JP6140307B2 - 平版印刷の版面を処理する措置および方法 - Google Patents

平版印刷の版面を処理する措置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤の節減された消費を伴う、平版印刷の版面を現像する装置および方法に関する。
平版印刷は典型的に、回転印刷機のシリンダー上に設置された印刷版面のような、いわゆる印刷原型(printing master)の使用を伴う。該原型(master)は、その表面上に平版印刷画像を担持し、そして前記画像にインクを適用し、次にインクを原型から受理材料(典型的には紙である)上に移動させることにより印刷物が得られる。慣用の平版印刷において、インク並びに水性噴水溶液(湿し液とも呼ばれる)が、親油性(または疎水性、すなわちインク受理性、撥水性)領域並びに親水性(または疎油性、すなわち水受理性、撥インク性)領域よりなる、平版印刷画像に供給される。いわゆる乾平版印刷において、平版印刷画像はインク受理性領域およびインク忌避性(ink−abhesive)(撥インク性)領域よりなり、そして乾平版印刷中に、インクのみが原型に供給される。
平版印刷原型は概括的に、支持体上に熱−または光−感受性被膜を含む、版面の前駆体(precursor)と呼ばれる撮像材料の画像様(image−wise)露光および処理、により得られる。前駆体の被膜は典型的に、溶融(ablation)、重合、ポリマーの架橋によるか或いは熱可塑性ポリマーラテックスの粒子凝固による不溶化、分子間相互作用の破壊によるか或いは現像のバリア層の透過性を増加することによる可溶化、のような(物理的)化学的過程の引き金を引く、レーザーのようなデジタルで変調される露光装置により、熱または光に対して画像様に露光される。ある版面の前駆体は露光直後に平版印刷の画像を形成することができるが、該露光が被膜の露光領域と非露光領域間で現像剤中への溶解度または溶解速度の差をもたらすので、大部分の一般的な版面の前駆体は、現像剤を使用する湿式処理を必要とする。ポジ作業版面においては、被膜の露光領域は現像剤に溶解するが、他方、非露光領域は現像剤に耐性(resistant)のままである。ネガ作業版面においては、被膜の非露光領域は現像剤に溶解するが、他方、露光領域は現像剤に耐性のままである。大部分の版面は親水性支持体上に疎水性被膜を含むので、現像剤に耐性のままである領域は版面のインク受理性印刷領域を区画し、他方、非印刷領域においては、現像剤中の被膜の溶解により、親水性支持体が示される。
従来、版面はそれが処理装置を通過する時に、現像剤中への浸漬により現像される。版面は典型的にはまた、現像剤中に浸漬されている間、またはその後に、例えば、回転ブラッシによる機械的摩擦を受ける。現像後に、版面は典型的には、水ですすがれて、あらゆる残留現像剤を除去され、次に、仕上げまたは減感とも呼ぶことができるガム処理(gummed)を実施される。ガム処理は、アルミニウム支持体の汚染または酸化を回避するために、平版印刷画像、特に非印刷領域、上への保護被膜の適用を伴う。ガムは特許文献1に開示されたように、浸漬、噴霧またはジェット噴射により適用することができる(特許文献1参照)。
平版印刷の製版(platemaking)における重要な傾向は、環境生態学および持続可能性に関する。市場では、現像剤の低消費を可能にする、または有害化学薬品を含まない、そして/または7に近いpHをもつ(中性の現像剤)水性現像剤を使用する処理を可能とするシステムおよび方法が多大な注目を浴びてきた。一般的になってきた便利な方法は、現像剤としてガム溶液の使用を伴い、そこでは例えば、特許文献2および3に記載されたように、版面が単一工程で現像され、ガム処理される(特許文献2および3参照
)。しかしこのような方法は、良好な洗浄(非印刷領域における被膜の完全な除去)が得られるように、ガム溶液中に十分に可溶性または分散性の平版印刷被膜をもつ、特別にデザインされた版面に対してのみ使用することができる。
他のいわゆる「化合物を含まない」処理法は、処理装置として印刷機の使用を伴う:露光版面は印刷機の版面のシリンダー上に設置され、次に平版印刷画像が、例えば特許文献4および5に開示されたように、印刷機の最初の回転期間中に版面に供給されるインクおよび/または噴水により現像される(特許文献4および5参照)。このような方法はまた、特別にデザインされた版面の被膜を必要とし、そして非印刷領域で除去される被膜による噴水の汚染、版面の露光と印刷機上での現像との間の期間の日光安定性の欠如、または版面が印刷機上に設置される前の可視画像(版面の品質管理を可能とする)の欠如のような、更なる問題を生じる可能性がある。
現像剤が、噴霧バー、またはインクジェットオリフィスのようなその他のノズルの配列により版面上に適用されるシステムは例えば、特許文献6、7、8、9、10、11、12および13中に記載されている(特許文献6〜13参照)。このような現像法および装置において、現像剤は、現像液中への版面の浸漬によるよりむしろ、液体フィルムとして版面上の被覆ヘッドにより適用される。このような方法は現像に必要な現像剤の量を減少させ、そして以前に処理された版面により汚染されていない、新鮮な現像剤のみが適用されることができるという更なる利点を提供する。しかし、適用される現像液の量は、版面のサイズにも版面の画像含量にも関連しないので、現像のために実際に必要な量よりまだ過量の現像剤が適用される。
特許文献14は、現像された印刷版面をガム処理する方法を開示しており、そこで、版面の非印刷領域が、例えば、印刷領域との色彩の相異の感知により光学的に感知され、そして、それらの領域の感知された位置に従って、インクジェットのヘッドによってのみ非印刷領域上にガムが適用される。しかし、非現像版面は、光学的に感知することができる印刷および非印刷領域を含まないために、このような方法は版面の現像には適さない。
その結果、低量の現像剤を消費する、環境に優しい処理システムを提供することは困難なままである。
欧州特許第1524113A号明細書 欧州特許第1342568A号明細書 国際公開第2005/111727号パンフレット 欧州特許第770474A号明細書 国際公開第2002/21215号パンフレット 欧州特許第1521123A号明細書 欧州特許第127150A号明細書 国際公開第2012064686号パンフレット 国際公開第2008054638号パンフレット 米国特許第20050768021号明細書 米国特許第2005/0162505号明細書 米国特許第2008/0101792号明細書 米国特許第2009/0197206号明細書 米国特許第2008/0305263号明細書
従って、現像液の消費を節減することができる、版面処理装置および版面を現像する方法を提供することが本発明の目的である。更に、平版印刷画像を保護するために、現像版面上に適用することができるガム溶液の消費を節減することが、好適な実施態様の目的である。
これらの目的は添付される特許請求の範囲中に規定される装置および方法により実現される。本発明は、版面の画像記録被膜が支持体から除去される必要がある版面の非印刷領域上のみでも、版面領域上のみに現像液を適用することを可能とする。より好適には、本発明は、画像の各区画に適用される現像剤の量が画像のその区画の平均画素被覆率に左右されるような制御方法で、現像液を適用させる、ことを可能とする。
本発明はポジ作業版面の現像に対して特定の利点を提供するが、ネガ作業版面を現像する時にも化学品の消費の節減が達成される。
発明の詳細な説明
本発明の装置は、装置中に版面を配置するための、そして版面の縁により区画される版面の幅を決定するための、版面感知手段を含んでなる。このような版面感知手段は、それが装置を通過する時に版面の重量により、または版面の幅および位置を感知するための光学的もしくは他の機械的手段またはそれらの組み合わせにより駆動される、1個以上のスイッチを含むことができる。版面感知手段はまた、ガイドバーに相対する版面の縁を感知するための手段と組み合わせて、前記ガイドバーに対して版面の一方の縁を押し付けるための機械的装置を含むことができる。本発明の他の実施態様において、版面感知手段は、版面設置装置から、または処理される版面の露光のために使用されてきた製版作業フローシステムから、版面の面積(plate area)および/または版面のサイズを検索するための電子的手段を含む。
版面の位置および版面の面積についての情報は、1個以上のノズルN1を駆動することにより、版面上への現像剤の選択的付着を可能とする制御装置に供給されることができる。単一ノズルN1のみを使用する実施態様において、該単一ノズルは、現像剤が単一ノズルにより全版面領域上に付着される(deposited)ことができるように、版面の幅を横切って往復するように設置される。往復装置はまた、1個を超えるノズルN1を含むことができ、例えば2、3、4、5または6本以上のノズルN1が版面を横切って一緒に往復するようになっている。2個以上のノズルN1を含んでなる往復装置において、ノズルN1は、それに沿って版面が装置中を運搬され、そして往復運動が好適には前記経路に垂直に起こる、経路に平行な、間隔を空けた列に配置されている。さもなければ、往復装置のノズルの形態はまた例えば、版面の経路に対して一定の角度、例えば45°に配置された列として構成されることができる。
あるいはまた、ノズルN1は少なくとも版面の幅にまたがる固定配列に配置されることができる。その配列は好適には、版面の幅に沿って、すなわち版面が装置中をそれに沿って運搬される経路に垂直な方向に沿って、間隔を空けて配列されたノズルN1を含んでなるが、版面の経路に対して90°未満、例えば、45°の角度で配置された配列のような他の形態も可能である。
ノズルN1は直線に沿って、またはさもなければ、例えば、ぎざぎざの(ジグザグの)もしくはマトリックス形態で、1列に固定され、または往復に配置されることができる。
本明細書で使用される「選択的付着(selective deposition)」は、ノズルN1が選択的に、すなわち、現像剤が版面の領域外に現像剤を実質的に付着させずに、版面領域上に付着されるような方法で、駆動されることを意味する。特に、噴霧
バーのような、低ノズル解像度(面積単位当り、または直線配列をもつ実施形態においては長さの単位当りの、対処可能なノズルN1の数)をもつ配列が使用される実施態様において、十分な現像剤が版面の全領域上に適用され、しかし版面領域外に実質的量の不要な現像剤を付着させないように、ノズルN1がその上に現像剤を適用する面積が、版面の面積より僅かに、例えば、1〜10%大きいことが好適である。
最も単純な実施態様において、版面の先端が感知装置からノズルN1に移動する期間に現像剤が付着されないように、好適には時間遅れの機序または回路を使用して、インテリジェント制御装置を使用せずに、前記の機械的スイッチまたは光学的版面感知装置とノズルN1との間の直接の接続により、選択的付着が達成される。より精緻な実施態様は、制御装置、好適にはノズルN1を選択的に駆動することができる論理回路またはデジタル回路を含んでなるユニット、を含んでなる。
現像剤の制御された付着はまた、例えば、レーザー記録装置のような版面設置装置により、版面を露光するために使用された画像データに従って達成することができる。平版印刷の画像は、画素のサイズおよび/または振動数(frequency)が画像のトーン値(tone value)に比例する、非印刷領域により囲まれたインク受理性画素よりなる、いわゆるハーフトーン画像(halftone image)である。連続トーン画像(continuous tone image)をハーフトーン画像に変換し、そして画素サイズが、使用されるスクリーニング法に左右される、異なるスクリーニング法が利用可能である。いわゆる振動数変調スクリーニング法(frequency−modulated screening methods)は、非常に小さいサイズ、例えば10×10μmの画素を形成する。振幅変調スクリーニング法(amplitude−modulated screening methods)のような他の方法は、裸眼でも見ることができる、より大きい画素を形成する。混成スクリーニング法は、振動数変調および振幅変調画像双方の特徴をもつハーフトーン画像を形成する。これらすべての方法は、連続的トーン画像を、画像のある区画の画素被覆率(dot coverage)が画像のその区画のトーン値に左右される、ばらばらの印刷画素よりなる画像に変換する。ある画像の完全な黒色区画は100%の画素被覆率を有し、専ら、隣接の、または重複までする画素により形成される、単一の印刷領域よりなる。
画像データに従って現像剤の制御された付着を可能とする本発明の好適な実施態様において、その装置は更に、版面配置装置からまたは版面の露光のために使用されてきた製版作業フローシステムから制御装置に、版面の画素被覆率の画像データのインプットを提供するための手段を含んでなる。後者の実施形態において、制御装置は画像の1区画上にノズルN1により付着される現像剤の量を調整する手段を含んでなり、そこでは各ノズルにより付着される現像剤の前記の量が好適には、その区画の平均画素被覆率に左右される。この実施態様は、好適には、印刷領域上への現像剤の実質的な付着を伴わずとも、他の領域(印刷領域)上への現像剤の付着を最少にしながら、現像剤が支持体から除去される必要がある被膜の領域(非印刷領域)上のみに、または主としてそこに付着されるために、現像剤の消費の更なる節減を可能とする。
現像剤の選択的付着は好適には、ノズルN1からの、現像液の液滴の射出、噴射または噴霧により実施される。このようなノズルの適切な例は、噴霧ノズル、インクジェットノズル、バルブジェットノズルまたは針を含む。配列(array)またはノズルN1はまた、それらの組み合わせ物を含んでなることができる。
ノズルN1は固定量の現像剤を付着するか、または現像剤を全く付着しないようにさせることができる(オンオフモード)か、あるいは、好適には画像データに従って調整可能な量の現像剤を付着することができる。画像データに従う現像剤の容量計量付着はまた、
そこで各液滴が本質的に一定容量をもつ現像液の複数滴を射出することにより実施することができる。現像剤を付着するためにインクジェットヘッドのような高解像度のノズルN1配列を使用することにより、印刷画素を現像剤で実質的に湿らせずに、非印刷領域上のみに現像液を付着させることができる。しかし、このような高解像度配列は高価であり、ノズルの詰まりあるいは、複雑な洗浄機構または他の保守システムを要求する他の欠陥、にさらされる可能性がある。従って、それぞれ、印刷画素より大きい画像の1区画、例えば1cm2の区画上で、版面上に現像剤を付着させる、より低い解像度の1個以上のノズルN1を使用することがより好適である。このような実施態様において、多数の大型画素を含んでなる画像区画が、主として小画素を含んでなる画像区画より少量の現像剤を提供されるように、現像剤の量は、各ノズルN1により影響を受ける画像区画のトーン値、好適には平均画素被覆率に従って制御されることができる。
特に現像剤の衝撃が、支持体から一部溶解された被膜材料をはがすのに十分である時には、これはしばしばポジ版面には必要ではないが、該装置はまた、現像剤が適用された後に、版面を、例えば1個以上の回転ブラシにより、機械的に擦るか、またはブラシするための手段を含むことができる。
本発明の最良の実施態様は、先行技術の方法に比較して現像剤消費の有意な節減を得ることを可能にする。50ml/m2未満の量で良好な洗浄が得られ、そして大部分の版面に対しては30〜40ml/m2が十分である。現像剤は好適には、装置の内部で、濃厚現像剤を水で例えば5〜10倍希釈することにより調製することができる。好適な実施態様は、水で例えば8×希釈することができる6ml/m2未満、好適には4〜6ml/m2の濃厚現像剤を使用することにより良好な洗浄を伴って版面を現像させる。
好適な実施態様において、本発明の装置はまた、現像された版面にガム溶液を適用するための手段を含んでなる。ガム処理は、ガム溶液中に現像される版面を浸漬することにより、または現像された版面上へのガム溶液の噴霧または塗布により実施することができる。本発明の装置は好適には、更に、版面領域上へのガム溶液の付着のための1個以上のノズルN2を含んでなる。ノズルN2は好適には、ノズルN1に関する上記の説明と同様な特徴をもつ。従って、ノズルN2もまた、往復装置または固定配列に配置することができる。ノズルN1およびN2の配列は同一でも異なってもよい。
ノズルN2は好適にはまた、ノズルN1に関して前記と同様な方法で、版面の面積および/または版面の画像データに従って制御されることができる。ノズルN1およびN2はそれぞれ別の制御装置により制御されることができるか、または同一の制御装置により双方が制御されることができる。従って、制御装置は、好適には画像の印刷領域上にガム溶液を付着するように配置されたノズルN2を実質的に駆動せずに、画像の非印刷領域上にガム溶液を付着するように配置されたノズルN2を駆動するための手段を含んでなることができる。あるいはまた、印刷領域上にガム溶液を付着するように配置されたノズルN2もまた駆動されるが、印刷領域上に適用されるガムの量が非印刷領域上におけるより低くなるように、低い程度に駆動される。その結果、ガム溶液の消費も、有意に節減することができる。
本発明の他の実施態様において、ガム溶液は、ノズルN1により版面に適用される現像剤として使用される。このような形態において、ノズル(N2)が存在する場合は、それはまた、第2のガム溶液、例えば、ノズルN1により現像剤として付着されるガムより、版面の被膜に対して比較的温和な(less aggressive)ガム溶液、を適用するために使用することができ、このような実施態様においては、第2のガム溶液は中性に近いpHをもつことができるか、あるいは第1のガム溶液より少ない有機溶媒または界面活性剤を含むことができる。その場合、前記の第2のガム溶液は主として、第1のガム
溶液が版面上に残留する時に起こる可能性がある画素の喪失を防止する保存ガムとして役立つ。
本発明の装置は更に、版面がそこで水中に浸漬されるか、または水で被覆、噴霧もしくは浸水される、またはそれらの組み合わせ物を実施される、例えば現像区域とガム処理区域の間に、1個以上のすすぎ区域を含んでなることができる。最終ガムが適用された後に、版面は好適には、すすがれずに、装置の乾燥区域に即座に運搬される。乾燥は熱気、赤外線および、当該技術分野で一般に知られる他の方法により実施することができる。
好適な実施態様の詳細な説明
図1は版面上に現像剤を付着させるための噴霧ノズルN1の配列をもつ、本発明の装置の1個の実施態様のスキームによる立面図である。 図2は噴霧衝撃の連続的に移動する標的領域のスキーム表示である。 図3は図1の右側から見た、噴霧バーと噴霧パターンのスキーム図である。
装置
優れた現像は、新鮮な現像液の乱流を使用して版面の画像記録被膜上に現像剤を付着させることにより得ることができる。十分な体積流量において、現像液は局所の現像の滞留時間中、版面の表面で常時移動され、それにより現像期間中に、境界層は形成されず、版面とともに移動し、従って、ノズルN1の標的領域は常に新鮮な現像液と接触している。現像は、被膜表面から支持体に現像剤の強度勾配を伴わずに進行する。その結果、版面は現像剤強度の局所的枯渇を経験せず、急速に、均一に現像される。
現像剤の横溢はノズルN1への再循環を伴わずに受け皿に回収され、そして/または貯蔵タンク中に廃棄されることができる。あるいはまた、現像剤の横溢は回収され、再循環されることができ、それが好適には、補充溶液の添加と合わせられて、再循環される現像剤の効力のドラッグアウト(drag out)および他のあらゆる低下を補い、そしてノズルN1の詰まりの危険を低下させる。
本発明の1個の実施態様において、画像の版面は現像剤を適用するために加圧スプレーを使用して現像される。スプレーは好適には、重複したノズルの流れを伴うノズルN1の1列の噴霧バーにより適用される。噴霧ノズルは膨大なサイズおよび形態で、例えばSpraying Systems Co.(Wheaton,Illinois,USA)から市販されている。噴霧ノズルの重要なパラメーターは、流量、噴霧圧、液滴サイズ、噴霧パターンおよび噴霧ノズルの配列である。有用な噴霧圧は1〜5バール、より好適には1.5〜2.5バールの範囲にある。高い噴霧圧において、現像は衝突噴霧(impinging spray)の機械的力により高められることができる。好適な噴霧パターンは、それが重複する分布の結果として全版面領域上に均一な被覆率を提供することができるために、テーパーされた縁をもつ平坦なパターンである。噴霧コーンの角度および噴霧ノズルN1と版面間の噴霧距離が、版面上の標的領域を規定する。本発明に使用されるノズルN1は5°〜170°の噴霧角度をもつことができ、一定の噴霧距離に対して、より大きい角度が、より大きい標的領域を形成する。版面上のノズルの標的領域は噴霧角度に左右され、そして噴霧距離は15cmまでであることができ、それは例えば、110°の噴霧角度および5cmの噴霧距離をもつノズルN1により達成することができる。しか
し、50°の噴霧角度および5cmの噴霧距離、またはそれぞれ30°および10cmをもつノズルN1により達成することができる、例えば、5cm未満の、より小さい標的領域が好適である。噴霧の適切な液滴サイズは1mm未満、例えば100μm(いわゆる噴霧ノズルにより達成される)から、数mm、例えば1〜5mm、好適には1〜2mmまでである。液滴サイズは主として、噴霧圧およびもちろん、現像液の特性により決定される。
噴霧ノズルN1は好適には、現像液に耐性であり、長い摩耗寿命を提供する材料、例えば、ステンレス鋼、セラミックまたはカーバイドでできている。噴霧ノズルについての更なる情報は例えば、「工業的スプレーおよび噴霧(Industrial Sprays
and Atomization)」,Springer,1st edition(September 17,2002)および「噴霧およびスプレーのハンドブック(Handbook of Atomization and Sprays)」、Springer,2011に見ることができる。
本発明に従う好適な装置は、平坦な版面の支持面、および支持面に連続して版面を送達する供給装置、を含んでなる。ノズルN1の配列は、支持面から間隔を空けられ、支持面上にある時に、版面上を横切って現像液を放出するように配置されている。閉鎖された原料容器が新鮮な現像液を含み、そして供給ラインが原料容器からノズル配列に現像液を送達する。ポンプまたは加圧空気が供給ラインからノズル配列に現像液を移動させ、そこで、現像液の加圧流が、版面の総表面領域の1区画に、横切ってノズルN1から選択的に付着されることができる。各ノズルにより対処される区画は版面の総表面領域の例えば5〜25%、より好適には版面の10〜20%であることができる。
発明の、より特定の実施態様は、図面において説明される。図1は版面上に現像液の加圧噴霧を付着するための現像ステーション10のスキーム図である。版面の厚さより小さい間隔を空けられた1組のニップロール4を含んでなる供給装置が、平坦な圧盤または床16に撮像された版面14を送達する。それが供給装置から1組のニップロール12、12’に運搬される時に、1列の光学セル8が版面を感知する。典型的には、版面14が他の1組の運搬ロールに通過された後に、乾燥18のような他の工程を実施することができる。噴霧バー20は、版面がバー20に対して移動する時に、版面14の連続的標的領域上を横切って現像液の勢いある噴霧流22を送達する。噴霧パターンの流れの直ぐ下流に配置されたニップロール12’(またはブラシ、スクイージー等)が、一定の割合の版面が現像されて、噴霧パターンから現れた後に、現像剤のごく僅かな層が版面上に残留することを確保する。噴霧バー20は、回路(図示されていない)を介して噴霧バーに通過される光学セル8により感知される信号により制御され、それが版面の幅内に配置されたノズルN1のみが駆動され、そして版面領域の外側には実質的にどんな現像剤も噴霧されないことを確保する。噴霧バー20による現像剤のこの選択的付着はまた、版面の縦方向にも起こる、すなわち、噴霧バー20のノズルは版面が光学セル8により感知される時に即座には駆動されず、しばらく経過してから駆動され、その時間の遅れは、版面が装置中を運搬される速度に左右されるが、版面の先端がノズルの標的領域に到達するまで、どんな現像剤も噴霧されないように十分に長く選択される。
使用済みの、横溢現像液は、支持面16の下方の受皿24中に回収される。受皿は現像液の原料の容量26を含む。原料供給ライン28はポンプ30により受皿に直接接続する。ライン28を介してポジプ30に供給される現像剤は、それが被膜の比較的可溶性領域の溶解を伴う化学反応を支持するために必要な強度をもつという意味で、「新鮮である」と考えることができる。ポンプ30は噴霧バー20に高圧の現像液を送達するためにモーター32により駆動される。圧力センサー34は、所望の設定点の周囲に機密帯内の圧力を維持するためにポンプアウトプットに接続することができる。原料は好適には、被膜と
の溶解反応によるドラッグアウト(drag out)および化学的枯渇を補うための、補充化学薬品の流れ26’により補充されることができる。
図2および3は、本発明に従って版面上に現像液を付着するための方法を表す。版面14は、支持面16上に版面の領域を区画する4つの縁、より具体的には前部末端14a、後部末端14b、および側部14cをもつ。支持面は平坦であり、そのため版面が運搬される時に、版面14も同様に平坦である。版面が噴霧バー20に接近すると、前端が正面の衝撃ライン38a、後部の衝撃ライン38bおよび側部の衝撃ライン38cを伴う、本質的に長方形である噴霧パターン38に侵入する。版面が噴霧パターン38中に侵入すると、版面の標的領域40は現像液で横溢される。噴霧パターンは好適には、側部14cを横断する版面の幅より大きい、側部38cを横断する幅をもち、支持面16上に僅かな重複部分42をもたらす。噴霧により横溢される版面14上の標的領域は、版面が噴霧バー20の下方を運搬される時に、一定速度で版面を横切って移動する。従って、版面の、継続して重複する標的領域が、新鮮な現像液の噴霧にさらされる。図面に示されるものより、より好適な実施態様において、版面は、僅かに重複する噴霧パターンが版面に連続的に適用され、そして各噴霧により適用される容量が、ノズルの標的領域と対応する画像の区画上の平均画素被覆率に従って調整されることができるように、装置中を段階的に移動される。往復ノズルを伴う実施態様においては、連続的噴霧の同様な段階的適用はまた、版面の幅方向にも使用することができる。
3種の異なる、近接しない瞬間における噴霧パターンおよび従って標的領域の位置が図2の40、40’および40”にスキームで示される。好適には、その噴霧パターンは、版面表面における噴霧のモメンタムが、噴霧パターンに未だ到達していない版面の領域から遠くに、版面の正面の方向に、適用された現像液を押し出すように、前傾角度に、例えば20〜45度に向けられる。好適な実施態様において、噴霧パターンは版面のごく一部、好適には版面の総面積の25%未満の上に衝突する。最も好ましくは、そのパターンは版面の総面積の20%未満の標的領域に衝突する。
図3は、噴霧バー20が、それぞれ、場合により48に示されるように重複することができる噴霧流46a、46b、…、46nを形成する、複数の間隔を空けたノズル44a、44b、…、44nを有することを示す。噴霧流は方向、形状および重複に関して調整されることができ、そこで、版面の標的領域40上の全体の噴霧パターンの衝撃は、単位時間当り、標的表面の単位面積当りの現像液の衝撃の容量および表面乱流において、実質的に均一である。版面の標的領域は好適には連続的乱流の横溢を経験するが、噴霧はまた、連続的拍動として適用されることができる。
噴霧は標的領域から消費済みの現像液を押し出すのに十分な容量および圧力を提供するように調整され、そしてそれにより、新鮮な現像液を標的領域全体の被膜と接して維持することができる。可溶性被膜領域の溶解は、現像液が、定常的に移動され、そして新鮮な現像液と交換される程度に、衝突のラインにおいて、現像液が乱流と重複するように、表面16上に到着する新規に提示された被膜と現像液との衝突のライン(例えば、38aにおける)の横溢により、早急に、かつ均一に達成される。
動的流れの衝突は必ずしも、どんな溶解をも未だ経験したことがない支持体、または近隣の被膜材料から一部溶解された被膜材料を物理的に剥離するほど大きいとは限らない。横溢の動的相様は、流れが、劣化された溶液を押し戻し、そして現像の滞留時間内に境界層を形成することを防止するのに十分なモメンタムをもつことのみを必要とする。しかし、動的流れが非常に高い速度をもつので、被膜材料の何か物理的剥離が起こることは、発明の範囲内にある。
外気内の二酸化炭素との表面の反応による現像液の劣化を抑制するために、供給口および排出末端にフラップ等、そして、フードが現像剤ステーションの枠上に配置されている側部に沿ったガスケット、を伴って、受皿24の上方に、フードまたはカバーを配置することができる。あるいはまた、受皿は単に、順次、加圧装置への送達のための図1のライン28に対応する流体ラインをもつ、閉鎖された原料容器内に含まれる全現像剤容量のバルクを含む、流し込み装置(funneling device)として働くことができるかも知れない。補充現像剤は受皿または容器に添加することができる。
図面に示される装置の多数の代わりの形態は本発明の範囲内にある。前記の噴霧ノズルN1は、従来の噴霧ノズルより高い解像度において現像剤を付着させることができる1個以上のバルブジェットノズルまたは針により置き換えることができる。前記の噴霧バーは、版面の幅を横切って往復する単一のスプレーまたはバルブジェットノズルN1により置き換えることができる。更に、好適には、版面の縦方向に沿って整列された、すなわち版面により移動される経路に平行な、スプレー、バルブジェットまたはインクジェットノズルN1の列は、版面の幅上を往復することができる。固定列または往復列は、マトリックスとして配列される、またはジグザクラインに互い違いにされる複数のスプレー、バルブジェットまたはインクジェットノズルN1を含んでなることができる。
前記の光学的感知装置8は、それがスイッチを通過する時に版面の重量により引き金を引かれる、単純な機械的スイッチにより置き換えることができる。あるいはまた、版面サイズについての情報は、版面設定装置から、または版面を露光するために使用される作業フローのソフトウェアから、版面領域内に現像剤を付着するノズルを選択的に駆動するようになっているかまたはそのようにプログラムされたデジタル制御装置に、版面領域の外側に不要な現像剤を適用せずに、電子工学的に連絡することができる。
特に高解像度ノズルN1、すなわちインクジェットヘッドのノズルのような、版面上に非常に小さい標的面積をもつノズル、が使用される時は、版面設定装置または作業フローソフトウェアから、本発明の装置のデジタル制御装置に画像データを供給することにより、より多くの情報が装置中に構築されることができる。画像制御された現像は、画像の1区画である各ノズルの標的領域における平均画素被覆率が計算され、そして前記平均画素被覆率に従ってその標的領域上に付着される現像剤の容量を調整するデジタル制御装置により、本発明の装置において達成されることができる。このような実施態様において、現像剤は、画像の「完全黒色」の区画、すなわち専ら印刷領域よりなる区画上には付着されず、そしてその量が前記の灰色および白色区画の平均画素被覆率に比例される十分量の現像剤が、画像の灰色および白色区画上に付着される。
本発明においてノズルN1としての使用に適するインクジェットヘッドはどんなタイプのものでもよいが、好適には、圧電性または熱インクジェットヘッドのようなドロップオンデマンドタイプのものであることができる。適切なインクジェット装置についての更なる詳細は例えば、WoodheadPublishingLimited,Cabridge,Englandにより2006年に初版の「織物のデジタル印刷(Digital
printing of textiles)」、第3章に見ることができる。インクジェットヘッド以外に更に、自動制御噴霧ノズルを、現像剤の選択的および画像制御付着のために使用することができる。このようなシステムは、その噴霧変数がモニターされ、積載噴霧適用ソフトウェアにより調整される、商品名AutoJet Spray Controllers and SystemsとしてSpraying Systems
Co.(Wheaton,Illinois,USA)から入手できる。更に、ノズルの拍動幅の変更によるタイミングの制御および流速の変更はこれらのシステムにより容易に実施される。
現像された版面が従来通り、例えばガム溶液中への版面の浸漬または版面上へのガム溶液の均一な噴霧によりガム処理することができるが、現像部門に対して前記と同様なタイプの装置および方法を使用することにより、ガム消費の節減を達成することができる。そのため、前記ノズルN1に対するすべての言及は、版面の面積に従って、または版面の画像データにも従って、版面上にガムを付着するために、前記の説明と同様に、ノズルN2に適用することができる。
平版印刷版面の前駆体
本発明の装置および方法は、あらゆるタイプの平版印刷の版面の現像に対して使用することができる。典型的な版面の前駆体の画像形成被膜および平版印刷の支持体は特許文献中に詳細に説明されてきた。
ネガ作業の版面は典型的には、感光性樹脂被膜の、光線または熱誘発化学架橋または重合により、あるいは熱可塑性ポリマー粒子の熱誘発凝集、融合または融解による物理的不溶性化により、画像を形成する。特にデザインされたネガ版面は、面倒な、すなわち高いpHの、または大量の有機溶媒を含む現像剤を使用せずに、例えば、中性もしくは低pHのガムまたはファウンテン溶液を使用することによる処理を可能とする。ネガ作業版面の前駆体の組成および製法についての更なる詳細は、例えば、米国特許第2009/0197206号明細書、欧州特許第2153279A号明細書、国際公開第2006/048443号パンフレット、欧州特許第1349006A号、同第1614538A号、同第0931647A号明細書、国際公開第2002/21215号パンフレットおよび欧州特許第1817166A号明細書に記載されている。
ポジ作業版面において、非印刷領域の、より高い溶解は典型的には、溶解(dissolution)工程の動的分化による:露光された領域は非露光領域より現像剤中に、より急速に溶解し、そのため平版印刷画像が15〜30秒の典型的な現像時間後に得られる。典型的なポジ版面が数分間、現像剤で処理される時、露光および非露光領域の双方が現像剤に溶解し、画像は形成されない。本発明の装置および方法はポジ版面の現像に特に適する。
ポジ作業版面の前駆体の組成および製法についての更なる詳細は例えば、米国特許第2009/0197206号明細書、欧州特許第823327A号明細書、国際公開第97/39894号パンフレット、欧州特許第864420A号明細書、国際公開第99/63407号パンフレット、欧州特許第1826001A号、同第901902A号、同第909657A号および同第1159133A号明細書に記載されている。
現像剤
本発明に従う方法の1個の実施態様において、溶媒基剤の現像剤、またはアルカリ性現像剤を使用することができる。溶媒基剤の現像剤は主として、ネガ作業を現像するために使用されてき、他方、ポジ作業版面の前駆体は典型的には高度にアルカリ性の現像剤を必要とする。別記されない限り、本明細書に与えられる現像剤の成分の量は、製造業者により供給される、より濃厚な溶液を希釈することにより得ることができる即座に使用可能な現像剤を意味する。
ポジ版面に適するアルカリ性現像剤は、米国特許第2005/0162505号明細書に記載されている。アルカリ性現像剤は、少なくとも11、より典型的には少なくとも12、好適には12〜14のpHをもつ水溶液である。好適な高pHの現像剤は、ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウムおよび/またはケイ酸カリウムのような少なくとも1種のアルカリ金属ケイ酸塩を含んでなる。ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムが好適で、ケイ酸カリウムが最も好適である。所望される場合は、アルカリ金属ケイ酸塩の混合物を使用
することができる。特に好適な高pHの現像剤は、そのMがアルカリ金属である、少なくとも0.3のSiO2対M2O重量比をもつアルカリ金属ケイ酸塩を含んでなる。その比率は好適には0.3〜1.2である。それは、より好適には0.6〜1.1であり、そして最も好適には0.7〜1.0である。高pH現像剤中のアルカリ金属ケイ酸塩の量は典型的には、現像剤1000g当り少なくとも20gのSiO2(すなわち、少なくとも2重量%)、そして好適には、現像剤1000g当り20g〜80gのSiO2(2〜8重量%)である。より好適には、それは現像剤1000g当り40g〜65gのSiO2(すなわち、4〜6.5重量%)である。
アルカリ金属ケイ酸塩に加えて、アルカリ性は、例えば、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムおよび/または水酸化カリウムのような、適当な濃度のあらゆる適切な塩基により提供されることができる。好適な塩基は水酸化カリウムである。高pHの現像剤の、場合により使用される成分は、アニオン、非イオンおよび両性界面活性剤(総組成物重量の3%まで)、殺生物剤(抗微生物剤および/または抗カビ・抗真菌剤)、発泡抑制剤または錯体形成剤(アルカリグルコネートのような)並びに増粘剤(グリセリンまたはポリエチレングリコールのような水溶性または水分散性ポリヒドロキシ化合物)である。しかし、これらの現像剤は好適には有機溶媒を含まない。
溶媒基剤のアルカリ性現像剤は典型的には、10.5未満、特には10.2未満(25℃で測定)のpHをもつ。溶媒基剤の現像剤は水および有機溶媒または有機溶媒の混合物を含んでなる。それらは典型的には、ケイ酸塩、アルカリ金属水酸化物およびケイ酸塩とアルカリ金属水酸化物の混合物を含まない。現像剤は好適には単一相である。その結果、有機溶媒または有機溶媒の混合物は好適には、水と混和性であるか、または相分離が起こらない程度に現像剤中に十分に可溶性のいずれかである。場合により使用される成分は、アニオン、非イオンおよび両性界面活性剤(総組成物重量の3%まで)並びに殺生物剤(抗微生物剤および/または抗カビ・抗真菌剤)を含む。
以下の溶媒およびそれらの混合物は、溶媒基剤の現像剤中への使用に適する:エチレンオキシドとのフェノールの反応生成物(フェノールエトキシレート)およびプロピレンオキシドとのフェノールの反応生成物(フェノールプロポキシレート)、例えばエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール);ベンジルアルコール;エチレングリコールおよびプロピレングリコールの、6個以下の炭素原子をもつ酸とのエステル、並びに6個以下の炭素原子をもつアルキル基をもつ、エチレングリコール、ジエチレングリコールおよびプロピレングリコールのエーテル、例えば2−エトキシエタノール、2−(2−エトキシ)エトキシエタノールおよび2−ブトキシエタノール。フェノキシエタノールを含んでなる現像剤が好適である。現像剤は典型的には、1種または複数の有機溶媒の、現像剤の重量に基づき0.5重量%〜15重量%、好適には3重量%〜5重量%を含んでなる。
ポジ版面を処理するために適切な代わりの現像剤は、欧州特許第1403716A号3明細書に記載の通りの非還元糖および塩基を含んでなる。用語「非還元糖」は、遊離アルデヒドまたはケトン基を含まない、従って、還元性ではない糖、例えば、トレハロースタイプのオリゴ糖、グリコシドおよび、糖類を水素化そして還元することにより得られる糖アルコールを意味する。トレハロースタイプのオリゴ糖の例はサッカロースおよびトレハロースを含む。グリコシドの例はアルキルグリコシド、フェノールグリコシドおよびマスタード油グリコシドを含む。糖アルコールの例は、D,L−アラビトール、リビトール、キシリトール、D,L−ソルビトール、D,L−マニトール、D,L−イジトール、D,L−タリトール、ドルシトール、およびアロダリシドールを含む。更に、二糖の水素化により得られるマルチトールまたはオリゴ糖の水素化により得られる還元物質(還元でんぷんシロップ)を使用することができる。これらの非還元糖のうちで好適なものは、糖アル
コールおよびサッカロースである。これらの非還元糖のうちで更に望ましいものは、それらが適当なpH範囲内でバッファー作用をもつために、D−ソルビトール、サッカロースおよび還元でんぷんシロップである。
これらの非還元糖は単独でまたはそれらの2種以上の組み合わせ物として使用することができる。現像剤中のこれらの非還元糖の割合は好適には0.1〜30重量%、より好適には1〜20重量%である。
前記の非還元糖は、知られた材料(例えば、無機アルカリ剤、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三アンモニウム、リン酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸二アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、ほう酸ナトリウム、ほう酸カリウムおよびほう酸アンモニウム、クエン酸カリウム、クエン酸三カリウム、およびクエン酸ナトリウム)よりなる群から適当に選択される、塩基としてアルカリ剤と組み合わせて使用することができる。
アルカリ剤の更に好適な例は、有機アルカリ剤、例えばモノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジアミンおよびピリジンを含む。
これらのアルカリ剤は単独でまたは2種以上のそれらと組み合わせて使用することができる。これらのアルカリ剤のうちで好適なものは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムである。
米国特許第2012/0129033号明細書に記載されたような、他の代わりの、ケイ酸塩を含まず、糖を含まないアルカリ性の水性現像剤組成物は、少なくとも12のpHをもち、(a)水酸化物、(b)バリウム、カルシウム、ストロンチウムおよび亜鉛カチオンから選択される、金属カチオンM2’、(c)金属カチオンM+に対する錯体形成剤および(d)前記のa、bおよびcすべてと異なるアルカリ金属塩、を含んでなる。
ガム現像剤
好適な現像剤はガムを含んでなり、そして単一の工程で版面を現像し、ガム処理することができる。このようなガム現像剤は欧州特許第1342568A号明細書および国際公開第2005/111727号パンフレットに記載されている。ガムは典型的には、汚染、酸化または損傷に対して印刷版面の平版印刷画像を防護することができる1種以上の表面保護化合物を含んでなる水性液である。このような化合物の適切な例は、膜形成親水性ポリマーまたは界面活性剤である。ガム溶液による処理および乾燥後に、版面上に残留する層は好適には、0.1〜20g/m2の表面防護化合物を含んでなる。この層は典型的には、版面が印刷機上に設置され、印刷機の走行が開始された時に、インクおよび/またはファウンテンにより除去されるまで版面上に留まる。
別記されない限り、本明細書に与えられるガム成分の量は、製造業者により供給される、より濃厚な溶液を希釈することにより得ることができる、即時使用可能なガム現像剤を表す。
ガム溶液中の防護化合物としての使用に好適なポリマーは、アラビアゴム、プルラン(pullulan)、セルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルソース、カルボ
キシエチルセルソースまたはメチルセルロース)、(シクロ)デキストリン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、多糖類、アクリル酸、メタクリル酸またはアクリルアミドのホモポリマーおよびコポリマー、ビニルメチルエーテルと無水マレイン酸のコポリマー、酢酸ビニルと無水マレイン酸のコポリマーまたはスチレンと無水マレイン酸のコポリマーである。著しく好適なポリマーは、カルボン酸、スルホン酸またはホスホン酸基またはそれらの塩を含むモノマーのホモポリマーまたはコポリマー、例えば、(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン酸またはアクリルアミドプロパンスルホン酸、である。
表面防護剤としての使用のための界面活性剤の例はアニオンまたは非イオン界面活性剤を含む。ガム溶液はまた、表面防護剤として1種以上の前記の親水性ポリマーおよび更に、被覆層の表面特性を改善するための1種以上の界面活性剤を含んでなることができる。ガム溶液の表面張力は好適には、40〜50mN/mである。
アニオン界面活性剤の例は、脂肪族化合物、アビエチン酸塩、ヒドロキシアルカンスルホネート、アルカンスルホネート、ジアルキルスルホスクシネート、直鎖アルキルベンゼンスルホネート、分枝アルキルベンゼンスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート、アルキルフェノキシポリオキシエチレン・プロピルスルホネート、ポリオキシエチレン・アルキルスルホフェニルエーテルの塩、ナトリウムN−メチル−N−オレイルタウレート、モノアミド二ナトリウムN−アルキルスルホスクシネート、石油スルホネート、硫酸ヒマシ油、硫酸牛脂油、脂肪族アルキルエステルの硫酸エステルの塩、アルキル硫酸エステルの塩、ポリオキシエチレン・アルキルエーテルの硫酸エステル、脂肪族モノグリセリドの硫酸エステルの塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステルの塩、ポリオキシエチレン・スチリルフェニルエーテルの硫酸エステルの塩、アルキルリン酸エステルの塩、ポリオキシエチレン・アルキルエーテルのリン酸エステルの塩、ポリオキシエチレン・アルキルフェニルエーテルのリン酸エステルの塩、スチレン無水マレイン酸コポリマーの部分鹸化化合物、オレフィン−無水マレイン酸コポリマーの部分鹸化化合物およびナフタレンスルホネートホルマリン濃厚物を含む。これらのアニオン界面活性剤のうちで特に好適なものは、ジアルキルスルホスクシネート、アルキル硫酸エステルの塩およびアルキルナフタレンスルホネートである。
適切なアニオン界面活性剤の特定の例は、ナトリウムドデシルフェノキシベンゼン・ジスルホネート、アルキル化ナフタレンスルホネートのナトリウム塩、二ナトリウム・メチレン−ジナフタレン−ジスルホネート、ナトリウム・ドデシル−ベンゼンスルホネート、スルホン化アルキル−ジフェニルオキシド、アンモニウムまたはカリウムペルフルオロアルキルスルホネートおよびナトリウムジオクチル−スルホスクシネートを含む。
非イオン界面活性剤の適切な例は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、グリセリン脂肪酸の部分エステル、ソルビタン脂肪酸の部分エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸の部分エステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、スクロース脂肪酸の部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸の部分エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸の部分エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリ−グリセリン脂肪酸の部分エステル、ポリオキシエチレン化ヒマシ油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸の部分エステル、脂肪族ジエタノールアミド、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステルおよびトリアルキルアミンオキシドを含む。これらの非イオン界面活性剤のうちで特に好適なものはポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルおよびポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロックポリ
マーである。更に、フッ素およびシリコーンのアニオンおよび非イオン界面活性剤を同様に使用することができる。
2種以上の前記の界面活性剤をガム中に組み合わせて使用することができる。例えば、2種以上の異なるアニオン界面活性剤の組み合わせ、またはアニオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との組み合わせ物は好適である可能性がある。このような界面活性剤の量は特に限定はされないが、好適には0.01〜20重量%である。
ガム溶液は好適には3〜8のpH、より好適には6〜8のpHをもつ。ガム溶液のpHは通常、0.01〜2%の量の鉱酸、有機酸または無機塩で調整される。鉱酸の例は硝酸、硫酸、リン酸およびメタリン酸を含む。特に有機酸はpH調整剤として、そして減感剤(desensitizing agents)として使用される。有機酸の例は、カルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸またはそれらの塩、例えば、コハク酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、硫酸塩およびスルホン酸塩を含む。有機酸の特定の例は、クエン酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、レブリン酸、フィチン酸および有機ホスホン酸を含む。無機塩の例は、硝酸マグネシウム、第一リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、硫酸ニッケル、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよびトリポリリン酸ナトリウムを含む。他の無機塩、例えば硫酸マグネシウムまたは硝酸亜鉛を腐食防止剤として使用することができる。鉱酸、有機酸または無機塩は単独で、または1種以上のそれらの組み合わせ物として使用することができる。
前記の成分以外に、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパンおよびジグリセリンのような湿潤剤もまた、ガム溶液中に含むことができる。該湿潤剤は単独でまたは1種もしくは複数のそれらと組み合わせて使用することができる。一般に、前記の湿潤剤は好適には1〜25重量%の量で使用される。
更に、ガム溶液中には錯体形成化合物を含むことができる。希釈水中に含まれるカルシウムイオンおよび他の不純物は、印刷に不都合な影響をもつ可能性があり、従って印刷材料の汚染を引き起こす可能性がある。この問題は希釈水に錯体形成化合物を添加することにより回避することができる。このような錯体形成化合物の好適な例は、有機ホスホン酸またはホスホノアルカントリカルボン酸を含む。特定の例は、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸およびアミノトリ(メチレンホスホン酸)のカリウムまたはナトリウム塩である。これらの錯体形成剤のこれらのナトリウムまたはカリウム塩のほかに、有機アミン塩が有用である。添加することができるこのような錯体形成剤の好適な量は、希釈形態のガム溶液に対して0.001〜1.0重量%である。
更に、ガム溶液中には、殺菌剤および発泡抑制剤を添加することができる。このような殺菌剤の例は、フェノール、その誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、第四級アンモニウム塩、ピリジン誘導体、キノリン誘導体、グアニジン誘導体、ジアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾールおよびオキサジン誘導体を含む。添加することができるこのような殺菌剤の好適な量は、それがバクテリア、カビ・真菌、酵母等に安定な効果を与えることができるような量である。それはバクテリア、カビ・真菌および酵母の種類に左右されるが、好適には、希釈形態のガム溶液に対して0.01〜4重量%である。更に、好適には、さまざまなカビ・真菌およびバクテリアに対して殺菌効果を与えるために、2種以上の殺菌剤を組み
合わせて使用することができる。発泡抑制剤は好適には、シリコーンの発泡抑制剤である。これらの発泡抑制剤のうちで、エマルション分散物タイプまたは可溶化タイプの発泡抑制剤のいずれかを使用することができる。添加することができるこのような発泡抑制剤の適量は、希釈形態のガム溶液に対して0.001〜1.0重量%である。
以上の成分の他に、所望される場合は、ガム溶液中にインク受理剤を含むことができる。このようなインク受理剤の例は、テレピン油、キシレン、トルエン、低ヘプタン、溶媒のナフサ、ケロシン、ミネラルスピリット、120〜250℃の沸点をもつ石油画分のような炭化水素、ジエステルフタレート(例えば、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート)、脂肪族第二エステル(例えば、ジオクチルアジペート、ブチルグリコールアジペート、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルセバケート)、エポキシ化トリグリセリド(例えば、エポキシ大豆油)、エステルホスフェート(例えば、トリクレシルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリスクロロエチルホスフェート)並びに1気圧において15℃以下の固化温度および300℃以上の沸点をもつ、ベンゾエートのエステル(例えば、ベンジルベンゾエート)のような可塑化剤、を含む。これらの溶媒と組み合わせて使用することができる他の溶媒の例は、ケトン(例えば、シクロヘキサノン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、二塩化エチレン)、エチレングリコールエーテル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル)、脂肪酸(例えば、カプロン酸、エナント酸(enathic acid)、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラセリン酸、イソバレリン酸)および不飽和脂肪酸(例えば、アクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ウンデシル酸、オレイン酸、エライジン酸、セトール酸(cetoleic acid)、エルカ酸、ブテシジン酸(butecidic acid)、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸(stearolic acid)、クルパノドン酸、タリリン酸(tariric acid)、リカン酸)を含む。それは好適には、50℃の温度で液体であり、より好適には5〜25個の炭素原子をもち、最も好適には8〜21個の炭素原子をもつ脂肪酸である。インクの受理剤は単独でまたはそれらの1種以上と組み合わせて使用することができる。インク受理剤は好適には、0.01〜10重量%、より好適には0.05〜5重量%の量で使用される。前記のインク受理剤は水中油エマルションとして含まれるか、または可溶化剤の助けにより可溶化されることができる。
ガム溶液の粘度は、例えば、105〜107間の分子量をもつポリ(エチレンオキシド)のような粘度増加化合物を添加することにより、例えば、1.7〜5cPの値に調整されることができる。このような化合物は0.01〜10g/lの濃度で含まれることができる。
ベーキングガム(baking gum)は、通常のベーク温度では蒸発しない化合物に対する更なる優先権を伴って、前記のものと同様な組成をもつ。適切なベーキングガム溶液の特定の例は、例えば、欧州特許第A 222 297号、同第A 1 025 992号明細書、ドイツ特許第A 2 626 473号明細書および米国特許第4,786,581号明細書に記載されている。

Claims (8)

  1. 印刷領域と非印刷領域よりなる潜像を含んでなる平版印刷の版面を処理する装置であって、
    − 経路に沿って装置中に版面を運搬するための版面運搬手段、ここで版面は版面の面積と版面の幅を区画する縁をもち、そこで版面の幅は経路に垂直な方向に沿った版面の縁から縁の距離と規定される、
    − 装置内に版面を配置し、そして版面の幅を決定するための版面感知手段、
    − 版面上に現像剤(developer)を付着させるための1個以上のノズルN1、ここで前記ノズルN1が、版面上を往復するように配列されているか、または少なくとも版面の幅にわたる固定配列として配置されている、
    を含んでなり:
    前記版面感知手段が、版面領域を横切って現像剤を付着させるように配置されているノズルN1を選択的に駆動する手段によりノズルN1に接合されており;そして、前記版面感知手段が、版面の設定装置からまたは製版作業フローシステムから、ノズルN1に接合されそして画像の非印刷領域上に現像剤を付着させるように配置されたノズルN1を選択的に駆動するように設定されている制御装置に、版面の画像の画素被覆率のデータについてのインプットを提供する手段を含むことを特徴とする、
    装置。
  2. 版面感知手段が、ガイドバーの向かい側の版面の縁を感知するための手段と組み合わせて、前記ガイドバーに対して版面の縁の一方を押し付けるための機械装置を含んでなる、請求項1に従う装置。
  3. 版面感知手段が、版面設定装置からまたは製版作業フローシステムから、ノズルN1に接合されそして版面の領域を横切って現像剤を付着させるように配置されたノズルN1を選択的に駆動するように設定されている制御装置に、版面の面積および/または版面の幅についてのインプットを提供する手段を含む、請求項1または2に従う装置。
  4. 制御装置が、画像の1区画の平均画素被覆率に従って、画像の前記区画上に各ノズルにより付着される現像剤の量を調整する手段を含んでなる、請求項1から3のいずれか1に従う装置。
  5. 版面上にガム溶液を選択的に付着させるための1個以上のノズルN2を更に含んでなる、請求項に従う装置。
  6. 印刷領域および非印刷領域よりなる潜像を含んでなる平版印刷の版面を現像する方法であって、請求項1、2,4または5のいずれかに規定される装置に版面を供給する工程、およびノズルN1を選択的に駆動しそれにより版面領域を横切って現像剤を付着させることにより画像を現像する工程、を含んでなる方法。
  7. 更に、ノズルN2を選択的に駆動し、それにより版面の領域を横切ってガム溶液を付着させることにより、版面をガム処理する工程を更に含んでなる、請求項に規定される装置が使用される請求項に従う方法。
  8. 画像の1区画上に付着される現像剤の量および/またはガムの量が、画像のその区画の平均画素被覆率に従って調整される、請求項またはに従う方法。
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