JP6139762B1 - 粉体並列吹込システム及び粉体並列吹込方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹込タンクを備えた粉体供給装置の切り替え時における粉体の供給量を高精度に制御すること。【解決手段】予め設定された粉体流量設定値(FI)に対応した弁の開度に基づいて可変弁及び搬送ガス量制御弁を制御するとともに、粉体流量計で計測された粉体流量実測値が粉体流量設定値に近づくように加圧制御弁を制御し、さらに、複数の粉体供給装置のうちの稼動中の粉体供給装置Aの吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時に、その粉体供給装置Aの制御手段が他方の粉体供給装置Bに対して、粉体供給装置Bが搬送すべき粉体の粉体流量設定値(FI_B)を送信し、FI_Bを受信した粉体制御装置Bの制御手段が、粉体の搬送供給を開始し、受信した粉体流量設定値に基づいて粉体の流量を制御するとともに、粉体供給装置Aの粉体流量設定値(FI_A)とFI_Bとの合計が一定量となるように制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、吹込タンクから搬送ガスにより搬送される粉体の並列吹込システム及びその方法に関し、特に、複数台の吹込タンクを用いて粉体を溶鉱炉又は火力発電プラント若しくは化学プラント等のガス化炉等へ供給する際、吹込タンクの切り替え時における粉体の供給量を高精度に制御するための粉体並列吹込システム及び粉体並列吹込方法に関する。
溶鉱炉設備等に用いる燃焼炉として、吹込タンクを備えた粉体供給装置から供給される微粉炭等の粉体燃料を燃焼する燃焼炉が知られている。この燃焼炉においては、粉体燃料を搬送ガスと共に燃焼炉内に噴射しながら燃焼させる。このような微粉炭を用いた燃焼方式は、石炭自体の燃焼性が高い等の理由から広く普及している。
このような粉体供給装置においては、連続して粉体燃料を供給する必要性から、吹込タンクを複数台備え、1台の吹込タンク内の粉体燃料が空になったり、あるいは所定の量よりも少なくなった場合に、他の粉体燃料が十分に充填されている吹込タンクに切り替えて、継続して粉体燃料を供給できるようにしている。
この吹込タンク(以下単に「タンク」という。)切り替えの概念を図1を参照しつつ説明する。図1(A)は1台のタンク(仮に「タンクA」とする。)内の粉体燃料が空になった時に他のタンク(仮に「タンクB」とする。)に切り替える場合を示している。図1(A)から明らかなように、タンクの切り替え時の前後においては供給される粉体燃料の総量は、予め設定した目標値の0%〜100%まで大きく変動するため、安定した操業ができなかった。
図1(B)は、図1(A)に示したようなタンク切り替え時の問題点を解決するために提案されたタンク切り替え時の制御方法の概念を示したものである。すなわち、タンクA内の粉体燃料が所定の量よりも少なくなった時に、併行してタンクBから徐々に粉体燃料の供給を開始し、タンクA内の粉体燃料が予め設定した下限値に達するまでの所定の期間中(図中の「切替え期間」を指す。)、タンクAからの供給量とタンクBからの供給量との合計が目標値になるように制御を行うものである。
切替え期間の経過後はタンクBによる単独吹込みに移行すると共に、タンクAには図示しない貯蔵タンクから粉体燃料が補充され、次回の切替え時まで待機することになる。以下これを繰り返すことにより、安定した操業を実現するものである。この方法を、以下この明細書においては便宜的に「並列吹込み」と称することとする。
かかる並列吹込みの従来技術について次に説明する。図2は並列吹込みの従来技術の第1例(例えば特許文献1参照)を示す概略図である。
図2の装置の動作は特許文献1に記載されているので詳細な説明は省略するが、タンクを切り替える際に、吹込中のタンク(1−1)の吹込調節弁(7B−1)を規定開度まで徐々に閉じるとともに、待機中のタンク(1−2)の吹込調節弁(7B−2)を吹込流量に応じて徐々に開き、各々のタンクからの吹込流量を監視しつつタンクを切り替えるものである。
しかし、「各々の微粉炭吹込タンクからの吹込流量を監視しつつ、吹込タンクを切り替える」と記載されているものの、吹込流量に応じてどのようにしてタンク(1−2)の吹込調節弁(7B−2)の開度を制御しつつ切り替えるのかが全く開示されていない。
また、特許文献1の従来の技術の欄(段落0002及び0003)の記載から判断すると、吹込流量は、秤量器3で検知したタンク1内の微粉炭の重量信号に基づいて、吹込流量調節器6が吹込タンク圧力調節弁5を調節することによって制御するものと考えられる。
しかし、段落0009の記載及び(特許文献1の)図3によれば、この従来例は、タンク切り替えの過渡期において、タンク(1−1)の吹込調節弁(7B−1)の開度を100%から50%まで緩やかに閉じ、同時に、待機中のタンク(1−2)の吹込調節弁(7B−2)を開度0%から50%まで緩やかに開き、双方50%になった時にタンク(1−1)の吹込調節弁(7B−1)を全閉し、タンク(1−2)の吹込調節弁(7B−2)を全開とするものである。この場合に、タンク(1−1)、(1−2)からの吹込流量の情報は吹込調節弁(7B−1)、(7B−2)の開度制御には利用されていない。
さらに、タンクの切り替え時においては、タンク(1−1)内の粉体の残量が少なくなっているから、吹込調節弁(7B−1)の開度を100%から50%まで緩やかに閉じていったとしても、吹込流量がそれに比例して100%から50%まで漸減するとは限らず、仮に、粉体の量が十分にあるタンク(1−2)の吹込調節弁(7B−2)を開度0%から50%まで緩やかに開いて行き、吹込流量がそれに比例して0%から50%まで漸増したとしても、両者の吹込流量の合計は計算通り100%になるとは限らない。
また、図3は、並列吹込みの従来技術の第2例を示す概略図であり、特許文献2の図1の主要部を示すものである。特許文献1に記載されているような従来技術の第1例の問題点を解決するために為されたものである。
すなわち、タンクの切り替え時に、双方のタンクからの合計の吹込み量(総吹込み量)の実測値に基づいて、一方のタンクについてのみ可変弁4(特許文献1における「吹込調節弁7B」に相当)の開度設定量を補正し、他方のタンクの可変弁4は上記実測値による補正を行わないことを特徴とするものである。
これを図3を参照しつつ具体的に説明する。図3に示す装置の基本的な流量制御は、タンク1aが単独で吹込みを行っている期間は、流量計10によって測定される粉体流量の実測値に基づいて、流量調節計12が可変弁4aの開度を補正することによって行う。
次に、タンク1a内の粉体の重量が一定値以下になったことを検知すると、流量調節計12は可変弁4aを徐々に閉じて行き、同時にタンク1bの可変弁4bを徐々に開いて行く。そして、流量計10で測定される(総吹込み量の)実測値が設定値になるように、可変弁4a又は4bのいずれか一方のみの開度を補正するものである。補正の対象とする可変弁は、例えば、単位時間あたりに輸送される粉体の量が多い方を選択するようにすればよい。
いずれか一方の可変弁のみを補正する理由は、粉体の量が少なくなると吹込み量が不安定になるため、両タンクの吹込み量のバランスを取る事が難しく、総吹込み量を一定に制御することが困難になるからである。
その後、タンク1a内の粉体量が所定の値より少なくなると、タンク1bによる単独吹込みに移行し、以降同様にこれを繰り返す。
このようにすることで、両タンクの吹込み量のバランスを取る必要がなくなり、総吹込み量を精度良く一定に保つことができるという効果があるとされている。
特開平8−295911号公報 特開平10−338349号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法は、片方の可変弁のみを補正することで制御を行うため、弁の開閉範囲が広くならざるを得ず、それにより応答性もよくないことから制御性が悪くなるという欠点がある。
また、制御を行う可変弁を条件によって切り替える方法が複雑であり、場合によっては制御性が悪くなる場合がある(特許文献2の段落0022参照)。
さらに、特許文献2に記載の方法では、総吹込み量を流量計10によって計測しているが、並列吹き込みを行っている状態においては、タンク毎の吹込み流量を個別に計測することはできない。図3から明らかなように、二つのタンク1a及び1bの搬送配管の合流後に流量計10が設けられているからである。
またさらに、特許文献2には全く記載されていないが、粉体の流量制御においては搬送ガス量についても考慮する必要がある。吹き込みの安定性を確保するためには、粉体量と搬送ガス量との比(固気比)を一定に保つことが重要である。そのためにはタンク毎に独立して搬送ガス量を制御する必要がある。
かかる問題は粉体燃料以外の他の粉体の搬送においても同様に起こり得るものである。
本発明は、上述のような従来技術の問題点に鑑み為されたものであり、吹込タンクを備えた粉体供給装置の切り替え時における粉体の供給量を高精度に制御するための粉体並列吹込システム及び粉体並列吹込方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る粉体並列吹込システムは、内部に粉体が充填される吹込タンクと、該吹込タンク内の粉体の重量を検出する秤量器と、上記吹込タンクの下部付近に設けられた排出口に接続された粉体搬送配管と、上記排出口の下流側に設けられ上記排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁と、上記吹込タンクの内部に加圧されたガスを導入し、上記吹込タンク内の圧力と上記粉体搬送配管内の圧力差により上記吹込タンク内の粉体を上記排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁と、上記粉体搬送配管内に上記粉体を搬送するための搬送ガスを導入する際に上記搬送ガス量を制御する搬送ガス量制御弁と、上記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を計測する粉体流量計測手段と、上記各弁の開度を制御することにより上記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を制御する制御手段とを備えた粉体供給装置を複数台並列に接続し、上記各粉体供給装置を切り替えあるいは同時に稼動させながら連続的に一定量の粉体を搬送供給する粉体並列吹込システムであって、上記制御手段は、予め設定された粉体流量設定値に対応した弁の開度に基づいて上記各弁の開閉を制御するとともに、上記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が上記粉体流量設定値に近づくように上記加圧制御弁を制御し、さらに、上記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の上記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値以下となった時に、上記一の粉体供給装置の制御手段が他の粉体供給装置に対して該他の粉体供給装置が搬送すべき粉体の粉体流量設定値を送信し、該粉体流量設定値を受信した上記他の粉体制御装置の制御手段が、粉体の搬送供給を開始し、受信した上記粉体流量設定値に基づいて粉体の流量を制御するとともに、上記一の粉体供給装置の粉体流量設定値と上記他の粉体供給装置の粉体流量設定値との合計が上記一定量となるように制御することを特徴とする。
上記構成により、各粉体供給装置の切り替え時における粉体の供給量を高精度に制御することが可能となる。
粉体並列吹込みの概念を説明するための図である。 並列吹込みの従来技術の第1例を示す概略図である。 並列吹込みの従来技術の第2例を示す概略図である。 本発明に係る粉体並列吹込システムの構成の第1実施形態を示す概略図である。 制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。 制御部の機能構成を示すブロック図である。 粉体流量制御部が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。 タンク切り替え制御部が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。 弁開閉制御部が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。 粉体流量設定値(FI)と可変弁開度(%)との関係を規定するルックアップテーブルを示すものである。 粉体流量設定値(FI)と搬送ガス量制御弁開度(%)との関係を規定するルックアップテーブルを示すものである。 一つの制御部5で同時並行処理を行う場合の、タンク切り替え制御部が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図4は、本発明に係る粉体並列吹込システムの構成の第1実施形態を示す概略図である。
図4において、参照符号1a,1bで示すのは、内部に粉体が充填される吹込タンクA,Bである。粉体の例としては、例えば微粉炭が挙げられる。
参照符号2a、2bで示すのは、吹込タンク1a、1b(以下、aとbを特に区別して説明する場合を除き、単に吹込タンク1という。他の参照符号についても同様)の内部に加圧されたガスを導入し、吹込タンク1内の圧力と後述の粉体搬送配管6内の圧力差により吹込タンク1内の粉体を排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁である。加圧ガスの例としては、窒素等の不活性ガスや空気等が挙げられる。
参照符号3a、3bで示すのは、排出口の下流側に設けられ、排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁である。可変弁3の実施例として、ダイヤモンドエンジニアリング株式会社製の商品名「可変弁」が利用可能である。
また、参照符号4a、4bで示すのは、吹込タンク1内の粉体の重量を検出する秤量器である。秤量器4の例として、荷重(Load)を電気信号に変換するロードセルがある。
参照符号5a、5bで示すのは、上述の各弁の開度を制御することにより後述の粉体搬送配管6内を搬送される粉体の流量を制御する制御部であり、制御手段の一形態である。その詳細な機能については後述する。例えば、汎用のパーソナルコンピュータが利用可能である。
参照符号6a、6bで示すのは、吹込タンク1の排出口に接続され、排出口から排出された粉体を炉等へ搬送するための粉体搬送配管である。
参照符号7a、7bで示すのは、吹込タンク1の密閉を保つための下部弁である。吹込み停止時に加圧ガスの導入を停止し吹込タンク1内の圧力が低下すると、搬送ガスの圧力により粉体搬送配管を介して吹込タンク内に搬送ガス及び粉体が逆流するので、これを完全に防止するために設けられる。
参照符号8a、8bで示すのは、粉体搬送配管6内を搬送される粉体の流量を計測する粉体流量計であり、粉体流量計測手段の一形態である。
参照符号9a、9bで示すのは、粉体搬送配管6内に粉体を搬送するための搬送ガスを導入する際に搬送ガス量を制御する搬送ガス量制御弁である。
本発明に係る粉体並列吹込システムは、上述の吹込タンク1、加圧制御弁2、可変弁3、秤量器4、制御部5、粉体搬送配管6、下部弁7、粉体流量計8及び搬送ガス量制御弁9を備えた粉体供給装置を複数台(この説明では2台とする。)並列に接続し、各粉体供給装置を切り替えあるいは同時に稼動させながら、炉に対して一定量の粉体を連続的に搬送供給するものである。
図5は、図4に示す制御部5a及び5bのハードウェア構成を示すブロック図である。
制御部5aは、例えば、図5に示すように、CPU51a、ROM52a、RAM53a、通信I/F(インタフェース)54aをシステムバス55aにより接続した構成とすることができる。また、外部入力手段56aは外部からデータ等を入力するためのデバイスであり、例えばキーボードやUSBメモリ等が利用可能である。
CPU51aが、RAM53aをワークエリアとしてROM52a等に記憶されている所定のプログラムを実行して、粉体供給装置の加圧制御弁2a、可変弁3a、下部弁7a、搬送ガス量制御弁9aを制御することにより、所望の量の粉体を炉へ供給することができる。
通信I/F54aは、LAN等のネットワークを介して、制御部54bと通信するためのインタフェースであり、LAN端子、モデム、無線LANを実現するためのアンテナおよび送受信機を含むことができる。
制御部5aと5bとが互いに通信により指令を送受信することにより協働し、炉に対して一定量の粉体を連続的に搬送供給することができる。
なお、制御部5bは制御部5aとハードウェア構成は同じであるので説明は省略する。
図6は、制御部5の機能構成を示すブロック図である。図6には、この実施形態の特徴に関連する機能を示している。
図6に示す制御部5は、粉体流量取得部61、粉体流量制御部62、タンク切り替え制御部63及び弁開閉制御部64を備える。
このうち、粉体流量取得部61は、外部入力手段56から流量の規定量(炉等へ供給する粉体総量の目標値のこと。)を取得するとともに、取得した規定量に基づいて粉体流量設定値(以下「設定値」という。)を設定して記憶する機能を備えるとともに、粉体流量計8から粉体流量実測値(以下「実測値」という。)を取得する機能を備える。そして、粉体流量取得部61は、粉体流量制御部62、タンク切り替え制御部63及び弁開閉制御部64からの送信要求に応じて、設定値及び/又は実測値を送信する機能を備える。
また、粉体流量制御部62は、粉体流量取得部61から取得した設定値及び実測値に基づいて、設定値と実測値との差が所定の誤差内に収まるように、弁開閉制御部64に対して加圧制御弁2の制御を指令する機能を備える。
図7は粉体流量制御部62が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。この処理は、タンク切り替え制御部63から設定値読み込み開始指令を受信した時にスタートする。
CPU51は、粉体流量取得部61から最初の設定値を取得する(S701)。次に、同じタイミングで実測値を取得する(S702)。次に、設定値と実測値との差が所定の誤差(δ)よりも小さいか否かをチェックし、小さい場合は(S703のYES)、吹込み停止状態でなければ(S704のNO)、次の設定値を取得し(S705)、ステップS702に戻り、その時の実測値を取得し、設定値との差がδよりも小さいか否かをチェックする(S703)。なお、吹込み停止であれば(S704のYES)、処理を終了する。
一方、ステップS703において、設定値と実測値との差がδ以上の場合(S703のNO)、加圧制御弁2の開度を調整して実測値を設定値に近づける必要がある。
そこで、実測値が設定値よりも少ない場合は(S706のYES)、加圧制御弁2の開度を上げて吹込タンク1内の圧力を上げ、搬送される粉体の流量を増やす(S707)。なお、加圧制御弁2の開度制御は、上述の通り、粉体流量制御部62が弁開閉制御部64に対して指令することにより行う。そして、ステップS702に戻り、その時の実測値を取得し(S702)、設定値と実測値の差がδよりも小さいか否かをチェックする。
また、ステップS706において、実測値が設定値を超えている場合は(S706のNO)、加圧制御弁2の開度を下げて吹込タンク1内の圧力を下げ、搬送される粉体の流量を減らす(S708)。そして、ステップS702に戻り、その時の実測値を取得し(S702)、設定値と実測値の差がδよりも小さいか否かをチェックする。以下、同様の処理を繰り返す。なお、δはシステムの要求に応じて適宜設定可能である。
以上の処理により、粉体の流量の実測値を設定値に近づけることができる。
図6に戻り、タンク切り替え制御部63は、現在稼動中の粉体供給装置A(吹込タンク1aを含む粉体供給装置を表す。以下同様。)の吹込タンク1a内の粉体の残量が所定の値(例えばL1とする。)以下になった時に、待機中の他方の粉体供給装置Bに対して並列吹込み開始指令信号を送り、粉体供給装置Aと粉体供給装置Bを並列的に稼動させながら、連続して一定量(規定量)の粉体を搬送する機能を備える。これが本発明の特徴的な機能である。
そして、粉体供給装置Aを所定の条件により吹き込み停止とした後は、粉体供給装置Bが単独で吹込みを継続し、一定量(規定量)の粉体を搬送する機能を備える。
なお、「所定の条件」とは、例えば、吹込タンク1a内の粉体の残量が所定の下限値(例えばL1よりも小さなL2とする。)以下になった時、あるいは、吹込タンク1a内の粉体の残量がL1に到達してから所定の時間(例えば1分程度)経過後とすることが考えられる。
また、弁開閉制御部64は、粉体流量制御部62及びタンク切り替え制御部63からの指令に応じて加圧制御弁2の開度を調節したり、加圧制御弁2及び下部弁7の開閉を制御したりする機能を備える。また、粉体流量取得部61から取得した設定値(FI)に基づいて、可変弁3及び搬送ガス量制御弁9の開度を設定する機能も備える。弁開閉制御部64の制御については後述する。
以上、制御部5の機能を分かり易く説明するために各ブロックに分けて説明したが、必ずしも機能ブロックごとに制御プログラムを作成する必要はなく、これらを一つにまとめた一つのプログラムで制御してもよいことは言うまでもない。
図8は、タンク切り替え制御部63が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。図8の左側は、制御部5aが備えるタンク切り替え制御部63aが行う処理の流れを示すものであり、右側は、制御部5bが備えるタンク切り替え制御部63bが行う処理の流れを示すものである。制御部5aと制御部5bとは互いに通信可能に接続されており、互いに協働しながら処理を行う。
以下、図8を参照しつつ、タンク切り替え制御部63が行う処理について説明する。この処理は、吹込タンク1に粉体を充填した後に、図示しない吹込み開始ボタンをオペレータが押下した時にスタートする。なお、粉体供給装置Bのタンク切り替え制御部63bの処理(図8の右側のフロー)は、粉体供給装置Aのタンク切り替え制御部63aの処理(図8の左側のフロー)と同時にスタートするのが好ましいが、タンク切り替え制御部63aの処理がステップS805aに移行する前であれば、遅れてスタートしても構わない。
最初に吹込みを行うのが粉体供給装置Aである場合を例として説明する。まず、弁開閉制御部64aに対して加圧制御弁2a及び下部弁7aの開栓指令を出すとともに(S801a)、秤量器4aの値(以下WI_Aという。)の監視を開始する(S802a)。すなわち、吹込タンク1a内に残存する粉体の重量のモニタリングを開始する。
次に、粉体流量取得部61aに対して粉体流量の設定値(以下FI_Aという。)を規定量に設定するように指令を行うとともに、吹込タンク1aからの吹込みを開始する(S803a)。
吹込タンク1aからの吹き込み開始後、WI_Aが所定の値(L1)より多い間は(S804aのNO)、そのままの状態で(すなわち、設定値を変更せずに)吹き込みを継続する。
その後、WI_AがL1以下となった時(S804aのYES)に吹込タンク1bとの並列吹込みに移行する。
並列吹込みとは、吹込タンク1aからの吹込み量を徐々に減らしつつ、吹込タンク1bからの吹込み量を徐々に増やし、双方の合計の吹込み量が規定量(一定量)になるように制御することである。
そこで、並列吹込み時のFI_Aを規定量から徐々に減少するような関数(後述の式1)で予め定義し粉体流量取得部61aに格納しておいたものを、そこから読み出して粉体流量制御部62aに送るよう粉体流量取得部61aに指令する(S805a)。
FI_Aは、例えば、次のような式で定義することができる。
FI_A=規定量(1−kx) ・・・(式1) kは比例定数、xは時間である。
例えば、粉体流量を吹込速度(t/h)(tは重量単位のトン)で表した場合、設定できる吹込速度を0〜100t/hとする。粉体供給装置の吹込速度増減能力が、1分あたり±10t/hとすると、吹込速度増減率は±10%/min(=±0.1/min)となる。そこで、上記比例定数をk=0.1/minとし、xの単位を分(min)に設定する。
次に、粉体供給装置Bの粉体流量取得部61bに対してFI_Bを計算して送信するよう、粉体流量取得部61aに指令を行う(S806a)。このFI_Bを計算して送信する処理が、粉体供給装置Bに対して並列吹込み開始指令信号を送信する処理に相当する。
この時に送信するFI_Bは、次の式2で定義される。
FI_B=規定量−FI_A=規定量−規定量(1−kx)=kx×規定量・・・(式2)
このFI_Bを制御部5bの粉体流量取得部61bが受信すると、粉体供給装置Bの吹込タンク1bからの吹込みを開始するが、このフローについては後述する。
並列吹込み中に、WI_Aが所定の下限値L2(L2<L1)より大きければ(S807aのNO)、並列吹込みを継続するが、WI_AがL2以下となった場合は(S807aのYES)、粉体供給装置Aの吹込タンク1aからの吹込みを停止すべく、弁開閉制御部64aに対して加圧制御弁2a及び下部弁7aの閉栓を指令するとともに、WI_Aの監視を停止する(S808a)。これにより、粉体供給装置Aからの吹込みは停止する。そして、粉体供給装置Bのタンク切り替え制御部63bに対して吹込み停止信号を送信する(S809a)。
稼動停止中は、吹込タンク1a内には図示しない貯蔵タンクから粉体が充填され、次の稼動指令(すなわち、S810aにおける、粉体供給装置BからのFI_A(式4)の受信)があるまで待機することになる。
説明の都合上、ここで一旦タンク切り替え制御部63aの処理についての説明を中止し、タンク切り替え制御部63bの処理について説明する。
粉体供給装置Bの待機中に、粉体流量取得部61bが粉体供給装置AからFI_B(式2)を受信したことをタンク切り替え制御部63bが検知すると(S801bのYES)、弁開閉制御部64bに対して加圧制御弁2b及び下部弁7bの開栓指令を出すとともに(S802b)、秤量器4bの値(以下WI_Bという。)の監視を開始する(S803b)。すなわち、吹込タンク1b内に残存する粉体の重量のモニタリングを開始する。
次に、粉体流量制御部62bに対して、S801bで受信したFI_B(式2)を粉体流量取得部61bから取得する指令を行い、並列吹込みを開始する(S804b)。暫く並列吹込みを続けた後、粉体供給装置Aから吹込み停止信号を受信し、粉体供給装置Aが吹込みを停止したことを検知すると(S805bのYES)、粉体流量取得部61bに対して、FI_Bを規定量に設定する指令を行い、吹込みを継続する(S806b)。従って、ここからは粉体供給装置Bによる単独吹込みに移行する。なお、ここでFI_Bを規定量に設定するのは、粉体供給装置B単独で規定量の粉体を吹き込む必要があるからである。
吹込タンク1bからの単独吹込み開始後、WI_Bが所定の値(L1)より多い間は(S807bのNO)、そのままの状態で吹き込みを継続する。
その後、WI_BがL1以下となった時(S807bのYES)に吹込タンク1aとの並列吹込みに移行する。
ここでの並列吹込みとは、吹込タンク1bからの吹込み量を徐々に減らしつつ、吹込タンク1aからの吹込み量を徐々に増やし、双方の合計の吹込み量が規定量(一定量)になるように制御することである。
そこで、並列吹込み時のFI_Bを規定量から徐々に減少するような関数(後述の式3)で予め定義し粉体流量取得部61bに格納しておいたものを、そこから読み出して粉体流量制御部62bに送るよう粉体流量取得部61bに指令する(S808b)。
FI_Bは、例えば、上述の式1と同様に、次のような式で定義することができる。
FI_B=規定量(1−kx) ・・・(式3) kは比例定数、xは時間である。
なお、上記比例定数をk=0.1/minとし、xの単位を分(min)に設定する。
次に、粉体供給装置Aの粉体流量取得部61aに対してFI_Aを計算して送信するよう、粉体流量取得部61bに指令を行う(S809b)。そのFI_Aとは、次の式4で定義される。
FI_A=規定量−FI_B=規定量−規定量(1−kx)=kx×規定量・・・(式4)
このFI_Aを制御部5aの粉体流量取得部61aが受信すると、粉体供給装置Aの吹込タンク1aからの吹込みを開始し、並列吹込み状態となるが、このフローについては後述する。
並列吹込み中に、WI_Bが所定の下限値L2より大きい間は(S810bのNO)、並列吹込みを継続するが、WI_BがL2以下となった場合は(S810bのYES)、粉体供給装置Bの吹込タンク1bからの吹込みを停止すべく、弁開閉制御部64bに対して加圧制御弁2b及び下部弁7bの閉栓を指令するとともに、WI_Bの監視を停止する(S811b)。これにより、粉体供給装置Bからの吹込みは停止する。そして、粉体供給装置Aのタンク切り替え制御部63aに対して吹込み停止信号を送信する(S812b)。
粉体供給装置Bの稼動停止中は、吹込タンク1b内には粉体が充填され、次の稼動指令(すなわちS801b)があるまで待機することになる。
再びタンク切り替え制御部63aの処理について説明する。図8のS810aにおいて、
粉体流量取得部61aが粉体供給装置BからFI_A(式4)を受信したことをタンク切り替え制御部63aが検知すると(S810aのYES)、弁開閉制御部64aに対して加圧制御弁2a及び下部弁7aの開栓指令を出すとともに(S811a)、WI_Aの監視を開始する(S812a)。すなわち、吹込タンク1a内に残存する粉体の重量のモニタリングを開始する。
次に、粉体流量制御部62aに対して、S810aで受信したFI_A(式4)を粉体流量取得部61aから取得する指令を行い、並列吹込みを開始する(S813a)。暫く並列吹込みを続けた後、粉体供給装置Bから吹込み停止信号を受信し、粉体供給装置Bが吹込みを停止したことを検知すると(S814aのYES)、粉体流量取得部61aに対して、FI_Aを規定量に設定する指令を行い、吹込みを継続する(S803a)。従って、これ以降は粉体供給装置Aによる単独吹込みに移行する。なお、ここでFI_Aを規定量に設定するのは、粉体供給装置A単独で規定量の粉体を吹き込む必要があるからである。
以上の処理を繰り返すことにより、粉体供給装置Aの設定値と粉体供給装置Bの設定値との合計が規定量となるように制御することができる。
以上、粉体供給装置を2台並列に接続した場合を例として説明したが、3台以上の場合でも同様に実施可能である。
例えば、3台目を粉体供給装置Cとした場合、そのタンク切り替え制御部63C(不図示)の処理の流れは、図8におけるタンク切り替え制御部63bの処理と同様である。
すなわち、図8のステップ番号「S801b〜S812b」を「S801C〜S812C」に置き換えたフローを1列追加し、各添え字「b、B」をそれぞれ「c、C」に置き換え、さらに、S801Cを「粉体供給装置BからFI_Cを受信した?」に、S805Cを「粉体供給装置Bの吹き込み停止?」に、置き換えればよい。
なお、この場合、S810aを「粉体供給装置CからFI_Aを受信した?」に、S814aを「粉体供給装置Cの吹込み停止?」に、S809bを「FI_Cを粉体供給装置Cに送信する指令」に、S812bを「吹込み停止信号を粉体供給装置Cに送信」に、変更する必要がある。
このようにすることにより、粉体供給装置A,B,Cの切り替え順は、次のようになる。
(1)粉体供給装置Aの単独吹込み
(2)粉体供給装置Aと粉体供給装置Bの並列吹込み
(3)粉体供給装置Bの単独吹込み
(4)粉体供給装置Bと粉体供給装置Cの並列吹込み
(5)粉体供給装置Cの単独吹込み
(6)粉体供給装置Cと粉体供給装置Aの並列吹込み→(1)に戻る。
図9は、弁開閉制御部64が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。この処理は、タンク切り替え制御部63からの指令があった時にスタートする。
まず、タンク切り替え制御部63からの指令により加圧制御弁2及び下部弁7を開く(S901)。
次に、粉体流量取得部61から設定値(FI)を取得する(S902)。取得したFIをキーとして、弁開閉制御部64が備える後述のルックアップテーブル(図10、図11)を参照して、対応する可変弁開度(%)及び搬送ガス量制御弁開度(%)を取得する(S903)。
次に、取得した可変弁開度及び搬送ガス量制御弁開度に従って各弁の開度を設定する(S904)。タンク切り替え制御部63から吹込み停止指令がない場合は(S905のNO)、次の設定値を取得し(S902)、以下同様の処理を繰り返す。
これに対して、タンク切り替え制御部63から吹込み停止指令があった場合は(S905のYES)、加圧制御弁2及び下部弁7を閉じて(S906)処理を終了する。
図10は、設定値(FI)と可変弁開度(%)との関係を規定するルックアップテーブル10を示すものである。図10において、FIの数値の刻みは可変弁の性能に合わせて適宜設定すればよい。
また、図11は、設定値(FI)と搬送ガス量制御弁開度(%)との関係を規定するルックアップテーブル11を示すものである。なお、FIC(Nm2/h)は、設定値(FI)に対応する単位時間あたりの搬送ガス量を示す値であり、参考までに示している。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態は、図4に示すように、制御部5a、5bが粉体供給装置ごとに独立して設けられているが、第2実施形態は制御部5が共通であり、一つしか設けられていない点で異なる(図示は省略)。なお、図6、図7及び図9乃至11は同じであるので、説明は省略する。
なお、制御部5のCPU51はマルチタスク処理が可能であることが必要であり、粉体供給装置Aと粉体供給装置Bの制御を同時並行処理するものである。
図12は、一つの制御部5で同時並行処理を行う場合の、タンク切り替え制御部63が行う処理の流れを示すフローチャートの一例である。この処理は、吹込タンク1に粉体を充填した後に、図示しない吹込み開始ボタンをオペレータが押下した時にスタートする。
先に粉体供給装置Aの吹込タンク1aから吹き込みを開始する場合を例として説明する。
図12のフローにおいて、ステップS1002a〜S1011aと、S1002b〜S1010bは並行して処理されるものであるが、説明の都合上、先にステップS1002a〜S1011aを説明し、その後にS1002b〜S1010bについて説明することとする。
まず、秤量器4aの値(WI_A)及び秤量器4bの値(WI_B)の監視を開始する(S1001)。制御部5が一つしかないため、両方の秤量器4の値(WI)を監視する必要があるからである。
次に、弁開閉制御部64に対して、加圧制御弁2a及び下部弁7aの開栓を指令し(S1002a)、粉体流量取得部61に対して粉体流量の設定値(以下FI_Aという。)を規定量に設定するように指令を行うとともに、吹込タンク1aからの吹込みを開始する(S1003a)。
吹込タンク1aからの吹き込み開始後、WI_Aが所定の値(L1)より多い間は(S1004aのNO)、そのままの状態で(すなわち、設定値を変更せずに)吹き込みを継続する。
その後、WI_AがL1以下となった時(S1004aのYES)に吹込タンク1bとの並列吹込みに移行する。
そこで、並列吹込み時のFI_Aを規定量から徐々に減少するような関数(前述の式1)で予め定義し粉体流量取得部61に格納しておいたものを、そこから読み出して粉体流量制御部62に送るよう粉体流量取得部61に指令する(S1005a)。
並列吹込みとは、吹込タンク1aからの吹込み量を徐々に減らしつつ、吹込タンク1bからの吹込み量を徐々に増やし、双方の合計の吹込み量が規定量(一定量)になるように制御することである。並列吹込み状態になると、粉体供給装置Bの吹込タンク1bからの吹込みを開始するが、このフローについては後述する。
並列吹込み中に、WI_Aが所定の下限値L2(L2<L1)より大きい間は(S1006aのNO)、並列吹込みを継続するが、WI_AがL2以下となった場合は(S1006aのYES)、粉体供給装置Aの吹込タンク1aからの吹込みを停止すべく、弁開閉制御部64に対して加圧制御弁2a及び下部弁7aの閉栓を指令する(S1007a)。これにより、粉体供給装置Aからの吹込みは停止する。
稼動停止中は、吹込タンク1a内には図示しない貯蔵タンクから粉体が充填され、次の稼動指令(すなわち、S1008aにおいて、粉体供給装置Bの秤量器の値WI_BがL1以下となった時)があるまで待機することになる。
次に、WI_BがL1以下となったことを検知すると(S1008aのYES)、弁開閉制御部64に対して加圧制御弁2a及び下部弁7aの開栓指令を出すとともに(S1009a)、粉体流量制御部62に対して、FI_A(式4)を粉体流量取得部61から取得する指令を行い、並列吹込みを開始する(S1010a)。
暫く並列吹込みを続けた後、粉体供給装置BのWI_BがL2以下になったことを検知すると(S1011aのYES)、粉体流量取得部61に対して、FI_Aを規定量に設定する指令を行い、吹込みを継続する(S1003a)。従って、これ以降は粉体供給装置Aによる単独吹込みに移行する。なお、ここでFI_Aを規定量に設定するのは、粉体供給装置A単独で規定量の粉体を吹き込む必要があるからである。
以上の処理を繰り返すことにより、粉体供給装置Aの設定値と粉体供給装置Bの設定値との合計が規定量となるように制御することができる。
次に、S1002b〜S1010bであるが、粉体供給装置Bについての処理は基本的には粉体供給装置Aについての処理と同じである。
すなわち、S1002b〜S1010bは、S1008a〜S1011a及びS1003a〜S1007aにそっくり対応しており、S1002b〜S1010bの処理内容の中で、AをB、bをa、BをAとそれぞれ読み替えれば、S1008a〜S1011a及びS1003a〜S1007aの処理内容と全く同じになる。従って、これ以降の説明は省略する。
以上、粉体供給装置を2台並列に接続した場合を例として説明したが、3台以上の場合でも同様に実施可能である。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明の第1実施形態においては、稼動中の粉体供給装置Aの吹込タンク1a内の粉体の残量がL1以下になった時に、粉体供給装置Aの粉体流量取得部61aがFI_B(式2)を計算して粉体供給装置Bに対して送信する処理が、粉体供給装置Bに対して並列吹込み開始指令信号を送信する処理に相当するとしたが、本発明はこれに限られるものではない。
例えば、予め、上記式1及び式4を粉体流量取得部61aに、上記式2及び式3を粉体流量取得部61bにそれぞれ記憶しておき、粉体供給装置Aからは並列吹込み開始指令のトリガ信号を送信するだけにしてもよい。
また、上記実施形態では、可変弁開度及び搬送ガス量制御弁開度を粉体流量設定値(FI)に基づいて設定したが、これに限定されるものではない。例えば、設定値(FI)の代わりに粉体流量の実測値を用い、それぞれ図10及び図11のルックアップテーブル10、11を参照して弁開度を決定するようにしてもよい。
さらに、弁開度の設定をルックアップテーブルに拠るのではなく、弁開度を設定値あるいは実測値の関数として定義しておき、取得した設定値又は実測値から計算によって求めた弁開度を利用することも可能である。
なお、微粉炭以外の他の粉体の例としては、生石灰、脱リン剤(たとえば石灰、酸化鉄、螢石などを混合した粉粒体)、脱硫剤(酸化鉄あるいは酸化亜鉛の粉粒体)等がある。
粉体供給装置の具体的な構成、処理の内容、データの構成等は、実施形態で説明したものに限るものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
1:吹込タンク、2:加圧制御弁、3:可変弁、4:秤量器、5:制御部、6:粉体搬送配管、7:下部弁、8:粉体流量計、9:搬送ガス量制御弁、10:ルックアップテーブル、11:ルックアップテーブル

Claims (8)

  1. 内部に粉体が充填される吹込タンクと、該吹込タンク内の粉体の重量を検出する秤量器と、前記吹込タンクの下部付近に設けられた排出口に接続された粉体搬送配管と、前記排出口の下流側に設けられ前記排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁と、前記吹込タンクの内部に加圧されたガスを導入し、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管内の圧力差により前記吹込タンク内の粉体を前記排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁と、前記粉体搬送配管内に前記粉体を搬送するための搬送ガスを導入する際に前記搬送ガス量を制御する搬送ガス量制御弁と、前記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を計測する粉体流量計測手段と、前記各弁の開度を制御することにより前記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を制御する制御手段とを備えた粉体供給装置を複数台並列に接続し、前記各粉体供給装置を切り替えあるいは同時に稼動させながら連続的に一定量の粉体を搬送供給する粉体並列吹込システムであって、
    前記制御手段は、予め設定された粉体流量設定値に対応した弁の開度に基づいて前記各弁の開閉を制御するとともに、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が前記粉体流量設定値に近づくように前記加圧制御弁を制御し、さらに、
    前記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の前記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時に、前記一の粉体供給装置の制御手段が他の粉体供給装置に対して該他の粉体供給装置が搬送すべき粉体の粉体流量設定値を送信し、該粉体流量設定値を受信した前記他の粉体制御装置の制御手段が、粉体の搬送供給を開始し、受信した前記粉体流量設定値に基づいて粉体の流量を制御するとともに、
    前記一の粉体供給装置の粉体流量設定値と前記他の粉体供給装置の粉体流量設定値との合計が前記一定量となるように制御することを特徴とする粉体並列吹込システム。
  2. 内部に粉体が充填される吹込タンクと、該吹込タンク内の粉体の重量を検出する秤量器と、前記吹込タンクの下部付近に設けられた排出口に接続された粉体搬送配管と、前記排出口の下流側に設けられ前記排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁と、前記吹込タンクの内部に加圧されたガスを導入し、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管内の圧力差により前記吹込タンク内の粉体を前記排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁と、前記粉体搬送配管内に前記粉体を搬送するための搬送ガスを導入する際に前記搬送ガス量を制御する搬送ガス量制御弁と、前記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を計測する粉体流量計測手段とを備えた粉体供給装置を複数台並列に接続し、さらに、該各粉体供給装置の前記各弁の開度を制御することにより前記各粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を制御する一つの制御手段とを備え、前記各粉体供給装置を切り替えあるいは同時に稼動させながら連続的に一定量の粉体を搬送供給する粉体並列吹込システムであって、
    前記制御手段は、予め設定された粉体流量設定値に対応した弁の開度に基づいて前記各弁の開閉を制御するとともに、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が前記粉体流量設定値に近づくように前記加圧制御弁を制御し、さらに、
    前記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の前記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時に、他の粉体供給装置に対して該他の粉体供給装置が搬送すべき粉体の粉体流量設定値を設定するとともに、前記他の粉体供給装置からの粉体の搬送供給を開始し、
    前記一の粉体供給装置の粉体流量設定値と前記他の粉体供給装置の粉体流量設定値との合計が前記一定量となるように制御することを特徴とする粉体並列吹込システム。
  3. 前記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の前記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時に、前記一の粉体供給装置の制御手段が他の粉体供給装置に対して並列吹込み開始指令を送信し、該並列吹込み開始指令を受信した前記他の粉体制御装置の制御手段が、粉体の搬送供給を開始するとともに、予め設定した並列吹込み時の粉体流量設定値に基づいて粉体の流量を制御するとともに、
    前記一の粉体供給装置の粉体流量設定値と前記他の粉体供給装置の粉体流量設定値との合計が前記一定量となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の粉体並列吹込システム。
  4. さらに、前記排出口と前記可変弁の間に下部弁を備え、前記吹込タンク内の粉体の重量が前記所定の値(L1)よりも少ない値(L2)以下となった時に、前記加圧制御弁及び前記下部弁を閉じて前記粉体搬送配管内への前記粉体の排出を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉体並列吹込システム。
  5. さらに、前記排出口と前記可変弁の間に下部弁を備え、前記吹込タンク内の粉体の重量が前記所定の値(L1)以下となってから所定の時間経過後に、前記加圧制御弁及び前記下部弁を閉じて前記粉体搬送配管内への前記粉体の排出を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉体並列吹込システム。
  6. 前記制御手段は、予め設定された前記粉体流量設定値に代えて、前記粉体流量実測値に対応した弁の開度に基づいて前記各弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉体並列吹込システム。
  7. 前記粉体流量設定値と前記可変弁の開度及び前記搬送ガス量制御弁の開度とを対応付けたルックアップテーブルをさらに備え、
    前記制御手段が、前記ルックアップテーブルを参照し、前記粉体流量設定値に対応する前記可変弁の開度及び前記搬送ガス量制御弁の開度を取得し、該取得した各弁の開度に基づいて前記各弁の開閉を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の粉体並列吹込システム。
  8. 内部に粉体が充填される吹込タンクと、該吹込タンク内の粉体の重量を検出する秤量器と、前記吹込タンクの下部付近に設けられた排出口に接続された粉体搬送配管と、前記排出口の下流側に設けられ前記排出口から排出される粉体の量を弁の開度により調節可能な可変弁と、前記吹込タンクの内部に加圧されたガスを導入し、前記吹込タンク内の圧力と前記粉体搬送配管内の圧力差により前記吹込タンク内の粉体を前記排出口より排出するための加圧ガスの圧力を調整する加圧制御弁と、前記粉体搬送配管内に前記粉体を搬送するための搬送ガスを導入する際に前記搬送ガス量を制御する搬送ガス量制御弁と、前記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を計測する粉体流量計測手段と、前記各弁の開度を制御することにより前記粉体搬送配管内を搬送される粉体の流量を制御する制御手段とを備えた粉体供給装置を複数台並列に接続し、前記各粉体供給装置を切り替えあるいは同時に稼動させながら連続的に一定量の粉体を搬送供給する粉体並列吹込方法であって、
    前記制御手段が、予め設定された粉体流量設定値に対応した弁の開度に基づいて前記各弁の開閉を制御するとともに、前記粉体流量計測手段で計測された粉体流量実測値が前記粉体流量設定値に近づくように前記加圧制御弁を制御するステップと、さらに、
    前記複数の粉体供給装置のうちの稼動中の一の粉体供給装置の前記吹込タンク内の粉体の重量が所定の値(L1)以下となった時に、前記一の粉体供給装置の制御手段が他の粉体供給装置に対して該他の粉体供給装置が搬送すべき粉体の粉体流量設定値を送信するステップと、該粉体流量設定値を受信した前記他の粉体制御装置の制御手段が、粉体の搬送供給を開始し、受信した前記粉体流量設定値に基づいて粉体の流量を制御するステップとを備えるとともに、
    前記一の粉体供給装置の粉体流量設定値と前記他の粉体供給装置の粉体流量設定値との合計が前記一定量となるように制御することを特徴とする粉体並列吹込方法。
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