JP6160464B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の前部車体構造に関するものである。
車両としての自動車にあっては、車体前部において前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームを有し、この左右一対のサイドフレームの前端に、車幅方向に伸びるバンパビームが取付けられる。そして、前方障害物に衝突したとき、特に歩行者の脚部が衝突したときに、障害物が車体前部に侵入するのを抑制するために、バンパビームの下方において、車幅方向に伸びるスティフナ(ロアバンパビームと呼ばれることもある)を有する保護部材を設けることも行われている。
特許文献1には、車両前端に形成されるラジエタ開口の開口面積を大きく確保できるように、スティフナの車幅方向中央部が階段状に部分的に低くなるように形成したものが開示されている。すなわち、スティフナは、正面視において、車幅方向中央部が低い位置で水平方向に略直線状に伸びる中央水平部と、中央水平部の車幅方向端からそれぞれ上方へ略垂直に立ち上がる垂直部と、各垂直部の上端から車幅方向外側に向けて水平に略直線状に伸びる端部水平部と、を有する形状に設定したものが開示されている。
特開2011−063096号公報
前述した特許文献1に記載のスティフナ形状は、ラジエタ開口の開口面積を大きく確保するという点では好ましいものとなる。しかしながら、特許文献1に記載のものは、正面視において略直角に折れ曲がる段差部分を複数箇所有することから、この段差部分の強度確保のために板厚をかなり厚くする必要があり、このためかなりの重量物とならざるを得ず、この点においてなんらかの対策が望まれるものである。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、ラジエタ開口の開口面積の確保と、スティフナの強度を大きな重量増加を伴うことなく確保することとを共に高い次元で満足できるようにした車両の前部車体構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
車体前部で前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームと、
車幅方向に伸びて、前記左右一対のサイドフレームの前端に取付けられたバンパビームと、
前記左右一対のサイドフレームと該サイドフレームに取付けられたサスペンションクロスメンバとの少なくとも一方に取付けられ、下方かつ前方に傾斜して伸びる左右一対のブラケットと、
車幅方向に伸びると共に前記バンパビームの下方に配設されて、前記左右一対のブラケットの前端に取付けられたスティフナと、
を備え、
前記スティフナは、車幅方向に伸びる閉断面部を有すると共に、正面視において、車幅方向中央部の上面が凹み形状とされる一方、下面が水平方向に略直線状に伸びるように形成され、
前記スティフナは、車幅方向中央部において、上面と下面との距離を小さくしつつも前後幅を大きくすることにより、閉断面面積を大きく確保しつつ下面が水平方向に略直線状に伸びるようにされており、
前記スティフナは、上側部材と該上側部材に接合された下側部材とによって閉断面状に形成されており、
前記上側部材と下側部材とは、その後部に形成された後フランジ部同士が接合されており、
前記後フランジ部同士の接合部が、背面視において、水平方向に略直線状に伸びるようにされている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、スティフナの車幅方向中央部の上面を凹み形状にしてあるので、この分ラジエタ開口の開口面積を大きく確保することができる。また、スティフナの下面を水平方向に略直線状に伸びるように形成したことと、車幅方向中央部においては前後幅を大きく確保しつつも上面と下面との距離が小さくされているので、閉断面構造を採用したこととあいまって全体として大きく重量増加させることなく、スティフナの強度が確保されることになる。とりわけ、車幅方向における閉断面部の断面積をあまり減少させないことにより、軽量でありながら、ラジエタ開口の開口面積を大きくすることと、形状変化部において所定強度を確保して車幅方向各部位の変形荷重を揃えることを両立できる。
以上に加えて、後フランジ部が水平方向に略直線状とされているので、スティフナの強度向上の上で、また同じ強度の確保であればより軽量化を図る上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、請求項2に記載のように、
車体前部で前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームと、
車幅方向に伸びて、前記左右一対のサイドフレームの前端に取付けられたバンパビームと、
前記左右一対のサイドフレームと該サイドフレームに取付けられたサスペンションクロスメンバとの少なくとも一方に取付けられ、下方かつ前方に傾斜して伸びる左右一対のブラケットと、
車幅方向に伸びると共に前記バンパビームの下方に配設されて、前記左右一対のブラケットの前端に取付けられたスティフナと、
を備え、
前記スティフナは、車幅方向に伸びる閉断面部を有すると共に、正面視において、車幅方向中央部の上面が凹み形状とされる一方、下面が水平方向に略直線状に伸びるように形成され、
前記スティフナは、上側部材と該上側部材に接合された下側部材とによって閉断面状に形成されており、
前記上側部材と下側部材とは、その後部に形成された後フランジ部同士が接合されており、
前記後フランジ部同士の接合部が、背面視において、水平方向に略直線状に伸びるようにされている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、スティフナの車幅方向中央部の上面を凹み形状にしてあるので、この分ラジエタ開口の開口面積を大きく確保することができる。また、スティフナの下面を水平方向に略直線状に伸びるように形成したことと、後フランジ部の接合部位を水平方向に略直線状となるように形成したこととによって、閉断面構造を採用したこととあいまって全体として大きく重量増加させることなく、スティフナの強度が確保されることになる。
上記第1、第2の各解決手法を前提として、次のような解決手法を採択することができる。すなわち、
前記スティフナの閉断面部は、車幅方向中央部の前後幅が他の部位の前後幅よりも大きくされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、車幅方向中央部において、上面と下面との距離が小さくしつつも前後幅を十分に確保して、強度確保の上で好ましいものとなる他、他の部位との変形荷重を揃える点でも好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第3の解決手法を採択してある。すなわち、請求項4に記載のように、
車体前部で前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームと、
車幅方向に伸びて、前記左右一対のサイドフレームの前端に取付けられたバンパビームと、
前記左右一対のサイドフレームと該サイドフレームに取付けられたサスペンションクロスメンバとの少なくとも一方に取付けられ、下方かつ前方に傾斜して伸びる左右一対のブラケットと、
車幅方向に伸びると共に前記バンパビームの下方に配設されて、前記左右一対のブラケットの前端に取付けられたスティフナと、
を備え、
前記スティフナは、車幅方向に伸びる閉断面部を有すると共に、正面視において、車幅方向中央部の上面が凹み形状とされる一方、下面が水平方向に略直線状に伸びるように形成され、
前記スティフナは、車幅方向中央部において、上面と下面との距離を小さくしつつも前後幅を大きくすることにより、閉断面面積を大きく確保しつつ下面が水平方向に略直線状に伸びるようにされ、
前記スティフナの閉断面部は、車幅方向中央部の前後幅が他の部位の前後幅よりも大きくされている、
ようにしてある。
本発明によれば、ラジエタ開口の開口面積を大きく確保しつつ、大きな重量増加を伴うことなくスティフナの強度を確保することができる。
本発明が適用された車両の前部構造の一例を示す斜視図。 図1に示す車両の前部が、上下方向に伸びる障害物に衝突する状態を示す側面図。 スティフナとブラケットとの取付け例を示す斜視図。 スティフナを前方から見た正面図。 スティフナを後方から見た背面図。 スティフナとブラケットとを上方から見た平面図。 図6のX7A−X7A線、X7B−X7B線、X7C−X7C線に相当する部分の断面を示すと共に、各断面図における後フランジ部の接合位置関係を示す図。
車両の前部構造を示す図1において、1は、前後方向に伸びる車体強度部材としてのサイドフレーム(フロントサイドフレーム)である。各サイドフレーム1の前端にはクラッシュカン2が取付けられている。左右一対のクラッシュカン2には、車幅方向に伸びる強度部材としてのバンパビーム3が取付けられている。そして、バンパビーム3の前面には、車幅方向に伸びるエネルギ吸収部材4が取付けられている。エネルギ吸収部材4は、例えば合成樹脂によって形成することができる。図1中、5は、左右一対のサイドフレーム1に取付けられたサスペンションクロスメンバ(サスペンションフレーム)である。
各サイドフレーム1の前部には、強度部材としてのセットプレート6を介して、ブラケット11の上端部が取付けられている。実施形態では、サスペンションクロスメンバ5の左右端部からサイドフレーム1に沿って前方に伸びる前方延設部5aが形成されて、この前方延設部5aの前端に対してもセットプレート6が連結されている(図2をも参照)。ブラケット11は、例えば鉄系金属板を加工することにより形成されている。左右一対のブラケット11は、下方かつ前方に傾斜して伸びている。そして、ブラケット11のうち前後方向に伸びる部分は、前方に向かうにつれて徐々に上下幅が小さくなるように形成されている。
左右一対のブラケット11の前端部(下端部)同士が、車幅方向に伸びるスティフナ12によって連結されている。スティフナ12は、後述するように、車幅方向に伸びる閉断面構造として形成されて、上下2枚の例えば鉄系金属板を加工することにより形成されている。ブラケット11とスティフナ12とは、例えばスポット溶接によって接合され(実施形態では上下2カ所で接合)、その接合部位の詳細が図3に示される。
スティフナ12は、バンパビーム3よりも低い位置に配設されて、スティフナ12の上方空間が、ラジエタ開口とされる。そして、スティフナ12は、閉断面とされたその前部分が前方に向かうにつれて下方に向かうように前下がりに傾斜され、かつその前端は略90度下方に向かうように短く折曲されている(図7参照)。なお、ブラケット11とスティフナ12とによって、歩行者用の保護部材10が構成される。
図2中、7は、車体外装材としてのボンネットであり、その前端は、エネルギ吸収部材4の直前方に位置されている。すなわち、実施形態では、ボンネット7が極めて低く設定された車両となっており、具体的には、エネルギ吸収部材4の路面からの高さ位置が、40〜50cm程度と低い位置とされている。なお、ボンネット7の前端に面一に連なる前部車体外装材を別途有して、この前部車体外装材がエネルギ吸収部材4の直前方に位置するような車両であってもよい。勿論、本発明の適用対象となる車両としては、ボンネット7の前端あるいは上記前部車体外装材の前端が、エネルギ吸収部材4よりも高い位置に位置設定される車両であってもよい。勿論、ボンネット7の前端の下方空間がラジエタ開口のための空間とされる。
次に、図2以下をも参照しつつ、保護部材10としてのブラケット11およびスティフナ12について説明する。まず、ブラケット11の詳細およびスティフナ12に対する連結部位が、図3に示される。ブラケット11は、実施形態では、前方に向かうにつれて徐々に車幅方向外側に向かうように形成されている(図6参照)。
車幅方向に伸びるスティフナ12は、図7に示すように、板材からなる上側部材21と下側部材22とを接合することにより、閉断面状に形成されている。すなわち、下側部材22の前端部は、上側部材21の前端部下面に沿うようにして上側部材21に接合されている。また、上側部材21の後端部には、後方に向けて伸びる後フランジ部21aが形成される一方、下側部材22の後端部には、後方に向けて伸びる後フランジ部22aが形成されている。そして、各後フランジ部21aと22a同士が、例えばスポット溶接により接合されている。この後フランジ部21aと22aとの接合部位は、後方から見た背面視において、水平方向に伸びる略直線状とされている(図5、図7参照)。このように、接合部位が略直線状とされていることによりスティフナ12の強度向上の上で好ましいものとなっている。
スティフナ12は、図4、図5に示すように、その上面(上側部材21)のうち車幅方向中央部が凹み形状となっており、この凹み形状部分が凹部12aとして示される。スティフナ12の上面は、車幅方向中央部に形成された凹部12aの各車幅方向端からは、徐々に上方に向かうように傾斜された傾斜部12bとされている。そして、傾斜部12bの車幅方向端から車幅方向外方側にかけては、水平方向に略直線状に伸びる端部水平部12cとされている。このスティフナの車幅方向中央部の凹部12aとボンネット7の前端との間の上下方向の空間がラジエタ開口を確保するための空間となり、凹部12aの形成によって、ラジエタ開口の開口面積を大きく確保することができる(特に上下方向長さの確保)。
スティフナ12の下面は、特に図4に示すように、水平方向に略直線状とされている。この略直線状の設定によって、スティフナ12の強度確保の点でさらに好ましいものとなっている。
スティフナ12の車幅方向中央部においては、上面に凹部12aが形成される一方、下面が水平方向に略直線状に形成されていることから、その上面と下面との距離が他の部位に比して小さいものとなる。このため。車幅方向中央部の強度確保のために、車幅方向中央部の閉断面形状は、前後幅が大きくなるようにされ、特に、車幅方向中央部の前後幅は、その他の部位の閉断面の前後幅よりも大きくされている(図7参照)。換言すれば、車幅方向中央部においては、閉断面の上下幅が小さいことを、前後幅を大きくすることによって、その他の部位と同等強度を確保するようになっている(衝突時の変形荷重を車幅方向全長に渡って揃える点で有利)。なお、スティフナ12の車幅方向に伸びる閉断面の断面積は、車幅方向中央部から車幅方向端部に渡ってほぼ同じとされ、しかも断面積そのものが急激に変化しないようにされている。
ここで、ブラケット11とスティフナ12とで保護部材10が構成されるが、この保護部材10に対して前方障害物としての例えば歩行者が衝突した場合を想定する。この場合、歩行者の脚部に対してスティフナ12が衝突されることになるが、図2では、歩行者の脚部を想定したフレックスインパクタが符号100で示され、その膝部の関節に相当する部分が符号101で示される。図2から理解されるように、エネルギ吸収部材4が膝関節相当部分101付近に衝突され、スティフナ12は膝関節相当部分101よりも相当に低い位置(足首付近)に衝突されることになる。
次に、前方障害物としての歩行者に衝突した場合において、ブラケット11とスティフナ12とによる歩行者の保護機能について説明する。まず、衝突初期時からの第1段階では、スティフナ12が突っ張ることにより、相対的に、荷重の増大に対する変形量の増大割合が小さいものとなる(高剛性)。この第1段階での荷重・変形特性により、障害物(特に歩行者の脚部)が車体前部の下方に侵入してしまう事態が防止される。
上記第1段階に続く第2段階では、第1段階に比して相対的に、荷重の増大に対する変形量の増大割合が大きいものとなる(低剛性)。すなわち、スティフナ12の前端部が下方かつ前方に傾斜されていることにより、衝突荷重を受けて後下方へと傾斜されるように変形される(つまりブラケット11と一直線となる方向に変形される)。これにより、エネルギ吸収が行われて、障害物としての歩行者の脚部の局部変形を抑制する作用が得られることとなる。また、ブラケット11を、前方に向かうにつれて徐々に車幅方向外側に向かうように形成しておくことにより、上記第2段階でのエネルギ吸収がより効果的に行われる。
上記第2段階に続く第3段階では、第2段階に比して相対的に、荷重の増大に対する変形量の増大割合が小さいものとなる(高剛性)。すなわち、スティフナ12が、前記第2段階でブラケット11と一直線となる方向に向けて下方かつ後方へ傾斜するように変形されるが、やがてブラケット11とほぼ一直線となることにより、ブラケット11がセットプレーと6と協働して変形に対して大きな抵抗を発揮することとなって、荷重の増大に対する変形量の増大割合が小さくされることになる。なお、実施形態では、荷重の増大に対する変形量の増大割合が、第3段階がもっとも小さくなるように設定されている。この第3段階での荷重・変形特性によって、障害物としての歩行者は、車体前方に向けて跳ね上げられることになる。このとき、歩行者は、エネルギ吸収部材4付近を支点としてそれよりも下方部分が跳ね上げられて、歩行者はボンネット7上に乗り上げられるような作用を受け、歩行者の安全対策上、極めて好ましいものとなる。なお、上述した荷重変形特性は一例であり、これ以外の荷重変形特性を有するように適宜変更することができる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能である。スティフナ12は、互いに分割構成とされた2枚の板部材からなる上側部材21と下側部材22を用いる場合に限らず、1枚の板材を曲げ加工して閉断面構造を得るようにしてもよい。ブラケット11とセットプレート6とを一体成形するようにしてもよい。また、ブラケット11とセットプレート6とからなる部材をさらに3以上の部材で分割構成するようにしてもよい。さらに、ブラケット11そのものを2以上の部材による分割構成としてもよい。ブラケット11(セットプレート6)は、サイドフレーム1とサスペンションクロスメンバ5との両方に取付けることなく、いずれか一方のみに取付けるようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、障害物への保護を行って、衝突安全対策上好ましいものである。
1:サイドフレーム
3:バンパビーム
4:エネルギ吸収部材
5:サスペンションクロスメンバ
5a:前方延設部
6:セットプレート
7:ボンネット
10:保護部材
11:ブラケット
12:スティフナ
12a:凹部
12b:傾斜部
12c:端部水平部
21:上側部材
21a:後フランジ部
22:下側部材
22a:後フランジ部
100:フレックスインパクタ
101:膝関節相当部

Claims (4)

  1. 車体前部で前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームと、
    車幅方向に伸びて、前記左右一対のサイドフレームの前端に取付けられたバンパビームと、
    前記左右一対のサイドフレームと該サイドフレームに取付けられたサスペンションクロスメンバとの少なくとも一方に取付けられ、下方かつ前方に傾斜して伸びる左右一対のブラケットと、
    車幅方向に伸びると共に前記バンパビームの下方に配設されて、前記左右一対のブラケットの前端に取付けられたスティフナと、
    を備え、
    前記スティフナは、車幅方向に伸びる閉断面部を有すると共に、正面視において、車幅方向中央部の上面が凹み形状とされる一方、下面が水平方向に略直線状に伸びるように形成され、
    前記スティフナは、車幅方向中央部において、上面と下面との距離を小さくしつつも前後幅を大きくすることにより、閉断面面積を大きく確保しつつ下面が水平方向に略直線状に伸びるようにされており、
    前記スティフナは、上側部材と該上側部材に接合された下側部材とによって閉断面状に形成されており、
    前記上側部材と下側部材とは、その後部に形成された後フランジ部同士が接合されており、
    前記後フランジ部同士の接合部が、背面視において、水平方向に略直線状に伸びるようにされている、
    ことを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 車体前部で前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームと、
    車幅方向に伸びて、前記左右一対のサイドフレームの前端に取付けられたバンパビームと、
    前記左右一対のサイドフレームと該サイドフレームに取付けられたサスペンションクロスメンバとの少なくとも一方に取付けられ、下方かつ前方に傾斜して伸びる左右一対のブラケットと、
    車幅方向に伸びると共に前記バンパビームの下方に配設されて、前記左右一対のブラケットの前端に取付けられたスティフナと、
    を備え、
    前記スティフナは、車幅方向に伸びる閉断面部を有すると共に、正面視において、車幅方向中央部の上面が凹み形状とされる一方、下面が水平方向に略直線状に伸びるように形成され、
    前記スティフナは、上側部材と該上側部材に接合された下側部材とによって閉断面状に形成されており、
    前記上側部材と下側部材とは、その後部に形成された後フランジ部同士が接合されており、
    前記後フランジ部同士の接合部が、背面視において、水平方向に略直線状に伸びるようにされている、
    ことを特徴とする車両の前部車体構造。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記スティフナの閉断面部は、車幅方向中央部の前後幅が他の部位の前後幅よりも大きくされている、ことを特徴とする車両の前部車体構造。
  4. 車体前部で前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームと、
    車幅方向に伸びて、前記左右一対のサイドフレームの前端に取付けられたバンパビームと、
    前記左右一対のサイドフレームと該サイドフレームに取付けられたサスペンションクロスメンバとの少なくとも一方に取付けられ、下方かつ前方に傾斜して伸びる左右一対のブラケットと、
    車幅方向に伸びると共に前記バンパビームの下方に配設されて、前記左右一対のブラケットの前端に取付けられたスティフナと、
    を備え、
    前記スティフナは、車幅方向に伸びる閉断面部を有すると共に、正面視において、車幅方向中央部の上面が凹み形状とされる一方、下面が水平方向に略直線状に伸びるように形成され、
    前記スティフナは、車幅方向中央部において、上面と下面との距離を小さくしつつも前後幅を大きくすることにより、閉断面面積を大きく確保しつつ下面が水平方向に略直線状に伸びるようにされ、
    前記スティフナの閉断面部は、車幅方向中央部の前後幅が他の部位の前後幅よりも大きくされている、
    ことを特徴とする車両の前部車体構造。



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