JP6120566B2 - 金属製建具における竪枠と横枠の接続部の防水構造 - Google Patents

金属製建具における竪枠と横枠の接続部の防水構造 Download PDF

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Description

本発明は、金属製建具における竪枠と横枠の接続部の防水構造に関するものである。
スチール、ステンレス等の金属製建具における枠組付け構造が特許文献1に記載されている。かかる構造では、竪枠の見込面に固定した横枠位置決め手段を用いて横枠を竪枠に仮固定し、竪枠と横枠とを螺子で固定している。竪枠と横枠の接続部はいわゆるメタルタッチとなるため、室外に面する金属製建具においては、竪枠と横枠の接続部の防水処理が不十分であると、枠内に雨水が浸入し枠の腐食や室内への漏水の原因となり得る。
特許文献2は、竪部材と横部材のいずれか一方の部材の見込壁の取付面に他方の部材の端面を、シート状防水材を介在させて当接させた竪横部材の連結構造が記載されている。
特許第3316586号 実公平5−23753号
本発明は、良好な防水性能を備えた金属製建具の竪枠と横枠の接続部を提供することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
金属製建具の接続部の防水構造であって、
金属製建具は、いずれか一方が竪枠であり、他方が横枠である第1部材と、第2部材と、を備え、
第1部材は外側面と内側面とを備えた中空枠であり、長さ方向端部が第2部材の面部に固定されており、
前記防水構造は、
可撓性防水シートと、
外縁によって外形が規定され、前記可撓性防水シートよりも小さい外形を備えた押し当て部材と、
を備え、
前記可撓性防水シート及び前記押し当て部材は、当該可撓性防水シートの周縁部位が当該押し当て部材の外縁からはみ出したはみ出し部位を形成するように、第2部材の面部に固定されており、
前記はみ出し部位は、第1面と、第2面と、を備えており、
前記はみ出し部位は、第1部材の長さ方向に沿う第1部分と、第2部材の長さ方向に沿う第2部分と、に変形されており、
第1部材の長さ方向端部の内側面が第1部分の第1面に密着し、押し当て部材の外縁が第1部分の第2面に密着しており、
第1部材の長さ方向端部の端縁面が第2部分の第1面に密着し、第2部材の前記面部が第2部分の第2面に密着している、
金属製建具における竪枠と横枠の接続部の防水構造、である。
後述の実施形態では、押し当て部材は1枚のプレートからなるが、複数枚のプレートを密着一体化したものでもよい。
後述の実施形態では、可撓性防水シートは1枚のシートからなるが、複数枚のシートを密着一体化したものでもよい。
押し当て部材との間で、可撓性防水シートを挟み込むように他の要素(後述する第1要素)を設けてもよい。当該他の要素の外形寸法は、少なくとも押し当て部材の外形寸法と同一か、それよりも大きい寸法である。
1つの態様では、第1部材は、第2部材の面部に固定された位置決め組立体を介して当該第2部材に仮固定され、
前記位置決め組立体は、
外縁によって外形が規定され、第1部材の長さ方向端部が外嵌されるガイド体である第1要素と、
第1部材の外側形状よりも大きい面積の前記可撓性防水シートからなる第2要素と、
外縁によって外形が規定され、第1要素よりも小さい外形を備えた前記押し当て部材からなる第3要素と、
を備え、
第1要素と第3要素の間に第2要素を挟み込み、第3要素の外縁を第1要素の外縁よりも内方に位置させて第2要素を挟んで外縁の段差を形成し、第2要素の周縁部位が第1要素及び第3要素の外縁からはみ出したはみ出し部位を形成し、第3要素が第2部材の面部に当接された状態で、第2部材の面部に固定されており、
前記はみ出し部位は、第1要素側の第1面と、第3要素側の第2面と、を備えており、
前記第1部材の長さ方向端部を前記位置決め組立体に仮固定した状態において、
前記はみ出し部位は、第1部材の長さ方向に沿う第1部分と、第2部材の長さ方向に沿う第2部分と、に変形されており、
第1部材の長さ方向端部の内側面が第1部分の第1面に密着し、第3要素の外縁が第1部分の第2面に密着しており、
第1部材の長さ方向端部の端縁面が第2部分の第1面に密着し、第2部材の前記面部が第2部分の第2面に密着している。
本発明では、第1部材の長さ方向端部は、2つの面(第1部材の長さ方向端部の内側面とはみ出し部位の第1部分の第1面、第1部材の長さ方向端部の端縁面とはみ出し部の第2部分の第1面)によって防水シートに密着しており、第1部材と防水シートの密着面積を大きく取ることができ、また、第1部材が第2部材に対しずれたり、第2部材の面部に平滑誤差があったとしても、密着面に隙間が発生することを可及的に防止し、もって、安定した防水性能を奏する。
パネルの正面図であり、左側は室内側正面図、右側は室外側正面図である。 図1に示すパネルの横断面図である。 図1に示すパネルの縦断面図である。 位置決め組立体の固定を説明する分解斜視図である。 下枠の位置決め、仮固定を説明する斜視図である。 仮固定された下枠の長さ方向端部の断面図である。 図6と類似の図であり、他の実施形態を示す。 図4と類似の図であり、比較例を示す。 図5と類似の図であり、比較例を示す。 図6と類似の図であり、比較例を示す。
図1は、第1実施形態に係るパネルの正面図であり、左側は室内側正面図、右側は室外側正面図である。鋼製パネル1のフレームは、上枠2、下枠3、左右の竪枠4、5からなる四周枠と、左右の竪枠4、5間で水平状に延びる中間横枠6と、からなる。中間横枠6の室内側部位には、押縁7が取り付けてある。パネル1の上枠2、下枠3、左右の竪枠4、5、中間横枠6、押縁7は、鋼板を所定形状に折り曲げることで形成された中空部材である。
上枠2、下枠3、中間横枠6は、水平状に延びる長尺材であり、竪枠4、5は垂直状に延びる長尺材である。上枠2、左右の竪枠4、5の上側部位、中間横枠6から上側開口が形成され、中間横枠6、左右の竪枠4、5の下側部位、下枠3から下側開口が形成され、上側開口には、上枠2、左右の竪枠4、5の上側部位、中間横枠6を額縁として上側ガラス板G1が嵌め込まれており、下側開口には、中間横枠6、左右の竪枠4、5の下側部位、下枠3を額縁として下側ガラス板G2が嵌め込まれている。
図2に示すように、竪枠4は、室内側見付部40と、室外側見付部41と、室内側見付部40と室外側見付部41を連結するように延びる見込部42と、を備えており、見込部42には、高さ方向に延びる凹溝43が形成されている。同様に、竪枠5は、室内側見付部50と、室外側見付部51と、室内側見付部50と室外側見付部51を連結するように延びる見込部52と、を備えており、見込部52には、高さ方向に延びる凹53溝が形成されている。凹溝43、53には、ガラス板G1、G2の幅方向両端部が受け入れられて固定される。
図3に示すように、上枠2は、室内側見付部20と、室外側見付部21と、室内側見付部20と室外側見付部21を連結するように延びる下面22と、を備えており、下面22には、水平方向に延びる下向きの凹溝23が形成されている。凹溝23には、ガラス板G1の上端部が受け入れられて固定される。
図3に示すように、中間横枠6は、室内側見付部60と、室外側見付部61と、室内側見付部60と室外側見付部61の上端同士を連結する段部状の上面部と、を備えている。段部状の上面部は、室内側の第1水平面62と、室外側の第2水平面63と、を備え、第2水平面63は第1水平面62よりも高い高さ位置にあり、第1水平面62の室外側端縁と第2水平面63の室内側端縁とは見付部64によって連結されている。
第1水平面62には、中間横枠6の長さ方向に亘って延びる押縁7が取り付けられている。押縁7と、見付部64と、第1水平面62の室外側部位と、から水平方向に延びる上向きの凹溝65が形成されている。凹溝65には、ガラス板G1の下端部が受け入れられて固定される。
中間横枠6は、さらに、室内側見付部60と室外側見付部61の下端同士を連結するように延びる下面66を備えており、下面66には、水平方向に延びる下向きの凹溝67が形成されている。凹溝67には、ガラス板G2の上端部が受け入れられて固定される。
図3に示すように、下枠3は、室内側見付部30と、室外側見付部31と、室内側見付部30と室外側見付部31を連結する段部状の上面部と、を備えている。段部状の上面部は、室内側の第1水平面32と、室外側の第2水平面33と、を備え、第2水平面33は第1水平面32よりも高い高さ位置にあり、第1水平面32の室外側端縁と第2水平面33の室内側端縁とは見付部34によって連結されている。下枠3の室内側見付部30の下端、室外側見付部31の下端には、下側水平片36、下側水平片37が互いに接近する方向に延出形成されている。
第1水平面32には、下枠3の長さ方向に亘って延びる押縁7が取り付けられている。押縁7と、見付部34と、第1水平面32の室外側部位と、から水平方向に延びる上向きの凹溝35が形成されている。凹溝35には、ガラス板G2の下端部が受け入れられて固定される。
鋼製パネル1の上枠2、下枠3、左右の竪枠4、5は、鋼板を所定形状に折り曲げて形成された中空部材であり、鋼板の一方の面からなる外側面と、鋼板の他方の面からなる内側面と、を備えている。したがって、上枠2、下枠3、左右の竪枠4、5は、断面視ないし側面視において、外側面から形成された外側形状と、内側面から形成された内側形状と、を備えている。外側形状と内側形状は同一(相似形)であり、外側形状は鋼板の板厚分だけ内側形状よりも大きい。
上枠2、下枠3、中間横枠6、すなわち、横枠の長さ方向両端部は、竪枠4、5の見込部42、52の面部、すなわち見込面420、520に取り付けられる。竪枠4、5には、上枠2、下枠3、中間横枠6の高さに位置して、位置決め組立体が取り付けられている。位置決め組立体は、上枠2、下枠3、中間横枠6のそれぞれの内側形状に対応する外形を備えており、上枠2、下枠3、中間横枠6は、長さ方向両端部を、竪枠4、5の見込部42、52に固定された位置決め組立体に外嵌させることで位置決めして仮固定される。なお、位置決め組立体は横枠を竪枠に対して位置決めして仮固定できるものであればよく、位置決め組立体の外縁全てに横枠の内側面が接触する必要はない(例えば、特許文献1では、面部の両側部にのみ位置決めリブが形成されている。)。
竪枠4、5に両端部が仮固定された上枠2、下枠3、中間横枠6は、螺子等を用いて固定される。横枠と竪枠との螺子を用いた連結手段については、従来から幾つかの手法が知られており、当業者において適宜設計し得るものである。例えば、特許文献1には、竪枠側に接合部材を螺子で連結し、横枠を当該接合部材に螺子で連結する手段が記載されている。
図4〜図6を参照しつつ、位置決め組立体の構成について、下枠3の長さ方向端部を竪枠5に取り付けるための位置決め組立体を例として説明する。下枠3は、鋼板を所定形状に折り曲げることで形成された中空部材であり、鋼板の一方の面からなる外側面と、鋼板の他方の面からなる内側面と、を備えている。例えば、図6に示すように、室内側見付部30は外側面300、内側面301を備え、室外側見付部31は外側面310、内側面311を備えている。室内側見付部30の長さ方向の端部は鋼板の板厚によって形成された端縁面302となっており、室外側見付部31の長さ方向の端部は鋼板の板厚によって形成された端縁面312となっている。
位置決め組立体は、第1要素8と、第2要素9と、第3要素10と、の3つの要素から構成されており、第1要素8と、第3要素10と、の間に第2要素9を挟み込むようにして組み立てられている。図4、図5に示すように、第1要素8、第2要素9、第3要素10を、この順で重ね合わせた状態で、これらを貫通する複数本の螺子11を用いて竪枠5の見込部52に固定することで、位置決め組立体が形成される。
第1要素8は、下枠3の内側形状に対応する形状・寸法、及び、所定の厚さを備えたガイド体であり、第1面80と、第2面81と、外縁82と、を備えている。第1要素8の輪郭形状、具体的には、外縁82の形状・寸法が下枠3の内側形状の形状・寸法と略一致しており、下枠3の長さ方向端部を第1要素8の外縁82に外嵌できるようになっている。なお、竪枠5に対する下枠3の長さ方向端部の位置決め及び仮固定ができるものであれば、必ずしも第1要素8の外縁82の全てに下枠3の内側面が接触する必要はない。図示の態様では、第1要素8は鋼製のガイドプレートからなるが、ガイド体は所定の外形・寸法、厚み(あるいは、被嵌合部としてのリブやフランジ)を備えていればよく、開口状のプレートであってもよい。
第2要素9は、下枠3の外側形状に対応する外形・寸法、及び、可撓性を備えた防水シートであり、第1面90と、第2面91と、を備えている。第2要素9の外形は、下枠3の外側形状、第1要素8の外形と略同じ形状を備えており、下枠3の外側形状及び第1要素8の外形よりも大きい寸法となっている。第2要素9は典型的には、弾性変形可能な防水ゴムシートである。
第3要素10は、第1要素8と略同じ形状(相似形)で、第1要素8よりも小さい外形、所定の厚さを備えたプレート状の押し当て部材であり、第1面100と、第2面101と、外縁102と、を備えている。図示の態様では、第3要素10は鋼製プレートからなるが、第3要素10は所定の外形・寸法、厚みを備えていればよく、開口状のプレートであってもよい。
第1要素8、第2要素9、第3要素10を、この順で重ね合わせると、第2要素9の第1面90が第1要素8の第2面81に接触し、第2要素9の第2面91が第3要素10の第1面100に接触し、第3要素10の第2面101が竪枠5の見込面520に接触した状態となる。この状態において、第2要素9は第1要素8、第3要素10に対して大きい面積を備えているため、第1要素8の外縁82、第3要素10の外縁102から、第2要素9の周縁部位がはみ出してはみ出し部位92を形成する。第3要素10の外形寸法は第1要素8の外形寸法よりも小さく、第3要素10の外縁102は第1要素8の外縁82の内方に位置しているため、はみ出し部位92において、第2面91(図6において、第2要素9の第2面91と竪枠5の見込面520との接触面+第2要素9の第2面91と第3要素10の外縁102との接触面+第2要素2の第2面91において第3要素10の外縁102に隣接する湾曲部)の面積は第1面90(図6において、第2要素9の第1面90と下枠3の端縁面302、312との接触面+第2要素9の第1面90と下枠3の内側面301、内側面311との接触面+第2要素9の第1面90において第1要素8の外縁82に隣接する湾曲部)の面積よりも大きい。図5では、はみ出し部位92の第1面90側が示してある(はみ出し部位92の第2面91側は隠れている。)。
図5に示す位置決め組立体に対して、下枠3の長さ方向端部を外嵌させると、下枠3の長さ方向の端縁面(図6において端縁面302、312のみを図示する)が、第2要素9のはみ出し部位92の第1面90(より第2要素9の縁部に近い部位)に当接し、はみ出し部位92を竪枠5の見込面520に押し付ける。この時、はみ出し部位92は可撓性のゴムシートからなるので、下枠3の内側面301、内側面311と第3要素10の外縁102との段差、及び、第1要素8の外縁82と第3要素10の外縁102との段差によって、はみ出し部位92の第2面91が第3要素10の外縁102に接触するように曲げ変形され、はみ出し部位92の曲げ変形に伴い、はみ出し部位92の第1面90(端縁面302、312が当接した部位よりも内方の部位)が下枠3の内側面(図6において、内側面301、311のみを示す)に接触する。
図6に示すように、位置決め組立体に下枠3の長さ方向端部を外嵌させた状態では、はみ出し部位92は、下枠3(横枠)の長さ方向に延びる第1部分920と、竪枠5の長さ方向に延びる第2部分921とに曲げ変形された状態となる。第1部分920において、下枠3の内側面(図6において、内側面301、311のみを示す)が第1部分920の第1面90に面接触し、第3要素10の外縁102が第1部分920の第2面91に面接触している。第2部分921において、下枠3の長さ方向の端縁面(図6において端縁面302、312のみを図示する)が第2部分921の第1面90に面接触し、竪枠5の見込面520が第2部分921の第2面91に面接触している。したがって、下枠3の長さ方向端部は、互いに角度(略90度)を持って延びる2つの面(下枠3の長さ方向端部の内側面と第1部分920の第1面90、下枠3の長さ方向端部の端縁面と第2部分921の第1面90)によって第2要素9、すなわち、防水ゴムシートに密着している。また、図示の態様では、下枠3の長さ方向端部の端縁面の全周に亘って第2要素(防水ボムシート)9が密着しているが、前記端縁面の一部にのみ第2要素9が密着するようにしてもよい。例えば、図3において、ガラス板G1、G2を挟んで、室外側に位置する部位にのみ第2要素9が密着するようにしてもよい。
[比較例]
図7〜図9に示す比較例について説明する。同一ないし類似の構成要素には明細書全体を通して共通の参照番号を付してある。比較例では、下枠3の長さ方向端部の位置決め、仮固定を行うガイド体8´を、防水ゴムシート9´を介して、螺子11で竪枠5の見込部52に固定している。防水ゴムシート9´の面積はガイド体8´の面積よりも大きく、防止ゴムシート9´の周縁にははみ出し部が形成されている。下枠3の長さ方向端部をガイド体8´に外嵌した時には、下枠3の長さ方向の端縁面(図9において端縁面302、312のみを図示する)がはみ出し部に当接した状態となる。すなわち、下枠3の長さ方向端部は、1つの面によってのみ防水ゴムシート9´に面接触している。
下枠3の端縁面は、下枠3の板厚によって決定され、例えば、1.5mmであり、建築用パネルが風圧を受けた場合等に、雨水が下枠3の内部に浸水するおそれがある。また、竪枠5は鋼板の曲げ加工で形成されているので、見込面520が完全に平らでない場合もあり得る。そのような場合には、下枠3の端縁面と防水ゴムシート9´の接触面に隙間が生じ易く、下枠3内部への浸水のおそれがある。
[本実施形態の有利な作用効果]
これに対して本実施形態では、下枠3の長さ方向端部は、2つの面(下枠3の長さ方向端部の内側面と第1部分920の第1面90、下枠3の長さ方向端部の端縁面と第2部分921の第1面90)によって防水ゴムシートである第2要素に密着しており、比較例に比べて、下枠3と防水ゴムシートとの密着面積を大きく取ることができる。
下枠3の長さ方向端部は、互いに角度(略90度)を持って延びる前記2つの面によって防水ゴムシートである第2要素に密着しているので、風圧等で下枠3が竪枠5に対して動いたりずれたりしたとしても、2つの密着面が下枠3に対して追従するため密着性を維持することができ、また、竪枠5の見込面520に平滑誤差があったとしても、下枠3と防水ゴムシートの接触面に隙間が発生することを可及的に防止する。
[他の実施形態]
本発明の他の実施形態を図6Aに基づいて説明する。上述の実施形態では、第1要素8と、第2要素9と、第3要素10と、の3つの要素から構成された位置決め組立体を用いた防水構造について説明したが、第1要素8を用いずに防水構造を構成してもよい。図6Aには、可撓性防水シート9Aと、外縁によって外形が規定され、可撓性防水シート9Aよりも小さい外形を備えた押し当て部材10Aと、を用いた防水構造が示されている。可撓性防水シート9A、押し当て部材10Aは、それぞれ第1面、第2面を備えており、具体的な構成は、第2要素9、第3要素10と実質的に同じであるので、各部位については上述の実施形態と同じ参照番号を用いて説明する。なお、1つの態様では、はみ出し部位92のはみ出し寸法、及び、押し当て部材10Aの厚さを幾分大きくする。
可撓性防水シート9A、押し当て部材10Aを、この順で重ね合わせると、可撓性防水シート9Aの第2面91が押し当て部材10Aの第1面100に接触し、押し当て部材10Aの第2面101が竪枠5の見込面520に接触した状態となる。この状態において、可撓性防水シート9Aは押し当て部材10Aに対して大きい面積を備えているため、押し当て部材10Aの外縁102から、可撓性防水シート9Aの周縁部位がはみ出してはみ出し部位92を形成する。可撓性防水シート9A及び押し当て部材10Aは、例えば、図示しない螺子を用いて竪枠5の見込面520に固定される。
可撓性防水シート9A及び押し当て部材10Aが固定された竪枠5の見込面520に対して、下枠3の長さ方向端部を押し当てて取り付けると、下枠3の長さ方向の端縁面(図6Aにおいて端縁面302、312のみを図示する)が、可撓性防水シート9Aのはみ出し部位92の第1面90(より可撓性防水シート9Aの縁部に近い部位)に当接し、はみ出し部位92を竪枠5の見込面520に押し付ける。この時、はみ出し部位92は可撓性のゴムシートからなるので、下枠3の内側面301、内側面311と押し当て部材10Aの外縁102との段差によって、はみ出し部位92の第2面91が押し当て部材10Aの外縁102に接触するように曲げ変形され、はみ出し部位92の曲げ変形に伴い、はみ出し部位92の第1面90(端縁面302、312が当接した部位よりも内方の部位)が下枠3の内側面(図6Aにおいて、内側面301、311のみを示す)に接触する。
図6Aに示すように、はみ出し部位92は、下枠3(横枠)の長さ方向に延びる第1部分920と、竪枠5の長さ方向に延びる第2部分921とに曲げ変形された状態となる。第1部分920において、下枠3の内側面(図6Aにおいて、内側面301、311のみを示す)が第1部分920の第1面90に面接触し、押し当て部材10Aの外縁102が第1部分920の第2面91に面接触している。第2部分921において、下枠3の長さ方向の端縁面(図6Aにおいて端縁面302、312のみを図示する)が第2部分921の第1面90に面接触し、竪枠5の見込面520が第2部分921の第2面91に面接触している。したがって、下枠3の長さ方向端部は、互いに角度(略90度)を持って延びる2つの面(下枠3の長さ方向端部の内側面と第1部分920の第1面90、下枠3の長さ方向端部の端縁面と第2部分921の第1面90)によって可撓性防水シート9Aに密着している。
2 上枠
3 下枠
300 外側面
301 内側面
302 端縁面
310 外側面
311 内側面
312 端縁面
4 竪枠
420 見込面
5 竪枠
520 見込面
6 中間横枠
8 第1要素
9 第2要素
9A 可撓性防水シート
90 第1面
91 第2面
92 はみ出し部位
920 第1部分
921 第2部分
10 第3要素
10A 押し当て部材

Claims (2)

  1. 金属製建具の接続部の防水構造であって、
    金属製建具は、いずれか一方が竪枠であり、他方が横枠である第1部材と、第2部材と、を備え、
    第1部材は外側面と内側面とを備えた中空枠であり、長さ方向端部が第2部材の面部に固定されており、
    前記防水構造は、
    第1面と第2面を備えた可撓性防水シートと、
    第1面と第2面を備え、外縁によって外形が規定され、前記可撓性防水シートよりも小さい外形を備えた押し当て部材と、
    を備え、
    前記可撓性防水シートは、前記押し当て部材よりも大きい面積を有しており、前記押し当て部材の第1面を前記可撓性防水シートの第2面に接触させた状態で当該可撓性防水シートの周縁部位が当該押し当て部材の外縁からはみ出したはみ出し部位を形成しており、前記はみ出し部位は、可撓性防水シートの第1面の周縁部位からなる第1面と、可撓性防水シートの第2面の周縁部位からなる第2面と、を備えており、
    前記可撓性防水シート及び前記押し当て部材は、当該押し当て部材の外縁の第1面側の部分が第1部材の長さ方向端部の内側面に対向し、前記はみ出し部位が、第1部材の長さ方向に沿う第1部分と第2部材の長さ方向に沿う第2部分に変形された状態で、第1部材と第2部材の接続部に設けてあり、
    第1部材の長さ方向端部の内側面が第1部分の第1面に密着し、押し当て部材の外縁が第1部分の第2面に密着しており、
    第1部材の長さ方向端部の端縁面が第2部分の第1面に密着し、第2部材の前記面部が第2部分の第2面に密着している、
    金属製建具における竪枠と横枠の接続部の防水構造。
  2. 第1部材は、第2部材の面部に固定された位置決め組立体を介して当該第2部材に仮固定され、
    前記位置決め組立体は、
    外縁によって外形が規定され、第1部材の長さ方向端部が外嵌されるガイド体である第1要素と、
    第1部材の外側形状よりも大きい面積の前記可撓性防水シートからなる第2要素と、
    外縁によって外形が規定され、第1要素よりも小さい外形を備えた前記押し当て部材からなる第3要素と、
    を備え、
    第1要素と第3要素の間に第2要素を挟み込み、第3要素の外縁を第1要素の外縁よりも内方に位置させて第2要素を挟んで外縁の段差を形成し、第2要素の周縁部位が第1要素及び第3要素の外縁からはみ出したはみ出し部位を形成し、第3要素が第2部材の面部に当接された状態で、第2部材の面部に固定されており、
    前記はみ出し部位は、第1要素側の第1面と、第3要素側の第2面と、を備えており、
    前記第1部材の長さ方向端部を前記位置決め組立体に仮固定した状態において、
    前記はみ出し部位は、第1部材の長さ方向に沿う第1部分と、第2部材の長さ方向に沿う第2部分と、に変形されており、
    第1部材の長さ方向端部の内側面が第1部分の第1面に密着し、第3要素の外縁が第1部分の第2面に密着しており、
    第1部材の長さ方向端部の端縁面が第2部分の第1面に密着し、第2部材の前記面部が第2部分の第2面に密着している、
    請求項1に記載の金属製建具における竪枠と横枠の接続部の防水構造。
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