JP6107397B2 - 波長変換素子および波長変換レーザ装置 - Google Patents

波長変換素子および波長変換レーザ装置 Download PDF

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Description

本発明はレーザ光の波長変換素子および波長変換レーザ装置に関するものである。
プリンターやプロジェクションテレビなどのカラー画像を表示する装置では、光源としてR(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色の光源が必要とされる。近年、これらの光源として、それぞれ1.3μm帯、1μm帯、900nm帯のレーザ光を基本波レーザ光とし、非線形材料を用いて基本波レーザ光を半分の波長(2倍の周波数)の第2高調波(SHG(Second Harmonic Generation))に変換する波長変換レーザ装置(レーザ発振器)が開発されている。
SHGでは所望の波長を有したレーザ光を効率よく抽出するために、基本波レーザ光から第2高調波レーザ光への高い変換効率を実現することが望ましい。基本波レーザ光と第2高調波レーザ光の位相ずれを補正する位相整合条件を満たして波長変換を行なう素子としては、例えば周期構造を用いた擬似位相整合(QPM(Quasi Phase Matching))素子が知られている。このQPM波長変換素子では、非線形光学結晶である周期分極ニオブ酸リチウム(PPLN(Periodically Poled Lithium Niobate))などに光導波路を形成し、導波方向に沿って分極を周期的に反転させている。
また、温度に対する位相整合条件の許容度である位相整合帯域幅を広くする方法として、分極反転周期のピッチなどを徐々に変化させた構造(分極反転の周期構造をチャープ状に変化させる構造)のQPM波長変換素子が提案されている。
特許文献1に記載の光波長変換素子は、非線形光学結晶に形成した周期状の分極反転構造を有し、分極反転構造が単一の周期部分(単一周期部分)と、徐々に周期が変化しているチャープ周期部分と、を有している。
特開2000−321610号公報
しかしながら、上記従来の技術では、導波路における高次のレーザ発振モード(高次モード)で基本波が発振した場合に、実効屈折率が異なることから高次モードの基本波に対して位相整合条件を満たさず、高次モードの基本波を効率よく波長変換することができない。このため、複数のレーザ発振モードに対する波長変換効率が低くなるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、複数のレーザ発振モードの基本波を簡易な構成で効率よく波長変換する波長変換素子および波長変換レーザ装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明における波長変換素子は、平面導波路を第1のモードで伝搬する基本波が第1のモードよりも低次の第2のモードの基本波に対応した周期反転分極構造を有する非線形光学材料により高調波に波長変換される波長変換素子であって、非線形光学材料と異なる屈折率をもつ第1の光学材料及び第1の光学材料を挟み込むように配置された非線形光学材料を有し、第1のモードおよび第2のモードの基本波の実効屈折率の差を小さくするように平面導波路の屈折率分布を調整する屈折率調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る波長変換素子は、複数のレーザ発振モードの基本波の波長を簡易な構成で効率よく波長変換することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る波長変換レーザ装置の構成を示す側面図。 本発明の実施の形態1に係る波長変換レーザ装置の構成を示す上面図。 本発明の実施の形態1に係る波長変換素子の構成を示す斜視図。 本発明の実施の形態1に係る波長変換素子内の0次モードのレーザ光と1次モードのレーザ光と屈折率分布を示す側面図。 本発明の実施の形態2に係る波長変換素子内の0次モードのレーザ光と1次モードのレーザ光と屈折率分布を示す側面図。 本発明の実施の形態3に係る波長変換素子内の0次モードのレーザ光と1次モードのレーザ光と屈折率分布を示す側面図。 本発明の実施の形態4に係る波長変換素子の構成を示す斜視図。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1.に係る波長変換レーザ装置の構成を示す側面図、図2は本発明の実施の形態1.に係る波長変換レーザ装置の構成を示す上面図である。図1および図2において、7はレーザ発振方向を表す光軸を示している。なお、各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。
図1において、100は平面導波路型の波長変換レーザ装置であり、半導体レーザ30、固体レーザ素子20、及び本発明の実施の形態1の主たる特徴である波長変換素子(導波路型波長変換素子)10を備えている。波長変換レーザ装置100は複数のレーザ発振モード、例えば、0次モードや1次モードで発振する基本波を波長変換できるよう、非線形光学材料の主面に垂直な方向の屈折率分布を変化させたレーザ発振器である。波長変換レーザ装置100は、例えば光情報処理分野などにおいて、レーザディスプレイ装置や光メモリ装置の光源に使用される。
以下では、説明の便宜上、光軸7をz軸方向とし、波長変換レーザ装置100の上面と垂直な方向をy軸方向とし、y軸とz軸の両方に垂直な方向である波長変換素子10などの幅方向をx軸方向として説明する。
半導体レーザ30、レーザ媒質21、光学材料1、非線形光学材料2、3は、それぞれ概略矩形状の平板状をなしており、各平板状の上面がxz平面と平行となるように1枚の平面内に並設されている。レーザ媒質21はz軸に垂直な端面25aで半導体レーザ30に近接し、端面25aと対向するz軸に垂直な端面25bで光学材料1、非線形光学材料2、3と近接するよう半導体レーザ30と光学材料1、非線形光学材料2、3の間に配設されている。光学材料1、非線形光学材料2、3は、光軸7に垂直な端面11aおよび端面11bを有しており、端面11aはレーザ媒質21の端面25bに近接して配置されている。一方、光学材料1、非線形光学材料2、3の端面11bは、第2高調波レーザ光Lを出射する側の端面である。
半導体レーザ30とレーザ媒質21とが近接する近接面は、半導体レーザ30とレーザ媒質21とでほぼ同じ面形状(概略矩形状)を有し、レーザ媒質21と光学材料1、非線形光学材料2、3とが近接する近接面は、レーザ媒質21と光学材料1、非線形光学材料2、3とでほぼ同じ面形状の概略矩形状を有している。
換言すると、波長変換レーザ装置100では、半導体レーザ30の出射面、レーザ媒質21の端面25a、25b、光学材料1及び非線形光学材料2、3の端面11a、11bが互いに平行となるよう半導体レーザ30、固体レーザ素子20、波長変換素子10が配設されている。半導体レーザ30には図示しない冷却用のヒートシンクを接合してもよい。
半導体レーザ30は、1〜複数の活性層から1〜複数のLD(Laser Diode)光を出力する。半導体レーザ30は複数のLD光を出力する場合には、マルチエミッタ半導体レーザなどによりLD光をアレー状に出射し、固体レーザ素子20にマルチエミッタ発振を行なわせる。半導体レーザ30はレーザ媒質21とほぼ等しいx軸方向の幅を有し、x軸方向にほぼ一様に励起光を出力する。半導体レーザ30がマルチエミッタ半導体レーザである場合、レーザ光出射面のx軸方向に活性層が並ぶよう配置される。この場合、半導体レーザ30は複数の活性層から複数のLD光を出力し、固体レーザ素子20はx軸方向に並んだ複数の活性層からLD光を得ることができる。半導体レーザ30から出力されたLD光は、端面25aからレーザ媒質21の光軸7方向に入射してレーザ媒質21に吸収される。
固体レーザ素子20は基本波レーザ光を発振させる素子であり、レーザ媒質21と低屈折率部であるクラッド22、23を有している。レーザ媒質21の端面25aは基本波レーザ光を反射する全反射膜であり、レーザ媒質21の端面25bは基本波レーザ光を透過する反射防止膜である。光学材料1、非線形光学材料2、3の端面11aは基本波レーザ光を透過させるとともに第2高調波レーザ光Lを反射する光学膜である部分反射膜であり、光学材料1、非線形光学材料2、3の端面11bは基本波レーザ光を反射するとともに第2高調波レーザ光Lを透過させる光学膜である部分反射膜である。これらの全反射膜、反射防止膜、光学膜は、例えば、誘電体薄膜を積層することによって作製される。なお、半導体レーザ30から出力される励起光を、レーザ媒質21の端面25aから入射する場合には、端面25aの全反射膜は励起光を透過し基本波レーザ光を反射する光学膜となる。
レーザ媒質21は、一般的な固体レーザ材料を使用することができる。レーザ媒質21は、例えば、Nd:YAG、Nd:YLF、Nd:Glass、Nd:YVO4、Nd:GdVO4、Yb:YAG、Yb:YLF、Yb:KGW、Yb:KYW、Er:Glass、Er:YAG、Tm:YAG、Tm:YLF、Ho:YAG、Ho:YLF、Tm、Ho:YAG、Tm、Ho:YLF、Ti:Sapphire、Cr:LiSAF、Pr:YAG、Pr:YLFなどである。
クラッド22、23は、レーザ媒質21よりも小さな屈折率を有しており、xz平面に平行な面、すなわち、クラッド23の上面とクラッド22の下面でそれぞれレーザ媒質21の上面と下面に接合されている。クラッド22、23は、例えば、光学材料を原料とした膜をレーザ媒質21に蒸着する方法、光学材料をオプティカルコンタクトまたは拡散接合などによってレーザ媒質21と光学的に接合する方法によって作製されている。クラッド23の下面側には、図示しない冷却用のヒートシンクを接合してもよい。
波長変換素子10は、発振した基本波レーザ光を第2高調波レーザ光に変換するとともに、変換した第2高調波レーザ光を出射する素子である。波長変換素子10は平面導波路型の導波路構造を有しており、低屈折率部である光学材料1、非線形光学材料2、3とクラッド4、5を有している。波長変換素子10としてQPM波長変換素子、すなわち、擬似位相整合波長変換素子を用いる。非線形光学材料2、3は、レーザ媒質21側から入射される基本波レーザ光を波長変換して、第2高調波レーザ光Lを出力する。すなわち、光学材料の非線形性を利用することにより、基本波レーザ光の波長が第2高調波レーザ光の波長に変換される。非線形光学材料2、3は、例えば周期反転分極構造を持つMgO添加LiNbO3、MgO添加LiTaO3、定比LiNbO3、定比LiTaO3、KTPなどである。
本実施の形態1.では、波長変換素子10は、レーザ光の進行方向と概ね垂直な方向に屈折率の異なる複数の光学材料を備える。具体的には、非線形光学材料2、3よりも小さな屈折率を有する光学材料1の上面と下面をそれぞれ非線形光学材料2の下面と非線形光学材料3の上面(それぞれ、xz平面に平行な面である)に接合する。クラッド4、5は非線形光学材料2、3よりも小さな屈折率を有しており、それぞれ非線形光学材料2の上面と非線形光学材料3の下面(それぞれ、xz平面に平行な面である)に接合する。
光学材料1と非線形光学材料2、3との接合、及びクラッド4、5と非線形光学材料2、3との接合は、例えば、光学材料を原料とした膜を非線形光学材料2、3に蒸着する方法、光学材料をオプティカルコンタクトまたは拡散接合などによって非線形光学材料2、3と光学的に接合する方法、またはそれらを組み合わせた方法によって作製されている。
図3は波長変換素子10の構成を示す斜視図である。図3に示すように、波長変換素子10は非線形光学材料2、3を備え、波長変換素子内を伝搬するレーザ光の波長変換を行なう平面導波路型の素子である。波長変換素子10の非線形光学材料2、3はレーザ光の進行方向に複数の分極反転層6を有している。分極反転層6は、一定方向に分極した単結晶誘電体材料の分極の方向を反転させたものである。非線形光学材料2、3内では、非分極反転領域と分極反転領域である分極反転層6が交互に形成されている。これにより、非線形光学材料2、3内には周期的に分極反転層6が形成されている。各分極反転層6はおおよそ平板状をなすとともに、その平板の面がx軸方向およびy軸方向と平行となるようにクラッド4、5で挟持されている。
レーザ媒質21からの基本波としての基本波レーザ光は端面11a側から非線形光学材料2、3に入射され、交互に配設された非分極反転領域内と分極反転領域内とを順番に伝搬する。入射された基本波レーザ光は非線形光学材料2、3の非線形効果によって第2高調波レーザ光に変換される。基本波レーザ光が第2高調波レーザ光に変換されるよう予め非線形光学材料2、3の結晶軸角度、温度、反転分極の周期などを最適化する。非線形光学材料2、3に入射された基本波レーザ光は、一部が第2高調波レーザ光に変換されて端面11bから外部にレーザ光として出力される。
第2高調波レーザ光に変換されずに非線形光学材料2、3内に残留した基本波レーザ光は、端面11bで全反射されて、再度、非線形光学材料2、3内を通過し、第2高調波レーザ光に変換される。この残留した基本波レーザ光の一部が変換されて発生した第2高調波レーザ光は、端面11aで全反射して端面11bより外部にレーザ光として出力される。
図4は波長変換素子10内に0次モードの基本波レーザ光L0と1次モードのレーザ光L1が入射された場合のレーザ光L0とレーザ光L1の強度分布と屈折率nの分布図である。0次モードは、y軸方向の素子中央部で強度が最大となるため、光学材料1の屈折率の影響が大きい。一方、1次モードは、y軸方向の素子中央部では強度が小さいため、光学材料1の屈折率の影響が小さい。
本発明の本実施の形態1.では、波長変換素子10のy軸方向中央部に非線形光学材料2、3に比べて低屈折率な光学材料1を配置しており、光学材料1が無い従来技術と比べて、0次モードのレーザ光L0の実効屈折率は小さくなる。一方、光学材料1が無い従来技術と比べて、1次モードのレーザ光L1の実効屈折率は変化が小さい。その結果、非線形光学材料2、3の間に光学材料1を配置することにより、0次モードのレーザ光L0の実効屈折率と1次モードのレーザ光L1の実効屈折率の差を小さくすることができる。
このように、本発明の本実施の形態1.では、波長変換素子10はレーザ光L0、L1の進行方向と概ね垂直な方向に屈折率の異なる複数の光学材料を備えることで波長変換素子10内の0次モードの実効屈折率と1次モードの実効屈折率の差を小さくすることが可能である。
反転分極の最適周期は波長および実効屈折率から決まる。そのため、0次モードに最適化された反転分極の周期を形成する波長変換素子10において、1次モードの実効屈折率と0次モードの実効屈折率の差が小さくなることで、1次モードの波長変換効率を高めることが可能である。
なお、本実施の形態1.では、図1や図2に示した波長変換レーザ装置100の構成について説明したが、図1や図2以外の構成であってもよい。例えば、波長変換素子10は、クラッド4、5のうち、一方のみを備える構成としてもよい。また、固体レーザ素子20は、クラッド22、23の一方のみを備える構成としてもよいし、クラッド4、5の外側やクラッド22、23に基板を配設する構成としてもよい。波長変換レーザ装置100は、内部型の波長変換方式、すなわち、共振器内部に波長変換素子を設置する構成に限らず外部型の波長変換方式、すなわち、共振器外部に波長変換素子を設置する構成であってもよい。波長変換レーザ装置100が内部型の波長変換方式の場合、固体レーザ素子20の端面25aと波長変換素子10の端面11bとの間で基本波レーザ光が発振する。一方、波長変換レーザ装置100が外部型の波長変換方式の場合、固体レーザ素子20の端面25aと固体レーザ素子20の端面25bとの間で基本波レーザ光が発振する。
光学材料1と非線形光学材料2、3は、波長変換素子において0次モードと1次モードのレーザ光の位相を補正する位相整合条件を満足するように設計しても構わない。この場合には、0次モードと1次モードのレーザ光をさらに効率よく波長変換することができる。また、レーザ光は0次モードと1次モードよりも高次のモードのレーザ光であっても構わない。
実施の形態2.
実施の形態1.では、波長変換素子10に、非線形光学材料2、3より屈折率の小さい光学材料1を配置させたのに対し、本実施の形態では非線形光学材料よりも屈折率の大きな光学材料を配置させた構成を開示する。
本発明の実施の形態2では、図5に示すように、非線形光学材料12、13、14よりも大きな屈折率を有する光学材料8、9を1次モードのレーザ光L1の強度が高い位置に配置する。このような配置によって、光学材料8、9は、その位置で強度の小さい0次モードのレーザ光L0よりも1次モードのレーザ光L1に大きな影響を与える。これにより、光学材料8、9が無い場合と比較して、1次モードの実効屈折率の増大量は0次モードの実効屈折率の増大量よりも大きくなる。その結果、0次モードと実効屈折率と1次モードの実効屈折率の差を小さくすることが可能であり、1次モードの波長変換効率を高めることが可能である。
実施の形態3.
実施の形態1.および2.では、波長変換素子10に、非線形光学材料よりも屈折率の大きいまたは小さい光学材料を配置させたのに対し、本実施の形態では非線形光学材料よりも屈折率の大きい光学材料と小さい光学材料の双方を配置させた構成を開示する。
本発明の実施の形態3では、図6に示すように、非線形光学材料17に対して小さい屈折率を有する光学材料15と大きい屈折率を有する光学材料16の双方を有している。なお、光学材料15の配置は本発明の実施の形態1と同様であり、光学材料16の配置は本発明の実施の形態2と同様である。このように、非線形光学材料17の間に小さい屈折率を有する光学材料15と大きい屈折率を有する光学材料16を配置することによって、本発明の実施の形態1と2の双方の効果を利用して0次モードと1次モードの実効屈折率の差を小さくする効果を高めることが可能であり、1次モードの波長変換効率を高めることが可能である。
実施の形態4.
実施の形態1.、2.および3.では、分極反転周期が一定のものに対し、本実施の形態では周期を徐々に変化させた構成を開示する。
本発明の実施の形態4.では、図7に示すように、波長変換素子40の非線形光学材料18、19は分極反転周期が徐々に変化させた構造の分極反転層24を有する。基本波のある特定のモードに対する実効屈折率から決まる最適な一定周期を持った構造では、実行屈折率の異なる他のモードの第2高調波への変換効率は低い。分極反転周期を徐々に変化させることで、他のモードに対する第2高調波への変換効率を高めることが可能である。すなわち、図3に示した分極反転周期が一様な時と比べて、導波路構造に対する制約を緩和できる効果を持つ。
実施の形態4.による波長変換素子においては、分極反転周期を徐々に変化させた構成で、かつ、実施の形態1.、2.および3のような基本波のモード間の実効屈折率を近づけるような構成にすることにより、複数のモードの変換効率をさらに高めることができる。
1、8、9、15、16:光学材料、2、3、12、13、14、17、18、19:非線形光学材料、4、5、22、23:クラッド、6、24:分極反転層、7:光軸、10、40:波長変換素子、11a、11b、25a、25b:端面、20:固体レーザ素子、21:レーザ媒質、30:半導体レーザ、100:波長変換レーザ装置、L:第2高調波レーザ光、L0:0次モードのレーザ光、L1:1次モードのレーザ光

Claims (9)

  1. 平面導波路を第1のモードで伝搬する基本波が前記第1のモードよりも低次の第2のモードの基本波に対応した周期反転分極構造を有する非線形光学材料により高調波に波長変換される波長変換素子であって、
    前記非線形光学材料と異なる屈折率をもつ第1の光学材料及び前記第1の光学材料を挟み込むように配置された前記非線形光学材料を有し、前記第1のモードおよび前記第2のモードの基本波の実効屈折率の差を小さくするように前記平面導波路の屈折率分布を調整する屈折率調整手段を備えたことを特徴とする波長変換素子。
  2. 前記非線形光学材料は、前記第2のモードの基本波に対応した一つの前記周期反転分極構造を有することを特徴とする請求項1に記載の波長変換素子。
  3. 前記屈折率調整手段は前記非線形光学材料よりも小さい屈折率を有する前記第1の光学材料を備えたことを特徴とする請求項1に記載の波長変換素子。
  4. 前記屈折率調整手段は前記非線形光学材料よりも大きい屈折率を有する第2の光学材料を備えたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の波長変換素子。
  5. 前記非線形光学材料は、分極反転周期を徐々に変化させた周期反転分極構造を有することを特徴とする請求項1、請求項3、または請求項4のいずれか1項に記載の波長変換素子。
  6. 前記第1のモードおよび前記第2のモードはそれぞれ1次および0次モードであり、前記第1の光学材料は前記0次モードの実効屈折率を小さくするように配置され、前記第2の光学材料は前記1次モードの実効屈折率を大きくするように配置されることを特徴とする請求項または請求項に記載の波長変換素子。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の波長変換素子と、前記基本波をレーザ発振させる共振器を有する光源と、を備えたことを特徴とする波長変換レーザ装置。
  8. 前記波長変換素子は、前記共振器の内部に配置されたことを特徴とする請求項に記載の波長変換レーザ装置。
  9. 前記波長変換素子は、前記共振器の外部に配置されたことを特徴とする請求項に記載の波長変換レーザ装置。
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