JP6156096B2 - ダブルステータ型回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータを挟んで配置される二つのステータを有するダブルステータ型回転電機に関する。
一般にダブルステータ型モータは、磁気力作用ギャップ面を広くでき、体格の割に高トルクが得られ、構造的にロータがドーナツ状リングコアとなるため内外両面の各磁極作用トルクをシャフトに伝える強度設計が重要である。
従来では、ロータの外周面からの外側永久磁石の剥がれを防止するとともに、極力トルクの減少を抑制することを目的とするダブルステータ型モータに関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。このダブルステータ型モータにおけるロータコアは、外側永久磁石及び内側永久磁石の数と同数の材質が磁性体であるスタッドボルトにより締着するとともに、シャフトとの連結部材の材質を磁性体とする。
特開2007−282331号公報
しかし、特許文献1に記載の技術を適用して、各磁極ごとにスタッドボルトにより締着を行うと強度的に優れる反面、高強度化に有効な磁極部のロータ固定ボルト用の穴やボルト締結に関しては以下の問題点がある。
第1点は、特に外径面側において、永久磁石を組み付け挿入しにくいことである。第2点は、組み立てた後にスタッドボルトで締結すると磁石が割れるなど、磁石の健全な組み付け性に支障を及ぼすことである。第3点は、当初から大きなクリアランスを設定が必要になるため、性能が限定的になってしまうことである。
上述した磁石組みつけ性の問題について、発明者らは固定用部材の穴部を加工する際や締結を行う際において、当該穴部の周辺部位でふくらみ変形が生じることが原因であることを突き止めた。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、第1の目的は、穴部の周辺部位について変形を防止できるダブルステータ型回転電機を提供することである。第2の目的は、仮に穴部の周辺部位辺部が変形しても永久磁石の損傷を防止できるダブルステータ型回転電機を提供することである。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、永久磁石がロータコア(1,2)の外径側と内径側にそれぞれ設けられるロータ(15)と、前記ロータを介して対向配置されるとともに相巻線(11,13a,14a)が巻装される二つのステータ(13,14)を有するダブルステータ型回転電機(MG)において、前記外径側に設けられる前記永久磁石(6,Ma,Mb)と前記内径側に設けられる前記永久磁石(7,Mc,Md,Me)との相互間に配置され、前記ロータコアを回転軸(8,18)に対して直接的または間接的に固定する際に用いる固定用部材を通す穴部(15a,15b)と、前記ロータコアにおける前記外径側と前記内径側のうち少なくとも前記外径側の表面部に備えられ、前記永久磁石にかかる一面の一部または全部を保持する保持部(15c,15f,15i,15j)と、径方向に板状に延びて前記ロータコアの中央部(15e)と前記保持部(15c,15j)とを連結するブリッジ(15d,15h)とを有し、前記穴部は、前記ブリッジに対して径方向に設けられ、周方向に前記ブリッジを挟んで設けられる前記外径側の二つの前記永久磁石は、磁化方向が同じであり、かつ、それぞれ前記保持部,前記中央部,前記ブリッジに囲まれて前記ロータコアに埋設され、前記外径側の二つの前記永久磁石をそれぞれ収容する外径側収容部(Ha,Hb)と前記穴部との間の厚みである第1肉厚(T1)と、前記内径側の前記永久磁石を収容する内径側収容部(Hc,Hd,He,Hf)と前記穴部との間の厚みである第2肉厚(T2)とは、許容誤差範囲内を含む同一厚みであることを特徴とする。
この構成によれば、ロータコアの中央部に設けられる穴部の近傍には、ロータコアの中央部と保持部とを連結するブリッジを備える。加工する際や、固定用部材を用いた固定(かしめや締結等)を行う際に生じる応力を径方向に設けられたブリッジが抑制るので、穴部の周辺部位(特に永久磁石を収容する部位)の変形を防止することができる。ブリッジを挟んで二つに分割した永久磁石を設けるので、必要なトルクに対応する磁力を確保しながらも、仮に穴部の周辺部位が変形しても永久磁石が損傷(欠損や割れ等)を防止することができる。また、圧力を伴ってロータを回転軸に直接的または間接的に固定する場合には穴部の周辺部に応力(変形を含む)が生じるが、当該応力は等方性があるので外径側や内径側の永久磁石に対する影響を最小限に抑えることができる。
第2の発明は、前記ロータコアの表面に凹凸が生じないように、前記保持部と前記リラクタンス極部とをつないで連続するように成形することを特徴とする。
この構成によれば、ロータコアの外周縁部とブリッジとが堅固になるために変形が抑えられる。そのため、ブリッジが動きにくく、穴部周辺の変形がより抑制される。
第3の発明は、前記ロータの周方向における同一部位であって、前記外径側と前記内径側に設けられる前記永久磁石とは、磁化方向が互いに対向するように着磁するか、または、磁化方向が互いに背反するように着磁し、前記二つのステータに巻装される各相巻線(コイル)には、一方のステータから発した磁束が他方のステータを貫かずに前記永久磁石と前記ロータコアを通り、再び前記一方のステータに戻るように磁束が流れるように通電することを特徴とする。
この構成によれば、一方のステータから発した磁束が他方のステータを貫かずに永久磁石とロータコアを通り、再び一方のステータに戻るように磁束が流れる。このようにステータの起磁力を並列起磁力構成とすると、リラクタンストルク効果が向上して、トルク等をより高性能化することができる。
なお、「相巻線」の相数は問わず、単相でも複数相でもよい。「ダブルステータ型回転電機」は、回転する部位(例えば軸やシャフト等)を有する機器であれば任意である。例えば、発電機,電動機,電動発電機等が該当する。「ロータコアの中央部」は、ロータコアの径方向における中央部を意味する。「固定用部材」は、ロータを固定する部材であれば、材料(材質を含む)や形状などを問わない。ロータコアの「表面部」は、ロータコアの径方向における外周面部または内周面部を意味する。「保持部」は、永久磁石の少なくとも一面にかかる一部または全部を保持できれば任意の形状でよい。「巻装」は巻き回すことを意味する。
ダブルステータ型回転電機の第1構成例を模式的に示す断面図である。 ロータの構成例を模式的に示す断面図である。 ロータの構成例を模式的に示す平面図である。 ロータの構成例を模式的に示す側面図である。 ロータの第1構成例を部分的に拡大して模式的に示す平面図である。 電磁鋼板の第1構成例を模式的に示す平面図である。 永久磁石と穴部との間隔を模式的に示す平面図である。 ロータの第2構成例を部分的に拡大して模式的に示す平面図である。 電磁鋼板の第2構成例を模式的に示す平面図である。 ロータの第3構成例を部分的に拡大して模式的に示す平面図である。 ロータの第4構成例を部分的に拡大して模式的に示す平面図である。 ロータの第5構成例を部分的に拡大して模式的に示す平面図である。 ダブルステータ型回転電機の第2構成例を模式的に示す断面図である。 ダブルステータ型回転電機の第3構成例を模式的に示す断面図である。 ロータの他の構成例を模式的に示す断面図である。 ロータの他の構成例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。断面図では、見やすさを優先するため、説明に必要な要素についてハッチングする。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。許容誤差範囲には、製造許容誤差、設計許容誤差、実用上支障がない誤差などのような所定の許容範囲を含む。磁石用穴部は磁石を収容できれば、貫通穴でもよく、非貫通穴(凹状部位)でもよい。
本形態は図1〜図12を参照しながら説明する。図1に示す回転電機MGは、ダブルステータ型の回転電機である。当該回転電機MGは、外径側ステータ13(固定子),内径側ステータ14(固定子),ロータ15(回転子),回転軸18(シャフト)などをハウジング12内に有する。
ハウジング12は、コップ状のハウジング部材12aと、平板状のハウジング部材12bで構成する。ハウジング部材12a,12bと回転軸18の間には軸受17(ベアリング)が介在され、回転軸18は回転自在に支持される。
外径側ステータ13と内径側ステータ14は、ロータ15を介して対向配置されるとともに、それぞれハウジング部材12aの内壁面に固定される。各ステータの固定方法は問わない。外径側ステータ13には相巻線13aが巻装され、内径側ステータ14には相巻線14aが巻装される。より具体的には対応するステータコア(ステータ鉄心)に相巻線13a,14aがそれぞれ巻装される。
ロータ15は、ディスク16を介して回転軸18に固定される。ロータ15はディスク16に固定される。ロータ15の構成例や固定方法については後述する(図2〜図17を参照)。ディスク16は、図示するように径方向と軸方向に沿ったL字状に成形され、回転軸18に固定される。回転軸18に対する固定方法は問わない。
図2〜図4に示すロータ15は、第1ロータコア1,第2ロータコア2,第1固定用部材3、第2固定用部材4などを有する。第1ロータコア1と第2ロータコア2は、図示するように一体成形してもよく、別体に成形してから固定する構成としてもよい。以下では、第1ロータコア1と第2ロータコア2からなる構造体を単に「ロータコア」と呼ぶ。
図2に示す第1ロータコア1は、第1固定用部材3を通すための貫通穴15aを有する。第2ロータコア2は、第1穴径R1よりも大きく成形される第2穴径R2の貫通穴15bを有する(R2>R1;図4を参照)。貫通穴15a,15b(固定用穴)は同軸に成形され、座ぐり穴と貫通穴が一体になったような穴である。図示しないが、第1穴径R1と第2穴径R2を同じに設定してもよい(R1=R2)。貫通穴15a,15bは「穴部」に相当する。
ロータコアを構成する第1ロータコア1と第2ロータコア2は、いずれも単体や積層体等の形態を問わない。本形態では、一例として、図1の矢印D1から見た図3に示すように磁性体によって円筒状に成形し、磁性体の一つである電磁鋼板(鉄鋼材料)を積層する積層体で成形する。円筒状に成形することによって、第1固定用部材3を通す貫通穴15a,15bは円周上に複数成形される。貫通穴15a,15bの数は任意に設定してよい。
ロータコアの外周縁部には、外径側永久磁石6を収容するための収容部(例えば図6に示す磁石用穴部Ha,Hb)が成形される。ロータコアの内周縁部には、内径側永久磁石7を収容するための収容部(例えば図6に示す磁石用凹部Hcおよび保持部15f)が成形される。すなわち内径側永久磁石7を磁石用凹部Hcに収容させたうえで、爪状の保持部15fを変形させて(例えばかしめて)固定する(図4を参照)。
外径側永久磁石6と内径側永久磁石7の数(以下では単に「磁石数」と呼ぶ。)は、基本的に極対数でよいが、分割などを行って磁石数を増やしてもよい。図3に示す構成例では、第1固定用部材3を通す貫通穴15a,15bは外径側永久磁石6と内径側永久磁石7の間に設けるため、磁石数は貫通穴15a,15bの数と一致させている。貫通穴15a,15bの数が磁石数よりも少なくなるように構成してもよい。例えば、図3に示す第1固定用部材3が上記極対数のn極(nは自然数)以上おきとなるように貫通穴15a,15bを設ける形態が該当する。
第1固定用部材3は、少なくともフランジ部3aを有する棒状部材である。第1固定用部材3は任意の材料で成形してよいが、磁束を流し易くするために磁性体で成形するとよい。図2に示すように、第1固定用部材3は第2固定用部材4を介在させて貫通穴15aに通され、さらに貫通穴15aと同軸で成形されるディスク5の貫通穴5hに通される。ディスク5は、図1に示すディスク16の一構成例である。第1固定用部材3は、ロータ15の先端部(図2の上端部)側にフランジ部3aが成形され、ディスク5側は貫通穴5hに通した後にかしめられてカシメ部3bが成形される(図4をも参照)。こうしてロータ15はディスク5を介して間接的に回転軸18に固定される(図1を参照)。
第2固定用部材4は、磁性体で成形され、座面部4aや段差部4bなどを有する。第2固定用部材4は任意の材料で成形してよいが、磁束を流し易くするために磁性体で成形するとよい。座面部4aは「ツバ部」に相当し、第2ロータコア2や外径側永久磁石6を押さえ付けて固定する部位である。座面部4aと段差状に成形される段差部4bは、第1ロータコア1を押さえ付けて固定する部位である。段差部4bには貫通穴15aの一部を構成する穴を有する。
図4には、図5や図8の矢印D2から見たロータ15の側面図を示す。図4に示すロータ15は、図示するように複数枚の電磁鋼板15gを積層して成形される。電磁鋼板15gの枚数は、電磁鋼板15gの板厚を考慮して適切に設定する。一枚の電磁鋼板15gの成形例については後述する(図6,図9を参照)。第1ロータコア1の貫通穴15aは第1穴径R1で成形され、第2ロータコア2の貫通穴15bは第1穴径R1以上の大きさからなる第2穴径R2で成形される(R2≧R1)。貫通穴15bは、第1固定用部材3のフランジ部3a(頭部)の一部または全部が収まる深さ(高さ)にするとよい。ディスク5の貫通穴5hは、貫通穴15a,15bと同軸上に成形され、第1固定用部材3を通すために第2ロータコア2と同じ第1穴径R1で成形される。
以上ではロータ15を概略的に説明したが、ロータ15の具体的な構成例について図5〜図12を参照しながら説明する。図5〜図12において、一つの外径側永久磁石Maと一つの外径側永久磁石Mbは、一つの外径側永久磁石6に相当する。内径側永久磁石Mc,Md,Meはそれぞれが内径側永久磁石7に相当する。
(第1構成例)
図5に示す第1構成例のロータ15Aは、ロータコアの外周縁部に外径側永久磁石Ma,Mbを設け、同じく内周縁部に内径側永久磁石Mcを設ける。複数の外径側永久磁石6(すなわち外径側永久磁石Maと外径側永久磁石Mbの組)は、図3に示すようにロータコアの外周縁部に沿って設けられる。外径側永久磁石6を構成する外径側永久磁石Maと外径側永久磁石Mbは磁化方向を同じにし、周方向に隣り合う外径側永久磁石6どうしは磁化方向を逆にする。複数の内径側永久磁石Mcは、図3に示すようにロータコアの内周縁部に沿って設けられ、周方向に隣り合う内径側永久磁石Mc(すなわち内径側永久磁石7)どうしは磁化方向を逆にする。図4に太線矢印で示す各磁石の磁化方向例は、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに対向するように着磁する例である。図8に示すように、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに背反するように着磁してもよい。
一つの外径側磁石体を構成する外径側永久磁石Maと外径側永久磁石Mbは、ブリッジ15dを挟んで配置される。具体的には図5に示すように、外径側永久磁石Maは磁石用穴部Haに収容し、外径側永久磁石Mbは磁石用穴部Hbに収容する。磁石用穴部Ha,Hbにそれぞれ対応するロータコアの外周縁部は、外径側永久磁石Ma,Mbにかかる各々の一面(外周面)について全部を保持するので、保持部15cに相当する。内径側永久磁石Mcは、図5に示すように磁石用凹部Hcに収容させたうえで、爪状の保持部15fを変形させて(例えばかしめて)固定する。すなわち、保持部15fは内径側永久磁石Mcにかかる一面(内周面)について一部を保持する。
周方向に隣り合う外径側磁石体の相互間と、周方向に隣り合う内径側永久磁石Mcの相互間には、破線で示す無極性のリラクタンス極部Reを配置する。言い換えると、異なる極性の永久磁石の相互間にリラクタンス極部Reを配置する。こうすることで、磁束φi,φoが流れる流路を確保して、リラクタンストルク効果を向上させることができ、より高性能を達成できる効果がある。
図1に示すように、ロータ15Aの外周面に対向して外径側ステータ13が配置され、同じく内周面に対向して内径側ステータ14が配置される。これらの配置に加えて、図示しない制御部(例えば制御装置や電力変換装置など)によって、相巻線13a,14aの通電による磁束φi,φoの流れを制御する構成としてもよい。
例えば、外径側ステータ13から発した磁束φoが内径側ステータ14を貫かずに外径側永久磁石Ma,Mbやロータコア(リラクタンス極部Reを含む)を通り、再び外径側ステータ13に流れるように(矢印D3を参照)、相巻線13aへの通電を制御する。同様に、内径側ステータ14から発した磁束φiが外径側ステータ13を貫かずに外径側永久磁石Mcやロータコア(リラクタンス極部Reを含む)を通り、再び内径側ステータ14に流れるように(矢印D4を参照)、相巻線14aへの通電を制御する。なお相巻線13a,14aの通電制御によっては、図示する磁束φi,φoの流れがそれぞれ逆方向になることもある(図10に示す矢印D5,D6の方向を参照)。
図6に示す電磁鋼板15gは、ロータ15Aのロータコアを構成する第1ロータコア1と第2ロータコア2の成形例である。電磁鋼板15gの外周縁部には、周方向に磁石用穴部Ha,Hbを並べて設け、磁石用穴部Haと磁石用穴部Hbとの間にはブリッジ15dを設ける。ロータコアの表面(外周面;図面上側)に凹凸が生じないように、保持部15cとリラクタンス極部Reとをつないで連続するように成形する。保持部15cとブリッジ15dは結合されてT字状になる。保持部15cの径方向幅(厚さ)は任意に設定してよい。なお、磁束が流れ易くするには小さく(薄く)するのがよく、保持部15cの剛性を高めるには大きく(厚く)するのがよいので、双方を考慮して設定するとよい。
電磁鋼板15gの内周縁部には、磁石用凹部Hcを設け、当該磁石用凹部Hcの周方向端かつ内周面端に保持部15f(爪部)を設ける。磁石用穴部Ha,Hbと磁石用凹部Hcの間(すなわちロータコアの中央部15e)には、貫通穴15a,15bを設ける。
上述した貫通穴15a,15bと、磁石用穴部Ha,Hbまたは磁石用凹部Hcとの間隔は、次のように設定するとよい。なお貫通穴15a,15bは径の大きさが相違するだけであるので、図6〜図12の説明においては貫通穴15aを代表して説明する。
第1間隔設定例は、貫通穴15aと磁石用穴部Ha,Hbの径方向距離を示す第1距離L1と、貫通穴15aと磁石用凹部Hcの径方向距離を示す第2距離L2とを同一にするか(L1=L2)、許容誤差範囲内でほぼ同一にする(L1≒L2)。
第2間隔設定例は、貫通穴15aと磁石用穴部Ha,Hbとの間の厚みを示す第1肉厚T1と、貫通穴15aと磁石用凹部Hcとの間の厚みを示す第2肉厚T2とを同一にするか(T1=T2)、許容誤差範囲内でほぼ同一にする(T1≒T2)。
貫通穴15aに第1固定用部材3を通し、磁石用穴部Ha,Hbに外径側永久磁石Ma,Mbをそれぞれ収容し、磁石用凹部Hcに内径側永久磁石Mcを収容すると、間隔は図7のようになる。上述した第1間隔設定例と第2間隔設定例は一方または双方を満たすように設定するとよい。
(第2構成例)
図8に示す第2構成例のロータ15Bは、図5に示す第1構成例のロータ15Aと同様に、ロータコアの外周縁部に外径側永久磁石Ma,Mbを設け、同じく内周縁部に内径側永久磁石Mcを設ける。ロータ15Bがロータ15Aと相違するのは、凹部Ka,Kb,Kcを設ける点である。なお、ロータ15Bには図5に示す磁束φi,φoと同様の磁束が流れたり、図10に示す磁束φi,φoと同様の磁束が流れたりするが、見やすさを考慮して図8では図示を省略している。
図8に太線矢印で示す各磁石の磁化方向例は、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに背反するように着磁する例である。図4に示すように、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに対向するように着磁してもよい。
図9に示すように、凹部Kaは磁石用穴部Haの一部を構成し、貫通穴15aに向かって凹ませた部位である。凹部Kbは磁石用穴部Hbの一部を構成し、貫通穴15aに向かって凹ませた部位である。凹部Kcは磁石用凹部Hcの一部を構成し、貫通穴15aに向かって凹ませた部位である。貫通穴15aと凹部Ka,Kb,Kcとの間隔は、それぞれ上述した第1間隔設定例と第2間隔設定例は一方または双方を満たすように設定するとよい(図6を参照)。この場合、磁石用穴部Ha,Hbと磁石用凹部Hcを、順に凹部Ka,Kb,Kcにそれぞれ読み替える。
図8や図9に示す凹部Ka,Kb,Kcのうちで一以上の凹部を設けることにより、仮に第1固定用部材3を用いた固定を行う際に中央部15eに変形が生じたとしても、当該凹部が変形を吸収する。そのため、外径側永久磁石Ma,Mbや内径側永久磁石Mcへの影響が無くなり、損傷をより確実に防止することができる。
(第3構成例)
図10に示す第3構成例のロータ15Cは、ロータコアの外周縁部に外径側永久磁石Ma,Mbを設ける点で図5に示す第1構成例のロータ15Aと同様であるが、内周縁部には内径側永久磁石Md,Meを設ける点で相違する。また、外径側永久磁石Maと外径側永久磁石Mbとの間にブリッジ15dを設けるのと同様に、内径側永久磁石Mdと内径側永久磁石Meとの間にブリッジ15hを設ける点でも相違する。そのため、図6に示す電磁鋼板15gには、ブリッジ15dの径方向内径側(図6の下側)にブリッジ15hを成形する。当該ブリッジ15hにも内径側先端に保持部15fを成形する。
図10に太線矢印で示す各磁石の磁化方向例は、図5と同様に、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに対向するように着磁する例である。図8に示すように、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに背反するように着磁してもよい。
図10には、さらに図示しない制御部によって制御される磁束φi,φoの流れをそれぞれ矢印D5,D6で示す。外径側ステータ13から発した磁束φoが内径側ステータ14を貫かずに外径側永久磁石Ma,Mbやロータコア(リラクタンス極部Reを含む)を通り、再び外径側ステータ13に流れる(矢印D5を参照)。同様に、内径側ステータ14から発した磁束φiが外径側ステータ13を貫かずに外径側永久磁石Mcやロータコア(リラクタンス極部Reを含む)を通り、再び内径側ステータ14に流れる(矢印D6を参照)。なお、図示する磁束φi,φoの流れがそれぞれ逆方向になることもある(図5に示す矢印D3,D4の方向を参照)。
(第4構成例)
図11に示す第4構成例のロータ15Dは、図5に示す第1構成例のロータ15Aと同様に、ロータコアの外周縁部に外径側永久磁石Ma,Mbを設け、同じく内周縁部に内径側永久磁石Mcを設ける。ロータ15Dがロータ15Aと相違するのは、爪状の保持部15fに代えて、図5,図8,図10に示す保持部15cと同様の保持部15iを設ける点である。そのため、図6に示す電磁鋼板15gには、内径側端部(図6の下側)に保持部15iを成形する。内径側永久磁石Mcは磁石用穴部Hdに収容される。当該磁石用穴部Hdは、図6に示す磁石用凹部Hcと図11に示す保持部15iとで構成される。
図11に太線矢印で示す各磁石の磁化方向例は、図5と同様に、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに対向するように着磁する例である。図8に示すように、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに背反するように着磁してもよい。
ロータ15Dには、図示しない制御部の制御によって図5に示す磁束φi,φoと同様の磁束が流れたり、図10に示す磁束φi,φoと同様の磁束が流れたりするが、見やすさを考慮して図11では図示を省略している。
(第5構成例)
図12に示す第5構成例のロータ15Eは、図5に示す第1構成例のロータ15Aと同様にロータコアの外周縁部に外径側永久磁石Ma,Mbを設け、図10に示す第3構成例のロータ15Cと同様に内周縁部に内径側永久磁石Md,Meを設ける。外径側永久磁石Maと外径側永久磁石Mbとの間にブリッジ15dを挟むように設けるのと同様に、内径側永久磁石Mdと内径側永久磁石Meとの間にブリッジ15hを挟むように設ける。内径側永久磁石Mdは磁石用穴部Heに収容され、内径側永久磁石Meは磁石用穴部Hfに収容される。
内径側永久磁石Md,Meにそれぞれ対応するロータコアの外周縁部は、内径側永久磁石Md,Meにかかる各々の一面(外周面)について全部を保持するので、保持部15jcに相当する。保持部15jとブリッジ15hは結合されてT字状になる。保持部15jの径方向幅は、保持部15cと同様に任意に設定してよい。そのため、図6に示す電磁鋼板15gには、ブリッジ15dの径方向内径側(図6の下側)に図10に示すブリッジ15hと、内径側端部(図6の下側)に図12に示す保持部15jを成形する。
図12に太線矢印で示す各磁石の磁化方向例は、図5と同様に、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに対向するように着磁する例である。図8に示すように、外径側永久磁石Ma,Mbと内径側永久磁石Mcとで磁化方向が互いに背反するように着磁してもよい。
ロータ15Eには、図示しない制御部の制御によって図5に示す磁束φi,φoと同様の磁束が流れたり、図10に示す磁束φi,φoと同様の磁束が流れたりするが、見やすさを考慮して図12では図示を省略している。
(他の構成例)
上述した第1構成例〜第5構成例は、二以上を任意に組み合わせて適用してもよい。一のロータ15(15A,15B,15C,15D,15E)に設けられる複数の極に対して、第1構成例〜第5構成例のうちで二以上を任意に組み合わせて適用してもよい。例えば、ある極は第1構成例を適用し、別の極は第2構成例を適用する形態などが該当する。どの極にどの構成例を適用するのかは自在に設定してよい。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態では、外径側ステータ13に相巻線13aを巻装し、内径側ステータ14に相巻線14aを巻装する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、図13に示すように外径側ステータ13と内径側ステータ14について一つの相巻線(U字状の相巻線11)で巻装する構成としてもよい。相巻線の構成が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、ディスク16と回転軸18を別体に成形し、ディスク16を回転軸18に固定する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、図14に示すように、ディスク部位18aを有する回転軸18を適用してもよい。ディスク部位18aはディスク16に相当する。言い換えると、図14に示す回転軸18は、図1に示すディスク16と回転軸18を一体成形したものであり、ロータ15を直接的に固定する形態となる。別体に成形して固定するか、一体成形するかの相違に過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、ロータ15をディスク5(16,18a)に固定する際、第1固定用部材3を貫通穴15a,15b,5hに通した後にかしめてカシメ部3bを成形する構成とした(図2を参照)。この形態に代えて、第1固定用部材3を貫通穴15a,15b,5hに通した後、図15に示すように接合部3cを成形する構成としてもよく、図16に示すように締結部3d,3eを成形する構成としてもよい。固定方法が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
図15に示す接合部3cは、ディスク5と第1固定用部材3とを接合した部位である。接合は、例えばレーザー光線のエネルギーを利用して行うレーザー溶接、アークを発生させて溶接するアーク溶接、ハンダを熱で溶かして接合するハンダ付けなどが該当する。
図16に示す締結部3d,3eは、第1固定用部材3をネジ付きボルトで成形し、ディスク5に備えるネジ穴3dにねじ込んで締結する形態や、ナット3eと締結する形態、ネジ穴3dにねじ込むとともにナット3eと締結する形態などが該当する。さらに第1固定用部材3やナット3e等の締結部材に対して、図15に示す接合部3cのような接合を行ってもよい。
図示しないが、ロータ15をディスク5(16,18a)に固定する際、カシメ部3b,接合部3cおよび締結部3d,3eのうちで、二以上の固定方法を任意に組み合わせて固定してもよい。固定方法は、ディスク5側に適用してもよく、フランジ部3a側に適用してもよく、ディスク5側とフランジ部3a側の双方に適用してもよい。二以上の固定方法を適用することにより、軸方向長さを従来よりも短くでき、ディスク5(16,18a)に対するロータ15の固定をより強固に行える。回転軸18に対しても同様である。
上述した実施の形態では、内径側永久磁石7(内径側永久磁石Mc,Md,Me)をロータコア(第1ロータコア1および第2ロータコア2)に成形される凹部(磁石用凹部Hc)に収容し、爪状の保持部15fを変形させて固定する構成とした(図1を参照)。この形態に代えて、内径側永久磁石7と保持部15fとの間に板状部材を介在させて上記ロータコアの凹部に収容する構成としてもよい。この場合には、保持部15fを変形させてもよく、変形させなくてもよい。
上述した実施の形態では、ハウジング12は、コップ状のハウジング部材12aと、平板状のハウジング部材12bで構成した(図1を参照)。この形態に代えて、ハウジング部材12aをコップ状以外の形状で成形してもよく、ハウジング部材12bを平板状以外の形状で成形してもよい。すなわち、ハウジング部材12aとハウジング部材12bは、外径側ステータ13,内径側ステータ14,ロータ15,回転軸18などを収容できれば、どのような形状で構成してもよい。ハウジング12の構造が相違するに過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態では、第1固定用部材3と第2固定用部材4を別体で成形する構成とした(図2,図15,図16を参照)。この形態に代えて、図示しないが、第1固定用部材3と第2固定用部材4を一体成形してもよい。第1固定用部材3と第2固定用部材4の端面は許容誤差範囲内で揃えるのが望ましく、同一面とするのが最もよい。第2固定用部材4の座面部4aは、第2ロータコア2の端面を基準として角度θを持たせて、座面部4aが第2ロータコア2の端面に接するように構成してもよい。固定方法の相違に過ぎないので、上述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
〔実施の形態の効果〕
上述した実施の形態によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)ダブルステータ型回転電機MGにおいて、外径側に設けられる外径側永久磁石Ma,Mbと内径側に設けられる内径側永久磁石Mc,Md,Meとの相互間に配置され、ロータコアを回転軸18に対して直接的または間接的に固定する際に用いる第1固定用部材3を通す貫通穴15a,15b(穴部)と、ロータコアの一方または双方の表面部に備えられ、永久磁石にかかる一面の一部または全部を保持する保持部15c,15f,15i,15jと、ロータコアの中央部15eと保持部15c,15jとを連結するブリッジ15d,15hとを有し、ブリッジ15d,15hを挟んで設けられる二つの永久磁石は、磁化方向が同じである構成とした(図5,図8,図11,図12を参照)。この構成によれば、加工する際や、第1固定用部材3(固定用部材)を用いた固定(かしめや締結等)を行う際に生じる応力を径方向に設けられたブリッジ15d,15hが抑制るので、貫通穴15a,15bの周辺部位(特に永久磁石を収容する磁石用穴部Ha,Hb,Hd,He,Hf)の変形を防止することができる。ブリッジ15d,15hを挟んで二つに分割した永久磁石(外径側永久磁石Ma,Mbや内径側永久磁石Md,Me)を設けるので、必要なトルクに対応する磁力を確保しながらも、仮に貫通穴15a,15bの周辺部位が変形しても永久磁石(外径側永久磁石6や内径側永久磁石7)が損傷するのを防止することができる。
(2)異なる極性の永久磁石(外径側永久磁石Ma,Mbや内径側永久磁石Mc,Md,Me)の相互間には、無極性のリラクタンス極部Reを配置する構成とした(図5,図8,図11,図12を参照)。この構成によれば、磁束φi,φoが流れる流路を確保して、リラクタンストルク効果を向上させることができ、より高性能を達成できる。
(3)ロータコアの表面に凹凸が生じないように、保持部15c,15jとリラクタンス極部Reとをつないで連続するように成形する構成とした(図4〜図12を参照)。この構成によれば、ロータコアの外周縁部である保持部15c,15jとブリッジ15d,15hとが堅固になるために変形が抑えられる。そのため、ブリッジ15d,15hが動きにくく、貫通穴15a,15b(穴部)の周辺部の変形がより抑制される。
(4)ロータ15の周方向における同一部位であって、外径側に設けられる外径側永久磁石6(Ma,Mb)と内径側に設けられる内径側永久磁石7(Mc,Md,Me)とは、磁化方向が互いに対向するように着磁するか、または、磁化方向が互いに背反するように着磁した(図5,図8,図11,図12を参照)。また、二つのステータに巻装される各相巻線13a,14aには、一方のステータから発した磁束φi,φoが他方のステータを貫かずに永久磁石とロータコアを通り、再び一方のステータに戻るように磁束φi,φoが流れるように通電する構成とした(図5,図10を参照)。この構成によれば、一方のステータから発した磁束φi,φoが他方のステータを貫かずに永久磁石とロータコアを通り、再び一方のステータに戻るように磁束φi,φoが流れる。このようにステータの起磁力を並列起磁力構成とすると、リラクタンストルク効果が向上して、トルク等をより高性能化することができる。
(5)外径側に設けられる外径側永久磁石6(Ma,Mb)と貫通穴15a,15b(穴部)との間の第1間隔(第1距離L1,第1肉厚T1)と、内径側に設けられる内径側永久磁石7(Mc,Md,Me)と貫通穴15a,15b(穴部)との間の第2間隔(第2距離L2,第2肉厚T2)とは、許容誤差範囲内を含む同一間隔である構成とした(図6,図7を参照)。この構成によれば、圧力を伴ってロータ15を回転軸18に直接的または間接的に固定する場合には貫通穴15a,15bの周辺部に応力(変形を含む)が生じるが、当該応力は等方性があるので外径側永久磁石6や内径側永久磁石7に対する影響を最小限に抑えることができる。
(6)永久磁石が配置される部位に対応するロータコアの中央部15eには、貫通穴15a,15b(穴部)に向かって凹ませる凹部Ka,Kb,Kcを有する構成とした(図8,図9を参照)。この構成によれば、圧力を伴ってロータ15を回転軸18に直接的または間接的に固定する場合において、貫通穴15a,15bの周辺部に生じる応力を凹部Ka,Kb,Kcで吸収する。そのため、外径側永久磁石6や内径側永久磁石7が損傷するのをより確実に防止することができる。
(7)貫通穴15a,15b(穴部)は、n極以上おきにロータコアに設けられる構成とした(図3を参照)。この構成によれば、ロータ15を回転軸18に直接的または間接的に固定するための工程に要する時間と手間を抑制することができる。
3 第1固定用部材(固定用部材)
4 第2固定用部材(固定用部材)
11,13a,14a 相巻線
13 外径側ステータ(ステータ)
14 内径側ステータ(ステータ)
15(15A,15B,15C,15D,15E) ロータ
15a,15b 貫通穴(穴部)
15c,15f,15i,15j 保持部
15d,15h ブリッジ
18 回転軸(シャフト)
MG ダブルステータ型回転電機
Ma,Mb 外径側永久磁石(永久磁石)
Mc,Md,Me 内径側永久磁石(永久磁石)

Claims (6)

  1. 永久磁石がロータコア(1,2)の外径側と内径側にそれぞれ設けられるロータ(15)と、前記ロータを介して対向配置されるとともに相巻線(11,13a,14a)が巻装される二つのステータ(13,14)を有するダブルステータ型回転電機(MG)において、
    前記外径側に設けられる前記永久磁石(6,Ma,Mb)と前記内径側に設けられる前記永久磁石(7,Mc,Md,Me)との相互間に配置され、前記ロータコアを回転軸(8,18)に対して直接的または間接的に固定する際に用いる固定用部材を通す穴部(15a,15b)と、
    前記ロータコアにおける前記外径側と前記内径側のうち少なくとも前記外径側の表面部に備えられ、前記永久磁石にかかる一面の一部または全部を保持する保持部(15c,15f,15i,15j)と、
    径方向に板状に延びて前記ロータコアの中央部(15e)と前記保持部(15c,15j)とを連結するブリッジ(15d,15h)とを有し、
    前記穴部は、前記ブリッジに対して径方向に設けられ、
    周方向に前記ブリッジを挟んで設けられる前記外径側の二つの前記永久磁石は、磁化方向が同じであり、かつ、それぞれ前記保持部,前記中央部,前記ブリッジに囲まれて前記ロータコアに埋設され、
    前記外径側の二つの前記永久磁石をそれぞれ収容する外径側収容部(Ha,Hb)と前記穴部との間の厚みである第1肉厚(T1)と、前記内径側の前記永久磁石を収容する内径側収容部(Hc,Hd,He,Hf)と前記穴部との間の厚みである第2肉厚(T2)とは、許容誤差範囲内を含む同一厚みであることを特徴とするダブルステータ型回転電機。
  2. 異なる極性の前記永久磁石の相互間には、無極性のリラクタンス極部(Re)を配置することを特徴とする請求項1に記載のダブルステータ型回転電機。
  3. 前記ロータコアの表面に凹凸が生じないように、前記保持部(15c)と前記リラクタンス極部とをつないで連続するように成形することを特徴とする請求項2に記載のダブルステータ型回転電機。
  4. 前記ロータの周方向における同一部位であって、前記外径側と前記内径側に設けられる前記永久磁石とは、磁化方向が互いに対向するように着磁するか、または、磁化方向が互いに背反するように着磁し、
    前記二つのステータに巻装される各相巻線には、一方のステータから発した磁束(φi,φo)が他方のステータを貫かずに前記永久磁石と前記ロータコアを通り、再び前記一方のステータに戻るように磁束が流れるように通電することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のダブルステータ型回転電機。
  5. 前記永久磁石が配置される部位に対応する前記ロータコアの中央部には、前記穴部に向かって凹ませる凹部(Ka,Kb,Kc)を有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のダブルステータ型回転電機。
  6. 前記穴部は、n極(nは自然数)以上おきに前記ロータコアに設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のダブルステータ型回転電機。
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