JP6157980B2 - 基地局及び通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる基地局及び通信制御方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、基地局の消費電力を削減する省電力(エナジーセービング)技術が導入されている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、通信トラフィックの少ない夜間などにおいて、基地局が管理しているセルの運用を停止することにより、基地局の消費電力を削減できる。
3GPP技術報告書 「TR 36.927 V11.0.0」 2012年9月
しかしながら、基地局が管理しているセルの運用を停止することにより、基地局の消費電力を削減できるものの、当該セルにおいてユーザ端末との通信が不能になる。従って、サービス品質の低下を抑制しつつ基地局の省電力化を実現することは困難であった。
そこで、本発明は、サービス品質の低下を抑制しつつ基地局の省電力化を実現可能にすることを目的とする。
第1の特徴に係る基地局は、移動通信システムにおいて用いられる。前記基地局は、前記基地局と接続するユーザ端末との通信を可能としながら前記基地局の消費電力を低下させる省電力動作を行う制御部を備える。前記制御部は、前記省電力動作を行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を隣接基地局に送信する。
第2の特徴に係る基地局は、移動通信システムにおいて用いられる。前記基地局は、隣接基地局と接続するユーザ端末との通信を可能としながら前記隣接基地局の消費電力を低下させる省電力動作を前記隣接基地局が行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を前記隣接基地局から受信する受信部を備える。
第3の特徴に係る通信制御方法は、移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、基地局が省電力動作を行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を前記基地局から隣接基地局に送信するステップを備える。前記省電力動作は、前記基地局と接続するユーザ端末との通信を可能としながら前記基地局の消費電力を低下させる動作である。
本発明によれば、サービス品質の低下を抑制しつつ基地局の省電力化を実現できる。
第1実施形態及び第2実施形態に係るLTEシステム(移動通信システム)の構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUE(ユーザ端末)のブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNB(基地局)のブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線フレームの構成図である。 エナジーセービング技術を説明するための図である(その1)。 エナジーセービング技術を説明するための図である(その2)。 第1実施形態及び第2実施形態に係る動作環境を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る省電力方法の一例としての間欠送信を説明するための図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る省電力方法の一例としての送信アンテナ数削減を説明するための図である。 第1実施形態に係る動作シーケンス図である。 第2実施形態に係る動作シーケンス図である。 第2実施形態の変更例に係る動作シーケンス図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態及び第2実施形態に係る基地局は、移動通信システムにおいて用いられる。前記基地局は、前記基地局と接続するユーザ端末との通信を可能としながら前記基地局の消費電力を低下させる省電力動作を行う制御部を備える。前記制御部は、前記省電力動作を行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を隣接基地局に送信する。
第1実施形態及び第2実施形態では、前記省電力移行通知は、前記隣接基地局において、前記隣接基地局から前記基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを抑制するトリガとして利用される。
第1実施形態及び第2実施形態では、前記省電力動作は、前記基地局から前記隣接基地局に対してユーザ端末のハンドオーバを順次行いつつ前記基地局の消費電力を段階的に低下させる移行動作を含む。
第1実施形態では、前記制御部は、前記移行動作を開始した後において、前記隣接基地局の負荷レベルの上昇に基づいて前記移行動作を終了するとともに、前記移行動作の終了を示す移行終了通知を前記隣接基地局に送信する。
第1実施形態では、前記制御部は、前記移行動作を終了した後の前記省電力動作において、前記移行動作を終了した時点における前記基地局の消費電力状態を維持する。
第1実施形態では、前記移行終了通知は、前記隣接基地局において、前記隣接基地局から前記基地局に対するユーザ端末のハンドオーバの抑制を解除するトリガとして利用される。
第2実施形態では、前記制御部は、前記移行動作において、前記基地局と接続するユーザ端末に対して適用するハンドオーバパラメータを調整することにより、前記基地局から前記隣接基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを順次行う。
第2実施形態では、前記制御部は、前記基地局と接続するユーザ端末に対して適用する前記ハンドオーバパラメータを前記省電力移行通知に含めた上で、前記省電力移行通知を前記隣接基地局に送信する。
第1実施形態及び第2実施形態に係る基地局は、移動通信システムにおいて用いられる。前記基地局は、隣接基地局と接続するユーザ端末との通信を可能としながら前記隣接基地局の消費電力を低下させる省電力動作を前記隣接基地局が行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を前記隣接基地局から受信する受信部を備える。
第1実施形態及び第2実施形態では、前記基地局は、前記受信部が前記省電力移行通知を前記隣接基地局から受信したことに応じて、前記基地局から前記隣接基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを抑制する制御を行う制御部をさらに備える。
第1実施形態及び第2実施形態では、前記省電力動作は、前記隣接基地局から前記基地局に対してユーザ端末のハンドオーバを順次行いつつ前記隣接基地局の消費電力を段階的に低下させる移行動作を含む。前記受信部は、前記移行動作の終了を示す移行終了通知を前記隣接基地局からさらに受信する。
第1実施形態では、前記制御部は、前記受信部が前記移行終了通知を前記隣接基地局から受信したことに応じて、前記基地局から前記隣接基地局に対するユーザ端末のハンドオーバの抑制を解除する。
第2実施形態では、前記省電力移行通知は、前記隣接基地局と接続するユーザ端末に対して適用するハンドオーバパラメータを含む。前記制御部は、前記省電力移行通知に含まれる前記ハンドオーバパラメータを、前記基地局と接続するユーザ端末に対して適用する。
第1実施形態及び第2実施形態に係る通信制御方法は、移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、基地局が省電力動作を行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を前記基地局から隣接基地局に送信するステップを備える。前記省電力動作は、前記基地局と接続するユーザ端末との通信を可能としながら前記基地局の消費電力を低下させる動作である。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワークが構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、UE100の制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
複数のアンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して複数のアンテナ101から送信する送信部111を含む。また、無線送受信機110は、複数のアンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する受信部112を含む。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、eNB200の制御部を構成する。
複数のアンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して複数のアンテナ201から送信する送信部211を含む。また、無線送受信機210は、複数のアンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する受信部212を含む。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Media Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロック、及び送信電力を決定(スケジューリング)するケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC接続状態)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRCアイドル状態)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。
UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(エナジーセービング技術)
LTEシステムには、eNB200の消費電力を削減するエナジーセービング技術が導入されている。図6及び図7は、エナジーセービング技術を説明するための図である。
図6に示すように、eNB200が取り扱う通信トラフィック(すなわち、eNB200がUE100と送受信するユーザデータ)は、時々刻々と変化する。図6の例では、eNB200が取り扱う通信トラフィックは、早朝の時間帯においてゼロであり、昼間から夕方の時間帯において増大し、その後、夜間から深夜の時間帯において減少する。eNB200の消費電力は、通信トラフィックの変化に追従して変化することが理想的である。
図7に示すように、現状のエナジーセービング技術では、eNB200が管理しているセルの運用を停止するか否か、すなわち、セルをスイッチオフ/オンすることのみが規定されており、eNB200の消費電力を段階的に変化させることができない。図7の例では、eNB200は、通信トラフィックがゼロである時間帯においてセルをスイッチオフし、その他の時間帯ではセルをスイッチオンしており、消費電力が小さい状態と大きい状態との2つの状態のみである。よって、理想的な消費電力に比べて、無駄な消費電力が生じている。
(第1実施形態に係る動作)
次に、第1実施形態に係る動作について説明する。第1実施形態では、eNB200の消費電力をきめ細かに制御するための動作について説明する。
(1)動作概要
図8は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。第1実施形態では、セル種別が異なるeNB200からなるヘテロジーニアスネットワークを例に説明する。但し、本発明はヘテロジーニアスネットワークに限定されないことに留意すべきである。
図8に示すように、eNB200−1は、小セルC1を管理するeNB200である。小セルC1とは、マクロセルよりも小型のセルであり、例えばピコセル又はフェムトセルである。UE100−1は、eNB200−1が管理する小セルC1との接続を確立した状態(接続状態)にある。図8では、1つのUE100−1のみを図示しているが、実動作環境では、複数のUE100−1が小セルC1との接続を確立した状態にある。
eNB200−2は、マクロセルC2を管理するeNB200である。マクロセルC2は、LTEシステムにおける一般的なセルであり、大型のセルである。UE100−2は、eNB200−2が管理するマクロセルC2との接続を確立した状態(接続状態)にある。図8では、1つのUE100−2のみを図示しているが、実動作環境では、複数のUE100−2がマクロセルC2との接続を確立した状態にある。
小セルC1は、マクロセルC2内に設けられる。また、eNB200−1及びeNB200−2は相互に隣接する関係にあり、eNB200−1とeNB200−2との間にはX2インターフェイスが確立されている。eNB200−1及びeNB200−2は、X2インターフェイスを介して通信を行うことができる。或いは、eNB200−1及びeNB200−2は、S1インターフェイスを介して通信を行なってもよい。
eNB200−1は、eNB200−1と接続するUE100−1との通信を可能としながらeNB200−1の消費電力を低下させる省電力動作を行う。省電力動作の具体例については後述する。eNB200−1は、省電力動作を行う前において、省電力動作への移行を示す省電力移行通知をeNB200−2に送信する。eNB200−2は、省電力移行通知をeNB200−1から受信する。これにより、eNB200−2は、eNB200−1が省電力動作に移行することを事前に把握できる。
省電力移行通知は、eNB200−2において、eNB200−2からeNB200−1に対するUE100−2のハンドオーバを抑制するトリガとして利用される。eNB200−2は、省電力移行通知をeNB200−1から受信したことに応じて、eNB200−2からeNB200−1に対するUE100−2のハンドオーバを抑制する制御を行う。
このように、省電力動作に移行するeNB200−1に対するUE100−2のハンドオーバを抑制することにより、eNB200−1が効率的に省電力動作に移行できる。さらに、eNB200−2に対するハンドオーバを行ったUE100−1が再度eNB200−1に対してハンドオーバを行うこと(すなわち、ピンポンハンドオーバ)を防止できる。
省電力動作は、eNB200−2に対してUE100−1のハンドオーバを順次行いつつeNB200−1の消費電力を段階的に低下させる移行動作を含む。これにより、eNB200−2においてUE100−1の受け入れが不能になるまで、eNB200−1の消費電力を段階的に低下させることができる。
eNB200−1は、移行動作を開始した後において、eNB200−2の負荷レベルの上昇に基づいて移行動作を終了するとともに、移行動作の終了を示す移行終了通知をeNB200−2に送信する。移行終了通知は、eNB200−2において、eNB200−2からeNB200−1に対するUE100のハンドオーバの抑制を解除するトリガとして利用される。eNB200−2は、eNB200−2が移行終了通知をeNB200−1から受信したことに応じて、eNB200−2からeNB200−1に対するUE100のハンドオーバの抑制を解除する。
eNB200−1は、移行動作を終了した後の省電力動作において、移行動作を終了した時点におけるeNB200−1の消費電力状態を維持する。これにより、eNB200−1の消費電力を最適な状態に設定できる。
(2)省電力動作
第1実施形態では、消費電力を削減する方法が異なる複数の省電力方法(省電力モード)を利用する。複数の省電力方法を組み合わせることにより、eNB200の消費電力を段階的に低下させることができる。
省電力方法の種類としては、「間欠送信(DTX:Discontinuous Transmission)」、「送信アンテナ数削減(ANT reduced)」、「送信電力削減(TxPower reduced)」、「通信容量削減(Capacity reduced)」などがある。
間欠送信とは、eNB200が無線信号の送信を間欠的に行う省電力方法である。図9は、間欠送信を説明するための図である。図9に示すように、eNB200は、セル固有参照信号(CRS)を間欠的に送信する。図9の例では、CRSは5サブフレームに1回の割合で送信されている。eNB200は、CRSを送信しない期間(サブフレーム)に送信停止区間(DTX区間)を設定する。送信停止区間においては、eNB200の送信部211(特に、パワーアンプ)への給電を停止できるため、省電力化を実現できる。
送信アンテナ数削減とは、eNB200が無線信号の送信に使用するアンテナ数(以下、「使用アンテナ数」という)を減少させる省電力方法である。図10は、送信アンテナ数削減を説明するための図である。図10に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201のうちの一部のみを使用して無線信号を送信する。使用アンテナ数を減少させることにより、eNB200(特に、送信部211)の消費電力が低下し、省電力化を実現できる。
送信電力削減とは、eNB200が送信電力を低下させつつ、余剰無線リソースを使用して送信データの冗長伝送を行う省電力方法である。送信電力を低下させることにより、eNB200(特に、送信部211)の消費電力が低下し、eNB200の省電力化を実現できる。
通信容量削減とは、eNB200と接続可能なUE数又はeNB200が割当可能な無線リソース量を制限する省電力方法である。このような制限を行うことにより、eNB200(特に、プロセッサ240)の消費電力が低下し、eNB200の省電力化を実現できる。
また、上述した省電力方法以外に、以下の1)乃至3)の省電力方法を採用してもよい。
1)MBSFN又はABS利用:MBSFN(MBMS Single Frequency Network)サブフレーム、又はABS(Almost Blank Subframe)を設定し、そのサブフレームにおいて送信停止する。
2)TDD DwPTS in Special Subframe利用:TDDの場合の無線フレームに含まれるSpecial Subframe内のDwPTSを最小時間に設定し、DwPTS時間以外において送信停止する。
3)TDD dynamic frame configuration利用:TDD frame設定(config.)で下り送信サブフレームが最小となる設定を行い、上り時間において送信停止する。
(3)動作シーケンス
図11は、第1実施形態に係る動作シーケンス図である。図11の初期状態において、eNB200−1は、通常動作を行っている。
図11に示すように、eNB200−1は、通常動作から省電力動作に移行することを決定する。eNB200−1は、例えば自セル(小セルC1)で取り扱う通信トラフィックが閾値を下回ったことに応じて、省電力動作への移行を決定する。或いは、eNB200−1は、取り扱う通信トラフィックが少ない時間帯を予め記憶しており、記憶している時間帯と現在時刻との比較により省電力動作への移行を決定してもよい。
ステップS101において、eNB200−1は、省電力動作を行う前において、省電力動作への移行を示す省電力移行通知(Cell Transition Indication)をeNB200−2に送信する。省電力移行通知(Cell Transition Indication)は、送信元セルID及び送信先セルIDを含んでもよい。eNB200−2は、省電力移行通知(Cell Transition Indication)をeNB200−1から受信したことに応じて、eNB200−1に対するUE100−2のハンドオーバを抑制する制御を行う。また、eNB200−2は、自セル(マクロセルC2)へのUE100−1のハンドオーバに備えて、自セルの負荷レベルの監視を開始する。
ステップS102において、eNB200−1は、移行動作を開始する。具体的には、eNB200−1は、eNB200−2に対してUE100−1のハンドオーバを行う。ハンドオーバされるUE100−1は、複数のUE100−1のうち一部のUE1乃至nである。また、eNB200−1は、自セル(小セルC1)の負荷レベルを監視しており、消費電力を1段階低下させることができる程度に負荷レベルが低下したか否かを確認する。
ステップS103において、eNB200−1は、自セル(小セルC1)の負荷レベルが低下したことを確認すると、上述した省電力方法のうち少なくとも1つを実施することにより、消費電力を1段階低下させる。例えば、通常動作時の消費電力を基準として、eNB200−1の消費電力を80%まで低下させる。
ステップS104において、eNB200−1は、eNB200−2に対してUE100−1のハンドオーバを行う。ハンドオーバされるUE100−1は、複数のUE100−1のうち一部のUE(n+1)乃至mである。また、eNB200−1は、自セル(小セルC1)の負荷レベルを監視しており、消費電力をさらに1段階低下させることができる程度に負荷レベルが低下したか否かを確認する。
ステップS105において、eNB200−1は、自セル(小セルC1)の負荷レベルが低下したことを確認すると、上述した省電力方法のうち少なくとも1つを実施することにより、消費電力をさらに1段階低下させる。例えば、通常動作時の消費電力を基準として、eNB200−1の消費電力を50%まで低下させる。
ステップS106において、eNB200−1が、eNB200−2に対してUE100−1のハンドオーバを試みるものの、eNB200−2における負荷レベルが高くなったことにより、eNB200−2によりハンドオーバが拒否される。
具体的には、ステップS106−1において、eNB200−1は、UE(m+1)のハンドオーバのためのハンドオーバ要求をeNB200−2に送信する。ステップS106−2において、eNB200−2は、ハンドオーバ要求に対する拒否通知(Handover Preparation Failure)をeNB200−1に送信する。その際、eNB200−2は、ハンドオーバ拒否の理由を示す情報(Cause)を拒否通知(Handover Preparation Failure)に含める。Causeは、利用可能な無線リソースがないこと(No Radio Resources Available)、自セルの容量不足であること、又は負荷レベルが閾値を超えたことである。以下においては、Causeが「No Radio Resources Available」である一例について説明する。
拒否通知(Handover Preparation Failure)を受信したeNB200−1は、ハンドオーバ拒否の理由が「No Radio Resources Available」であることに応じて、これ以上のハンドオーバが不能であると判断し、移行動作を終了する。このように、eNB200−1は、移行動作を開始した後において、eNB200−2の負荷レベルの上昇に基づいて移行動作を終了する。すなわち、eNB200−1は、eNB200−2においてUE100−1の受け入れが不能になるまで、eNB200−1の消費電力を段階的に低下させる。
ステップS107において、eNB200−1は、移行動作の終了を示す移行終了通知(Cell State Change Update)をeNB200−2に送信する。移行終了通知(Cell State Change Update)は、送信元セルID及び送信先セルIDを含んでもよい。eNB200−2は、移行終了通知(Cell Transition Complete)をeNB200−1から受信したことに応じて、eNB200−2からeNB200−1に対するUE100のハンドオーバの抑制を解除する。
ステップS108において、eNB200−1は、移行動作を終了した後の省電力動作において、移行動作を終了した時点におけるeNB200−1の消費電力状態を維持する。本シーケンスの例では、eNB200−1は、消費電力を2段階低下させた状態(通常動作時の50%の消費電力)を維持する。これにより、eNB200−1の消費電力を最適な状態に設定できる。
なお、eNB200−1は、省電力動作時に自セル(小セルC1)で取り扱う通信トラフィックが閾値を上回ったことに応じて通常動作への復帰を決定し、復帰動作を行なってもよい。復帰動作では、上述したシーケンスとは逆方向の動作が行われる。
[第1実施形態の変更例]
第1実施形態では、拒否通知(Handover Preparation Failure)を受信したeNB200−1は、ハンドオーバ拒否の理由が「No Radio Resources Available」であることに応じて、これ以上のハンドオーバが不能であると判断し、移行動作を終了していた。
しかしながら、eNB200−1は、移行動作を直ちに終了するのではなく、ハンドオーバが不能であると判断してから一定時間の経過後にリトライを行なってもよい。これにより、当該一定時間の間にeNB200−2の負荷レベルが低下している場合には、移行動作を続行可能になる。なお、当該一定時間は、固定値でもよく、変数(EPC20又はeNB200−2による設定も可)でもよい。
また、拒否通知(Handover Preparation Failure)に基づいてeNB200−2の負荷レベルの上昇を判断する方法に代えて、Resource Status Reportingプロシージャ(TS36.423参照)を利用してeNB200−2の負荷レベルの上昇を判断してもよい。
さらに、eNB200−1は、eNB200−2へのハンドオーバが不能であると判断したことに応じて、eNB200−2以外の隣接eNB(2番目の候補の隣接eNB)に対して同様の動作を行ってもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、システム構成及び動作環境については、第1実施形態と同様である。
(第2実施形態に係る動作)
第2実施形態では、移行動作において適切なハンドオーバを行うための動作について説明する。
(1)動作概要
第2実施形態では、eNB200−1は、移行動作において、UE100−1に対して適用するハンドオーバパラメータを調整することにより、eNB200−1からeNB200−2に対するUE100−1のハンドオーバを順次行う。ハンドオーバパラメータの具体例については後述する。ハンドオーバパラメータの調整によりハンドオーバを順次行うことによって、無線環境の悪いUE100−1(例えばセルエッジUE)を優先的にハンドオーバさせることができる。
第2実施形態では、eNB200−1は、UE100−1に対して適用するハンドオーバパラメータを、省電力移行通知(Cell Transition Indication)に含めてeNB200−2に送信する。eNB200−2は、省電力移行通知(Cell Transition Indication)に含まれるハンドオーバパラメータを、eNB200−2と接続するUE100−2に対して適用する。これにより、eNB200−1に対するUE100−2のハンドオーバを抑制できる。
なお、ハンドオーバパラメータを省電力移行通知(Cell Transition Indication)に含めてeNB200−2に送信する場合に限らず、ハンドオーバパラメータの変更要求を省電力移行通知(Cell Transition Indication)に含めてeNB200−2に送信してもよい。この場合、特別なハンドオーバパラメータを予めeNB200−1及びeNB200−2で共有しており、eNB200−2は、ハンドオーバパラメータの変更要求の受信に応じて特別なハンドオーバパラメータの適用を開始する。
(2)ハンドオーバパラメータ
UE100−1に適用されるハンドオーバパラメータとは、UE100−1により測定される受信状態と比較される閾値(ハンドオーバ閾値)、又は、受信状態若しくはハンドオーバ閾値に付加されるオフセット値である。UE100−1により測定される受信状態とは、例えば、eNB200−1及び/又はeNB200−2についての参照信号受信電力(RSRP)又は参照信号受信品質(RSRQ)である。以下において、ハンドオーバパラメータの具体例について説明する。
(2.1)ハンドオーバパラメータの具体例1
ここでは、ハンドオーバパラメータがサービングセルの受信状態に付加されるオフセット値である一例について説明する。このようなハンドオーバパラメータは、「イベントA3パラメータ」と称されることがある。
ハンドオーバパラメータとしてのオフセット値は、設定情報としてeNB200−1からUE100−1に送信され、UE100−1においてサービングセルの受信状態と隣接セルの受信状態との比較に使用される。例えば、UE100−1は、eNB200−1(サービングセル)についての第1のRSRP及びeNB200−2(隣接セル)についての第2のRSRPを測定した後、第1のRSRPとオフセット値(負の値)との加算結果を、第2のRSRPと比較する。第2のRSRPの方が大きい場合、UE100−1は、測定結果を含む測定報告をeNB200−1に送信する。eNB200−1は、UE100−1からの測定報告の受信に応じて、eNB200−2に対するUE100−1のハンドオーバを行う。これにより、eNB200−1からeNB200−2へのハンドオーバを促進し、eNB200−1のカバレッジエリアを仮想的に縮小することできる。
ハンドオーバパラメータとしてのオフセット値は、eNB200−1からeNB200−2に送信され、eNB200−2においてUE100−2に対して適用される。具体的には、オフセット値は、設定情報としてeNB200−2からUE100−2に送信され、UE100−2においてサービングセルの受信状態と隣接セルの受信状態との比較に使用される。例えば、UE100−2は、eNB200−2(サービングセル)についての第1のRSRP及びeNB200−1(隣接セル)についての第2のRSRPを測定した後、第1のRSRPとオフセット値(正の値)との加算結果を、第2のRSRPと比較する。第2のRSRPの方が大きい場合、UE100−2は、測定結果を含む測定報告をeNB200−2に送信する。eNB200−2は、UE100−2からの測定報告の受信に応じて、eNB200−1に対するUE100−1のハンドオーバを行う。これにより、eNB200−2からeNB200−1へのハンドオーバを抑制し、eNB200−2のカバレッジエリアを仮想的に拡大することできる。
(2.2)ハンドオーバパラメータの具体例2
或いは、ハンドオーバパラメータとしてのオフセット値は、eNB200−1からUE100−1に送信されずに、eNB200−1においてサービングセルの受信状態と隣接セルの受信状態との比較に使用される。例えば、UE100−1は、eNB200−1(サービングセル)についての第1のRSRP及びeNB200−2(隣接セル)についての第2のRSRPを測定し、測定結果を含む測定報告を周期的にeNB200−1に送信する。eNB200−1は、UE100−1からの測定報告に含まれる第1のRSRPとオフセット値(負の値)との加算結果を、当該測定報告に含まれる第2のRSRPと比較する。第2のRSRPの方が大きい場合、eNB200−1は、eNB200−2に対するUE100−1のハンドオーバを行う。これにより、eNB200−1からeNB200−2へのハンドオーバを促進し、eNB200−1のカバレッジエリアを仮想的に縮小することできる。
また、ハンドオーバパラメータとしてのオフセット値は、eNB200−1からeNB200−2に送信され、eNB200−2においてUE100−2に対して適用される。具体的には、オフセット値は、eNB200−2からUE100−2に送信されずに、eNB200−2においてサービングセルの受信状態と隣接セルの受信状態との比較に使用される。例えば、UE100−2は、eNB200−2(サービングセル)についての第1のRSRP及びeNB200−1(隣接セル)についての第2のRSRPを測定し、測定結果を含む測定報告を周期的にeNB200−2に送信する。eNB200−2は、UE100−2からの測定報告に含まれる第1のRSRPとオフセット値(正の値)との加算結果を、当該測定報告に含まれる第2のRSRPと比較する。第2のRSRPの方が大きい場合、eNB200−2は、eNB200−1に対するUE100−2のハンドオーバを行う。これにより、eNB200−2からeNB200−1へのハンドオーバを抑制し、eNB200−2のカバレッジエリアを仮想的に拡大することできる。
(3)動作シーケンス
図12は、第2実施形態に係る動作シーケンス図である。ここでは、上述したハンドオーバパラメータの具体例1を想定する。また、第1実施形態と重複する説明については省略する。
図12に示すように、ステップS201において、eNB200−1は、通常動作から省電力動作に移行することを決定する。eNB200−1は、省電力動作を行う前において、省電力動作への移行を示す省電力移行通知(Cell Transition Indication)をeNB200−2に送信する。第2実施形態では、eNB200−1は、UE100−1に対して適用するハンドオーバパラメータを、省電力移行通知(Cell Transition Indication)に含める。
ステップS202において、eNB200−1は、UE100−1に対して適用するハンドオーバパラメータを設定情報(Measurement Configuration)に含めてUE100−1に送信する。
ステップS203において、UE100−1は、設定情報(Measurement Configuration)に基づいて、測定結果を含む測定報告をeNB200−1に送信する。例えば、UE100−1は、eNB200−1(サービングセル)についての第1のRSRPとオフセット値(負の値)との加算結果よりも、eNB200−2(隣接セル)についての第2のRSRPの方が大きい場合、測定結果を含む測定報告をeNB200−1に送信する。
ステップS204において、eNB200−1は、UE100−1からの測定報告の受信に応じて、eNB200−2に対するUE100−1のハンドオーバを決定する。
ステップS205において、eNB200−1は、UE100−1のハンドオーバのためのハンドオーバ要求をeNB200−2に送信する。eNB200−1は、UE100−1に対して適用するハンドオーバパラメータを、ハンドオーバ要求に含めてもよい。
ステップS206において、eNB200−2は、ハンドオーバ要求に対する受諾通知(Handover Request Acknowledge)をeNB200−1に送信する。
ステップS207において、eNB200−2は、eNB200−1から通知されたハンドオーバパラメータを設定情報(Measurement Configuration)に含めてUE100−2に送信する。
ステップS208において、eNB200−1は、eNB200−2に対するUE100−1のハンドオーバを行う。その結果、UE100−1は、eNB200−2との接続を確立した状態になる。
ステップS209において、eNB200−2は、eNB200−1から通知されたハンドオーバパラメータを設定情報(Measurement Configuration)に含めてUE100−1に送信する。
[第2実施形態の変更例]
図13は、第2実施形態の変更例に係る動作シーケンス図である。第1実施形態で説明したように、eNB200−1が省電力方法を順次変更していくことを想定すると、ハンドオーバパラメータも順次更新しながらセルエッジUEをハンドオーバさせていくことが好ましい。この場合、eNB200−1からeNB200−2に対するハンドオーバパラメータの通知も、周期的に、又は省電力方法が変更されることをトリガとして、複数回行われることが好ましい。
図13の例では、eNB200−1が省電力移行通知(Cell Transition Indication)をeNB200−2に送信(ステップS301)した後、省電力方法を変更する(ステップS302、S304、S306、S308)度に、eNB200−1とeNB200−2との間でネゴシエーションを行う(ステップS303、S305、S307)。かかるネゴシエーションにおいて、eNB200−1は、更新後のハンドオーバパラメータをeNB200−2に通知する。
[その他の実施形態]
上述した各実施形態では、セル種別が異なるeNB200からなるヘテロジーニアスネットワークを例に説明したが、本発明はヘテロジーニアスネットワークに限定されるものではなく、セル種別が同じeNB200からなるネットワークに対して本発明を適用してもよい。
また、上述した各実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
10…E−UTRAN、20…EPC、100…UE、101…アンテナ、110…無線送受信機、120…ユーザインターフェイス、130…GNSS受信機、140…バッテリ、150…メモリ、160…プロセッサ、200…eNB、201…アンテナ、210…無線送受信機、220…ネットワークインターフェイス、230…メモリ、240…プロセッサ、300…MME/S−GW

Claims (12)

  1. 移動通信システムにおいて用いられる基地局であって、
    前記基地局の送信電力を削減することを含む省電力動作を行う制御部を備え、
    前記制御部は、前記省電力動作を行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を隣接基地局に送信し、
    前記省電力移行通知は、前記隣接基地局において、前記隣接基地局から前記基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを抑制するトリガとして利用されることを特徴とする基地局。
  2. 前記省電力動作は、前記基地局から前記隣接基地局に対してユーザ端末のハンドオーバを順次行いつつ前記基地局の消費電力を段階的に低下させる移行動作を含むことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記制御部は、前記移行動作を開始した後において、前記隣接基地局の負荷レベルの上昇に基づいて前記移行動作を終了するとともに、前記移行動作の終了を示す移行終了通知を前記隣接基地局に送信することを特徴とする請求項に記載の基地局。
  4. 前記制御部は、前記移行動作を終了した後の前記省電力動作において、前記移行動作を終了した時点における前記基地局の消費電力状態を維持することを特徴とする請求項に記載の基地局。
  5. 前記移行終了通知は、前記隣接基地局において、前記隣接基地局から前記基地局に対するユーザ端末のハンドオーバの抑制を解除するトリガとして利用されることを特徴とする請求項又はに記載の基地局。
  6. 前記制御部は、前記移行動作において、前記基地局と接続するユーザ端末に対して適用するハンドオーバパラメータを調整することにより、前記基地局から前記隣接基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを順次行うことを特徴とする請求項乃至の何れか一項に記載の基地局。
  7. 前記制御部は、前記基地局と接続するユーザ端末に対して適用する前記ハンドオーバパラメータを前記省電力移行通知に含めた上で、前記省電力移行通知を前記隣接基地局に送信することを特徴とする請求項に記載の基地局。
  8. 移動通信システムにおいて用いられる基地局であって、
    隣接基地局の送信電力を削減することを含む省電力動作を前記隣接基地局が行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を前記隣接基地局から受信する受信部と、
    前記受信部が前記省電力移行通知を前記隣接基地局から受信したことに応じて、前記基地局から前記隣接基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを抑制する制御を行う制御部と、を備えることを特徴とする基地局。
  9. 前記省電力動作は、前記隣接基地局から前記基地局に対してユーザ端末のハンドオーバを順次行いつつ前記隣接基地局の消費電力を段階的に低下させる移行動作を含み、
    前記受信部は、前記移行動作の終了を示す移行終了通知を前記隣接基地局からさらに受信することを特徴とする請求項に記載の基地局。
  10. 前記制御部は、前記受信部が前記移行終了通知を前記隣接基地局から受信したことに応じて、前記基地局から前記隣接基地局に対するユーザ端末のハンドオーバの抑制を解除することを特徴とする請求項に記載の基地局。
  11. 前記省電力移行通知は、前記隣接基地局と接続するユーザ端末に対して適用するハンドオーバパラメータを含み、
    前記制御部は、前記省電力移行通知に含まれる前記ハンドオーバパラメータを、前記基地局と接続するユーザ端末に対して適用することを特徴とする請求項に記載の基地局。
  12. 移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法であって、
    基地局の送信電力を削減することを含む省電力動作を行う前において、前記省電力動作への移行を示す省電力移行通知を前記基地局から隣接基地局に送信するステップを備え、
    前記省電力移行通知は、前記隣接基地局において、前記隣接基地局から前記基地局に対するユーザ端末のハンドオーバを抑制するトリガとして利用されることを特徴とする通信制御方法。
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