JP6136729B2 - 降下煤塵量の推定方法、装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、大気中の煤塵の移流・拡散挙動の計算結果に基づいた降下煤塵量の推定方法、装置、プログラム及び記憶媒体に関し、特に降雨による洗浄効果の影響を考慮することができる降下煤塵量の推定方法、装置及びコンピュータプログラムに関する。
工場の煙突等の発塵源から放出される煤塵粒子の風による飛散挙動を計算し、降下煤塵量を推定することは、降下煤塵が地域住民へ及ぼす影響を評価する際に極めて重要となる。なお、本願において「煤塵」という用語は「粉塵」と同じ意味で用いられる。
従来は、降下煤塵量は、発塵源と降下点の1次元距離に依存すると仮定して、発塵源と降下点間の距離、煤塵の発生速度、煤塵の粒度分布と煤塵の密度、有効発塵高さ、風向、風速の頻度分布を入力し、(1)式の計算結果に風向・風速の頻度分布を乗じて、降下煤塵量を推定する方法が提案されている(例えば非特許文献1を参照)。Qは発塵強度、Heは有効発塵高さ、wは粒子径で決定される終末沈降速度、xは発塵源と降下点の風下距離、uは風速、Γはガンマ関数、C(x)は降下煤塵量を表す。
Figure 0006136729
一方、飛散物質が搬送気体の密度と同一とみなして良い場合には、3次元のガウシアンプルームモデルが提案されており、(2)式により、任意の空間位置(x,y,z)における飛散物質濃度を計算することができる(例えば非特許文献2を参照)。xは発塵源から風下方向の座標軸上(x軸)上の任意の点、yはx軸と水平平面上で垂直に交わる座標軸(y軸)上の任意の点、zはx軸とy軸で形成される水平平面に対し鉛直方向の座標軸(z軸)上の任意の点、c(x,y,z)は任意の座標点(x,y,z)における煤塵濃度、uは風速、Qは発塵強度、σy、σzは各々y軸、z軸方向の有視煙の広がり、Heは有効発塵高さ、y0は発塵源の存在するy軸上の座標点を表す。また、発塵源の存在するx軸上の座標点は0としている。
Figure 0006136729
しかしながら、非特許文献2に開示されている推定方法では、飛散物質が搬送気体の密度と同一であるという仮定が必要であり、煤塵粒子の場合は、この仮定を満足しないことから、煤塵粒子の挙動を精度良く推定することができない。
また、本発明者により、(3)式により、煤塵の重力による沈降と地表における沈着効果が無視できない場合の煤塵の移流・拡散挙動を計算する方法が提案されている(特許文献1を参照)。xは発塵源から風下方向の座標軸上(x軸)上の任意の点、yはx軸と水平平面上で垂直に交わる座標軸(y軸)上の任意の点、zはx軸とy軸で形成される水平平面に対し鉛直方向の座標軸(z軸)上の任意の点、c(x,y,z)は任意の座標点(x,y,z)における煤塵濃度、uは風速、Qは発塵強度、Ky、Kzは各々y軸、z軸方向の乱流拡散係数、wは粒子の終末沈降速度、Heは有効発塵高さ、y0は発塵源の存在するy軸上の座標点、βは粒子の地表での沈着率を表す。また、発塵源の存在するx軸上の座標点は0としている。
Figure 0006136729
また、化学物質や微粒子の拡散のモニタリングシステムや予測システムの技術が開示されている(特許文献2、特許文献3を参照)。しかしながら、これらの技術は、大気拡散シミュレーション計算、即ち偏微分方程式の煩雑な数値計算を行っているため、特許文献1に開示されている、解析的に明示される式による予測に比較して計算時間が必要となり、著しい計算コストが必要とされる。
更に、降下煤塵量に対する降水量の影響を記述する技術が非特許文献5に開示されているが、降雨時における降下煤塵量を予測する技術は開示されていない。
国際公開第2010/001925号 特開2001−42052号公報 特開2008−89418号公報
C.H.Bosanquet et al., Proc Inst Mech Engrs, Vol.162, p355 (1950) 風の気象学 竹内清秀 東京大学出版 化学工学便覧 改訂四版 Briggs G. A. Plume rise, U.S. AEC (1969) 佐野、太田、市川、坪井、愛知工業大学研究報告 第20号B 101〜107頁 昭和60年
しかしながら、非特許文献1に開示されている推定方法では、降下煤塵量が、発塵源と降下点間の風下方向の1次元距離に依存すると仮定している。そのため、発塵源と降下点の距離が同じで、発塵強度、煤塵の粒度分布と煤塵の密度、有効発塵高さが等しい発塵源が、ひとつの降下点に対し複数配置されている場合は、発塵源1と発塵源2の寄与が同じと推定するが、実際は、煤塵粒子は3次元方向に乱流拡散するため、降下点からの距離が近い発塵源2の寄与が、発塵源1より大きくなるという事実を記述できないという問題があった。
また、(1)式はBosanquetが1950年に発表した実験式であるため、数式の精度は、実験式を導出したときの実験の環境に依存し、一般性に欠けるという問題があった。
また、特許文献1に開示されている推定方法では、雨天時と晴天時に、同一の風向・風速条件でも特定計測箇所における降下煤塵量計測値に差異が生じるという観察事実を説明できなかった。
即ち、迅速に煤塵降下予測を行う技術で、精度を落とすことなく降雨の影響を取り入れる技術の開示は無かった。例えば非特許文献5にあるように、降水量の降下煤塵量に対する影響を洗浄係数という量で表現する技術は開示されている。しかしながら、例えば特許文献1に開示された式に洗浄係数を単純に導入しようとしても、降雨で洗浄された煤塵を降下煤塵量に繋げる処理が自明でなく、単なる数理計算による演算では、解が発散したり、振動したり、不安定となる場合があり、解が得られたとしても、非常に長時間を要してしまい、実用に適しないことが分かった。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、発塵源から降下点への風による3次元方向の移流・拡散による飛散挙動を、降雨による洗浄効果の影響を考慮して、煤塵の物質収支に基づいて理論的に求め、降下煤塵量を推定できるようにすることを目的とする。
本発明の降下煤塵量の推定方法は、降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする風向・風速情報入力工程と、発塵源の情報である発塵情報を入力する発塵情報入力工程と、降雨により大気中の煤塵が洗い流される程度を計算するのに用いられる洗浄係数を求める洗浄係数計算工程と、前記風向・風速情報と、前記発塵情報と、前記洗浄係数と、前記煤塵の地表での反射率とを用いて、任意の座標点における煤塵濃度を計算する煤塵濃度計算工程と、前記煤塵濃度に基づいて、任意の降下地点における降下煤塵量を計算する降下煤塵量計算工程とを有し、前記煤塵濃度計算工程では、降雨により大気中の煤塵が洗い流されて地表に降下する降下煤塵量を計算し、前記降下煤塵量の計算値に加算することを特徴とする。
本発明の降下煤塵量の推定装置は、降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする風向・風速情報入力手段と、発塵源の情報である発塵情報を入力する発塵情報入力手段と、降雨により大気中の煤塵が洗い流される程度を計算するのに用いられる洗浄係数を求める洗浄係数計算手段と、前記風向・風速情報と、前記発塵情報と、前記洗浄係数と、前記煤塵の地表での反射率とを用いて、任意の座標点における煤塵濃度を計算する煤塵濃度計算手段と、前記煤塵濃度に基づいて、任意の降下地点における降下煤塵量を計算する降下煤塵量計算手段とを備え、前記煤塵濃度計算手段では、降雨により大気中の煤塵が洗い流されて地表に降下する降下煤塵量を計算し、前記降下煤塵量の計算値に加算することを特徴とする。
本発明のプログラムは、降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする風向・風速情報入力工程と、発塵源の情報である発塵情報を入力する発塵情報入力工程と、降雨により大気中の煤塵が洗い流される程度を計算するのに用いられる洗浄係数を求める洗浄係数計算工程と、前記風向・風速情報と、前記発塵情報と、前記洗浄係数と、前記煤塵の地表での反射率とを用いて、任意の座標点における煤塵濃度を計算する煤塵濃度計算工程と、前記煤塵濃度に基づいて、任意の降下地点における降下煤塵量を計算する降下煤塵量計算工程とをコンピュータに実行させ、前記煤塵濃度計算工程では、降雨により大気中の煤塵が洗い流されて地表に降下する降下煤塵量を計算し、前記降下煤塵量の計算値に加算することを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明のプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、従来の推定式と比較して、実現象の原理原則に忠実かつ正確に煤塵挙動の推定を行うことができる。即ち、発塵源から降下点への風による3次元方向の移流・拡散による飛散挙動を、降雨による洗浄効果の影響を考慮して、煤塵の物質収支に基づいて理論的に求め、降下煤塵量を推定することができる。これにより、発塵源から発生した煤塵が、降下煤塵量として市街地にどれだけ影響を及ぼすかの定量的な評価ができるとともに、集塵機等の発塵抑制対策設備の最適な規模を見積もる際の設備設計指標になる。
本実施形態に係る煤塵濃度及び降下煤塵量の計算処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る煤塵濃度及び降下煤塵量の計算処理を示すフローチャートである。 発塵源からの煤塵飛散挙動を説明するための図である。 Pasquill-Giffordによる煙の広がりを決定するための特性図である。 雨滴密度と雨滴直径の関係を示す特性図である。 雨滴降下速度と雨滴直径の関係を示す特性図である。 実施例で計算した雨滴粒径毎の洗浄係数と雨滴直径の関係を示す特性図である。 実施例で計算した降下煤塵量と洗浄係数の関係を示す特性図である。 降下煤塵量の推定装置として機能するコンピュータシステムのハードウェア構成例を示す図である。 実施例で計算した降下煤塵量分布の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
本実施形態では、図2に示すように、発塵源の一例として、工場の煙突からの煤塵粒子の飛散を考える。煤塵粒子は、有効発塵高さHeから風下方向に設定したx軸を中心軸として飛散する。発塵源はx=0の位置に存在するとして、鉛直方向をz軸に、x軸と交差する水平面の軸をy軸とする。発塵源から風によって飛散する煤塵粒子の濃度(以下、「煤塵濃度」と称する)をc(x,y,z)とする。煤塵濃度c(x,y,z)について、物質収支をとると、(4)式で記述できる。
Figure 0006136729
(4)式において、uは風速を表し、上述したようにx軸は風向の中心に設定し、風はx軸方向のみに吹くと仮定する。
(4)式の左辺第1項は煤塵粒子が風の移流によって飛散する量を示す。また、(4)式の右辺第1項は煤塵粒子が乱流拡散によってy軸方向に飛散する量を示し、(4)式の右辺第2項は煤塵粒子が乱流拡散によってz軸方向に飛散する量を示し、(4)式の右辺第3項は煤塵粒子が重力によって沈降する量を示す。ここで、煤塵粒子が乱流拡散でx軸方向に飛散する量は、風の移流によりx軸方向に飛散する量と比較して小さいため、無視できると仮定した。Ky、Kzは各々y軸方向とz軸方向の乱流拡散係数を表す。また、(4)式の右辺第4項は降雨による洗浄効果を表す量を示し、洗浄係数pを乗じた煤塵濃度cの1次式で大気中の煤塵が洗浄されることを示す。
(5)式は、発塵源における煤塵粒子の境界条件の設定に関する式である。Q・δ(y-y0,z−He)は、x=0、y=y0、z=Heの位置から発塵強度(煤塵の発生速度ともいう)Qの煤塵粒子が発生していることを表す。δはデルタ関数である。ここで、デルタ関数とは、(2)式の条件を満たす実超関数である。また、発塵強度Qは、ローボリュームサンプラー等の手段により求めることができる。
(6)式は、地表における煤塵粒子の境界条件の設定に関する式である。βは煤塵粒子の地表での反射率を表し、β=0で完全沈着、β=1で完全反射を意味する。反射率βは煤塵粒子の大きさに依存する係数であり、通常、地表面に到達し沈着する煤塵粒子を対象にすることが殆どであり、β=0で近似しても問題ない。正確にβの値を設定したい場合は、発塵強度、有効発塵高さ及び煤塵の粒径分布が既知の煙突等の発塵源からの降下煤塵量を、デポジットゲージ等の手段で計測し、各粒子径毎に、降下煤塵の実測値を降下煤塵の計算値が満足するように、適切な値を設定する。
Figure 0006136729
(4)式を、(5)式と(6)式の境界条件の下に解析的に解くと、(7)式が導出される。
Figure 0006136729
降下点における降下煤塵量C(x,y)は、地表z=0における任意の平面座標点(x,y)での煤塵濃度c(x,y,z=0)の(3)式で算出した計算値に、煤塵粒子の終末沈降速度(終末落下速度ともいう)wを乗じた(8)式により計算できる。
Figure 0006136729
空気中で煤塵が重力落下するとき、煤塵の重力と浮力がバランスする結果、時間がたつと速度が一定になる。これを終末沈降速度といい、(9)式により計算できる。ρsは煤塵粒子の密度、ρaは大気の密度、dkは粒径頻度kに相当する煤塵粒子の直径、μは大気の粘性係数を表す。
Figure 0006136729
一方、Cγは、地表の任意の地点(x,y,z=z1(降下煤塵量の捕捉高さ)において捕集される雨滴が吸着し降下した煤塵量を表し、(10)式により計算できる。
Figure 0006136729
(10)式に(7)式を代入し、(10)式の右辺の積分を計算すると、(11)式が導出される。erfcは誤差関数である。
Figure 0006136729
以下、(7)式と(8)式を使用して、降下煤塵量を計算する手順の一例について、図1A、図1Bのフローチャートを参照しながら説明する。
まず、ステップS1の降雨情報の入力ステップについて説明する。一定期間の降雨量の計測値に基づいて、降雨なしをレベル1として、降雨量の増加に伴い、レベル2、・・・、レベルkに分類するとともに、降雨レベル毎に風向データ及び風速データを収集する。このように、降雨レベル毎に風速データ及び風向データを入力するという方式を採用することによって、解の収束が速くなることが分かった。
例えばデータの入力を、まず風速についてレベルに分け、風速のレベル毎に降雨データ及び風向データを収集した場合や、まず風向についてレベルに分けて同様に、風向のレベル毎に降雨データ及び風速データを収集した場合、解が発散してしまったり、振動してしまったりして収束解が得られない場合がある。また、解が得られたとしても、降雨レベル毎に風向データ及び風速データを収集するのに比較して、数倍〜数十倍の時間がかかってしまい、実用的に用いることはできない。これは、洗浄係数が降雨量の関数として単純に与えられる訳でなく、降雨量から洗浄係数を決定するためには、さまざまな手続きを経ることが必要になるためである。
次に、ステップS2の風向・風速情報の入力ステップについて説明する。降雨情報入力ステップで分類した降雨レベル毎に風向及び風速の頻度分布を算出する。一定期間の風向、風速の計測値に基づいて、風向についてm個、風速についてn個のカテゴリーに分類し、n行m列の行列の各要素bijの総和が100%になるようにする。
通常、風向データの分類は、1方位以上の何方位でも計算でき、入手できる方位データの数において設定すればよい。好ましくは気象庁のアメダスデータに対応させ、16方位を採用し、m=16とする。
また、風速データの分類は、風速の実測値を直接使用し計算できるが、好ましくは設定期間の最小風速及び最大風速の区間を、微風、弱風、通常風、強風や、微風、弱風、通常風、強風、超強風等の分類に4又は5分割し、n=4又はn=5とすればよい。nが6以上でも計算できるが、場合によっては計算が煩雑になる。分割した風速の範囲のそれぞれにおいて、代表値を選定する。代表値の選定に当たっては、分割区間の風速の発生頻度の最も大きい値を採用してもよいし、分割区間の風速の平均値を採用してもよい。
なお、風向計及び風速計は、周囲にある建物等の障害物の影響を受けない位置に設置することが好ましい。気象庁が近傍にある場合は、アメダス等の気象庁観測データを使用してもよい。
また、風向及び風速を計測する期間の設定は、降下煤塵量の計算期間と同一に設定する。そして、設定した期間において、風速、風向の頻度分布の統計量を決定できるように、風速、風向のサンプリング周期を決定する。例えばm=16、n=4の場合において、1ヶ月間の期間を設定する場合は、1時間周期の風速、風向データを採取すれば十分である。
以上のように、降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする。
次に、ステップS3の発塵情報の入力ステップについて説明する。発塵源の情報、具体的には、発塵源x−y座標(x=0,y=y0)、煙突高さH、発塵強度Q、煤塵粒子径d、煤塵粒子密度ρ、排ガス風量W、排ガス風速Vを入力する。
次に、ステップS4の降下地点情報の入力ステップについて説明する。降下地点の情報、具体的には、降下煤塵量を推定したい降下地点の座標(x,y)を入力する。
ここまで説明した風向・風速情報の入力ステップ、発塵情報の入力ステップ、降下地点情報の入力ステップは、入力の順番は問わず、入れ替わっても構わない。
次に、煤塵濃度計算ステップに入る。煤塵濃度計算ステップでは、上記各ステップで入力した情報を用いて、降下点における煤塵濃度を計算する。
ステップS5において、風向及び風速の各頻度分布bijにおける風速uiを計算に使用する風速uと定義する。風速uは、後述する(13)式による有効発塵高さHeの計算と、(7)式による降下点における煤塵濃度計算に使用される。
ステップS6において、洗浄係数pを計算する。洗浄係数を計算するための数式として、(12)式を使えばよい(例えば非特許文献5を参照)。ここで、Dは雨滴直径、Nは雨滴濃度、vは雨滴落下速度、εは衝突効率である。
p=π(D/2)2εvN・・・(12)
有効発塵高さHeは、煤塵が工場煙突等、周囲の空気より高温で排出される場合は、ステップS7において、ステップS3で入力した煙突高さH、煙突高さ排ガス風量W、排ガス風速Vに基づいて、有効発塵高さHeを例えば(13)式により計算する。Qe_gasは排ガス流量、T1は大気温度、△Tは排ガスとT1との差、gは重力加速度、dθ/dzは大気の温度勾配(通常0.03にて計算)、wは粒子の終末沈降速度、uは風速を表す。
Figure 0006136729
一方、煤塵が風により飛散する場合は、カメラ等の手段で発塵状況を記録し、煤塵の最大濃度を呈する高さを色の濃さから識別判定し、決定した発塵高さを、有効発塵高さHeとして設定する。
煤塵粒子径は、ローボリュームサンプラーで採取した煤塵粒子サンプルを、粒子径分布測定装置に投入し、粒度分布を計測する。計測した粒度分布に基づいて、最大頻度径等の定義を使い、平均粒径を決定する。また、粒子径の計測範囲を分割し、分割した各々の範囲における平均粒径を、煤塵粒子径としてもよい。この場合は、分割した粒子径の範囲に存在する煤塵粒子の重量比を予め求めておき、重量の総和が100%になるように、各平均粒子径毎に頻度分布を計算し、各平均粒子径毎の降下煤塵量に、前記の各平均粒子径毎に計算した頻度分布を乗じて、降下煤塵量の総量を求める。粒子径分布測定装置は、沈降法、光透過式等の方法がある(例えば非特許文献4を参照)。
ステップS8において、ステップS3で入力した煤塵粒子径d、煤塵粒子密度ρに基づいて、終末沈降速度wを(9)式により計算する。
ステップS9において、乱流拡散係数Ky、Kzを決定する。乱流拡散係数Ky及びKzは、図3に示すPasquill-Giffordが米国の草原でトレーサー実験を行い観測した煙の広がりσy、σzの実験値に基づいて、(14)式に基づき換算した値を設定する(例えば非特許文献4を参照)。
Figure 0006136729
ここで、図3の記号A、B、C、D、E、Fは大気安定度を表し、Aが非常に不安定、Bが不安定、Cがやや不安定、Dが中立、Eが安定、Fが非常に安定な状態に相当する。大気安定度は、乱流拡散係数Ky、Kzの大きさに関係し、図3から大気安定度が安定になるにつれ、乱流拡散係数Ky、Kzは小さくなる。
ステップS10において、反射率βを入力する。
ステップS11において、(7)式によりz=0における降下点の座標位置(x,y)における煤塵濃度c(x,y,z=0)を計算する。
ステップS12において、ステップS11で計算した煤塵濃度c(x,y,z=0)とステップS8で計算した煤塵粒子の終末沈降速度wとに基づいて、(8)式により降下煤塵量を計算し、△C(x,y)と定義する。
ステップS13においては、降下煤塵量C(x,y)に、ステップ12で計算した各風向・風速の頻度分布bijに相当する降下煤塵量の計算値△C(x,y)を加算し、(15)式で降下煤塵量を更新する。
C(x,y)=C(x,y)+bij・△C(x,y) ・・・(15)
ここで、右辺のC(x,y)は右辺第2項を加算するまえの降下煤塵量であり、左辺のC(x,y)は右辺第2項を加算した後の降下煤塵量を示す。即ち、ある風向き、風速、降雨レベルの時の煤塵濃度c(x、y)を求め、その風向き、風速、降雨レベルにおける頻度bijを重みとしてかけ、種々の風向き、風速、降雨レベルについて和をとることによって降下煤塵量C(x,y))を求める。
ステップS14では、l<k、i<n、j<mの条件を満たしていれば、ステップS15のループを実行し、ステップS5〜S13の計算を繰り返すことで、降下煤塵量C(x,y)を求めることができる。ステップS15のループは、まず、lの値を1つずつ更新し、l=kに到達するまで、ステップS5からステップS13の計算を繰り返す。l=kになれば、jの値を同様に1つずつ更新し、j=mに到達するまで、ステップS5からステップS13の計算を繰り返す。j=mになれば、iの値を同様に1つずつ更新し、i=nに到達するまでステップS5〜S13の計算を繰り返す。ステップS15において、l=k、i=n及びj=mに到達すれば、本計算を終了する。
上述の手法は、煤塵が風により飛散する際の、煤塵の挙動を、物理現象の原理原則に沿うように記述したものであり、工場から排気される煤塵、自動車の排気ガス中に含まれる煤塵、花粉症の原因となる花粉、黄砂、及び砂漠の砂等の飛散現象に適用できる。
特に降雨による大気中煤塵の洗浄降下量を、煤塵の重力による沈降と地表における沈着効果が無視できない場合の煤塵の移流・拡散挙動の計算に組み込み、降下煤塵量を精度良くすることができる。
本発明を適用した手法(以下、本法という)による煤塵濃度の計算手順と結果を以下に示す。
気象庁データに基づいて、降雨レベルを2段階、即ち「降雨レベル1:降雨無」と「降雨レベル2:降雨有」の2段階に分割し、表1及び表2に示す風向・風速頻度分布表を作成した。
Figure 0006136729
Figure 0006136729
発塵源の(x,y)座標を(700、700)に設定した。単位はmである。また、(13)式で有効発塵高さHeを計算するための発塵源に関する情報として、排ガス流量Qe_gasは14300Nm3/分、大気温度T1は20℃、排ガスとT1との差△Tは227℃、gは重力加速度、大気の温度勾配(dθ/dz)は0.03に設定した。また、発塵強度Qは40kg/Hrに設定した。
(9)式により粒子の終末沈降速度wを計算するための情報として、煤塵粒子径dkは110μm、煤塵粒子の密度ρsは3770kg/m3を設定した。
降下地点の情報として、座標(x、y)を(0,0)に設定した。
次に、(12)式に基づく洗浄係数pの計算方法について述べる。
雨滴濃度Nは、図4に示す雨滴密度分布nと雨滴直径Dの関係を示す特性図から、(16)式で計算する。図4は、降雨量4.7mm/Hrのときのグラフである。
Figure 0006136729
雨滴降下速度vは、図5に示す雨滴降下速度と雨滴直径の関係を示す特性図から、雨滴直径Dに応じて決定する。衝突効率εは0.9と設定した。図5は、降雨量4.7mm/Hrのときのグラフである。
前記手順をもとに、雨滴直径毎に衝突係数p^(D)(p^の表記は、^がpの上に付されているものとする)が、図6に示すように計算される。衝突係数pは、雨滴直径毎の衝突係数p^(D)を雨滴直径全体で積分した(17)式で計算され、その値は0.0016[1/sec]となる。
Figure 0006136729
前記手順をもとに、反射率β=0として計算した降下煤塵量を図7に示す。洗浄係数pの値が0.0016のときの降下煤塵量は0.25ton/km2・月であり、また、降雨量が増減したきの降下煤塵量の影響を、洗浄係数pを0(降雨無)、0.0008(弱雨)、0.0024(強雨)に設定し、前記手順に基づいて計算した。図7から、降下煤塵量は洗浄係数の値が増加するにつれ、言い換えると降雨量のレベルが大きくなるにつれ増大し、あるところで飽和状態に漸近するという傾向を示しており、当該地点の観察結果に一致する。
図8には、本発明を適用した降下煤塵量の推定装置として機能するコンピュータシステムのハードウェア構成例を示す。降下煤塵量の推定装置100は、CPU20と、入力装置21と、表示装置22と、記録装置23とを含み、各部はバスを介して接続される。
入力装置21に、降下煤塵量の推定に必要な降雨量情報、風向・風速情報、発塵情報、降下地点情報、反射率β、洗浄係数pが入力される。CPU20では、入力装置21に入力された情報に基づいて、有効発塵高さHe、煤塵粒子の終末沈降速度w、乱流拡散係数Ky、Kzを決定し、降下地点における降下煤塵量が計算される。
表示装置22では、複数の降下地点においてCPU20で計算した降下煤塵量の計算値に基づいて、例えば図9に示すような降下煤塵量のコンター図を表示する。
記録装置23では、入力装置21に入力された全情報及びCPU20で計算した降下地点における降下煤塵量が記録される。記録装置23はROM、RAM、HD等により構成されており、降下煤塵量の推定装置100としての動作を制御するコンピュータプログラムが格納される。
CPU20がコンピュータプログラムを実行することによって降下煤塵量の推定装置100の機能及び処理を実現する。また、記録装置23にデータベースが格納される。
なお、本発明を適用した降下煤塵量の推定装置は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した機能を実現するコンピュータプログラムをシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が実行することによっても達成され、この場合、コンピュータプログラム自体が本発明を構成することになる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
100:降下煤塵量の推定装置、20:CPU、21:入力装置、22:表示装置、23:記録装置

Claims (8)

  1. 降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする風向・風速情報入力工程と、
    発塵源の情報である発塵情報を入力する発塵情報入力工程と、
    降雨により大気中の煤塵が洗い流される程度を計算するのに用いられる洗浄係数を求める洗浄係数計算工程と、
    前記風向・風速情報と、前記発塵情報と、前記洗浄係数と、前記煤塵の地表での反射率とを用いて、任意の座標点における煤塵濃度を計算する煤塵濃度計算工程と、
    前記煤塵濃度に基づいて、任意の降下地点における降下煤塵量を計算する降下煤塵量計算工程とを有し、
    前記煤塵濃度計算工程では、降雨により大気中の煤塵が洗い流されて地表に降下する降下煤塵量を計算し、前記降下煤塵量の計算値に加算することを特徴とする降下煤塵量の推定方法。
  2. 前記発塵情報入力工程では、前記発塵源の3次元空間上での座標と、発塵強度と、煤塵粒子径と、煤塵粒子密度と、発塵高さとが入力されることを特徴とする請求項1に記載の降下煤塵量の推定方法。
  3. 前記煤塵濃度計算工程は、発塵強度Q、風速u、y軸、z軸方向の乱流拡散係数Ky、Kz、粒子の終末沈降速度w、洗浄係数p、有効発塵高さHeを用いて、前記発塵源のx座標を0、前記発塵源のy座標をy0として、3次元座標上の点(x,y,z)における煤塵濃度c(x,y,z)を(101)式により計算することを特徴とする請求項2に記載の降下煤塵量の推定方法。
    Figure 0006136729
  4. 前記降下煤塵量計算工程は、3次元座標上の点(x,y,z)における煤塵濃度c(x,y,z)、降下煤塵量C、大気中の煤塵が降雨で洗い流され降下した効果煤塵量Cγ、降下煤塵量の捕捉高さz1、洗浄係数p、粒子の終末沈降速度wを用いて、(102)式及び(103)式により降下煤塵量を計算することを特徴とする請求項2又は3に記載の降下煤塵量の推定方法。
    Figure 0006136729
  5. 前記降下煤塵量計算工程は、3次元座標上の点(x,y,z)における煤塵濃度c(x,y,z)、降下煤塵量C、大気中の煤塵が降雨で洗い流され降下した効果煤塵量Cγ、降下煤塵量の捕捉高さz1、風速u、y軸、z軸方向の乱流拡散係数Ky、Kz、粒子の終末沈降速度w、洗浄係数p、誤差関数erfc、有効発塵高さHeを用いて、(104)式及び(105)式により降下煤塵量を計算することを特徴とする請求項4に記載の降下煤塵量の推定方法。
    Figure 0006136729
  6. 降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする風向・風速情報入力手段と、
    発塵源の情報である発塵情報を入力する発塵情報入力手段と、
    降雨により大気中の煤塵が洗い流される程度を計算するのに用いられる洗浄係数を求める洗浄係数計算手段と、
    前記風向・風速情報と、前記発塵情報と、前記洗浄係数と、前記煤塵の地表での反射率とを用いて、任意の座標点における煤塵濃度を計算する煤塵濃度計算手段と、
    前記煤塵濃度に基づいて、任意の降下地点における降下煤塵量を計算する降下煤塵量計算手段とを備え、
    前記煤塵濃度計算手段では、降雨により大気中の煤塵が洗い流されて地表に降下する降下煤塵量を計算し、前記降下煤塵量の計算値に加算することを特徴とする降下煤塵量の推定装置。
  7. 降雨量、風向及び風速の所定期間における時系列計測値に基づいて、降雨量の範囲をk個の分割範囲に分割し、前記k個の分割範囲毎に、風向及び風速の範囲を各々m、n個の分割範囲に分割し、前記風速の分割範囲毎に風速代表値を設定し、各々の前記分割範囲に含まれる前記時系列計測値の前記所定期間での頻度を求めることによってm×n行列の風向・風速頻度分布を各々l個作成し、前記風速代表値及び前記風向・風速頻度分布を風向・風速情報とする風向・風速情報入力工程と、
    発塵源の情報である発塵情報を入力する発塵情報入力工程と、
    降雨により大気中の煤塵が洗い流される程度を計算するのに用いられる洗浄係数を求める洗浄係数計算工程と、
    前記風向・風速情報と、前記発塵情報と、前記洗浄係数と、前記煤塵の地表での反射率とを用いて、任意の座標点における煤塵濃度を計算する煤塵濃度計算工程と、
    前記煤塵濃度に基づいて、任意の降下地点における降下煤塵量を計算する降下煤塵量計算工程とをコンピュータに実行させ、
    前記煤塵濃度計算工程では、降雨により大気中の煤塵が洗い流されて地表に降下する降下煤塵量を計算し、前記降下煤塵量の計算値に加算することを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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