JP6133920B2 - 基地局装置、無線信号制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

基地局装置、無線信号制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、無線信号制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
無線通信の時分割複信(Time Division Duplex:TDD)方式では、端末装置から基地局装置へ向かう方向のリンク(上りリンク(Uplink:UL))の信号(UL信号)のタイムスロットと、基地局装置から端末装置へ向かう方向のリンク(下りリンク(Downlink:DL)の信号(DL信号)のタイムスロットと、の切り替えが発生する。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化作業が進められているLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる無線通信システム(LTEシステム)において、TD−LTEと呼ばれるTDD方式のLTEシステムが知られている(例えば、非特許文献1、2、3参照)。TD−LTEでは、DL信号のタイムスロットからUL信号のタイムスロットに切り替えるときに切り替え時間(Guard Period:GP)が設けられる。
3GPP (3rd Generation Partnership Project)、TS36.331、"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification"、V12.1.0(2014-03) 3GPP (3rd Generation Partnership Project)、TS36.211、"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation"、V12.1.0(2014-03) 3GPP (3rd Generation Partnership Project)、TS36.213、"Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures"、V12.3.0(2014-09)
上述したTD−LTEにおいて、GPが短いほど通信に利用できる時間リソースが増える反面、基地局装置と端末装置との間の通信における遅延によりDL信号とUL信号との衝突が発生する可能性が高くなる。基地局装置と端末装置との間の通信における遅延は基地局装置ごとに異なる場合があるので、各基地局装置に適したGPを設定することが望ましい。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、無線通信のTDD方式において各基地局装置に適したDL信号のタイムスロットとUL信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を設定できる、基地局装置、無線信号制御方法およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明の一態様は、端末装置と時分割複信方式で無線通信する基地局装置であり、前記基地局装置が過去に前記端末装置へ送信した「下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値」の履歴に基づいた遅延時間情報を取得する遅延時間情報取得部と、前記取得された遅延時間情報に基づいて、下りリンク信号のタイムスロットと上りリンク信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を判定する無線信号制御部と、前記判定された切り替え時間についての情報を前記端末装置へ送信する情報送信部と、を備えた基地局装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)の基地局装置において、前記遅延時間情報取得部は、前記基地局装置が前記端末装置から受信したランダムアクセスチャネル信号のうち初期アクセス時のランダムアクセスチャネル信号に対して前記端末装置へ送信した前記送信タイミング補正値に基づいて、前記遅延時間情報を取得する、基地局装置である。
(3)本発明の一態様は、上記(1)又は(2)のいずれかの基地局装置において、前記遅延時間情報取得部は、前記送信タイミング補正値に基づいて、前記基地局装置のカバレッジ内に在る端末装置についての往復遅延時間分布を算出し、算出した往復遅延時間分布に基づいて代表往復遅延時間を決定し、決定した代表往復遅延時間を前記遅延時間情報とする、基地局装置である。
(4)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれかの基地局装置において、前記無線信号制御部は、前記遅延時間情報の変化量に応じて、前記切り替え時間を更新するかしないかを判断する、基地局装置である。
(5)本発明の一態様は、上記(1)から(3)のいずれかの基地局装置において、前記基地局装置の状況が所定の条件を満足する場合に前記切り替え時間の更新処理を実行する、基地局装置である。
(6)本発明の一態様は、端末装置と時分割複信方式で無線通信する基地局装置の無線信号制御方法であり、前記基地局装置が、自己が過去に前記端末装置へ送信した「下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値」の履歴に基づいた遅延時間情報を取得する遅延時間情報取得ステップと、前記基地局装置が、前記取得された遅延時間情報に基づいて、下りリンク信号のタイムスロットと上りリンク信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を判定する無線信号制御ステップと、前記基地局装置が、前記判定された切り替え時間についての情報を前記端末装置へ送信する情報送信ステップと、を含む無線信号制御方法である。
(7)本発明の一態様は、端末装置と時分割複信方式で無線通信する基地局装置のコンピュータに、前記基地局装置が過去に前記端末装置へ送信した「下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値」の履歴に基づいた遅延時間情報を取得する遅延時間情報取得ステップと、前記取得された遅延時間情報に基づいて、下りリンク信号のタイムスロットと上りリンク信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を判定する無線信号制御ステップと、前記判定された切り替え時間についての情報を前記端末装置へ送信する情報送信ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、無線通信のTDD方式において各基地局装置に適したDL信号のタイムスロットとUL信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を設定できるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る基地局装置1を示す構成図である。 図1に示す基地局装置1を実現するハードウェアの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線信号制御方法の例を示すフローチャートである。 RACH信号に係る概略シーケンスチャートである。 「TA command」の説明図である。 TD−LTEのSSFの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るSSF判定方法を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るSSF判定表の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線信号制御方法の他の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、TDD方式の無線通信システムの一例として、TD−LTEを挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基地局装置1を示す構成図である。図1には、TD−LTEの基地局装置の構成のうち、無線信号制御機能に係る構成を示している。図1において、基地局装置1は、遅延時間情報取得部11と無線信号制御部12と情報送信部13とを備える。遅延時間情報取得部11は、自己の基地局装置1と無線通信する端末装置と当該基地局装置1との間の通信における遅延時間についての遅延時間情報を取得する。
無線信号制御部12は、遅延時間情報取得部11により取得された遅延時間情報に基づいて、「Special Subframe Configuration:SSF」を判定する。SSFはGPを指定するパラメータである。情報送信部13は、無線信号制御部12により決定されたSSFを端末装置へ送信する。
図2は、図1に示す基地局装置1を実現するハードウェアの構成例を示す図である。図2において、基地局装置1は、無線通信部21と通信部22とCPU23と記憶部24とを備える。これら各部はデータを交換できるように構成されている。無線通信部21は端末装置と無線通信する。通信部22は、バックボーンネットワークを介して他の装置と通信する。CPU23は基地局装置1の制御を行う。この制御機能は、CPU23がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。記憶部24は、CPU23で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部24は、無線信号制御プログラム31を記憶している。図1に示される基地局装置1の各部の機能は、図2に示されるCPU23が記憶部24に記憶される無線信号制御プログラム31を実行することにより実現される。
[無線信号制御方法の例]
図3は、本実施形態に係る無線信号制御方法の例を示すフローチャートである。図3を参照して、図1に示す基地局装置1の動作の例を説明する。
(ステップS101)遅延時間情報取得部11は、自己の基地局装置1と無線通信する端末装置と当該基地局装置1との間の通信における遅延時間についての遅延時間情報を取得する。ここで、遅延時間情報の取得方法を説明する。
本実施形態では、遅延時間情報取得部11は、ULのタイミング補正値(TA command(Timing Advance command))の履歴に基づいて遅延時間情報を取得する。TD−LTEでは、端末装置(User Equipment:UE)と基地局装置(eNodeB:eNB)との間で通信を開始する際に、RACH(Random Access CHannel:ランダムアクセスチャネル)信号が使用される。RACH信号は、UL信号の同期を、端末装置と基地局装置との間で取るために使用される。基地局装置は、端末装置から受信したRACH信号に応じて、当該端末装置へ「TA command」を送信する。
図4は、RACH信号に係る概略シーケンスチャートである。図4を参照して、RACH信号に係る信号の送信手順を説明する。
(ステップS1)基地局装置(eNB)は、カバレッジ(coverage)Cov内に在る端末装置(UE)に対して、ブロードキャスト信号でRACH関連パラメータを報知する。
(ステップS2)端末装置(UE)は、該報知されたRACH関連パラメータを使用して、RACH信号を送信する。
(ステップS3)基地局装置(eNB)は、該RACH信号を送信した端末装置(UE)に対して「TA command」を送信する。
(ステップS4)端末装置(UE)は、該基地局装置(eNB)から受信した「TA command」を使用して、ULのデータ信号を送信する。
図5は、「TA command」の説明図である。図5において、「TA command」によるULのタイミング補正値「NTA×T[秒]」は、端末装置がUL無線フレーム(UL Radio Frame)を送信する際の、DL無線フレーム(DL Radio Frame)に対する、UL無線フレームの送信タイミング補正値である。Tは「1/30720000」秒である。NTAとして、例えば、「NTA=TA×16、但し、TAは0から1282までのいずれかの整数」が使用される。このULのタイミング補正値(TA command)によって、0から670[マイクロ秒]までのタイミング補正が可能である。これは、基地局装置と端末装置との間の往復遅延時間に換算したカバレッジサイズの半径としておよそ0から100[キロメートル]までの範囲に在る端末装置について、UL信号の同期を取ることができることに相当する。
遅延時間情報取得部11は、自己の基地局装置1が過去に端末装置から受信したRACH信号のうち初期アクセス時のRACH信号に対して端末装置へ送信した「TA command」に基づいて、自己の基地局装置1のカバレッジ内に在る端末装置についての往復遅延時間の分布(往復遅延時間分布)を算出する。遅延時間情報取得部11は、その往復遅延時間分布に基づいて、代表往復遅延時間を決定する。代表往復遅延時間は、遅延時間情報の例である。代表往復遅延時間としては、以下の例が挙げられる。
(代表往復遅延時間の例1)往復遅延時間分布における95%tile値。
(代表往復遅延時間の例2)往復遅延時間分布における最長の往復遅延時間。
(代表往復遅延時間の例3)往復遅延時間分布における最大分布数の往復遅延時間。
(代表往復遅延時間の例4)往復遅延時間分布における往復遅延時間の平均値。
なお、「TA command」は同期はずれ時のRACH信号に対しても端末装置へ送信される。但し、同期はずれ時の「TA command」は、前回の「TA command」からの差分値である。この差分値であることを考慮して処理する場合には、同期はずれ時の「TA command」を、往復遅延時間分布の算出に使用してもよい。
説明を図3に戻す。
(ステップS102)無線信号制御部12は、遅延時間情報取得部11により取得された遅延時間情報に基づいて、SSFを判定する。図6は、TD−LTEのSSFの構成例を示す図である。図6において、DL信号のタイムスロット「DL Subframe」からUL信号のタイムスロット「UL Subframe」に切り替えるときには「DL Subframe」と「UL Subframe」との間に、DL信号からUL信号に切り替える「SP Subframe」が設けられる。「SP Subframe」は、DL信号のタイムスロット「D」とGPのタイムスロット「G」とUL信号のタイムスロット「U」とを有する。図6の例の「SP Subframe」には、タイムスロット「D」、「G」、「U」の割合が各々異なる9個のSSF値「0〜8」が設けられる。SSF値「0〜4」は、UL信号のタイムスロット「U」が1個である。SSF値「5〜8」は、UL信号のタイムスロット「U」が2個である。
図7は、本発明の一実施形態に係るSSF判定方法を説明する図である。基地局装置(eNB)と端末装置(UE)との間の通信には遅延時間が発生する。その遅延時間に比してGPが短いとDL信号とUL信号との衝突が発生する可能性が高くなる。GPが次式(1)を満足する場合、DL信号とUL信号との衝突を防ぐことができる。
GP≧「DL伝送遅延時間」+「UL伝送遅延時間」+「DL−UL切り替え時間」 ・・・(1)
但し、DL伝送遅延時間は、基地局装置(eNB)から端末装置(UE)までの伝送遅延時間である。UL伝送遅延時間は、端末装置(UE)から基地局装置(eNB)までの伝送遅延時間に基づく時間である。DL−UL切り替え時間は、端末装置(UE)の無線信号の送受信の動作の切り替えにかかる時間である。DL−UL切り替え時間は、端末装置(UE)がDL信号の受信動作をオンからオフに切り替える時間と、端末装置(UE)がUL信号の送信動作をオフからオンに切り替える時間とを含む。
一般に各基地局装置(eNB)のカバレッジや装置構成は異なる。このため、DL伝送遅延時間およびUL伝送遅延時間の各々は、基地局装置(eNB)毎に異なる可能性がある。このことから、上記式(1)におけるGPの下限値(式(1)の右辺の値)は、各基地局装置に適した値とすることが好ましい。本実施形態では、無線信号制御部12は、遅延時間情報取得部11により取得された遅延時間情報に基づいて、自己の基地局装置1のSSFを判定する。
図8は、本実施形態に係るSSF判定表の構成例を示す図である。図8のSSF判定表は、図6のSSFに対応する。図8のSSF判定表には、SSF値「0〜8」の各々に対して、許容できる最大の遅延時間(最大許容遅延時間(Maximum tolerable delay))の値が格納される。「UL 1 Symbol」の欄に格納される最大許容遅延時間は、「SP Subframe」中にUL信号のタイムスロット「U」を1個有するSSF値「0〜4」に対応する。「UL 2 Symbol」の欄に格納される最大許容遅延時間は、「SP Subframe」中にUL信号のタイムスロット「U」を2個有するSSF値「5〜8」に対応する。但し、αは、当該SSF判定表が使用される端末装置のDL−UL切り替え時間である。DL−UL切り替え時間は、予め、無線信号制御部12に設定される。
無線信号制御部12は、SSF判定表を有する。無線信号制御部12は、遅延時間情報取得部11により取得された遅延時間情報である代表往復遅延時間と、予め無線信号制御部12に設定された端末装置のDL−UL切り替え時間と、「SP Subframe」中のタイムスロット「U」の個数(1個又は2個)の指定とに基づいて、SSF判定表から、自己の基地局装置1のSSF値を選択する。この選択では、「SP Subframe」中のタイムスロット「U」の個数の指定に対応するSSF値であって、代表往復遅延時間に予め無線信号制御部12に設定された端末装置のDL−UL切り替え時間を加算した時間を許容する最小の最大許容遅延時間であるSSF値を選択する。例えば、代表往復遅延時間が「100マイクロ秒(μs)」である場合において、「SP Subframe」中のタイムスロット「U」の個数の指定が1個であるときは、最大許容遅延時間が「117+α(μs)」であるSSF値「2」が選択される。
説明を図3に戻す。
(ステップS103)情報送信部13は、無線信号制御部12の判定結果であるSSF値を端末装置へ送信する。端末装置は、基地局装置1から受信したSSF値に対応する「SP Subframe」を構成する。基地局装置1において、無線信号制御部12は、端末装置へ送信されたSSF値に対応する「SP Subframe」を構成する。
上述した実施形態によれば、基地局装置1が過去に端末装置へ送信した「ULのタイミング補正値(TA command)」に基づいた遅延時間情報に応じて、当該基地局装置1のGPを設定することができる。これにより、TD−LTEにおいて各基地局装置1に適したDL信号のタイムスロットとUL信号のタイムスロットとの間のGPを設定できるという効果が得られる。
なお、遅延時間情報として、上述の代表往復遅延時間の例1〜例4のいずれかを取得してもよい。例えば、代表往復遅延時間の例1の往復遅延時間分布における95%tile値を遅延時間情報として取得する場合、大き過ぎる特異な往復遅延時間を除外すると共に、基地局装置1のカバレッジ内に在る端末装置の多くをカバーできる。また、上述の代表往復遅延時間の例1〜例4を、基地局装置1が使用する無線周波数帯や、基地局装置1の場所などに応じて使い分けしてもよい。例えば、端末装置が局所的に位置するような地域に在る基地局装置1に対しては、代表往復遅延時間の例3の往復遅延時間分布における最大分布数の往復遅延時間を使用することが挙げられる。
[無線信号制御方法の他の例]
次に、図9を参照して、図1に示す基地局装置1の動作の他の例を説明する。図9は、本実施形態に係る無線信号制御方法の他の例を示すフローチャートである。
(ステップS201)基地局装置1は、SSF更新処理の実行を判断する。SSF更新処理の実行の判断方法の例を以下に挙げる。
(SSF更新処理の実行の判断方法の例1)
SSF更新処理を実行する所定のタイミングであるかを判断する。例えば、一定の周期でSSF更新処理を実行することが挙げられる。
(SSF更新処理の実行の判断方法の例2)
自己の基地局装置1の状況がSSF更新処理を実行する条件を満足するかを判断する。例えば、一定の周期で基地局装置1のトラヒック負荷の統計値を算出し、該統計値の変化量が所定の閾値以上である場合にSSF更新処理を実行することが挙げられる。トラヒック負荷として、例えば、端末装置の接続数が挙げられる。又は、一定の周期で基地局装置1のリソース使用量の統計値を算出し、該統計値の変化量が所定の閾値以上である場合にSSF更新処理を実行することが挙げられる。
(ステップS202)ステップS201の判断の結果、SSF更新処理を実行する場合にはステップS203に進み、SSF更新処理を実行しない場合にはステップS201に戻る。
(ステップS203)遅延時間情報取得部11は、自己の基地局装置1と無線通信する端末装置と当該基地局装置1との間の通信における遅延時間についての遅延時間情報を取得する。この遅延時間情報の取得方法は、上述した図3のステップS101と同じである。
(ステップS204)無線信号制御部12は、遅延時間情報取得部11により取得された遅延時間情報に基づいて、SSFを判定する。このSSFの判定方法は、上述した図3のステップS102と同じである。
(ステップS205)無線信号制御部12は、SSFの更新を判断する。このSSFの更新の判断では、ステップS204の判定結果であるSSF値と、既に設定されているSSF値とを比較し、両者が異なっている場合に、SSFを更新すると判断する。又は、今回のSSF更新処理のステップS203で取得された遅延時間情報である代表往復遅延時間と、前回のSSF更新処理のステップS203で取得された遅延時間情報である代表往復遅延時間とを比較し、両者の差が所定の閾値以上である場合に、SSFを更新すると判断してもよい。
ステップS205の判断の結果、SSFを更新する場合にはステップS206に進み、SSFを更新しない場合にはステップS201に戻る。
(ステップS206)情報送信部13は、無線信号制御部12の判定結果であるSSF値を端末装置へ送信する。端末装置は、基地局装置1から受信したSSF値に対応する「SP Subframe」を構成する。基地局装置1において、無線信号制御部12は、端末装置へ送信されたSSF値に対応する「SP Subframe」を構成する。
(ステップS207)基地局装置1は、図9の無線信号制御処理の終了を判断する。この判断の結果、終了する場合には図9の無線信号制御処理を終了し、終了しない場合にはステップS201に戻る。
上述した図9の無線信号制御方法の他の例によれば、SSFの更新を適宜に実行することができる。
なお、基地局装置1に対して、SSF値の初期値として、最大の最大許容遅延時間であるSSF値を設定してもよい。
また、上述した図9の無線信号制御方法の他の例では、ステップS201において基地局装置1がSSF更新処理の実行を判断したが、基地局装置1とは異なる他の装置が基地局装置1のSSF更新処理の実行を判断して当該基地局装置1へSSF更新処理の実行を指示してもよい。例えば、複数の基地局装置1を管理するセンタ局が、自己の管理下の基地局装置1のSSF更新処理の実行を判断して当該基地局装置1へSSF更新処理の実行を指示することが挙げられる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、遅延時間情報取得部11は、往復遅延時間分布の算出に使用する「TA command」を所定の条件で限定してもよい。例えば、「TA command」を端末装置へ送信した時間帯を限定してもよい。又は、「TA command」を送信した端末装置の在った区域を限定してもよい。それらの限定は、基地局装置1のカバレッジについての利用状況(利用時間帯の変化の状況、利用区域の変化の状況など)に応じて決定されてもよい。
また、上述した実施形態では、TDD方式の無線通信システムの一例として、TD−LTEを挙げたが、TD−LTE以外の他のTDD方式の無線通信システムにも同様に適用可能である。
また、上述した基地局装置1の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…基地局装置、11…遅延時間情報取得部、12…無線信号制御部、13…情報送信部、21…無線通信部、22…通信部、23…CPU、24…記憶部、31…無線信号制御プログラム

Claims (7)

  1. 端末装置と時分割複信方式で無線通信する基地局装置であり、
    前記基地局装置が過去に前記端末装置へ送信した「下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値」の履歴に基づいた遅延時間情報を取得する遅延時間情報取得部と、
    前記取得された遅延時間情報に基づいて、下りリンク信号のタイムスロットと上りリンク信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を判定する無線信号制御部と、
    前記判定された切り替え時間についての情報を前記端末装置へ送信する情報送信部と、
    を備えた基地局装置。
  2. 前記遅延時間情報取得部は、前記基地局装置が前記端末装置から受信したランダムアクセスチャネル信号のうち初期アクセス時のランダムアクセスチャネル信号に対して前記端末装置へ送信した前記送信タイミング補正値に基づいて、前記遅延時間情報を取得する、
    請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記遅延時間情報取得部は、前記送信タイミング補正値に基づいて、前記基地局装置のカバレッジ内に在る端末装置についての往復遅延時間分布を算出し、算出した往復遅延時間分布に基づいて代表往復遅延時間を決定し、決定した代表往復遅延時間を前記遅延時間情報とする、
    請求項1又は2のいずれか1項に記載の基地局装置。
  4. 前記無線信号制御部は、前記遅延時間情報の変化量に応じて、前記切り替え時間を更新するかしないかを判断する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 前記基地局装置の状況が所定の条件を満足する場合に前記切り替え時間の更新処理を実行する請求項1から4のいずれか1項に記載の基地局装置。
  6. 端末装置と時分割複信方式で無線通信する基地局装置の無線信号制御方法であり、
    前記基地局装置が、自己が過去に前記端末装置へ送信した「下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値」の履歴に基づいた遅延時間情報を取得する遅延時間情報取得ステップと、
    前記基地局装置が、前記取得された遅延時間情報に基づいて、下りリンク信号のタイムスロットと上りリンク信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を判定する無線信号制御ステップと、
    前記基地局装置が、前記判定された切り替え時間についての情報を前記端末装置へ送信する情報送信ステップと、
    を含む無線信号制御方法。
  7. 端末装置と時分割複信方式で無線通信する基地局装置のコンピュータに、
    前記基地局装置が過去に前記端末装置へ送信した「下りリンク無線フレームに対する上りリンク無線フレームの送信タイミング補正値」の履歴に基づいた遅延時間情報を取得する遅延時間情報取得ステップと、
    前記取得された遅延時間情報に基づいて、下りリンク信号のタイムスロットと上りリンク信号のタイムスロットとの間の切り替え時間を判定する無線信号制御ステップと、
    前記判定された切り替え時間についての情報を前記端末装置へ送信する情報送信ステップと、
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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