JP6111428B2

JP6111428B2 - ドラム式洗濯機

Info

Publication number: JP6111428B2
Application number: JP2013187920A
Authority: JP
Inventors: 健神藤
Original assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Current assignee: Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date: 2013-09-11
Filing date: 2013-09-11
Publication date: 2017-04-12
Anticipated expiration: 2033-09-11
Also published as: JP2015054003A; CN104420138A

Description

本発明は、排水フィルタの掃除をするための開閉自在な扉体を備えるドラム式洗濯機に関するものである。

従来、この種のドラム式洗濯機は図６に示すように構成されていた。図６は従来のドラム式洗濯機の扉体が開放状態の要部斜視図であり、使用者が排水フィルタを操作する様子を示す。以下、その構成について説明される。

本体前面には化粧パネル１８０が取付けられ、化粧パネル１８０の下方には、扉体１８１が取付けられている。扉体１８１は、化粧パネル１８０との前面の分割ラインが上下と右方の３本でコの字状になるように形成されている。扉体１８１の内部には、洗濯水を排水する際に糸屑類を捕集する排水フィルタ１６１を収納したフィルターケース１６７が設けられている。使用者は、扉体１８１を開けて排水フィルタ１６１を着脱することで、排水フィルタ１６１の掃除をすることができる。

一般的に、このように構成された扉体１８１には、図７に示されるように、側面近傍の上下端部にそれぞれ外側に向かって上軸１８２と下軸１８３とが構成され、その上軸１８２と下軸１８３とがそれぞれ化粧パネル１８０に設けられた嵌合穴１８４、１８５にはめられることで、扉体１８１が開閉自在に取付けられる構成となっている。

また、扉体１８１が閉じた状態での見た目を良くする目的で、扉体１８１と化粧パネル１８０とのコの字状の隙間は極力狭い隙間に形成されている。

特開２００９−０８２６５９号公報

このような従来の構成では、扉体の上下の軸が上下端部より外側にあるために、扉体の上下の外側の化粧パネルに嵌合穴を構成する必要がある。そのため、前面の分割ラインが上下と内側の３本で構成されたコの字状にならざるを得ない。その結果、前面に分割ラインが多くなりデザイン性が低下するという課題がある。それと同時に、扉体の上下を狭い隙間で化粧パネルに囲まれているために、扉体が化粧パネルに対して見た目良く開閉する、つまりは隙間を均等に変化させながら開閉する目的で軸を化粧パネル表面に沿って傾けた構成とした場合、傾いた軸に沿って扉体側壁が斜めに回転することで、扉体の側壁が化粧パネルに干渉してしまい、開閉における操作性が悪くなるといった課題も存在していた。

本発明は、以上の課題に鑑みて成されたものであり、デザイン性に優れ、扉体の開閉においても側壁が化粧パネルに干渉しないように構成されたドラム式洗濯機を提供することを目的とする。

前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、底円筒形に形成された回転ドラムと、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして前記回転ドラムを内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内に給水する給水部と、前記水槽の下部に形成された排水口と、前記排水口と連通する排水管と、前記排水管と連通するフィルターケースと、本体前面に設けられた化粧パネルと、前記フィルターケースに対応する位置の前記化粧
パネルに取付けられ、前記フィルターケースに内設された排水フィルタが着脱される時に開閉される扉体とを備え、前記扉体は、前記化粧パネルの下端に上軸と下軸とにより開閉自在に設けられ、前記下軸は、前記扉体の外周より内側の裏面に構成され、かつ、前記化粧パネルは、前方に傾くように構成され、前記扉体の扉体回転軸は、前記化粧パネルに合わせて傾斜した前記扉体の表面に沿って傾けて構成され、前記扉体は、前記下軸に、前記扉体が閉じられる時に前記扉体を上昇させ、前記扉体が開けられる時に扉体を下降させる扉体昇降機構を有するものである。

これにより、化粧パネル下側の軸嵌合形状を扉体の裏面側に設けることが可能となり、扉体下側の分割ラインが必要なくなり、従来の３本から２本に分割ラインを減らせるため、デザイン性に優れた扉体およびドラム式洗濯機の設計が可能となるとともに、扉体の側壁上部が化粧パネルに干渉する場合には、扉体を下方に移動して回避することができる余地が形成される。

本発明の扉体と投入口枠部を備えたドラム式洗濯機の構成によれば、扉体と化粧パネルとの分割ラインの数を減らすことができるためデザイン性に優れるとともに、扉体の側壁が化粧パネルに干渉しないように構成されたドラム式洗濯機を提供することが可能となる。

本発明の実施の形態１におけるドラム式洗濯機の縦断面図同ドラム式洗濯機の扉体が開放状態の要部斜視図同ドラム式洗濯機の扉体が閉塞状態の要部正面図図３のＡ−Ａ断面図図３のＢ−Ｂ断面図従来のドラム式洗濯機の扉体が開放状態の要部斜視図従来のドラム式洗濯機の扉体の概略的な構成図

第１の発明のドラム式洗濯機は、有底円筒形に形成された回転ドラムと、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして前記回転ドラムを内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内に給水する給水部と、前記水槽の下部に形成された排水口と、前記排水口と連通する排水管と、前記排水管と連通するフィルターケースと、本体前面に設けられた化粧パネルと、前記フィルターケースに対応する位置の前記化粧パネルに取付けられ、前記フィルターケースに内設された排水フィルタが着脱される時に開閉される扉体とを備え、前記扉体は、前記化粧パネルの下端に上軸と下軸とにより開閉自在に設けられ、前記下軸は、前記扉体の外周より内側の裏面に構成され、かつ、前記化粧パネルは、前方に傾くように構成され、前記扉体の扉体回転軸は、前記化粧パネルに合わせて傾斜した前記扉体の表面に沿って傾けて構成され、前記扉体は、前記下軸に、前記扉体が閉じられる時に前記扉体を上昇させ、前記扉体が開けられる時に扉体を下降させる扉体昇降機構を有するものである。

この構成により、化粧パネルの下側の軸嵌合形状を扉体の裏面側に設けることが可能となり、扉体下側の分割ラインが必要なくなり、従来の３本から２本に分割ラインを減らせるため、デザイン性に優れた扉体およびドラム式洗濯機の設計が可能となるとともに、傾いた軸を有する扉体が開く時に、そのままでは扉体の側壁上部が化粧パネルに干渉する場合でも、扉体が開く時には扉体が下降して化粧パネルとの隙間を広げるため、扉体の側壁が化粧パネルに干渉することがなく、扉体を開閉する操作性が悪くなるという課題を解決できる。

第２の発明は、第１の発明において、前記扉体昇降機構は、前記扉体の裏面に上下方向に直立し下側に傾斜部を有して形成されたリブと、前記化粧パネルに設けられ前記下軸に対応して設けた下嵌合穴を有する軸保持腕とで構成され、前記扉体が閉じられる時に前記リブの前記傾斜部が前記軸保持腕に乗り上げるようにしたものである。この構成により、容易に形成される簡単な構成で、扉体昇降機構が実現することができる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。また、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１におけるドラム式洗濯機の縦断面図である。図２は、同ドラム式洗濯機の扉体が開放状態の要部斜視図である。図３は、同ドラム式洗濯機の扉体が閉塞状態の要部正面図で、図４は、図３のＡ−Ａ断面図、図５は、図３のＢ−Ｂ断面図である。

図１に示されるように、ドラム式洗濯機の本体５１の内部に揺動自在に水槽５２が配設され、水槽５２内には、回転ドラム５３が回転自在に配設され、回転ドラム５３は、水槽５２の背面に外側より取り付けられたモータ５４により回転駆動される。また、本実施の形態１のドラム式洗濯機は、モード設定や制御プログラムに従い、モータ５４、給水部５５、排水部５６などを自動制御して、少なくとも洗い行程、すすぎ行程、脱水行程を行う機能を有している。

給水部５５は、給水弁５７の開閉によって、給水経路７５を介して、実線矢印ａで示すように水槽５２内部に適時に給水する。また、給水を利用して洗剤収容部５８に使用者が予め投入しておいた洗剤を、水道水と共に水槽５２内に適時に投入できるようになっている。排水部５６は、排水弁５９の開閉によって洗い行程終了時、すすぎ行程終了時など必要なときに一点鎖線矢印ｂで示すように、水槽５２の最下点に形成された排水口７１に接続された排水管６０を介し、フィルターケース６７に内設され、糸屑類を捕集し外部から取り外し可能の排水フィルタ６１を通過した後、接続ホース７２、排水弁５９を経由して、機外に排水できるようになっている。なお、水槽５２の側壁内方下部には、排水口７１に排水されやすいように、排水溝７６が形成されている。

また、排水フィルタ６１を内設しているフィルターケース６７に形成された循環流入口６８にはホース状に形成された循環経路６９の一端が接続され、循環経路６９の他端は、水槽５２の側壁で回転ドラム５３の前端より前方の位置に形成された循環吐出口７０に接続されている。つまり、水槽５２の排水口７１は、排水管６０、フィルターケース６７、循環流入口６８、循環経路６９、循環吐出口７０、そして水槽５２と連通し、回転ドラム５３の回転時に循環水流を通過させる循環水流の循環路を形成している。

回転ドラム５３は、略水平方向または水平方向から下向きに傾斜となるように配された回転軸６３により水槽５２の外底部に固着したモータ５４に直結され、回転駆動する事により、前方の開閉扉６４部より回転ドラム５３に投入された衣類の撹拌たたき洗いを行う。なお、開閉扉６４は、水槽５２の開口縁６５に装着されたシール材６６を介して水槽５２を密閉し、また開くことができる。

運転コース等のモードや各種機能の選択は、使用者が本体５１の前面上部に設けられる操作パネル７３から入力して行う。制御手段７４が、その入力情報を基に操作パネル７３上の表示手段（図示せず）で表示して使用者に知らせるとともに、操作パネル７３での入力設定手段（図示せず）により運転開始が設定されると、水槽５２内の水位を検知する水位検知手段（図示せず）等からのデータを入力して、モータ５４、排水弁５９、給水弁５７などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの運転を行う。

一方、図２〜図４に示されるように、本体５１の下側前面には化粧パネル８０が取付けられる。化粧パネル８０の下端には、フィルターケース６７に対応する位置でフィルターケース６７を覆うように扉体８１が取付けられている。扉体８１を開けることでフィルターケース６７に取付けられた排水フィルタ６１を着脱し、掃除することができる。

扉体８１は上側および左側に位置する２本の化粧パネル８０との分割ラインＬ１、Ｌ２を有し、扉体８１と化粧パネル８０との隙間ｄは０．５ｍｍ程度の狭い隙間として、本体５１の前面で扉体８１が閉じた状態での見た目を良くするように、デザイン性に配慮して形成されている。また、扉体８１の表面形状は、本体１の外形のデザインを構成する化粧パネル８０に沿って形成され、図４に示されるように、前方に傾斜して構成されている。扉体８１の右側面近傍の上側には、扉体８１の外周より外向きに設けられた上軸８２が形成されている。そして、上軸８２の下方には、扉体８１の外周より内側の位置に下軸８３が形成されている。上軸８２および下軸８３が、それぞれ上嵌合穴８４および下嵌合穴８５に嵌合することで、扉体８１が化粧パネル８０に対して開閉自在に取付けられている。

上軸８２および下軸８３は、扉体８１の表面のデザイン形状に沿って前方に傾いた扉体回転軸８９として構成されている。それにより、扉体８１が開閉するときに、化粧パネル８０に対して隙間が均等に変化するため、開閉時の見た目を良くすることができる。また、化粧パネル８０には、上側に上軸８２に対応する位置に上嵌合穴８４が形成され、下側には下軸８３に対応する位置に下嵌合穴８５が形成されている。下嵌合穴８５は、扉体８１に合わせて窪んで構成された化粧パネル８０より前方に延びて設けられた軸保持腕８６に形成されている。軸保持腕８６は、扉体８１が開いた場合に扉体８１の側壁が干渉しないように根元に逃げ形状部８７を有している。

以上説明した構成によれば、化粧パネルの下側の軸嵌合形状を構成する下軸８３、下嵌合穴８５および軸保持腕８６が扉体８１の裏面側に設けられている。これにより、扉体８１が化粧パネル８０の下端に設けられることが可能となり、扉体８１の下側の分割ラインが必要なくなるので、扉体８１の前面の分割ラインを従来の３本から２本に減らすことが可能となりデザイン性が向上する。さらに、扉体８１の側壁の上部が化粧パネル８０に干渉する場合には、扉体８１を下方に移動して回避することができる余地が形成される。

加えて、本実施の形態１のドラム式洗濯機において、扉体８１は、下軸８３の近傍に、扉体８１が閉じられる時に扉体８１を上昇させ、扉体８１が開けられる時に扉体８１を下降させる扉体昇降機構９０を有する。図２に示されるように、下軸８３の近傍には、扉体８１の裏面に上下方向に直立し、下側に傾斜部８８ａを有して形成されたリブ８８が設けられている。リブ８８は、扉体８１が閉じられる途中から傾斜部８８ａが軸保持腕８６に乗り上げ、閉じた位置で軸保持腕８６に数ｍｍ程度乗るような位置関係とする。この時、下軸８３の上端と軸保持腕８６とは１〜２ｍｍ程度の隙間Ｓを有する程度に扉体８１が上昇する構成である。これにより、傾いた扉体回転軸８９に沿って扉体８１が開き、扉体８１の側壁上端部９１が上側つまり化粧パネルに干渉する方向に動いた場合にも、扉体８１が開くほど、リブ８８の傾斜部８８ａが軸保持腕８６に沿いながら自重にて隙間Ｓ分だけ下降して上部の隙間ｄを広げる。

上記構成により、扉体８１の側壁上端部９１が化粧パネル８０に干渉するのを防止できる。これにより、化粧パネル８０と扉体８１とが干渉し、扉体８１を開閉する操作性が悪くなるといった課題を解決することができる。また、軸保持腕８６は化粧パネル８０に一体形成され、リブ８８は扉体８１に一体形成されており、扉体昇降機構９０は、容易に形成される簡単な構成で実現することができる。

以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、扉体と化粧パネルの構成により、扉体前面の分割ラインを減らしてデザイン性を向上できるため、扉体を持つドラム式洗濯機やドラム式乾燥機等として有用である。

５２水槽
５３回転ドラム
５４モータ
６１排水フィルタ
６７フィルターケース
８０化粧パネル
８１扉体
８２上軸
８３下軸
８４上嵌合穴
８５下嵌合穴
８６軸保持腕
８７逃げ形状部
８８リブ
８８ａ傾斜部
８９扉体回転軸
９０扉体昇降機構
９１側壁上端部

Claims

有底円筒形に形成された回転ドラムと、開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるようにして前記回転ドラムを内包する水槽と、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水槽内に給水する給水部と、前記水槽の下部に形成された排水口と、前記排水口と連通する排水管と、前記排水管と連通するフィルターケースと、本体前面に設けられた化粧パネルと、前記フィルターケースに対応する位置の前記化粧パネルに取付けられ、前記フィルターケースに内設された排水フィルタが着脱される時に開閉される扉体とを備え、前記扉体は、前記化粧パネルの下端に上軸と下軸とにより開閉自在に設けられ、前記下軸は、前記扉体の外周より内側の裏面に構成され、かつ、前記化粧パネルは、前方に傾くように構成され、前記扉体の扉体回転軸は、前記化粧パネルに合わせて傾斜した前記扉体の表面に沿って傾けて構成され、前記扉体は、前記下軸に、前記扉体が閉じられる時に前記扉体を上昇させ、前記扉体が開けられる時に扉体を下降させる扉体昇降機構を有するドラム式洗濯機。
前記扉体昇降機構は、前記扉体の裏面に上下方向に直立し下側に傾斜部を有して形成されたリブと、前記化粧パネルに設けられ前記下軸に対応して設けた下嵌合穴を有する軸保持腕とで構成され、前記扉体が閉じられる時に前記リブの前記傾斜部が前記軸保持腕に乗り上げるようにした請求項１に記載のドラム式洗濯機。