JP6106909B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、直流電流の測定を行う電流センサに関する。
近年、太陽光発電の需要が高まっている。このような太陽光発電に利用される太陽電池パネルにあっては、出力電圧は一定であるが、発電電流(供給可能な出力電流)は日照率や発電能力の劣化等の発電状況により変動する。このため、太陽電池パネルの出力電流を測定することは、発電効率及び設備保全の観点から重要である。また、近年、蓄電池も広く利用されている。このような蓄電池にあっては使用状況に応じて充放電が繰り返し行われる。蓄電池を適切に利用する上で、このような充放電における充電電流及び放電電流を同じ精度で、且つ、正確に測定する必要がある。このような太陽電池パネルの出力電流や蓄電池の充電電流及び放電電流を測定する技術として、ギャップを有する環状の磁性体コアを用いた電流センサがある(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の電流センサ(直流電流センサ)は、ギャップを有する略円環形状の磁性材料からなり、径方向内側に被測定電流が流れる電線を貫通させたコアと、コアのギャップに挿入され、被測定電流により発生した磁束に応じた電圧を出力する磁電変換手段と、を備えて構成される。このような磁電変換手段としてホール素子が用いられる。このようなホール素子は高価であるので、電流センサのコストアップの要因となる。また、ホール素子の電気的特性は温度依存性が大きいので、温度変動がある使用環境においては精度良く電流を検出することが容易ではない。そこで、ホール素子を用いない電流センサが検討されてきた(例えば特許文献2)。
特許文献2に記載の電流センサは、閉磁路コアに、電流の被測定対象物となる電線を貫通させて配置し、当該電線に流れる被測定電流による閉磁路コアに生じる発生磁界を、閉磁路コアに巻かれた巻線コイルにフィードバック電流を流すことによって打ち消すように作用させて、被測定電流を計測する。特に、この電流センサは、巻線コイルと直列に検知抵抗が接続される。巻線コイル及び検知抵抗の直列接続に対して交流励磁電圧を印加し、これにより発生した交流励磁電流を検知抵抗によって電圧信号に変換し、電圧信号が印加される正ピークホールド回路及び負ピークホールド回路によってそれぞれ正信号及び負信号のピークホールドを行い、正ピークホールド回路及び負ピークホールド回路のそれぞれの出力信号を合成和の電圧として取得する。この合成和の電圧を増幅回路で増幅して巻線コイル及び検知抵抗に直流励磁電圧としてフィードバックする。
特開2000−97973号公報 特開2007−33222号公報
特許文献2に記載の電流センサにおいては、ホール素子を有しないので特許文献1に記載の電流センサに対してコストダウンが可能である。また、ホール素子を用いていないので温度特性も改善されている。しかしながら、正ピークホールド回路と負ピークホールド回路とを備えているので、更なるコストダウンの余地がある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、低コストで、温度特性の優れた電流センサを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る電流センサの特徴構成は、
絶対値の等しい正電圧と負電圧との間で振幅する矩形波信号を生成する矩形波信号生成部と、
内側に被測定電流を流す導電体が挿通される環状のコアと、当該コアに巻き回され前記矩形波信号に応じた電流が流れる導線とを有するトロイダルコイルと、
前記トロイダルコイルの出力端子と接地端子との間に配置される抵抗器と、
前記導電体に被測定電流が流れていない場合で、且つ、前記導線に前記矩形波信号に基づく電流を流した場合に前記矩形波信号が反転されてから前記コアが磁束飽和されるまでの期間に相当する第1期間毎に、前記被測定電流の大きさにかかわらず、前記第1期間内に当該第1期間よりも短い予め設定された第2期間に亘ってパルス信号を出力するパルス信号出力部と、
前記パルス信号に基づいて前記抵抗器の端子間電圧をサンプルホールドするサンプルホールド部と、
を備えている点にある。
このような特徴構成とすれば、抵抗器の端子間に被測定電流に対応した電圧を生じさせ、当該電圧を所定の期間に亘って維持することができる。したがって、被測定電流の符号に拘らずサンプルホールド回路は1つ備えておくだけで良いので、電流センサを低コストで実現できる。また、トロイダルコイルに入力する矩形波信号はGNDを基準に振幅するものであるので、コアの特性が良くなくても、その影響を正負で互いに打ち消しあうことができる。したがって、コアも安価なものを用いることができるので低コストで実現できる。また、上記のように、トロイダルコイルに入力する矩形波信号はGNDを基準に振幅するものであるので、コアの特性上生じるヒステリシスについても、互いに打ち消しあうことができる。したがって、精度良く被測定電流を測定することが可能となる。更には、ホール素子を用いないので温度特性の優れた電流センサを実現できる。
本発明に係る電流センサの回路図である。 矩形波信号及びコアの磁束の変化を模式的に示した図である。 計測原理を示す図である。 コイルの磁気特性より各要素の波形を示した図である。 図1の各部の波形を示した図である。 その他の実施形態に係る電流センサの回路図を示した図である。
本発明に係る電流センサ100は、導電体に流れる直流電流を公知の変流器を利用して測定することが可能に構成されている。以下、本実施形態の電流センサ100について、詳細に説明する。
図1には本実施形態に係る電流センサ100を模式的に示した回路図が示される。図1に示されるように、電流センサ100は、矩形波信号生成部10、トロイダルコイル20、抵抗器30、パルス信号出力部40、サンプルホールド部50を備えて構成される。矩形波信号生成部10は、絶対値の等しい正電圧と負電圧との間で振幅する矩形波信号を生成する。絶対値の等しい正電圧と負電圧とは、0Vを基準に正負が同じ電圧であることを意味する。したがって、絶対値の等しい正電圧と負電圧との間で振幅する矩形波信号とは、0Vを基準として+Vと−Vとで振幅する矩形波信号を意味する。
本実施形態に係る矩形波信号生成部10は、発振回路部1及び電流増幅部2を有して構成される。発振回路部1は、図1に示されるように例えばインバータ回路(特にシュミットトリガで構成すると好適である)を用いて構成することが可能である。もちろん、その他の公知の回路(例えばOP−AMPによる発振回路)により構成することも可能である。本実施形態では、発振回路部1により±Vで振幅する矩形波信号が生成される。このような矩形波信号が図2の(a)に示される。発振回路部1は、このような矩形波信号を継続して電流増幅部2に出力する。
電流増幅部2は、本実施形態では2つのバイポーラトランジスタを用いて構成される。ハイサイドにはpnp型トランジスタ2Aが用いられ、ローサイドにはnpn型トランジスタ2Bが用いられる。pnp型トランジスタ2Aのエミッタ端子は、「+V」の電源ラインに接続される。ベース端子は抵抗器を介して発振回路部1の出力端子に接続される。また、コレクタ端子はnpn型トランジスタ2Bのコレクタ端子に接続される。npn型トランジスタ2Bのエミッタ端子は、「−V」の電源ラインに接続される。ベース端子は抵抗器を介して発振回路部1の出力端子に接続される。また、コレクタ端子はpnp型トランジスタ2Aのコレクタ端子に接続される。
このように矩形波信号生成部10を構成することにより、発振回路部1の出力がLowの時にpnp型トランジスタ2Aのコレクタ端子から「+V」に応じた電流を出力することが可能となり、発振回路部1の出力がHighの時にnpn型トランジスタ2Bのコレクタ端子から「−V」に応じた電流を引き込むことが可能となる。
トロイダルコイル20は、コア20Aと導線20Bとを有する。コア20Aは、内側に被測定電流I0を流す導電体20Cが挿通される環状コアからなる。内側とは環状コアの径方向内側の空間である。被測定電流I0とは本電流センサ100の測定対象としての直流電流である。導電体20Cとは、金属片であっても良いし電線であっても良い。このような導電体20Cはコア20Aの径方向内側の空間を貫通するように設けられる。導線20Bは、コア20Aに巻き回され駆矩形波信号に応じた電流が流される。導線20Bは絶縁物で被膜され、コア20Aが軸心となるように予め設定された巻き数だけ巻き回される。
抵抗器30は、トロイダルコイル20の出力端子と接地端子との間に配置される。トロイダルコイル20の出力端子とは、コア20Aに巻き回された導線20Bの一方の端部である。抵抗器30は所定の抵抗値Rを有する。したがって、抵抗器30の端子間には導線20Bを流れた電流iに応じて電位差が生じる。
ここで、本実施形態では、導電体20Cに被測定電流I0が流れていない場合で、且つ、導線20Bに矩形波信号に基づく電流を流した場合に、図2の(b)に示されるように矩形波信号が反転されてからコア20Aが磁束飽和されるまでの第1期間T内に当該第1期間Tよりも短い第2期間T1が予め設定されている。導電体20Cに被測定電流I0が流れていない場合とは、被測定電流I0が0Aであることをいう。導線20Bに矩形波信号に基づく電流を流した場合とは、矩形波信号生成部10の出力電流を導線20Bに流した場合をいう。「矩形波信号が反転されてから」とは、「矩形波信号の符号が変化してから」を意味する。
具体的には、「矩形波信号が「−V」から「+V」に切り替わってから」、及び「矩形波信号が「+V」から「−V」に切り替わってから」を意味する。本実施形態では、コア20Aは、被測定電流I0が0Aの状態で、矩形波信号に係る電流を導線20Bに流した場合に、矩形波信号の符号が反転するまでの間に磁束飽和するように構成される。したがって、第1期間Tは、矩形波信号の符号が切り替わってからコア20Aが磁束飽和するまで期間が相当する。第2期間T1は、このような第1期間T内において、当該第1期間Tよりも短い時間で設定される。
パルス信号出力部40は、このような第1期間T毎に第2期間T1に亘ってパルス信号を出力する。このようなパルス信号出力部40は、発振回路部1の出力が入力されるインバータとエクスクルーシブORとにより構成すると好適である。より具体的には、パルス信号出力部40が出力するパルス信号は発振回路部1により出力される矩形波信号に対して予め設定された所定の時間遅れT0を持って出力され、またパルス信号は予め設定された時間T1だけHIGHとなる。
サンプルホールド部50は、パルス信号に基づいて、抵抗器30の端子間電圧をサンプルホールドする。パルス信号とは、上述のパルス信号出力部40から出力される信号である。ここで本実施形態に係るサンプルホールド部50は、スイッチSWとコンデンサCとを有して構成される。スイッチSWの一端は抵抗器90を介してトロイダルコイル20の出力端子に接続される。コンデンサCはスイッチSWの他端と接地端子との間に配置される。
スイッチSWは、パルス信号により開閉状態が変更される。本実施形態では、パルス信号がHIGHの時にスイッチSWが閉状態となり、パルス信号がLOWの時にスイッチSWが開状態となるように構成されている。例えば、パルス信号がHIGHとなりスイッチSWが閉状態となった場合には、コンデンサCは抵抗器90を介して充電される。その後、パルス信号がLOWとなりスイッチSWが開状態となると、コンデンサCへの充電が停止され、コンデンサCの端子間電圧が維持される。この端子間電圧は導線20Bに流れる電流に基づく電圧である。このようにして、導線20Bの流れる電流に基づく電圧を取得される。例えば、この電圧を所定の定数で除することに被測定電流I0を算出する構成とすることも可能であるし、端子間電圧と被測定電流I0との関係を規定するマップを予め記憶しておき、このマップに基づき被測定電流I0を演算する構成とすることが可能である。
次に、測定原理について説明する。図3は、本発明に係る電流センサ100の測定系について模式的に示した回路図である。この回路図は、直流電源E、スイッチSW、変流器L、抵抗器Rが直列接続して構成される。変流器Lは、一次巻線の巻き数がN1、二次巻線の巻き数がN2で構成される。このような回路において、電圧Eは、以下の(1)式で表される。
Figure 0006106909
この(1)式をラプラス変換し、(2)式が得られる。
Figure 0006106909
ここで、i(0)は初期電流であり、I(0)×N1/N2である。(2)式をI(s)について解いて(3)式が得られる。
Figure 0006106909
(3)式を逆ラプラス変換し、(4)式が得られる。
Figure 0006106909
ここで、直流電源Eを励磁電源±Eとし、正極性でt1後の電流i(t)をコイル電流i+とすると共に、負極性でt2後の電流i(t)をコイル電流i−とすると、夫々、以下の(5)式及び(6)式となる。
Figure 0006106909
Figure 0006106909
(5)式と(6)式との平均を計算すると、(7)式が得られる。
Figure 0006106909
ここで、t=t1=t2とすると、(8)式が得られる。
Figure 0006106909
ここで、環状コイルのインダクタンスLの値は、(9)式で計算できる。
Figure 0006106909
ここで、Nはコイルの巻き数、φは環状鉄心内の磁束、κは磁路の磁気抵抗である。また、磁気抵抗κは、以下の(10)式で計算できる。
Figure 0006106909
ここで、μは鉄心透磁率、lは鉄心磁路長、Aは鉄心断面積である。例えば、鉄心材料がパーマロイやナノ結晶の場合を想定して比透磁率50000、磁路長0.047m、断面積を5.5×4mm2とすると、
Figure 0006106909
となる。これを用いて(9)式によりL値を計算すると、
Figure 0006106909
となる。ただし、コイルの巻き数Nは2500回である。
ここで、例えば抵抗器Rの抵抗値が500Ωである場合の1ms後の電流iは、(8)式より(13)式のように計算できる。
Figure 0006106909
(13)式に示されるように、t=0時のiに対して0.26%減少する。しかしながら、矩形波信号が切り替わってから一定の時間で検出するようにすれば、この誤差は排除できる。ここで、t=1msの場合にはi≒1となり、(14)式が成立する。
Figure 0006106909
図4は、被測定電流I0に応じてトロイダルコイル20のコア20Aに生じる磁束φとコイル電流iとの関係を模式的に示した図である。()は被測定電流I0が0であって励磁電圧Eを印可した場合の電流波形であり、(B)は被測定電流I0がI1であって励磁電圧Eを印可した場合の電流波形であり、(C)は被測定電流I0がI2であって励磁電圧Eを印可した場合の電流波形である。ここで、0<I1<I2である。係る場合に励磁電圧Eを印加した時にコイル内に発生る磁束φは、
Figure 0006106909
である。
(15)式に示されるように、磁束φは、励磁電圧Eの時間積分とコイルを貫通する直流電流、すなわち被測定電流I0により発生する磁束φ0との加算となる。時間が経過すると共に磁束φは大きくなる。コイルの飽和磁束φSに達するとコイル両端に発生する逆起電力Vは0となりコイルに流れる電流iはE/Rの一定値となる。コイルの飽和磁束φSに達するまでは(14)式で表される電流I0が流れる。図4の(a)、(b)、(c)は、夫々(A)、(B)、(C)の場合における磁束φ、コイル両端の逆起電力V、コイル電流iの波形が示される。
図5は、図1の各部の波形を示したものである。図5の(a)は電流増幅部2の出力であり、トロイダルコイル20と抵抗器30とに±Vの矩形波信号が印加される。これは、励磁電圧に相当する。図5の(b)は発振回路部1の出力信号をT0だけ遅らせてT1期間のみアクティブになるようにパルス信号出力部40により生成されたサンプルホールド部50のスイッチSWの開閉を制御する信号である。図5の(C−1)は被測定電流I0が0Aの時のコイル電流iである。図5の(C−2)は被測定電流I0が例えば+25Aの時のコイル電流iである。図5の(C−3)は被測定電流I0が例えば−25Aの時のコイル電流iである。図5の(d)はサンプルホールド部50によりT1期間のみコンデンサCの端子間電圧を保持した場合の電圧波形(例えば+25Aの場合)である。
図5の(d)に示されるように、励磁電圧が+Vの時のホールド電圧の保持値をAとし、励磁電圧が−Vの時のホールド電圧の保持値をBとした場合、サンプルホールド部50により電圧波形は平滑化され、出力電圧E0は被測定電流I0に比例する((16)式参照)。すなわち、サンプルホールド部50により保持された電圧(出力電圧E0)は、被測定電流I0に応じたものとなるので、この電圧(出力電圧E0)を測定することにより、被測定電流I0を測定することが可能となる。
Figure 0006106909
ここで、出力電圧E0は抵抗器Rに比例し、コイルの巻き数Nに反比例するのみでコイルのインダクタンスや鉄心透磁率に影響が受け難いため個々のコイルにおいて、ばらつきが発生しない。また残留磁束の影響に対しては励磁電圧が交流を印加しているために消磁されてしまうためゼロ変動も発生しない。
また、被測定電流I0により誘起する逆起電力は、還流ダイオード60を通じて本電流センサ100の電源に還流することにより電流センサ100で消費する電力を補填し省電力化に寄与することができる。
以上のように本電流センサ100によれば、公知の変流器を利用して、抵抗器の端子間に被測定電流に対応した電圧を生じさせ、当該電圧を所定の期間に亘って維持することができる。したがって、被測定電流の符号に拘らずサンプルホールド回路は1つ備えておくだけで良いので、電流センサを低コストで実現できる。また、トロイダルコイル20に入力する矩形波信号はGNDを基準に振幅するものであるので、コア20Aの特性が良くなくても正負で互いに打ち消しあうことができるため何ら問題が生じることもない。したがって、コア20Aも安価なものを用いることができるので低コストで実現できる。更には、ホール素子を用いないので、温度特性も優れている。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、矩形波信号生成部10の発振回路部1、パルス信号出力部40、サンプルホールド部50が、夫々素子により独立して構成されている例を挙げて説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。例えば、図6に示されるように、発振回路部1、パルス信号出力部40、サンプルホールド部50を演算処理装置70により構成することも当然に可能である。係る場合、矩形波信号を出力するDO、抵抗器Rの端子間電圧を測定するためにトロイダルコイル20の出力をADコンパータ入力端子A/Dに接続すると好適である。また、演算処理装置70では、プログラムにて動作させることも当然に可能である。
上記実施形態では、電流増幅部2は、本実施形態では2つのバイポーラトランジスタを用いて構成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。FET(Field effect transistor)を用いて構成することも当然に可能である。
また、上記実施形態では、電流増幅部2はハイサイドにはpnp型トランジスタ2Aが用いられ、ローサイドにはnpn型トランジスタ2Bが用いられるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。ハイサイドにnpn型トランジスタを用い、ローサイドにpnp型トランジスタを用いて構成することも当然に可能である。
本発明は、直流電流の測定を行う電流センサに用いることが可能である。
10:矩形波信号生成部
20:トロイダルコイル
20A:コア
20B:導線
20C:導電体
30:抵抗器
40:パルス信号出力部
50:サンプルホールド部
100:電流センサ
I0:被測定電流
T:第1期間
T1:第2期間

Claims (1)

  1. 絶対値の等しい正電圧と負電圧との間で振幅する矩形波信号を生成する矩形波信号生成部と、
    内側に被測定電流を流す導電体が挿通される環状のコアと、当該コアに巻き回され前記矩形波信号に応じた電流が流れる導線とを有するトロイダルコイルと、
    前記トロイダルコイルの出力端子と接地端子との間に配置される抵抗器と、
    前記導電体に被測定電流が流れていない場合で、且つ、前記導線に前記矩形波信号に基づく電流を流した場合に前記矩形波信号が反転されてから前記コアが磁束飽和されるまでの期間に相当する第1期間毎に、前記被測定電流の大きさにかかわらず、前記第1期間内に当該第1期間よりも短い予め設定された第2期間に亘ってパルス信号を出力するパルス信号出力部と、
    前記パルス信号に基づいて前記抵抗器の端子間電圧をサンプルホールドするサンプルホールド部と、
    を備える電流センサ。
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