JP6115819B2 - 切断治具及び切断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、狭隘な作業現場に配置された大型の配管、機器などの切断物を切断するのに適した切断治具及び切断方法に関する。
大型プラントの解体現場では重量物が多く、作業を容易かつ安全に進めるために重機を用いた作業が行われている。
従来の解体現場で用いられている重機として、特許文献1には、重機のアームに装着して建築物を壊す小割破砕機のアタッチメントが開示されている。この小割破砕機は、破砕機本体側の固定爪と破砕機本体に軸支された稼動爪間でコンクリートを小片に破砕する作業を行うものである。また、小口径の配管等、既設構造物からの分離が容易なものであれば、破砕機のようなアタッチメントを備えた重機で引き千切るように解体することも可能である。
特許文献2には重機用切断アタッチメントが開示されている。このアタッチメントは、一対の可動顎に形成された切断刃を互いの内側面に摺接させながら交差させて、建物の解体時に発生する鋼材をせん断するものである。
特許文献3には、双腕型の重機が開示されている。この重機は、作業腕を二本備えた構成であり、一方の腕に切断機、他方の腕に把持機構を装着することで、高所にある配管を支えながら切断するという作業が可能となる。
特許文献4には、配管を径方向に切断するセーバーソーと、セーバーソーの切断スペースとなるスリットと、このスリットを挟んだ2箇所で配管を支持する配管支持治具からなる管切断装置が開示されている。また、既存の配管切断装置であるセーバーソー等では、チェーンバイスを用いて装置を配管に固定可能なものがある。チェーンの巻き付け長さを変えることで幅広い配管径に対応できる。
特開平7−204526号公報 特開2010−270564号公報 特開2012−12885号公報 特開平9−174327号公報
しかしながら、前述のように大型プラントでは重量物が多く、一例として、直径が約300mm、かつ肉厚が約20mmとなる配管の鋼管1m当りの質量は、100kgを超えるものがある。このような重量物を小割破砕機で引き千切ることにより配管を切断したり、切断アタッチメントでせん断したりすることは難しい。
また、大径配管の切断と配管の把持能力を同時に満たすような双腕型重機は、一般に形状寸法も大きくなるので、狭隘な作業場所に搬入したり、現場内で取り回したりすることが難しい場合がある。その場合、切断用重機と把持用重機をそれぞれ用意すれば、一台当りの寸法は小さくすることができる。しかし、二台分の作業スペースは逆に大きくなってしまうという新たな問題が発生する。
また、チェーンバイスを用いてセーバーソーを配管に取り付ける管切断装置は、人手を介してチェーンを取り付ける必要がある。このため、高所など安全が確保できない場所で取り付けることは困難である。また、前述の大口径の配管等に適用する場合、装置が大型化してしまい人手による取り付け作業が困難となる。
重機による大型プラントの解体工事において高所にある配管を切断・撤去する場合、切断された配管が落下するのを防ぐために、自由端側の配管を支えながら切るという動作が必要となる。既存の重機は、単独のアームに取り付けた破砕、切断アタッチメントによる一種の作業しか行うことができない。また、複数のアームを備えた重機は、大型化してしまい、狭隘な場所の作業には適していない。
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、狭隘な場所であっても容易に配管等の大型の切断物を切断することができる切断装置及び切断方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、移動体のハンドで把持可能なグリップを備え運搬可能とし、少なくとも一端が構造物に固定された切断物を径方向から把持して着脱自在に取付可能な固定手段と、前記固定手段に併設して前記固定手段が取り付けられた前記切断物の他端側を鋸刃の往復動により切断可能な切断手段と、軸心が前記切断物の軸方向に沿った回転軸を有し、前記回転軸に前記切断手段を取り付けて、前記鋸刃を前記切断物の径方向に回転可能な回転手段と、を備え、前記固定手段には、前記切断手段によって切断された前記切断物のスリットに挿入可能なクサビと、前記切断手段の径方向の回転に追随して、前記鋸刃による前記切断物の切断面と同一平面であって前記鋸刃の切断側の裏側に前記クサビを配置する回転支持部と、前記回転支持部と前記固定手段に接続して前記クサビを前記切断物に向けて付勢する付勢部と、を備えたクサビ挿入手段を取り付けたことを特徴とする切断治具を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、前記固定手段には、前記切断手段によって切断された前記切断物のスリットに挿入可能なクサビと、前記切断手段の径方向の回転に追随して、前記鋸刃による前記切断物の切断面と同一平面であって前記鋸刃の切断側の裏側に前記クサビを配置する回転支持部と、前記回転支持部と前記固定手段に接続して前記クサビを前記切断物に向けて付勢する付勢部と、を備えたクサビ挿入手段を取り付けたことを特徴とする切断治具を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の解決手段において、前記固定手段に接続して把持動作又は開放動作を行い、前記切断手段に接続して切断動作を行い、前記回転手段に接続して前記回転動作を行う駆動手段と、前記駆動手段と接続して駆動動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする切断治具を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、移動体のハンドで把持して運搬可能なグリップを有し、少なくとも一端が構造物に固定された切断物を径方向から把持して着脱自在に取付可能な固定手段と、前記固定手段に併設して前記固定手段が取り付けられた前記切断物の他端側を鋸刃の往復動により切断可能な切断手段と、軸心が前記切断物の軸方向に沿った回転軸を有し、前記回転軸に前記切断手段を取り付けて、前記鋸刃を前記切断物の径方向に回転可能な回転手段と、を備えた切断治具を前記移動体の前記ハンドで掴んで運搬する工程と、少なくとも一端が構造物に固定された前記切断物を前記固定手段で把持する工程と、前記切断治具から前記ハンドを離して、前記固定手段で把持された前記切断物の他端側を前記切断手段で切断する工程と、前記切断物のスリットにクサビを挿入する工程と、前記切断物の他端側を前記ハンドで把持する工程と、を有することを特徴とする切断方法を提供することにある。
本発明によれば、上記のように、移動体のハンドで把持可能なグリップを備え運搬可能とし、少なくとも一端が構造物に固定された切断物を径方向から把持して着脱自在に取付可能な固定手段と、前記固定手段に併設して前記切断物の他端側を鋸刃の往復動により切断可能な切断手段を備えた切断治具を用いた構成であるため、高所など人手で取り付けが困難な場所であっても、移動体を用いて切断治具を切断物に取り付けることができ、切断作業を行うことができる。
また、切断治具は、移動体と独立して切断物に固定した状態(切断物を把持した状態)で切断できるため、切断治具を移動させる重機は切断物を把持可能なハンドを備えた構成であれば良い。このため、移動体は把持、切断等の複数のアームを備える必要がなく、狭隘な場所であっても作業を行うことができる。
切断中に配管を支えている必要がなければ、移動体は切断以外の作業をしていてもよく、また、複数切断治具を取り付けて同時並行で切断作業を行うようにしても良い。
本発明によれば、上記のように、鋸刃の往復動により切断可能な切断手段を用いているため、切断手段を小さくすることができ、治具全体の小型化を図ることができる。また、大口径の配管であっても切断することができる。従来、重機用切断アタッチメントで配管をせん断する場合、例えば、1m以下の場所を移動できるような小型重機に取り付け可能なアタッチメントでは、直径300mm、肉厚20mm近い鋼管を切断することは能力的に困難であった。しかし本発明によれば、大口径の配管等の切断物であっても切断することができる。
本発明によれば、上記のように、ハンドで把持可能なグリップを設けているため、切断物を把持可能な移動体のハンドの形状で容易に切断治具を掴むことができる。
本実施形態の切断治具の平面図である。 本実施形態の切断治具の正面図である。 本実施形態の切断治具の右側面図である。 本実施形態の切断治具の左側面図である。 本実施形態の切断治具を把持する移動体のハンドの拡大側面図である。 クサビ挿入手段の平面図である。 クサビ挿入手段の側面図である。 クサビ挿入手段の背面図である。 クサビの本体の正面図である。 付勢部の説明図である。 切断物のスリットにクサビが挿入され拡大正面図である。 本実施形態の切断治具による切断工程の側面図である。 本実施形態の切断治具を用いた作業現場の説明図である。
本発明の切断治具及び切断方法の実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
図1は本実施形態の切断治具の平面図である。図2は本実施形態の切断治具の正面図である。図3は本実施形態の切断治具の右側面図である。図4は本実施形態の切断治具の左側面図である。図5は本実施形態の切断治具を把持する移動体のハンドの拡大側面図である。本実施形態の移動体は、図5に示すようにアーム11の先端に配管・機器等の切断物を掴むことができるハンド(把持機構)12を備えた重機である。
図1に示すように本実施形態の切断治具10は、移動体のハンドで把持可能なグリップ22を備え、治具本体を運搬可能とし、少なくとも一端が構造物に固定された切断物14(両端が構造物に固定された切断物、又は構造物に片持ち支持された切断物)を径方向(切断物の長手方向と交差する方向)から把持して着脱自在に取付可能な固定手段20と、固定手段20に併設して固定手段20が取り付けられた切断物14の他端側(端部が建物などに固定されていない自由端側)を鋸刃42の往復動により切断可能な切断手段40と、軸心が切断物14の軸方向に沿った回転軸を有し、回転軸に切断手段40を取り付けて、鋸刃42を切断物の径方向に回転可能な回転手段50と、固定手段20の把持動作又は開放動作を行う駆動手段60と、切断手段40の切断動作と、駆動手段60の駆動動作を制御する制御手段70と、を主な基本構成としている。
固定手段20は、グリップ22と固定部24を備え、重機などの移動体(図1不図示)のハンド12で掴んで配管、機器などの切断箇所へ移動させることができる形態に構成されている。
グリップ22は、移動体のハンド12が掴み易い形状に形成している。本実施形態のグリップ22は、一例として切断物14の径方向から把持可能とし、所定の強度を備えた厚みを有する平板状の把持板である。このような形態のグリップ22は、切断物14を掴むことができる移動体のハンド12の形態のまま、切断治具10を掴むことができる。よって、グリップ22と切断物14のそれぞれを掴むためにアーム11に装着するハンド12のアタッチメントを変える必要がない。また、グリップ22を掴む方向と、切断物14を掴む方向が同一方向のため、グリップ22を把持した後、切断物14を把持する移動を容易に行なうことができる。
固定部24は切断物14となる配管、機器等を把持するものである。本実施形態の固定部24は、第1クランプ26と第2クランプ28とシリンダ機構30を備え、後述する駆動手段60の油圧回路に接続している。
第1クランプ26は、側面視で略L字型の部材であり、第1辺(短辺)と第2辺(長辺)の間の屈曲部の外側にグリップ22が形成されている。第1クランプ26の第1辺には切断物14を把持したときに当接する第1凹部27が形成されている。
第2クランプ28は、板状の部材であり、第1クランプ26の第2辺の先端に軸支されて、図4中の矢印bに示すように揺動可能な構成としている。第2クランプ28の一端には切断物14を把持したときに当接する第2凹部29が形成されている。
シリンダ機構30は、ピストンロッド32及びシリンダ34からなる。シリンダ34内を進退移動可能なピストンロッド32は、先端が第2クランプ28の他端に軸着している。一方、シリンダ34は第1クランプ26の第2辺に軸着している。このような構成の固定部24は、図4中の矢印aに示すように、ピストンロッド32が伸張すると第1クランプ26の第1辺の第1凹部27と第2クランプ28の一端の第2凹部29が接近して、切断物14を間に把持する把持動作を行うことができる。一方、ピストンロッド32が縮小すると、第1クランプ26の第1辺の第1凹部27と第2クランプ28の第2凹部29が互いに離間して、切断物14を開放する開放動作を行うことができる。固定手段20は、切断物14を把持したとき、治具本体が単独で切断物14に固定できる把持力が得られるように構成している。このような構成の固定手段20は、現場に設置された配管、機器等の切断物14を把持して治具本体を切断物14に着脱可能に固定することができる。
切断手段40は、モーターにより駆動される鋸刃の往復動により切断物14を切断するものである。本実施形態の切断手段40は、例えば、セーバーソー、レシプロソー等のように、直線状の鋸刃を装着した往復動軸を往復駆動させる構成を採用している。このような形態を採用することにより、回転刃式の切断手段よりも装置構成の小型化を図ることができる。
切断手段40の鋸刃42の刃形成側と反対側(上面)には、往復動する鋸刃を支持する鋸刃ガイド44が形成されている。鋸刃ガイド44は、鋸刃42と同じ厚み、かつ鋸刃42よりも短い長さに形成された平板状の部材であり、一端が切断手段40の本体側に取り付けられ、他端に鋸刃を側面から挟むように支持する支持部45が取り付けられている。このよう形態の鋸刃ガイド44により、鋸刃42の上面側から鋸刃42の往復動を支持して安定した切断を行うことができる。なお、鋸刃ガイド44は設けずに鋸刃42で切断する構成であっても良い。
切断手段40は、固定手段20の長辺から切断物14の長手方向と平行となるように延出した取付部36に後述する回転手段50を介して取り付けられている。このような切断手段40は、固定手段20と並んで配置させて、固定手段20で把持した切断物14の近傍を切断することができる。
回転手段50は、固定手段20から切断物14の長手方向に沿って延出する取付部36の先端側に取り付けられている。回転手段50は、動力伝達部52と駆動モーター56を主な基本構成としている。
動力伝達部52は、ケーシング53内にギア(不図示)と、回転軸54を備えている。ケーシング53は取付部36上に取り付けられている。
駆動モーター56は、ケーシング53の上部に取り付けられている。本実施形態の駆動モーター56は、例えば送りモーターを用いることができ、回転軸の軸心が垂直方向となるように取り付けられている。動力伝達部52の回転軸54は軸心を水平方向(切断物14の長手方向と平行)となるように取り付けるため、ギアを用いて、垂直方向の回転軸心を水平方向の回転軸心へ伝達させている。回転軸54には切断手段40を取り付けている。具体的な切断手段40の取り付けは、回転軸54の軸心(回転軸54の長手方向)と直交する方向と、鋸刃42の往復動が平行となるようにしている。
このような構成の回転手段50は、駆動モーター56を駆動することにより動力伝達部の回転軸54を切断物14の径方向に沿って回転させている。このため、回転軸54に取り付けられた切断手段40を回転軸54の軸心を中心として切断物14の径方向へ回転させて、鋸刃42の往復動によって切断物14を切断することができる。
駆動手段60は、固定手段20に接続して固定手段20の把持動作又は開放動作を行うとともに、回転手段50に接続して回転手段50の回転動作を行う駆動機構である。本実施形態の駆動手段60は、一例として、油圧機構を用いている。油圧機構は、油圧制御バルブ62と油圧ポンプ64と油タンク66を主な基本構成としている。
制御手段70は、切断手段40と、駆動手段60と電気的に接続している。制御手段70は、固定手段20の把持動作又は開放動作を制御したり、切断手段40の鋸刃42の切断動作を制御したり、回転手段50の回転動作を制御したりする場合に、各制御信号を、切断手段40と駆動手段60へ送信可能に構成している。本実施形態の制御手段70が駆動手段60へ制御信号を送信する場合、具体的には油圧制御バルブ62のバルブの開閉を行う制御信号を送っている。
本実施形態の切断治具は、クサビ挿入手段80を備えている。図6はクサビ挿入手段の平面図である。図7はクサビ挿入手段の側面図である。図8はクサビ挿入手段の背面図である。図9はクサビの本体の正面図である。図10は付勢部の説明図である。
クサビ挿入手段80は、切断手段40によって切断された切断物14のスリットに挿入可能なクサビ82と、切断手段40の径方向の回転に追随して、鋸刃42による切断物14の切断面と同一平面であって鋸刃42の切断側の裏側にクサビ82を配置する回転支持部90と、回転支持部90と固定手段20に接続してクサビ82を切断物14に向けて付勢する付勢部94と、を備えている。
クサビ82は、本体84と、切断ガイド86を備えている。
本体84は、側面視で略矩形の部材であり、鋸刃42の厚みよりも厚く形成し、下端に切断物の切断途中に生じるスリット(切り込み)に挿入可能な突起88を形成している。本体84の上端側には、後述する第2シャフトが貫通する孔89を形成している。本体の突起88と孔89の間には、切断ガイド86を取り付けている。
切断ガイド86は、側面視でコ字型の形状に形成された一対のプレート87aと、鋸刃ガイド44又は鋸刃42の上端と接触する凹部87bを形成して当該凹部87bの底面に鋸刃ガイド44又は鋸刃42と摺動自在に当接するローラ87cを有するローラ部87dを備えている。切断ガイド86は一対のプレート87aを重ねたときに中心で本体84を把持するように本体84に固定し、プレート87aの両端にローラ部87dを把持するように固定している。
回転支持部90は、第1シャフト91と、第2シャフト92と、連結板93を備えている。回転支持部90は、第1シャフト91が一対の連結板93の一端の孔に嵌合し、第2シャフト92が一対の連結板93の他端の孔に嵌合した形態であって、第1及び第2シャフト91,92の軸心が互いに平行となるように形成している。第1シャフト91は、一端を固定手段20の第1辺の側面に固定し、他端が切断手段40側へ切断物14の長手方向(取付部36の延出方向)に沿って延出させたシャフトである。第2シャフト92は、第1シャフト91の他端側の端部をクサビ82の本体84の孔89に挿入して回転自在に軸支させている。このような構成の回転支持部90は、第1シャフト91の軸心を中心として第2シャフト92側を自由回転可能な形態にしている。
付勢部94は、定荷重バネ95と、スプール96と、バネ固定部97を備えている。定荷重バネ95は荷重が一定となるように構成されたバネであり、一端をスプール96に固定してロール状に巻き取られている。スプール96のツバ部は、一対のプレート87a間であって、第1シャフト91と第2シャフト92の間に取り付けている。定荷重バネ95の他端はバネ固定部97に取り付けている。バネ固定部97は側面視でL字型の形状をなし、一方の辺を固定手段20の側面に固定し、他方の辺の先端が第1シャフト91の軸心に沿って延出している。定荷重バネ95の他端は、バネ固定部97の他方の辺に固定している。
このような構成のクサビ挿入手段80によれば、第1シャフト91を中心として回転自在な回転支持部90を、付勢部94の定荷重バネ95の付勢力によって図10の矢印c方向へ回転し、切断ガイド86を鋸刃ガイド44又は鋸刃42の上面に押し付けることができる。
上記構成による本実施形態の切断治具10を用いた切断方法について、以下説明する。図12は本実施形態の切断治具の切断工程の側面図である。図13は本実施形態の切断治具を用いた作業現場の説明図である。
移動体13のハンド12で切断治具10の固定手段20に形成されたグリップ22を掴む。そして、固定手段20を開放動作させる制御信号を制御手段から駆動手段へ送信する。移動体13のハンド12で把持された切断治具10を、移動体13により切断物14まで移動させる。
次に図12(A)に示すように固定手段20を把持動作させる制御信号を制御手段から駆動手段へ送信する。図13(A)に示すように、切断治具10の固定手段20を作動させて、切断物14となる配管の両端が支持されている配管、又は少なくとも片持ち支持されている配管の固定側を把持する。そして、移動体13のハンド12を開放して切断治具10からハンド12を離す。これにより固定手段20で切断物14に治具本体を単独で固定することができる。このとき、固定手段20は切断物14の固定側16を把持し、自由端側18に切断手段40が配置されるように固定している。なお、本実施形態の固定手段20は、切断物14の固定側16を必ず把持するように配置させている。しかし、切断手段40は、切断物14の自由端側18のほかにも、切断物14の両端が建物等に固定されている場合には、固定側となる位置に配置させてもよい。
また、切断手段40の鋸刃42を往復動させる制御信号及び、回転手段50を回転させる制御信号を制御手段から送信する。切断手段40の鋸刃42及び鋸刃ガイド44が、図12(A)に示す原点位置から回転手段50の駆動モーター56の回転によって回転軸が切断物14の径方向に回転することにより、矢印d方向に回転して切断物14に接近する。クサビ挿入手段80は付勢部94により、クサビ82を切断物に向けて付勢しており、切断手段40の鋸刃ガイド44の上面に当接しながら、切断手段40の回転に追従して回転する。
図12(B)に示すように、鋸刃42及び鋸刃ガイド44が切断物14の切断によって生じたスリットに入り込む。鋸刃ガイド44の上面がこのスリットに入り込むまでは、クサビ挿入手段80のクサビ82は、鋸刃ガイド44の上面に当接しながら、切断手段40の回転に追従して回転する。
図12(C)に示すように、鋸刃42及び鋸刃ガイド44がスリットに挿入されると、スリットの上端、すなわち切断物14の切断開始位置にクサビ82の突起88が挿入される。これにより、片持ち支持された切断物14の重量がかかったり、切断物14を把持するハンド12の把持力などの要因によって、スリット(固定側16の切断物14と自由端側18の切断物の間の隙間)が鋸刃42及び鋸刃ガイド44の幅(厚み)よりも小さくなることがないため、鋸刃42がスリットに挟まれて往復動を阻害されることがなく、切断処理を行うことができる。
切断手段40による切断物14の切断工程前、または、図13(B)に示すように、切断手段40による切断物14の切断途中で、移動体13のハンド12を移動させて、切断物14の自由端側18をハンド12で把持する。
切断された切断物14は、固定手段20で把持されている配管(固定側16)と、移動体13のハンド12で掴まれている配管(自由端側18)に分離される。移動体13のハンド12で掴まれた配管を外部へ移動させて切断された配管を離す。そして、移動体13のハンド12を切断治具10のグリップ22まで移動させてグリップ22を掴む。切断治具10の固定手段20を開放すると、切断治具10が切断物14から外れる。以降、図13(C)に示すように、次の切断箇所へ切断治具10をハンド12で移動させる。そして、同様の動作を繰り返し行なう。
このような本実施形態の切断治具10によれば、高所など人手で取り付けが困難な場所であっても、移動体13を用いて切断治具10を切断物14に取り付けることができ、切断作業を行うことができる。
また、切断治具10は、移動体13と独立して切断物14を把持した状態で切断できるため、切断治具10を移動させる移動体13は切断物14を把持可能なハンド12を備えた構成であれば良い。このため、移動体13は把持、切断等の複数のアームを備える必要がなく、狭隘な場所であっても作業を行うことができる。
なお本実施形態の切断治具10は、クサビ挿入手段80を備えた形態で説明したが、クサビ挿入手段80を附帯しない構成で、切断物14を切断する形態も取り得る。
本発明の切断治具および切断方法は、特に、現場に配置された大型の配管、機器等の切断に広く適用することができる。
10………切断治具、11………アーム、12………ハンド、13………移動体、14………切断物、16………固定側、18………自由端側、20………固定手段、22………グリップ、24………固定部、26………第1クランプ、27………第1凹部、28………第2クランプ、29………第2凹部、30………シリンダ機構、32………ピストンロッド、34………シリンダ、36………取付部、40………切断手段、42………鋸刃、44………鋸刃ガイド、45………支持部、50………回転手段、52………動力伝達部、53………ケーシング、54………回転軸、56………駆動モーター、60………駆動手段、62………油圧制御バルブ、64………油圧ポンプ、66………油タンク、70………制御手段、80………クサビ挿入手段、82………クサビ、84………本体、86………切断ガイド、87a………プレート、87b………凹部、87c………ローラ、87d………ローラ部、88………突起、89………孔、90………回転支持部、91………第1シャフト、92………第2シャフト、93………連結板、94………付勢部、95………定荷重バネ、96………スプール、97………バネ固定部。

Claims (3)

  1. 移動体のハンドで把持可能なグリップを備え運搬可能とし、少なくとも一端が構造物に固定された切断物を径方向から把持して着脱自在に取付可能な固定手段と、
    前記固定手段に併設して前記固定手段が取り付けられた前記切断物の他端側を鋸刃の往復動により切断可能な切断手段と、
    軸心が前記切断物の軸方向に沿った回転軸を有し、前記回転軸に前記切断手段を取り付けて、前記鋸刃を前記切断物の径方向に回転可能な回転手段と、
    を備え、
    前記固定手段には、
    前記切断手段によって切断された前記切断物のスリットに挿入可能なクサビと、
    前記切断手段の径方向の回転に追随して、前記鋸刃による前記切断物の切断面と同一平面であって前記鋸刃の切断側の裏側に前記クサビを配置する回転支持部と、
    前記回転支持部と前記固定手段に接続して前記クサビを前記切断物に向けて付勢する付勢部と、
    を備えたクサビ挿入手段を取り付けたことを特徴とする切断治具。
  2. 前記固定手段に接続して把持動作又は開放動作を行い、前記回転手段に接続して前記回転動作を行う駆動手段と、
    前記駆動手段と接続して駆動動作を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の切断治具。
  3. 移動体のハンドで把持して運搬可能なグリップを有し、少なくとも一端が構造物に固定された切断物を径方向から把持して着脱自在に取付可能な固定手段と、前記固定手段に併設して前記固定手段が取り付けられた前記切断物の他端側を鋸刃の往復動により切断可能な切断手段と、軸心が前記切断物の軸方向に沿った回転軸を有し、前記回転軸に前記切断手段を取り付けて、前記鋸刃を前記切断物の径方向に回転可能な回転手段と、を備えた切断治具を前記移動体の前記ハンドで掴んで運搬する工程と、
    少なくとも一端が構造物に固定された前記切断物を前記固定手段で把持する工程と、
    前記切断治具から前記ハンドを離して、前記固定手段で把持された前記切断物の他端側を前記切断手段で切断する工程と、
    前記切断物のスリットにクサビを挿入する工程と、
    前記切断物の他端側を前記ハンドで把持する工程と、
    を有することを特徴とする切断方法。
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