JP6153006B2 - 携帯式津波救命具 - Google Patents

携帯式津波救命具 Download PDF

Info

Publication number
JP6153006B2
JP6153006B2 JP2013141078A JP2013141078A JP6153006B2 JP 6153006 B2 JP6153006 B2 JP 6153006B2 JP 2013141078 A JP2013141078 A JP 2013141078A JP 2013141078 A JP2013141078 A JP 2013141078A JP 6153006 B2 JP6153006 B2 JP 6153006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin film
neck
eyelet
welded
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013141078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015003711A (ja
Inventor
龍夫 ▲高▼▲橋▼
龍夫 ▲高▼▲橋▼
Original Assignee
株式会社 ▲高▼▲橋▼監理
株式会社 ▲高▼▲橋▼監理
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理, 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 filed Critical 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理
Priority to JP2013141078A priority Critical patent/JP6153006B2/ja
Publication of JP2015003711A publication Critical patent/JP2015003711A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6153006B2 publication Critical patent/JP6153006B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/30Flood prevention; Flood or storm water management, e.g. using flood barriers

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Description

本発明は、大津波や水害時に、頭部を含む身体全体が水にのみ込まれて息が出来なくなる様な危機的状態に陥った場合でも、首部と胸部に装着し、頭部を水面に浮上させる事により呼吸を可能とし、安全に避難する事ができる水難用救命具に関するものである。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災と、それに伴って発生した大津波により亡くなった死者と行方不明者の合計は2万人以上にも及び、今後も、東海トラフ地震等の大地震や大津波が発生するおそれのある事が指摘されており、災害時に自ら救命するための対策を準備しておく事が不可欠になっている。
大地震が発生した際、津波災害に遭遇しないためには、いち早く安全な高台等に避難することが必要であるが、震源地が近い時や、高台の無い沿岸部で生活している人にとっては高いビルや高台等へ避難する時間的余裕がなく、特に、高齢者など足腰が弱い人の場合には、大地震発生から大津波が到達するまでの短時間の間に、ビル等の長い階段を上って高い位置にある屋上へと避難するのは非常に大変な事であり、また、車で避難する場合には交通渋滞等により避難場所までの移動が困難な状況となり、避難途中に大津波に巻き込まれて死亡する危険性が高かった。
水害時に、生命を守り安全に避難するための救命具に関しては、救命胴衣や浮輪等の救命用具が数多く提案されており、その中でもライフジャケットは一般に周知されているが、平時に携帯して持ち歩く事を想定しないで作られており、そのため外出時に大津波や洪水等の水害に遭遇し、頭部が水中に水没して呼吸が出来なくなるといった事態には対応できなかった。
そこで、本出願人は、特許文献1に記載された「津波救命具」を発明し出願した。この発明によれば、大津波の際に頭部に被って避難するための、お椀形をした頭部カバーの内部の首回りにエアーバックを取付け、緊急時においてエアーバックに息を吹込む事により、首と首回りのエアーバックが密着して、頭部に被るエアーバックの内部に水が浸入しないように構成した事により、頭部を含む身体全体が大津波や洪水等にのみ込まれて息が出来ない様な危機的状態に陥っても、水が鼻や口から大量に体内に入って窒息するような事態を防ぎ、安全に避難する事が可能となった。
特願2012−127473
しかしながら、本出願人の出願した特許文献1の発明においては、身体全体が数分間も、津波や洪水等にのみ込まれて息が出来ない様な危機的状態に陥った場合、呼吸手段が無いために窒息してしまう、といった問題が発生した。
そこで、本出願人は、特許文献2に記載された「携帯式津波救命具」を発明し出願した。この発明によれば、特許文献1の、お椀形をした頭部カバーの口に当たる部分に水が浸入しない止水弁付の開口部を取付け、その開口部に小型酸素ボンベを取付けた呼吸装置を挿入し、身体全体が水中にのみ込まれた場合には小型酸素ボンベの酸素を吸気する事により安全に避難する事が可能となった。
特願2012−149872
しかしながら、本出願人の出願した特許文献2の発明においては、呼吸装置を芯にしてエアーバックを丸めるため、極小サイズに折り畳む事が出来ない、といった問題と、頭部エアーバックだけでは浮力が不足すると言った問題が発生した。
そこで、本出願人は、特許文献3に記載された「携帯式津波救命具」を発明し出願した。この発明によれば、頭部に装着する、頭上部が楕円形の樹脂フィルムで、顔面部が透明な樹脂フィルムで、顔面下部と側頭部と後頭部は2枚の樹脂フィルムにストロー式逆止弁を取付け周囲を溶着した頭回りエアーバックで頭部エアーバックを構成し、小型酸素ボンベ付呼吸装置を折りたたみ式にして小型化し、口に銜える事が出来るように、顔面の下の口部に開口部を設け、胸には胸装着用エアーバックを装着するように構成した事により、身体全体が水中にのみ込まれた場合には小型酸素ボンベの酸素を吸気する事により安全に避難する事が可能となった。
特願2012−264680
しかしながら、本出願人の出願した特許文献3の発明においても、小型酸素ボンベ付呼吸装置を芯にして胸装着用エアーバックと頭部エアーバックを丸めたため、極小サイズに折り畳む事が出来ない、といった問題と、避難するために必要十分な容量が10リットルの小型酸素ボンベを使用したため、非常に高価になり、多くの人々に購入してもらい、多くの人命を救助すると言う目的を達成する事が出来なかった。
また、携帯式の浮き袋としては、特許文献4に記載した、平時にはベルト幅で折り畳み、腰にベルトとして着用し、非常時には呼気注入して浮き袋として活用する腰部装着型携帯浮き袋が開示されているが、このような携帯浮き袋では、大津波で身体全体が水中にのみ込まれて息が出来なくなる様な危機的状態に陥った場合、顔面を覆うカバー無いため、鼻や口から大量の水を飲み込み気絶して死亡する様なケースには対応する事が出来なかった。
特願2001−191982
本発明は、上記の問題の解決を図るもので、小型で持ち運びが出来て、小型バックの中にも収納でき、大津波や水害等で避難する際、頭部を水上に浮上させると共に、頭部が水中に水没した場合でも顔面に水が浸入せず、安全に避難する事が出来る水難用救命具を提供する事を課題とする。
さらに、簡単な構造で、誰でも素早く装着する事が出来、多くの人々が購入出来るように販売価格を安価に設定し、人々が外出する際に常備携帯して持ち運ぶ事により、万一の大津波や地下鉄内での洪水の際に簡単に装着し、安全に避難する事が出来る水難用救命具を提供する事を課題とする。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、外形が同一寸法で略逆U字形をした、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムの半円形状をした外形部分の中央部に、大人の首回りと概ね同じ大きさの首挿入穴を開け、首挿入穴から半円形状の逆方向の末端まで中央部を切断し、上面樹脂フィルムに給排気口を取付けると共に、2枚の樹脂フィルムに開けた首挿入穴と中央部の切断面を重ね合わせて断面を溶着し、つづいて2枚の外周を重ね合わせてハトメを挿入し外周を溶着し、さらに上面樹脂フィルムの上面に、外形が上面樹脂フィルムより大きく略逆U字形をした透明な一枚の顔面用樹脂フィルムを、2枚の樹脂フィルムの外周と重ね合わせ外周を溶着する事により、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムで首回りと左右胸部に装着するエアーバックを構成し、緊急時には、ハトメに取付けた肩紐を両脇で抱え込むようにして頭部を首挿入穴に挿入し、給排気口から息を吹込みエアーバックを膨らませ肩紐を結ぶ事により、顔面用樹脂フィルムが頭部と顔面を覆い、頭部が水中に水没した際にも顔面に水が浸入するのを防いだ事を特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、首挿入穴から半円形状の逆方向の末端部まで中央部を切断した2枚の重ね合わせた切断面を溶着する際、左右の切断面にそれぞれハトメを挿入して溶着すると共に、顔面用樹脂フィルムと上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの外周を重ね合わせて溶着する際も、外周の上部左右と下部左右にハトメを挿入して溶着し、上部左右のハトメに、それぞれ肩紐を結び付け、上部右のハトメに結び付けた右肩紐を、左の切断面に取付けたハトメに通した後、下部右のハトメを通すと共に、上部左のハトメに結び付けた左肩紐を、右の切断面に取付けたハトメに通した後、外周の下部左のハトメを通した事を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、給排気口をストロー式逆止弁で構成すると共に、ストロー式逆止弁に挿入するストローに、シート状の抜落ち防止用ストッパーを一体で成型し、逆止弁の2枚の薄い樹脂フィルムの両端を溶着する際、両端の一部を横凸状に溶着して抜落ち防止溶着部を形成し、中央部にストローを通過させる事ができる隙間を開けた事を特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構造に加え、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムで構成した首挿入穴の首回りを溶着する際、首挿入穴より概ね1〜2cm外周を首回り形状と同じ略楕円形状に溶着し、首回りからの水の浸入を防止する首回りフィンを形成した事を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、外形が同一寸法で略逆U字形をした、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムの半円形状をした外形部分の中央部に、大人の首回りと概ね同じ大きさの首挿入穴を開け、首挿入穴から半円形状の逆方向の末端まで中央部を切断し、上面樹脂フィルムに給排気口を取付けると共に、2枚の樹脂フィルムに開けた首挿入穴と中央部の切断面を重ね合わせて断面を溶着し、つづいて2枚の外周を重ね合わせてハトメを挿入し外周を溶着し、さらに上面樹脂フィルムの上面に、外形が上面樹脂フィルムより大きく略逆U字形をした透明な一枚の顔面用樹脂フィルムを、2枚の樹脂フィルムの外周と重ね合わせ外周を溶着する事により、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムで首回りと左右胸部に装着するエアーバックを構成し、緊急時には、ハトメに取付けた肩紐を両脇で抱え込むようにして頭部を首挿入穴に挿入し、給排気口から息を吹込みエアーバックを膨らませ肩紐を結ぶ事により、顔面用樹脂フィルムが頭部と顔面を覆い、頭部が水中に水没した際にも顔面に水が浸入するのを防ぎ、頭部と顔面を覆う透明な樹脂フィルムが広い視野を確保し、大津波の中の漂流物と頭部が接触した場合でも頭部を保護して安全に避難する事が出来るようになると共に、頭部を含む身体全体が大津波や洪水等にのみ込まれて息が出来なくなるような危機的状態に陥った場合でも、水が鼻や口から大量に体内に入って窒息死するような事態を防ぐ事が可能となった。
請求項2に記載の発明によれば、首挿入穴から半円形状の逆方向の末端部まで中央部を切断した2枚の重ね合わせた切断面を溶着する際、左右の切断面にそれぞれハトメを挿入して溶着すると共に、顔面用樹脂フィルムと上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの外周を重ね合わせて溶着する際も、外周の上部左右と下部左右にハトメを挿入して溶着し、上部左右のハトメに、それぞれ肩紐を結び付け、上部右のハトメに結び付けた右肩紐を、左の切断面に取付けたハトメに通した後、下部右のハトメを通すと共に、上部左のハトメに結び付けた左肩紐を、右の切断面に取付けたハトメに通した後、外周の下部左のハトメを通した事により、、緊急時には、ハトメに取付けた肩紐を両脇で抱えこむようにして頭部を首挿入穴に挿入し、給排気口から息を吹込みエアーバックを膨らませ肩紐を結ぶ事により、後頭部を含む首回りと胸部に津波救命具を装着する事ができると共に、簡単な構造で頭部と顔面への水の侵入を防ぐ事が可能となった。
請求項3に記載の発明によれば、給排気口をストロー式逆止弁で構成すると共に、ストロー式逆止弁に挿入するストローに、シート状の抜落ち防止用ストッパーを一体で成型し、逆止弁の2枚の薄い樹脂フィルムの両端を溶着する際、両端の一部を横凸状に溶着して抜落ち防止溶着部を形成し、中央部にストローを通過させる事ができる隙間を開けた事により、緊急時で気が動転している様な場合でも、ストローがストロー式逆止弁から抜け落ちる事なく確実に呼吸する事が可能となった。
請求項に記載の発明によれば、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムで構成した首挿入穴の首回りを溶着する際、首挿入穴より概ね1〜2cm外周を首回り形状と同じ略楕円形状に溶着し、首回りからの水の浸入を防止する首回りフィンを形成した事により、首回りからの水の浸入を防ぐ事が可能となった。
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図6には、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、本発明の携帯式津波救命具1を人間13が首部と胸部に装着した状態を前方向(図1a)と横方向(図1b)で示す。携帯式津波救命具1は、顔面用樹脂フィルム23と上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30の3枚の略逆U字形をした樹脂フィルムで構成され、図2b、図2cで示すように、上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30の半円形状をした外形部分の中央部に、大人の首回りと概ね同じ大きさの首挿入穴39、53を開け、首挿入穴39、53から半円形状の逆方向の末端50、59まで中央切断部44、56を切断し、2枚の樹脂フィルムに開けた首挿入穴39、53と中央切断部44、56の切断面を重ね合わせ、中央切断部44、56の左右の切断面左溶着部43、55と切断面右溶着部47、57に切断面右ハトメ42、切断面左ハトメ46を挿入して断面を溶着し、さらに図1で示すように上面樹脂フィルム29の上面に、外形が上面樹脂フィルム29より大きく略逆U字形をした透明な一枚の顔面用樹脂フィルム23の外周を、2枚の上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30の外周と重ね合わせて溶着する。
図1では、このように構成した携帯式津波救命具1の上部右ハトメ4に結び付けた右肩紐3を、切断面左ハトメ7に通したあと、つづいて下部右ハトメ8に通した状態と、上部左ハトメ22に結びつけた左肩紐16を、切断面右ハトメ6に通したあと、つづいて下部左ハトメ15に通した状態を、右肩紐3と左肩紐16が携帯式津波救命具1と人間13の裏に隠れた部分を一点鎖線で表示し、外側から見える右肩紐3と左肩紐16を実線で表示する。さらに図1では、携帯式津波救命具1の首回りフィン19に首を通し、上部右ハトメ4に結び付けた右肩紐3の、上部右ハトメ4と切断面左ハトメ7の間の右肩紐3に右腕を通し、右肩紐3を右脇で抱え込むと共に、同様にして上部左ハトメ22に結び付けた左肩紐16の、上部左ハトメ22と切断面右ハトメ6の間の左肩紐16に左腕を通し、左肩紐16を左脇で抱え込み、給排気ストロー20を口で銜え上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30で形成された胸部左エアーバック14、胸部右エアーバック9に息を吹込み膨らませ、下部右ハトメ8に通した右肩紐3と、下部左ハトメ15に通した左肩紐16を背中に回して2本を結び付け、給排気筒24を給排気筒挿入穴26から顔面用樹脂フィルム23の内部に挿入し、口で銜えた状態を前方向(図1a)と横方向(図1b)で示す。
このように構成し、切断面左溶着部12に取付けた切断面左ハトメ7と、切断面右溶着部10に取付けた切断面右ハトメ6が、切断面左ハトメ7に通した右肩紐3と切断面右ハトメ6に通した左肩紐16を引っ張る事により互いに逆方向に引き寄せられ、切断面右溶着部10と切断面左溶着部12が密着する事により首回りフィン19も首回りに密着し、首回りからの水の浸入を防ぐと共に、一枚の透明の樹脂フィルムで成形された顔面用樹脂フィルム23の外周部を、上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30の2枚の外周部と重ね合わせ一体となるように溶着した事により、顔面用樹脂フィルム23が頭部2と顔面を覆うため、頭部2が水中に水没した際にも、水が首部から顔面に浸入するのを防ぐ事が可能となった。
さらに、頭部2が水面に浮上した際には、図1で示すように、給排気筒24のLED点滅灯28を点滅させ、給排気筒挿入穴26を覆っている水侵入防止カバー25を指でめくり、給排気筒挿入穴26から給排気筒24を挿入させ口に銜えて息をする事により、口で外気を呼吸する事が出来るようになると共に、呼吸する毎に給排気筒24に内臓した笛27が「ピー」と鳴り、LED点滅灯28が点滅し、救助をしてくれる人々(救助隊)に避難者の位置を確実に知らせる事が可能となった。
図2は、図1で説明した携帯式津波救命具1を部品図で示す。携帯式津波救命具1は図2aの顔面用樹脂フィルム23と、図2bの上面樹脂フィルム29と、図2cの下面樹脂フィルム30の3枚の樹脂フィルムで構成され、図2bの上面樹脂フィルム29と、図2cの下面樹脂フィルム30には共に梨地(すりガラスのような表面)の樹脂フィルムを用い、上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30の2枚の樹脂フィルムの外形は共に略逆U字形の同一寸法で形成され、外周が半円形状をした部分の中央部には、大人の首回りと概ね同じ大きさの首挿入穴39、53を開口し、首挿入穴39、53の切断部60、61から半円形状と逆方向の末端50、59まで中央が中央切断部44、56で切断され、図2bの切断した中央切断部44の左上部近傍の首回り溶着部37に、通し線F48、通し線G49と一点鎖線で示した給排気口取付位置41に給排気口17を配置(図5で説明するストロー式逆止弁の溶着位置75を配置)すると共に、中央切断部44、56の左側の斜線で示した切断面左溶接部43と55を重ね合わせて溶着する際、中央切断部44、56の端の切断部60、61から概ね15〜20cmメートルの位置に、半円形で蒲鉾状をした樹脂フィルムの半円形の部分にハトメを固定して半円形の反対部分を切断面左溶着部43と切断面左溶着部55の間に挿入し、重ね合わせて溶着する事により切断面右ハトメ46は固定される。さらに中央切断面44、56の右側の斜線で示した切断面右溶接部47と57を重ね合わせて溶着する際、中央切断部44、56の端の切断部60、61から概ね5〜10cmメートルの位置に、半円形で蒲鉾状をした樹脂フィルムの半円形の部分にハトメを固定して半円形の反対部分を切断面右溶着部47と切断面右溶着部57の間に挿入し、重ね合わせて溶着する事により切断面右ハトメ42は固定される。さらに、図2bの首挿入穴39と図2cの首挿入穴53の切断部を重ね合わせて溶着する際、首回り形状と同じ略楕円形状で、首挿入穴39、53の切断部より概ね1〜2cm外周の上面樹脂フィルム29の斜線で示した首回り溶着部37と、下面樹脂フィルム30の斜線で示した首回り溶着部51の間に給排気口17を挟み込み(図5で説明するストロー式逆止弁の溶着位置75を挟み込み)溶着する。このように首挿入穴39、53の切断部を溶着する事により、首挿入穴39、53の切断面より概ね1〜2cm外周の首周り溶着部37、51までの首回りフィン38、52は溶着されず、本発明の携帯式津波救命具を首に装着した際、2枚の首回リフィン38、52が首回りを覆い、首の回りから水が顔面に浸入するのを首回りフィン38、52が防ぐ。
図2bの上部右ハトメ4と上部左ハトメ22は、図1で説明した右肩紐3と左肩紐16を取付けるためのハトメで、図2bの上面樹脂フィルム29の斜線で示した外周溶着部45と、図2cの下面樹脂フィルム30の斜線で示した外周溶着部58の2枚を重ね合わせて溶着する際、半円形で蒲鉾状をした樹脂フィルムの半円形の部分にハトメを固定して半円形の反対部分を外周溶着部45と58の間に挿入し、重ね合わせて溶着する事により上部右ハトメ4、上部左ハトメ22は固定される。上部右ハトメ4、上部左ハトメ22の取付け位置については、図3で示すように、首挿入穴62の中心部から半円形状をした外形部分に向かって左右方向に概ね35度の位置に溶着する。この際、使用するハトメは樹脂製のハトメを使用する事により、本発明の携帯式津波救命具を丸める際、ゴツゴツして嵩張るのを防ぐ事ができる。
同様にして、下部右ハトメ8と下部左ハトメ15のハトメも、図2bの上面樹脂フィルム29の斜線で示した外周溶着部45と、図2cの下面樹脂フィルム30の斜線で示した外周溶着部58の2枚を重ね合わせて溶着する際、半円形で蒲鉾状をした樹脂フィルムの半円形の部分にハトメを固定して半円形の反対部分を外周溶着部45と58の間に挿入し、重ね合わせて溶着する事により下部右ハトメ8、下部左ハトメ15は固定される。下部右ハトメ8、下部左ハトメ15の取付け位置については、図3で示すように、半円状の外周部分の反対側の下端より概ね10〜15cm上方の位置に溶着させる。この際、使用するハトメは樹脂製のハトメを使用する事により、携帯式津波救命具を丸める際、ゴツゴツして嵩張るのを防ぐ事ができる。
このように構成した上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30の上面に、図2aで示すように、外形が上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30と同様に略逆U字形で、外形を上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30より大きく成形した透明な一枚の顔面用樹脂フィルム23の外周溶着部36を、上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30の外形と同様の大きさになるように波状に折り曲げ、顔面用樹脂フィルム23の中央部がお椀形に盛り上がるように構成し、外周溶着部36を、上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30の斜線で示した外周溶着部45、58に重ね合わせて溶着する事により、顔面用樹脂フィルム23の中央部が上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30に対してお椀形に盛り上がるように形成される。このように携帯式津波救命具1は3枚の樹脂フィルムを重ね合わせ、外周部を溶着して構成するため、顔面用樹脂フィルム23、上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30の3枚の樹脂フィルムには長期間、丸めて保存しても樹脂フィルム同士が貼り付かないポリウレタンフィルムを使用する。
なお、図2aの顔面用樹脂フィルム23の概ね中央部には、図1で説明した給排気筒24を挿入するための給排気筒挿入穴26が開けられ、給排気筒挿入穴26の樹脂フィルム面には、人間13が大津波に巻き込まれ頭部が水中に水没した際、給排気筒挿入穴26から水が浸入しないように、長方形で、一辺を顔面用樹脂フィルム23に溶着した水侵入防止カバー25が給排気筒挿入穴26の上部に被さるように配置される。図2aでは、水侵入防止カバー25を顔面用樹脂フィルム23に取付けた状態を明確に示すため、給排気筒挿入穴26を顔面用樹脂フィルム23に実線で示すと共に、その給排気筒挿入穴26に被せるように取付ける水侵入防止カバー25の位置を点線で水侵入防止カバー取付位置35で示し、顔面用樹脂フィルム23に取付ける水侵入防止カバー25を、通し線D33、通し線E34を用いて顔面用樹脂フィルム23の上部に示す。水侵入防止カバー25の一辺の溶着部32を顔面用樹脂フィルム23に溶着する事により、平時においては水侵入防止カバー25が給排気筒挿入穴26の上部に被さり水の浸入を防ぎ、避難時において給排気筒を給排気筒挿入穴26に挿入する際には、一辺を顔面用樹脂フィルム23に溶着した水侵入防止カバー25を指でめくり、給排気筒挿入穴26に図1で説明した給排気筒24を挿入させる。この給排気筒挿入穴26の位置は図1bで示したように、給排気筒24を口で銜えた際に、給排気筒24が顔面用樹脂フィルム23に対して概ね90度の位置になるような位置に開口される。
図3は、図2で説明した図2bの上面樹脂フィルム29の、外周溶着部45、切断面左溶着部43、切断面右溶着部47、首回り溶着部37と、図2cの下面樹脂フィルム30の外周溶着部58、切断面左溶着部55、切断面右溶着部57、首回り溶着部51を重ね合わせ、重ね合わせた溶着部に上部左ハトメ22、上部右ハトメ4、下部左ハトメ15、下部右ハトメ8、切断面左ハトメ46(図1の切断面左ハトメ7と同一)、切断面右ハトメ42(図1の切断面右ハトメ6と同一)を挿入して溶着した状態を示す。首回りフィン19は、図2bで説明した首回りフィン38と、図2cで説明した首回りフィン52で構成され、図2で説明した図2bの首回り切断部40(図1の首回り切断部21と同一)と図2cの首回り切断部54(図1の首回り切断部21と同一)により切断されるため、本発明の携帯式津波救命具を人間が首に装着した場合、図1aの首回り切断部21で説明したように首回り切断部21がV字型に形成され、首を覆う形となり、水の浸入を防止する役目を果たす。
さらに中央切断部11は、A点63からC点65まで切断され、切断された切断面左溶着部12には、半円形で蒲鉾状をした樹脂フィルムの半円形の部分にハトメを固定して半円形の反対部分を、図2bと図2cで説明した2枚の切断面左溶着部43、55の間に挿入し、重ね合わせて溶着する事により切断面左ハトメ7は固定される。さらに、切断された切断面右溶着部10には、半円形で蒲鉾状をした樹脂フィルムの半円形の部分にハトメを固定して半円形の反対部分を、図2bと図2cで説明した2枚の切断面右溶着部47、57の間に挿入し、重ね合わせて溶着する事により切断面右ハトメ6は固定される。
さらに上部右ハトメ4に結び付けた右肩紐3は、切断面左溶着部12に溶着した切断面左ハトメ7に通した後、つづいて下部右ハトメ8を通し、右肩紐3が下部右ハトメ8から抜け落ちないように先端に結び目を付けると共に、上部左ハトメ22に結び付けた左肩紐16を、切断面右溶着部10に溶着した切断面右ハトメ6に通した後、つづいて下部左ハトメ15を通し、左肩紐16が下部左ハトメ15から抜け落ちないように先端に結び目を付けた事により、非常時に本発明の携帯式津波救命具を身体に装着する際、左右の肩紐を両脇で抱え込むようにして頭部を首挿入穴に挿入する動作を、素早く容易に行う事が出来るようになった。
図4は、図1で説明した給排気筒24を正面図と側面図で示す。給排気筒24の全長は約180mm、筒67の直径は約15mmで先端部のLEDキャップ66の内部には水銀電池と電気回路が内臓され、LEDキャップ66を回す事により電池のスイッチがON状態となりLED点滅灯28の内部のLEDが点滅する。さらに口挿入部68を口で銜えて呼吸をする事により、笛27が「ピー」と鳴り、救助をしてくれる人々(救助隊)に避難者の位置を確実に知らせる事が可能となった。
図5は、図1で説明した給排気口17をストロー式逆止弁で構成した図で示す。給排気ストロー20は柔らかい樹脂で成型された口銜部76とストロー77で構成され、給排気ストロー20の先端には、ストロー77に対して概ね45度曲げられ、ストロー77を口で銜えた際、ストロー77が口から抜けるのを防止するためリング状の口銜部76が取付けられ、ストロー77には、約5mm角のU字型をした薄いストッパー78が左右対称に一体成形される。逆止弁85は2枚の薄いポリウレタンの樹脂フィルムを重ね、樹脂フィルムの両横のサイド溶着部84、86と、そのサイド溶着部84、86の両端の一部を、中央にストロー77を上下に動作させる事が出来る様にストロー77の外周より僅かに広い空間(ストロー挿入口83)を残して横凸形状(抜落ち防止溶着部81を示す)に溶着される。なお、抜落ち防止溶着部81の位置については、給排気ストロー20を上下に移動させる長さに対して、溶着位置75と抜落ち防止溶着部81との間の長さを同一にする事により抜落ち防止溶着部81の位置が決定する。
さらに、逆止弁85を、図1と図3で説明した首回り溶着部18に溶着する際には、逆止弁85の溶着位置75を、図2で説明した図2bの首回り溶着部37と、図2cの首回り溶着部51の間に挟み込み、図5で示す、ストロー挿入口87に溶着を防止するため離型フィルム(一例として、ガラスクロスにフッ素樹脂をコーティングしたフィルム)を挿入し、斜線で示した首回り溶着部37と首回り溶着部51を溶着する事により逆止弁85は固定される。
このように溶着された逆止弁85のストロー挿入口87に給排気ストロー20のストロー77を挿入する際、ストッパー78をストロー77に巻き付けるようにして、ストロー下端79をストロー挿入口87から挿入し、ストッパー78がストロー挿入口87を通過した後、ストロー77に巻き付けたストッパー78を広げる事により、給排気ストロー20を上部に引き上げた際、ストッパー78が首回り溶着部18に当接してストロー77が逆止弁85から抜け落ちるのを防止すると共に、ストロー下端79が逆止弁85の内部に引き込まれる事により逆止弁85を構成する2枚の薄い樹脂フィルム82が貼付き、エアーバックの内部の空気が逆止弁85から洩れるのを防ぐ。さらに給排気ストロー20を下に押し下げた際は、ストッパー78が抜落ち防止溶着部81に当接し、口銜部76が逆止弁上端80から一定の間隔を保って停止するように構成される。
図6は、図1で説明した携帯式津波救命具1を装着した人間13が大津波や洪水にのみ込まれ、頭部が水中に水没した状態を示す。このように頭部2が水中に水没した場合には、口で給排気ストロー20を銜え込み、図5で説明した給排気ストロー20のストロー下端79を樹脂フィルム82の下部に押し下げ(図5c参照)、上面樹脂フィルム29と下面樹脂フィルム30で構成されたエアーバックの中の空気を呼吸する事により、水中においても数分の時間であれば呼吸する事が出来るようになり危機的状態においても安全に避難する事が可能となった。
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
[発明の実施の形態2]
図7には、この発明の実施の形態2を示す。上記発明の実施の形態1では、図1、図2において、人間13が、本発明の携帯式津波救命具1を頭部に被った際、顔面用樹脂フィルム23が頭部2をお椀形に包み込み、顔面回りに空間を作る事が出来るように、顔面用樹脂フィルム23は、上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30と同様の略逆U字形で上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30より大きく構成し、図2aで説明した、顔面用樹脂フィルム23の斜線で示した外周溶着部36を波状に折り曲げ、上面樹脂フィルム29、下面樹脂フィルム30の斜線で示した外周溶着部45、58に重ね合わせて溶着させたのに対し、この発明の実施の2では、顔面用樹脂フィルム95の外形を、上面樹脂フィルム110、下面樹脂フィルム129より大きく略逆U字形に形成し、顔面用樹脂フィルム95の外周を、上面樹脂フィルム110、下面樹脂フィルム129の外周と重ね合わせて溶着する際、顔面用樹脂フィルム95の外周に外周溶着部100を折り曲げて溶着した複数の折曲部101を形成し、その折り曲げた折曲溶着部102を、上面樹脂フィルム110、下面樹脂フィルム129の外周溶着部111、130に重ね合わせて溶着する事により、顔面回りにお椀形の空間を作る事が出来るようになった。その他の構造に関しては、この発明の実施の形態1と同様である。
以下、この発明の実施の形態3について説明する。
[発明の実施の形態3]
図8、9には、この発明の実施の形態3を示す。上記発明の実施の形態1では図1、図2、図3で説明したように、給排気口17は、図2bで説明した、切断された中央切断部44の左上部近傍の首回り溶着部37に配置されるが、この発明の実施の形態3では、給排気口162(図5で説明したストロー式逆止弁と同一)は、図8bで示すように、上面樹脂フィルム146の斜線で示した切断面右溶着部158に取付けられる切断面右ハトメ154の少し横を、図5で説明した逆止弁85の樹脂フィルム82の溶着位置75を挿入する事が出来るように切断して切断部156を形成し、その切断部156に給排気口162(図5で説明したストロー式逆止弁と同一)を挿入し、図9で示すように、給排気口162(図5で説明したストロー式逆止弁と同一)の切断部156に細長い樹脂フィルム(図示せず)を重ね合わせ、図5で説明した、ストロー挿入口87に溶着を防止するため離型フィルム(一例として、ガラスクロスにフッ素樹脂をコーティングしたフィルム)を挿入し、細長い樹脂フィルム(図示せず)と上面樹脂フィルム146を斜線で示す溶着部178で溶着する事により、給排気口162(図5で説明したストロー式逆止弁と同一)が、図8で示す上面樹脂フィルム146に取付けられる。給排気口162を上面樹脂フィルム146に取付ける位置は、本発明の携帯式津波救命具を頭部に装着した際、口銜部180が口元近くに位置するように(図6参照)、切断面右ハトメ154の概ね横の、図9で示す中央切断部159から概ね5〜8cm横で、中央切断部159のR点176から概ね5〜8cmの位置に給排気口162(図5で説明したストロー式逆止弁と同一)のストロー中心が配置されるように溶着する。
さらに、上記発明の実施の形態1では、図2で説明したように、図2bの上面樹脂フィルム29の首回り溶着部37と、図2cの下面樹脂フィルム30の首回り溶着部51を重ね合わせて溶着する際、首挿入穴39、53より概ね1〜2cm外周を、首回り形状と同じ略楕円形状で斜線で示した首回り溶着部37と斜線で示した首回り溶着部51を溶着したのに対し、この発明の実施の形態3では、図9で示すように、首挿入穴149の切断面より概ね1〜2cm外側の斜線で示す首回り溶着部150を概ね1〜2cm巾で巾広く溶着する。その他の構造に関しては、この発明の実施の形態1と同様である。
以上の実施の形態に基づいて、本発明に係る携帯式津波救命具について詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
図1で、上部右ハトメ4と上部左ハトメ22に結びつけた右肩紐3と左肩紐16を縛る際、背中に回して背中の後ろで結ぶと説明したが、背中に回した右肩紐3と左肩紐16を、さらに腹部まで回して腹部正面で結ぶ事も、もちろん可能である。
図2aの顔面用樹脂フィルム23の斜線で示した外周溶着部36と、図2bの上面樹脂フィルム29の斜線で示した外周溶着部45と、図2cの下面樹脂フィルム30の斜線で示した外周溶着部58の3枚の樹脂フィルムを重ね合わせて溶着する際、図2bの上面樹脂フィルム29の外周溶着部45と、図2cの下面樹脂フィルム30の外周溶着部58を溶着した後、つづいて図2aの顔面用樹脂フィルム23の外周溶着部36を溶着する方法と、図2aの顔面用樹脂フィルム23の外周溶着部36と、図2bの上面樹脂フィルム29の外周溶着部45と、図2cの下面樹脂フィルム30の外周溶着部58の3枚の樹脂フィルムを同時に重ね合わせて溶着する方法がある。何れの溶着方法で溶着を行う事も、もちろん可能である。
図2bにおいて、切断面左溶着部43と切断面右溶着部47に、切断面左ハトメ46と切断面右ハトメ42を、左右それぞれ1箇所に取付けたが、切断面左溶着部43と切断面右溶着部47に取付ける切断面左ハトメ46と切断面右ハトメ42は左右それぞれ1箇所に限定せず、左右に、それぞれ複数個の切断面左ハトメと切断面右ハトメを取付け、左右のハトメに、それぞれ連続して肩紐を通し、図1説明したように2本の肩紐を結ぶ事により、切断面左溶着部と切断面右溶着部を、さらに隙間無く強く密着させる事も、もちろん可能である。
この発明の実施の形態1に係る、携帯式津波救命具を人間が首部と胸部に装着した状態を、正面方向と側面方向から見た状態を示す。 同実施の形態に係る、携帯式津波救命具を構成する3枚の樹脂フィルムを分解した状態を部品図で示す。 同実施の形態に係る、携帯式津波救命具の上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの外周を重ね合わせて溶着し、ハトメに肩紐を通した状態を示す。 同実施の形態に係る、給排気筒を正面図と側面図で示す。 同実施の形態に係る、給排気口を実際に取付けるストロー式逆止弁の構造で示す。 同実施の形態に係る、携帯式津波救命具を装着した人間が大津波にのみ込まれた状態を示す。 この発明の実施の形態2に係る、携帯式津波救命具の3枚の樹脂フィルムをそれぞれ分解した状態を部品図で示す。 この発明の実施の形態3に係る、携帯式津波救命具の3枚の樹脂フィルムを分解した状態を部品図で示す。 同実施の形態に係る、携帯式津波救命具の上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの外周を重ね合わせて溶着した状態を示す。
1 携帯式津波救命具
2 頭部
3 右肩紐
4 上部右ハトメ
5 外周溶着部
6 切断面右ハトメ
7 切断面左ハトメ
8 下部右ハトメ
9 胸部右エアーバック
10 切断面右溶着部
11 中央切断部
12 切断面左溶着部
13 人間
14 胸部左エアーバック
15 下部左ハトメ
16 左肩紐
17 給排気口
18 首回り溶着部
19 首回りフィン
20 給排気ストロー
21 首回り切断部
22 上部左ハトメ
23 顔面用樹脂フィルム
24 給排気筒
25 水侵入防止カバー
26 給排気筒挿入穴
27 笛
28 LED点滅灯
29 上面樹脂フィルム
30 下面樹脂フィルム
32 溶着部
33 通し線D
34 通し線E
35 水侵入防止カバー取付位置
36 外周溶着部
37 首回り溶着部
38 首回りフィン
39 首挿入穴
40 首回り切断部
41 給排気口取付位置
42 切断面右ハトメ
43 切断面左溶着部
44 中央切断部
45 外周溶着部
46 切断面左ハトメ
47 切断面右溶着部
48 通し線F
49 通し線G
50 末端
51 首回り溶着部
52 首回りフィン
53 首挿入穴
54 首回り切断部
55 切断面左溶着部
56 中央切断部
57 切断面右溶着部
58 外周溶着部
59 末端
60 切断部
61 切断部
62 首挿入穴
63 A点
64 B点
65 C点
66 LEDキャップ
67 筒
68 口挿入部
75 溶着位置
76 口銜部
77 ストロー
78 ストッパー
79 ストロー下端
80 逆止弁上端
81 抜落ち防止溶着部
82 樹脂フィルム
83 ストロー挿入口
84 サイド溶着部
85 逆止弁
86 サイド溶着部
87 ストロー挿入口
88 大津波
93 溶着部
94 水侵入防止カバー
95 顔面用樹脂フィルム
96 通し線H
97 水侵入防止カバー取付位置
98 給排気筒挿入穴
99 通し線Q
100 外周溶着部
101 折曲部
102 折曲溶着部
103 上部左ハトメ
104 上部右ハトメ
105 首回りフィン
106 首回り溶着部
107 首回り切断部
108 首挿入穴
109 給排気口取付位置
110 上面樹脂フィルム
111 外周溶着部
112 下部左ハトメ
113 切断面右ハトメ
114 切断面左ハトメ
115 切断面右溶着部
116 切断面左溶着部
117 中央切断部
118 通し線J
119 通し線K
120 下部右ハトメ
121 給排気口
122 首回りフィン
123 首回り溶着部
124 首挿入穴
125 首回り切断部
126 切断面左溶着部
127 切断面右溶着部
128 中央切断部
129 下面樹脂フィルム
130 外周溶着部
136 溶着部
137 水侵入防止カバー
138 顔面用樹脂フィルム
139 外周溶着部
140 通し線L
141 通し線M
142 水侵入防止カバー取付位置
143 給排気筒挿入穴
144 上部右ハトメ
145 上部左ハトメ
146 上面樹脂フィルム
147 外周溶着部
148 下部左ハトメ
149 首挿入穴
150 首回り溶着部
151 首回りフィン
152 首回り切断部
153 切断面左ハトメ
154 切断面右ハトメ
155 給排気口取付位置
156 切断部
157 切断面左溶着部
158 切断面右溶着部
159 中央切断部
160 通し線N
161 通し線P
162 給排気口
163 下部右ハトメ
164 首挿入穴
165 首回り溶着部
166 首回りフィン
167 首回り切断部
168 切断面右溶着部
169 切断面左溶着部
170 中央切断部
171 下面樹脂フィルム
172 外周溶着部
173 末端
174 末端
175 Q点
176 R点
177 S点
178 溶着部
179 外周溶着部
180 口銜部

Claims (4)

  1. 外形が同一寸法で略逆U字形をした、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムの半円形状をした外形部分の中央部に、大人の首回りと概ね同じ大きさの首挿入穴を開け、首挿入穴から半円形状の逆方向の末端まで中央部を切断し、上面樹脂フィルムに給排気口を取付けると共に、2枚の樹脂フィルムに開けた首挿入穴と中央部の切断面を重ね合わせて断面を溶着し、つづいて2枚の外周を重ね合わせてハトメを挿入し外周を溶着し、さらに上面樹脂フィルムの上面に、外形が上面樹脂フィルムより大きく略逆U字形をした透明な一枚の顔面用樹脂フィルムを、2枚の樹脂フィルムの外周と重ね合わせ外周を溶着する事により、上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムで首回りと左右胸部に装着するエアーバックを構成し、緊急時には、ハトメに取付けた肩紐を両脇で抱え込むようにして頭部を首挿入穴に挿入し、給排気口から息を吹込みエアーバックを膨らませ肩紐を結ぶ事により、顔面用樹脂フィルムが頭部と顔面を覆い、頭部が水中に水没した際にも顔面に水が浸入するのを防いだ事を特徴とする携帯式津波救命具。
  2. 首挿入穴から半円形状の逆方向の末端部まで中央部を切断した2枚の重ね合わせた切断面を溶着する際、左右の切断面にそれぞれハトメを挿入して溶着すると共に、顔面用樹脂フィルムと上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの外周を重ね合わせて溶着する際も、外周の上部左右と下部左右にハトメを挿入して溶着し、上部左右のハトメに、それぞれ肩紐を結び付け、上部右のハトメに結び付けた右肩紐を、左の切断面に取付けたハトメに通した後、下部右のハトメを通すと共に、上部左のハトメに結び付けた左肩紐を、右の切断面に取付けたハトメに通した後、外周の下部左のハトメを通した事を特徴とする請求項1に記載の携帯式津波救命具。
  3. 給排気口をストロー式逆止弁で構成すると共に、ストロー式逆止弁に挿入するストローに、シート状の抜落ち防止用ストッパーを一体で成型し、逆止弁の2枚の薄い樹脂フィルムの両端を溶着する際、両端の一部を横凸状に溶着して抜落ち防止溶着部を形成し、中央部にストローを通過させる事ができる隙間を開けた事を特徴とする請求項1に記載の携帯式津波救命具。
  4. 上面樹脂フィルムと下面樹脂フィルムの2枚の樹脂フィルムで構成した首挿入穴の首回りを溶着する際、首挿入穴より概ね1〜2cm外周を首回り形状と同じ略楕円形状に溶着し、首回りからの水の浸入を防止する首回りフィンを形成した事を特徴とする請求項1又は2に記載の携帯式津波救命具。
JP2013141078A 2013-06-19 2013-06-19 携帯式津波救命具 Active JP6153006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013141078A JP6153006B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 携帯式津波救命具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013141078A JP6153006B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 携帯式津波救命具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015003711A JP2015003711A (ja) 2015-01-08
JP6153006B2 true JP6153006B2 (ja) 2017-06-28

Family

ID=52299944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013141078A Active JP6153006B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 携帯式津波救命具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6153006B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6906772B1 (ja) * 2021-01-05 2021-07-21 遠藤 欣秀 救命具

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1878434A (en) * 1930-01-04 1932-09-20 Belloni Angelo Life-saving hood
GB1527747A (en) * 1974-12-23 1978-10-11 American Safety Equip Inflatable life vest
JPS5918698U (ja) * 1982-07-29 1984-02-04 後藤 孝盛 防水服兼用軽便救命具
JPS6377892U (ja) * 1986-11-12 1988-05-23
US6394866B1 (en) * 2001-08-10 2002-05-28 Dennis Brown 1-step safety belt inflatable into a life vest

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015003711A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6231411B1 (en) Fashionable emergency flotation aid
US20080160849A1 (en) Personal flotation device
WO2017202182A1 (zh) 一种救生绳索装置及救生衣、水上救生设备
US20150197323A1 (en) Wearable and buoyant life saving apparatuses
JP5995169B2 (ja) 携帯式津波救命具
JP6025029B2 (ja) 携帯式津波救命具
JP2013082412A (ja) 津波救命胴衣
JP6153006B2 (ja) 携帯式津波救命具
JP2014113180A (ja) ライフセーブ機能を具えたバッグ
ES2428696T3 (es) Trajes de escape submarino
ES2676928T3 (es) Ropa con sistema de inflado
CN204895816U (zh) 一种水上救生手环
JP2007098004A (ja) 超小型で救急時瞬時対応の酸素マスク兼防毒ガスマスク。
JP5995166B2 (ja) 津波救命具
JP6419740B2 (ja) ペンダント型救命具
CN208855846U (zh) 一种成人儿童救生衣
KR20130112590A (ko) 인명구조수트
JP2014054861A (ja) 救命胴衣
JP5967427B2 (ja) 携帯式津波救命具
CN207747997U (zh) 具有呼吸功能的折叠式救生衣
CN204871530U (zh) 一种救生腰带
CN205186485U (zh) 腕表式水中救生装置
CN216887169U (zh) 户外游泳安全装置
JP2005075324A (ja) 救命用ボート兼用の防災用品収納袋
JP7508716B1 (ja) 津波防災ウエア

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6153006

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250