本発明の目的、技術的解決法、及び利点をより明確にするために、下記は、添付図面を参照して、さらに本発明を詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は本発明の実施例の全てではなく、単なる一部である。創作的な努力なしで本発明の実施例に基づいて当業者により獲得される他の全ての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
図1は、本発明の一実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は下記を含む。
ステップ101:端末のプロトコルスタック上位レイヤがオーバーライド識別子を獲得する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、オーバーライド識別子を獲得するステップは、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、コアネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信するステップか、又は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、コアネットワーク装置により送信されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを受信するステップか、又は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにより送信されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを受信するステップか、又は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤを使用することによって無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信するステップか、又は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、局所的に設定されるオーバーライド識別子を獲得するステップか、又は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、局所的に設定されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを獲得するステップを含む。
ステップ102:端末のプロトコルスタック上位レイヤが端末により開始されたサービスに従ってACDCチェックを開始する。
ステップ103a:もし端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信し、ここで、要求メッセージはACBチェックを実行しない指示を伝送する。
ステップ103b:もし端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定するならば、端末のアクセスレイヤがACBチェックがパスされることを確認したあとでRRC接続を確立するように、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、コアネットワークにより送信されるオーバーライド識別子を受信し、もし端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信し、ここで、要求メッセージはACBチェックを実行しない指示を伝送する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
さらに、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができると確認したあとで、方法は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定するステップを更に含む。
さらに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスに従ってACDCチェックを開始するステップの前に、方法は、もし端末がアイドル状態にあるならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるシステム同報メッセージを受信するとともに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知するステップであって、無線アクセスネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置が輻輳していることを知り、ACDCチェックを開始したあとで、システム同報メッセージが、無線アクセスネットワーク装置により送信される、ステップか、又は、もし端末が接続状態にあるならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信される専用シグナリングを受信するとともに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知するステップであって、無線アクセスネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置が輻輳していることを知り、ACDCチェックを開始したあとで、専用シグナリングが、無線アクセスネットワーク装置により送信される、ステップを更に含む。
図2は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は下記を含む。
ステップ201:端末のアクセスレイヤが、無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶する。
ステップ202:端末のアクセスレイヤが、ACDCチェック開始通知を送信する。
ステップ203:端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、端末のアクセスレイヤが、RRC確立要求を受信する。
ステップ204a:もし記憶されたオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立する。
ステップ204b:もし記憶されたオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定するならば、端末のアクセスレイヤが、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立する。
この実施例では、端末のアクセスレイヤが、オーバーライド識別子を受信して記憶し、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、端末のアクセスレイヤが、RRC確立要求を受信し、もし記憶されたオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
さらに、端末のアクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶するステップの前に、方法は、端末のアクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、サービスリスト、及びオーバーライド識別子を受信するステップか、又は、端末のアクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、及びオーバーライド識別子を受信するステップを更に含む。
図3は、本発明の一実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は下記を含む。
301:コアネットワーク装置が、端末のプロトコルスタック上位レイヤにオーバーライド識別子を送信する。
例えば、コアネットワーク装置は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにオープン・モバイル・アライアンス・デバイス管理(Open Mobile Alliance Device Management、OMA DM)メッセージ又は非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)メッセージを送信することができ、ここで、OMA DMメッセージ又はNASメッセージはオーバーライド識別子を伝送し、ここで、NASメッセージは、それらに限定されないが、アタッチ承認メッセージ、又は位置更新許可メッセージなどを含む。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、アプリケーションレイヤ及び/又はNASレイヤを含む。本発明のこの実施例は、実例としてアプリケーションレイヤ及びNASレイヤを使用することにより説明されるが、しかし、本発明はそれに限定されない。
302:コアネットワーク装置が輻輳しているとコアネットワーク装置が判定する。
303:コアネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置にコアネットワーク装置の輻輳状態を通知する。
304:コアネットワーク装置が輻輳していることを無線アクセスネットワーク装置が知ったあとで、無線アクセスネットワーク装置が、ACDCチェックを開始する。
305:端末にACDCチェックを開始するように通知するために、無線アクセスネットワーク装置が、システム同報メッセージを送信する。
306:システム同報メッセージを受信したあとで、端末のアクセスレイヤが、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知する。
307:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックを開始する。
308:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを、下記の方法で判定し得る。端末がサービスを開始する場合に、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるかどうかを判定する。もし開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるならば、アプリケーション識別子に対応するサービスが許可され、もし開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにないならば、アプリケーション識別子に対応するサービスが禁止される。
端末は、下記の方法でサービスリストを獲得し得る。ステップ301において、コアネットワーク装置が、端末のプロトコルスタック上位レイヤにサービスリスト及びオーバーライド識別子を一緒に送信するか、又は、サービスリストが、出荷の前に端末に対して事前設定されるか、又は、ネットワークが、NASメッセージ若しくはOMAメッセージを使用することにより、端末に対してサービスリストを設定する。前述の獲得方法は、本発明のこの実施例において使用される単なる一例であり、本発明はそれに限定されない。
309:もし開始されたサービスがACDCチェックにパスするならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定する。
オーバーライド識別子は、サービスリストから独立していても良い。サービスリストは、ブラックリストの形式で、又はホワイトリストの形式で、表されることができ、ここで、ホワイトリストはACDCチェックにパスすることを許可されるサービスに対応するアプリケーション識別子を含むとともに、ブラックリストは、ACDCチェックにパスすることを禁止されるサービスに対応するアプリケーション識別子を含む。テーブル1において示されたように、サービスリストは、一例としてホワイトリスト形式を使用することにより記述される。
サービスリスト1は、3つのアプリケーション識別子APP1、APP2、及びAPP3を含むことができ、それは、ACDCチェックが開始されたあとで、3つのアプリケーション識別子に対応するサービスだけが開始されることを許可される、ということを示す。例えば、APP1は災害情報掲示板サービスであるかもしれず、APP2はQQ(インスタントメッセージングソフトウェア)サービスであるかもしれず、そしてAPP3はInternetサービスであるかもしれない。オーバーライド識別子は、サービスリストから独立していても良く、1又は0の値を有し得る。例えば、オーバーライド識別子が0である場合に、それは、ACDCチェックとACBチェックの両方が実行される必要があることを示し、オーバーライド識別子が1である場合に、それは、ACDCチェックだけが実行される必要があることを示す。本発明のこの実施例は、オーバーライド識別子の値が、APP1、APP2、及びAPP3に対してACDCチェックだけが実行されるとともに、ACBチェックは実行される必要がないことを示す1である一例を使用することにより説明される。
ステップ309においてACBチェックが実行される必要があるかどうかが判定されたあとで、判定結果に応じて、2つの場合、310a〜311aと、310bとが存在する。
310a:もしACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立を実行するように要求するとともに、ステップ311aが実行される。
311a:端末のアクセスレイヤが、基地局の同報情報、及び端末のAccess classに従ってACBチェックを実行するとともに、もしACBチェックがパスされるならば、ステップ312aが実行される。
312a:端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立するとともに、サービスを開始する。
310b:もしACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立を実行するように要求するとともに、要求メッセージにACBチェックを実行しない表示を追加し、そしてステップ312aが実行される。
この実施例では、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、コアネットワークにより送信されるオーバーライド識別子を受信するとともに、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを判定する。もし開始されたサービスがACDCチェックにパスするとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図4は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例におけるサービスリストは、オーバーライド識別子を含む。この実施例は下記を含む。
401:コアネットワーク装置が、端末のプロトコルスタック上位レイヤにサービスリストを送信し、ここで、サービスリストはオーバーライド識別子を含み、オーバーライド識別子はACDCチェックがACBチェックをオーバーライドしているかどうかを判定するために使用される。
例えば、コアネットワーク装置は、端末のプロトコルスタック上位レイヤにOMA DMメッセージ又はNASメッセージを送信することができ、ここで、OMA DMメッセージ又はNASメッセージはサービスリストを伝送する。
プロトコルスタック上位レイヤは、アプリケーションレイヤ及び/又はNASレイヤを含む。本発明のこの実施例は、実例としてアプリケーションレイヤ及びNASレイヤを使用することにより説明されるが、しかし、本発明はそれに限定されない。
402:コアネットワーク装置が輻輳しているとコアネットワーク装置が判定する。
403:コアネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置にコアネットワーク装置の輻輳状態を通知する。
404:コアネットワーク装置が輻輳していることを無線アクセスネットワーク装置が知ったあとで、無線アクセスネットワーク装置が、ACDCチェックを開始する。
405:端末にACDCチェックを開始するように通知するために、無線アクセスネットワーク装置が、システム同報メッセージを送信する。
406:システム同報メッセージを受信したあとで、端末のアクセスレイヤが、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知する。
407:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックを開始する。
408:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを、下記の方法で判定し得る。端末がサービスを開始する場合に、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるかどうかを判定する。もし開始されたサービスに対応するアプリケーション識別子がサービスリストにあるならば、そのサービスが許可され、もし開始されたサービスに対応するアプリケーション識別子がサービスリストにないならば、そのサービスが禁止される。
409:もし開始されたサービスがACDCチェックにパスするならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定する。
サービスリストは、ブラックリストの形式で、又はホワイトリストの形式で、表されることができ、ここで、ホワイトリストは許可されるサービスのアプリケーション識別子を含むとともに、ブラックリストは、禁止されるサービスのアプリケーション識別子を含む。各アプリケーション識別子は、ACDCチェックがACBチェックをオーバーライドしているかどうかを示す識別子に対応する。テーブル2において示されたように、サービスリストは、一例としてホワイトリスト形式を使用することにより記述される。
サービスリスト1は、アプリケーション識別子、及びオーバーライド識別子を含み得る。アプリケーション識別子は、APP1、APP2、及びAPP3を含むことができ、それは、ACDCチェックが開始されたあとで、3つのアプリケーション識別子に対応するサービスだけが開始されることを許可される、ということを示す。例えば、APP1は災害情報掲示板サービスであるかもしれず、APP2はQQサービスであるかもしれず、そしてAPP3はInternetサービスであるかもしれない。オーバーライド識別子は、1又は0の値を有し得る。オーバーライド識別子の値が0である場合に、それは、ACDCチェックとACBチェックの両方が実行される必要があることを示し、オーバーライド識別子の値が1である場合に、それは、ACDCチェックだけが実行される必要があり、ACBチェックは実行される必要がないことを示す。したがって、ネットワーク輻輳の場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだ災害情報掲示板サービスを実行することができ、それにより、ユーザの安全を保証する。
ステップ409においてACBチェックが実行される必要があるかどうかが判定されたあとで、判定結果に応じて、2つの場合、410a〜411aと、410bとが存在する。
410a:もしACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立を実行するように要求するとともに、ステップ411aが実行される。
411a:端末のアクセスレイヤが、基地局の同報情報、及び端末のAccess classに従ってACBチェックを実行するとともに、もしACBチェックがパスされるならば、ステップ412aが実行される。
412a:端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立するとともに、サービスを開始する。
410b:もしACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求を送信するとともに、要求メッセージにACBチェックを実行しない表示を追加し、そしてステップ412aが実行される。
この実施例では、端末は、コアネットワーク装置により送信されるサービスリストを受信し、ここで、サービスリストはオーバーライド識別子を含み、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを判定する。もし開始されたサービスがACDCチェックにパスするとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図5は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例では、もし端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにオーバーライド識別子を送信し、端末のアクセスレイヤは、ACBチェックを実行するかどうかを判定する。この実施例は下記を含む。
ステップ501〜508は、図4において示された実施例におけるステップ401〜408と同様であり、ここでは詳細に説明されない。
509:もし開始されたサービスがACDCチェックにパスするならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC接続確立要求を送信し、ここで、RRC接続確立要求はACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を有する。
510:端末のアクセスレイヤは、受信されたオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定する。
ステップ510においてACBチェックが実行される必要があるかどうかが判定されたあとで、判定結果に応じて、2つの場合、511a〜512aと、511bとが存在する。
511a:もし端末のアクセスレイヤにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないならば、端末のアクセスレイヤが、基地局の同報情報、及び端末のAccess classに従ってACBチェックを標準的に実行するとともに、もしACBチェックがパスされるならば、512aが実行される。
512a:端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立するとともに、サービスを開始する。
511b:もし端末のアクセスレイヤにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、端末のアクセスレイヤはACBチェックを実行する必要がなく、端末のアクセスレイヤがステップ512aを実行する。
この実施例では、端末は、コアネットワークにより送信されるサービスリストを受信し、ここで、サービスリストはオーバーライド識別子を含み、もし開始されたサービスがACDCチェックにパスすることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を送信し、もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドする識別子であるならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図6は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は、図5において示された実施例と同様である。この実施例は下記を含む。
ステップ601:コアネットワーク装置が、端末のプロトコルスタック上位レイヤにオーバーライド識別子を送信する。
ステップ602〜607は、図5の実施例におけるステップ502〜507と同様であり、ここでは詳細に説明されない。
ステップ608:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを、下記の方法で判定し得る。端末がサービスを開始する場合に、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるかどうかを判定する。もし開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるならば、アプリケーション識別子に対応するサービスが許可され、もし開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにないならば、アプリケーション識別子に対応するサービスが禁止される。
端末によりサービスリストを獲得するために使用される方法は、下記を含み得る。ステップ601において、コアネットワーク装置が、端末のプロトコルスタック上位レイヤにサービスリスト及びオーバーライド識別子を一緒に送信するか、又は、サービスリストが、出荷の前に端末に事前設定されるか、又は、ネットワークが、NASメッセージ若しくはOMAメッセージを使用することにより、端末にサービスリストを設定する。前述の獲得方法は、本発明のこの実施例において使用される単なる一例であり、本発明はそれに限定されない。
ステップ609〜612aは、図5の実施例におけるステップ509〜512aと同様であり、ここでは詳細に説明されない。
この実施例では、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、コアネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信し、もし開始されたサービスがACDCチェックにパスすることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を送信し、もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドする識別子であるならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図7は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例における無線アクセスネットワーク装置は、端末のアクセスレイヤにACDCチェックがACBチェックをオーバーライドするかどうかを示す指示を含むシステム同報メッセージを送信する。この実施例は下記を含む。
701:コアネットワーク装置が輻輳しているとコアネットワーク装置が判定する。
702:コアネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置にコアネットワーク装置の輻輳状態を通知する。
703:コアネットワーク装置が輻輳していることを無線アクセスネットワーク装置が知ったあとで、無線アクセスネットワーク装置が、ACDCチェックを開始する。
704:端末にACDCチェックを開始するように通知するために、無線アクセスネットワーク装置が、端末のアクセスレイヤにシステム同報メッセージを送信し、ここで、同報メッセージはサービスリストを伝送し、サービスリストはオーバーライド識別子を含む。
705:端末のアクセスレイヤがシステム同報メッセージを受信したあとで、端末のアクセスレイヤが、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェック開始通知を送信し、ここで、通知はサービスリストを伝送し、サービスリストはオーバーライド識別子を含む。
706:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックを開始する。
707:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを判定し、もし開始されたサービスがACDCチェックにパスするならば、ステップ708が実行される。
端末がサービスを開始する場合に、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるかどうかを判定する。もし開始されたサービスに対応するアプリケーション識別子がサービスリストにあるならば、そのサービスが許可され、もし開始されたサービスに対応するアプリケーション識別子がサービスリストにないならば、そのサービスが禁止される。
708:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定する。
ステップ708においてACBチェックが実行される必要があるかどうかが判定されたあとで、判定結果に応じて、2つの場合、709a〜710aと、709bとが存在する。
709a:もしACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立を実行するように要求するとともに、ステップ710aが実行される。
710a:端末のアクセスレイヤが、基地局の同報情報、及び端末のAccess classに従ってACBチェックを実行するとともに、もしACBチェックがパスされるならば、ステップ711aが実行される。
711a:端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立するとともに、サービスを開始する。
709b:もしACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC確立を実行するように要求するとともに、要求メッセージにACBチェックを実行しない表示を追加し、そしてステップ711aが実行される。
この実施例では、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにより送信されるサービスリストを受信し、ここで、サービスリストはオーバーライド識別子を含み、もし端末のプロトコルスタック上位レイヤが、開始されたサービスがACDCチェックにパスするとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていると判定するならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図8は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。アクセス制御方法は、図7において示された実施例と同様であるとともに、差異はステップ804及び805にあり、すなわち、オーバーライド識別子がサービスリストから独立している。この実施例は下記を含む。
804:端末にACDCチェックを開始するように通知するために、無線アクセスネットワーク装置が、端末のアクセスレイヤにシステム同報メッセージを送信し、ここで、同報メッセージはサービスリスト及びオーバーライド識別子を伝送する。
805:端末のアクセスレイヤがシステム同報メッセージを受信したあとで、端末のアクセスレイヤが、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェック開始通知を送信し、ここで、通知はサービスリスト及びオーバーライド識別子を伝送する。
この実施例では、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにより送信されるサービスリスト及びオーバーライド識別子を受信し、もし端末のプロトコルスタック上位レイヤが、開始されたサービスがACDCチェックにパスするとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていると判定するならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図9は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は下記を含む。
901:コアネットワーク装置が輻輳しているとコアネットワーク装置が判定する。
902:コアネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置にコアネットワーク装置の輻輳状態を通知する。
903:コアネットワーク装置が輻輳していることを無線アクセスネットワーク装置が知ったあとで、無線アクセスネットワーク装置が、ACDCチェックを開始する。
904:端末にACDCチェックを開始するように通知するために、無線アクセスネットワーク装置が、端末のアクセスレイヤにシステム同報メッセージを送信し、ここで、同報メッセージはサービスリスト及びオーバーライド識別子を伝送する。
905:端末のアクセスレイヤはオーバーライド識別子を記憶する。
906:端末のアクセスレイヤがシステム同報メッセージを受信したあとで、端末のアクセスレイヤが、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェック開始通知を送信し、ここで、通知はサービスリストを伝送する。
907:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックを開始する。
908:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを、下記の方法で判定し得る。端末がサービスを開始する場合に、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるかどうかを判定する。もし開始されたサービスに対応するアプリケーション識別子がサービスリストにあるならば、そのサービスが許可され、もし開始されたサービスに対応するアプリケーション識別子がサービスリストにないならば、そのサービスが禁止される。
909:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末のアクセスレイヤにRRC接続確立要求を送信する。
910:端末のアクセスレイヤが、ステップ905において記憶されたオーバーライド識別子に従って、オーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているかどうかを確認する。
この実施例における確認方法は、前述の実施例における確認方法と異なる。この実施例では、端末のアクセスレイヤは、RRC確立要求を受信することだけを必要とし、それは、端末のアクセスレイヤが記憶されたオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているかどうかを確認することを誘発する。
ステップ910においてACBチェックが実行される必要があるかどうかが判定されたあとで、判定結果に応じて、2つの場合、911a〜912aと、911bとが存在する。
911a:もし端末のアクセスレイヤにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないならば、端末のアクセスレイヤが、基地局の同報情報、及び端末のAccess classに従ってACBチェックを標準的に実行するとともに、もしACBチェックがパスされるならば、ステップ912aが実行される。
912a:端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立するとともに、サービスを開始する。
911b:もし端末のアクセスレイヤにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、端末のアクセスレイヤはACBチェックを実行する必要がなく、端末のアクセスレイヤが直接的にステップ912aを実行する。
この実施例では、端末のアクセスレイヤは、無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶し、もし開始されたサービスがACDCチェックにパスすることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤが記憶されたオーバーライド識別子に従ってオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているかどうかを確認することを誘発するために、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求を送信し、もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図10は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は、図9において示された実施例と同様である。この実施例は下記を含む。
ステップ1001〜1003は、図9の実施例におけるステップ901〜903と同様であり、ここでは詳細に説明されない。
ステップ1004:端末にACDCチェックを開始するように通知するために、無線アクセスネットワーク装置が、端末のアクセスレイヤにシステム同報メッセージを送信し、ここで、同報メッセージはオーバーライド識別子を伝送する。
ステップ1005:端末のアクセスレイヤはオーバーライド識別子を記憶する。
ステップ1006:システム同報メッセージを受信したあとで、端末のアクセスレイヤが、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェック開始通知を送信する。
ステップ1007:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、ACDCチェックを開始する。
ステップ1008:端末のプロトコルスタック上位レイヤが、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認する。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができるかどうかを、下記の方法で判定し得る。端末がサービスを開始する場合に、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、サービスリストに従って、開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるかどうかを判定する。もし開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにあるならば、アプリケーション識別子に対応するサービスが許可され、もし開始されたサービスのアプリケーション識別子がサービスリストにないならば、アプリケーション識別子に対応するサービスが禁止される。
端末によりサービスリストを獲得するために使用される方法は、下記を含み得る。ステップ1001において、無線アクセスネットワーク装置が、端末のアクセスレイヤを使用することにより、端末のプロトコルスタック上位レイヤにサービスリスト及びオーバーライド識別子を一緒に送信するか、又は、サービスリストが、出荷の前に端末に対して事前設定されるか、又は、ネットワークが、NASメッセージ若しくはOMAメッセージを使用することにより、端末に対してサービスリストを設定する。
ステップ1009〜1012aは、図9の実施例におけるステップ909〜912aと同様であり、ここでは詳細に説明されない。
この実施例では、端末のアクセスレイヤは、無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶し、もし開始されたサービスがACDCチェックにパスすることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤが記憶されたオーバーライド識別子に従ってオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているかどうかを確認することを誘発するために、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求を送信し、もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしているならば、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図11は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は下記を含む。
ステップ1101:端末のアクセスレイヤが、ACDCチェック開始通知を送信する。
ステップ1102:端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、端末のアクセスレイヤが、RRC確立要求を受信し、ここで、RRC確立要求はACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を有する。
ステップ1103a:もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のアクセスレイヤが、RRC接続を確立する。
ステップ1103b:もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定するならば、端末のアクセスレイヤが、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立する。
この実施例では、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、端末のアクセスレイヤが、RRC確立要求を受信し、ここで、RRC確立要求はACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を伝送し、もしオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のアクセスレイヤは、RRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
さらに、端末のアクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を送信するステップの前に、方法は、端末のアクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、サービスリスト、及びオーバーライド識別子を受信するステップか、又は、端末のアクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、及びオーバーライド識別子を受信するステップを更に含む。
図12は、本発明の別の実施例によるアクセス制御方法のフローチャートである。この実施例は下記を含む。
ステップ1201:端末のアクセスレイヤがACDCチェック開始通知を受信する。
ステップ1202:端末のアクセスレイヤがRRC確立要求メッセージを受信する。
ステップ1203a:もしRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤがRRC接続を確立する。
ステップ1203b:もしRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行する指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤが、ACBチェックを実行し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立する。
この実施例では、端末のアクセスレイヤは、RRC確立要求メッセージを受信し、もしRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤはRRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
本発明の別の実施例により提供されるアクセス制御方法は、前述の実施例と同様である。差異は、前述の実施例では、端末がネットワーク側からオーバーライド識別子を獲得し、一方、この実施例では、端末のプロトコルスタック上位レイヤが、局所的に設定されるオーバーライド識別子を獲得することができ、ここで、局所的に設定されるオーバーライド識別子は、端末の出荷の前にプリセットされるオーバーライド識別子であり得る、ということである。
本発明の別の実施例により提供されるアクセス制御方法は、前述の実施例と同様である。差異は、前述の実施例では、無線アクセスネットワーク装置は、システム同報メッセージを使用することにより、端末にACDCチェックを開始するように通知し、一方、この実施例では、接続状態にある端末に対して、無線アクセスネットワーク装置は、専用シグナリングを使用することにより、ACDCチェック開始通知を同様に送信することができる、ということである。
本発明の別の実施例により提供されるアクセス制御方法は、前述の実施例と同様である。差異は、前述の実施例では、コアネットワーク装置が輻輳していると判定したあとで、コアネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置にコアネットワーク装置の輻輳状態を通知するとともに、無線アクセスネットワーク装置がACDCチェックを開始し、一方、この実施例では、1つの場合は、無線アクセスネットワーク装置が輻輳する場合にACDCチェックが開始されることができる、ということであり、もう1つの場合は、コアネットワーク装置と無線アクセスネットワーク装置の両方が輻輳する場合に無線アクセスネットワーク装置がACDCチェックを開始する、ということである。
図13は、本発明による端末の一実施例の概略構造図である。端末は、プロトコルスタック上位レイヤにより、オーバーライド識別子を獲得するように構成される獲得モジュール1301と、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスに従ってアプリケーション・スペシフィック・コンジェスチョン・コントロール・フォー・データ・コネクティビティ(ACDC)チェックを開始するように構成される処理モジュール1302と、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するとともに獲得モジュールにより獲得されるオーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定するように構成される判定モジュール1303と、オーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定モジュール1303が判定したあとで、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信するように構成される送信モジュール1304であって、要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送する、送信モジュール1304とを含み、判定モジュール1303は、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するとともに獲得モジュールにより獲得されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定するように構成され、送信モジュール1304は、オーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定モジュール1303が判定したあとで、アクセスレイヤがACBチェックを確認したあとでRRC接続を確立するように、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信するように構成される。
獲得モジュールは、具体的に、プロトコルスタック上位レイヤにより、コアネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、コアネットワーク装置により送信されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにより送信されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤを使用することによって無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、局所的に設定されるオーバーライド識別子を獲得するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、局所的に設定されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを獲得するように構成され得る。
任意に、端末は、プロトコルスタック上位レイヤにより、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するとともに獲得モジュールにより獲得されるオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定するように構成される判断モジュール1305を更に含み得る。
任意に、端末は、受信モジュール1306であって、プロトコルスタック上位レイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるシステム同報メッセージを受信するとともに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知するように構成され、無線アクセスネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置が輻輳していることを知り、ACDCチェックを開始したあとで、システム同報メッセージが、無線アクセスネットワーク装置により送信されるか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信される専用シグナリングを受信するとともに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知するように構成され、無線アクセスネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置が輻輳していることを知り、ACDCチェックを開始したあとで、専用シグナリングが、無線アクセスネットワーク装置により送信される、受信モジュール1306を更に含み得る。
端末のプロトコルスタック上位レイヤは、コアネットワークにより送信されるオーバーライド識別子を受信し、もし端末のプロトコルスタック上位レイヤが、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定するならば、端末のプロトコルスタック上位レイヤは、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信し、ここで、要求メッセージはACBチェックを実行しない指示を伝送し、したがって、ACBチェックは実行される必要がない。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
ハードウェア実装の間に、前述のモジュールは、ハードウェアの形式で、基地局のプロセッサに組み込まれることができるか、若しくは基地局のプロセッサから独立して存在することができるか、又は、前述のモジュールに対応する動作を実行するためにプロセッサにより呼び出されるように、ソフトウェアの形式で、端末内に、例えばUEのメモリ内に記憶されることができる。プロセッサは、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、シングルチップマイクロコンピュータなどであり得る。図13において示された端末は、前述の実施例における対応するステップを実行することができる。詳細については、前述の実施例の説明に対して参照が行われる。達成された効果については、前述の実施例の説明に対して参照が同様に行われる。
図14は、本発明による端末の別の実施例の概略構造図である。端末は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶するように構成される記憶モジュール1401と、アクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を送信するように構成される送信モジュール1402と、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤにより、RRC確立要求を受信するように構成される受信モジュール1403と、アクセスレイヤが、記憶モジュールにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定したあとで、RRC接続を確立するように構成されるか、又は、アクセスレイヤが、記憶モジュールにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定したあとで、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立するように構成される処理モジュール1404とを含む。
任意に、受信モジュールは、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、サービスリスト、及びオーバーライド識別子を受信するか、又は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、及びオーバーライド識別子を受信するように、更に構成され得る。
ハードウェア実装の間に、前述のモジュールは、ハードウェアの形式で、基地局のプロセッサに組み込まれることができるか、若しくは基地局のプロセッサから独立して存在することができるか、又は、前述のモジュールに対応する動作を実行するためにプロセッサにより呼び出されるように、ソフトウェアの形式で、端末内に、例えばUEのメモリ内に記憶されることができる。プロセッサは、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、シングルチップマイクロコンピュータなどであり得る。図14において示された端末は、前述の実施例における対応するステップを実行することができる。詳細については、前述の実施例の説明に対して参照が行われる。達成された効果については、前述の実施例の説明に対して参照が同様に行われる。
本発明のこの実施例では、記憶モジュールが無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶し、処理モジュールは、アクセスレイヤが、記憶モジュールにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定したあとで、RRC接続を確立するか、又は、アクセスレイヤが、記憶モジュールにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定したあとで、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図15は、本発明の別の実施例による端末である。端末は、アクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を送信するように構成される送信モジュール1501と、開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤにより、RRC確立要求を受信するように構成される受信モジュール1502であって、RRC確立要求が、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を伝送する、受信モジュール1502と、アクセスレイヤが、受信モジュールにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定したあとで、RRC接続を確立するように構成されるか、又は、アクセスレイヤが、受信モジュールにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定したあとで、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立するように構成される処理モジュール1503とを含む。
任意に、受信モジュールは、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、サービスリスト、及びオーバーライド識別子を受信するか、又は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、及びオーバーライド識別子を受信するように、更に構成される。
本発明のこの実施例では、開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、受信モジュールがRRC確立要求を受信し、ここで、RRC確立要求は、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を伝送し、もし受信モジュールにより受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていると判定するならば、処理モジュールはRRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
ハードウェア実装の間に、前述のモジュールは、ハードウェアの形式で、基地局のプロセッサに組み込まれることができるか、若しくは基地局のプロセッサから独立して存在することができるか、又は、前述のモジュールに対応する動作を実行するためにプロセッサにより呼び出されるように、ソフトウェアの形式で、端末内に、例えばUEのメモリ内に記憶されることができる。プロセッサは、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、シングルチップマイクロコンピュータなどであり得る。図15において示された端末は、前述の実施例における対応するステップを実行することができる。詳細については、前述の実施例の説明に対して参照が行われる。達成された効果については、前述の実施例の説明に対して参照が同様に行われる。
図16は、本発明の別の実施例による端末である。端末は、アクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を受信するように構成される受信モジュール1601であって、アクセスレイヤにより、RRC確立要求メッセージを受信するように構成される、受信モジュール1601と、もし受信モジュールにより受信されるRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤにより、RRC接続を確立するように構成されるか、又は、もし受信モジュールにより受信されるRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行する指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤにより、ACBチェックを実行し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立するように構成される処理モジュール1602とを含む。
本発明のこの実施例では、開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤにより受信されるRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送し、そして端末のアクセスレイヤがRRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図17は、本発明の別の実施例による端末である。端末は、プロトコルスタック上位レイヤにより、オーバーライド識別子を獲得するように構成されるプロセッサ1701であって、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスに従ってアプリケーション・スペシフィック・コンジェスチョン・コントロール・フォー・データ・コネクティビティ(ACDC)チェックを開始するように構成され、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応する獲得されたオーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定するように構成されるプロセッサ1701と、オーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることをプロセッサが判定したあとで、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信するように構成される送信機1702であって、要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送する、送信機1702とを含み、プロセッサ1701は、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応する獲得されたオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定するように構成され、送信機1702は、オーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことをプロセッサが判定したあとで、アクセスレイヤがACBチェックを確認したあとでRRC接続を確立するように、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにRRC確立要求メッセージを送信するように構成される。
本発明のこの実施例では、プロトコルスタック上位レイヤが、獲得されたオーバーライド識別子に従って、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスすることができることを確認するとともに、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するとともに獲得モジュールにより獲得されるオーバーライド識別子がアクセス・クラス・バーリング(ACB)チェックをオーバーライドしていることを判定する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
プロセッサは、具体的に、プロトコルスタック上位レイヤにより、コアネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、コアネットワーク装置により送信されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤにより送信されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、端末のアクセスレイヤを使用することによって無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を受信するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、局所的に設定されるオーバーライド識別子を獲得するか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、局所的に設定されるとともにオーバーライド識別子を伝送するサービスリストを獲得するように構成される。
さらに、プロセッサは、プロトコルスタック上位レイヤにより、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応する獲得されたオーバーライド識別子に従ってACBチェックが実行される必要があるかどうかを判定するように更に構成される。
さらに、端末は、受信機であって、プロトコルスタック上位レイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるシステム同報メッセージを受信するとともに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知するように構成され、無線アクセスネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置が輻輳していることを知り、ACDCチェックを開始したあとで、システム同報メッセージが、無線アクセスネットワーク装置により送信されるか、又は、プロトコルスタック上位レイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信される専用シグナリングを受信するとともに、端末のプロトコルスタック上位レイヤにACDCチェックを開始することを通知するように構成され、無線アクセスネットワーク装置が、無線アクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置が輻輳していることを知り、ACDCチェックを開始したあとで、専用シグナリングが、無線アクセスネットワーク装置により送信される、受信機を更に含む。
図18は、本発明の別の実施例による端末である。端末は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶するように構成されるメモリ1801と、アクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を送信するように構成される送信機1802と、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤにより、RRC確立要求を受信するように構成される受信機1803と、アクセスレイヤが、メモリにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定したあとで、RRC接続を確立するように構成されるか、又は、アクセスレイヤが、メモリにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定したあとで、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立するように構成されるプロセッサ1804とを含む。
本発明のこの実施例では、アクセスレイヤが無線アクセスネットワーク装置により送信されるオーバーライド識別子を記憶し、端末により開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤがRRC確立要求を受信し、それは、アクセスレイヤが、記憶モジュールにより記憶されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定したあとで、RRC接続を確立するために使用される。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
さらに、受信機は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、サービスリスト、及びオーバーライド識別子を受信するか、又は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、及びオーバーライド識別子を受信するように、更に構成される。
図19は、本発明の別の実施例による端末である。端末は、アクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を送信するように構成される送信機1901と、開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤにより、RRC確立要求を受信するように構成される受信機1902であって、RRC確立要求が、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を伝送する、受信機1902と、アクセスレイヤが、受信機により受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていることを判定したあとで、RRC接続を確立するように構成されるか、又は、アクセスレイヤが、受信機により受信されるオーバーライド識別子がACBチェックをオーバーライドしていないことを判定したあとで、ACBチェックを開始し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立するように構成されるプロセッサ1903とを含む。
本発明のこの実施例では、開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤがRRC確立要求を受信し、ここで、RRC確立要求は、ACDCチェックにパスするサービスのアプリケーション識別子に対応するオーバーライド識別子を伝送する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
さらに、受信機は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、サービスリスト、及びオーバーライド識別子を受信するか、又は、アクセスレイヤにより、無線アクセスネットワーク装置により送信されるACDCチェック開始通知、及びオーバーライド識別子を受信するように、更に構成される。
図20は、本発明の別の実施例による端末である。端末は、アクセスレイヤにより、ACDCチェック開始通知を受信するように構成される受信機2001であって、アクセスレイヤにより、RRC確立要求メッセージを受信するように構成される、受信機2001と、もし受信機により受信されるRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤにより、RRC接続を確立するように構成されるか、又は、もし受信機により受信されるRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行する指示を伝送するならば、端末のアクセスレイヤにより、ACBチェックを実行し、ACBチェックがパスされたあとでRRC接続を確立するように構成される処理モジュール2002とを含む。
本発明のこの実施例では、開始されたサービスがACDCチェックにパスしたあとで、アクセスレイヤにより受信されるRRC確立要求メッセージがACBチェックを実行しない指示を伝送し、そして端末のアクセスレイヤがRRC接続を確立する。したがって、いくつかの特別な場合において、たとえ端末がACBチェックにパスすることができないとしても、端末は、まだいくつかの特定のアプリケーションのサービス(例えば、災害情報掲示板サービス)を実行することができる。
図17から図20において示された端末は、前述の方法の実施例において端末に提供された方法を別々に実施し得る、という点に注意する必要がある。詳細については、前述の実施例の説明に対して参照が行われる。達成された効果については、前述の実施例の説明に対して参照が同様に行われる。
都合が良くそして簡潔な記述のために、前述の機能モジュールの分割は例示のための一例とみなされる、ということが当業者によって明らかに理解され得る。実際のアプリケーションにおいて、前述の機能は異なる機能モジュールに割り当てられることができるとともに、必要条件に従って実施されることができ、すなわち、装置の内部構造は、上述の機能の全部又は一部を実施するために、異なる機能モジュールに分割される。前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業処理については、前述の方法の実施例の対応する処理に対して参照が行われるとともに、詳細は再度ここでは説明されない。
本願において提供されるいくらかの実施例では、開示されたシステム、装置、及び方法は他の様式で実施され得る、ということが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は、単に代表的である。例えば、モジュール又はユニットの分割は、単に論理的な機能の分割であるとともに、実際の実装例では他の分割であるかもしれない。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに結合され得るか若しくは統合され得るか、又は、いくつかの特徴は、無視され得るか若しくは実行されないかもしれない。さらに、表示されたか若しくは論じられた相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかインタフェースを使用することにより実施され得る。装置又はユニットの間の間接的な結合又は通信接続は、電子的方式、機械的方式、又は他の方式において実施され得る。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離しているかもしれないし、又は物理的に分離していないかもしれないとともに、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであるかもしれないし、又は物理的なユニットでないかもしれず、1つの位置に位置付けられるかもしれないし、又は複数のネットワークユニットに対して分散されるかもしれない。いくつか又は全てのユニットは、実施例の解決法の目的を達成するために、実際のニーズに従って選択され得る。
さらに、本願の実施例における機能ユニットは1つの演算処理装置に統合され得るか、又は、それぞれのユニットは物理的に単独で存在し得るか、又は、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実施され得るか、又は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実施され得る。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実施されるとともに、独立した製品として販売されるか又は使用される場合に、統合されたユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づくと、本願の技術的解決法は本質的に、又は、従来技術に貢献する部分は、又は、技術的解決法の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形式で実施され得る。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶されるとともに、コンピュータ装置(それはパーソナルコンピュータ、サーバ、若しくはネットワーク装置であり得る)又はプロセッサ(processor)に、本願の実施例において説明された方法のステップの全部又は一部を実行するように指示するためのいくらかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶することができるあらゆる媒体を含む。
前述の実施例は、本願の技術的解決法を説明するために単に意図されているに過ぎず、本願を限定するために意図されていない。前述の実施例に関連して本願が詳細に説明されたが、当業者は、本願の実施例の技術的解決法の範囲から逸脱することなく、前述の実施例において説明された技術的解決法にさらに修正を行い得るか、又は、それらのいくつかの技術的特徴に等価な置換を行い得る、ということを理解すべきである。