本発明に係る自走式電子機器を、自走しながら集塵して掃除を行なう自走式掃除機に適用した一実施形態について、図1〜図44を参照して説明すれば、以下の通りである。
(システムの概要)
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る操作システム900の構成について説明する。図1は、操作システム900の構成を示す模式図である。図示のように、操作システム900は、自走式掃除機(自走式電子機器)1と、自走式掃除機1を操作するとともに自走式掃除機1から各種情報を取得する端末装置200とを備えている。
本実施形態では、端末装置200が操作する機器として自走式掃除機1を例に挙げて説明するが、端末装置200が操作する機器は自走式掃除機に限定されるものではなく、端末装置200が送信する操作信号を受信して動作制御される機器であればどのようなものであってもよい。また、自走する構成を有する機器に限定されるものではなく、自走する構成を有さない機器であってもよい。
また、端末装置200は、操作信号を送信して自走式掃除機1を操作するとともに、自走式掃除機1から取得した各種情報を出力する機能を備えていればどのような装置であってもよい。本実施形態では、端末装置200としてスマートフォンを例に挙げて説明するが、タブレット端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型パソコン、携帯型ゲーム機等であってもよい。
自走式掃除機1と端末装置200とは通信ネットワーク300を介して双方向通信が可能となるように接続される。本実施形態では端末装置200により自走式掃除機1を遠隔操作することを想定しているため、端末装置200と自走式掃除機1とはWiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の無線電波方式により接続されることが好ましい。本実施形態では、WiFiにより接続されるものとして説明する。
なお、1台の端末装置200から複数台の自走式掃除機1を操作することが可能であるが、自走式掃除機1は同時に複数台の端末装置200から操作を受け付けることはないものとする。
以下の説明において、自走式掃除機1が掃除を行なうことを、「運転」と表記する。また、自走式掃除機1が自動運転することを、「おさんぽ」と表記することがある。また、自走式掃除機1の周辺の状況(具体的には、周囲の画像、周辺の臭気、周辺の気温)を自走式掃除機1に取得させること、および、当該取得した状況を端末装置200にて確認することを、「観察」または「かんさつ」と表記することがある。
(自走式掃除機の外観的構成)
自走式掃除機1は、図2に示すように、外枠が平面視円形の本体筐体2で形成された自走式掃除機1本体と、図3および図4に示すように、バッテリー(二次電池)14を電力供給源として駆動される駆動輪29とを有し、自走しながら集塵(掃除)する装置である。
図2に示すように、本体筐体2の上面には、自走式掃除機1に対して指示入力を行う操作パネル50、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)ランプ51、撮影部56、後述の集塵部30を出し入れする際に開閉する蓋部3が設けられている。なお、本実施形態では、本体筐体2は、その上面及び底面が円形を成す形状とするが、この形状に限定されることはない。
LEDランプ51は、本実施形態では、本体筐体2の上面の周囲に設けられており、後述するように、自走式掃除機1の状態に合わせて、点灯する色および点灯パターンが変化するようになっている。なお、LED以外のランプが設けられていてもよい。また、LEDランプは、本体の上面に設けられた排気口7の付近に設けてもよい。
操作パネル50には、ユーザからの操作によって各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける操作スイッチ(操作部)と、ユーザに提示する各種情報を表示するディスプレイ(表示部)と、が設けられている。操作パネル50は、タッチパネルとして設けられていてもよい。また、操作パネル50に、表示用LEDが設けられていてもよい。
図5に操作パネル50の一例を示す。図5に示す操作パネル50は、掃除の開始および停止を指示する「スタート及びストップボタン」501、掃除のモードを選択できる「モード選択ボタン」502、現在時刻や自走式掃除機1を稼動させる予約時刻を設定可能に設けられた「タイマーセットボタン」505、現在時刻や予約時刻を表示する時刻表示部504、後述する集塵容器31が満杯になったことを検知すると点灯するごみ捨てランプ506、を備える。また、操作パネル50は、バッテリー14の充電量を示す「バッテリーマーク」503、を表示する。これらは、単なる例示であり、操作パネル50は、これら以外の機能を実現する操作部や表示部を備えていてもよい。
撮影部56は、動画像および静止画像を撮影するものであり、光学レンズ、カラーフィルタ、受光素子であるCCD(Charge Coupled Device)等により構成されている。
図3、4に示すように、本体筐体2の底面には、底面から突出して水平な回転軸29aで回転する一対の駆動輪29が配されている。駆動輪29の回転軸29aは本体筐体2の中心線(中心軸)C上に配置されている。駆動輪29の両輪が同一方向に回転すると自走式掃除機1が進退し、逆方向に回転すると自走式掃除機1が本体筐体2の中心線Cの回りに回転する。駆動輪29がバッテリー14により駆動されることで、自走式掃除機1は自走する。以下で、自走式掃除機1が自走して掃除を行う際の進行方向における前を前方、後ろを後方と呼ぶ。また、掃除を行う際の進行方向に沿った動きを前進、掃除を行う際の進行方向と逆方向に沿った動きを後退と呼ぶ。また。本体筐体2の周面(側面)において、掃除を行う際の進行方向に向かう面を前面、前面と反対側に位置する面を背面と呼ぶ。背面は、後退する際の進行方向に向かう面となる。
掃除中、本体筐体2が掃除領域の周縁に到達した場合や進路上の障害物に衝突すると、駆動輪29が停止される。そして、駆動輪29の両輪を互いに逆方向に回転し、本体筐体2の中心線Cを中心に自走式掃除機1本体を回転して向きを変え、旋回する。これにより、所望の掃除領域全体に自走式掃除機1を自走させるとともに障害物を避けて自走させることができる。なお、駆動輪29の両輪を前進時に対して反転して自走式掃除機1を後退させてもよい。
本体筐体2の底面の前方には、吸込口6が設けられている。吸込口6は本体筐体2の底面に凹設した凹部8の開放面によって床面Fに面して形成されている。凹部8内には水平な回転軸で回転する回転ブラシ9が配され、凹部8の両側方には垂直な回転軸で回転するサイドブラシ10が配されている。
さらに、本体筐体2の底面には、吸込口6のさらに前方にローラー形状の前輪27が設けられている。また、本体筐体2の底面の後方端部(後端)に、自在車輪から成る後輪26が設けられている。自走式掃除機1は、本体筐体2の中心に配した駆動輪29に対して前後方向に重量が配分され、前輪27が床面Fから離れて回転ブラシ9、駆動輪29及び後輪26が床面Fに接地して掃除が行われる。このため、進路前方の塵埃を前輪27により遮ることなく吸込口6に導くことができる。前輪27は進路上に現れた段差に接地し、自走式掃除機1が段差を容易に乗り越えられるようになっている。
また、本体筐体2の周囲にはバンパー5が設けられており、自走式掃除機1本体への衝撃や振動を緩衝させる。自走式掃除機1は、走行中に障害物にバンパー5が接触したことを検知すると、進行方向を変更して走行を継続する。
本体筐体2の周面の後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が露出して設けられている。本実施形態では、充電端子4は本体筐体2の周面の後端の上下に2つ設けられているが、1つあるいは3つ以上設けられていてもよい。自走式掃除機1は、掃除後あるいは充電量が所定値を下回ると、充電台40の設置されている場所に帰還する。そして、充電台40に設けられた給電端子41に充電端子4を接してバッテリー14を充電する。商用電源に接続される充電台40の背面(本体筐体2の周面と対向しない面)は通常、室内の側壁Sに沿って設置される。充電台40については、後述する。
バッテリー14は、自走式掃除機1全体の電力供給源である。バッテリー14としては、繰り返し充放電が可能な大容量の充電池が望ましい。例えば鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池あるいはキャパシタ等を使用すればよい。
本体筐体2内には塵埃を集塵する集塵部30が配されている。集塵部30は駆動輪29の回転軸29a上方に配され、本体筐体2に設けた集塵室39内に収納されている。集塵部30が駆動輪29の回転軸29aの上方に配されるため、集塵によって重量が大きくなっても本体筐体2の重量バランスが維持される。集塵室39は四方の周面及び底面が覆われた隔離室から成り、本体筐体2内を仕切るように回転ブラシ9の軸方向に延びて形成されている。集塵室39の各壁面は回転ブラシ9の軸方向に延びた前壁を除いてそれぞれ閉塞されている。集塵室39の前壁には凹部8に連通する第1吸気路11及び凹部8の上方に配してモータユニット20に連通する第2吸気路12が設けられている。
集塵部30は、図6に示すように本体筐体2の蓋部3を開くことで、本体筐体2に対して取り外しが可能になる。集塵部30は、有底の集塵容器31の上部にフィルタ33を有する上部カバー32が取り付けられて形成されている。上部カバー32は可動の係止部32aにより集塵容器31に係止され、係止部32aの操作によって集塵容器31の上面を開閉する。これにより、集塵容器31に堆積した塵埃を廃棄することができる。
集塵容器31の周面には先端に流入口34aを開口して第1吸気路11に連通する流入路34が設けられている。また、集塵容器31内には流入路34に連続して屈曲により下方に気流を導く流入部34bが設けられている。上部カバー32の周面には先端に流出口35aを開口して第2吸気路12に連通する流出路35が設けられている。
流入口34a及び流出口35aの周囲には集塵室39の前壁に密接するパッキン(図示せず)が設けられる。これにより、集塵部30を収納した集塵室39内が密閉される。流入口34aの開口面、流出口35aの開口面及び集塵室39の前壁は傾斜面に形成され、集塵部30の出し入れ時の摺動によるパッキンの劣化を防止することができる。
本体筐体2内の集塵室39の後方の上部には制御基板15が配される。制御基板15には自走式掃除機1の各部を制御する後述の制御部52や各種データを記憶する後述の記憶部57が設けられる。集塵室39の後方の下部には着脱可能のバッテリー14が配される。バッテリー14は充電端子4を介して充電台40から充電され、制御基板15、駆動輪29、回転ブラシ9、サイドブラシ10及び電動送風機22等の各部に電力を供給する。
上記構成の自走式掃除機1において、掃除運転が指示されると、バッテリー14からの電力が供給されて、電動送風機22、後述のイオン発生装置62、駆動輪29、回転ブラシ9及びサイドブラシ10が駆動される。これにより、自走式掃除機1は、回転ブラシ9、駆動輪29及び後輪26が床面Fに接地して所定の掃除領域を自走し、吸込口6から床面Fの塵埃を含む気流が吸い込まれる。この時、回転ブラシ9の回転によって床面F上の塵埃が掻き上げられて凹部8内に導かれる。また、サイドブラシ10の回転によって吸込口6の側方の塵埃が吸込口6に導かれる。
吸込口6から吸い込まれた気流は図3の矢印A1に示すように第1吸気路11を後方に流通し、流入口34aを介して集塵部30に流入する。集塵部30に流入した気流はフィルタ33により塵埃を捕集され、流出口35aを介して集塵部30から流出する。これにより、集塵容器31内に塵埃が集塵して堆積する。集塵部30から流出した気流は矢印A2に示すように第2吸気路12を前方に流通し、モータユニット20の電動送風機22に流入する。
電動送風機22を通過した気流は、本体筐体2の上面に設けた排気口7から矢印A3に示すように上方後方に排気される。なお、電動送風機22の近傍にイオン発生装置(図示せず)が備えられており、排気口7からは、イオンを含む気流が排気される。
以上のように、室内の掃除が行われるとともに、自走する自走式掃除機1の排気に含まれるイオンが室内に行き渡って室内の除菌や脱臭が行われる。この時、排気口7から上方に向けて排気するので、床面Fの塵埃の巻き上げを防止して室内の清浄度を向上することができる。
第2吸気路12を通って流れるイオンを含む気流の一部は凹部8に導かれるように構成されていてもよい。このように構成されていると、吸込口6から第1吸気路11に導かれる気流内にイオンが含まれる。これにより、集塵部30の集塵容器31やフィルタ33の除菌及び脱臭を行うことができる。
充電台40は、自走式掃除機1のバッテリー14を充電させるための装置であり、充電台40は内部には、バッテリー14への充電を制御する充電回路等を備えている。
図7に示すように、充電台40の前面(本体筐体2の周面と対向する面)には、自走式掃除機1の充電端子4と接触可能な位置に、自走式掃除機1の充電端子4と同数の、給電端子41が設けられている。給電端子41は、何とも接触していない状態では、充電台40の前面から突出しており、給電端子41の先端面と充電台40の前面とがほぼ平らになるまで押し戻すことが可能になっている。自走式掃除機1の充電端子4が充電台40の給電端子41と接触(電気的接続)したまま、給電端子41の先端面が充電台40の前面とほぼ平らになるまでに押されると、接点と導通して、充電台40が接続した商用電源からの電流が、自走式掃除機1に流れる。この状態にてバッテリー14を充電させることができる。
また、充電台40は、充電台40の設置場所及び給電端子41の位置を示す帰還信号を発信するように構成されている。自走式掃除機1は、掃除終了を検知した場合あるいはバッテリー14の充電量が所定値を下回った場合には、充電台40から発せられた帰還信号を検知して充電台40の設置されている場所に自動的に帰還する。ここで、掃除終了の検知は、例えば、自走式掃除機1が、一定距離移動あるいは一定時間経過したことを検知、あるいは、センサ等で掃除領域の清掃状態を検知することにより行われてもよい。または、自走式掃除機1が、操作パネル50あるいは後述するリモコン装置や無線通信により接続した端末装置から、掃除終了指示や中断指示等の充電台40への帰還を促す指示を受け付けることで、行われてもよい。
本実施形態では、充電台40の設置場所及び給電端子41の位置を示す帰還信号として赤外線信号が発信されるものとするが、赤外線信号以外の信号が発信されてもよい。帰還信号は、充電台40が商用電源に接続されており、自走式掃除機1が充電台40から離れていれば、常時発信される。
本実施形態では、自走式掃除機1は、帰還信号を検知して、前進(言い換えれば、前面を進行方向に向けて進行)して充電台40の設置場所付近まで戻ってくると、一時停止し、充電端子4が給電端子41と対向する位置に来るまで、本体筐体2の中心線C周りに旋回する。その後、本体筐体2は後退(言い換えれば、背面を進行方向に向けて進行)を開始する。自走式掃除機1は、充電端子4が給電端子41に接触した後、さらに後退して、充電端子4と接触している給電端子41の先端面と充電台40の前面とがほぼ平らになる位置(給電端子41の押し戻しが止まる位置、ドッキング位置)まで来ると、給電端子41からの通電を検知し、後退を停止する。この停止した状態で、充電が行われる。なお、自走式掃除機1の帰還および充電端子4と給電端子41とのドッキング(自走式掃除機1と充電台40とのドッキング)に関する処理は、公知の技術を用いることができる。
充電端子4と給電端子41とのドッキングは、例えば、本体筐体2の背面(後端)に後方センサを設置し、後方センサで帰還信号を検知しながら、自走式掃除機1を後退させることで行うことができる。後方センサが、帰還信号を検知しなくなると、自走式掃除機1を本体筐体2の中心線C周りに微量に正転(時計回り)または逆転(反時計回り)させ、帰還信号を検知してから、後退を行う。このように、常に帰還信号の検知を維持しながら本体筐体2を後退させることで、充電端子4と給電端子41との位置を合わせることができる。
なお、後方センサ及び充電端子4は共に駆動輪29の回転軸29aと平行な線上に設けられるのが好ましい。このように設けられていると、後方センサが充電台40からの帰還信号の検知を維持しながら後退して、充電端子4を給電端子41に接続させることが適切に行える。
また、自走式掃除機1は、設定によって、充電端子4と給電端子41とが接続している状態、つまり、バッテリー14の充電中および充電終了後に、電動送風機22及びイオン発生装置を駆動できるように構成されていてもよい。このように構成されていると、充電中および充電終了後に、排気口7から上方後方にイオンを含む気流が放出される。充電端子4が本体筐体2の後端に設けられているため、イオンを含む気流は充電台40の方向に流通する。ここで、充電台40の背面が室内の側壁Sに沿って設置される場合、イオンを含む気流は、側壁Sに沿って上昇する。該気流は室内の天井壁及び対向する側壁に沿って流通する。従って、イオンが室内全体に行き渡り、除菌効果や脱臭効果を向上させることができる。
また、自走式掃除機1に、周辺環境の状態を検知する環境検知部が設けられており、環境検知部が検知した周辺環境の状態に基づいて、特定箇所に一定時間留まり、排気口7からイオンを含む気流を放出するように構成されていてもよい。
本実施形態では、自走式掃除機1は、自機に備えられた操作パネル50に加え、上記したように、通信ネットワーク300を介して接続した端末装置200から操作可能である。さらに、自走式掃除機1は、後述のように音声入力部63を備え、音声による入力操作が可能に構成されていてもよい。
また、自走式掃除機1は、後述のように音声出力部64を備え、自走式掃除機1に記憶している音声データを出力するように構成されている。
また、自走式掃除機1は各種センサを備えており、障害物を回避して段差や階段から落ちることなく自走することができるように構成されている。このようなセンサとして、例えば、クリフセンサ(段差検知センサ)、障害物検知センサ、人感センサ、CCD(Charge-Coupled Device)カメラなどが挙げられる。これらは単なる例示であり、またこれら全てを備えている必要はない。クリフセンサや人感センサは、例えば赤外線センサ、また、障害物検知センサは、例えば超音波センサにて構成することができる。
また、自走式掃除機1は、後述のように温度測定部や臭気測定部を備え、各測定結果に応じた掃除やイオン放出等を行うように制御される。さらに、自走式掃除機1は、例えば、加速度センサ、距離検知センサ、角度センサなどを備えており、掃除中の動作等が制御されてもよい。
本実施形態では、自走式掃除機1を、吸引式の掃除機として説明しているが、自走式掃除機1は、例えば、モップ式の掃除機にも適用することができる。また、自走式掃除機1は、家庭用だけでなく、業務用のものであってもよい。
また、本実施形態では、自走式掃除機1はイオン発生装置62を備えているが、必ずしも備えている必要はない。
(自走式掃除機の機能的構成)
次に、自走式掃除機1の機能的構成について説明する。自走式掃除機1は、図8に示すように、制御部52、通信部53、操作パネル50、LEDランプ点灯部54、LEDランプ51、電圧検出部55、充電端子4、バッテリー14、撮影部56、記憶部57、走行駆動部58、回転ブラシ駆動部59、回転ブラシ9、サイドブラシ駆動部60、サイドブラシ10、駆動輪29、送風装置61、イオン発生装置62、音声入力部63、音声出力部64、段差検知部65、臭気測定部66、温度測定部67、衝突検知部68を、備えている。前出した部材については説明を省略する。
制御部52は、記憶部57に記憶されたプログラムやデータ、さらに、前出の操作パネル50から入力されたデータ、外部装置から受信したプログラムやデータなどに基づき、自走式掃除機1における各ブロックを統括して制御するブロックである。
通信部53は、外部装置および端末装置200とのデータの送受信を行うブロックである。端末装置200から、自走式掃除機1を制御するための制御信号などを受信する。また、端末装置200に対して、自走式掃除機1に記憶しているデータや自走式掃除機1にて測定可能なデータを送信する。通信部53は、また、充電台40からの帰還信号を受信する。
LEDランプ点灯部54は、LEDランプ51に駆動電流を供給し、LEDランプ51の点灯を制御するブロックである。LEDランプ点灯部54は、自走式掃除機1の状態に合わせて、点灯する色および点灯パターンを変化させる。例えば、掃除を行っている掃除モード、充電中である充電モード、掃除を行わずにイオン発生を行っている(イオン発生については後述する)イオン発生モード、緊急事態が発生している緊急事態モード、により色および点灯パターンを変化させてもよい。
電圧検出部55は、バッテリー14の電圧を検出するブロックであり、検出した電圧からバッテリー14の充電量を求める。バッテリー14には、充電端子4が電気的に接続されるよう構成されている。
記憶部57は、(1)自走式掃除機1の制御部52が実行する制御プログラム、(2)制御部52が実行するOSプログラム、(3)制御部52が、自走式掃除機1が有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。あるいは、(5)制御部52が各種機能を実行する過程で演算に使用するデータおよび演算結果等を記憶するものである。例えば、上記の(1)〜(4)のデータは、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの不揮発性記憶装置に記憶される。例えば、上記の(5)のデータは、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置に記憶される。
また、記憶部57は、操作パネル50、または、通信部53を介して端末装置200から受け付けた、自走式掃除機1の動作に係る各種条件設定を記憶する。さらに、記憶部57は、自走式掃除機1の設置場所周辺の走行マップを記憶してもよい。走行マップとは、自走式掃除機1の走行経路や走行速度などといった走行に関する情報、あるいは、掃除する領域に関する情報である。走行マップは、予めユーザが設定して記憶部57に記憶させてもよいし、自走式掃除機1自身が自動的に記録するように構成されていてもよい。
走行駆動部58は、モータドライバ、駆動輪モータ等を備え、制御部52からの制御信号に基づき、回転方向、回転角度等を決定して、駆動輪29を駆動させるブロックである。
回転ブラシ駆動部59は、モータドライバ、回転ブラシモータ等を備え、制御部52からの制御信号に基づき、回転数等を決定して、回転ブラシ9を駆動させるブロックである。
サイドブラシ駆動部60は、モータドライバ、サイドブラシモータ等を備え、制御部52からの制御信号に基づき、回転数等を決定して、サイドブラシ10を駆動させるブロックである。
送風装置61は、前出のモータユニット20に相当し、電動送風機22等を備え、本体筐体2の内部への吸気及び内部からの排気を行う装置である。
イオン発生装置62は、制御部52による制御の下、駆動されるとイオンを発生させる装置である。本実施形態では、イオン発生装置62は、プラズマクラスターイオン(登録商標)発生装置であるとする。よってイオン発生装置62には、プラズマクラスターイオン発生素子が設けられており、プラズマクラスターイオン発生素子は、プラスイオンを発生するプラスイオン発生部と、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生部とを備えている。なお、このようなイオン発生素子は、本願出願人が先に出願した特開2002−58731号に詳しく開示されている。
イオン発生装置62から発生したイオンは、送風装置61によって、本体筐体2の外部に排出される。なお、制御部52の制御により、自走式掃除機1は、掃除の動作とイオン発生の動作とを同時に実行できるほか、掃除の動作とイオン発生の動作とを各々単独で実行することも可能である。
音声入力部63は、マイクロホンなどの音声入力装置であり、外部から自走式掃除機1へ音声を入力するものである。
音声出力部64は、スピーカなどの音声出力装置であり、記憶部57に記憶している音声データや外部から取得した音声データに従って外部へ音声を出力するものである。
段差検知部65は、自走式掃除機1の走行面における段差を検知するセンサであり、例えば、クリフセンサ等から成る。
臭気測定部66は、自走式掃除機1の周辺の臭気を測定する臭気センサであり、例えば、ガスセンサ等から成る。
温度測定部67は、自走式掃除機1の周辺の気温を測定する温度センサであり、例えば、サーミスタ等から成る。
衝突検知部68は、バンパー5が障害物に衝突したことを検知する接触センサである。
次に、図9〜図20を参照しながら、記憶部57および制御部52の詳細な構成について説明する。
(自走式掃除機の記憶部の詳細な構成)
図9に示すように、記憶部57は、動作履歴記憶部(記憶部)571、前回動作履歴記憶部572、経過情報記憶部573、運転予約情報記憶部574、伝言予約情報記憶部575、発声予約情報記憶部576、および、設定情報記憶部577を含んでいる。
動作履歴記憶部571は、自走式掃除機1の現在までの動作に関する情報を記憶するものである。記憶する情報の典型例は、(H1)撮影部56による撮影に関する情報、(H2)運転開始に関する情報、(H3)バッテリー14の電池残量の測定に関する情報、(H4)障害物との衝突に関する情報、であるがこれらに限定されるものではない。
本実施形態において上記(H1)を記憶する場合、動作履歴記憶部571は、撮影日時と、撮影した旨を表すメッセージと、撮影した静止画像とを対応付けて記憶する。
また、本実施形態において上記(H2)を記憶する場合、動作履歴記憶部571は、運転開始日時と、運転を開始した旨を表すメッセージとを対応付けて記憶する。
また、本実施形態において上記(H3)を記憶する場合、動作履歴記憶部571は、電池残量の測定日時と、電池残量の概要を表すメッセージとを対応付けて記憶する。電池残量の概要を表すメッセージは、図10に示す例のように、電池残量と対応付けて設定されている。当該メッセージは、自走式掃除機1に予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
なお、動作履歴記憶部571は、電池残量の概要を表すメッセージに代えて又は当該メッセージに加えて、電池残量そのものを記憶する構成であってもよい。
また、本実施形態において上記(H4)を記憶する場合、動作履歴記憶部571は、衝突日時と、衝突状況の概要を表すメッセージとを対応付けて記憶する。衝突状況の概要を表すメッセージは、図11に示す例のように、衝突回数と対応付けて設定されている。当該メッセージは、自走式掃除機1に予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
なお、動作履歴記憶部571は、衝突状況の概要を表すメッセージに代えて又は当該メッセージに加えて、衝突回数そのものを記憶する構成であってもよい。
図12を参照しながら、動作履歴記憶部571に記憶されるデータの一例を説明する。図12は、動作履歴記憶部571に記憶されるデータの一例を示す模式図である。
同図に示す例では、上記(H1)の一例として、データD11が記憶されている。なお、撮影した旨を表すメッセージ「太郎が撮影をしました!」における「太郎」とは、設定情報記憶部577に記憶されている自走式掃除機1の名称である。
また、上記(H2)の一例として、データD13およびD15が記憶されている。また、上記(H3)の一例として、データD12が記憶されている。また、上記(H4)の一例として、データD14およびD16が記憶されている。
次に、前回動作履歴記憶部572について説明する。前回動作履歴記憶部572は、自走式掃除機1が前回に運転した際の動作に関する情報を記憶するものである。記憶する情報の典型例は、(J1)前回の運転開始日時、(J2)前回運転終了時におけるバッテリー14の電池残量の測定に関する情報、(J3)前回運転時における障害物との衝突に関する情報、(J4)前回運転時の走行に関する情報、(J5)前回運転時の温度測定部67による測定に関する情報、(J6)前回運転時の臭気測定部66による測定に関する情報、であるがこれらに限定されるものではない。
本実施形態において上記(J2)を記憶する場合、前回動作履歴記憶部572は、電池残量の概要を表すメッセージを記憶する。なお、前回動作履歴記憶部572は、電池残量の概要を表すメッセージに代えて又は当該メッセージに加えて、電池残量そのものを記憶する構成であってもよい。
また、本実施形態において上記(J3)を記憶する場合、前回動作履歴記憶部572は、衝突状況の概要を表すメッセージを記憶する。なお、前回動作履歴記憶部572は、衝突状況の概要を表すメッセージに代えて又は当該メッセージに加えて、衝突回数そのものを記憶する構成であってもよい。
また、本実施形態において上記(J4)を記憶する場合、前回動作履歴記憶部572は、前回運転時の走行距離を表すメッセージを記憶する。走行距離を表すメッセージは、図13に示す例のように、走行距離と対応付けて設定されている。当該メッセージは、自走式掃除機1に予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。なお、前回動作履歴記憶部572は、走行距離を表すメッセージに代えて又は当該メッセージに加えて、走行距離そのものを記憶する構成であってもよい。
また、本実施形態において上記(J5)を記憶する場合、前回動作履歴記憶部572は、前回運転時に温度測定部67により測定した気温を記憶する。なお、前回動作履歴記憶部572は、気温に代えて又は当該メッセージに加えて、温度を表すメッセージを記憶する構成であってもよい。
また、本実施形態において上記(J6)を記憶する場合、前回動作履歴記憶部572は、前回運転時に臭気測定部66により測定した臭気を表すメッセージを記憶する。臭気を表すメッセージは、図14に示す例のように、臭気測定部66にて検出される値(電圧計算値)と対応付けて設定されている。図14に示す基準値1および基準値2は、臭気測定部66の感度設定にて設定された値に従って適宜決定される。臭気測定部66にて検出される値が0以上1以下の値を取る場合、例えば、基準値1は0であり、基準値2は0.5である。つまり、臭気測定部66にて検出される値が0の場合、「とてもいい匂いでした」というメッセージが対応付けられており、臭気測定部66にて検出される値が0より大きく0.5未満の場合、「いい匂いでした」というメッセージが対応付けられており、臭気測定部66にて検出される値が0.5以上の場合、「いい匂いではありませんでした」というメッセージが対応付けられている。ただし、この対応付けは単なる例示である。
当該メッセージは、自走式掃除機1に予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。なお、前回動作履歴記憶部572は、臭気を表すメッセージに代えて又は当該メッセージに加えて、臭気の値そのものを記憶する構成であってもよい。
図15を参照しながら、前回動作履歴記憶部572に記憶されるデータの一例を説明する。図15は、前回動作履歴記憶部572に記憶されるデータの一例を示す模式図である。
同図に示す例では、上記(J1)の一例として、データD21が記憶されている。また、上記(J2)の一例として、データD22が記憶されている。また、上記(J3)の一例として、データD23が記憶されている。また、上記(J4)の一例として、データD24が記憶されている。また、上記(J5)の一例として、データD25が記憶されている。また、上記(J6)の一例として、データD26が記憶されている。
次に、経過情報記憶部573について説明する。経過情報記憶部573は、各種の経過情報を得るための情報を記憶するものである。記憶する情報の典型例は、(L1)自走式掃除機1の主電源が最初に投入されて起動した日、(L2)自走式掃除機1の現在までの総走行距離、(L3)集塵部30が前回取り外された日、であるがこれらに限定されるものではない。
なお、上記(L1)は、自走式掃除機1とユーザとが出会った日とみなすことができる。そのため、上記(L1)を用いて、出会った日からの経過日数を算出することができる。
また、上記(L3)は、前回に集塵部30に集塵された塵埃が捨てられた日とみなすことができる。そのため、上記(L3)を用いて、塵埃が前回捨てられてからの経過日数を算出することができる。
なお、前回の運転日からの経過日数は、前回動作履歴記憶部572に格納されている上記(J1)から算出することができるが、経過情報記憶部573に前回の運転日を記憶する構成であってもよい。
図16を参照しながら、経過情報記憶部573に記憶されるデータの一例を説明する。図16は、経過情報記憶部573に記憶されるデータの一例を示す模式図である。
同図に示す例では、上記(L1)の一例として、データD31が記憶されている。また、上記(L2)の一例として、データD32が記憶されている。また、上記(P3)の一例として、データD33が記憶されている。
次に、運転予約情報記憶部574について説明する。運転予約情報記憶部574は、自走式掃除機1の運転開始予約時刻を、曜日毎に記憶するものである。なお、運転予約情報記憶部574に記憶されるデータは、後述する予約管理部5213によって更新される。
図17を参照しながら、運転予約情報記憶部574に記憶されるデータの一例を説明する。図17は、運転予約情報記憶部574に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、日曜、火曜、木曜、土曜の運転開始予約時刻が10時であることが記憶されている。なお、同図に示す例では、月曜、水曜、金曜には運転開始予約時刻が設定されていないので、運転は実行されない。
次に、伝言予約情報記憶部575について説明する。伝言予約情報記憶部575は、端末装置200にてユーザが入力して自走式掃除機1に送信した音声を、音声出力部64からの出力予約日時と対応付けて記憶するものである。なお、伝言予約情報記憶部575に記憶されるデータは、予約管理部5213によって更新される。
図18を参照しながら、伝言予約情報記憶部575に記憶されるデータの一例を説明する。図18は、動作履歴記憶部571に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、「voicesample.wav」というファイル名で示される音声データを、2011年12月12日10時47分に音声出力部64から出力することが記憶されている。
次に、発声予約情報記憶部576について説明する。発声予約情報記憶部576は、自走式掃除機1に予め設定されている音声メッセージを、音声出力部64からの出力予約日時と対応付けて記憶するものである。なお、発声予約情報記憶部576に記憶されるデータは、予約管理部5213によって更新される。
図19を参照しながら、発声予約情報記憶部576に記憶されるデータの一例を説明する。図19(a)は、発声予約情報記憶部576に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、2011年12月15日10時47分に、「お疲れ様」という音声メッセージを音声出力部64から出力することが記憶されている。なお、図19(b)に示す例のように、自走式掃除機1には、1種類以上の音声メッセージが予め設定されている。
次に、設定情報記憶部577について説明する。設定情報記憶部577は、自走式掃除機1の各種設定情報を記憶するものである。
記憶する情報の典型例は、(N1)自走式掃除機1の名称、(N2)後述するスポット2モードでの運転範囲(例えば、2m/3m/4m)、(N3)自走式掃除機1のキャラクター(例えば、ぶた/ねこ/スマイル/赤水玉/しばふ/無し)、(N4)自走式掃除機1が発声する際の言語(例えば、標準語の日本語/関西弁の日本語/英語/中国語)、(N5)自走式掃除機1の性格(例えば、感情の持続度が長い感情タイプ(「きびきび」とも表記する)/感情の持続度が普通である穏和タイプ(「たんたん」とも表記する)/感情の持続度が短い寛容タイプ(「ゆるゆる」とも表記する))、(N6)操作パネル50の操作音の有無、(N7)ユーザの誕生日、であるがこれらに限定されるものではない。なお、図20は、設定情報記憶部577に記憶されるデータの一例を示す模式図である。図20に示す例では、上記(N1)〜(N7)の一例として、データD31〜D37が記憶されている。設定情報記憶部577に記憶される各種情報は、ユーザにより設定可能に構成されている。設定の仕方については後述する。
(自走式掃除機の制御部の詳細な構成)
次に、制御部52について詳細に説明する。図9に示すように、制御部52は、コマンド処理部5201、電池残量測定部(格納手段)5202、撮影制御部(格納手段)5203、運転管理部(格納手段)5204、走行制御部5205、帰還制御部5206、衝突管理部(格納手段)5207、臭気管理部5208、温度管理部5209、着脱管理部5210、イオン発生制御部5211、データ取得部(送信手段)5212、予約管理部5213、設定情報管理部5214、および接続処理部5215を含んでいる。
コマンド処理部5201は、端末装置200から通信部53を介して受信したデータに含まれるコマンドを解析し、コマンドに応じた処理を自走式掃除機1の各部に実行させるものである。
次に、電池残量測定部5202は、バッテリー14の電池残量を測定するものである。コマンド処理部5201が受信したコマンドに、バッテリー14の電池残量の取得要求が含まれている場合、電池残量測定部5202は、電圧検出部55を介してバッテリー14の電池残量を測定するとともに、該測定した電池残量を端末装置200に送信する。
さらに、電池残量測定部5202は、自走式掃除機1の運転中にバッテリー14の電池残量を測定する。そして、該測定した電池残量が所定の基準値に達する毎に、電池残量の概要を表すメッセージと電池残量を測定した日時とを対応付けて動作履歴記憶部571に格納する。
さらに、電池残量測定部5202は、自走式掃除機1の運転終了時のバッテリー14の電池残量を測定し、該測定した電池残量の概要を表すメッセージを前回動作履歴記憶部572に格納する。
次に、撮影制御部5203は、撮影部56を制御して撮影を実行させるものである。コマンド処理部5201が受信したコマンドに、自走式掃除機1の周囲の静止画像の撮影指示が含まれている場合、撮影制御部5203は、撮影部56および走行駆動部58を駆動して自走式掃除機1の周囲の静止画像を撮影させる。具体的には、自走式掃除機1を、中心線Cの回りに90度ずつ回転させながら、前後左右の合計4枚の静止画像を順次撮影させる。そして、撮影した4枚の静止画像を、撮影を行なった旨を表すメッセージおよび撮影日時と対応付けて動作履歴記憶部571に格納する。
また、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、動画像の撮影指示が含まれている場合、撮影制御部5203は、撮影部56を駆動して動画像を撮影させるとともに、当該動画像を端末装置200にストリーム配信する。
さらに、自走式掃除機1の運転中に、コマンド処理部5201が静止画像の撮影指示を含むコマンドを受信した場合、撮影制御部5203は、撮影部56にて静止画像を撮影させるとともに、当該静止画像を端末装置200に送信する。
次に、運転管理部5204は、自走式掃除機1の運転の開始、一時中断、再開、終了に応じて、運転に関連する各部に指示を与えるものである。そして、自走式掃除機1が運転を開始したとき、運転を開始した旨のメッセージと運転開始日時とを対応付けて動作履歴記憶部571に格納する。また、前回動作履歴記憶部572に、運転開始日時を格納する。
なお、自走式掃除機1が運転を終了したとき、運転管理部5204は、自走式掃除機1が充電台40に帰還するように、帰還制御部5206に指示する。
また、充電台40への帰還処理が終了したとき、今回の運転における走行距離の概要を表すメッセージを前回動作履歴記憶部572に格納するとともに、これまでの総走行距離を、経過情報記憶部573に格納する。なお、走行距離は、走行駆動部58のエンコーダを用いて計測することができる。
次に、走行制御部5205は、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、自走式掃除機1の進行方向の指示が含まれている場合、当該指示に従って進行方向を変えるように、走行駆動部58を制御する。
次に、帰還制御部5206は、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、自走式掃除機1の充電台40への帰還指示が含まれている場合、充電台40へ帰還するように、走行駆動部58を制御する。また、運転管理部5204から帰還指示があったときも同様に、充電台40へ帰還するように、走行駆動部58を制御する。なお、充電台40への帰還処理が終了したとき、帰還の成否を、端末装置200に送信する。
なお、充電台40へ帰還するとバッテリー14は充電される。バッテリー14の充電が完了すると、イオン発生制御部5211にイオン発生装置62を駆動させてイオンを発生させてもよい。
次に、衝突管理部5207は、自走式掃除機1が障害物に衝突した回数をカウントするものである。具体的には、衝突管理部5207は、自走式掃除機1の運転中に衝突検知部68にて衝突が検知される毎に、衝突回数をカウントする。そして、該カウントした衝突回数が所定の基準値に達する毎に、衝突状況の概要を表すメッセージと日時とを対応付けて動作履歴記憶部571に格納する。
さらに、衝突管理部5207は、自走式掃除機1の運転終了時に、当該運転においてカウントした衝突回数に応じて、衝突状況の概要を表すメッセージを前回動作履歴記憶部572に格納する。
なお、衝突管理部5207は、自走式掃除機1の運転終了後、カウントした衝突回数は、初期値(通常は「0」)にリセットする。
次に、臭気管理部5208は、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、自走式掃除機1の周辺の臭気の取得要求が含まれている場合、臭気測定部66に対して臭気の測定を指示する。そして、当該測定された臭気の値、および、当該臭気を表すメッセージを、端末装置200に送信する。
さらに、臭気管理部5208は、自走式掃除機1の運転中に臭気測定部66に対して臭気の測定を指示するとともに、測定した中で最も値が高かった臭気を表すメッセージを、自走式掃除機1の運転終了時に前回動作履歴記憶部572に格納する。
次に、温度管理部5209は、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、自走式掃除機1の周辺の気温の取得要求が含まれている場合、温度測定部67に対して気温の測定を指示する。そして、当該測定された気温を、端末装置200に送信する。
さらに、温度管理部5209は、自走式掃除機1の運転中に温度測定部67に対して気温の測定を指示するとともに、測定した中で最も高かった気温を、自走式掃除機1の運転終了時に前回動作履歴記憶部572に格納する。
次に、着脱管理部5210は、集塵部30の着脱状態を検知するものである。そして、集塵部30が取り外された状態であることを検知した場合、当該検知した日を、集塵部30が前回取り外された日として経過情報記憶部573に格納する。
次に、予約管理部5213は、運転予約情報記憶部574、伝言予約情報記憶部575、および発声予約情報記憶部576を管理するものである。
まず、予約管理部5213は、運転予約情報記憶部574に格納されている運転開始予約日時に至ったとき、運転管理部5204に、自走式掃除機1の運転開始を指示する。
また、予約管理部5213は、伝言予約情報記憶部575に格納されている予約日時に至ったとき、伝言予約情報記憶部575に記憶されている音声を、音声出力部64から出力させる。
また、予約管理部5213は、発声予約情報記憶部576に格納されている予約日時に至ったとき、発声予約情報記憶部576に記憶されている音声メッセージを、音声出力部64から出力させる。
さらに、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、運転予約情報記憶部574に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、予約管理部5213は、当該取得要求に従って運転予約情報記憶部574に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。同様に、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、伝言予約情報記憶部575に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、予約管理部5213は、当該取得要求に従って伝言予約情報記憶部575に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。同様に、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、発声予約情報記憶部576に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、予約管理部5213は、当該取得要求に従って発声予約情報記憶部576に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。
一方、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、運転予約情報記憶部574へのデータの格納要求が含まれている場合、予約管理部5213は、当該格納要求に従ってコマンド処理部5201が受信したデータを運転予約情報記憶部574に格納する。同様に、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、伝言予約情報記憶部575へのデータの格納要求が含まれている場合、予約管理部5213は、当該格納要求に従ってコマンド処理部5201が受信したデータを伝言予約情報記憶部575に格納する。同様に、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、発声予約情報記憶部576へのデータの格納要求が含まれている場合、予約管理部5213は、当該格納要求に従ってコマンド処理部5201が受信したデータを発声予約情報記憶部576に格納する。
次に、設定情報管理部5214は、設定情報記憶部577を管理するものである。コマンド処理部5201が受信したコマンドに、設定情報記憶部577に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、設定情報管理部5214は、当該取得要求に従って設定情報記憶部577に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。一方、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、設定情報記憶部577へのデータの格納要求が含まれている場合、設定情報管理部5214は、コマンド処理部5201が受信したデータを設定情報記憶部577に格納する。
次に、イオン発生制御部5211は、イオン発生装置62を制御するものである。コマンド処理部5201が受信したコマンドに、イオン発生装置62の駆動と停止とを切り替える旨の指示が含まれている場合、イオン発生装置62の駆動と停止とを切り替える。
次に、データ取得部5212は、動作履歴記憶部571、前回動作履歴記憶部572、および経過情報記憶部573に格納されているデータを、通信部53を介して端末装置200に送信するものである。
具体的には、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、動作履歴記憶部571に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、当該取得要求に従って動作履歴記憶部571に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。
また、データ取得部5212は、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、前回動作履歴記憶部572に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、当該取得要求に従って前回動作履歴記憶部572に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。
また、データ取得部5212は、コマンド処理部5201が受信したコマンドに、経過情報記憶部573に格納されているデータの取得要求が含まれている場合、当該取得要求に従って経過情報記憶部573に格納されているデータを取得するとともに、該取得したデータを端末装置200に送信する。
接続処理部5215は、端末装置200との接続に関する各種処理を行なうものである。具体的には、無線通信の設定処理、無線通信のON/OFF処理、端末装置200とのペアリング処理、端末装置200からのログイン/ログアウト処理を行なうものである。
(端末装置の構成)
次に、図21を参照しながら、端末装置200の構成について説明する。図21は、端末装置200の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、端末装置200は、制御部201、記憶部202、通信部203、および入出力パネル(表示部)204を備えている。さらに、音声入力部205、音声出力部206、撮影部207、および加速度センサ208を備えていてもよい。
制御部201は、記憶部202に記憶されているプログラムやデータ、さらに、入出力パネル204から入力されたデータ、外部装置から受信したプログラムやデータなどに基づき、端末装置200における各ブロックを統括して制御するブロックである。制御部201の詳細な構成については後述する。
記憶部202は、制御部201が実行する各種プログラム、各種プログラムを実行する際に使用および作成される各種データ、並びに、端末装置200に入力される各種データなどを記憶するものであり、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM、HDDなどの不揮発性記憶装置や、RAMなどの揮発性記憶装置で構成される。
本実施形態では、記憶部202は、特に、自走式掃除機1を操作するための各種モジュール、および、自走式掃除機1との間で送受信するデータを入出力パネル204にて入出力するための各種モジュールを含むアプリケーション(以下、操作アプリケーションと表記する)を記憶している。なお、操作アプリケーションは、端末装置200の出荷時に予め記憶部202に格納されたものであってもよいし、自走式掃除機1を提供する事業者のサーバ装置や操作アプリケーションを提供する事業者のサーバ装置から取得されたものでもよい。
通信部203は、通信ネットワーク300を介して自走式掃除機1を含む外部装置とのデータの送受信を行なうブロックである。特に、通信部203は、自走式掃除機1を操作するための操作信号を自走式掃除機1に送信するとともに、自走式掃除機1に記憶されているデータおよび自走式掃除機1にて取得したデータを自走式掃除機1から受信する。
入出力パネル204は、入力機能と表示機能とが一体として構成されているタッチパネルであり、ユーザの指の接触やスタイラスなどの操作によって各種データの入力を受け付けるとともに、各種データを表示するものである。なお、入出力パネル204に代えて、入力機能を備えた入力部と表示機能を備えた表示部とをそれぞれ設けてもよい。
音声入力部205は、マイクロホンなどの音声入力装置であり、外部から端末装置200へ音声を入力するものである。
音声出力部206は、スピーカなどの音声出力装置であり、記憶部202に記憶している音声データや外部から取得した音声データに従って外部へ音声を出力するものである。
撮影部207は、動画像および静止画像を撮影するものであり、光学レンズ、カラーフィルタ、受光素子であるCCD(Charge Coupled Device)等により構成されている。
加速度センサ208は、端末装置200の傾きを検知するものである。
(入出力パネル204に表示される画面例)
次に、図22〜図44を参照しながら、制御部201が操作アプリケーションを実行することによって入出力パネル204に表示される各画面の一例について説明する。ここで説明する画面および画面に表示される各種情報は単なる例示であり、これらに限定されるものではない。
なお、操作アプリケーションを実行することによって入出力パネル204に表示される各画面および画面に表示される各種情報は、自走式掃除機1の機種に応じて適宜変更される構成であってもよい。なお、臭気測定部66を備えていない機種では、臭気に関する情報は表示されない。
(ホーム画面)
まず、図22を参照しながら、ホーム画面400について説明する。図22はホーム画面400の一例を示す模式図である。
操作アプリケーションが起動されて自走式掃除機1へのログインが完了した後、操作アプリケーションのメイン画面であるホーム画面400が入出力パネル204に表示される。
同図に示すとおり、ホーム画面400には、ティッカー表示エリア401、履歴表示エリア402、現状ステータス表示エリア403、メニューボタン表示エリア404、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
ティッカー表示エリア401は、自走式掃除機1の前回の動作履歴を表示する領域であり、具体的には、自走式掃除機1の前回動作履歴記憶部572から取得したデータを表示する。前回動作履歴記憶部572に格納されているデータが上述した(J1)〜(J6)である場合、ティッカー表示エリア401には、前回の運転日時、前回運転終了時のバッテリー14の電池残量の概要を表すメッセージ、前回運転時のバンパー5の障害物との衝突状況の概要を表すメッセージ、前回運転時の走行距離の概要を表すメッセージ、前回運転時に温度測定部67により測定した気温、前回運転時に臭気測定部66により測定した臭気の概要を表すメッセージ(例えば、“いい匂い”など)、が表示される。
次に、履歴表示エリア402は、各種経過情報を表示する領域である。具体的には、履歴表示エリア402には、まず、自走式掃除機1の経過情報記憶部573から取得した、自走式掃除機1の主電源が最初に投入された日に基づいて、自走式掃除機1とユーザとが出会った日からの経過日数が表示される(402a)。また、前回動作履歴記憶部572から取得した、前回の運転日に基づいて、前回運転時からの経過日数が表示される(402b)。また、経過情報記憶部573から取得した、自走式掃除機1の総走行距離が表示される(402c)。また、経過情報記憶部573から取得した、集塵部30が前回取り外された日に基づいて、塵埃が前回捨てられてからの経過日数が表示される(402d)。
次に、現状ステータス表示エリア403には、自走式掃除機1の静止画像が表示される(403a)。また、自走式掃除機1の設定情報記憶部577から取得した自走式掃除機1の名称が表示される(403b)。また、自走式掃除機1の温度測定部67が測定した気温が表示される(403c)。また、自走式掃除機1の臭気測定部66が測定した臭気の概要を表すメッセージが表示される(403d)。
なお、現状ステータス表示エリア403に表示する自走式掃除機1の静止画像は、撮影部207により撮影され、記憶部202に格納されているものであるが、現状ステータス表示エリア403をタップすることにより撮影し直すことも可能である。なお、自走式掃除機1の静止画像が撮影されていないときは、静止画像に代えて、静止画像が無い旨(“No Photo”等)を表示する。
次に、メニューボタン表示エリア404には、観察開始ボタン404a、運転開始ボタン404b、アルバムボタン404c、およびイオン運転切替ボタン404dが表示される。
観察開始ボタン404aがタップされると後述の観察画面420に遷移する。運転開始ボタン404bをタップすると後述の運転画面430に遷移する。アルバムボタン404cがタップされると後述のカレンダー画面410に遷移する。イオン運転切替ボタン404dがタップされると、イオン発生装置62の駆動と停止とを切り替える旨を含むコマンドを自走式掃除機1に送信する。
設定ボタン表示エリア405には、予約設定ボタン405a、バッテリー状態ボタン405b、ホーム画面ボタン405c、各種設定ボタン405d、およびヘルプボタン405eが表示される。
予約設定ボタン405aがタップされると後述の予約設定画面440に遷移する。バッテリー状態ボタン405bがタップされると後述のバッテリー状態表示画面450に遷移する。ホーム画面ボタン405cがタップされるとホーム画面400に遷移する。なお、ホーム画面400を表示中にホーム画面ボタン405cがタップされると、タップされたことを示すエフェクトが実行されるのみで画面は遷移しない。各種設定ボタン405dがタップされると後述の各種設定画面460に遷移する。ヘルプボタン405eがタップされるとヘルプ画面470に遷移する。
なお、バッテリー状態ボタン405bは、バッテリー14の電池残量に応じた画像が表示される。さらに、バッテリー14の電池残量が所定値を下回るとき、バッチ「!」が付された画像が表示される。バッテリー状態ボタン405bの画像表示については以下の各画面でも同様である。
さらに、ホーム画面400にはカレンダー表示ボタン406が表示されてもよい。カレンダー表示ボタン406がタップされるとカレンダー画面410に遷移する。つまり、カレンダー表示ボタン406とアルバムボタン404cとは同じ機能を有する。
(カレンダー画面)
次に、図23を参照しながら、カレンダー画面410について説明する。図23(a)はカレンダー画面410の一例を示す模式図である。カレンダー画面410は、自走式掃除機1の動作履歴を表示する画面である。カレンダー画面410には、タイトル表示エリア411、アルバム表示エリア412、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
タイトル表示エリア411には、カレンダー画面410のタイトルとともに、ホーム画面400に戻るためのボタン414が表示される。ボタン414がタップされるとホーム画面400に遷移する。
アルバム表示エリア412は、自走式掃除機1の動作履歴記憶部571から取得したデータを、動作日時の順に時系列に(タイムライン上に)表示する領域である。なお、アルバム表示エリア412は、上下方向のフリックにより時間軸方向にスクロールさせることが可能である。
また、アルバム表示エリア412に撮影に関する情報を表示する場合には、撮影した静止画像413が併せて表示される。静止画像413がタップされると、図23(b)に示す拡大表示画面415のとおり、静止画像が拡大表示される。
なお、拡大表示画面415にはカレンダー画面410に戻るためのボタンが表示され、当該ボタンがタップされると、遷移元のカレンダー画面410に戻る。また、拡大表示画面415には設定ボタン表示エリア405が含まれる。
カレンダー画面410の設定ボタン表示エリア405および拡大表示画面415の設定ボタン表示エリア405には、ホーム画面400の設定ボタン表示エリア405に表示されるボタンと同じボタンが表示される。
(観察画面)
次に、図24を参照しながら、観察画面420について説明する。図24は観察画面420の一例を示す模式図である。観察画面420は、自走式掃除機1が観察を行なった結果を取得して表示する画面である。観察画面420には、撮影画像表示エリア421、インジケータ表示エリア422、気温/匂い表示エリア423、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
撮影画像表示エリア421には、自走式掃除機1の撮影部56により撮影された、自走式掃除機1の周囲の静止画像が表示される。自走式掃除機1は、観察を開始すると、撮影部56および走行駆動部58を駆動して中心線Cの回りに90度ずつ回転しながら、前後左右の合計4枚の静止画像を順次撮影する。そのため、撮影画像表示エリア421には、静止画像が1枚撮影される毎に、撮影された静止画像が表示される。
そして、4枚全ての静止画像が表示されたとき、撮影が完了したことを表すメッセージ(例えば、“とれました!”)が通知される。その後、ホーム画面400に自動的に遷移する。なお、このメッセージは、観察画面420内に表示されてもよいし、端末装置200の音声出力部206から音声出力されてもよい。
また、撮影画像表示エリア421には、ホーム画面400に戻るためのボタン424が表示され、ボタン424がタップされることによりホーム画面400に遷移する。
インジケータ表示エリア422には、観察実行中に自走式掃除機1の臭気測定部66にて測定された臭気が、インジケータを模した画像で表示される。
気温/匂い表示エリア423には、観察実行中に自走式掃除機1の温度測定部67にて測定された気温、および、自走式掃除機1の臭気測定部66にて測定された臭気を表すメッセージ(例えば、“いい匂い”など)が表示される。
観察画面420の設定ボタン表示エリア405には、ホーム画面400の設定ボタン表示エリア405で表示されるボタンと同じボタンが表示される。
なお、観察画面420には、自走式掃除機1のキャラクター画像425が重畳表示されている。キャラクター画像425は、後述のキャラ設定画面462dにて選択したキャラクターの後ろ姿である。キャラクターの後ろ姿を表示することにより、撮影した静止画像が自走式掃除機1の目線で捉えたものであることをユーザに示している。
(運転画面)
次に、図25および図26を参照しながら、運転画面430および運転画面430から遷移する各画面について説明する。図25(a)は運転画面430の一例を示す模式図である。運転画面430は、自走式掃除機1の運転中に撮影された動画像をリアルタイムに表示するとともに、運転中に実行可能な指示を与えるための画面である。運転画面430には、画像表示エリア431、運転メニュー表示エリア432、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
画像表示エリア431は、自走式掃除機1の撮影部56にて撮影されてストリーム配信された動画像を表示する領域である。画像表示エリア431には、さらに、シャッターボタン433およびマイクボタン434が表示される。
シャッターボタン433がタップされると、撮影部56にて静止画像を撮影する旨の指示を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。そして、撮影された静止画像が自走式掃除機1から取得され、記憶部202に保存される。
マイクボタン434がタップされると、端末装置200の音声入力部205から入力された音声を自走式掃除機1の音声出力部64から出力する旨の指示を含むコマンドを自走式掃除機1に送信するとともに、音声入力部205から入力された音声を自走式掃除機1に送信する。
運転メニュー表示エリア432には、運転終了ボタン432a、運転一時中断ボタン432b、画面縦横切り替えボタン432c、および、運転メニューボタン432dが表示される。なお、運転一時中断ボタン432bは運転中にのみ表示される。
運転終了ボタン432aがタップされると、運転を終了して充電台40に帰還する旨の指示を含むコマンドが、自走式掃除機1に送信される。なお、送信前に、運転を終了して充電台40に帰還をさせてよいか否かをユーザに確認するための確認アラートを表示してもよい。
そして、自走式掃除機1が充電台40に帰還している間、図26(a)に示す帰還中画面437に遷移し、帰還中である旨を表示する。さらに、充電台40への帰還が成功したときは、図26(b)に示す帰還成功画面438に遷移し、帰還が成功した旨を表示する。その後、自動的にホーム画面400に遷移する。なお、帰還が失敗したときは、その旨を表示した上で、自動的にホーム画面400に遷移する。
運転一時中断ボタン432bがタップされると、運転を一時中断する旨の指示を含むコマンドが、自走式掃除機1に送信される。なお、一時中断中は、図26(c)に示す一時中断画面439に遷移し、一時中断中である旨を表示する。一時中断画面439の運転再開ボタン439aがタップされると、一時中断中の運転を再開する旨の指示を含むコマンドが自走式掃除機1に送信されるとともに、運転画面430に遷移する。
画面縦横切り替えボタン432cがタップされると、図25(a)に示す縦画面表示と図25(b)に示す横画面表示とを切り替える。横画面の運転画面430では、画面内に、上下左右の矢印435を示す画像が重畳表示される。矢印435がタップされると、自走式掃除機1の進行方向の指示を含むコマンドが、自走式掃除機1に送信される。なお、端末装置200を傾けることによって進行方向を指示する構成であってもよい。この場合、端末装置200の傾きは加速度センサ208にて検出する。
運転メニューボタン432dがタップされると、図26(d)に示すサブメニュー436がポップアップ表示される。
サブメニュー436に表示されるメニュー436aがタップされると、上記(G16)を含むコマンドが自走式掃除機1に送信され、その結果、自走式掃除機1が走行を停止してイオン発生装置62からイオンが発生される。
サブメニュー436に表示されるメニュー436bがタップされると、上記(G17)を含むコマンドが自走式掃除機1に送信され、その結果、自走式掃除機1が壁際モードで運転される。
サブメニュー436に表示されるメニュー436cがタップされると、上記(G19)を含むコマンドが自走式掃除機1に送信され、その結果、自走式掃除機1がスポット1モードで運転される。
サブメニュー436に表示されるメニュー436dがタップされると、上記(G20)を含むコマンドが自走式掃除機1に送信され、その結果、自走式掃除機1がスポット2モードで運転される。
サブメニュー436に表示されるメニュー436eがタップされると、SNS(Social Networking Service)などのWebサイトへアクセスする。例えば、Facebook(登録商標)のサイトへアクセスする。
なお、運転画面430には、観察画面420と同じく、自走式掃除機1のキャラクター画像425が重畳表示されている。キャラクターの後ろ姿を表示することにより、撮影した動画像が自走式掃除機1の目線で捉えたものであることをユーザに示している。
なお、運転画面430の設定ボタン表示エリア405には、ホーム画面400の設定ボタン表示エリア405で表示される各ボタンと同じボタンが表示される。
(予約設定画面)
次に、図27〜図30を参照しながら、予約設定画面440および予約設定画面440から遷移する各画面について説明する。図27は予約設定画面440の一例を示す模式図である。予約設定画面440は、自走式掃除機1の動作を予約する画面である。予約設定画面440には、タイトル表示エリア441、予約メニューエリア442、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
タイトル表示エリア441には、予約設定画面440のタイトルが表示される。予約メニューエリア442には、3種類の予約メニューが表示される。
おさんぽ予約メニュー442aは、曜日別の運転開始時刻の予約を行うためのメニューである。でんごん予約メニュー442bは、ユーザが自走式掃除機1に音声を録音するとともに、該録音した音声の出力日時の予約を行うためのメニューである。よみあげ予約メニュー442cは、自走式掃除機1に予め登録されている音声メッセージをユーザが選択するとともに、該選択した音声メッセージの出力日時の予約を行うためのメニューである。
なお、図27(a)は、まだ何も予約されていない場合の予約設定画面440である。一方、図27(b)は、既に予約されている場合の予約設定画面440である。図27(b)に示すように、既に予約されている場合は、おさんぽ予約メニュー442aには予約件数が表示される。予約件数とは、自走式掃除機1の運転予約情報記憶部574に記憶されているレコード総数である。また、でんごん予約メニュー442bには予約日時が表示される。予約日時とは、自走式掃除機1の伝言予約情報記憶部575に記憶されている出力予約日時である。また、よみあげ予約メニュー442cには予約日時および音声メッセージが表示される。予約日時および音声メッセージとは、自走式掃除機1の発声予約情報記憶部576に記憶されている出力予約日時および音声メッセージである。
おさんぽ予約メニュー442aがタップされると、運転曜日選択画面443に遷移する。また、でんごん予約メニュー442bがタップされると、伝言メッセージ登録/日時設定画面445に遷移する。また、よみあげ予約メニュー442cがタップされると、よみ上げ日時設定画面448に遷移する。
次に、図28を参照しながら、おさんぽ予約メニュー442aがタップされた際の画面遷移について説明する。おさんぽ予約メニュー442aがタップされると、図28(a)に示す運転曜日選択画面443に遷移する。図28(a)は、運転曜日選択画面443の一例を示す模式図である。運転曜日選択画面443では、曜日毎の運転予約時刻を選択することが可能である。なお、既に予約されている場合は、自走式掃除機1の運転予約情報記憶部574に記憶されているデータが表示される。同図に示す例では、日曜、火曜、木曜の10時に予約がされており、月曜、水曜、金曜には予約が無い旨(“おさんぽなし”)が表示されている。
運転曜日選択画面443において曜日の欄がタップされると、図28(b)に示す運転時刻選択画面444に遷移する。図28(b)は、運転時刻選択画面444の一例を示す模式図である。運転時刻選択画面444は、運転予約時刻を設定する画面である。Saveボタン444aがタップされると、選択された時刻での予約が設定される。なお、Cancelボタン444bがタップされると、予約を取り消してよいか否かをユーザに確認するための確認アラートを表示した上で、予約が取り消される。
なお、自走式掃除機1は、運転曜日選択画面443および運転時刻選択画面444にて設定された曜日の運転予約時刻になると、運転を開始する。
次に、図29を参照しながら、でんごん予約メニュー442bがタップされた際の画面遷移について説明する。でんごん予約メニュー442bがタップされると、図29(a)に示す伝言メッセージ登録/日時設定画面445に遷移する。図29(a)は、伝言メッセージ登録/日時設定画面445の一例を示す模式図である。伝言メッセージ登録/日時設定画面445では、音声の録音および音声の出力予約日時の設定を行なう。なお、既に予約されている場合は、自走式掃除機1の伝言予約情報記憶部575に記憶されているデータが表示される。
マイクボタン445aがタップされると、図29(b)に示す録音中画面446に遷移し、音声の録音が開始される。録音中画面446にてマイクボタン445aがタップされると録音が終了する。なお、伝言メッセージ登録/日時設定画面445にて、再生ボタン445bがタップされると、図29(c)に表すメッセージ再生画面447に遷移し、録音した音声が再生される。
伝言メッセージ登録/日時設定画面445にて、Saveボタン445cがタップされると、選択された日時での予約が実行される。なお、Cancelボタン445dがタップされると、予約を取り消してよいか否かをユーザに確認するための確認アラートが表示された上で、予約が取り消される。
なお、自走式掃除機1は、伝言メッセージ登録/日時設定画面445にて設定された音声の出力予約日時になると、録音された音声の出力を行う。
次に、図30を参照しながら、よみあげ予約メニュー442cがタップされた際の画面遷移について説明する。よみあげ予約メニュー442cがタップされると、図30(a)に示すよみ上げ日時設定画面448に遷移する。図30(a)は、よみ上げ日時設定画面448の一例を示す模式図である。よみ上げ日時設定画面448では、音声メッセージの選択および音声メッセージの出力予約日時の設定を行なう。なお、既に予約されている場合は、自走式掃除機1の発声予約情報記憶部576に記憶されているデータが表示される。メッセージボタン448aがタップされると、図30(b)に表すメッセージ選択画面449に遷移する。メッセージ選択画面449では予め登録されている音声メッセージの選択が可能である。同図に示す例では、5種類の音声メッセージが選択可能に表示されている。
よみ上げ日時設定画面448にて、Saveボタン448bがタップされると、選択された日時での予約が実行される。なお、Cancelボタン448cがタップされると、予約を取り消してよいか否かをユーザに確認するための確認アラートが表示され上で、予約が取り消される。
なお、自走式掃除機1は、よみ上げ日時設定画面448にて設定された音声の出力予約日時になると、メッセージ選択画面449にて選択された音声の出力を行う。このとき、に選択されたメッセージをそのまま音声出力してもよいし、これに代えて、ユーザから伝え聞いた体裁で音声出力にしてもよい。例えば、メッセージ選択画面449にて「愛している」が選択された場合、「お父さんが『愛している』と言っているよ」と、あたかも、ユーザ(この場合は、お父さん)から聞いたことを読みあげているように、音声出力してもよい。
(バッテリー状態表示画面)
次に、図31および図32を参照しながら、バッテリー状態表示画面450について説明する。図31は、バッテリー状態表示画面450の一例を示す模式図である。バッテリー状態表示画面450には、ティッカー表示エリア401、ステータス表示エリア451、キャラクター画像表示エリア452、バッテリー残量表示エリア453、帰還ボタン454、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
ティッカー表示エリア401には、ホーム画面400のティッカー表示エリア401に表示した情報と同じ情報が表示される。
ステータス表示エリア451には、自走式掃除機1から取得したバッテリー14の電池残量に応じて予め記憶部202に登録されているテキストデータが表示される。例えば、バッテリー14の残量が100%の場合は満充電である旨のテキストデータ(“おなかいっぱい”)が表示され、バッテリー14の残量が50%以上100%未満の場合は残量に余裕がある旨のテキストデータ(“まだ元気です”)が表示され、バッテリー14の残量が50%未満の場合は残量が減っている旨のテキストデータ(“おうちに帰りたいみたいです”)が表示される。
キャラクター画像表示エリア452には、自走式掃除機1から取得したバッテリー14の電池残量に応じた、記憶部202に登録されている自走式掃除機1のキャラクター画像が表示される。
バッテリー残量表示エリア453には、自走式掃除機1から取得したバッテリー14の電池残量が、パーセンテージ表示とともに、電池容量を模した画像を用いて表示される。
帰還ボタン454がタップされると、充電台40に帰還してよいか否かをユーザに確認するための確認アラートが表示された上で、充電台40に帰還する旨の指示を自走式掃除機1に送信するとともに、帰還中画面455に遷移する。
バッテリー状態表示画面450の設定ボタン表示エリア405には、ホーム画面400の設定ボタン表示エリア405で表示されるボタンと同じボタンが表示される。
次に、図32を参照しながら、帰還ボタン454がタップされた際の画面遷移について説明する。まず、図32(a)は、帰還中画面455の一例を示す模式図である。帰還中画面455では、ティッカー表示エリア401に、帰還中である旨のテキストデータ(“おかえり中”)を表示する。なお、帰還中画面455を表示中にバッテリー14の残量が無くなった場合には、後述する切断画面495に遷移するとともに、自走式掃除機1からのログオフを実行する。
帰還中画面455を表示中に、充電台40に帰還できなかった旨を自走式掃除機1から受信すると、その旨を表すメッセージを表示した上で、ホーム画面400に遷移する。
一方、帰還中画面455を表示中に、充電台40に帰還した旨を自走式掃除機1から受信すると、図32(b)に示す帰還成功画面456に遷移する。帰還成功画面456では、ティッカー表示エリア401およびステータス表示エリア451に、帰還が成功した旨のテキストデータ(“無事ドックに戻りました!”)を表示する。そして、図32(c)に示す充電中状態画面457に遷移する。
充電中状態画面457では、ティッカー表示エリア401に、充電中である旨のテキストデータ(“じゅうでん中”)を表示するとともに、キャラクター画像表示エリア452およびバッテリー残量表示エリア453に表示する画像を、充電中であることを示す画像に置き換える。なお、画像457aは、鼻ちょうちんを摸したものである。そして、バッテリー14の充電が完了すると、図32(d)に示す充電完了画面458に遷移する。
充電完了画面458では、ティッカー表示エリア401に充電が完了した旨のテキストデータ(“満タンです”)を表示するとともに、ステータス表示エリア451に充電が完了した旨のテキストデータ(“おなかいっぱい”)を表示する。また、キャラクター画像表示エリア452およびバッテリー残量表示エリア453に表示する画像を、充電が完了したことを示す画像に置き換える。
なお、自走式掃除機1がイオン発生装置62を備えている場合において、バッテリー14の充電が完了したときにイオン発生装置62からイオンを発生させる構成である場合、図32(e)に示すように、イオン発生を示す画像459を表示する。
(各種設定画面)
次に、図33〜図39を参照しながら、各種設定画面460および各種設定画面460から遷移する画面について説明する。
図33は、各種設定画面460の一例を示す模式図である。各種設定画面460は、名称表示エリア460a、スポット2設定メニュー460b、言語・キャラ・性格設定メニュー460c、Webサイト設定メニュー460d、お誕生日設定メニュー460f、無線通信メニュー460g、初期化エリア460h、および設定ボタン表示エリア405が含まれる。
名称表示エリア460aには、検索により発見された自走式掃除機1の名称が表示される。なお、複数検索された場合には、いずれか1つが名称表示エリア460aに表示されるが、名称表示エリア460aをタップすることによりその他を選択することができる。
次に、スポット2設定メニュー460bがタップされると、図34に示すスポット設定画面461へ遷移する。スポット設定画面461では、設定情報記憶部577に登録されている、スポット2モードでの運転範囲が表示されるともに、当該運転範囲の入力を受け付ける。なお、スポット設定画面461にて入力された運転範囲を自走式掃除機1の設定情報記憶部577に格納するために、設定情報記憶部577へのデータの格納要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。
次に、各種設定画面460の言語・キャラ・性格設定メニュー460cがタップされると、図35(a)に示す言語・キャラ・性格設定画面462へ遷移する。言語・キャラ・性格設定画面462には、キャラメニュー462a、言語メニュー462b、および性格メニュー462cが表示される。
キャラメニュー462aがタップされると、図35(b)に示すキャラ設定画面462dに遷移する。キャラ設定画面462dでは、設定情報記憶部577に登録されている、自走式掃除機1のキャラクターを表示するとともに、当該キャラクターの選択を受け付ける。また、選択されたキャラクターに応じたキャラクター画像が表示される。なお、ここで選択されたキャラクターのキャラクター画像は、バッテリー状態表示画面450のキャラクター画像表示エリア452、観察画面420、および運転画面430に表示される。なお、キャラ設定画面462dにて選択されたキャラクターを自走式掃除機1の設定情報記憶部577に格納するために、設定情報記憶部577へのデータの格納要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。
言語メニュー462bがタップされると、図35(c)に示す言語設定画面462eに遷移する。言語設定画面462eでは、設定情報記憶部577に登録されている、自走式掃除機1が発声する際の言語が表示されるとともに、当該言語の選択を受け付ける。なお、言語設定画面462eにて選択された言語を自走式掃除機1の設定情報記憶部577に格納するために、設定情報記憶部577へのデータの格納要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。
性格メニュー462cがタップされると、図35(d)に示す性格設定画面462fに遷移する。性格設定画面462fでは、設定情報記憶部577に登録されている、自走式掃除機1の性格を表示するとともに、当該性格の選択を受け付ける。なお、性格設定画面462fにて選択された性格を自走式掃除機1の設定情報記憶部577に格納するために、設定情報記憶部577へのデータの格納要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。
なお、言語・キャラ・性格設定画面462にて設定された言語、キャラクター、性格に応じて、端末装置200の入出力パネル204に表示される各画面および画面に表示される各種情報(例えば、アルバム表示エリア412に表示される情報) や、自走式掃除機1の音声出力部63から出力される音声の音質や音程が変更される構成であってもよい。さらに、自走式掃除機1が実行する動作等が変更される構成であってもよい。
次に、各種設定画面460のWebサイト設定メニュー460dがタップされると、Webサイトへのアカウントを有していない場合には、図36(a)に示すWebサイト情報画面463aを経由して、図36(b)に示すWebサイト新規登録画面463bに遷移する。Webサイト新規登録画面463bでは、パスワードなどのユーザ情報を入力する。一方、Webサイトへのアカウントを有している場合には、図36(a)に示すWebサイト情報画面463aを経由して、図36(c)に示すログイン画面463cに遷移する。ログイン画面463cにてログインを行なうと、図36(d)に示すログイン後画面463dに遷移する。
次に、各種設定画面460のキー操作音切り替え設定メニュー460eには、設定情報記憶部577に登録されている、操作パネル50の操作音の有無が表示される。そして、キー操作音切り替え設定メニュー460eを左右にフリックすることにより、操作パネル50の操作音の有無を選択することができる。なお、キー操作音切り替え設定メニュー460eにて選択された操作パネル50の操作音の有無を自走式掃除機1の設定情報記憶部577に格納するために、設定情報記憶部577へのデータの格納要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。
次に、各種設定画面460のお誕生日設定メニュー460fがタップされると、図37に示す誕生日設定画面464に遷移する。誕生日設定画面464では、設定情報記憶部577に登録されている、ユーザの誕生日が表示されるとともに、当該誕生日の入力を受け付ける。なお、誕生日設定画面464にて入力されたユーザの誕生日を自走式掃除機1の設定情報記憶部577に格納するために、設定情報記憶部577へのデータの格納要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信される。
次に、各種設定画面460の無線通信メニュー460gがタップされると、自走式掃除機1と端末装置200とのペアリングの確立処理を実行され、実行中に、図38(a)、図38b)、図38(c)に示す無線通信設定画面465に順次遷移する。
次に、各種設定画面460の初期化エリア460hがタップされると、図39に示す設定初期化画面466に遷移する。なお、設定初期化画面466では、初期化は自走式掃除機1にて行う旨を表示するのみである。
なお、各種設定画面460および各種設定画面460から遷移する各画面には、ホーム画面400と同じ設定ボタン表示エリア405が表示される。
(ヘルプ画面)
次に、図40および図41を参照しながら、ヘルプ画面470について説明する。図40および図41は、ヘルプ画面470の一例を示す模式図である。
ヘルプ画面470には、操作アプリケーションの使い方が表示され、左右方向のフリックにより、ページが切り替わる(図40(a)〜(f)参照)。また、詳細説明を表示するためのボタン471が表示されている場合、ボタン471をタップすると、詳細説明を表示するヘルプ詳細画面472に遷移する(図41(a)〜(f)参照)。ヘルプ詳細画面472では、上下方向のフリックにより表示内容がスクロールする。
(初期起動時の画面)
次に、図42を参照しながら、操作アプリケーションの初回起動時の画面遷移について説明する。
操作アプリケーションの初回起動時は、まず、図42(a)〜(d)に示す画面のとおり、自走式掃除機1とのペアリングを行なう。
図42(a)に示すペアリング開始画面480にて、ペアリング開始ボタン480aがタップされると、図42(b)に示す通信相手探索画面481に遷移するとともに、自走式掃除機1の探索を開始する。
そして、自走式掃除機1が見つかると、図42(c)に示す名称設定画面482にて、自走式掃除機1の名称の入力を受け付ける。
なお、端末装置200に対する音声入力によって、自走式掃除機1の名称の入力を受け付ける構成であってもよい。このとき、当該入力された音声を音声出力部64から出力する際に、音質や音程を変換した上で出力する構成であってもよい。このように、ユーザが入力した音声の音質や音程と異なる音声を自走式掃除機1から出力することにより、あたかも、自走式掃除機1自体の音声としてユーザに聞かせることができる。
次に、名称入力エリア482aに名称が入力されると、当該名称の送信要求を含むコマンドが自走式掃除機1に送信され、その後、ペアリング処理が実行される。ペアリング処理が実行されると、接続用パスワードが自走式掃除機1から受信され、記憶部202に登録される。ペアリング処理が完了すると、図42(d)に示すペアリング完了画面483に遷移する。
続いて、図42(e)に示す初期設定画面484に遷移する。初期設定画面484では、自走式掃除機1の静止画像の撮影、および、自走式掃除機1の言語、キャラクター、性格の初期設定を行なう。
初期設定画面484にてボタン484aがタップされると、撮影部207が駆動され、図42(f)に示す撮影画面485を表示する。撮影画面485にてボタン485aがタップされると、撮影部207にて撮影された静止画像が記憶部202に格納される。
また、初期設定画面484にてボタン484bがタップされると言語・キャラ・性格設定画面462に遷移し、自走式掃除機1の言語、キャラクター、性格の選択を受け付ける。
(起動画面)
次に、図43を参照しながら、端末装置200と自走式掃除機1とがペアリング済みの状態で操作アプリケーションを起動した際の画面について説明する。
端末装置200にて操作アプリケーションを起動すると、図43(a)に示す通信相手探索画面490にて自走式掃除機1の探索を開始する。そして、自走式掃除機1を発見したとき、図43(b)に示すログイン画面491に遷移し、発見された自走式掃除機1の名称を表示する。自走式掃除機1の名称を選択すると、自走式掃除機1へのログイン処理が実行される。そして、ログインが完了したとき、初めてログインした場合は、ヘルプ画面470に遷移する。一方、2度目以降のログインである場合は、ホーム画面400に遷移する。
(ログアウト画面)
次に、図44を参照しながら、自走式掃除機1からログアウトする際の画面について説明する。なお、ログアウトは、他の端末装置200が自走式掃除機1にログインしたとき、および、自走式掃除機1との通信が切断したときに、実行される。
まず、図44(a)に示すとおり、通信が切断された旨を示す通信切断画面495が表示される。その後、通信可能な自走式掃除機1を検索するとともに、図44(b)に示す通信相手検索画面496が表示される。そして、自走式掃除機1を発見したとき、図44(c)に示す検索結果画面497に遷移する。検索結果画面497に表示された自走式掃除機1の名称を選択すると、ログイン処理が実行される。
(端末装置の制御部の詳細な構成)
次に、制御部201の詳細な構成について説明する。図21に示すとおり、制御部201は、ホーム画面制御部211、カレンダー画面制御部(取得手段、表示制御手段)212、観察画面制御部213、運転画面制御部214、予約画面制御部215、バッテリー状態表示画面制御部216、各種設定画面制御部217、ヘルプ画面制御部218、および接続処理部219を含むように構成される。これらの各部は、操作アプリケーションを実行することにより、制御部201内に構成される。
ホーム画面制御部211は、ホーム画面400を生成して入出力パネル204に出力するものである。ホーム画面制御部211は、ホーム画面400を生成するために、少なくとも下記(G1)〜(G6)を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1からデータを取得する。
(G1)前回動作履歴記憶部572に格納されているデータの取得要求、(G2)経過情報記憶部573に格納されているデータの取得要求、(G3)設定情報記憶部577に格納されている自走式掃除機1の名称の取得要求、(G4)自走式掃除機1の周辺の気温の取得要求、(G5)自走式掃除機1の周辺の臭気の取得要求、(G6)バッテリー14の電池残量の取得要求。
なお、上記(G4)〜(G6)により取得するデータは、時々変化することから、所定周期毎または変化がある毎に取得するように、自走式掃除機1に指示することが好ましい。
なお、ホーム画面制御部211は、上記(G1)により取得するデータを用いて、ホーム画面400のティッカー表示エリア401を表示する。また、上記(G2)により取得するデータを用いて、ホーム画面400の履歴表示エリア402を表示する。上記(G3)〜(G5)により取得するデータを用いて、ホーム画面400の現状ステータス表示エリア403を表示する。また、上記(G6)により取得する電池残量を用いて、ホーム画面400のバッテリー状態ボタン405bを表示する。
また、ホーム画面制御部211は、ホーム画面400に設けられる観察開始ボタン404aのタップ操作を受け付けると、観察画面420に遷移するために、観察画面制御部213を呼び出す。
また、ホーム画面制御部211は、ホーム画面400に設けられる運転開始ボタン404bのタップ操作を受け付けると、運転画面430に遷移するために、運転画面制御部214を呼び出す。
また、ホーム画面制御部211は、ホーム画面400に設けられるアルバムボタン404cのタップ操作を受け付けると、カレンダー画面410に遷移するために、カレンダー画面制御部212を呼び出す。
また、ホーム画面制御部211は、ホーム画面400に設けられるイオン運転切替ボタン404dのタップ操作を受け付けると、自走式掃除機1のイオン発生装置62の駆動と停止とを切り替える旨を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信する。
次に、カレンダー画面制御部212は、カレンダー画面410を生成して入出力パネル204に出力するものである。カレンダー画面制御部212は、カレンダー画面410を生成するために、少なくとも下記(G7)を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1からデータを取得する。
(G7)動作履歴記憶部571に格納されているデータの取得要求。
なお、カレンダー画面制御部212は、上記(G7)により取得するデータを用いて、カレンダー画面410のアルバム表示エリア412を表示する。
また、カレンダー画面制御部212は、アルバム表示エリア412において上下方向のフリック操作を受け付けたとき、アルバム表示エリア412を時間軸方向にスクロールさせる。
また、カレンダー画面410のアルバム表示エリア412に表示されている静止画像がタップされた場合、カレンダー画面制御部212は、当該静止画像を拡大表示した拡大表示画面415を入出力パネル204に表示する。
次に、観察画面制御部213は、観察画面420を生成して入出力パネル204に出力するものである。観察画面制御部213は、観察画面420を生成するために、上記(G4)、上記(G5)、および下記(G8)を含むコマンドを通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1からデータを取得する。
(G8)自走式掃除機1の周囲の静止画像の撮影指示。
なお、観察画面制御部213は、上記(G4)および(G5)により取得するデータを用いて、観察画面420のインジケータ表示エリア422および気温/匂い表示エリア423を表示する。また、上記(G8)により取得する静止画像を、観察画面420の撮影画像表示エリア421に表示する。
次に、運転画面制御部214は、運転画面430を生成して入出力パネル204に出力するものである。運転画面制御部214は、運転画面430を生成するために、まず、下記(G9)および(G10)を含むコマンドを通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1を操作するとともに、自走式掃除機1からデータを取得する。
(G9)運転開始指示、(G10)撮影部56にて動画像を撮影する旨の指示。
なお、運転画面制御部214は、上記(G10)により取得する動画像を、運転画面430の画像表示エリア431に表示する。
そして、運転開始後は、運転画面430における各ボタンのタップ操作に応じて、下記(G11)〜(G20)のいずれかを含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1を操作するとともに自走式掃除機1からデータを取得する。
(G11)撮影部56にて静止画像を撮影する旨の指示、(G12)音声入力部205から入力した音声を音声出力部64から出力する旨の指示、(G13)運転を終了し、充電台40に帰還する旨の指示、(G14)運転を一時中断する旨の指示、(G15)運転を再開する旨の指示、(G16)一時停止してイオン発生装置62からイオンを発生する旨の指示、(G17)壁際で運転する(壁際モードと表記する)旨の指示、(G18)所定の円形領域で運転する(スポット1モードと表記する)旨の指示、(G19)スポット1モードとは異なる大きさの円形領域で運転する(スポット2モードと表記する)旨の指示、(G20)進行方向の指示。
さらに、運転画面430においてメニュー436eがタップされると、運転画面制御部214は、SNSなどのWebサイトへアクセスする。例えば、Facebookのサイトへアクセスする。
次に、予約画面制御部215は、予約設定画面440および予約設定画面440から遷移する各画面を生成して入出力パネル204に出力するものである。予約画面制御部215は、予約設定画面440および予約設定画面440から遷移する各画面を生成するために、下記(G22)〜(G24)を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1からデータを取得する。
(G22)運転予約情報記憶部574に格納されているデータの取得要求、(G23)伝言予約情報記憶部575に格納されているデータの取得要求、(G24)発声予約情報記憶部576に格納されているデータの取得要求。
なお、予約画面制御部215は、上記(G22)により取得するデータを用いて、予約設定画面440のおさんぽ予約メニュー442aおよび運転曜日選択画面443を表示する。また、上記(G23)により取得するデータを用いて、予約設定画面440のでんごん予約メニュー442bおよび伝言メッセージ登録/日時設定画面445を表示する。また、上記(G24)により取得するデータを用いて、予約設定画面440のよみあげ予約メニュー442cおよびよみ上げ日時設定画面448を表示する。
また、予約画面制御部215は、運転曜日選択画面443、伝言メッセージ登録/日時設定画面445、よみ上げ日時設定画面448の各画面にて入力されたデータを、運転予約情報記憶部574、伝言予約情報記憶部575、発声予約情報記憶部576へ格納する要求を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1にデータを格納する。
次に、バッテリー状態表示画面制御部216は、バッテリー状態表示画面450およびバッテリー状態表示画面450から遷移する各画面を生成して入出力パネル204に出力するものである。バッテリー状態表示画面制御部216は、バッテリー状態表示画面450およびバッテリー状態表示画面450から遷移する各画面を生成するために、上記(G1)および(G6)を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、自走式掃除機1からデータを取得する。
なお、バッテリー状態表示画面制御部216は、上記(G1)により取得するデータを用いて、バッテリー状態表示画面450のティッカー表示エリア401を表示する。また、上記(G6)により取得するデータを用いて、バッテリー状態表示画面450のステータス表示エリア451、キャラクター画像表示エリア452、バッテリー残量表示エリア453を表示する。
また、バッテリー状態表示画面制御部216は、バッテリー状態表示画面450に設けられる帰還ボタン454がタップされたとき、充電台40への帰還指示を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信するとともに、帰還中画面455を生成して入出力パネル204に出力する。
なお、バッテリー状態表示画面制御部216は、自走式掃除機1が充電台40に帰還したとき、帰還成功画面456を生成して入出力パネル204に出力する。そして、自走式掃除機1が充電台40にて充電中のとき、充電中状態画面457を生成して入出力パネル204に出力する。そして、自走式掃除機1の充電が完了したとき、充電完了画面458を生成して入出力パネル204に出力する。
次に、各種設定画面制御部217は、各種設定画面460および各種設定画面460から遷移する各画面を生成して入出力パネル204に出力するものである。各種設定画面制御部217は、各種設定画面460および各種設定画面460から遷移する各画面を生成するために、下記(G24)を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信し、各種データを取得する。
(G24)設定情報記憶部577に格納されているデータの取得要求。
また、各種設定画面制御部217は、各種設定画面460および各種設定画面460から遷移する各画面にて入力されたデータを設定情報記憶部577へ格納するために、下記(G25)を含むコマンドを、通信部203を介して自走式掃除機1に送信する。
(G25)設定情報記憶部577へのデータの格納要求。
次に、ヘルプ画面制御部218は、ヘルプ画面470を生成して入出力パネル204に出力するものである。ヘルプ画面制御部218は、ヘルプ画面470を生成するために、記憶部202に格納されている、操作アプリケーションの使い方を表示するためのデータを取得する。
次に、接続処理部219は、自走式掃除機1との接続に関する各種処理を行なうものである。具体的には、無線通信の設定処理、無線通信のON/OFF処理、自走式掃除機1とのペアリング処理、自走式掃除機1へのログイン/ログアウト処理を行なう。
〔変形例〕
上述では、自走式掃除機1の動作履歴記憶部571および前回動作履歴記憶部572にて、各種のメッセージを日時と対応付けて記憶する構成について説明した。しかしながら、この構成に限定されるものではなく、メッセージを端末装置200にて管理する構成であってもよい。この場合、自走式掃除機1の動作により得られた情報をそのまま端末装置200に送信し、端末装置200にてメッセージとの対応付けを行う。
〔自走式電子機器の適用例〕
本発明に係る自走式電子機器は、上述の自走式掃除機1の他にも、自走式空気清浄機(自走式電子機器)110、自走式加湿器、自走式除湿器などに適用することができる。本発明に係る自走式電子機器が適用された機器は、端末装置200と双方向通信が可能であり、端末装置200からの操作に従って動作する。そして、動作したことによって得られた情報を表すメッセージを、当該情報が得られた日時と対応付けて記憶部に記憶するとともに、端末装置200からの要求に応じて、上記記憶部に格納されている、上記日時が対応付けられたメッセージを、端末装置200に送信するように構成されている。
自走式空気清浄機110が空気清浄を行なうことを「運転」と表記し、また、自走式空気清浄機110が自動運転することを「おさんぽ」と表記し、また、自走式空気清浄機110の周辺の状況(周囲の画像、周辺の臭気、周辺の気温)を自走式空気清浄機110に取得させること、および、当該取得した状況を端末装置200にて確認することを、「観察」または「かんさつ」と表記するものとする。この場合、自走式空気清浄機110の構成は、掃除機能に代えて空気清浄機能を有する点を除き、上述の自走式掃除機1と同等であり、自走式空気清浄機110が備える制御部520および記憶部570は、それぞれ、自走式掃除機1が備える制御部52および記憶部27と同等である。
自走式空気清浄機110の外観的構成の一例について説明すれば下記のとおりである。自走式掃除機1にて説明した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図45および図46に、ぞれぞれ、本実施形態の自走式空気清浄機110の斜視図、側面断面図を示す。
自走式空気清浄機110は、図45に示すように、外枠が平面視円形の本体筐体120で形成された自走式空気清浄機110本体と、図46に示すように、バッテリー(二次電池)14を電力供給源として駆動される駆動輪(図示せず)とを有し、自走しながら空気を清浄する装置である。自走式空気清浄機110は、モータにより回転ファン104を回転駆動させて気流を発生させ、吸気口101から吸気した空気を内部のフィルタ105を通過させて、イオン発生装置62にて発生させたイオンを混入して排気口102から排気する。図46の白抜きの矢印は回転ファン104を回転させたときの空気の流れを示すものである。
図45に示すように、本体筐体120の上面には、吸気ポート103が設けられている。吸気ポート103は、本体筐体120の上面の一部を覆うもので、吸気口101に異物やごみや埃等が入らないようにするために、自走式空気清浄機110が停止している状態では、吸気ポート103は吸気口101を塞ぐ位置まで下方に下がっている。図46は、装置が動作中で吸気ポートが上方に移動している状態である。吸気ポート103がこのように上方へ移動している状態にあると空気を吸気可能となる。なお、吸気ポート103を本体筐体120から取り外すと、自走式空気清浄機110は、図47に示す状態となる。ただし、吸気ポート103は通常取り外せないようになっている。また、図示しないが、本体筐体120上面には、自走式空気清浄機110に対して指示入力を行う操作パネルが設けられる。
フィルタ105は、吸気口101から吸気した空気のごみ、埃等を捕集するものである。フィルタ105は、フィルタ保持部材107により本体筐体120に取り付けられる。フィルタ105には、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタや活性炭フィルタなど公知のフィルタが使用できる。
イオン発生装置62は、実施形態1にて説明したイオン発生装置62と同じものであり、本実施形態でも、プラズマクラスターイオン発生装置であるとする。イオン発生装置62は、図46に示すように、回転ファン104付近に設けられている。イオン発生装置62にて発生したプラスイオン及びマイナスイオンは、フィルタ105を通過した空気に混入され、回転ファン104の回転により発生する気流に吸い込まれて、排気口102から放出される。排気口102から放出される。放出されたプラスイオン及びマイナスイオンにより空気中の浮遊細菌を除去して、空気の浄化を行うことができる。
なお、イオン発生装置62のイオン発生量は、後述の制御部520により制御される。制御部520は、自走式空気清浄機110の動作状態に応じて、イオン発生装置62におけるイオン発生量を変化させてもよい。例えば、自走式空気清浄機110に臭気センサを設けておき、臭気が設定値より高い環境では、プラスイオンとマイナスイオンの発生量の割合を通常運転時とは変化させ、マイナスイオンの発生量を増大させるようになっていてもよい。臭気の消去、除去には、マイナスイオンがより効果的である。そこで、臭気センサでセンシングした臭気が設定値より高い環境では状態では、イオン発生装置62からのイオン発生量において、マイナスイオンの発生量が増大するように切り換え、マイナスイオンをより多く含む空気流を自走式空気清浄機110から発生させることで、臭気を効果的に除去できる。これらは例示であり、例えば、臭気が設定値より高い環境では、両方のイオンの発生量を通常運転時より増大するように切り換えてもよい。
図46の点線はイオン発生装置62から発生したイオンの流れを示している。イオン発生装置62から発生したイオンを含んだ空気は吸入口106から排出され、回転ファン104の回転により発生する気流に吸い込まれて、排気口102から放出される。なお、図12において、自走式空気清浄機110の進行方向は、矢印Xのように図面右から左である。従って、自走式空気清浄機110は、進行方向に対して後側から空気を吸気して前側に空気を排出する。
なお、イオン発生装置62は、自走式空気清浄機110の走行中に常にイオンを発生させる必要はない。自走式空気清浄機110に、イオンの発生を停止するモードが設けられていてもよいし、イオン発生量が異なる複数のモードが設けられていてもよい。
また、本体筐体120内には制御基板150が配される。制御基板150には自走式空気清浄機110の各部を制御する制御部520および各種データを記憶する記憶部570が設けられる。制御部520は、記憶部570に記憶されたプログラムやデータ、さらに、操作パネル50、無線通信により接続した端末装置200から入力されたプログラム、データに基づき、自走式空気清浄機110の各種動作の制御を行う。
また、本体筐体120の周面(側面)の後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が露出して設けられている。自走式空気清浄機110は、空気清浄後あるいはバッテリー14の充電量が所定値を下回ると、給電端子41を有する充電台40(図7参照)の設置されている場所に帰還する。自走式空気清浄機110の帰還については、自走式掃除機1と同様の処理が行われる。
自走式空気清浄機110において、制御部520による制御の下、運転が指示されると、バッテリー14からの電力が供給されて、回転ファン104、イオン発生装置62、駆動輪が駆動され、自走式空気清浄機110は自走しながら空気清浄を行う。
なお、1台の端末装置200が、自走式掃除機1と自走式空気清浄機110とペアリングを行う場合、1台の端末装置200にてこれら両方の機器を操作可能となる。なお、ペアリングの際に機器毎に異なる名称を付すことで、両方の機器を容易に区別できる。また、この場合、端末装置200の入出力パネル204に表示される各画面および画面に表示される各種情報は、自走式掃除機1と自走式空気清浄機110とに応じて適宜変更される。
〔制御部の実現形態〕
最後に、自走式掃除機1の制御部52、自走式空気清浄機110の制御部520、および端末装置200の制御部201は、それぞれ、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェアとして構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、自走式掃除機1、自走式空気清浄機110、端末装置200は、それぞれ、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである自走式掃除機1、自走式空気清浄機110、端末装置200の各制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、自走式掃除機1、自走式空気清浄機110、端末装置200にそれぞれ供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、PLD(Programmable logic device)等の論理回路類などを用いることができる。
また、自走式掃除機1、自走式空気清浄機110、端末装置200を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。