JP6111659B2 - 表示装置、および、表示装置の制御方法 - Google Patents

表示装置、および、表示装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6111659B2
JP6111659B2 JP2012286584A JP2012286584A JP6111659B2 JP 6111659 B2 JP6111659 B2 JP 6111659B2 JP 2012286584 A JP2012286584 A JP 2012286584A JP 2012286584 A JP2012286584 A JP 2012286584A JP 6111659 B2 JP6111659 B2 JP 6111659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
image
input
unit
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012286584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014131094A (ja
Inventor
高野 正秀
正秀 高野
由貴 藤巻
由貴 藤巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012286584A priority Critical patent/JP6111659B2/ja
Publication of JP2014131094A publication Critical patent/JP2014131094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6111659B2 publication Critical patent/JP6111659B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Description

本発明は、表示装置、および、表示装置の制御方法に関する。
従来、表示装置によってユーザーに仮想の入力エリアを認識させ、この仮想の入力エリアに対する入力操作を可能とした装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の装置は、ユーザーの頭部に装着されるHMD(ヘッドマウントディスプレイ)によって、ユーザーの前方の風景と、仮想入力デバイスとなるキーボードの画像とを重畳して表示する。ユーザーがキーボードに合わせて手指を動かすと、この手指の位置がキーボードに対する入力操作として検出される。
特開2002−318652号公報
特許文献1記載の装置は、カメラによりユーザーの前方に存在する面を検出し、この面に合わせて仮想入力デバイスの画像を生成し、カメラの撮影画像に仮想入力デバイスを重畳して表示する。この仮想入力デバイスは固定的なものであるため、ユーザーは、表示されている仮想入力デバイスに合わせて操作を行う必要があった。つまり、ユーザーは、装置が検出した面で操作を行わなくてはならないという制限があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、画像として表示される仮想的な指標に基づいて操作を行う際の操作性の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、外光に画像光を重ねて出力し、画像を視認させる表示手段と、前記画像に操作エリアを配置して前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作エリアに対応する位置指示操作を受け付ける入力手段と、を備え、前記表示制御手段は前記画像における前記操作エリアの態様を変更すること、を特徴とする。
本発明によれば、外光に重ねて出力される画像光により画像を表示するため、ユーザーは画像光により表示される操作エリアとともに、外光により外景を見ることができ、この外景の任意の場所を見て操作を行うことができる。そして、表示される操作エリアの態様を変更することにより、操作の状況に応じて操作エリアの表示態様を変更して、快適な操作性を実現することができ、操作性の向上を図ることができる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示制御手段は、前記位置指示操作が行われる仮想入力面までの距離に応じて、前記操作エリアの態様を変更することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが操作を行う位置に対応した態様で操作エリアを表示し、より快適な操作性を実現できる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記仮想入力面までの距離を検出する距離検出手段を備え、前記表示制御手段は、前記距離検出手段により検出された距離に応じて、前記操作エリアの態様を変更することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが操作を行う仮想入力面までの距離を検出するので、仮想入力面までの距離を入力または設定する操作を省略することができ、より一層の操作性の向上を図ることができる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記距離検出手段は、前記外光により視認される面を検出し、この面までの距離を検出することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが操作に利用する可能性がある面を検出するので、より正確に仮想入力面までの距離を検出できる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示制御手段は、前記位置指示操作をガイドする入力補助画像を含む前記操作エリアを配置し、前記入力補助画像のサイズを変更することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーの操作の指標となる入力補助画像のサイズを変更することにより、文字入力等の細かい入力操作を容易に、正確に行うことが可能となる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示手段は、マトリクス状に配置された複数の画素により前記画像を形成し、前記表示制御手段は、前記入力補助画像のサイズを変更する場合、前記入力補助画像を構成する画素数を変更することを特徴とする。
本発明によれば、入力補助画像を構成する画素数を変更することにより、入力補助画像のサイズを変更した場合に、サイズの拡大に伴う解像度の低下や、サイズの縮小に伴う視認性の低下等を防止できる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示制御手段は、前記入力補助画像として複数の補助線を含む画像を前記表示手段により表示させ、前記補助線の間隔を変更することを特徴とする。
本発明によれば、入力補助画像の補助線の間隔を変更することにより、文字入力等の細かい入力操作をより容易に、正確に行うことが可能となる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示制御手段は、前記入力補助画像として、前記位置指示操作により文字入力を行うための仮想キーボードの画像を前記表示手段により表示させ、前記仮想キーボードの表示サイズ、表示色、表示領域の少なくともいずれかを変更することを特徴とする。
本発明によれば、仮想キーボードを表示することにより、容易に文字入力を行うことが可能になる。そして、この仮想キーボードの表示サイズ、表示色あるいは表示領域を変更することで、ユーザーがより快適に入力操作を行うことができる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示制御手段は、前記入力手段により受け付けた操作位置に対応する位置で前記操作エリアの表示態様を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、操作エリアの表示態様の変化によって、表示装置が検出した操作位置をユーザーに示すことができる。また、操作エリアの表示態様を変えることで、この操作に続く操作を行い易くし、より一層の操作性の向上を図ることができる。
また、本発明は、上記表示装置であって、前記表示装置は、使用者に画像を視認させる頭部装着型表示装置であり、前記表示手段は、表示用画像データを用いて画像を表す画像光を生成し射出させる画像光生成部と、射出された前記画像光を前記使用者の眼に導く光学部材と、を含み、前記外光は前記光学部材を透過して前記画像光とともに前記使用者の眼に入射することを特徴とする。
本発明によれば、光学部材により使用者の眼に画像光を導くとともに、この光学部材を透過して外光を使用者の眼に導くシースルー型の表示装置によって、より簡単に入力操作を行うことが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明は、外光に画像光を重ねて出力し、画像を視認させるシースルー型の表示装置の制御方法であって、前記画像に操作エリアを配置し、前記操作エリアに対応する位置における位置指示操作を受け付け、前記画像における前記操作エリアの態様を可変としたこと、を特徴とする。
本発明によれば、外光に重ねて出力される画像光により画像を表示するため、ユーザーは画像光により表示される操作エリアとともに外景を見ることができ、この外景の任意の場所を見て操作を行うことができる。そして、表示される操作エリアの態様を変更するため、操作の状況に応じて操作エリアの表示態様を変更し、快適な操作性を実現することができ、操作性の向上を図ることができる。
本発明によれば、操作の状況に応じて操作エリアの表示態様を変更して、快適な操作性を実現することができ、操作性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る頭部装着型表示装置の外観図である。 頭部装着型表示装置の光学系の概略構成を示す図である。 頭部装着型表示装置の制御系の機能ブロック図である。 頭部装着型表示装置により表示される入力補助画像および入力操作の例を示す説明図であり、(A)は仮想キーボードを利用する例を示し、(B)および(C)は入力補助線を含む仮想入力ボードを利用する例を示す。 入力補助画像の表示例を示す説明図であり、(A)はユーザーが遠方を注視する場合の例を示し、(B)はユーザーが近くを注視する場合の例を示す。 頭部装着型表示装置HMの動作を示すフローチャートである。 入力補助画像の表示例を示す説明図であり、(A)は入力操作中の状態を示し、(B)は入力内容が確定された状態を示す。 入力補助画像の別の表示例を示す説明図である。図8(A)は入力操作中の指示位置を強調表示する例を示し、(B)は表示用の領域と入力補助画像とを並べて表示する例を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る頭部装着型表示装置の外観図である。
頭部装着型表示装置HMは、ユーザーの頭部に装着される頭部装着型表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)と呼ばれる。本実施形態の頭部装着型表示装置HMは、ユーザーが、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。
図1に示すように、頭部装着型表示装置HMは、ユーザーの頭部に装着される画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御装置(コントローラー)10とを備えている。画像表示部20は、右保持部21、右表示駆動部22、左保持部23、左表示駆動部24および右光学像表示部26を備えている。
右光学像表示部26および左光学像表示部28は、それぞれユーザーの右眼および左眼の眼前に位置し、ユーザーの眉間に対応する位置で相互に接続されて一体となっている。右光学像表示部26の端部ERからは右保持部21が延伸し、左光学像表示部28の端部ELからは左保持部23が延伸している。
右保持部21は、ユーザーの右側頭部の側方に位置し、その先端はユーザーの右耳に係合する。また、左保持部23はユーザー左側頭部の側方に位置し、その先端はユーザーの左耳に係合する。これら右保持部21および左保持部23の先端と、右光学像表示部26および左光学像表示部28の接合部の下端に設けられた鼻当て部(図示略)とによって頭部装着型表示装置HMが支持される。
右保持部21の基端部には右表示駆動部22が内蔵され、左保持部23の基端部には左表示駆動部24が内蔵される。これら右表示駆動部22および左表示駆動部24により、頭部装着型表示装置HMはユーザーの右眼と左眼の各々に画像を視認させる。
右光学像表示部26および左光学像表示部28の前面側すなわち表面側には、調光板20Aが設けられている。調光板20Aは右光学像表示部26および左光学像表示部28に対し着脱可能であり、複数種類の調光板20Aを交換して装着できる。調光板20Aは薄板状の光学素子であり、光透過性がほぼゼロのもの、透明に近いもの、光量を減衰させて光を透過するもの、特定の波長の光を減衰または反射するもの等、種々のものを用いることができ、調光板20Aの光学特性を適宜選択することにより、外部から右光学像表示部26および左光学像表示部28に入射する外光の光量を調整できる。本実施形態では、少なくとも、頭部装着型表示装置HMを装着したユーザーが外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板20Aを用いる場合について説明する。調光板20Aは、後述する右導光板261、左導光板262を損傷や、汚れの付着等から保護する機能も有する。
また、頭部装着型表示装置HMの前面において右光学像表示部26と左光学像表示部28の境目部分には、カメラ61が配置されている。カメラ61の位置は頭部装着型表示装置HMの前面のほぼ中央であり、ユーザーの左右の眼の中間位置となっている。
カメラ61の撮影方向すなわち画角は、頭部装着型表示装置HMの表側方向、換言すれば、頭部装着型表示装置HMを装着した状態におけるユーザーの視界方向の少なくとも一部の外景を撮像する方向となっており、好ましくは面262Aを通してユーザーが視認する範囲の外景を撮影する方向であり、より好ましくは、面262Aを通して視認される範囲を含み、この範囲より広い範囲を撮影する。カメラ61は、静止画像の間欠撮影または動画像を撮影して撮影画像データを出力する。なお、本実施形態においてカメラ61は、1つのデジタルカメラとして例示するが、複数のデジタルカメラからなるステレオビデオカメラを採用してもよい。
図2は、画像表示部20における光学系の概略構成を示す図である。この図2には、ユーザーの左眼LEに虚像を視認させる左表示駆動部24および左導光板262の構成を平面図により示す。ユーザーの左眼と右眼に虚像を視認させる各構成は左右対称であるため、ここでは左表示駆動部24および左導光板262についてのみ説明する。
画像表示部20の左表示駆動部24は、LED等の光源と拡散板とを有する左バックライト222、左バックライト222の拡散板から発せられる光の光路上に配置される透過型の左LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)242、および、左LCD242を透過した画像光Lを導くレンズ群等を備えた左投写光学系252を備えている。
左投写光学系252は、左LCD242から射出された画像光Lを並行状態の光束にするコリメートレンズによって構成される。左投写光学系252を経た画像光Lは左導光板262に入射する。左導光板262は画像光Lを反射する複数の反射面が形成されたプリズムであり、画像光Lは左導光板262の内部において複数回の反射を経て左眼LE側に導かれる。そして、左眼LEの眼前に位置する面262Aで反射した画像光Lは左眼LEに向けて右光学像表示部26から射出され、この画像光Lが左眼LEの網膜に像を結び、ユーザーに画像を視認させる。
なお、左投写光学系252と左導光板262とを総称して「導光部」とも呼ぶ。この導光部は、画像光を用いてユーザーの眼前に虚像を形成する限りにおいて任意の方式を用いることができ、例えば、回折格子を用いても良いし、半透過反射膜を用いても良い。
面262Aはハーフミラーで構成される。このため、ユーザーの左眼LEには、面262Aで反射した画像光Lだけでなく、調光板20Aを透過した外光OLが入射する。つまり、頭部装着型表示装置HMは、内部で処理した画像の画像光Lと外光OLとを重ねてユーザーの眼に入射させ、ユーザーにとっては、頭部装着型表示装置HMの調光板20Aを透かして外景が見え、この外景に重ねて、画像光Lによる画像が視認される。このため、頭部装着型表示装置HMは、シースルー型の表示装置であるということができる。
頭部装着型表示装置HMのユーザーの両眼に導かれた画像光Lがユーザーの網膜に結像することにより、ユーザーは虚像を視認する。ここで、ユーザーにとっての外景と虚像の視認性は外光OLと画像光Lの光量のバランスに影響され、外光OLの光量が画像光Lよりも大きい場合には外景がよく見える一方で頭部装着型表示装置HMが処理(表示)する虚像の視認性は低い。反対に、画像光Lの光量が外光OLに比べて大きい場合は、頭部装着型表示装置HMが処理(表示)する虚像の視認性が高いのに対し、外景の視認性は低い。
図1に戻り、頭部装着型表示装置HMは、画像表示部20を制御装置10に接続する接続部40を有している。接続部40は、制御装置10に接続される本体コード48と、本体コード48から連結部材46を介して分岐する2本の右コード42および左コード44とを有する。右コード42は、右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続される。左コード44は、左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続される。
画像表示部20と制御装置10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行う。右コード42、左コード44、および本体コード48には、例えば、金属ケーブルや、光ファイバーを採用することができる。
制御装置10は、頭部装着型表示装置HMを操作するための装置である。制御装置10は、点灯部12と、タッチパッド14と、十字キー16と、電源スイッチ18とを含んでいる。
点灯部12は、LED等からなるインジケーターを備え、頭部装着型表示装置HMの動作状態(例えば、電源のON/OFF等)を、その発光状態によって通知する。タッチパッド14は、ユーザーの指による接触操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。十字キー16は、上下左右方向に対応するキーであり、押下操作に応じた信号を出力する。電源スイッチ18は、頭部装着型表示装置HMの電源状態を切り替えるスイッチである。
図3は、頭部装着型表示装置HMの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
制御装置10は、入力情報取得部110と、記憶部120と、電源130と、制御部140と、インターフェイス180と、送信部(Tx)51および52と、を備える。前述の各部はバス(図示省略)により相互に接続されている。
入力情報取得部110は、例えば、タッチパッド14、十字キー16、電源スイッチ18等による入力に応じた信号を取得する。記憶部120は、半導体メモリー素子や磁気的記憶装置等によりプログラムやデータを記憶する。電源130は、例えば2次電池を備え、頭部装着型表示装置HMの各部に電力を供給する。
制御部140は、CPU、ROM、RAM等を備え、ROMまたは記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより、頭部装着型表示装置HMの各部を制御する。制御部140は、上記プログラムを実行することにより、入力検出部142(入力手段)、距離検出部144(距離検出手段)、入力補助画像処理部146(表示制御手段)、画像処理部160、音声処理部170、表示制御部190としても機能する。
画像処理部160は、インターフェイス180を介して入力されるコンテンツ等に基づいて画像表示部20に供給する信号を生成し、画像表示部20へ送信する。画像処理部160は、インターフェイス180を介してアナログ信号が入力された場合には、A/D変換処理を行ってデジタル画像データ(Data)を生成し、クロック信号(PCLK)と、垂直同期信号(VSync)と、水平同期信号(HSync)とともに出力する。また、画像処理部160は、デジタル画像データがインターフェイス180に入力された場合、フレームレートの変換や解像度変換等の各種処理を行って、処理後のデジタル画像データをクロック信号、垂直同期信号および水平同期信号を出力する。
画像処理部160が出力する信号は送信部51を介して画像表示部20の右表示駆動部22に入力され、送信部52を介して左表示駆動部24に入力される。
表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24を制御する制御信号を生成する。具体的には、表示制御部190は、制御信号により、右LCD制御部211による右LCD241の駆動ON/OFFや、右バックライト制御部201による右バックライト221の駆動ON/OFF、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFFや、左バックライト制御部202による左バックライト222の駆動ON/OFF、などを個別に制御することにより、右表示駆動部22および左表示駆動部24のそれぞれによる画像光の生成および射出を制御する。例えば、表示制御部190は、右表示駆動部22および左表示駆動部24の両方に画像光を生成させたり、一方のみに画像光を生成させたり、両方共に画像光を生成させなかったりする。
表示制御部190は、右LCD制御部211と左LCD制御部212とに対する制御信号を、送信部51および52を介してそれぞれ送信する。また、表示制御部190は、右バックライト制御部201と左バックライト制御部202とに対する制御信号を、それぞれ送信する。
音声処理部170は、コンテンツに含まれる音声信号を取得し、取得した音声信号を増幅して、画像表示部20の右イヤホン32および左イヤホン34に対し、接続部40を介して供給する。
インターフェイス180は、制御装置10に対して、コンテンツの供給元となる種々の外部機器OAを接続するためのインターフェイスである。インターフェイス180は、頭部装着型表示装置HMの外部の機器OAに有線接続される各種コネクターおよびインターフェイス回路、および/又は、外部の機器OAと無線信号を送受信する無線通信部およびインターフェイス回路を備えている。インターフェイス180は、例えば、USB規格に準拠したインターフェイス、メモリーカード用インターフェイス、無線LANやBluetooth(登録商標)規格に準拠した無線通信インターフェイス、その他の近距離無線通信インターフェイス等を備えることができる。機器ОAとしては、例えば、パーソナルコンピューターPCや携帯電話端末、ゲーム端末等がある。また、インターフェイス180にアナログ信号を入力するコネクター等を設けてもよい。
画像表示部20は、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26としての右導光板261と、左光学像表示部28としての左導光板262と、カメラ61と、右イヤホン32と、左イヤホン34とを備えている。
右表示駆動部22は、受信部(Rx)53と、右バックライト(BL)制御部201および右バックライト(BL)221と、表示素子として機能する右LCD制御部211および右LCD241と、右投写光学系251とを備える。
受信部53は、送信部51から入力される信号を受信する。右バックライト制御部201は、受信部53に入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する。右LCD制御部211は、受信部53に入力されたクロック信号と、垂直同期信号と、水平同期信号と、右眼用の画像データとに基づいて、右LCD241を駆動する。右LCD241は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルであり、右LCD制御部211により駆動されて各種画像を描画する。
同様に、左表示駆動部24は、受信部(Rx)54と、左バックライト(BL)制御部202および左バックライト(BL)222と、表示素子として機能する左LCD242および左LCD242と、左投写光学系252とを備える。
なお、右バックライト制御部201、右LCD制御部211、右バックライト221、および右LCD241を総称して右側の「画像光生成部」と呼び、左バックライト制御部202、左LCD制御部212、左バックライト222、および左LCD242を総称して、左側の「画像光生成部」と呼ぶ。また、右保持部21および左保持部23を総称して単に「保持部」と、右表示駆動部22および左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」と、右光学像表示部26および左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼ぶ。
そして、これら表示駆動部と、画像光生成部とによって本発明の表示手段が構成される。表示手段には、光学像表示部を含んでもよいし、導光部を含んでもよい。
受信部54は、送信部52から入力される信号を受信する。左バックライト制御部202は、受信部54に入力された制御信号に基づいて、左バックライト222を駆動する。左LCD制御部212は、受信部54に入力されたクロック信号と、垂直同期信号と、水平同期信号と、左眼用の画像データとに基づいて、左LCD242を駆動する。左LCD242は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型液晶パネルであり、左LCD制御部212により駆動されて各種画像を描画する。
以下の説明では、頭部装着型表示装置HMによりユーザーが視認する虚像を「画像」と呼ぶ。この画像は、右LCD241、左LCD242に形成される画像がユーザーの網膜に結像して認識されるものである。また、頭部装着型表示装置HMがユーザーに虚像を視認させることを、「表示」と呼ぶ。
本実施形態の頭部装着型表示装置HMでは、文字や図形を入力するための入力補助画像を表示した状態で、カメラ61の撮影範囲において入力補助画像に基づく操作を行うことにより、文字や図形を入力することができる。
この操作は、カメラ61の撮影範囲内において、ユーザーの手指、ペン型や棒形状の操作デバイス、或いはレーザーポインターやLED等の光源等の指示体を動かすことにより行われる。
入力補助画像は、指示体により文字や図形を入力するために画像表示部20が表示する画像であり、例えば文字が配列された仮想キーボードや手書き文字入力を行うための罫線等である。入力補助画像については後に詳述する。
制御部140は、入力検出部142を備えている。入力検出部142は、カメラ61の撮影画像データを取得し、この撮影画像データを解析して指示体の位置、および/又は動きを検出する。記憶部120には、指示体の形状や色の特徴を含む操作検出用データ122が記憶されている。入力検出部142は、操作検出用データ122に基づいて撮影画像データから指示体の画像を抽出し、指示体の指示位置を検出する。指示体の指示位置は、例えば、ユーザーの指の先端、操作デバイスの先端、光源の発光位置等である。さらに、入力検出部142は、連続して撮影された複数の静止画像の撮影画像データ、または、動画像データを構成する複数のフレームから指示体の指示位置を検出し、これら複数の指示位置を比較することによって、指示位置の計時的変化、換言すれば指示位置の動きまたは軌跡を検出する。
操作検出用データ122には、指示位置の動きまたは軌跡の条件を示すデータが含まれている。このデータは、例えば、指示位置の動きの方向、動きの大きさ、動きの速度、一続きの動きの時間、軌跡の形状を示すデータ等である。入力検出部142は、撮影画像データから検出した指示位置の動きまたは軌跡が操作検出用データ122に含まれる条件に該当する場合には、特定の操作が行われたものとして検出する。入力検出部142は、操作検出用データ122に含まれる複数の異なる条件を用いて、複数種類の操作を検出するものであってもよい。
また、制御部140は、画像表示部20の前方すなわちカメラ61の撮影方向に位置する対象物までの距離を検出する距離検出部144を備える。距離検出部144は、例えば、カメラ61の焦点(フォーカス)調整を行うための距離測定機能を利用して、前方の物体(対象物)までの距離を検出する。なお、距離検出部144は、赤外線センサーや超音波センサーを備え、これらのセンサーにより距離を検出する構成としてもよい。
本実施形態では、距離検出部144は、画像表示部20の前方に位置する面までの距離を検出する。検出される面は、固定的な面であっても移動可能な物体の面であってもよく、例えば、壁面、家具什器類の側面や上面、床面、地面、本や紙またはユーザーの掌を含む物体の面等が挙げられる。
距離検出部144が検出する面は平面に限定されず、曲面であってもよい。例えば、距離検出部144は、画像表示部20の前方において複数の方向の距離検出を行い、検出された距離から一つの面が存在することが明らかな場合に、この面までの距離を検出する。この場合、距離検出部144が一つの面であることを認識可能であることが望ましく、例えば極端に曲率の高い曲面でないことが好ましい。また、距離検出部144は、画像表示部20の前方における距離検出結果と合わせて、カメラ61により撮影された撮影画像データから面を抽出することにより、画像表示部20の前方の面を認識してもよい。
さらに、制御部140は、入力補助画像処理部146を備えている。入力補助画像処理部146は、上記指示体による入力操作を行う場合に、入力補助画像を表示するためのデータを生成して表示制御部190に出力し、右表示駆動部22および左表示駆動部24によって表示させる。
記憶部120には、例えば上記の仮想キーボードや罫線を表示するための画像データやベクトルデータを含む入力補助画像データ124が記憶されている。入力補助画像データ124には、複数種類の入力補助画像を表示するためのデータが含まれていてもよく、この場合、入力補助画像処理部146は入力補助画像データ124からデータを選択して使用する。
図4は、頭部装着型表示装置HMにより表示される入力補助画像および入力操作の例を示す説明図である。図4(A)は仮想キーボードを利用した例を示し、(B)および(C)は入力補助線を利用した例を示す。これら図4(A)〜(C)はユーザーが視認する像として示したものである。
図4(A)に示す例では、入力補助画像処理部146の制御により仮想キーボード301が表示されている。仮想キーボード301は、一般的なQWERTYキーボードと同様に文字が配列され、各文字を選択するための枠が表示されている。
ユーザーには、仮想キーボード301と外景とが重ねて視認されるため、図4(A)の例のように手指Fを指示体として用いる場合、自分の手指Fが仮想キーボード301上の所望の文字に重なるように操作を行う。図4(A)の例では手指Fの先端が文字「O」に重なる位置にある。ここで、例えば、手指Fを所定時間静止させる、手指Fの先(例えば第1関節)を曲げる、手指Fの先を特定の方向に動かす等の動作を行うと、手指Fの先に重なる文字(図の例では「O」)が選択され、入力される。
頭部装着型表示装置HMにおいては、入力検出部142が、カメラ61の撮影画像データに基づき手指Fによる操作を検出し、ユーザーの視界における仮想キーボード301の表示位置(ユーザーが視認する位置)と、検出された手指Fの先端の位置とを対照することにより、手指Fの操作により選択された文字を特定する。
図4(B)に示す例では、入力補助画像処理部146の制御により、縦方向および横方向にそれぞれ等間隔に罫線が配置された仮想入力ボード302が表示されている。仮想入力ボード302は指示体の動きにより文字や図形を描いて入力する場合に利用される。例えば図4(B)に示すように、仮想入力ボード302の罫線が形成するマスに文字が1文字ずつ入力される。仮想入力ボード302が表示された場合、ユーザーは、仮想入力ボード302に重ねて視認される指示体(この例では手指F)をマスの中で移動させて文字や図形を描く。入力検出部142は、手指Fの先端の位置を検出し、仮想入力ボード302の表示位置と照合し、1つのマスの中における手指Fの軌跡が特定の文字を示していると判定した場合には、その文字を入力された文字として判定する。図4(B)の例では仮想入力ボード302の左上隅のマスに文字「W」が入力され、その隣のマスに文字「O」が描かれている。
また、入力補助画像処理部146は、図4(C)に示すように、より多くのマスを有する仮想入力ボード303を表示させることもできる。仮想入力ボード303は、同図(B)の仮想入力ボード302に比べて罫線の数が多く、罫線の間隔が狭い。このため各マスが小さく、マスの数が多い。入力操作の態様は仮想入力ボード302と同様であり、マス内で手指Fの先端で文字や図形を描くと、そのマスに対する入力として文字や図形が入力される。
仮想キーボード301および仮想入力ボード302、303を表示するための画像データまたはベクトルデータは入力補助画像データ124として記憶部120に記憶されている。
また、入力補助画像である仮想キーボード301、仮想入力ボード302、303が表示された領域は、ユーザーが操作可能な領域、すなわち操作エリアに相当する。入力補助画像は、右表示駆動部22および左表示駆動部24が右LCD241および左LCD242に画像を形成可能な最大範囲、すなわち表示可能領域いっぱいに配置されてもよく、この場合は表示可能領域全体が操作エリアに相当する。また、入力補助画像が表示可能領域の一部に配置されるようにしてもよい。
ところで、頭部装着型表示装置HMを装着するユーザーは右表示駆動部22および左表示駆動部24が視認させる虚像と外景とを重ねて見るので、虚像の見え方が外景に影響されることがある。具体的には、ユーザーが視認する外景までの距離の遠近により、虚像の大きさが異なって見える。
図5は入力補助画像の表示例を示す説明図であり、(A)はユーザーが遠方を注視する場合の例を示し、(B)はユーザーが近くを注視する場合の例を示す。図5(A)、(B)の例は画像表示部20の表示可能領域全体に仮想入力ボード302、303を表示した例である。また、図中の符号VAはユーザーの視野を示している。
図2に示した面262Aのように、右導光板261および左導光板262においてユーザーの眼に向けて画像光Lを反射するハーフミラー面のサイズは変化せず、右LCD241、左LCD242の大きさも変化しない。従って、ユーザーの視界全体に対して画像光Lにより形成される像の相対的な大きさも変化しない。これに対し、ユーザーが遠方に注視している場合、ユーザーの視界に広い範囲が収まり、ユーザーが近くを注視する場合には、視界の大半が小さい範囲で占められる。
例えば図5(A)に示すように、ユーザーが遠方の風景等を注視している場合には、仮想入力ボード302に重なる外景は、非常に広い範囲の景色である。このため、ユーザーには仮想入力ボード302そのものが大きなもののように感じられる。
図5(B)は、ユーザーが、ユーザーの近くに位置する机Dを注視している例であり、視野VAのほぼ全体に机Dの天面が見えている。この場合、仮想入力ボード303に重なる外景はほぼ机Dの大きさとなっており、図5(A)の例に比べて小さい。このため、ユーザーには仮想入力ボード303が机Dと同じ大きさであるように見える。
このような見え方の差に関しては、ユーザーに見える外景においてユーザーが注視する場所までの距離が、支配的な要因となっている。
そこで、頭部装着型表示装置HMは、ユーザーが注視している外景までの距離に応じて、入力補助画像の表示態様を変更する。
具体的には、図5(A)に示すように、ユーザーが注視する外景が遠方の場合には、入力補助画像として、罫線の間隔が広い仮想入力ボード302を表示し、図5(B)に示すようにユーザーが近景を注視している場合には、入力補助画像として、罫線の間隔が狭い仮想入力ボード303を表示する。
この場合、入力補助画像処理部146は、入力補助画像データ124に基づき表示可能な入力補助画像の中から、距離検出部144が検出した距離に適合する入力補助画像を選択して、表示制御部190により表示させる。入力補助画像の数は任意であり、例えば、距離検出部144が検出した距離を複数段階に分け、各段階に対応する複数の入力補助画像を表示してもよい。
距離検出部144は、上述した距離検出機能によってユーザーの視界方向の物体までの距離を検出する。距離検出部144は、例えばユーザーの視線を検出する機構を備え、ユーザーの視線方向に位置する物体までの距離を検出してもよい。
この構成によれば、ユーザーにとって感じられる入力補助画像の大きさに対応して入力補助画像の態様を変化させることで、ユーザーが違和感なく入力操作を行うことができ、操作性の向上を図ることができる。
さらに、距離検出部144は仮想入力面までの距離を検出する。図5(B)の例ではユーザーの視界に机Dの天面があり、距離検出部144は机Dまでの距離を検出する。この場合、ユーザーは机Dの天面に手指を置いて文字や図形を描く操作を行うことが考えられる。ユーザーの視界に壁面や床面がある場合も同様である。従って、距離検出部144が面までの距離を検出することで、ユーザーが入力操作のために注視している対象までの距離を適切に検出し、入力補助画像の態様を、より適切に変化させることができる。このため、距離検出部144が距離を検出する面を、ユーザーが入力操作を行う面として、仮想入力面と呼ぶ。
また、距離検出部144によって指示体までの距離を検出し、この指示体までの距離に基づいて入力補助画像処理部146が入力補助画像の表示態様を決定してもよい。上述した仮想入力面は指示体が操作される面であるから、指示体までの距離を仮想入力面までの距離とみなすこともできる。すなわち、距離検出部144が仮想入力面となり得る面そのものを検出せず、指示体までの距離を検出することで仮想入力面までの距離を間接的に検出する。入力検出部142がカメラ61の撮影画像データから指示体を検出する構成であるため、距離検出部144が指示体を検出することは容易である。従って、距離検出部144が面までの距離を検出しにくい場合に、有用である。また、指示体に限らず、距離検出部144によってユーザーの視界に存在する物体(特定の面を持つか持たないかは限定されない)までの距離を検出し、この距離を、仮想入力面までの距離としてもよい。
図6は、頭部装着型表示装置HMの動作を示すフローチャートであり、特に、入力補助画像を用いた入力操作に関する動作を示す。
頭部装着型表示装置HMの電源がオンの状態で、制御装置10のタッチパッド14や十字キー16に対する操作により、入力開始が指示されると(ステップS11)、制御部140は図6の動作を開始する。
まず、距離検出部144が仮想入力面までの距離を検出する(ステップS12)。次いで、入力補助画像処理部146が、距離検出部144により検出された距離に基づいて入力補助画像の表示態様を決定して表示制御部190に画像データを出力する(ステップS13)。これにより入力補助画像が右表示駆動部22、左表示駆動部24により表示される。ここで、入力検出部142は、カメラ61の撮影画像データに基づく入力操作の検出を開始する。
その後、入力検出部142は、入力内容が確定されるまで入力操作の検出を行い(ステップS15)、入力内容が確定されると(ステップS15;Yes)、確定した内容に基づいて処理を実行する(ステップS16)。例えば、制御部140は、制御装置10がウェブブラウザーの機能を実行し、ウェブブラウザーによってウェブ検索エンジンへの検索キーワードの入力を行う状態に移行し、仮想入力ボード302を表示する。仮想入力ボード302を用いた操作によって複数の文字が入力されると、制御部140は、入力された文字からなる文字列を検索キーワードとして検索エンジンに送信し、検索結果をウェブブラウザーにより表示する処理を行う。
制御部140は、タッチパッド14や十字キー16の操作により入力操作の終了が指示されたか否かを判定し(ステップS17)、入力操作の終了が指示されるまでは(ステップS17;No)、ステップS15に戻って入力補助画像の表示を継続する。そして、入力操作の終了が指示された場合は(ステップS17;Yes)、入力補助画像処理部146が入力補助画像の表示を停止させて(ステップS18)、本処理を終了する。
図7は入力補助画像の表示例を示す説明図であり、(A)は入力操作中の状態を示し、(B)は入力内容が確定された状態を示す。
図7(A)および(B)には、上述したように制御部140がウェブブラウザーを実行し、検索エンジンに入力する検索キーワードを入力する動作を例示する。
図7(A)では表示可能領域の一部に仮想入力ボード302が表示され、仮想入力ボード302に並べて、検索文字列の入力ボックス305が表示され、仮想入力ボード302を用いて入力ボックス305への入力を行う状態である。この例では仮想入力ボード302のマスに合わせて、文字を描くように手指Fを動かすことで、制御部140が描かれた文字を認識し、認識された文字が仮想入力ボード302の各マスに表示される。
仮想入力ボード302に基づく入力内容が確定されると、入力補助画像処理部146は仮想入力ボード302の表示を終了する。図7(B)に示す例では、仮想入力ボード302に代わって、入力内容を表示する入力内容表示部306が切り替えて表示される。また、入力内容表示部306に表示された文字からなる文字列が入力ボックス305に入力された状態となっている。入力内容表示部306が表示された状態で、再び入力操作を行う旨の指示がタッチパッド14や十字キー16等により入力されると、再び仮想入力ボード302が切り替えて表示される。
図7の例では、仮想入力ボード302は、その背景全体が暗色(例えば、暗灰色)で表示されている。図2を参照して説明したように、ユーザーが外景を視認する視認性は、調光板20Aを透過してユーザーの眼に入射する外光OLの光量と、右導光板261、左導光板262からユーザーの眼に入射する画像光L(図2)の光量とのバランスに影響される。このため、仮想入力ボード302を暗色で表示すれば、ユーザーが外景を視認しやすくなる。これにより、ユーザーが注視する物体までの距離に対応して仮想入力ボード302の表示態様を変更した効果がより顕著になり、より一層の操作性の向上が期待できる。なお、仮想入力ボード302の一部のみを暗色で表示してもよい。
また、仮想入力ボード302と入力内容表示部306とを切り替えた際の違和感を防ぐため、入力内容表示部306は仮想入力ボード302と同様に、暗色の背景を有する画像となっている。図7の例では、仮想入力ボード302および入力内容表示部306の罫線や枠線は、背景色よりもさらに暗色で表示され、入力された文字は、視認性を確保するため明度の高い色(例えば白色)で表示される。また、背景を黒にして罫線や枠線を灰色で表示するなど、罫線や枠線を背景より明度の高い色としてもよい。背景、罫線、枠線、文字等は無彩色に限らず、より彩度の高い色で表示してもよい。
制御部140は、入力補助画像処理部146が入力補助画像を表示して、入力検出部142により操作を検出している間に、距離検出部144による距離検出を間欠的に実行し、検出された距離に基づいて入力補助画像の表示態様を変更してもよい。この場合、指示体による操作中に、ユーザーが注視する対象が変わった場合に、この変化に入力補助画像の表示態様を適合させ、良好な操作性を保つことができる。
さらに、カメラ61の撮像画像データの変化やユーザーの視線を検出する機構により、入力補助画像の表示中にユーザーの視線方向が動いたことを検出した場合に、移動後のユーザーの視線方向に位置する対象物までの距離を距離検出部144により検出し、入力補助画像の表示態様を変更してもよい。
そして、上記の例のように入力補助画像の表示中に入力補助画像の表示態様を変更する場合には、いったん入力補助画像の表示を停止して、入力補助画像が表示されない状態を所定時間保ち、その後に変更後の入力補助画像を表示してもよい。
また、カメラ61の撮像画像データの変化やユーザーの視線を検出する機構により、入力補助画像の表示中にユーザーの視線方向が動いたことを検出した場合に、入力補助画像の表示を停止し、ユーザーの視線方向が元の位置または元の位置から所定範囲内に戻った場合に、再び、元の表示態様で入力補助画像を表示する構成としてもよい。
さらに、入力補助画像が表示可能領域の一部に表示される場合において、入力補助画像の表示中にユーザーの視線方向が動いたことを検出した場合に、この視線方向の移動が所定範囲内であれば、視線方向の移動を相殺する方向に、表示可能領域における入力補助画像の表示位置を変更することもできる。この場合、ユーザーの視線や頭の位置のゆらぎにより視線方向が移動した場合に、入力補助画像を安定して同じ位置に表示することで、ゆらぎの影響を感じさせず、より入力操作が容易になる。画像表示部20がジャイロセンサー等を用いて姿勢を検出可能な場合に、検出した画像表示部20の姿勢の変化に基づいて、上記のように入力補助画像の表示位置を移動させてもよい。
また、入力補助画像処理部146は、タッチパッド14や十字キー16の操作に応じて、入力補助画像の表示態様を変更してもよい。入力補助画像の表示態様は、距離検出部144が検出した仮想入力面までの距離に応じて入力補助画像処理部146が決定する。この入力補助画像を、ユーザーの意思により変更したい場合には、制御装置10のタッチパッド14や十字キー16を操作することで、変更可能としてもよい。さらに、ユーザーがタッチパッド14や十字キー16または入力検出部142が検出する指示体の操作によって、仮想入力面までの距離を入力し、入力された距離に基づいて入力補助画像処理部146が入力補助画像の表示態様を決定・変更してもよい。
入力補助画像処理部146は、仮想入力ボード302、303の罫線の数を変更するだけでなく、入力補助画像としての仮想入力ボード302、303の表示サイズを、距離検出部144が検出した距離に応じて変更してもよい。
この場合、入力補助画像処理部146は、表示制御部190に出力する入力補助画像の画像データを変更することにより、マトリクス状に配置された複数の画素により画像を形成する右LCD241および左LCD242において、入力補助画像を構成する画素数を変更可能である。
入力補助画像処理部146は、カメラ61が撮影した撮影画像データに基づいて指示体の種類を判別し、指示体の種類に対応して入力補助画像の表示態様を変更してもよい。例えば、指示体がユーザーの手指である場合には、入力補助画像として、罫線の間隔が広い仮想入力ボード302を表示し、指示体が棒状の操作デバイスである場合は仮想入力ボード303を表示してもよい。操作デバイスの先端はユーザーの手指より細い形状にすることが可能であるため、操作デバイスを用いる場合は細かい入力操作が可能となり、手指を用いる場合は罫線の間隔を広くすることで文字や図形の認識性を確保することができ、操作性の向上が期待できる。
入力補助画像の表示態様は、上記の例に限定されない。
図8は入力補助画像の別の表示例を示す説明図である。図8(A)は入力操作中の指示位置を強調表示する例を示し、(B)は表示用の領域と入力補助画像とを並べて表示する例を示す。
図8(A)の例では、図7(A)と同様に表示可能領域の一部に仮想入力ボード302が表示され、仮想入力ボード302に並べて、検索文字列の入力ボックス305が表示され、仮想入力ボード302を用いて入力ボックス305への入力を行う状態である。この図8(A)の例では、指示位置である手指Fの先端を含む指示領域302Aが強調表示されている。例えば、仮想入力ボード302が暗色の背景で表示されている場合に、指示領域302Aは背景色が無い、「透かし」の表示状態となっており、手指Fの先端がより視認しやすい状態とされている。この場合、入力補助画像処理部146は、入力検出部142が検出した指示位置を含む所定面積の範囲を指示領域302Aに設定して、指示領域302Aの表示状態を、仮想入力ボード302における他の部分とは異なる表示とする。指示領域302Aは、図に示した透かし表示の他、仮想入力ボード302の背景色よりも外景を視認しやすい他の色としたり、指示領域302Aの枠を視認しやすい高彩度の色としたりする方法も挙げられる。
上述した各表示例ではいずれも表示可能領域の中央に入力補助画像が表示されていたが、入力補助画像を表示可能領域の端に寄せて配置してもよく、他の画像とともに表示してもよい。
図8(B)の例では、アプリケーション画面307と、仮想入力ボード309とがともに表示されている。アプリケーション画面307は、制御部140が実行するアプリケーションプログラムの処理結果等を表示する画面である。例えば制御部140がウェブブラウザーを実行して検索エンジンへの入力を行う場合、アプリケーション画面307には検索キーワードを入力する入力ボックス308が配置され、その下方には検索結果が一覧表示される。この例ではアプリケーション画面307は外景に比べて視認性が高まるよう、明色の背景で表示される。
仮想入力ボード309は、アプリケーション画面307の表示を隠さないようにアプリケーション画面307の下方に並べて配置される。仮想入力ボード309は、アプリケーション画面307の横に並べて配置してもよいし、アプリケーション画面307の周囲に複数の仮想入力ボード309を配置してもよい。
仮想入力ボード309は、仮想入力ボード302(図8(A))と同様に入力補助画像として表示され、外景の視認性を確保するように暗色の背景を有する。入力補助画像処理部146は、距離検出部144が検出した距離に応じて仮想入力ボード309の罫線の間隔や数を変化させることができる。これにより、ユーザーが外景を見ながら、ユーザーの手指や操作デバイス等による入力操作を容易に行うことができ、この入力操作の内容により実行されるアプリケーションプログラムの結果をアプリケーション画面307により視認できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係る頭部装着型表示装置HMによれば、外光に画像光Lを重ねて出力し、画像を視認させる表示駆動部および光学像表示部と、画像に入力補助画像を配置して表示駆動部および光学像表示部に表示させる入力補助画像処理部146と、入力補助画像に対応する位置指示操作を受け付ける入力検出部142と、を備え、入力補助画像処理部146は画像における入力補助画像の態様を変更可能である。この構成によれば、外光に重ねて出力される画像光Lにより画像を表示するため、ユーザーは画像光Lにより表示される入力補助画像とともに外景を見ることができ、この外景の任意の場所を見て操作を行うことができる。そして、表示される入力補助画像の態様を変更可能であるため、操作の状況に応じて入力補助画像の表示態様を変更し、快適な操作性を実現することができ、操作性の向上を図ることができる。
また、入力補助画像処理部146は、位置指示操作が行われる仮想入力面までの距離に応じて、入力補助画像の態様を変更可能であるため、ユーザーが操作を行う位置に対応した態様で入力補助画像を表示し、より快適な操作性を実現できる。
頭部装着型表示装置HMは、仮想入力面までの距離を検出する距離検出部144を備え、入力補助画像処理部146は、距離検出部144により検出された距離に応じて、入力補助画像の態様を変更可能であるため、仮想入力面までの距離を入力または設定する操作を省略することができ、より一層の操作性の向上を図ることができる。
また、入力補助画像処理部146は、指示体の操作をガイドする仮想入力ボード302、303を含む入力補助画像を配置し、入力補助画像のサイズを変更可能であるため、ユーザーの操作の指標となる入力補助画像のサイズを変更することにより、文字入力等の細かい入力操作を容易に、正確に行うことが可能となる。
さらに、画像表示部20の右LCD241および左LCD242は、マトリクス状に配置された複数の画素により画像を形成し、入力補助画像処理部146は、入力補助画像を構成する画素数を変更可能であるため、入力補助画像のサイズを変更した場合に、サイズの拡大に伴う解像度の低下や、サイズの縮小に伴う視認性の低下等を防止できる。
さらに、仮想入力ボード302、303、309等の入力補助画像は複数の補助線を含み、入力補助画像処理部146は、入力補助画像に含まれる補助線の間隔を変更可能であり、文字入力等の細かい入力操作をより容易に、正確に行うことが可能となる。
また、入力補助画像処理部146は、入力検出部142により受け付けた操作位置に対応する位置で入力補助画像の表示態様を変化させるので、検出した操作位置をユーザーに示すことができる。また、入力補助画像の表示態様を変えることで、この操作に続く操作を行い易くし、より一層の操作性の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態は本発明を適用した一例を示すものであって、本発明の構成および本発明の適用範囲は上記実施形態の構成に限定されない。例えば、入力補助画像としては、仮想入力ボード302、303、309に限定されず、ユーザーの入力操作の補助となる画像であればよく、罫線に限らず他の図形等により操作を案内するものであってもよい。
また、上記実施形態では、頭部装着型表示装置の一例として、ユーザーが眼鏡のように装着する画像表示部20を備えた構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部や、ヘルメット等に組み込まれた画像表示部を備えた構成としてもよい。また、イヤホン32、34は耳掛け型やヘッドバンド型を採用してもよく、省略しても良い。
さらに、上記実施形態では、画像表示部20と制御装置10とが分離され、接続部40を介して接続された構成を例に挙げて説明したが、制御装置10と画像表示部20とが一体に構成され、ユーザーの頭部に装着される構成とすることも可能である。さらに、制御装置10と画像表示部20とが、より長いケーブルまたは無線通信回線により接続され、制御装置10として、ノート型コンピューター、タブレット型コンピューターまたはデスクトップ型コンピューターのディスプレイ、ゲーム機や携帯型電話機やスマートフォンや携帯型メディアプレーヤーを含む携帯型電子機器、その他の専用機器が有するディスプレイ等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、例えば、画像光生成部が左右のバックライト221、222と、左右のバックライト制御部201、202と、左右のLCD241、242と、左右のLCD制御部211、212とを備えた構成として説明した。この実施形態の態様はあくまで一例であり、画像光生成部は、上記の構成部と共に、またはこれらの構成部に代えて、他の方式を実現するための構成部を備えていても良い。例えば、画像光生成部は、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)パネル等の自発光型のディスプレイと、その発光を制御する制御部とを備える構成としても良い。また、例えば、画像生成部は、LCDに代えて、LCOS(登録商標)(Liquid crystal on silicon)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等を用いることもできる。この場合、画像生成部はLED等の光源を備え、この光源が発する光をLCOSやDMDにより変調して画像光を生成する。
また、例えば、レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイに対して本発明を適用することも可能である。すなわち、画像生成部が、レーザー光源と、レーザー光源をユーザーの眼に導く光学系とを備え、レーザー光をユーザーの眼に入射させて網膜上を走査し、網膜に結像させることにより、ユーザーに画像を視認させる構成を採用してもよい。レーザー網膜投影型のヘッドマウントディスプレイを採用する場合、「画像光生成部における画像光の射出可能領域」とは、使用者の眼に認識される画像領域として定義することができる。
ヘッドマウントディスプレイにおいて画像生成部が生成した画像光をユーザーの眼に導く光学系としては、外部から装置に向けて入射する外光を透過する光学部材を備え、画像光とともにユーザーの眼に入射させる構成を採用できる。また、ユーザーの眼の前方に位置してユーザーの視界の一部または全部に重なる光学部材を用いてもよい。さらに、レーザー光等を走査させて画像光とする走査方式の光学系を採用してもよい。また、光学部材の内部で画像光を導光させるものに限らず、ユーザーの眼に向けて画像光を屈折及び/または反射させて導く機能のみを有するものであってもよい。
また、本発明を、MEMSディスプレイ技術を利用した表示装置に適用することも可能である。
上記実施形態の頭部装着型表示装置HMは、左右のバックライト221、222と、左右のバックライト制御部201、202と、左右のLCD241、242と、左右のLCD制御部211、212とを備える画像光生成部を用い、画像光生成部が生成した光を右導光板261及び左導光板262によりユーザーの眼に導く構成とした。
これに対し、MEMSミラーを用いた走査光学系を採用してもよい。すなわち、画像表示素子として、信号光形成部と、信号光形成部が射出する光を走査するMEMSミラーを有する走査光学系と、走査光学系により走査される光によって虚像が形成される光学部材とを備えてもよい。この構成では、信号光形成部が射出した光がMEMSミラーにより反射され、光学部材に入射し、光学部材の中を導かれて、虚像形成面に達する。MEMSミラーが光を走査することにより、虚像形成面に虚像が形成され、この虚像をユーザーが眼で捉えることで、画像が認識される。この場合の光学部品は、例えば上記実施形態の右導光板261及び左導光板262のように、複数回の反射を経て光を導くものであってもよく、虚像形成面は、面262Aのようにハーフミラー面となっていてもよい。
また、画像光による画像を視認させる光学部材は、導光板261、262のように半透過の面を有する導光体による構成の他、ホログラム反射系の導光体を用いることもできる。この場合、画像光を発する光源として、干渉性の高いレーザーダイオードや有機EL素子を備えた構成が挙げられる。さらに、ユーザーの視界に位置する内部に導光する機能を持たない光学部材の面に、半透過反射膜やホログラム反射系を設け、この面により画像光をユーザーの眼に向けて反射する構成とすることも可能である。
また、例えば、指示体はユーザーの手指や操作デバイス等の他、ユーザーの指に装着されるデバイスを用い、このデバイスの位置を入力検出部142が検出する構成としてもよい。具体的には、ユーザーが指輪型の器具を指に装着し、頭部装着型表示装置HMがカメラ61により撮影を行って、指輪型の器具の位置と傾きを検出する構成としてもよい。この場合、カメラ61の撮影画像データから、指輪型器具の画像を抽出し、指輪型器具の画像の形状(楕円か円か)やサイズに基づいて、指輪型の器具の位置と傾きを検出できる。また、ユーザーの手に手袋状の検出用デバイスを装着して、この検出用デバイスの位置や傾きなどを頭部装着型表示装置HMが検出する構成としてもよい。
また、本発明の表示装置は、上述した頭部装着型の表示装置に限定されず、フラットパネルディスプレイやプロジェクター等の各種の表示装置に適用できる。
さらに、制御部140が実行するプログラムを記憶部120に記憶する構成に限定されず、例えば上記プログラムを、コンピューター読み取り可能な可搬型の記録媒体や制御装置10に外部接続される記憶装置、或いは、制御装置10に有線または無線通信回線を介して接続される装置に記憶させ、必要に応じて制御装置10がプログラムを読み込んで実行するようにしてもよい。その他の頭部装着型表示装置HMの細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
10…制御装置、14…タッチパッド、16…十字キー、20…画像表示部、20A…調光板、22…右表示駆動部、24…左表示駆動部、26…右光学像表示部、28…左光学像表示部、61…カメラ、120…記憶部、122…操作検出用データ、124…入力補助画像データ、140…制御部、142…入力検出部(入力手段)、144…距離検出部(距離検出手段)、146…入力補助画像処理部(表示制御手段)、160…画像処理部、190…表示制御部、221…右バックライト、222…左バックライト、241…右LCD、242…左LCD、251…右投写光学系、252…左投写光学系、261…右導光板(光学部材)、262…左導光板(光学部材)、262A…面、301…仮想キーボード、302、303、309…仮想入力ボード、302A…指示領域、305、308…入力ボックス、306…入力内容表示部、307…アプリケーション画面、M…頭部装着型表示装置(表示装置)、L…画像光、OL…外光。

Claims (11)

  1. 使用者に画像を視認させる頭部装着型の表示装置であり、
    外光に画像光を重ねて出力し、前記画像を視認させる表示手段と、
    前記画像に操作エリアを配置して前記表示手段により表示させる表示制御手段と、
    前記操作エリアに対応する位置指示操作を受け付ける入力手段と、
    カメラと、を備え、
    前記表示手段は、
    表示用画像データを用いて前記画像を表す前記画像光を生成し射出させる画像光生成部と、
    射出された前記画像光を前記使用者の眼に導く光学部材と、
    を含み、前記光学部材を透過した前記外光を前記画像光とともに前記使用者の眼に入射させ、
    前記表示制御手段は、前記位置指示操作をガイドする入力補助画像を含む前記操作エリアと、表示用の領域とを含む画像を前記表示手段により表示させ、
    前記表示制御手段は、前記画像における前記操作エリアの態様を変更可能であり、前記入力手段が受け付けた前記位置指示操作に応じて前記表示用の領域の表示を変更し、
    前記表示用の領域及び前記入力補助画像は、予め設定された背景色に重ねて表示され、前記表示用の領域の背景色は、前記入力補助画像の背景色よりも明色であり、
    前記表示制御手段は、前記カメラの撮像画像に基づき、前記使用者の視線方向を判定し、前記撮像画像に基づき前記使用者の視線方向の移動が検出された場合に、前記視線方向の移動が所定範囲内の移動であるか否かを判定し、前記所定範囲内の移動である場合に、検出された前記視線方向の移動を相殺する方向に、前記入力補助画像の表示位置を変更することを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1記載の表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記位置指示操作が行われる仮想入力面までの距離に応じて、前記操作エリアの態様を変更することを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2記載の表示装置であって、
    前記仮想入力面までの距離を検出する距離検出手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記距離検出手段により検出された距離に応じて、前記操作エリアの態様を変更することを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3記載の表示装置であって、
    前記距離検出手段は、前記外光により視認される面を前記仮想入力面として検出し、この面までの距離を検出することを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記入力補助画像のサイズ、表示色、表示領域の少なくともいずれかを変更することを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の表示装置であって、
    前記表示手段は、マトリクス状に配置された複数の画素により前記画像を形成し、
    前記表示制御手段は、前記入力補助画像のサイズを変更する場合、前記入力補助画像を構成する画素数を変更することを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6記載の表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記入力補助画像として複数の補助線を含む画像を前記表示手段により表示させ、前記補助線の間隔を変更することを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項記載の表示装置であって、
    前記表示制御手段は、前記入力補助画像として、前記位置指示操作により文字入力を行うための仮想キーボードの画像を前記表示手段により表示させ、前記仮想キーボードの表示サイズ、表示色、表示領域の少なくともいずれかを変更することを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項記載の表示装置であって、
    少なくとも指示体の形状を示すデータを記憶する記憶部備え、
    前記入力手段は、前記カメラの撮像画像と、前記記憶部の記憶する前記データとに基づき、前記指示体と、前記指示体の種類とを検出して、前記位置指示操作を受け付け、
    前記表示制御手段は、前記入力手段により受け付けた前記位置指示操作に対応する位置で前記操作エリアの表示態様を変化させ、前記位置指示操作において検出された前記指示体の種類に対応して前記入力補助画像の表示態様を変更することを特徴とする表示装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載の表示装置であって、
    アプリケーションプログラムを実行する処理部を備え、
    前記処理部は、操作エリアに対応する前記位置指示操作が前記入力手段により受け付けられると、前記位置指示操作に応じて前記アプリケーションプログラムを実行し、実行される前記アプリケーションプログラムの結果を前記表示用の領域に表示させることを特徴とする表示装置。
  11. 外光に画像光を重ねて出力し、画像を視認させる表示手段と、前記画像に操作エリアを配置して前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作エリアに対応する位置指示操作を受け付ける入力手段と、カメラとを備え、前記表示制御手段は、前記画像における前記操作エリアの態様を変更可能であり、前記表示手段は、表示用画像データを用いて前記画像を表す前記画像光を生成し射出させる画像光生成部と、射出された前記画像光を使用者の眼に導く光学部材と、を備える頭部装着型の表示装置の制御方法であって、
    前記位置指示操作をガイドする入力補助画像を含む前記操作エリアと、表示用の領域とを含む画像を前記表示手段により表示させ、
    前記操作エリアに対応する位置における前記位置指示操作を前記入力手段により受け付け、
    受け付けた前記位置指示操作に応じて前記表示用の領域の表示を変更し、
    前記表示用の領域及び前記入力補助画像は、予め設定された背景色に重ねて表示され、前記表示用の領域の背景色は、前記入力補助画像の背景色よりも明色であり、
    前記カメラの撮像画像に基づき、前記使用者の視線方向を判定し、前記撮像画像に基づき前記使用者の視線方向の移動が検出された場合に、前記視線方向の移動が所定範囲内の移動であるか否かを判定し、前記所定範囲内の移動である場合に、検出された前記視線方向の移動を相殺する方向に、前記入力補助画像の表示位置を変更することを特徴とする表示装置の制御方法。
JP2012286584A 2012-12-28 2012-12-28 表示装置、および、表示装置の制御方法 Active JP6111659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286584A JP6111659B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 表示装置、および、表示装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012286584A JP6111659B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 表示装置、および、表示装置の制御方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017051591A Division JP6350705B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 表示装置、および、表示装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014131094A JP2014131094A (ja) 2014-07-10
JP6111659B2 true JP6111659B2 (ja) 2017-04-12

Family

ID=51409141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012286584A Active JP6111659B2 (ja) 2012-12-28 2012-12-28 表示装置、および、表示装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6111659B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3175616A1 (en) 2014-07-31 2017-06-07 Seiko Epson Corporation Display device, control method for display device, and program
JP6575117B2 (ja) * 2015-04-06 2019-09-18 セイコーエプソン株式会社 表示装置、表示装置の制御方法、および、プログラム
WO2016051483A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 日立マクセル株式会社 情報表示端末および情報表示方法
JP2016081508A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 認証システム、及び入力装置
JP6459516B2 (ja) * 2015-01-06 2019-01-30 セイコーエプソン株式会社 表示システム、プログラム、サーバー装置、及び、表示装置の制御方法
JP6707809B2 (ja) * 2015-03-27 2020-06-10 セイコーエプソン株式会社 表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム
US10162412B2 (en) * 2015-03-27 2018-12-25 Seiko Epson Corporation Display, control method of display, and program
JP6707823B2 (ja) * 2015-09-03 2020-06-10 セイコーエプソン株式会社 表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム
CN106547378A (zh) * 2016-12-07 2017-03-29 歌尔科技有限公司 一种用于vr设备的触控装置和虚拟现实***
US11227413B2 (en) 2017-03-27 2022-01-18 Suncorporation Image display system
CN113168732A (zh) * 2018-12-03 2021-07-23 麦克赛尔株式会社 增强现实显示装置和增强现实显示方法
JP6655751B1 (ja) * 2019-07-25 2020-02-26 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 映像表示制御装置、方法およびプログラム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH075978A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Sony Corp 入力装置
JPH0778055A (ja) * 1993-06-25 1995-03-20 Casio Comput Co Ltd データ処理装置
JP2008009490A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Konica Minolta Holdings Inc 情報入力装置
JP2009033592A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2009211447A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Yokogawa Electric Corp 入力システム及びこれを用いた表示システム
JP4600515B2 (ja) * 2008-05-07 2010-12-15 ソニー株式会社 情報提示装置及び情報提示方法、撮像装置、並びにコンピュータ・プログラム
JP2010145861A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Brother Ind Ltd ヘッドマウントディスプレイ
EP2378392B1 (en) * 2008-12-25 2016-04-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Information displaying apparatus and information displaying method
JP4679661B1 (ja) * 2009-12-15 2011-04-27 株式会社東芝 情報提示装置、情報提示方法及びプログラム
JP5743416B2 (ja) * 2010-03-29 2015-07-01 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
JP2011243157A (ja) * 2010-05-21 2011-12-01 Panasonic Corp 電子機器、ボタンサイズ制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014131094A (ja) 2014-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6111659B2 (ja) 表示装置、および、表示装置の制御方法
JP6089705B2 (ja) 表示装置、および、表示装置の制御方法
JP6149403B2 (ja) 表示装置、および、表示装置の制御方法
JP5884576B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP6232763B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
US10140768B2 (en) Head mounted display, method of controlling head mounted display, and computer program
US9792710B2 (en) Display device, and method of controlling display device
US20150168729A1 (en) Head mounted display device
JP6264871B2 (ja) 情報処理装置および情報処理装置の制御方法
JP2015023381A (ja) 透過型表示装置および透過型表示装置の制御方法
JP6459380B2 (ja) 頭部装着型表示装置、頭部装着型表示装置の制御方法、および、コンピュータープログラム
JP6303274B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
US20160021360A1 (en) Display device, method of controlling display device, and program
JP6036291B2 (ja) 表示装置、表示システム、および、表示装置の制御方法
JP5990958B2 (ja) 頭部装着型表示装置
JP6428024B2 (ja) 表示装置、表示装置の制御方法、および、プログラム
US20150168728A1 (en) Head mounted display device
JP6350705B2 (ja) 表示装置、および、表示装置の制御方法
JP6394108B2 (ja) 頭部装着型表示装置およびその制御方法、並びにコンピュータープログラム
JP6669183B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP2014068096A (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP6217772B2 (ja) 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法
JP6268704B2 (ja) 表示装置、表示装置の制御方法、および、プログラム
JP2013201636A (ja) 電子機器
JP2018081415A (ja) 入力装置、入力方法、コンピュータープログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6111659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150