以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
はじめに、以下の説明及びその説明において参照する図面において「コミュニケーション手段」なる記載を用いるが、これは、いわゆる特許技術的な意味を含む記載ではなく、コミュニケーションをとる際に用いる一般的に知られた電子メールや音声通話、ボイスメール等を総称するものである(以下の各実施形態及び特許請求の範囲においても同様)。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における履歴管理装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、履歴管理装置1は、スレッド生成部2と、第1のメッセージ作成部3とを有する。
より具体的に、スレッド生成部2は、不図示の通信ネットワーク(以下、本願では「通信ネットワーク」を単に「ネットワーク」と略称する)を介して複数のコミュニケーション手段によって送信されたメッセージ(第1のメッセージ101)を受信する。
尚、以下の説明において、説明の便宜上、一例として、受信したメッセージを第1のメッセージ101と称する。
また、第1のメッセージ101を受信した以前(つまり、第1のメッセージ101を受信した時刻より過去)に送受信したメッセージを第2のメッセージと称する(以下の実施形態においても同様)。
尚、第1のメッセージ101と第2のメッセージについては、第3の実施形態において後述する。
また、スレッド生成部2は、受信した第1のメッセージ101をコミュニケーション手段毎にメッセージデータベース5に格納する(メッセージデータベース5については、第3の実施形態において後述する)。
次に、スレッド生成部2は、受信した第1のメッセージ101に第2のメッセージに対するリプライ(つまり、返信)であることを示す情報が含まれているか否かを判定する。
即ち、スレッド生成部2は、第1のメッセージ101におけるヘッダにカスタムヘッダCHが含まれているか否かを判定する。
ここでは、カスタムヘッダCHには、第2のメッセージを識別するメッセージ識別子(以降、「ID」と称する、また、説明の便宜上、「第2のメッセージID」とも称する)と当該第2のメッセージを送受信する際に用いたコミュニケーション手段情報(以下、説明の便宜上、「第2のコミュニケーション手段情報」と称する)とを含む情報が格納(記載)されている(カスタムヘッダCHについては、第3の実施形態において後述する)。
つまり、スレッド生成部2は、受信した第1のメッセージ101におけるカスタムヘッダCHを解析することによって、第1のメッセージ101が第2のメッセージのリプライメッセージであるか否かを判別することができる。
スレッド生成部2は、第1のメッセージ101にカスタムヘッダCHが含まれていると判定した場合に、第1のメッセージ101におけるヘッダに含まれるカスタムヘッダCHから第1のリプライ情報を抽出する。
ここで、第1のリプライ情報とは、カスタムヘッダCHに含まれる当該第2のメッセージを識別するメッセージIDと当該第2のメッセージを送受信した際に用いた第2のコミュニケーション手段情報とを含む(以下の実施形態においても同様)。
尚、メッセージIDは、現在では一般的に知られた電子メール等におけるヘッダに含まれるMessage−IdやSIP(Session_Initiation_Protocol:以降、「SIP」と称する)メッセージ(つまり、音声通話におけるセッション開始メッセージ)におけるヘッダに含まれるCall−id等のメッセージを一意に識別するIDである。そのため、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
また、本実施形態に係る音声通話におけるSIPの技術自体は、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
スレッド生成部2は、カスタムヘッダCHから抽出した第1のリプライ情報に含まれる第2のメッセージを識別するメッセージIDと第2のコミュニケーション手段情報とに基づいて、メッセージデータベース5に格納された第2のメッセージを検索すると共に、検索した第2のメッセージを抽出する。
これにより、スレッド生成部2は、検索した第2のメッセージを親とすると共に、受信した第1のメッセージ101を当該親の子として関連付けられた階層構造(以下、「ツリー構造」とも記す)をなすデータ群を作成する。
即ち、スレッド生成部2は、検索した第2のメッセージを親とすると共に、受信した第1のメッセージ101を当該親の子として関連付けることによって、スレッドを作成する。
より具体的に、一例として、スレッドは、メッセージのリプライ元とリプライとの関係を親子関係とするスレッドの形態により構成される。
尚、上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、スレッド生成部2は、検索した第2のメッセージと受信した第1のメッセージ101とに基づいて、スレッドを構成する例を説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、スレッド生成部2は、係る第2のメッセージにおけるヘッダに格納された情報と係る第1のメッセージ101におけるヘッダに格納された情報とに基づいて、スレッドを作成してもよいし、係る第1のメッセージ101におけるヘッダに含まれるカスタムヘッダCHに格納された情報に基づいて、スレッドを作成してもよい(以下の実施形態においても同様)。
スレッド生成部2は、例えば、一般的に知られたディスプレイ等の不図示の表示部(例えば、図3に示す表示部31)に作成したスレッドを出力することによって当該スレッドをユーザに提供する。
これにより、例えば、ユーザは、やりとりしたメッセージの全体像をスレッドの形で確認することができる。このため、ユーザは、メッセージの前後関係や全体の関係を、より容易に理解することができる。
次に、記憶部4は、メッセージデータベース5を有する。
より具体的に、記憶部4は、読み書き可能な記憶デバイスである。より具体的に、一例として、記憶部4は、携帯端末装置やサーバ等の電子機器に搭載されたフラッシュメモリ(Flash_memory)やハードディスクドライブ(Hard_disk_drive:以降、「HDD」と称する)等の不揮発性記憶素子を採用することができる。
また、例えば、記憶部4は、不図示のネットワークに接続されたストレージデバイス(不図示)を採用してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
次に、第1のメッセージ作成部3が第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103(以下、説明の便宜上、「第1のメッセージID」とも称する)と第3のコミュニケーション手段情報104とを取得(受信)した際の動作について、詳細に説明する。
尚、以下の説明において、説明の便宜上、一例として、第1のメッセージ101に対するリプライとして送信するメッセージを第3のメッセージと称する(以下の実施形態においても同様)。
第1のメッセージ作成部3は、第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とを受信する。
ここで、第3のコミュニケーション手段情報104とは、第1のメッセージ101に対するリプライとして第3のメッセージを送受信する際に用いるコミュニケーション手段を示す情報である。
また、メッセージID103とは、第1のメッセージ101を一意に識別するIDである。さらに、第1のコミュニケーション手段情報102とは、当該第1のメッセージ101を送受信した際に用いたコミュニケーション手段情報である。
より具体的に、一例として、第1のコミュニケーション手段情報102と第2のコミュニケーション手段情報と第3のコミュニケーション手段情報104とは、電子メールを用いてメッセージを送受信する場合に、「email」とする。また、第1のコミュニケーション手段情報102と第2のコミュニケーション手段情報と第3のコミュニケーション手段情報104とは、音声通話を用いて発着信する場合に、「sip」とする。
上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、第1のコミュニケーション手段情報102と第2のコミュニケーション手段情報と第3のコミュニケーション手段情報104とは、「email」や「sip」とする例を説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、第1のコミュニケーション手段情報102と第2のコミュニケーション手段情報と第3のコミュニケーション手段情報104とは、フラグを用いて構成してもよい(以下の実施形態においても同様)。
その場合に、一例として、第1のコミュニケーション手段情報102と第2のコミュニケーション手段情報と第3のコミュニケーション手段情報104とは、電子メールを用いてメッセージを送受信する場合に、「0」とし、音声通話を用いて発着信する場合に、「1」としてもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
第1のメッセージ作成部3は、メッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102とに基づき第3のコミュニケーション手段情報104の種別に応じて異なるカスタムヘッダCHを生成する(第1のメッセージ作成部3によってカスタムヘッダCHを生成する動作については、第3の実施形態において後述する)。
第1のメッセージ作成部3は、生成したカスタムヘッダCHを第3のメッセージにおけるヘッダに埋め込むことによって、第3のコミュニケーション手段情報104に基づくリプライメッセージ(第3のメッセージ)を作成する。
さらに、第1のメッセージ作成部3は、作成した第3のメッセージをメッセージデータベース5に格納すると共に、係る第3のメッセージを不図示のネットワークを介して送信する。
このように本実施の形態に係る履歴管理装置1によれば、音声通話や電子メール等の複数のコミュニケーション手段が混在する場合においても、話題毎にやりとりの全体像を提示することができる。
その理由は、履歴管理装置1は、メッセージを送信する際に、リプライ元とリプライ先との関係を各コミュニケーション手段の持つ制御情報たるヘッダの中にカスタムヘッダCHとして格納すると共に、格納したカスタムヘッダCHをメッセージにおけるヘッダに含めることによって送信先に伝える機能を有する。
さらに、履歴管理装置1は、メッセージを受信した際に、メッセージに含まれるカスタムヘッダCHを解析することによって、リプライ元とリプライとの関係を同定すると共に、当該リプライ元と当該リプライとをスレッドの形態により表示する機能を有するからである。
<第2の実施形態>
次に、上述した本発明の第1の実施形態に係る履歴管理装置1を基本とする第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第2の実施形態における履歴管理装置10について、図2を参照して説明する。
図2は、本発明の第2の実施形態における履歴管理装置10の構成を示すブロック図である。
図2において、履歴管理装置10は、第1の実施形態において説明した履歴管理装置1に、さらに、メッセージ選択部11を有する。
メッセージ選択部11は、例えば、所望のメッセージに対してリプライする際に、ユーザが不図示の表示部(例えば、図3に示す表示部31)に表示されたスレッドから所望のメッセージ(例えば、第1のメッセージ101)を選択した操作を検出する。
さらに、メッセージ選択部11は、係る操作を検出するのに応じて、当該リプライに用いるコミュニケーション手段を表示部を用いて表示(提示)する。
ここで、メッセージ選択部11は、1つ以上のコミュニケーション手段を表示部を用いて表示することとする。
次に、メッセージ選択部11は、例えば、ユーザが不図示の表示部を用いて表示された複数のコミュニケーション手段の中から1つのコミュニケーション手段を選択した際に、当該選択した操作を検出する。
これにより、例えば、ユーザは、表示部を用いて表示されたスレッドから第1のメッセージ101を選択することができる。さらに、ユーザは、表示部を用いて表示された複数のコミュニケーション手段から第1のメッセージ101に対するリプライメッセージ(つまり、第3のメッセージ)を送信する際に用いる所望のコミュニケーション手段を選択することができる。
即ち、ユーザは、第1のメッセージ101に対してリプライする際に、コミュニケーション手段(つまり、電子メールや音声通話等のコミュニケーション手段)を容易に選択することができる。
メッセージ選択部11は、ユーザの操作を検出することによって、スレッドからユーザの所望するメッセージ(第1のメッセージ101)に関連付けられたメッセージID(つまり、メッセージID103)を取得する。
さらに、メッセージ選択部11は、ユーザの操作を検出することによって、ユーザの所望するコミュニケーション手段情報(第3のコミュニケーション手段情報104)を生成する。
メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、メッセージデータベース5を検索することによって、当該メッセージID103に関連付けられた(紐付けられた)第1のコミュニケーション手段情報102を取得する。
より具体的に、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、メッセージデータベース5を検索する。
次に、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に関連付けられた(紐付けられた)第1のメッセージ101を抽出する。
さらに、メッセージ選択部11は、抽出した第1のメッセージ101におけるヘッダの種別を判定する。
メッセージ選択部11は、第1のメッセージ101を送受信した際に用いたコミュニケーション手段を判定すると共に、判定したコミュニケーション手段に基づいて、第1のコミュニケーション手段情報102を生成する。
尚、上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、メッセージ選択部11は、第1のメッセージ101におけるヘッダの種別を判定することによって、第1のメッセージ101を送受信した際に用いたコミュニケーション手段を判定する例を説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、係るコミュニケーション手段を判定してもよいし、第1のメッセージ101におけるヘッダに含まれる情報に基づいて、係るコミュニケーション手段を判定してもよい(以下の実施形態においても同様)。
また、上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、メッセージデータベース5から第1のメッセージ101を抽出すると共、抽出した第1のメッセージ101におけるヘッダから第1のコミュニケーション手段情報102を取得する構成を例に説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、メッセージデータベース5から第1のメッセージ101自体を取得してもよいし、メッセージ選択部11は、スレッドからメッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102とを取得してもよいし、スレッドから第1のメッセージ101におけるヘッダ情報を取得する構成を採用してもよい。
第1のメッセージ101自体を取得する場合に、メッセージ選択部11は、第1のメッセージ101におけるヘッダから第1のコミュニケーション手段情報102を取得するようにすればよい。
また、スレッドからメッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102や第1のメッセージ101におけるヘッダを取得する場合に、スレッドにメッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102とを付加してもよいし、スレッドに第1のメッセージ101自体を付加するようしてもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
メッセージ選択部11は、第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とを第1のメッセージ作成部3に送信する。
尚、第1のメッセージ作成部3が第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とを受信した際の動作は、第1の実施形態において説明した動作と同様である。そのため、重複する説明は省略する。
このように本実施の形態に係る履歴管理装置10によれば、上述した第1の実施形態において説明した効果を享受できると共に、さらに、スレッドから容易に所望のメッセージを選択できる。さらに、例えば、ユーザは、1つ以上のコミュニケーション手段から容易に所望のコミュニケーション手段を選択できる。
その理由は、例えば、ユーザが所望のメッセージに対するリプライメッセージを送信する際に、履歴管理装置10におけるメッセージ選択部11は、スレッドから所望のメッセージを選択する操作の検出に応じて、1つ以上のコミュニケーション手段を提示することができるからである。
<第3の実施形態>
次に、上述した本発明の各実施形態に係る履歴管理装置を基本とする第3の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第3の実施形態における履歴管理装置20について、図3乃至図8を参照して説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態における履歴管理装置20を含む携帯端末装置30の構成を例示するブロック図である。
図3において、携帯端末装置30は、大別して、履歴管理装置20と、記憶部4と、表示部31と、通信部32とを有する。
より具体的に、履歴管理装置20は、第2の実施形態において説明した履歴管理装置10に、さらに、カスタムヘッダ解析部21を有する。
また、携帯端末装置30は、一般的に知られたスマートフォンや携帯電話等の携帯端末装置に履歴管理装置20を適用する。
通信部32は、通信ネットワーク110を介して、例えば、自装置と異なる携帯端末装置30と通信可能に接続する(以下、本願では「通信可能に接続」を単に「接続」と略称する)。
通信ネットワーク110は、例えば、携帯電話事業者が所有する各種通信回線、インターネットサービスプロバイダ等が提供するインターネット等の一般的な通信回線である。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
表示部31は、一般的に知られたディスプレイ等である。
尚、カスタムヘッダ解析部21とスレッド生成部22とは、上述した各実施形態におけるスレッド生成部2に相当する。
即ち、カスタムヘッダ解析部21とスレッド生成部22とは、スレッド生成部2における動作を分担する。
より具体的に、本発明の第3の実施形態に係るより具体的な履歴管理装置20の動作について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態における携帯端末装置30が行う第1のメッセージ101を受信した際の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って携帯端末装置30の動作手順を説明する。
ここでは、一例として、携帯端末装置30は、通信ネットワーク110を介して第1のメッセージ101を受信した際の動作について、詳細に説明する。
ステップS1:
カスタムヘッダ解析部21は、通信部32を介して第1のメッセージ101を受信すると共に、受信した第1のメッセージ101をコミュニケーション手段毎にメッセージデータベース5に格納する。
尚、以下の説明において、メッセージ(第1のメッセージ101、第2のメッセージ、第3のメッセージ)とは、例えば、電子メールメッセージやSIPメッセージ(つまり、音声通話におけるセッション開始メッセージ)等とする。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
尚、一般的に知られたボイスメールは、電子メールに音声ファイルを添付することで実現している。そのため、ボイスメールは、電子メールメッセージに含むこととする。
ステップS2:
カスタムヘッダ解析部21は、受信した第1のメッセージ101にリプライを示す情報が含まれているか否かを判定する。即ち、カスタムヘッダ解析部21は、第1のメッセージ101におけるヘッダにカスタムヘッダCHが含まれているか否かを判定する。
ステップS3において「NO」:
カスタムヘッダ解析部21は、第1のメッセージ101におけるヘッダにカスタムヘッダCHが含まれているか否かを判定した結果、カスタムヘッダCHが含まれていない(つまり、カスタムヘッダCHが無い)と判定した場合に、第1のメッセージ101をスレッド生成部22に送信すると共に、処理をステップS6に進める。
即ち、この場合、第1のメッセージ101は、既に送受信した第2のメッセージに対するリプライメッセージではないことを意味する。
ステップS3において「YES」:
カスタムヘッダ解析部21は、第1のメッセージ101におけるヘッダにカスタムヘッダCHが含まれているか否かを判定した結果、カスタムヘッダCHが含まれている(つまり、カスタムヘッダCHが有る)と判定した場合に、処理をステップS4に進める。
即ち、この場合、第1のメッセージ101は、既に送受信した第2のメッセージに対するリプライメッセージであることを意味する。
ステップS4:
カスタムヘッダ解析部21は、第1のメッセージ101におけるヘッダからカスタムヘッダCHに記載された第1のリプライ情報(第2のメッセージにおけるメッセージIDと第2のコミュニケーション手段情報)を抽出すると共に、抽出した第1のリプライ情報をスレッド生成部22に送信する。
より具体的に、一例として、第1のメッセージ101が電子メールメッセージの場合に、第1のリプライ情報は、第1のメッセージ101におけるヘッダに含まれるカスタムヘッダCHに記載された任意ヘッダ「X−UC−In−Reply−To」フィールドに格納(記載)されている。
また、一例として、第1のメッセージ101が音声通話の開始をリクエストするSIPメッセージ(つまり、SIPにおけるINVITEリクエスト)の場合に、第1のリプライ情報は、第1のメッセージ101におけるヘッダに含まれるカスタムヘッダCHに記載された任意ヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドに格納(記載)されている。
ステップS5:
スレッド生成部22は、カスタムヘッダ解析部21から受信した第1のリプライ情報に基づいて、メッセージデータベース5に格納された第2のメッセージを検索すると共に、検索した第2のメッセージを抽出する。
より具体的に、スレッド生成部22は、第1のリプライ情報に含まれる第2のメッセージにおけるメッセージIDと第2のコミュニケーション手段情報とに基づいて、メッセージデータベース5を検索すると共に、検索した第2のメッセージを抽出する。
ステップS6:
スレッド生成部22は、検索した第2のメッセージを親とすると共に、受信した第1のメッセージ101を当該親の子として関連付けることによって、スレッドを作成する。
一方で、スレッド生成部22は、第2のメッセージが無い場合に(つまり、ステップS3において「NO」)、第1のメッセージ101においてスレッドを作成する。
ステップS7:
スレッド生成部22は、作成したスレッドを表示部31に送信する。表示部31は、スレッド生成部22から受信したスレッドを表示する。
次に、図5は、本発明の第3の実施形態における携帯端末装置30が行う第3のメッセージを送信する際の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿って携帯端末装置30の動作手順を説明する。
ここでは、一例として、携帯端末装置30は、通信ネットワーク110を介して第1のメッセージ101に対するリプライメッセージ(第3のメッセージ)を送信する場合の動作について、詳細に説明する。
ステップS21:
メッセージ選択部11は、例えば、ユーザが表示部31に表示されたスレッドからリプライする所望のメッセージ(第1のメッセージ101)を選択した操作を検出する。
さらに、メッセージ選択部11は、係る操作を検出するのに応じて、リプライに用いるコミュニケーション手段を表示部31に表示(提示)する。
次に、メッセージ選択部11は、例えば、ユーザが表示部31に表示された1つ以上のコミュニケーション手段の中から1つのコミュニケーション手段(第3のコミュニケーション手段)を選択した際に、コミュニケーション手段を選択した操作を検出する。
メッセージ選択部11は、ユーザの操作を検出することによって、スレッドからユーザの所望するメッセージ(第1のメッセージ101)に関連付けられたメッセージID103を取得する。
さらに、メッセージ選択部11は、ユーザの操作を検出することによって、ユーザの所望するコミュニケーション手段情報(第3のコミュニケーション手段情報104)を生成する。
メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、メッセージデータベース5を検索することによって、当該メッセージID103に関連付けられた(紐付けられた)第1のコミュニケーション手段情報102を取得する。
より具体的に、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に基づいて、メッセージデータベース5を検索する。
次に、メッセージ選択部11は、取得したメッセージID103に関連付けられた(紐付けられた)第1のメッセージ101を抽出する。
さらに、メッセージ選択部11は、抽出した第1のメッセージ101におけるヘッダの種別を判定する。
メッセージ選択部11は、第1のメッセージ101を送受信した際に用いたコミュニケーション手段を判定すると共に、判定したコミュニケーション手段に基づいて、第1のコミュニケーション手段情報102を生成する。
メッセージ選択部11は、第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とを第1のメッセージ作成部3に送信する。
ステップS22:
第1のメッセージ作成部3は、メッセージ選択部11から第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とを受信する。
ステップS23:
第1のメッセージ作成部3は、メッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102とに基づき第3のコミュニケーション手段情報104の種別に応じて異なるカスタムヘッダCHを生成する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とに基づいて、以下に説明するカスタムヘッダ生成処理(ステップS23)を実行する。
図6は、本発明の第3の実施形態における第1のメッセージ作成部3が行うカスタムヘッダ生成処理の動作を示すフローチャートである。係るフローチャートに沿ってS23におけるカスタムヘッダ生成処理の詳細な動作手順を説明する。
ステップS31:
第1のメッセージ作成部3は、受信したメッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102とに基づいて、文字列を生成する。
より具体的に、第1のメッセージ作成部3は、受信したメッセージID103と第1のコミュニケーション手段情報102とを組み合わせて文字列を生成する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、第1のコミュニケーション手段情報102が電子メールを示す場合に、先頭に「email」と後尾に「メッセージID103」とを並べることによって、文字列「email:メッセージID」を生成する。
一方で、第1のメッセージ作成部3は、第1のコミュニケーション手段情報102が音声通話を示す場合に、先頭に「sip」と後尾に「メッセージID103」とを並べることによって、文字列「sip:メッセージID」を生成する。
次に、第1のメッセージ作成部3は、処理をステップS32に進める。
ステップS32:
第1のメッセージ作成部3は、受信した第3のコミュニケーション手段情報104の種別を判定する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、受信した第3のコミュニケーション手段情報104に基づいて、第3のメッセージを送受信する際に用いるコミュニケーション手段の種別を判定する。
ステップS33において「NO」:
第1のメッセージ作成部3は、第3のコミュニケーション手段情報104に基づいて、コミュニケーション手段の種別を判定した結果、音声通話でないと判定した場合に、処理をステップS34に進める。
即ち、第3のコミュニケーション手段情報104は、電子メールやボイスメール等のコミュニケーション手段であることを意味する。
ステップS33において「YES」:
第1のメッセージ作成部3は、第3のコミュニケーション手段情報104に基づいて、コミュニケーション手段の種別を判定した結果、音声通話であると判定した場合に、処理をステップS35に進める。
ステップS34:
第1のメッセージ作成部3は、ステップS31において生成した文字列に基づいて、カスタムヘッダCHを生成する。
より具体的に、一例として、第1のメッセージ作成部3は、電子メールにおける任意ヘッダとして利用可能な「X−」で始まるヘッダ「X−UC−In−Reply−To」フィールドにステップS31において生成した文字列に基づいて、カスタムヘッダCHを生成する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、ヘッダ「X−UC−In−Reply−To」フィールドに、ステップS31において生成した文字列を格納(記載)する。
より具体的に、一例として、係るカスタムヘッダCHは、第1のコミュニケーション手段情報102が電子メールを示す場合に、「X−UC−In−Reply−To:email:メッセージID」とする。
一方で、係るカスタムヘッダCHは、第1のコミュニケーション手段情報102が音声通話を示す場合に、「X−UC−In−Reply−To:SIP:メッセージID」とする。
第1のメッセージ作成部3は、カスタムヘッダ生成処理を終了する。
ステップS35:
第1のメッセージ作成部3は、ステップS31において生成した文字列に基づいて、カスタムヘッダCHを生成する。
より具体的に、一例として、第1のメッセージ作成部3は、SIPにおける任意ヘッダとして利用可能な「P−」で始まるヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドにステップS31において生成した文字列に基づいて、カスタムヘッダCHを生成する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、ヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドにステップS31において生成した文字列を格納(記載)する。
より具体的に、一例として、係るカスタムヘッダCHは、第1のコミュニケーション手段情報102が電子メールを示す場合に、「P−UC−In−Reply−To:email:メッセージID」とする。
一方で、係るカスタムヘッダCHは、第1のコミュニケーション手段情報102が音声通話を示す場合に、「P−UC−In−Reply−To:SIP:メッセージID」とする。
第1のメッセージ作成部3は、カスタムヘッダ生成処理を終了する。
ここで、上述した実施形態では、一例として、ヘッダ「X−UC−In−Reply−To」フィールドと「P−UC−In−Reply−To」フィールドとは、返信元のメッセージ(第1のメッセージ101)とそのメッセージを送受信した際に用いたコミュニケーション手段とを識別する情報を示す。
尚、新規に作成されたメッセージを送信する場合に、第1のメッセージ作成部3は、ステップS25及びステップS26の処理を実行することで新規に作成されたメッセージを送信する。
ステップS24:
第1のメッセージ作成部3は、生成したカスタムヘッダCHを電子メールメッセージやSIPメッセージにおけるヘッダの一部に埋め込む(含める)ことによって、第3のコミュニケーション手段情報104に基づくリプライメッセージ(第3のメッセージ)を作成する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、生成したカスタムヘッダCHを電子メールメッセージやSIPメッセージにおけるヘッダの一部に埋め込むことによって、第1のメッセージ101に対するリプライとして第3のメッセージを作成する。
尚、第3のメッセージは、他のメッセージ(つまり、第1のメッセージ101)に対するリプライとして送信されたものでない場合に、当該他のメッセージを示すカスタムヘッダは含まれていない。
図7は、本発明の第3の実施形態における第1のメッセージ作成部3が行うカスタムヘッダ生成処理の動作を説明する図である。
即ち、図7は、図6において説明した本発明の第3の実施形態における第1のメッセージ作成部3が行うカスタムヘッダ生成処理の動作を表形式で概念的に例示した図である。
より具体的に、図7は、1列目に第3のメッセージを送受信する際に用いる第3のコミュニケーション手段を示す。また、図7は、2列目に第1のメッセージ101を送受信した際に用いた第1のコミュニケーション手段を示す。
次に、図7は、3列目に文字列を生成する手法を例示する。図7は、4列目にカスタムヘッダCHを生成する手法を例示する。
ステップS25:
第1のメッセージ作成部3は、作成したリプライメッセージ(第3のメッセージ)をメッセージデータベース5に格納する。
即ち、第1のメッセージ作成部3は、第3のコミュニケーション手段情報104に基づいて、第3のメッセージを送受信する際に用いるコミュニケーション手段毎にリプライメッセージにおけるヘッダとメッセージ本文とを分けてメッセージデータベース5に格納する。
図8は、本発明の第3の実施形態におけるメッセージデータベース5を概念的に例示した図である。
図8は、メッセージを送受信する際に用いるコミュニケーション手段毎に格納テーブル(電子メール格納テーブル、音声通話格納テーブル)を有する。
図8に示す格納テーブル(電子メール格納テーブル、音声通話格納テーブル)は、1列目に送受信したメッセージにおけるヘッダの実体を格納する。係る格納テーブルは、2列目に係るメッセージにおけるメール本文の実体または通話データの実体を格納する。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
尚、第1のメッセージ作成部3において格納テーブルに格納する技術自体は、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
ステップS26:
第1のメッセージ作成部3は、生成した第3のメッセージを通信部32を経由して通信ネットワーク110を介して送信する。
尚、上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、履歴管理装置20は、携帯端末装置30の内部に構成する例を説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、履歴管理装置20は、携帯端末装置30と別体に構成してもよい。
即ち、例えば、履歴管理装置20は、携帯端末装置30と通信ネットワーク110を介して接続されたサーバが履歴管理装置20を有していてもよいし、履歴管理装置20を構成する第1のメッセージ作成部3、スレッド生成部22、メッセージデータベース5等がそれぞれ異なるサーバに配置されていてもよい。
その場合に、スレッド生成部22は、通信ネットワーク110を介して携帯端末装置30における表示部31にスレッドを提示すればよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
また、一般的に知られたヘッダ「References」フィールドの技術を採用してスレッドを生成してもよい。
その場合に、一例として、第1のメッセージ作成部3は、電子メールにおける任意ヘッダとして利用可能な「X−」で始まるヘッダ「X−UC−References」フィールドに話題毎のスレッドを構成する全てのメッセージに関する情報を格納する共に、係るヘッダフィールドをカスタムヘッダCHに含めればよい。
一方で、一例として、第1のメッセージ作成部3は、SIPにおける任意ヘッダとして利用可能な「P−」で始まるヘッダ「P−UC−References」フィールドに話題毎のスレッドを構成する全てのメッセージに関する情報を格納する共に、係るヘッダフィールドをカスタムヘッダCHに含めればよい。
より具体的に、係るカスタムヘッダCHは、例えば、ヘッダ「P−UC−References」フィールドに第2のメッセージにおけるカスタムヘッダCHに記載されたヘッダ「P−UC−References」フィールドの情報を取得する。
さらに、係るカスタムヘッダCHは、取得した当該ヘッダ「P−UC−References」フィールドの情報の後尾にステップS31において生成した文字列を付加した情報を格納(記載)する。
これにより、スレッド生成部22は、ヘッダ「X−UC−References」フィールド、またはヘッダ「P−UC−References」フィールドの情報に基づいて、スレッドを生成することができる。
尚、スレッド生成部22においてX−UC−References」フィールド、または「P−UC−References」フィールドの情報に基づいて、スレッドを生成する技術自体は、現在では一般的なヘッダ「References」フィールドの情報に基づいてスレッドを生成する技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
このように本実施の形態に係る携帯端末装置30によれば、上述した第1及び第2の実施形態において説明した効果を享受できる。即ち、携帯端末装置30は、複数のコミュニケーション手段が混在する場合においても、話題毎にやりとりの全体像を提示することができる。
その理由は、携帯端末装置30は、自装置と異なる携帯端末装置30とやりとりした際に、そのやりとりした全てのメッセージをメッセージデータベース5に格納する。そのため、携帯端末装置30におけるスレッド生成部22は、メッセージに含まれるカスタムヘッダCHに基づいて、メッセージデータベース5からリプライ元のメッセージを取得すると共に、取得したリプライ元のメッセージと受信したメッセージとに基づいて、スレッドを生成することができるからである。
(実施例)
次に、上述した本発明の第3の実施形態に係る履歴管理装置20を基本とする実施例について説明する。以下の説明においては、本実施例に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
次に、本発明の第3の実施形態に係る実施例における履歴管理装置20について、図9乃至図11を参照して説明する。
以下の説明において、説明の便宜上、一例として、第1のユーザ(日電太郎)と第2のユーザ(日電花子)との間でやりとりする際の動作について、詳細に説明する。
ここで、以下の説明において、説明の便宜上、一例として、第1のユーザと第2のユーザとは、履歴管理装置20を含む携帯端末装置30を保有しており、この携帯端末装置30を用いてやりとりを行っていることとする。
さらに、説明の便宜上、第1のユーザが使用する携帯端末装置30を第1の携帯端末装置と称する。また、第2のユーザが使用する携帯端末装置30を第2の携帯端末装置と称する。
携帯端末装置30は、例えば、一般的に知られたスマートフォンやタブレット端末等の端末装置とする。
尚、説明の便宜上、上述した構成を例に説明するが、これに限定されない。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る実施例における表示部31を用いて表示されたスレッドを概念的に例示する図である。
図9に示すスレッドは、1列目に「項番号」、2列目に「タイトル」、3列目に「発信者」、4列目に「内容」を示す。
尚、上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、スレッドは、項番号、タイトル、発信者、内容を示す構成を例に説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、スレッドは、例えば、時刻情報やメッセージの重要度等を示す構成を採用してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
また、一例として、図9に示すスレッドは、第1のユーザと第2のユーザとのやりとりした全てのメッセージを表示することとする。
尚、上述した実施形態では、説明の便宜上、一例として、スレッドは、第1のユーザと第2のユーザとのやりとりした全てのメッセージを表示する構成を例に説明した。しかしながら本発明は、係る構成に限定されず、スレッドは、受信したメッセージを表示するようにしてもよいし、送信したメッセージを表示する構成を採用してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
より具体的に、図9に示す1行目は、スレッドの開始となった第1のユーザが送信した電子メールメッセージ(以下の説明において、説明の便宜上、第4のメッセージと称する)である。
図9に示す1行目におけるタイトルの先頭には、第4のメッセージを送受信した際のコミュニケーション手段を示す。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
ここでは、第4のメッセージは、「Email」(つまり、電子メール)においてメッセージのやりとりを行ったことを意味する。
より具体的に、第1のユーザが使用する携帯端末装置30(第1の携帯端末装置)から第2のユーザが使用する携帯端末装置30(第2の携帯端末装置)に第4のメッセージを自装置における通信部32を経由して通信ネットワーク110を介して送信する。
ここで、第4のメッセージは、他のメッセージに対するリプライではないため、リプライ元を示すカスタムヘッダCHが含まれていない。
第4のメッセージを送信する際に、第1の携帯端末装置における第1のメッセージ作成部3は、生成した第4のメッセージを自装置におけるメッセージデータベース5に格納する。
第2の携帯端末装置におけるカスタムヘッダ解析部21は、第2の携帯端末装置における通信部32を介して第4のメッセージを受信すると共に、受信した第4のメッセージをコミュニケーション手段毎に第2の携帯端末装置におけるメッセージデータベース5に格納する。
第2の携帯端末装置におけるカスタムヘッダ解析部21は、第4のメッセージにおけるヘッダにカスタムヘッダCHが含まれていない(無い)と判定すると共に、第4のメッセージを第2の携帯端末装置におけるスレッド生成部22に送信する。
係るスレッド生成部22は、第4のメッセージによってスレッドを作成すると共に、作成したスレッドを第2の携帯端末装置における表示部31に送信する。
この時点では、係る表示部31には、図9に示す1行目のみが表示されている。
図9に示す2行目は、第2のユーザが第1のユーザに発信する際に送信したSIPメッセージである(以下の説明において、説明の便宜上、第5のメッセージと称する)。
また、第5のメッセージは、第2のユーザが第4のメッセージに対するリプライを第1のユーザに「Tel」(つまり、音声通話)においてやりとりを行ったことを意味する。
また、一例として、図9に示す2行目における「内容」には、ブランクを表示してもよいし、例えば、音声通話の内容と音声通話を再生する機能を有してもよい。但し、本実施形態を例に説明する本発明は、これらに限定されない(以下の実施形態においても同様)。
その場合に、第1のメッセージ作成部3は、例えば、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置との音声通話セッションが確立した際に、第1のユーザと第2のユーザとの音声通話本体の録音を開始する。
さらに、第1のメッセージ作成部3は、第1の携帯端末装置と第2の携帯端末装置との音声通話セッションが切断した際に、第1のユーザと第2のユーザとの音声通話本体の録音を終了すると共に、録音データをSIPメッセージにおけるヘッダと関連付けてメッセージデータベース5に格納すればよい。
また、第1のメッセージ作成部3は、例えば、録音データから所定の時間の音声をテキストデータとして抽出すると共に、抽出したテキストデータをSIPメッセージにおけるヘッダに格納すればよい。
これにより、スレッドにおける「内容」には、音声通話の内容(つまり、テキストデータ)と音声通話(つまり、録音データ)を再生する機能を有することができる。
尚、上述した第1のメッセージ作成部3が音声通話を録音し、録音した録音データからテキストデータを抽出する技術自体は、現在では一般的に知られた技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
より具体的に、第2の携帯端末装置におけるメッセージ選択部11は、第2のユーザが第2の携帯端末装置における表示部31に表示されたスレッドから第4のメッセージを選択した操作を検出するのに応じて、コンテキストメニュー(つまり、メッセージを選択した操作を検出するのに応じて、例えば、1つ以上のコミュニケーション手段をポップアップする)を表示することとする。
これにより、第2のユーザは、コンテキストメニューから所望のコミュニケーション手段を選択すると共に、選択したコミュニケーション手段を実行することができる。
尚、メッセージ選択部11におけるコンテキストメニューを表示する技術自体は、現在では一般的な技術を採用することができるので、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
ここでは、第2のユーザは、係るコンテキストメニューから「音声通話によるリプライ」を選択することとする。
さらに、説明の便宜上、一例として、第4のメッセージに関連付けられたメッセージIDをメッセージID103とする。また、当該第4のメッセージを送受信した際に用いたコミュニケーション手段を第1のコミュニケーション手段情報102とする。
第2の携帯端末装置におけるメッセージ選択部11は、第2のユーザの操作を検出することによって、スレッドから第2のユーザが選択した第4のメッセージに関連付けられたメッセージID103を取得すると共に、取得したメッセージID103に基づいて、第2の携帯端末装置におけるメッセージデータベース5から第4のメッセージを送受信した際に用いた第1のコミュニケーション手段情報102を取得する。
さらに、係るメッセージ選択部11は、ユーザの操作を検出することによって、ユーザの所望するコミュニケーション手段情報(第3のコミュニケーション手段情報104)を生成する。
係るメッセージ選択部11は、第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とを第2の携帯端末装置における第1のメッセージ作成部3に送信する。
係る第1のメッセージ作成部3は、受信した第1のコミュニケーション手段情報102とメッセージID103と第3のコミュニケーション手段情報104とに基づいて、図6に示すカスタムヘッダ生成処理を実行する。
係る第1のメッセージ作成部3は、生成したカスタムヘッダCHをSIPメッセージにおけるヘッダに含めることによって、第5のメッセージを作成する。
係る第1のメッセージ作成部3は、作成した第5のメッセージを第2の携帯端末装置におけるメッセージデータベース5に格納する。
第1のメッセージ作成部3は、生成した第5のメッセージを第2の携帯端末装置における通信部32を経由して通信ネットワーク110を介して送信することによって、発呼を行う。
次に、第1の携帯端末装置におけるカスタムヘッダ解析部21は、第1の携帯端末装置における通信部32を介して第5のメッセージを受信すると共に、受信した第5のメッセージをコミュニケーション手段毎に第1の携帯端末装置におけるメッセージデータベース5に格納する。
係るカスタムヘッダ解析部21は、第5のメッセージにおけるヘッダにカスタムヘッダCHが含まれている(有る)と判定すると共に、第5のメッセージにおけるヘッダからカスタムヘッダCHに記載された第1のリプライ情報を抽出する。
さらに、係るカスタムヘッダ解析部21は、抽出した第1のリプライ情報を第1の携帯端末装置におけるスレッド生成部22に送信する。
係るスレッド生成部22は、受信した第1のリプライ情報に基づいて、メッセージデータベース5に格納された第4のメッセージを検索すると共に、検索した第4のメッセージを抽出する。
係るスレッド生成部22は、検索した第4のメッセージを親とすると共に、受信した第5のメッセージを当該親の子として関連付けることによって、スレッドを作成すると共に、作成したスレッドを第1の携帯端末装置における表示部31に送信する。
この時点では、係る表示部31には、図9に示す1行目と2行目とが表示されている。
次に、図9に示す3行目は、第1のユーザが第2のユーザに発信する際に送信したSIPメッセージである(以下の説明において、説明の便宜上、第6のメッセージと称する)。
また、第6のメッセージは、第1のユーザが第5のメッセージに対するリプライを第2のユーザに「Tel」(つまり、音声通話)においてやりとりを行ったことを意味する。
尚、第1のユーザが第5のメッセージに対するリプライを第2のユーザに「Tel」(つまり、音声通話)においてやりとりする際の動作は、上述した第2のユーザが第4のメッセージに対するリプライを第1のユーザに「Tel」(つまり、音声通話)においてやりとりした際の動作と同様である。そのため、重複する説明は省略する。
この時点では、表示部31におけるスレッドには、図9に示す1行目と2行目と3行目とが表示されている。
即ち、係るスレッドは、第4のメッセージを親とする第5のメッセージと第5のメッセージを親とする第6のメッセージとが関連付けられて構成されている。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る実施例における第6のメッセージに含まれるカスタムヘッダCHを含むヘッダを例示する図である。
図10に示す1行目におけるヘッダ「To」フィールドは、送信先のアドレスが格納(記載)されている。また、図10に示す2行目におけるヘッダ「From」フィールドは、送信元のアドレスが格納されている。
次に、図10に示す3行目におけるヘッダ「Subject」フィールドは、メッセージの件名(題名)が格納されている。
また、図10に示す4行目におけるヘッダ「In−Reply−To」フィールドは、どのメッセージに対するリプライであるかを示すために、リプライ元のメッセージIDが格納されている。
より具体的に、例えば、ヘッダ「In−Reply−To」フィールドは、第6のメッセージのリプライ元である第5のメッセージにおけるメッセージIDが格納されている。
ここでは、第5のメッセージにおけるメッセージIDは、図10に示す4行目おける「aaa−0000002@sip.com」であることを意味する。
図10に示す5行目におけるヘッダ「Call−ID」フィールドは、本メッセージ(つまり、第6のメッセージ)におけるメッセージIDが格納されている。
ここでは、第6のメッセージにおけるメッセージIDは、図10に示す5行目おける「aaa−0000003@sip.com」であることを意味する。
尚、上述した「To」フィールド、「From」フィールド、「Subject」フィールド、「In−Reply−To」フィールド、「Call−ID」フィールドは、現在では一般的に知られた電子メール等におけるヘッダに採用された技術である。そのため、本実施形態における詳細な説明は省略する(以下の実施形態においても同様)。
また、図10に示す6行目におけるヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドには、第3の実施形態において説明した「第2のコミュニケーション手段情報:メッセージID」が格納されている。
より具体的に、ヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドは、図10に示す6行目における「sip:<aaa−0000002@sip.com>」が格納されている。
図10に示す7行目におけるヘッダ「P−UC−References」フィールドには、第3の実施形態において説明した第5のメッセージにおけるカスタムヘッダCHに記載されたヘッダ「P−UC−References」フィールドの情報の後尾に「第2のコミュニケーション手段情報:メッセージID」を付加した情報を格納する。
より具体的に、ヘッダ「P−UC−References」フィールドは、図10に示す7行目における「email:<aaa−0000001@email.com>_sip:<aaa−0000002@sip.com>」が格納されている。
即ち、ヘッダ「P−UC−References」フィールドには、スレッドの構成要素として第4のメッセージと第5のメッセージとを送受信した際に用いたコミュニケーション手段情報と第4のメッセージにおけるメッセージIDと第5のメッセージにおけるメッセージIDとが格納されている。
次に、図9に示す4行目は、第2のユーザが第1のユーザに送信したボイスメールメッセージである(以下の説明において、説明の便宜上、第7のメッセージと称する)。
また、第7のメッセージは、第2のユーザが第6のメッセージに対するリプライを第1のユーザに「Vmail」(つまり、ボイスメール)においてやりとりを行ったことを意味する。
より具体的に、第2の携帯端末装置は、第7のメッセージを送信する際に、第3の実施形態において説明した図5及び図6に示す各ステップを実行することによって、カスタムヘッダCHを含む第7のメッセージを送信する。
その場合に、第2のユーザは、メッセージ選択部11におけるコンテキストメニューから「ボイスメールによるリプライ」を選択すると共に、選択したボイスメールによって第7のメッセージを送信することができる。
また、第1の携帯端末装置は、第7のメッセージを受信した際に、第3の実施形態において説明した図4に示すステップS1乃至ステップS7を実行することによって生成したスレッドを第1の携帯端末装置における表示部31に表示する。
即ち、第1の携帯端末装置におけるスレッド生成部22は、第6のメッセージを親とすると共に、受信した第7のメッセージを当該親の子として関連付けることによって、スレッドを作成する。
この時点では、係る表示部31には、図9に示す1行目乃至4行目が表示されている。
即ち、係るスレッドは、第4のメッセージを親とする第5のメッセージと第5のメッセージを親とする第6のメッセージと第6のメッセージを親とする第7のメッセージとが関連付けられて構成されている。
次に、図9に示す5行目は、第1のユーザが第2のユーザに送信した電子メールメッセージである(以下の説明において、説明の便宜上、第8のメッセージと称する)。
また、第8のメッセージは、第1のユーザが第7のメッセージに対するリプライを第2のユーザに「Email」(つまり、ボイスメール)においてやりとりを行ったことを意味する。
より具体的に、第1の携帯端末装置は、第8のメッセージを送信する際に、第3の実施形態において説明した図5及び図6に示す各ステップを実行することによって、カスタムヘッダCHを含む第8のメッセージを送信する。
また、第2の携帯端末装置は、第8のメッセージを受信した際に、第3の実施形態において説明した図4に示すステップS1乃至ステップS7を実行することによって生成したスレッドを第2の携帯端末装置における表示部31に表示することができる。
即ち、第2の携帯端末装置におけるスレッド生成部22は、第7のメッセージを親とすると共に、受信した第8のメッセージを当該親の子として関連付けることによって、スレッドを作成する。
この時点では、係る表示部31には、図9に示す1行目乃至5行目が表示されている。
即ち、係るスレッドは、第4のメッセージを親とする第5のメッセージと第5のメッセージを親とする第6のメッセージと第6のメッセージを親とする第7のメッセージと第7のメッセージを親とする第8のメッセージとが関連付けられて構成されている。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る実施例における第8のメッセージに含まれるカスタムヘッダCHを含むヘッダを例示する図である。
図11に示す1行目乃至5行目における「To」フィールド、「From」フィールド、「Subject」フィールド、「In−Reply−To」フィールドは、図10において説明したフィールドと同様である。そのため、重複する説明は省略する。
より具体的に、図11に示す4行目におけるヘッダ「Message−ID」フィールドは、本メッセージ(つまり、第8のメッセージ)におけるメッセージIDが格納されている。
ここでは、第8のメッセージにおけるメッセージIDは、図11に示す4行目における「aaa−0000005@email.com」であることを意味する。
また、例えば、ヘッダ「In−Reply−To」フィールドは、第8のメッセージのリプライ元である第7のメッセージにおけるメッセージIDが格納されている。
ここでは、第7のメッセージにおけるメッセージIDは、図11に示す5行目における「aaa−0000004@email.com」であることを意味する。
次に、図11に示す6行目におけるヘッダ「References」フィールドは、メッセージを構成するメッセージのうち、電子メールにおけるメッセージIDの列が格納されている。
より具体的に、ヘッダ「References」フィールドは、第4のメッセージにおけるメッセージIDと第7のメッセージにおけるメッセージIDが格納されている。
ここでは、ヘッダ「References」フィールドは、第4のメッセージにおけるメッセージID「aaa−0000001@email.com」と第7のメッセージにおけるメッセージID「aaa−0000004@email.com」とを意味する。
図11に示す7行目乃至9行目は、図10において説明した6行目及び7行目と同様である。そのため、重複する説明は省略する。
より具体的に、ヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドは、図11に示す7行目における「email:<aaa−0000004@email.com>」が格納されている。
即ち、ヘッダ「P−UC−In−Reply−To」フィールドは、第8のメッセージのリプライ元である第7のメッセージを送受信した際のコミュニケーション手段情報と第7のメッセージにおけるメッセージIDとが格納されている。
また、ヘッダ「P−UC−References」フィールドは、図11に示す8行目及び9行目における「email:<aaa−0000001@email.com>_sip:<aaa−0000002@sip.com>_sip:<aaa−0000003@sip.com>_email:<aaa−0000004@email.com>」が格納されている。
ヘッダ「P−UC−References」フィールドには、スレッドの構成要素として第4のメッセージ乃至第7のメッセージを送受信した際のコミュニケーション手段情報と第4のメッセージ乃至第7のメッセージにおけるメッセージIDとがやりとりされた順序で格納されている。
即ち、「P−UC−References」フィールドは、メッセージのやりとりを繰り返すことによって、第2のコミュニケーション手段情報とメッセージにおけるメッセージIDとが追記されるため、係るフィールドの値が増加する。
図11に示す11行目以降は、第8のメッセージにおける本文を示す。
このように本実施の形態に係る携帯端末装置30によれば、上述した各実施形態において説明した効果を享受できる。また、携帯端末装置30は、例えば、一般的に知られたスマートフォンやパーソナルコンピュータ、タブレット端末等の端末装置に適用して好適である。
<第4の実施形態>
次に、上述した本発明の第3の実施形態に係る履歴管理装置20を基本とする第4の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明する。その際、上述した各実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明は省略する。
本発明の第4の実施形態における履歴管理装置40について、図12を参照して説明する。
図12は、本発明の第4の実施形態における履歴管理装置40の構成を例示するブロック図である。
図12において、履歴管理装置40は、メッセージ選択部11と、カスタムヘッダ解析部21と、スレッド生成部22と、第2のメッセージ作成部41とを有する。
より具体的に、履歴管理装置40は、第3の実施形態において説明した履歴管理装置20に、さらに、第2のメッセージ作成部41を有する。
第2のメッセージ作成部41は、第3の実施形態において説明した第1のメッセージ作成部3に相当する。
そのため、本実施形態においては第1のメッセージ作成部3と第2のメッセージ作成部41との差分の動作について、詳細に説明する。
第2のメッセージ作成部41は、第3の実施形態において説明したカスタムヘッダCH生成処理を実行することによって生成したカスタムヘッダCHをリプライメッセージ(第3のメッセージ)本文に格納(記載)する。
この場合に、カスタムヘッダ解析部21とスレッド生成部22とは、第3のメッセージを受信した際に、第3のメッセージ本文に格納されたカスタムヘッダCHに基づいて、処理を実行すればよい。
このように本実施の形態に係る履歴管理装置40によれば、上述した各実施形態において説明した効果を享受できる。
(ハードウェア構成例)
上述した実施形態において図面に示した各部は、専用のハードウェアによって実現してもよい。或いは、当該各部は、コンピュータが実行するソフトウェアプログラムの機能単位(ソフトウェアモジュール)と捉えることができる。係るコンピュータを携帯端末装置に適用した場合のハードウェア環境(資源)の一例を、図13を参照して説明する。
図13は、本発明の模範的な実施形態に係る履歴管理装置を実行可能な携帯端末装置300の構成を例示的に説明する図である。即ち、図13は、図1に示した履歴管理装置1、或いは、図2に示した履歴管理装置10、図3に示した履歴管理装置20、図12に示した履歴管理装置40の全体または一部を実現可能なスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置の構成であって、上述した実施形態における各機能を実現可能なハードウェア環境を表す。
図13に示した携帯端末装置300は、CPU(Central_Processing_Unit)301、ROM(Read_Only_Memory)302、RAM(Random_Access_Memory)303、入力デバイス304、マイク305、スピーカ307、ディスプレイ308、無線送受信回路309、アンテナ310を備え、これらの構成がバス306(通信線)を介して接続された一般的な携帯端末装置である。
そして、上述した実施形態を例に説明した本発明は、図13に示した携帯端末装置300に対して、その説明において参照したブロック構成図(図1、図2、図3、図12)或いはフローチャート(図4乃至図6)の機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、そのコンピュータ・プログラムを、当該ハードウェアのCPU301に読み出して実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能な揮発性の記憶メモリ(RAM303)等の記憶デバイスに格納すれば良い。
また、前記の場合において、当該ハードウェア内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、メモリカード等の各種記録媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができる。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムを構成するコード或いは、そのコードが格納された記憶媒体によって構成されると捉えることができる。