JP6152283B2 - ディジタルサイネージシステム - Google Patents

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Description

本発明は,台座に置かれた商品が,何時どのようなタイミングで消費者に手に取られたかというログデータを取得して蓄積することができるとともに,消費者が商品を手にとったときに,その商品に関する映像や音楽を出力して,消費者の購買意欲を高めることのできるディジタルサイネージシステムに関するものである。
従来から,衣服などの商品を消費者が手にとったときに,そのログデータを蓄積するとともに,その商品に関する広告などをモニタに表示するディジタルサイネージシステムが知られている(特許文献1,特許文献2)。
特許文献1には,衣服をラックに掛けて保持するためのハンガーにセンサを取り付けたディジタルサイネージシステムが開示されている。特許文献1のシステムでは,ハンガーがラックから外された際にセンサがONになり,外部のコンピュータと通信を行って,ハンガーが外された日時や,回数,時間の合計などのログデータとして記録することとしている。また,特許文献1のシステムでは,ハンガーが外された際にセンサがONになって,そのハンガーに掛かっている衣服に関する映像や音声がモニタに出力されるようになっている。
また,特許文献2には,棚に並ぶ商品の包装体に静電結合方式の非接触ICタグを取り付け,このICタグとの交信情報に基づいて,包装体の内容をモニタ等に表示するシステムが開示されている。特許文献2のシステムでは,人手がICタグに触れた際に,ICタグに備えられている2つのアンテナが接地して,ICタグが起動し,外部のリーダライタと交信を行うようになっている。
国際公開公報WO2011/101927号パンフレット 特開2002−284239号公報
ところで,上記特許文献に開示された発明はいずれも,消費者が商品を取り上げた際に,ハンガーに取り付けられたセンサや,包装体に取り付けられたICタグがONとなり,外部のコンピュータやリーダライタと交信を開始するものである。例えば,スタンバイ中にICタグがONになっていると電力消費が発生することが懸念されるため,従来技術では,スタンバイ中にICタグをOFFにしていると考えられる。しかしながら,これらの従来発明のように,消費者が商品を手に取ったときにだけセンサがONになるものであると,センサに故障が生じている場合など,何らかの理由によってセンサと外部コンピュータが通信を行うことができないエラーが生じている場合に,その商品に関するログデータをとれなくなる可能性が高くなっていた。すなわち,例えばハンガーにセンサを取り付けたシステムを利用する場合,店舗に新商品を導入し,最初にその新商品をハンガーに掛けてラックに保持させると,センサはまずOFFになる。このように,センサの最初の状態がOFFであると,もしこのハンガーをラックに引っ掛けるという初期作業の段階でハンガーに備え付けられているセンサが故障していたとしても,店員はセンサの故障に気づくことが難しくなる。また,ラックに掛けられているときにハンガーのセンサが故障することも考えられるが,センサがOFFの状態が通常の状態であると,ラックに掛けられているときにセンサが故障しても店員はその故障に気がつくことができない。このため,センサが故障したままのハンガーがラックに掛けてある状態が続くこともあり,センサが故障したハンガーを消費者が手に取ったとしても,そのログデータを取得することはできなくなる。従って,消費者が商品を取り上げた際にセンサをONとするシステムでは,商品のログデータを正確に蓄積できないという問題があった。
また,特に,上記特許文献2に示されたシステムでは,人手がICタグに触れた際に,ICタグに備えられている2つのアンテナを接地させて,ICタグを起動させることとしている。しかし,ICタグの2つのアンテナに人手が触れなかった場合,ICタグとリーダライタは交信することができないため,特許文献2のシステムは,消費者が商品の手に取った際に必ずICタグとリーダライタが交信できるような仕組となっていない。従って,特許文献2のシステムも,商品のログデータを正確に蓄積できないという問題があった。
そこで,現在では,消費者が商品を手に取った際のログデータをより正確に収集して,データベースに蓄積し,蓄積したログデータをマーケティングツールとして活用することのできるディジタルサイネージシステムが求められている。また,商品に取り付けるセンサに故障が発生した場合に,その故障を早期に発見することのできる技術が必要とされている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,ICタグが取り付けられた商品を載置するための台座に,IC用のリーダライタを搭載し,商品が台座に置かれた状態では常時ICタグとリーダライタの交信を行いつつ,消費者が商品を手に取ってICタグとリーダライタの交信が切断されたときに,このICタグを備えた商品のログデータを記録するようにすることで,商品のログデータをより正確に収集蓄積することができるようになるという知見を得た。すなわち,本発明のシステムでは,ICタグを備える商品が台座に載置されると,まず,ICタグをリーダライタの交信が開始されるため,リーダライタとの交信が正常に行われているか否かをチェックすれば,ICタグに故障等のエラーが生じていないことを早期に確認できる。また,ICタグとリーダライタの交信が途絶えたことを検知することは,ICタグとリーダライタの交信が開始したことを検知するよりも確実に行うことができるため,商品のログデータの収集をより確実に行うことができる。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,ディジタルサイネージシステムに関するものである。
本発明のディジタルサイネージシステムは,一又は複数の商品のそれぞれに取り付けられたICタグ10と,商品が載置される台座20と,を備える。
ここで,ICタグ10は,固有のID情報を記憶したICチップ11と,ICチップ11に接続されたアンテナ12と,を含む。
また,ディジタルサイネージシステム100は,一又は複数のリーダライタ21と,管理データベース31と,制御部32と,を有している。
リーダライタ21は,商品が台座20上に載置されている状態において,ICタグ10と交信し,ICチップ11に記憶されているID情報を,読み取ることができる。
管理データベース31は,ID情報に関連付けて,ICタグ10が台座20から離れたことに関するログデータを記憶する。ログデータとしては,例えば,ICタグ10が取り付けられた商品の管理番号や,ICタグ10が台座20から離れた日時,ICタグ10が台座20から離れていた時間,ICタグ10が台座20から離れた回数等が含まれる。
制御部32は,商品が台座20から離れ,リーダライタ21とICタグ10の交信状態が途切れたと判断したときに,当該交信状態が途切れたICタグ10についてのログデータを,管理データベース31に記録する。
上記構成のように,本発明では,商品が台座に置かれた状態では常時ICタグとリーダライタの交信を行いつつ,消費者が商品を手に取ってICタグとリーダライタの交信が切断されたときに,このICタグを備えた商品のログデータを記録するようにすることとしているため,商品のログデータをより正確に収集し,管理データベースに蓄積することができるようになる。なお,本発明ではスタンバイ中にICタグをONとなっているため,電力消費が発生することも懸念されるが,省電力のリーダライタモジュールを採用することで,これを十分に解決できる。
本発明のディジタルサイネージシステムは,さらに,コンテンツデータベース41と,出力装置22,23と,を備えることが好ましい。
コンテンツデータベース41は,ID情報に関連付けて,商品が台座20から離れたときのための画像データ及び音データの両方又はいずれか一方を含む第1コンテンツデータを記憶している。
また,出力装置22,23は,コンテンツデータを出力するためのディスプレイやスピーカである。
このような場合において,制御部32は,リーダライタ21とICタグ10の交信状態が途切れたと判断したときに,当該交信状態が途切れたICタグ10についてリーダライタ21が読み取っていたID情報に基づいて,コンテンツデータベース41から第1コンテンツデータを読み出し,出力装置22,23に出力させることが好ましい。
上記構成のように,リーダライタ21とICタグ10の交信状態が途切れたときに,消費者が商品を手に取ったことを検知し,その消費者が興味を示している商品についての映像や音声を出力することで,消費者の購買意欲を高めることができる。従って,本発明のディジタルサイネージシステムでは,消費者が興味をもった商品についての広告を的確なタイミングで提供することができるため,消費者の興味と広告情報を効果的にマッチングさせることができる。
本発明のディジタルサイネージシステムにおいて,コンテンツデータベース41は,さらに,ID情報に関連付けて,商品が台座20に載置されているときのための画像データ及び音データの両方又はいずれか一方を含む第2コンテンツデータを記憶していることとしてもよい。
このような場合において,制御部32は,リーダライタ21とICタグ10の交信が開始したと判断したときに,当該交信が開始したICタグ10についてリーダライタ21が読み取ったID情報に基づいて,コンテンツデータベース41から第2コンテンツデータを読み出し,出力装置22,23に出力させることが好ましい。なお,上記第1コンテンツデータと第2コンテンツデータは,異なるデータであることが好ましい。
上記構成のように,本発明の好ましい形態では,消費者が商品を手に取ったときだけでなく,商品が台座に載置されているときにも,その商品に応じたコンテンツデータを出力することができる。特に,商品が台座に載置されているときに出力されているコンテンツデータと,商品が台座から離れたときに出力されているコンテンツデータを異ならせることにより,消費者が商品を手に取ることの動機付けを作り出すことができる。
本発明のディジタルサイネージシステムは,さらに,台座20の周囲の音を録音するためのマイクロフォン24を備えることとしてもよい。
このような場合において,制御部32は,リーダライタ21とICタグ10の交信状態が途切れたと判断したときに,マイクロフォン24を作動させて録音を開始する。
そして,制御部32は,マイクロフォン24により取得された録音データを,交信状態が途切れたICタグ10についてのログデータとして,管理データベース31に記録する。
このように,本発明では,台座に載置された商品のログデータを取るという構造を採用しているため,この台座にマイクロフォンを備え付けることができる。また,消費者は,台座から商品を手に取った後,台座の周囲で商品を眺めて,その商品の感想を述べることが多い。このため,台座にマイクロフォンを備え付けることで,消費者の肉声を録音することができ,商品についての感想を,その商品のログデータとして記録しておくことができる。このような消費者が商品を手に取った際に述べた第一声の感想は,その商品の良い点や悪い点を示す率直な感想であるため,今後の商品開発やマーケティングに大いに役立てることができる。
本発明のディジタルサイネージシステムにおいて,制御部32は,録音の開始から所定時間経過した後に,マイクロフォン24による録音を停止することとしても良いし,所定時間経過前であって,リーダライタ21とICタグ10の交信が再開したと判断したときに,マイクロフォン24による録音を停止することとしても良い。
上記のように,一定時間内に録音を停止することで,ログデータとして蓄積する音声データの容量が大きくなりすぎることを防止できる。また,商品を手に取った際の消費者の第一声の感想だけ録音すれば十分であるため,その録音時間は所定時間(例えば10秒)で足りると考えられる。
本発明のディジタルサイネージシステムにおいて,制御部32は,マイクロフォン24により録音された音データをテキストデータに変換する変換部を含むこととしてもよい。このような場合において,制御部32は,変換部で変換したテキストデータを,交信状態が途切れたICタグ10についてのログデータとして,管理データベース31に記録することが好ましい。
上記構成のように,音声データをテキストデータに変換した上で,管理データベース31に記録しておくことにより,ログデータのデータ容量を低減させることができる。また,商品についての消費者の感想をテキストデータとして管理することで,ログデータの一覧性を向上させることができる。
本発明のディジタルサイネージシステムによれば,消費者が商品を手に取った際のログデータをより正確に収集して,データベースに蓄積できるため,蓄積したログデータをマーケティングツールとして有効活用することが可能になる。
図1は,本発明に係るディジタルサイネージシステムの概要を示している。 図2は,ディジタルサイネージシステムのブロック図を示している。 図3は,ディジタルサイネージシステムにおける情報処理のフロー図を示している。 図4は,図1に示したディジタルサイネージシステムの応用例を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
(1.ディジタルサイネージシステムの構成)
図1は,本発明の一実施形態に係るディジタルサイネージシステム100の構成を概念的に示している。また,図2は,ディジタルサイネージシステム100の機能ブロックを示している。
図1及び図2に示されるように,本実施形態において,ディジタルサイネージシステム100は,基本的に,ICタグ10と,台座装置20と,管理コンピュータ30と,外部サーバ40とによって構成されている。ICタグ10は,複数の商品のそれぞれに取り付けて使用される。台座装置20は,商品を載置可能な天板20aを持つ筐体20bを備えている。台座装置20の筐体20b内には,商品に取り付けられたICタグ10と交信可能な複数のリーダライタ21や,映像を表示可能なディスプレイ22,音データを再生可能なスピーカ23,音声を録音可能なマイクロフォン24が備え付けられている。また,管理コンピュータ30は,シリアルバス等を介して台座装置20が備える各種機器21,22,23,24と相互に接続されており,各種情報を記憶した管理データベース31及び台座装置20の各種機器を制御するための制御部32(CPU)とを有している。なお,図1に示した実施形態では,台座装置20と管理コンピュータ30は別々の装置として描画されているが,管理コンピュータ30は,台座装置20の筐体20bの内部に構築されたものであってもよい。また,外部サーバ40は,インターネットなどの情報通信回線を通じて,管理コンピュータ30と情報の授受ができるように相互に接続されている。本実施形態において,外部サーバ40は,台座装置20のディスプレイ22やスピーカ23で出力するためのコンテンツデータを保持するコンテンツデータベース41を有する。なお,本実施形態において,コンテンツデータベース41は,外部サーバ40内に構築されているが,このコンテンツデータベース41は,管理コンピュータ30内に構築されたものであってもよい。
以下,ディジタルサイネージシステム100の各部の構成について詳しく説明する。
(1−1.ICタグ)
ICタグ10は,商品が台座装置20の天板20a上に載置されているか否か等の情報を管理するために,複数の商品のそれぞれに取り付けられる電子機器である。ICタグは,例えば,RFID(Radio
Frequency IDentification)によって実現されるものであり,電磁界や電波等を用いた非接触型の近距離無線通信によって,台座装置20が備えるリーダライタ21との交信を行う。本発明において,ICタグ10の回路は,例えば,パッシブ型,セミパッシブ型,又はこれに準ずる構造を有するものを採用できる。ICタグ10は,基本的に,ICチップ11と,アンテナ12とを備える。ICチップ11は,そのICタグ10固有のID情報を記憶した記憶部と,リーダライタ21と無線通信を行うことができる通信部とを有している。例えば,パッシブ型のICタグ10は,リーダライタ21から発信された電波を受信し,受信した電波を,アンテナ12のコイルやショットキーダイオードにより起電力に変換し,この起電力によって,ICチップ11を起動する。ICチップ11は,起動すると,記憶部に保持されている固有のID情報を読み出し,通信部を介して,リーダライタ21に対し,記憶部から読み出した固有のID情報を発信する。パッシブ型のICタグには,電波を起電力に変換して作動するものであるため,電源(例えば電池)が不要であり,製造が安価であるとともに,ほぼ恒久的に使用可能であるというメリットがある。このため,本発明においては,パッシブ型のICタグ10を使用することが好ましい。なお,本発明では,セミパッシブ型のICタグも使用可能である。セミパッシブ型のICタグは,リーダライタから発信された電波を受信し,これを契機としてICタグ内の電源を作動させる。そして,電源からの電力を利用して,ICチップを作動し,リーダライタに対して,ICチップに記憶されている固有のID情報を発信する。ICタグ10から発せられた電波は,パッシブ型であれば半径約10cm〜最大100cm程度まで到達させることができ,その電波の到達範囲は適宜調整可能である。
本発明のディジタルサイネージシステム100では,複数のICタグ10を利用することができる。複数のICタグ10は,それぞれが固有のID情報を保有しており,リーダライタ21は,そのID情報を解析することによって,現在どのICタグ10と交信しているかを把握できる。このようなICタグ10は,軽量なものであるため,接着剤等によって商品に直接貼り付けることとしてもよいし,商品の包装箱に貼り付けることとしてもよいし,商品に取り付けられている値札やラベルに取り付けることとしてもよい。なお,必ずしも,台座装置20上に載置される商品のすべてにICタグ10を取り付ける必要はない。例えば,同じ種類の商品が複数ある場合には,その種類の商品の一つにICタグ10を取り付ければよい。
(1−2.台座装置)
台座装置20は,ICタグ10の取り付けられた商品が載置される台座として機能するものである。台座装置20の筐体20bは,商品を支持する平面状の天板20aが形成されている。また,台座装置20の天板20a上,又は筐体20b内における天板20a近傍の位置には,IC用のリーダライタ21が一又は複数台配置されている。すなわち,リーダライタ21は,商品が天板20a上に載置されたときに,商品に取り付けられたICタグ10と交信が可能な範囲に設置されていればよい。リーダライタ21は,特定領域内においてICタグ10との通信を行い,ICタグ10固有のID情報を読み取ることにより,その特定領域内に存在しているICタグ10を把握する。IC用のリーダライタ21は,例えば,アンテナと,アンテナから発信する電波を介してICタグに対してコマンドを送信する送信部と,ICタグ10からのレスポンスを受信する受信部と,ICタグから読み取ったID情報を一時的に記憶するキャッシュメモリと,管理コンピュータ30とデータを通信するインターフェースと,これらを制御するCPUを備えるものを用いればよい。
本実施形態において,台座装置20は,その他に,ディスプレイ22,スピーカ23,及びマイクロフォン24を備えている。また,本実施形態において,これらの機器22,23,24は,台座装置20の筐体20bに支持されている。ディスプレイ22は,例えば,LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)や,OELD(Organic Electro Luminescence
Display;有機ELディスプレイ)のような表示装置である。また,ディスプレイ22は,プロジェクターとスクリーンを備え,画像をプロジェクターによってスクリーンに投影することで表示するものであってもよい。また,スピーカ23は,音データを再生し,放音する機能を有する。また,マイクロフォン24は,音声を集音して録音する機能を有する。これらのディスプレイ22,スピーカ23,及びマイクロフォン24は,公知のものを採用すればよい。ディスプレイ22及びスピーカ23は,管理コンピュータ30が備える制御部32からの入力信号に応じて,制御部32による制御の下,静止画データ,動画データ,及び音データを出力する。また,マイクロフォン24は,制御部32からの入力信号に応じて,録音の開始及び停止を実行し,録音した音声データを,制御部32へと送出する。なお,これらのディスプレイ22,スピーカ23,及びマイクロフォン24は,台座装置20の筐体によって支持されたものである必要はなく,台座装置20から離れて設けられたものであってもよい。
(1−3.管理コンピュータ)
管理コンピュータ30は,台座装置20に備わっている各種電子機器の制御を行うとともに,ICタグ10とリーダライタ21との交信結果に基づいて,ICタグ10の挙動に関するログデータを収集し管理する機能を持つ。本発明の管理コンピュータ30としては,通常用いられているコンピュータシステムを利用して構築すればよい。すなわち,管理コンピュータ30は,情報の入出力を行うための入出力部,情報を記憶する記憶部,制御を行う制御部(CPU),各種演算を行う演算部,及びそれぞれの要素を接続するバスなどの伝送路を含むハードウェア構成を有している。そして,管理コンピュータ30は,例えば,記憶部のメインメモリには,制御用のアプリケーションプログラムが格納され,所定の情報が入力されると,制御部(CPU)はメインメモリからアプリケーションプログラムを読み出すと共に,記憶部に記憶された各種情報を読み出して,演算部にて所定の演算を行い,適宜記憶部に記憶しながら,演算処理した情報を出力部から出力する。
本発明において,管理コンピュータ30は,上記したハードウェア構成が,ログデータを記憶するための管理データベース31と,ディジタルサイネージシステム100全体の処理を制御する制御部32として機能する。
管理データベース31は,複数のICタグ10のそれぞれに付与されている固有のID情報に関連付けて,ログデータを記憶している。ここにいう「ID情報」とは,複数のICタグ10の中から一つのICタグ10を特定するのに必要な情報であり,例えば,識別番号として記録されている情報である。また,ここにいう「ログデータ」とは,商品に取り付けられたICタグ10の挙動に関する情報であり,ICタグが付与された商品が何時どのようなタイミングで消費者に手に取られたか等の情報を含む。ログデータには,例えば,ICタグ10が取り付けられた商品の管理番号や,商品が台座に置かれた日時,商品が置かれている時間,商品が置かれた回数,商品が台座から取り上げられた日時,取り上げられている時間,取り上げられた回数等を含む。例えば,上記した商品が台座に置かれた日時,時間,及び回数に関する情報は,ICタグ10とリーダライタ21が交信しているときの情報に基づいて記録しておくことができる。また,上記した商品が台座から取り上げられた日時,時間,及び回数に関する情報は,ICタグ10とリーダライタ21の交信が途切れたときの情報に基づいて記録しておくことができる。また,ログデータには,後述するように,マイクロフォン24を介して録音された音声データや,音声データを変換することにより得られたテキストデータが含まれていてもよい。管理データベース31は,上記したログデータを,ICタグ10のID情報に関連付けて記憶している。このため,ある商品の挙動を確認したいときには,その商品に取り付けられたICタグ10のID情報に紐付けられているログデータを確認すれば,その商品が,何時どのようなタイミングで消費者に手に取られたかということをすぐに把握することが可能になる。
管理コンピュータ30の制御部32は,台座装置20のリーダライタ21から取得した情報を解析してログデータとして管理データベース31に記録すると共に,外部サーバ40のコンテンツデータベース41からコンテンツデータを読み出し,ディスプレイ22やスピーカ23を制御して出力させる等の処理を行う。制御部32によって行われる情報処理についての詳細は,後述する。
(1−4.外部サーバ)
外部サーバ40は,主として,台座装置20のディスプレイ22やスピーカ23に出力させるコンテンツデータを保持するサーバ装置である。外部サーバ40は,インターネットなど情報通信回線を通じて管理コンピュータ30と相互に接続されており,管理コンピュータ30との間でコンテンツデータの送受信を行うことができる。本実施形態では,台座装置20を制御する管理コンピュータ30と,コンテンツデータを保持する外部サーバ40とを別々のコンピュータにより構成している。これにより,例えば,コンテンツデータを修正や変更を行う際には,インターネット上の外部サーバ40の記録データを変更すれば済み,台座装置20が所在する場所に設けられた管理コンピュータ30の記録データを変更する必要がなくなるため,コンテンツデータの修正変更を簡単に行うことができるようになっている。
外部サーバ40のコンテンツデータベース41には,ディスプレイ22に表示させるための静止画や動画の画像データ,及びスピーカ23から放音するための音データを含むコンテンツデータが,ICタグ10固有のID情報に関連付けて記憶されている。コンテンツデータの種類は,上記した画像データや音データに限られるものではなく,例えば,台座装置20が照明装置を備えている場合には,この照明装置を点灯・消灯させるパターンデータが,コンテンツデータとして記憶されていてもよい。コンテンツデータは,ICタグ10のID情報に関連して,ICタグ10が取り付けられた商品の広告(プロモーションビデオ等)や,商品の仕様説明が映像や音声として記憶されていることが好ましい。
また,コンテンツデータベース41には,ICタグ10のID情報のそれぞれについて,第1コンテンツデータと,第2コンテンツデータを関連付けて記憶していることが好ましい。第1コンテンツデータとは,商品が台座装置20から離れたとき(ICタグ10とリーダライタ21の交信が途切れたとき)に出力するためのコンテンツデータである。また,第2コンテンツデータとは,商品が台座装置20に載置されたとき,又は商品が台座装置20に載置されているときに出力するためのコンテンツデータである。第1コンテンツデータと第2コンテンツデータは同じデータであってもよいが,商品が台座装置20から離れたときと,商品が台座装置20に載置されているときの演出を異ならせて消費者の購買意欲を高めるために,第1コンテンツデータと第2コンテンツデータは異なるデータであることが好ましい。このように,本発明では,ICタグ10のID情報に関連付けて,2種類のコンテンツデータを記憶しておくことも可能である。
(2.ディジタルサイネージシステムの処理フロー)
続いて,図3を参照して,本発明に係るディジタルサイネージシステム100の処理フローについて説明する。ここでは,管理コンピュータ30の制御部32によって行われる制御処理のフローを中心に説明を行う。
図3に示されるように,まず,制御部32によって,新しい商品が台座装置20に載置されたことが検出される(ステップS1)。すなわち,商品のそれぞれには,ICタグ10が取り付けられており,商品にICタグ10を取り付ける初期登録作業においては,ICタグ10のID情報と商品固有の管理番号とが関連付けて管理データベース31に登録されている。ICタグ10を有する商品が,台座装置20に載置されると,台座装置20に備えられているリーダライタ21が,ICタグ10と交信を開始する。ICタグ10は,アンテナ12を介してリーダライタ21から発せられている電波を受信すると,ICチップ11を起動させて,ICチップ11の記憶部に記憶されている固有のID情報を読み出し,ICチップ11の通信部を介して,読み出したID情報をリーダライタ21へと送信する。リーダライタ21は,ICタグ10からID情報を受信すると,そのID情報を,管理コンピュータ30の制御部32へと送出する。そして,制御部32は,リーダライタ21によって読み取ったICタグ10のID情報を解析し,管理データベース31の記憶情報と照合することにより,台座装置20に載置された商品を特定することができる。これにより,制御部32によって,新しい商品が台座装置20に載置されたことが検出される。なお,ICタグ10とリーダライタ21は,商品が台座装置20に載置されている限り,相互間の交信状態を継続させる。
制御部32は,台座装置20に商品が載置されたことを検出すると,その載置された日時に関する情報などをログデータとして管理データベース31に記録する(ステップS2)。例えば,制御部32は,商品が台座装置20に載置された日時を管理データベース31に
記録すると共に,商品が台座装置20に載置された回数をカウントアップすることが好ましい。また,制御部32は,商品が台座装置20に載置されている時間を計測するために,台座装置20に商品が載置されたことを検出したときに,タイマーを作動させることとしてもよい。
また,制御部32は,台座装置20に商品が載置されたことを検出すると,外部サーバ40にアクセスし,その商品に関するコンテンツデータ(第2コンテンツデータ)を読み出して,ディスプレイ22やスピーカ23に出力させる(ステップS3)。すなわち,制御部32は,商品に取り付けられているICタグ10のID情報に基づいて外部サーバ40のコンテンツデータベース41を照会し,このID情報に関連付けられているコンテンツデータを読み出す。なお,上述のように,コンテンツデータベース41において,一のID情報に関連付けて,2種類のコンテンツデータが記憶されている場合には,商品が台座装置20に載置されているときに出力するための第2コンテンツデータを読み出す。制御部32は,第2コンテンツデータを読み出すと,そのデータをディスプレイ22やスピーカ23へと送出して,画像データや音データを出力させる。これにより,消費者は,台座装置20に実際に載置されている商品に関連したコンテンツデータを視聴することができる。
その後,制御部32は,商品が台座装置20から離れたか否かを判断する(ステップS4)。制御部32は,商品に取り付けられているICタグ10と,台座装置20に搭載されているリーダライタ21の交信状態が継続しているか否かを監視することにより,商品が台座装置20から離れたか否かを判断できる。例えば,消費者が商品を手にとって台座装置20から持ち上げると,ICタグ10とリーダライタ21との交信状態が途切れるため,この交信状態が途切れたときに,制御部32は,商品が台座装置20から離れたと判断できる。また,制御部32は,リーダライタ21と交信を行っていたICタグ10の識別情報を確認することで,台座装置20から離れた商品を特定できる。制御部32は,商品が台座装置20から離れたと判断したときに,ステップS5の処理に移行する。他方,制御部32は,ICタグ10とリーダライタ21の交信が継続している限りは,商品が台座装置20から離れていないと判断できる。制御部32は,商品が台座装置20から離れたと判断している限りは,ステップS3におけるコンテンツデータ(第2コンテンツデータ)の出力処理を継続することが好ましい。
続いて,制御部32は,商品が台座装置20から離れたと判断したときに,その台座装置20から離れた商品に関する情報を,ログデータとして管理データベース31に記録する(ステップS5)。例えば,制御部32は,台座装置20から離れた商品に取り付けられているICタグ10のID情報に関連付けて,商品が台座装置20から離れた日時を管理データベース31に記録すると共に,商品が台座装置20から離れた回数をカウントアップすることが好ましい。また,制御部32は,商品が台座装置20から離れたことを検出したときに,商品の載置時間を計測しているタイマーをストップさせて,タイマーにより計測された時間を,商品が台座装置20に載置されていた時間として,管理データベース31に記録することもできる。
また,制御部32は,台座装置20から商品が離れたことを検出すると,外部サーバ40にアクセスし,その商品に関するコンテンツデータ(第1コンテンツデータ)を読み出して,ディスプレイ22やスピーカ23に出力させる(ステップS6)。すなわち,制御部32は,台座から離れた商品に取り付けられているICタグ10のID情報に基づいて外部サーバ40のコンテンツデータベース41を照会し,このID情報に関連付けられているコンテンツデータを読み出す。上述のように,コンテンツデータベース41において,一のID情報に関連付けて,2種類のコンテンツデータが記憶されている場合には,商品が台座装置20から離れたときに出力するための第1コンテンツデータを読み出す。制御部32は,第1コンテンツデータを読み出すと,そのデータを,ディスプレイ22やスピーカ23へと送出して,画像データや音データを出力させる。これにより,消費者は,台座装置20から商品を手にとったときに,その手に持っている商品に関連したコンテンツデータを視聴することができる。例えば,消費者は,まず,商品が台座装置20に載置されている状態において,ディスプレイに表示されている映像に興味をもって近づいてくる。そして,消費者がその商品を手にとった瞬間に,ディスプレイの表示が変わり,より消費者に対して商品の良さをアピールできる映像が表示される。このため,本発明では,消費者が実際に商品を手に持った状態にあるときに,消費者に対して商品のプロモーションビデオや商品の仕様説明を視聴させることができるため,購買意欲を効果的に高めることができる。また,制御部32は,商品が台座装置20から離れている時間を計測するために,台座装置20に商品が離れたことを検出したときに,タイマーを作動させることとしてもよい。
その後,制御部32は,商品が台座装置20に置き直されたか否かを判断する(ステップS7)。制御部32は,商品に取り付けられているICタグ10と,台座装置20に搭載されているリーダライタ21の交信状態が再開したか否かを監視することにより,一度持ち上げられた商品が台座装置20に再度置き直されたか否かを判断できる。具体的に説明すると,制御部32は,リーダライタ21との交信が途絶えたICタグ10のID情報を保持している。また,制御部32は,リーダライタ21とICタグの交信が開始したときに,その交信が開始したICタグのID情報と,リーダライタ21との交信が途絶えたICタグ10のID情報とが一致するかどうかを確認することで,台座装置20に載置された商品が,台座装置20から一度取り上げられて再び置き直されたものであるのか,それとも商品が新たに台座装置20に載置されたものであるのかを判別できる。すなわち,交信を開始したICタグのID情報と,リーダライタ21との交信が途絶えたICタグ10のID情報とが一致したときに,制御部32は,商品が台座装置20から一度取り上げられて再び置き直されたものであると判断できる。また,制御部32は,リーダライタ21との交信を再開したICタグ10の識別情報を確認することで,台座装置20に置き直された商品を特定できる。制御部32は,商品が台座装置20に置き直されたと判断したときに,ステップS8の処理に移行する。なお,制御部32は,新たな商品が台座装置に載置されたものであると判断したときには,ステップS1の処理を開始する。他方,制御部32は,ICタグ10とリーダライタ21の交信が途絶えている限りは,商品が台座装置20から取り上げられた状態が継続しているものと判断できる。制御部32は,商品が台座装置20から離れた状態にある間は,ステップS6におけるコンテンツデータ(第1コンテンツデータ)の出力処理を継続する。
なお,制御部32は,例えば,ICタグ10とリーダライタ21の交信が途絶えて所定時間(例えば1分〜10分)が経過したときや,一つのコンテンツデータの再生が終了したと判断したときには,ICタグ10が取り付けられた商品が購入されたか,台座装置20とは別の場所に運ばれたと判断し,コンテンツデータ(第1コンテンツデータ)の出力処理を終了することとしてもよい。この場合,制御部32は,台座装置20に載置されている他の商品に対応したコンテンツデータを出力することとしてもよいし,ディスプレイ22等に映像を表示することを止めてもよいし,コンテンツデータベース41に記憶されているコンテンツデータをランダム又は所定の優先順位に従って出力することとしてもよい。
続いて,制御部32は,商品が台座装置20に置き直されたと判断したときに,その台座装置20に置き直された商品に関する情報を,ログデータとして管理データベース31に記録する(ステップS8)。例えば,制御部32は,台座装置20に置き直された商品に取り付けられているICタグ10のID情報に関連付けて,商品が台座装置20に置き直された日時を管理データベース31に記録すると共に,商品が台座装置20に載置された回数をカウントアップすることが好ましい。また,制御部32は,商品が台座装置20に置き直されたことを検出したときに,商品の離脱時間を計測しているタイマーをストップさせて,タイマーにより計測された時間を,商品が台座装置20から離れていた時間として,管理データベース31に記録することもできる。ステップS8において,管理データベース31に記憶されているログデータを更新した後,制御部32は,ステップS3における処理に戻り,台座装置20に載置されている商品に応じて,コンテンツデータ(第2コンテンツデータ)の出力を再開する。
次に,図3のフロー図のステップS9〜S13に示されている録音処理について説明する。
図3に示されるように,制御部32は,商品が台座装置20から離れたと判断したときに,台座装置20に備え付けられているマイクロフォン24を作動させて,録音を開始する(ステップS9)。また,この際,制御部32は,台座装置20から離れた商品に関し,そのICタグ10のID情報を保持しておく。これは,後の工程で,マイクロフォン24によって録音された音声データを,台座装置20から離れた商品等に関連付けられるログデータとして,管理データベース31に記録するためである。また,制御部32は,録音時間を計測するために,マイクロフォン24による録音を開始したときに,タイマーを作動させる。
その後,制御部32は,ステップS7と同様に,商品が台座装置20に置き直されたか否かを判断する(ステップS10)。制御部32は,商品に取り付けられているICタグ10と,台座装置20に搭載されているリーダライタ21の交信状態が再開したか否かを監視することにより,一度持ち上げられた商品が台座装置20に再度置き直されたか否かを判断できる。具体的に説明すると,制御部32は,リーダライタ21との交信が途絶えたICタグ10のID情報を保持している。そして,制御部32は,リーダライタ21とICタグの交信が開始したときに,その交信が開始したICタグのID情報と,リーダライタ21との交信が途絶えたICタグ10のID情報とが一致するかどうかを確認することで,商品が台座装置20から一度取り上げられて再び置き直されたものであるのか,それとも商品が新たに台座装置20に載置されたものであるのかを判別できる。また,制御部32は,リーダライタ21との交信を再開したICタグ10の識別情報を確認することで,台座装置20に置き直された商品を特定できる。制御部32は,商品が台座装置20に置き直されたと判断したときに,ステップS12へと移行し,マイクロフォン24による録音を停止する(ステップS12)。なお,制御部32は,新たな商品が台座装置に載置されたものであると判断したときには,録音は停止せずに,上述したステップS1の処理を開始する。他方,制御部32は,ICタグ10とリーダライタ21の交信が途絶えており,商品が置き直されていないと判断したときに,ステップS11へと移行する。
制御部32は,ICタグ10とリーダライタ21の交信が途絶えている状態にあるときに,ステップS9において計時を開始したタイマーの計測時間に基づいて,録音開始から所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS11)。録音時間は,例えば,5秒〜60秒,又は10秒〜30秒程度とすればよい。制御部32は,タイマーの計測時間に基づいて,録音開始から所定時間が経過したと判断したときに,ステップS12へと移行し,マイクロフォン24による録音を停止する(ステップS12)。
制御部32は,ステップS12において録音を停止した後,マイクロフォン24によって取得した録音データ又はこれに準ずるデータを,管理データベース31に記録する(ステップS13)。すなわち,商品が台座装置20から取り上げられたときに,その商品に取り付けられたICタグ10のID情報を保持しているため,マイクロフォン24によって取得した録音データ等を,このICタグ10のID情報に関連するログデータとして,管理データベース31に記録することができる。これにより,商品を取り上げた際に消費者が述べた感想の音声データを,その商品に関連するログデータとして記録しておくことができる。ログデータとして記録した音声データは,今後の商品開発や販売促進戦略に活用することができる。
また,制御部32は,ステップS13において,マイクロフォン24によって取得した録音データをテキストデータへと変換し,このテキストデータを,商品に関するログデータとして管理データベース31に記録しておくこともできる。すなわち,制御部32は,録音データを解析して,その録音データの中から人の音声データを抽出し,抽出した音声データをテキストデータに置き換えるための変換部を有していてもよい。録音データをテキストデータに変換する技術は公知である。本発明では,公知の技術を制御部32の変換部として利用すればよい。このように,音声データをテキストデータに変換した上で,管理データベース31に記録しておくことにより,ログデータのデータ容量を低減させることができる。また,音声データを再生には時間がかかるものであるが,商品についての消費者の感想をテキストデータとして管理しておくことで,ログデータの一覧性を向上させることができる。
以上の通り,本発明のディジタルサイネージシステム100によれば,消費者が商品を手に取った際のログデータをより正確に収集して,データベースに蓄積できるため,蓄積したログデータをマーケティングツールとして有効活用することが可能になる。
また,図4には,ディジタルサイネージシステム100の応用例が示されている。図4に示された応用例は,商品を載置した台座装置20の位置に応じて,ディスプレイ22等に表示されるコンテンツデータを異ならせるという知見に基づくものである。すなわち,ICタグ10とリーダライタ21の交信が途切れたとき出力される第1コンテンツデータや,ICタグ10とリーダライタ21の交信状態にあるときに出力される第2コンテンツデータは,ICタグ10と交信を行っていたリーダライタ21に応じて変化させることもできる。
例えば,図4に示されるように,台座装置20は,複数のリーダライタ21を備えることができる。例えば,台座装置20が,4つのリーダライタ21を備えていたとして,この4つのリーダライタ21を,それぞれ,第1リーダライタ21A,第2リーダライタ21B,第3リーダライタ21C,第4リーダライタ21Dとする。そして,外部サーバ40のコンテンツデータベース41には,ICタグ10がリーダライタ21から離れたとき出力される第1コンテンツデータを,ICタグ10が,第1リーダライタ21Aから離れたときのものと,第2リーダライタ21Bから離れたときのものと,第3リーダライタ21Cから離れたときのものと,第4リーダライタ21Dから離れたときのもののように,それぞれのリーダライタ21A〜Dの識別情報と関連付けて,複数種類記憶しておく。ICタグ10がリーダライタ21に近づいたときに出力される第2コンテンツデータについても同様に,リーダライタ21A〜Dの識別情報と関連付けて,複数種類記憶しておくことができる。そして,管理コンピュータ30の制御部32は,ICタグ10がどのリーダライタ21との交信を開始し,その交信が途切れたかということ判断することにより,外部サーバ40のコンテンツデータベース41から読み出すコンテンツデータ(第1コンテンツデータ又は第2コンテンツデータ)を選択し,ディスプレイ22やスピーカ23に出力させる。
一例を説明すると,制御部32は,ICタグ10が第3リーダライタ21Cとの交信を開始したときに,ICタグ10のID情報を読み取ると共に,その第3リーダライタ21Cの識別情報を取得する。そして,ICタグ10のID情報と第3リーダライタ21Cの識別情報に基づいて,ICタグ10固有のID情報に関連付けてコンテンツデータベース41に記憶されている複数種類の第2コンテンツデータの中から,第3リーダライタ21Cの識別情報と関連付けられているものを選択して読み出し,ディスプレイ22やスピーカ23に出力させる。これにより,商品を載置した台座装置20の位置に応じて,ディスプレイ22等に表示されるコンテンツデータを異ならせることができ,消費者に対し,商品を手に取る楽しみを与えることができる。
また,商品を載置する位置によっては,ICタグ10が複数のリーダライタ21と交信を開始することも考えられる。その場合,制御部32は,複数のリーダライタ21のそれぞれが受信している電波の受信強度に基づいて,受信強度の最も強いリーダライタ21を判定すればよい。そして,制御部32は,受信強度の最も強いリーダライタ21の近くに,ICタグ10が取り付けられた商品が置かれていると判断し,その受信強度の最も強いリーダライタ21の識別情報と,ICタグ10固有のID情報に基づいて,コンテンツデータベース41から一のコンテンツデータを読み出すようにすればよい。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態を中心に説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,コンピュータを利用したディジタルサイネージシステムに関するものである。このため,本発明は,情報技術の産業において好適に利用しうる。
10…ICタグ 11…ICチップ 12…アンテナ
20…台座装置 20a…天板 20b…筐体
21…リーダライタ 22…ディスプレイ 23…スピーカ
24…マイクロフォン 30…管理コンピュータ 31…管理データベース
32…制御部 40…外部サーバ 41…コンテンツデータベース
100…ディジタルサイネージシステム

Claims (5)

  1. 一又は複数の商品のそれぞれに取り付けられるICタグ(10)と,
    前記商品が載置される台座(20)と,
    を備えるディジタルサイネージシステム(100)であって,
    前記ICタグ(10)は,
    固有のID情報を記憶したICチップ(11)と,
    前記ICチップ(11)に接続されたアンテナ(12)と,を含み,
    前記台座(20)は,
    前記商品が前記台座(20)上に載置されている状態において,前記ICタグ(10)と交信し,前記ICチップ(11)に記憶されているID情報を読み取り可能な複数のリーダライタ(21)を含み,
    前記ディジタルサイネージシステム(100)は,さらに,
    前記ID情報に関連付けて,前記ICタグ(10)が前記台座(20)から離れたことに関するログデータを記憶する管理データベース(31)と,
    前記ID情報に関連付けて,前記商品が前記台座(20)から離れたときのための画像データ及び音データの両方又はいずれか一方を含む第1コンテンツデータと,前記商品が前記台座(20)に載置されているときのための画像データ及び音データの両方又はいずれか一方を含む第2コンテンツデータであって前記第1コンテンツデータと異なるものとを記憶するコンテンツデータベース(41)と,
    前記第1コンテンツデータ及び前記第2コンテンツデータを出力するための出力装置(22,23)と,
    前記商品が前記台座(20)から離れ,前記リーダライタ(21)と前記ICタグ(10)の交信状態が途切れたと判断したときに,当該交信状態が途切れたICタグ(10)についてのログデータを,前記管理データベース(31)に記録する制御部(32)と,を含み,
    前記コンテンツデータベース(41)は,前記ID情報ごとに,前記第1コンテンツデータを,前記複数のリーダライタ(21)の識別情報と関連付けて複数種類記憶しており,
    前記制御部(32)は,
    特定のリーダライタ(21)と前記ICタグ(10)の交信状態が途切れたと判断したときに,当該交信状態が途切れたICタグ(10)について前記特定のリーダライタ(21)が読み取っていたID情報,及び前記特定のリーダライタ(21)の識別情報に基づいて,前記コンテンツデータベース(41)から読み出す1つの前記第1コンテンツデータを選択し,選択した前記第1コンテンツデータを前記コンテンツデータベース(41)から読み出し,前記出力装置(22,23)に出力させ,
    前記リーダライタ(21)と前記ICタグ(10)の交信が開始したと判断したときに,当該交信が開始したICタグ(10)について前記リーダライタ(21)が読み取ったID情報に基づいて,前記コンテンツデータベース(41)から前記第2コンテンツデータを読み出し,前記出力装置(22,23)に出力させる
    ディジタルサイネージシステム。
  2. 前記台座(20)の周囲の音を録音するためのマイクロフォン(24)を,さらに備え,
    前記制御部(32)は,
    前記リーダライタ(21)と前記ICタグ(10)の交信状態が途切れたと判断したときに,前記マイクロフォン(24)を作動させて録音を開始するとともに,
    前記マイクロフォン(24)により取得された録音データを,前記交信状態が途切れたICタグ(10)についてのログデータとして,前記管理データベース(31)に記録する
    請求項1に記載のディジタルサイネージシステム。
  3. 前記制御部(32)は,
    前記録音の開始から所定時間経過した後に,前記マイクロフォン(24)による録音を停止するか,又は
    前記所定時間経過前であって,前記リーダライタ(21)と前記ICタグ(10)の交信が再開したと判断したときに,前記マイクロフォン(24)による録音を停止する
    請求項2に記載のディジタルサイネージシステム。
  4. 前記制御部(32)は,
    前記マイクロフォン(24)により録音された音データをテキストデータに変換する変換部を含み,
    前記テキストデータを,前記交信状態が途切れたICタグ(10)についてのログデータとして,前記管理データベース(31)に記録する
    請求項2又は請求項3に記載のディジタルサイネージシステム。
  5. 前記コンテンツデータベース(41)は,さらに,前記ID情報ごとに,前記第2コンテンツデータを,前記複数のリーダライタ(21)の識別情報と関連付けて複数種類記憶しており,
    前記制御部(32)は,さらに,
    特定のリーダライタ(21)と前記ICタグ(10)の交信が開始したと判断したときに,当該交信が開始したICタグ(10)について前記特定のリーダライタ(21)が読み取ったID情報,及び前記特定のリーダライタ(21)の識別情報に基づいて,前記コンテンツデータベース(41)から読み出す1つの前記第2コンテンツデータを選択し,選択した前記第2コンテンツデータを前記コンテンツデータベース(41)から読み出し,前記出力装置(22,23)に出力させる
    請求項1に記載のディジタルサイネージシステム。
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