JP6115498B2 - X線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体の体内に挿入されたデバイスを含む領域の画像を撮影する、インターベンション治療などに有効なX線撮影装置に係り、特に、画像内におけるデバイスを強調し、その強調された画像を表示する技術に関する。
医療現場において、心筋梗塞や狭心症の患者に対して、冠動脈インターベンション治療(PCI:Percutaneous Coronary Intervention)が行われる。冠動脈インターベンション治療とは、内部にガイドワイヤを備えたカテーテルを被検体の血管内に挿入し、血管を介してカテーテルを心臓の冠動脈へ到達させて治療を行うものである。被検体の体内に挿入されたカテーテルの位置は、X線画像を連続で撮影することによって随時確認される。
冠動脈インターベンション治療に用いられるデバイスとして、ステントが使用される。ステントは金属などで作成された筒状の医療器具であり、風船を利用して拡張された冠動脈の狭窄部分に留置して血管を内腔から保持する。ステントを冠動脈に留置することによって、カテーテルによる治療効果は向上する。近年ではより治療効果を向上させるために複数のステントを留置する場合が多い。この場合、過去に留置したステントと、新しく留置するステントとの間に隙間が生じると、その隙間において血管が狭窄する可能性がある。そのため、ステントの位置を確認することが治療において極めて重要である。
従来では被検体の体内に挿入されたステントの視認性を向上させるために、マーカなどの特徴点を備えるステントを用いてX線画像を連続で撮影する。そして撮影された複数フレーム分のX線画像を重ね合わせる。重ね合わせる際に、ステントに設けられた特徴点を基準として重ね合わせことによって、ステントを強調表示することができる(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2005−510288号公報 特開2012−505006号公報
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち従来の装置において、インターベンション治療において検査時間が長くなるとともにX線画像を撮影する時間が長くなる。そのため被検体の被曝量が増大するという問題が懸念される。また、ステント以外の金属物など、ステントと紛らわしい物体が、被検体の心臓の鼓動、および呼吸などに合わせてX線画像に写ることがある。この場合、ステントの特徴点を基準としてX線画像を重ね合わせる際に、ステントと紛らわしい物体を誤って特徴点として検出するので、ステントを好適に強調表示できなくなることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、被検体の被曝量を軽減し、かつ正確にデバイスを強調表示させてその視認性を向上させることのできるX線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係るX線撮影装置は、被検体にX線を照射するX線源と、前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、前記X線検出手段が出力する検出信号を用いて、被検体の体内に挿入されるデバイスを含む領域のX線画像を形成する画像形成部と、X線を遮蔽する遮蔽部を備え、X線源から照射されるX線の照射野を制御するコリメータと、前記遮蔽部の開閉移動を制御するコリメータ制御手段と、前記画像形成部が形成したX線画像の各々において、前記デバイスに設けられているマーカの位置を検出するマーカ検出手段と、前記マーカ検出手段が検出した前記マーカの位置に基づいて、単一の前記X線画像ごとに前記遮蔽部の移動距離を算出する移動距離算出手段とを備え、前記コリメータ制御手段は、前記移動距離算出手段が算出した移動距離に基づいて、前記X線源から照射されるX線が、前記デバイスおよび前記デバイスの近傍を含む範囲に照射されるように前記遮蔽部の開閉移動を制御することを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、マーカ検出手段は画像形成部が形成したX線画像の各々において、デバイスに設けられているマーカの位置を検出する。そして移動距離算出手段は検出されたマーカの位置に基づいて、単一の前記X線画像ごとに遮蔽部の移動距離を算出する。コリメータ制御手段は算出された移動距離に基づいて遮蔽部の開閉移動を制御する。
コリメータ制御手段は、X線源から照射されるX線が、デバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に照射されるように、遮蔽部の開閉移動を制御する。すなわちX線が照射される範囲はデバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に制限される。そのため被検体の被曝量を好適に低減させることができる。また、X線の照射範囲がデバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に制限されるので、デバイス以外の金属物など、デバイスと紛らわしい物体を誤ってデバイスと認識することを好適に回避できる。従って、PCIなどの術式において、被検体の被曝量を好適に低減させつつ、操作者がデバイスを見失うことを回避できる。
また、上述した発明において、前記マーカ検出手段に対して、前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示する検出指示手段を備えることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、検出指示手段はマーカ検出手段に対して、画像形成部が形成したX線画像におけるマーカの位置を検出するように指示する。この場合、検出指示手段がマーカ検出手段に指示することによって、コリメータは移動距離算出手段が算出した移動距離に基づいて遮蔽部の開閉移動を制御する。従って、PCIを行う際に、操作者は必要に応じて検出指示手段を操作し、X線がデバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に照射されるように、遮蔽部の開閉移動を制御することができる。
また、上述した発明において、前記検出指示手段は、前記X線撮影装置に設けられるスイッチまたはボタンであることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、検出指示手段によるマーカ検出手段に対する指示は、スイッチまたはボタンを操作することによって行われる。そのためより簡便な操作によって、操作者はX線がデバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に照射されるように、遮蔽部の開閉移動を制御することができる。
また、上述した発明において、前記検出指示手段は、前記X線源がX線の照射を開始してから一定時間経過後に、前記マーカ検出手段に対して前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示を行うことが好ましい。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、X線源がX線の照射を開始してから一定時間経過後に、検出指示手段はマーカ検出手段に対して画像形成部が形成したX線画像におけるマーカの位置を検出するように指示を行う。そのためPCIにおいて、操作者が検出指示手段にマーカ検出手段の指示を行わせる操作が不要となる。従って、操作者は検出指示手段を操作し損ねた場合であっても、検出指示手段によるマーカ検出手段への指示を確実に実行させることができる。また、検出指示手段を操作する工程を省略できるので、X線撮影をより効率的に行うことができる。
また、上述した発明において、前記遮蔽部の開閉移動を停止させる遮蔽部停止手段をさらに備え、前記検出指示手段は、前記遮蔽部停止手段による前記遮蔽部の開閉移動の停止を解除させる際に、前記マーカ検出手段に対して前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示を行うことが好ましい。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、遮蔽部停止手段による遮蔽部の開閉移動の停止を解除させる際に、検出指示手段はマーカ検出手段に対して指示を行うよう構成される。この場合、遮蔽部停止手段の解除と、検出指示手段によるマーカ検出手段への指示とが連動するので、操作者は検出指示手段を操作する必要が無い。従って、操作者は検出指示手段を操作し損ねた場合であっても、検出指示手段によるマーカ検出手段への指示を確実に実行させることができる。また、検出指示手段を操作する工程を省略できるので、X線撮影をより効率的に行うことができる。
さらにX線源によるX線の照射を行う前に、予め遮蔽部停止手段の解除を行っておくことにより、X線の照射開始後速やかにX線の照射範囲を、デバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に制限することができる。そのため、被検体の被曝量をより効果的に低減させることが可能となる。
また、上述した発明において、前記画像形成部が形成した複数枚の同一位相のX線画像を重ね合わせて積算画像を形成する積算部と、前記積算部が形成する積算画像から前記デバイスの像を切り出して表示する切り出し表示部とを備えることが好ましい。
[作用・効果]本発明に係るX線撮影装置によれば、積算部は画像形成部が形成した複数枚の同一位相のX線画像を重ね合わせて積算画像を形成する。そして切り出し表示部は、積算部が形成する積算画像から前記デバイスの像を切り出して表示する。同一位相のX線画像が重ね合わされるので、積算画像におけるデバイスの像は個々のX線画像と比べてより明瞭になる。そして切り出し表示部によってデバイスの像が積算画像から切り出されるので、操作者は切り出されたデバイスの像を確認することによって、デバイス以外の金属物など、デバイスと紛らわしい物体を誤ってデバイスと認識することを好適に回避できる。従って、PCIなどの術式において、操作者はより視認性の高いデバイスの像を確認しながら治療を行うことが可能となる。
本発明に係るX線撮影装置によれば、本発明に係るX線撮影装置によれば、マーカ検出手段は画像形成部が形成したX線画像において、デバイスに設けられているマーカの位置を検出する。そして移動距離算出手段は検出されたマーカの位置に基づいて遮蔽部の移動距離を算出する。コリメータ制御手段は算出された移動距離に基づいて遮蔽部の開閉移動を制御する。コリメータ制御手段は、X線源から照射されるX線が、デバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に照射されるように、遮蔽部の開閉移動を制御する。すなわちX線が照射される範囲はデバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に制限される。そのため被検体の被曝量を好適に低減させることができる。また、X線の照射範囲がデバイスおよびデバイスの近傍を含む範囲に制限されるので、デバイス以外の金属物など、デバイスと紛らわしい物体を誤ってデバイスと認識することを好適に回避できる。従って、PCIなどの術式において、被検体の被曝量を好適に低減させつつ、操作者がデバイスを見失うことを回避できる。
実施例1に係るX線撮影装置の構成を説明する概略図である。 実施例1に係るコリメータの構成を説明する概略図である。(a)は遮蔽板がX線の広がりを制限する構成を説明する概略図であり、(b)はコリメータの構成を説明する断面図である。 実施例1に係るカテーテルの構成を説明する概略図である。 実施例1に係るカテーテルの血管内における位置関係を示す概略図である。 (a)は実施例1に係るX線撮影装置の基本動作を説明する図であり、(b)は実施例1に係る切り出し表示部が表示する画像を説明する図である。 実施例1に係るX線撮影装置において、コリメータを制御する動作の工程を説明するフローチャートである。 実施例1に係るX線撮影装置において、移動率の算出を行う工程を説明する概略図である。(a)はリーフの移動を行う前のX線画像を示しており、(b)はリーフの移動によってリーフに遮られる範囲を示している。 実施例1に係るコリメータの動作を説明する概略図である。(a)はリーフ35aの移動率が0%の状態、(b)はリーフ35aの移動率が100%の状態を示している。 実施例2に係るコリメータの構成を説明する概略図である。(a)は遮蔽板がX線の広がりを制限する構成を説明する概略図であり、(b)はコリメータの構成を説明する断面図である。 実施例2に係るX線撮影装置において、リーフの移動によってリーフに遮られる範囲を示している。 変形例に係るX線撮影装置において、移動率の算出を行う工程を説明する概略図である。(a)はリーフの移動を行う前のX線画像を示しており、(b)はリーフの移動によってリーフに遮られる範囲を示している。 変形例に係るX線撮影装置の構成を説明する概略図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は実施例1に係るX線撮影装置の構成を説明する概略図である。
<全体構成の説明>
実施例1に係るX線撮影装置1は、図1に示すように、天板3と、X線管5と、コリメータ7と、X線検出器9と、X線照射制御部11と、コリメータ開閉部13と、検出器制御部15と、画像処理部17と、マーカ検知部19と、移動距離算出部21と主制御部23とを備えている。天板3は水平姿勢をとる被検体Mを載置させる。X線管5は被検体Mに対してX線を照射する。X線管5は本発明におけるX線源に相当する。
X線管5の下方には、X線管5から照射されるX線を角錐となっているコーン状に制限するコリメータ7が設けられている。X線管5とX線検出器9は、天板3を挟んで対向配置されている。X線検出器9はX線管5から被検体Mに照射されて透過したX線を検出して電気信号に変換させ、X線検出信号として出力させる。実施例1では、X線検出器9としてフラットパネル型検出器(FPD:Flat Panel Detector)を用いることとする。X線検出器9は本発明におけるX線検出手段に相当する。
X線照射制御部11はX線管5に接続されており、X線管5から照射させるX線量、およびX線を照射させるタイミングなどを制御する。コリメータ開閉部13はコリメータ7に接続されており、後述するリーフの開閉移動を制御する。検出器制御部15はX線検出器9に接続されており、X線検出器9において変換された電荷信号、すなわちX線検出信号を読み出す動作を制御する。コリメータ開閉部13は本発明におけるコリメータ制御手段に相当する。
画像処理部17は、画像形成部25と、積算部27と、切り出し表示部29とを備えている。画像形成部25はX線検出器9の後段に設けられており、画像形成部25の後段には積算部27が設けられている。そして積算部27の後段には切り出し表示部29が設けられている。マーカ検出部19は画像形成部25の後段に設けられており、移動距離算出部21はマーカ検出部19の後段に設けられている。そして移動距離算出部21はコリメータ開閉部13に接続されている。
なお、マーカ検出部19は本発明におけるマーカ検出手段に相当し、移動距離算出部21は本発明における移動距離算出手段に相当する。また、X線照射制御部11、コリメータ開閉部13、検出器制御部15、および画像処理部17は、主制御部23によって統括制御されている。
X線撮影装置1はさらに検出指示部31を備えている。検出指示部31はマーカ検出部19に接続されており、マーカ検出部19のオン・オフを制御する。検出指示部31の構成の一例としては、X線撮影装置1に設けられたボタンやスイッチなどが挙げられる。なお、検出指示部31は本発明における検出指示手段に相当する。
コリメータ7はその下方にリーフ35が設けられている。リーフ35は図2(a)に示すように、4枚の板状のリーフ35a〜35dを組み合わせた構成を有している。X線焦点Aから照射されるX線の照射野Bの広さは、リーフ35a〜35dの各々の位置によって決定される。リーフ35a〜35dの各々には、駆動用のモータが設けられている。コリメータ開閉部13は、各々のモータの駆動を独立して制御することによって、リーフ35a〜35dの各々の位置を適宜調節する。リーフ35は本発明における遮蔽部に相当する。
リーフ35aおよびリーフ35bは、図2(b)に示すように、x方向(天板3の長手方向)に移動する。すなわちリーフ35aは、焦点Aから照射されるX線ビーム37について、x方向の照射幅を調整する。例えばリーフ35aおよびリーフ35bを実線で示される位置から点線で示される位置へ移動することにより、x方向におけるX線ビーム37の照射幅はPからQへと変更される。
同様に、リーフ35cおよびリーフ35dはy方向(天板3の短手方向)に移動する。すなわちリーフ35cおよびリーフ35dは、y方向におけるX線ビーム37の照射幅を調整する。
図3は冠動脈インターベンション治療(PCI)に使用するカテーテル39の構成を示す概略図である。カテーテル39は内部にガイドワイヤ41を備えている。ガイドワイヤ41の先端には、ステント43が設けられている。ステント43は複数のマーカ45を備えている。なお、実施例1においてマーカ45の数は2つであるが、マーカ45の数を適宜変更してもよい。2つのマーカ45のうち、一方のマーカ45aはステント43の先端側に設けられており、他方のマーカ45bはステント43の基端側に設けられている。
ステント43はステンレス鋼などの金属線材によって構成される格子状の筒状体である。PCIにおいては、冠動脈の細くなった部分にステント43を配置する。そして配置されたステント43をバルーンにより膨らませ、膨らんだステント43を血管内に留置することによって冠動脈を拡げて血流を正常に保つことができる。また、マーカ45はX線不透過性の材料から構成されており、PCIにおいて、X線画像におけるステント43の位置を明示する。なお、マーカ45を構成する材料の一例としては、金、プラチナ、タンタルなどの金属が挙げられる。
<動作の説明>
次に実施例1に係るX線撮影装置の動作について説明する。PCIを行うにあたり、被検体の太ももの付け根などに小さな穴を開け、カテーテル39を血管内に挿入する。なお図4において、支管49および支管51を有する血管47に対してカテーテル39を挿入し、ステント43をガイドワイヤ41とともに支管49に挿入した状態を示している。
そして被検体Mの血管内に挿入されたカテーテル39は、X線撮影装置1により連続撮影される。すなわち、X線管5より被検体Mに対してX線が断続的に照射される。被検体Mを透過したX線はX線検出器9によって検出される。検出されたX線は電気信号に変換され、X線検出信号として画像形成部25へと出力させる。なお、後述する制御工程に従って、X線管5から被検体Mに対して照射されるX線の照射範囲がステント43とその近傍となるように、コリメータ制御部13によってコリメータ7は適宜制御される。
画像形成部25は出力されたX線検出信号に基づいて、カテーテル39やステント43が映し出されたX線画像53を断続的に形成させる。実施例において、X線画像53の撮影は例えば15〜30FPS程度のフレームレートで行われる。画像形成部25において形成されたX線画像53の各々は積算部27へ送信される。
積算部27は、ステント43のリアルタイム像を強調表示するため、新しく形成された複数枚のX線画像53を重ね合わせる。実施例1においては重ね合わせる枚数は5枚とするが、枚数については適宜変更してもよい。図5(a)において、画像形成部25から送信された最も新しいX線画像53をX線画像53aとし、X線画像53aの次に新しいX線画像53から順に符号53b〜53eで示すものとする。なお、図5以降において、図4に示す支管49および51を含む血管47は、細線で模式的に示している。
X線画像53a〜53eの各々に写るカテーテル39およびステント43の位置は、被検体Mの脈拍や呼吸によって異なっている。そこで積算部27はマーカ45の各々を基準として、X線画像53a〜53eを重ね合わせ、重ね合わせ画像55を取得する。取得された重ね合わせ画像55は、切り出し表示部29へ送信される。
切り出し表示部29は重ね合わせ画像55に映し出されたステント43を切り出して拡大し、拡大画像57を取得する。そして切り出し表示部29は、図5(b)に示すように、取得された拡大画像57を、X線画像53aとともに結合画像58として表示させる。拡大画像57において、X線画像53a〜53eの各々に映し出されたステント43の像がマーカ45を基準に重ね合わせられ、さらに拡大されて切り出される。そのため、拡大画像57に映し出されるステント43の像は視認性に優れている。そしてX線画像53aはステント43のリアルタイム像を映す最も新しい画像である。従って、操作者は結合画像58を確認しながらPCIを行うことにより、ステント43のリアルタイム像をより好適な状態で確認することができる。
<コリメータの制御工程>
次に実施例1に係るX線撮影装置において、X線画像を断続的に撮影する際にコリメータ7を制御する工程について説明する。なお、図6はコリメータ7を制御する工程を説明するフローチャートである。
ステップS1(マーカの検出)
画像形成部25において断続的に形成されたX線画像53の各々は、積算部27へ送信されると同時に、マーカ検出部19に対しても送信される。そして、コリメータ7を適宜制御するために予め検出指示部31をオンの状態にする。オンの状態となった検出指示部31はマーカ検出部19に信号を送信し、マーカ検出部19をオンの状態にさせる。オンの状態となったマーカ検出部19は、X線画像53上に映し出されるマーカ45の座標を全て検出する。
なお、実施例1においてX線画像53の左下端を基準点Roとし、基準点Roの座標を(0,0)とする。そしてX線画像53における右上端の頂点Raの座標を(m,n)とする。実施例1において、X線画像53のサイズは1024ピクセル×1024ピクセルであるので、便宜上、m=n=1024とする。さらにマーカ45aの座標を(x1,y1)とし、マーカ45bの座標を(x2,y2)とする。マーカ検出部19が検出した各々のマーカ45の座標は、移動距離算出部21へ送信される。
ステップS2(矩形Dの算出)
移動距離算出部21は、図7(a)に示すように、まずマーカ45aおよびマーカ45bを内包する矩形Dを算出する。矩形Dのx軸方向の長さは(x2−x1),y軸方向の長さは(y2−y1)の式でそれぞれ求められる。そして矩形Dの各頂点の座標は、(x1,y1)、(x1,y2)、(x2,y1)、(x2,y2)となる。
矩形Dは全てのマーカ45を内包し、かつ最も面積の小さい矩形である。しかし実際には、被検体Mの呼吸や心臓の鼓動などによってマーカ45の位置が矩形Dの外へずれることがある。そのため、X線を照射する範囲を矩形Dより広い範囲とする必要がある。
ステップS3(矩形Eの算出)
そこで移動距離算出部21は次に、矩形Dと比べて上下左右に広い範囲を有する矩形Eを算出する。なお、実施例1において、矩形Eは矩形Dと比べて上下左右に100ピクセルずつ広い範囲としているが、矩形Eを矩形Dと比べて広くする距離は適宜変更してもよい。矩形Eの各頂点の座標は、(x1−100,y1−100)、(x1−100,y2+100)、(x2+100,y1−100)、(x2+100,y2+100)となる。そして矩形Eのx軸方向の長さは(x2−x1+200),y軸方向の長さは(y2−y1+200)の式で求められる。
ステップS4(移動距離の算出)
そして移動距離算出部21は、算出された矩形Eの座標に基づいて、X線が照射される範囲が矩形Eの範囲内となるように、リーフ35a〜35dの各々について、移動率を算出する。例えばリーフ35aが移動率0%の状態とは、リーフ35aがX線照射野Bに外接しており、X線画像53にリーフ35aが写らない状態である(図8(a))。そしてリーフ35aの移動率が100%の状態とは、x方向へ移動したリーフ35aによってX線照射野Bの全体が遮られ、X線画像53に何も写らなくなる状態である(図8(b))。なお、このときにリーフ35aがx方向へ移動する距離をWとする。
図7(b)に示すように、RoRbに外接していたリーフ35aは、RoRbSaScで囲われる領域を覆うように移動する。RoScの長さはx1−100、RoRcの長さはmであるので、リーフ35aの移動率は以下の(1)で示される式を用いて算出される。
{(x1−100)/m}×100(%)…(1)
同様に、RaRcに外接していたリーフ35bは、RaRcSdSbで囲われる領域を覆うように移動する。RcSdの長さはm−(x2+100)、RoRcの長さはmであるので、リーフ35bの移動率は以下の(2)で示される式を用いて算出される。
{(m−x2−100)/m}×100(%)…(2)
また、RaRbに外接していたリーフ35cは、RaRbTaTbで囲われる領域を覆うように移動する。RbTaの長さはn−(y2+100)、RoRbの長さはnであるので、リーフ35cの移動率は以下の(3)で示される式を用いて算出される。
{(n−y2−100)/n}×100(%)…(3)
さらに、RoRcに外接していたリーフ35dは、RoRcTcTdで囲われる領域を覆うように移動する。RoTcの長さはy1−100、RoRbの長さはnであるので、リーフ35dの移動率は以下の(4)で示される式を用いて算出される。
{(y1−100)/n}×100(%)…(4)
移動率距離算出部21は(1)〜(4)で示される式を用いてリーフ35a〜35dの各々について移動率を算出する。そして算出された移動率に基づいて、移動率距離算出部21は、コリメータ制御部13がリーフ35a〜35dの各々を移動させる距離を算出する。
コリメータ制御部13がリーフ35aをx方向へ移動させる距離をWaとする。リーフ35aの移動率が100%の場合にリーフ35aがx方向へ移動する距離はWであるので、移動距離Waは以下の(5)で示される計算式で算出される。
Wa=W{(x1−100)/m}…(5)
そして、リーフ35bの移動率が100%の場合にリーフ35bがx方向へ移動する距離は、リーフ35aの場合と同様、Wである。従って、リーフ35bをx方向へ移動させる距離をWbとすると、移動距離Wbは以下の(6)で示される計算式で算出される。
Wb=W{(m−x2−100)/m}…(6)
次に、コリメータ制御部13がリーフ35cをy方向へ移動させる距離をYaとする。リーフ35cの移動率が100%の場合にリーフ35cがy方向へ移動する距離をYとすると、移動距離Yaは以下の(7)で示される計算式で算出される。
Ya=Y{(n−y2−100)/n}…(7)
そして、リーフ35dの移動率が100%の場合にリーフ35dがy方向へ移動する距離は、リーフ35cの場合と同様、Yである。従って、リーフ35dをy方向へ移動させる距離をYbとすると、移動距離Ybは以下の(8)で示される計算式で算出される。
Yb=Y{(y1−100)/n}…(8)
ステップS5(リーフの移動)
移動率距離算出部21は(5)〜(8)で示される式を用いてリーフ35a〜35dの各々について移動距離を算出し、算出された移動距離をコリメータ制御部13へ送信する。コリメータ制御部13は送信された移動距離に基づいて、リーフ35a〜35dの各々を水平移動させる。その結果、図7(b)に示すように、X線画像53において、網点が付された範囲はリーフ35a〜35dの各々によって遮られるので、矩形Eの内側のみにX線が照射されることとなる。
このような構成を有することにより、本発明に係るX線撮影装置1において、矩形Eの内側すなわちステント43とその近傍にのみX線を照射させることができる。そのため、X線画像53においてステント43を見失うことなく、かつ被検体Mの被曝量を好適に抑制することができる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1に係るX線撮影装置と同じ構成については同符号を付して詳細な説明については省略する。
実施例2に係るX線撮影装置は、コリメータ7の下方にリーフ59が設けられている。図9(a)に示すように、リーフ59は4枚の板状のリーフ59a〜59dを組み合わせた構成を有している。X線焦点Aから照射されるX線の照射野Bの広さは、リーフ59a〜59dによって制御される。
リーフ59a〜59dの各々には、駆動用のモータが設けられている。コリメータ開閉部13は、モータの駆動制御を行うことによって、リーフ59a〜59dの開閉移動を調節する。但し、実施例1においてリーフ35を構成する4枚のリーフ35a〜35dは独立に駆動する構成を有している。一方、実施例2において、x方向に対向するリーフ59aとリーフ59bとが連動し、y方向に対向するリーフ59cとリーフ59dとが連動する構成を有している。
リーフ59aおよびリーフ59bは、図9(b)に示すように、X線焦点Aから照射されるX線ビーム37の中心軸37aを基準として、x方向(天板3の長手方向)へ互いに逆方向に同期移動する。すなわちリーフ59aおよびリーフ59bは、x方向におけるX線ビーム37の照射幅を調整する。例えばX線ビーム37の照射幅を狭くする場合、リーフ59aおよびリーフ59bを実線で示される位置から点線で示される位置へ同期移動させる。リーフ59aおよびリーフ59bが移動することにより、x方向におけるX線ビーム37の照射幅はPからQへと変更される。
同様に、リーフ59cおよびリーフ59dはX線焦点Aから照射されるX線ビーム37の中心軸37aを基準として、y方向(天板3の短手方向)へ互いに逆方向に同期移動する。すなわちリーフ59cおよびリーフ59dは、y方向におけるX線ビーム37の照射幅を調整する。
次に実施例2に係るX線撮影装置において、X線画像を断続的に撮影する際にコリメータ7を制御する機構について説明する。なお、コリメータ7を制御する工程のうち、ステップS1〜S3に係る工程は実施例1と共通しているので、詳細な説明は省略する。
ステップS4(移動距離の算出)
移動距離算出部21は、実施例1と同様に算出された矩形Eの座標に基づいて、X線が照射される範囲が矩形Eの範囲内となるように、リーフ59a〜59dの各々について、仮の移動率を算出する。
移動距離算出部21はまず、リーフ59aおよびリーフ59bの移動率を算出する。そこでRoRbに外接していたリーフ59aは、RoRbSaScで囲われる領域を覆うように移動すると仮定し、移動距離算出部21は実施例1と同様に以下の(1)で示される計算式を用いてリーフ59aの仮の移動率を算出する。
{(x1−100)/m}×100(%)…(1)
また、移動距離算出部21は以下の(2)で示される計算式を用いてリーフ59bの仮の移動率を算出する。
{(m−x2−100)/m}×100(%)…(2)
そして移動距離算出部21は(1)の計算式で算出された移動率と(2)の計算式で算出された移動率を比較し、より小さい値を選択する。そして選択された値を、リーフ59aおよびリーフ59bの実際の移動率Gとして算出する。なお、実施例2ではG={(x1−100)/m}×100とする。
移動距離算出部21は次に、リーフ59cおよびリーフ59dの移動率を算出する。そこでRaRbに外接していたリーフ59cは、RaRbSaSbで囲われる領域を覆うように移動すると仮定し、移動距離算出部21は以下の(3)で示される計算式を用いてリーフ59cの仮の移動率を算出する。
{(n−y2−100)/n}×100(%)…(3)
また、移動距離算出部21は以下の(4)で示される計算式を用いてリーフ59dの仮の移動率を算出する。
{(y1−100)/n}×100(%)…(4)
そして移動距離算出部21は(3)の計算式で算出された移動率と(4)の計算式で算出された移動率を比較し、より小さい値を選択する。そして選択された値を、リーフ59cおよびリーフ59dの実際の移動率Hとして算出する。なお、実施例2ではH={(y1−100)/n}×100とする。
移動率距離算出部21は算出された移動率Gおよび移動率Hの値に基づいて、コリメータ制御部13がリーフ59a〜59dの各々を移動させる距離を算出する。
コリメータ制御部13がリーフ59aおよびリーフ59bをx方向へ移動させる距離をそれぞれWa、Wbとする。リーフ59aおよびリーフ59bは、移動率が100%の場合にx方向へ移動する距離は、いずれもWである。そしてリーフ59aおよびリーフ59bの実際の移動率はいずれもGであるので、移動距離Waおよび移動距離Wbは以下の(5)で示される計算式で算出される。
Wa=Wb=WG/100=W{(x1−100)/m}…(5)
次に、コリメータ制御部13がリーフ59cおよび59dをy方向へ移動させる距離をそれぞれYa、Ybとする。リーフ59cおよびリーフ59dは、移動率が100%の場合にy方向へ移動する距離は、いずれもYである。そしてリーフ59cおよびリーフ59dの実際の移動率はいずれもHであるので、移動距離Yaおよび移動距離Ybは以下の(6)で示される計算式で算出される。
Ya=Yb=YH/100=Y{(y1−100)/n}…(6)
ステップS5(リーフの移動)
移動率距離算出部21は(5)〜(6)で示される計算式を用いてリーフ35a〜35dの各々について移動距離を算出し、算出された移動距離をコリメータ制御部13へ送信する。コリメータ制御部13は送信された移動距離に基づいて、リーフ59aおよびリーフbをx方向に同期移動させ、リーフ59cおよびリーフ59dをy方向に同期移動させる。その結果、図10に示すように、X線画像53において、網点が付された範囲はリーフ59a〜59dの各々によって遮られる。
このような構成を有することにより、実施例2に係るX線撮影装置において、コリメータ7に設けられたリーフ59の開閉を適宜制御させ、ステント43とその近傍にのみX線を照射させることができる。そのため、X線画像53においてステント43を見失うことなく、かつ被検体Mの被曝量を抑制することができる。
また、実施例2に係るX線撮影装置において、リーフ59aとリーフ59bは連動し、リーフ59cとリーフ59dが連動する構成を有している。従って、より単純な構成でコリメータ7を制御し、ステント43とその近傍にのみX線を照射させることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、検出指示部31の構成として、X線撮影装置1に設けられたボタンやスイッチなどとしたが、これに限られない。すなわち検出指示部31をX線照射制御部11に接続させる構成とする。そしてX線照射制御部11がX線管5からX線を照射させるように制御した後、一定時間が経過することによって検出指示部31がオンの状態となるような構成としてもよい。この場合、操作者は検出指示部31をオンの状態にする操作を行う必要が無い。そのためPCIにおいて操作者が検出指示部31を操作し損ねた場合であっても、検出指示部31をより確実にオンの状態とすることができる。また、検出指示部31を操作する工程を省略できるので、X線撮影をより効率的に行うことができる。
検出指示部31のオン・オフを制御する他の変形例として、リーフ35を移動可能にする際に検出指示部31をオンの状態とする構成も挙げられる。すなわち変形例に係るX線撮影装置1Bにおいて、図12に示すように、検出指示部31の前段にリーフ停止部61を備えている。リーフ停止部61はリーフ35にロックをかけてリーフ35の各々の開閉移動を停止させる。そしてリーフ停止部がオンの状態において検出指示部31はオフの状態となり、リーフ停止部がオフの状態となると検出指示部31がオンの状態となるように構成される。リーフ停止部61は本発明における遮蔽部停止手段に相当する。
操作者はX線撮影装置1を使用しない場合において、リーフ35の誤作動を防止すべくリーフ停止部61をオンの状態とする。そしてX線撮影を行う際にリーフ停止部61をオフの状態にする。リーフ停止部61がオフの状態になると、X線撮影を行う際にリーフ35にかかっているロックは解除され、リーフ35の各々は開閉移動可能となる。このとき、オフの状態となったリーフ停止部61に連動して検出指示部31はオンの状態となる。
変形例に係るX線撮影装置1Bでは検出指示部31のオン・オフはリーフ停止部のオン・オフと連動している。そのため操作者はX線撮影を行う際に、わざわざ検出指示部31をオンの状態にする操作を行う必要が無い。さらにX線管5によるX線の照射を行う前にリーフ停止部61をあらかじめオフの状態にしておくことにより、X線の照射開始後速やかにX線の照射範囲を矩形Eの範囲に制限することができる。そのため、被検体Mの被曝量をより効果的に低減させることが可能となる。
(2)上述した各実施例では、移動率の算出の際にX線画像53の左下を基準点Roとしたが、基準点Roとする位置は適宜変更してもよい。例えば図11(a)に示すように、X線画像53の中央を基準点Roとし、座標を(0,0)とする構成としてもよい。このような構成を有することによって、実施例2のように、連動する2対のリーフによってコリメータ7が構成される場合、より単純な構成を用いて移動率を算出できる。すなわちステント43に設けられたマーカ45e〜45hのうち、x座標が基準点Roから最も離れているマーカ45eと、y座標が基準点Roから最も離れているマーカ45fをマーカ検出部19は検出する。
そして、マーカ45eの座標を(xe,ye)とし、xeの絶対値をx’eとする。また、マーカ45fの座標を(xf,yf)とし、yfの絶対値をy’fとする。各実施例のように矩形Eを矩形Dと比べて上下左右に100ピクセルずつ広い範囲とする場合、リーフ59aおよびリーフ59bの移動率については以下の(9)で示される式を用いて算出できる。
{(m−x’e−100)/m}×100(%)…(9)
そして、リーフ59cおよびリーフ59dの移動率については以下の(10)で示される式を用いて算出できる。
{(n−y’f−100)/n}×100(%)…(10)
そして(9)および(10)の式で算出された移動率に基づいて、コリメータ制御部13はリーフ59a〜59dの各々を移動させる。その結果、図11(b)に示すように、X線画像53において網点が付された範囲はリーフ59a〜59dの各々によって遮られる。このような構成を有することにより、ステント43に設けられたマーカ45の数が多い場合であっても、マーカ45eとマーカ45fの2つを検出することによってリーフ59a〜59dの各々について移動率を算出できる。
(3)上述した各実施例において、PCIを行っている最中にステップS1〜S5の工程を適宜繰り返す構成としてもよい。この場合、X線画像53におけるステント43の位置に応じて矩形Eの位置が算出し直されるので、被検体Mに照射されるX線は、常に適切な範囲となるように制御される。従って、被検体Mの被曝量をより低く抑えることが可能となる。
1 …X線撮影装置
5 …X線管(X線源)
7 …コリメータ
9 …X線検出器(X線検出手段)
13 …コリメータ制御部(コリメータ制御手段)
17 …画像処理部
19 …マーカ検出部(マーカ検出手段)
21 …移動距離算出部(移動距離算出手段)
31 …検出指示部(検出指示手段)
35 …リーフ(遮蔽部)
39 …カテーテル
43 …ステント(デバイス)
45 …マーカ

Claims (7)

  1. 被検体にX線を照射するX線源と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、
    前記X線検出手段が出力する検出信号を用いて、被検体の体内に挿入されるデバイスを含む領域のX線画像を形成する画像形成部と、
    X線を遮蔽する遮蔽部を備え、X線源から照射されるX線の照射野を制御するコリメータと、
    前記遮蔽部の開閉移動を制御するコリメータ制御手段と、
    前記画像形成部が形成したX線画像の各々において、前記デバイスに設けられているマーカの位置を検出するマーカ検出手段と、
    前記マーカ検出手段が検出した前記マーカの位置に基づいて、単一の前記X線画像ごとに前記遮蔽部の移動距離を算出する移動距離算出手段とを備え、
    前記コリメータ制御手段は、前記移動距離算出手段が算出した移動距離に基づいて、前記X線源から照射されるX線が、前記デバイスおよび前記デバイスの近傍を含む範囲に照射されるように前記遮蔽部の開閉移動を制御することを特徴とするX線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置において、
    前記マーカ検出手段に対して、前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示する検出指示手段を備えるX線撮影装置。
  3. 被検体にX線を照射するX線源と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、
    前記X線検出手段が出力する検出信号を用いて、被検体の体内に挿入されるデバイスを含む領域のX線画像を形成する画像形成部と、
    X線を遮蔽する遮蔽部を備え、X線源から照射されるX線の照射野を制御するコリメータと、
    前記遮蔽部の開閉移動を制御するコリメータ制御手段と、
    前記画像形成部が形成したX線画像において、前記デバイスに設けられているマーカの位置を検出するマーカ検出手段と、
    前記マーカ検出手段が検出した前記マーカの位置に基づいて前記遮蔽部の移動距離を算出する移動距離算出手段と、
    前記マーカ検出手段に対して、前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示する検出指示手段とを備え、
    前記コリメータ制御手段は、前記移動距離算出手段が算出した移動距離に基づいて、前記X線源から照射されるX線が、前記デバイスおよび前記デバイスの近傍を含む範囲に照射されるように前記遮蔽部の開閉移動を制御し、
    前記検出指示手段は、X線画像が形成されるたびに前記マーカの位置を検出する指示を繰り返すことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のX線撮影装置において、
    前記検出指示手段は、前記X線撮影装置に設けられるスイッチまたはボタンであるX線撮影装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載のX線撮影装置において、
    前記検出指示手段は、前記X線源がX線の照射を開始してから一定時間経過後に、前記マーカ検出手段に対して前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示を行うX線撮影装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載のX線撮影装置において、
    前記遮蔽部の開閉移動を停止させる遮蔽部停止手段をさらに備え、
    前記検出指示手段は、前記遮蔽部停止手段による前記遮蔽部の開閉移動の停止を解除させる際に、前記マーカ検出手段に対して前記画像形成部が形成したX線画像における前記マーカの位置を検出するように指示を行うX線撮影装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のX線撮影装置において、
    前記画像形成部が形成した複数枚の同一位相のX線画像を重ね合わせて積算画像を形成する積算部と、
    前記積算部が形成する積算画像から前記デバイスの像を切り出して表示する切り出し表示部とを備えるX線撮影装置。
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