JP6144137B2 - 2ワイヤ溶接制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、消耗電極と母材との間にアークを発生させて溶融池を形成し、フィラーワイヤが溶融池と短絡状態になるように送給して溶接する2ワイヤ溶接制御方法に関するものである。
消耗電極(以下、溶接ワイヤという)と母材との間にアークを発生させて溶融池を形成すると共に、その溶融池に短絡状態でフィラーワイヤを送給して溶接する2ワイヤ溶接方法(特許文献1参照)が従来から知られている。この2ワイヤ溶接方法では、溶接ワイヤの溶融金属にフィラーワイヤの溶融金属が加わるために、溶融金属量が増加し、高速で高効率な溶接が可能となる。特に、2ワイヤ溶接方法によって高速溶接を行うときには、ハンピングビードになるのを防止するために、フィラーワイヤを消耗電極アークよりも後方から溶融池に短絡させて送給することが重要である。これは、フィラーワイヤを消耗電極アーク中に送給して溶融すると、溶融池はほとんど冷却されず、かつ、フィラーワイヤによって溶融池後半部の盛り上がりを押さえることもできないためにハンピングビードを抑制する効果はないからである。これに対して、フィラーワイヤをアーク周縁部の溶融池の後部に短絡させて送給し、溶融池の熱によって溶融するようにすれば溶融池が冷却され、かつ、フィラーワイヤによって溶融池後半部が抑えられてハンピングビードの形成を抑制することができる。したがって、従来技術の2ワイヤ溶接方法では、フィラーワイヤには過熱させるような電流を通電せずに冷たい状態で溶融池と短絡させることによって、溶融池を冷却するようにしている。
2ワイヤ溶接方法では、溶接ワイヤと母材との間にアークを発生させる方法として、炭酸ガスアーク溶接法、マグ溶接法、ミグ溶接法、パルスアーク溶接法、交流アーク溶接法等の種々な消耗電極式アーク溶接法を使用することができる。また、フィラーワイヤは基本的にワイヤ先端が溶融池と短絡しており、溶融池からの熱によって溶融する。したがって、フィラーワイヤと溶融池との間にはアークは発生していない。本発明では、上記の消耗電極式アーク溶接法としてパルスアーク溶接法を使用する場合について説明するが、他の溶接法であっても良い。また、以下の説明において、母材と溶融池とは略同じ意味で使用している。
図7は、パルスアーク溶接を使用した2ワイヤ溶接方法における電流・電圧波形図である。同図(A)は溶接ワイヤを通電する溶接電流Iwの時間変化を示し、同図(B)は溶接ワイヤと母材(溶融池)との間に印加する溶接電圧Vwの時間変化を示し、同図(C)はフィラーワイヤの送給速度Fwを示す。溶接ワイヤの送給速度は、図示しないが、所定値で定速送給されている。フィラーワイヤと溶融池との間には電圧は印加されておらず、電流も通電していない。フィラーワイヤは、上述したように、溶融池と短絡した状態で送給されている。フィラーワイヤが溶融池と離反しても、電圧が印加されていないので、フィラーワイヤと溶融池との間にはアークは発生しない。以下、同図を参照して説明する。
時刻t1〜t2のピーク期間Tp中は、同図(A)に示すように、溶接ワイヤから溶滴を移行させるために臨界値以上の大電流値のピーク電流Ipが通電し、同図(B)に示すように、溶接ワイヤと溶融池との間にアーク長に比例したピーク電圧Vpが印加する。
時刻t2〜t3のベース期間Tb中は、同図(A)に示すように、溶滴を形成しないようにするために臨界値未満の小電流値のベース電流Ibが通電し、同図(B)に示すように、ベース電圧Vbが印加する。時刻t1〜t3までの期間を1周期(パルス周期Tf)として繰り返して溶接が行われる。時刻t3〜t4のピーク期間Tp及び時刻t4〜t5のベース期間Tbは、再び上記と同様の動作を繰り返す。
他方、同図(C)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fwは、一定値の定常フィラーワイヤ送給速度Fcで溶融池と短絡した状態で送給される。定常フィラーワイヤ送給速度Fcは、安定して溶融するために溶接ワイヤの送給速度の10〜30%程度の範囲に設定されることが多い。
ところで、良好なパルスアーク溶接を行うためには、アーク長を適正値に維持することが重要である。アーク長を適正値に維持するために以下のような溶接電源の出力制御(アーク長制御)が行われる。アーク長は、同図(B)で破線で示す溶接電圧平均値Vavと略比例関係にある。このために、溶接電圧平均値Vavを検出し、この検出値が適正アーク長に相当する溶接電圧設定値と等しくなるように同図(A)の破線で示す溶接電流平均値Iavを変化させる出力制御を行う。溶接電圧平均値Vavが溶接電圧設定値よりも大きいときはアーク長が適正値よりも長いときであるので、溶接電流平均値Iavを小さくしてワイヤ溶融速度を小さくしアーク長が短くなるようにする。逆に、溶接電圧平均値Vavが溶接電圧設定値よりも小さいときはアーク長が適正値よりも短いときであるので、溶接電流平均値Iavを大きくしてワイヤ溶融速度を大きくしアーク長が長くなるようにする。上記の溶接電圧平均値Vavとしては、一般的に溶接電圧Vwをローパスフィルタ(カットオフ周波数1〜10Hz程度)に通した値が使用される。また、溶接電流平均値Iavを変化させる操作量として、ピーク期間Tp、パルス周期Tf、ピーク電流Ip又はベース電流Ibの少なくとも1つを変化させることが行われている。例えば、パルス周期Tfを操作量としてフィードバック制御するときには、ピーク期間Tp、ピーク電流Ip及びベース電流Ibは所定値に設定される(周波数変調制御方式と呼ばれる)。また、ピーク期間(パルス幅)Tpを操作量としてフィードバック制御するときには、ピーク電流Ip、ベース電流Ib及びパルス周期Tfが所定値に設定される(パルス幅変調制御方式と呼ばれる)。
特許文献2に示すTIGフィラー溶接においては、フィラーワイヤと母材との間に微小電圧(非短絡検出電圧)を印加し、フィラーワイヤと母材との間に電流が通電しなくなったことによってフィラーワイヤ切れを判別して警報を発するものである。すなわち、フィラーワイヤと母材との間にアークが発生しない数Vの非短絡検出電圧を印加すると、フィラーワイヤと母材とが短絡状態にあるときは電流が通電し、離反状態(非短絡状態)にあるときは電流が通電しない。この電流の通電によって、フィラーワイヤが短絡状態にあるか非短絡状態にあるかを判別している。そして、非短絡状態にあると判別したときは、フィラーワイヤの残量が0となりフィラーワイヤ切れとなったことを判別している。
上記においては電流の通電によって短絡状態又は非短絡状態を判別しているが、以下のようにして電圧値によって判別することもできる。すなわち、フィラーワイヤと母材との間にアークが発生しない数V(例えば5V)の非短絡検出電圧を印加すると、フィラーワイヤと母材とが短絡状態にあるときはフィラーワイヤと母材との間の電圧(フィラーワイヤ電圧)は0Vとなり、非短絡状態にあるときは5Vとなる。したがって、このフィラーワイヤ電圧の値によって短絡状態又は非短絡状態を判別することができる。
また、上記のフィラーワイヤと母材とが短絡状態にあるときに通電する電流値は、フィラーワイヤを過熱しないように0.05〜1.0A程度の範囲に設定される。このようにすれば、上述したハンピングビードを抑制する効果が減じることはない。
特開2012−170958号公報 特開平5−305441号公報
長時間の間溶接をくりかえしていると、フィラーワイヤの送給路(ライナ)内部にフィラーワイヤの削れたカスが次第に蓄積されて、送給の変動が大きくなってくる。この結果、溶接中にフィラーワイヤの非短絡状態が時々発生するようになる。この非短絡状態が一定期間よりも短い場合には、溶接ビードへの影響はあまりない。しかし、この非短絡状態が一定期間を超えると溶接ビードが悪化するようになる。
そこで、本発明では、フィラーワイヤの送給の変動に起因して非短絡状態が発生しても、溶接ビードが悪くなることを抑制することができる2ワイヤ溶接制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
消耗電極と母材との間にアークを発生させて溶融池を形成し、フィラーワイヤが前記溶融池と短絡状態になるように送給して溶接する2ワイヤ溶接制御方法において、
前記溶接中に前記フィラーワイヤと前記溶融池とが非短絡状態になったことを判別し、この非短絡状態が予め定めた第1基準値以上継続しているときは前記フィラーワイヤの送給速度を予め定めた定常フィラーワイヤ送給速度から予め定めた加速フィラーワイヤ送給速度へと加速させ、
前記フィラーワイヤと前記溶融池との間が前記第1基準値以上の前記非短絡状態から前記短絡状態に復帰したことを判別したときは、前記フィラーワイヤの送給速度を前記溶接が終了するまで前記加速フィラーワイヤ送給速度に維持する、
ことを特徴とする2ワイヤ溶接制御方法である。
請求項2の発明は、前記非短絡状態の継続時間が前記第1基準値よりも長い値の予め定めた第2基準値に達したときは、前記溶接を停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の2ワイヤ溶接制御方法である。
本発明によれば、非短絡状態を速やかに短絡状態に復帰させることができる。このために、本発明では、フィラーワイヤの送給の変動に起因して非短絡状態が発生しても、溶接ビードが悪くなることを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を示す電流・電圧波形図である。 本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を示す電流・電圧波形図である。 本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る2ワイヤ溶接制御方法を示す電流・電圧波形図である。 本発明の実施の形態3に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。 従来技術において、パルスアーク溶接を使用した2ワイヤ溶接方法における電流・電圧波形図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を示す電流・電圧波形図である。同図(A)は溶接ワイヤを通電する溶接電流の平均値Iavの時間変化を示し、同図(B)は溶接ワイヤと母材(溶融池)との間に印加する溶接電圧の平均値Vavの時間変化を示し、同図(C)はフィラーワイヤの送給速度Fwの時間変化を示し、同図(D)はフィラーワイヤと母材(溶融池)との間に印加するフィラーワイヤ電圧Vfの時間変化を示す。溶接ワイヤの送給速度は、図示しないが、所定値で定速送給されている。同図(A)に示す溶接電流平均値Iav及び同図(B)に示す溶接電圧平均値Vavは、上述した図7に示すパルス波形を平均化したものであり、略一定値となる。以下、同図を参照して説明する。
同図(C)に示すフィラーワイヤの送給速度Fwは、フィラーワイヤが溶融池と短絡状態になるように定常フィラーワイヤ送給速度Fcに設定されている。フィラーワイヤと溶融池との間には例えば5Vの非短絡検出電圧が印加されており、同図(D)に示すフィラーワイヤ電圧Vfはフィラーワイヤが非短絡状態にあるときは5Vとなり、短絡状態にあるときは0Vとなる。
時刻t1〜t2の期間及び時刻t3〜t5の期間は、上述したようにフィラーワイヤのライナが消耗して送給の変動が発生して、フィラーワイヤが非短絡状態になった期間である。これ以外の期間は、フィラーワイヤは短絡状態にある。時刻t1〜t2の非短絡期間は予め定めた第1基準値Tt1(秒)未満の時間長さの場合であり、時刻t3〜t5の非短絡期間は第1基準値Tt1を超える時間長さの場合である。この第1基準値Tt1は、フィラーワイヤが非短絡状態になっても溶接ビードにほとんど影響がない時間長さに設定される。第1基準値Tt1は、例えば0.05〜0.2秒程度に設定される。
同図(A)に示すように、溶接電流平均値Iavは全期間中略一定値となっている。同図(B)に示すように、溶接電圧平均値Vavも全期間中略一定値になっている。同図(D)に示すように、フィラーワイヤ電圧Vfは、時刻t1〜t2の期間及び時刻t3〜t5の期間中は5Vとなり、それ以外の期間中は0Vとなる。
同図(C)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fwは、時刻t1〜t2の期間及び時刻t3〜t5の期間以外の期間中は予め定めた定常フィラーワイヤ送給速度Fcになる。時刻t1〜t2の非短絡状態は第1基準値Tt1未満であるので、フィラーワイヤの送給速度Fwは定常フィラーワイヤ送給速度Fcのままである。時刻t3〜t4の期間は非短絡状態が第1基準値Tt1未満の期間であるのでフィラーワイヤの送給速度Fwは定常フィラーワイヤ送給速度Fcのままである。時刻t4において非短絡状態の継続時間が第1基準値Tt1に達すると、フィラーワイヤの送給速度は予め定めた加速フィラーワイヤ送給速度Fhにステップ状に速くなる。時刻t5において、フィラーワイヤが短絡状態に復帰すると、フィラーワイヤの送給速度Fwは定常フィラーワイヤ送給速度Fcに戻る。したがって、フィラーワイヤの非短絡状態の継続時間が第1基準値Tt1以上となる時刻t4〜t5の期間中のみ、フィラーワイヤの送給速度Fwは加速フィラーワイヤ送給速度Fhになる。この加速フィラーワイヤ送給速度Fhは、非短絡状態を速やかに短絡状態に復帰させるために、定常フィラーワイヤ送給速度Fcよりも30〜100%早い速度に設定される。加速フィラーワイヤ送給速度Fhが早すぎると、短絡状態に復帰したときにフィラーワイヤの溶融が不足して不安定になることになる。
上記においては、同図(C)に示すように、時刻t4〜t5の期間中の加速フィラーワイヤ送給速度Fhが一定値である場合を示したが、時間の経過に伴ってその値が所定値に達するまでは早くなるように変化させても良い。すなわち、時刻t4から傾斜を有して早くなり所定値に収束するようにしても良い。このようにすると、非短絡状態が長く継続するほど加速フィラーワイヤ送給速度Fhの値が早くなるので、短絡状態に復帰させる作用が強くなる。逆に、非短絡状態が早期に短絡状態に復帰したときは、加速フィラーワイヤ送給速度Fhの値はそれほど早くなっていないので、短絡状態に復帰した後のフィラーワイヤの溶融が早急に安定化する。
フィラーワイヤの送給が安定しているときには、溶接中に非短絡状態が発生することはほとんどない。したがって、同図のように非短絡状態が発生するときは、フィラーワイヤの送給の変動がある場合と言える。特に、第1基準値Tt1以上の非短絡状態が発生する場合には、その変動が大きいことを示している。このために、溶接中の非短絡状態の発生があるときには、その頻度及びその継続時間に基づいて警報を発するようにしている。警報が出た場合には、溶接作業者はワークの溶接を終えた後に、フィラーワイヤ用のライナを新品に交換する等の送給系のメンテナンスを行うことになる。
図2は、上述した本発明の実施の形態1に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。同図は、溶接ワイヤ1と溶融池2との間のアーク3が、消耗電極式パルスアーク溶接によって発生する場合であり、出力制御(アーク長制御)が上述した周波数変調制御の場合である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源(図示は省略)を入力として、後述する駆動信号Dvに従ってインバータ制御によって出力制御を行い、アーク3を発生させるための溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。この電源主回路PMは、図示は省略するが、商用電源を整流する1次整流回路、整流された直流を平滑するコンデンサ、平滑された直流を上記の駆動信号Dvに従って高周波交流に変換するインバータ回路、高周波交流をアーク3を発生させるために適正な電圧値に降圧する高周波トランス、降圧された高周波交流を整流する2次整流回路、整流された直流を平滑するリアクトルを備えている。
非短絡検出電圧印加回路VSは、定電圧源(図示は省略)と抵抗器(図示は省略)とが直列になった構成であり、フィラーワイヤ6と溶融池2との間に接続される。この定電圧源の値は、上述した非短絡検出電圧Vsとなる。この非短絡検出電圧Vsは、フィラーワイヤ6が非短絡状態になってもアークが発生しない値に設定され、1〜8V程度に設定される。例えば、非短絡検出電圧Vs=5V及び抵抗器=50Ωに設定する。フィラーワイヤ6と溶融池2との間の電圧をフィラーワイヤ電圧Vfと表記すると、フィラーワイヤ6と溶融池2とが非短絡状態にあるときはフィラーワイヤ電圧Vf=5Vとなり、短絡状態にあるときはVf=0Vとなる。短絡状態にあるときは、0.1Aの電流がフィラーワイヤ6に通電する。
溶接ワイヤ1は、溶接ワイヤ送給モータWMに結合された溶接ワイヤ送給ロール5の回転によって溶接トーチ4内を送給され、上記の電源主回路PMから給電チップ(図示は省略)を介して給電されて、母材(溶融池)2との間にアーク3が発生する。
フィラーワイヤ6は、フィラーワイヤ送給モータFMに結合されたフィラーワイヤ送給ロール8の回転によってフィラーワイヤ用ライナ7内を送給され、上記の非短絡検出電圧印加回路VSから給電チップ(図示は省略)を介して非短絡検出電圧Vsが給電されて、アーク3によって形成された溶融池2と短絡した状態で溶融される。同図においては、溶接トーチ4とフィラーワイヤ用ライナ7とが別の構成である場合を示しているが、1つの溶接トーチから2つのワイヤ(溶接ワイヤ1及びフィラーワイヤ6)が送給されるようにしても良い。
非常停止回路STは、非常停止時にHighレベルとなる非常停止信号Stを出力する。
電圧検出回路VDは、上記の溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。電圧平滑回路VAVは、この電圧検出信号Vdを入力として、平均化(カットオフ周波数1〜10Hz程度のローパスフィルタを通す)して、溶接電圧平均値信号Vavを出力する。電圧設定回路VRは、予め定めた溶接電圧設定信号Vrを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、この溶接電圧設定信号Vrと上記の溶接電圧平均値信号Vavとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。
電圧/周波数変換回路VFCは、上記の電圧誤差増幅信号Evの値に比例した周波数の信号に変換して、この周波数(パルス周期)ごとに短時間Highレベルになるパルス周期信号Tfを出力する。この電圧/周波数変換回路VFCによって上述した周波数変調制御を行っている。ピーク期間設定回路TPRは、予め定めたピーク期間設定信号Tprを出力する。ピーク期間タイマ回路TPは、上記のパルス周期信号Tf及び上記のピーク期間設定信号Tprを入力として、パルス周期信号TfがHighレベルに変化した時点からピーク期間設定信号Tprによって定まる期間だけHighレベルになるピーク期間信号Tpを出力する。したがって、このピーク期間信号Tpは、その周期がパルス周期となり、ピーク期間の間はHighレベルになり、ベース期間の間はLowレベルになる信号である。
ピーク電流設定回路IPRは、予め定めたピーク電流設定信号Iprを出力する。ベース電流設定回路IBRは、予め定めたベース電流設定信号Ibrを出力する。電流設定切換回路SIは、上記のピーク期間信号Tp、上記のピーク電流設定信号Ipr及び上記のベース電流設定信号Ibrを入力として、ピーク期間信号TpがHighレベル(ピーク期間)のときはピーク電流設定信号Iprを電流設定信号Irとして出力し、Lowレベル(ベース期間)のときはベース電流設定信号Ibrを電流設定信号Irとして出力する。電流検出回路IDは、上記の溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記の電流設定信号Irと上記の電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。駆動回路DVは、この電流誤差増幅信号Ei及び上記の非常停止信号Stを入力として、非常停止信号StがLowレベルのときは電流誤差増幅信号Eiに基づいてPWM変調制御を行い、その結果に基づいて上記の電源主回路PM内のインバータ回路を駆動するための駆動信号Dvを出力し、非常停止信号StがHighレベルのときは駆動信号Dvを出力しない。
溶接ワイヤ送給速度設定回路WRは、予め定めた溶接ワイヤ送給速度設定信号Wrを出力する。溶接ワイヤ送給制御回路WCは、この溶接ワイヤ送給速度設定信号Wr及び上記の非常停止信号Stを入力として、非常停止信号StがLowレベルのときは溶接ワイヤ送給速度設定信号Wrの値に相当する送給速度で溶接ワイヤ1を送給するための溶接ワイヤ送給制御信号Wcを上記の溶接ワイヤ送給モータWMに出力し、非常停止信号StがHighレベルのときは溶接ワイヤ送給制御信号Wcを出力しない。
フィラーワイヤ電圧検出回路VFDは、上記のフィラーワイヤ電圧Vfを検出して、フィラーワイヤ電圧検出信号Vfdを出力する。非短絡判別回路SDは、このフィラーワイヤ電圧検出信号Vfdを入力として、この値が予め定めた短絡判別基準値(2.5V)未満のときは短絡状態であると判別してLowレベルとなり、以上のときは非短絡状態にあると判別してHighレベルとなる非短絡判別信号Sdを出力する。第1基準値設定回路TT1は、予め定めた第1基準値設定信号Tt1を出力する。非短絡後期判別回路SDDは、上記の非短絡判別信号Sd及びこの第1基準値設定信号Tt1を入力として、非短絡判別信号Sdを第1基準値設定信号Tt1によって定まる期間だけオンディレイした非短絡後期判別信号Sddを出力する。この非短絡後期判別信号Sddは、非短絡状態の継続時間が第1基準値設定信号Tt1の値よりも長くなった期間(図1の時刻t4〜t5の期間)だけHighレベルになる信号である。
定常フィラーワイヤ送給速度設定回路FCRは、予め定めた定常フィラーワイヤ送給速度設定信号Fcrを出力する。加速フィラーワイヤ送給速度設定回路FHRは、予め定めた加速フィラーワイヤ送給速度設定信号Fhrを出力する。フィラーワイヤ送給速度設定切換回路SFは、上記の定常フィラーワイヤ送給速度設定信号Fcr、上記の加速フィラーワイヤ送給速度設定信号Fhr及び上記の非短絡後期判別信号Sddを入力として、非短絡後期判別信号SddがHighレベルのときは加速フィラーワイヤ送給速度設定信号Fhrをフィラーワイヤ送給速度設定信号Frとして出力し、Lowレベルのときは定常フィラーワイヤ送給速度設定信号Fcrをフィラーワイヤ送給速度設定信号Frとして出力する。フィラーワイヤ送給制御回路FCTは、このフィラーワイヤ送給速度設定信号Fr及び上記の非常停止信号Stを入力として、非常停止信号StがLowレベルのときはフィラーワイヤ送給速度設定信号Frの値に相当する送給速度でフィラーワイヤ6を送給するためのフィラーワイヤ送給制御信号Fctを上記のフィラーワイヤ送給モータFMに出力し、非常停止信号StがHighレベルのときはフィラーワイヤ送給制御信号Fctを出力しない。
同図において、加速フィラーワイヤ送給速度Fhが時間経過に伴って次第に大きくなるようにするためには、上記の加速フィラーワイヤ送給速度設定回路FHRを以下のように変更すれば良い。すなわち、加速フィラーワイヤ送給速度設定回路FHRは、上記の非短絡後期判別信号Sddを入力として、非短絡後期判別信号SddがHighレベルに変化した時点からの時間経過に伴って次第に大きくなる加速フィラーワイヤ送給速度設定信号Fhrを出力する。同図は、アーク長制御を周波数変調制御によって行う場合であるが、パルス幅変調制御等の他の変調制御を使用しても良い。
上述した実施の形態1によれば、溶接中にフィラーワイヤと溶融池とが非短絡状態になったことを判別し、この非短絡状態が予め定めた第1基準値以上継続しているときは、フィラーワイヤの送給速度を予め定めた定常フィラーワイヤ送給速度から予め定めた加速フィラーワイヤ送給速度へと加速させる。これにより、非短絡状態を速やかに短絡状態に復帰させることができる。このために、本実施の形態では、フィラーワイヤの送給の変動に起因して非短絡状態が発生しても、溶接ビードが悪くなることを抑制することができる。
上述した実施の形態1では、アークをパルスアーク溶接によって発生させる場合について説明したが、消耗電極式アーク溶接全般を使用することができる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2は、フィラーワイヤと溶融池との間が第1基準値以上の非短絡状態から短絡状態に復帰したときは、フィラーワイヤの送給速度を溶接が終了するまで加速フィラーワイヤ送給速度に維持するものである。上述した実施の形態1では、短絡状態に復帰すると定常フィラーワイヤ送給速度に戻していたが、実施の形態2では加速フィラーワイヤ送給速度をそのまま維持するものである。
図3は、本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を示す電流・電圧波形図である。同図(A)は溶接ワイヤを通電する溶接電流の平均値Iavの時間変化を示し、同図(B)は溶接ワイヤと母材(溶融池)との間に印加する溶接電圧の平均値Vavの時間変化を示し、同図(C)はフィラーワイヤの送給速度Fwの時間変化を示し、同図(D)はフィラーワイヤと母材(溶融池)との間のフィラーワイヤ電圧Vfの時間変化を示す。溶接ワイヤの送給速度は、図示しないが、所定値で定速送給されている。同図は上述した図1と対応しており、時刻t5以降の動作のみが異なっている。以下、同図を参照して時刻t5以降の動作について説明する。
時刻t3〜t4の期間は非短絡状態が第1基準値Tt1未満の期間であるのでフィラーワイヤの送給速度Fwは定常フィラーワイヤ送給速度Fcのままである。時刻t4において非短絡状態の継続時間が第1基準値Tt1に達すると、フィラーワイヤの送給速度は加速フィラーワイヤ送給速度Fhにステップ状に速くなる。時刻t5において、フィラーワイヤが短絡状態に復帰しても、フィラーワイヤの送給速度Fwは加速フィラーワイヤ送給速度Fhを当該ワークの溶接終了まで維持する。したがって、フィラーワイヤの非短絡状態の継続時間が第1基準値Tt1以上となる時刻t4から溶接終了までの期間中は、フィラーワイヤの送給速度Fwは加速フィラーワイヤ送給速度Fhになる。
上記においては、同図(C)に示すように、時刻t4以降の加速フィラーワイヤ送給速度Fhが一定値である場合を示したが、実施の形態1と同様に、時間の経過に伴ってその値が所定値に達するまで早くなるように変化させても良い。すなわち、時刻t4から傾斜を有して早くなり所定値に収束するようにしても良い。
図4は、上述した本発明の実施の形態2に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。同図は上述した図2と対応しており、同一ブロックには同一の符号を付して、それらの説明は省略する。同図は、図2の非短絡後期判別回路SDDを第2非短絡後期判別回路SDD2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2非短絡後期判別回路SDD2は、非短絡判別信号Sd及び第1基準値設定信号Tt1を入力として、非短絡判別信号SdがHighレベルに変化した時点から第1基準値設定信号Tt1によって定まる期間だ経過したときはHighレベルにセットされ、溶接が終了するとLowレベルにリセットされる非短絡後期判別信号Sddを出力する。この非短絡後期判別信号Sddは、非短絡状態の継続時間が第1基準値設定信号Tt1の値に達した時点以降の期間(図3の時刻t4以降の期間)はHighレベルになる信号である。
上述した実施の形態2によれば、フィラーワイヤと溶融池との間が第1基準値以上の非短絡状態から短絡状態に復帰したことを判別したときは、フィラーワイヤの送給速度を溶接が終了するまで加速フィラーワイヤ送給速度に維持する。第1基準値以上の非短絡状態が発生するような場合は、フィラーワイヤの送給に大きな変動がある場合である。したがって、このような場合には、フィラーワイヤの送給速度を短絡状態においても速くすることによって、再び非短絡状態が発生することを抑制している。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3では、非短絡状態の継続時間が第1基準値よりも長い値の予め定めた第2基準値に達したときは、非常停止をかけて溶接を停止するものである。
図5は、本発明の実施の形態3に係る2ワイヤ溶接制御方法を示す電流・電圧波形図である。同図(A)は溶接ワイヤを通電する溶接電流の平均値Iavの時間変化を示し、同図(B)は溶接ワイヤと母材(溶融池)との間に印加する溶接電圧の平均値Vavの時間変化を示し、同図(C)はフィラーワイヤの送給速度Fwの時間変化を示し、同図(D)はフィラーワイヤと母材(溶融池)との間のフィラーワイヤ電圧Vfの時間変化を示す。溶接ワイヤの送給速度は、図示しないが、所定値で定速送給されている。同図は上述した図1と対応しており、時刻t5以降の動作のみが異なっている。以下、同図を参照して時刻t5以降の動作について説明する。
同図(C)に示すように、時刻t3〜t4の期間は非短絡状態が第1基準値Tt1未満の期間であるのでフィラーワイヤの送給速度Fwは定常フィラーワイヤ送給速度Fcのままである。時刻t4において非短絡状態の継続時間が第1基準値Tt1に達すると、フィラーワイヤの送給速度は加速フィラーワイヤ送給速度Fhにステップ状に速くなる。そして、時刻t5において非短絡状態の継続時間が第1基準値よりも長い値に予め定めた第2基準値Tt2に達すると、非常停止がかかり溶接を停止する。溶接の停止とは、溶接電圧Vw及び溶接電流Iwの出力を停止し、溶接ワイヤ1の送給を停止し、フィラーワイヤ6の送給を停止することである。したがって、時刻t5において、同図(A)に示すように、溶接電流平均値Iavは0Aになり、同図(B)に示すように、溶接電圧平均値Vavは0Vとなり、同図(C)に示すように、フィラーワイヤの送給速度Fwは0になり、同図(D)に示すように、フィラーワイヤ電圧Vfは0Vになる。
上記の第2基準値Tt2は、非短絡状態がこの時間長さ以上継続すると溶接欠陥となる値として設定される。その設定範囲は、0.3〜1.0秒程度である。
図6は、上述した本発明の実施の形態3に係る2ワイヤ溶接制御方法を実施するための溶接装置のブロック図である。同図は上述した図2と対応しており、同一ブロックには同一の符号を付して、それらの説明は省略する。同図は、図2の非常停止回路STを第2非常停止回路ST2に置換したものである。以下、同図を参照してこのブロックについて説明する。
第2非常停止回路ST2は、非短絡判別信号Sdを入力として、非短絡判別信号SdがHighレベルに変化した時点からの経過時間が予め定めた第2基準値Tt2に達したときは、Highレベルになる非常停止信号Stを出力する。
上述した実施の形態3によれば、フィラーワイヤの非短絡状態の継続時間が第1基準値よりも長い値の予め定めた第2基準値に達したときは、溶接を停止する。これにより、溶接ビードが不良になると判別することができたときは、溶接を停止することができる。このために、ムダな溶接を行う必要がなく、フィラーワイヤのライナ等の送給系のメンテナンスを実施した上で溶接の再開を早期に行うことができる。
実施の形態3は、実施の形態1を元にして非常停止機能を追加したが、実施の形態2を元にして追加しても良い。
1 溶接ワイヤ
2 母材、溶融池
3 アーク
4 溶接トーチ
5 溶接ワイヤ送給ロール
6 フィラーワイヤ
7 フィラーワイヤ用ライナ
8 フィラーワイヤ送給ロール
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
Fc 定常フィラーワイヤ送給速度
FCR 定常フィラーワイヤ送給速度設定回路
Fcr 定常フィラーワイヤ送給速度設定信号
FCT フィラーワイヤ送給制御回路
Fct フィラーワイヤ送給制御信号
Fh 加速フィラーワイヤ送給速度
FHR 加速フィラーワイヤ送給速度設定回路
Fhr 加速フィラーワイヤ送給速度設定信号
FM フィラーワイヤ送給モータ
Fr フィラーワイヤ送給速度設定信号
Fw 送給速度
Iav 溶接電流平均値
Ib ベース電流
IBR ベース電流設定回路
Ibr ベース電流設定信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Ip ピーク電流
IPR ピーク電流設定回路
Ipr ピーク電流設定信号
Ir 電流設定信号
Iw 溶接電流
PM 電源主回路
SD 非短絡判別回路
Sd 非短絡判別信号
SDD 非短絡後期判別回路
Sdd 非短絡後期判別信号
SDD2 第2非短絡後期判別回路
SF フィラーワイヤ送給速度設定切換回路
SI 電流設定切換回路
ST 非常停止回路
St 非常停止信号
ST2 第2非常停止回路
Tb ベース期間
Tf パルス周期(信号)
TP ピーク期間タイマ回路
Tp ピーク期間(信号)
TPR ピーク期間設定回路
Tpr ピーク期間設定信号
TT1 第1基準値設定回路
Tt1 第1基準値(設定信号)
Tt2 第2基準値
VAV 電圧平滑回路
Vav 溶接電圧平均値(信号)
Vb ベース電圧
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
Vf フィラーワイヤ電圧
VFC 電圧/周波数変換回路
VFD フィラーワイヤ電圧検出回路
Vfd フィラーワイヤ電圧検出信号
Vp ピーク電圧
VR 電圧設定回路
Vr 溶接電圧設定信号
VS 非短絡検出電圧印加回路
Vs 非短絡検出電圧
Vw 溶接電圧
WC 溶接ワイヤ送給制御回路
Wc 溶接ワイヤ送給制御信号
WM 溶接ワイヤ送給モータ
WR 溶接ワイヤ送給速度設定回路
Wr 溶接ワイヤ送給速度設定信号

Claims (2)

  1. 消耗電極と母材との間にアークを発生させて溶融池を形成し、フィラーワイヤが前記溶融池と短絡状態になるように送給して溶接する2ワイヤ溶接制御方法において、
    前記溶接中に前記フィラーワイヤと前記溶融池とが非短絡状態になったことを判別し、この非短絡状態が予め定めた第1基準値以上継続しているときは前記フィラーワイヤの送給速度を予め定めた定常フィラーワイヤ送給速度から予め定めた加速フィラーワイヤ送給速度へと加速させ、
    前記フィラーワイヤと前記溶融池との間が前記第1基準値以上の前記非短絡状態から前記短絡状態に復帰したことを判別したときは、前記フィラーワイヤの送給速度を前記溶接が終了するまで前記加速フィラーワイヤ送給速度に維持する、
    ことを特徴とする2ワイヤ溶接制御方法。
  2. 前記非短絡状態の継続時間が前記第1基準値よりも長い値の予め定めた第2基準値に達したときは、前記溶接を停止する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の2ワイヤ溶接制御方法。
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