JP6156862B2 - 開口部装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サッシ(窓)やドアなどの開口部装置が設置される開口部周りの構造に関する。
従来、建物の開口部には、サッシ、ドアなどの開口部装置がされており、この開口部装置の形状や配置に合わせるようにして、各種の部材、装置(以下、「各種付帯装置」とする)が設置される。
例えば、窓ガラスを備えるサッシであれば、室内側にカーテン、ブラインド、ロールカーテンなどの日射遮蔽装置となるものを設け、室内空間が外から見えないように遮蔽することが行われている。
そして、例えば、カーテンであれば、特許文献1にも開示されるように、ブラケットを介して壁にカーテンレールを固定する形態が従来知られている。このカーテンレールには、複数のランナーが移動可能に挿入されるとともに、このランナーに対してフックを介してカーテンが取付けられることとしている。
特開2007−202745号公報 特開2007−195707号公報
上述したように、遮蔽装置などの各種付帯装置の寸法は各種付帯装置を壁に取付けるためのブラケット位置によって決まるため、施工現場においてブラケットをまず固定してその位置を確定する必要があった。
例えば、上述のカーテンの例であれば、施工現場で施工された開口部装置の上方に、まずカーテンレールを設置し、その後、カーテンレールの高さ位置から必要となるカーテンの高さ寸法や、幅寸法を採寸し、その採寸の結果に基づいてカーテンの高さ寸法や幅寸法を決定する必要があった。つまり、カーテンレールの取付位置(ブラケットの壁に対する取付位置)が施工現場によって異なるものであるため、カーテンの採寸を都度行い最適寸法を見定める必要があった。
この必要性は、カーテンレールを取付けるまでは、カーテンの高さ寸法や幅寸法が決定することができないことに起因するものである。また、壁の裏側に存在する下地材に対しカーテンレールを固定することになるが、この下地材の位置を施工現場で確認する必要があること、さらには、施工バラつきが生じることを加味すると、結局のところ、上述したような施工現場での採寸を実施しなければ、カーテンの最適な寸法を決定することができないものであった。
以上のことから明らかなように、開口部装置の各種付帯装置については、施工現場で採寸が必要となることや、各種付帯装置の最適寸法を予め設定することができない、といった課題が存在していた。
本発明は、以上の問題点に鑑み、カーテンレールなどの各種付帯装置の部材の取付位置を規程化することで、カーテンなどの各種付帯装置の部材の最適寸法を設定しやすくするための新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
開口部に設けられる窓枠の上部の室内側に設けられる額縁を備える開口部装置であって、
前記額縁は、前記開口部の見込面を覆う額縁構成部と、室内壁よりも室内側に張り出す張出部と、が一体的に形成されており
前記張出部は、少なくとも長手方向一端部が前記額縁構成部よりも見付方向外側に延びるように形成され、
前記張出部の長手方向に取付部材が設けられ、
前記取付部材は、前記長手方向一端部に到るまで設けられ、
前記取付部材に前記開口部を遮蔽する遮蔽装置を取り付けることを可能とする、
開口部装置。
また、請求項に記載のごとく、
前記取付部材が、前記張出部の室内側端面、及び/又は、下面に、長手方向に形成される溝に取り付けられるカーテンレールである、こととする。
また、請求項に記載のごとく、前記張出部の室内側端面に設けられる前記取付部材は、前記張出部の室内側端面を覆うカバー部を備える、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、例えば、張出部に対し、サッシなどの開口部装置に付帯するカーテンなどの付帯装置を設ける場合において、予め設計されており変動することのない張出部の配置高さや幅に基づいて、カーテンの高さ寸法や幅寸法を設計することによれば、施工現場での採寸が不要となり、また、カーテンの最適寸法を予め設定することが可能となる。また、例えば、張出部の室内側に、カーテン、ブラインド、ロールカーテンなどの遮蔽装置を取付けることが可能となる。また、張出部を例えば木材で構成した場合において、取付部材を例えばアルミ製のレール部材で構成することによれば、取付部材に荷重がかかった場合においても、木材の部位の亀裂の発生などの破損を防ぐことが可能となる。
また、請求項に記載の発明においては、カーテンなどのランナーを滑らせる形態の遮蔽装置を取付けることが可能となる。
また、請求項に記載の発明においては、張出部の室内側端面が隠されて、継目のない室内側表面を構成することができる。また、張出部(上枠)が木材の場合に発生しうる”たわみ”等に対して、取付部材のカバー部があることで、たわみの発生を抑制または隠すことができる。
本発明の概要について示す室内側斜視図である。 本発明の概要について示す室内側正面図である。 上枠の実施形態について示す側面断面図である。 上枠を下側から臨んだ際に見える上枠の下面について示す図である。 (A)は本実施形態の枠材の配置による効果について示す側面断面図である。(B)は本実施形態ではない場合の不具合について示す側面断面図である。 (A)は枠材を二列に配置する構成について示す側面断面図である。(B)は枠材を一列に配置する構成について示す側面断面図である。 上枠の幅方向における片側端部の構成について示す平面図である。 (A)は端部部材の構成と使用方法の一例について示す斜視図である。(B)は端部部材の構成と使用方法の他の例について示す斜視図である。 レール部材の長手方向の端部を湾曲させて、室内壁に至るように回り込ませるように構成例について示す図である。 (A)は枠材を室内壁側に回り込ませる例について示す平面図である。(B)は上枠においてカーテンボックスを構成する例について示す斜視図である。 カーテンボックスを構成する例について示す側面断面図である。 (A)は上枠に対して別体の張出部を取付ける構成例について示す側面断面図である。(B)は連結用金具を用いて別体の張出部を取付ける構成例について示す側面断面図である。(C)はクランク状に構成される上枠の構成について示す側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態について示す斜視図であり、図2は室内側から臨む正面図である。この実施形態では、窓ガラス10を備えるサッシ12(開口部装置)について、その付帯装置としてカーテン14が設けられる構成としている。
そして、このカーテン14は、開口部20の室内側の上辺部分20a(図2)に配置される上枠3に対して取付けられる。この上枠3は、縦枠(左枠材、右枠材)4,5とともに、開口部20の室内側の三方を取り囲む額縁6を構成する。
図2に示すごとく、サッシ12は、掃き出し窓として構成されており、上枠3から床面7までの高さ寸法Hに応じて、カーテン14の高さ寸法hが決定される必要がある。また、上枠3の幅寸法Wに応じて、カーテン14の幅寸法wが決定される必要がある。
ここで、施工現場における床面7から上枠3までの高さ寸法Hについては、予め設計された通りの寸法であって変動することはないため、カーテン14の高さ寸法hについては、高さ寸法Hに基づいて設計することで最適な寸法設定が可能となる。例えば、高さ寸法hを高さ寸法Hよりも数センチ長くする、数センチ短くする、或いは、同一とする、といった設計をした場合に、設計したとおりの内容が施工現場で実現されることになる。
同様に、上枠3の幅寸法Wについては、予め設計された通りの寸法であって変動することはないため、カーテン14の幅寸法wについては、幅寸法Wに基づいて設計することで最適な寸法設定が可能となる。例えば、幅寸法wを幅寸法Wよりも所定の長さ余裕を持たせるといった設計をした場合に、設計したとおりの内容が施工現場で実現されることになる。
以上のことからわかるように、予め設計されており変動することのない高さ寸法Hや幅寸法Wに基づいて、カーテン14の高さ寸法hや幅寸法wを設計することによれば、施工現場での採寸が不要となり、また、カーテン14の最適寸法を予め設定することが可能となる。
なお、本実施形態では、開口部装置として掃き出し窓の例を用いて説明するが、腰窓などの各種のサッシ(窓)や、ドア(額縁)、引戸(額縁)などの開口部装置が配置される箇所について、付帯装置を設ける場合についても、本発明を適用することができる。
また、額縁6を構成する各枠材(上枠3、縦枠4,5)は、枠材の全てが室内壁11に貼設されるクロスによって覆われた状態のクロス収まりとすることや、上枠3の張出部30のみがクロスによって覆われず、他の部位が覆われた状態とするクロス収まりとすることなども考えられる。
そして、以上のことを実現するために、本実施形態では、図3に詳細に示すように、開口部20を囲む額縁6の上枠3にカーテンを取付けるための張出部30を設け、張出部30にランナー33を移動可能に収容するための取付部材32,34が配設される構成としている。
なお、本実施形態では、上枠本体36と取付部材32,34を別部材で構成することとしているが、切削加工などで上枠本体36に取付部材32,34と同一形状の部位を形成することとしてもよい。
以下、上枠3の構造について詳述すると、上枠3の室外側にはサッシ12が配置されており、上枠3の室外側の端部には、サッシ12の枠部分12a(或いは枠部分に連結される部材)に対して位置決めされる位置決め部位3aが形成されている。
上枠3は、室内外方向Xにおいて奥行幅D1を有しており、張出部30が室内壁11から奥行幅D2だけ突出されている。上枠3の室内壁11よりも室外側の部位の上方には、まぐさ16が配置されており、下側からビス17を差込むようにして上枠3がまぐさ16に対して固定される。
また、この上枠3の張出部30は、縦枠5(右枠材)に比べて、室内側に奥行幅D4だけ張り出している。また、図1にも示されるように、上枠3の張出部30は縦枠4(左枠材)に比べて、室内側に張り出している。また、縦枠4(左枠材)、縦枠5(右枠材)の室内側は、室内壁11より突出するように配置されている。
また、図2にも示されるように、張出部30はカーテン14の上方を覆うように存在するように配置される。これにより、カーテン14とサッシ12の間の隙間において、その上方の開放隙間が張出部30によって遮蔽することが可能となり、張出部30によって、遮音性、熱の遮断性、遮光性の向上を図ることが可能となる。
具体的には、図5(A)の例であれば、遮光カーテン14Xとレースカーテン14Yの室外側に形成される空間KX,KYの上方が張出部30によって覆われるため、張出部30によって音、熱、光などが上方に漏れてしまうことを防ぐことができる。上述した従来技術のカーテンレールでは、このような効果は得られるものではない。
また、図3に示すごとく、上枠3の室内側の端部には、カーテンフック15を引っ掛けるためのランナー33を移動可能に収容するための取付部材32が設けられている。この取付部材32は、本実施形態では、長尺の木製の上枠本体36に形設した溝部36aに装着される長尺のアルミ製のレール部材32aにて構成されている。
上枠本体36の溝部36aは、張出部30の室内側の端部であって、下側の角部36xを切り欠いてなる段差面36b,36cを有して構成されている。レール部材32aは、この溝部36aの段差面36b,36cに当接される当接面32b,32cと、上枠本体36の室内側端面36dに当接する面を有するカバー部32dと、上枠本体36の室内側の上側の角部36yに係止されるとともに、上枠本体36の上面36eに当接する係止部32eを有して構成される。
レール部材32aの当接面32c、及び、カバー部32dの下端部からは、支持片部32f,32gが対向して延設されており、支持片部32f,32gの間には、ランナー33の縦軸部33aを挿通するための開口32hが確保されている。
そして、取付部材32の当接面32b,32cとカバー部32dと支持片部32f,32gによって囲まれる空間によって、ランナー33の被ガイド部33bを移動可能に収容するガイド空間32kが形成されるようになっている。
なお、以上の構成においては、取付部材32(の一部)を張出部30の上枠本体36に埋め込む形態とされているため、取付部材32内をランナー33が摺動する際の騒音を低減することができ、カーテンの開け閉めの際に発生する音(騒音)を低減することができる。また、取付部材32を埋め込まずに、張出部30の下面36vに取付ける構成としてもよい。
また、以上の構成においては、取付部材32のカバー部32dによって、張出部30(上枠本体36)の室内側端面36dが隠されて、継目のない室内側表面を構成することができる。また、後述する化粧シート38を取付部材32に貼付した場合においても、化粧シート38の表面に皺や段差が生じることを防止することができる。
また、以上の構成においては、取付部材32について、ガイド空間32kが張出部30において室内側の端部となる位置に配置されることになるため、図5(A)に示すように、室内側端面36dに近い位置にカーテン(遮光カーテン14X)が配置され、特に、カーテンフック15についてBフック(一般的にカーテンレールを隠す納まりを実現するもの)が用いられる場合において、図5(B)に示すように、取付部材32xが室内側の端部に配置されず、距離x1が大きくなる場合と比較して、カーテン(遮光カーテン14X)の納まりを良好なものとすることができる(カーテンの上端部が無駄に傾斜することがない。)。
また、以上の構成においては、取付部材32について開口32hが下方に向けて設けられて、ランナー33によってカーテンを吊り下げる構成とするものであるが、例えば、開口32hを室内側に向けることによって、取付部材32によってピクチャーレールを構成することなども考えられる。
さらに、図3に示すごとく、上枠3の室内外方向Xの中途部において、室内壁11よりも室内側の部位には、カーテンフック15を引っ掛けるためのランナー33を移動可能に収容するための取付部材34が構成されている。この取付部材34は、本実施形態では、長尺の木製の上枠本体36に形設した溝部36hに装着される長尺のアルミ製のレール部材34aにて構成されている。
上枠本体36の溝部36hは、下方に向けて開口される略コ字状の溝部であって、天面36j、縦面36m,36nを有して構成されている。レール部材34aは、この溝部36hの天面36jに当接する当接面34jと、溝部36hの天面36jの縦面36m,36nに当接する当接面34m,34nを有して構成される。
レール部材34aの当接面34m,34nの下端部からは、支持片部34r,34sが対向して延設されており、支持片部34r,34sの間には、ランナー33の縦軸部33aを挿通するための開口34pが確保されている。
そして、取付部材34の当接面34j,34m,34nと、支持片部34r,34sによって囲まれる空間によって、ランナー33の被ガイド部33bを移動可能に収容するガイド空間34kが形成されるようになっている。
なお、以上の構成においては、取付部材34(の一部)を張出部30の上枠本体36に埋め込む形態とされているため、取付部材34内をランナー33が摺動する際の騒音を低減することができ、カーテンの開け閉めの際に発生する音を低減することができる。また、取付部材34を埋め込まずに、張出部30の下面36vに取付ける構成としてもよい。
さらに、上枠3の室内外方向Xの中途部において、取付部材34よりも室外側の部位には、ビス17が差込まれる部位を構成する溝部36uが形成される。このように、溝部36uを形設することによって、上枠3内にビス17の頭部を埋め込むようにして配置することができ、また、図4に示すように、この溝部36uに例えば樹脂製の長尺のカバー部材37を嵌着することによって、溝部36u、及び、ビス17が隠されて意匠性が確保できる。
なお、連続する溝部36uを形成するほか、丸穴によってビス17の頭部を埋め込むようにしてもよい。また、本実施形態のように、連続する溝部36uとする場合には、ビス17を緩めてビス17を別の部位に差込むことができるといった効果が得られることになる。また、上枠3の反り、ねじれ、たわみ等の経年劣化による隙間が発生した場合であっても、外観に影響することなく追加的なビスによる上枠3の固定も可能となる。
また、上枠3において、少なくとも、レール部材32aの当接面32dには、化粧シート38が貼付され、この化粧シート38(点線で示す)の色柄によって上枠3の室内側端部の外観意匠を構成できるようになっている。この化粧シート38は、上枠本体36の上面36eと下面36vと同様の色柄とすることが好ましい。なお、カバー部材37についても、化粧シート38と同様の色柄とすることが好ましい。
また、以上の上枠3については、図6(A)に示すように、上枠3に取付部材32,34が二列に設けられ、例えば、遮光カーテン14Xとレースカーテン14Yが設けられる構成としたが、図6(B)に示すように、上枠3Mに一列の取付部材32Aだけが設けられ、遮光カーテン14Xのみが設置されることとしてもよい。いずれの形態にするかは、建物開口部に設けられる開口部装置に応じて適宜選定することができる。また、図6(B)に示す構成とする場合には、図6(A)に示される二列用の端部部材40(詳しくは後述する)の代わりに、一列用の端部部材40Aが用いられる。さらに、一列、二列とするほか、三列以上とすることも考えられる。
図7は、上枠3の幅方向Yにおける片側端部の構成について示す平面図であり、上枠3の張出部30は、幅方向Yにおいて、額縁6を構成する縦枠5よりも、上枠3の幅が広がる方向に突出幅寸法w2だけ突出する突出部30aが構成されている。
上枠3においては、室内外方向Xにおいて、縦枠5の奥行幅D3と一致する範囲が額縁構成部30bとして構成され、この額縁構成部30bと縦枠5とが連結用部材8によって固定されることとしている。なお、このような連結用部材8を用いることで、縦枠4(図2)と縦枠5と上枠3を予めコ字状に組み立てた額縁6を構成し、この額縁6を建物開口部に組み込むといった施工性に優れた構成(施工が楽)が実現可能となる。
そして、この額縁構成部30bから室内側に張り出すようにして張出部30が設けられる。この上枠3の張出部30は、縦枠5に比べて、室内側に奥行幅D4だけ張り出している。この張出部30において、縦枠5のよりも幅方向で広がる方向に突出する突出部30aと室内壁11の間には、隙間13が形成されるようになっている。この隙間13は特に限定されるものではないが、例えば、開口部装置のサイズや室内壁の厚みの違いによって、5mm〜15mmの範囲で変化することが考えられる。
なお、この突出部30aは、カーテンのたたみ代を構成するためのものであり、図2及び図4に示すごとく、両開きのカーテンが設置される場合には、張出部30の幅方向Y(左右方向)の両側に設けられる。このほか、片開きのカーテンを設ける場合には、張出部30の幅方向Y(左右方向)の一端側にのみ突出部30aを設けることとしてもよい。
また、張出部30については、カーテンなどの付帯装置を吊り下げる用途として用いるほか、張出部30の上にものを載置するなど、棚の一種として用いることとしてもよい。この棚を構成するために必要な部材を張出部30に追加的に設けることとしてもよい。
また、張出部30(突出部30a)の長手方向の端部には、端部部材40が設けられる。本実施形態の端部部材40は、図8(A)に示すごとく、張出部30(突出部30a)の端部に被せるような側面41を有するキャップ形状をなすものであり、取付部材32,34のガイド空間32k,34kの端部を閉鎖することによって、ランナー33を脱落させないようにしている。
図8(A)に示すごとく、端部部材40の下面42には、取付部材32,34に対して端部部材40を固定するための固定具43を挿通するための貫通穴42a,42bが形成されている。本実施形態では、取付部材32,34のガイド空間32k,34kに図示せぬナット体を挿入するとともに、このナット体に対して固定具43をねじ込むことによって、端部部材40が取付部材32,34に対して固定され、これにより、端部部材40が張出部30に固定されることとしている。
図8(A)に示すごとく、端部部材40の下面42には、カーテンフック15を引っ掛けるための引っ掛け部44a,44b,44cが設けられている。この引っ掛け部44a,44b,44cは、カーテン14の幅方向の端部に取付けられるカーテンフック15を引っ掛けることで、カーテン(遮光カーテン14X、レースカーテン14Yの端部の移動を規制するためのものである。
本実施形態では、張出部30の室内外方向Xにおいて、合計3箇所に配置されることとしており、例えば、室内側に配置される引っ掛け部44aについては、取付部材32に取付けられる遮光カーテン14Xのカーテンフック15を、室内外方向Xの中途部に配置される引っ掛け部44bについては、取付部材34に取付けられるレースカーテン14Yのカーテンフック15を、それぞれ引っ掛けるようにして用いることができるようになっている。
さらに、図8(B)に示すごとく、室内側に配置される引っ掛け部44aに加え、室外側に配置される引っ掛け部44cについてもカーテンフック15を引っ掛けるようにすることで、遮光カーテン14Xの端部を室内壁11に至るように回り込ませるようにすることも可能となる。
なお、このことと関連して、図9に示すように、レール部材32aの長手方向の端部を湾曲させて、室内壁11に至るように回り込ませるように構成してもよい。
さらに、図10(A)(B)、及び、図11に示すように、上枠3の全体を取り囲むような、ボックス上の幕板部材56を上枠3に付設する構成としてもよい。
この構成によれば、カーテンの上端部を隠す構成とすることができる。カーテンボックス54が構成されることによって、カーテン14の裏側から室内側への空気の流れや明かり漏れを遮断することが可能となり、遮音性、熱の遮断性、遮光性を向上させることが可能となる。
以上のようにして本発明を実施することができ、以上の構成から説明されるように、本発明は以下の点を特徴とすることができる。
即ち、図1及び図2に示すごとく、
室内壁11の開口部20の少なくとも上部に設けられる額縁6を備えた開口部装置(サッシ12)であって、上部に設けられる額縁6は、室内壁11よりも室内側に張り出す張出部30を備えた、開口部装置とする。
これにより、例えば、張出部30に対し、サッシ12などの開口部装置1に付帯するカーテン14などの付帯装置を設ける場合において、予め設計されており変動することのない張出部30の配置(高さや幅)に基づいて、カーテン14の高さ寸法hや幅寸法wを設計することによれば、施工現場での採寸が不要となり、また、カーテン14の最適寸法を予め設定することが可能となる。
また、図1及び図2に示すごとく、額縁6は、開口部20の左右に設けられる枠材(縦枠4,5)をさらに含み、張出部30は左右枠材よりも室内側に張り出している板材である、こととする。
これにより、額縁6によって、張出部30を構成することができる。なお、この張出部30は、縦枠5に比べて、室内側に張り出す構成とすることができる。
また、図12(A)に示すごとく、張出部30Aは、額縁(既存の上枠3でもよい)に対して取付けられることとしてもよい。
これにより、例えば、既存の上枠について、リフォームなどにおいて、追加的に張出部30を設けることが可能となる。なお、図12(A)に示すように、追加的な張出部30Aを既存の上枠3Aに対して嵌合させるようにして取付けるほか、図12(B)に示すように、連結用金具3m,3nを用いて上枠3Bに対して張出部30Bを取付けることとしてもよい。また、図12(C)に示すように、張出部30Cが上枠と一体的(或いは別体でもよい)であって、上枠よりも高い位置にクランク状に設けられることとしてもよい。
また、図3に示すごとく、張出部30の長手方向に沿って取付部材(取付部材32,34)が設けられ、取付部材(取付部材32,34)に開口部20を遮蔽する遮蔽装置(カーテン14)を取り付けることを可能とする構成とする。具体的には、張出部30には、一方(実施形態では下方)に開口32hを有する取付部材32が設けられ、前記取付部材32に遮蔽装置としてのカーテン14が取付けられ得ることとしている。
これにより、上枠3について、カーテン、ブラインド、ロールカーテンなどの遮蔽装置を取付ける機能を持たせることができる。また、カーテンレールなどの取付工事などを不要とすることができる。
また、図3に示すごとく、取付部材(取付部材32,34)は、張出部30の室内側又は下面に、長手方向に形成される溝に取り付けられるカーテンレールとする。
これにより、カーテンなどのランナー33を滑らせる形態の遮蔽装置を取付けることが可能となる。
また、図3に示すごとく、取付部材32は、張出部30の室内側に設けられる、こととしている。
これにより、例えば、張出部30の室内側に、カーテン、ブラインド、ロールカーテンなどの遮蔽装置を取付けることが可能となる。また、張出部30を例えば木材で構成した場合において、取付部材32を例えばアルミ製のレール部材32aで構成することによれば、取付部材32に荷重がかかった場合においても、木材の部位の亀裂の発生などの破損を防ぐことが可能となる。
また、図3に示すごとく、取付部材32は、張出部30の室内側(室内側端面36d)を覆うカバー部32dを備え、カーテンレールとして機能する取付部材32が張出部30の室内側(室内側端面36d)に設けられることとする。
これにより、張出部の室内側端面が隠されて、継目のない室内側表面を構成することができる。また、張出部(上枠)が木材の場合に発生しうる”たわみ”等に対して、取付部材のカバー部があることで、たわみの発生を抑制または隠すことができる。
また、図3に示すごとく、取付部材32は、張出部30の室内側端面36dを覆うカバー部32dと、張出部30の上面36eと係止される係止部32eと、を有することとしている。
これにより、取付部材32に下方向に荷重がかかる場合であっても、係止部32eが張出部30の上面36eに係止されることで、取付部材32の撓み(変形)を防止することができる。
また、図3に示すごとく、張出部30を建物開口部(まぐさ16)に固定するための(固定具(ビス17)を配置するための)固定部(溝部36u)が構成される。
これにより、張出部30を含む上枠3を全体として、例えば、建物開口部のまぐさ16に固定することが可能となる。
また、図4に示すごとく、
左右枠材(縦枠4,5)の間隔W1に比べ、張出部30の長手方向の長さW2が長い、こととしている。換言すれば、張出部30の幅方向(左右方向)の端部は、額縁6を構成する左右の縦枠4,5の少なくとも一方よりも幅広に構成される、こととする。つまり、左右枠材(縦枠4,5)は、いずれか一方が張出部30の端部より内側へ配置されるようになっている。
これにより、幅広に構成された部位(図7の例では突出部30a)において、例えば、付帯装置としてカーテンを設ける場合において、カーテンが開かれた際に建物開口部よりも横の位置にたたんでおくためのたたみ代を確保することができる。
なお、以上に説明した実施形態に対し、上枠(額縁)について、例えばカーテンレールを取付可能な構成とすることも考えられる。しかしながら、(1)上枠(額縁)に対して別部材であるカーテンレールを組み合つける作業が必要となり、作業バラつきの観点などから、結局はカーテンレールを取付けるまで最適寸法が確定できず、本願発明の課題を解決できないことになる。また、(2)上枠と材質の異なる別部材を上枠(額縁)に付設する形態となるため、材質の一体感が損なわれ、意匠性を担保することが困難となる。また、(3)単に上枠(額縁)と同寸法のカーテンレールを取付けるだけでは、縦枠とカーテンの間に隙間が生じて明かり漏れの問題が生じることになってしまう。上述した実施形態によれば、このような問題が生じることのない構成を実現することが可能となる。
本発明は、住宅等の建物開口部において、カーテン、ブラインド、ロールカーテンなどの遮蔽装置といった開口部装置の付設装置に関連して、幅広く適用することができる。
1 開口部構造
3 上枠
10 窓ガラス
11 室内壁
12 サッシ
14 カーテン
20 開口部
30 張出部
32 取付部材
33 ランナー
40 端部部材

Claims (3)

  1. 開口部に設けられる窓枠の上部の室内側に設けられる額縁を備える開口部装置であって、
    前記額縁は、前記開口部の見込面を覆う額縁構成部と、室内壁よりも室内側に張り出す張出部と、が一体的に形成されており
    前記張出部は、少なくとも長手方向一端部が前記額縁構成部よりも見付方向外側に延びるように形成され、
    前記張出部の長手方向に取付部材が設けられ、
    前記取付部材は、前記長手方向一端部に到るまで設けられ、
    前記取付部材に前記開口部を遮蔽する遮蔽装置を取り付けることを可能とする、
    開口部装置。
  2. 前記取付部材が、前記張出部の室内側端面、及び/又は、下面に、長手方向に形成される溝に取り付けられるカーテンレールである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記張出部の室内側端面に設けられる前記取付部材は、前記張出部の室内側端面を覆うカバー部を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の開口部装置。
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