JP6137166B2 - スクロール圧縮機および冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクロール圧縮機および冷凍装置に関する。
スクロール圧縮機を備える冷凍装置では、冷凍サイクルの運転中に圧縮機が停止すると、圧縮機吐出側の高圧の冷媒ガスと、圧縮機吸込側の低圧の冷媒ガスとの間の圧力差によって、可動スクロールが冷媒圧縮時とは逆方向に回転する。可動スクロールが逆回転すると、圧縮機内部の圧縮室の体積が増加し、圧縮室内の冷媒ガスが膨張する。これにより、圧縮室の圧力が、圧縮機吸込側の空間の圧力より低下すると、可動スクロールのラップ(渦巻き部)の巻終わり部が差圧による力を受け、可動スクロールのラップが損傷するおそれがある。
従来、可動スクロールの逆回転を抑制する方法として、圧縮機吐出側の空間に、逆止弁等の逆流防止機構を設ける構成が用いられている。しかし、圧縮機吐出側の流路抵抗が大きくなり、通常運転時における圧縮機の効率が低下するおそれがある。
また、特許文献1(特開2014−101858号公報)に開示されるように、圧縮機吸入側の空間に、逆止弁等の逆流防止機構を設ける構成が用いられる場合がある。しかし、この場合でも、圧縮機内部が均圧化する過程で、可動スクロールが逆回転することがある。そして、均圧過程で、圧縮室内の冷媒ガスが膨張して圧縮室の圧力が低下し、かつ、吸入側の圧縮室閉じ切り部と逆流防止機構との間の空間の圧力が増加して、可動スクロールのラップの巻終わり部が差圧による力を受ける場合がある。
本発明の目的は、停止時に内部で発生する差圧に起因する損傷を抑制することができるスクロール圧縮機、および、それを備える冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係るスクロール圧縮機は、圧縮機構と、吸入空間形成部と、連通路形成部とを備える。圧縮機構は、固定スクロールと、可動スクロールとを有する。可動スクロールは、固定スクロールと噛み合わされて冷媒が圧縮される圧縮室を形成する。吸入空間形成部は、冷媒を圧縮室に導入する吸入空間を形成する。連通路形成部は、圧縮室と吸入空間とを接続する連通路を形成する。連通路は、逆流防止機構が設けられている。逆流防止機構は、吸入空間から圧縮室への冷媒の流れのみを許可する。連通路は、冷媒が導入された後に吸入空間から閉じ切られた直後の圧縮室と、吸入空間とを接続する。
第1観点に係るスクロール圧縮機は、停止時における可動スクロールの逆回転によって吸入空間より低圧となった圧縮室へ、連通路を介して、均圧過程で圧力が上昇した吸入空間の冷媒ガスを導入して、圧縮室と吸入空間との間の圧力差を低減する。これにより、可動スクロールのラップの巻終わり部にかかる力が低減し、可動スクロールのラップの損傷が抑制される。従って、第1観点に係るスクロール圧縮機は、停止時に内部で発生する差圧に起因する損傷を抑制することができる。
また、第1観点に係るスクロール圧縮機では、連通路は、冷媒が導入された後に吸入空間から閉じ切られた直後の圧縮室である閉じ切り圧縮室と接続される。可動スクロールのラップの巻終わり部は、閉じ切り圧縮室の冷媒の圧力と、吸入空間の冷媒の圧力とを受けている。閉じ切り圧縮室と吸入空間との間の圧力差は、連通路によって低減される。そのため、閉じ切り圧縮室と吸入空間とを接続する連通路によって、可動スクロールのラップの巻終わり部にかかる力が低減する。
本発明の第2観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点に係るスクロール圧縮機であって、圧縮機構は、圧縮室で圧縮された冷媒を、吐出孔を介して圧縮機構の外部空間に吐出し、吐出孔は、外部空間と常に連通している。
本発明の第3観点に係るスクロール圧縮機は、第1観点または第2観点に係るスクロール圧縮機であって、逆流防止機構は、逆止弁である。
本発明の第4観点に係るスクロール圧縮機は、第1乃至第3観点のいずれか1つに係るスクロール圧縮機であって、吸入空間形成部および連通路形成部は、圧縮機構に含まれる。
本発明の第5観点に係るスクロール圧縮機は、第1乃至第3観点のいずれか1つに係るスクロール圧縮機であって、吸入空間形成部は、圧縮機構に接続される吸入管を含み、連通路形成部は、吸入管に接続される連通管を含む。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1乃至第5観点のいずれか1つに係るスクロール圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器とを備える。
第6観点に係る冷凍装置は、第1観点乃至第5観点に係るスクロール圧縮機を備えるので、運転時の信頼性を向上させることができる。
本発明の第1観点乃至第5観点に係るスクロール圧縮機は、停止時に内部で発生する差圧に起因する損傷を抑制することができる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、運転時の信頼性を向上させることができる。
第1実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 スクロール圧縮機の縦断面図である。 固定スクロールの下面図である。 可動スクロールの上面図である。 可動スクロールの第2ラップおよび圧縮室が示された固定スクロールの下面図である。 圧縮機構の側断面図である。 固定スクロールの第1ラップと可動スクロールの第2ラップとの位置関係を示す図である。 固定スクロールの第1ラップと可動スクロールの第2ラップとの位置関係を示す図である。 固定スクロールの第1ラップと可動スクロールの第2ラップとの位置関係を示す図である。 第2実施形態に係る圧縮機構の側断面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るスクロール圧縮機、および、それを備える冷凍装置について、図面を参照しながら説明する。
(1)冷凍装置の構成
本実施形態の冷凍装置100について説明する。冷凍装置100は、例えば、空気調和装置である。図1は、冷凍装置100の冷媒回路図である。冷凍装置100は、主として、スクロール圧縮機101と、四方切替弁102と、室外熱交換器103と、膨張機構104と、室内熱交換器105とから構成される。図1において、実線の矢印は、冷房運転時における冷媒の流れを表し、点線の矢印は、暖房運転時における冷媒の流れを表す。
冷房運転時における冷凍装置100の冷凍サイクルについて説明する。最初に、スクロール圧縮機101は、低圧のガス冷媒を圧縮して、高圧のガス冷媒を吐出する。スクロール圧縮機101から吐出された冷媒は、四方切替弁102を通過して、室外熱交換器103に供給される。室外熱交換器103は、高圧のガス冷媒を凝縮して、高圧の液冷媒を吐出する。室外熱交換器103から吐出された冷媒は、膨張機構104である膨張弁を通過して低圧の気液混合状態の冷媒となり、室内熱交換器105に供給される。室内熱交換器105は、低圧の気液混合状態の冷媒に含まれる液冷媒を蒸発させて、低圧のガス冷媒を吐出する。室内熱交換器105から吐出された低圧のガス冷媒は、スクロール圧縮機101に再び供給される。
冷房運転時では、室外熱交換器103は凝縮器として機能し、室内熱交換器105は蒸発器として機能する。この場合、室内熱交換器105で発生する冷媒の蒸発潜熱によって、室内が冷却される。一方、暖房運転時では、四方切替弁102を切り換えることで、室外熱交換器103は蒸発器として機能し、室内熱交換器105は凝縮器として機能する。この場合、室内熱交換器105で発生する冷媒の凝縮潜熱によって、室内が加熱される。
(2)スクロール圧縮機の構成
次に、冷凍装置100が備えるスクロール圧縮機101について説明する。スクロール圧縮機101は、互いに噛み合う渦巻状のラップを有する2つのスクロール部材によって冷媒を圧縮する圧縮機である。スクロール圧縮機101は、高低圧ドーム型のスクロール圧縮機である。
図2は、スクロール圧縮機101の縦断面図である。スクロール圧縮機101は、主として、ケーシング10と、圧縮機構15と、ハウジング23と、駆動モータ16と、下部軸受60と、クランク軸17と、吸入管19と、吐出管20とから構成される。スクロール圧縮機101は、冷凍装置100の冷媒回路において冷媒ガスを圧縮する役割を有する。次に、スクロール圧縮機101の各構成要素について説明する。
(2−1)ケーシング
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とから構成される。ケーシング10は、ケーシング10の内部および外部において圧力や温度が変化した場合に、変形および破損が起こりにくい剛性部材で成型されている。ケーシング10は、胴部ケーシング部11の略円筒状の軸方向が鉛直方向に沿うように設置される。
ケーシング10の内部には、圧縮機構15と、圧縮機構15の下方に配置されるハウジング23と、ハウジング23の下方に配置される駆動モータ16と、鉛直方向に延びるように配置されるクランク軸17等が収容されている。ケーシング10の壁部には、吸入管19および吐出管20が気密状に溶接されている。
ケーシング10の底部には、潤滑油が貯留される油溜まり空間10aが形成されている。潤滑油は、スクロール圧縮機101の運転中において、圧縮機構15等の摺動部の潤滑性を良好に保つために使用される。
(2−2)圧縮機構
圧縮機構15は、ケーシング10の内部に収容され、低温低圧の冷媒ガスを吸引および圧縮して、高温高圧の冷媒ガス(以下、「圧縮冷媒」という。)を吐出する。圧縮機構15は、主に、固定スクロール24と、可動スクロール26とから構成される。固定スクロール24は、ケーシング10に対して固定されている。可動スクロール26は、固定スクロール24に対して公転運動を行う。図3は、鉛直方向下方から視た固定スクロール24の平面図である。図4は、鉛直方向上方から視た可動スクロール26の平面図である。
固定スクロール24は、第1鏡板24aと、第1鏡板24aに直立して形成されるインボリュート形状の第1ラップ24bとを有する。第1鏡板24aには、主吸入孔24cが形成されている。主吸入孔24cは、吸入管19と、後述する圧縮室40とを接続する空間である。主吸入孔24cは、低温低圧の冷媒ガスを吸入管19から圧縮室40に導入するための吸入空間を形成する。第1鏡板24aの中央部には、吐出孔41が形成され、第1鏡板24aの上面には、吐出孔41と連通する拡大凹部42が形成されている。拡大凹部42は、第1鏡板24aの上面に凹設された空間である。固定スクロール24の上面には、拡大凹部42を塞ぐように蓋体44がボルト44aにより固定されている。固定スクロール24および蓋体44は、ガスケット(図示せず)を介して密着してシールされている。拡大凹部42に蓋体44が覆い被せられることにより、圧縮機構15の運転音を消音させるマフラー空間45が形成されている。固定スクロール24には、マフラー空間45と連通し、固定スクロール24の下面に開口する第1圧縮冷媒流路46が形成されている。第1鏡板24aの下面には、図3に示されるように、C字形状の油溝24eが形成されている。
可動スクロール26は、第2鏡板26aと、第2鏡板26aに直立して形成されるインボリュート形状の第2ラップ26bとを有する。第2鏡板26aの下面中央部には、上端軸受26cが形成されている。可動スクロール26には、給油細孔63が形成されている。給油細孔63は、第2鏡板26aの上面外周部と、上端軸受26cの内側の空間とを連通している。図4には、第2ラップ26bの外側の端部である巻終わり部26dが示されている。
固定スクロール24および可動スクロール26は、第1ラップ24bと第2ラップ26bとが噛み合うことにより、第1鏡板24aと、第1ラップ24bと、第2鏡板26aと、第2ラップ26bとによって囲まれる空間である圧縮室40を形成する。圧縮室40の容積は、可動スクロール26の公転運動によって徐々に減少する。可動スクロール26の公転中に、固定スクロール24の第1鏡板24aおよび第1ラップ24bの下面は、可動スクロール26の第2鏡板26aおよび第2ラップ26bの上面と摺動する。以下、可動スクロール26と摺動する固定スクロール24の面を、スラスト摺動面24dと呼ぶ。図5は、可動スクロール26の第2ラップ26bの位置および圧縮室40が示された固定スクロール24の下面図である。図5において、ハッチングされた領域は、固定スクロール24のスラスト摺動面24dを表す。図5において、スラスト摺動面24dの外縁は、公転する可動スクロール26の第2鏡板26aの外縁の軌跡を表す。図5に示されるように、固定スクロール24の油溝24eは、スラスト摺動面24dに納まるように第1鏡板24aの下面に形成されている。
図6は、圧縮機構15の側断面図である。図6には、主吸入孔24cに接続される吸入管19が模式的に示されている。固定スクロール24の第1鏡板24aには、圧縮室40と主吸入孔24cとを接続する連通路24hが形成されている。連通路24hには、逆流防止機構25が設けられている。逆流防止機構25は、主吸入孔24cから圧縮室40への冷媒の流れを許可し、かつ、圧縮室40から主吸入孔24cへの冷媒の流れを禁止する。逆流防止機構25は、例えば、逆止弁である。本実施形態では、固定スクロール24の第1鏡板24aは、主吸入孔24cおよび連通路24hを形成する部材である。
図7〜図9は、固定スクロール24の第1ラップ24bと可動スクロール26の第2ラップ26bとの位置関係を示す図である。スクロール圧縮機101の通常運転時、すなわち、圧縮機構15によって冷媒が圧縮されている時には、可動スクロール26の公転運動に伴って、図7、図8、図9および図7の順に、第2ラップ26bの位置が周期的に変化する。圧縮機構15の圧縮室40は、第1圧縮室40a、第2圧縮室40bおよび第3圧縮室40cから構成される。可動スクロール26の公転運動に伴って、第1圧縮室40aおよび第2圧縮室40bに主吸入孔24cから冷媒が導入され、その後、第1圧縮室40aおよび第2圧縮室40bの容積がそれぞれ独立に減少する。これにより、第1圧縮室40aおよび第2圧縮室40bにおいて冷媒が圧縮される。第1圧縮室40aおよび第2圧縮室40bは、冷媒を圧縮する過程で合流して第3圧縮室40cとなる。第3圧縮室40cでは、可動スクロール26の公転運動により、冷媒がさらに圧縮される。第3圧縮室40cで圧縮された冷媒は、吐出孔41に導入される。
図7には、冷媒が導入された後に主吸入孔24cから閉じ切られた直後の第1圧縮室40aがハッチング領域として示されている。図8には、冷媒が導入された後に主吸入孔24cから閉じ切られた直後の第2圧縮室40bがハッチング領域として示されている。以下、必要に応じて、図7においてハッチング領域として示された第1圧縮室40aを、第1閉じ切り圧縮室40aと呼び、図8においてハッチング領域として示された第2圧縮室40bを、第2閉じ切り圧縮室40bと呼ぶ。固定スクロール24の連通路24hは、可動スクロール26の公転中に、第1閉じ切り圧縮室40aおよび第2閉じ切り圧縮室40bの両方と連通することができる位置に開口している。すなわち、連通路24hは、図7のハッチング領域と図8のハッチング領域とが重なる領域に開口している。
(2−3)ハウジング
ハウジング23は、圧縮機構15の下方に配置されている。ハウジング23の外周面は、ケーシング10の内面に気密状に接合されている。これにより、ケーシング10の内部空間は、ハウジング23の下方の高圧空間S1と、ハウジング23の上方の空間である上部空間S2とに区画されている。ハウジング23は、固定スクロール24を載置し、オルダム継手39を介して固定スクロール24と共に可動スクロール26を挟持している。オルダム継手39は、可動スクロール26の自転運動を防止するための環状部材である。ハウジング23の外周部には、第2圧縮冷媒流路48が鉛直方向に貫通して形成されている。第2圧縮冷媒流路48は、ハウジング23の上面において第1圧縮冷媒流路46と連通し、ハウジング23の下面において高圧空間S1と連通する。
ハウジング23の上面には、クランク室S3が凹設されている。ハウジング23には、ハウジング貫通孔31が形成されている。ハウジング貫通孔31は、クランク室S3の底面中央部から、ハウジング23の下面中央部まで、ハウジング23を鉛直方向に貫通している。以下、ハウジング23の一部であり、かつ、ハウジング貫通孔31が形成されている部分を、上部軸受32という。ハウジング23には、ケーシング10の内面近傍の高圧空間S1とクランク室S3とを連通する油戻し通路23aが形成されている。
(2−4)駆動モータ
駆動モータ16は、ハウジング23の下方に配置されるブラシレスDCモータである。駆動モータ16は、主に、ケーシング10の内面に固定されるステータ51と、ステータ51の内側にエアギャップを設けて配置されるロータ52とから構成される。
ステータ51の外周面には、ステータ51の上端面から下端面に亘り、かつ、周方向に所定間隔をおいて切欠形成されている複数のコアカット部が設けられている。コアカット部は、胴部ケーシング部11とステータ51との間を鉛直方向に延びるモータ冷却通路55を形成する。
ロータ52は、その回転中心を鉛直方向に貫通するクランク軸17に連結されている。ロータ52は、クランク軸17を介して、圧縮機構15に接続されている。
(2−5)下部軸受
下部軸受60は、駆動モータ16の下方に配置される。下部軸受60の外周面は、ケーシング10の内面に気密状に接合されている。下部軸受60は、クランク軸17を支持する。下部軸受60の上端には、油分離板73が取り付けられている。油分離板73は、ケーシング10の内部に収容される平板状の部材である。油分離板73は、下部軸受60の上端面に固定されている。
(2−6)クランク軸
クランク軸17は、ケーシング10の内部に収容される。クランク軸17は、その軸方向が鉛直方向に沿うように配置されている。クランク軸17は、その上端部の軸心が上端部を除く部分の軸心に対してわずかに偏心している形状を有している。クランク軸17は、バランスウェイト18を有する。バランスウェイト18は、ハウジング23の下方かつ駆動モータ16の上方の高さ位置において、クランク軸17に密着して固定されている。
クランク軸17は、ロータ52の回転中心を鉛直方向に貫通してロータ52に連結されている。クランク軸17は、その上端部が上端軸受26cに嵌入することで、可動スクロール26に接続されている。クランク軸17は、上部軸受32および下部軸受60によって支持されている。
クランク軸17は、その軸方向に延びている主給油路61を内部に有している。主給油路61の上端は、クランク軸17の上端面と第2鏡板26aの下面とによって形成される油室83と連通している。油室83は、第2鏡板26aの給油細孔63を介して、スラスト摺動面24dおよび油溝24eに連通し、圧縮室40を介して最終的に低圧空間S2に連通する。主給油路61の下端は、油溜まり空間10aの潤滑油中に浸漬している。
クランク軸17は、主給油路61から分岐する第1副給油路61a、第2副給油路61bおよび第3副給油路61cを有している。第1副給油路61a、第2副給油路61bおよび第3副給油路61cは、水平方向に延びている。第1副給油路61aは、クランク軸17と可動スクロール26の上端軸受26cとの摺動面に開口している。第2副給油路61bは、クランク軸17とハウジング23の上部軸受32との摺動面に開口している。第3副給油路61cは、クランク軸17と下部軸受60との摺動面に開口している。
(2−7)吸入管
吸入管19は、ケーシング10の外部から圧縮機構15へ、冷媒回路の冷媒を導入するための管である。吸入管19は、ケーシング10の上壁部12に気密状に嵌入されている。吸入管19は、上部空間S2を鉛直方向に貫通するとともに、内端部が固定スクロール24の主吸入孔24cに嵌入されている。
(2−8)吐出管
吐出管20は、高圧空間S1からケーシング10の外部へ、圧縮冷媒を吐出するための管である。吐出管20は、ケーシング10の胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。吐出管20は、高圧空間S1を水平方向に貫通する。ケーシング10内にある吐出管20の開口部20aは、ハウジング23の近傍に位置している。
(3)スクロール圧縮機の動作
本実施形態に係るスクロール圧縮機101の動作について説明する。最初に、スクロール圧縮機101を備える冷媒回路を循環する冷媒の流れについて説明する。次に、スクロール圧縮機101内部における潤滑油の流れについて説明する。
(3−1)冷媒の流れ
最初に、駆動モータ16が駆動することによって、ロータ52が回転する。これにより、ロータ52に固定されているクランク軸17が軸回転する。クランク軸17の軸回転運動は、上端軸受26cを介して可動スクロール26に伝達される。クランク軸17の上端部の軸心は、クランク軸17の軸回転運動の軸心に対して偏心している。また、可動スクロール26は、オルダム継手39によって自転が防止される。これにより、可動スクロール26は、自転することなく、固定スクロール24に対して公転運動を行う。
圧縮される前の低温低圧の冷媒は、吸入管19から主吸入孔24cを経由して、圧縮機構15の圧縮室40に供給される。可動スクロール26の公転運動により、圧縮室40は容積を徐々に減少させながら固定スクロール24の外周部から中心部に向かって移動する。その結果、圧縮室40の冷媒は圧縮されて圧縮冷媒となる。圧縮冷媒は、吐出孔41からマフラー空間45へ吐出された後、第1圧縮冷媒流路46および第2圧縮冷媒流路48を経由して、高圧空間S1へ吐出される。そして、圧縮冷媒は、モータ冷却通路55を下降して、駆動モータ16の下方の高圧空間S1に到達する。そして、圧縮冷媒は、流れの向きを反転させて、他のモータ冷却通路55および駆動モータ16のエアギャップを上昇する。最終的に、圧縮冷媒は、吐出管20からスクロール圧縮機101の外部に吐出される。
(3−2)潤滑油の流れ
最初に、モータ16が駆動することによってロータ52が回転し、これにより、クランク軸17が軸回転する。クランク軸17の軸回転によって圧縮機構15が駆動し、高圧空間S1に圧縮冷媒が吐出されると、高圧空間S1内の圧力が上昇する。また、主給油路61の上端は、油室83および給油細孔63を介して低圧空間S2に連通している。これにより、主給油路61の上端と下端との間に差圧が発生する。その結果、油溜まり空間10aに貯留されている潤滑油は、差圧によって、主給油路61の下端から吸引され、主給油路61内を油室83に向かって上昇する。
主給油路61を上昇する潤滑油のほとんどは、順に、第3副給油路61c、第2副給油路61bおよび第1副給油路61aに分流する。第3副給油路61cを流れる潤滑油は、クランク軸17と下部軸受60との摺動面を潤滑した後、高圧空間S1に供給されて油溜まり空間10aに戻される。第2副給油路61bを流れる潤滑油は、クランク軸17とハウジング23の上部軸受32との摺動面を潤滑した後、高圧空間S1およびクランク室S3に供給される。高圧空間S1に供給された潤滑油は、油溜まり空間10aに戻される。クランク室S3に供給された潤滑油は、ハウジング23の油戻し通路23aを経由して高圧空間S1に供給され、油溜まり空間10aに戻される。第1副給油路61aを流れる潤滑油は、クランク軸17と可動スクロール26の上端軸受26cとの摺動面を潤滑した後、クランク室S3に供給され、高圧空間S1を経由して、油溜まり空間10aに戻される。
主給油路61内を上端まで上昇して油室83に到達した潤滑油は、差圧によって、給油細孔63を流れて油溝24eに供給される。油溝24eに供給された潤滑油の一部は、スラスト摺動面24dをシールしながら、低圧空間S2および圧縮室40に漏れる。このとき、もともと高温高圧である潤滑油は、低圧空間S2および圧縮室40に存在する圧縮前の冷媒ガスを加熱する。また、圧縮室40に流入した潤滑油は、微小な油滴の状態で圧縮冷媒に混入される。圧縮冷媒に混入された潤滑油は、圧縮冷媒と同じ経路を通って、圧縮室40から高圧空間S1へ吐出される。その後、潤滑油は、圧縮冷媒と共にモータ冷却通路55を下降した後に、油分離板73に衝突する。油分離板73に付着した潤滑油は、高圧空間S1を落下して油溜まり空間10aに到達する。
(4)スクロール圧縮機の特徴
本実施形態の冷凍装置100は、スクロール圧縮機101の運転停止に起因して圧縮機構15が損傷することを抑制することができる。以下、その理由について説明する。
スクロール圧縮機101の運転が停止すると、可動スクロール26の公転運動が停止する。可動スクロール26が停止した瞬間において、圧縮機構15の吐出孔41には、圧縮室40で圧縮された高圧の冷媒ガスが存在し、圧縮機構15の主吸入孔24cには、圧縮室40に導入される前の低圧の冷媒ガスが存在する。そのため、吐出孔41と主吸入孔24cとの間の圧力差によって、可動スクロール26は、冷媒圧縮時における公転方向とは反対の方向に公転する逆回転運動を行う。可動スクロール26の逆回転運動によって、圧縮室40(第1圧縮室40aおよび第2圧縮室40b)の容積は増加する。圧縮室40の容積が増加すると、圧縮室40内の冷媒が膨張するので、圧縮室40内の冷媒の圧力は低下する。一方、可動スクロール26の逆回転運動によって、圧縮室40内の冷媒の一部は主吸入孔24cに流入するので、主吸入孔24c内の冷媒の圧力は上昇する。
本実施形態では、固定スクロール24の第1鏡板24aには、連通路24hが形成されている。連通路24hは、第1閉じ切り圧縮室40aと主吸入孔24cとを接続し、または、第2閉じ切り圧縮室40bと主吸入孔24cとを接続する。また、連通路24hには、主吸入孔24cから第1閉じ切り圧縮室40aへの冷媒の流れ、および、主吸入孔24cから第2閉じ切り圧縮室40bへの冷媒の流れのみを許可する逆流防止機構25が設けられている。そのため、可動スクロール26の逆回転運動によって、第1閉じ切り圧縮室40aまたは第2閉じ切り圧縮室40bの冷媒の圧力が、主吸入孔24cの冷媒の圧力より低くなった場合、主吸入孔24cから連通路24hを介して第1閉じ切り圧縮室40aまたは第2閉じ切り圧縮室40bに向かって冷媒が流れる。これにより、主吸入孔24cと第1閉じ切り圧縮室40aとの間の圧力差、または、主吸入孔24cと第2閉じ切り圧縮室40bとの間の圧力差が低減される。
スクロール圧縮機101の運転停止によって可動スクロール26が逆回転運動すると、第1閉じ切り圧縮室40aまたは第2閉じ切り圧縮室40bが形成される位置に、可動スクロール26が到達する場合がある。この時、可動スクロール26の第2ラップ26bの巻終わり部26dには、第1閉じ切り圧縮室40aまたは第2閉じ切り圧縮室40bの冷媒の圧力、および、主吸入孔24cの冷媒の圧力がかかっている。
しかし、連通路24hによって、第1閉じ切り圧縮室40aまたは第2閉じ切り圧縮室40bと主吸入孔24cとの圧力差が低減されるので、圧力差に起因して第2ラップ26bの巻終わり部26dに作用する力の大きさは低減される。可動スクロール26が逆回転運動している時に、第2ラップ26bの巻終わり部26dが力を受けると、第2ラップ26bが固定スクロール24に衝突して、固定スクロール24および可動スクロール26が損傷するおそれがある。そのため、連通路24hによって、スクロール圧縮機101の運転停止時に第2ラップ26bの巻終わり部26dにかかる力を低減することで、固定スクロール24および可動スクロール26の損傷を抑制することができる。従って、スクロール圧縮機101は、運転停止時に内部で発生する差圧に起因する損傷を抑制することができる。また、スクロール圧縮機101を備えることにより、冷凍装置100の運転時の信頼性が向上する。
なお、スクロール圧縮機101の通常運転時、すなわち、圧縮機構15によって冷媒が圧縮されている時には、圧縮室40の冷媒の圧力は、主吸入孔24cの冷媒の圧力よりも高い。しかし、逆流防止機構25は、圧縮室40から主吸入孔24cへの冷媒の流れを禁止するので、圧縮室40から連通路24hを介して主吸入孔24cに向かって冷媒が流れることはない。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るスクロール圧縮機について説明する。本実施形態の基本的な構成、動作および特徴は、第1実施形態に係るスクロール圧縮機と同一であるので、第1実施形態との相違点を主に説明する。
図10は、本実施形態に係る圧縮機構115の側断面図である。図10において、第1実施形態の圧縮機構15と同一の構成および機能を有する要素には、同一の参照符号が用いられている。圧縮機構115は、固定スクロール124と可動スクロール126とから構成される。固定スクロール124は、第1鏡板124aと第1ラップ124bとを有する。可動スクロール126は、第2鏡板126aと第2ラップ126bとを有する。第1鏡板124aには、主吸入孔124cが形成されている。主吸入孔124cには、吸入管119が嵌め込まれている。圧縮機構115の内部には、圧縮室140が形成されている。以上の基本的な構成は、第1実施形態の圧縮機構15と同じである。
第1実施形態では、固定スクロール24には、主吸入孔24cと圧縮室40とを接続する連通路24hが形成されている。すなわち、連通路24hは、圧縮機構15に内蔵されている。しかし、本実施形態では、図10に示されるように、第1鏡板124aには、圧縮室140と連通する連通路124hが形成され、さらに、連通路124hに接続される連通管124iが圧縮機構115の外部に設けられている。また、連通管124iは、吸入管119に接続されている。吸入管119は主吸入孔124cと連通しているので、連通路124hおよび連通管124iからなる通路は、第1実施形態の連通路24hと同じ機能を有する。連通管124iは、ケーシング10の内部に配置されている。しかし、必要に応じて、連通管124iの一部が、ケーシング10の外部に配置されていてもよい。
また、連通路124hには、逆流防止機構125が設けられている。逆流防止機構125は、吸入管119から圧縮室140への冷媒の流れを許可し、かつ、圧縮室140から吸入管119への冷媒の流れを禁止する。逆流防止機構125は、例えば、逆止弁である。すなわち、逆流防止機構125は、第1実施形態の逆流防止機構25と同じ機能を有する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、連通路124hおよび連通管124iによって、可動スクロール126が逆回転運動するときに発生する吸入管119と圧縮室140との間の圧力差が低減される。そのため、この圧力差に起因して第2ラップ126bの巻終わり部に作用する力の大きさが低減されるので、固定スクロール124および可動スクロール126の損傷が抑制される。従って、圧縮機構115を備えるスクロール圧縮機は、運転停止時に内部で発生する差圧に起因する損傷を抑制することができる。
<変形例>
本発明の実施形態に係る圧縮機に対する適用可能な変形例について説明する。
(1)変形例A
第1実施形態では、連通路24hは、固定スクロール24の主吸入孔24cに接続されている。主吸入孔24cには、吸入管19が嵌め込まれている。しかし、主吸入孔24cまたは吸入管19には、逆流防止機構25と同様の逆流防止機構がさらに設けられてもよい。なお、主吸入孔24cに逆流防止機構を設ける場合、連通路24hは、主吸入孔24cの逆流防止機構と圧縮室40との間の空間に開口するように、固定スクロール24に形成される。
(2)変形例B
第2実施形態では、連通管124iは、吸入管119に取り付けられている。しかし、連通管124iは、圧縮機構115によって圧縮される前の冷媒が流れる空間であれば、他の空間に接続されてもよい。例えば、連通管124iは、圧縮機構115を備えるスクロール圧縮機と蒸発器との間の配管に接続されてもよい。図1において、冷房運転時における蒸発器は、室内熱交換器105であり、暖房運転時における蒸発器は、室外熱交換器103である。
(3)変形例C
第2実施形態では、逆流防止機構125は、連通路124hに設けられている。しかし、逆流防止機構125は、連通管124iに取り付けられていてもよい。
本発明に係るスクロール圧縮機は、停止時に内部で発生する差圧に起因する損傷を抑制することができる。
15 圧縮機構
19 吸入管
24 固定スクロール
26 可動スクロール
40 圧縮室
24a 第1鏡板(吸入空間形成部)
24a 第1鏡板(連通路形成部)
24c 主吸入孔(吸入空間)
24h 連通路
25 逆流防止機構
100 冷凍装置
101 スクロール圧縮機
103 室外熱交換器(冷房運転時の凝縮器)
103 室外熱交換器(暖房運転時の蒸発器)
104 膨張機構
105 室内熱交換器(冷房運転時の蒸発器)
105 室内熱交換器(暖房運転時の凝縮器)
119 吸入管
124i 連通管
特開2014−101858号公報

Claims (6)

  1. 固定スクロール(24)と、前記固定スクロールと噛み合わされて冷媒が圧縮される圧縮室(40)を形成する可動スクロール(26)とを有する圧縮機構(15)と、
    前記冷媒を前記圧縮室に導入する吸入空間(24c)を形成する吸入空間形成部(24a)と、
    前記圧縮室と前記吸入空間とを接続する連通路(24h)を形成する連通路形成部(24a)と、
    を備え、
    前記連通路は、前記吸入空間から前記圧縮室への前記冷媒の流れのみを許可する逆流防止機構(25)が設けられ
    前記連通路は、前記冷媒が導入された後に前記吸入空間から閉じ切られた直後の前記圧縮室と、前記吸入空間とを接続する、
    スクロール圧縮機(101)。
  2. 前記圧縮機構は、前記圧縮室で圧縮された冷媒を、吐出孔(41)を介して前記圧縮機構の外部空間(45)に吐出し、
    前記吐出孔は、前記外部空間と常に連通している、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記逆流防止機構は、逆止弁である、
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記吸入空間形成部および前記連通路形成部は、前記圧縮機構に含まれる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記吸入空間形成部は、前記圧縮機構に接続される吸入管(119)を含み、
    前記連通路形成部は、前記吸入管に接続される連通管(124i)を含む、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機と、
    凝縮器(103,105)と、
    膨張機構(104)と、
    蒸発器(105,103)と、
    を備える冷凍装置(100)。
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