JP6122707B2 - 噛合チェーン駆動装置及び可動体移動装置 - Google Patents

噛合チェーン駆動装置及び可動体移動装置 Download PDF

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Description

本発明は、進退移動可能な噛合チェーンを駆動する噛合チェーン駆動装置及び同装置を用いて昇降テーブル等の可動体を移動させる可動体移動装置に関する。
従来から、進退移動可能な複数対のチェーン部材同士が進行方向への移動に伴い相互に噛み合うことで一体化する一方、その一体化した噛合状態から退行方向への移動に伴い相互に噛み外れることで分岐する噛合チェーンを、その長手方向に沿って進退移動させるために駆動する噛合チェーン駆動装置が知られている。そして、近時では、こうした噛合チェーン駆動装置を用い、同装置における噛合チェーンの進退移動方向に沿って昇降テーブル(可動体)を移動させる噛合チェーン式昇降装置(可動体移動装置)が提案されている(例えば、特許文献1)。
こうした噛合チェーン式昇降装置は、昇降テーブルと噛合チェーン駆動装置とを備え、同噛合チェーン駆動装置における噛合チェーンの進行方向側の端部には昇降テーブルが連結されている。また、噛合チェーン駆動装置は、その長手方向に間隔をおいた複数位置から側方へピンを突設させたチェーン部材と、その周方向に間隔をおいた複数位置にチェーン部材のピンと係合可能な複数のピンが設けられた回転部材とを備え、回転部材の回転に応じてピン同士を順次に係合させることにより、噛合チェーンを駆動している。そして、こうした噛合チェーン駆動装置では、回転部材の回転方向に応じて、対をなすチェーン部材同士を進行方向に移動させて相互に噛み合わせたり、退行方向に移動させて相互に噛み外れさせたりして、噛合チェーンを進退移動させている。
特開2011−144874号公報
ところで、上記の噛合チェーン駆動装置では、回転部材の回転によって、噛合チェーンが駆動されるときに、回転部材のピンと噛合チェーンのピンとが順次に当接して動力伝達可能に係合することで、噛合チェーンが進退移動することを可能としている。
このため、噛合チェーンが駆動されるときには、回転部材のピンと噛合チェーンのピンとが短時間で当接と離間を繰り返すため、こうした回転部材のピンと噛合チェーンのピンとの相互作用によって断続的な振動が発生するという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものである。その目的は、噛合チェーンを進退移動させる際に生じる振動を抑制することができる噛合チェーン駆動装置及び同装置を用いて可動体を安定的に移動させることができる可動体移動装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する噛合チェーン駆動装置は、進退移動可能な少なくとも一対のチェーン部材を有し、対をなすチェーン部材同士が進行方向に移動することで相互に噛み合って一体化する一方、その一体化した噛合状態から前記チェーン部材同士が退行方向に移動することで相互に噛み外れて分岐する噛合チェーンと、前記噛合チェーンの前記チェーン部材同士が相互に噛み合って直棒状に一体化した噛合状態での進退移動方向を回転軸方向として回転し、その周方向の一方側へ向かうに連れて次第に前記回転軸方向の一方側へ向かうように延びる摺動溝が形成された回転部材と、を備え、前記噛合チェーンは、前記回転部材の摺動溝と摺動可能な摺動部を有し、前記回転部材は、同回転部材の回転に応じて前記摺動部を前記摺動溝に沿って摺動させることで前記噛合チェーンを前記回転軸方向に移動可能とし、第1の方向に回転するときには、前記チェーン部材同士を相互に噛み合わせつつ前記噛合チェーンを進行方向に移動させ、前記第1の方向とは反対方向となる第2の方向に回転するときには、前記チェーン部材同士を相互に噛み外れさせつつ前記噛合チェーンを退行方向に移動させる。
上記構成によれば、回転部材が第1の方向に回転すると、摺動溝に沿って摺動部が進行方向側に向かうように摺動することで、対をなすチェーン部材同士が相互に噛み合わされつつ噛合チェーンは進行方向に移動する。また、回転部材が第2の方向に回転すると、摺動溝に沿って摺動部が退行方向側に向かうように摺動することで、対をなすチェーン部材同士が相互に噛み外されつつ噛合チェーンは退行方向に移動する。こうして、噛合チェーンは、回転部材の回転に応じて、摺動部を摺動溝に沿って摺動させることで、回転部材の回転軸方向、すなわち進行方向及び退行方向に移動可能とされる。このため、噛合チェーンを移動させる際に、噛合チェーンと回転部材とが相互に当接と離間を短時間に繰り返すようなことが無い。したがって、噛合チェーンを進退移動させる際に生じる振動を抑制することができる。
上記噛合チェーン駆動装置において、前記回転部材には前記回転軸方向に貫通する貫通孔が形成されると共に、その貫通孔の内周面には前記摺動溝が形成され、前記チェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンが前記貫通孔に挿通された状態で、前記摺動部は前記摺動溝と摺動可能とされることが望ましい。
上記構成によれば、対をなすチェーン部材同士が噛合状態にある噛合チェーンが回転部材の貫通孔に挿通された状態で、同噛合チェーンの摺動部は回転部材の摺動溝に対して回転部材の回転に伴い摺動可能とされる。このため、回転部材の内側に噛合チェーンを配置することが可能となるため、回転部材の回転軸方向と直交する方向において装置を小型化することができる。
上記噛合チェーン駆動装置において、前記摺動溝は、前記回転軸方向において、螺旋状に形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、噛合チェーンは、摺動部を螺旋状に形成された摺動溝に沿って摺動させることで、進行方向及び退行方向に移動可能とされる。ここで、回転部材の回転軸方向における螺旋状の摺動溝の間隔に応じて、回転部材の単位回転数あたりに噛合チェーンが移動する量が変化する。すなわち、摺動溝を螺旋状に形成し、その回転軸方向における間隔を変更することで、回転部材を変速機として機能させることができる。
上記噛合チェーン駆動装置は、前記チェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンの内側に、同噛合チェーンと摺動可能な柱状部材をさらに備えることが望ましい。
上記構成によれば、噛合状態の噛合チェーンを進退移動させる際に、同噛合チェーンが進退移動する方向から逸れるように傾いたり座屈したりして変形することを抑制することができる。
上記噛合チェーン駆動装置において、前記摺動部は、前記噛合チェーンに対して着脱自在であることが望ましい。
上記構成によれば、摺動溝と摺動する部位が例えば玉状であったり円筒状であったりする摺動部を何種類か用意し、必要に応じてそうした任意の摺動部と交換することができる。
上記課題を解決する可動体移動装置は、上述した噛合チェーン駆動装置と、前記対をなすチェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンの進退移動方向への移動可能に配置されて前記噛合チェーンの進退移動に伴い移動する可動体と、を備える。
上記構成によれば、可動体移動装置において、上述した噛合チェーン駆動装置の効果と同様の効果を得ることができる。
実施形態の昇降装置の斜視図。 同昇降装置の平面図。 一部構成を省略し、他の一部構成を断面図示した昇降装置の正面図。 噛合チェーンの斜視図。 回転部材の断面図。 噛合チェーンと回転部材の係合関係を示す昇降装置の部分正面図。 昇降テーブルが上昇した様子を示す昇降装置の部分正面図。 第1の変形例の昇降装置の一部構成を示す図であって、(a)は噛合チェーンの斜視図、(b)は噛合チェーンと回転部材の係合関係を示す正面図。 第2の変形例の昇降装置の一部構成を示す図であって、(a)は噛合チェーンの斜視図、(b)は噛合チェーンと回転部材の係合関係を示す正面図。 第3の変形例の昇降装置の一部構成を示す図であって、(a)は噛合チェーンの斜視図、(b)は噛合チェーンと回転部材の係合関係を示す正面図。
以下、噛合チェーン駆動装置を備える可動体移動装置を昇降装置に具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、昇降装置10は、装置の設置場所に据え付けられるベースプレート11と、被移動体WO(図6参照)を支持可能な可動体の一例としての昇降テーブル12と、昇降テーブル12を昇降させるために長手方向に沿って進退移動する噛合チェーン20とを備えている。また、昇降装置10は、対をなすチェーン部材21A,21B同士が相互に噛み外れた噛合チェーン20が収納されるチェーン収納部30と、チェーン部材21A,21B同士が相互に噛み合って一体化した噛合状態にある噛合チェーン20の内側に挿通される柱状部材40と、噛合チェーン20を進退移動させるための駆動部50とを備えている。なお、被移動体WOは、例えば、梱包製品や自動車などでもよいし、高所作業のための作業員などでもよい。
図1に示すように、ベースプレート11及び昇降テーブル12は、平面視略矩形板状をなしている。ベースプレート11は、例えば、昇降装置10を設置場所に固定配置するためにボルトなどの締結部材によって固定されたり、昇降装置10を移動可能とするために車輪が取り付けられたりする部位である。その一方、昇降テーブル12は、駆動部50の駆動に伴って噛合チェーン20が進退移動したときに、被移動体WOを載せた状態で、上昇したり下降したりする。なお、本実施形態では、昇降テーブル12が上昇する方向は噛合チェーン20が進行方向に移動して昇降テーブル12がベースプレート11から離れる方向であり、昇降テーブル12が下降する方向は噛合チェーン20が退行方向に移動して昇降テーブル12がベースプレート11に接近する方向である。
次に、図3及び図4を参照して、噛合チェーン20について説明する。なお、図4では、説明理解の容易のために、一部の構成を省略している。
図3及び図4に示すように、噛合チェーン20は、少なくとも一対(本実施形態では一対)のチェーン部材21A,21Bと、チェーン部材21A,21B同士を噛合チェーン20の長手方向の一端で連結する連結部22とを備えている。
図4に示すように、チェーン部材21A,21Bは、進退移動方向に沿った直列方向へ順次に連結される複数の内プレート23と外プレート24とをそれぞれ有している。さらに、各チェーン部材21A,21Bは、その進退移動方向と直交する方向で対向する内プレート23間に組み付けられる筒状のブシュ25と、直列方向で端部同士が重なって隣り合う内プレート23と外プレート24とをブシュ25に挿通された状態で回動自在に連結するピン25Aとを有している。
内プレート23及び外プレート24には、ブシュ25又はピン25Aの軸方向からの正面視で略三角形状をなす歯部26が各々形成されている。すなわち、一方のチェーン部材21Aにおける外プレート24(内プレート23)の進行方向側の端縁及び他方のチェーン部材21Bにおける外プレート24(内プレート23)の退行方向側の端縁には、互いに噛合可能な歯部26が形成されている。
そして、噛合チェーン20は、各チェーン部材21A,21Bが進行方向(上昇方向)への移動に伴い歯部26同士を相互に噛み合わせることで直棒状に一体化した剛体構造の噛合状態となる。その一方、噛合チェーン20は、その噛合状態から各チェーン部材21A,21Bが退行方向(下降方向)への移動に伴い相互に噛み外れることにより左右に分岐される。
また、内プレート23には、その厚さ方向にブシュ挿入孔23a,23bが貫通形成され、外プレート24には、その厚さ方向にピン挿入孔24a,24bが貫通形成されている。そして、チェーン部材21A,21Bは、対向する内プレート23同士のブシュ挿入孔23a,23bにブシュ25の両端を嵌入した上で、その内プレート23の外側に外プレート24を端部同士が重なるように直列に配置し、その外プレート24のピン挿入孔24a,24bからブシュ25内にピン25Aを挿嵌することで形成される。
また、図4に示すように、連結部22は、ブシュ25又はピン25Aの軸方向からの正面視で略台形形状をなす連結プレート27と、円柱状をなす連結ピン28,29とを備えている。連結プレート27には、その平面視における四隅において、厚さ方向に連結ピン28,29の外径と同径のピン挿入孔(図示略)が貫通形成されている。連結ピン28,29は、内プレート23と外プレート24とをブシュ25に挿通された状態で回動自在に連結するピン25Aに比べて、その長手方向における長さが短くなっている。そして、連結部22は、対をなすチェーン部材21A,21B同士の長手方向における一端側を、連結プレート27と連結ピン28,29とを用いて連結する。
具体的には、対をなすチェーン部材21A,21Bの長手方向における一端側において、一方のチェーン部材21Aの内プレート23と他方のチェーン部材21Bの内プレート23とが、互いの歯部26同士を噛み合わせた状態で、連結プレート27とその退行方向側の2つのピン挿入孔に挿嵌された連結ピン29とによって連結される。なお、連結プレート27における進行方向側の2つのピン挿入孔には対向する連結プレート27同士を所定の間隔をあけて連結する連結ピン28が挿嵌される。こうして、本実施形態では、連結部22が、対をなすチェーン部材21A,21Bの長手方向の一端を連結することで、噛合チェーン20が構成される。
なお、図4に示すように、噛合チェーン20において、ピン25Aはその長手方向における両端が、外プレート24の表面から外側へ大きく突出している。また、チェーン部材21A,21B同士が相互に噛み合って直棒状に一体化した噛合状態の噛合チェーン20の内側には、噛合チェーン20の長手方向に沿って、四方をブシュ25と内プレート23とに囲まれた柱状空間(隙間)Sが形成されている。また、以降の説明では、噛合チェーン20において対をなすチェーン部材21A,21B同士が相互に噛み合って直棒状に一体化した状態を「噛合状態」ともいう。また、噛合チェーン20において対をなすチェーン部材21A,21B同士が噛合状態から相互に噛み外れて分岐した状態を「分岐状態」ともいう。すなわち、図3では、昇降テーブル12側の噛合チェーン20は噛合状態にあり、ベースプレート11側の噛合チェーン20は分岐状態にある。
図1に示すように、チェーン収納部30は、ベースプレート11から立設した略矩形板状の対をなす収納プレート31A,31Bと、その収納プレート31A,31Bを板厚方向に一定間隔をおいて連結する連結ピン32とを備えている。収納プレート31A,31Bは、その厚さ方向に一定間隔をおいた状態で、その短手方向の一端(図1では下端)をベースプレート11にL字ブラケット32a及び固定ボルト32bを介して固定させている。
また、収納プレート31A,31Bには、側面視略J字状をなすレール溝33が形成されている。レール溝33は、収納プレート31A,31Bの長手方向における中間位置を基準として線対称状に設けられている。また、対向する収納プレート31A,31Bの間の距離は、噛合チェーン20のピン25Aの長手方向の長さよりは短く、同方向における噛合チェーン20の外プレート24同士の間の距離よりは長くなっている。そして、図1に示すように、分岐状態の噛合チェーン20におけるチェーン部材21A,21Bのピン25Aを収納プレート31A,31Bのレール溝33と係合させることで、チェーン部材21A,21Bは、収納プレート31A,31Bに支持される。こうして、チェーン部材21A,21Bは、収納プレート31A,31Bのレール溝33と摺動可能となっている。なお、このとき、収納プレート31A,31Bが対向する方向において、収納プレート31A,31Bと噛合チェーン20とは上述した距離関係を有しているため、レール溝33からチェーン部材21A,21Bが脱落することが抑制される。言い換えれば、分岐状態の噛合チェーン20は、レール溝33と係合することで、レール溝33の形成された方向以外の方向に移動することが規制されている。
図2及び図3に示すように、柱状部材40は、略四角柱状をなし、その長手方向における一端(図3では下端)がベースプレート11に固定されている。すなわち、柱状部材40は、ベースプレート11から直立している。そして、柱状部材40がベースプレート11に固定される位置は、収納プレート31A,31Bの長手方向における略中央位置であるとともに、対向する収納プレート31A,31B間の略中央位置となっている。また、柱状部材40の長手方向は、対をなすチェーン部材21A,21Bが噛み合って直棒状に一体化した噛合状態の噛合チェーン20の進退移動方向と同じ方向となっている。また、柱状部材40は、その長手方向と直交する断面形状が、噛合状態の噛合チェーン20の内側に形成される柱状空間Sの断面形状よりも僅かに小さくなっている。こうして、柱状部材40は、噛合チェーン20の進退移動方向への移動にともない、噛合状態の噛合チェーン20の内側面部位、具体的には、噛合チェーン20を構成する内プレート23の内面及びブシュ25の外周面と摺動することを可能としている。なお、柱状部材40は、少なくとも噛合チェーン20の「ねじり」や「曲げ」に対する剛性よりも高い剛性を有していることが望ましい。
次に、噛合チェーン20を進退移動させるために駆動される駆動部50について説明する。
図1に示すように、駆動部50は、噛合チェーン20の進退移動方向を回転軸方向とする回転部材60と、回転部材60を回転可能に支持する支持部70と、回転部材60を回転駆動する駆動モーター80と、を備えている。
図5に示すように、回転部材60は、その回転中心を軸心として回転軸方向に貫通する貫通孔61が形成された略円筒状をなしている。そして、回転部材60の外周面の一部には、その周方向に亘って連続するリングギア部62が形成されている。その一方、回転部材60の内周面には、回転軸方向に沿って螺旋状に延びる摺動溝63が形成されている。すなわち、摺動溝63は、広義において、回転部材60の周方向の一方側へ向かうにつれて次第に回転部材60の回転軸方向の一方側へ向かって延びるように形成されている。
本実施形態の摺動溝63は、同じ螺旋状の第1の摺動溝64と第2の摺動溝65とを有している。第1の摺動溝64と第2の摺動溝65は、回転部材60の内周面において互いに交わることなく、同回転部材60の周方向の一方側へ向かうにつれて次第に回転軸方向の一方側へ向かって延びるように形成されている。回転部材60の回転軸方向において、第1の摺動溝64が形成される間隔L2は、噛合チェーン20において進退移動方向で隣り合うピン25A間の距離である間隔L1(図4参照)の2倍となっている。また、同回転軸方向において、第2の摺動溝65が形成される間隔L2は、第1の摺動溝64が形成される間隔L2と等しく、間隔L1の2倍となっている。このため、同回転軸方向において、第1の摺動溝64と第2の摺動溝65とが形成される間隔は間隔L1となり、噛合チェーン20において進退移動方向で隣り合う2つのピン25Aは、一方が第1の摺動溝64と摺動し、他方が第2の摺動溝65と摺動するようになっている。
また、第1の摺動溝64のうち昇降テーブル12側(図5では上側)の面を摺動面64aとし、同第1の摺動溝64のうちベースプレート11側(図5では下側)の面を摺動面64bとする。また、第2の摺動溝65のうち昇降テーブル12側の面を摺動面65aとし、同第2の摺動溝65のうちベースプレート11側の面を摺動面65bとする。
次に、支持部70について説明する。
図1〜図3に示すように、支持部70は、ベースプレート11に固定された第1の支持部71と、第1の支持部71に支持された第2の支持部72とを備えている。第1の支持部71は、平面視略矩形板状をなす支持部材73と、支持部材73をベースプレート11と連結する4本の脚部材74と、回転部材60と摺動可能な環状部材75とを有している。図3に示すように、支持部材73には、支持孔73aがその厚さ方向に貫通形成されている。また、図2に示すように、支持部材73には、支持孔73aよりも内径の小さな挿通孔73bがその厚さ方向に貫通形成されている。支持孔73aは、支持部材73の略中央に形成され、挿通孔73bは、支持部材73において支持孔73aの側方に形成されている。
また、図3に示すように、環状部材75は、その内側面において、他の部分よりも内径が大きい拡径部75aを有している。そして、支持部材73は、その平面視における4隅が脚部材74を介してベースプレート11に連結されている。こうして、図1に示すように、支持部材73は、脚部材74の長手方向の長さに対応した距離だけ、ベースプレート11から離れた状態で、同ベースプレート11と平行に配置されている。また、図3に示すように、環状部材75は、拡径部75aが形成される側を第2の支持部72側に向けた状態で支持部材73の支持孔73aに嵌合されている。
図1に示すように、第2の支持部72は、平面視略矩形板状をなす支持部材76と、支持部材76を支持部材73と連結する4本の脚部材77と、回転部材60と摺動可能な環状部材78とを有している。図3に示すように、支持部材76には、その略中央に支持孔76aが厚さ方向に貫通形成されている。また、環状部材78は、環状部材75と同様に、その内側面において、他の部分よりも内径が大きい拡径部78aを有している。そして、支持部材76は、その平面視における4隅が脚部材77を介して支持部材73に連結されている。こうして、図1に示すように、支持部材76は、脚部材77の長手方向の長さに対応した距離だけ、支持部材73から離れた状態で、同支持部材73と平行に配置されている。また、図3に示すように、環状部材78は、拡径部78aが形成される側を第1の支持部71側に向けた状態で支持部材76の支持孔76aに嵌合されている。
そして、図3に示すように、回転部材60は、その回転軸方向における一端側(図3では下端側)を第1の支持部71の環状部材75の拡径部75a内へ回動自在に挿入すると共に、同回転軸方向における他端側を第2の支持部72の環状部材78の拡径部78a内へ回動自在に挿入することで、支持部70に回転可能に支持される。すなわち、回転部材60が回転する場合には、同回転部材60は環状部材75,78の拡径部75a,78aの内面と摺動する。
図1及び図2に示すように、駆動モーター80は、ベースプレート11と支持部70の第1の支持部71との間で、ベースプレート11に固定配置されている。また、駆動モーター80から延びる回転軸81は、第1の支持部71の支持部材73の挿通孔73b(図2参照)を挿通するとともに、その先端にピニオン82を支持している。ピニオン82は、回転部材60のリングギア部62と歯合しており、同ピニオン82の回転に応じて回転部材60を回転させることが可能とされている。こうして、駆動モーター80が正転方向及び逆転方向に回転することで、駆動モーター80のピニオン82と歯合するリングギア部62を有する回転部材60が、正転方向及び逆転方向に回転することが可能となる。
次に、噛合チェーン20と回転部材60の係合関係について説明する。
図6に示すように、対をなすチェーン部材21A,21Bが直棒状に一体化した噛合状態の噛合チェーン20のピン25Aは、回転部材60の摺動溝63と摺動可能に係合する。具体的には、噛合チェーン20を構成する一方のチェーン部材21Aのピン25Aは、第1の摺動溝64及び第2の摺動溝65の摺動面64a,64b,65a,65bと摺動することとなる。同様に、噛合チェーン20を構成する他方のチェーン部材21Bのピン25Aは、第1の摺動溝64及び第2の摺動溝65の摺動面64a,64b,65a,65bと摺動することとなる。なお、図6では、噛合チェーン20を正面視した図となっているため、チェーン部材21Aのピン25Aは、摺動面64a,65aのみと係合するように見えるが、その反対側では、チェーン部材21Aのピン25Aは、摺動面64b,65bと係合している。チェーン部材21Bのピン25Aについても同様である。こうして、噛合状態の噛合チェーン20が回転部材60の貫通孔61に挿通された状態で、同噛合チェーン20のピン25Aは回転部材60の摺動溝63に対して摺動可能とされる。したがって、こうした点でピン25Aは、回転部材60の摺動溝63と摺動可能な摺動部の一例として機能する。
そして、回転部材60の回転に応じて、噛合チェーン20のピン25Aが摺動溝64,65と摺動することによって、噛合チェーン20が進退移動することが可能となる。なお、本実施形態では、回転部材60が1回転(360度回転)すると、噛合状態の噛合チェーン20は、間隔L2に相当する距離を進退移動方向に移動する。
また、図3に示すように、柱状部材40において、その長手方向においてベースプレート11に固定される一端とは反対側の端部は回転部材60の内部に位置している。このため、噛合チェーン20をチェーン収納部30に完全に収容した際に、柱状部材40が回転部材60から突出することがない。なお、本実施形態では、噛合チェーン駆動装置は、噛合チェーン20と、回転部材60とによって構成されている。
次に、本実施形態の昇降装置10の作用について説明する。
さて、図6に示すように、昇降装置10によって、被移動体WOを上昇移動させたいときには、そうした被移動体WOを昇降テーブル12に載置する。そして、駆動モーター80を正転方向に駆動して、回転部材60を図6において実線矢印で示す第1の方向に回転させる。
すると、回転部材60の第1の方向への回転にともない、噛合チェーン20は、そのピン25Aを回転部材60の摺動溝63と摺動させる。具体的には、噛合チェーン20を構成するチェーン部材21Aのピン25Aと、第1の摺動溝64の摺動面64a,64b及び第2の摺動溝65の摺動面65a,65bとが互いに摺動する。同時に、噛合チェーン20を構成するチェーン部材21Bのピン25Aと、第1の摺動溝64の摺動面64a,64b及び第2の摺動溝65の摺動面65a,65bとが互いに摺動する。
すると、チェーン部材21A,21Bのピン25Aが摺動面64b,65bによって押し上げられることで、噛合チェーン20が進行方向に移動する。そして、チェーン部材21A,21Bがレール溝33に沿って進行方向に移動し、回転部材60に引き込まれることで、分岐状態の噛合チェーン20が直棒状に一体化した噛合状態になって進行方向(上昇方向)に移動する。こうして、噛合チェーン20の連結部22に支持された昇降テーブル12が上昇し、被移動体WOを上昇させることができる。
また、噛合チェーン20は、回転部材60と摺動する際に、その内側面部位を柱状部材40と摺動させている。このため、噛合チェーン20は、その進退移動方行と直交する方向に、回転部材60との摺動によって生じるモーメントが作用したとしても、噛合チェーン20にねじれが発生することが柱状部材40によって抑制される。このため、噛合チェーン20は、その進退移動の際に、進退移動方向と直交する方向に変位することが抑制され、安定して進退移動する。そして、図7に示すように、必要な位置に昇降テーブル12が上昇したら、回転部材60の回転を停止して、昇降テーブル12が上昇した状態が維持される。
また、昇降装置10によって、被移動体WOを下降移動させたいときには、駆動モーター80を逆転方向に駆動して、回転部材60を図7において実線矢印で示す第2の方向に回転させる。すると、回転部材60の第2の方向への回転にともない、噛合チェーン20は、そのピン25Aを回転部材60の摺動溝63と摺動させる。具体的には、噛合チェーン20のピン25Aと、第1の摺動溝64の摺動面64a,64b及び第2の摺動溝65の摺動面65a,65bとを互いに摺動させる。すると、チェーン部材21A,21Bのピン25Aが摺動面64a,65aによって押し下げられることで、噛合チェーン20が退行方向に移動する。こうして、噛合チェーン20の連結部22に支持された昇降テーブル12が下降し、被移動体WOを下降させることができる。また、噛合チェーン20の退行方向への移動にともない、噛合状態の噛合チェーン20はチェーン部材21A,21Bが相互に噛み外れて分岐する。そして、分岐した噛合チェーン20、すなわちチェーン部材21A,21Bは、ピン25Aがレール溝33と摺動してチェーン収納部30に収納される。
また、噛合チェーン20が進行方向に移動するときと同様に、同噛合チェーン20が退行方向に移動するときにも、柱状部材40と摺動することによって、噛合チェーン20にねじれが発生することが抑制される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)噛合チェーン20は、回転部材60の回転に応じて、ピン25Aを摺動溝63に沿って摺動させることで、回転部材60の回転軸方向、すなわち、進行方向及び退行方向に移動可能とされる。このため、噛合チェーン20を移動させる際に、噛合チェーン20と回転部材60とが相互に当接と離間を短時間に繰り返すようなことが無いため、噛合チェーン20を進退移動させる際に生じる振動を抑制することができる。
(2)対をなすチェーン部材21A,21B同士が噛合状態にある噛合チェーン20が回転部材60の貫通孔61に挿通された状態で、同噛合チェーン20のピン25Aは回転部材60の摺動溝63に対して回転部材60の回転に伴い摺動可能とされる。このため、回転部材60の内側に噛合チェーン20を配置することが可能となるため、回転部材60の回転軸方向と直交する方向において昇降装置10を小型化することができる。
(3)噛合チェーン20は、ピン25Aを螺旋状に形成された摺動溝63に沿って摺動させることで、進退移動方向に移動可能とされる。ここで、回転部材60の回転軸方向における螺旋状の摺動溝63の間隔L2に応じて、回転部材60の単位回転数あたりの噛合チェーン20の移動量が変化する。すなわち、摺動溝63を螺旋状に形成し、その回転軸方向における間隔L2を変更することで、回転部材60を変速機として機能させることができる。
(4)噛合状態の噛合チェーン20は、柱状部材40と摺動しながら進退移動するため、進退移動の際に噛合チェーン20が「ねじれ」や「曲げ」変形することを抑制することができる。さらに、回転部材60の回転軸方向において、柱状部材40は回転部材60と重複した配置関係となっているため、重複した配置関係となっていない場合に比べて、噛合チェーン20に作用するモーメントによる同噛合チェーン20の変形量を小さくできる。すなわち、噛合チェーン20のモーメントが作用する部位の内側に柱状部材40が位置しているため、噛合チェーン20のねじりなどの変形を適切に抑制することができる。
(5)柱状部材40は、その長手方向における昇降テーブル12側の端部が、回転部材60の内部に配置された状態となっている。このため、噛合チェーン20をチェーン収納部30に収容した際に、柱状部材40が回転部材60から突出することがなく、昇降テーブル12の昇降方向において昇降装置10の小型化を図ることができる。
(6)また、噛合チェーン20の外側に柱状部材40を設ける場合に比較して、噛合チェーンの側方にそうしたスペースを確保する必要が無いため、昇降テーブル12の昇降方向と直交する方向において昇降装置10の小型化を図ることもできる。
(7)噛合チェーン20は、その内側において柱状部材40と摺動し、その外側において回転部材60と摺動するため、噛合チェーン20の進退移動方向と直交する方向において柱状部材40と回転部材60とに挟まれた状態で進退移動する。このため、噛合チェーン20が進退移動する際に、噛合チェーン20が進退方向以外に傾いたり座屈したりして変位することが抑制される。また、この場合、噛合チェーン20を挿通させる回転部材60は、噛合チェーン20を進退移動方向に沿って移動するようにガイドするガイド部としても機能する。
なお、上記実施形態は以下に示すように変更してもよい。
・図8(a)に示すように、ブシュ111に挿通されたピン111Aの長手方向における一端側の外プレート24と他端側の外プレート24とに対するピン111Aの突出量を異ならせて、噛合チェーン110を構成してもよい。この場合には、ピン111Aの長手方向における両側のうち外プレート24からの突出量が大きい側を摺動部とすることが好ましい。さらに、この場合には、図8(b)に示すように、噛合チェーン110のピン111Aに対応する単一の摺動溝121が形成された回転部材120としてもよい。これによれば、回転部材120に複数の摺動溝を形成する必要がないため、回転部材120の加工の手間を軽減することができる。
・図9(a)に示すように、ピン25Aに対して、段付き円柱状をなす摺動部材131を摺動部の一例として着脱可能に装着した噛合チェーン130としてもよい。また、図9(a)に示すように、摺動部材131は、チェーン部材132A,132Bにおいて、ピン25Aの長手方向における一端側にのみ装着するようにしてもよい。この場合には、図9(b)に示すように、摺動部材131の先端軸部の軸径に対応する内径を有する摺動溝141が形成された回転部材140としてもよい。これによれば、摺動部材131が同摺動部材131の先端軸部の軸径に対応する摺動溝141と摺動するため、摺動部材131の数が少ない場合でも、噛合チェーン130を安定して進退移動させることができる。
・図10(a)に示すように、ピン25Aに対して、略玉状をなす摺動部材151を摺動部の一例として着脱可能に装着した噛合チェーン150としてもよい。この場合には、図10(b)に示すように、摺動部材151の直径に対応する摺動溝161が形成された回転部材160としてもよい。
・ピン25A(摺動部)は、回転部材60の摺動溝63(摺動面64a,64b,65a,65b)に対して、転動可能な摺動部であってもよい。この場合には、回転部材60の回転に応じて、摺動部が回転部材60の摺動溝63(摺動面64a,64b,65a,65b)を転がることで、噛合チェーン20が進退移動することとなる。この場合、摺動部は、摺動溝63に対して円滑に摺動(転動)するため、摺動にともなう振動等を大きく抑制することができる。なお、「摺動部と摺動溝とが摺動する」とは、摺動溝64,65の摺動面64a,64b,65a,65bに対して摺動部が転がり態様で相対移動することも含むものとする。
・摺動部は、ブシュ25に挿通されたピン25Aの端部でなくてもよい。例えば、外プレート24から別途に摺動部として機能する円柱部などを立設させてもよい。また、摺動部は、チェーン部材21A,21Bの長手方向と交差する方向であれば何れの方向に延びるように設けられていてもよい。例えば、摺動部は、回転部材60の摺動溝63と係合したときに、同回転部材60の半径方向となる方向に延設してもよい。
・また、摺動部は、板状をなすものであってもよい。この場合、回転部材60の摺動溝63と摺動する面積が広くなるため、噛合チェーン20の進退移動を安定化し易くできる。
・摺動溝63は、第1の摺動溝64及び第2の摺動溝65に加えて、さらに多くの摺動溝を有していてもよい。
・回転部材60の回転軸方向において、摺動溝63の間隔L2は任意に変更してもよい。回転部材60の単位回転数あたりの噛合チェーン20の進退移動量を多くしたい場合には、上述した間隔L2を広くすればよいし、回転部材60の単位回転数あたりの噛合チェーン20の進退移動量を少なくしたい場合には、上述した間隔L2を狭くすればよい。
・摺動溝63は、回転部材60の周方向の一方側へ向かうにつれて次第に回転軸方向の一方側へ向かって延びる形状であれば、螺旋状に形成されていなくてもよい。すなわち、摺動溝63は、例えば、回転部材60の周方向において4分の1回転で、同回転部材60の回転軸方向における両端面を接続する摺動溝63であってもよい。この場合には、噛合チェーン20は、回転部材60を4分の1回転することで、回転部材60の回転軸方向における長さ寸法に対応する距離を進退移動することになる。
・噛合チェーン20は、回転部材60の貫通孔61に挿通しなくてもよい。例えば、回転部材60の外周面に摺動溝を形成し、その摺動溝と噛合チェーン20のピン25Aとが摺動可能な構成としてもよい。この場合には、回転部材60は回転軸方向の一端を駆動モーターと直結して同回転部材60を駆動することもできる。
・噛合チェーン20の内側に回転部材60を設けてもよい。この場合の回転部材は、その外周面に摺動溝が形成され、噛合チェーン20には回転部材の外周面の摺動溝と摺動可能な摺動部が、その噛合チェーン20の内側に向かって形成されることが望ましい。
・第1の支持部71及び第2の支持部72において、環状部材75,78は、ベアリングなど、径方向における内外で回転差を許容する軸受けに置き換えてもよい。これによれば、回転部材60の回転にともなって発生する支持部70との摩擦抵抗を小さくすることができる。
・駆動モーター80から回転部材60への回転駆動の伝達は、スプロケットとチェーンによって行ってもよいし、プーリーとベルトによって行ってもよいし、他の伝達機構によって行ってもよい。
・柱状部材40は、その長手方向における断面形状が円形であってもよいし、矩形を除く多角形であってもよい。
・回転部材60の外周面で凹状をなす被係合部と、同被係合部に係合可能な凸状をなす係合部とをさらに備えてもよい。これによれば、被係合部と係合部とを凹凸係合させて回転部材60の回転を規制することで、駆動モーター80に電力を供給しない状態で、昇降テーブル12を一定の位置で停止させることができる。
・昇降装置10は、ベースプレート11を天井面に据え付けて、鉛直方向に進退可能としてもよい。また、ベースプレート11を横壁に据え付けて、鉛直方向と直交する方向に進退可能としてもよい。また、ベースプレート11は、鉛直方向に対して任意の角度傾いた面に据え付けてもよい。
・昇降テーブル12を備えなくてもよい。この場合、噛合チェーン20の進行方向側の端部を、退行方向側の端部と同様に分岐してチェーン収納部に収納される構成でもよい。要するに、噛合状態の噛合チェーン20を、回転部材60の回転に伴い摺動させて進退移動させる構成であればよい。
10…昇降装置(可動体移動装置の一例)、12…昇降テーブル(可動体の一例)、20,110,130,150…噛合チェーン、21A,21B,132A,132B…チェーン部材、25A…ピン(摺動部の一例)、40…柱状部材、60,120,140,160…回転部材、61…貫通孔、63,121,141,161…摺動溝、64…第1の摺動溝、65…第2の摺動溝、131,151…摺動部材(摺動部の一例)。

Claims (6)

  1. 進退移動可能な少なくとも一対のチェーン部材を有し、対をなすチェーン部材同士が進行方向に移動することで相互に噛み合って一体化する一方、その一体化した噛合状態から前記チェーン部材同士が退行方向に移動することで相互に噛み外れて分岐する噛合チェーンと、
    前記噛合チェーンの前記チェーン部材同士が相互に噛み合って直棒状に一体化した噛合状態での進退移動方向を回転軸方向として回転し、その周方向の一方側へ向かうに連れて次第に前記回転軸方向の一方側へ向かうように延びる摺動溝が形成された回転部材と、を備え、
    前記噛合チェーンは、前記回転部材の摺動溝と摺動可能な摺動部を有し、
    前記回転部材は、同回転部材の回転に応じて前記摺動部を前記摺動溝に沿って摺動させることで前記噛合チェーンを前記回転軸方向に移動可能とし、第1の方向に回転するときには、前記チェーン部材同士を相互に噛み合わせつつ前記噛合チェーンを進行方向に移動させ、前記第1の方向とは反対方向となる第2の方向に回転するときには、前記チェーン部材同士を相互に噛み外れさせつつ前記噛合チェーンを退行方向に移動させるものであり、
    前記摺動溝は、互いに交わることのない第1の摺動溝と第2の摺動溝とを有し、
    前記摺動部は、前記進退移動方向に間隔をおいて複数設けられ、
    前記進退移動方向に隣り合う2つの前記摺動部のうち、一方の摺動部は前記第1の摺動溝と摺動し、他方の摺動部は前記第2の摺動溝と摺動することを特徴とする噛合チェーン駆動装置。
  2. 前記回転部材には前記回転軸方向に貫通する貫通孔が形成されると共に、その貫通孔の内周面には前記摺動溝が形成され、前記チェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンが前記貫通孔に挿通された状態で、前記摺動部は前記摺動溝と摺動可能とされることを特徴とする請求項1に記載の噛合チェーン駆動装置。
  3. 前記摺動溝は、前記回転軸方向において、螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の噛合チェーン駆動装置。
  4. 前記チェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンの内側に、同噛合チェーンと摺動可能な柱状部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の噛合チェーン駆動装置。
  5. 前記摺動部は、前記噛合チェーンに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の噛合チェーン駆動装置。
  6. 請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の噛合チェーン駆動装置と、
    前記対をなすチェーン部材同士が噛合状態にある前記噛合チェーンの進退移動方向への移動可能に配置されて前記噛合チェーンの進退移動に伴い移動する可動体と、を備えることを特徴とする可動体移動装置。
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