JP6111765B2 - 基地局装置及び送信電力決定方法 - Google Patents

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Description

本明細書で論じられる実施態様は、基地局装置及び送信電力決定方法に関する。
携帯電話システム等の無線通信システムで使用される無線基地局として、カバレッジエリア、すなわちセル半径が数十メートル程度となる小規模な無線基地局が提案されている。このような小規模な無線基地局は、フェムト基地局やピコ基地局等と呼ばれる。また、このような小規模な無線基地局によって形成されるセルは、例えば「フェムトセル」や「ピコセル」と呼ばれている。一方で、半径数キロメートル程度の広範囲のカバレッジエリアを有するマクロセルを形成する無線基地局はマクロ基地局と呼ばれている。
関連する技術として、上位ノード装置に設けられ、基地局装置と移動局装置が近接している場合に基地局装置をサービス状態に移行させ、基地局装置と全ての移動局装置が近接していない場合には基地局装置を無線部停止状態に移行させる手段が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、使用可能なリソースを節約するために、第1ベースステーションのカバレージエリアにおいてトラフィック容量の需要が小さいときに、第1トランシーバユニットをデアクチベートすることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−49485号公報 特開2002−500845号公報
複数のセル間で干渉が発生する場合がある。例えば、上記のフェムト基地局やピコ基地局がマクロ基地局のカバレッジエリア内に設置されると、フェムトセル又はピコセルとマクロセルとの間に干渉が生じることがある。セル間の干渉は、基地局装置の送信電力を増減してカバレッジエリアを制御することで低減することができる。セル間の干渉状態は経時変化するため、カバレッジエリアの制御は速やかに行われることが望ましい。
本明細書に開示される装置又は方法は、基地局におけるカバレッジエリアの制御速度の向上を目的とする。
装置の一観点によれば、基地局装置が与えられる。基地局装置は、この基地局装置に接続する移動局装置から受信品質情報を受信する受信部と、受信品質に基づいて、移動局装置における信号対干渉比と基地局装置の送信電力との間の差分を指し示す指標値を算出する指標値算出部と、複数の受信品質について各々算出された指標値の統計量を算出する統計量算出部と、統計量に応じて送信電力を決定する送信電力決定部を備える。
本明細書に開示される装置又は方法によれば、基地局におけるカバレッジエリアの制御速度の向上が可能になる。
(A)及び(B)はカバレッジエリアの制御動作の一例の説明図である。 移動局装置での受信SIR(Signal-to-Interference Ratio :信号対干渉比)の累積分布の一例の説明図である。 (A)及び(B)はそれぞれ異なる時刻におけるカバレッジエリアの模式図である。 SIRの収集期間とカバレッジエリア制御周期との関係の一例の説明図である。 フェムト基地局装置の第1例の機能構成図である。 送信電力と受信SIRの差分の累積分布の一例の説明図である。 送信電力と受信SIRの差分の収集期間とカバレッジエリア制御周期との関係の一例の説明図である。 移動局装置の一例の機能構成図である。 カバレッジエリアの制御動作の第1例の説明図である。 (A)及び(B)は干渉制御動作の一例の説明図である。 フェムト基地局装置の第2例の機能構成図である。 SIRの収集期間と干渉制御実施期間との関係の一例の説明図である。 カバレッジエリアの制御動作の第2例の説明図である。 フェムト基地局装置の第3例の機能構成図である。 送信電力と受信SIRの差分の累積分布の例示の説明図である。 フェムト基地局装置のハードウエア構成の一例の説明図である。 移動局装置のハードウエア構成の一例の説明図である。
<1.カバレッジ制御動作>
図1の(A)及び図1の(B)は、カバレッジエリアの制御動作の一例の説明図である。通信システム1は、家屋100内に配置されたフェムト基地局装置2と、移動局装置3a及び3bを備える。以下の説明及び図面において、基地局装置及び移動局装置をそれぞれ「基地局」及び「移動局」と表記することがある。また、移動局3a及び3bを総称して「移動局3」と表記することがある。
以下の説明は、基地局2がフェムト基地局である場合の例示を使用する。但しこの例示は、本明細書に記載される基地局がフェムト基地局のみに限定して適用されることを意図するものではない。本明細書に記載される基地局は、移動局で測定された無線通信品質に応じてカバレッジの制御を行う基地局に広く適用可能である。
フェムト基地局2は、移動局3と無線接続して無線通信を行う無線通信装置である。破線200は、フェムト基地局2の無線通信圏であるフェムトセルを示す。フェムト基地局2は、フェムトセル200において移動局3に対して音声通信や映像配信など種々のサービスを提供できる。フェムト基地局2は、光伝送等を用いた有線ネットワークによりHeNB−GW(Home eNodeB Gateway)等の上位ノード装置との間で各種情報を送受信することが可能である。
いま、フェムト基地局2が、接続可能な移動局3が制限されるクローズドアクセスモードで動作している場合を想定する。接続可能な移動局3のグループはCSG(Closed Subscriber Group)と呼ばれる。以下の説明において、CSGメンバの移動局を「CSG移動局」と表現することがある。また、マクロセルに在圏する移動局を「マクロ移動局」と表記することがある。
フェムト基地局2はマクロ基地局のカバーエリア内に設置され、両者が同一の周波数帯域を使用するとセル間の干渉が発生することがある。例えば、クローズドアクセスモードで動作するフェムト基地局2のカバーエリア近辺にマクロ移動局が位置する場合がある。CSGメンバではないマクロ移動局はフェムト基地局2から強い干渉を受ける。そのため、フェムト基地局2は、CSG移動局3aが所望の信号品質を満たす程度に送信電力を調整して、マクロ移動局に不要な干渉を与えないようにカバレッジエリアを制御する。
図1の(A)のように、CSG移動局3aとフェムト基地局2との伝搬損失が大きい場合、フェムト基地局2は送信電力を高く設定してカバレッジエリアを広く保つ。図1の(B)のように、CSG移動局3bとフェムト基地局2との伝搬損失が小さい場合、接続中のCSG移動局3bが所望の信号品質を満たす程度に送信電力を調整してカバレッジエリアを狭める。このため、周辺セルへの不要な干渉が低減される。
携帯電話システムには、移動局が受信SIR等の下りリンク信号の受信品質を基地局に定期的にフィードバックするものがある。基地局は、移動局における受信品質に基づいて基地局の送信電力を調整することが可能である。例えば、フェムト基地局2は、接続中の全てのCSG移動局3a、3b…から報告される受信SIRを一定期間だけ記憶し、受信SIRの累積分布から送信電力を決定する。
図2は、移動局3での受信SIRの累積分布の一例の説明図である。破線300は、ある時刻tにおいて移動局3a、3b…で測定された受信SIRの累積分布を示す。時刻tにおけるフェムト基地局2の送信電力がTxPow[t]であると想定する。図3の(A)は、時刻tにおける送信電力がTxPow[t]に応じたカバレッジエリアの模式図である。
受信SIRの累積分布は、接続中の移動局3a、3b…での受信SIRがその値以下である確率を表しており、累積分布の値が小さいほどセル端に位置することを表す。例えば、累積分布の度数が所定度数10%のSIRをセル端でのSIRedgeとする。この所定度数は「10%」に限られず通信事業者や基地局装置のベンダーが任意に選択できる。
時刻tでは、接続中の移動局3a、3b…がフェムト基地局2に比較的近い位置にいるため、時刻tで測定されたSIRedgeは、セル端におけるSIRの目標値であるターゲットSIRtargetよりも大きくなる。
そこで、フェムト基地局2は、次式(1)に従い、期間tにおける送信電力TxPow[t]をセル端SIRedgeとターゲットSIRtargetとの差分で補正し、時刻t+1における送信電力TxPow[t+1]を決定する。
TxPow[t+1]=TxPow[t] + (SIRtarget−SIRedge) (1)
この結果、カバレッジエリアは図3の(B)のように縮小する。また、時刻t+1において測定される受信SIRの累積分布は、図2の実線301のように、所定度数10%のSIRがターゲットSIRtargetである分布に近づく。
図4は、SIRの収集期間とカバレッジエリア制御周期との関係の一例の説明図である。一定の収集期間で移動局3から報告された数の受信SIRを統計処理して補正値(SIRtarget−SIRedge)を算出する場合には、少なくとも統計処理に用いる受信SIRの収集期間以上の周期で送信電力が更新される。収集期間の途中に送信電力を変更すると、受信SIRの分布が変動するため同じ条件の受信SIRの累積分布にならないからである。例えば、図4では、時刻t0、t1、t2及びt3において受信SIRの収集期間と同じ周期で送信電力が更新される。
上記のように受信SIRedgeの統計量に基づいてカバレッジ制御を行う方式によれば、カバレッジエリア制御速度が統計処理に用いる量の受信SIRの収集期間によって制限される。以下の実施例は、カバレッジエリア制御速度を向上することを可能にするための新たな方式を提供する。
<2.第1実施例>
以下、添付する図面を参照して好ましい実施例について説明する。図5は、フェムト基地局2の第1例の機能構成図である。フェムト基地局2は、無線通信部10と、受信処理部11と、データ処理部12と、送信処理部13と、制御部14と、品質情報受信部15と、ネットワーク通信部16を備える。
無線通信部10は、アンテナで受信された無線帯域の無線信号を受信し、ベースバンド帯域の受信信号に変換する。受信処理部11は、受信信号の復調及び復号処理を行う。サービングセル4aに在圏する移動局3からの受信信号は、ユーザデータや無線品質情報を含んでいてよい。無線品質情報は、例えば、移動局3において測定されたSIRを含んでいてよい。
受信処理部11は、ユーザデータをデータ処理部12に出力し、無線品質情報を品質情報受信部15に出力する。データ処理部12は、コアネットワークに接続された上位ノード装置にユーザデータを送信する。また、データ処理部12は、上位ノード装置からユーザデータを受信する。データ処理部12は、上りリンクの割当情報などを含んだ下りリンク制御情報及びユーザデータを下りリンク信号として送信処理部13へ出力する。
送信処理部13は、移動局3に割り当てられた下りリンクの無線リソースの割当情報を制御部14から受信する。送信処理部13は、データ処理部12から受信した下りリンク信号を符号化及び変調する。送信処理部13は、割当情報が指定する周波数帯域に変調後の下りリンク信号がマッピングされたベースバンド信号を生成し、割当情報が指定する送信時期にベースバンド信号を無線通信部10へ出力する。無線通信部10は、ベースバンド信号を無線帯域の信号に変換した後、アンテナを介して送信する。品質情報受信部15は、受信処理部11から入力した無線品質情報を制御部14に入力する。ネットワーク通信部16は、有線ネットワークを経由する上位ノード装置との間の通信処理を行う。
制御部14は、移動局3との間の下りリンク通信及び上りリンク通信に割り当てる無線リソースを決定する。制御部14は、下りリンクの無線リソースの割当情報を送信処理部13へ出力する。また、制御部14は、無線品質情報に基づいてフェムト基地局2の送信電力を増減する制御を行う。
制御部14は、指標値算出部20と、バッファメモリ21と、統計量算出部22と、送信電力決定部23を有する。指標値算出部20は、移動局3における受信SIRとフェムト基地局2の送信電力TxPowとの間の差分(TxPow−受信SIR)を指し示す指標値をそれぞれ算出する。第1実施例の指標値算出部20は、指標値として、移動局3からフィードバックされる受信SIRと送信電力TxPowとの間の差分(TxPow−受信SIR)そのものを算出してよい。
指標値算出部20は、フェムト基地局2に接続される全ての又は一部の移動局3についてそれぞれ差分(TxPow−SIR)を算出してバッファメモリ21に記憶する。例示として、指標値算出部20は、M個の移動局3#i(iは1〜Mの整数)毎に差分(TxPow−受信SIR#i)を算出する場合を想定する。受信SIR#iは、移動局3#iにおける受信SIRである。
以下の説明において、移動局3#i(iは1〜Mの整数であり、Mは自然数)毎に1回ずつ算出されたM個の差分(TxPow−受信SIR#i)からなる集合を1回分の差分データと表記することがある。1回分の差分データの収集をN回繰り返して取得したN個の1回分の差分データを、N回分の差分データと表記することがある(Nは2以上の自然数)。
ここで、フェムト基地局2と移動局3との間の下りリンクの伝搬損失をPLと表記し、移動局3が被る他セルからの干渉電力をIと表記すると、受信SIRはデシベル表記により次式(2)により与えられる。
受信SIR=TxPow−PL−I (2)
式(2)を変形すると次式(3)が得られる。すなわち、受信SIRと送信電力との間の差分(TxPow−受信SIR)は、伝搬損失PLと干渉電力Iの和(PL+I)に等しい。
TxPow−受信SIR=PL+I (3)
統計量算出部22は、所定長の収集周期中に受信した受信SIRに基づいて算出されたN回分の差分データから、差分(TxPow−受信SIR)の累積分布を伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)の累積分布として計算する。図6は、送信電力と受信SIRの差分の累積分布の一例の説明図である。
統計量算出部22は、セル端の移動局3に対応する累積分布の所定度数90%に対応する差分(TxPow−受信SIR)の値Aを、セル端における伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)として決定する。なお、所定度数は「90%」に限られず通信事業者や基地局装置のベンダーが任意に選択してよい。
上式(3)のPL+Iに上記値Aを代入し、受信SIRにSIRtargetを代入してすると次の計算式(4)が得られる。送信電力決定部23は、次の計算式(4)に基づいてフェムト基地局2の送信電力TxPowを決定する。送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力を値TxPowに変更することによりカバレッジエリアを変更する。
TxPow=SIRtarget+A (4)
上述のとおり、送信電力TxPowの制御に使用する統計量Aは、伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)の累積分布に基づき決定される。伝搬損失と干渉電力の値は送信電力TxPowに依存しない。
したがって、統計量算出部22の累積分布の生成に用いるN回分の差分データが収集される収集期間中に送信電力が変わっても、送信電力の変化は、伝搬損失と干渉電力の和の分布に影響しない。このため、いつ送信電力を変えてカバレッジ制御しても、送信電力の変化は統計量Aの値に影響しない。
このため、統計量算出部22は、累積分布の生成に用いる差分データの収集期間よりも短い周期で統計量Aを算出してよい。また、送信電力決定部23は、累積分布の生成に用いる差分データの収集期間よりも短い周期で、送信電力を更新してもよい。
図7は、送信電力と受信SIRの差分の収集期間とカバレッジエリア制御周期との関係の一例の説明図である。図7は、累積分布の生成に4回分の差分データを使用する場合(N=4の場合)に対応する。バッファメモリ21には、1回分の差分データD1、D2、D3…が順次格納される。差分データD1、D2、D3…毎に、それぞれM個の差分(TxPow−受信SIR#i)が含まれている(i=1〜M)。
統計量算出部22は、収集期間T0で受信した受信SIRに基づいて算出された差分データD1〜D4に基づいて累積分布を生成し統計量Aを算出する。送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力を統計量Aに基づき決定した値に変更する。
収集期間T0より短い期間T1が経過した後に、統計量算出部22は、収集期間T0で受信した受信SIRに基づいて算出された差分データD2〜D5に基づいて累積分布を生成し統計量Aを算出する。送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力を統計量Aに基づき決定した値に変更する。期間T1は、例えば1回分の差分データを収集する周期であってよい。
さらに期間T1が経過した後に、統計量算出部22は、収集期間T0で受信した受信SIRに基づいて算出された差分データD3〜D6に基づいて累積分布を生成し統計量Aを算出する。送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力を統計量Aに基づき決定した値に変更する。
このように、受信SIRと送信電力との間の差分(TxPow−受信SIR)の累積分布から算出した統計量に応じて送信電力を算出することにより、累積分布の生成に用いるデータの収集期間よりも送信電力の更新周期を短くすることができる。この結果、送信電力の更新周期を向上させることができる。
図8は、移動局3の一例の機能構成図である。移動局3は、無線通信部30と、受信処理部31と、データ処理部32と、受信品質測定部33、送信処理部34を備える。無線通信部30は、アンテナで受信された無線帯域の無線信号を受信し、ベースバンド帯域の受信信号に変換する。
受信処理部31は、受信信号の復調及び復号処理を行う。フェムト基地局2からの受信信号はユーザデータや下りリンク制御信号を含んでいてよい。受信処理部31は、ユーザデータをデータ処理部32へ出力し、下りリンク制御信号を送信処理部34へ出力する。
データ処理部32は、受信処理部31から受信したユーザデータに対してアプリケーションレイヤなどの上位レイヤの処理を行う。また、データ処理部32は、上位レイヤの処理によって生じた上りリンクのユーザデータを、送信処理部34へ出力する。
受信品質測定部33は、移動局3におけるフェムト基地局2からの送信信号を移動局3で受信した際の受信品質を測定する。受信品質測定部33は、測定結果を示す無線品質情報を生成し送信処理部34へ出力する。上述の通り、この無線品質情報は、例えば、SIRであってよい。
送信処理部34は、移動局3に割り当てられた上りリンクの無線リソースの割当情報を、下りリンク制御信号から取得する。送信処理部34は、上りリンク信号としてデータ処理部32及び受信品質測定部33からユーザデータと無線品質情報を上りリンク信号として受信する。
送信処理部34は、それぞれ受信したユーザデータと無線品質情報を、符号化及び変調する。送信処理部34は、割当情報が指定する無線リソースの周波数帯域に変調後の上りリンク信号がマッピングされたベースバンド信号を生成し、割当情報が指定する送信時期にベースバンド信号を無線通信部30へ出力する。無線通信部30は、ベースバンド信号を無線帯域の信号に変換した後、アンテナを介して送信する。
以下、フェムト基地局2の動作について説明する。図9は、カバレッジエリアの制御動作の第1例の説明図である。オペレーションAAにおいて制御部14は、第i番目の移動局3#iを識別する変数iに値「1」を代入する。
オペレーションABにおいて品質情報受信部15は、移動局3#iにおける受信SIR#iを受信する。オペレーションACにおいて指標値算出部20は、差分(TxPow−受信SIR#i)をバッファメモリ21に格納する。オペレーションADにおいて制御部14は、変数iの値を1つ増加させる。
オペレーションAEにおいて制御部14は、変数iが、差分(TxPow−受信SIR#i)の計算対象の移動局数Mより大きいか否かを判断する。変数iが移動局数M以下の場合(オペレーションAE:N)に動作はオペレーションABに戻る。オペレーションAB〜AEがM回反復されることによって、1回分の差分データがバッファメモリ21に格納される。
変数iが移動局数Mより大きい場合(オペレーションAE:Y)に動作はオペレーションAFに進む。オペレーションAFにおいて統計量算出部22は、N回分の差分データから、差分(TxPow−受信SIR)の累積分布を生成する。オペレーションAGにおいて統計量算出部22は、累積分布から統計量Aを決定する。
オペレーションAHにおいて送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力TxPow算出し、フェムト基地局2の送信電力を値TxPowに変更する。オペレーションAIにおいて制御部14は、バッファメモリ21に格納された最も古い1回分の差分データを廃棄する。その後に動作はオペレーションAAに戻る。なお、オペレーションAIにおける1回分の差分データの廃棄は、オペレーションAFにて累積分布が生成されてからオペレーションAHで送信電力を決定するまでのいずれかのタイミングで実施してもよい。
<3.実施例の効果>
本実施例によれば、送信電力の算出のための統計処理に用いる移動局の受信品質情報のデータ量に関わりなく、送信電力の更新周期を短くすることが可能となる。このため、統計処理に用いる受信品質のデータの母集団の数の減少による測定精度の低下を生じさせることなく、カバレッジ制御速度を向上させることができる。
<4.第2実施例>
第2実施例のフェムト基地局2は、他の基地局との干渉を検出するとカバレッジエリアを縮小する干渉制御動作を行う。図10の(A)及び図10の(B)は干渉制御動作の一例の説明図である。図10の(A)に示す状態では、マクロ基地局4に接続するマクロ移動局3bは、フェムト基地局2からの大きな干渉を被っておらずフェムト基地局2とマクロ基地局4は干渉しない。このため、フェムト基地局2は比較的強い送信電力TxPownormalを保ち、カバレッジエリア200の範囲を比較的広くする。
図10の(B)に示すように、マクロ移動局3bがカバレッジエリア200において大きな干渉を被り、フェムト基地局2とマクロ基地局4との干渉が発生すると、フェムト基地局2は干渉制御動作を行う。干渉制御動作においてフェムト基地局2は、送信電力をTxPownormalよりΔだけ小さいTxPowIMに低下させて、カバレッジエリアを範囲201へ縮小する。
図11は、フェムト基地局2の第2例の機能構成図である。図5に示す構成要素と同様の構成要素には図5で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。制御部14は、干渉発生検出部24を備える。
干渉発生検出部24は、フェムト基地局2と他の基地局との干渉の発生を検出する。送信電力決定部23は、フェムト基地局2と他の基地局との干渉の発生が検出された場合にフェムト基地局2の送信電力をΔだけ低減する干渉制御動作を行う。
干渉発生検出部24は、他の基地局から受ける電波干渉の程度を直接検出することで、フェムト基地局2と他の基地局との間における干渉を検出してもよい。干渉発生検出部24は、フェムト基地局2や他の基地局との間で無線通信を行う移動局3から送信される電波干渉に関連するメッセージを受信することで、フェムト基地局2と他の基地局との間における電波干渉を検出してもよい。つまり、干渉発生検出部24は、何らかの方法により電波干渉を検出することができれば足りる。
いま、干渉制御が実施されていない状態のCSG移動局3aの受信SIRを受信SIRnormalと表記する。また、干渉制御が実施されている状態のCSG移動局3aの受信SIRを受信SIRIMと表記する。
干渉制御が実施されていない状態でバッファメモリ21に蓄積される差分データの値は、(TxPownormal−受信SIRnormal)=PL+Iである。一方で、干渉制御が実施されている状態でバッファメモリ21に蓄積される差分データの値は(TxPowIM−受信SIRIM)となる。
ここで、干渉制御が実施されている状態における送信電力TxPowIMの値は(TxPownormal−Δ)である。干渉制御が実施されている状態における受信SIRIMの値は(受信SIRnormal−Δ)である。したがって、干渉制御が実施されている状態でバッファメモリ21に蓄積される差分データの値は、(TxPownormal−Δ−受信SIRnormal+Δ)=PL+Iとなる。すなわち、バッファメモリ21に蓄積される伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)は、干渉制御の実施の有無による影響を被らない。
このため、統計量算出部22は、干渉制御の実施の有無に関わらず、伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)の累積分布に基づいてターゲットSIRtargetを実現するための統計量Aを算出することができる。
本実施例によれば、フェムト基地局2と他の基地局との干渉発生の検出時に、送信電力決定部23は、差分(TxPow−受信SIR)の累積分布の生成に用いる受信SIRの収集期間であるか否かに関わらず、送信電力を下げる干渉制御を行うことができる。
図12は、SIRの収集期間と干渉制御実施期間との関係の一例の説明図である。受信SIRの収集期間t0〜t1の間の一部の期間p1で送信電力を低減する干渉制御が行われている。また、受信SIRの収集期間t2〜t3の間の一部の期間p2及びp3で送信電力を低減する干渉制御が行われている。
なお、以下に説明する第3実施例及び第4実施例においても、フェムト基地局2は干渉発生検出部24を備えてもよい。送信電力決定部23は、差分(TxPow−受信SIR)の累積分布の生成に用いる受信SIRの収集期間であるか否かに関わらず、送信電力を下げる干渉制御を行ってもよい。
<5.第3実施例>
第3実施例では、受信SIRとフェムト基地局2の送信電力との間の差分(受信SIR)を指し示す指標値として伝搬損失PLと干渉電力Iの和(PL+I)が算出される。このため、移動局3の受信品質測定部33は、移動局3における希望波受信電力RxPowと全受信電力RxPowAllを測定する。希望波受信電力RxPowは、フェムト基地局2からの送信信号に含まれる参照シンボルの受信電力から算出できる。全受信電力RxPowAllは、RSSI(Received Signal Strength Indicator)から決定できる。
移動局3の送信処理部34は、希望波受信電力RxPow及び全受信電力RxPowAllを含む無線品質情報を、無線通信部30を経由してフェムト基地局2に送信する。フェムト基地局2の品質情報受信部15は、受信された無線品質情報に含まれる各移動局3の希望波受信電力RxPow及び全受信電力RxPowAllを制御部14に入力する。
指標値算出部20は、次式(5)に従い送信電力TxPoW及び希望波受信電力RxPowに応じて伝搬損失PLを算出する。指標値算出部20は、次式(6)に従い希望波受信電力RxPow及び全受信電力RxPowAllから干渉電力Iを算出する。
伝搬損失PL=TxPoW−RxPow (5)
干渉電力I=RxPowAll−RxPow (6)
指標値算出部20は、フェムト基地局2に接続される全ての又は一部の移動局3#iについて、それぞれ伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)を算出してバッファメモリ21に記憶する。以下、移動局3#iにおける伝搬損失PL及び干渉電力IをそれぞれPL#i及びI#iと表記する。また、移動局3#i毎に1回ずつ算出されたM個の和(PL#i+I#i)からなる集合を1回分の和データと表記することがある。1回分の和データの収集をN回繰り返して取得したN個の1回分の和データを、N回分の和データと表記することがある。
統計量算出部22は、所定長の収集周期中に受信した希望波受信電力RxPow及び全受信電力RxPowAllに基づいて算出されたN回分の和データから、伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)の累積分布を計算する。統計量算出部22は、セル端の移動局3に対応する累積分布の所定度数に対応する和(PL+I)の値Aを、セル端における伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)として決定する。
送信電力決定部23は、上記の計算式(4)に基づいて、フェムト基地局2の送信電力TxPowを決定する。送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力を値TxPowに変更することによりカバレッジエリアを変更する。
図13は、カバレッジエリアの制御動作の第2例の説明図である。オペレーションBAにおいて制御部14は、第i番目の移動局3#iを識別する変数iに値「1」を代入する。
オペレーションBBにおいて品質情報受信部15は、移動局3#iにおける希望波受信電力RxPow#iを受信する。オペレーションBCにおいて指標値算出部20は、移動局3#iにおける伝搬損失PL#iを算出する。オペレーションBDにおいて品質情報受信部15は、移動局3#iにおける全受信電力RxPowAll#iを受信する。オペレーションBEにおいて指標値算出部20は、移動局3#iにおける干渉電力I#iを算出する。なお、オペレーションBCにおける伝搬損失PL#iの算出は、オペレーションBDの後に行ってもよく、オペレーションBEの後に行ってもよい。
オペレーションBFにおいて指標値算出部20は、和(PL#i+I#i)をバッファメモリ21に格納する。オペレーションBGにおいて制御部14は、変数iの値を1つ増加させる。オペレーションBHにおいて制御部14は、変数iが、和(PL#i+I#i)の計算対象の移動局数Mより大きいか否かを判断する。変数iが移動局数M以下の場合(オペレーションBH:N)に動作はオペレーションBBに戻る。オペレーションBB〜BHがM回反復されることによって、1回分の和データがバッファメモリ21に格納される。
変数iが移動局数Mより大きい場合(オペレーションBH:Y)に動作はオペレーションBIに進む。オペレーションBIにおいて統計量算出部22は、N回分の和データから、伝搬損失と干渉電力の和(PL+I)の累積分布を生成する。オペレーションBJにおいて統計量算出部22は、累積分布から統計量Aを決定する。
オペレーションBKにおいて送信電力決定部23は、フェムト基地局2の送信電力TxPow算出し、フェムト基地局2の送信電力を値TxPowに変更する。オペレーションBLにおいて制御部14は、バッファメモリ21に格納された最も古い1回分の差分データを廃棄する。その後に動作はオペレーションBAに戻る。なお、オペレーションBLにおける1回分の差分データの廃棄は、オペレーションBIにて累積分布が生成されてからオペレーションBKで送信電力を決定するまでのいずれかのタイミングで実施してもよい。
本実施例でも統計処理に用いる受信品質のデータの母集団の数の減少による測定精度の低下を生じさせることなく、カバレッジ制御速度を向上させることができる。
<6.第4実施例>
図14は、フェムト基地局2の第2例の機能構成図である。図5に示す構成要素と同様の構成要素には図5で使用した参照符号と同じ参照符号を付し、同一の機能については説明を省略する。制御部14は補正部25を備える。補正部25は、統計量算出部20が生成する累積分布におけるセル端の移動局3に対応する累積分布の所定度数「90%」における傾きαに応じて、上記の計算式(4)のSIRtargetの値を補正する。
フェムト基地局2のカバレッジエリア内の移動局3の分布によって、累積分布曲線の形状は異なる。図15は、送信電力と受信SIRの差分の累積分布の例示の説明図である。セル全域にランダムに移動局3が分布する場合には、実線400のように比較的なだらかに累積度数が増加する。一方で、分布に偏りがありセル端付近の移動局3が多い場合には、実線401のようにセル端に相当する度数で傾きαが急峻になる。
このように、差分(TxPow−受信SIR)の累積分布若しくは和(PL+I)の累積分布を用いて送信電力を決定する場合には、セル端に相当する度数の傾きαによって、セル端の移動局3の位置のばらつき具合が大まかに把握できる。このため、第3実施例は、この情報を利用してターゲットSIRtargetを設定する際のマージンΔmarginを調整する。例えば、補正部25は、次式(7)に従ってターゲットSIRtargetを設定する。
SIRtarget=SIRmin+Δmargin (7)
SIRminは、例えば許容されるSIRの下限値であり、例えば移動局3が通信可能なSIRの下限値である。補正部25は、傾きαが増加するほどΔmarginを低減させ、傾きαが減少するほどΔmarginを増加させるようにマージンΔmarginを調整する。送信電力決定部23は、次の計算式(8)に基づいて、フェムト基地局2の送信電力TxPowを決定する。
TxPow=SIRmin+Δmargin+A (8)
本実施例によれば、フェムトセル内の移動局3の分布に偏りがありセル端付近の移動局が多いことが予想される場合に、マージンを低減して送信電力を低減することができる。
<7.ハードウエア構成>
図16は、フェムト基地局2のハードウエア構成の一例の説明図である。フェムト基地局2は、CPU(Central Processing Unit)等であるプロセッサ40と、記憶装置41と、LSI(Large Scale Integration)42と、無線処理回路43と、ネットワークインタフェース回路44を備える。以下の説明及び添付図面においてネットワークインタフェースを「NIF」と表記する事がある。
記憶装置41は、コンピュータプログラムやデータを記憶するための、不揮発性メモリや、読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)やランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)、ハードディスクドライブ装置等を含んでいてよい。プロセッサ40は、記憶装置41に格納されたコンピュータプログラムに従い、下記のLSI42が行う処理以外のユーザ管理処理やフェムト基地局2の動作制御を行う。
LSI42は、移動局3とフェムト基地局2との間で送受信される信号の符号化及び変調、並びに復調及び復号化、通信プロトコル処理、スケジューリングに関するベースバンド信号の処理を実施する。LSI42は、FPGA(Field-Programming Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やDSP(Digital Signal Processing)等を含んでいてよい。
無線処理回路43は、デジタル・アナログ変換回路や、アナログ・デジタル変換回路や、周波数変換回路、増幅回路、フィルタ回路などを含んでいてよい。NIF回路44は、物理層およびデータリンク層を使用して有線ネットワークを経由して上位ノード装置と通信するための電子的な回路を備える。
図5に示すフェムト基地局2の無線通信部10の上記動作は、無線処理回路43によって実行される。受信処理部11及び送信処理部13の上記動作は、LSI42によって実行される。データ処理部12、制御部14及び品質情報受信部15の上記動作は、プロセッサ40によって実行される。ネットワーク通信部16の上記動作は、NIF回路44によって実行される。
図17は、移動局3のハードウエア構成の一例の説明図である。移動局3は、プロセッサ50と、記憶装置51と、LSI52と、無線処理回路53を備える。記憶装置51は、コンピュータプログラムやデータを記憶するための、不揮発性メモリや、読み出し専用メモリやランダムアクセスメモリ等を含んでいてよい。
プロセッサ50は、記憶装置51に格納されたコンピュータプログラムに従い、下記のLSI52が行う処理以外の移動局3の動作制御と、ユーザデータを処理するアプリケーションプログラムを実行する。
LSI52は、移動局3と基地局2との間で送受信される信号の符号化及び変調、並びに復調及び復号化、通信プロトコル処理、スケジューリングに関するベースバンド信号の処理を実施する。LSI52は、FPGA、ASICやDSP等を含んでいてよい。無線処理回路53は、デジタル・アナログ変換回路や、アナログ・デジタル変換回路や、周波数変換回路などを含んでいてよい。
図8に示す移動局3の無線通信部30の上記動作は、無線処理回路53によって実行される。受信処理部31及び送信処理部34の上記動作は、LSI52によって実行される。データ処理部32及び受信品質測定部33の上記動作はプロセッサ50によって実行される。
なお、図16及び図17に示すハードウエア構成は実施例の説明のための例示にすぎない。上述の動作を実行するものであれば、本明細書に記載される基地局及び移動局は他のどのようなハードウエア構成を採用してもよい。
図5、図8、図11及び図14の機能構成図は、本明細書において説明される機能に関係する構成を中心に示している。フェムト基地局2及び移動局3は、図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。また、図9及び図13を参照して説明する一連の動作は複数の手順を含む方法と解釈してもよい。この場合に「オペレーション」を「ステップ」と読み替えてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
基地局装置であって、
前記基地局装置に接続する移動局装置から受信品質情報を受信する受信部と、
前記受信品質に基づいて、移動局装置における信号対干渉比と前記基地局装置の送信電力との間の差分を指し示す指標値を算出する指標値算出部と、
複数の前記受信品質について各々算出された前記指標値の統計量を算出する統計量算出部と、
前記統計量に応じて送信電力を決定する送信電力決定部と、
を備えることを特徴とする基地局装置。
(付記2)
前記統計量算出部は、第1期間長に亘る期間に受信された前記受信品質について算出される前記指標値の統計量を、前記所定期間長よりも短い第2期間長の周期で算出することを特徴とする付記1に記載の基地局装置。
(付記3)
前記基地局装置と他の基地局装置との干渉の発生を検出する干渉発生検出部を備え、
前記統計量算出部は、所定期間長に亘る受信期間に受信された前記受信品質について算出される前記指標値の統計量を算出し、
前記基地局装置と他の基地局装置との干渉が発生した場合、前記送信電力決定部は、前記受信期間中であるか否かに関わらず前記基地局装置からの送信電力を低減する、ことを特徴する付記1に記載の基地局装置。
(付記4)
前記統計量算出部は、前記指標値の累積分布の所定度数の指標値を前記統計量として算出することを特徴とする付記1〜3のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記5)
前記指標値の累積分布の所定度数における傾きに応じて目標信号対干渉比を補正する補正部を備え、
前記送信電力決定部は、補正された前記目標信号対干渉比と前記統計量とに応じて送信電力を決定することを特徴とする付記1〜4のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記6)
前記補正部は、セル端の移動局装置に対応する度数における傾きに応じて目標信号対干渉比を補正することを特徴する付記5に記載の基地局装置。
(付記7)
前記指標値は、移動局装置における信号対干渉比と前記基地局装置の送信電力との差であることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記8)
前記指標値は、前記基地局装置と移動局装置との間の伝搬損失と移動局装置における干渉電力の和であることを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の基地局装置。
(付記9)
基地局装置に接続する移動局装置から受信する受信品質情報に基づいて、移動局装置における信号対干渉比と前記基地局装置の送信電力との間の差分を指し示す指標値を算出し、
複数の前記受信品質について各々算出された前記指標値の統計量を算出し、
前記統計量に応じて送信電力を決定する、ことを特徴とする送信電力決定方法。
1 通信システム
2 フェムト基地局
3、3a、3b 移動局
15 品質情報受信部
20 指標値算出部
21 バッファメモリ
22 統計量算出部
23 送信電力決定部
24 干渉発生検出部
25 補正部

Claims (8)

  1. 基地局装置であって、
    前記基地局装置に接続する移動局装置から受信品質情報を受信する受信部と、
    前記受信品質に基づいて、移動局装置における信号対干渉比と前記基地局装置の送信電力との間の差分を指し示す指標値を算出する指標値算出部と、
    複数の前記受信品質について各々算出された前記指標値の統計量を算出する統計量算出部と、
    前記統計量に応じて送信電力を決定する送信電力決定部と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記統計量算出部は、第1期間長に亘る期間に受信された前記受信品質について算出される前記指標値の統計量を、前記第1期間長よりも短い第2期間長の周期で算出することを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記基地局装置と他の基地局装置との干渉の発生を検出する干渉発生検出部を備え、
    前記統計量算出部は、所定期間長に亘る受信期間に受信された前記受信品質について算出される前記指標値の統計量を算出し、
    前記基地局装置と他の基地局装置との干渉が発生した場合、前記送信電力決定部は、前記受信期間中であるか否かに関わらず前記基地局装置からの送信電力を低減する、ことを特徴する請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記統計量算出部は、前記指標値の累積分布の所定度数の指標値を前記統計量として算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の基地局装置。
  5. 前記指標値の累積分布の所定度数における傾きに応じて目標信号対干渉比を補正する補正部を備え、
    前記送信電力決定部は、補正された前記目標信号対干渉比と前記統計量とに応じて送信電力を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の基地局装置。
  6. 前記指標値は、移動局装置における信号対干渉比と前記基地局装置の送信電力との差であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  7. 前記指標値は、前記基地局装置と移動局装置との間の伝搬損失と移動局装置における干渉電力の和であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の基地局装置。
  8. 基地局装置に接続する移動局装置から受信する受信品質情報に基づいて、移動局装置における信号対干渉比と前記基地局装置の送信電力との間の差分を指し示す指標値を算出し、
    複数の前記受信品質について各々算出された前記指標値の統計量を算出し、
    前記統計量に応じて送信電力を決定する、ことを特徴とする送信電力決定方法。
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