JP6110736B2 - 仕上げ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ブレーキディスクの制動面を仕上げ加工する仕上げ加工装置に関する。
従来より、車両の車軸等の回転軸を制動するものとしてディスク式のブレーキ装置が知られている。該ディスク式のブレーキ装置は、ブレーキディスクの各制動面の平面度が高くないと必要な制動力が得られなかったり異音が発生したりするので、これらを回避するために、砥石を用いて上記各制動面に研削や研磨といった仕上げ加工をするのが一般的である。
例えば、特許文献1の研削装置は、回転軸心が上下方向に向く姿勢でブレーキディスクを回転させるディスク支持機と、上下に離間して配置される一対の回転砥石を有する加工機とを備え、上記両回転砥石は、回転軸心が上下方向に向く姿勢でその回転軸心周りに回転するようになっている。
そして、上記ディスク支持機により回転するブレーキディスクの各制動面の一部を上記両回転砥石における外周縁側の間に位置させた状態で、回転する両回転砥石を互いに接近させることにより上記各制動面に圧接させて当該各制動面を研削するようになっている。
特開2002−263993号公報(0016〜0023欄、図1,3)
ところで、ブレーキディスクの制動面を仕上げ加工する際、制動面の平面度を出来るだけ高くするために、砥石によって制動面に形成される加工痕が網目状(所謂、クロスハッチング)となるよう仕上げ加工することが望ましい。
しかし、特許文献1では、ブレーキディスクの回転軸心と同方向に向く回転軸心周りに回転砥石を回転させながらブレーキディスクの制動面を仕上げ加工していて、ブレーキディスクの制動面には、円弧状の加工痕がブレーキディスクの回転方向に順次形成されていくことになる。したがって、ブレーキディスクの内周側はブレーキディスクの回転方向に沿って延びる加工痕が順次形成されるので加工痕が網目状になり難く、制動面の外周側と内周側とで平面度が異なってブレーキ装置使用時の制動力や異音の発生に大きな影響を及ぼしてしまうおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブレーキディスクの制動面を砥石で偏りなく仕上げ加工できる仕上げ加工装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、仕上げ加工時における砥石の動かし方に工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、車両用ブレーキディスクの制動面を仕上げ加工する仕上げ加工装置において次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記ブレーキディスクの回転中心に設けられた取付孔に着脱可能に嵌挿される回転軸及び該回転軸に駆動連結された第1サーボモータをする回転手段と、上記回転軸の回転軸心方向に離間して配置された一対の砥石、上記回転軸に取り付けられたブレーキディスクの径方向に上記砥石を往復移動させることが可能なカム機構及び該カム機構に駆動連結された第2サーボモータを有する加工手段と、上記回転手段及び上記加工手段に接続され、上記回転手段に作動信号を出力して上記回転軸の回転動作によって上記ブレーキディスクを回転させるとともに、上記各砥石を上記各制動面に対応させ、且つ、互いに接近させて上記各制動面に圧接させた状態で上記加工手段に作動信号を出力して上記カム機構によって上記ブレーキディスクの径方向に往復させて上記各制動面を仕上げ加工する制御手段とを備え、該制御手段は、上記ブレーキディスクの回転周期と上記砥石の往復周期とが互いにずれるよう上記回転手段及び上記加工手段に作動信号を出力して上記回転軸の回転動作と上記砥石の往復動作とを制御することを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記加工手段は、上記回転手段の両側方に一対設けられ、上記制御手段は、上記各加工手段に同時に作動信号を出力して上記ブレーキディスクの各制動面を仕上げ加工することを特徴とする。
の発明では、第1の発明において、上記加工手段は、上記回転手段の両側方に一対設けられ、上記一方の加工手段には、上記他方の加工手段よりも目の粗い砥石が設けられ、上記制御手段は、上記一方の加工手段に作動信号を出力して上記ブレーキディスクの各制動面を仕上げ加工した後、上記他方の加工手段に作動信号を出力して上記ブレーキディスクの各制動面を仕上げ加工することを特徴とする。
の発明では、第1から第のいずれか1つの発明において、上記加工手段は、上記砥石を着脱可能に保持する保持具と、該保持具を支持する支持フレームと、上記ブレーキディスクの板厚方向に向かって伸縮し、且つ、先端が上記支持フレームに固定されたピストンロッドを有する流体圧シリンダとを備え、上記支持フレームには、上記ピストンロッドの固定部分から上記ブレーキディスクの径方向内側に向けて延び、上記保持具を上記ブレーキディスクに対向する側に支持する延出部が設けられていることを特徴とする。
第1の発明では、砥石がブレーキディスクの回転方向に対して交差する方向に動くので、ブレーキディスクの制動面全域において加工痕が偏りなく網目状になり易い。したがって、仕上げ加工時の平面度が高くなり、ブレーキ装置使用時の制動力を高めるとともに異音の発生を防止することができる。また、ブレーキディスクの両制動面を同時に加工するので、ブレーキディスク一枚当たりの加工時間を短縮させることができる。
また、回転手段及び加工手段がサーボ制御で駆動するので、仕上げ加工時において、ブレーキディスクの制動面に砥石が圧接した際に回転手段及び加工手段に負荷がかかっても、ブレーキディスクの回転周期と砥石の往復周期とが変動しなくなる。したがって、仕上げ加工時においてブレーキディスクの回転周期と砥石の往復周期とが変動して互いの周期が一致してしまい、ブレーキディスクの制動面の同じ経路を繰り返し砥石で加工して制動面の平面度が低くなってしまうということを回避することができ、制動面の平面度を確実に高くすることができる。
の発明では、ブレーキディスクを2箇所で同時に仕上げ加工をするので、ブレーキディスク一枚当たりの加工時間を第1の発明に比べてさらに短縮させることができる。また、各砥石を各制動面にブレーキディスクの回転軸心方向から見て対称に圧接させるので、仕上げ加工時におけるブレーキディスクの回転バランスが良くなり、ブレーキディスクの回転時に発生するブレーキディスクの揺れを抑制して仕上げ加工を安定させることができる。
の発明では、種類の異なる砥石で制動面を順次仕上げ加工する場合において、異なる砥石に切り替えるために加工途中でブレーキディスクの回転を止めるといった工程が必要がなく、異なる砥石に切り替えるために加工途中でブレーキディスクの回転を止める場合に比べてブレーキディスク一枚当たりの加工時間を短縮することができる。
の発明では、支持フレームにおける延出部の反ブレーキディスク側にスペースが形成されるので、当該スペースを有効利用することができる。また、流体圧シリンダのピストンロッドを伸ばして砥石をブレーキディスクの制動面に圧接させた際、砥石に発生する反ブレーキディスク側への反力を上記延出部が受け止めるので、加工作業の繰り返しにより砥石を保持する保持具が支持フレームから不意に外れてしまうといったことを防ぐことができる。
本発明の実施形態1に係る仕上げ加工装置の平面図である。 研削機の拡大平面図である。 本発明の実施形態1に係る仕上げ加工装置の正面図である。 図3のA−A線における断面図である。 研削作業を行っている状態の図1相当図である。 本発明の実施形態2に係る図5相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
《発明の実施形態1》
図1乃至図3は、本発明の実施形態1に係る仕上げ加工装置としてホーニング装置1を例示する。該ホーニング装置1は、自動車用ブレーキ装置(図示せず)を構成するブレーキディスク10の両制動面10aに研削による仕上げ加工をするものであり、上記ブレーキディスク10を支持するディスク支持機(回転手段)2と、該ディスク支持機2の両側方に離間して設けられた一対の研削機(加工手段)3とを備えている。
上記ディスク支持機2は、略直方体形状の支持機本体21を備え、該支持機本体21内部には、回転軸心を水平方向に向けた第1サーボモータ22が設けられている。
該第1サーボモータ22の出力軸には、上記支持機本体21から外側方に水平に延びる回転軸23が駆動連結され、上記ブレーキディスク10の回転中心には、上記回転軸23に対応させて近づけることにより当該回転軸23が着脱可能に嵌挿される取付孔10bが形成されている。
そして、上記回転軸23に取り付けられたブレーキディスク10は、上記第1サーボモータ22の回転駆動に連動して上記回転軸23が回転することによりブレーキディスク10の回転中心周りに回転するようになっている。
上記研削機3は、図3に示すように、上記回転軸23の回転軸心方向から見て左右対称となっていて、上記回転軸23の回転軸心方向と交差する水平方向に延びる長方形状のベースプレート41を備え、該ベースプレート41の長手方向両端には、突出プレート42が上記回転軸23の回転軸心方向に亘って突設されている。
上記ベースプレート41上面で、且つ、上記回転軸23の回転軸心方向の中程には、図2に示すように、上記ベースプレート41の長手方向に延びるスライドレール43が上記両突出プレート42間に設けられている。
上記スライドレール43には、当該スライドレール43の長手方向にスライド可能に外嵌合するスライドテーブル44が設けられている。
また、上記反ディスク支持機2側に位置する突出プレート42には、先端が上記スライドテーブル44の反ディスク支持機2側に連結され、当該ディスク支持機2側に向かって伸縮するピストンロッド45aを有する流体圧シリンダ45が取り付けられている。
そして、上記スライドテーブル44は、上記ピストンロッド45aが伸縮することにより上記ベースプレート41の長手方向にスライドするようになっている。
上記ベースプレート41のディスク支持機2側で、且つ、回転軸23の回転軸心方向両側には、上方に向かって伸縮するとともに、上下方向に向く回転軸心周りに回転可能な軸部40aを有する上下動防止シリンダ40が設けられている。
上記軸部40aの上端には、反ディスク支持機2側に延出するクランプ部40bが設けられ、上記スライドテーブル44が流体圧シリンダ45によりディスク支持機2側にスライドした状態において、上記軸部40aを回転させ、且つ、縮めることにより、上記スライドテーブル44を上記クランプ部40bで上方から押圧して上記研削機3による研削作業時の上記スライドテーブル44の上下動を防止するようになっている。
上記スライドテーブル44上面のディスク支持機2側には、内部に中空部5aを有する略直方体形状の研削機本体5が設けられ、該研削機本体5上面には、回転軸心を上下方向に向けた第2サーボモータ50が取り付けられている。
該第2サーボモータ50の出力軸には、図4に示すように、上記研削機本体5上面から上記中空部5aに向かって下方に延びる回転軸50aが取り付けられ、該回転軸50aの下端には、当該回転軸50a周りに回転する偏心した回転カム50bが取り付けられている。
上記研削機本体5のディスク支持機2側には、上記ベースプレート41の長手方向に延び、上記中空部5aに連通する一対の連通孔51が回転軸23の回転軸心方向に所定の間隔をあけて形成されている。
一方、上記研削機本体5の反ディスク支持機2側には、上記中空部5aに開口し、且つ、上記ベースプレート41の長手方向に延びる一対のスライド用穴52が上記各連通孔51に対応して形成されている。
そして、上記対応する連通孔51及びスライド用穴52には、上記ベースプレート41の長手方向に延びるスライド軸53が上記中空部5aを跨いでスライド可能に嵌挿され、上記両スライド軸53のディスク支持機2側は、上記研削機本体5の外側に臨んでいる。
また、上記中空部5aには、上記回転軸23の回転軸心方向に延び、上記両スライド軸53を連結する一対の連結部材54が上記回転カム50bの両側に並設され、上記両連結部材54の互いに対向する面は、上記回転カム50bが回転すると当該回転カム50bの外周面が順に接触するようになっている。
さらに、上記研削機本体5の両連通孔51間と両スライド用穴52間とには、それぞれ上記中空部5aに開口するガイド穴55が上記各連結部材54に対応して形成されている。
上記ガイド穴55には、中心軸がベースプレート41の長手方向に向く短い略円柱状のガイド棒56がスライド可能に嵌挿されている。
該各ガイド棒56は、対応する上記各連結部材54に接続され、当該各連結部材54におけるベースプレート41の長手方向の移動をガイドするようになっている。
そして、上記回転軸50a、回転カム50b、両スライド軸53及び両連結部材54で本発明のカム機構57を構成していて、上記第2サーボモータ50の回転駆動により上記回転軸50aと共に上記回転カム50bが回転すると、当該回転カム50bが上記ディスク支持機2側の連結部材54をディスク支持機2側に、反ディスク支持機2側の連結部材54を反ディスク支持機2側に順に押圧して上記両連結部材54を上記ベースプレート41の長手方向に往復移動させ、当該両連結部材54の往復移動に伴って上記両スライド軸53を上記ベースプレート41の長手方向に往復移動させるようになっている。
上記両スライド軸53のディスク支持機2側には、図1乃至図3に示すように、上記回転軸23の回転軸心方向に延びる長方形状の移動プレート6が取り付けられ、該移動プレート6は、上記両スライド軸53のスライド移動によりベースプレート41の長手方向に移動するようになっている。
上記移動プレート6のディスク支持機2側には、平面視で略コ字状の取付フレーム7が固定され、該取付フレーム7は、上記移動プレート6に沿って回転軸23の回転軸心方向に延びる板状部7aと、該板状部7aにおける回転軸23の回転軸心方向両端寄りの位置からディスク支持機2側に突出する突出板部7bとを備えている。
該各突出板部7bには、回転軸23の回転軸心方向(ブレーキディスク10の板厚方向)で、且つ、互いに対向する側に向かって伸縮するピストンロッド8aを有する流体圧シリンダ8が取り付けられている。
上記両突出板部7b間には、平面視で略L字状の支持フレーム9が回転軸23の回転軸心方向に所定の間隔をあけて一対設けられ、上記各ピストンロッド8aの先端が上記各支持フレーム9の背面側に固定されている。
上記支持フレーム9は、上記ピストンロッド8aの固定部分から反流体圧シリンダ8側に突出する短い四角柱状の突出部9aと、上記ピストンロッド8aの固定部分からディスク支持機2側に延びる延出板部(延出部)9bとを備え、該各延出板部9bの互いに対向する側には、ブロック形状の保持具11が固定されている。
該各保持具11の互いに対向する側には、表面にダイヤモンド砥粒を付着させた砥石12が着脱可能に取り付けられ、当該両砥石12は、上記回転軸23の回転軸心方向に離間している。
そして、上記各流体圧シリンダ8のピストンロッド8aを伸縮させることにより上記両砥石12が互いに上記回転軸23に取り付けられたブレーキディスク10の各制動面10aに対して上記ブレーキディスク10の板厚方向に接近・離間するようになっている。
また、上記第2サーボモータ50が回転駆動すると上記カム機構57による両スライド軸53の往復移動によって上記各砥石12が上記回転軸23に取り付けられたブレーキディスク10の径方向に往復移動するようになっている。
上記ディスク支持機2及び上記研削機3には、当該ディスク支持機2及び上記研削機3に作動信号を出力する制御部(制御手段)13が接続されている。
該制御部13は、上記第1サーボモータ22に作動信号を出力して上記ブレーキディスク10を回転させるようになっている。
また、制御部13は、上記各流体圧シリンダ45に作動信号を同時に出力して上記各スライドテーブル44をディスク支持機2側にスライドさせ、回転状態のブレーキディスク10を各研削機3における両砥石12間に配置して各砥石12が上記各制動面10aに対応するようになっている。
さらに、制御部13は、上記各上下動防止シリンダ40に作動信号を同時に出力して軸部40aを回転させるとともに縮めて上記クランプ部40bで上記スライドテーブル44を固定するようになっている。
それに加えて、上記制御部13は、上記各流体圧シリンダ8及び上記各第2サーボモータ50に作動信号を同時に出力して、上記各研削機3における各砥石12を互いに接近させて上記各制動面10aに圧接させ、且つ、ブレーキディスク10の径方向に往復させて各制動面10aを研削するようになっている。
そして、上記制御部13は、上記ブレーキディスク10の回転周期と上記砥石12の往復周期とが互いにずれるよう上記第1サーボモータ22及び上記第2サーボモータ50に作動信号を出力して上記回転軸23の回転動作と上記各砥石12の往復動作とを制御するようになっている。
次に、上記ホーニング装置1の研削作業について説明する。
まず、図1及び図3に示すように、産業用ロボット(図示せず)で研削前のブレーキディスク10の取付孔10bを上記回転軸23に対応させ、ブレーキディスク10を回転軸23に近づけることにより、当該回転軸23が取付孔10bに嵌挿されてブレーキディスク10が回転軸23に取り付く。
次に、制御部13が第1サーボモータ22に作動信号を出力して当該第1サーボモータ22を回転駆動させる。すると、回転軸23が回転して上記ブレーキディスク10がX1方向(図3参照)に回転する。
一方、制御部13は、図5に示すように、各流体圧シリンダ45に作動信号を同時に出力して各スライドテーブル44をディスク支持機2側(Y1方向)にスライドさせる。すると、各研削機3の両砥石12間に回転状態の上記ブレーキディスク10が配置され各研削機3における各砥石12が各制動面10aに対応する。
次いで、制御部13は、上記各上下動防止シリンダ40に作動信号を同時に出力して軸部40aをY2方向に回転させるとともに縮ませて上記各クランプ部40bでスライドテーブル44を上方から押圧して固定する。
しかる後、制御部13は、各流体圧シリンダ8に作動信号を同時に出力して各研削機3の両砥石12をY3方向に互いに接近させてブレーキディスク10の各制動面10aに圧接させる。
そして、制御部13は、上記各第2サーボモータ50に同時に作動信号を出力して各回転カム50bをX2方向(図4参照)に回転させ、上記各カム機構57により各研削機3の両砥石12をブレーキディスク10の径方向(Y4方向)に往復移動させて上記各制動面10aを研削する。
このとき、制御部13は、ブレーキディスク10の回転周期と砥石12の往復周期とが互いにずれるよう第1サーボモータ22及び第2サーボモータ50に作動信号を出力して回転軸23の回転動作と各砥石12の往復動作とを制御する。
そして、所定時間ブレーキディスク10の各制動面10aを各研削機3における各砥石12で研削した後、各研削機3における各砥石12をブレーキディスク10から離間させるとともに、各上下動防止シリンダ40のクランプ部40bによるスライドテーブル44の押圧を開放して当該各スライドテーブル44を反ディスク支持機2側にスライドさせて、研削作業を終了する。
以上より、本発明の実施形態1によると、砥石12がブレーキディスク10の回転方向に対して交差する方向に動くので、ブレーキディスク10の制動面10a全域において加工痕が偏りなく網目状になり易い。したがって、仕上げ加工時の平面度が高くなり、ブレーキ装置使用時の制動力を高めるとともに異音の発生を防止することができる。また、ブレーキディスク10の両制動面10aを同時に加工するので、ブレーキディスク10一枚当たりの加工時間を短縮させることができる。
また、ディスク支持機2及び研削機3がサーボ制御で駆動するので、仕上げ加工時において、ブレーキディスク10の制動面10aに砥石12が圧接した際にディスク支持機2及び研削機3に負荷がかかっても、ブレーキディスク10の回転周期と砥石12の往復周期とが変動しなくなる。したがって、仕上げ加工時においてブレーキディスク10の回転周期と砥石12の往復周期とが変動して互いの周期が一致してしまい、ブレーキディスク10の制動面10aの同じ経路を繰り返し砥石12で加工して制動面10aの平面度が低くなってしまうということを回避することができ、制動面10aの平面度を確実に高くすることができる。
さらに、ブレーキディスク10を2箇所で同時に仕上げ加工をするので、ブレーキディスク10一枚当たりの加工時間をさらに短縮させることができる。また、各砥石12を各制動面10aにブレーキディスク10の回転軸心方向から見て対称に圧接させるので、仕上げ加工時におけるブレーキディスク10の回転バランスが良くなり、ブレーキディスク10の回転時に発生するブレーキディスク10の揺れを抑制して仕上げ加工を安定させることができる。
それに加えて、支持フレーム9における延出板部9bの反ブレーキディスク10側にスペースが形成されるので、当該スペースを有効利用することができる。例えば、回転軸23にブレーキディスク10を産業用ロボット等で着脱する際、上記スペースを利用してロボットの可動範囲を広げることができる。また、流体圧シリンダ8のピストンロッド8aを伸ばして砥石12をブレーキディスク10の制動面10aに圧接させた際、砥石12に発生する反ブレーキディスク10側への反力を上記延出板部9bが受け止めるので、加工作業の繰り返しにより砥石12を保持する保持具11が支持フレーム9から不意に外れてしまうといったことを防ぐことができる。
《発明の実施形態2》
図6は、本発明の実施形態2に係るホーニング装置1でブレーキディスク10の制動面10aを研削している状態を示す。この実施形態2では、各研削機3に取り付けられた砥石12の種類が異なる点と、各研削機3でブレーキディスク10の研削を行うタイミングが実施形態1と異なるだけでその他は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分のみを説明する。
実施形態2の一方の研削機3(図6紙面左側)には、他方の研削機3よりも目の粗い砥石12が取り付けられている。
そして、制御部13は、上記一方の研削機3に作動信号を出力して所定時間ブレーキディスク10の各制動面10aを研削する制御を行った後、他方の研削機3に作動信号を出力して所定時間ブレーキディスク10の各制動面10aを研削する制御を行うようになっている。
尚、本発明の実施形態2に係るホーニング装置1を用いたブレーキディスク10の制動面10aの研削作業は、各研削機3が順にブレーキディスク10の制動面10aを研削する点が実施形態1と異なるだけでその他は実施形態1と同じであるので詳細な説明は省略する。
以上より、本発明の実施形態2によると、種類の異なる砥石12でブレーキディスク10の制動面10aを順次研削する場合において、異なる砥石12に切り替えるために加工途中でブレーキディスク10の回転を止めるといった工程が必要がなく、異なる砥石12に切り替えるために加工途中でブレーキディスク10の回転を止める場合に比べてブレーキディスク10一枚当たりの加工時間を短縮することができる。
尚、本発明の実施形態1,2では、ブレーキディスク10をX1方向に回転させて研削を行っているが、これに限らず、研削作業の途中にX1方向とは反対方向に回転させて研削してもよいし、ブレーキディスク10毎に回転方向を変えるようにしてもよい。
また、本発明の実施形態1,2では、表面にダイヤモンド砥粒を付着させた砥石12を用いているが、表面にアルミナや炭化ケイ素の砥粒を付着させた砥石で作業を行うようにしてもよいし、表面にCBN(立方晶窒化硼素)砥粒を付着させた砥石で作業を行うようにしてもよい。
さらに、本発明の実施形態1,2でホーニング装置1に適用した構造は、ブレーキディスク10の各制動面10aを研磨する研磨装置にも流用できる。
本発明は、車両用ブレーキディスクの制動面を仕上げ加工する仕上げ加工装置に適している。
1 ホーニング装置(仕上げ加工装置)
2 ディスク支持機(回転手段)
3 研削機(加工手段)
5 研削機本体
8a ピストンロッド
8 流体圧シリンダ
9 支持フレーム
9b 延出板部(延出部)
10 ブレーキディスク
10a 制動面
10b 取付孔
11 保持具
12 砥石
13 制御部(制御手段)
22 第1サーボモータ
23 回転軸
50 第2サーボモータ
57 カム機構

Claims (4)

  1. 車両用ブレーキディスクの制動面を仕上げ加工する仕上げ加工装置であって、
    上記ブレーキディスクの回転中心に設けられた取付孔に着脱可能に嵌挿される回転軸及び該回転軸に駆動連結された第1サーボモータをする回転手段と、
    上記回転軸の回転軸心方向に離間して配置された一対の砥石、上記回転軸に取り付けられたブレーキディスクの径方向に上記砥石を往復移動させることが可能なカム機構及び該カム機構に駆動連結された第2サーボモータを有する加工手段と、
    上記回転手段及び上記加工手段に接続され、上記回転手段に作動信号を出力して上記回転軸の回転動作によって上記ブレーキディスクを回転させるとともに、上記各砥石を上記各制動面に対応させ、且つ、互いに接近させて上記各制動面に圧接させた状態で上記加工手段に作動信号を出力して上記カム機構によって上記ブレーキディスクの径方向に往復させて上記各制動面を仕上げ加工する制御手段とを備え、
    該制御手段は、上記ブレーキディスクの回転周期と上記砥石の往復周期とが互いにずれるよう上記回転手段及び上記加工手段に作動信号を出力して上記回転軸の回転動作と上記砥石の往復動作とを制御することを特徴とする仕上げ加工装置。
  2. 請求項1に記載の仕上げ加工装置において、
    上記加工手段は、上記回転手段の両側方に一対設けられ、
    上記制御手段は、上記各加工手段に同時に作動信号を出力して上記ブレーキディスクの各制動面を仕上げ加工することを特徴とする仕上げ加工装置。
  3. 請求項1に記載の仕上げ加工装置において、
    上記加工手段は、上記回転手段の両側方に一対設けられ、
    上記一方の加工手段には、上記他方の加工手段よりも目の粗い砥石が設けられ、
    上記制御手段は、上記一方の加工手段に作動信号を出力して上記ブレーキディスクの各制動面を仕上げ加工した後、上記他方の加工手段に作動信号を出力して上記ブレーキディスクの各制動面を仕上げ加工することを特徴とする仕上げ加工装置。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の仕上げ加工装置において、
    上記加工手段は、上記砥石を着脱可能に保持する保持具と、
    該保持具を支持する支持フレームと、
    上記ブレーキディスクの板厚方向に向かって伸縮し、且つ、先端が上記支持フレームに固定されたピストンロッドを有する流体圧シリンダとを備え、
    上記支持フレームには、上記ピストンロッドの固定部分から上記ブレーキディスクの径方向内側に向けて延び、上記保持具を上記ブレーキディスクに対向する側に支持する延出部が設けられていることを特徴とする仕上げ加工装置。
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