価項目の値を算出する計算過程と、前記計算過程に対する入力値である前提条件と、をユーザが入力するのを受け付けるデータ管理部と、
    前記前提条件及び前記計算過程に基づき前記評価項目の値を時系列で作成し、
    前記時系列で作成した評価項目の値を表示し、
    前記前提条件を前記ユーザが再度入力するのを受け付け、
    前記再度入力された前提条件及び前記計算過程に基づき前記評価項目の値を時系列で再度作成し、
    前記時系列で再度作成した評価項目の値を表示する事業性評価部と、
    を備え
    前記事業性評価部は、
    前記前提条件を前記ユーザが再度入力するのを受け付ける際に、
    再度入力することが可能である前記前提条件の候補を表示し、前記ユーザが前記候補のうちから再度入力すべき前提条件を選択するのを受け付け、
    前記選択された前提条件の現在値を示す図形を、横軸が前記選択された前提条件の現在値であり縦軸が当該現在値の発生確率である座標平面上における3本の棒として表示し、
    前記ユーザが前記3本の棒のうち中央の棒の横位置を変化させるとともに、前記3本の棒のうちのいずれかの縦位置の高さを変化させるように操作して前記現在値を変更するのを受け付けること、
    特徴とする事業性評価装置。
  2. 前記データ管理部は、
    前記前提条件を受け付ける際に、
    前記前提条件を確率分布として受け付け、
    前記事業性評価部は、
    前記図形を、
    前記前提条件の値及び当該値が発生する確率の組合せである複数の離散値を示すものとして表示すること、
    を特徴とする請求項に記載の事業性評価装置。
  3. 前記事業性評価部は、
    前記評価項目と、前記前提条件との階層関係を表示し、
    さらに下位の階層を有する前記前提条件と、さらに下位の階層を有さない前記前提条件とを、異なる態様で表示すること、
    を特徴とする請求項に記載の事業性評価装置。
  4. 前記事業性評価部は、
    前記評価項目の値を表示する際に、
    前記評価項目の値の確率分布を示す図形を表示すること、
    を特徴とする請求項に記載の事業性評価装置。
  5. データ管理部が、
    事業を評価するための評価項目の値を算出する計算過程と、前記計算過程に対する入力値である前提条件と、をユーザが入力するのを受け付け、
    事業性評価部が、
    前記前提条件及び前記計算過程に基づき前記評価項目の値を時系列で作成し、
    前記時系列で作成した評価項目の値を表示し、
    前記前提条件を前記ユーザが再度入力するのを受け付け、
    前記再度入力された前提条件及び前記計算過程に基づき前記評価項目の値を時系列で再度作成し、
    前記時系列で再度作成した評価項目の値を表示
    前記前提条件を前記ユーザが再度入力するのを受け付ける際に、
    再度入力することが可能である前記前提条件の候補を表示し、前記ユーザが前記候補のうちから再度入力すべき前提条件を選択するのを受け付け、
    前記選択された前提条件の現在値を示す図形を、横軸が前記選択された前提条件の現在値であり縦軸が当該現在値の発生確率である座標平面上における3本の棒として表示し、
    前記ユーザが前記3本の棒のうち中央の棒の横位置を変化させるとともに、前記3本の棒のうちのいずれかの縦位置の高さを変化させるように操作して前記現在値を変更するのを受け付けること、
    を特徴とする、事業性評価装置の事業性評価方法。
  6. コンピュータを、
    事業を評価するための評価項目の値を算出する計算過程と、前記計算過程に対する入力値である前提条件と、をユーザが入力するのを受け付けるデータ管理部、及び、
    前記前提条件及び前記計算過程に基づき前記評価項目の値を時系列で作成し、
    前記時系列で作成した評価項目の値を表示し、
    前記前提条件を前記ユーザが再度入力するのを受け付け、
    前記再度入力された前提条件及び前記計算過程に基づき前記評価項目の値を時系列で再度作成し、
    前記時系列で再度作成した評価項目の値を表示し、
    前記前提条件を前記ユーザが再度入力するのを受け付ける際に、
    再度入力することが可能である前記前提条件の候補を表示し、前記ユーザが前記候補のうちから再度入力すべき前提条件を選択するのを受け付け、
    前記選択された前提条件の現在値を示す図形を、横軸が前記選択された前提条件の現在値であり縦軸が当該現在値の発生確率である座標平面上における3本の棒として表示し、
    前記ユーザが前記3本の棒のうち中央の棒の横位置を変化させるとともに、前記3本の棒のうちのいずれかの縦位置の高さを変化させるように操作して前記現在値を変更するのを受け付ける事業性評価部、
    として機能させるための事業性評価プログラム。
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