JP6129012B2 - 記録媒体加熱装置、記録媒体前処理装置及び印刷システム - Google Patents

記録媒体加熱装置、記録媒体前処理装置及び印刷システム Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体加熱装置、記録媒体前処理装置及び印刷システムに関する。
例えばインク等で画像が印刷された記録媒体を、千鳥配列された複数の加熱ローラに掛け渡して搬送し、記録媒体を加熱して乾燥させる乾燥装置を有する輪転機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1における乾燥装置では、千鳥配列された複数の加熱ローラに記録媒体を掛け渡す必要があるため、例えば記録媒体の装填、ジャム時のメンテナンス等の作業が煩雑になる可能性がある。そこで、複数の加熱ローラのうち、記録媒体の第1面を加熱する加熱ローラを有する第1加熱フレームと、記録媒体の第2面を加熱する加熱ローラを有する第2加熱フレームとを開閉可能に設けることで、メンテナンス等の作業を容易化することが考えられる。
ここで、記録媒体の加熱時に加熱ローラが変位すると、記録媒体の全体を均一に加熱することが困難になる。したがって、第1加熱フレームと第2加熱フレームとを開閉可能に構成する場合には、記録媒体の加熱時において加熱ローラが変位しない様に、第1加熱フレームと第2加熱フレームとを閉じた状態で固定する固定機構が必要になる。また、固定機構としては、作業性を維持するために固定動作を容易に行うことができる簡易な構成であることが望ましい。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、開閉可能に設けられた第1加熱手段と第2加熱手段とを簡易な構成で容易に閉じた状態で固定できる記録媒体加熱装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様係る記録媒体加熱装置によれば、搬送される記録媒体を一方の面側から加熱する第1加熱手段と、前記記録媒体を他方の面側から加熱する第2加熱手段と、前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とを開閉可能に保持する開閉手段と、回転可能に設けられ、前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とが閉じられた状態で前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段に当接する位置決めシャフトと、前記位置決めシャフトに設けられ、前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とが閉じられた状態で、前記位置決めシャフトと共に回転して前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段にそれぞれ設けられている固定軸と嵌合する固定部材とを有する。
本発明の実施形態によれば、開閉可能に設けられた第1加熱手段と第2加熱手段とを簡易な構成で容易に閉じた状態で固定できる記録媒体加熱装置を提供できる。
実施形態に係る印刷システムの概略構成を例示する図である。 実施形態に係る前処理液塗布装置の概略構成を例示する図である。 実施形態に係る加熱ユニットを例示する図である。 本体フレームが外された状態の加熱ユニットを例示する図である。 第1加熱フレーム及び第2加熱フレームが開けられる様子を例示する図である。 第1加熱フレーム及び第2加熱フレームが開いた状態を例示する図である。 実施形態における加熱フレーム固定機構の概略構成を例示する図である。 固定部材により加熱フレームが固定された状態を例示する図である。 加熱フレームが固定解除された状態を例示する図である。 回転防止機構の構成を例示する図である。 固定時における回転防止部材及び固定部材の構成を例示する図である。 固定部材及び調整部材の構成を例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、実施形態に係る印刷システム100の概略構成を例示する図である。
図1に示す様に、印刷システム100は、給紙装置110、前処理液塗布装置120、第1インクジェットプリンタ130、反転装置140、第2インクジェットプリンタ150、後乾燥装置160、巻取装置170を有する。
給紙装置110は、ロール状に巻き回された長尺の連続紙等の記録媒体10を、後段に設けられている前処理液塗布装置120に供給する。
前処理液塗布装置120は、記録媒体前処理装置の一例であり、後段の第1インクジェットプリンタ130等で記録媒体10に吐出されるインクジェットインクの滲みや裏写りを抑えるために、記録媒体10の表面に前処理液を塗布する。また、前処理液塗布装置120は、記録媒体10に塗布された前処理液を加熱して乾燥させた後、後段の第1インクジェットプリンタ130に記録媒体10を排出する。
第1インクジェットプリンタ130は、前処理液塗布装置120において前処理液が塗布された記録媒体10の第1面(表面)に、画像データに基づいてインク滴を吐出して所望の画像を形成する。
反転装置140は、記録媒体10の表裏を反転させ、反転させた記録媒体10を後段の第2インクジェットプリンタ150に搬送する。また、反転装置140は、乾燥手段として不図示のドライヤを有し、第1インクジェットプリンタ130により形成された記録媒体10の表側の画像を乾燥させる。
第2インクジェットプリンタ150は、反転装置140で表裏が反転された記録媒体10の第2面(反転前の裏面)に、画像データに基づいてインク滴を吐出して所望の画像を形成する。
後乾燥装置160は、乾燥手段としてドライヤを有し、記録媒体10の両面に形成された画像をドライヤからの熱風で乾燥させる。
巻取装置170は、片面又は両面に画像が形成され、後乾燥装置160にて画像形成面のインクが乾燥された記録媒体10を巻取って回収する。
図2は、実施形態に係る前処理液塗布装置120の概略構成を例示する図である。
図2に示す様に、前処理液塗布装置120は、エアループユニット20、前処理液塗布ユニット30、前処理液供給ユニット40、加熱ユニット50、ダンサーユニット80を有する。
エアループユニット20は、回転自在に支持されたガイドローラ21、記録媒体10を狭持して搬送するフィードイン(FI)ローラ22、FIニップローラ23を有する。
エアループユニット20では、ガイドローラ21、回転駆動するFIローラ22、従動回転するFIニップローラ23が給紙装置110から供給される記録媒体10を搬送し、エアループユニット20内に記録媒体10を引き込む。このとき、不図示の光学センサにより、記録媒体10の弛み量が一定となるエアループALが形成される様に、FIローラ22の回転が制御される。エアループALを通過した記録媒体10は、不図示のテンションシャフトにより搬送安定化のための張力が付加され、前処理液塗布ユニット30に搬送される。
前処理液塗布ユニット30は、回転駆動するインフィードローラ31、インフィードローラ31との間で記録媒体10を挟持搬送するフィードニップローラ32、裏面塗布ユニット33、表面塗布ユニット34、回転駆動するアウトフィードローラ35、アウトフィードローラ35との間で記録媒体10を挟持搬送するフィードニップローラ36を有する。
裏面塗布ユニット33は、スクイーズローラ37、塗布ローラ38、加圧ローラ39を有する。裏面塗布ユニット33に搬送される記録媒体10は、スクイーズローラ37により前処理液が供給される塗布ローラ38と加圧ローラ39との間で挟持搬送される際に、塗布ローラ38により第2面(裏面)側に前処理液が塗布される。裏面塗布ユニット33を通過した記録媒体10は、表面塗布ユニット34に搬送される。
表面塗布ユニット34は、スクイーズローラ47、塗布ローラ48、加圧ローラ49を有し、記録媒体10の第1面(表面)側に前処理液を塗布する。表面塗布ユニット34を通過した記録媒体10は、アウトフィードローラ35とフィードニップローラ36により、加熱ユニット50に搬送される。
なお、裏面塗布ユニット33及び表面塗布ユニット34は、選択的に作動する様に制御され、記録媒体10は、第1面(表面)及び第2面(裏面)のいずれか一方又は両面に前処理液が塗布される。
前処理液供給ユニット40は、前処理液を貯留し、裏面塗布ユニット33及び表面塗布ユニット34に前処理液を適宜供給する。
加熱ユニット50は、記録媒体加熱装置の一例であり、記録媒体10を加熱し、記録媒体に塗布された前処理液を乾燥させる。加熱ユニット50は、記録媒体10の搬送方向の上流から、第1段裏面加熱ローラ521、第1段表面加熱ローラ511、第2段裏面加熱ローラ522、第2段表面加熱ローラ512、第3段裏面加熱ローラ523、第3段表面加熱ローラ513を有する。
各加熱ローラは、互いに離間して千鳥配列されている。言い換えると、裏面加熱ローラ521,522,523それぞれの回転中心を結ぶ線と、表面加熱ローラ511,512,513それぞれの回転中心を結ぶ線とが、平行且つ離間する様に配置されている。また、表面加熱ローラと裏面加熱ローラとが記録媒体の搬送方向において交互に配列されている。
各加熱ローラは、例えばヒータランプ等のヒータ71−76をそれぞれ内蔵する。また、各加熱ローラは、例えばヒートパイプを内蔵してもよい。ヒートパイプにより、各加熱ローラの長手方向に熱が効率良く伝達されてローラ表面の温度が均一化され、記録媒体10への効率的な熱供給が可能になる。
各加熱ローラの表面は、フッ素樹脂等、非粘着性の膜でコーティングされている。この様なコーティングによって、加熱ローラ表面へのインク等の付着が抑制され、加熱ローラ表面の付着物による記録媒体10への熱伝達効率の低下が抑制される。
なお、加熱ローラの数は、上述のように表面加熱用と裏面加熱用の3段の計6個に限られるものではなく、例えば、2段の計4個、4段の計8個、5段の計10個或いはそれ以上であっても良い。
記録媒体10は、各加熱ローラに順に千鳥掛け状に掛け渡された状態で搬送される。各加熱ローラは、搬送される記録媒体10を加熱し、記録媒体10に塗布されている前処理液を乾燥させる。
表面に塗布された前処理液が乾燥した記録媒体10は、回転駆動するフィードローラ59及びフィードニップローラ60に挟持され、ダンサーユニット80に搬送される。
ダンサーユニット80は、2つのガイドローラ81、82、可動フレーム84、可動フレーム84の位置を検出する不図示の位置検出手段、可動フレーム84に回転自在に取り付けられた2つのダンサーローラ85,86を有する。可動フレーム84は、下部に錘83が設けられ、ダンサーローラ85,86と共に矢印A方向に移動可能に設けられている。記録媒体10は、2つのガイドローラ81、82及び2つのダンサーローラ85,86にW字状に掛け渡される。
ダンサーユニット80は、不図示の位置検出手段の出力に基づいて、フィードローラ59の搬送量を制御して、可動フレーム84の上下方向の位置を調整する。可動フレーム84の位置が調整されることで、前処理液塗布装置120と後段の第1インクジェットプリンタ130との間の記録媒体10のバッファが確保される。
加熱ユニット50によって加熱された記録媒体10は、ダンサーユニット80にて冷却された後に、後段の第1インクジェットプリンタ130に搬送される。
次に、加熱ユニット50について図面に基づいて説明する。
図3は、実施形態に係る加熱ユニット50を例示する図であり、図4は、本体フレーム502が外された加熱ユニット50を例示する図である。なお、以下に示す図面において、X方向は加熱ユニット50の幅方向、Y方向は加熱ユニット50の奥行き方向、Z方向は加熱ユニット50の高さ方向を示す。
図3に示す様に、加熱ユニット50は、開閉手段501、第1加熱フレーム510、第2加熱フレーム520を有する。なお、以下において、第1加熱フレーム510側を上、第2加熱フレーム520側を下として説明する。
第1加熱フレーム510は、第1加熱手段の一例であり、第1段表面加熱ローラ511、第2段表面加熱ローラ512、第3段表面加熱ローラ513を有し、記録媒体10を第1面(表面)から加熱する。第2加熱フレーム520は、第2加熱手段の一例であり、第1段裏面加熱ローラ521、第2段裏面加熱ローラ522、第3段裏面加熱ローラ523を有し、記録媒体10を第2面(裏面)から加熱する。第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、それぞれ開閉手段501によりZ方向において上下に移動可能に設けられている。
図3及び図4に示す様に、開閉手段501は、本体フレーム502、ハンドル503,504、タイミングベルト571,572,573,574を有し、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520をそれぞれ上下に移動して開閉させる。
図4に示す様に、タイミングベルト571は、上側のプーリ531と下側のプーリ541に掛け渡されて回転可能に設けられている。同様に、タイミングベルト572はプーリ532,542、タイミングベルト573はプーリ533,543、タイミングベルト574はプーリ534と下側の不図示のプーリに掛け渡されてそれぞれ回転可能に設けられている。
タイミングベルト571の上側のプーリ531及びタイミングベルト572の上側のプーリ532は、図4には不図示の本体フレーム502に回転可能に設けられている第1同期シャフト575に固定されている。第1同期シャフト575にプーリ531,532が固定されていることで、タイミングベルト571及びタイミングベルト572は同期して回転し、同じタイミングで同じ量だけ回転する。
また、タイミングベルト573の上側のプーリ533及びタイミングベルト574の上側のプーリ534は、図4には不図示の本体フレーム502に回転可能に設けられている第2同期シャフト576に固定されている。第2同期シャフト576にプーリ533,534が固定されていることで、タイミングベルト573及びタイミングベルト574は同期して回転し、同じタイミングで同じ量だけ回転動作する。
第1同期シャフト575及び第2同期シャフト576は、それぞれ同じ側の端部にギア577,578が固定して設けられている。ギア577,578には、同期タイミングベルト579が掛け渡され、同期タイミングベルト579により第1同期シャフト575及び第2同期シャフト576は同期して回転する。
この様に、第1同期シャフト575、第2同期シャフト576及び同期タイミングベルト579により、タイミングベルト571,572,573,574は全て同期して回転する様に設けられている。したがって、タイミングベルト571,572,573,574の何れか1つが回転すると、他の3つも同様に回転する。
ここで、タイミングベルト571,572,573,574は、それぞれ2つのプーリに掛け渡されており、Z方向に延びる2つの張架部がX方向に対向する様に形成されている。この様な構成において、タイミングベルト571,572,573,574の2つの張架部のうち一方側の第1張架部には、第1加熱フレーム510及びハンドル503,504が、固定部551,552,553等により固定されている。また、タイミングベルト571,572,573,574の2つの張架部のうち他方側の第2張架部には、第2加熱フレーム520が固定部561,562,563等により固定されている。
次に、加熱ユニット50における第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520の開閉動作について説明する。
図5は、加熱ユニット50の正面からの概略図であり、図5(a)は第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520の閉状態、図5(b)は第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520の開状態を例示している。
第1加熱フレーム510は、図5に示す様に、タイミングベルト572の第1張架部572a及びタイミングベルト573の第1張架部573aに固定されている。同様に、第1加熱フレーム510は、図5には不図示のタイミングベルト571及びタイミングベルト574の第1張架部に固定されている。
また、第2加熱フレーム520は、タイミングベルト572の第1張架部572aに対向する第2張架部572b及びタイミングベルト573の第1張架部573aに対向する第2張架部573bに固定されている。同様に、第2加熱フレーム520は、図5には不図示のタイミングベルト571及びタイミングベルト574の第1張架部に対向する第2張架部に固定されている。
この様な構成において、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、一方の加熱フレームの上下への移動に同期して他方の加熱フレームも上下に移動することで開閉する。
第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、図5(a)に示す閉状態から、例えば第2加熱フレーム520が下方に押し下げられると、図5(b)に示す開状態になる。第2加熱フレーム520が下方に押し下げられると、図5(b)に示す様に、タイミングベルト572,573が、同期タイミングベルト579により同期された状態で図5(b)に示す矢印方向に回転する。この様にタイミングベルト572,573が回転すると、第1張架部572a,573aに固定されている第1加熱フレーム510が上方に移動して開状態になる。
開状態から第2加熱フレーム520が上方に持ち上げられると、タイミングベルト572,573が図5(b)に示す矢印とは逆方向に回転し、第1加熱フレーム510が下方に移動して図5(a)に示す閉状態になる。
この様に、加熱ユニット50では、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520の一方の上下移動に伴って、他方が反対方向に上下に移動することで開閉する。したがって、例えば記録媒体10の装填時、記録媒体10のジャム時等には、図6に示す様に、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を開けて記録媒体10の装填やメンテナンス等を容易に行うことが可能になっている。
開状態での記録媒体10の装填、メンテナンス後には、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を閉じれば、記録媒体10が表面加熱ローラ511,512,513及び裏面加熱ローラ521,522,523に掛け渡されて動作可能な状態になる。
次に、第1加熱フレーム510と第2加熱フレーム520とを閉じた状態で固定する加熱フレーム固定機構について説明する。
図7は、実施形態における加熱フレーム固定機構の概略構成を例示する図であり、加熱ユニット50の第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を除いた構成を示している。
図7に示す様に、本体フレーム502は、軸方向が記録媒体10の搬送方向に略直交して回転可能に設けられ、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が閉じた状態で当接することで位置決めされる位置決めシャフト580,581を有する。記録媒体10の搬送方向において、位置決めシャフト580は上流側、位置決めシャフト581は下流側に設けられている。
位置決めシャフト580の一端にはハンドル504が固定して設けられており、ハンドル504が操作されることで回転する。また、位置決めシャフト581の一端にはハンドル503が固定して設けられており、ハンドル503が操作されることで回転する。
位置決めシャフト580,581は、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を閉じた状態で固定する固定部材が両端部に固定して設けられている。位置決めシャフト580には、ハンドル504側の端部に固定部材583、ハンドル504とは反対側の端部に固定部材584が設けられている。また、位置決めシャフト581には、ハンドル503側の端部に固定部材582、ハンドル503とは反対側の端部に固定部材585が設けられている。
固定部材582,583,584,585は、それぞれ位置決めシャフト580,581に固定して設けられており、ハンドル503,504の操作に伴って回転する位置決めシャフト580,581と共に回転する。
図8は、固定部材582により第1加熱フレーム510と第2加熱フレーム520とが固定された状態を例示する図である。
第1加熱フレーム510は、位置決めシャフト581に対向する位置に位置決め部材515を有する。また、第2加熱フレーム520は、位置決めシャフト581に対向する位置に位置決め部材525を有する。第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、閉じた状態で位置決め部材515,525が位置決めシャフト581に当接した状態で固定されることで位置決めされる。
また、第1加熱フレーム510は、側面から位置決めシャフト581と平行に突出し、位置決めシャフト581の上方に固定して設けられた固定軸516を有する。第2加熱フレーム520は、側面から位置決めシャフト581と平行に突出し、位置決めシャフト581の下方に固定して設けられた固定軸526を有する。
固定部材582は、挿入孔582aに挿入される位置決めシャフト581に固定され、図8には不図示のハンドル503が操作されて回転する位置決めシャフト581と共に図中矢印方向に回転する。第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、閉じた状態で固定部材582が回転して固定軸516,526の両方と嵌合することで、位置決めされた状態で固定される。
固定部材582は、一端側に第1加熱フレーム510の固定軸516と嵌合する第1溝部582b、他端側に第2加熱フレーム520の固定軸526と嵌合する第2溝部582cを有する。固定部材582は、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が閉じて位置決めされた状態で、位置決めシャフト581と共に回転し、第1溝部582bが固定軸516に、第2溝部582cが固定軸526にそれぞれ嵌合する。
第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、固定部材582が第1加熱フレーム510の固定軸516及び第2加熱フレーム520の固定軸526の両方と嵌合することで、閉じて位置決めされた状態で固定される。
また、図9に示す様に、ハンドル503が矢印方向に回されると、固定部材582が位置決めシャフト581と共に回転して固定軸516,526から外れ、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520の固定状態が解除される。
固定部材582が第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を固定する構成について説明したが、図7に示す様に、固定部材583,584,585も同様の構成で第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を固定する。
第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、記録媒体10の幅方向において一端側の固定部材582,583及び他端側の固定部材584,585により両端で固定される。また、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、記録媒体10の搬送方向において上流側の固定部材583,584及び下流側の固定部材582,583により固定される。
この様に、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520は、記録媒体10の搬送方向において上流側及び下流側で、それぞれ記録媒体10の幅方向両端部で固定され、搬送される記録媒体10の張力等により変位することがない。したがって、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が有する複数の加熱ローラは、使用中に変位することなく設定した位置に保たれ、記録媒体10の全体を均一に加熱できる。
ここで、加熱フレームが開けられた状態で固定部材が回転すると、加熱フレームが閉じられる時に加熱フレームと固定部材とが衝突し、何れか一方又は両方共に破損する場合がある。そこで、加熱ユニット50には、加熱フレームが開けられた状態で固定部材の回転を防止する回転防止部材が設けられている。
図10は、固定部材582の回転防止機構の構成を例示する図である。
加熱ユニット50には、固定部材582の回動範囲内に、回転防止部材587が設けられている。回転防止部材587は、本体フレーム502に取り付けられる支軸が挿入される支軸孔587aを中心に矢印方向に回転可能に設けられ、第1加熱フレーム510に向かう上方に不図示の付勢手段により付勢されている。回転防止部材587は、本体部587bからX方向に突出する回転防止部587cを有する。
固定部材582は、第1溝部582bと挿入孔582aとの間に、第1溝部582bと同じ側に開口が形成されている第3溝部582d、第1溝部582bと第3溝部582dとの間に形成される突起部582eを有する。
図10は、固定解除された第1加熱フレーム510と第2加熱フレーム520とが開けられている状態であり、回転防止部材587は、この状態において回転防止部587cが固定部材582の突起部582eに対向する様に設けられている。
この様な構成により、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が開けられている状態では、突起部582eが回転防止部587cに突き当たるため、固定部材582は回転することができない。したがって、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が閉じられる時に固定部材582と衝突し、第1加熱フレーム510、第2加熱フレーム520、それぞれが有する加熱ローラ等が損傷することがない。
また、図10に示す状態から第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が開じられると、図11に示す様に、第1加熱フレーム510の固定軸516が回転防止部材587を押し下げる。回転防止部材587が固定軸516により押し下げられると、回転防止部材587の回転防止部587cは、回転する固定部材582の第3溝部582dに嵌り、固定部材582の回転を妨げない。したがって、固定部材582は、加熱フレームが閉じられた状態で図中矢印方向に回転し、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520を固定できる。
なお、第1加熱フレーム510と第2加熱フレーム520とが開けられた状態で、固定部材583,584,585の回転を防止するために、各固定部材の回動範囲内に上記した構成と同様の回転防止部材が設けられてもよい。
また、固定部材582は、図12に示す様に、第1溝部582bの開口の大きさを調整する調整部材591を有する。
調整部材591は、固定部材582の第1溝部582bに沿って屈曲する平板状部材であり、2つのネジ592,593により固定部材582に固定されている。また、調整部材591は、固定部材582に設けられている不図示のピン孔に重なる位置に、開口調整孔591aを有する。固定部材582のピン孔及び調整部材591の開口調整孔591aには、偏芯ピン594が挿入される。偏芯ピン594が矢印方向に回転されると、調整部材591がZ方向に上下に移動し、第1溝部582bのZ方向における開口の大きさが変化する。
例えばタイミングベルト571,572,573,574が経時で伸縮し、第1加熱フレーム510及び第2加熱フレーム520が変位して固定部材582が固定軸516等に嵌らなくなる場合がある。この様な場合であっても、偏芯ピン594を回転させて調整部材591を移動させて第1溝部582bの開口の大きさを調整することで、固定部材582により加熱フレームを固定することが可能になる。
なお、調整部材591は、第2溝部582cの開口の大きさを調整出来る様に、第2溝部582cに合う様に設けられてもよい。また、調整部材591は、第1溝部582b及び第2溝部582cの両方にそれぞれ設けられてもよい。さらに、固定部材583,584,585に、同様な構成の調整部材が設けられてもよい。
以上で説明した様に、本実施形態に係る加熱ユニット50によれば、ハンドル503,504を回転させるだけで、開閉可能に設けられた第1加熱フレーム510と第2加熱フレーム520とを閉じた状態で容易に固定できる。
以上、実施形態に係る記録媒体加熱装置、記録媒体前処理装置及び印刷システムについて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
10 記録媒体
50 加熱ユニット(記録媒体加熱装置)
100 印刷システム
120 前処理液塗布装置(記録媒体前処理装置)
501 開閉手段
510 第1加熱フレーム(第1加熱手段)
516,526 固定軸
520 第2加熱フレーム(第2加熱手段)
580,581 位置決めシャフト
582,583,584,585 固定部材
582b 第1溝部
582c 第2溝部
582d 第3溝部
582e 突起部
587 ストッパ(回転防止部材)
588 調整部材
特開平10−202839号公報

Claims (7)

  1. 搬送される記録媒体を一方の面側から加熱する第1加熱手段と、
    前記記録媒体を他方の面側から加熱する第2加熱手段と、
    前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とを開閉可能に保持する開閉手段と、
    回転可能に設けられ、前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とが閉じられた状態で前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段に当接する位置決めシャフトと、
    前記位置決めシャフトに設けられ、前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とが閉じられた状態で、前記位置決めシャフトと共に回転して前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段にそれぞれ設けられている固定軸と嵌合する固定部材とを有する
    ことを特徴とする記録媒体加熱装置。
  2. 前記固定部材は、一端に前記第1加熱手段に設けられている固定軸と嵌合する第1溝部と、他端に前記第1溝部とは反対側に開口が形成されて前記第2加熱手段に設けられている固定軸と嵌合する第2溝部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録媒体加熱装置。
  3. 前記固定部材は、前記第1溝部と前記位置決めシャフトが挿入される挿入孔との間に、前記第1溝部と同じ側に開口が形成された第3溝部と、前記第1溝部と前記第2溝部との間に形成される突起部とを有し、
    回転可能に設けられて前記第1加熱手段に向かって付勢され、前記第1加熱手段と前記第2加熱手段とが閉じられた状態では、前記第1加熱手段に設けられている固定軸に押圧されて回転して前記固定部材が回転した時に前記第3溝部に嵌り、開けられた状態では、前記固定部材が回転した時に前記突起部に突き当たる回転防止部材を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録媒体加熱装置。
  4. 前記固定部材は、前記第1溝部の開口の大きさを調整する第1調整部材及び前記第2溝部の開口の大きさを調整する第2調整部材のうち少なくとも一方を有する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の記録媒体加熱装置。
  5. 前記位置決めシャフトは、軸方向が前記記録媒体の搬送方向に略直交し、前記記録媒体の搬送方向において異なる位置に複数設けられ、
    前記固定部材は、前記複数の位置決めシャフトそれぞれの両端部に設けられる
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の記録媒体加熱装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の記録媒体加熱装置と、
    前記記録媒体加熱装置の前段に設けられ、前記記録媒体に処理液を塗布する塗布装置と
    を有することを特徴とする記録媒体前処理装置。
  7. 請求項6に記載の記録媒体前処理装置と、
    前記記録媒体前処理装置の後段に設けられ、前記記録媒体に画像を印刷する印刷装置と
    を有することを特徴とする印刷システム。
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