JP6144661B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに隣接した2つの窓パネルをワイパ装置によって払拭するとともに、前記2つの窓パネルに対してウォッシャ液ノズルユニットからウォッシャ液を噴射することが可能な、車両に関する。
自動車等の車両には、互いに隣接し且つ同一面状に位置した2つの窓パネルを備えるものがある。この2つの窓パネル間を通る線を、見切り線(境界線)という。この見切り線の部位には、2つの窓パネルの払拭面に対して、若干の隙間を有する。ワイパ装置のワイパブレードは、一方の窓パネルから見切り線を跨いで他方の窓パネル払拭する。ウォッシャ液ノズルユニットから前記一方の窓ガラスに噴射された、ウォッシャ液の一部は、ワイパブレードが見切り線を通ったときに、隙間に掻き落とされる。このため、一方の窓ガラスに噴射されたウォッシャ液を、他方の窓パネルへ効率よく供給する技術が求められていた。
そこで、ウォッシャ液ノズルユニットに2つのノズルを設け、各ノズルから2つの窓パネルへ向かって、個別にウォッシャ液を噴射することが考えられる。このような技術は、特許文献1から知られている。
特許文献1で知られている技術は、パワーショベルやクレーンなどの建設機械の運転室の前面窓に適用されている。この前面窓は、上下方向に細長い略矩形状の窓枠と、この窓枠の中に設けられた上下のガラス板とからなる。下のガラス板(第1窓パネル)と上のガラス板(第2窓パネル)とは、互いに上下方向に隣接し且つ同一面状に位置している。下のガラス板と上のガラス板との間を見切り線が通る。
ワイパ装置のピボット軸は、上のガラス板の下隅に位置している。ワイパブレードは、ピボット軸を中心に上下スイングして、上下のガラス板の両方を払拭する。ウォッシャ液ノズルユニットは、上のガラス板の上隅の近傍に位置し、窓枠に設けられている。このように、ウォッシャ液ノズルユニットは、ピボット軸に対して斜向かいに位置し、2つのノズルを有する。一方のノズルは、上のガラス板にウォッシャ液を噴射する。他方のノズルは、下のガラス板にウォッシャ液を噴射する。
前記他方のノズルから噴射されたウォッシャ液が、下のガラス板の払拭面に当たる領域、つまり着水領域(着水点)は、見切り線を超える。他方のノズルから着水領域までの距離が比較的長いので、その分だけ、下のガラス板の払拭面に対するウォッシャ液の噴射角は小さい。噴射角が小さくても、ウォッシャ液を下のガラス板の払拭面へ確実に供給するには、更なる改良の余地がある。このため、特許文献1で知られている技術を、そのまま車両に適用することはできない。
実開平6−63661号公報
本発明は、ウォッシャ液ノズルユニットから2つの窓パネルの両方へ、ウォッシャ液を確実に供給することができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る本発明によれば、互いに隣接し且つ同一面状に位置した第1及び第2窓パネルと、該第1及び第2窓パネルの両方を払拭するワイパ装置と、前記第1及び第2窓パネルの両方にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液ノズルユニットとを備えた車両であって、前記第1窓パネルと前記第2窓パネルとの間を通る線を、見切り線としたとき、前記ワイパ装置は、前記見切り線に対して前記第1窓パネル側に位置したピボット軸と、該ピボット軸を中心にスイングして前記第1及び第2窓パネルを払拭するワイパブレードとを含み、前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記見切り線に対して前記第2窓パネル側に位置し、前記ウォッシャ液ノズルユニットには、前記第1窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第1ノズルと、前記第2窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第2ノズルとが設けられ、前記第1及び第2窓パネルは、前記ワイパブレードによって払拭される方の外面が、前記第1及び第2窓パネルの並び方向の全体にわたって、外側へ凸となるように湾曲した湾曲面に形成され、前記見切り線は、前記第1及び第2窓パネルの並び方向において、前記湾曲面の頂部と前記ウォッシャ液ノズルユニットとの間に位置し、前記第1ノズルの噴射口は、前記第1窓パネルのなかの、前記見切り線と前記湾曲面の頂部との間にウォッシャ液を噴射するように向いていることを特徴とする車両が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記第2ノズルの噴射口は、前記第2窓パネルの透明可能な領域のなかの、前記見切り線側の縁部に沿ってウォッシャ液を噴射するように向いている。ここで、「前記見切り線側の縁部に沿ってウォッシャ液を噴射する」とは、第2ノズルから噴射されたウォッシャ液が、払拭面に当たった後に見切り線側の縁部に沿って流れる場合を含む。
請求項3に記載のごとく、互いに隣接し且つ同一面状に位置した第1及び第2窓パネルと、該第1及び第2窓パネルの両方を払拭するワイパ装置と、前記第1及び第2窓パネルの両方にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液ノズルユニットとを備えた車両であって、前記第1窓パネルと前記第2窓パネルとの間を通る線を、見切り線としたとき、前記ワイパ装置は、前記見切り線に対して前記第1窓パネル側に位置したピボット軸と、該ピボット軸を中心にスイングして前記第1及び第2窓パネルを払拭するワイパブレードとを含み、前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記見切り線に対して前記第2窓パネル側に位置し、前記ウォッシャ液ノズルユニットには、前記第1窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第1ノズルと、前記第2窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第2ノズルとが設けられ、前記第1及び第2ノズルは、ウォッシャ液を供給するための単一のチューブに接続され、前記第1ノズルの噴射口の口径は、前記第2ノズルの噴射口の口径よりも小さく設定されていることを特徴とする車両が提供される。
請求項4に記載のごとく、互いに隣接し且つ同一面状に位置した第1及び第2窓パネルと、該第1及び第2窓パネルの両方を払拭するワイパ装置と、前記第1及び第2窓パネルの両方にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液ノズルユニットとを備えた車両であって、前記第1窓パネルと前記第2窓パネルとの間を通る線を、見切り線としたとき、前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記第1窓パネルの透明可能な領域のなかの前記見切り線側の縁部に沿った第1の直線と、前記第2窓パネルの透明可能な領域のなかの前記見切り線側の縁部に沿った第2の直線との間に位置し、前記ウォッシャ液ノズルユニットには、前記第1窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第1ノズルと、前記第2窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第2ノズルとが設けられており、
前記第1ノズルは、該第1ノズルから前記第1窓パネルの着水領域までのウォッシャ液の軌跡が前記見切り線を跨がないように配置され、前記第2ノズルは、該第2ノズルから前記第2窓パネルの着水領域までのウォッシャ液の軌跡が前記見切り線を跨がないように配置されていることを特徴とする車両が提供される。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記見切り線上に位置している。
請求項1および3に係る発明では、ワイパブレードのスイング中心となるピボット軸は、第1窓パネル側に位置している。一般に、ワイパブレードの停止位置は、第1及び第2窓パネルの透明可能な領域を極力妨げない位置に設定される。つまり、ワイパブレードの停止位置は、第1窓パネル側のなかの、第2窓パネルから遠い側に位置することになる。第1及び第2窓パネルのなかの、ワイパブレードによって払拭される方の外面のことを、払拭面という。
ウォッシャ液ノズルユニットは、第1及び第2ノズルを有し、第2窓パネル側に位置している。第2ノズルは、第2窓パネルの払拭面に向かってウォッシャ液を噴射する。第2ノズルから噴射されたウォッシャ液が、払拭面に当たる領域、つまり着水領域(着水点)は、第1及び第2窓パネル間の見切り線を超えなくてよい。第2ノズルから着水領域までの噴射距離が短くてすむので、第2窓パネルの払拭面に対するウォッシャ液の噴射角は大きい。第2ノズルから第2窓パネルの所定の着水領域に、ウォッシャ液を確実に供給することができる。
一方、第1ノズルは、第1窓パネルの払拭面にウォッシャ液を噴射する。第1ノズルから噴射されたウォッシャ液の着水領域(着水点)は、見切り線を超える。第1ノズルから着水領域までの噴射距離が比較的長いので、その分だけ、第1窓パネルの払拭面に対するウォッシャ液の噴射角は小さい。しかし、ワイパブレードの停止位置は、第1窓パネル側のなかの、見切り線から遠い側にある。当然、停止位置にあるワイパブレードに対し、ウォッシャ液の着水領域は見切り線寄りに位置する。ウォッシャ液は、第1ノズルからワイパブレード側へ向かって、噴射されることになる。着水領域に当たったウォッシャ液の一部が、払拭面から跳ね返っても、ワイパブレードによって受け止めることができる。このため、第1ノズルから第1窓パネルに、ウォッシャ液を確実に供給することができる。
このように、ウォッシャ液ノズルユニットから2つの窓パネルの両方へ、ウォッシャ液を確実に供給することができる。
また、請求項1に係る発明では、第1及び第2窓パネルの払拭面は、並び方向の全体にわたって外側へ凸となるように湾曲した湾曲面である。見切り線は、第1及び第2窓パネルの並び方向において、湾曲面の頂部とウォッシャ液ノルズユニットとの間に位置している。該湾曲面が外側へ凸となる突出量は、見切り線から頂部へ向かうにつれて大きくなり、頂部上で最大になり、頂部に対し見切り線とは反対側へ向かうにつれて小さくなる。第1ノズルから噴射されたウォッシャ液の着水領域は、該頂部から見切り線寄りに位置する。このため、第1窓パネルの払拭面に対するウォッシャ液の噴射角を大きくすることができる。第1ノズルから第1窓パネルの所定の着水点に、ウォッシャ液を、より一層確実に供給することができる
請求項2に係る発明では、第2ノズルの噴射口は、第2窓パネルの透明可能な領域のなかの、見切り線側の縁部に沿ってウォッシャ液を噴射するように向いている。これに対し、第1窓パネルの払拭面に位置しているワイパブレードは、見切り線を超えて、第2窓パネルの払拭面へ向かってスイングする。このときに、ワイパブレードは、第2窓パネルの透明可能な領域のなかの、見切り線側の縁部に最初に位置する。第2ノズルから見切り線側の縁部に沿って噴射されたウォッシャ液を、ワイパブレードによって第2窓パネルの払拭面に、速やかに幅広く供給することができる。このため、第2窓パネルの視界を、より素早く確保することができる。
請求項に係る発明では、第1及び第2ノズルは、ウォッシャ液を供給するための単一のチューブに接続されている。このため、第1及び第2ノズルにウォッシャ液を供給する構成を、簡単な構成にすることができる。しかも、第1ノズルの噴射口の口径は、第2ノズルの噴射口の口径よりも小さい。その分、第1ノズルから噴射される噴射圧力を高めることができる。従って、第1ノズルから、より遠くへウォッシャ液を噴射することができる。ウォッシャ液をワイパブレードの近傍へ、より素早く供給することができる。
請求項に係る発明では、ウォッシャ液ノズルユニットは、第1及び第2ノズルを有しており、第1窓パネルの透明可能な領域のなかの見切り線側の縁部に沿った第1の直線と、第2窓パネルの透明可能な領域のなかの見切り線側の縁部に沿った第2の直線との間に、位置している。第1及び第2窓パネルのなかの、ワイパブレードによって払拭される方の外面のことを、払拭面という。
1及び第2ノズルは、各窓パネルの払拭面に向かってウォッシャ液を噴射する。第1及び第2ノズルから噴射されたウォッシャ液が、各払拭面に当たる領域、つまり着水領域(着水点)は、第1及び第2窓パネル間の見切り線を超えない。第1及び第2ノズルから着水点までの噴射距離が短くてすむので、第1及び第2窓パネルの払拭面に対するウォッシャ液の噴射角は大きい。従って、ウォッシャ液ノズルユニットから2つの窓パネルの両方へ、ウォッシャ液を確実に供給することができる。しかも、ウォッシャ液の無駄な消費を抑制することができる。
請求項に係る発明では、ウォッシャ液ノズルユニットは、見切り線上に位置している。このため、ウォッシャ液ノズルユニットから、第1及び第2窓パネルのどの方向へ向かって、ウォッシャ液を噴射しても、該ウォッシャ液が見切り線を跨ぐことはない。従って、第1及び第2ノズルから各着水領域までの噴射角の設定の自由度を増すことができる。
本発明の実施例に係る車両を上方から見た透視図である。 図1に示される車両の背面図である。 図2に示される車両の分解図である。 図2に示されるテールゲートを開放した状態の説明図である。 図2に示されるサブドアを開放した状態の説明図である。 図2に示されるウォッシャ液ノズルユニット周りの拡大図である。 図6に示されるウォッシャ液ノズルユニットを下から見た拡大図である。 図2に示される第1及び第2窓パネルとワイパ装置とウォッシャ液ノズルユニットを上から見た断面図である。 本発明の実施例の変形例の第1及び第2窓パネルとワイパ装置とウォッシャ液ノズルユニットを上から見た断面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両について図面に基づき説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は車両の運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側、Upは上側、Dwは下側を示す。
図1に示されるように、乗用車等の車両10の車体25はモノコックボディから成り、車両10の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線C1に対し、実質的に左右対称形に形成されている。
図1には、車両10の一例として、右ハンドルのワゴン車が示されている。車両10は、車室11の前方にエンジンルーム12が形成されている。このエンジンルーム12には、エンジン13(走行用動力源13)が搭載されている。車室11には、乗員が着座するための座席が3列に設けられている。
車室11には、前部の右側に運転席15が設けられ、この運転席15の隣に助手席16(他席16)が設けられている。車幅中心線C1は、運転席15及び助手席16によって挟まれている。即ち、運転席15は、車幅中心線C1に対して、右側にオフセットした位置に配置されている。助手席16は、車幅中心線C1に対して、左側にオフセットした位置に配置されている。以下、適宜、車両右側を「運転席側」といい、車両左側を「助手席側」という。即ち、本実施例において、運転席側は車両右側ということができ、助手席側は車両左側ということができる。これらの運転席15及び助手席16は、車両10を側方から見た場合に、互いに重なっており、これらを纏めて、適宜、第1列シートという。
運転席15及び助手席16(第1列シート15,16)の後方には、3人が着座可能な第2列シート17が、車幅方向に亘って設けられている。この第2列シート17(中列シート17)の後方には、3人が着座可能な第3列シート18(後列シート18)が、車幅方向に亘って設けられている。第2列シート17は、2つのシートが車幅方向に連続して設けられることにより、1つのベンチ型のシートとされている。第2列シート17を構成する2つのシートは、それぞれ、折りたたみ可能に構成されている。
第3列シート18の構成も第2列シート17と同様であり、詳細な説明は省略する。車室11の後端部、即ち、第3列シート18の後部には、荷物を載置可能な荷室11aが形成されている。
図2及び図3に示されるように、車体25の後端には、車幅方向及び上下方向の全体に亘って後部開口30が形成されている。この後部開口30は、略矩形(略正方形を含む)に形成されており、テールゲート40によって開閉可能である。このテールゲート40は、車体25の上端部に上下開閉可能に取り付けられている。つまり、テールゲート40は、車体25の上部に水平方向に延びる第1開閉軸L1を中心として、上下スイングするように、車体25の後部に取り付けられている。テールゲート40の一部は、閉じた状態において車両の後面を構成する。
このテールゲート40の車幅方向の一部には、高さ方向の全体に亘ってサブドア開口50(乗降用開口50)が形成されている。このサブドア開口50は、縦長の略矩形に形成されている。このサブドア開口50は、乗員の乗降のために形成されている開口であり、車両10の助手席側の端部から車幅中央(車幅中央において上下に延びる中心線C2)を越える位置まで形成されている。このサブドア開口50には、サブドア60(乗降用サブドア60)が開閉可能に取り付けられている。サブドア60は、テールゲート40及びサブドア60の閉じた状態において、車両10の後面の一部を構成する。
以下、「車幅中央において上下に延びる中心線C2」を、適宜「車幅中心線C2」という。この上下に延びる車幅中心線C2は、前後方向に延びる車幅中心線C1に対して直交する。
サブドア開口50の右縁50a(運転席側の側縁部50a)は、車幅中心線C2よりも運転席側に位置している。右縁50aには、ピラー41が設けられている。このピラー41は、車両10を後方から見て、運転席15(図1参照)に重なる位置に配置され、サブドア開口50の右縁50aに沿って、上下方向に延びている。
ピラー41には、上下のヒンジ42,42によって、サブドア60が水平方向に回転可能に取り付けられている。このサブドア60は、運転席側とは逆側の他端部(後部開口30の左側縁側)から開く、いわゆる横開きの構成である。2つのヒンジ42,42の中心を通り、鉛直方向に延びている軸を第2開閉軸L2という。サブドア60は、第2開閉軸L2を中心にスイングする。
車両10の後面のなかの、上半分には、車幅方向に亘って後部窓パネル70が設けられている。この後部窓パネル70は、第1窓パネル71と第2窓パネル72とからなる。第1窓パネル71は、サブドア60に固定されたサブドア側窓パネルと、テールゲート40に固定されたテールゲート側窓パネルの、いずれか一方によって構成される。第2窓パネル72は、サブドア側窓パネルとテールゲート側窓パネルの、いずれか他方によって構成される。本実施例では、例えば、第1窓パネル71はサブドア側窓パネルによって構成され、第2窓パネル72はテールゲート側窓パネルによって構成される。
第1及び第2側窓パネル71,72は、ガラス板等の光を透明可能なパネルによって構成されるとともに、車幅方向に亘って連続的に設けられている。第1窓パネル71の後面(外面)と第2窓パネル72の後面(外面)とは、略面一に配置されている。言い換えると、第1窓パネル71(サブドア側窓パネル71)と第2窓パネル72(テールゲート側窓パネル72)とは、互いに隣接し且つ同一面状に位置している。
第1窓パネル71の縁部71aと第2窓パネル72の縁部72aは、所定幅の帯状の不透明な部分に構成、いわゆる縁取りされている。この不透明な縁部71a,72aは、第1及び第2窓パネル71,72の内面(車室11側の面)に施された塗装層(通称「クロセラ塗装」)によって構成される。第1及び第2側窓パネル71,72のなかの、不透明な縁部71a,72aを除いた範囲は、車室11の内外で透視可能な、透明可能な領域71b,72bである。
第1窓パネル71と第2窓パネル72との間を通る直線L3を、「見切り線L3」(境界線L3)とする。この見切り線L3は、車幅中心線C2及び第2開閉軸L2よりも運転席15側に位置するとともに、第2開閉軸L2に対して平行な直線である。
後部窓パネル70の上縁は、第1窓パネル71の上縁と第2窓パネル72の上縁とによって構成されている。後部窓パネル70の右縁は、第2窓パネル72の右縁によって構成される。後部窓パネル70の左縁は、第1窓パネル71の左縁によって構成される。
後部窓パネル70の下縁70aは、運転席側水平部70bと傾斜縁70cと助手席側水平部70dとからなる。運転席側水平部70b(運転席側の下縁70b)は、運転席側の端部から車幅中心線C2まで略水平に延びている。傾斜縁70c(接続部70c)は、車幅中心線C2から助手席側の端部に向かって下がり勾配に延びている。助手席側水平部70d(他席側の下縁70d)は、傾斜縁70cの下端から助手席側の端部まで延びている。これにより、後部窓パネル70の下縁70aは、助手席側の下縁の方が、運転席側の下縁よりも下方に偏倚された、いわゆる段差状に形成されている。つまり、助手席側水平部70dは、運転席側水平部70bに対して1段下がっている。
傾斜縁70cは、運転席側水平部70bと助手席側水平部70dとを接続する接続部ということもできる。接続部には、傾斜縁の様に縁形状をしている物に限定されず、変曲点も含まれる。変曲点の方が、車幅中心線C2を認識する効果が高いため、より好ましい。
運転席側水平部70bは、第1窓パネル71の下縁の一部及び第2窓パネル72の下縁によって構成されている。傾斜縁70c及び助手席側水平部70dは、第1窓パネル71の下縁の残部によって構成されている。
次に、車両10の作用を説明する。図4に示されるように、大きな荷物BCを車両10に積み込む場合には、テールゲート40を上方にスイングさせる。後部開口30が車両10の後面全体に開口しているので、容易に大きな荷物BCを積み込むことができる。
図5に示されるように、サブドア開口50は、テールゲート40の車幅方向の一部であって、高さ方向の略全範囲に亘って開口している。サブドア開口50を用いることにより、車両10の後部から人が乗降することができる。
図2に示されるように、車両10は、第1及び第2窓パネル71,72の両方を払拭する1つのワイパ装置80と、該第1及び第2窓パネル71,72の両方にウォシャ液W1,W2を噴射する1つのウォッシャ液ノズルユニット90とを備えている。このウォッシャ液ノズルユニット90は、ウォッシャ液供給装置(図示せず)の一部を構成している。
詳しく述べると、ワイパ装置80は、第1及び第2窓パネル71,72の両方に跨って作動し、これらを払拭する。このワイパ装置80は、ピボット軸81とワイパアーム82とワイパブレード83とを含む。
ピボット軸81は、車両10を後方から見て、見切り線L3に対して第1窓パネル71側、つまり、見切り線L3と車幅中心線C2との間に位置している。より具体的には、このピボット軸81は、後部窓パネル70の運転席側水平部70bの直ぐ上に位置し、第1窓パネル71に取り付けられている。
ワイパアーム82は、ピボット軸81から車幅外方に向かって延びている。ワイパブレード83が、図2に示される停止位置Psにあるときに、ワイパアーム82は、ピボット軸81から後部窓パネル70の下縁70aに沿って延びている。つまり、ワイパアーム82は、車幅中心線C2に対して、見切り線L3とは反対側、且つ下方に向かって延びている。
ワイパブレード83は、ワイパアーム82の先端から車幅外方に向かって延びており、ピボット軸81を中心にスイングして第1及び第2窓パネル71,72を払拭する。ワイパブレード83の停止位置Psは、第1及び第2窓パネル71,72の透明可能な領域を極力妨げない位置に設定される。つまり、ワイパブレード83の停止位置Psは、第1窓パネル71側のなかの、第2窓パネル72から遠い側に位置することになる。ワイパブレード83は、後部窓パネル70の助手席側水平部70dに沿って延びている。第1及び第2窓パネル71,72のなかの、ワイパブレード83によって払拭される方の外面(車外側の面)のことを、払拭面という。
ここで、ピボット軸81に対し、ワイパブレード83の停止位置Psが第2窓パネル72側に位置した場合について、考えてみる。図2に想像線によって示されるように、該ワイパブレード83は、ピボット軸81から第2窓パネル72へ向かって延びる。これでは、第1窓パネル71を開くときに、停止位置Psにあるワイパブレード83が第2窓パネル72に干渉する。このため、第1窓パネル71を開くことができない。これが、図2の実線よって示されるように、ワイパブレード83の停止位置Psを、第1窓パネル71側のなかの、第2窓パネル72から遠い側に設定した理由である。
以上の説明から明らかなように、ワイパ装置80の停止状態において、ワイパブレード83は、後部窓パネル70の助手席側水平部70dに沿って停止している。つまり、ワイパブレード83は、後部窓パネル70の下縁70aが下方に偏倚されている部位に停止している。この位置を停止位置Psという。
このため、ワイパ装置80の下方に偏倚されている部位まで払拭することができる。より広い範囲を払拭することができ、望ましい。加えて、後部窓パネル70の外面に、収まりよくワイパブレード83を停止させることができる。しかも、後部窓パネル70の下縁70aに沿ってワイパアーム82及びワイパブレード83を配置することができ、見栄えが高まる。また、ピボット軸81を後部窓パネル70の面上に配置することができ、見栄えが高まる。
図6に示されるように、ウォッシャ液ノズルユニット90は、見切り線L3に対して第2窓パネル72側に位置し、車体25の上部(後部開口30の真上)に取り付けられている。このウォッシャ液ノズルユニット90には、図6及び図7に示されるように、第1窓パネル71にウォッシャ液W1を噴射するための第1ノズル91と、第2窓パネル72にウォッシャ液W2を噴射するための第2ノズル92とが設けられている。
図2及び図8に示されるように、第1及び第2窓パネル71,72は、ワイパブレード83によって払拭される方の外面71c,72cが、第1及び第2窓パネル71,72の並び方向の全体にわたって、外側へ凸となるように湾曲した湾曲面に形成されている。外面71c,72c全体が湾曲面に形成されているので、これらの外面71c,72c全体を総称して「湾曲面73」という。
該湾曲面73(外面71c,72c)の頂部Ptは、第1及び第2窓パネル71,72の並び方向の中心を通り且つ見切り線L3に対して平行な湾曲中心線に位置している。この湾曲中心線は、例えば車幅中心線C2に位置している。以下、車幅中心線C2のことを、適宜「湾曲中心線C2」という。この湾曲中心線C2は、見切り線L3に対して第1窓パネル71側に位置している。このように、該湾曲面73の頂部Ptは、見切り線L3に対して第1窓パネル71側に位置している。
第1ノズル91の噴射口91a(図7参照)は、第1窓パネル71のなかの、見切り線L3と湾曲中心線C2(つまり、湾曲面73の頂部Pt)との間に、ウォッシャ液W1を噴射するように向いている。
図6及び図8に示されるように、第2ノズル92の噴射口92a(図7参照)は、第2窓パネル72の透明可能な領域72bのなかの、見切り線L3側の縁部72dに沿ってウォッシャ液W2を噴射するように向いている。ここで、「見切り線L3側の縁部72dに沿ってウォッシャ液W2を噴射する」とは、第2ノズル92から噴射されたウォッシャ液W2が、払拭面72cに当たった後に見切り線側72aの縁部に沿って流れる場合を含む。
図7に示されるように、第1ノズル91の噴射口91aの口径d1は、第2ノズル92の噴射口92aの口径d2よりも小さく設定されている(d1<d2)。
図8に示されるように、第1及び第2ノズル91,92は、ウォッシャ液W1,W2を供給するための単一のチューブ93に接続されている。ウォッシャ液供給装置は、図示せぬウォッシャポンプから、単一のチューブ93によって第1及び第2ノズル91,92へ、ウォッシャ液W1,W2を供給することができる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
本実施例では、図2に示されるように、ワイパブレード83のスイング中心となるピボット軸81は、第1窓パネル71側に位置している。ワイパブレード83の停止位置Psは、第1及び第2窓パネル71,72の透明可能な領域71b,72bを極力妨げない位置に設定される。つまり、ワイパブレード83の停止位置Psは、第1窓パネル71側のなかの、第2窓パネル72から遠い側に位置することになる。第1及び第2窓パネル71,72のなかの、ワイパブレード83によって払拭される方の外面71c,72cのことを、払拭面71c,72cという。
図8に示されるように、ウォッシャ液ノズルユニット90は、第1及び第2ノズル91,92を有し、第2窓パネル72側に位置している。第2ノズル92は、第2窓パネル72の払拭面72cに向かってウォッシャ液W2を噴射する。第2ノズル92から噴射されたウォッシャ液W2が、払拭面72cに当たる領域A2、つまり着水領域A2(着水点A2)は、第1及び第2窓パネル71,72間の見切り線L3を超えなくてよい。第2ノズル92から着水領域A2までの噴射距離が短くてすむので、第2窓パネル72の払拭面72cに対するウォッシャ液W2の噴射角θ2は大きい。第2ノズル92から第2窓パネル72の所定の着水領域A2に、ウォッシャ液W2を確実に供給することができる。
一方、第1ノズル91は、第1窓パネル71の払拭面71cにウォッシャ液W1を噴射する。第1ノズル91から噴射されたウォッシャ液W1の着水領域A1(着水点A1)は、見切り線L3を超える。第1ノズル91から着水領域A1までの噴射距離が比較的長いので、その分だけ、第1窓パネル71の払拭面71cに対するウォッシャ液W1の噴射角θ1は小さい。
しかし、図2及び図8に示されるように、ワイパブレード83の停止位置Psは、第1窓パネル71側のなかの、見切り線L3から遠い側にある。当然、停止位置Psにあるワイパブレード83に対し、ウォッシャ液W1の着水領域A1は見切り線L3寄りに位置する。ウォッシャ液W1は、第1ノズル91からワイパブレード83側へ向かって、噴射されることになる。着水領域A1に当たったウォッシャ液W1の一部が、払拭面71cから跳ね返っても、ワイパブレード83によって受け止めることができる。このため、第1ノズル91から第1窓パネル71に、ウォッシャ液W1を確実に供給することができる。
しかも、第1ノズル91がウォッシャ液W1を着水領域A1へ噴射した後に、停止位置Psにあるワイパブレード83は払拭動作を開始する。このため、噴射されたウォッシャ液W1を、ワイパブレード83によって第1及び第2窓パネル71,72の払拭面71c,72cに効率よく、速やかに幅広く供給することができる。このため、第1及び第2窓パネル71,72のの視界を、より素早く確保することができる。
このように、ウォッシャ液ノズルユニット90から2つの窓パネル71,72の両方へ、ウォッシャ液W1,W2を確実に供給することができる。
さらに、本実施例では、図2及び図6に示されるように、第2ノズル92の噴射口92aは、第2窓パネル72の透明可能な領域72bのなかの、見切り線L3側の縁部72dに沿ってウォッシャ液W2を噴射するように向いている。
これに対し、第1窓パネル71の払拭面71cに位置しているワイパブレード83は、見切り線L3を超えて、第2窓パネル72の払拭面72cへ向かってスイングする。このときに、ワイパブレード83は、第2窓パネル72の透明可能な領域72bのなかの、見切り線L3側の縁部72dに最初に位置する。第2ノズル92から見切り線L3側の縁部72dに沿って噴射されたウォッシャ液W2を、ワイパブレード83によって第2窓パネル72の払拭面72cに、速やかに幅広く供給することができる。このため、第2窓パネル72の視界を、より素早く確保することができる。
さらに、本実施例では、図8に示されるように、第1及び第2窓パネル71,72の払拭面71c,72cは、並び方向の全体にわたって外側へ凸となるように湾曲した湾曲面である。該湾曲面73の湾曲中心線C2(湾曲面73の頂部Pt)は、見切り線L3に対して第1窓パネル71側に位置している。該湾曲面73が外側へ凸となる突出量は、見切り線L3から湾曲中心線C2(頂部Pt)へ向かうにつれて大きくなり、湾曲中心線C2上で最大になり、湾曲中心線C2に対し見切り線L3とは反対側へ向かうにつれて小さくなる。
第1ノズル91から噴射されたウォッシャ液W1の着水領域A1は、湾曲中心線C2に対して見切り線L3寄りに位置する。つまり、外側へ凸となるように湾曲した第1窓パネル71の、払拭面71cのなかの、着水領域A1は、頂部Ptよりも低い。このため、第1窓パネル71の払拭面71cに対するウォッシャ液W1の噴射角θ1を大きくすることができる。第1ノズル91から第1窓パネル71の所定の着水領域A1に、ウォッシャ液W1を、より一層確実に供給することができる。
さらに、本実施例では、図8に示されるように、第1及び第2ノズル91,92は、ウォッシャ液W1,W2を供給するための単一のチューブ93に接続されている。このため、第1及び第2ノズル91,92にウォッシャ液W1,W2を供給する構成を、簡単な構成にすることができる。
しかも、第1ノズル91の噴射口91aの口径d1は、第2ノズル92の噴射口92aの口径d2よりも小さい。つまり、ウォッシャ液W1,W2が、単一のチューブ93から第1及び第2ノズル91,92へ供給されるとともに、この第1及び第2ノズル91,92の口径d1,d2が異なる。このため、第1ノズル91の噴射口91aの口径d1が小さい分、第1ノズル91から噴射される噴射圧力を高めることができる。従って、第1ノズル91から、より遠くへウォッシャ液W1を噴射することができる。ウォッシャ液W1をワイパブレード83の近傍へ、より素早く供給することができる。
次に、変形例の車両10Aについて、図9に基づき説明する。図9は、上記図8に対応させて表している。変形例に係る車両10Aは、上記図8に示されているウォッシャ液ノズルユニット90の配置を変更したことを特徴とし、他の構成については上記図1〜図8に示される構成と同じなので、説明を省略する。
より詳しく述べると、変形例のウォッシャ液ノズルユニット90は、第1窓パネル71の透明可能な領域71bのなかの見切り線L3側の縁部71dに沿った第1の直線L11と、第2窓パネル72の透明可能な領域72bのなかの見切り線L3側の縁部72dに沿った第2の直線L12との間に位置している。
ウォッシャ液ノズルユニット90が第1及び2の直線L11,L12間に位置しているので、第1及び第2ノズル91,92から各払拭面71c,72cに当たる領域、つまり着水領域A1,A2までの、ウォッシャ液W1,W2の軌跡が見切り線L3を跨がないように、ウォッシャ液ノズルユニット90を配置することができる。第1及び第2ノズル91,92は、各窓パネル71,72の払拭面71c,72cに向かってウォッシャ液W1,W2を噴射する。第1及び第2ノズル91,92から噴射されたウォッシャ液W1,W2が、各払拭面71c,72cに当たる領域、つまり着水領域A1,A2(着水点A1,A2)は、第1及び第2窓パネル71,72間の見切り線L3を超えなくてよい。
第1及び第2ノズル91,92から着水領域A1,A2までの噴射距離が短くてすむので、第1及び第2窓パネル71,72の払拭面71c,72cに対するウォッシャ液W1,W2の噴射角は大きい。従って、ウォッシャ液ノズルユニット90から2つの窓パネル71,72の両方へ、ウォッシャ液W1,W2を確実に供給することができる。しかも、ウォッシャ液W1,W2の無駄な消費を抑制することができる。
より好ましくは、ウォッシャ液ノズルユニット90は、第1及び2の直線L11,L12間のなかの、見切り線L3上に位置している。このため、ウォッシャ液ノズルユニット90から、第1及び第2窓パネル71,72のどの方向へ向かって、ウォッシャ液W1,W2を噴射しても、該ウォッシャ液W1,W2が見切り線L3を跨ぐことはない。従って、第1及び第2ノズル91,92から各着水領域A1,A2までの噴射角の設定の自由度を増すことができる。
なお、本発明では右ハンドルのワゴン車を例に説明したが、本発明は、左ハンドルのワゴン車や、バス等のワゴン車以外の車両にも適用可能である。つまり、実施例及び変形例は、本発明の一例に過ぎず、作用、効果を奏する限りにおいて、本発明はこれらの形式のものに限られるものではない。
本発明の車両はワゴン車に好適である。
10 車両
10A 車両
71 第1窓パネル
71b 第1窓パネルの透明可能な領域
71d 第1窓パネルの透明可能な領域のなかの見切り線側の縁部
72 第2窓パネル
72b 第2窓パネルの透明可能な領域
72d 第2窓パネルの透明可能な領域のなかの見切り線側の縁部
73 湾曲面
80 ワイパ装置
81 ピボット軸
83 ワイパブレード
90 ウォッシャ液ノズルユニット
91 第1ノズル
91a 第1ノズルの噴射口
92 第2ノズル
92a 第2ノズルの噴射口
93 チューブ
C2 湾曲中心線
L3 見切り線
L11 第1の直線
L12 第2の直線
Pt 湾曲面の頂部
W1 ウォッシャ液
W2 ウォッシャ液

Claims (5)

  1. 互いに隣接し且つ同一面状に位置した第1及び第2窓パネルと、該第1及び第2窓パネルの両方を払拭するワイパ装置と、前記第1及び第2窓パネルの両方にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液ノズルユニットとを備えた車両であって
    前記第1窓パネルと前記第2窓パネルとの間を通る線を、見切り線としたとき
    前記ワイパ装置は、前記見切り線に対して前記第1窓パネル側に位置したピボット軸と、該ピボット軸を中心にスイングして前記第1及び第2窓パネルを払拭するワイパブレードとを含み、
    前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記見切り線に対して前記第2窓パネル側に位置し、
    前記ウォッシャ液ノズルユニットには、前記第1窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第1ノズルと、前記第2窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第2ノズルとが設けられ、
    前記第1及び第2窓パネルは、前記ワイパブレードによって払拭される方の外面が、前記第1及び第2窓パネルの並び方向の全体にわたって、外側へ凸となるように湾曲した湾曲面に形成され、
    前記見切り線は、前記第1及び第2窓パネルの並び方向において、前記湾曲面の頂部と前記ウォッシャ液ノズルユニットとの間に位置し、
    前記第1ノズルの噴射口は、前記第1窓パネルのなかの、前記見切り線と前記湾曲面の頂部との間にウォッシャ液を噴射するように向いていることを特徴とする車両。
  2. 前記第2ノズルの噴射口は、前記第2窓パネルの透明可能な領域のなかの、前記見切り線側の縁部に沿ってウォッシャ液を噴射するように向いていることを特徴とする請求項1記載の車両。
  3. 互いに隣接し且つ同一面状に位置した第1及び第2窓パネルと、該第1及び第2窓パネルの両方を払拭するワイパ装置と、前記第1及び第2窓パネルの両方にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液ノズルユニットとを備えた車両であって
    前記第1窓パネルと前記第2窓パネルとの間を通る線を、見切り線としたとき
    前記ワイパ装置は、前記見切り線に対して前記第1窓パネル側に位置したピボット軸と、該ピボット軸を中心にスイングして前記第1及び第2窓パネルを払拭するワイパブレードとを含み、
    前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記見切り線に対して前記第2窓パネル側に位置し、
    前記ウォッシャ液ノズルユニットには、前記第1窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第1ノズルと、前記第2窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第2ノズルとが設けられ、
    前記第1及び第2ノズルは、ウォッシャ液を供給するための単一のチューブに接続され、
    前記第1ノズルの噴射口の口径は、前記第2ノズルの噴射口の口径よりも小さく設定されていることを特徴とする車両。
  4. 互いに隣接し且つ同一面状に位置した第1及び第2窓パネルと、該第1及び第2窓パネルの両方を払拭するワイパ装置と、前記第1及び第2窓パネルの両方にウォッシャ液を噴射するウォッシャ液ノズルユニットとを備えた車両であって
    前記第1窓パネルと前記第2窓パネルとの間を通る線を、見切り線としたとき
    前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記第1窓パネルの透明可能な領域のなかの前記見切り線側の縁部に沿った第1の直線と、前記第2窓パネルの透明可能な領域のなかの前記見切り線側の縁部に沿った第2の直線との間に位置し、
    前記ウォッシャ液ノズルユニットには、前記第1窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第1ノズルと、前記第2窓パネルにウォッシャ液を噴射するための第2ノズルとが設けられており、
    前記第1ノズルは、該第1ノズルから前記第1窓パネルの着水領域までのウォッシャ液の軌跡が前記見切り線を跨がないように配置され、
    前記第2ノズルは、該第2ノズルから前記第2窓パネルの着水領域までのウォッシャ液の軌跡が前記見切り線を跨がないように配置されていることを特徴とする車両。
  5. 前記ウォッシャ液ノズルユニットは、前記見切り線上に位置していることを特徴とする請求項4記載の車両。
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