JP6110141B2 - 分数分周pllシンセサイザ信号のオフセット時間を決定する方法、及びその方法を実行するシンセサイザ、信号処理装置並びにgnss受信器 - Google Patents

分数分周pllシンセサイザ信号のオフセット時間を決定する方法、及びその方法を実行するシンセサイザ、信号処理装置並びにgnss受信器 Download PDF

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Description

本発明は、分数分周PLLシンセサイザ信号(Fractional-N PLL Systhesizer signal)のオフセット期間を決定する方法に関する。本発明に係る方法は、具体的には携帯電話及びGNSS受信器のようなGSSS信号受信器である受信器などに使用される。また、本発明は、その方法を実行するシンセサイザに関し、シンセサイザを有する信号処理装置及びそのような信号処理装置を有するGNSS受信器に関する。
PLL(phase-locked loop、位相同期回路)ドライバのフィードバックパスにおいて分周器が基準信号よりも高い周波数を有するシンセサイザ信号を抽出するPLLシンセサイザが種々の装置で使用される。分数分周器(fractional-N frequency divider)を使用して、シンセサイザ信号の周波数を基準信号の周波数に関連付けることによって、分数の分周比が可能になり、周波数チャネルを比較的狭い空間にできる。従来、この種のフィードバックパスは、異なる2以上の整数の分周比の間で定期的に切り替えるカウンタを有する分周器を使用して実行される。例えば、いわゆるデュアル・モジュラス分数分周シンセサイザ(dual-modulus fractional-N synthesizers)において、分周器は、K倍したシンセサイザ信号の周波数を、整数N+1で除算し、L>Kとして(L−K)倍したシンセサイザ信号の周波数をNで除算するように構成できる。したがって、平均分周比Nfは、(N+K)/L又は(NL+K)/L、すなわち分数、非整数である分周比である。シンセサイザ信号の周波数が基準信号の周波数のNf倍であるとき、出力信号の周波数は、パラメータN、L及びKを選択することによって、広い帯域に亘って変更可能であり、且つ解像度を高くできる。具体的には、分周器はシグマ―デルタ変調器で制御できるが、分数分周器は、他の装置でも実施可能である。
整数分周器を採用するPLLシンセサイザにはなく、分数分周器を採用するPLLシンセサイザに存在する課題は、PLLがクローズしてロックが確立するロック状態期間が、ロックが喪失されるロック喪失期間によって分離されるときはいつでも、2つのロック状態期間のシンセサイザ信号の部分は、概して位相が一致していないことである。言い換えると、第1期間の阻害されていないシンセサイザ信号の仮想の連続、すなわち、ロック喪失が生じないで連続した場合のシンセサイザ信号に対して、第2期間の間のシンセサイザ信号の部分に位相シフトがあることである。この状況は、同一の装置から安定してデータを抽出するなどの応用では、受信信号の処理において著しく生ずる。この課題に対して種々の提案がされている。
クレーム1の包括部に従う方法が米国特許公報2009/0224974号公報に記載されている。ここで、シンセサイザ信号と、クロック信号から抽出される基準信号との間の位相関係は、回路が低消費電力モードになり、PLLの機能がクロックから離れて一時停止する中断時間の前後で決定される。ダウンタイム前後のシンセサイザ信号の間の位相オフセットは、中断時間前後のシンセサイザ信号と基準信号との間の差異により決定される。
米国特許公報2009/0224974号公報で提案されている方法は、複雑である。また、この方法は、シンセサイザ信号の周波数よりも高い周波数を有する基準信号に依存する。シンセサイザ信号は、周波数を低下させることが一般に要求される。シンセサイザ信号と基準信号との間の位相関係は、制限された精度のみによって決定され、実際には、シンセサイザ信号と基準信号との間の位相関係は、精度の上方又は下方で決定される。
米国特許第6107843号には、先にN、L及びKとして示されたパラメータのいくつか又は全てを種々の値の間で切り替えることによって、分周比を変動できる方法が記載される。位相が一致している状態を維持するために、パラメータの種々のセットの間の切り換えは、基準信号のサイクル数がLの倍数である場合か、種々の値のLを使用したときに、それらの値の最小公倍数である場合にのみ可能になる。この方法では、他のパラメータセットに転換する前に、待機時間が要求されることが一般的である。このため、予期せずロックが突然に喪失したときに生じる位相のオフセットを決定することは容易でない。
米国特許第6556082号及び米国特許7463710号において、同様な方法が開示される。また、米国特許7463710号では、上述のLに対応するパラメータを一時的に補正することによってPLLシンセサイザ信号の位相を調整することが開示される。
本発明は、分数分周PLLシンセサイザにおけるロックの一時的な喪失の全ての場合に確実に動作する汎用的な方法を提供することを目的とする。この目的は、クレーム1の特徴部分によって実現される。
本発明に係る方法では、ロックが喪失する前後のシンセサイザ信号の位相関係は、予期しない突然の事象、すなわち異なるフィードバックパスへの中間切り替え、同調コンデンサの切り替え、電源電圧上昇、又はPLLに接続される回路の一部の電源喪失などの事象によりロックが喪失した場合でも、原則的且つ正確に評価され、補償される。
本発明に係る方法は、簡明且つ容易に実行される。種々の分周比の間の切り替えは、時間的に制限されない。本発明に係る方法は、分周器の実装方法に依存せず、上述の先行技術に関連して説明された型のものにする必要はない。
また、本発明は、本発明に係る方法を実行するシンセサイザを提供することを目的とする。請求項6に係るシンセサイザは、この目的のために適切なものである。このシンセサイザの構造は、簡明であり、機能は信頼性がある。
さらに、本発明は、デジタル信号の位相を補正するために使用可能な本発明に係るシンセサイザを有する信号処理装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、本発明に係る信号処理装置を有するGNSS受信器を提供することを目的とする。
本発明に係る信号処理装置の一部とともにGNSS受信器の無線周波数部を示す図である。 本発明に係る信号処理装置の他の部分とともに、無線周波数部が図1に示されるGNSS受信器のベースバンド部を示す図である。 本発明に係る分数分周PLLシンセサイザの第1実施形態を示す図である。 本発明に係る分数分周PLLシンセサイザの第2実施形態を示す図である。 本発明に係る方法で使用されるパラメータのタイミング図である。
以下、本発明は、実施形態が示される図面を参照してより詳細に説明される。
以下、本発明に係る信号処理装置を有し、GPS(Global Positioning System、グローバル・ポジショニング・システム)に適したGNSS(Global Navigation Satellite System、全地球的航法衛星システム)受信器が説明される。GNSS受信器とは別に、本発明に係る信号処理装置は、携帯電話受信器のようなDSSS(Direct Signal Spread Spectrum)受信器などの他の環境で使用してもよい。GLONASS(Global Navigation Satellite System、全地球的航法衛星システム、グロナス)又はGALILEOのような他のGNSSシステムが使用される場合、又は本発明が携帯電話技術など異なる環境に採用される場合などでは、必要な補正は容易に行われる。
図1に示す受信器は、アンテナ1と、アンテナ1に接続される無線周波数部2と、帯域通過フィルタ3と、受信器用クロックなどを生成するTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator、温度補償型水晶発振器)4と、ベースバンド部5(図2に示す)とを有する。無線周波数部2とベースバンド部5とは、単一の半導体チップに実装されることが好ましいが、他の形態でもよい。
一般的にはSAW(Surface Acoustic Wave、弾性表面波)である帯域通過フィルタ3は、別個の素子である。同様に別個の素子であるTCXO4は、例えば26MHzなど19MHzと40MHzとの間の基本周波数を提供する。TCXO4から提供された基本周波数は、無線周波数部2及びベースバンド部5に供給される。無線周波数部2において、TCXO4の出力信号はフロントエンドシンセサイザ6を制御して、互いに位相が90度シフトした半分の周波数(1572MHz)を有する2つダウンコンバート信号から3144MHzのクロック信号を生成する。
無線周波数部2のアンテナ入力には、低雑音増幅器7が接続される。低雑音増幅器7は、外部の帯域通過フィルタ3と制御可能RF増幅器8とを介してアナログミキサ9a及び9bに接続される。また、アナログミキサ9a及び9bは、フロントエンドシンセサイザ6からダウンコンバート信号を受信する。アナログミキサ9a及び9bは、約3MHzの中間周波数にシフトダウンされた複素アナログ信号のI成分及びQ成分を提供する。アナログミキサ9a及び9bはそれぞれ、カットオフ周波数が約20kHzであるハイパスフィルタ10a及び10bと、カットオフ周波数が約7.5MHzである制御可能なローパスフィルタ11a及び11bと、プログラマブル利得増幅器12a及び12bとを介してベースバンド部5に接続される。
また、TCXO4の出力信号は、ベースバンド部5に供給され、ベースバンドシンセサイザ13に接続されるとともに、PLLシンセサイザに供給される。ベースバンドシンセサイザ13は、96MHzの周波数を有するクロック信号を生成し、生成されたクロック信号は、ベースバンドシンセサイザ13に接続される分周器14で24MHzに分周される。ベースバンド部5において、それぞれ5ビットの解像度を有するA/D変換器(analog-to-digital Converters)15a及び15bを使用して、24MHzのサンプリングレートを有する可変利得増幅器12a及び12bからの信号をサンプリングして、複素デジタル中間信号を生成する。生成された複素デジタル中間信号は、複素デジタルミキサ16に供給され、ベースバンドに落とされる。また、生成された複素デジタル中間信号は、周波数アナライザ17a及び17bに供給される。波数アナライザ17a及び17bの出力は、無線周波数部2のローパスフィルタ11a及び11bを制御する制御ユニット18に接続される。複素ミキサ16は、3MHzのカットオフ周波数を有するデシメーションフィルタ19a及び19bと、ダウンサンプラー20a及び20bとに接続される。A/D変換器15a及び15b、複素ミキサ16、周波数アナライザ17a及び17b、デシメーションフィルタ19a及び19b並びにダウンサンプラー20a及び20bは、分周器14からのクロック信号で制御される。
連続する波干渉を除去することで、加工されていないデジタル信号をフィルタリングする帯域消去フィルタ21と、フィルタリングされたデジタル信号を6ビットから3ビットに低下させるデジメータ(decimator)22とは、周波数アナライザ23に接続される。周波数アナライザ23の出力信号は制御ユニット18で使用されて、帯域消去フィルタ21を制御する。また、デジメータ22は、ダウンサンプラー24a及び24bを介して、GNSSシステムの特定の衛星から放射された信号の成分を識別する取得ユニット25に接続される。また、デジメータ22は、信号成分を継続的にトラッキングし、信号成分の時間遅延を解析し、信号成分からデータビットを抽出するトラッキングユニット26に接続される。
分周器27は、帯域消去フィルタ21と、周波数アナライザ23と、ダウンサンプラー24a及び24bと、トラッキングユニット26とを制御する8MHzクロック信号を、分周器14の24MHz信号出力から生成する。更なる分周器28は、取得ユニット25に2MHzクロック信号を提供する。また、取得ユニット25は、ベースバンドシンセサイザ13から96MHzのクロック信号を受信する。制御ユニット18は、衛星から放射された暦データ及び天体暦データを含む信号の時間遅延が取り除かれたデータをトラッキングユニット26から受信する。このデータから制御ユニット18は、GNSS受信器の位置を計算する。この計算は、受信器に記憶される付加的なデータ及びいくつかの付加的な接続を介して受信器に伝送される付加的なデータを含んでよく、公知の方法で実行される。また、制御ユニット18は、取得ユニット25及びトラッキングユニット26を制御する。
複素ミキサ16はNCO(numerically controlled oscillator、数値制御発振器)29によって制御される。NCO29は、分周器14の出力信号と、オフセット計算ユニット30からの位相補正信号とを受信する。オフセット計算ユニット30は、フロントエンドシンセサイザ6のカウント出力のサイクルから受信するサイクルカウント信号によって制御される。これらは、後に詳細に説明される。
図1に示すアンテナによって受信されたアナログ信号が低雑音増幅器7によって増幅された後、信号のスペクトルは、帯域通過フィルタ3によって1575.42MHzのGPS周波数を中心とする30MHz帯に低減される。さらに増幅された後に、ミキシングしたDC成分はハイパスフィルタ10a及び10bによって除去され、高周波数は、アンチエイリアスのためにローパスフィルタ11a及び11bによって抑制される。ローパスフィルタ11a及び11bは、3MHzの基準周波数の信号に応じて、信号が7.5MHzで−3dB、12MHzで−12dBに減衰する。すなわちローパスフィルタ11a及び11bは、ベースバンド部5の入力においてA/D変換器15a及び15bのサンプリングレートが半分に減衰するように周波数アナライザ17a及び17bの出力に基づいて制御ユニット18(図2参照)によって制御される。プログラマブル利得増幅器12a及び12bは、A/D変換器15a及び15bの入力ダイナミックレンジに信号を調整する。
次いで、増幅し且つフィルタリングされた複素アナログ信号は、ベースバンド部5のA/Dコンバータ15a及び15bによって、複素デジタル信号に変換され、複素デジタルミキサ16によって、非回転、すなわち実質的にゼロにシフトされる。デシメーションフィルタ19a及び19bによって、スペクトルが3MHz周波数帯に低減された後に、スペクトルのサンプリングレートは、ダウンサンプラー20a及び20bによって、8MHzに低減される。−3MHzから3MHzまで広がる、加工されず固定された単一の周波数帯に限定されたデジタル信号は、帯域消去フィルタ21に供給されてフィルタリングされる。いくつかの連続波干渉器(Continuous Wave Interferer)は、加工されていないデジタル信号の無視できるひずみを抑制して、加工していない信号の周波数帯と一致するフィルタリングされた信号の周波数帯に制限されたフィルタリングデジタル信号を生成する。次のステップにおいて、フィルタリングされたデジタル信号は、非線形デシメーションテーブルを使用してデシメータ22で6ビットから3ビットに再量子化される。この結果により得られたデジタル信号は、周波数アナライザ23と、トラッキングユニット26と、サンプリング周波数を2MHzに低減するダウンサンプラー24a及び24bを介して取得ユニット25に並列に供給される。
取得ユニット25において、この入力信号から抽出された信号は、種々のドップラー周波数で種々のコード位相シフトによって、内部で生成されたGNSS衛星の特有のシーケンスに従って補正される。比較的低い2MHzのサンプル周波数によって、信号の効果的な処理が可能となり、その結果として、受信した衛星信号の迅速な検出が可能になる。
一方、取得ユニット25で有効な補正値を生じるシーケンス、ドップラー周波数及びコード位相シフトが適用されるトラッキングユニット26において、より高い8MHzのサンプル周波数によって、補正のピーク位置及び衛星信号に関連する位相を非常に正確に決定することが可能になる。これによって、受信器の位置の正確な計算が可能になる。スキャン周波数が変動するチャネルと一定のシーケンスを使用するトラッキングユニット26の一部にしてもよい周波数アナライザ23からの成果物は、連続する波干渉の検出及び、干渉周波数の決定に採用される。決定された干渉周波数を使用して制御ユニット18は、干渉周波数を抑制するように帯域消去フィルタ21を制御する。干渉周波数は、加工していない信号周波数帯を通して1kHzごとに周期的にスイープし、周波数帯全体に亘って平均で個々のエネルギ密度を比較することによって、識別できる。
図3に詳細に示されるフロントエンドシンセサイザ6は、分数分周PLLシンセサイザである。
チャージポンプを含む位相検出器として実装される位相検出器31は、固定された基準周波数frを有する基準信号をTCXO4から周期的に受信する第1入力と、第2入力とを有する。位相検出器31の出力は、ローパスフィルタであるループフィルタ32を介してVCO(Voltage-Controlled Oscillator、電圧制御発振器)33に接続される。VCO33によって生成されるシンセサイザ信号は、シンセサイザ周波数fsを有する周期的な信号であり、位相シフタ34によって2つの周期的なダウンコンバート信号に変換される。2つの周期的なダウンコンバート信号の周波数fdは、シンセサイザ信号の周波数fsの半分である。2つの周期的なダウンコンバート信号の一方は、2つの周期的なダウンコンバート信号の他方に対してπ/2すなわち90度シフトされる。また、2つの信号は、単一の複素ダウンコンバート信号として考えてもよい。上述のように、2つの周期的なダウンコンバート信号のそれぞれは、アナログミキサ9a及び9bの1つに供給される。また、VCO33の出力は、分周器35を有するフィードバックパスを介して位相検出器31の第2入力に接続される。
分周器35は分数分周器である。分周器35は、1よりも大きい分数の分周比Nfでシンセサイザ信号の周波数fsを分周して、分周信号を提供する。分周器35は、公知技術で構成され、N≧1であり且つL>Kである整数N、L、Kによって、KをN−1倍しL−KをN倍して、シンセサイザ信号の周波数を分周するように構成される。平均分周比は、N+K/L、すなわち(NL+K)/Lとなり、分数分周比、すなわち非整数分周比になる。具体的には、分周器35は、シグマ−デルタモジュレータで制御されてもよい。しかしながら、分数分周器35をどうように実装するかは重要ではない。多くの場合、分周信号(d)の周波数ffdと、シンセサイザ周波数fsとの関係は式(1)で示される。
(1) ffd = fs/Nf
アップダウンカウンタ36として実装されるサイクル検出器36は、位相検出器31の第1入力と並列にフロントエンドシンセサイザ6の入力に接続され、且つ分周器35の出力に接続される。フロントエンドシンセサイザ6のサイクルカウント出力において、アップダウンカウンタ36は、サイクルカウント信号を生成する。上述のように、生成されたサイクルカウント信号は、オフセット計算ユニット30に提供される。
図5は、いくつかのパラメータのタイミング図である。図5において、時間は(a)で示される基準信号の周期で測定される。なお、図5に示すタイミング図は一例であり、分周比及びGNSS回路で使用される他のパラメータを反映するものではない。
フロントエンドシンセサイザ6がロックされると、位相検出器31は、基準信号(a)の位相と分周信号(d)の位相との間の位相差が一定になるように、また好適にはゼロになるようにVCOを制御する。その結果として、分周信号(d)の周波数ffdは、基準信号(a)の周波数frと等しくなる。式(1)から式(2)が導かれる。
(2) fs = Nf・fr
この結果は、図5のロック状態期間Iに示される。
ロックが喪失すると、基準信号(a)の位相と分周信号(d)の位相との間の位相差が一定でなくなり変動し、図5のロック喪失期間IIに示すように、分周信号(d)の周波数は、基準信号(a)の周波数と異なるようになる(一例では大きくなる)。図5の第2ロック状態期間IIIに示すように、図5のロックが回復すると、シンセサイザ信号の周波数fsは式(2)の関係を満たす。しかしながら、ロック喪失期間IIの前方に位置するロック状態期間Iのシンセサイザ信号の部分と、ロック喪失期間IIの後方に位置するロック状態期間IIIのシンセサイザ信号の部分とは一般に同一の位相を有さない。これは、図5のシンセサイザ信号(b)と(c)とを比較することによって明らかになる。すなわち、シンセサイザ信号(c)は、ロック喪失期間IIによる影響を受けずに続いている仮想のシンセサイザ信号である。すなわち、シンセサイザ信号(c)は、ロック喪失が生じない場合のシンセサイザ信号である。実際のシンセサイザ信号(b)は、仮想のシンセサイザ信号(c)から位相オフセットψだけ異なっていることは明らかである。
したがって、以下に詳細に説明するように、補正時間は、NCO29を適切に制御することによって位相オフセットを補償することが可能になるように決定される。このために、アップダウンカウンタ36は、図5の基準信号(a)及び分周信号(d)のサイクルに応答する。すなわち、アップダウンカウンタ36は、分周信号(d)の立ち上がりエッジを検出するとカウントアップし、基準信号(a)の立ち上がりエッジを検出するとカウントダウンする。フロントエッジシンセサイザ6が第1ロック状態期間Iの間にロックされている限り、基準信号(a)及び分周信号(d)のエッジは事実上一致している。したがって、信号(e)に示すように、アップダウンカウンタ36はゼロのままである。
ロック喪失期間IIの間、分周信号(d)の立ち上がりエッジは、分周信号(d)の周波数が高くなるので、基準信号(a)の立ち上がりエッジに先行する。この結果、アップダウンカウンタ36は、分周信号(d)及び基準信号(a)の立ち上がりエッジを検知し、それに応じてアップダウンする。設定した時間の後、ロックが十分に回復する状態、すなわち、第2ロック状態期間IIIでは、基準信号(a)及び分周信号(d)のエッジは再び一致しているので、カウントは一定になる。カウントが安定することを使用して、ロック状態が回復したことを確認することができる。
カウント(e)は、分周信号(d)のサイクルCfdの数と基準信号(a)のサイクルCrの数とのサイクル差Dを示す。すなわち、サイクル差Dは式(3)で示される。
(3) D = Cfd−Cr
ロック喪失期間IIの間に、サイクル差Dは増加する。サイクル差Dはサイクルカウント信号によって符号化される。
周波数の関係を示す式(1)は通常、シンセサイザがロックされているか否かに有効なので、ロック喪失の間の実際のシンセサイザ信号(b)と仮想のシンセサイザ信号(c)との間で増加する位相オフセットを反映するオフセット時間は、オフセット計算ユニット30において、式(4)のように決定できる。
(4) d = Nf・Dr
分周比及びロック喪失期間IIの端部におけるサイクル差によって生成される。
シンセサイザ信号(b)の実際の位相オフセットψは、2πdである。この周波数がシンセサイザ信号(b)の周波数fsの半分の周波数であるため、ダウンコンバート信号の位相シフトがδ=ψ/2になるためである。
ダウンコンバート信号の周期性により、位相は、2πの余剰演算のみで規定されるので、位相シフトは、式(5)のように再度規定される。
(5) δ = mod(ψ/2,2π)
対応する補正時間−δは、オフセット計算ユニット30で計算される。以下で説明するように、対応する補正時間−δを使用して、NCO29を制御する。d/2の分数部に直接作用させることは、同等であり、且つより便利である。すなわち、
(6) d´ = mod(d/2,1)
そして位相シフトは式(7)で示される。
(7) δ = 2πd´
位相シフトが計算された後で、アップダウンカウンタ36はゼロにリセットされる。
図5に示す例において、分周比Nfは3.25であり、ロック喪失期間IIの分周信号(d)の立ち上がりエッジCfdの数は9であり、ロック喪失期間IIの基準信号(a)の立ち上がりエッジCrの数は4である。このため、ロック喪失期間IIの端部におけるサイクル差D(e)は5であり、オフセット時間d=Nf・Dは16.25である。これから、周期性、及びπ/4すなわち45度のダウンコンバート信号の位相シフトのためにπ/2すなわち90度に低減されるシンセサイザ信号の位相オフセットψは32.5πとなる。また、この結果は、式(6)を使用してより直接的に抽出できる。すなわち、d´=mod(d/2,1)=0.125及び式(7)により算出される。この補正時間は−π/4であり、位相シフトδの負である。
分周信号の立ち上がりエッジでカウントダウンし、且つ基準信号の立ち上がりエッジでカウントアップするアップダウンカウンタを使用することができることは当然である。また、立ち下がりエッジで動作するアップダウンカウンタを使用してもよい。また、サイクル検出器は、アップダウンカウンタをサイクルカウンタとして使用する代わりに他の方法で実施してもよい。例えば、分周信号(d)のサイクルと基準信号(a)のサイクルとをそれぞれカウントする2つのアップカウンタを有してもよい。次いで、サイクルカウント信号は、双方のカウントの結果を符号化して、サイクル差Dは、オフセット計算ユニット30のロック喪失期間の端部におけるカウントの差として決定し、アップカウントがリセットされる。さらに、サイクル検出器は、分周信号及び基準信号の立ち上がりエッジ等を単に記憶し、記憶した情報をサイクル信号に符号化する単なるレジスタにしてもよい。実際のカウントはオフセット計算ユニットで実行してもよい。
アンテナ1で受信した対象とする信号の成分は式(8)で示される。
(8) S(t) = M(t)cos2πfc
cは搬送周波数を示し、M(t)は+1と−1の値である変調器符号化データである。アナログミキサ9a及び9bによるダウンコンバートは、変調器符号化データとフロントエンドシンセサイザ6で生成されるダウンコンバート信号cos2πfdt及びsin2πfdtとをそれぞれミックスし、複素アナログダウンコンバート信号を生成する。フィルタ10a及び10b並びに11a及び11bによるフィルタリングと、可変利得増幅器12a及び12bによる増幅と、A/D変換器15a及び15bによるA/D変換によって、複素デジタル中間信号を生じる。
Figure 0006110141
すなわち、
Figure 0006110141
ここで、
(11) fi = fc−fd
中間周波数は、受信信号S(t)のキャリアと、絶対値1の複素定数によって乗算されるダウンコンバート信号との間の最初の位相シフトであってここでは無視される位相シフトとは異なる。
第1ロック状態期間Iの間の中間信号が(10)で示され、ロック喪失期間IIの間のフロントエンドシンセサイザ6のロック喪失により位相オフセットψがシンセサイザ信号に取り込まれる場合、第2ロック状態期間IIIにおける中間信号は式(12)に示されるようになる。
Figure 0006110141
ここで、δ=ψ/2は、位相オフセットにより生じるダウンコンバート信号の位相シフトである。
次いで、中間信号は、非回転信号、複素デジタル指数関数信号
Figure 0006110141
とミックスして非回転とすることによって、式(13)に示す第1ロック状態期間Iにおけるベースバンド信号部を生じる。
(13) Sb I(t) = M(t)
そして、第2ロック状態期間IIIにおけるベースバンド信号部は式(14)に示す。
(14) Sb III(t) = M(t)e
この位相シフトを補償するために、式(4)、(6)及び(7)で示されるオフセット時間dから位相シフトδを計算したオフセット計算部30は第2ロック状態期間IIIの間に、複素ミキサ16に提供される非回転信号が、補正時間−δによって決定される位相補正に従うように、NCO29を制御する。ここで、中間信号は、ベースバンド信号部Sb IIIとeとを乗することによって得られる位相補正非回転信号
Figure 0006110141
とミックすることによって、非回転となる。これによって、位相補正ベースバンド信号Sb´(t)が得られる。ここで、第1ロック状態期間Iの信号の変化しない部分は式(15)で示される。
(15) Sb I´(t) = Sb I(t) = M(t)
第2ロック状態期間IIIの信号の補正部分は式(16)で示される。ここでは位相は一致している。
(16) Sb III´(t) = e-iδb III(t) = M(t)
ロック状態期間を分離するロック喪失事象のシーケンスがある場合、上述の位相補正は、全てのロック喪失期間の後に採用して、ロック状態期間に亘って位相が一致している位相補正ベースバンド信号を提供してもよい。NCO29及びミキサ16を上述のように使用することによって、位相シフトの補償が容易になる。しかしながら、位相補正を他の方法で実施してもよく、位相補正を信号処理工程のいくつかの点を変更することによって実施してもよいことは当然である。
図4は、本発明に係るシンセサイザの第2実施形態を示す図である。図4に示すシンセサイザは、信号処理装置の他の部分は適用し、図3のシンセサイザの変わりにフロントエンドシンセサイザとして使用して、GNSS受信器がGPS信号及びGLONASS信号を交互に使用できることになる。このため、フロントエンドシンセサイザ6´は、第1の分数分周器35aを有する第1フィードバックパスと、第2分数分周器35bを有する第2フィードバックパスとを有する。第2分周器35bの分周比Nfbは、第1分周器35aの分周比Nfaと相違する。第1分周器35aの出力と、フロントエンドシンセサイザ6´の入力とを接続する第1アップダウンカウンタ36aに加えて、第2分周器35bの出力と、フロントエンドシンセサイザ6´の入力とを接続する第2アップダウンカウンタ36bが提供される。このように、それぞれにフィードバックパスには対応するサイクルカウンタが含まれる。
フィードバックスイッチ37は、第1分周器35aの入力又は第2分周器35bの出力の何れかを、位相検出器31の第2入力に接続する。出力スイッチ38は、第1分周器35aの出力又は第2分周器35bの出力の何れかを、フロントエンドシンセサイザ6´の入力に接続して、オフセット計算ユニット30にサイクルカウント信号を提供する。
第1分周比Nfaを第1期間に最初に使用する場合、フィードバックスイッチ37は、第1分周器35aの出力を位相検出器31の第2入力に接続し、出力スイッチ38は、第1分周器35aの出力を、フロントエンドシンセサイザ6´の入力に接続する。第1フィードバックパスはロックされ、シンセサイザ信号の周波数fsはNfa・frに等しい。第2フィードバックパスはロック喪失状態である。
第1期間が終了した後に、第2周比Nfbを第2期間に使用する場合、フィードバックスイッチ37は、第2分周器35bの出力を位相検出器31の第2入力に接続し、出力スイッチ38は、第2分周器35bの出力を、フロントエンドシンセサイザ6´の入力に接続する。設定時間が終了した後に、第2フィードバックパスはロックされ、第1フィードバックパスはロック喪失状態になる。第2サイクルカウンタのサイクル差Dbは、通常ゼロではなく、補正時間が計算し使用されることになるが、第2フィードバックパスが前に使用されていない場合にはその必要はない。
しかしながら、第2期間が終了した後に第1分周比Nfaを再度使用する場合、スイッチは先の状態に戻り、第1サイクルカウンタ36aのサイクル差Daは、オフセット時間及び補正時間を計算するためにオフセット計算ユニット30に提供される。計算されたオフセット時間及び補正時間をNCO29で使用して位相を補正して、第1期間のベースバンド信号の位相が一致する状態を確立する。
このように、2つの異なる分周比Nfa及びNfbを有するフロントエンドシンセサイザ6´を交互に使用することにより、適切なフィードバックパスをそれぞれの場合に採用することになる。1つのフィードバックパスのみが一度にロックされる。したがって、ロック状態期間は、必然的に他のフィードバックパスのロック喪失期間になる。しかしながら、それぞれのフィードバックパスのロック喪失期間の間に形成される位相オフセットを計算し使用して、再びロックするときに位相が一致する状態を確立するので、分周比Nfa及びNfbそれぞれについて、対応するロック状態期間の全てに亘って位相が一致することになる。
本発明の概念を2つ以上のフィードバックパスに拡張する方法は容易に理解されるので、本発明は、3つ以上の異なる分周比に交互に使用することは可能である。他のフィードバックバスがロックされているときはいずれも、所与のフィードバックパスのロックは維持できない。しかしながら、ロック喪失の間、対応するサイクルカウンタによってサイクルカウントが実行されているので、フィードバックパスが再び閉じてロックが回復するときはいつでも位相が一致する状態を速やかに確立できる。
1 アンテナ
2 無線周波数部
3 バンドパスフィルタ
4 TCXO
5 ベースバンド部
6、6´ フロントエンドシンセサイザ
7 低雑音増幅器
8 制御可能RF増幅器
9a、9b アナログミキサ
10a、10b ハイパスフィルタ
11a、11b ローパスフィルタ
12a、12b 可変利得増幅器
13 ベースバンドシンセサイザ
14 分周器
15a、15b A/D変換器
16 デジタル複素ミキサ
17a、17b 周波数アナライザ
18 制御ユニット
19a、19b デシメーションフィルタ
20a、20b ダウンサンプラー
21 帯域消去ユニット
22 デジメータ
23 周波数アナライザ
24a、24b ダウンサンプラー
25 取得ユニット
26 トラッキングユニット
27 分周器
28 分周器
29 NCO
30 オフセット計算ユニット
31 位相検出器
32 ループフィルタ
33 VCO
34 位相シフタ
35a、35b 分周器
36a、36b サイクルカウンタ
37 フィードバックスイッチ
38 出力スイッチ

Claims (12)

  1. ロック喪失期間(II)の前の第1ロック状態期間(I)の間のシンセサイザ信号の位相に対する前記ロック喪失期間(II)の後の第2ロック状態期間(III)の間の分数分周PLLシンセサイザ信号(b)のオフセット時間を決定する方法において、前記ロック状態期間(I及びIII)の間では、前記シンセサイザ信号(b)は、フィードバックパスによって基準信号(a)にロックされて、前記基準信号(a)の周波数が、分数分周比で分周された後の周波数と等しくなるように前記基準信号(a)と分周信号(d)との間の位相関係が一定に保たれる方法であって、
    前記ロック喪失期間(II)の間の前記基準信号のサイクル数と前記フィードバックパスの前記分周信号のサイクル数との間のサイクル差が評価され、前記フィードバックパスのシンセサイザ信号(b)のオフセット時間は、前記分周比と前記サイクル差とによる生成物に比例する数値として決定される、ことを特徴とする方法。
  2. 前記第2ロック状態期間(III)の位相補正デジタル信号の部分が前記第1ロック状態期間(I)の位相補正デジタル信号の部分と位相が一致するように、前記位相補正デジタル信号は、アナログ入力信号から生成され、
    前記アナログ入力信号は、前記シンセサイザ信号(b)から抽出されたダウンコンバート信号とミックスされることによりダウンコンバートされ、
    前記ダウンコンバートされたアナログ信号は、デジタル信号に変換され、
    前記位相補正デジタル信号は、前記デジタル信号から抽出され、前記抽出は、前記ロック喪失期間(II)の後に、補正時間が前記オフセット時間から抽出され、前記第2ロック状態期間(III)のデジタル信号の位相が前記補正時間に応じて補正されることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記デジタル信号は、複素デジタル中間信号であり、前記位相補正デジタル信号は、複素デジタル指数関数信号と前記複素デジタル中間信号とをミックスすることにより、前記複素デジタル中間信号から抽出され、前記位相の前記補正によって、前記複素デジタル指数関数信号が前記補正時間に比例する位相補正に従うようになる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記複素デジタル指数関数信号は、非回転信号であり、前記位相補正デジタル信号は位相補正ベースバンド信号である、請求項3に記載の方法。
  5. 2つ以上のフィードバックパスを交互に使用して、前記分周信号は、それぞれの場合の特定の分周比で抽出され、フィードバックパスはそれぞれ、交互にフィードバックパスのロック状態期間を有するロック喪失期間を有し、オフセット時間はフィードバックパスのロック喪失期間の後にフィードバックパスのそれぞれについて決定される、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 周期的な基準信号(a)を受信する第1入力を有する位相検出器(31)と、
    前記位相検出器により制御され、シンセサイザ信号(b)を生成する発振器と、
    前記発振器の出力に接続される入力を備える分周器(35)であって、周波数が分数分周比で分周されたシンセサイザ信号(b)の周波数に等しい分周信号を出力で生成する分周器(35)を有し、前記分周器(35)の出力は、前記フィードバックパスを閉じるために前記位相検出器(31)の第2入力に接続され、又は接続可能にされるフィードバックパスと、を有する分数分周PLLシンセサイザであって、
    前記位相検出器(31)の第1入力と、前記分周器(35)の出力とに接続され、前記基準信号(a)及び前記分周信号(d)のサイクルに応じて、前記分数分周PLLシンセサイザのサイクルカウント出力にサイクルカウント信号を提供するサイクル検出器を有する、請求項1〜5の何れか一項に記載の方法を実行する分数分周PLLシンセサイザ。
  7. 前記サイクル検出器は、前記分周信号(d)のサイクルを検出してカウントアップし、且つ前記基準信号(a)のサイクルを検出してカウントダウンするか又はその逆であるアップダウンカウンタ(36)を有する、請求項6に記載の分数分周PLLシンセサイザ
  8. 前記シンセサイザ信号(b)から第1ダウンコンバート信号と、前記第1ダウンコンバート信号に対してπ/2シフトした第2ダウンコンバート信号とを抽出する位相シフタ(34)を更に有する、請求項6又は7に記載の分数分周PLLシンセサイザ
  9. 前記発振器の出力に接続される入力を有する分周器(35a、35b)であって、周波数がフィードバックパス特有の非整数分周比(Nfa、Nfb)で分周された前記シンセサイザ信号の周波数に関連する分周信号を出力に生成する分周器をそれぞれ有する2つ以上のフィードバックパスと、
    個々のフィードバックパスを閉じるために、前記位相検出器(31)の第2入力に前記分周器(35a、35b)の出力のそれぞれを交互に接続可能なフィードバックスイッチ(37)と、
    フィードバックパスそれぞれにおいて、前記位相検出器(31)の第1入力と、前記分周器(35a、35b)の出力とに接続され、前記基準信号(a)と前記分周信号(d)とに応答するサイクル検出器と、
    前記分数分周PLLシンセサイザのサイクルカウント出力に前記サイクル検出器の出力を交互に接続可能な出力スイッチ(38)と、を有する、請求項6〜8の何れか一項に記載の分数分周PLLシンセサイザ
  10. 請求項8又は8及び9に記載の分数分周PLLシンセサイザをフロントエンドシンセサイザ(6、6´)として有する信号処理装置であって、
    複素ダウンコンバートアナログ信号をアナログ入力信号から抽出するために、前記第1ダウンコンバート信号を受信する第1アナログミキサ(9a)及び前記第2ダウンコンバート信号を受信する第2アナログミキサ(9b)と、
    複素デジタル中間信号を前記複素ダウンコンバートアナログ信号から抽出するA/D変換器(15a、15b)と、
    前記サイクルカウント信号に依存する補正時間に従って位相補正がされる複素デジタル指数を提供するように構成されるNCO(29)によって制御される複素ミキサ(16)と、を更に有する、信号処理装置。
  11. 前記フロントエンドシンセサイザ(6、6´)のサイクルカウント出力と、前記NCO(29)との間に接続され、前記分周比、及び前記サイクルカウント信号から抽出されるサイクル差の生成物から補正期間を抽出するように構成される、オフセット計算部(30)を更に有する、請求項10に記載の信号処理装置。
  12. 請求項10又は11に記載の信号処理装置を有するGNSS受信器。
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