JP6155144B2 - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置を制御する制御装置に関する。
一般に、電力変換装置として、複数の変換器ユニット(例えば、IGBT(insulated gate bipolar transistor)ユニット)をカスケード接続(直列接続)したカスケード変換器が知られている。また、直列接続されたサブシステムを有する整流器アームで構成される電力変換装置において、サブシステムの故障時における制御方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2009−509483号公報
しかしながら、複数の変換器ユニットを直列接続して構成された電力変換装置には、次のような課題が生じる。
変換器ユニットを構成するスイッチング素子には、ダイオードが接続されている。また、電力変換装置と電力系統の間には、リアクトルが設けられ、かつケーブルのインダクタンス成分がある。このため、電力変換装置を停止(ゲートブロック)しても、これらのインダクタンス成分により、電流は直ぐには減衰せずに、ダイオードを通って電流が流れ続ける。このとき、電流が流れなくなるまでは、全ての変換器ユニットから直流電圧が発生する。通常、1つの相を構成する全ての変換器ユニットから出力される合計の直流電圧は、電力変換装置が接続されている電力系統の相電圧のピーク値よりも高い。発生した直流電圧が電力系統に出力されると、系統電圧が過電圧となる。この過電圧が保護レベルを超えると、過電圧保護継電器が動作する可能性がある。
そこで、本発明の目的は、電力変換装置の停止時に系統電圧に過電圧を発生させることなく停止することのできる電力変換装置の制御装置を提供することにある。
本発明の観点に従った電力変換装置の制御装置は、電力系統に接続され、それぞれがフルブリッジで構成された直列に接続された複数の変換器ユニットで構成される電力変換装置を制御する電力変換装置の制御装置であって、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックする場合に、前記複数の変換器ユニットから出力される直流電圧を制御するために、少なくとも1つの前記変換器ユニットの複数のスイッチング素子を予め決められたパターンにするためにオン又はオフする制御をする直流電圧制御手段と、前記複数の変換器ユニットに流れる電流が、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックしても過電圧が発生しない程度に小さくなったことを判断する電流判断手段と、前記電流判断手段により、前記過電圧が発生しない程度に小さくなったと判断された場合、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックするゲートブロック手段とを備え、前記予め決められたパターンは、ゲートブロックではなく、正極又は負極の直流電圧を発生させる状態である。
本発明によれば、電力変換装置の停止時に系統電圧に過電圧を発生させることなく停止することのできる電力変換装置の制御装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成を示す構成図。 第1の実施形態に係る、電力系統から流入する方向に電流が流れているときにゲートブロックされた変換器ユニットの回路を示す回路図。 第1の実施形態に係る、電力系統に流出する方向に電流が流れているときにゲートブロックされた変換器ユニットの回路を示す回路図。 過電圧を抑制する制御をしない場合のゲートブロック前後の電力系統のU相系統電圧を示す波形図。 過電圧を抑制する制御をしない場合のゲートブロック前後のU相変換器のU相出力電圧を示す波形図。 第1の実施形態におけるゲートブロック時に行う変換器ユニットのスイッチング素子の状態の第1のパターンを示す回路図。 第1の実施形態におけるゲートブロック時に行う変換器ユニットのスイッチング素子の状態の第2のパターンを示す回路図。 第1の実施形態におけるゲートブロック時に行う変換器ユニットのスイッチング素子の状態の第3のパターンを示す回路図。 第1の実施形態におけるゲートブロック時に行う変換器ユニットのスイッチング素子の状態の第4のパターンを示す回路図。 第1の実施形態に係る制御装置による電力変換装置をゲートブロックする制御手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置による電力変換装置をゲートブロックする制御手順を示すフローチャート。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置10の構成を示す構成図である。なお、図面における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。
電力変換装置10は、三相交流電力系統30の各相の系統電圧Eu,Ev,Ewを制御する装置である。電力変換装置10は、カスケード接続された複数の変換器ユニット1u1〜1w6で構成されるカスケード変換器である。変換器ユニット1u1〜1w6は、例えば、フルブリッジで構成されたIGBT(insulated gate bipolar transistor)ユニットである。電力変換装置10は、制御装置20により制御される。
電力変換装置10は、3相分の相変換器で構成される。U相変換器は、6つの変換器ユニット1u1〜1u6がカスケード接続された構成である。V相変換器は、6つの変換器ユニット1v1〜1v6がカスケード接続された構成である。W相変換器は、6つの変換器ユニット1w1〜1w6がカスケード接続された構成である。各相の変換器は、それぞれリアクトルLacを介して、電力系統30に接続されている。
なお、各相の変換器は、同様に構成されているため、以降では、主にU相変換器について説明し、V相及びW相の変換器は、同様に構成されているものとして、説明を適宜省略する。また、全ての変換器ユニット1u1〜1w6は、同様に構成されているため、全ての変換器ユニット1u1〜1w6に共通する説明については、変換器ユニット1として説明する。
変換器ユニット1は、4つのスイッチング素子(IGBT)11,12,13,14、4つのダイオード21,22,23,24、及びコンデンサ2で構成される。ダイオード21〜24は、それぞれスイッチング素子11〜14と逆並列に接続されている。2つのスイッチング素子11,12は、直列に接続されている。残りの2つのスイッチング素子13,14も、直列に接続されている。2組の直列に接続されたスイッチング素子11〜14は、並列に接続されている。コンデンサ2は、2組の直列に接続されたスイッチング素子11〜14と並列に接続されている。2組の直列に接続されたスイッチング素子11〜14のそれぞれの接続点は、隣接する変換器ユニット1又は電力系統30に接続されている。
図2及び図3を参照して、ゲートブロック時に、変換器ユニット1に電流Iuが流れる様子について説明する。端子Taは、電力系統30側と接続される端子である。端子Tbは、中性点側(各相の変換器の接続点側)と接続される端子である。ここでは、電力系統30側を上側、中性点側を下側として説明する。
図2は、電力系統30から流入する方向に電流Iuが流れているときにゲートブロックされた変換器ユニット1の回路を示している。ゲートブロック時では、全てのスイッチング素子11〜14がオフされているため、スイッチング素子11〜14に電流Iuは流れない。
電力変換装置10の各変換器ユニット1がゲートブロックしても、電流Iuは、インダクタンスLac及びケーブルインダクタンス分によりすぐに減衰しない。従って、変換器ユニット1には、ゲートブロック後、所定の間、電流Iuが流れ続ける。
上側の端子Taから流入する電流Iuは、左上側のダイオード21を流れて、コンデンサ2の上側に流入する。コンデンサ2の下側から流出する電流Iuは、右下側のダイオード24を流れて、下側の端子Tbから流出する。このとき、上側の端子Taは、コンデンサ2の上側と同極性となり、下側の端子Tbは、コンデンサ2の下側と同極性になる。従って、2つの端子Ta,Tbに発生する直流電圧は、コンデンサ2の電圧Vdcと同方向に発生する。
図3は、電力系統30に流出する方向に電流Iuが流れているときにゲートブロックされた変換器ユニット1の回路を示している。
下側の端子Tbから流入する電流Iuは、右上側のダイオード23を流れて、コンデンサ2の上側に流入する。コンデンサ2の下側から流出する電流Iuは、左下側のダイオード22を流れて、上側の端子Taから流出する。このとき、上側の端子Taは、コンデンサ2の下側と同極性となり、下側の端子Tbは、コンデンサ2の上側と同極性になる。従って、2つの端子Ta,Tbに発生する直流電圧は、コンデンサ2の電圧Vdcと逆方向になる。
次に、過電圧を抑制する制御をせずに、U相変換器をゲートブロックした時に生じる過電圧について説明する。
図4は、ゲートブロック前後の電力系統30のU相系統電圧Euを示す波形図である。図5は、ゲートブロック前後のU相変換器のU相出力電圧Vuを示す波形図である。
U相系統電圧Eu及びU相出力電圧Vuは、次式のように表される。
Eu≒Vu=Vu1+Vu2+Vu3+Vu4+Vu5+Vu6
Vu1=Ecu1×Vdcu1/√2×sin2πft
Vu2=Ecu2×Vdcu2/√2×sin2πft
Vu3=Ecu3×Vdcu3/√2×sin2πft
Vu4=Ecu4×Vdcu4/√2×sin2πft
Vu5=Ecu5×Vdcu5/√2×sin2πft
Vu6=Ecu6×Vdcu6/√2×sin2πft
0≦Ecu1,Ecu2,Ecu3,Ecu4,Ecu5,Ecu6≦1
ここで、fは周波数、Ecu1〜Ecu6は、各変換器ユニット1u1〜1u6の変調率、Vdcu1〜Vdcu6は、各変換器ユニット1u1〜1u6の直流電圧を示している。ここでは、f=50Hz、Ecu1〜Ecu6=0.6、Vdcu1〜Vdcu6=1としている。
上記の式から、EupeakをU相系統電圧Euのピーク値とすると、次式が成り立つことが分かる。
Eupeak<<Vdcu1+Vdcu2+Vdcu3+Vdcu4+Vdcu5+Vdcu6
ゲートブロック(U相変換器停止)直後は、図2及び図3で示したように、U相電流Iuがダイオード21〜24を通って流れ続ける。ここで、Vdcu1〜Vdcu6=Vdcとすると、Vu1〜Vu6は、全出力同電圧で、Vdc又は−Vdcのいずれかとなる。従って、ゲートブロック時のU相出力電圧Vuは、Vu=6×Vdc又はVu=6×−Vdcとなる。このU相出力電圧Vuは、U相系統電圧Euの電圧を大幅に超えるため、過電圧となる。
次に、図6〜図9を参照して、ゲートブロック時に行う変換器ユニット1のスイッチング素子11〜14の状態のパターンPT1,PT2,PT3,PT4について説明する。
図6に示す第1のパターンPT1は、正極の直流電圧Vdcを発生させる状態を示している。第1のパターンPT1は、左上側のスイッチング素子11と右下側のスイッチング素子14をオンにし、左下側のスイッチング素子12と右上側のスイッチング素子13をオフにした状態である。
電流Iuが上側の端子Taから流入する場合は、図2と同様に電流Iuが流れる。このため、端子Ta,Tb間には、コンデンサ2の電圧と同極性の正極の直流電圧Vdcが発生する。電流Iuが下側の端子Tbから流入する場合は、電流Iuは、右下側のスイッチング素子14、コンデンサ2、左上側のスイッチング素子11を順次に介して、上側の端子Taから流出する。このため、端子Ta,Tb間には、コンデンサ2の電圧と同極性の正極の直流電圧Vdcが発生する。従って、第1のパターンPT1は、電流Iuの流れる方向に関係なく正極の直流電圧Vdcが発生する。
図7に示す第2のパターンPT2は、負極の直流電圧−Vdcを発生させる状態を示している。第2のパターンPT2は、左下側のスイッチング素子12と右上側のスイッチング素子13をオンにし、左上側のスイッチング素子11と右下側のスイッチング素子14をオフにした状態である。
電流Iuが上側の端子Taから流入する場合は、電流Iuは、左下側のスイッチング素子12、コンデンサ2、右上側のスイッチング素子13を順次に介して、下側の端子Tbから流出する。このため、端子Ta,Tb間には、コンデンサ2の電圧と逆極性の負極の直流電圧−Vdcが発生する。電流Iuが下側の端子Tbから流入する場合は、図3と同様に電流Iuが流れる。このため、端子Ta,Tb間には、コンデンサ2の電圧と逆極性の負極の直流電圧−Vdcが発生する。従って、第2のパターンPT2は、電流Iuの流れる方向に関係なく負極の直流電圧−Vdcが発生する。
図8に示す第3のパターンPT3は、直流電圧をゼロにする状態を示している。第3のパターンPT3は、上側の2つのスイッチング素子11,13をオンにし、下側の2つのスイッチング素子12,14をオフにした状態である。
電流Iuが上側の端子Taから流入する場合は、電流Iuは、左上側のダイオード21、右上側のスイッチング素子13を順次に介して、下側の端子Tbから流出する。電流Iuが下側の端子Tbから流入する場合は、電流Iuは、右上側のダイオード23、左上側のスイッチング素子11を順次に介して、上側の端子Taから流出する。従って、第3のパターンPT3では、電流Iuがコンデンサ2に流れないため、電流Iuの流れる方向に関係なく直流電圧がゼロになる。
図9に示す第4のパターンPT4は、直流電圧をゼロにする状態を示している。第4のパターンPT4は、下側の2つのスイッチング素子12,14をオンにし、上側の2つのスイッチング素子11,13をオフにした状態である。
電流Iuが上側の端子Taから流入する場合は、電流Iuは、左下側のスイッチング素子12、右下側のダイオード24を順次に介して、下側の端子Tbから流出する。電流Iuが下側の端子Tbから流入する場合は、右下側のスイッチング素子14、左下側のダイオード22を順次に介して、上側の端子Taから流出する。従って、第4のパターンPT4では、電流Iuがコンデンサ2に流れないため、電流Iuの流れる方向に関係なく直流電圧がゼロになる。
なお、直流電圧をゼロにする場合は、第3のパターンPT3又は第4のパターンPT4のいずれにしてもよいし、いずれか一方のパターンのみを用いるようにしてもよい。
図10は、本実施形態に係る制御装置20による電力変換装置10をゲートブロックする制御手順を示すフローチャートである。
制御装置20は、電力変換装置10を停止すると判断する(ステップS101)。制御装置20は、電力変換装置10の停止の判断を自ら行ってもよいし、外部の上位制御系から停止指令を受信してもよい。
制御装置20は、予め決められた一部の変換器ユニット1をゲートブロックする(ステップS102)。ゲートブロックする変換器ユニット1の数は、電力系統30で過電圧と判断されない範囲であればいくつでもよい。
制御装置20は、上述の一部の変換器ユニット1のゲートブロックとともに、ゲートブロックしなかった残りの変換器ユニット1を、図6から図9に示したパターンPT1〜PT4のいずれかにするように制御して、各相変換器の出力電圧を過電圧とならない範囲で所定の電圧以上となるようにする(ステップS103)。所定の電圧以上とは、電力系統30から電力変換装置10に電流が流入することを防止できる電圧以上である。具体的には、各相変換器の出力電圧が電力系統30の各相電圧よりも少し高くなればよい。制御装置20は、各相変換器の出力電圧を、予め決められた電圧(例えば、定格電圧に基づく電圧)以上になるように制御してもよいし、電力系統30の系統電圧を測定して決めてもよい。
次のようにして、制御装置20は、各相変換器の出力電圧を制御する。
制御装置20は、各相変換器に流れる各相電流を計測している。制御装置20は、各相電流の方向を検出することで、各相変換器を構成する変換器ユニット1から出力される直流電圧の極性を判断する。これにより、ゲートブロックした場合の変換器ユニット1から出力される電圧を判断する。制御装置20は、ゲートブロックしていない残りの変換器ユニット1を、図6から図9に示したパターンPT1〜PT4のいずれかにすることで、各変換器ユニット1の出力電圧を、正極の直流電圧、負極の直流電圧、又はゼロのいずれかにする。制御装置20は、相変換器を構成する変換器ユニット1から出力される直流電圧の総和を演算することで、相変換器の出力電圧を制御する。制御装置20は、各変換器ユニット1のコンデンサ2の電圧を測定して、各変換器ユニット1から出力される直流電圧の大きさを判断し、各相変換器の出力電圧を制御してもよい。
制御装置20は、計測している各相変換器に流れる相電流を監視し、各相電流がゼロになったことを検出する(ステップ104)。このとき、相電流が確実にゼロになっている必要はなく、全ての変換器ユニット1をゲートブロックしたときに直流電圧が過電圧とならない程度に電流が十分に小さくなっていると判断できればよい。例えば、過電圧が発生しない程度に電流が小さくなっていると判断できる上限の電流値を予め設定し、相電流がこの予め設定された電流値以下になったときに、制御装置20は、相電流がゼロになったことを検出する。
制御装置20は、相電流がゼロになったことを検出すると、相電流に対応する相変換器を構成する全ての変換器ユニット1をゲートブロックする(ステップ105)。制御装置20は、電力変換装置10の全ての変換器ユニット1をゲートブロックすることで、電力変換装置10を停止させる。
本実施形態によれば、電力変換装置10の停止時に、一部の変換器ユニット1のスイッチング素子11〜14を予めゲートブロックし、残りの変換器ユニット1を予め決められたパターンPT1〜PT4にすることで、電流がなくなるまでの間に発生する直流電圧を制御することができる。これにより、電力系統30に過電圧を発生させることなく、全ての変換器ユニット1をゲートブロックすることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、制御装置20による電力変換装置10をゲートブロックする制御手順以外は、第1の実施形態と同様である。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る制御装置20による電力変換装置10をゲートブロックする制御手順を示すフローチャートである。
制御装置20は、第1の実施形態の制御手順のステップS101と同様に、電力変換装置10を停止すると判断する(ステップS201)。
制御装置20は、全ての変換器ユニット1を、図6から図9に示したパターンPT1〜PT4のいずれかにするように制御して、各相変換器の出力電圧を過電圧とならない範囲で所定の電圧以上となるようにする(ステップS202)。各相変換器の出力電圧の制御方法は、第1の実施形態の制御手順のステップS103と同様である。
制御装置20は、第1の実施形態の制御手順のステップS104と同様に、計測している各相変換器に流れる相電流を監視し、各相電流がゼロになったことを検出する(ステップ203)。
制御装置20は、相電流がゼロになったことを検出すると、相電流に対応する相変換器を構成する全ての変換器ユニット1をゲートブロックする(ステップ204)。制御装置20は、電力変換装置10の全ての変換器ユニット1をゲートブロックすることで、電力変換装置10を停止させる。
本実施形態によれば、第1の実施形態による作用効果に加え、以下の作用効果を得ることができる。
電力変換装置10を停止する最初の段階では、変換器ユニット1をゲートブロックせず、全ての変換器ユニット1を予め決められたパターンPT1〜PT4にするため、電流Iu,Iv,Iwが流れる方向に関係なく、各変換器ユニット1から出力される電圧の方向(極性)を把握して制御することができる。また、変換器ユニット1を相変換器単位で一括してゲートブロックすることができる。
なお、各実施形態において、電力変換装置10は、説明した構成に限らず、変換器ユニット1が直列に接続された構成があれば、どのような構成でもよい。どのような構成の電力変換装置10であっても、全ての変換器ユニット1をゲートブロックする前に、少なくとも1つの変換器ユニット1のスイッチング素子11〜14を予め決められたパターンにして、全ての変換器ユニット1から出力される直流電圧を制御することで、各実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1,1u1〜1w6…変換器ユニット、2…コンデンサ、10…電力変換装置、11〜14…スイッチング素子、20…制御装置、21〜24…ダイオード、30…電力系統。

Claims (5)

  1. 電力系統に接続され、それぞれがフルブリッジで構成された直列に接続された複数の変換器ユニットで構成される電力変換装置を制御する電力変換装置の制御装置であって、
    前記複数の変換器ユニットをゲートブロックする場合に、前記複数の変換器ユニットから出力される直流電圧を制御するために、少なくとも1つの前記変換器ユニットの複数のスイッチング素子を予め決められたパターンにするためにオン又はオフする制御をする直流電圧制御手段と、
    前記複数の変換器ユニットに流れる電流が、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックしても過電圧が発生しない程度に小さくなったことを判断する電流判断手段と、
    前記電流判断手段により、前記過電圧が発生しない程度に小さくなったと判断された場合、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックするゲートブロック手段とを備え、
    前記予め決められたパターンは、ゲートブロックではなく、正極又は負極の直流電圧を発生させる状態であること
    特徴とする電力変換装置の制御装置。
  2. 前記直流電圧制御手段は、前記複数のスイッチング素子を予め決められたパターンにするためにオン又はオフする制御をしない前記変換器ユニットをゲートブロックすること
    を特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
  3. 前記直流電圧制御手段は、前記複数の変換器ユニットから出力される直流電圧を、前記電力系統から前記複数の変換器ユニットに電流が流入しない電圧にすること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置の制御装置。
  4. 電力系統に接続され、それぞれがフルブリッジで構成された直列に接続された複数の変換器ユニットで構成される電力変換装置を制御する電力変換装置の制御方法であって、
    前記複数の変換器ユニットをゲートブロックする場合に、前記複数の変換器ユニットから出力される直流電圧を制御するために、少なくとも1つの前記変換器ユニットの複数のスイッチング素子を予め決められたパターンにするためにオン又はオフする制御をし、
    前記複数の変換器ユニットに流れる電流が、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックしても過電圧が発生しない程度に小さくなったことを判断し、
    前記過電圧が発生しない程度に小さくなったと判断した場合、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックすることを含み、
    前記予め決められたパターンは、ゲートブロックではなく、正極又は負極の直流電圧を発生させる状態であること
    特徴とする電力変換装置の制御方法。
  5. 電力系統に接続され、それぞれがフルブリッジで構成された直列に接続された複数の変換器ユニットと、
    前記複数の変換器ユニットをゲートブロックする場合に、前記複数の変換器ユニットから出力される直流電圧を制御するために、少なくとも1つの前記変換器ユニットの複数のスイッチング素子を予め決められたパターンにするためにオン又はオフする制御をする直流電圧制御手段と、
    前記複数の変換器ユニットに流れる電流が、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックしても過電圧が発生しない程度に小さくなったことを判断する電流判断手段と、
    前記電流判断手段により、前記過電圧が発生しない程度に小さくなったと判断された場合、前記複数の変換器ユニットをゲートブロックするゲートブロック手段とを備え、
    前記予め決められたパターンは、ゲートブロックではなく、正極又は負極の直流電圧を発生させる状態であること
    特徴とする電力変換装置。
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