JP6118229B2 - 心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラム - Google Patents

心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラムに関する。
患者の標準12誘導心電図を取得する場合、心電図測定装置としての心電計に接続されている10個の電極を用い、胸部誘導の測定のために6箇所及び四肢誘導の測定のために4箇所、それぞれの箇所に電極を装着する。そして、心電計によって、これら10個の電極から検出される心電位に基づき、標準12誘導の四肢6誘導波形(I、II、III、aVR、aVL、aVF)及び標準12誘導の胸部6誘導波形(V1、V2、V3、V4、V5、V6)を演算させ出力している。
一般に、標準12誘導心電図を得るための誘導波形と測定部位における心電位との関係は、次の通りである。
I 誘導: vL−vR
II 誘導: vF−vR
III 誘導: vF−vL
aVR 誘導: vR−(vL+vF)/2
aVL 誘導: vL−(vR+vF)/2
aVF 誘導: vF−(vL+vR)/2
V1 誘導: v1−(vR+vL+vF)/3
V2 誘導: v2−(vR+vL+vF)/3
V3 誘導: v3−(vR+vL+vF)/3
V4 誘導: v4−(vR+vL+vF)/3
V5 誘導: v5−(vR+vL+vF)/3
V6 誘導: v6−(vR+vL+vF)/3
ただし、vはそれぞれ電極装着位置で検出された電位である。
このように多数の電極を使用して患者の心臓疾患に対する診断を行うことは、設備が完備された病院内等であれば、患者を安静にした状態で可能である。
ところが、例えば、在宅療養や救急医療を行う場合においては、患者の状態から見て多数の電極を使用しかつ各電極を生体の体表面上の適正な位置へそれぞれ装着することが困難な場合が多い。さらに、多数の誘導波形を得るために多チャンネルの信号を伝送することも困難な場合がある。このような場合、一般的には、心電図の信号を伝送し得るのは1チャンネルか2チャンネル(1つか2つの誘導)程度であり、せいぜい2〜4個の電極を使用して標準12誘導波形の内の幾つかの誘導波形を測定することによって、心臓疾患に対する診断が行われている。
これに関連して、公知の標準12誘導心電図を得るための最小限の誘導数からなる誘導システムのサブセットにより、各種の心臓疾患に対する診断および治療を適正に行うことができる標準12誘導心電図を再構築するための導出12誘導心電図の構築方式および心電図検査装置が知られている(下記特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1に記載の導出12誘導心電図の構築方式においては、最小限のチャンネル数からなる誘導システムのサブセットとして、標準12誘導心電図を得る場合の四肢誘導のI、II誘導と、胸部誘導の2つの誘導であるV1誘導および、V5誘導またはV6誘導とを使用する。これらの誘導により、III誘導とaV誘導(aVR誘導、aVL誘導、aVF誘導)が、上述した各誘導の固有関係に基づいて演算により求められる。また、胸部誘導の残りの誘導であるV2誘導、V3誘導、V4誘導、V6誘導またはV5誘導は、電位・誘導ベクトル・心臓ベクトルの関係を考慮して作成された変換係数(導出用マトリックス)を用いて演算により導出される。
このようにして、各誘導の固有関係と作成された変換係数から得られる導出12誘導心電図は、従来の標準12誘導心電図の誘導システムのサブセットを使用することから、各電極の装着に際してそれぞれ所定部位への位置決めを容易かつ確実に行うことが可能であり、作業に多くの熟練を要することはない。しかも、高精度の標準12誘導心電図を再構築することができ、各種の心臓疾患に対する診断および治療を適正に行うことができる。
したがって、従来の心電計は、標準12誘導心電図を、10個の電極を用いて四肢6誘導と胸部6誘導とから得た場合のみならず、特許文献1に記載された方式により高精度の導出12誘導心電図を導出した場合においても、心電図波形の異常を確認して診断することができる。
また、標準12誘導の応用に関わる導出心電図が必要とされるもう一つのケースを説明する。前述の標準12誘導心電図は、心筋梗塞の診断に応用した場合、心筋に血流を提供する冠状動脈の閉塞が生じる前壁・側壁について、心電図波形の異常を確認して診断することは容易である。しかし、後壁、または右後壁については、電極の位置が心臓より遠いので、感度が低くなる。研究論文によると、多数の後壁における急性心筋梗塞(AMI)のST上昇はV7、V8、V9に現れる。そのため、標準12誘導心電図ではしばしばST上昇を見落とすことがある。必要な場合には、上述の付加誘導を測定することも提案されているが、標準心電計を使う場合2回の測定を要し、また、特にV7、V8、V9は背後にあるので、これらを測定し難い点もある。そのため、標準12誘導心電図の測定信号により、下壁梗塞診断にV7、V8、V9の心電図波形を、右室梗塞診断にV3R、V4R、V5Rの心電図波形を導出し、高精度な診断情報を提供することができる、付加誘導機能を備えた心電計及び付加誘導心電図導出方法が提案された(特許文献2参照)。
ところが、特許文献2では、電極を取り付けない部位の心電図波形、即ち導出心電図の波形は、測定誘導ベクトル(電極を取り付けた部位の誘導ベクトル)と導出誘導ベクトル(電極を取り付けない部位の誘導ベクトル)との間の関係を表す変換係数を用いて導出するため、変換係数の精度が被検者の導出心電図、さらに心臓疾患の診断精度に影響を与える。通常、変換係数は、不特定多数人から取得した複数の変換係数の平均値(以下、集団係数という)を用いる。集団係数は統計的に、ある種の変換精度を保証できるが、被検者個人としての最適な変換係数とは言い難い。そのため、導出心電図とその"真値"(仮に測定すれば出てくる値)との差は臨床で満足できない場合がある。
このような事情に鑑み、被検者個人の変換係数(以下、個人係数という)を導出心電図タイプ別に予めデータベースに登録しておき、必要に応じて読み出すことにより、導出心電図を取得できる導出心電図生成システムが提案された(たとえば特許文献3を参照)。
しかしながら、特許文献3の導出心電図生成システムでは、所望の誘導を導出するための個人係数を算出するために被検者個人の任意の部位の誘導を事前に測定しておく必要があるので、煩雑で手間がかかるという問題がある。
特許第4587008号公報 特許第4153950号公報 特開2012−029904号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、被検者個人の任意の部位の誘導を事前に測定しておく手間を省きつつ、導出誘導の精度を十分に確保できる心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
本発明の心電図測定装置は、誘導電位測定手段、誘導波形算出手段、集団係数算出手段、個人係数算出手段および誘導導出手段を有する。誘導電位測定手段は、生体部位における誘導電位を測定する。誘導波形算出手段は、測定された前記誘導電位に基づいて、複数の誘導波形を算出する。集団係数算出手段は、所定人数の集団について、前記複数の誘導波形のうちの所定誘導波形を含むA誘導(Aは4以上の整数)から付加的なB誘導(Bは1以上の整数)を導出する第1集団係数と、前記A誘導の前記所定誘導波形を使用して前記A誘導よりも誘導波形の個数が少ないC誘導(Cは3以上かつA−1以下の整数)から付加的なD誘導(DはA−C)を導出する第2集団係数と、を算出する。個人係数算出手段は、前記集団の各個人について、前記A誘導から前記B誘導を導出する第1個人係数と、前記C誘導から前記D誘導を導出する第2個人係数と、を算出する。誘導導出手段は、前記第1集団係数と前記第2集団係数との比の大きさと前記第1個人係数と前記第2個人係数との比の大きさとの間の関係と、特定被検者のA誘導を心電図測定により取得し、当該A誘導に基づいて算出された第2個人係数と、に基づいて前記特定被検者の第1個人係数を算出し、当該第1個人係数を使用して前記特定被検者のB誘導を導出する。
また、本発明の導出心電図生成方法は、生体部位における誘導電位を測定し、測定された前記誘導電位に基づいて、複数の誘導波形を算出する段階と、所定人数の集団について、前記複数の誘導波形のうちの所定誘導波形を含むA誘導(Aは4以上の整数)から付加的なB誘導(Bは1以上の整数)を導出する第1集団係数と、前記A誘導の前記所定誘導波形を使用して前記A誘導よりも誘導波形の個数が少ないC誘導(Cは3以上かつA−1以下の整数)から付加的なD誘導(DはA−C)を導出する第2集団係数と、を算出する段階と、前記集団の各個人について、前記A誘導から前記B誘導を導出する第1個人係数と、前記C誘導から前記D誘導を導出する第2個人係数と、を算出する段階と、前記第1集団係数と前記第2集団係数との比の大きさと前記第1個人係数と前記第2個人係数との比の大きさとの間の関係を算出する段階と、特定被検者のA誘導を心電図測定により取得し、当該A誘導に基づいて第2個人係数を算出する段階と、前記関係および前記第2個人係数に基づいて前記特定被検者の第1個人係数を算出する段階と、前記第1個人係数を使用して前記特定被検者のB誘導を導出する段階と、を有する。
本発明によれば、特定被検者の特徴を含む既知の個人係数に基づいて、所望の誘導を導出するための集団係数を補正することにより、当該特定被検者の特徴が反映され、かつ導出誘導の精度が高い変換係数を算出できる。したがって、所望の誘導を導出するための個人係数を算出するために被検者個人の任意の部位の誘導を事前に測定しておく手間を省きつつ、所望の導出誘導の精度を十分に確保できる。
本発明の一実施形態に係る心電計の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す心電計制御部の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る導出心電図生成方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態では、心電図を測定する特定被検者の個人係数と所定人数の集団の集団係数との間に相関があることを想定し、当該特定被検者の心電図を測定して取得した測定誘導から当該被検者の付加誘導を導出する。そして、測定誘導波形に導出誘導波形を加えた導出心電図を生成する。なお、心電図を測定する対象の被検者の具体例として患者という用語を用いる。被検者には、病院で診察を受ける患者だけではなく、健康診断を行う検診センターや診療所、一般家庭など病院以外の場所での利用者も含まれる。
本実施形態の心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラムは、以下に例示する18(タイプA−タイプR)の導出心電図タイプに対して適用できるのはもちろんのこと、さらに、患者の心臓疾患の診断に有効な任意の部位の導出心電図を生成するための、これら18の導出心電図タイプ以外の患者特有の導出心電図タイプ(オーダーメードの導出心電図タイプ)に対しても適用できる。
導出付加誘導心電図(ブルガダ診断用導出誘導心電図)のV1+、V2+、V1++、V2++は患者の心臓疾患の診断に有効な部位を示す。V1+はV1誘導の一肋間上の部位、V2+はV2誘導の一肋間上の部位、V1++はV1誘導の二肋間上の部位、V2++はV2誘導の二肋間上の部位である。V1+、V2+、V1++、V2++の部位の導出心電図を取得することによって、ブルガダ症候群と言われる心臓疾患の診断精度が向上する。
導出マッピング心電図(160誘導マッピング心電図)は患者の体表面160箇所の導出心電図を生成する。導出マッピング心電図(160誘導マッピング心電図)は任意の部位の導出心電図を容易に得ることができるため、特殊な心臓を持つ患者のどのような心臓疾患でも高精度で診断できる。
A.導出12誘導心電図
(1)4誘導I、II、V2、V4からV1、V3、V5、V6を導出(タイプA)
(2)4誘導I、II、V1、V4からV2、V3、V5、V6を導出(タイプB)
(3)4誘導I、II、V2、V5からV1、V3、V4、V6を導出(タイプC)
(4)4誘導I、II、V1、V5からV2、V3、V4、V6を導出(タイプD)
(5)4誘導I、II、V2、V6からV1、V3、V4、V5を導出(タイプE)
(6)4誘導I、II、V1、V6からV2、V3、V4、V5を導出(タイプF)
B.導出付加誘導心電図(18誘導心電図)
(7)12誘導I、II、V1〜V6から
V7、V8、V9、V3R、V4R、V5Rを導出(タイプG)
(8)12誘導I、II、V1〜V6から
V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6Rを導出(タイプH)
(9) 4誘導I、II、V1、V4から
V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6Rを導出(タイプI)
(10)4誘導I、II、V2、V5から
V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6Rを導出(タイプJ)
(11)4誘導I、II、V1、V5から
V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6Rを導出(タイプK)
(12)4誘導I、II、V2、V6から
V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R、V6Rを導出(タイプL)
C.導出付加誘導心電図(ブルガダ診断用導出誘導心電図)
(13)12誘導I、II、V1〜V6から
V1+、V2+、V1++、V2++を導出(タイプM)
(14) 4誘導I、II、V1、V4から
V1+、V2+、V1++、V2++を導出(タイプN)
(15) 4誘導I、II、V2、V5から
V1+、V2+、V1++、V2++を導出(タイプO)
(16) 4誘導I、II、V1、V5から
V1+、V2+、V1++、V2++を導出(タイプP)
(17) 4誘導I、II、V2、V6から
V1+、V2+、V1++、V2++を導出(タイプQ)
D.導出マッピング心電図(160誘導マッピング心電図)
(18)12誘導I、II、V1〜V6から
体表面8×20電位マッピングを導出(タイプR)
以下、添付した図面を参照して本発明の心電図測定装置、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラムの実施形態を説明する。本実施形態においては、心電図測定装置として心電計を用いた例を説明するが、心電計以外に、ホルタ心電計、生体情報モニタなどを使用することができる。また、それらの機器にパーソナルコンピュータを接続して心電図測定装置とすることもできる。なお、図中、同一の部材には同一の符号を用いた。
図1は本発明の一実施形態に係る心電図測定装置としての心電計の概略構成を示すブロック図であり、図2は図1に示す心電計制御部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の心電計100は、患者情報入力部10、患者情報記憶部20、心電図測定電極30、個人係数データベース40、集団係数データベース50、表示部60、通信部70および心電計制御部80を有する。
患者情報入力部10は、患者に関する情報の入力を受け付ける。患者情報入力部10は、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルなどの入力装置を備え、医療従事者である操作者が当該入力装置を操作することにより、患者のID、名前、年齢、性別などの患者情報が入力される。入力された患者情報は、患者情報記憶部20に送信される。
患者情報記憶部20は、患者情報入力部10に入力された患者情報や患者の誘導データなどを記憶する。より具体的には、患者情報記憶部20は、ハードディスクドライブなどの記憶装置を備え、患者情報入力部10から受信した、患者のID、名前、年齢、性別などの患者情報、患者の測定心電図タイプ、導出心電図タイプ、測定誘導データ、導出誘導データなどを記憶する。
心電図測定電極30は、患者の体表面に装着され、生体部位における誘導電位を測定するための電極である。標準12誘導心電図を測定する場合、心電計制御部80に接続されている10個の電極を用い、胸部誘導の測定のために6箇所及び四肢誘導の測定のために4箇所、それぞれの箇所に電極を装着する。心電図測定電極30は、誘導電位測定手段として機能する。
個人係数データベース40は、患者の個人係数を記憶または読み出すためのデータベースである。個人係数は、患者の導出心電図を生成するため当該患者から取得した患者固有の変換係数であり、心電図測定で得られた測定誘導から導出誘導を算出する際に使用される。本実施形態では、心電図を測定する対象の特定患者の心電図測定に先立ち、所定人数の集団について、個人係数が算出され、個人係数データベース40に記憶される。
また、上記特定患者の心電図の測定結果に基づいて算出される個人係数も個人係数データベース40に記憶される。
集団係数データベース50は、集団係数を記憶または読み出すためのデータベースである。集団係数は、患者の導出心電図を生成するため統計的に有効な母集団の不特定多数の人から取得した複数の個人係数の平均値であり、心電図測定で得られた測定誘導から導出誘導を算出する際に使用される。本実施形態では、心電図を測定する対象の特定患者の心電図測定に先立ち、所定人数の集団の心電図が測定され、測定結果に基づいて集団係数が算出されて集団係数データベースに記憶される。
集団係数又は個人係数を使用して導出心電図を生成することができるのは、次のような原理に依るものである。この原理を上記のタイプCの導出12誘導心電図を例に説明する。
タイプCの導出12誘導心電図を生成する場合、患者の体表面に合計6個の心電図測定電極を装着する。心電図測定電極の装着箇所は、I及びII誘導の心電信号を検出するための左右腕部(電極L、R)と左右下肢(電極LL、RL)の4箇所と、胸部誘導の2誘導(V2、V5)の心電信号を検出するための第4肋間胸骨左縁位置と左前腋窩線と第5肋間を横切る水平線との交点位置の2箇所である。
これらの心電図測定電極によって検出されるI及びII誘導と胸部誘導の2誘導(V2、V5)の4誘導分の心電信号から、個人係数又は集団係数を用いて、心電図測定電極で実際には測定していない残りの4つのV1誘導、V3誘導、V4誘導、V6誘導の胸部誘導の導出心電図を生成する。
V1誘導、V3誘導、V4誘導、V6誘導(導出誘導ベクトル)の胸部誘導の誘導心電図は、下記の行列式に、個人係数又は集団係数とI及びII誘導と胸部誘導の2誘導(V2誘導、V5誘導)の4誘導分の心電信号(測定誘導ベクトル)を代入し、行列演算することによって求めることができる。
Figure 0006118229
タイプCの導出12誘導心電図の場合、次のような手順で個人係数又は集団係数を求める。
患者の個人係数を求める場合、患者の体表面の10箇所に心電図測定電極を装着する。装着する箇所は、I誘導、II誘導、V1誘導、V2誘導、V3誘導、V4誘導、V5誘導、V6誘導の10の心電信号を検出できる部位である。10の心電図測定電極から、導出誘導ベクトルであるV1誘導、V3誘導、V4誘導、V6誘導と測定誘導ベクトルであるI誘導、II誘導、V2誘導、V5誘導が実測できる。これらの誘導を上記の行列式に代入して患者の個人係数(T1I、T1II、T12、T15、T3I、T3II、T32、T35、T4I、T4II、T42、T45、T6I、T6II、T62、T65)を最小二乗法によって求めることができる。個人係数は、個人係数データベース40に、患者別、導出心電図タイプ別に時系列に記憶する。
集団係数を求める場合、統計的に有効な母集団の中の不特定多数の個人から上記のようにして取得した複数の変換係数(T1I、T1II、T12、T15、T3I、T3II、T32、T35、T4I、T4II、T42、T45、T6I、T6II、T62、T65)の平均値を求める。集団係数は、性別、年代別に求め、集団係数データベース50に性別、年代別、導出心電図タイプ別に記憶させる。
特異な心臓を持つ患者の心臓疾患の診断に有効な任意の部位の導出心電図を求めたい場合には、心臓疾患の診断に最も有効な部位を選択して心電図測定電極を装着し、上記のような原理を用いて、個人係数を求め、データベースに記憶させておく。その患者の心電図測定を行なう際に、その個人係数を用いれば、その患者の心臓疾患の診断に有効なオーダーメードの導出心電図を高精度で得ることができる。
表示部60は、患者情報や導出心電図を表示する。表示部60は、液晶ディスプレイなどの表示装置やプリンタなどの印刷装置を備え、患者情報入力部10で入力された患者情報や生成された導出心電図をディスプレイに表示したり、プリントアウトしたりする。
通信部70は、心電計100の外部の機器との間で各種データを送受信する。通信部70は、たとえば、ネットワークに接続されている外部のパーソナルコンピュータに導出心電図波形データを送信したり、ネットワークに接続されている他の心電計から誘導波形データを受信したりする。
心電計制御部80は、心電計100の各構成要素を制御する。心電計制御部80は、患者情報入力部10、患者情報記憶部20、心電図測定電極30、個人係数データベース40、集団係数データベース50、表示部60および通信部70と電気的に接続されている。
図2に示すように、心電計制御部80は、HDD(Hard Disk Drive)81、RAM(Random Access Memory)82、ROM(Read Only Memory)83およびCPU(Central Processing Unit)84を備え、これらの構成要素は内部バス85によって相互に電気的に接続されている。
HDD81は、導出心電図生成プログラム1を含む各種プログラムおよび各種データを格納する。導出心電図生成プログラム1は、以下に示す導出心電図生成方法を実行させるように構成され、HDD81からRAM82にロードされてCPU84によって実行される。ROM83には、導出心電図生成プログラム1を実行する際に必要となる各種データやパラメータが記憶されている。
本実施形態では、心電計制御部80は、誘導波形算出手段として機能し、心電図測定電極30で測定された誘導電位に基づいて、複数の誘導波形を算出する。また、心電計制御部80は、集団係数算出手段として集団係数を算出し、個人係数算出手段として個人係数を算出する。そして、心電計制御部80は、誘導導出手段として機能し、特定患者の心電図を測定して取得した測定A誘導(Aは4以上の整数)から当該患者の導出B誘導(Bは1以上の整数)を算出し、測定A誘導に導出B誘導を加えた導出E誘導の心電図を取得するように制御する。以下、図3を参照して本実施形態の導出心電図生成方法について説明する。
図3は、本実施形態に係る導出心電図生成方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態の導出心電図生成方法では、特定患者のA誘導心電図を測定して、測定結果に基づいて付加的なB誘導を導出するように運用される(図3のステップS107〜S111)。また、運用前には、所定人数の集団について測定された測定E誘導に基づいて、集団係数および個人係数を算出し、集団係数と個人係数との相関から導かれる回帰式を算出しておく(図3のステップS101〜S106)。
まず、運用前の処理から説明する。図3に示すように、集団のE誘導を測定する(ステップS101)。本実施形態では、心電計制御部80は、上記特定患者のA誘導心電図測定に先立ち、所定人数の集団について、E誘導を測定する。本実施形態では、E誘導は、A誘導およびB誘導からなる。なお、測定する誘導は、少なくともA誘導およびB誘導が含まれていればよく、測定する誘導数がE誘導よりも多くてもよい。たとえば、A誘導が標準12誘導であり、B誘導が付加的な6誘導(V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R誘導)である場合、E誘導は標準12誘導に6誘導を加えた18誘導である。測定されたE誘導データは、患者情報記憶部20に格納される。なお、上記所定人数としては、たとえば150人程度が好ましい。
次に、集団係数G(E)を算出する(ステップS102)。心電計制御部80は、上記集団について、上記E誘導のうちの所定誘導を含むA誘導からB誘導を導出する集団係数G(E)(第1集団係数)を算出する。たとえば、A誘導が標準12誘導であり、B誘導が上記6誘導である場合、上記所定誘導としてのI、II、V1〜V6誘導を含む標準12誘導から上記6誘導を導出する集団係数G(18)を算出する。
次に、集団係数G(A)を算出する(ステップS103)。心電計制御部80は、上記A誘導の上記所定誘導を使用して、上記A誘導よりも誘導数が少ないC誘導(Cは3以上かつA−1以下の整数)からD誘導(DはA−C)を導出する集団係数G(A)(第2集団係数)を算出する。たとえば、C誘導がI、II、V2、V4誘導の4誘導であり、D誘導がIII誘導、aV誘導(aVR誘導、aVL誘導、aVF誘導)、V1、V3、V5およびV6を含む8誘導である場合、標準12誘導の上記所定誘導を使用して上記4誘導から上記8誘導を導出する集団係数G(12)を算出する。
次に、個人係数Pe(E)を算出する(ステップS104)。ステップS101で取得したE誘導データに基づいて、上記集団の各個人について、A誘導からB誘導を導出する個人係数Pe(E)を算出する。個人係数Pe(E)は、上記所定人数と同じ数だけ生成される。たとえば、E誘導が18誘導で、上記所定人数が250人である場合、250個の個人係数Pe(18)が生成される。
次に、個人係数Pe(A)を算出する(ステップS105)。心電計制御部80は、上記E誘導データに含まれるA誘導データに基づいて、上記集団の各個人について、C誘導からD誘導を導出する第2個人係数Pe(A)を算出する。上述のとおり、D誘導は、A誘導からC誘導を差し引いた誘導である。個人係数Pe(A)は、上記所定人数と同じ数だけ生成される。たとえば、A誘導が標準12誘導であり、上記所定人数が250人である場合、250個の個人係数Pe(12)が生成される。
次に、回帰式を算出する(ステップS106)。心電計制御部80は、上記集団係数G(E),G(A)と上記所定人数分の個人係数Pe(E),Pe(A)とに基づいて、第1個人係数Pe(E)の第2個人係数Pe(A)への回帰式を算出する。
本実施形態では、所定人数の集団から算出された集団係数G(E),G(A)と特定患者の個人係数Pe(E),Pe(A)との間に相関があることを想定する。より具体的には、下記の数式(2)が成り立つことを想定する。
Figure 0006118229
すなわち、集団係数に関する多誘導(E誘導)と少誘導(A誘導)との間の関係と同様な関係が個別係数に関する多誘導(E誘導)と少誘導(A誘導)との間にも存在すると考える。
上記数式(2)のG(E)、G(A)、Pe(E)およびPe(A)の4つの変数のうち、変数G(E)およびG(A)は、ステップ102およびS103で算出され、Pe(A)は、実際にA誘導を測定することにより算出されうる変数である。したがって、上記4つのうちのG(E)、G(A)およびPe(A)は既知の変数となる。心電計制御部80は、3つの変数G(E)、G(A)およびPe(A)を既知として、たとえば下記数式(3)に示すようなPe(E)を求める回帰式を算出する。
Figure 0006118229
このように、上記集団の各個人の個人係数Pe(E)および個人係数Pe(A)で表される点をXY平面上にプロットしたときの個人係数Pe(E)の個人係数Pe(A)への回帰式を算出する。上記数式(3)によれば、個人係数Pe(E)は、個人係数Pe(A)と集団係数G(A)とを比較し、当該比較結果に基づいて集団係数G(E)を補正した変換係数であるといえる。
次に、運用時の処理について説明する。まず、特定患者のA誘導を測定する(ステップS107)。心電計制御部80は、特定患者のA誘導を測定し、測定誘導データを患者情報記憶部20に格納する。
次に、特定患者の個人係数Pep(A)を算出する(ステップS108)。心電計制御部80は、上記ステップS107で取得したA誘導の測定データを使用して、C誘導からD誘導を算出する個人係数Pep(A)を算出する。たとえば、C誘導がI、II、V2、V4誘導の4誘導であり、D誘導がIII誘導、aV誘導、V1、V3、V5およびV6の8誘導である場合、測定した標準12誘導を使用して上記4誘導から上記8誘導を導出する個人係数Pep(12)を算出する。
次に、特定患者の個人係数Pep(E)を算出する(ステップS109)。心電計制御部80は、上記ステップS102、S103で算出した集団係数G(E)およびG(A)と、上記ステップS108で算出した特定患者の個人係数Pep(A)とを上記数式(3)の回帰式に適用して特定患者の個人係数Pep(E)を算出する。たとえば、A誘導が標準12誘導であり、E誘導が18誘導である場合、下記数式(4)のようになる。
Figure 0006118229
このように、本実施形態では、運用時に特定患者のA誘導を測定し、測定結果に基づいて特定患者の個人係数Pep(12)を算出する。そして、上記数式(4)に運用前に算出した集団係数G(E)およびG(A)と、運用時に算出した個人係数Pep(12)とを適用して個人係数Pep(18)を算出する。個人係数Pep(18)は、特定患者の特徴(体格要素と称する)を含む個人係数Pep(12)と集団係数G(12)との比較結果によって集団係数G(18)を補正した変換係数である。したがって、個人係数Pep(18)は、集団係数G(18)と比べて、特定患者の導出心電図の実態に即した変換係数となりうる。
次に、B誘導を導出する(ステップS110)。心電計制御部80は、個人係数Pep(18)を使用して、ステップS107で測定したA誘導からB誘導を導出する。
次に、導出E誘導心電図を表示する(ステップS111)。心電計制御部80は、表示部60に対して導出E誘導心電図を表示するように制御する。表示部60は、心電計制御部80からの指示を受けて、ディスプレイに導出E誘導心電図を表示するか、プリンタに導出E誘導心電図を印刷する。
以上のように、本実施形態では、運用前の前処理として、生体部位における誘導電位を測定し、測定された当該誘導電位に基づいて、複数の誘導波形を算出する。そして、所定人数の集団について、上記複数の誘導波形のうちの所定誘導波形を含むA誘導から付加的なB誘導を導出する集団係数G(E)と、A誘導よりも誘導波形の個数が少ないC誘導から付加的なD誘導を導出する集団係数G(A)と、を算出する。
また、上記集団の各個人について、A誘導からB誘導を導出する個人係数Pe(E)と、C誘導からD誘導を導出する個人係数Pe(A)と、を算出し、上記集団係数G(E)と集団係数G(A)との比の大きさと個人係数Pe(E)と個人係数Pe(A)との比の大きさとの間の関係を算出する。
また、特定患者のA誘導を心電図測定により取得し、当該A誘導に基づいて個人係数Pep(A)を算出し、上記関係および上記個人係数Pep(A)に基づいて上記特定患者の個人係数Pep(E)を算出する。さらに、当該個人係数Pep(E)を使用して上記特定患者のB誘導を導出する。
以上で説明した本実施形態の心電計、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラムは、下記の効果を奏する。
特定患者の体格要素を含む既知の個人係数に基づいて、所望の誘導を導出するための集団係数を補正することにより、当該特定患者の体格要素が反映され、かつ導出誘導の精度が高い変換係数を算出できる。したがって、所望の誘導を導出するための個人係数を算出するために患者個人の任意の部位の誘導を事前に測定しておく手間を省きつつ、所望の導出誘導の精度を十分に確保できる。
また、本実施形態の心電計は、たとえば従来の標準12誘導心電計と操作方法が類似しており、標準12誘導心電図検査の実施後に電極を付け替えることなく、そのまま付加誘導を導出し、記録および表示することができる。したがって、医療従事者は、表示された導出心電図を直ちに解析し、速やかに診断を開始することができる。
以上のとおり、実施形態において、心電計、導出心電図生成方法および導出心電図生成プログラムを説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の実施形態では、心電計が集団係数データベースおよび個人係数データベースを備える場合について説明した。しかしながら、心電計の外部に集団係数データベースおよび個人係数データベースが備えられ、ネットワークを通じて集団係数データおよび個人係数データが書き込まれたり、読み出されたりするように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、心電図の測定対象として人間を想定して説明したが、心電図の測定対象は人間に限定されず動物であってもよい。
また、上述の実施形態では、心電計制御部がHDD、RAM、ROM、およびCPUを備え、CPUが導出心電図生成プログラムを実行することにより心電計の各構成要素を制御する場合について説明した。しかしながら、心電計制御部がFPGA(Field−Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)を備え、ハードウェアで心電計の各構成要素を制御するように構成してもよい。
1 導出心電図生成プログラム、
10 患者情報入力部、
20 患者情報記憶部、
30 心電図測定電極、
40 個人係数データベース、
50 集団係数データベース、
60 表示部、
70 通信部、
80 心電計制御部、
81 HDD、
82 RAM、
83 ROM、
84 CPU、
85 内部バス、
100 心電計。

Claims (9)

  1. 生体部位における誘導電位を測定する誘導電位測定手段と、
    測定された前記誘導電位に基づいて、複数の誘導波形を算出する誘導波形算出手段と、
    所定人数の集団について、前記複数の誘導波形のうちの所定誘導波形を含むA誘導(Aは4以上の整数)から付加的なB誘導(Bは1以上の整数)を導出する第1集団係数と、前記A誘導の前記所定誘導波形を使用して前記A誘導よりも誘導波形の個数が少ないC誘導(Cは3以上かつA−1以下の整数)から付加的なD誘導(DはA−C)を導出する第2集団係数と、を算出する集団係数算出手段と、
    前記集団の各個人について、前記A誘導から前記B誘導を導出する第1個人係数と、前記C誘導から前記D誘導を導出する第2個人係数と、を算出する個人係数算出手段と、
    前記第1集団係数と前記第2集団係数との比の大きさと前記第1個人係数と前記第2個人係数との比の大きさとの間の関係と、特定被検者のA誘導を心電図測定により取得し、当該A誘導に基づいて算出された第2個人係数と、に基づいて前記特定被検者の第1個人係数を算出し、当該第1個人係数を使用して前記特定被検者のB誘導を導出する誘導導出手段と、
    を有する、心電図測定装置。
  2. 前記誘導導出手段は、
    前記集団の各個人の前記第1個人係数および前記第2個人係数で表される点をXY平面上にプロットしたときの前記第1個人係数の前記第2個人係数への回帰式を算出し、当該回帰式に前記特定被検者の第2個人係数を適用して前記特定被検者の第1個人係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の心電図測定装置。
  3. 前記A誘導は、四肢6誘導波形(I、II、III、aVR、aVL、aVF)、胸部6誘導波形(V1、V2、V3、V4、V5、V6)を含む12誘導であり、
    前記B誘導は、V7、V8、V9、V3R、V4R、V5R誘導波形を含む6誘導であることを特徴とする請求項1または2に記載の心電図測定装置。
  4. 前記誘導電位測定手段は、心電図の18の測定部位における誘導電位を測定し、
    前記誘導波形算出手段は、測定された前記18の誘導電位に基づいて、18の誘導波形を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の心電図測定装置。
  5. 前記第1集団係数および前記第2集団係数は集団係数データベースに格納され、
    前記第1個人係数および前記第2個人係数は個人係数データベースに格納されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の心電図測定装置。
  6. 生体部位における誘導電位を測定し、測定された前記誘導電位に基づいて、複数の誘導波形を算出する段階と、
    所定人数の集団について、前記複数の誘導波形のうちの所定誘導波形を含むA誘導(Aは4以上の整数)から付加的なB誘導(Bは1以上の整数)を導出する第1集団係数と、前記A誘導の前記所定誘導波形を使用して前記A誘導よりも誘導波形の個数が少ないC誘導(Cは3以上かつA−1以下の整数)から付加的なD誘導(DはA−C)を導出する第2集団係数と、を算出する段階と、
    前記集団の各個人について、前記A誘導から前記B誘導を導出する第1個人係数と、前記C誘導から前記D誘導を導出する第2個人係数と、を算出する段階と、
    前記第1集団係数と前記第2集団係数との比の大きさと前記第1個人係数と前記第2個人係数との比の大きさとの間の関係を算出する段階と、
    特定被検者のA誘導を心電図測定により取得し、当該A誘導に基づいて第2個人係数を算出する段階と、
    前記関係および前記第2個人係数に基づいて前記特定被検者の第1個人係数を算出する段階と、
    前記第1個人係数を使用して前記特定被検者のB誘導を導出する段階と、
    を有する、導出心電図生成方法。
  7. 前記第1個人係数を算出する段階では、
    前記集団の各個人の前記第1個人係数および前記第2個人係数で表される点をXY平面上にプロットしたときの前記第1個人係数の前記第2個人係数への回帰式を算出し、当該回帰式に前記特定被検者の第2個人係数を適用して前記特定被検者の第1個人係数を算出することを特徴とする請求項6に記載の導出心電図生成方法。
  8. 心電図測定装置に請求項6または7に記載の導出心電図生成方法を実行させるように構成される、導出心電図生成プログラム。
  9. 請求項8に記載の導出心電図生成プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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