JP6124776B2 - コールドトラップ - Google Patents

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Description

本発明は、コールドトラップに関する。
コールドトラップには、真空容器と真空ポンプとの間に配設されるインライン型と呼ばれる形式がある。真空容器の排気口と真空ポンプの吸気口とをつなぐ排気流路にコールドパネルが配置される。真空ポンプは例えばターボ分子ポンプである。インライン型のコールドトラップがターボ分子ポンプとともに使用される場合、コールドトラップは主として水蒸気を排気するために使用される。
特開2009−262083号公報
コールドトラップの排気速度を高くするための1つの方法は、コールドパネルの面積を広くすることである。しかし、その場合、排気流路の一部がコールドパネルに占められるため、排気流路の断面積は狭くなり、従って排気流路のコンダクタンスが小さくなる。これは特に、バッフルや穴あき板のような平面的なコールドパネルを有する薄型のコールドトラップにおいて顕著である。排気流路のコンダクタンスが小さくなると、下流の真空ポンプ(例えばターボ分子ポンプ)の排気速度は低下する。すなわち、インライン型のコールドトラップを有する典型的な真空排気システムにおいては、コールドトラップの排気速度と真空ポンプの排気速度とがトレードオフの関係にある。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、排気流路のコンダクタンスの低下を抑えつつ、コールドトラップの排気速度を高くすることにある。
本発明のある態様によると、真空容器と該真空容器のための真空ポンプとの間に配設されるコールドトラップが提供される。コールドトラップは、コールドパネルと、前記真空容器の排気口から前記真空ポンプの吸気口への排気流路において前記コールドパネルを囲むコールドパネル容器と、を備える。前記コールドパネルは、前記コールドパネル容器の外に拡張部分を備える。前記拡張部分は、前記真空容器の中に配置される。
本発明のある態様によると、真空容器と該真空容器のための真空ポンプとの間に配設されるコールドトラップが提供される。コールドトラップは、前記真空容器の排気口から前記真空ポンプの吸気口への排気流路に配置されるコールドパネル基部を備えるコールドパネルと、前記排気流路を前記真空容器の排気口に接続するための入口部を備えるコールドパネル容器と、を備える。前記コールドパネル基部は、前記入口部を越えて前記コールドパネル容器の外へと延びる延長部分を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、排気流路のコンダクタンスの低下を抑えつつ、コールドトラップの排気速度を高くすることができる。
本発明のある実施形態に係る真空排気システムを概略的に示す断面図である。 本発明のある実施形態に係るコールドトラップを概略的に示す斜視図である。 本発明のある実施形態に係るコールドトラップの一部を概略的に示す組立図である。 本発明のある他の実施形態に係る真空排気システムを概略的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
図1は、本発明のある実施形態に係る真空排気システム1を概略的に示す断面図である。図2は、本発明のある実施形態に係るコールドトラップ10を概略的に示す斜視図である。図3は、本発明のある実施形態に係るコールドトラップ10の一部を概略的に示す組立図である。
図1に示されるように、真空排気システム1は、コールドトラップ10と、排気対象容積(例えば真空処理装置の真空容器12)を排気するための主真空ポンプ(例えばターボ分子ポンプ14)とを備える。主真空ポンプは高真空領域まで排気するための高真空ポンプである。主真空ポンプはコールドトラップ10の後段に設けられている。なお主真空ポンプはディフュージョンポンプであってもよい。
真空排気システム1は、主真空ポンプに加えて、真空容器12の粗引きをするための補助ポンプ16を備える。補助ポンプ16は、主真空ポンプの後段に設けられている。補助ポンプ16は例えばドライポンプである。
ターボ分子ポンプ14は、排気流路18を介して真空容器12に接続されている。コールドトラップ10は、真空容器12とターボ分子ポンプ14との間に配置されている。コールドトラップ10はいわゆるインライン型のコールドトラップである。コールドトラップ10は、例えば、ターボ分子ポンプ14の鉛直方向上方に配置されている。
排気流路18は、真空容器12からターボ分子ポンプ14へと気体を流すための空間である。よって、排気流路18は、真空容器12側の入口開口20と、ターボ分子ポンプ14側の出口開口22とを有する。排気されるべき気体は、真空容器12から入口開口20を通じて排気流路18に進入し、出口開口22を経てターボ分子ポンプ14へと流れる。
真空排気システム1は、コールドトラップ10とターボ分子ポンプ14の吸気口31との間にゲートバルブ19を備える。ゲートバルブ19は、出口開口22の下方にてコールドトラップ10に隣接している。ゲートバルブ19を開くことによりターボ分子ポンプ14を真空容器12に接続し、ゲートバルブ19を閉じることによりターボ分子ポンプ14を真空容器12から遮断することができる。例えば、コールドトラップ10を再生する際には通常ゲートバルブ19は閉じられる。
コールドトラップ10は、コールドパネル24と、コールドパネル24の一部分を囲むコールドパネル容器26と、コールドパネル24を冷却するための冷凍機28と、を備える。コールドパネル容器26に囲まれるコールドパネル24の一部分は、真空容器12の排気口30からターボ分子ポンプ14の吸気口31への排気流路18に配置される。コールドパネル容器26は、真空容器12の排気口30をゲートバルブ19に接続するよう構成されている。
コールドパネル24は、その表面に気体を凝縮により捕捉するよう構成されている。コールドパネル24は全体が排気流路18または真空容器12に露出されており、冷凍機28により冷却されることにより排気流路18または真空容器12の気体の一部を表面に凍結して捕捉する。
コールドパネル24は、コールドパネル基部32と拡張パネル34とを備える。コールドパネル基部32は、排気流路18の中心軸を囲むように筒型に形成されている。拡張パネル34は、コールドパネル容器26の入口部の外に配設されているコールドパネル24の拡張部分であり、従って、拡張パネル34は真空容器12の中に配置されている。拡張パネル34及びコールドパネル基部32をそれぞれ、上部パネル及び下部パネルと呼ぶこともできる。
コールドパネル基部32は、コールドパネル24の筒型部分であり、例えば円筒形状を有する。コールドパネル基部32は、入口開口20から出口開口22へと延在する。このようにして、コールドパネル24は、排気流路18における流れ方向(すなわち、軸方向)に平行に延びるコールドパネル表面を有する。こうした筒型形状は中心部が開放されているので、排気流路18のコンダクタンスに与える影響が顕著に少ない。また、径方向に広がる平面的なコールドパネルに比べて、筒型形状は軸方向に長いため、表面積が大きくなる。よって、筒型のパネル形状は、排気速度を高くすることに役立つ。
コールドパネル基部32は、コールドパネル容器26の入口部を越えてコールドパネル容器26の外へと延びる延長部分33を備える。延長部分33は、真空容器12の排気口30を通じて真空容器12の中へと延びている。延長部分33は、コールドパネル基部32と一体に形成されており、従って、コールドパネル基部32と同様の筒型形状(例えば円筒形状)を有する。
拡張パネル34は、コールドトラップ10を真空容器12に取り付けた状態において、真空容器12の排気口30を囲む真空容器12の壁部15に沿って排気口30から外向きに延びている。拡張パネル34は、コールドパネル基部32の外側に設けられている。拡張パネル34は、コールドパネル容器26の外にてコールドパネル基部32の延長部分33から垂直に延びている。拡張パネル34は真空容器12の壁部15の近傍に配置されているので、真空容器12内の既存の構成要素との干渉を避けやすい。
拡張パネル34には、排気流路18に相当する場所に開口部35が形成されている。拡張パネル34は、コールドパネル基部32の延長部分33の上端が開口部35の外周に沿うように、延長部分33に取り付けられている。開口部35は、図2に示されるように拡張パネル34に形成された貫通孔であってもよい。あるいは、図3に示されるように、開口部35を形成する拡張パネル34の外周の一部分が欠落していてもよい。
図示されるように、大面積の拡張パネル34が真空容器12の中に展開されている。拡張パネル34の真空容器12側(すなわち、壁部15と反対側)の表面積は、コールドパネル基部32の内側の表面積より大きくてもよい。このようにすれば、コールドパネル24がコールドパネル基部32のみからなる場合に比べて、本実施形態は2倍以上のコールドパネル面積を得ることができる。
拡張パネル34の平面形状は、拡張パネル34の外縁における設計上の冷却温度が規定の上限温度(例えば130K)以下となるように、及び/または、拡張パネル34のたわみによって拡張パネル34の外縁が真空容器12の壁部15に接触しないように、定められてもよい。
なお、図2においては、本実施形態に係るコールドトラップ10の構造の理解を促進するために、拡張パネル34を半透明で示す。実際には、拡張パネル34は例えば金属板であり、不透明である。
コールドパネル容器26は、排気流路18を真空容器12の排気口30に接続するための入口部と、排気流路18をターボ分子ポンプ14の吸気口31に接続するための出口部と、を備える。出口部は、ゲートバルブ19に排気流路18を接続する。このように、ゲートバルブ19をターボ分子ポンプ14とコールドトラップ10との間に配置することにより、コールドトラップ10の再生中に生じる液化物(例えば水)のターボ分子ポンプ14への浸入をゲートバルブ19により遮断することができる。
コールドパネル容器26の入口部は、コールドパネル容器26を真空容器12(または入口側でコールドトラップ10に隣接する第1要素)に取り付けるための入口フランジ36を備える。コールドパネル容器26の出口部は、コールドパネル容器26をコールドトラップ10に出口側で隣接する第2要素(すなわちゲートバルブ19)に取り付けるための出口フランジ38を備える。入口フランジ36及び出口フランジ38はそれぞれ真空フランジである。入口フランジ36と出口フランジ38とは同径である。入口フランジ36及び出口フランジ38はそれぞれ、排気流路18の中心軸と同軸に配設されている。
また、コールドパネル容器26は胴体部分40を備える。胴体部分40は排気流路18を囲む導管である。胴体部分40はその延在方向に一定の径を有する。胴体部分40の内面との間に径方向に隙間を有してコールドパネル基部32が配置されている。コールドパネル基部32は、胴体部分40に沿って出口フランジ38の近傍まで延びている。コールドパネル基部32の延長部分33は入口フランジ36の内周面との間に径方向に隙間を有して配置されている。このようにして、コールドパネル24を内筒としコールドパネル容器26を外筒とする二重の筒構造が構成されている。
出口フランジ38は、胴体部分40の延在方向(図1においては上下方向)に入口フランジ36から間隔を有して配設されている。つまり、入口フランジ36と出口フランジ38とは軸方向に離れており、胴体部分40によって2つのフランジが互いに接続されている。入口フランジ36に入口開口20が形成され、出口フランジ38に出口開口22が形成されている。入口フランジ36は、真空容器12の排気口フランジ13に取り付けられ、出口フランジ38は、ゲートバルブ19のフランジ(図示せず)に取り付けられる。
なお、コールドトラップ10に真空容器12を直に取り付けることに代えて、コールドトラップ10と真空容器12との間に別の要素(例えばゲートバルブ19)が設けられていてもよい。この場合、入口フランジ36は、コールドトラップに隣接する当該要素に取り付けられる。また、ゲートバルブ19のような別の要素を介してコールドトラップ10にターボ分子ポンプ14を取り付けることに代えて、コールドトラップ10がターボ分子ポンプ14に直に取り付けられていてもよい。この場合、出口フランジ38はターボ分子ポンプ14の吸気口フランジに取り付けられる。
胴体部分40は、冷凍機28を収容するための冷凍機ハウジング42を、入口フランジ36と出口フランジ38との間に備える。冷凍機ハウジング42はコールドパネル容器26の一部を構成する。胴体部分40の側面には、コールドパネル24を冷凍機28に連結するための側面開口が形成されており、側面開口の外周部から径方向外側に向けて、冷凍機28の少なくとも一部を囲む冷凍機ハウジング42が延びている。冷凍機ハウジング42の末端には冷凍機取付フランジ44が形成されており、冷凍機取付フランジ44に冷凍機28が取り付けられている。
コールドパネル24は、断面L字状の支持部材46を介して冷凍機28の冷却ステージ29に取り付けられている。支持部材46の一方側の表面にコールドパネル基部32及び拡張パネル34がそれぞれ取り付けられており、支持部材46の他方側の表面に冷却ステージ29が取り付けられている。支持部材46は、コールドパネル基部32に拡張パネル34を構造的に支持するとともに、冷凍機28の冷却ステージ29とコールドパネル24とを熱的に接続する。このようにして、支持部材46はコールドパネル24の一部を構成する。なお、コールドパネル24は、冷却ステージ29に直接取り付けられていてもよい。冷凍機28は例えば、ギフォード・マクマホン式冷凍機(いわゆるGM冷凍機)である。また冷凍機28は単段式の冷凍機である。
コールドパネル24とコールドパネル容器26との間には径方向に隙間48が形成されており、支持部材46は、この隙間48に配設されている。図3に示されるように、支持部材46は、コールドパネル基部32と胴体部分40の冷凍機28側の部分との間において胴体部分40に沿って軸方向に延びる平板部分50と、この平板部分の上端に形成されている径方向外向きの折り曲げ部52と、を備える。平板部分50は真空容器12の排気口30を通じて真空容器12の中へと延びており、従って折り曲げ部52は真空容器12の中にある。支持部材46は、胴体部分40とは非接触である。図2及び図3に示されるように、コールドパネル基部32の支持部材46との取付面は平坦に形成されていてもよい。
拡張パネル34は、複数の部材によって支持されていてもよい。例えば、図3に示されるように、上述の支持部材46に加えて、第2の支持部材47が設けられていてもよい。第2の支持部材47は、支持部材46の平板部分50の一方の縁からコールドパネル基部32側へと垂直に設けられている。また、コールドパネル基部32はその上端に拡張パネル取付部54を備えてもよい。拡張パネル取付部54は、コールドパネル基部32の上端から径方向外向きに形成されている突出部である。
図示されるように、拡張パネル34と支持部材46、47とは適切な締結部材を用いて固定される。同様に、拡張パネル34と拡張パネル取付部54とは適切な締結部材を用いて固定される。
支持部材46、47及び拡張パネル取付部54はコールドパネル基部32の外側に配置されている。よって、支持部材46、47及び拡張パネル取付部54は、排気流路18の中に設けられていない。このような構成は、支持部材46、47及び拡張パネル取付部54が排気流路18のコンダクタンスを低下させないという点で有利である。
コールドパネル24は、支持部材46、47と拡張パネル34との間に伝熱層56を備える。同様に、拡張パネル取付部54と拡張パネル34との間に伝熱層56が設けられている。伝熱層56は、支持部材46、47及び拡張パネル34よりも柔軟な材料で形成されている。伝熱層56は、例えば、インジウムで形成されているシート状の部材であってもよい。伝熱層56は、支持部材46、47及び拡張パネル34のいずれか一方よりも柔軟な材料で形成されていてもよい。このような伝熱層は、例えば、支持部材46、47とコールドパネル基部32との間などその他の部材間に設けられていてもよい。こうした伝熱層56を介在させることにより、部材間の熱的接触を改善することができる。
図1に示される真空排気システム1による排気処理においては、ゲートバルブ19を開放しターボ分子ポンプ14を動作させることにより真空容器12を排気して真空度を所望のレベルへと高める。ターボ分子ポンプ14を作動させる前に、粗引き用の補助ポンプ16により真空容器12を排気してもよい。コールドトラップ10は、排気流路18を流れる水蒸気を捕捉可能とする温度(例えば100K)に冷却される。ターボ分子ポンプ14は通常水蒸気の排気速度が比較的小さいが、コールドトラップ10を併用することにより大きな排気速度を実現することができる。
本実施形態によると、コールドトラップ10は真空容器12の中に大面積の拡張パネル34を有する。したがって、真空容器12の排気口30の開口面積に制約されることなく、排気速度が向上されたコールドトラップ10を提供することができる。また、拡張パネル34は真空容器12の排気口30に相当する開口部35を有しており、排気口30は開放されている。具体的には、拡張パネル34はコールドパネル基部32の外側にのみ設けられ、コールドパネル基部32の内側には設けられていない。よって、拡張パネル34を設けたことによる排気流路18の開口面積の減少、すなわち排気流路18のコンダクタンスの低下は実質的に存在しない。
また、コールドパネル基部32の延長部分33の上端は真空容器12の排気口30の近傍に位置し、そこから拡張パネル34が真空容器12の壁部15に沿って径方向外側へと広がっている。この構成もまた、排気流路18のコンダクタンスの低下を抑えるのに役立っている。例えば、コールドパネル基部32の延長部分33が真空容器12の中心部に向けて軸方向に長く延びている場合には、本実施形態に比べて排気流路18のコンダクタンスは低下する。
したがって、本実施形態によると、ターボ分子ポンプ14の排気速度に影響を与えることなく、コールドトラップ10の排気速度を向上することができる。よって、コールドトラップ10により水を高速に排気し、ターボ分子ポンプ14によりその他の気体(例えばアルゴンや窒素など)を高速に排気することができる。このようにして、高い排気能力を有する真空排気システム1を提供することができる。
本書においては、構成要素の位置関係をわかりやすく表すために、「軸方向」、「径方向」との用語を使用することがある。軸方向は排気流路18に沿う方向(または胴体部分40の延在方向)を表し、径方向は軸方向に垂直な方向を表す。便宜上、軸方向に関して真空容器12に相対的に近いことを「上」、相対的に遠いことを「下」と呼ぶことがある。つまり、ターボ分子ポンプ14から相対的に遠いことを「上」、相対的に近いことを「下」と呼ぶことがある。径方向に関しては、排気流路18の中心に近いことを「内」、排気流路18の中心から遠いことを「外」と呼ぶことがある。なお、こうした表現はコールドトラップ10が真空容器12及びターボ分子ポンプ14に取り付けられるときの実際の配置とは関係しない。例えば、コールドトラップ10は出口開口22を鉛直方向に上向きとし入口開口20を鉛直方向に下向きとして真空容器12に取り付けられてもよい。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
図4は、本発明のある他の実施形態に係る真空排気システム1を概略的に示す断面図である。この実施形態においては、拡張パネル34が上述のように真空容器12の壁部15に沿って延びているだけでなく、拡張パネル34は真空容器12のもう1つの壁部17に沿って延びるパネル部分58を備える。これら2つの壁部15、17は互いに隣接し略垂直に交わっている。よって、パネル部分58は拡張パネル34から壁部17に沿って略垂直に折れ曲がって上方へと延びている。このようにすれば、さらに大きい表面積を有するコールドパネル24を提供することができる。また、拡張パネル34のパネル部分58は冷凍機28に近いので、冷却のうえで有利である。
上述の実施形態においては、拡張パネル34は、コールドパネル基部32から径方向外側へと延びている。しかし、ある実施形態においては、コールドトラップ10の排気速度を高めるために、拡張パネル34は、径方向内向きの延出部分を備えてもよい。拡張パネル34の内向き延出部分は、排気流路18の中心部が開放されるように排気流路18の外周部から排気流路18の中心部に向けて延びていてもよい。この延出部分は、拡張パネル34と一体に形成されていてもよいし、別の部材であってもよい。延出部分は、例えば、中心部に開口を有する円形の平板であってもよい。延出部分は、コールドパネル基部32と同軸にコールドパネル基部32の上端に取り付けられていてもよい。
上述の実施形態においては、コールドパネル24は、筒型のコールドパネル基部32と平面的な拡張パネル34とにより構成されているが、本発明はこれに限られず、コールドパネル24は種々の形状が可能である。例えば、更なるコールドパネル(例えば、流れ方向に沿って延びる少なくとも1つの平板パネル)がコールドパネル基部32の中に設けられていてもよい。あるいは、コールドパネル基部32は、バッフルや穴あき板のような平面的なコールドパネルであってもよいし、こうした平面的なコールドパネルを付加的に備えてもよい。拡張パネル34は、リブその他の立体構造を備えてもよい。
1 真空排気システム、 10 コールドトラップ、 12 真空容器、 14 ターボ分子ポンプ、 15 壁部、 18 排気流路、 19 ゲートバルブ、 24 コールドパネル、 26 コールドパネル容器、 30 排気口、 31 吸気口、 32 コールドパネル基部、 33 延長部分、 34 拡張パネル、 46 支持部材。

Claims (10)

  1. 真空容器と該真空容器のための真空ポンプとの間に配設されるコールドトラップであって、
    コールドパネルと、
    前記真空容器の排気口から前記真空ポンプの吸気口への排気流路において前記コールドパネルを囲むコールドパネル容器と、を備え、
    前記コールドパネルは、前記コールドパネル容器の外に拡張部分を備え、前記拡張部分は、前記真空容器の中に配置され
    前記コールドパネルは、前記排気流路の中心軸を囲むよう筒型に形成されているコールドパネル基部を備え、
    前記拡張部分は、前記コールドパネル基部の外側に設けられることを特徴とするコールドトラップ。
  2. 前記拡張部分は、前記コールドトラップを前記真空容器に取り付けた状態において前記真空容器の排気口から該排気口を囲む前記真空容器の壁部に沿って外向きに延びることを特徴とする請求項1に記載のコールドトラップ。
  3. 前記拡張部分は、支持部材を介して前記コールドパネル基部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコールドトラップ。
  4. 前記コールドパネルは、前記支持部材と前記拡張部分との間に伝熱層を備え、前記伝熱層は、前記支持部材及び/または前記拡張部分よりも柔軟な材料で形成されていることを特徴とする請求項に記載のコールドトラップ。
  5. 前記支持部材は、前記コールドパネルと前記コールドパネル容器との隙間に配設されていることを特徴とする請求項または記載のコールドトラップ。
  6. 前記コールドトラップと前記真空ポンプの吸気口との間にゲートバルブが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のコールドトラップ。
  7. 前記真空ポンプは、ターボ分子ポンプであることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のコールドトラップ。
  8. 真空容器と該真空容器のための真空ポンプとの間に配設されるコールドトラップであって、
    前記真空容器の排気口から前記真空ポンプの吸気口への排気流路に配置されるコールドパネル基部を備えるコールドパネルと、
    前記排気流路を前記真空容器の排気口に接続するための入口部を備えるコールドパネル容器と、を備え、
    前記コールドパネル基部は、前記入口部を越えて前記コールドパネル容器の外へと延びる延長部分を備え
    前記コールドパネル基部は、前記排気流路の中心軸を囲むよう筒型に形成されていることを特徴とするコールドトラップ。
  9. 前記コールドパネルは、前記コールドパネル容器の外にて前記延長部分から垂直に延びる拡張部分を備えることを特徴とする請求項に記載のコールドトラップ。
  10. 前記コールドパネルは、前記コールドパネル容器の外に拡張部分を備え、前記拡張部分は、前記真空容器の中に配置され、
    前記拡張部分は、前記コールドパネル基部の外側に設けられることを特徴とする請求項8または9に記載のコールドトラップ。
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