JP6143930B1 - マーケティング支援方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及びマーケティング支援システム - Google Patents

マーケティング支援方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及びマーケティング支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】商品又はサービスの利用デーを用いたマーケティングにおいて、有用なマーケティングデータを提供する。【解決手段】商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する。その後、判定期間T2におけるアクション又は状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する。その後、アクション又は状態変化が有ると分類されたセグメントに対し、集計期間T3の利用データを集計して見込み値を算出する。なお、判定期間T2の始点は、集計期間T3の始点より前又は集計期間T3の始点と同じである。【選択図】図3

Description

本発明は、顧客の商品又はサービスの利用データを用いてコンピュータによって実行されるマーケティング支援方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及びマーケティング支援システムに関する。
一般に、商品の販売やサービスの提供にあたっては、適切なマーケティングを行うことが重要である。特に近年、消費社会は多様化、個性化、成熟化しており、このような社会において、効率的な商品の販売やサービスの提供を行うには、差別化したマーケティングが不可欠である。
従来、上述したマーケティングを行う方法として、種々の方法が提案されている。例えば顧客が商品を購入した購買データやサービスを利用した利用データを分析し、その分析結果を商品やサービスのマーケティングに活かすことが行われている。
特許文献1には、対象となる顧客の購買パターンの時系列変化を把握する顧客追跡分析(トレンド分析)を行うことが開示されている。顧客追跡分析では、顧客の氏名、性別、住所などの属性を示す顧客属性情報と、顧客が購入した商品を示す購買情報とを含むデータベースを用いて、データベースに登録された情報を分析する。この際、例えば期間や顧客セグメントを指定し、当該期間別、顧客セグメント別に分析を行う。そして、顧客の購買パターンの時系列変化に基づいて、アクション(利用促進活動)の対象となるべき顧客を絞り込み、適切なアクションプランを決定している。
特開2004−185598号公報
しかしながら、特許文献1に開示された顧客追跡分析では、顧客の購買パターンの時系列変化を把握できるものの、何が要因で顧客の購買パターンに変化が生じたかを正確に把握することはできない。換言すれば、ある商品やサービスに対し、マーケティングを行う際に有用な情報となり得る変化要因を把握することができない。したがって、特許文献1の顧客追跡分析に基づくマーケティングは最適であるとは言い難く、改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、商品又はサービスの利用デーを用いたマーケティングにおいて、有用なマーケティングデータ(マーケティング情報)を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、顧客の商品又はサービスの利用データを用いてコンピュータによって実行されるマーケティング支援方法であって、商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定工程と、判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類工程と、前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出工程と、を有し、前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、前記算出工程では、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントに対し、前記集計値である見込み値を算出し、前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴としている。
別な観点による本発明は、顧客の商品又はサービスの利用データを用いてコンピュータによって実行されるマーケティング支援方法であって、商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定工程と、判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類工程と、前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出工程と、を有し、前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、前記算出工程では、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントの前記集計値から、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が無いと分類されたセグメントの前記集計値を差し引いて、押し上げ値を算出し、前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴としている。
本発明によれば、判定期間における顧客のアクション又は顧客の状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類し、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出するので、この集計値に基づいて、どのアクション又は状態変化がマーケティングに有用であるかを把握することができる。例えば一のアクションに対する集計値が、他のアクションに対する集計値より高い場合、一のアクションが効果的であると判断され得る。このように本発明の集計値は、有用なマーケティングデータとなり得る。また、上述のように有用なアクション又は状態変化を把握することで、顧客に対して適切なレコメンデーション(商品やサービスなどの推薦)を行うことも可能となる。したがって、本発明はマーケティングを行う際に極めて顕著な効果を発揮する。
前記マーケティング支援方法において、前記算出工程では、前記分類工程において前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、を算出し、前記集計値と前記アクション率に基づいて、期待値をさらに算出してもよい。
前記マーケティング支援方法において、前記算出工程では、前記分類工程において前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、前記判定期間に前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、前記集計値、前記アクション率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出してもよい。
前記マーケティング支援方法において、前記分類工程では、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無により、顧客をセグメントに分類し、前記算出工程では、前記分類工程において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、を算出し、前記集計値と前記反応率に基づいて、期待値をさらに算出してもよい。
前記マーケティング支援方法において、前記分類工程では、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無と前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類し、前記算出工程では、前記分類工程において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、前記集計値、前記反応率及び前記状態変化率に基づいて、期待値してもよい。
前記マーケティング支援方法において、前記算出工程では、前記集計値を、利用促進活動が直接的に起因となる直接集計値と、前記利用促進活動が波及した波及集計値とに分解して算出してもよい。
前記マーケティング支援方法において、前記集計期間は、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントにおいて、顧客ごとに設定される期間であって、前記アクション又は前記状態変化を起点とした所定長さの期間であってもよい。
別な観点による本発明によれば、前記マーケティング支援方法をマーケティング支援システムによって実行させるように、当該マーケティング支援システムを制御する、コンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別な観点による本発明によれば、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
さらに別な観点による本発明は、顧客の商品又はサービスの利用データを用いたマーケティング支援システムであって、商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定部と、判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類部と、前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出部と、を有し、前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、前記算出部は、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントに対し、前記集計値である見込み値を算出し、前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴としている。
別な観点による本発明は、顧客の商品又はサービスの利用データを用いたマーケティング支援システムであって、商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定部と、判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類部と、前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出部と、を有し、前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、前記算出部は、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントの前記集計値から、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が無いと分類されたセグメントの前記集計値を差し引いて、押し上げ値を算出し、前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴としている。
前記マーケティング支援システムにおいて、前記算出部は、前記分類部において前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、を算出し、前記集計値と前記アクション率に基づいて、期待値をさらに算出してもよい。
前記マーケティング支援システムにおいて、前記算出部は、前記分類部において前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、前記判定期間に前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、前記集計値、前記アクション率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出してもよい。
前記マーケティング支援システムにおいて、前記分類部は、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無により、顧客をセグメントに分類し、前記算出部は、前記分類部において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、を算出し、前記集計値と前記反応率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴してもよい。
前記マーケティング支援システムにおいて、前記分類部は、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無と前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類し、前記算出部では、前記分類部において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、前記集計値、前記反応率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出してもよい。
前記マーケティング支援システムにおいて、前記算出部は、前記集計値を、利用促進活動が直接的に起因となる直接集計値と、前記利用促進活動が波及した波及集計値とに分解して算出してもよい。
前記マーケティング支援システムにおいて、前記集計期間は、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントにおいて、顧客ごとに設定される期間であって、前記アクション又は前記状態変化を起点とした所定長さの期間であってもよい。
本発明によれば、商品又はサービスの利用データを用いたマーケティングにおいて、有用なマーケティングデータを提供することができる。
本実施の形態にかかるマーケティング支援システムの構成の概略を示す説明図である。 顧客をセグメントに分類する様子を示す説明図である。 見込み値の説明図であり、(a)は累計値を示し、(b)は差分値・上昇率を示し、(c)は到達確率を示す。 集計期間を示す説明図である。 第1の実施の形態におけるクレジットカードの利用データの一例を示す。 第1の実施の形態における見込み値と押し上げ値(利用額、利用回数)を示す。 第1の実施の形態における見込み値と押し上げ値(利用額、利用回数、絞り込みあり)を示す。 第1の実施の形態における見込み値と押し上げ値(利用上昇率)を示す。 第1の実施の形態における見込み値と押し上げ値(顧客残存率)を示す。 第2の実施の形態における百貨店の利用データの一例を示す。 第2の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(アクション率×集計値)を示す。 第2の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(アクション率×(直接集計値+波及集計値))を示す。 第2の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(アクション率×状態変化率×集計値)を示す。 第2の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(アクション率×状態変化率×(直接集計値+波及集計値))を示す。 第3の実施の形態における生鮮スーパーの利用データの一例を示す。 第3の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(反応率×集計値)を示す。 第3の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(反応率×(直接集計値+波及集計値))を示す。 第3の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(反応率×状態変化率×集計値)を示す。 第3の実施の形態における見込み期待値と押し上げ期待値(反応率×状態変化率×(直接集計値+波及集計値))を示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.マーケティング支援システムの構成>
図1は、本実施の形態にかかるマーケティング支援システム1の構成の概略を示している。マーケティング支援システム1は、ネットワークNを介して、外部システム2に接続されている。なお、ネットワークNは、マーケティング支援システム1と外部システム2との間の通信を行うことができるものであれば特に限定されるものではないが、例えばインターネットや有線LAN、無線LANなどにより構成される。
そして、マーケティング支援システム1では、外部システム2からマーケティング支援システム1に入力された利用データを処理して、マーケティング用のデータ(以下、マーケティングデータ)を生成する。なお、利用データとしては、種々のデータが用いられる。例えば小売や製造における商品の購買データ、金融機関におけるトランザクションデータ(例えば預け入れや引き出し、決済など)、飲食店における飲食データ、宿泊施設における宿泊データ、音楽・動画サービスやゲームの再生・プレイデータ、ポイントサイトにおけるポイント使用データなどが挙げられる。すなわち、本発明における利用は、これら商品の購買やサービスの利用を含む広い概念である。
マーケティング支援システム1は、通信部10、設定部11、分類部12、算出部13、記憶部14、及び出力部15を有している。
通信部10は、ネットワークNとの間の通信を媒介する通信インタフェースであり、外部システム2とデータ通信を行う。
設定部11は、顧客のアクション又は顧客の状態変化を特定して設定する。このアクション又は状態変化は、分析者によって設定部11から設定されてもよいし、或いはコンピュータによって設定部11から自動的に設定されてもよい。設定部11で設定されたアクション又は状態変化は、記憶部14に記憶される。
顧客のアクションは、商品又はサービスの利用開始又は利用停止を行うアクションである。具体的には、
・商品やカテゴリの商品を購入すること、
・サービスの利用を開始すること、又はサービスの利用を停止すること、
などが挙げられる。なお、カテゴリは、同じ種類の複数の商品群である。アクションには、顧客が能動的にアクションを起こす場合と、利用促進活動によって顧客が受動的にアクションを起こす場合とが含まれる。なお、利用促進活動には、例えば商品に関するイベントや商品の宣伝広告などの販売促進活動、サービスに関するイベントや商品の宣伝広告などの利用促進活動などが含まれる。
顧客の状態変化は、商品又はサービスの利用に関する顧客の状態変化である。具体的には、
・商品やカテゴリの商品の購買が無い状態から有る状態へと変わること、又は商品やカテゴリの購買が有る状態から無い状態へ変化すること、
・サービスを利用していない状態から利用している状態へ変化すること、又はサービスを利用している状態から利用していない状態へ変化すること、
・利用金額や利用頻度、利用カテゴリ数などで分類した顧客のセグメントが変化すること、
などが挙げられる。状態変化には、顧客が能動的に状態変化を生じさせる場合と、顧客がアクションを起こした結果、受動的に状態変化が生じる場合とが含まれる。
また、設定部11では、後述する算出部13においてマーケティングデータとして何を算出するかが設定され、また当該マーケティングデータを算出するに際しての諸条件も設定される。
分類部12は、所定の判定期間における顧客のアクション又は顧客の状態変化の有無により、利用データから、顧客をセグメントに分類する。分類部12で分類された顧客のセグメントは、記憶部14に記憶される。なお、判定期間は、アクション又は状態変化の有無を判定するための期間である。
算出部13は、顧客のセグメントごとに、集計期間の利用データを集計してマーケティングデータを算出する。上述した判定期間は、この集計期間前又は集計期間内となる。また、マーケティングデータとしては、例えば見込み値(本発明の集計値)、押し上げ値(本発明の集計値)、見込み期待値(本発明の期待値)、押し上げ期待値(本発明の期待値)が挙げられる。算出部13で算出されたマーケティングデータは、記憶部14に記憶される。なお、上述したマーケティングデータの4つの内容については後述する。
記憶部14は、マーケティング支援システム1で処理される各種データを記憶する。具体的には、マーケティング支援システム1に入力された利用データ、設定部11で設定されたアクション又は状態変化に関するデータ、分類部12で分類された顧客のセグメントに関するデータ、算出部13で算出されたマーケティングデータが記憶される。また、記憶部14には、マーケティングデータを算出するための各種プログラムが格納される。
出力部15は、記憶部14のデータベースに格納されたマーケティングデータをマーケティング支援システム1の外部に出力する。
なお、図1に示すマーケティング支援システム1の構成要素は、回路(ハードウェア)、又はCPUなどの中央演算処理装置と、これらを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)から構成することができる。そして、このプログラムは各部10〜15を制御して、後述するデータ処理を実行する。この場合において、上記プログラムは、例えば記憶部14に格納されていてもよいし、或いはコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、各種メモリなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に格納されていてもよい。また、上記プログラムは、インターネットなどの通信回線網を介してダウンロードすることにより、上記記憶媒体などに格納することができる。
<2.マーケティングデータ>
次に、上述した算出部13で算出されるマーケティングデータについて説明する。マーケティングデータとしては、下記(1)〜(4)が挙げられる。なお、算出部13でマーケティングデータを算出するには、先だって、設定部11において顧客のアクション又は顧客の状態変化を特定して設定し、さらに分類部12で判定期間における顧客のアクション又は顧客の状態変化の有無により顧客をセグメントに分類する。
(1)見込み値
(2)押し上げ値
(3)見込み期待値
(4)押し上げ期待値
(1)見込み値
見込み値は、判定期間にアクションを起こした顧客のセグメント、又は判定期間に状態変化が生じた顧客のセグメントに対し、集計期間の利用データが集計されて算出される。なお、上述したように状態変化が生じた顧客のセグメントには、顧客がアクションを起こした結果、状態変化が生じた場合も含まれる。すなわち、見込み値を算出するに際してのセグメントには、顧客が能動的にアクションを起こした場合のセグメント、顧客の状態変化が能動的に生じた場合のセグメント、顧客がアクションを起こした結果、状態変化が受動的に生じた場合のセグメントの3パターンが含まれる。
図2は、顧客をセグメントに分類する様子を示す説明図である。図2中のグラフは、各顧客の利用データの経時的変化を示す。図2では、比較期間T1、判定期間T2、集計期間T3が連続している。比較期間T1は、後述する見込み値としての差分値・上昇率を算出するための期間であって、集計期間T3と同じ長さの期間である。判定期間T2は、分類部12においてアクション又は状態変化の有無を判断するための期間である。集計期間T3は、算出部13において見込み値を算出するための期間である。なお、本実施の形態においては、判定期間T2が集計期間T3前である場合について説明するが、判定期間T2は集計期間T3内であってもよく、すなわち判定期間T2と集計期間T3が一致していてもよい。換言すれば、判定期間T2の始点が、集計期間T3の始点より前又は集計期間T3の始点と同じであればよい。
そして、図2(a)に示すように利用データは複数の顧客のデータを含み、図2(b)に示すように分類部12において、判定期間T2におけるアクション又は状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する。図2(b)中、太線は、判定期間T2にアクションを起こした顧客、又は判定期間T2に状態変化が生じた顧客を示す。点線は、判定期間T2にアクションを起こしていない顧客、又は判定期間T2に状態変化が生じていない顧客を示す。
算出部13では、図2(b)中の太線の顧客のセグメント(判定期間T2にアクションを起こした顧客のセグメント、又は判定期間T2に状態変化が生じた顧客のセグメント)に対し、集計期間T3の利用データを集計して見込み値を算出する。例えば利用データがPOSデータの場合、集計期間T3のトランザクションデータを集計して見込み値を算出する。
見込み値は、「累積値」、「差分値・上昇率」、「到達確率」の3パターンに分けられる。図3は、見込み値の説明図である。
見込み値としての累積値は、図3(a)に示すように集計期間T3の利用データを累積した値Xである。累積値としては、例えば集計期間T3における利用金額、利用回数、利用商品数、利用カテゴリ数、利用店舗数、利益などが挙げられる。
見込み値としての差分値・上昇率は、図3(b)に示すように集計期間T3の利用データと比較期間T1の利用データとの差分値Yであり、上昇率Y(%)である。差分値としては、例えば比較期間T1から集計期間T3の利用金額の増加額、利用回数の増加数、利用商品数の増加数、利用カテゴリ数の増加数、利用店舗数の増加数、利益の増加額などが挙げられる。また、上昇率としては、例えば比較期間T1から集計期間T3の利用金額の伸び率、利用回数の伸び率、利用商品数の伸び率、利用カテゴリ数の伸び率、利用店舗数の伸び率、利益の伸び率などが挙げられる。
なお、比較期間T1は集計期間T3の前であればよく、比較期間T1と集計期間T3は連続していてもよい。
見込み値としての到達確率は、例えば図3(c)に示すように集計期間T3後に特定条件に到達する確率Z(%)である。特定条件としては、例えば集計期間T3後に優良顧客のカテゴリに到達する確率や、利用金額が所定額以上である確率、会員である(すなわち退会しない)確率、特定商品を購入している確率、特定用品を利用している確率などが挙げられる。なお、到達確率の判断時は集計期間T3後であればよく、集計期間T3の終時であってもよいし、集計期間T3後に所定期間をあけた時点であってもよい。
かかる見込み値によれば、判定期間に顧客がアクションを起こすことにより、又は判定期間に顧客の状態変化が生じることにより、当該アクション又は状態変化後の利用がどの程度になるかを見積ることができる。
(2)押し上げ値
押し上げ値は、判定期間にアクション又は状態変化が有った顧客のセグメントの利用データの集計値から、判定期間にアクション又は状態変化が無かった顧客のセグメントの利用データの集計値を差し引いて算出される。
押し上げ値の算出にあたり、前項の集計値、すなわち判定期間にアクション又は状態変化が有った顧客のセグメントの利用データの集計値は、上述した見込み値に相当する。前項の集計値は、図2(b)中の太線の顧客のセグメント(判定期間T2にアクションを起こした顧客のセグメント、又は判定期間T2に状態変化が生じた顧客のセグメント)に対し、集計期間T3の利用データを集計して算出する。
後項の集計値(以下、比較値)、すなわち判定期間にアクション又は状態変化が無かった顧客のセグメントの利用データの集計値は、図2(b)中の点線の顧客のセグメント(判定期間T2にアクションを起こしていない顧客のセグメント、又は判定期間T2に状態変化が生じていない顧客のセグメント)に対し、集計期間T3の利用データを集計して算出する。
なお、前項の集計値(見込み値)と後項の集計値(比較値)は、図3に示したように「累積値」、「差分値・上昇率」、「到達確率」の3パターンに分けられ、押し上げ値も「累積値」、「差分値・上昇率」、「到達確率」の3パターンに分けられる。
かかる押し上げ値によれば、判定期間に顧客がアクションを起こすことにより、又は判定期間に顧客の状態変化が生じることにより、当該アクション又は状態変化が生じなかった顧客に比べて、当該アクション又は状態変化後の利用がどの程度押し上げられるかを見積ることができる。
(3)見込み期待値
見込み期待値は、下記式の8パターンで算出される値である。
・見込み期待値=アクション率×見込み値
・見込み期待値=アクション率×状態変化率×見込み値
・見込み期待値=アクション率×(直接見込み値+波及見込み値)
・見込み期待値=アクション率×状態変化率×(直接見込み値+波及見込み値)
・見込み期待値=反応率×見込み値
・見込み期待値=反応率×状態変化率×見込み値
・見込み期待値=反応率×(直接見込み値+波及見込み値)
・見込み期待値=反応率×状態変化率×(直接見込み値+波及見込み値)
上記式において見込み値は、上記(1)の見込み値である。
アクション率は、全顧客に対し、判定期間にアクションを起こした顧客の割合を示す。上述したようにアクションには、顧客が能動的にアクションを起こす場合と、イベントや宣伝広告などの利用促進活動によって顧客が受動的にアクションを起こす場合とが含まれ、利用促進活動の有無に関わらない。
反応率は、全顧客に対し、判定期間に利用促進活動に反応してアクションを起こした顧客の割合を示す。すなわち、反応率を算出するにあたっては、顧客が能動的にアクションを起こす場合は含まれない。
状態変化率は、判定期間にアクションを起こした顧客に対し、判定期間に状態変化が生じた顧客の割合を示す。上述したように状態変化には、顧客が能動的に状態変化を生じさせる場合と、顧客がアクションを起こした結果、受動的に状態変化が生じた場合とが含まれる。
直接見込み値は、判定期間にアクションを起こした顧客のセグメントにおいて、利用促進活動の対象とアクションの対象が一致している顧客の見込み値である。例えば利用促進活動が牛乳の宣伝広告であって、アクションが牛乳を購入する場合、その顧客の見込み値は直接見込み値となる。
波及見込み値は、判定期間にアクションを起こした顧客のセグメントにおいて、利用促進活動の対象とアクションの対象が一致していない顧客の見込み値である。例えば利用促進活動が牛乳の宣伝広告であって、アクションが牛乳以外の商品を購入する場合、当該アクションは利用促進活動から波及したものとなり、その顧客の見込み値は波及見込み値となる。
なお、直接見込み値と波及見込み値を足し合わせたものが、上記(1)の見込み値となる。
かかる見込み期待値によれば、判定期間に顧客がアクションを起こすことにより、又は判定期間に顧客の状態変化が生じることにより、当該アクション又は状態変化後の利用がどの程度になるかの期待値を、アクション又は状態変化を起こす確率を考慮して見積もることができる。
(4)押し上げ期待値
押し上げ期待値は、下記式の8パターンで算出される値である。
・押し上げ期待値=アクション率×押し上げ値
・押し上げ期待値=アクション率×状態変化率×押し上げ値
・押し上げ期待値=アクション率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
・押し上げ期待値=アクション率×状態変化率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
・押し上げ期待値=反応率×押し上げ値
・押し上げ期待値=反応率×状態変化率×押し上げ値
・押し上げ期待値=反応率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
・押し上げ期待値=反応率×状態変化率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
押し上げ期待値は、上記(3)の見込み期待値における見込み値を、上記(2)の押し上げ値に差し替えたものである。上記式における各項の説明は、上述した通りであるので詳細な説明を省略する。
かかる押し上げ期待値によれば、判定期間に顧客がアクションを起こすことにより、又は判定期間に顧客の状態変化が生じることにより、当該アクション又は状態変化が生じなかった顧客に比べて、当該アクション又は状態変化後の利用がどの程度押し上げられるかの期待値を、アクション又は状態変化を起こす確率を考慮して見積もることができる。
なお、以上の説明では、見込み値、押し上げ値、見込み期待値、押し上げ期待値を算出する際の集計期間T3は、セグメントにおいて複数の顧客に共通の期間であった。これに対して、図4に示すように顧客ごとに集計期間T3が設定されていてもよい。
図4は、判定期間T2にアクションを起こした顧客のセグメント、又は判定期間T2に状態変化が生じた顧客のセグメントを示している。図4中の三角印は、各顧客がアクションを起こした時点、又は顧客の状態変化が生じた時点である。そして、集計期間T3は、かかるセグメントにおいて、顧客ごとに設定される期間であって、アクション又は状態変化を起点とした所定長さの期間である。また、比較期間T1は、アクション又は状態変化を終点とした期間であって、集計期間T3と同じ長さの期間である。
このように設定される集計期間T3、比較期間T1に対しても、上述した方法と同様の方法で、見込み値、押し上げ値、見込み期待値、押し上げ期待値を算出することができる。
<3.マーケティング支援方法>
次に、以上のように構成されたマーケティング支援システム1を用いて行われるデータ処理について説明する。本発明のマーケティング支援方法では、データ処理を行い、マーケティングデータを算出する。以下においては、3つの具体的な事例を含む実施の形態を用いて、本発明のデータ処理について説明する。
<3−1.第1の実施の形態>
第1の実施の形態では、クレジットカードの利用を例にとって説明する。具体的には、外部システム2は、例えばクレジットカード会社に設けられたデータベースシステムであって、マーケティング支援システム1では、当該データベースシステムから取得されたクレジットカードの利用データを処理する。そして、本実施の形態では、マーケティングデータとして、見込み値と押し上げ値を算出する。
図5は、クレジットカードの利用データの一例を示している。利用データは、外部システム2からマーケティング支援システム1に入力されたデータに基づき、設定部11において、マーケティングデータを算出するために必要なデータを抽出したものである。2014年12月〜2015年2月は比較期間T1であり、2015年3月は判定期間T2であり、2015年4月〜6月は集計期間T3である。
利用データには、比較期間T1と集計期間T3における、顧客A〜顧客Wのメールマガジン(以下、メルマガ)の設定状況、カード利用額、カード利用回数が含まれる。また、利用データには、判定期間T2における、顧客A〜顧客Wのメルマガの設定変更が含まれる。このメルマガの設定状況は顧客A〜顧客Wの状態を示し、メルマガの設定変更は状態変化に相当する。さらに、利用データには、集計期間T3後の2016年3月時点でのカードの有効無効の状況が含まれる。
次に、図5に示したクレジットカードの利用データに基づき、算出部13においてマーケティングデータ(見込み値、押し上げ値)を算出する例について説明する。上述したように見込み値と押し上げ値は、「累積値」、「差分値・上昇率」、「到達確率」の3パターンに分けられる。
図6は、見込み値、押し上げ値としての累積値を示す。見込み値aを算出するにあたっては、先ず、判定期間T2にメルマガの設定状況が無しから有りに変更した顧客をセグメントに分類する。そして、見込み値aとして、このセグメントの集計期間T3におけるカード利用額、カード利用回数を集計し、さらに集計した値を顧客数で除して、顧客1名あたりの平均値を算出する。
押し上げ値cを算出するにあたっては、先ず、判定期間T2にメルマガの設定状況が無しのままの顧客をセグメントに分類する。このセグメントの集計期間T3におけるカード利用額、カード利用回数を集計し、さらに集計した値を顧客数で除して、顧客1名あたりの平均値(以下、比較値b)を算出する。そして、押し上げ値cは、見込み値aから比較値bを差し引いて算出する。
図7は、絞り込み条件を付加して算出した、見込み値、押し上げ値としての累計値を示す。絞り込み条件として、比較期間T1の利用額が40,000円以上、100,000円以下の顧客を対象とする。そして、図6に示したように見込み値aと押し上げ値cを算出する際、この絞り込み条件で対象となった顧客をセグメントに分類する。なお、見込み値aと押し上げ値cの算出方法は、上記図6を用いて説明した算出方法と同様であるので説明を省略する。
図8は、見込み値、押し上げ値としての上昇率を示す。見込み値a、押し上げ値cを算出する際には、先ず、図8(a)に示すように各顧客の、比較期間T1から集計期間T3の利用額の上昇率(以下、利用額上昇率)を算出する。そして、図8(b)に示すように見込み値aとして、判定期間T2にメルマガの設定状況が無しから有りに変更した顧客のセグメントに対し、利用額上昇率を集計し、さらに集計した値を顧客数で除して、顧客1名あたりの平均値を算出する。
押し上げ値cを算出するにあたっては、先ず、判定期間T2にメルマガの設定状況が無しのままの顧客のセグメントに対し、利用額上昇率を集計し、さらに集計した値を顧客数で除して、顧客1名あたりの平均値(以下、比較値b)を算出する。そして、押し上げ値cは、見込み値aから比較値bを差し引いて算出する。
図9は、見込み値、押し上げ値としての到達確率を示す。到達確率の基準となる特定条件は、2016年3月時点のカード状況であり、当該時点においてカードが有効であれば特定条件に到達したと判断される。換言すれば、到達確率は、顧客の残存率である。そして、見込み値aとして、判定期間T2にメルマガの設定状況が無しから有りに変更した顧客のセグメントにおいて、全顧客数に対する残存顧客数の割合を算出する。
押し上げ値cを算出するにあたっては、先ず、判定期間T2にメルマガの設定状況が無しのままの顧客のセグメントにおいて、全顧客数に対する残存顧客数の割合(以下、比較値b)を算出する。そして、押し上げ値cは、見込み値aから比較値bを差し引いて算出する。
本実施の形態によれば、メルマガ設定(状態変化)の効果を把握することができる。すなわち、見込み値を把握することにより、メルマガ設定後の利用がどの程度になるかを見積ることができる。また、押し上げ値を把握することにより、メルマガ設定を行う場合、メルマガ設定を行わない場合に比較して、メルマガ設定後の利用がどの程度押し上げられるかを見積ることができる。
また、このようにメルマガ設定の効果を把握することで、顧客に対して効果的なメルマガを配信することが可能となる。
<3−2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、百貨店の利用を例にとって説明する。外部システム2は、例えば百貨店に設けられたデータベースシステムであって、マーケティング支援システム1では、当該データベースシステムから取得された顧客の利用データ(商品の購入データ)を処理する。そして、本実施の形態では、マーケティングデータとして、アクション率を用いた見込み期待値と押し上げ期待値を算出する。
図10は、百貨店の利用データの一例を示している。利用データは、外部システム2からマーケティング支援システム1に入力されたデータに基づき、設定部11において、マーケティングデータを算出するために必要なデータを抽出したものである。2015年12月はアクションの有無の判定期間T2であり、2016年1月〜6月は集計期間T3である。なお、集計期間T3は、後述するように状態変化の有無の判定期間でもある。
利用データには、判定期間T2の前である2015年11月までにおいて、顧客A〜顧客Xが未購入の商品のカテゴリ(以下、対象カテゴリ)が含まれる。また、利用データには、判定期間T2における、顧客A〜顧客Xの対象カテゴリの商品の新規購入の有無が含まれる。この対象カテゴリの商品の新規購入は、顧客のアクションに相当する。さらに、利用データには、集計期間T3における、顧客A〜顧客Xの対象カテゴリの商品の再度購入の有無、対象カテゴリの商品の購入金額、対象カテゴリ以外の商品の購入金額、全カテゴリの商品の合計購入金額が含まれる。このうち、対象カテゴリの商品の再度購入の有無は、顧客の購入が定着したか否かを示し、すなわち状態変化の有無に相当する。
次に、図10に示した百貨店の利用データに基づき、算出部13においてマーケティングデータ(見込み期待値、押し上げ期待値)を算出する例について説明する。
図11は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=アクション率×見込み値
・押し上げ期待値=アクション率×押し上げ値
先ず、対象カテゴリごとに、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客をセグメントに分類し、その顧客数aを集計する。また、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客をセグメントに分類し、その顧客数cを集計する。そうすると、判定期間T2にアクションを起こした顧客の割合を示すアクション率eが算出される。具体的には、アクション率eは、全顧客数(a+c)に対するアクションを起こした顧客数aの割合である。
見込み期待値fを算出するにあたっては、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客のセグメントに対し、全カテゴリの商品の平均購入金額である見込み値bを算出する。この見込み値bの算出方法は、第1の実施の形態における見込み値の算出方法と同様であるので説明を省略する。そして、見込み期待値fは、アクション率eに見込み値bを掛けて算出する。
押し上げ期待値hを算出するにあたっては、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客のセグメントに対し、全カテゴリの商品の平均購入金額である比較値dを算出し、さらに押し上げ値g(=見込み値b−比較値d)を算出する。この押し上げ値gの算出方法は、第1の実施の形態における押し上げ値の算出方法と同様であるので説明を省略する。そして、押し上げ期待値hは、アクション率eに押し上げ値gを掛けて算出する。
図12は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=アクション率×(直接見込み値+波及見込み値)
・押し上げ期待値=アクション率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
先ず、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客数a、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客数dを集計し、アクション率gを算出する。
見込み期待値hを算出するにあたっては、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客のセグメントに対し、対象カテゴリの商品の平均購入金額である直接見込み値bを算出する。また、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客のセグメントに対し、対象カテゴリ以外の商品の平均購入金額である波及見込み値cを算出する。そして、見込み期待値hは、アクション率eに、直接見込み値bと波及見込み値cの和を掛けて算出する。
押し上げ期待値kを算出するにあたっては、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客のセグメントに対し、対象カテゴリの商品の平均購入金額である直接比較値eを算出し、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客のセグメントに対し、対象カテゴリ以外の商品の平均購入金額である波及比較値fを算出する。さらに、直接押し上げ値i(直接見込み値b−直接比較値e)と波及押し上げ値j(波及見込み値c−波及比較値f)を算出する。そして、押し上げ期待値kは、アクション率eに、直接押し上げ値iと波及押し上げ値jの和を掛けて算出する。
図13は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=アクション率×状態変化率×見込み値
・押し上げ期待値=アクション率×状態変化率×押し上げ値
先ず、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入し、且つ集計期間T3に再度購入した顧客数aを集計する。また、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入し、且つ集計期間T3に再度購入しなかった顧客数cを集計する。さらに、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客数dを集計する。アクションは判定期間T2における対象カテゴリの商品の新規購入であり、アクション率fは、アクションを起こした顧客数(a+c)を全顧客数(a+c+d)で除して算出される。状態変化は、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客が集計期間T3に対象カテゴリの商品の再度購入することである。そして、状態変化率は、状態変化が生じた顧客数cを新規購入顧客数(a+c)で除して算出される。
見込み期待値hを算出するにあたっては、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入した顧客のセグメントに対し、全カテゴリの商品の平均購入金額である見込み値bを算出する。そして、見込み期待値hは、アクション率f、状態変化率g、見込み値bを掛け合わせて算出する。
押し上げ期待値jを算出するにあたっては、判定期間T2に対象カテゴリの商品を新規購入しなかった顧客のセグメントに対し、全カテゴリの商品の平均購入金額である比較値eを算出し、さらに押し上げ値i(=見込み値b−比較値e)を算出する。そして、押し上げ期待値hは、アクション率f、状態変化率g、押し上げ値iを掛け合わせて算出する。
図14は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=アクション率×状態変化率×(直接見込み値+波及見込み値)
・押し上げ期待値=アクション率×状態変化率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
見込み期待値jは、図13の見込み期待値hにおける見込み値bを、直接見込み値bと波及見込み値cに分解したものである。この見込み値の分解方法は、図12に示した見込み値の分解方法と同様であるので説明を省略する。
押し上げ期待値nは、図13の押し上げ期待値jにおいて押し上げ値iを、直接押し上げ値kと波及押し上げ値mに分解したものである。この押し上げ値の分解方法も、図12に示した押し上げ値の分解方法と同様であるので説明を省略する。
本実施の形態によれば、対象カテゴリの商品の新規購入(アクション)の効果と、対象カテゴリの商品の再度購入(状態変化)の効果を把握することができる。
すなわち、見込み期待値(アクション率×見込み値)を把握することにより、対象カテゴリの商品の新規購入後の利用がどの程度になるかを見積もることができる。また、見込み期待値(アクション率×状態変化率×見込み値)を把握することにより、対象カテゴリの商品の再度購入後の利用がどの程度になるかを見積もることができる。さらに、上記見込み値を直接見込み値と波及見込み値に分解することで、顧客が対象カテゴリの商品を購入する直接的効果を把握することができるし、或いは対象カテゴリ以外の商品を購入する波及的効果を把握することができる。
また、押し上げ期待値(アクション率×押し上げ値)を把握することにより、対象カテゴリの商品を新規購入した場合、当該商品を新規購入しない場合に比較して、当商品の新規購入後の利用がどの程度押し上げられるかを見積ることができる。また、押し上げ期待値(アクション率×状態変化率×押し上げ値)を把握することにより、対象カテゴリの商品を再度購入した場合、当該商品を再度購入しない場合に比較して、当該商品の再度購入後の利用がどの程度になるかを見積もることができる。さらに、上記押し上げ値を直接押し上げ値と波及押し上げ値に分解することで、顧客が対象カテゴリの商品を購入する直接的効果を把握することができるし、或いは対象カテゴリ以外の商品を購入する波及的効果を把握することができる。
そして、対象カテゴリの商品の新規購入(アクション)の効果と、対象カテゴリの商品の再度購入(状態変化)の効果を把握することで、百貨店がどのカテゴリの商品を強化すべきかを検討することができる。
<3−3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、生鮮スーパーの利用を例にとって説明する。外部システム2は、例えば生鮮スーパーに設けられたデータベースシステムであって、マーケティング支援システム1では、当該データベースシステムから取得された顧客の利用データ(商品の購入データ)を処理する。そして、本実施の形態では、マーケティングデータとして、反応率を用いた見込み期待値と押し上げ期待値を算出する。
図15は、生鮮スーパーの利用データの一例を示している。利用データは、外部システム2からマーケティング支援システム1に入力されたデータに基づき、設定部11において、マーケティングデータを算出するために必要なデータを抽出したものである。2016年3月31日はアクションの有無の判定期間T2であり、2016年4月〜6月は集計期間T3である。なお、集計期間T3は、後述するように状態変化の有無の判定期間でもある。
本実施の形態では、判定期間T2に顧客A〜顧客Wに対してクーポンを配信している。顧客A〜顧客Wには、顧客ごとに異なる商品のクーポンが配信される。なお、このクーポンの配信は、利用促進活動に相当する。
利用データには、判定期間T2における、顧客A〜顧客Wに配信されるクーポンの商品(以下、クーポン配信商品)、クーポン配信商品の購入の有無が含まれる。このクーポン配信商品の購入は、顧客のアクションに相当する。また、利用データには、集計期間T3における、顧客A〜顧客Wのクーポン配信商品の再度購入の有無、クーポン配信商品の購入金額、クーポン配信商品以外の商品の購入金額、全商品の合計購入金額が含まれる。このうち、クーポン配信商品の再度購入の有無は、顧客の購入が定着したか否かを示し、すなわち状態変化の有無に相当する。
次に、図15に示した生鮮スーパーの利用データに基づき、算出部13においてマーケティングデータ(見込み期待値、押し上げ期待値)を算出する例について説明する。
図16は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=反応率×見込み値
・押し上げ期待値=反応率×押し上げ値
先ず、判定期間T2にクーポン配信商品を購入した顧客をセグメントに分類し、その顧客数aを集計する。また、判定期間T2にクーポン配信商品を購入しなかった顧客をセグメントに分類し、その顧客数cを集計する。そうすると、判定期間T2に利用促進活動に反応してアクションを起こした顧客の割合を示す反応率eが算出される。具体的には、反応率eは、全顧客(a+c)に対する、利用促進活動に反応してアクションを起こした顧客数aの割合である。
見込み期待値fは、図11の見込み期待値fの算出方法と同様の方法で算出でき、図11の見込み期待値fにおけるアクション率eを、反応率eに置換すればよい。また、押し上げ期待値hも、図11の押し上げ期待値hの算出方法と同様の方法で算出でき、図11の押し上げ期待値hにおけるアクション率eを、反応率eに置換すればよい。
図17は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=反応率×(直接見込み値+波及見込み値)
・押し上げ期待値=反応率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
見込み期待値hは、図12の見込み期待値hの算出方法と同様の方法で算出でき、図12の見込み期待値fにおけるアクション率gを、反応率gに置換すればよい。また、押し上げ期待値kも、図12の押し上げ期待値kの算出方法と同様の方法で算出でき、図12の押し上げ期待値kにおけるアクション率gを、反応率gに置換すればよい。
図18は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=反応率×状態変化率×見込み値
・押し上げ期待値=反応率×状態変化率×押し上げ値
見込み期待値hは、図13の見込み期待値hの算出方法と同様の方法で算出でき、図13の見込み期待値hにおけるアクション率fを、反応率fに置換すればよい。また、押し上げ期待値jも、図13の押し上げ期待値jの算出方法と同様の方法で算出でき、図13の押し上げ期待値jにおけるアクション率fを、反応率fに置換すればよい。
図19は、下記式で算出される見込み期待値と押し上げ値を示す。
・見込み期待値=反応率×状態変化率×(直接見込み値+波及見込み値)
・押し上げ期待値=反応率×状態変化率×(直接押し上げ値+波及押し上げ値)
見込み期待値jは、図14の見込み期待値jの算出方法と同様の方法で算出でき、図14の見込み期待値jにおけるアクション率hを、反応率hに置換すればよい。また、押し上げ期待値nも、図14の押し上げ期待値nの算出方法と同様の方法で算出でき、図14の押し上げ期待値nにおけるアクション率hを、反応率hに置換すればよい。
本実施の形態によれば、クーポン配信(利用促進活動)の効果を把握することができる。
すなわち、見込み期待値(反応率×見込み値)を把握することにより、クーポン配信商品の購入後の利用がどの程度になるかを見積もることができる。また、見込み期待値(反応率×状態変化率×見込み値)を把握することにより、クーポン配信商品の再度購入後の利用がどの程度になるかを見積もることができる。さらに、上記見込み値を直接見込み値と波及見込み値に分解することで、顧客がクーポン配信を購入する直接的効果を把握することができるし、或いはクーポン配信商品以外の商品を購入する波及的効果を把握することができる。
また、押し上げ期待値(反応率×押し上げ値)を把握することにより、クーポン配信商品を購入した場合、当該クーポン配信商品を購入しない場合に比較して、当クーポン配信商品の購入後の利用がどの程度押し上げられるかを見積ることができる。また、押し上げ期待値(反応率×状態変化率×押し上げ値)を把握することにより、クーポン配信商品を再度購入した場合、当該クーポン配信商品を再度購入しない場合に比較して、当該クーポン配信商品の再度購入後の利用がどの程度になるかを見積もることができる。さらに、上記押し上げ値を直接押し上げ値と波及押し上げ値に分解することで、顧客がクーポン配信を購入する直接的効果を把握することができるし、或いはクーポン配信商品以外の商品を購入する波及的効果を把握することができる。
そして、このようにクーポン配信の効果を把握することで、顧客に対して効果的なクーポンを配信することができる。
<3−4.マーケティング支援方法の効果>
以上、第1の実施の形態〜第3の実施の形態に示したように、本発明によれば、商品又はサービスの利用データを用いて、種々のマーケティングデータ(マーケティング情報)を算出することができる。特に商品又はサービスの利用データはいわゆるビッグデータであり、そこから算出されるマーケティングデータは良好な傾向を示す。したがって、本発明のマーケティングデータは、従来にない斬新なものであり、マーケティングに極めて有用である。
また、本発明では、種々のマーケティングデータを算出することができ、どのようなマーケティングを行うかに応じて、適宜マーケティングデータを選択することができる。そして、本発明のように有用なマーケティングデータを把握することで、顧客に対して適切なレコメンデーション(商品やサービスの推薦)を行うことも可能となる。具体的なレコメンデーションの方法は種々考えられるが、例えばマーケティングデータの高い順に、顧客に対して商品やサービスを推薦することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、例えば顧客の商品又はサービスの利用データを用いたマーケティングに有用である。
1 マーケティング支援システム
10 通信部
11 設定部
12 分類部
13 算出部
14 記憶部
15 出力部
N ネットワーク

Claims (18)

  1. 顧客の商品又はサービスの利用データを用いてコンピュータによって実行されるマーケティング支援方法であって、
    商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定工程と、
    判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類工程と、
    前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出工程と、を有し、
    前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、
    前記算出工程では、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントに対し、前記集計値である見込み値を算出し、
    前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴とする、マーケティング支援方法。
  2. 顧客の商品又はサービスの利用データを用いてコンピュータによって実行されるマーケティング支援方法であって、
    商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定工程と、
    判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類工程と、
    前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出工程と、を有し、
    前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、
    前記算出工程では、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントの前記集計値から、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が無いと分類されたセグメントの前記集計値を差し引いて、押し上げ値を算出し、
    前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴とする、マーケティング支援方法。
  3. 前記算出工程では、
    前記分類工程において前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、を算出し、
    前記集計値と前記アクション率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載のマーケティング支援方法。
  4. 前記算出工程では、
    前記分類工程において前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、
    前記判定期間に前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、
    前記集計値、前記アクション率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載のマーケティング支援方法。
  5. 前記分類工程では、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無により、顧客をセグメントに分類し、
    前記算出工程では、
    前記分類工程において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、を算出し、
    前記集計値と前記反応率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載のマーケティング支援方法。
  6. 前記分類工程では、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無と前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類し、
    前記算出工程では、
    前記分類工程において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、
    前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、
    前記集計値、前記反応率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項1又は2に記載のマーケティング支援方法。
  7. 前記算出工程では、前記集計値を、利用促進活動が直接的に起因となる直接集計値と、前記利用促進活動が波及した波及集計値とに分解して算出することを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のマーケティング支援方法。
  8. 前記集計期間は、前記分類工程において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントにおいて、顧客ごとに設定される期間であって、前記アクション又は前記状態変化を起点とした所定長さの期間であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のマーケティング支援方法。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載のマーケティング支援方法をマーケティング支援システムによって実行させるように、当該マーケティング支援システムを制御する、コンピュータ上で動作するプログラム。
  10. 請求項に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  11. 顧客の商品又はサービスの利用データを用いたマーケティング支援システムであって、
    商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定部と、
    判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類部と、
    前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出部と、を有し、
    前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、
    前記算出部は、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントに対し、前記集計値である見込み値を算出し、
    前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴とする、マーケティング支援システム。
  12. 顧客の商品又はサービスの利用データを用いたマーケティング支援システムであって、
    商品若しくはサービスの利用開始若しくは利用停止を行う顧客のアクション、又は商品若しくはサービスの利用に関する顧客の状態変化を特定して設定する設定部と、
    判定期間における前記アクション又は前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類する分類部と、
    前記セグメントごとに、集計期間の利用データに基づいて集計値を算出する算出部と、を有し、
    前記判定期間の始点は、前記集計期間の始点より前又は前記集計期間の始点と同じであり、
    前記算出部は、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントの前記集計値から、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が無いと分類されたセグメントの前記集計値を差し引いて、押し上げ値を算出し、
    前記集計値は、前記集計期間における利用データの累積値、又は前記集計期間における利用データと前記集計期間前であって当該集計期間と同じ長さの期間における利用データとの差分値若しくは上昇率であることを特徴とする、マーケティング支援システム。
  13. 前記算出部は、
    前記分類部において前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、を算出し、
    前記集計値と前記アクション率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項11又は12に記載のマーケティング支援システム。
  14. 前記算出部は、
    前記分類部において前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記アクションを行った顧客の割合を示すアクション率と、
    前記判定期間に前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、
    前記集計値、前記アクション率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項11又は12に記載のマーケティング支援システム。
  15. 前記分類部は、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無により、顧客をセグメントに分類し、
    前記算出部は、
    前記分類部において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、を算出し、
    前記集計値と前記反応率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項11又は12に記載のマーケティング支援システム。
  16. 前記分類部は、前記判定期間に利用促進活動に反応した前記アクションの有無と前記状態変化の有無により、顧客をセグメントに分類し、
    前記算出部では、
    前記分類部において前記利用促進活動に反応して前記アクションが行われ且つ前記状態変化が生じたと分類されたセグメントの前記集計値と、
    全顧客に対し、前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客の割合を示す反応率と、
    前記判定期間に前記利用促進活動に反応して前記アクションを行った顧客に対し、前記状態変化が生じた顧客の割合を示す状態変化率と、を算出し、
    前記集計値、前記反応率及び前記状態変化率に基づいて、期待値をさらに算出することを特徴とする、請求項11又は12に記載のマーケティング支援システム。
  17. 前記算出部は、前記集計値を、利用促進活動が直接的に起因となる直接集計値と、前記利用促進活動が波及した波及集計値とに分解して算出することを特徴とする、請求項1116のいずれか一項に記載のマーケティング支援システム。
  18. 前記集計期間は、前記分類部において前記アクション又は前記状態変化が有ると分類されたセグメントにおいて、顧客ごとに設定される期間であって、前記アクション又は前記状態変化を起点とした所定長さの期間であることを特徴とする、請求項1117のいずれか一項に記載のマーケティング支援システム。
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