JP6107164B2 - 測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システム - Google Patents

測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システム Download PDF

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Description

本発明は、測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システムに関し、詳細には、安価かつ安定して精度よく色再現を行なう測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システムに関する。
カラーインク噴射式画像形成装置、カラー電子写真式画像形成装置等の画像形成装置は、画質の向上に伴って、比較的印刷部数は少ないが高画質の要求される広告媒体やパンフレット類等のオフセット印刷にも用いられるようになってきている。
高画質の要求されるオフセット印刷では、顧客の要求する印刷物の色と、画像形成装置で実際に印刷出力した印刷出力結果の色とが異なる場合がある。
通常、顧客は、ディスプレイ上で印刷物の色の確認を行って、印刷を発注するが、画像形成装置は、それぞれ機種固有の色再現特性があり、ディスプレイ上で確認された色とは、異なった印刷結果となることがある。
そこで、従来から、ディスプレイや画像形成装置等のデバイスに依存しない色空間、例えば、Lab色空間、xyz色空間を用いて色再現を行う技術が用いられるようになってきている。
そして、画像形成装置は、指定の色を出力するために、色材の量等を制御している。例えば、インク噴射式画像形成装置では、インクの吐出量や印字パターン等を演算制御して、インクヘッドからのインクの吐出量を制御することで、出力色の制御を行なっている。電子写真式画像形成装置では、感光体へのトナーの付着量やレーザビームの光量等を制御することで、出力色の制御を行なっている。
ところが、色材の量、例えば、インク噴射式画像形成装置のインクの吐出量は、ヘッドのノズルの状態やインクの粘性ばらつき、吐出駆動素子(ピエゾ素子等)のばらつき等によって、ばらつきがあり、色再現性にばらつきが生じる。また、インク噴射式画像形成装置のインクの吐出量は、1台の画像形成装置内で経時的に変化したり、画像形成装置毎に各々異なったりし、経時的に、また、画像形成装置毎に画像の色再現にばらつきが発生してしまう。
そこで、従来から、テストパターンを印刷出力して、印刷出力されたテストパターンの色を、測色器で実測し、吐出量や画像データを補正することで、印刷出力の色を、目標の色に再現することが行われている。
そして、従来、原色色空間における原色色彩値から目標色空間における目標色彩値に変換するために参照される色変換テーブルの作成方法が提案されている(特許文献1参照)。この従来技術では、複数のカラーパッチの中から、原色色空間における注目格子点近傍の所定の領域に含まれる複数のカラーパッチを選択して、選択された複数のカラーパッチについて、光電変換素子を用いて撮像して前記原色色空間における原色色彩値をそれぞれ取得、また、選択された複数のカラーパッチを測色して中間色空間における中間色彩値をそれぞれ取得して、前記注目格子点について、選択された複数のカラーパッチにおける各カラーパッチから取得された前記原色色彩値と前記中間色彩値との組合せを用いて前記原色色空間から中間色空間への個別変換マトリックス係数を求める。そして、上記処理を繰り返して複数の注目格子点に対応する前記個別変換マトリックス係数をそれぞれ求めて、求められた複数の個別変換マトリックス係数を用いて各前記注目格子点に対応する個別中間色彩値をそれぞれ算出し、算出された前記個別中間色彩値に対応する目標色空間における目標色彩値をそれぞれ求めて、前記各注目格子点と前記各目標色彩値とを対応付けて、前記原色色空間から前記目標色空間への色変換テーブルを生成している。
すなわち、この従来技術は、分光測色器を用いて、注目格子点という局所空間においてのみ測色したカラーパッチの中間色彩値を用いて、色変換マトリックスを生成して、原色色空間から目標色空間への変換テーブルを生成している。
しかしながら、上記従来技術にあっては、分光測色器を用いて、注目格子点という局所空間においてのみ測色したカラーパッチの中間色彩値を用いて、色変換マトリックスを生成して、原色色空間から目標色空間への変換テーブルを生成しているため、インク噴射方式の場合の記録ヘッドや電子写真方式の画像形成ユニット等の画像形成デバイスの経時変化や個体の相違による色再現を補正するためには、頻繁に分光測色器による測色を行って色変換マトリックスを更新する必要があり、画像形成装置自体や運用経費が高くつくという問題があった。また、従来技術にあっては、注目格子点という局所空間のみ測色したカラーパッチの中間色彩値を用いて、原色色空間から目標色空間への変換テーブルを生成する元となる色変換マトリックスを生成しているため、局所空間領域を区切ってしまうこととなり、サンプルデータ点が選定近傍空間上で偏って分布していると、線形変換の結果においてひずみ誤差が大きくなって、色再現性が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、ひずみを抑制した色再現を安価にかつ安定して実現することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の測色装置は、写体のRGB値を取得する取得手段と、複数の色からなる基準色パッチを前記被写体として前記取得手段が取得した当該基準色パッチの各色のRGB値である撮像基準RGB値と、当該各色のデバイスに依存しない所定の色空間における測色値である基準測色値と、を関連付けて記憶する第1の記憶手段と、前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する基準値変換マトリックスを記憶する第2の記憶手段と、測色対象を被写体として前記取得手段が取得した測色用RGB値を、前記基準値変換マトリックスを用いて撮像測色値に変換する撮像測色値変換手段と、記所定の色空間において前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチを前記基準色パッチから選択するパッチ選択手段と、選択された所定数の前記基準色パッチに対応する前記撮像基準RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択手段と、前記選択RGB値を前記基準測色値に変換する選択RGB値変換マトリックスを算出する選択RGB値変換マトリックス算出手段と、前記選択RGB値変換マトリックスを用いて、前記取得手段の取得した前記測色用RGB値を、測色値に変換する測色値変換手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ひずみを抑制した色再現を安価にかつ安定して実現することができる。
本発明の第1実施例を適用した画像形成装置の概略斜視図。 キャリッジ部分の平面図。 記録ヘッドの配置図。 取得部の正面図。 取得部の底面図。 画像形成装置の要部ブロック構成図。 取得部のブロック構成図。 基準シートからの基準測色値と撮像基準RGB値の取得処理及び第1線形変換マトリックス取得処理の説明図。 色調整処理の説明図。 図9の続きの色調整処理を示す図。 第2実施例の撮像部の上面図。 図11の撮像部のA−A矢視断面図。 図12の撮像部のB−B矢視断面図。 基準チャートの平面図。 第2実施例の画像形成装置の要部ブロック構成図。 撮像部と測色制御部のブロック構成図。 基準チャートと撮像対象を同時に撮像した画像データの一例を示す図。 初期基準RGB値の一例を示す図。 第2実施例の色調整処理の説明図。 第3線形変換マトリックス生成処理の説明図。 初期基準RGB値と測色時基準RGB値の関係を示す図。 測色対象撮像側と基準シート撮像側の双方に光路長変更部材が配設されている撮像部の正面断面図。 図22のA−A矢視断面図。 光路長変更部材を備えていない撮像部の正面断面図。 測色システムを適用した画像形成システムの要部ブロック構成図。 変形例で用いる情報の一例を説明するための図。 基準値線形変換マトリックスと、戻し線形変換マトリックスと、を生成する過程を説明する図。 戻し線形変換マトリックスを生成する工程を説明する図。 実際の測色時の演算の概念を説明する図。 変形例の方式を適用しない場合の平均色差および最大色差の一例を示す図。 変形例の方式を適用した場合の平均色差および最大色差の一例を示す図。 変形例の方式を適用した場合の平均色差および最大色差の一例を示す図。 基準値線形変換マトリックスと、戻し線形変換マトリックスと、を生成する過程の他の例を説明する図。 実際の測色時の演算の概念を説明する図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
なお、以下で説明する「Lab(Lab値)」は、例えばCIELAB(CIE 1976 L*a*b*)色空間(の値)を意味する。以下では説明の便宜のため、「L*a*b*」を単に「Lab」と表す。
図1〜図10は、本発明の測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システムの第1実施例を示す図である。図1は、本発明の測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システムの第1実施例を適用した画像形成装置1の概略斜視図である。
図1において、画像形成装置1は、本体筐体2が、本体フレーム3上に配設されている。本体筐体2内には、図1に両矢印Aで示す主走査方向に主ガイドロッド4と副ガイドロッド5が張り渡されている。主ガイドロッド4は、キャリッジ6を移動可能に支持している。キャリッジ6には、副ガイドロッド5に係合してキャリッジ6の姿勢を安定化させる連結片6aが設けられている。画像形成装置1は、主ガイドロッド4に沿って無端ベルト状のタイミングベルト7が配設されている。タイミングベルト7は、駆動プーリ8と従動プーリ9との間に張り渡されている。駆動プーリ8は、主走査モータ10によって回転駆動される。従動プーリ9は、タイミングベルト7に対して所定の張りを与える状態で配設されている。駆動プーリ8は、主走査モータ10によって回転駆動されることで、その回転方向に応じて、タイミングベルト7を主走査方向に回転移動させる。
キャリッジ6は、タイミングベルト7に連結されており、タイミングベルト7が駆動プーリ8によって主走査方向に回転移動されることで、主ガイドロッド4に沿って主走査方向に往復移動する。
画像形成装置1は、本体筐体2内の主走査方向両端部位置に、カートリッジ部11と維持機構部12が収納されている。カートリッジ部11は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクをそれぞれ収納するカートリッジが、交換可能に収納されている。カートリッジ部11の各カートリッジは、キャリッジ6が搭載する記録ヘッド20の対応する色の記録ヘッド20y、20m、20c、20k(図2参照)と、図示しないパイプで連結されている。各カートリッジは、パイプを通して対応する記録ヘッド20y、20m、20c、20kに対してインクを供給する。なお、以下の説明において、記録ヘッド20y、20m、20c、20kを総称するときには、記録ヘッド20という。
画像形成装置1は、後述するように、キャリッジ6を主走査方向に移動させながら、プラテン14(図2参照)上を、主走査方向と直交する副走査方向(図1の矢印B方向)に間欠的に搬送される記録媒体Pにインクを吐出することで、記録媒体Pに画像を記録出力する。
すなわち、本実施例の画像形成装置1は、記録媒体Pを副走査方向に間欠的に搬送し、記録媒体Pの副走査方向の搬送が停止している間に、キャリッジ6を主走査方向に移動させながら、キャリッジ6に搭載された記録ヘッド20のノズル列からプラテン14上の記録媒体P上にインクを吐出して、記録媒体Pに画像を形成する。
維持機構部12は、記録ヘッド20の吐出面の清掃、キャッピング、不要なインクの吐出等を行って、記録ヘッド20からの不要なインクの排出や、記録ヘッド20の信頼性の維持を図っている。
画像形成装置1は、記録媒体Pの搬送部分を開閉可能に、カバー13が設けられている。画像形成装置1のメンテナンス時やジャム発生時に、カバー13を開けることで、本体筐体2内部のメンテナンス作業やジャム記録媒体Pの除去等の作業を行うことができる。
キャリッジ6は、図2に示すように、記録ヘッド20y、20m、20c、20kを搭載している。記録ヘッド20y、20m、20c、20kは、それぞれ上記カートリッジ部11の対応する色のカートリッジにパイプで連結されて、それぞれ対応する色のインクを、対向する記録媒体Pに吐出する。すなわち、記録ヘッド20yは、イエロー(Y)インクを、記録ヘッド20mは、マゼンタ(M)インクを、記録ヘッド20cは、シアン(C)インクを、記録ヘッド20kは、ブラック(K)インクを、それぞれ吐出する。
記録ヘッド20は、その吐出面(ノズル面)が、図1の下方(記録媒体P側)に向くように、キャリッジ6に搭載されており、記録媒体Pにインクを吐出する。
画像形成装置1は、タイミングベルト7、すなわち、主ガイドロッド4に平行に、少なくともキャリッジ6の移動範囲に亘ってエンコーダシート15が配設されている。キャリッジ6には、エンコーダシート15を読み取るエンコーダセンサ21が取り付けられている。画像形成装置1は、エンコーダセンサ21によるエンコーダシート15の読み取り結果に基づいて主走査モータ10の駆動を制御することで、キャリッジ6の主走査方向の移動を制御する。
キャリッジ6に搭載されている記録ヘッド20は、図3に示すように、それぞれの記録ヘッド20y、20m、20c、20kが、複数のノズル列で構成されている。プラテン14上を搬送される記録媒体P上にノズル列からインクを吐出することで、記録媒体Pに画像が形成される。キャリッジ6の1回の走査で記録媒体Pに形成できる画像の幅を広く確保するため、画像形成装置1は、キャリッジ6に、上流側の記録ヘッド20と下流側の記録ヘッド20とを搭載している。また、黒の印字速度を向上させるために、カラーのインクを吐出する記録ヘッド20y、20m、20cの2倍の数の記録ヘッド20kがキャリッジ6に搭載されている。さらに、記録ヘッド20y、20mは、キャリッジ6の往復動作で色の重ね順を合わせて、往路と復路とで色が変わらないようにするために、主走査方向に分割されて隣接する状態で配置されている。記録ヘッド20の各記録ヘッド20y、20m、20c、20kの配置は、図3に示す配置に限るものではない。
キャリッジ6には、図2に示したように、取得部30が取り付けられている。取得部30は、後述する色調整処理時に被写体(測色対象物)を測色するために、被写体のRGB値を取得する。
取得部(取得手段)30は、図4に示すように、キャリッジ6に固定されているプリント基板31上に、光源32、受光素子部33及び遮光壁34が搭載されている。遮光壁34は、図5に示すように、光源32及び受光素子部33をそれぞれ囲う状態で配設されていて、外部光の影響を遮断するとともに、光源32からの光が直接受光素子部33に入射するのを遮光(迷光を遮光)している。
光源32は、例えば、LED(Light Emitting Diode)が用いられている。光源32は、被写体、例えば、図4に示すように、記録媒体Pに記録出力された測色パッチCPに読み取り光(図4に矢印で表示)を照射する。その反射光(乱反射光または正反射光)が受光素子部33に入射される。光源32の種類はLEDに限定されるものではない。例えば、有機ELなどを光源32として用いるようにしてもよい。有機ELを光源32として用いた場合は、太陽光の分光分布に近い照明光が得られるため、測色精度の向上が期待できる。
受光素子部33は、図5に示すように、分光感度(RGBの感度)の異なる複数の受光素子33r、33g、33bが配置されている。図5では、RGBの感度を有した3つの受光素子33r、33g、33bが受光素子部33に配置されている。さらに、グレー、シアン、オレンジ色等の他の分光感度を有した受光素子が一緒に受光素子部33に配置されていてもよい。各受光素子33r、33g、33bは、受光光量に応じたRGB信号を出力する。取得部30は、各受光素子33r、33g、33bの出力するRGB信号を、アンプ35(図7参照)で増幅して、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ36(図7参照)によってデジタル値に変換して、CPU(Central Processing Unit )41(図7参照)に出力する。受光素子33r、33g、33bは、例えば、フォトダイオード等が用いられている。
そして、画像形成装置1は、図6に示すようにブロック構成されている。画像形成装置1は、CPU41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、不揮発性メモリ44、主走査ドライバ45、記録ヘッドドライバ46、LEDドライバ47、紙搬送部48及び副走査ドライバ49等を備えているとともに、上述のようにキャリッジ6に搭載されている記録ヘッド20、エンコーダセンサ21及び取得部30等を備えている。
ROM42は、画像形成装置1としての基本プログラム及び測色処理プログラムと色調整処理プログラム等のプログラム及び必要なシステムデータ等を記憶する。CPU41は、ROM42内のプログラムに基づいて、RAM43をワークメモリとして利用しつつ、画像形成装置1の各部を制御して、画像形成装置1としての基本処理を実行する。また、CPU41は、取得部30が取得したRGB値に基づいて色調整用の測色値を求めて、該測色値に基づいて、画像形成時における色調整処理を実行する。CPU41は、キャリッジ6及び紙搬送部48の制御においては、エンコーダセンサ21からのエンコーダ値に基づいて主走査ドライバ45の駆動を制御して、キャリッジ6主走査方向の移動を制御する。また、CPU41は、副走査ドライバ49を介して、図示しない副走査モータや搬送ローラ等の紙搬送部48の駆動を制御する。さらに、CPU41は、記録ヘッドドライバ46を介して、記録ヘッド20によるインクの吐出タイミング及びインク吐出量を制御する。また、CPU41は、LEDドライバ47を制御して、取得部30の点灯駆動を制御する。そして、CPU41は、後述するように、基準値線形変換マトリックス(第1線形変換マトリックス)を生成する基準値線形変換マトリックス算出手段、撮像測色値を求める撮像測色値算出手段、基準色パッチを選択するパッチ選択手段、選択RGB値を選択するRGB値選択手段、選択RGB値線形変換マトリックス(第2線形変換マトリックス)を生成する選択RGB値線形変換マトリックス算出手段、RGB値を測色値に変換する測色値変換手段として機能している。
取得部30は、上述したように、画像を記録出力する際の画像データの色を、ユーザの意図する色に正確に再現する色調整用の測色値を生成するために、測色時に記録媒体Pに記録ヘッド20によって形成されたパッチ画像PGのRGB値を取得し、取得したRGB値をCPU41に出力する。
そして、取得部30は、図7に示すように、上記光源32、受光素子33r、33g、33bを備えた受光素子部33を備えているとともに、アンプ35及びA/Dコンバータ36等を備えている。取得部30は、光源32から被写体に照射された読み取り光の反射光の強度を、RGBの分光感度を有する受光素子33r、33g、33bで光電変換する。各受光素子33r、33g、33bは、例えば、それぞれRGBのカラーフィルタを備えることでRGBの分光感度を有し、該分光感度に応じて入射光を光電変換して、入射光の光量に対応したアナログのRGBの信号値をアンプ35に出力する。アンプ35は、受光素子部33の各受光素子33r、33g、33bからのアナログのRGB信号を増幅してA/Dコンバータ36に出力する。A/Dコンバータ36は、アンプ35から入力されるアナログのRGB信号をデジタル変換して、デジタル値のRGB画像データをCPU41に出力する。
CPU41は、不揮発性メモリ(基準値記憶手段)44に予め記憶されている複数色のパッチ(基準色パッチKP:図8参照)の測色値と取得部30の各受光素子33r、33g、33bによって該基準色パッチKPから取得したRGB値とを対応させて、不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1(図8参照)に記憶する。また、CPU41は、該メモリテーブルTb1から求めた第1線形変換マトリックスを不揮発性メモリ44に記憶させる。さらに、CPU41は、取得部30の各受光素子33r、33g、33bによって測色調整パッチCP(図9参照)から取得した測色対象RGB値を第1線形変換マトリックスで測色空間の第1測色値に変換する。CPU41は、複数色のパッチの測色値のうち該第1測色値に近い近傍点のパッチを選択する近傍点テーブル及び該近傍点の第1測色値と対となっている撮像基準RGB値を選択して該撮像基準RGB値と基準測色値とを変換する第2線形変換マトリックスを算出して不揮発性メモリ44に記憶する。CPU41は、メモリテーブル、第1線形変換マトリックス、近傍点テーブル及び第2線形変換マトリックスを用いて、測色調整色パッチCPのRGB値を測色値に変換する。
すなわち、画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−RW(Compact Disc Rewritable)、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本実施例の測色方法を実行する測色プログラムを読み込んでROM42または不揮発性メモリ44に導入することで、後述する安価に色再現性を実現する測色方法を実行する測色装置を備えた画像形成装置1として構築されている。この測色プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。すなわち、取得部30とCPU41及び不揮発性メモリ44は、全体として、測色装置として機能している。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置1は、色再現性を安価にかつ安定して実現する測色方法を実行する。
本実施例の画像形成装置1は、図8に示すように、分光器(測色装置)BSによって読み取られた、基準シートKSに配列形成されている複数の基準色パッチKPの測色結果としての測色値であるLab値とXYZ値のうち、少なくともいずれか(図8では、Lab値とXYZ値の双方)が、不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1にパッチ番号に対応して格納されている。Lab値とXYZ値は、既知の変換式を利用して相互に変換することができるため、いずれかを不揮発性メモリ44に格納することで、他方を求めることができる。双方を不揮発性メモリ44に格納すると、変換処理を省くことができ、処理速度を向上させることができる。なお、以下の説明では、基準シートKSの基準パッチのLab値または/及びXYZ値を、適宜、基準測色値という。
画像形成装置1は、基準測色値が不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1に格納されている状態で、かつ、画像形成装置1が製造またはオバーフォール等によって初期状態であるときに、上記基準シートKSをプラテン14上にセットして、キャリッジ6の移動を制御して、該基準シートKSの分光器BSで読み取ったのと同じ基準色パッチKPを取得部30によって読み取る。画像形成装置1は、基準シートKSの基準色パッチKPを取得部30によって読み取ると、A/Dコンバータ36によってデジタル変換したRGB値である撮像基準RGB値、すなわち、デバイスに依存するデバイス依存信号を、図8に示すように、不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1に、パッチ番号に対応させて、すなわち、基準測色値に対応させて格納する。
基準測色値と撮像基準RGB値が不揮発性メモリ44に格納されると、CPU41が、不揮発性メモリ44に格納されている基準測色値のXYZ値と撮像基準RGB値の対、すなわち、同じパッチ番号のXYZ値と撮像基準RGB値の対に対して、相互に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出して、算出した第1線形変換マトリックスを不揮発性メモリ44に格納する。
画像形成装置1においては、上記処理を画像形成装置1の初期状態で実行して、実行結果である基準測色値と撮像基準RGB値を不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1に登録した後、第1線形変換マトリックスを算出して、不揮発性メモリ44に格納する。
この状態で、外部から入力される画像データや印刷設定等に基づいて、CPU41が、キャリッジ6の主走査移動制御、紙搬送部48による記録媒体Pの搬送制御及び記録ヘッド20の駆動制御を行って、記録媒体Pを間欠的に搬送させつつ、記録ヘッド20の各記録ヘッド20y、20m、20c、20kからのインク吐出を制御して、画像を記録媒体Pに記録出力する。
このとき、記録ヘッド20y、20m、20c、20kからのインクの吐出量が、経時変化等によって変化することがある。インクの吐出量が変化すると、ユーザが意図する画像の色とは異なった色で画像形成されることとなって、色再現性が劣化する。
そこで、画像形成装置1は、所定の色調整処理タイミングで、測色値を求めて該測色値に基づく色調整を行なう色調整処理を実行する。
すなわち、画像形成装置1は、色調整処理タイミングになると、複数の測色調整色パッチ(測色用被写体)CPを、図9に示すように、記録ヘッド20によって記録媒体Pに形成して測色調整シートCSとして記録出力する。この測色調整シートCSは、複数の測色調整用の色パッチである測色調整色パッチCPが、記録ヘッド20によって形成出力されたものである。測色調整シートCSは、画像形成装置1の色調整処理タイミングにおける出力特性、特に、記録ヘッド20の出力特性を反映した測色調整色パッチCPが形成されている。測色調整色パッチCPの色パッチデータは、予め不揮発性メモリ44に格納されている。
そして、画像形成装置1は、後述するように、この測色調整シートCSの複数の測色調整色パッチCPから取得したRGB値を測色対象RGB値(測色用RGB値)として、不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1に登録されている基準測色値のうち、該測色対象RGB値に変換した測色値に対して距離的に近い近傍の基準測色値(近傍基準測色値)を選択する。画像形成装置1は、測色対象RGB値を、選択した近傍基準測色値に変換する測色値を求め、該測色値に基づいて色変換を行った後の画像データに基づいて、記録ヘッド20によって画像を出力する。これにより、画像形成装置1による形成画像の色再現性を向上させる。
そこで、画像形成装置1は、この測色調整シートCSが、プラテン14上にセットされた状態、または、測色調整シートCSを記録した段階で排紙することなくプラテン14上に保持された状態で、このプラテン14上に位置する測色調整シートCSの複数の測色調整色パッチCPのRGB値を、キャリッジ6の移動を制御して取得部30によって取得する。測色調整シートCSの測色調整色パッチCPのRGB値が取得部30によって取得されると、CPU41が、A/Dコンバータ36によってデジタル変換したRGB値である測色対象RGB値、すなわち、デバイスに依存するデバイス依存信号を、図9に示すように、不揮発性メモリ44に格納する(ステップS1)。CPU41は、デバイス依存信号を、上記第1線形変換マトリックスを用いて(ステップS2)、第1XYZ値に変換して(ステップS3)、不揮発性メモリ44に格納する(ステップS4)。例えば、図9では、CPU41は、取得部30の測色対象RGB値(3、200、5)を、(20、80、10)の第1XYZ値(第1測色値)に変換して、不揮発性メモリ44に格納している。
CPU41は、第1XYZ値を、不揮発性メモリ44のメモリテーブルTb1を参照して、または、既知の変換式を用いて、第1Lab値(第1測色値)に変換して(ステップS5)、不揮発性メモリ44に格納する(ステップS6)。例えば、図9では、CPU41は、第1XYZ値(20、80、10)を、撮像測色値である第1Lab値(75、−60、8)に変換している。
次に、CPU41は、図9にLab空間で示すように、不揮発性メモリ44に格納されているメモリテーブルTb1の複数色の色パッチの基準測色値(Lab値)を検索して、該基準測色値(Lab値)のうち、Lab空間上において第1Lab値に対して距離の近い基準測色値(Lab値)を持つ所定数の色パッチ(近傍色パッチ)の組みを選択する(ステップS7)。例えば、図9のLab空間の図では、60個の色パッチを選択してLab空間上にプロットしている図が示されている。選択する色パッチの個数(所定数)は60に限られるものではない。距離の近いパッチを選択する方法としては、例えば、第1Lab値と、複数の色パッチの基準測色値(Lab値)における全点との距離を算出し、第1測色値である第1Lab値に対して距離の近い色パッチの基準Lab値(図9では、ハッチングの施されている基準Lab値)を選択する方法等を適用できる。
次に、CPU41は、図10に示すように、メモリテーブルTb1を参照して、選択組の第1Lab値と対になっている撮像基準RGB値、すなわち、選択組の第1Lab値と同じパッチ番号の撮像基準RGB値(選択RGB値)と基準XYZ値の組み合わせを選択する(ステップS8)。CPU41は、選択した組み合わせ(選択組)の撮像基準RGBと基準XYZ値の組同士で変換するための第2線形変換マトリックスを、最小二乗法を用いて求めて、求めた第2線形変換マトリックスを不揮発性メモリ44に格納する(ステップS9)。
CPU41は、測色対象である測色調整シートCSの各測色調整色パッチCPから取得部30で取得したRGB値をA/Dコンバータ36でデジタル変換した測色対象RGB値を、該第2線形変換マトリックスを用いて第2測色値である第2XYZ値を求める(ステップS10)。CPU41は、第2XYZ値を既知の変換式を用いて第2Lab値に変換して(ステップS11)、最終的な測色値として取得する(ステップS12)。
CPU41は、この求めた測色値を用いて色変換を行った画像データに基づいて画像調整し、画像調整した画像データに基づいて記録ヘッド20を駆動させて画像形成する。
すなわち、本実施例の画像形成装置1は、色調整処理タイミングにおける記録ヘッド20の出力特性を反映している測色調整シートCSの複数の測色調整色パッチCPのRGB値(測色対象RGB値)から、第1線形変換マトリックスを用いて初期状態で基準シートKSを撮像したときの第1Lab値を求めて、メモリテーブルTb1に登録されている複数色のパッチの基準Labのうち、Lab空間上において第1Lab値に対して距離の近い基準Lab値とのパッチの組みを選択して、選択した基準Lab値に対応する測色対象RGB値を、第2線形変換マトリックスを用いてLab値に変換することで、Lab測色値を求めている。そして、CPU41は、この求めた測色値を用いて色変換を行った画像データに基づいて画像調整し、画像調整した画像データに基づいて記録ヘッド20を駆動させて画像形成する。
このように、本実施例の画像形成装置1は、測色対象の被写体のRGB値を取得する取得部(撮像手段)30と、複数の色からなる基準色パッチKPの各色のデバイスに非依存の所定の色空間における測色値である基準測色値と該基準色パッチKPを被写体として取得部30が取得した該基準色パッチKPの各色のRGB値である撮像基準RGB値とを関連付けて記憶する不揮発性メモリ(基準値記憶手段)44と、前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出するCPU(基準値線形変換マトリックス算出手段)41と、該第1線形変換マトリックスを用いて、所定の測色用被写体である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを取得部30が取得した測色対象RGB値(測色用RGB値)を測色値に変換して第1測色値(撮像測色値)とするCPU(撮像測色値算出手段)41と、基準色パッチKPから該第1測色値と距離の近い所定数の基準色パッチKPを選択するCPU(パッチ選択手段)41と、選択された所定数の基準色パッチに対応する前記測色用RGB値を選択RGB値として選択するCPU(RGB選択手段)41と、該選択RGB値を基準測色値に変換する第2線形変換マトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を算出するCPU(選択RGB値線形変換マトリックス算出手段)41と、該第2線形変換マトリックスを用いて、取得部30の取得した測色調整色パッチCPのRGB値を、測色値に変換するCPU(測色値変換手段)41と、を備えた測色部を搭載している。
したがって、高価な分光器を搭載することなく、測色調整色パッチCPのうち線形性を有する部分を取り出して線形変換して測色値を求めることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつ安定して実現することができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、その測色部が、測色対象の被写体のRGB値を取得する取得ステップと、複数の色からなる基準色パッチKPの各色のデバイスに非依存の所定の色空間における測色値である基準測色値と該基準色パッチKPを被写体として前記取得ステップで取得された該基準色パッチKPの各色のRGB値である撮像基準RGB値とを関連付けて不揮発性メモリ(基準値記憶手段)44に記憶する基準値記憶処理ステップと、該撮像基準RGB値を基準測色値に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出する基準値線形変換マトリックス算出処理ステップと、該第1線形変換マトリックスを用いて、所定の測色用被写体である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを前記取得ステップで取得された測色対象RGB値(測色用RGB値)を測色値に変換して第1測色値(撮像測色値)とする撮像測色値算出処理ステップと、前記基準色パッチから該第1測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチKPを選択するパッチ選択処理ステップと、選択された所定数の基準色パッチKPに対応する前記測色対象RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択処理ステップと、該選択RGB値を前記基準測色値に変換する第2線形変換マトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を算出する選択RGB値線形変換マトリックス算出処理ステップと、該第2線形変換マトリックスを用いて、前記取得ステップで取得された測色調整色パッチCPのRGB値を、測色値に変換する測色値変換処理ステップと、を有する測色方法を実行している。
したがって、測色調整色パッチCPのうち線形性を有する部分を取り出して線形変換して測色値を求めることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつ安定して実現することができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、コンピュータに、測色対象の被写体のRGB値を取得する取得処理と、複数の色からなる基準色パッチKPの各色のデバイスに非依存の所定の色空間における測色値である基準測色値と該基準色パッチKPを被写体として前記取得処理で取得された該基準色パッチKPの各色のRGB値である撮像基準RGB値とを関連付けて不揮発性メモリ(基準値記憶手段)44に記憶する基準値記憶処理と、該撮像基準RGB値を基準測色値に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出する基準値線形変換マトリックス算出処理と、該第1線形変換マトリックスを用いて、所定の測色用被写体である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを前記取得処理で取得された測色対象RGB値(測色用RGB値)を測色値に変換して第1測色値(撮像測色値)とする撮像測色値算出処理と、前記基準色パッチから該第1測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチKPを選択するパッチ選択処理と、選択された所定数の基準色パッチKPに対応する前記測色対象RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択処理と、該選択RGB値を前記基準測色値に変換する第2線形変換マトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を算出する選択RGB値線形変換マトリックス算出処理と、該第2線形変換マトリックスを用いて、前記取得処理で取得された測色調整色パッチCPのRGB値を、測色値に変換する測色値変換処理と、を実行させる測色プログラムを搭載している。
したがって、測色調整色パッチCPのうち線形性を有する部分を取り出して線形変換して測色値を求めることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつ安定して実現することができる。
図11〜図25は、本発明の測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システムの第2実施例を示す図である。図11は、本発明の測色装置、画像形成装置、測色方法及び測色システムの第2実施例を適用した画像形成装置の撮像部100の上面図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の図1に示した画像形成装置1と同様の画像形成装置1−2に適用したものである。本実施例の説明においては、図示しないが、図1と同様の構成部分については、必要に応じて、第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
画像形成装置1−2は、その撮像部(撮像手段)100が、図11、図11のA−A矢視断面図である図12及び図12のB−B矢視断面図である図13に示すように、基板101に、基板101側の面が開放されている四角の箱形状の枠体102が、締結部材103によって固定されている。基板101は、図1に示したキャリッジ6に固定されている。
撮像部100は、基板101の枠体102側の面であってその中央部に、イメージセンサ部104が配設されている。イメージセンサ部104は、CCD(Charge Coupled Device )センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の2次元イメージセンサ105とレンズ106を備えている。撮像部100は、このイメージセンサ部104の中心を通る副走査方向の中心線Lo上であって、イメージセンサ部104の中心からそれぞれ副走査方向に所定量だけ等間隔で離れた位置の基板101に、1対の照明光源107が搭載されている。照明光源107としては、LED等が用いられている。光源32と同様に、有機ELなどを照明光源107として用いてもよい。
撮像部100は、枠体102が、その基板101とは反対側の面部(以下、底面部という。)102aの下面が、所定の間隔dを有してプラテン14上の記録媒体Pと対向する状態で、キャリッジ6に取り付けられている。該底面部102aには、中心線Loを中心として、主走査方向にそれぞれ略長方形状の開口部102bと開口部102cが形成されている。間隙dは、後述するように、2次元イメージセンサ105に対する焦点距離を考慮して、小さい方が好ましいが、記録媒体Pの平面性との関係から、枠体102の下面と記録媒体Pとが接触しない大きさ、例えば、1mm〜2mm程度に設定されている。
開口部102bは、その記録媒体P側の面に開口部102bの周囲に沿って所定幅の凹部102dが形成されている。該凹部102dに基準チャートKCが着脱可能にセットされている。枠体102の開口部102bの凹部102dには、基準チャートKCの記録媒体P側の面を覆って、基準チャートKC該凹部102dに保持させる保持板102eが着脱可能に取り付けられている。開口部102bは、基準チャートKCと保持板102eによって塞がれた状態となっている。保持板102eは、その記録媒体P側の面が、滑らかな平坦面となっている。
開口部102cは、記録媒体Pに形成されている撮像対象体(被写体)である上記基準シートKSの基準色パッチKP及び測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像するのに用いられる。開口部102cは、少なくとも、撮像対象の画像を全て撮像可能な大きさであればよい。枠体102と撮像対象との間に間隙dがあるため、開口部102cの周辺に発生する影を考慮して、撮像対象の撮像領域の大きさよりも若干大きめの開口状態で形成されている。
基準チャートKCは、上記基準シートKSの基準色パッチKP及び色調整処理における撮像対象である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPの撮像測色値との比較対象として、撮像部100により基準色パッチKPや測色調整色パッチCPとともに撮影される。すなわち、撮像部100は、枠体102の底面部102aに設けられた開口部102cを通して枠体102の外部にある基準シートKSの基準色パッチKPや測色調整シートCSの測色調整色パッチCPの撮像とともに、枠体102の底面部102aの開口部102b周囲に形成されている凹部102dに装着されている基準チャートKC上の色パッチを、比較対象として撮像する。なお、2次元イメージセンサ105が画素を順次走査して画像を読み取るため、撮像部100は、基準シートKSの基準色パッチKPや測色調整シートCSの測色調整色パッチCPと基準チャートKCを順番に読み取っていくことになる。この場合、撮像部100は、1フレーム内に基準色パッチKPや測色調整色パッチCPと基準チャートKCの画像を取得する。
この基準チャートKCは、その枠体102内部側の面(上面)に、図14に示すように、上記基準シートKSと同様に、測色用の複数の基準色パッチ列Pa〜Pd、ドット径計測用パターン列Pe、距離計測用ラインlk及びチャート位置特定用マーカmkが形成されている。
測色用の基準色パッチ列Pa〜Pdは、YMCKの1次色の色パッチを階調順に配列したパッチ列Paと、RGBの2次色の色パッチを階調順に配列したパッチ列Pbと、グレースケールのパッチを階調順に配列したパッチ列(無彩色の階調パターン)Pcと、3次色のパッチを配列したパッチ列Pdと、がある。ドット径計測用パターン列Peは、大きさが異なる円形パターンを大きさ順に配列された幾何学形状測定用のパターン列である。
距離計測用ラインlkは、測色用の基準色パッチ列Pa〜Pdやドット径計測用パターン列Peを囲む矩形の枠線として形成されている。チャート位置特定用マーカmkは、距離計測用ラインlkの四隅の位置に設けられていて、各パッチ位置を特定するためのマーカである。
後述する測色制御部120(図16参照)は、撮像部100から取得した基準チャートKCの画像データから距離計測用ラインlkとその四隅のチャート位置特定用マーカmkを特定することで、基準チャートKCの位置及び各パターンの位置を特定する。
測色用の基準色パッチ列Pa〜Pdを構成する各パッチは、図8と同様に、分光器BSを用いて、標準色空間であるLab色空間における表色値(Lab値)が予め計測されている。この表色値は、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを測色する際の基準値となる。なお、基準チャートKCに配置されている測色用の基準色パッチ列Pa〜Pdの構成は、図14に示す配置例に限定されるものではなく、任意のパッチ列を用いることができる。例えば、可能な限り色範囲を広く特定することのできるパッチを用いてもよいし、また、YMCKの1次色のパッチ列Paや、グレースケールのパッチ列Pcは、画像形成装置1−2に使用されるインクの測色値のパッチで構成されていてもよい。また、基準チャートKCのRGBの2次色パッチ列Pbは、画像形成装置1−2で使用されるインクで発色可能な測色値のパッチで構成されていてもよく、さらに、ジャパンカラー等の測色値が定められた基準色票を用いてもよい。
なお、本実施例では、一般的なパッチ(色票)の形状の基準パッチ列を有する基準チャートを用いているが、基準チャートは、必ずしもこのような基準パッチ列を有する形態でなくてもよい。基準チャートは、測色に利用可能な複数の色が、それぞれの位置を特定できるように配置された構成であればよい。
この基準チャートKCは、枠体102の底面部102aに形成されている開口部102bの記録媒体P側の面の外周に形成されている凹部102dに配設されているため、記録媒体P等の撮像対象と同様の焦点距離で、イメージセンサ部104の2次元イメージセンサ105によって撮像することができる。
また、基準チャートKCは、枠体102の底面部102aに形成されている開口部102bの記録媒体P側の面の外周に形成されている凹部102dに、着脱可能にセットされて、記録媒体P側の面が、該凹部102dに着脱可能に取り付けられている保持板102eで着脱可能に保持されている。このため、枠体102内に侵入したゴミ等が基準チャートKC表面に付着しても、保持板102eと基準チャートKCを取り外して、基準チャートKCを清浄に清掃した後に、再度、取り付けることができ、基準チャートKCの測定精度を向上させることができる。
撮像部100は、開口部102cを閉止する状態で、該開口部102cを通した記録媒体Pと2次元イメージセンサ105との光路中に光路長変更部材108が配設されている。光路長変更部材108は、屈折率n(nは、任意の値)の透過部材が用いられている。光路長変更部材108は、図12に示すように、開口部102cよりも大きい外形形状を有し、枠体102内に配置されている。光路長変更部材108の固定位置は、図12に示したように枠体102の内部の開口部102cの位置に限るものではない。開口部102cと2次元イメージセンサ105との光路中であれば、例えば、枠体102の撮像面側の位置、枠体102の内側であって開口部102cから離れた位置等であってもよい。なお、屈折率nの光路長変更部材108を光が通過すると、該光は、光路長変更部材108の屈折率nに応じて光路長が延びて、画像が浮き上がった状態で2次元イメージセンサ105に入射される。画像の浮上がり量Cは、光路長変更部材108の長さをLpとすると、以下に示す式(1)により求めることができる。
C=Lp(1−1/n)・・・(1)
また、基準チャートKC以外の撮像部100の焦点面の焦点距離L、すなわち、光路長変更部材108及び開口部102cを通して撮像される記録媒体Pの表面までの焦点距離Lは、次式(2)により求めることができる。
L=Lc+Lp(1−1/n)・・・(2)
ここで、Lcは、レンズ106の撮像対象側の頂部と基準チャートKCとの間の距離、nは、光路長変更部材108の屈折率である。
したがって、例えば、光路長変更部材108の屈折率nを1.5とした場合、L=Lc+Lp(1−1/1.5)=Lc+Lp(1/3)となり、光路長変更部材108の長さLpの約1/3だけ光路長を長くすることができる。なお、Lp=9[mm]とすると、L=Lc+3[mm]となって、基準チャートKCの結像位置と、記録媒体Pの撮像面の焦点位置を一致させることができ、基準チャートKCと記録媒体Pの撮像面を共役関係に設定することができる。
また、基準チャートKCを照射する照明光と、光路長変更部材108及び開口部102cを通して記録媒体Pの撮像面に照射する照明光とは、同一の照明光源107からの照明光であり、撮像部100は、同じ照明条件で基準チャートKCと記録媒体Pの撮像面をともに撮像することができる。また、照明光源107は、基準チャートKCと記録媒体Pの略中間位置である中心線Lo上に配置され、かつ、レンズ106に対して中心線Lo上において対象に2個配置されている。このため、照明光源107は、基準チャートKCと記録媒体Pの撮像領域を略同一条件で、均一に照明することができる。
さらに、撮像部100は、撮像領域の開口部102cと基準チャートKCの配置条件が、レンズ106の中心と照明光源107を結ぶ中心線Loに対して、略対称に配置されている。このため、2次元イメージセンサ105の撮像条件を線対称で同一にすることができ、基準チャートKCを用いた2次元イメージセンサ105の色調整処理や測色処理の精度を向上させることができる。
そして、本実施例の画像形成装置1−2は、図15に示すようにブロック構成されており、第1実施例の画像形成装置1のブロック構成とは、撮像部100と測色制御部120のみが異なる。そこで、図15では、第1実施例の図6と同様の構成部分については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
本実施例の画像形成装置1−2は、図15に示すように、第1実施例の画像形成装置1と同様に、CPU41、ROM42、RAM43、主走査ドライバ45、記録ヘッドドライバ46、紙搬送部48、副走査ドライバ49、キャリッジ6に搭載されている記録ヘッド20及びエンコーダセンサ21等を備えているとともに、キャリッジ6に搭載されている撮像部100及び測色制御部120等を備えている。
第1実施例では、CPU41が測色処理を伴う色調整処理を行なっていた。第2実施例では、測色制御部120が測色処理を行い、CPU41が、該測色処理で得られた測色値を用いて画像データを色調整処理して、色調整処理した画像データに基づいて記録ヘッド20を制御することで、色再現性を向上させた状態で画像形成する。
すなわち、撮像部100は、上述したように、色調整処理時に、経時変化等している記録ヘッド20によって記録媒体Pに形成された測色調整色パッチCPと枠体102の内部に配置された基準チャートKCとをイメージセンサ部104で撮像して、測色調整色パッチCP及び基準チャートKCを撮像した画像データを測色制御部120に出力する。測色制御部120は、撮像部100から取得した、色調整処理時にイメージセンサ部104が撮像した測色調整色パッチCPを、第1実施例と同様に、基準シートKSの基準色パッチ(以下、初期基準色パッチという。)を撮像部100で読み取ったときに、読み取って記憶した基準チャートKCのパッチPa〜Peの初期基準時の測色値である初期基準測色値(初期基準Lab値と初期基準XYZ値のうち、少なくともいずれか)に、変換した後に、第1実施例での測色処理と同様の測色処理を行なう。したがって、撮像部100と測色制御部120は、全体として、測色装置として機能している。なお、本実施例では、測色制御部120を撮像部100とは別個の構成としているが、測色制御部120を撮像部100と一体の構成としてもよい。例えば、撮像部100の基板101に、測色制御部120として機能する制御回路を実装するようにしてもよい。
そして、撮像部100及び測色制御部120は、図16に示すようにブロック構成されている。撮像部100は、上記イメージセンサ部104、照明光源107を備えているとともに、基板101に、画像処理部110とインターフェイス部111が搭載されている。なお、本実施形態では、画像処理部110をイメージセンサ部104とは別個の構成としているが、イメージセンサ部104の2次元イメージセンサ105に画像処理部110の機能を持たせるようにしてもよい。画像処理部110は、A/D変換部112、シェーディング補正部113、ホワイトバランス補正部114、γ補正部115及び画像フォーマット変換部116を備えている。
画像処理部110は、イメージセンサ部104が撮像して出力するアナログのRGB画像データに対して必要な画像処理を施して測色制御部120に出力する。
A/D変換部112は、イメージセンサ部104から入力されるアナログのRGB信号をデジタル変換してシェーディング補正部113に出力する。
シェーディング補正部113は、A/D変換部112から入力されるRGB画像データに対して、イメージセンサ部104の撮像範囲に対する照明光源107からの照明光の照度ムラに起因する画像データの誤差の補正を行って、ホワイトバランス補正部114に出力する。
ホワイトバランス補正部114は、シェーディング補正後のRGB画像データに対してホワイトバランスを補正して、γ補正部115に出力する。
γ補正部115は、ホワイトバランス補正部114から入力される画像データに対して、イメージセンサ部104の感度のリニアリティを補償するように補正して、画像フォーマット変換部116に出力する。
画像フォーマット変換部116は、γ補正後の画像データを任意のフォーマットに変換して、インターフェイス部111を介して測色制御部120に出力する。
インターフェイス部111は、測色制御部120から送られた各種設定信号、タイミング信号及び光源駆動信号を撮像部100が取得し、また、撮像部100から測色制御部120へ画像データを送るためのインターフェイスである。
測色制御部120は、フレームメモリ121、タイミング信号発生部122、光源駆動制御部123、演算部124及び不揮発性メモリ125等を備える。演算部124は、測色値算出部126を備えている。
フレームメモリ121は、撮像部100から送られてきた画像データを一時的に記憶するメモリであり、保管した画像データを演算部124に出力する。
不揮発性メモリ(基準値記憶手段、測色時RGB値記憶手段)125は、第1実施例の不揮発性メモリ44と同様に、図8に示したように、分光器(測色装置)BSによって読み取られた、基準シートKSに配列形成されている複数の基準色パッチKPの測色結果の測色値であるLab値とXYZ値のうち、少なくともいずれか(図8では、Lab値とXYZ値の双方)が、基準測色値として、不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1にパッチ番号に対応して格納されている。
さらに、画像形成装置1−2は、基準測色値が不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に格納されている状態で、かつ、画像形成装置1−2の初期状態において、上記基準シートKSを画像形成装置1−2のプラテン14上にセットして、キャリッジ6の移動を制御し、該基準シートKSの分光器BSで読み取ったのと同じ基準パッチKPを撮像部100によって読み取った撮像基準RGB値を、不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に、パッチ番号に対応させて、すなわち、基準測色値に対応させて格納する。また、画像形成装置1−2は、撮像部100の基準チャートKCの各パッチを撮像してRGB値を取得して、該基準チャートKCの各パッチのRGB値を初期基準RGB値RdGdBdとして、演算部124の制御下で不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に格納している。
なお、初期基準RGB値RdGdBdは、実際には、撮像部100によって基準シートKSの基準色パッチKPを撮像する際に撮像した基準チャートKCの各パッチのRGB値である。基準シートKSの基準色パッチKPの数が、例えば、数百パッチと多く、基準色パッチKPをパッチ毎に順番に撮像するため、基準チャートKCも基準色パッチKPの撮像の度に撮像されることとなり、基準チャートKCの撮像データが多数存在することとなる。
そこで、本実施例の画像形成装置1−2は、測色制御部120が、撮像部100の撮像した基準チャートKCの各パッチのRGB値を所定の撮像領域毎、例えば、パッチの色毎に平均化して、その平均値を、初期基準RGB値RdGdBdとして、不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に格納する。したがって、測色制御部120は、平均化手段として機能している。
設定する初期基準RGB値RdGdBdは、撮像部100が基準シートKSとともに複数回撮像した基準チャートKCの各パッチのRGB値のうち、複数回撮像したRGB値の平均値に限るものではない。例えば、最初に撮像したRGB値、適宜の回数目に撮像したRGB値、中央値のRGB値等、適宜のRGB値を初期基準RGB値RdGdBdとして、設定してもよい。
本実施例の画像形成装置1−2は、基準測色値と撮像基準RGB値及び初期基準RGB値RdGdBdを不揮発性メモリ125に格納すると、測色値算出部126が、第1実施例の場合と同様に、不揮発性メモリ125に格納されている基準測色値のXYZ値と撮像基準RGB値の対、すなわち、同じパッチ番号のXYZ値と撮像基準RGB値の対に対して、相互に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出して、算出した第1線形変換マトリックスを不揮発性メモリ125に格納する。
画像形成装置1−2においては、上記処理を画像形成装置1−2の初期状態で実行して、実行結果である基準測色値と撮像基準RGB値及び初期基準RGB値RdGdBdを不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に登録した後、第1線形変換マトリックスを算出して、不揮発性メモリ125に格納する。
さらに、本実施例の画像形成装置1−2は、後述するように、色調整処理時に、経時変化等している記録ヘッド20によって記録媒体Pに形成された測色調整色パッチCPと枠体102の内部に配置された基準チャートKCとをイメージセンサ部104で撮像して、測色調整色パッチCP及び基準チャートKCを含む画像データを測色制御部120に出力する。測色制御部120は、撮像部100から取得した色調整処理時にイメージセンサ部104が撮像した測色調整色パッチCPを、基準シートKSの基準色パッチ(以下、初期基準色パッチという。)を撮像部100で読み取ったときに、読み取って記憶した基準チャートKCのパッチPa〜Peの初期基準RGB値RdGdBdに変換した後に、該初期基準RGB値RdGdBdに対して、第1実施例での測色処理と同様の測色処理を行なう。
すなわち、演算部124は、測色制御部120の動作を制御するとともに、測色値算出部126が、測色処理を実行して、測色処理の処理結果である測色値をCPU41に出力する。CPU41が、該測色値を用いて画像データを色調整処理して、色調整処理した画像データに基づいて記録ヘッド20を制御することで、色再現性を向上させた状態で画像形成する。測色値算出部126は、基準RGB間線形変換マトリックス生成手段、RGB値変換手段、基準値線形変換マトリックス算出手段、撮像測色値算出手段、パッチ選択手段、RGB選択手段、選択RGB値線形変換マトリックス算出手段及び測色値変換手段として機能している。また、撮像部100と測色制御部120は、全体として、測色装置として機能している。
本実施例の画像形成装置1−2は、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MO等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本実施例の測色方法を実行する測色プログラムを読み込んでROM42または不揮発性メモリ125等に導入することで、後述する経時変化を考慮した色再現性を安価にかつ安定して実現する測色方法を実行する測色装置を備えた画像形成装置1−2として構築されている。この測色プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置1−2は、経時変化を考慮した色再現性を安価にかつ安定して実現する測色方法を実行する。
本実施例の画像形成装置1−2は、図8に示したように、分光器(測色装置)BSによって読み取られた、基準シートKSに配列形成されている複数の基準色パッチの測色結果としての測色値であるLab値とXYZ値のうち、少なくともいずれかを、不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1にパッチ番号に対応して基準測色値として格納している。
また、画像形成装置1−2は、基準測色値が不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に格納されている状態で、かつ、画像形成装置1−2が製造またはオバーフォール等によって初期状態であるときに、上記基準シートKSを画像形成装置1−2のプラテン14上にセットして、キャリッジ6の移動を制御し、該基準シートKSの分光器BSで読み取ったのと同じ基準パッチを撮像部100によって読み取る。また、画像形成装置1−2は、図17に示すように、枠体102の内部に配置された基準チャートKCの各パッチ(初期基準色パッチ)を撮像する。
基準シートKSの基準パッチと基準チャートKCの各パッチが撮像部100によって撮像されると、基準シートKSの基準パッチを撮像した画像データを画像処理部110で処理したRGB値である撮像基準RGB値、すなわち、デバイスに依存するデバイス依存信号を、測色制御部120の演算部124が、図8に示したように、不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に、パッチ番号に対応させて、すなわち、基準測色値に対応させて格納する。また、演算部124は、基準チャートKCの初期基準色パッチを読み取って画像処理部110で処理したRGB値である初期基準RGB値RdGdBdを、図18(a)に示すように、不揮発性メモリ125に格納する。
なお、演算部124は、撮像部100が読み取った基準チャートKCの初期基準色バッチの画像データのうち、所定領域、例えば、図17に破線で示す領域(測色対象領域)毎に平均値を算出して、初期基準RGB値RdGdBdとしている。このように測色対象領域の多数の画素を平均化して初期基準RGB値RdGdBdを算出すると、ノイズの影響を低減させることができるとともに、bit分解能を向上させることができる。また、図18(b)は、初期基準RGB値RdGdBdをプロットした散布図である。図18(a)は、初期基準RGB値RdGdBdをLab値に変換した基準Lab値Ldadbd及びXYZ値に変換した基準XYZ値xdydzdも不揮発性メモリ125に登録されている状態を示している。
画像形成装置1−2が基準測色値と撮像基準RGB値及び初期基準RGB値RdGdBdを不揮発性メモリ125に格納すると、演算部124の測色値算出部126が、不揮発性メモリ125に格納されている基準測色値のXYZ値と撮像基準RGB値の対、すなわち、同じパッチ番号のXYZ値と撮像基準RGB値の対に対して、相互に変換する第1線形変換マトリックスを算出して、算出した第1線形変換マトリックスを不揮発性メモリ125に格納する。
この状態で、CPU41は、外部から入力される画像データや印刷設定等に基づいて、キャリッジ6の主走査移動制御、紙搬送部48による記録媒体Pの搬送制御及び記録ヘッド20の駆動制御を行って、記録媒体Pを間欠的に搬送させつつ、記録ヘッド20の各記録ヘッド20y、20m、20c、20kからのインク吐出を制御して、画像を記録媒体Pに記録出力する。
このとき、記録ヘッド20y、20m、20c、20kからのインクの吐出量が、機器固有の特性や経時変化等によって変化することがある。インクの吐出量が変化すると、ユーザが意図する画像の色とは異なった色で画像形成されることとなって、色再現性が劣化する。
そこで、画像形成装置1−2は、所定の色調整処理タイミングで、測色値を求めて該測色値に基づいて色調整を行なう色調整処理を実行する。
すなわち、画像形成装置1−2は、色調整処理タイミングになると、第1実施例の場合と同様に、複数の色パッチ(測色調整色パッチ)CPを、図19に示すように、記録ヘッド20によって記録媒体Pに形成して測色調整シートCSとして記録出力する。この測色調整シートCSは、複数の測色調整用の色パッチである測色調整色パッチCPが、記録ヘッド20によって形成出力されたものである。測色調整シートCSは、画像形成装置1−2の色調整処理タイミングにおける出力特性、特に、記録ヘッド20の出力特性を反映した測色調整色パッチCPが形成されている。なお、測色調整色パッチCPの色パッチデータは、予め不揮発性メモリ125等に格納されている。
そして、画像形成装置1−2は、後述するように、この測色調整シートCSの複数の測色調整色パッチCPを撮像したRGB値を測色対象RGB値(測色用RGB値)として、この測色対象RGB値を初期基準RGB値RdGdBdに変換する。画像形成装置1−2は、以下、第1実施例と同様に、不揮発性メモリ125のメモリテーブルTb1に登録されている基準測色値のうち、該初期基準RGB値RdGdBdを変換した測色値に対して距離的に近い基準測色値(近傍基準測色値)を選択して、測色対象RGB値を、選択した近傍基準測色値に変換する測色値を求める。画像形成装置1−2は、該測色値に基づいて色変換を行った後の画像データに基づいて、記録ヘッド20によって画像を出力することで、画像形成装置1−2による形成画像の色再現性を向上させる。
そこで、画像形成装置1−2は、図19に示すように、この測色調整シートCSがプラテン14上にセットされた状態、または、測色調整シートCSを記録した段階で排紙することなくプラテン14上に保持された状態で、このプラテン14上の測色調整シートCSの複数の測色調整色パッチCPを、キャリッジ6の移動を制御して撮像部100によって撮像するとともに、撮像部100によって基準チャートKCのパッチを撮像する。
画像形成装置1−2は、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPと基準チャートKCのパッチを撮像部100によって撮像すると、撮像部100の画像処理部110で、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPの画像データと基準チャートKCのパッチの画像データに対して、必要な画像処理を行なう。この後、画像形成装置1−2は、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPの画像データ(RGB値)を測色対象RGB値、すなわち、デバイスに依存するデバイス依存信号として、また、基準チャートKCのパッチの画像データ(RGB値)を、測色時基準RGB値RdsGdsBdsとして、測色制御部120に送る。測色制御部120は、図19に示すように、フレームメモリ121に一時保管する(ステップS21)。
なお、測色時基準RGB値RdsGdsBdsは、実際には、撮像部100によって測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像する際に撮像した基準チャートKCの各パッチのRGB値である。測色調整シートCSの測色調整色パッチCPをパッチ毎に順番に撮像するため、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPの数が、例えば、数百パッチと多い場合、基準チャートKCも測色調整色パッチCPの撮像の度に撮像されることとなり、基準チャートKCの撮像データが多数存在することとなる。
そこで、本実施例の画像形成装置1−2は、測色制御部120が、撮像部100の撮像した基準チャートKCの各パッチのRGB値を所定の撮像領域毎、例えば、パッチの色毎に平均化する。例えば、画像形成装置1−2は、RGB値の平均値を、測色時基準RGB値RdsGdsBdsとして、不揮発性メモリ125に一時格納する。したがって、測色制御部120は、平均化手段として機能している。
設定する測色時基準RGB値RdsGdsBdは、撮像部100が測色調整シートCSとともに複数回撮像した基準チャートKCの各パッチのRGB値のうち、複数回撮像したRGB値の平均値に限るものではない。例えば、最初に撮像したRGB値、適宜の回数目に撮像したRGB値、中央値のRGB値等、適宜のRGB値を測色時基準RGB値RdsGdsBdsとして、設定してもよい。
演算部124の測色値算出部126が、フレームメモリ121に保管された測色対象RGB値を、後述する第3線形変換マトリックスを用いて、初期化測色対象RGB値RsGsBsに変換する(ステップS22、S23)。
測色部120の演算部124は、変換した初期化測色対象RGB値RsGsBsを、第1実施例の測色対象RGB値として、第1実施例で実施した測色処理を実行して(ステップS24)、Lab測色値を取得する(ステップS25)。
そして、演算部124の測色値算出部126が、上記第3線形変換マトリックスを、図20及び図21に示すようにして求める。
すなわち、演算部124の測色値算出部126は、図20に示すように、初期基準RGB値RdGdBdと、測色時基準RGB値RdsGdsBdsとを、不揮発性メモリ125から読み出す。初期基準RGB値RdGdBdは、初期時に撮像部100で基準シートKSの基準色パッチKPを撮像したときに、基準チャートKCのパッチをも撮像して不揮発性メモリ125に格納されている。測色時基準RGB値RdsGdsBdsは、測色時に撮像部100で測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像したときに、基準チャートKCのパッチを撮像して不揮発性メモリ125に格納されている。測色値算出部126は、測色時基準RGB値RdsGdsBdsを初期基準RGB値RdGdBdに変換する第3線形変換マトリックスを求め、求めた第3線形変換マトリックスを不揮発性メモリ125に格納する。
すなわち、図21において、図21(a)に白抜き点で示されている点が初期基準RGB値RdGdBdをrgb空間でプロットした点である。塗りつぶし点が、測色時基準RGB値RdsGdsBdsをrgb空間でプロットした点である。図21(a)から分かるように、測色時基準RGB値RdsGdsBdsの値が初期基準RGB値RdGdBdの値から変動している。これらのrgb空間上での変動方向は、図21(b)に矢印で示すように、概ね同じであるが、色相によってずれの方向が異なる。このように同じ基準チャートKCのパッチを撮像してもRGB値が変動する原因としては、照明光源107の経時変化、2次元イメージセンサ105の経時変化等がある。
このように、同じ基準チャートKCのパッチを撮像したときに変動している状態で、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像したときの測色対象RGB値を、第1実施例のようにして用いて測色値を求めると、変動分だけ測色値に影響することとなる。
そこで、本実施例の画像形成装置1−2は、初期基準RGB値RdGdBdと、測色時基準RGB値RdsGdsBdsとの間で最小2乗法等の推定法を用いて、測色時基準RGB値RdsGdsBdsを初期基準RGB値RdGdBdに変換する第3線形変換マトリックスを求める。画像形成装置1−2は、この第3線形変換マトリックスを用いて、撮像部100で測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像して不揮発性メモリ125に格納されている測色対象RGB値を、初期化測色対象RGB値RsGsBsに変換する。画像形成装置1−2は、変換した初期化測色対象RGB値RsGsBsを、第1実施例の測色対象RGB値として、第1実施例で実施した測色処理を実行して、Lab測色値を取得する。
この第3線形変換マトリックスは、1次だけでなく、さらに高次の非線形マトリックスであってもよい。rgb空間とXYZ空間間で非線形性が高い場合には、高次のマトリックスとすることで、変換精度を向上させることができる。
なお、上記撮像部100は、開口部102cを介した記録媒体Pと2次元イメージセンサ105との光路中に光路長変更部材108が配設されている場合について説明した。光路長変更部材108は、上記光路中に配設されている場合に限るものではない。例えば、図22及び図23に示すように、光路長変更部材108の他に、光路長変更部材109を開口部102bに配設されている基準チャートKCと2次元イメージセンサ105との光路中に配設してもよい。
この場合、光路長変更部材109は、その長さLqを、光路長変更部材108の長さLpよりも短い長さであって、浮き上がり量Cを、上記式(1)から算出して、式(2)から算出される焦点距離Lが、光路変更部材108を通過する光の焦点距離Lと同じになるように設定されている。
したがって、このように記録媒体P側と基準チャートKC側の双方に光路長変更部材108、109を配設すると、記録媒体Pまでの焦点距離Lと基準チャートKCまでの焦点距離Lを同じにすることができ、より一層正確な測色を行うことができる。
また、上記撮像部100は、記録媒体P側の一方または記録媒体P側と基準チャートKC側の双方に、光路長変更部材108または光路長変更部材108、109を配設しているが、図24に示すように、記録媒体P側及び基準チャートKC側のいずれにも光路長変更部材を設けなくても、測色処理に必要なデータを取得することができる。この場合、基準チャートKCと記録媒体Pとは、光路長に差があるが、レンズ106の焦点深度内であれば、測色処理に対しては、問題なく撮像可能である。
このように、本実施例の画像形成装置1−2は、複数の色からなる基準チャートKCと任意の被写体を撮像して、該基準チャートKCのRGB値と該被写体のRGB値を取得する撮像部(撮像手段)100と、複数の色からなる基準色パッチKPの各色のデバイスに非依存の所定の色空間における測色値である基準測色値及び該基準色パッチKPを被写体として撮像部100が撮像して取得した該基準色パッチKPの各色のRGB値である撮像基準RGB値と該基準色パッチKPとともに撮像部100が撮像して取得した基準チャートKCのRGB値である初期基準RGB値RdGdBdを関連付けて記憶する不揮発性メモリ(基準値記憶手段)125と、撮像部100が所定の測色用被写体である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像して取得した測色対象RGB値(測色用RGB値)と、測色調整色パッチCPの撮像とともに撮像した基準チャートKCのRGB値である測色時基準RGB値RdsGdsBdsを記憶する不揮発性メモリ(測色時RGB値記憶手段)125と、測色時基準RGB値RdsGdsBdsを前記初期基準RGB値RdGdBdに変換する第3線形変換マトリックス(基準RGB間線形変換マトリックス)を生成する測色値算出部(基準RGB間線形変換マトリックス生成手段)126と、第3線形変換マトリックスを用いて、前記測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値(初期化測色用RGB値)RsGsBsに変換する測色値算出部(RGB値変換手段)126と、前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出する測色値算出部(基準値線形変換マトリックス算出手段)126と、該第1線形変換マトリックスを用いて、測色値算出部126の変換した前記初期化測色用RGB値RsGsBsを測色値に変換して撮像測色値とする測色値算出部(撮像測色値算出手段)126と、前記基準色パッチKPから前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチKPを選択する測色値算出部(パッチ選択手段)126と、選択された所定数の基準色パッチKPに対応する前記測色対象RGB値を選択RGB値として選択する測色値算出部(RGB選択手段)126と、該選択RGB値を前記基準測色値に変換する第2線形変換マトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を算出する測色値算出部(選択RGB値線形変換マトリックス算出手段)126と、該第2線形変換マトリックスを用いて、撮像部100の取得した前記測色調整色パッチCPのRGB値を、測色値に変換する測色値算出部(測色値変換手段)126と、を備えた測色部を搭載している。
したがって、撮像部100の経時変化等によって測色調整色パッチCPを撮像したときの測色用RGB値が変化しても、該変化を補正することができるとともに、測色調整色パッチCPのうち線形性を有する部分を取り出して線形変換して測色値を求めることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつより一層安定して実現することができる。
また、本実施例の画像形成装置1−2は、その測色部が、複数の色からなる基準チャートKCと任意の被写体を撮像して、該基準チャートKCのRGB値と該被写体のRGB値を取得する撮像処理ステップと、複数の色からなる基準色パッチKPの各色のデバイスに非依存の所定の色空間における測色値である基準測色値及び該基準色パッチKPを被写体として前記撮像処理ステップで撮像されて取得された該基準色パッチKPの各色のRGB値である撮像基準RGB値と該基準色パッチKPとともに該撮像処理ステップで撮像されて取得された前記基準チャートKCのRGB値である初期基準RGB値RdGdBdを関連付けて不揮発性メモリ(基準値記憶手段)125に記憶する基準値記憶処理ステップと、前記撮像処理ステップで所定の測色用被写体である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像されて取得された測色対象RGB値(測色用RGB値)と、該測色調整色パッチCPの撮像とともに撮像された前記基準チャートKCのRGB値である測色時基準RGB値RdsGdsBdsを不揮発性メモリ(測色時RGB値記憶手段)125に記憶する測色時RGB値記憶処理ステップと、前記測色時基準RGB値RdsGdsBdsを前記初期基準RGB値RdGdBdに変換する第3線形変換マトリックス(基準RGB間線形変換マトリックス)を生成する基準RGB間線形変換マトリックス生成処理ステップと、該第3線形変換マトリックスを用いて、前記測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値(初期化測色用RGB値)RsGsBsに変換するRGB値変換処理ステップと、前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出する基準値線形変換マトリックス算出処理ステップと、該第1線形変換マトリックスを用いて、前記RGB値変換処理ステップで変換された前記初期化測色対象RGB値RsGsBsを測色値に変換して撮像測色値とする撮像測色値算出処理ステップと、前記基準色パッチKPから前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチKPを選択するパッチ選択処理ステップと、選択された所定数の基準色パッチKPに対応する前記測色対象RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択処理ステップと、該選択RGB値を前記基準測色値に変換する第2線形変換マトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を算出する選択RGB値線形変換マトリックス算出処理ステップと、該第2線形変換マトリックスを用いて、前記撮像処理ステップで取得された前記測色調整色パッチCPのRGB値を、測色値に変換する測色値変換処理ステップと、を有する測色方法を実行している。
したがって、撮像部100の経時変化等によって測色調整色パッチCPを撮像したときの測色用RGB値が変化しても、該変化を補正することができるとともに、測色調整色パッチCPのうち線形性を有する部分を取り出して線形変換して測色値を求めることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつより一層安定して実現することができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1−2は、コンピュータに、複数の色からなる基準チャートKCと任意の被写体を撮像して、該基準チャートKCのRGB値と該被写体のRGB値を取得する撮像処理と、複数の色からなる基準色パッチKPの各色のデバイスに非依存の所定の色空間における測色値である基準測色値及び該基準色パッチKPを被写体として前記撮像処理で撮像されて取得された該基準色パッチKPの各色のRGB値である撮像基準RGB値と該基準色パッチKPとともに該撮像処理で撮像されて取得された前記基準チャートKCのRGB値である初期基準RGB値RdGdBdを関連付けて不揮発性メモリ(基準値記憶手段)125に記憶する基準値記憶処理と、前記撮像処理で所定の測色用被写体である測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像されて取得された測色対象RGB値(測色用RGB値)と、該測色調整色パッチCPの撮像とともに撮像された前記基準チャートKCのRGB値である測色時基準RGB値RdsGdsBdsを不揮発性メモリ(測色時RGB値記憶手段)125に記憶する測色時RGB値記憶処理と、前記測色時基準RGB値RdsGdsBdsを前記初期基準RGB値RdGdBdに変換する第3線形変換マトリックス(基準RGB間線形変換マトリックス)を生成する基準RGB間線形変換マトリックス生成処理と、該第3線形変換マトリックスを用いて、前記測色対象RGB値を初期化測色対象RGB値(初期化測色用RGB値)RsGsBsに変換するRGB値変換処理と、前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する第1線形変換マトリックス(基準値線形変換マトリックス)を算出する基準値線形変換マトリックス算出処理と、該第1線形変換マトリックスを用いて、前記RGB値変換処理で変換された前記初期化測色対象RGB値RsGsBsを測色値に変換して撮像測色値とする撮像測色値算出処理と、前記基準色パッチKPから前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチKPを選択するパッチ選択処理と、選択された所定数の基準色パッチKPに対応する前記測色対象RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択処理と、該選択RGB値を前記基準測色値に変換する第2線形変換マトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を算出する選択RGB値線形変換マトリックス算出処理と、該第2線形変換マトリックスを用いて、前記撮像処理で取得された前記測色調整色パッチCPのRGB値を、測色値に変換する測色値変換処理と、を実行させる測色プログラムを搭載している。
したがって、撮像部100の経時変化等によって測色調整色パッチCPを撮像したときの測色用RGB値が変化しても、該変化を補正することができるとともに、測色調整色パッチCPのうち線形性を有する部分を取り出して線形変換して測色値を求めることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつより一層安定して実現することができる。
また、本実施例の画像形成装置1−2は、前記基準チャートKCが、前記基準色パッチKPの一部の色のパッチが配列されたものとなっている。
したがって、より一層線形性を向上させることができ、ひずみを抑制した色再現を安価にかつより一層安定して実現することができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1−2は、撮像部100の測色値算出部126が、測色調整色パッチCPを撮像して取得したRGB値を、所定の測色対象領域毎に平均化して前記測色用RGB値とする平均化手段として機能している。
したがって、多数の画素を平均化することができ、ノイズの影響を低減させて、bit分解能を向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1−2は、撮像部100の測色値算出部126が、基準色パッチKPと測色調整色パッチCP(測色用被写体)の撮像とともに基準チャートKCを撮像して取得したRGB値のうち、少なくともいずれかのRGB値を、該基準チャートKCの所定の撮像領域毎に平均化して、初期基準RGB値RdGdBdまたは/及び測色時基準RGB値RdsGdsBdsとする平均化手段として機能している。
したがって、多数の画素を平均化することができ、ノイズの影響を低減させて、bit分解能を向上させることができる。
さらに、上記各実施例においては、測色処理を、画像形成装置1−2のCPU41または測色制御部120が行なっているが、測色処理は、画像形成装置1−2内部で実行する必要はなく、例えば、図25に示すように、画像形成システム(測色システム)200として、画像形成装置210が、外部装置220に接続されていて、画像形成装置210で撮像した画像データを、該外部装置220に出力し、該外部装置220が測色処理を伴う色調整処理を行って、色調整後の画像データを画像形成装置210に出力して、画像形成装置210が、外部装置220からの画像データに基づいて画像形成してもよい。
すなわち、画像形成装置210は、エンジン211、操作表示部212、I/F部213及びその他のI/F部214等を備えており、各部は、バス215により接続されている。
また、外部装置220は、例えば、通常のハードウェア構成とソフトウェア構成のコンピュータ等を用いることができ、ソフトウェアとして本実施例の測色処理を伴う色調整処理を実行する測色プログラムを含む色調整プログラムを導入することで、測色処理を伴う色調整処理を実行する。外部装置220は、CPU221、メモリ部222、画像処理部223、通信I/F部224及びI/F部225等を備えており、各部は、バス226により接続されている。メモリ部222は、ROM227、RAM228及びハードディスク(HDD)229等を備えている。
画像形成装置210は、I/F部213により回線230により外部装置220に接続されており、回線230は、専用線、LAN(Local Area Network)等のネットワーク、インターネット等であって、有線であっても、無線であってもよい。
画像形成装置210は、外部装置220の制御下で、外部装置220から送られてくる画像データに基づいてエンジン211で、記録媒体に画像を形成出力する。エンジン211は、インク噴射方式等で記録媒体に画像を形成する。操作表示部212は、各種操作キー及びLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ等を備えていて、画像形成装置210の動作に必要な各種操作が操作キーによって行われるとともに、画像形成装置210からユーザに通知する各種情報をディスプレイに表示出力する。その他のI/F部214は、拡張ユニットの接続等に使用される。
エンジン211は、上記実施例で説明したと同様の主走査方向に移動するキャリッジを備えている。該キャリッジに、第1実施例で示した撮像部30または第2実施例で示した撮像部100が取り付けられている。画像形成装置210は、外部装置220のCPU221の制御下で、外部装置220から送られてくる測色調整色パッチCPの色パッチデータに基づいて記録媒体に、該測色調整色パッチCPを形成して測色調整シートCSを生成する。画像形成装置210は、生成した測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを撮像部で読み取って、I/F部213を介して外部装置220に送信する。
外部装置220は、画像形成装置210の動作制御を行う画像形成制御プログラムや本実施例の測色処理を伴う色調整処理を行なう色調整プログラム及び必要なデータがハードディスク229またはROM227に格納されている。CPU221がROM227またはハードディスク229内のプログラムに基づいて画像形成装置210を制御することで、画像形成装置210としての基本処理を実行させるとともに、本実施例の測色処理を伴う色調整処理を実行する。
ハードディスク229は、上記プログラムを格納するとともに、色調整処理を実行するのに必要な各種データを格納する。ハードディスク229は、特に、上記実施例で説明した基準シートKSに配列形成されている複数の基準色パッチKPの測色結果のLab値とXYZ値のうち、少なくともいずれか(図8では、Lab値とXYZ値の双方)、該基準シートKSの基準パッチKPを画像形成装置210の撮像部で読み取ったときの撮像基準RGB値、第1線形変換マトリックス、近傍点のテーブルと第2線形変換マトリックスを格納する。また、撮像部が第2実施例の撮像部100であるときには、ハードディスク229は、基準シートKSとともに読み取った基準チャートKCの各色パッチの初期基準RGB値RdGdBd、並びに、測色調整シートCSの測色調整色パッチCPを読み取ったときに読み取った基準チャートKCの基準パッチの測色時基準RGB値RdsGdsBds及び測色時基準RGB値RdsGdsBdsを初期基準RGB値RdGdBdに変換する第3線形変換マトリックスを格納する。
通信I/F部224は、ネットワーク等の回線を介してスキャナ装置、複合装置、他の外部装置等の画像処理装置に接続されており、画像形成装置210に画像出力させる画像データを受信する。
画像処理部223は、画像データに対して画像形成装置210のエンジン211で形成出力するのに必要な各種画像処理を施す。
CPU221は、上述のように、画像形成装置210の動作を制御するとともに、第1実施例のCPU41または第2実施例の測色制御部120の演算部124、特に、測色値算出部126が実行する測色処理を実行して測色値を求め、該測色値に基づいて画像データに対して色調整を施して、画像形成装置210に出力する。
なお、図25の画像形成システム200では、画像形成装置210の動作を外部装置220が制御しているが、画像形成装置210自体がCPU等のコントローラを備えて、画像形成動作自体については、該コントローラが制御を行い、測色値を求める測色処理のみ、または、測色処理を含む色調整処理についてのみ外部装置220が実行してもよい。
このように、少なくとも画像形成装置210の外部装置で測色処理または測色処理を含む色調整処理を実行すると、安価な画像形成装置210においても安価にかつ適切に色再現性を向上させることができる。
(変形例)
上記各実施例では、基準色パッチの個数に制約があるため、色変換の精度が低下する場合がある。変形例では、RGB値(デバイス依存)からの線形変換によって得られたLab値(デバイス非依存)を、基準テーブルの(真の)Lab値に変換する線形変換マトリックス(同一色空間内(本例ではLab色空間)で変換するマトリックス)を、(再度)最小二乗推定を用いて生成する。そして、RGB値(デバイス依存)からの線形変換によって得られたLab値(デバイス非依存)を、この線形変換マトリックスを用いて、再度色変換する。そして、このように2段階の変換で得られたLab値により、距離の近い基準測色値(Lab値)を持つ所定数の色パッチ(近傍色パッチ)の組みを選択する。これにより、安定した高精度の測色処理を実現できる。
本変形例は、上述の実施例1および実施例2のいずれにも適用できる。以下では、必要に応じて、実施例1に適用する場合、および、実施例2に適用する場合を分けて説明する。
図26は、変形例で用いる情報の一例を説明するための図である。情報2601は、実施例1に適用する場合に用いられる情報である。情報2602は、実施例2に適用する場合に、情報2601に加えて用いられる情報である。変形例では、さらに第4線型変換マトリックス(戻し線形変換マトリックス)および概算Lab値が用いられる。第4線型変換マトリックスおよび概算Lab値は、例えば、不揮発性メモリ44(実施例1に適用した場合)、および、不揮発性メモリ125(実施例2に適用した場合)などに記憶される。情報2601および情報2602は、不揮発性メモリ(不揮発性メモリ44、不揮発性メモリ125)以外の記憶手段に分散して記憶されてもよい。
図27は、基準値線形変換マトリックスと、戻し線形変換マトリックスと、を生成する過程を説明する図である。なお、図27は、実施例1に適用した場合の例を示している。以下では簡単のために対象とする色域をジャパンカラーの色域として説明するが、色域は目的に合わせて変更することが可能である。
(前処理工程1)最初に目標とする色域全体の複数の基準色パッチ(例えば、ジャパンカラーの928パッチ)を図示しない分光器等で測色する。測色された値が基準測色値として、例えば図8と同様のメモリテーブルTb1等に格納される。上述のように、基準測色値は、XYZ値およびLab値のいずれであってもよいし、両方であってもよい。
(前処理工程2)次に、基準色パッチ(例えば、ジャパンカラーの928パッチ)を撮像部(撮像部30、撮像部100)によって撮像して得られるRGB値(撮像基準RGB値)を、基準測色値と対応つけてメモリテーブルTb1等に記憶する。
(前処理工程3)記憶されたRGB値と基準測色値とから、最小二乗法を用いて基準値線形変換マトリックスを生成する。
(前処理工程4)次に、基準値線形変換マトリックスを使って、記憶されたRGB値の全体をXYZ値に変換し、さらに変換したXYZ値をLab値に変換する。本変形例では、変換により得られたLab値を概算Lab値と呼ぶことにする。なお、概算Lab値は、上記実施例の第1測色値に対応する。
(前処理工程5)概算Lab値とメモリテーブルTb1等に記憶されたLab値(基準測色値のLab値)とから、戻し線形変換マトリックスを生成する。
前処理工程1〜3は、上記実施例と同様の処理である。例えば、図8を用いて説明した処理と同様の方法で、前処理工程1〜3を実行することができる。本変形例では、さらに前処理工程4および5を実行して戻し線形変換マトリックスが生成される。基準値線形変換マトリックスおよび戻し線形変換マトリックスは、例えば不揮発性メモリ(不揮発性メモリ44、不揮発性メモリ125)に記憶される。
図28は、戻し線形変換マトリックスを生成する工程を説明する図である。CPU41(実施例1)または測色値算出部126(実施例2)は、概算Lab値を基準測色値のLab値に変換する戻し線形変換マトリックスを生成し記憶手段に保持する。
以下に、実際の測色時に行われる演算の概要について説明する。図29は、実際の測色時の演算の概念を説明する図である。
CPU41(実施例1)または測色値算出部126(実施例2)は、撮像範囲の画像データを平均したRGB値(測色対象RGB値)を求める。例えば図9の説明と同様に測色調整色パッチCPを撮像することにより測色対象RGB値が得られる。
測色対象RGB値は、基準値線形変換マトリックスでXYZ値に一旦変換され、さらにXYZ値からLab値に変換される。変換されたLab値は概算Lab値(第1測色値)となる。
図30は、本変形例の方式を適用しない場合の平均色差および最大色差の一例を示す図である。図31は、本変形例の方式を適用した場合の平均色差および最大色差の一例を示す図である。
図30では、基準測色値のLab値(実丸点)と、測色対象RGB値を基準値線形変換マトリックスで変換したLab値との誤差をベクトルで表している。ベクトルの先が変換されたLab値(第1測色値)である。全体の色差の平均は3.1である。一方、一部の空間において誤差が大きくなっており、最大41.3の色差が発生する。このように誤差が大きい状態で、次の工程である近傍点の検索(選択)を実行すると、選択誤差が発生するという問題点がある。
そこで、本変形例では、さらに、第1測色値(概算Lab値)を、戻し線形変換マトリックスで戻し概算Lab値に変換する(図29参照)。図31は、先述の第1測色値(概算Lab値)をさらに戻し線形変換マトリックスにて、Lab値(戻し概算Lab値)に変換した結果の例を示している。図31に示すように、最大色差が12.8となり大幅に低減されている。この状態から、次の工程である近傍点選択を行う。これにより、選択誤差がなく、近傍の空間の点を精度良く選択することができるようになり、近傍点演算の精度を向上させることができる。
図29に戻る。次にCPU41(実施例1)または測色値算出部126(実施例2)は、メモリテーブルTb1等に予め記憶された色パッチの基準測色値(Lab値)を検索して、戻し概算Lab値に対して距離の近い基準測色値(Lab値)を持つ所定数の色パッチ(近傍色パッチ)の組みを選択する(図29の(1))。
次に、CPU41(実施例1)または測色値算出部126(実施例2)は、選択組のLab値と対になっている撮像基準RGB値を選択し、選択した撮像基準RGB値を基準XYZ値に変換するマトリックス(選択RGB値線形変換マトリックス)を生成する(図29の(2))。
CPU41(実施例1)または測色値算出部126(実施例2)は、選択RGB値線形変換マトリックスを用いて測色対象RGB値をXYZ値に変換し、変換したXYZ値をLab値に変換して最終的な測色値を得る(図29の(3))。
図32は、本変形例の方式を適用した場合の平均色差および最大色差の一例を示す図である。図32では、基準測色値のLab値(実丸点)と、最終的なLab測色値との誤差をベクトルで表している。平均色差、最大色差とも良好な結果が得られる。
図33は、基準値線形変換マトリックスと、戻し線形変換マトリックスと、を生成する過程の他の例を説明する図である。なお、図33は、実施例2に適用した場合の例を示している。実施例1に適用した図27と異なる点は、測色対象RGB値を得るときに、同時に基準チャートの基準パッチのRGB値(初期基準RGB値RdGdBd)を取得して記憶する点である。
図34は、実際の測色時の演算の概念を説明する図である。測色値算出部126は、測色対象RGB値を求めるとともに、同時に撮像された基準パッチのRGB値を測色時基準RGB値とする。
測色値算出部126は、測色時基準RGB値を、不揮発性メモリ125等に記憶された初期基準RGB値RdGdBdに変換する基準RGB間線形変換マトリックスを生成する。測色値算出部126は、基準RGB間線形変換マトリックスを使って、測色対象RGB値に対するキャリブレーション処理を実行する。すなわち、測色値算出部126は、基準RGB間線形変換マトリックスを使って、測色対象RGB値を、初期化測色対象RGB値RsGsBsに変換する。
以降、測色対象RGB値の代わりに初期化測色対象RGB値を用いて、図29と同様の処理が実行される。このように、図29と異なる点は、基準値線形変換マトリックスにて概算Lab値を得る前に、キャリブレーション処理を行うことである。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 画像形成装置
2 本体筐体
3 本体フレーム
4 主ガイドロッド
5 副ガイドロッド
6 キャリッジ
6a 連結片
7 タイミングベルト
8 駆動プーリ
9 従動プーリ
10 主走査モータ
11 カートリッジ部
12 維持機構部
13 カバー
14 プラテン
15 エンコーダシート
20 記録ヘッド
20y、20m、20c、20k 記録ヘッド
21 エンコーダセンサ
30 撮像部
31 プリント基板
32 光源
33 受光素子部
33r、33g、33b 受光素子
34 遮光壁
35 アンプ
36 A/Dコンバータ
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 不揮発性メモリ
Tb1 メモリテーブル
45 主走査ドライバ
46 記録ヘッドドライバ
47 LEDドライバ
48 紙搬送部
49 副走査ドライバ
P 記録媒体
PG パッチ画像
BS 分光器
KS 基準シート
CS 測色調整シート
CP 測色調整色パッチ
100 撮像部
101 基板
102 枠体
102a 底面部
102b 開口部
102c 開口部
102d 凹部
102e 保持板
103 締結部材
104 イメージセンサ部
105 2次元イメージセンサ
106 レンズ
107 照明光源
108、109 光路長変更部材
110 画像処理部
111 インターフェイス部
112 A/D変換部
113 シェーディング補正部
114 ホワイトバランス補正部
115 γ補正部
116 画像フォーマット変換部
120 測色制御部
121 フレームメモリ
122 タイミング信号発生部
123 光源駆動制御部
124 演算部
125 不揮発性メモリ
126 測色値算出部
200 画像形成システム
210 画像形成装置
211 エンジン
212 操作表示部
213 I/F部
214 その他のI/F部
215 バス
220 外部装置
221 CPU
222 メモリ部
223 画像処理部
224 通信I/F部
225 I/F部
226 バス
227 ROM
228 RAM
229 ハードディスク
230 回線
d 間隙
Lo 中心線
KC 基準チャート
Pa〜Pd 基準色パッチ列
Pe ドット径計測用パターン列
lk 距離計測用ライン
mk チャート位置特定用マーカ
特開2006−222783号公報

Claims (16)

  1. 写体のRGB値を取得する取得手段と、
    複数の色からなる基準色パッチを前記被写体として前記取得手段が取得した当該基準色パッチの各色のRGB値である撮像基準RGB値と、当該各色のデバイスに依存しない所定の色空間における測色値である基準測色値と、を関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
    前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する基準値変換マトリックスを記憶する第2の記憶手段と、
    測色対象を被写体として前記取得手段が取得した測色用RGB値を、前記基準値変換マトリックスを用いて撮像測色値に変換する撮像測色値変換手段と、
    記所定の色空間において前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチを前記基準色パッチから選択するパッチ選択手段と、
    選択された所定数の前記基準色パッチに対応する前記撮像基準RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択手段と、
    前記選択RGB値を前記基準測色値に変換する選択RGB値変換マトリックスを算出する選択RGB値変換マトリックス算出手段と、
    前記選択RGB値変換マトリックスを用いて、前記取得手段の取得した前記測色用RGB値を、測色値に変換する測色値変換手段と、
    を備えていることを特徴とする測色装置。
  2. 被写体と共に前記取得手段に撮像される基準チャートをさらに備え、
    前記取得手段は、被写体と共に複数の色からなる基準チャートを撮像して、該基準チャートのRGB値である基準チャートRGB値を取得し、
    前記測色値変換手段は、前記基準チャートの予め取得したRGB値である初期基準チャートRGB値と、前記基準チャートRGB値と、前記選択RGB値変換マトリックスとに基づいて、前記測色用RGB値を測色値に変換すること、
    を特徴とする請求項1記載の測色装置。
  3. 前記基準チャートRGB値を前記初期基準チャートRGB値に変換する基準チャートRGB値変換マトリックスを生成する基準チャートRGB値変換マトリックス生成手段と、
    前記基準チャートRGB値変換マトリックスを用いて、前記測色用RGB値を初期化測色用RGB値に変換する測色用RGB値変換手段と、をさらに備え、
    前記撮像測色値変換手段は、前記基準値変換マトリックスと前記初期化測色用RGB値を用いて前記撮像測色値を算出し、
    前記測色値変換手段は、前記選択RGB値変換マトリックスと前記初期化測色用RGB値を用いて前記測色値を算出すること、
    を特徴とする請求項2記載の測色装置。
  4. 前記基準チャートは、
    前記基準色パッチの一部の色のパッチが配列されていることを特徴とする請求項2または3記載の測色装置。
  5. 前記取得手段が前記測色対象を被写体として撮像して取得したRGB値を、所定の測色対象領域毎に平均化して前記測色用RGB値とする平均化手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の測色装置。
  6. 前記取得手段が、前記基準色パッチと前記測色対象の被写体の撮像とともに前記基準チャートを撮像して取得したRGB値のうち、少なくともいずれかのRGB値を、該基準チャートの所定の撮像領域毎に平均化して、前記初期基準チャートRGB値とする平均化手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の測色装置。
  7. 前記取得手段が、前記基準色パッチと前記測色対象の被写体の撮像とともに前記基準チャートを撮像して取得したRGB値のうち、少なくともいずれかのRGB値を、該基準チャートの所定の撮像領域毎に平均化して、前記基準チャートRGB値とする平均化手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の測色装置。
  8. 写体のRGB値を取得する取得手段と、
    複数の色からなる基準色パッチを前記被写体として前記取得手段が取得した当該基準色パッチの各色のRGB値である撮像基準RGB値と、当該各色のデバイスに依存しない所定の色空間における測色値である基準測色値と、を関連付けて記憶する第1の記憶手段と、
    前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する基準値変換マトリックスを記憶する第2の記憶手段と、
    測色対象を被写体として前記取得手段が取得した測色用RGB値を、前記基準値変換マトリックスを用いて撮像測色値に変換する撮像測色値変換手段と、
    記所定の色空間において前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチを前記基準色パッチから選択するパッチ選択手段と、
    選択された所定数の前記基準色パッチに対応する前記撮像基準RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択手段と、
    前記選択RGB値を前記基準測色値に変換する選択RGB値変換マトリックスを算出する選択RGB値変換マトリックス算出手段と、
    前記選択RGB値変換マトリックスを用いて、前記取得手段の取得した前記測色用RGB値を、測色値に変換する測色値変換手段と、
    前記測色値変換手段により変換された測色値に基づいて色調整した画像データを用いて画像形成する画像形成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 被写体と共に前記取得手段に撮像される基準チャートをさらに備え、
    前記取得手段は、被写体と共に複数の色からなる基準チャートを撮像して、該基準チャートのRGB値である基準チャートRGB値を取得し、
    前記測色値変換手段は、前記基準チャートの予め取得したRGB値である初期基準チャートRGB値と、前記基準チャートRGB値と、前記選択RGB値変換マトリックスとに基づいて、前記測色用RGB値を測色値に変換すること、
    を特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記基準チャートRGB値を前記初期基準チャートRGB値に変換する基準チャートRGB値変換マトリックスを生成する基準チャートRGB値変換マトリックス生成手段と、
    前記基準チャートRGB値変換マトリックスを用いて、前記測色用RGB値を初期化測色用RGB値に変換する測色用RGB値変換手段と、をさらに備え、
    前記撮像測色値変換手段は、前記基準値変換マトリックスと前記初期化測色用RGB値を用いて前記撮像測色値を算出し、
    前記測色値変換手段は、前記選択RGB値変換マトリックスと前記初期化測色用RGB値を用いて前記測色値を算出すること、
    を特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記基準チャートは、
    前記基準色パッチの一部の色のパッチが配列されていることを特徴とする請求項9または10記載の画像形成装置。
  12. 前記取得手段が前記測色対象を被写体として撮像して取得したRGB値を、所定の測色対象領域毎に平均化して前記測色用RGB値とする平均化手段をさらに備えていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記取得手段が、前記基準色パッチと前記測色対象の被写体の撮像とともに前記基準チャートを撮像して取得したRGB値のうち、少なくともいずれかのRGB値を、該基準チャートの所定の撮像領域毎に平均化して、前記初期基準チャートRGB値とする平均化手段をさらに備えていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
  14. 前記取得手段が、前記基準色パッチと前記測色対象の被写体の撮像とともに前記基準チャートを撮像して取得したRGB値のうち、少なくともいずれかのRGB値を、該基準チャートの所定の撮像領域毎に平均化して、前記基準チャートRGB値とする平均化手段をさらに備えていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
  15. 写体のRGB値を取得する取得ステップと、
    複数の色からなる基準色パッチを前記被写体として前記取得ステップで取得された当該基準色パッチの各色のRGB値である撮像基準RGB値と、当該各色のデバイスに依存しない所定の色空間における測色値である基準測色値と、を関連付けて第1の記憶手段に記憶する第1の記憶処理ステップと、
    前記撮像基準RGB値を前記基準測色値に変換する基準値変換マトリックスを第2の記憶手段に記憶する第2の記憶処理ステップと、
    測色対象を被写体として前記取得ステップで取得された測色用RGB値を、前記基準値変換マトリックスを用いて撮像測色値に変換する撮像測色値変換処理ステップと、
    記所定の色空間において前記撮像測色値と距離の近い所定数の該基準色パッチを前記基準色パッチから選択するパッチ選択処理ステップと、
    選択された所定数の前記基準色パッチに対応する前記撮像基準RGB値を選択RGB値として選択するRGB選択処理ステップと、
    前記選択RGB値を前記基準測色値に変換する選択RGB値変換マトリックスを算出する選択RGB値変換マトリックス算出処理ステップと、
    前記選択RGB値変換マトリックスを用いて、前記取得ステップで取得された前記測色用RGB値を、測色値に変換する測色値変換処理ステップと、
    を有していることを特徴とする測色方法。
  16. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の前記取得手段を有する撮像装置と、
    請求項1記載の前記第1の記憶手段、前記第2の記憶手段、前記撮像測色値変換手段、前記パッチ選択手段、前記RGB選択手段、前記選択RGB値変換マトリックス算出手段及び前記測色値変換手段を有する測色装置と、
    が、所定の通信手段で接続されていることを特徴とする測色システム。
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