JP6119099B2 - 太陽光発電装置 - Google Patents
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Description
鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が、前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs−90°よりも大きく前記冬至仰角θw以下の範囲(θs−90°<α≦θw)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第1太陽光部材は、前記取り付け対象面上に上下方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第1太陽光部材は、それぞれ、上端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
上下方向に隣り合う前記第1太陽光部材同士のうちで、上側の第1太陽光部材の上端縁と下端縁との間の長さがL1である場合に、
下側の第1太陽光部材の上端縁は、前記上側の第1太陽光部材の上端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の下方にL1/cos(θs−α)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする。
また、下側の第1太陽光部材の上端縁の固定位置を、上側の第1太陽光部材の上端縁の位置から取り付け対象面に沿う方向の下方にL1/cos(θs−α)以上離れた位置にしているので、上側の第1太陽光部材の影が、下側の第1太陽光部材の受光面にかかることを回避できる。
鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が、前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs−90°よりも大きく前記冬至仰角θw以下の範囲(θs−90°<α≦θw)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第2太陽光部材は、前記取り付け対象面上に上下方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第2太陽光部材は、それぞれ、上端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
上下方向に隣り合う前記第2太陽光部材同士のうちで、上側の第2太陽光部材の上端縁と下端縁との間の長さがL2である場合に、
下側の第2太陽光部材の上端縁は、前記上側の第2太陽光部材の上端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の下方にL2/cos(θw−α)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする。
また、下側の第2太陽光部材の上端縁の固定位置を、上側の第2太陽光部材の上端縁の位置から取り付け対象面に沿う方向の下方にL2/cos(θw−α)以上離れた位置にしているので、少なくとも冬至の日において、上側の第2太陽光部材の影が、下側の第2太陽光部材の受光面にかかることを回避できる。
上下方向に隣り合う前記第1太陽光部材同士の間に、前記第2太陽光部材が配置されていることを特徴とする。
鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs以上で前記冬至仰角θw+90°よりも小さい範囲(θs≦α<θw+90°)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第2太陽光部材は、前記取り付け対象面上に前記側方方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第2太陽光部材は、それぞれ、前記側方方向の外端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
前記側方方向に隣り合う前記第2太陽光部材同士のうちで、前記側方方向の外側の第2太陽光部材の外端縁と内端縁との間の長さがL2である場合に、
前記側方方向の内側の第2太陽光部材の外端縁は、前記外側の第2太陽光部材の外端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の内方にL2/cos(α−θw)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする。
また、内側の第2太陽光部材の外端縁の固定位置を、外側の第2太陽光部材の外端縁の位置から取り付け対象面に沿う方向の内方にL2/cos(α−θw)以上離れた位置にしているので、少なくとも冬期の南中時において、外側の第2太陽光部材の影が、内側の第2太陽光部材の受光面にかかることを回避できる。
鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs以上で前記冬至仰角θw+90°よりも小さい範囲(θs≦α<θw+90°)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第1太陽光部材は、前記取り付け対象面上に前記側方方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第1太陽光部材は、それぞれ、前記側方方向の外端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
前記側方方向に隣り合う前記第1太陽光部材同士のうちで、前記側方方向の外側の第1太陽光部材の外端縁と内端縁との間の長さがL1である場合に、
前記側方方向の内側の第1太陽光部材の外端縁は、前記外側の第1太陽光部材の外端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の内方にL1/cos(α−θs)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする。
また、内側の第1太陽光部材の外端縁の固定位置を、外側の第1太陽光部材の外端縁の位置から取り付け対象面に沿う方向の内方にL1/cos(α−θs)以上離れた位置にしているので、少なくとも夏至の南中時において、外側の第1太陽光部材の影が、内側の第1太陽光部材の受光面にかかることを回避できる。
前記側方方向に隣り合う前記第2太陽光部材同士の間に、前記第1太陽光部材が配置されていることを特徴とする。
鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が、前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs−90°よりも大きく前記冬至仰角θw以下の範囲(θs−90°<α≦θw)の任意の角度に設定されており、
前記第一太陽光部材の一方の端縁と前記第二太陽光部材の一方の端縁が連結され、
前記第一太陽光部材の他方の端縁と前記第二太陽光部材の他方の端縁のうちの一方が前記取り付け対象面に固定され、他方が前記取り付け対象面から離間して浮いた状態となっていることを特徴とする。
また、意匠的に面白い太陽光部材を実現できる。
鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs以上で前記冬至仰角θw+90°よりも小さい範囲(θs≦α<θw+90°)の任意の角度に設定されており、
前記第一太陽光部材の一方の端縁と前記第二太陽光部材の一方の端縁が連結され、
前記第一太陽光部材の他方の端縁と前記第二太陽光部材の他方の端縁のうちの一方が前記取り付け対象面に固定され、他方が前記取り付け対象面から離間して浮いた状態となっていることを特徴とする。
また、意匠的に面白い太陽光部材を実現できる。
始めに図1の概略側面図を参照しながら、本発明の基本構成について説明する。
本発明の太陽光発電装置は、複数の第1太陽光パネル10,10…(第1太陽光部材に相当)と、複数の第2太陽光パネル20,20…(第2太陽光部材に相当)とを有している。何れの太陽光パネル10,20も受光面10a,20aを有し、受光面10a,20aで太陽光を受光することにより発電する。そして、各太陽光パネル10,20は、受光面10a,20aへの太陽光の入射角が直角に近い程、太陽光から電気へのエネルギー変換効率が高くなるという特性を有する。なお、当該太陽光パネル10,20には、シリコン半導体などを主な材料とした薄膜状の太陽電池セルなどの周知構成を適用可能であり、かかる太陽電池セルの場合には、その薄膜の略平坦面が、上述の受光面10a,20aに該当する。
図1の第1態様は、既述のように略鉛直面部4を取り付け対象面3としている。更に繰り返して言えば、取り付け対象面3の傾き角度αは、θs−90°<α≦θwの範囲の任意値に設定されており、東京の場合には、−12°<α≦32°の範囲の任意値に設定されている。なお、以下では、文中に傾き角度αの記載が登場する度に、当該傾き角度αをイメージし易いように、その直後の括弧内に東京での数値例を併記する。そして、かかる傾き角度αの取り付け対象面3には、複数の第1太陽光パネル10,10…と複数の第2太陽光パネル20,20…とが、ルーバー状に上下方向に並んで配置されている。
D2=L2×cos(θw−α)
+L2×tan(θm−α)×sin(θw−α) … (1)
D12=L1×cos(θs−α)
+L1×tan(θm−α)×sin(θs−α) … (2)
D21=L2×cos(θw−α)
+L2×tan(θs−α)×sin(θw−α) … (3)
そして、どちらの制御部にあっても、ハードディスク等の記憶部を有し、また、同記憶部内には、年間の各日に対応付けて、各日の傾き角度θ1のデータ又は各日の傾き角度θ2のデータが格納されている。よって、制御部のプロセッサが、かかるデータに基づいて駆動源に回動角度の制御信号を送信することにより、上記の日毎の傾き角度θ1,θ2の変更が行われる。
次に第2態様について説明する。図11に示す第2態様は、既述のように建物の略斜面部5を取り付け対象面3としており、換言すると、取り付け対象面3の傾き角度αが、θw<α<θsの範囲(東京では、32°<α<78°)の任意の値に設定されている。そして、取り付け対象面3には、第1太陽光パネル10と第2太陽光パネル20とが上下方向に交互に並んで配置されている。
最後に第3態様について説明する。図17に示す第3態様は、既述のように建物の略水平面部6を取り付け対象面3としており、換言すると、取り付け対象面3の傾き角度αが、θs≦α<θw+90°の範囲(東京では、78°≦α<122°)の任意の値に設定されている。そして、取り付け対象面3には、複数の第1太陽光パネル10,10…と複数の第2太陽光パネル20,20…とが、ルーバー状に側方方向の内外(南北方向)に並んで配置されている。
D1’=L1×cos(α−θs)
+L1×tan(α−θm)×sin(α−θs) … (4)
D12’=L1×cos(α−θs)
+L1×tan(α−θw)×sin(α−θs) … (5)
D21’=L2×cos(α−θw)
+L2×tan(α−θm)×sin(α−θw) … (6)
そして、どちらの制御部にあっても、ハードディスク等の記憶部を有し、また、同記憶部内には、年間の各日に対応付けて、各日の傾き角度θ1のデータ又は各日の傾き角度θ2のデータが格納されている。よって、制御部のプロセッサが、かかるデータに基づいて駆動源に回動角度の制御信号を送信することにより、上記の日毎の傾き角度θ1,θ2の変更が行われる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
例えば、図28及び図29に示すように、パネル対G12の両端縁10eu,20edのうちの何れか一方の端縁10eu(20ed)のみを取り付け対象面3に当接固定し、他方の端縁20ed(10eu)を取り付け対象面3から離間させて浮かしても良い。図28の例では、上端縁10euを当接固定して下端縁20edを離間させており、図29の例では、逆に下端縁20edを当接固定して上端縁10euを離間させている。そして、このようにすれば、支持安定性は悪くなるが、意匠的に面白いものとなる。
先ず、図28の構成例から説明すると、この構成例の場合には、第1太陽光パネル10の上端縁10euを回転軸として第1太陽光パネル10を回転可能に支持するヒンジ部材等の軸支部材12と、当該上端縁10eu周りに第1太陽光パネル10を回動する電動モータ等の駆動源(不図示)と、第1太陽光パネル10の下端縁10edに第2太陽光パネル20の上端縁20euを当該上端縁20eu周りに相対回転可能に連結するヒンジ部材14と、当該上端縁20eu周りに第2太陽光パネル20を回動する電動モータ等の駆動源(不図示)と、これら駆動源を制御するコンピュータ等の制御部(不図示)と、を備えている。なお、制御部としては、前述の第1態様で説明した構成と同様のものを適用可能なので、その説明については省略する。
8a 柱、8b 梁、9 ガラス板、
10 第1太陽光パネル(第1太陽光部材)、10a 受光面、
10eu 上端縁、10ed 下端縁、10es 外端縁、10en 内端縁、
10s 内方部分、
12 軸支部材、13 軸支部材、
14 第1ヒンジ部材(第1連結部)、
15a スライダー(第2連結部)、15b 第2ヒンジ部材(第2連結部)、
16 第3ヒンジ部材(第3連結部)、
18 軸支部材、
20 第2太陽光パネル(第2太陽光部材)、20a 受光面、
20eu 上端縁、20ed 下端縁、20es 外端縁、20en 内端縁、
20d 下部、
22 軸支部材、28 軸支部材、
31 ヒンジ部材、32 ヒンジ部材、
G12 パネル対(太陽光部材対)、
G12’ パネル組、
As 鉛直面、W 窓部、
Claims (8)
- 鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が、前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs−90°よりも大きく前記冬至仰角θw以下の範囲(θs−90°<α≦θw)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第1太陽光部材は、前記取り付け対象面上に上下方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第1太陽光部材は、それぞれ、上端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
上下方向に隣り合う前記第1太陽光部材同士のうちで、上側の第1太陽光部材の上端縁と下端縁との間の長さがL1である場合に、
下側の第1太陽光部材の上端縁は、前記上側の第1太陽光部材の上端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の下方にL1/cos(θs−α)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が、前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs−90°よりも大きく前記冬至仰角θw以下の範囲(θs−90°<α≦θw)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の上端縁よりも下端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第2太陽光部材は、前記取り付け対象面上に上下方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第2太陽光部材は、それぞれ、上端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
上下方向に隣り合う前記第2太陽光部材同士のうちで、上側の第2太陽光部材の上端縁と下端縁との間の長さがL2である場合に、
下側の第2太陽光部材の上端縁は、前記上側の第2太陽光部材の上端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の下方にL2/cos(θw−α)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 請求項1又は2に記載の太陽光発電装置であって、
上下方向に隣り合う前記第1太陽光部材同士の間に、前記第2太陽光部材が配置されていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs以上で前記冬至仰角θw+90°よりも小さい範囲(θs≦α<θw+90°)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第2太陽光部材は、前記取り付け対象面上に前記側方方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第2太陽光部材は、それぞれ、前記側方方向の外端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
前記側方方向に隣り合う前記第2太陽光部材同士のうちで、前記側方方向の外側の第2太陽光部材の外端縁と内端縁との間の長さがL2である場合に、
前記側方方向の内側の第2太陽光部材の外端縁は、前記外側の第2太陽光部材の外端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の内方にL2/cos(α−θw)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs以上で前記冬至仰角θw+90°よりも小さい範囲(θs≦α<θw+90°)の任意の角度に設定されており、
前記第1太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられ、
前記第2太陽光部材の前記側方方向の外端縁よりも前記側方方向の内端縁の方が、前記取り付け対象面の法線方向の外方に位置して設けられており、
前記第1太陽光部材は、前記取り付け対象面上に前記側方方向に並んで複数設けられているとともに、前記複数の第1太陽光部材は、それぞれ、前記側方方向の外端縁が前記取り付け対象面に当接して固定されており、
前記側方方向に隣り合う前記第1太陽光部材同士のうちで、前記側方方向の外側の第1太陽光部材の外端縁と内端縁との間の長さがL1である場合に、
前記側方方向の内側の第1太陽光部材の外端縁は、前記外側の第1太陽光部材の外端縁の位置から前記取り付け対象面に沿う方向の内方にL1/cos(α−θs)以上離れた位置に固定されていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 請求項4又は5に記載の太陽光発電装置であって、
前記側方方向に隣り合う前記第2太陽光部材同士の間に、前記第1太陽光部材が配置されていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が、前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs−90°よりも大きく前記冬至仰角θw以下の範囲(θs−90°<α≦θw)の任意の角度に設定されており、
前記第一太陽光部材の一方の端縁と前記第二太陽光部材の一方の端縁が連結され、
前記第一太陽光部材の他方の端縁と前記第二太陽光部材の他方の端縁のうちの一方が前記取り付け対象面に固定され、他方が前記取り付け対象面から離間して浮いた状態となっていることを特徴とする太陽光発電装置。 - 鉛直面の下方に対する傾き角度がαの取り付け対象面に設けられた複数の太陽光部材であって、太陽光を受光する受光面を有する前記太陽光部材を備えた太陽光発電装置において、
夏至の南中時における太陽の南方に対する仰角を夏至仰角θsとし、冬至の南中時における太陽の南方に対する仰角を冬至仰角θwとし、春分或いは秋分となる日の南中時における太陽の南方に対する仰角を春秋分仰角θmとした場合に、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ1が、春秋分仰角θmよりも大きく夏至仰角θs以下の範囲(θm<θ1≦θs)の任意の角度に設定された第1太陽光部材と、
前記鉛直面の下方に対する受光面の傾き角度θ2が、冬至仰角θw以上で春秋分仰角θmよりも小さい範囲(θw≦θ2<θm)の任意の角度に設定された第2太陽光部材と、を有し、
前記第1太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ1は、前記夏至仰角θsと同値に設定され、
前記第2太陽光部材の受光面の前記傾き角度θ2は、前記冬至仰角θwと同値に設定され、
前記鉛直面の下方に対する前記取り付け対象面の傾き角度αに関して、該取り付け対象面が前記鉛直面の下方と平行な状態を0°(α=0°)と定義し、該取り付け対象面における上端位置よりも下端位置の方が前記鉛直面の法線方向に沿う側方方向の外方に位置するような傾き状態を正値(α>0)と定義した場合に、
前記傾き角度αは、前記夏至仰角θs以上で前記冬至仰角θw+90°よりも小さい範囲(θs≦α<θw+90°)の任意の角度に設定されており、
前記第一太陽光部材の一方の端縁と前記第二太陽光部材の一方の端縁が連結され、
前記第一太陽光部材の他方の端縁と前記第二太陽光部材の他方の端縁のうちの一方が前記取り付け対象面に固定され、他方が前記取り付け対象面から離間して浮いた状態となっていることを特徴とする太陽光発電装置。
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