JP6160082B2 - コンピュータ装置、評価システム、及びプログラム - Google Patents
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Description
まず、本発明に係る第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態に係る評価システムの構成を示す。図1に示すように、評価システムは、ユーザが使用する電子ペン1と、各記入欄にドットパターン(コード化パターン)が印刷された問題用紙2と、電子ペン1から記入情報を受信して処理する端末装置3とを備える。
まず、問題用紙(シート)2について図1を参照して説明する。問題用紙2には、名前を記入する氏名記入欄21と、設問(1)から(5)までの各問題に対する解答を記入する解答記入欄22A〜22E(22)とが記入欄として設けられている。そして、氏名記入欄21と、解答記入欄22には、位置座標を示すドットパターン(コード化パターン)が印刷される。ドットパターンは、電子ペン1により読み取ることができるように赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷される。そして、ドットパターン以外の文字や罫線等は、電子ペン1によるドットパターンの読み取りを疎外しないよう、赤外域に吸収性を持たないインキにより印刷される。
次に、図2と図3を参照しながら、問題用紙2の記入欄及びDOL40に形成されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、問題用紙2の記入欄及びDOL40に形成されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、問題用紙2の記入欄やDOL40上の位置座標が決定されるように構成されている。従って、問題用紙2の各記入欄及びDOL40には、それぞれ、座標領域が重ならないようドットパターンが形成される。
次に、電子ペン1について図4を用いて説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を問題用紙2の記入欄又はディスプレイ4上のDOL40に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103が問題用紙2の記入欄又はDOL40に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
次に、端末装置3について説明する。以下では、端末装置3のディスプレイ4の構成について説明した後、端末装置3の全体構成について説明する。
図5は、ディスプレイ4の構成を示す。図5に示すように、ディスプレイ4は、多層構造を有し、上層から順に、DOL40と、タッチパネル44と、ディスプレイパネル45と、を備える。
次に、端末装置3の全体構成について図6を参照して説明する。端末装置3は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、マウスやキーボード等で構成される。端末装置3は、例えば、ディスプレイ4を表示部として備えるiPad(登録商標)などのタブレットPCやPDA(Personal Data Assistance)等である。端末装置3は、図6に示すように、機能的には、タッチパネル44などの入力手段31、受信手段32、処理手段34、記憶手段35、ディスプレイパネル45などの表示手段36を備える。そして、端末装置3は、電子ペン1から受信した記入情報、及びタッチパネル44から受信した入力情報(「タッチパネル入力情報」とも呼ぶ。)に基づいて所定の処理を行うものである。
次に、処理手段34が実行する正誤評価処理について説明する。以後では、一例として、まず不正解の解答の各々に電子ペン1により誤答記号を記入した後、ボタン操作により他の正解の解答に対して一括して正解記号を付す例について、図7及び図8を参照して説明する。
第1実施形態の評価システムによれば、端末装置3は、電子ペン1から送信される記入情報に基づき、解答の一覧をディスプレイ4上に表示させる。そして、端末装置3は、ディスプレイ4上での電子ペン1の記入に基づき生成された記入情報に基づき、各解答に対して評価記号が記入されたか否か判定することで、未評価解答を認識する。そして、端末装置3は、評価一括決定ボタン61、62が選択された場合、未評価解答の正誤評価を一括して決定し、各未評価解答の解答表示エリア52に対して評価記号を描画する。このようにすることで、端末装置3は、ディスプレイ4上で正誤評価の入力を好適に受け付けると共に、未評価解答が同一の評価となった場合に、当該未評価解答の正誤に関する評価を一括して決定することができる。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の第1実施形態に適用してもよい。
図7の例では、端末装置3の表示制御手段341は、電子ペン1から受信した記入情報に基づき、手書きストロークの誤答記号をディスプレイ4上に表示させた。しかし、本発明が適用可能な構成は、これに限定されない。これに代えて、表示制御手段341は、電子ペン1によるタップ操作又は指によるタッチ操作に基づき、評価記号認識エリア55内に正解記号又は誤答記号のストロークを描画してもよい。
採点ボタン60が選択された評価モード中では、表示制御手段341は、問題をディスプレイ4に表示させなくともよい。図10は、評価モードでのディスプレイ4の表示画面を示す。図10に示すように、この場合、各設問(1)〜(5)に対し、表示制御手段341は、問題の表示エリアを設けず、解答表示エリア52及び正解表示エリア53のみを設けている。これにより、表示制御手段341は、解答と正解とを目立つように表示させ、ユーザが答え合わせをする際の視認性を向上させることができる。
ディスプレイ4の構造は、図5に示す構造に限定されない。例えば、ディスプレイ4は、DOL40を有しなくともよい。この場合、タッチパネル44は、抵抗膜方式タッチパネル、超音波方式タッチパネル、光学方式タッチパネルなどの種々の方式のタッチパネルであり、スタイラスによる接触を検知する。そして、この場合、端末装置3は、評価モード時には、タッチパネル入力情報に基づき、スタイラスによるディスプレイ4上での評価記号のストロークを認識し、当該ストロークをディスプレイ4上に描画する。
評価システムは、問題用紙2に代えて、複数の頁から構成される冊子(例えばドリル帳)を有してもよい。この場合、冊子の各頁には、問題と、解答欄とが設けられ、各解答欄には、ドットパターンが印刷される。このとき、冊子の各頁の解答欄には、それぞれ座標領域が重ならないようドットパターンが形成される。そして、冊子の所定頁の解答欄に電子ペン1により記入が行われた場合、端末装置1の表示制御手段341は、電子ペン1から受信する記入情報が示す座標情報に基づき、記入が行われた頁を認識し、当該頁の画像及び記入情報に基づくストロークをディスプレイ4に表示させる。その後、表示制御手段341及び評価手段342は、第1実施形態と同様の処理を行う。この場合、冊子の各頁は、本発明における「シート」の一例である。
図1等では、問題用紙2に印刷された設問(1)〜(5)は、正誤評価が正解又は不正解のいずれかとなる問題であった。しかし、本発明が適用可能な例は、これに限定されない。これに代えて、正誤評価が、正解と、不正解と、正解及び不正解の中間評価である部分正解との評価に分かれる問題が問題用紙2に印刷されてもよい。
第1実施形態において、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いたが、アノト方式に限られなくともよい。また、ドットパターン(コード化パターン)も、位置座標を示すものに限られず、アイコンを識別するためのコード値や、関連付けエリアを識別するためのコード値を示すものであってもよい。
次に、第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態に係る評価システムの構成を示す。第2実施形態の評価システムは、主に、複数の生徒(Aさん、Bさん、Cさん)が電子ペン1及び問題用紙2の組をそれぞれ使用する点、学校の先生(講師)が端末装置3のディスプレイ4上に全生徒の解答を表示させて正誤評価を行う点で第1実施形態の変形例1と異なる。その他、第1実施形態の変形例1と同様の部分については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
第2実施形態の評価システムによれば、先生が使用する端末装置3は、生徒A〜Cが問題用紙2A〜2Cに記入した解答の一覧をディスプレイ4に表示し、タッチパネル入力情報に基づき、各解答の正誤評価を決定する。これにより、先生は、各生徒の解答に対する正誤評価を一括して実行することができる。
次に、第2実施形態の変形例について説明する。第2実施形態では、第1実施形態の変形例1〜6に加え、以下の変形例7を適用可能である。
先生は、生徒A〜Cが使用する電子ペン1A〜1Cとは別の電子ペン1を有し、当該電子ペン1により各問題用紙2A〜2Cに正解記号又は誤答記号のいずれか一方の評価記号を付してもよい。
2、2A〜2C…問題用紙
3…端末装置
4…ディスプレイ
31 入力手段
32…受信手段
34…処理手段
35…記憶手段
40…DOL
44…タッチパネル
45…ディスプレイパネル
Claims (9)
- 複数の問題に対する解答の正誤に関する評価を決定するコンピュータ装置であって、
前記解答に対する評価を示す評価記号が記入される記入エリアを認識する記入エリア認識手段と、
前記記入エリアにおける評価記号の記入の有無を判定する記入判定手段と、
前記評価記号が記入されていない前記記入エリアに対応する解答を、正誤に関する評価がされていない解答である未評価解答として認識し、当該未評価解答の正誤に関する評価を、外部入力に基づき指定された評価に一括して決定する評価手段と、
を有することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記解答の一覧を表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記評価手段が前記未評価解答の正誤に関する評価を一括して決定した場合、当該未評価解答の表示エリアの各々に対し、前記評価手段が決定した評価に対応する評価記号を描画することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。 - 前記表示制御手段は、複数の解答者の解答の一覧を前記表示手段に表示させ、
前記評価手段は、前記表示手段に表示させた解答のうち正誤に関する評価がされていない未評価解答の正誤に関する評価を、前記外部入力に基づき指定された評価に一括して決定することを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ装置。 - 前記表示制御手段は、前記解答の一覧と共に、前記解答の正誤に関する評価の操作を開始するための開始ボタンを前記表示手段に表示させ、
前記評価手段は、前記開始ボタンが選択された後に、前記記入エリア上でのストロークの描画を指示する入力があった場合、当該記入エリアに対応する解答は正誤に関する評価がされたと判断することを特徴とする請求項2または3に記載のコンピュータ装置。 - 前記表示制御手段は、前記解答の一覧と共に、前記解答の正誤に関する評価の操作を開始するための開始ボタンを前記表示手段に表示させ、
前記表示制御手段は、前記開始ボタンが選択された場合、前記解答の表示エリアに並べて前記解答の各々に対する正解を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2〜
4のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。 - 前記表示制御手段は、未評価解答の正誤に関する評価を所定の評価に一括して決定するための評価決定ボタンを前記表示手段に表示させ、
前記評価手段は、前記評価決定ボタンが選択された場合、前記未評価解答の正誤に関する評価を、前記評価決定ボタンに対応する評価に一括して決定することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のコンピュータ装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンピュータ装置と、
問題に対する解答を記入する解答欄が印刷され、前記解答欄にコード化パターンが印刷されたシートと、
前記コード化パターンを読み取り、手書きストロークに関する記入情報を生成する電子ペンとを有する評価システムであって、
前記コンピュータ装置の評価手段は、
前記電子ペンから受信した記入情報に基づき認識した解答のうち、評価記号が記入されていない記入エリアに対応する解答を、正誤に関する評価がされていない解答である未評価解答として認識し、当該未評価解答の正誤に関する評価を、外部入力に基づき指定された評価に一括して決定することを特徴とする評価システム。 - 前記電子ペンは、当該電子ペンの識別情報を前記記入情報に含め、
前記評価手段は、前記記入情報に基づき、前記解答の評価を行う者が使用する電子ペンにより前記記入エリアにおいてストロークが記入されたと判断した場合、当該記入エリアに対応する解答欄に記入された解答は正誤に関する評価がされたと判断することを特徴とする請求項7に記載の評価システム。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のコンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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