JP6137636B2 - 吸音装置、電子機器及び画像形成装置 - Google Patents

吸音装置、電子機器及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、吸音装置、電子機器及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、画像形成時に各種駆動部の駆動音やポリゴンミラーが回転するときの音などが発生する。画像形成時に発生する音を吸音することが可能な構成として、特許文献1には、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を備えた画像形成装置が記載されている。
特許文献1に記載の吸音装置は、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部における一面を形成する平板部材と、空洞部の他の面を形成する空洞形成部材を接合する構成である。また平板部材の厚み方向に貫通する穴が設けられており、この穴がヘルムホルツ共鳴器の開口部となる。
しかしながら、特許文献1に記載の吸音装置では平板部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が必要となり、製造時の工数の増加につながる。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、前記開口部を、前記第一部材と前記第二部材との接合部に備え、前記第一部材または前記第二部材の少なくとも一方によって、装置中央部の周囲の180[°]以上、360[°]未満の範囲を囲む構成であり、前記空洞部と前記開口部との組み合わせを、前記装置中央部の周方向に複数備える構成を上記第一部材と上記第二部材とで形成し、前記開口部が前記装置中央部に向けて開口していることを特徴とするものである。
本発明によれば、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となり、製造時の工数が増加することを抑制できるという優れた効果がある。
実施形態に係る吸音装置の説明図、(a)は、側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。 複写機の概略構成図。 感光体の近傍を拡大した概略構成図。 ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置の模式図。 空洞形成部材の説明図、(a)は側面図、(b)は下面図。 第二構成例の吸音装置の説明図、(a)は、側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。 第三構成例の吸音装置の説明図、(a)は、側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。 実施例1の吸音装置の説明図、(a)は、吸音装置の側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。 実施例2の吸音装置の説明図、(a)は、吸音装置の側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。 実施例3の吸音装置の説明図、(a)は、斜視図、(b)は、(a)中のC−C断面における断面図。 実施例3の吸音装置の音源配置位置に、駆動モータを配置した状態の説明図。 実施例4の吸音装置の説明図、(a)は、吸音装置の側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。 空洞形成部材と蓋部材との接合部に、弾性体を挟んだ吸音装置の説明図。 変形例1に係る吸音装置の概略断面図。 変形例2に係る吸音装置の概略断面図。 従来の吸音装置の概略断面図。 比較例の吸音装置の説明図、(a)は、側方断面図、(b)は、(a)中のA−A断面における断面図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、単に「複写機500」という。)の一実施形態について説明する。本実施形態では、複写機500として、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。
まず、複写機500の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る複写機500全体の概略構成図である。図2において、複写機500の画像形成部100の上に画像読取装置であるスキャナ200が取り付けられ、画像形成部100は給紙装置300上に載置されている。スキャナ200の上には、背面側(図中紙面奥側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。画像形成部100の内部には、潜像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。
図3は、感光体10の近傍を拡大した概略構成図である。
感光体10の周りには図3に示すように、除電ランプ90、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置12、転写ユニット13、感光体クリーニングブレード140を有したクリーニング装置14が配置されている。現像装置12は、トナーを現像剤担持体としての現像ローラ121を用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。
転写ユニット13は、第一ベルト張架ローラ15と第二ベルト張架ローラ16との二つのローラ部材に掛け回された転写ベルト17を備えている。この転写ベルト17は、記録媒体である用紙Pに感光体10上のトナー像を転写する転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている。
転写位置Bに対して転写ベルト17の表面移動方向下流側の転写ベルトクリーニング部Cには、転写ベルト17を介して第一ベルト張架ローラ15に対して当接したベルトクリーニングブレード18が設けられている。
また、画像形成部100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図中左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。
さらに画像形成部100には、給紙装置300の給紙カセット61から送り出された用紙Pを、転写位置Bを経て排出スタック部39まで搬送する用紙搬送装置60が設けられている。この用紙搬送装置60は、供給路R1または手差し供給路R2と、用紙搬送路Rとに沿って、用紙Pを搬送する。用紙搬送路R上には、転写位置Bに対して用紙搬送方向の上流側にレジストローラ対21が設けられている。
一方、転写位置Bに対して用紙搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、熱定着装置22が設けられている。この熱定着装置22には、加熱部材である加熱ローラ30と加圧部材である加圧ローラ32との間に用紙Pを挟み込んで加熱加圧定着を行う。
熱定着装置22の更に用紙搬送方向下流側には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38が設けられている。また、熱定着装置22を経た画像形成済みの用紙Pをスタックする排出スタック部39も設けられている。
また、画像形成部100には、図中右側に、スイッチバック装置42が設けられている。このスイッチバック装置42は、用紙搬送路Rの排出分岐爪34が配置された位置から分岐した反転路R3と、この反転路R3を通ってきた用紙Pを再び用紙搬送路Rのレジストローラ対21の位置まで導く再搬送路R4と、に沿って用紙Pを搬送する。反転路R3にはスイッチバックローラ対43が設けられており、再搬送路R4には、複数の用紙搬送ローラ対66が設けられている。
図2に示すように、画像形成部100には、現像装置12の図中左側に、レーザー書込装置47が設けられている。このレーザー書込装置47は、レーザー光源、走査用の回転多面鏡であるポリゴンミラー48、ポリゴンモータ49、及び、fθレンズ等の走査光学系を備えている。
また、スキャナ200は、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55及びCCDイメージセンサなどのイメージセンサ56等を備えており、その上面にはコンタクトガラス57が設けられている。
また、自動原稿搬送装置400には、原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台からスキャナ200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送される。
給紙装置300には、内部に、シート材である紙やOHPフィルム等の用紙Pを収納する給紙カセット61が設けられている。給紙カセット61には、給紙ローラ62、ローラ受台40、供給ローラ63及び分離ローラ64が設けられている。給紙ローラ62は、給紙カセット61収納された用紙Pの用紙束の最上位の用紙Pに接触して搬送力を付与する。
画像形成部100には、図2中の右側に、手差し給紙部68が設けられている。この手差し給紙部68には、手差しトレイ67が開閉自在に設けられており、その手差しトレイ67上にセットした用紙Pを用紙搬送路Rへと導く上述した手差し供給路R2が形成されている。この手差し給紙部68にも、給紙カセット61と同様に、給紙ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64が設けられている。
次に、複写機500の動作について説明する。
複写機500を用いてコピーをとるとき、まず、メインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いてスキャナ200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。
その後、スタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、その原稿を原稿搬送ローラにより原稿搬送路を通してコンタクトガラス57上へと移動させてからスキャナ200を駆動する。そして、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ200を駆動して原稿内容を読み取る。
原稿内容を読み取る際、スキャナ200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
複写機500では、原稿内容の読み取りと同時に、感光体駆動モータによって感光体10を回転させる。そして、帯電装置11により感光体10の表面を例えば−1000[V]前後に一様に帯電する。次いで上述のスキャナ200で読み取った原稿内容に応じてレーザー書込装置47から感光体10にレーザー光を照射してレーザー書込みを行い、感光体10の表面に静電潜像を形成する。レーザー光が照射された部分(潜像部)の表面電位は例えば0[V]〜−200[V]となる。その後、その静電潜像に現像装置12でトナーを付着させてこれを可視像化してトナー像にする。
複写機500では、スタートスイッチを押したと同時に、給紙装置300が備える給紙カセット61内の用紙Pを給紙ローラ62によって送り出す。送り出された用紙Pを供給ローラ63及び分離ローラ64で一枚ずつ分離して、その一枚を供給路R1へ案内し、用紙搬送ローラ対66で用紙搬送路Rへと導く。用紙搬送路Rへ搬送された用紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
手差し給紙部68を使う場合、手差しトレイ67を開けてこれに用紙Pをセットする。この場合も、手差しトレイ67上にセットされた用紙Pは、給紙ローラ62、供給ローラ63及び分離ローラ64によって一枚だけ手差し供給路R2へ搬送され、用紙搬送ローラ対66で用紙搬送路Rへと導かれる。用紙搬送路Rに導かれた用紙Pは、レジストローラ対21に突き当たって止められる。
このようにして、用紙Pを止めたレジストローラ対21は、感光体10上のトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始し、止めていた用紙Pを転写位置Bへ送り込む。
転写位置Bへと送り込まれた用紙Pは、転写ユニット13により感光体10上のトナー像が転写され、その表面にトナー像を担持する。転写後の感光体10は、その表面に残留した残留トナーがクリーニング装置14で除去され、除電ランプ90により感光体10上の残留電位も除去される。残留電位が除去されることで、表面電位が0[V]〜−150[V]の基準電位に平均化され、帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。
一方、転写位置Bでトナー像を担持した用紙Pは、転写ベルト17により搬送されて熱定着装置22に入る。そして、加熱ローラ30と加圧ローラ32との間を搬送されながら熱と圧力とが加えられて、用紙P上のトナー像が定着する。その後、用紙Pは、排出ローラ35、第一加圧ローラ36、第二加圧ローラ37及びコシ付ローラ38により、コシを付けられ、排出スタック部39上に排出され、そこにスタックされる。
用紙Pの両面に画像を形成する場合には、排出分岐爪34を切り替え、用紙Pの片面にトナー像を転写して定着した後、この用紙Pを用紙搬送路Rから反転路R3に入れる。反転路R3に入れた用紙Pは、用紙搬送ローラ対66で搬送してスイッチバック位置44へ入れた後、スイッチバックローラ対43でスイッチバックし、今度は再搬送路R4に入れ、用紙搬送ローラ対66で再び用紙搬送路Rに導く。そして、再搬送路R4を通過した用紙Pの反対面にも上述と同様にしてトナー像を転写する。
用紙Pが分離した後の転写ベルト17上に残った残留トナーや紙粉等の異物は、転写ベルトクリーニング部Cでベルトクリーニングブレード18によって転写ベルト17上から掻き落とされる。
本実施形態では、画像形成装置として、モノクロ画像形成装置である複写機500を例に挙げて説明したが、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用することができる。
複写機500では、ポリゴンミラーや各種ローラに回転駆動を伝達する各種駆動モータの駆動音が発生する。複写機500は、このような駆動音を吸音する構成として、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置を備える。
図4は、ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置5の模式図である。
図4に示すように、ヘルムホルツ共鳴器は、入口が狭まった容器のような形状であり、ある程度の体積を有する空洞部4と、それよりも小さい開口部3とによって構成され、開口部3に入ってくる特定の周波数の音を吸音する。
空洞部4の体積を「V」、開口部3の開口面積を「S」、開口部3の長さを「H」、音速を「c」とし、吸音装置5での吸音周波数を「f」とすると、以下の(1)式が成り立つ。
Figure 0006137636
(1)式における「Δr」は開口端補正であり、一般に開口部3の断面が円形のときの半径を「r」としたときに、「Δr=0.6r」を用いる。
(1)式に示すように、吸音装置5によって吸音する音の周波数は、空洞部4の体積V、開口部3の長さH及び開口部3の開口面積Sによって求めることができる。
複写機500では、駆動モータの駆動音に限らず、各種ローラ等の移動部材の移動音、レーザー書込装置47のポリゴンミラー48の回転音等の様々な稼動音が発生する。このような稼動音が複写機500の外部に伝わり、周辺の人に不快感を与える騒音となることがある。このような騒音となり得る稼動音のうち外部へ伝わることを抑制したい音の周波数に合わせて吸音装置5を形成することで、騒音となり得る稼動音を吸音装置5で吸音することができる。
次に本実施形態に係る吸音装置5について説明する。
図1は、本実施形態に係る吸音装置5の説明図であり、図1(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図1(b)は、図1(a)中のA−A断面における断面図である。
図1に示す吸音装置5は、空洞形成部材1と蓋部材2とを接合することによって、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部4を形成する。空洞部4は密閉された空間であり、開口部3で外部と連通する構成である。
空洞形成部材1は、ポリカーボネートやABS樹脂等の樹脂材料からなり、蓋部材2は、亜鉛めっき鋼板等の鉄板やアルミニウム製等、他の金属材料からなる板金を用いているが、これらに限るものではない。蓋部材2に樹脂材料を用いてもよい。
空洞形成部材1は、板状の蓋部材2と平行な底板部7と、底板部7に垂直な方向に延在する側壁部8とからなる。そして、側壁部8における底板部7とは反対側の端部の空洞形成部材端面19を蓋部材2の蓋部材対向面23に当接させて接合ネジ9で接合することで空洞形成部材1と蓋部材2とを接合し、吸音装置5を形成する。
接合ネジ9によるねじ締結を用いることで、安価な構成で、空洞形成部材1と蓋部材2との接合を行うことができる。また、ねじ締結によって加圧して空洞形成部材1を弾性変形させることで二つの部材の接合部で空洞形成部材1が蓋部材2の表面に沿うように変形し、接合部に隙間が生じることを防止できる。よって、ヘルムホルツ共鳴器6で、空洞部4を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を、安価な構成で抑制可能となる。
図5は、本実施形態の吸音装置5を形成する空洞形成部材1の説明図であり、図5(a)は、空洞形成部材1を図1(a)における右側から見た側面図であり、図5(b)は、空洞形成部材1を図1(a)における下方から見た下面図である。
図5に示すように、空洞形成部材1は、蓋部材2との接合面である空洞形成部材端面19に、接合したときに蓋部材対向面23とは接触しない凹み部としての切り欠き部190を備える。これにより、図1に示すように、切り欠き部190に対向する蓋部材対向面23と切り欠き部190との隙間によって、空洞形成部材1と蓋部材2との接合部に開口部3を形成することができる。
図5に示すように、空洞形成部材1は、図5(a)中の上下方向(図5(b)中の紙面に直交する方向)に、重なる部分がない。このため、空洞形成部材1を射出成型で作成する場合、図5(a)中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な一対の金型のみで、図5に示す空洞形成部材1を作成することが可能である。このとき、図5(a)中の空洞形成部材1の下面と対向する金型における空洞形成部材端面19を形成する部分の一部に突起部を設けることで、空洞形成部材1を射出成型したときに切り欠き部190も形成される。すなわち、射出成型によって開口部3を形成する形状(切り欠き部190)も含めて空洞形成部材1を作成することが可能である。
空洞形成部材1の外形を形成する加工である射出成型によって、空洞形成部材端面19とともに切り欠き部190を形成することができるので、空洞形成部材1に対して開口部3を形成するための穴開け加工が不要となる。また、接合部における切り欠き部190と蓋部材対向面23との隙間によって開口部3を形成するため、蓋部材2に対しても開口部3を形成するための穴開け加工が不要となる。このように、本実施形態の吸音装置5では、吸音装置を形成する部材に対して開口部3を形成するための穴開け加工が不要となり、製造時の工数が増加することを抑制できる。
図16は、従来の吸音装置5の概略断面図である。
図16に示す吸音装置5も空洞形成部材1と蓋部材2とを接合することによって空洞部4を形成するヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置である。しかし、図16に示す吸音装置5は、平板状の蓋部材2に対して開口部3を形成するための穴を設けている点で図1に示す実施形態にかかる吸音装置5と異なる。
吸音装置5の配置として、画像形成装置本体のインナーカバーや側板など、空洞形成部材1に比べて大きな板状部材を、空洞形成部材1接合し、吸音装置5を形成する場合がある。この場合、板状部材を蓋部材2として併用することができ、蓋部材2専用の部品を設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。
図16の吸音装置5の蓋部材2が上述した大きな板状部材である場合、蓋部材2となる板状部材に予め穴を開け、空洞形成部材1を接合することで吸音装置5を形成する。この吸音装置5では、蓋部材2として併用する板状部材を挟んで空洞形成部材1の反対側の音は効率的に吸音することが出来るが、板状部材を挟んで空洞形成部材1と同じ側の音は効率的に吸音することができない。
一方、図1に示す本実施形態に係る吸音装置5の蓋部材2が上述した大きな板状部材である場合、開口部3を形成するための形状を空洞形成部材1に設け、板状部材に空洞形成部材1を接合することで吸音装置5を形成する。この吸音装置5では、蓋部材2として併用する板状部材を挟んで空洞形成部材1の反対側の音は板状部材に遮られて効率的に吸音することができないが、板状部材を挟んで空洞形成部材1と同じ側の音は効率的に吸音することができる。
吸音装置の配置の一例として、板状部材の内側に空洞形成部材1を配置する空間的な余裕がある場合が考えられる。この場合、板状部材の外側に空洞形成部材1を配置することにより、装置の大型化を防止するため、板状部材の内側に空洞形成部材1を配置することが望ましい。
このような場合に、板状部材を蓋部材2として併用し、図16に示す吸音装置5を用いようとすると、開口部3が板状部材の外側に向けて開口し、板状部材の内側にある音源からの音を効率的に吸音することが出来ない。
一方、図1に示す吸音装置5を用いると、開口部3が板状部材の内側に向けて開口し、板状部材の内側にある音源からの音を効率的に吸音することが可能となる。
また、板状部材を蓋部材2として併用する場合、図16に示す吸音装置5では、比較的大きな部材である板状部材に対して開口部3となる穴を予め設ける必要がある。板状部材が樹脂材料からなる場合、穴の空いた板状部材を射出成型によって作成することが考えられる。しかし、仕様等により吸音する音の周波数を変更するために開口部3の開口面積を変更しようとすると、比較的大きな板状部材を作成するための比較的大きな金型を作り直す必要が生じ、コスト高につながる。
また、板状部材の材料が樹脂材料及び金属材料の何れの場合においても、板形状を作成したあとに、穴を作成する加工を施すことが考えられる。この場合は、穴加工を施すための工数の増大に繋がる。
これに対して、図1に示す本実施形態の吸音装置5では、開口部3を形成するための形状を空洞形成部材1に設けているため、板状部材に対して開口部3となる穴を設ける加工が不要となる。空洞形成部材1が樹脂材料からなる場合は、射出成型に用いる金型に開口部3を形成するための形状を設けておけば工数の増大を防止することができる。また、仕様等により開口部3の開口面積を変更するときには、板状部材に対して比較的小さい空洞形成部材1を作成するための比較的小さな金型を作り直せばよく、コスト高を抑制することができる。
図1に示す吸音装置5は、開口部3を形成するための形状として、空洞形成部材1の側壁部8の端部の一部に切り欠き部190を設け、蓋部材2と接合することで、この接合部に開口部3を形成する構成である。図1に示す構成では、開口部3の開口方向(図1中の左右方向)に延在する面の一部が、板状の蓋部材2の平面である蓋部材対向面23によって形成されている。このような構成により、蓋部材対向面23を形成する蓋部材2に対しては、開口部3を形成するための新たな加工を行う必要がなく、平面を備える板金等からなる蓋部材2をそのまま用いることができる。
図1に示す吸音装置5では、空洞形成部材1は、空洞部4を挟んで蓋部材2と対向する底板部7と、この底板部7から蓋部材2に向けて延在する側壁部8とを有する。また、側壁部8の底板部7とは反対側の端面である空洞形成部材端面19が、蓋部材2の平面部である蓋部材対向面23に突き当たることで、空洞部4を形成する。さらに、蓋部材対向面23は、接合部における開口部3を設けた部分を形成する側壁部8よりも外側に突き出した蓋部材対向面突き出し部230を備える。
蓋部材対向面突き出し部230に入射した音の一部は、反射し、蓋部材対向面突き出し部230から垂直方向に延在する側壁部8の外側の面に入射する。このように蓋部材対向面突き出し部230で反射した音が入射する側壁部8に開口部3を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
また、図1に示す吸音装置5の開口部3は、蓋部材対向面突き出し部230と同一平面状に設けられているため、蓋部材対向面突き出し部230に反射した音が拡散する前に開口部3内に受け入れることができる。さらに、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音も開口部3内に受け入れることができる。これにより、蓋部材対向面突き出し部230に反射した音や、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
また、蓋部材対向面突き出し部230を形成する蓋部材2は、樹脂材料よりも密度が大きい金属材料からなり、樹脂材料からなる空洞形成部材1よりも、入射した音が透過し難く、反射音となり易い。このように、音を反射し易い蓋部材対向面突き出し部230に反射した音や、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音を開口部3内に受け入れることができるため、効率的に吸音することが可能となる。
さらに、樹脂成型部分で開口の形状や場所を変化させることができるので、バーリングのように複数回の穴開け工程を行う必要がなく、工数の削減につながる。
〔変形例1〕
図14は、変形例1に係る吸音装置5の概略断面図である。
変形例1の吸音装置5は、開口部3を形成するための形状として、空洞形成部材1の側壁部8を貫通する穴部191を備える点で図1に示す吸音装置5と相異する。
変形例1の吸音装置5は、開口部3の位置が異なる点以外は、図1に示す吸音装置5と同様の構成を備えている。このため、蓋部材対向面突き出し部230に入射した音の一部は、反射し、蓋部材対向面突き出し部230から垂直方向に延在する側壁部8の外側の面に入射する。このように蓋部材対向面突き出し部230で反射した音が入射する側壁部8に開口部3を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
また、変形例1の吸音装置5の開口部3は、側壁部8の図14中の上下方向における中央部よりも下方の蓋部材対向面突き出し部230に近い位置に設けられている。このため、蓋部材対向面突き出し部230に反射した音が拡散する前に開口部3内に受け入れることができる。さらに、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音も開口部3内に受け入れることができる。これにより、蓋部材対向面突き出し部230に反射した音や、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
また、蓋部材対向面突き出し部230を形成する蓋部材2は、樹脂材料よりも密度が大きい金属材料からなり、樹脂材料からなる空洞形成部材1よりも、入射した音が透過し難く、反射音となり易い。このように、音を反射し易い蓋部材対向面突き出し部230に反射した音や、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音を開口部3内に受け入れることができるため、効率的に吸音することが可能となる。
〔変形例2〕
図15は、変形例2に係る吸音装置5の概略断面図である。
変形例2の吸音装置5は、蓋部材2が、蓋部材対向面突き出し部230を形成する部分を備えていない点で図14に示す変形例1の吸音装置5と相異する。
変形例2の吸音装置5は、蓋部材2は、樹脂材料よりも密度が大きい金属材料からなり、樹脂材料からなる空洞形成部材1よりも、入射した音が透過し難く、反射音となり易い。このため、図15中の蓋部材2の蓋部材端面部240は、略同一平面上の空洞形成部材1の側壁部8の表面よりも、入射した音が反射音となり易い。
変形例2の吸音装置5は、入射した音が反射音となり易い蓋部材端面部240と略同一平面となる側壁部8に開口部3を設けている。このため、蓋部材端面部240で反射した音や、蓋部材端面部240及び側壁部8の表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
また、変形例2の吸音装置5の開口部3は、側壁部8の図15中の上下方向における中央部よりも下方の蓋部材端面部240に近い位置に設けられている。このため、蓋部材端面部240に反射した音が拡散する前に開口部3内に受け入れることができる。これにより、蓋部材端面部240に反射した音や、蓋部材対向面突き出し部230に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
図14及び図15に示す吸音装置5の空洞形成部材1を射出成型によって作成する場合、図14及び図15中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な金型のみでは、開口部3を形成する穴部191を形成することができない。このため、図14及び図15に示す吸音装置5の空洞形成部材1を作成する際には、穴部を形成するための金型が別途必要になる。
一方、図1に示す吸音装置5では、開口部3を形成する切り欠きは側壁部8の端部に対して図1(a)中の上下方向(図1(b)中の紙面に直交する方向)に凹んだ形状である。このため、図1に示す吸音装置5の空洞形成部材1を射出成型によって作成する場合、図1(a)中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な金型のみで、開口部3を形成する形状も含めて空洞形成部材1を作成することが可能である。
〔第二構成例〕
図6は、本実施形態に係る吸音装置5の第二構成例の説明図である。図6(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図6(b)は、図6(a)中のA−A断面における断面図である。図6に示す吸音装置5は、図1に示す吸音装置5の空洞形成部材1の開口部3にフランジ部80を追加した構成である。
図6に示す第二構成例の吸音装置5のように、フランジ部80を設けることで、図1に示す吸音装置5に比べて開口部3の長さ(図4中の「H」)を長くすることができ、上記(1)式より、吸音対象となる音の周波数を低い周波数に設定することができる。
また、図6に示す吸音装置5の空洞形成部材1は、フランジ部80を外側に向けて突き出した形状であり、図6(b)で示すように下方から見たときに、フランジ部80が空洞形成部材1の他の部分とは重ならない形状である。このため、図6に示す吸音装置5の空洞形成部材1は、図1に示す吸音装置5の空洞形成部材1と同様に、図6(a)中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な金型のみで、開口部3を形成する形状も含めて空洞形成部材1を作成することが可能である。
〔第三構成例〕
図7は、本実施形態に係る吸音装置5の吸音装置5の第三構成例の概略断面図である。
図7に示す吸音装置5は、第一空洞形成部材1aと第二空洞形成部材1bとを接合ネジ9によって接合することによって、ヘルムホルツ共鳴器の空洞部4を形成する。第一空洞形成部材1aと第二空洞形成部材1bとの接合部側の端部にそれぞれ切り欠きを設け、二つの切り欠きを対向させることで、一つの開口部3を形成する。
第一空洞形成部材1a及び第二空洞形成部材1bを射出成型で作成する場合、それぞれの部材の図7中の上下方向に分離可能な金型のみで、開口部3を形成する形状も含めて空洞形成部材1を作成することが可能である。
〔実施例1〕
次に、本実施形態に係る吸音装置5の一つ目の実施例(以下、「実施例1」と呼ぶ)について説明する。
図8は、実施例1の吸音装置5の説明図であり、図8(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図8(b)は、図8(a)中のA−A断面における断面図である。また、図8(a)は、図8(b)中のB−B断面における断面図である。
実施例1の吸音装置5は、樹脂材料からなる空洞形成部材1と板金からなる蓋部材2とを接合することで構成される。
実施例1の吸音装置5は、一組の空洞形成部材1と蓋部材2とによって、六個のヘルムホルツ共鳴器6(第一共鳴器6a、第二共鳴器6b、第三共鳴器6c、第四共鳴器6d、第五共鳴器6e、第六共鳴器6f)を形成する。実施例1の吸音装置5は、図8に示すように、複数(六個)のヘルムホルツ共鳴器6を円周形状に配置して、音源配置位置Nを囲む形状となっている。音源配置位置Nは、吸音装置5を複写機500に組み付けるときに、吸音対象となる音を発する駆動モータ等の音源を配置する位置である。
空洞形成部材1は、ヘルムホルツ共鳴器6(6a〜6f)の空洞部4(4a〜4f)と、開口部3(3a〜3f)とを形成するための形状が備わっている。空洞形成部材1は、空洞部4(4a〜4f)と、開口部3(3a〜3f)との一部の形状を備えているが、すべての構成を備えているわけではない。空洞形成部材1と平板状の蓋部材2との接合部が密閉されるように接合することで、空洞部4(4a〜4f)と、開口部3(3a〜3f)とを備えるヘルムホルツ共鳴器6(6a〜6f)を形成することができる。
実施例1の空洞形成部材1は、蓋部材2に平行な底板部7と、底板部7から蓋部材2に向かう方向に延在する側壁部8とが形成されており、側壁部8は、内側壁部8a、外側壁部8b及び仕切り側壁部8cとを備える。
空洞形成部材1は、内側壁部8aと外側壁部8bを円周状に形成することで、音源配置位置Nの全周を囲む形状となっている。
図8に示す吸音装置5は、図1に示す吸音装置5を周方向に複数(六つ)並べた構成となっている。周方向に並べて配置する吸音装置5としては、図1に示す吸音装置5に限らず、図6及び図7に示す他の例の吸音装置5の構成を備えたものを用いてもよい。
また、蓋部材2は、内側壁部8aよりも内側に延在し、図8(a)中の音源配置位置Nの下方を覆う形状となっている。この蓋部材2の内側壁部8aよりも内側に延在している部分の音源配置位置Nと対向する側の表面は、上述した蓋部材対向面突き出し部230と同様の作用を奏するため、延在している部分を備えない構成よりも効率的に吸音することが可能となる。
〔比較例〕
次に、ヘルムホルツ共鳴器を周方向に複数配置する吸音装置5の比較例について説明する。
図17は、比較例の吸音装置5の説明図であり、図17(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図17(b)は、図17(a)中のA−A断面における断面図である。また、図17(a)は、図17(b)中のB−B断面における断面図である。
図17に示す比較例の吸音装置5は、図16に示す従来の吸音装置5を周方向に複数並べた構成である。
図17に示す吸音装置5は、六組の空洞形成部材1(1a〜1f)と蓋部材2(2a〜2f)とによって、六つのヘルムホルツ共鳴器6(第一共鳴器6a、第二共鳴器6b、第三共鳴器6c、第四共鳴器6d、第五共鳴器6e、第六共鳴器6f)を形成する。変形例の吸音装置5は、図17に示すように、音源配置位置Nを複数のヘルムホルツ共鳴器6で囲む形状となっている。
図16に示す従来の吸音装置5の構成を用いて、複数のヘルムホルツ共鳴器6を音源配置位置Nの周囲に配置し、ヘルムホルツ共鳴器6の開口部3を音源配置位置N側に向けようとすると図17に示す図17に示す比較例の吸音装置5のようになる。
この吸音装置5では、蓋部材2に開口部3を設けているため、開口部3を音源配置位置N側に向けようとすると、蓋部材2によって音源配置位置Nの周囲を囲む必要がある。
蓋部材2を板金で形成する場合、一つの板金によって音源配置位置Nを囲もうとすると、板金に開口部3を形成するための穴を設け、この板金で音源配置位置Nを囲むように板金を円周状に曲げる加工を施す必要がある。さらに、円周状に曲げた板金の端部同士の隙間を埋めるために、溶接等の接続を行う加工が必要になる。このように、非常に複雑な加工を行う必要があり、一つの板金からなる蓋部材2で音源配置位置Nを囲むのは困難である。よって、図17に示すように、それぞれのヘルムホルツ共鳴器6に対応した蓋部材2を設けることとなる。
蓋部材2を樹脂材料で形成する場合、開口部3の開口方向が、開口部3によって異なる。このため、全てのヘルムホルツ共鳴器6の開口部3が形成された蓋部材2を一体成型によって作成することはできない。
また、比較例の吸音装置5の空洞形成部材1は、空洞部4における蓋部材2によって蓋がなされる開口側を音源配置位置Nに向かせようとすると、空洞形成部材1の開口方向がそれぞれ異なるようになる。このため、空洞形成部材1を樹脂材料で成型する場合、全てのヘルムホルツ共鳴器6の空洞部4を形成する空洞形成部材1を一体成型によって作成することはできない。
このように、空洞形成部材1及び蓋部材2ともに一体成型で作成することができない。このため、図17に示すように、六つのヘルムホルツ共鳴器6のそれぞれに対応した六組の空洞形成部材1及び蓋部材2が必要となり、部品点数が多くなる。
一方、図8に示す実施例1の吸音装置5では、蓋部材2は、図8(b)に示す断面に平行な平面状の一枚の板金で、全てのヘルムホルツ共鳴器6の一部を形成している。
また、実施例1の吸音装置5の空洞形成部材1は、底板部7と、この底板部7から垂直に立設する側壁部8のみからなり、開口部3となる切り欠きを側壁部8における底板部7とは反対側の端部に設けた形状である。このような形状により、図8に示す実施例1の吸音装置5の空洞形成部材1は、図8(a)中の上下方向(図8(b)中の紙面に直交する方向)に、重なる部分がない。このため、空洞形成部材1を射出成型で作成する場合、図8(a)中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な一対の金型のみで、開口部3を形成する形状も含めた空洞形成部材1を作成することが可能である。
このように実施例1の吸音装置5は、複数の空洞部4(4a〜4f)を形成する形状を、射出成型の一体成型によって形成された空洞形成部材1と、一枚の板金からなる蓋部材2とによって形成している。よって、音源配置位置Nに対して周囲を囲むようにヘルムホルツ共鳴器6を複数配置して吸音効果を高める構成を二部品という少ない部品点数で実現できる。
ヘルムホルツ共鳴器を用いた吸音装置は、吸音装置に対して入射した音に対して効果を発揮する。そのため、吸音効果を高める構成として、図8や図17に示すように、ヘルムホルツ共鳴器を音源の周囲を囲むように配置する構成が考えら得る。
しかし、周囲を囲む構成を従来の吸音装置5の構成で実現しようとすると、平面の四方向を囲むために、空洞形成部材1と蓋部材2とによって形成されるヘルムホルツ共鳴器6を四個以上(図17に示す例では六個)つなぎ合わせる必要がある。それぞれのヘルムホルツ共鳴器6が少なくとも二部材から構成されるため、音源を囲む構成では、八個以上(図17に示す例では12個)以上の部品が必要となる。
また、図17に示す構成で吸音効果を高めるためには、複数のヘルムホルツ共鳴器6同士のつなぎ目から音漏れがしないように、締結や、密閉部品が必要となり、コストや組立て工程の増大に繋がる。
一方、図8に示す実施例1の吸音装置5は、樹脂部品の空洞形成部材1に空洞部4と開口部3とを形成する一部の形状を備える。また、金属部品の蓋部材2にも空洞部4と開口部3の残りの部分を形成する形状を備え、空洞形成部材1と蓋部材2と接合することで、音源配置位置Nの全周にヘルムホルツ共鳴器6を配置する構成を実現している。
図8に示す実施例1の吸音装置5は、一体成型の樹脂部品からなる空洞形成部材1によって、音源配置位置Nの全周を囲む構成とすることで、安価で吸音効果の高い吸音装置5を実現することができる。
実施例1の吸音装置5のように、複数のヘルムホルツ共鳴器6を備える構成では、複数の空洞部4の体積や複数の開口部3の開口面積及び開口長さを、それぞれ異ならせることで、それぞれのヘルムホルツ共鳴器6で吸音する音の周波数を異ならせることができる。
これにより、音源配置位置Nに配置される音源が発する音が、様々な周波数を含む音であっても、吸音装置5によって吸音することが可能となる。
〔実施例2〕
次に、本実施形態に係る吸音装置5の二つ目の実施例(以下、「実施例2」と呼ぶ)について説明する。
図9は、実施例2の吸音装置5の説明図であり、図9(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図9(b)は、図9(a)中のA−A断面における断面図である。また、図9(a)は、図9(b)中のB−B断面における断面図である。
図9に示す実施例2の吸音装置5は、実施例1の吸音装置5と比較して、ヘルムホルツ共鳴器6が一つ少なく、周方向の一部が開口となっている。
駆動源が音源の場合等、音源によっては稼動時に発熱するものがある。この場合、図8に示す実施例1の吸音装置5のように周方向の全体を囲ってしまうと、吸音装置5の内側の空間の温度が上昇し、音源となる装置や部材の故障や樹脂材料からなる空洞形成部材1の変形等の不具合が生じるおそれがある。
これに対して、図9に示す実施例2の吸音装置5であれば、周方向の一部が開口となっており、吸音装置5の内側の空気と外側の空気とを入れ替えることができ、内側の空間の温度が上昇することを抑制することができる。
また、図9に示す実施例2の吸音装置5は、吸音装置5以外の部品との干渉を防止する配置が可能となる。
〔実施例3〕
次に、本実施形態に係る吸音装置5の三つ目の実施例(以下、「実施例3」と呼ぶ)について説明する。
図10は、実施例3の吸音装置5の説明図であり、図10(a)は、後述する非開口蓋部材210を取り外した吸音装置5の斜視図であり、図10(b)は、図10(a)中のC−C断面における断面図である。また、図10(a)は、図10(b)中の下方から見た斜視図である。
図10に示す実施例3の吸音装置5は、周方向に十二個のヘルムホルツ共鳴器6を、図10(b)中の上下方向に二段備える構成である。
実施例3の吸音装置5の空洞形成部材1は、底板部7に対して、図10(b)中の上方向および下方向の両方に側壁部8が延在しており、それぞれの側壁部8における底板部7とは反対側の端部に開口部3となる切り欠き部190を設けている。
空洞形成部材1の図10中の下方に端部に非開口蓋部材210を接合することにより、図10(b)中の下方の十二個のヘルムホルツ共鳴器6を形成することができる。また、空洞形成部材1の図10中の上方に端部に開口蓋部材220を接合することにより、図10(b)中の上方の十二個のヘルムホルツ共鳴器6を形成することができる。
空洞形成部材1と、非開口蓋部材210及び開口蓋部材220とは、空洞形成部材1の接合突起部82と非開口蓋部材210及び開口蓋部材220とを接合ネジ9によってネジ締結することによって接合する。これにより、音源配置位置Nに対して図10(b)中の上方に蓋開口部201を備えた実施例3の吸音装置5を形成することができる。
また、図10(b)に示すように、非開口蓋部材210と接合する接合突起部82と、開口蓋部材220と接合する接合突起部82と、の周方向の位置をずらした形状となっている。このような形状により、図10に示す実施例3の吸音装置5の空洞形成部材1は、図10(b)中の上下方向(図10(a)中の左手前側から右奥側に向かう方向)に、重なる部分がない。このため、上下二段のヘルムホルツ共鳴器6を形成する空洞形成部材1を、射出成型によって作成する場合、図10(b)中の空洞形成部材1の上下方向に分離可能な一対の金型のみで、開口部3を形成する形状も含めて空洞形成部材1を作成することが可能となる。
また、図10に示す吸音装置5では、図10(b)の底板部7を挟んで上下方向に形成した二つの空洞部4は、図10(b)中の下方に位置する空洞部4の方が図10(b)中の上下方向の高さが低くなっている。
このような構成により、上下方向に配置された二つの空洞部4を備えるそれぞれのヘルムホルツ共鳴器6の吸音対象となる音の周波数を異ならせることが可能となる。
図11は、図10に示した実施例3の吸音装置5の内側の音源配置位置Nに、音源となる駆動モータ50を配置した状態の説明図である。
駆動モータ50の回転軸51を開口蓋部材220の蓋開口部201から吸音装置5の外部に出すことで、吸音装置5の内部に配置された駆動モータ50の駆動を吸音装置5の外部に伝達することが可能となる
駆動モータ50としては、駆動ローラに駆動を入力するローラ駆動モータやポリゴンモータ49を挙げることができるが、これに限るものではない。
また、音源配置位置Nの周囲を囲むように配置する吸音装置5の内側に配置する音源としては、駆動モータ50に限らない。例えば、遊星歯車等の駆動伝達部材を挙げることができる。
図11に示す構成では、音源配置位置Nに、駆動モータ50の回転軸51が位置する配置となっている。これにより、回転軸51が回転するときに他の部材と摺擦することで発生する摺擦音を効率的に吸音することが可能となる。
〔実施例4〕
次に、本実施形態に係る吸音装置5の四つ目の実施例(以下、「実施例4」と呼ぶ)について説明する。
図12は、実施例4の吸音装置5の説明図であり、図12(a)は、吸音装置5の側方断面図であり、図12(b)は、図12(a)中のA−A断面における断面図である。また、図12(a)は、図12(b)中のB−B断面における断面図である。
図12に示す実施例4の吸音装置5は、樹脂材料からなる空洞形成部材1と板金からなる蓋部材2とを接合することで構成される。
図12に示す実施例4の吸音装置5は、一組の空洞形成部材1と蓋部材2とによって、六個のヘルムホルツ共鳴器6(第一共鳴器6a、第二共鳴器6b、第三共鳴器6c、第四共鳴器6d、第五共鳴器6e、第六共鳴器6f)を形成する。実施例4の吸音装置5は、図8に示すように、複数(六個)のヘルムホルツ共鳴器6を多角形状(六角形状)に配置して、音源配置位置Nを囲む形状となっている。樹脂材料からなる空洞形成部材1によって音源配置位置Nの周囲を囲む構成である。
多角形状である点以外は、実施例1の吸音装置5と同様であり、実施例1と同様に、吸音装置5の内側に配置した駆動モータ50等の音源が発する音を効率的に吸音することができる。
また、駆動モータ50等の音源が多角形状の複雑な形状となっている場合、音源配置位置Nを囲む空洞形成部材1における音源配置位置Nと対向する内側壁部8aの表面と、音源との距離を一定に保つことができる。さらに、音源配置位置Nに配置される駆動モータ50等の音源から、複数の開口部3までの距離を一定に保つことができる。
上述した実施例1乃至4の吸音装置5は、装置中央部に配置する音源からの音を吸音するために、開口部3は内側に向けて開口している。吸音装置5の周囲の音を吸音する構成の場合は、周方向に複数配置したヘルムホルツ共鳴器6のそれぞれの開口部3を外側に向けて開口する構成としてもよい。
図13は、本実施形態の吸音装置5を構成する空洞形成部材1と蓋部材2との接合部に、弾性体83を挟んだ構成の説明図である。図13に示すように、接合部に弾性体83を挟むことによって、空洞部4の密閉性が向上し、吸音能力の向上を図ることができる。
本実施形態では、吸音装置を備える電子機器が電子写真方式の画像形成装置である場合について説明した。しかし、動作時に音を発生する音源部と、この音源部から発する音を吸音する吸音装置とを備える構成であれば画像形成装置以外の電子機器でも本発明は適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
空洞形成部材1等の第一部材と、蓋部材2等の第二部材とを接合することで形成される空洞部4等の空洞部と、空洞部と外部とを連通する開口部3等の開口部とを備えた吸音装置5等の吸音装置において、開口部を、第一部材と第二部材との接合部に備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となる。これは、以下の理由による。すなわち、接合部を形成する空洞形成部材端面19等の第一部材側の接合面と、蓋部材対向面23等の第二部材側の接合面との少なくとも一方に、接合したときに他方の接合面とは接触しない切り欠き部190等の凹み部を設ける。これにより、凹み部に対向する他方の接合面と凹み部との隙間によって、接合部に開口部を形成することができる。そして、凹み部は、凹みを設ける部材の接合面の一部であり、この接合面を形成する加工(射出成型等)を行うときに、同時に形成することができるので、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となる。よって、態様Aでは、吸音装置を形成する部材に対して開口部を形成するための穴開け加工が不要となり、製造時の工数が増加することを抑制できる。
(態様B)
態様Aにおいて、開口部3等の開口部の開口方向に延在する面の一部が、空洞部4等の空洞部を形成する面の一部(蓋部材対向面23等)と同一平面である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、開口部の面の一部と同一平面となる空洞部の面を形成する部材(蓋部材2)に対しては、開口部を形成するための新たな加工を行う必要がなく、平面を備える部材をそのまま用いることができる。
(態様C)
態様AまたはBの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材は、樹脂材料からなり、空洞部4等の空洞部を挟んで蓋部材2等の第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを備え、第一部材の側壁部における底板部とは反対側の端部(空洞形成部材端面19等)を第二部材に当接させて第一部材と第二部材とを接合する構成であり、側壁部の底板部とは反対側の端部の一部に、第二部材と接合することで開口部3等の開口部を形成する切り欠き部190等の凹み部を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第一部材を射出成型する際に、側壁部の延在方向に分離可能な一対の金型のみで、開口部を形成する形状である凹み部も含めて底板部と側壁とを備える複雑な形状の第一部材を作成することが可能となる。
(態様D)
態様Cにおいて、空洞形成部材1等の第一部材は、側壁部8等の側壁部として、底板部7等の底板部の一方の面(図10(b)中の底板部7の上面等)から上方等の垂直方向に延在する第一の側壁部と、底板部の他方の面(図10(b)中の底板部7の下面等)から下方等の垂直方向に延在する第二の側壁部と、を備え、第一の側壁部及び第二の側壁部におけるそれぞれの底板部とは反対側の端面をそれぞれ別の前記第二部材(開口蓋部材220及び非開口蓋部材210等)に接合してそれぞれ別の空洞部4等の空洞部を形成する構成であり、第一の側壁部及び第二の側壁部の端面の一部に、第二部材と接合することで開口部3等の開口部を形成する切り欠き部190等の凹み部を備える。
これによれば、上記実施例3について説明したように、底板部を挟んで二段のヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部を形成する第一部材を、射出成型する際に、側壁部の延在方向に分離可能な一対の金型のみで作成することが可能となる。
(態様E)
態様B乃至Dの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材または蓋部材2等の第二部材の少なくとも一方(空洞形成部材1等)によって、音源配置位置N等の装置中央部の周囲の180[°]以上、360[°]未満の範囲(300[°]等)を囲む構成である。
これによれば、上記実施例2について説明したように、装置中央部の周囲を180[°]以上の範囲を囲むことによって装置中央部に音源を配置したときに、音源を囲むことができ、囲んだ形状の内部で吸音することで、効率的に吸音することが可能となる。また、囲む形状の範囲を360[°]未満として周囲の一部に開口を設けることで、囲んだ形状の内部での温度上昇を抑制することが可能となる。
(態様F)
態様B乃至Dの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材または蓋部材2等の第二部材の少なくとも一方(空洞形成部材1等)によって、音源配置位置N等の装置中央部の周囲の全周を囲む構成である。
これによれば、上記実施例1について説明したように、装置中央部の周囲の全周を囲むことによって装置中央部に音源を配置したときに、音源を囲むことができ、囲んだ形状の内部で吸音することで、効率的に吸音することが可能となる。
(態様G)
態様EまたはFの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部を囲む部材が円弧形状、または、円周形状である。
これによれば、上記実施例1または実施例2について説明したように、吸音装置によって装置中央部を囲む形状を実現できる。また、装置中央部を囲む部材における装置中央部と対向する表面(内側壁部8aの表面等)を円弧状の曲面とすることができ、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源から装置中央部を囲む部材までの距離を一定に保つことができる。さらに、複数の開口部3等の開口部を備える構成では、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源から、各開口部までの距離を一定に保つことができる。
(態様H)
態様EまたはFの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部を囲む部材が六角形等の多角形状である。
これによれば、上記実施例4について説明したように、吸音装置によって装置中央部を囲む形状を実現できる。また、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源が複雑な形状となっている場合に、装置中央部を囲む部材における装置中央部と対向する表面と、音源との距離を一定に保つことができる。さらに、複数の開口部3等の開口部を備える構成では、装置中央部に配置される駆動モータ等の音源から、各開口部までの距離を一定に保つことができる。
(態様I)
態様E乃至Hの何れかの態様において、空洞部4等の空洞部と開口部3等の開口部との組み合わせを、音源配置位置N等の装置中央部の周方向に複数備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数のヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部によって、音源を囲む構成を実現することができる。また、複数の吸音部の吸音対象となる音の周波数を互いに異ならせることで、様々な周波数を含む音を吸音することが可能となる。
(態様J)
態様Iにおいて、開口部3等の開口部が音源配置位置N等の装置中央部に向けて開口している。
これによれば、上記実施形態について説明したように、複数のヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部のそれぞれの開口部が装置中央部を向く構成となり、装置中央部に音源を配置したときに、効率的に吸音することが可能となる。
(態様K)
態様E乃至Jの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部に遊星歯車等の駆動伝達部材を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動伝達部材から発生する音を効率的に吸音することが可能となる。
(態様L)
態様E乃至Jの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部に駆動モータ50等の駆動出力部材を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動出力部材から発生する音を効率的に吸音することが可能となる。
(態様M)
態様KまたはLの何れかの態様において、音源配置位置N等の装置中央部に、遊星歯車等の駆動伝達部材または駆動モータ50等の駆動出力部材の回転軸51等の回転軸が位置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、回転軸が回転するときに発生する摺擦音等の音を効率的に吸音することが可能となる。
(態様N)
態様A乃至Mの何れかの態様において、蓋部材2等の第二部材の材料(金属等)は、空洞形成部材1等の第一部材の材料(樹脂等)に比べて密度が高い。
これによれば、上記実施形態について説明したように、樹脂よりも密度の高い金属によって第二部材を形成することで第二部材の厚み方向に透過しようとする透過音を抑制する構成を実現できる。また、金属よりも加工し易い樹脂によって第一部材を形成することで密閉性を保ちつつ、高精度に空洞部を形成することが可能となる。また、接合部に開口部3等の開口部を備えることで、密度が高い材料からなる第二部材の表面に反射した音や、この表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
(態様O)
態様A乃至Nの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材は、空洞部4等の空洞部を挟んで蓋部材2等の第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを有し、側壁部の底板部とは反対側の端面(空洞形成部材端面19等)が、第二部材の平面部(蓋部材対向面23)に突き当たることで、空洞部を形成し、第二部材の平面部は、蓋部材対向面突き出し部230を備える等、接合部における開口部を設けた部分を形成する側壁部よりも外側に突き出している。
これによれば、上記実施形態について説明したように、第二部材の平面部の突き出した部分で反射した音が入射する側壁部に開口部3等の開口部を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
(態様P)
空洞形成部材1等の第一部材と、蓋部材2等の第二部材とを接合することで形成される空洞部4等の空洞部と、空洞部と外部とを連通する開口部3等の開口部とを備えた吸音装置5等の吸音装置において、第一部材は、空洞部を挟んで第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを有し、側壁部の底板部とは反対側の端面(空洞形成部材端面19等)が、第二部材に突き当たることで、空洞部を形成し、開口部として、側壁部を貫通する穴部191等の穴部を備え、金属材料等の第二部材の材料は、樹脂材料等の第一部材の材料に比べて密度が高い。
これによれば、上記変形例2について説明したように、入射した音が反射音となり易い蓋部第二部材で反射した音や、第二部材の表面及び側壁部の表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
(態様Q)
空洞形成部材1等の第一部材と、蓋部材2等の第二部材とを接合することで形成される空洞部4等の空洞部と、空洞部と外部とを連通する開口部3等の開口部とを備えた吸音装置5等の吸音装置において、第一部材は、空洞部を挟んで第二部材と対向する底板部7等の底板部と、底板部から第二部材に向けて延在する側壁部8等の側壁部とを有し、側壁部の底板部とは反対側の端面(空洞形成部材端面19等)が、第二部材の平面部(蓋部材対向面23等)に突き当たることで、空洞部を形成し、開口部として、側壁部を貫通する穴部191等の穴部を備え、第二部材の平面部は、蓋部材対向面突き出し部230を備える等、穴部を設けた側壁部よりも外側に突き出ている。
これによれば、上記変形例1について説明したように、第二部材の平面部の突き出した部分で反射した音が入射する側壁部に開口部を設けているため、効率的に吸音することが可能となる。
(態様R)
態様PまたはQの何れかの態様において、穴部191等の穴部を、側壁部8等の側壁部における底板部7等の底板部から蓋部材2等の第二部材に向けて延在する延在方向の中央よりも、空洞形成部材1等の第一部材と前記第二部材とを接合する接合部の側に備える。
これによれば、上記変形例1また変形例2について説明したように、第二部材の表面に反射した音や、第二部材の表面に沿って伝達してきた音を効率的に吸音することが可能となる。
(態様S)
態様A乃至Rの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材と蓋部材2等の第二部材とを接合ネジ9等を用いたねじ締結によって接合する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、安価な構成で、第一部材と第二部材との接合を行うことができる。また、ねじ締結によって加圧して第一部材と第二部材との少なくとも一方を弾性変形させることで二つの部材の接合部で一方が他方の表面に沿うように変形し、接合部に隙間が生じることを防止できる。よって、ヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部で、空洞部4等の空洞部を形成する部材同士の接合部に隙間が生じること起因する吸音効果の低減を、安価な構成で抑制可能となる。
(態様T)
態様A乃至Sの何れかの態様において、空洞形成部材1等の第一部材と蓋部材2等の第二部材との間に弾性体83等の弾性部材を配置する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、空洞部4等の空洞部の密閉性が向上し、吸音能力の向上を図ることができる。
(態様U)
動作時の音を吸音する吸音手段を備えた複写機500等の電子機器において、吸音手段として、態様A乃至Tの何れかの態様に係る吸音装置5等の吸音装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電子機器の動作時に生じる音をヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部で吸音する構成で、製造時の工数が増加することを抑制できる。
(態様V)
複写機500等の電子写真方式の画像形成装置において、態様Uに記載の電子機器の構成を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の動作時に生じる音をヘルムホルツ共鳴器6等の吸音部で吸音する構成で、製造時の工数が増加することを抑制できる。
1 空洞形成部材
1a 第一空洞形成部材
1b 第二空洞形成部材
2 蓋部材
3 開口部
4 空洞部
5 吸音装置
6 ヘルムホルツ共鳴器
6a 第一共鳴器
6b 第二共鳴器
6c 第三共鳴器
6d 第四共鳴器
6e 第五共鳴器
6f 第六共鳴器
7 底板部
8 側壁部
8a 内側壁部
8b 外側壁部
8c 仕切り側壁部
9 接合ネジ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
13 転写ユニット
14 クリーニング装置
15 第一ベルト張架ローラ
16 第二ベルト張架ローラ
17 転写ベルト
18 ベルトクリーニングブレード
19 空洞形成部材端面
20 トナー補給装置
21 レジストローラ対
22 熱定着装置
23 蓋部材対向面
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
34 排出分岐爪
35 排出ローラ
36 第一加圧ローラ
37 第二加圧ローラ
38 コシ付ローラ
39 排出スタック部
40 ローラ受台
42 スイッチバック装置
43 スイッチバックローラ対
44 スイッチバック位置
47 レーザー書込装置
48 ポリゴンミラー
49 ポリゴンモータ
50 駆動モータ
51 回転軸
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
60 用紙搬送装置
61 給紙カセット
62 給紙ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 用紙搬送ローラ対
67 手差しトレイ
68 給紙部
80 フランジ部
82 接合突起部
83 弾性体
90 除電ランプ
100 画像形成部
121 現像ローラ
140 感光体クリーニングブレード
190 切り欠き部
191 穴部
200 スキャナ
201 蓋開口部
210 非開口蓋部材
220 開口蓋部材
230 蓋部材対向面突き出し部
240 蓋部材端面部
300 給紙装置
400 自動原稿搬送装置
500 複写機
B 転写位置
C 転写ベルトクリーニング部
N 音源配置位置
P 用紙
R 用紙搬送路
R1 供給路
R2 手差し供給路
R3 反転路
R4 再搬送路
特開2000−235396号公報

Claims (21)

  1. 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
    前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
    前記開口部を、前記第一部材と前記第二部材との接合部に備え
    前記第一部材または前記第二部材の少なくとも一方によって、装置中央部の周囲の180[°]以上、360[°]未満の範囲を囲み、
    前記空洞部と前記開口部との組み合わせを、前記装置中央部の周囲を囲むように複数備える構成を上記第一部材と上記第二部材とで形成し、
    複数の前記開口部が前記装置中央部に向けて開口していることを特徴とする吸音装置。
  2. 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
    前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
    前記開口部を、前記第一部材と前記第二部材との接合部に備え、
    前記第一部材または第二部材の少なくとも一方によって、装置中央部の周囲の全周を囲み、
    前記空洞部と前記開口部との組み合わせを、前記装置中央部の周囲を囲むように複数備える構成を上記第一部材と上記第二部材とで形成し、
    複数の前記開口部が前記装置中央部に向けて開口していることを特徴とする吸音装置。
  3. 請求項1または2の何れかに記載の吸音装置において、
    前記装置中央部を囲む部材が円弧形状、または、円周形状であることを特徴とする吸音装置。
  4. 請求項1または2の何れかに記載の吸音装置において、
    前記装置中央部を囲む部材が多角形状であることを特徴とする吸音装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸音装置において、
    前記装置中央部に駆動伝達部材を配置することを特徴とする吸音装置。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸音装置において、
    前記装置中央部に駆動出力部材を配置することを特徴とする吸音装置。
  7. 請求項5または6の何れかに記載の吸音装置において、
    前記装置中央部に、前記駆動伝達部材または前記駆動出力部材の回転軸が位置することを特徴とする吸音装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の吸音装置において、
    前記第二部材の材料は、前記第一部材の材料に比べて密度が高いことを特徴とする吸音装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の吸音装置において、
    前記装置中央部から複数の前記開口部までの距離が一定であることを特徴とする吸音装置。
  10. 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
    前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
    前記開口部を、前記第一部材と前記第二部材との接合部に備え、
    前記第二部材の材料は、前記第一部材の材料に比べて密度が高いことを特徴とする吸音装置。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の吸音装置において、
    前記開口部の開口方向に延在する面の一部が、前記空洞部を形成する面の一部と同一平面であることを特徴とする吸音装置。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の吸音装置において、
    前記第一部材は、樹脂材料からなり、
    前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、
    前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを備え、
    前記第一部材の前記側壁部における前記底板部とは反対側の端面を前記第二部材に当接させ、前記第一部材と前記第二部材とを接合する構成であり、
    前記第一部材接合面の一部に、前記第二部材と接合することで前記開口部を形成する凹み部を備えることを特徴とする吸音装置。
  13. 請求項12に記載の吸音装置において、
    前記第一部材は、前記側壁部として、前記底板部の一方の面から垂直方向に延在する第一の側壁部と、前記底板部の他方の面から垂直方向に延在する第二の側壁部と、を備え、
    前記第一の側壁部及び前記第二の側壁部におけるそれぞれの前記底板部とは反対側の端面をそれぞれ別の前記第二部材に接合してそれぞれ別の前記空洞部を形成する構成であり、
    前記第一の側壁部及び前記第二の側壁部の前記端面の一部に、前記第二部材と接合することで前記開口部を形成する凹み部を備えることを特徴とする吸音装置
  14. 求項1乃至13の何れかに記載の吸音装置において、
    前記第一部材は、前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを有し、
    前記側壁部の前記底板部とは反対側の端面が、前記第二部材の平面部に突き当たることで、前記空洞部を形成し、
    前記第二部材の平面部は、前記接合部における前記開口部を設けた部分を形成する前記側壁部よりも外側に突き出していることを特徴とする吸音装置。
  15. 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
    前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
    前記第一部材は、前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを有し、
    前記側壁部の前記底板部とは反対側の端面が、前記第二部材に突き当たることで、前記空洞部を形成し、
    前記開口部として、前記側壁部を貫通する穴部を備え、
    前記第二部材の材料は、前記第一部材の材料に比べて密度が高いことを特徴とする吸音装置。
  16. 第一部材と、第二部材とを接合することで形成される空洞部と、
    前記空洞部と外部とを連通する開口部とを備えた吸音装置において、
    前記第一部材は、前記空洞部を挟んで前記第二部材と対向する底板部と、前記底板部から前記第二部材に向けて延在する側壁部とを有し、
    前記側壁部の前記底板部とは反対側の端面が、前記第二部材の平面部に突き当たることで、前記空洞部を形成し、
    前記開口部として、前記側壁部を貫通する穴部を備え、
    前記第二部材の平面部は、前記穴部を設けた前記側壁部よりも外側に突き出ており、
    前記第二部材の材料は、前記第一部材の材料に比べて密度が高いことを特徴とすることを特徴とする吸音装置。
  17. 請求項15または16の何れかに記載の吸音装置において、
    前記穴部を、前記側壁部における前記底板部から前記第二部材に向けて延在する延在方向の中央よりも、前記第一部材と前記第二部材とを接合する接合部の側に備えることを特徴とする吸音装置。
  18. 請求項1乃至17の何れかに記載の吸音装置において、
    前記第一部材と前記第二部材とをねじ締結によって接合したことを特徴とする吸音装置。
  19. 請求項1乃至18の何れかに記載の吸音装置において、
    前記第一部材と前記第二部材との間に弾性部材を配置したことを特徴とする吸音装置。
  20. 動作時の音を吸音する吸音手段を備えた電子機器において、
    前記吸音手段として、請求項1乃至19の何れかに記載の吸音装置を用いることを特徴とする電子機器。
  21. 電子写真方式の画像形成装置において、
    請求項20に記載の電子機器の構成を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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