JP6148363B2 - 処理液供給方法 - Google Patents

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JP6148363B2 JP2016031259A JP2016031259A JP6148363B2 JP 6148363 B2 JP6148363 B2 JP 6148363B2 JP 2016031259 A JP2016031259 A JP 2016031259A JP 2016031259 A JP2016031259 A JP 2016031259A JP 6148363 B2 JP6148363 B2 JP 6148363B2
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Description

この発明は、ノズルに処理液を供給する方法に関する。処理液を用いた処理の対象になる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などの基板が含まれる。
半導体装置や液晶表示装置の製造工程には、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基
板などの基板に対して処理液を用いた処理を施す基板処理装置が用いられる。このような
基板処理装置には、複数枚の基板に対して一括して処理を施すバッチ型のものと、1枚ず
つの基板に対して処理を施す枚葉型のものとがある。
枚葉型の基板処理装置は、基板をほぼ水平に保持して回転させるスピンチャックと、こ
のスピンチャックに保持された基板に対して処理液を供給する処理液ノズルとを備えてい
る。
図6は、処理液の供給のための構成を示す図解的な図である。処理液ノズル1には、処
理液配管5が接続され、この処理液配管5には処理液バルブ6が介装されている。そして
、この処理液バルブ6の開閉によって、基板Wへの処理液10の供給および供給停止を制
御するようになっている。
処理液ノズル1は、水平部2と、この水平部2から垂下した垂下部3とを有し、垂下部
3の下端が処理液吐出口4となっている。
処理液バルブ6と処理液ノズル1との間の処理液配管5からは、所定の分岐位置で吸引
配管7が分岐している。この吸引配管7は、吸引バルブ8を介して吸引装置に接続されて
いる。処理液バルブ6を閉じて処理液10の供給を停止するときには、吸引バルブ8が開
かれ、処理液バルブ6よりも処理液ノズル1側の処理液配管5内の処理液が吸引される。
処理液の吸引は、処理液先端面が水平部2にある所定の待機位置に後退するまで行われる
特開2005−277211号公報
この場合、処理液先端面が水平部2に後退した時点で吸引バルブ8が閉じられる。
ところで、処理液バルブ6を閉じる際には、処理液配管5の処理液10の流通をいきな
り止めるので(流速の急速な変化が生じるので)、いわゆるウォーターハンマー現象が発
生し、処理液配管5の管内圧力が異常上昇するおそれがある。
ウォーターハンマー現象は、流体(すなわち処理液)の流れの運動エネルギーが圧力エ
ネルギーに変換され、その圧力エネルギーの逃げ道がない場合に生じる。図6に示す構成
では、処理液バルブ6を閉じた直後の状態では、処理液バルブ6と前記の分岐位置との間
の処理液配管25内には処理液が満たされているとともに、吸引バルブ8よりも下流側の
吸引配管7内にも処理液が満たされているので、圧力エネルギーの逃げ場がない。そのた
め、処理液バルブ6を閉じ動作によって、処理液配管5にウォーターハンマー現象が発生
するおそれがある。そして、この場合、処理液配管5にはウォーターハンマー現象に起因
する振動が発生し、その振動が処理液ノズル1に伝播する。図7は、ウォーターハンマー
現象が発生した後の処理液ノズル1内の状態を示す図である。図7(a)は、この場合の
垂下部3内の状態を示す横断面図であり、図7(b)は、図7(a)の後の吸引状態を示
す処理液ノズル1の縦断面図である。
図7(a)に示すように、処理液ノズル1からの振動が処理液に伝わると、垂下部3の
下端部にある処理液10が周方向に分散(ブレイク)して複数の液滴10Aを形成し、各
液滴10Aが当該垂下部3の内壁に付着するようになる。
その後、吸引バルブ8による吸引に伴って、処理液先端面は上昇するが、図7(b)に
示すように、垂下部3の内壁に付着した処理液の液滴10Aは、その分散状態のまま残留
し、垂下部3の内壁に処理液の液滴10Aだけが付着するようになる。この場合、この液
滴10Aが垂下部3の内壁を伝って処理液吐出口4から落下し、基板W上にぼた落ちする
懸念がある。
処理液供給停止タイミング後に処理液の液滴10Aが基板W上にぼた落ちした場合には
、基板W上の処理液の液滴10Aは、乾燥のための基板Wの高速回転による遠心力を受け
て多数の微小液滴に***しつつ基板Wの表面を放射状に移動する。これにより、図8に示
すように、基板Wの上面に多数の筋状のパーティクルPが放射状に形成される。
このような基板処理不良は、処理後の基板Wを検証して初めて発見されることが多く、
ロット単位で多数の処理不良基板が生じ、大きな損失を招くという問題がある。
ノズル(処理液ノズル)の振動に起因する処理液液滴のぼた落ちは、処理液供給配管(処理液配管)のウォーターハンマー現象を、その直接の原因としている。そのため、ノズルからの処理液のぼた落ちを抑制または防止するために、処理液供給配管におけるウォーターハンマー現象の発生を抑制または防止することが望ましい。
そこで、この発明の目的は、処理液供給配管におけるウォーターハンマー現象の発生を抑制または防止できる処理液供給方法を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板を処理するための処理液を吐出するノズルと、このノズルに接続され、当該ノズルに処理液を供給する処理液供給配管と、前記処理液供給配管に介装され、前記ノズルへの処理液の供給およびその停止を切り換えるための処理液バルブと、この処理液バルブと前記ノズルとの間に設定された分岐位置で前記処理液供給配管に分岐接続され、前記処理液供給配管内の処理液を吸引して排出するための吸引配管と、この吸引配管内を吸引する吸引手段と、前記吸引配管に介装され、当該吸引配管を開閉するための吸引バルブとを備える基板処理装置において実行される処理液供給方法であって、前記処理液バルブが閉じられた状態で前記吸引バルブを開くことにより、前記吸引手段により、前記処理液バルブよりも下流側の前記処理液供給配管内および前記吸引バルブと前記分岐位置との間の前記吸引配管内を吸引し、前記処理液バルブよりも下流側の前記処理液供給配管および前記吸引バルブと前記分岐位置との間の前記吸引配管から処理液が排除された後に前記吸引バルブを閉じる吸引工程と、前記吸引工程の終了後、前記吸引バルブを閉じながら前記処理液バルブを開いて前記処理液供給配管に処理液を供給する吸引後供給工程とを含み、前記吸引配管への処理液の進入を阻止すべく、前記吸引後供給工程は、前記吸引バルブを閉じた状態を維持しながら実行する、処理液供給方法である。
請求項2記載の発明は、前記吸引工程の開始に先立って、前記処理液バルブを開いて前記処理液供給配管に処理液を供給する吸引前供給工程をさらに含む、請求項1記載の処理液供給方法である。
請求項3記載の発明は、前記吸引前供給工程は、前記処理供給配管内の処理液を廃棄するためのプリディスペンスのために前記処理液供給配管に処理液を供給する、請求項2記載の処理液供給方法である。
請求項4記載の発明は、前記吸引工程は、前記吸引バルブの開成から所定時間が経過したことに基づいて前記吸引バルブを閉じる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理液供給方法である。
請求項5記載の発明は、前記吸引工程は、前記吸引バルブと前記分岐位置との間の前記吸引配管内の所定位置における処理液の不存在を処理液検出手段が検出したことに基づいて前記吸引バルブを閉じる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理液供給方法である。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の構成を模式的に示す図である。 処理液配管および吸引配管内の状態を説明するための図である(その1)。 図1に示す基板処理装置により実施される吸引処理の一例を説明するためのフローチャートである。 処理液配管および吸引配管内の状態を説明するための図である(その2)。 図1に示す基板処理装置により実施される吸引処理の他の例を説明するためのフローチャートである。 処理液の供給のための従来技術の図解的な図である。 処理液配管にウォーターハンマー現象が発生した後の処理液ノズル内の状態を示す図である。 基板処理不良の一例を示す図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置100の構成を模式的に示す図である

この基板処理装置100は、半導体ウエハ等の円形の基板Wに処理液を供給して基板Wを
処理するためのものである。この基板処理装置100は、内部で基板Wが処理される処理
室51と、この処理室51に向けて処理液を供給するための処理液ユニット52とを備え
ている。
処理室51内には、スピンチャック11と、処理液ノズル12と、リンス液ノズル13
と、ノズル保持機構16とが収容されている。スピンチャック11は、基板Wをほぼ水平
に保持して鉛直軸線まわりに回転可能なスピンベース14と、このスピンベース14を鉛
直軸線まわりに回転させる回転駆動機構15とを含む。
ノズル保持機構16は、ほぼ鉛直方向に沿って配置された回動軸18と、この回動軸1
8に対して水平方向に沿って取り付けられた揺動アーム19と、回動軸18を鉛直軸線ま
わりに所定の回動角度範囲で往復回動させることによって揺動アーム19を揺動させる揺
動駆動機構20とを備えている。揺動アーム19の先端部には、処理液ノズル12が保持
されている。したがって、揺動駆動機構20を作動させて、揺動アーム19を水平面に沿
って揺動させることにより、処理液ノズル12から供給される処理液の着液点は、スピン
チャック11に保持された基板Wの回転中心および周端縁を含む円弧形状の軌跡22を描
いて移動することになる。これによって、処理液ノズル12は基板Wの上面全域をスキャ
ンしながら処理液を供給する。
処理液ユニット52には、処理液供給機構17が収容されている。処理液供給機構17
は、処理液ノズル12に処理液を供給する処理液配管(処理液供給配管)25と、処理液
を貯留した処理液タンク26と、処理液タンク26から処理液を汲み出して処理液配管2
5へと送り込むポンプ27とを備えている。処理液配管25には、処理液の供給/停止を
切り換えるための処理液バルブ28、処理液の流量を計測するための流量計29、および
処理液配管25に送り込まれる処理液の温度を調整するための温度調節器30が介装され
ている。
処理液配管25は、処理液ユニット52を出て処理室51に入り、この処理室51内で
処理液ノズル12に接続されている。処理液配管25と処理液ノズル12とは、別部品で
あってもよいし、処理液配管25の先端部を処理液ノズル12として用いてもよい。すな
わち、同一部品で処理液配管25および処理液ノズル12を構成することもできる。
処理液配管25において温度調節器30と処理液バルブ28との間には、処理液を処理
液タンク26へと帰還させるためのリターン配管31が分岐接続されている。処理液バル
ブ28が閉じられているときには、ポンプ27によって汲み出された処理液は、温度調節
器30を通り、さらにリターン配管31を通って処理液タンク26へと帰還されることに
よって循環される。この処理液の循環によって、処理液の温度を基板Wの処理に適した一
定の温度に保持することができる。
一方、処理液バルブ28の下流側、この実施形態では流量計29の下流側に設定された
分岐位置36には、それよりも下流側の処理液配管25内の処理液を吸引するための吸引
配管32が分岐接続されている。この実施形態では、分岐位置36は、処理液ユニット5
2内に設定されている。吸引配管32には、吸引バルブ33および流量調節バルブ24が
分岐位置36側からこの順に介装されており、吸引配管32の先端(他端)が吸引装置(
吸引手段)34へと接続されている。この実施形態では、吸引装置34は常時作動状態と
されている。
吸引バルブ33と分岐位置36との間の吸引配管32には、吸引配管32内の処理液の
存否を所定の液検出位置42で検出するための液検出センサ(処理液検出手段)41が配
置されている。液検出センサ41は、たとえば静電容量型のセンサによって構成されてお
り、吸引配管32の外周壁(図示しない)に直付け配置または近接配置されている。液検
出センサ41は、液検出位置42の周囲の吸引配管32内の処理液の存否を検出し、その
検出結果に応じた信号を出力するものである。液検出位置42よりも処理液先端面が前進
している(処理液ノズル12側にある)とき、処理液が検出され、一方、液検出位置42
よりも処理液先端面が後退している(吸引装置34側にある)とき、処理液が検出されな
いことになる。
基板処理装置100の各部を制御するために、制御ユニット55が備えられている。この制御ユニット55には、液検出センサ41の出力が与えられるようになっている。制御ユニット55は、さらに、回転駆動機構15、揺動駆動機構20、吸引装置34および温度調節器30の動作を制御し、また、処理液バルブ28および吸引バルブ33を開閉制御し、流量計29の出力をモニタし、流量調節バルブ24を開度制御する。
スピンチャック11の側方には、基板Wの処理に先立ち、処理液ノズル12から処理液
をプリディスペンスするためのプリディスペンスポッド38が配置されている。このプリ
ディスペンスポッド38は、処理液ノズル12からプリディスペンスされる処理液を受け
て、排液配管39へと導くようになっている。処理液のプリディスペンスを行うことによ
り、処理液配管25内に非温度調節状態の処理液が存在していれば、これを予め排出し尽
くした後に、処理液ノズル12は、適切に温度調節された処理液を処理開始当初から基板
Wに供給できる。
次に、基板処理装置100の動作について説明する。
未処理の基板Wは、基板搬送ロボット(図示しない)によって、処理室51内へと搬入され、スピンチャック11に受け渡される。基板搬送ロボットのハンドが処理室51から退出した後、回転駆動機構15によってスピンチャック11のスピンベース14が回転される。したがって、スピンチャック11に保持された基板Wが鉛直軸線まわりに回転される。揺動アーム19は、初期状態において、処理液ノズル12をプリディスペンスポッド38上に配置した退避位置にある。この状態で、処理液バルブ28が一定時間だけ開かれることにより、処理液バルブ28よりも上流側の処理液が処理液配管25を介して処理液ノズル12へと導かれ、処理液配管25内は温度調節された状態の処理液で満たされる(吸引前供給工程)
このプリディスペンスを終了すると、処理液バルブ28が閉じられ、代わって、吸引バルブ33が開かれる。これにより、常時作動状態とされている吸引装置34の働きが有効化され、分岐位置36と処理液ノズル12との間の処理液配管25内に存在する処理液が吸引して排除される(吸引工程)。吸引バルブ33は、所定時間だけ開成状態とされた後に閉成される。その後、揺動駆動機構20が作動され、揺動アーム19がスキャン開始位置へと移動させられる。スキャン開始位置は、たとえば、処理液ノズル12が基板Wの回転中心の直上に配置される位置であってもよいし、処理液ノズル12が基板Wの周縁部の直上に配置される位置であってもよい。
この状態から、処理液バルブ28が開かれる。それとともに、揺動駆動機構20は、基板Wの回転中心およびその周端部を含む所定の揺動範囲(基板Wの半径に相当する範囲または直径に相当する範囲)にわたって処理液の着液点が移動するように、往復揺動させられる。これにより、処理液配管25を介して処理液ノズル12から吐出される処理液が基板Wの全域に導かれ、この基板Wの表面に対する処理が行われる(吸引後供給工程)
処理液タンク26に処理液としてふっ酸などの薬液を貯留し、この薬液を処理液ノズル
12から基板W上に吐出した後には、揺動アーム19は、上述の退避位置へと退避させら
れ、その後、リンス液ノズル13から基板Wの回転中心に向けて純水(脱イオン水)その
他のリンス液が供給される。このリンス液は、回転状態の基板W上で遠心力を受けてその
全域へと広がり、基板W上の薬液を置換することになる。
こうして一定時間のリンス処理を行った後には、リンス液の供給を停止するとともに、
回転駆動機構15によりスピンチャック11を高速回転させて、基板Wの表面の液滴を振
り切るための乾燥処理が行われる。この乾燥処理の後、基板搬送ロボットにより、処理済
の基板Wが処理室51から払い出される。
前述のようにプリディスペンスにおける処理液の吐出停止時には、吸引装置34により
、処理液配管25内の処理液が吸引される。図2は、プリディスペンス時における処理液
配管25および吸引配管32内の状態を説明するための図である。図3は、プリディスペ
ンス時における吸引処理の一例を説明するためのフローチャートである。
処理液バルブ28が開かれると、処理液バルブ28よりも上流側の処理液が、処理液配
管25を流通して処理液ノズル12へと導かれ、図2(a)に示すように、処理液ノズル
12の処理液吐出口12Aから下方に向けて吐出される。
予め定めるプリディスペンス時間が経過すると、図2(b)に示すように、制御ユニッ
ト55は、処理液バルブ28を閉じて、処理液ノズル12の処理液吐出口12Aからの処
理液の吐出を停止するとともに、吸引バルブ33を開く(ステップS1)。より詳しくは
、制御ユニット55は、処理液バルブ28の閉じ動作と同時に、吸引バルブ33を開いて
いる。吸引バルブ33の開成により、吸引装置34の働きが有効になり、吸引バルブ33
と分岐位置36との間の吸引配管32内、および処理液バルブ28よりも下流側の処理液
配管25(換言すると、処理液ノズル12と処理液バルブ28との間の処理液配管25)
内が吸引される(図2(c)参照)。その後、制御ユニット55は、吸引時間T1の経過
を待機する(ステップS2)。吸引時間T1は、吸引装置34による処理液配管25内の
吸引により、処理液配管25内の処理液先端面を処理液ノズル12の処理液吐出口12A
から後退させて、吸引バルブ33よりも吸引装置34側に至らせるのに十分な時間に設定
されている。
前記吸引時間T1の経過後には、制御ユニット55は、液検出センサ41の出力信号を
監視する。液検出センサ41の出力信号に基づいて、制御ユニット55は、液検出位置4
2に処理液が存在するか否かを判断する(ステップS3)。処理液の存在が検出されると
、処理液バルブ28よりも下流側の処理液配管25または吸引バルブ33と分岐位置36
との間の吸引配管32から処理液が完全に排除されていないとして、制御ユニット55は
、さらに延長時間T2の経過を待機する(ステップS4)。延長時間T2は、吸引時間T
1よりも短い所定の時間に設定されている。延長時間T2の待機後、ステップS3の処理
に戻る。すなわち、処理液の存在が検出されなくなるまで、延長時間T2の待機が繰り返
される。
ステップS3において、液検出位置42に処理液の存在が検出されないときには、処理
液バルブ28よりも下流側の処理液配管25内および吸引バルブ33と分岐位置36との
間の吸引配管32内から全ての処理液が排除されたものと判断され、制御ユニット55は
、吸引バルブ33を閉じる(ステップS5。図2(d)参照)。ステップS5で、吸引バ
ルブ33が閉じられたと判断されると、吸引処理を終える。吸引処理の終了後には、処理
液ノズル12よりも下流側の処理液配管25および吸引バルブ33と分岐位置36との間
の吸引配管32の内部に処理液は存在しない。
図4は、基板Wへの処理液供給時における処理液配管25および吸引配管32内の状態
を説明するための図である。
基板Wへの処理液供給時において、処理液の吐出のために処理液ノズル12が開かれる
と、処理液バルブ28よりも上流側の処理液が、処理液配管25を流通して処理液ノズル
12へと導かれ、図4(a)に示すように、処理液ノズル12の処理液吐出口12Aから
下方に向けて吐出される。
このとき、処理液ノズル12よりも下流側の処理液配管25内に処理液が満されるよう
になるが、吸引バルブ33が閉じ状態にあるために吸引配管32の管内圧力が比較的高い
ので、処理液配管25を流通する処理液が分岐位置36から吸引配管32側に進入するこ
とはない。すなわち、吸引バルブ33と分岐位置36との間の吸引配管32内には、処理
液が存在しなくなる。換言すると、処理液配管25および吸引配管32において、吸引バ
ルブ33と分岐位置36との間の吸引配管32内には空隙部分50が設けられるようにな
る。
予め定める処理液供給時間が経過すると、図4(b)に示すように、処理液バルブ28
が閉じられる。この処理液ノズル12を閉じる際に、処理液配管25を流通する処理液の
流通がいきなり止められて、処理液の流速が急減速することがある。しかしながら、空隙
部分50が圧力エネルギーの逃げ道としての役割を果たすので、処理液配管25の管内圧
力が異常上昇することがほとんどない。すなわち、処理液配管25におけるウォーターハ
ンマー現象の発生を抑制または防止することができる。これにより、処理液ノズル12か
らの処理液のぼた落ちを抑制または防止することができ、基板処理不良を抑制または防止
することができる。
図5は、プリディスペンス時における吸引処理の他の例を説明するためのフローチャー
トである。
この場合、制御ユニット55は、処理液バルブ28を閉じて、処理液ノズル12の処理
液吐出口12Aからの処理液の吐出を停止するとともに、吸引バルブ33を開く(ステッ
プS11)。吸引バルブ33の開成により、吸引装置34の働きが有効化され、吸引バル
ブ33と分岐位置36との間の吸引配管32内、および処理液バルブ28よりも下流側の
処理液配管25内が吸引される。
その後、制御ユニット55は、液検出センサ41の出力信号を監視する。液検出センサ
41の出力信号に基づいて、制御ユニット55は、液検出位置42に処理液が存在するか
否かを判断する(ステップS12)。
液検出位置42に処理液の存在が検出されないときには、処理液バルブ28よりも下流
側の処理液配管25内および吸引バルブ33と分岐位置36との間の吸引配管32内から
全ての処理液が排除されたものと判断され、制御ユニット55は、吸引バルブ33を閉じ
る(ステップS13)。
ステップS12において、処理液の存在が検出されると、処理液バルブ28よりも下流
側の処理液配管25または吸引バルブ33と分岐位置36との間の吸引配管32から処理
液が完全に排除されていないとして、処理液の存在が検出されなくなるまで、ステップS
12の判断が繰り返される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は他の形態でも実施することがで
きる。
たとえば、前述の実施形態では、吸引処理のステップS1,S11(図3および図5参
照)において、処理液バルブ28の閉じ動作と同期して吸引バルブ33が開かれると説明
したが、処理液バルブ28の閉成の後に吸引バルブ33が開かれるようにしてもよい。
また、基板処理装置100の構成から、液検出センサ41の構成を取り除くこともでき
る。この場合、吸引処理において、吸引バルブ33の開成後吸引時間T1の経過が待機さ
れた後、処理液バルブ28よりも下流側の処理液配管25内および吸引バルブ33と分岐
位置36との間の吸引配管32内から全ての処理液が排除されたものとして、制御ユニッ
ト55は吸引バルブ33を閉じるようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、吸引処理をプリディスペンス時に実行する場合を例に挙げ
たが、この吸引処理をプリディスペンス時だけでなく、基板Wへの処理液供給時(処理液
の吐出後)においても実行するようにしてもよい。
さらに、前述の実施形態では、スキャン型ノズルにこの発明が適用される例について説
明したが、この発明は、処理室内に固定配置される固定ノズルに対しても同様に適用する
ことができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
12 ノズル
25 処理液配管(処理液供給配管)
28 処理液バルブ
32 吸引配管
33 吸引バルブ
34 吸引装置(吸引手段)
36 分岐位置
41 液検出センサ(処理液検出手段)
00 基板処理装置
W 基板

Claims (5)

  1. 基板を処理するための処理液を吐出するノズルと、このノズルに接続され、当該ノズルに処理液を供給する処理液供給配管と、前記処理液供給配管に介装され、前記ノズルへの処理液の供給およびその停止を切り換えるための処理液バルブと、この処理液バルブと前記ノズルとの間に設定された分岐位置で前記処理液供給配管に分岐接続され、前記処理液供給配管内の処理液を吸引して排出するための吸引配管と、この吸引配管内を吸引する吸引手段と、前記吸引配管に介装され、当該吸引配管を開閉するための吸引バルブとを備える基板処理装置において実行される処理液供給方法であって、
    前記処理液バルブが閉じられた状態で前記吸引バルブを開くことにより、前記吸引手段により、前記処理液バルブよりも下流側の前記処理液供給配管内および前記吸引バルブと前記分岐位置との間の前記吸引配管内を吸引し、前記処理液バルブよりも下流側の前記処理液供給配管および前記吸引バルブと前記分岐位置との間の前記吸引配管から処理液が排除された後に前記吸引バルブを閉じる吸引工程と、
    前記吸引工程の終了後、前記吸引バルブを閉じながら前記処理液バルブを開いて前記処理液供給配管に処理液を供給する吸引後供給工程とを含み、
    前記吸引配管への処理液の進入を阻止すべく、前記吸引後供給工程は、前記吸引バルブを閉じた状態を維持しながら実行する、処理液供給方法。
  2. 前記吸引工程の開始に先立って、前記処理液バルブを開いて前記処理液供給配管に処理液を供給する吸引前供給工程をさらに含む、請求項1記載の処理液供給方法。
  3. 前記吸引前供給工程は、前記処理供給配管内の処理液を廃棄するためのプリディスペンスのために前記処理液供給配管に処理液を供給する、請求項2記載の処理液供給方法。
  4. 前記吸引工程は、前記吸引バルブの開成から所定時間が経過したことに基づいて前記吸引バルブを閉じる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
  5. 前記吸引工程は、前記吸引バルブと前記分岐位置との間の前記吸引配管内の所定位置における処理液の不存在を処理液検出手段が検出したことに基づいて前記吸引バルブを閉じる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理液供給方法。
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