JP6106014B2 - 熱転写装置、熱転写方法 - Google Patents

熱転写装置、熱転写方法 Download PDF

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Description

本発明は、被転写物に転写フィルムの絵柄層を熱転写する熱転写装置、熱転写方法、及び転写体に関する。
従来、家電製品、化粧品容器、装飾品などの種々の立体形状をした被転写物に絵柄や文字などの模様を付与するにあたり、被転写物に転写フィルムの絵柄層を熱転写する熱転写装置が利用されている(例えば、下記特許文献1参照)。
下記特許文献1に開示されている熱転写装置(絵付装置)は、ワークの表面に転写フィルムの絵柄層を熱転写する熱転写装置であって、内部にワークが載置され、上面に転写フィルムが配設されるチャンバ部材と、該チャンバ部材内の転写フィルムにより仕切られた空間を真空状態とすることにより、前記転写フィルムをワークの表面に密着させる真空引き装置と、前記チャンバ部材内の空間、または該チャンバ部材内に配置されてワークの周囲を囲う仕切壁部材内の空間に、ワークの表面に密着された転写フィルムにおける絵柄層の反ベースフィルム側の接着層をベースフィルム側から溶融可能な温度の蒸気を供給する蒸気供給装置と、を有することを特徴とするものである。
下記特許文献1に記載の熱転写装置によれば、ワークの表面形状に拘わらず、転写フィルムを密着させた面に対して、常に良好に絵付けすることが可能となる。
特開2011‐126263号公報
ところで、前記特許文献1に記載の熱転写装置では、蒸気による熱エネルギーを効率よく転写フィルムに伝達するにあたり、蒸気を供給する際にワークの周囲を蒸気ユニットの筐体にて囲む手段が採用されている。
この蒸気ユニットは、側壁からも蒸気を噴射させる仕組みとなっており、係る蒸気ユニットの採用により、ワークの側面に対しても好適に転写フィルムの絵柄層を熱転写することが可能となる。しかしながら、前記蒸気ユニットは非常に複雑な構造となっているため、前記蒸気ユニットの製造コストが、熱転写装置の価格を押し上げる原因となっていた。
又、前記特許文献1に記載の熱転写装置を含む従来の熱転写装置においては、チャンバ部材に相当する部材につき、鉄やアルミニウムなどの金属を素材として形成されていた。しかしながら、金属を素材として形成されたチャンバ部材は非常に重く、係るチャンバ部材を上下動させることによって開閉するためには、出力の大きい昇降ユニットが必要となり、装置の大型化の原因となっていた。
本発明は、前記技術的課題に鑑みて完成されたものであり、シンプルな構造で、しかも効率良く被転写物に転写フィルムの絵柄層を熱転写することができる新規な熱転写装置、前記熱転写装置を用いた熱転写方法、及び前記熱転写装置によって被転写物に転写フィルムの絵柄層が熱転写された転写体を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために、本発明の熱転写装置は、上側に向かって開口する第一チャンバ部材と、下側に向かって開口する第二チャンバ部材と、前記第一チャンバ部材と前記第二チャンバ部材とによって閉じられた作業室内に存する空気を吸引する吸引装置と、前記作業室内に蒸気を供給する蒸気供給装置と、を具備してなり、転写フィルムによって、前記作業室が前記第一チャンバ部材側となる第一室と前記第二チャンバ部材側となる第二室との二つに仕切られた後、前記吸引装置にて前記作業室内に存する空気を吸引し、前記第一室内に配置された被転写物に前記転写フィルムを密着させ、前記蒸気供給装置から前記第二室内に供給させた蒸気にて前記転写フィルムを加熱し、もって、前記被転写物に前記転写フィルムの絵柄層を熱転写する熱転写装置であって、前記第二チャンバ部材を昇降させることによって前記作業室を開閉する昇降装置と、前記作業室が開かれた際に、前記第二チャンバ部材を前記第一チャンバ部材上の空間から退避させ、且つ、前記作業室が閉じられる際に、前記第二チャンバ部材を前記第一チャンバ部材上の空間に進行させる進退装置と、を具備してなることを特徴とする(以下、「本発明装置」と称する。)。
本発明装置においては、前記第二チャンバ部材が、炭素繊維強化プラスチックを素材として形成されてなり、前記蒸気供給装置によって供給される蒸気が、過熱蒸気となされたものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記第二チャンバ部材が、ガイドレールにて支持され、且つ、前記進退装置による前記第二チャンバ部材の進退動作が、前記ガイドレールに沿って行われる仕組みとなされてなり、前記ガイドレールが、前記第二チャンバ部材の進行方向側に存する第一レールと、前記第二チャンバ部材の退避方向側に存する第二レールと、に分離可能となされ、前記第一レールが、前記昇降装置によって昇降可能となされてなり、前記作業室を閉じる際に、前記進退装置にて、前記第二チャンバ部材が前記ガイドレールに沿って進行され、前記第一レールによって支持される位置まで進行された後、前記昇降装置にて、前記第二チャンバ部材が前記第一レールと共に下降され、前記作業室を開く際に、前記昇降装置にて、前記第二チャンバ部材が前記第一レールと共に上昇された後、前記進退装置にて、前記第二チャンバ部材が前記ガイドレールに沿って前記第一チャンバ部材上の空間から退避させられるものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記第二室に加熱された空気を供給する加熱空気供給装置を更に具備してなるものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記第二チャンバ部材の開口端周縁に、フランジ部が設けられてなるものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記作業室が閉じられた際に、前記フランジ部に掛止され、前記第二チャンバ部材を前記第一チャンバ部材に向かって引き下げる方向に付勢するロック装置を更に具備してなるものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記被転写物を保持するための被転写物ホルダを更に具備してなり、前記被転写物の下端に存するエッジ面にも絵柄層が熱転写されるように、前記被転写物ホルダに、前記被転写物の下端に存するエッジ面を前記作業室内に露出させるアンダーカット部が設けられてなるものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記被転写物ホルダが載置されるホルダ設置台と、前記ホルダ設置台を昇降させる設置台昇降装置と、を更に具備してなるものが好ましい態様となる。
本発明装置においては、前記設置台昇降装置が、スクリュージャッキであり、前記スクリュージャッキに備えられたトラベリングナット部材の上昇に応じて、前記ホルダ設置台が昇降される仕組みとなされてなり、前記ホルダ設置台が所定の上昇位置に至った際に、前記トラベリングナット部材の下側に突出して、前記トラベリングナット部材を下支えするロックピンが備えられてなるものが好ましい態様となる。
本発明の熱転写方法は、前記本発明装置を用いて前記被転写体に前記転写フィルムの絵柄層を熱転写する方法であって、前記作業室内を減圧する減圧工程と、前記第二室内に加熱された空気を供給することによって、前記第一室内に配置された前記被転写物に前記転写フィルムを密着させる予備成型工程と、前記第二室内に過熱蒸気を供給することによって、前記被転写物に密着させた前記転写フィルムを加熱する加熱工程と、を実行することを特徴とする(以下、「本発明方法」と称する。)。
本発明方法においては、前記加熱工程の後、前記第二室内を減圧することによって、前記第二室内に存する水分を気化させる減圧乾燥工程を更に実行することが好ましい態様となる。
本発明の転写体は、前記本発明装置によって前記被転写物に絵柄層が熱転写されたものであって、前記被転写物の下端に存するエッジ面にも絵柄層が熱転写されてなることを特徴とする(以下、「本発明転写体」と称する。)。
本発明装置は、シンプルな構造であり、前記本発明装置を用いた本発明方法によれば、効率良く被転写物に転写フィルムの絵柄層を熱転写することができる。又、本発明転写体は、被転写物の下端に存するエッジ面にも絵柄層が熱転写されたものとなる。
図1は、実施形態1に係る本発明装置を示す断面図である。 図2は、前記本発明装置における被転写物ホルダを拡大して示す断面図である。 図3は、転写フィルムを示す断面図である。 図4A(a)〜(c)は、前記本発明装置による被転写物への絵付け作業の工程を示す断面図である。 図4B(d)は、前記絵付け作業時における加熱処理工程を示す断面図であり、図4B(e)は、被転写物へ転写フィルムが密着している状態を示す拡大断面図であり、図4B(f)は、本発明転写体を示す断面図である。 図5(a)は、実施形態2に係る本発明装置を示す斜視図であり、図5(b)は、前記本発明装置を示す断面図である。 図6は、前記本発明装置における第二チャンバ部材を示す断面図である。 図7は、前記本発明装置における昇降装置及び進退装置を示す斜視図である。 図8(a)は、前記進退装置における連行ブロックの部分を拡大して示す斜視図であり、図8(b)は、前記本発明装置における昇降装置及び進退装置を示す断面図である。 図9は、第二チャンバ部材を進行させた状態の前記本発明装置を示す断面図である。 図10は、第二チャンバ部材を下降させた状態の前記本発明装置を示す断面図である。 図11(a)は、前記本発明装置のロック装置における前側ロック部を示す正面図であり、図11(b)は、前記本発明装置のロック装置における後側ロック部を示す正面図である。 図12(a)〜(c)は、前記前側ロック部における進退動作及び昇降動作を示す断面図である。 図13(a)、(b)は、前記前側ロック部におけるアクチュエータの動作を示す正面図である。 図14(a)、(b)は、前記本発明装置における設置台昇降装置の動作を示す断面図である。 図15A(a)〜(c)は、前記本発明装置による被転写物への絵付け作業の工程を示す断面図である。 図15B(d)〜(f)は、前記本発明装置による被転写物への絵付け作業の工程を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
<本発明装置1>
図1に、実施形態1に係る本発明装置1を示す。この本発明装置1は、第一チャンバ部材10と、第二チャンバ部材20と、吸引装置80と、蒸気供給装置90と、を具備する。
前記第一チャンバ部材10は、上側に向かって開口する箱体である。前記第一チャンバ部材10は、鉄を加工して形成されたものである。
前記第二チャンバ部材20は、下側に向かって開口する箱体である。前記第一チャンバ部材20は、炭素繊維強化プラスチック製であり、ハンドレイアップ法にて成形されたものである。
前記吸引装置80は、吸引ポンプ81と、前記吸引ポンプ81の吸引孔に接続された吸引通路82と、前記吸引通路82から分岐して前記第一チャンバ部材10内及び前記第二チャンバ部材20内に通じる分岐通路83、84と、各分岐通路83、84に配された吸引開閉弁85、86と、を具備する。又、前記吸引装置80は、前記分岐通路83、84を連絡するバイパス通路87を更に具備してなり、前記バイパス通路87には、バイパス開閉弁88が備えられている。
前記蒸気供給装置90は、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置91と、前記過熱蒸気発生装置91の吐出孔に一端が接続され、且つ、他端が前記第二チャンバ部材20内に通じる蒸気通路92と、前記蒸気通路92に配された蒸気開閉弁93と、を具備する。なお、本発明において「過熱蒸気」とは、飽和蒸気を更に加熱することにより、ある圧力下において飽和温度以上の蒸気温度を持つようになされた蒸気を意味する。
更に、本実施形態においては、前記第一チャンバ部材10の内部底面に、被転写物ホルダ200が備えられている。前記被転写物ホルダ200は、前記本発明装置1による被転写物100への絵付け作業時において、前記被転写物100を位置決めし、又、作業中に前記被転写物100が動かないように保持する役割を担うものである。
図2に示すように、前記被転写物ホルダ200は、前記被転写物100に嵌合し得る形状を有するホルダ本体201と、前記ホルダ本体201を前記第一チャンバ部材10の内部底面から底上げするホルダ基台202と、を具備する。又、前記被転写物ホルダ200には、前記被転写物100を保持した際に、前記被転写物100の下端に存するエッジ面101を後述する作業室S内に露出させるアンダーカット部203が設けられている。本実施形態において、前記アンダーカット部203は、前記ホルダ基台202の周壁を内方に向かってなだらかに後退させることによって形成されたものである。
<転写フィルム300>
図3に、前記本発明装置1による前記被転写物100への絵付け作業において用いられる転写フィルム300の一例を示す。前記転写フィルム300は、ベースフィルム301の片側面に、剥離層302、絵柄層303、及び接着層304が順次積層された四層積層フィルムである。
<本発明装置1による被転写物100への絵付け作業>
図4A及び図4Bに、前記本発明装置1による前記被転写物100への絵付け作業を示す。前記本発明装置1を用いて、前記被転写物100に前記転写フィルム300の絵柄層303を転写するにあたっては、まず、前記被転写物100を前記被転写物ホルダ200に保持させる(図4A(a)参照)。
前記被転写物ホルダ200に、前記被転写物100を保持させた後、前記第一チャンバ部材10の開口端を塞ぐようにして前記転写フィルム300を配置する(図4A(b)参照)。この際、前記転写フィルム300における接着層304側が、前記第一チャンバ部材10内に臨むようにする。
前記転写フィルム300を配置した後は、前記第一チャンバ部材10上に、前記第二チャンバ部材20を載置し、前記転写フィルム300を挟んで互いの開口端縁の端面同士を対向させることによって、閉じられた作業室Sを形成する(図4A(c)参照)。この際、前記転写フィルム300は、前記第一チャンバ部材10の開口端縁と、前記第二チャンバ部材20の開口端縁の間に挟持された状態にて保持される。従って、前記作業室Sは、前記転写フィルム300によって、前記第一チャンバ部材10側となる第一室S1と前記第二チャンバ部材20側となる第二室S2との二つの部屋に仕切られる。
次に、前記吸引装置80における前記分岐通路83、84各々に配置された吸引開閉弁85、86、及び前記バイパス通路87に配置されたバイパス開閉弁88を開き、前記吸引ポンプ81を作動させる。なお、前記蒸気供給装置90における前記蒸気通路92に配された前記蒸気開閉弁93は閉じられている。これにより、前記作業室S内が減圧される。この際、前記バイパス通路87は、前記第一室S1と前記第二室S2との間に圧力差が生じることを抑制し、もって、前記転写フィルム300が、前記第一チャンバ部材10と前記第二チャンバ部材20との間に張り渡された状態を維持し得るようにする役割を担う。
前記作業室S内が十分に減圧された後、前記吸引開閉弁85、86、及び前記バイパス開閉弁88を閉じ、前記吸引ポンプ81を停止させる。次いで、前記過熱蒸気発生装置91を作動させ、前記蒸気通路92に配置された蒸気開閉弁93を開くと、前記第二室S2内に向かって過熱蒸気が供給される(図4B(d)参照)。
この際、前記第一室S1内が依然減圧状態にあるため、過熱蒸気が供給された前記第二室S2内と前記第一室S1内との間には圧力差が生じる。この圧力差によって、前記転写フィルム300は、前記被転写物100の露出面に密着する。その後、前記被転写物100の露出面に密着した前記転写フィルム300は、前記第二室S2に供給された過熱蒸気の熱によって加熱されて、前記接着層304が溶融する。これにより、前記転写フィルム300が前記被転写物100の露出面に被覆される。
なお、本実施形態においては、前記被転写物100が、前記アンダーカット部203が設けられた前記被転写物ホルダ200によって保持されていることから、前記被転写物100の下端に存するエッジ面101も前記作業室S内に露出している。これより、前記被転写物100の下端に存するエッジ面101にも前記転写フィルム300が被覆される(図4B(e)参照)。
その後、前記蒸気開閉弁93を閉じたうえで、前記作業室Sを開き、前記被転写物100に接着された前記転写フィルム300から前記ベースフィルム301を剥がし取ると、前記被転写物100に絵柄層303が熱転写された本発明転写体110が得られる。得られた前記本発明転写体110は、その下端に存するエッジ面101にも前記絵柄層303が熱転写されたものとなる(図4B(f)参照)。
このように、前記本発明装置1はシンプルな構造でありながら、効率良く前記被転写物100に前記転写フィルム300の絵柄層303を熱転写することができる。
前記転写フィルム300を加熱する熱源として用いられる過熱蒸気は、従来の転写装置において用いられていた飽和蒸気と比較して、全熱量が非常に高い。これより、前記本発明装置1によれば、均一温度分布での高速加熱が実現される。前記第二室S2に供給される過熱蒸気の温度としては、前記転写フィルム300の接着層304の溶融温度に応じて適宜変更されるため特に限定されるものではないが、200℃以上(より好ましくは、220〜250℃の範囲内)とすることが好ましい。又、前記過熱蒸気の供給の際、前記第二室S2内の圧力が0.01MPa以上(より好ましくは、0.05〜0.3MPaの範囲内)となるようにすることが好ましい。
又、前記本発明装置1においては、前記第二チャンバ部材20につき、比熱が高く、且つ、熱伝導率の低い炭素繊維強化プラスチックを素材として形成されているから、前記第二室S2内に供給された過熱蒸気の熱が、前記第二チャンバ部材S2の壁面を伝達して大気中に放出されることを好適に抑制することができる。これより、前記第二室S2内に供給された過熱蒸気の熱を、効率良く、前記転写フィルム300の加熱に供することができる。その結果、40〜60秒程度の加熱処理時間を要していた金属製のチャンバを用いた従来の転写装置と比較して、加熱処理時間を大幅に短くする(例えば、5〜30秒の範囲内にする)ことができる。前記第二チャンバ部材20の素材となる前記炭素繊維強化プラスチックとしては、800J/kg・K以上(より好ましくは、900J/kg・K以上)の比熱を有するものが好ましく、又、5W/m・K以下(より好ましくは、3W/m・K以下)の熱伝導率を有するものが好ましい。なお、前記第一チャンバ部材10についても、同様の炭素繊維強化プラスチックを素材として形成することが好ましい。
そして、前記本発明装置1においては、前記転写フィルム300を加熱する熱源として熱量の高い過熱蒸気が用いられ、且つ、前記第二チャンバ部材20が、断熱性の高い炭素繊維強化プラスチックを素材として形成されているから、前記被転写物300における、前記作業室S内に露出された露出面の隅々にまで熱エネルギーをほとんど偏りなく供給することができる。これより、前記作業室S内に露出された前記被転写物100の露出面に対し、ムラ無く、前記絵柄層303を熱転写することができる。
特に、本実施形態のように、前記アンダーカット部203が設けられた前記被転写物ホルダ200によって前記被転写物100を保持すれば、前記被転写物100の下端に存するエッジ面101にも前記絵柄層303が熱転写された本発明転写体110を得ることができる。前記アンダーカット部203のカット面は、前記被転写物100の下端に存するエッジ面101を前記作業室S内に露出させ得る形状であれば、特に限定されないが、加熱処理中に前記転写フィルム300に傷が付くことを防止すべく、前記アンダーカット部203のカット面につき、角の無いなだらかな面とすることが好ましい。
ところで、本実施形態では、前記転写フィルム300として、ベースフィルム301の片側面に、剥離層302、絵柄層303、及び接着層304が順次積層された四層積層フィルムを用いているが、前記転写フィルム300としては、ベースフィルム301の片側面に、絵柄層303、及び接着層304が順次積層された三層積層フィルムを用いても良い。このような剥離層302を具備しない三層積層フィルムを前記転写フィルム300として用いた場合、ベースフィルム301を剥離することなく絵付けすることになる。又、前記転写フィルム300としては、絵柄層303の片側面に接着層304が積層された二層積層フィルムを用いても良い。
なお、本発明において、「熱転写」とは、熱を加えて、前記被転写物100の表面(露出面)を前記転写フィルム300にて被覆し、最終的に、前記被転写物100に前記絵柄層304の模様に応じた絵付けを施すことを意味する。
[実施形態2]
<本発明装置1>
図5に、実施形態2に係る本発明装置1を示す。この本発明装置1は、第一チャンバ部材10と、第二チャンバ部材20と、吸引装置80と、蒸気供給装置90と、を具備する。
前記第一チャンバ部材10は、上側に向かって開口する箱体であり、作業側ユニット1a内に固定された状態にて配置されている。前記第一チャンバ部材10は、鉄を加工して形成されたものである。前記第一チャンバ部材10には、上面が、前記第一チャンバ部材10の開口端面と面一となされた第一チャンバ側フランジ11が設けられている。
前記第一チャンバ部材10には、その内部にホルダ設置台12が備えられている(図5(b)参照)。前記ホルダ設置台12には、上下面を通じて貫通する複数の通気孔が設けられている。又、前記ホルダ設置台12上には、被転写物ホルダ200が載置される。前記ホルダ設置台12は、設置台昇降装置40によって、上下方向に昇降可能となされている。前記ホルダ設置台6の外縁形状は、前記第一チャンバ部材10の開口形状とほぼ同じとなされており、前記設置台昇降装置40によって、前記ホルダ設置台40が前記第一チャンバ部材10の開口端に対し面一となる位置まで上げられた際、前記第一チャンバ部材10の開口端が前記ホルダ設置台6によって塞がれ得るようになされている。
前記第二チャンバ部材20は、下側に向かって開口する箱体であり、作業側ユニット1aのフレーム枠に固定された一対のガイドレール14によって支持された状態にて、作業側ユニット内に配置されている(図5(b)参照)。前記第二チャンバ部材20は、炭素繊維強化プラスチック製であり、ハンドレイアップ法にて成形されたものである。前記第二チャンバ部材20には、下面が、前記第二チャンバ部材20の開口端面と面一となされた第二チャンバ側フランジ(特許請求の範囲における「フランジ部」に相当する。)21が設けられている。
本実施形態に係る本発明装置1では、前記第二チャンバ部材20が、昇降装置15によって昇降動作を行い得るものとなされており、前記第一チャンバ部材10に向かって下降させることによって、前記第二チャンバ側フランジ21を前記第一チャンバ側フランジ11に接近させ、もって、閉じられた作業室Sを形成する。又、前記第二チャンバ部材20は、前記作業室Sが開かれた際に、進退装置50によって、前記第一チャンバ部材10上の空間から退避する進退動作を行い得るものとなされている。
更に、本実施形態に係る本発明装置1は、前記作業室Sが閉じられた際に、前記第二チャンバ側フランジ21に掛止され、前記第二チャンバ部材20を前記第一チャンバ部材10に向かって引き下げる方向に付勢するロック装置70を具備する。
前記吸引装置80は、設備側ユニット1b内に配された吸引ポンプ81と、前記吸引ポンプ81の吸引孔に接続された吸引通路82と、前記吸引通路82から分岐して前記第一チャンバ部材10内及び前記第二チャンバ部材20内に通じる分岐通路83、84と、各分岐通路83、84に配された吸引開閉弁85、86と、を具備する。又、前記吸引装置80は、前記分岐通路83、84を連絡するバイパス通路87を更に具備してなり、前記バイパス通路87には、バイパス開閉弁88が備えられている。
前記蒸気供給装置90は、前記設備ユニット1b内に配置された蒸気発生装置910と、前記蒸気発生装置910の吐出孔に一端が接続され、且つ、他端が前記第二チャンバ部材20内に配された熱盤ユニット400に接続された蒸気通路92と、前記蒸気通路92に配された加熱器913と、蒸気開閉弁93と、を具備する。更に、前記蒸気通路92には、前記蒸気発生装置910と前記加熱器913との間に、三方開閉弁912が備えられてなり、前記三方開閉弁912に一端が接続された空気通路94の他端に空気供給装置911が接続されている。本実施形態においては、前記空気通路94によって繋がれた前記空気供給装置911と前記加熱器913とが、特許請求の範囲に記載された「加熱空気供給装置」に相当するものとなる。前記加熱器913は、前記設備ユニット1b内に存する制御ユニット(不図示)によって温度制御可能となされている。
図6に示すように、前記熱盤ユニット400は、平板状の底板部401と、前記底板部401の周縁を取り囲むようにして立設された側板部402と、を備えて箱状に形成されたスチームプレート410と、前記スチームプレート410の上端開口を塞ぐようにして組み付けられた熱盤403と、を具備する。
前記蒸気通路92の他端は、前記熱盤ユニット400における前記スチームプレート410と前記熱盤403との間に存する蒸気供給空間405内に通じている。前記スチームプレート410の底板部401には、複数の貫通孔406が形成されている。
前記熱盤403は、アルミニウムを素材として形成されてなり、その内部に、ヒータ404が埋設されている。前記ヒータ404は、前記設備ユニット1b内に存する制御ユニット(不図示)によって温度制御可能となされている。
前記熱盤ユニット400は、前記第二チャンバ部材20に固定された昇降シリンダ420のロッド421に連結されることによって、上下方向に昇降可能となされている。
<第二チャンバ部材20の昇降動作及び進退動作>
以下、前記本発明装置1における、前記第二チャンバ部材20の昇降動作及び進退動作を更に詳細に説明する。なお、以下の説明において、方向を示す「前」は前記第二チャンバ部材20の進行方向側、「後」は前記第二チャンバ部材20の退避方向側、「右」は前記第二チャンバ部材20の進行方向側から見た右側、「左」は前記第二チャンバ部材20の進行方向側から見た左側を意味する。
図7に示すように、前記第二チャンバ部材20を支持する一対のガイドレール14は、それぞれのガイド溝14aが、前記作業側ユニット1aの内方向に臨むようにして配置されている。又、各ガイドレール14は、前記ガイド溝14aが前後に向かって水平方向に伸びるようにして配置されている。
前記ガイドレール14は、前方側となる第一レール14Fと、後方側となる第二レール14Rと、に分割可能となされている。前記第一レール14Fと前記第二レール14Rとは、各々のガイド溝14aが連続するようにして配置されている。前記第二レール14Rは、前記作業側ユニット1aのフレーム枠に固定されている。一方、前記第一レール14Fは、前記作業側ユニット1aのフレーム枠に固定された昇降装置15に固定されている。更に詳しくは、前記昇降装置15は、垂直方向にロッドを伸縮し得るように配されたシリンダであり、前記第一レール14Fは、前記昇降装置15におけるロッド15aに固定されている。
前記進退装置50は、モータ51と、一対のベルトドライブユニット52と、を具備する。
前記モータ51は、前記設備ユニット1bから供給される電力により駆動する電動式のモータである。
前記ベルトドライブユニット52は、支持フレーム53と、後ろ側プーリー54と、前側プーリー55と、ベルト56と、連行ブロック57と、を具備する。
前記支持フレーム53は、前記ガイドレール14の上方において、前記作業側ユニット1aのフレーム枠に固定された状態にて取り付けられている。
前記後ろ側プーリー54は、回転軸が左右方向に向かって水平となるようにして、前記支持フレーム53の後端側に配されている。前記後ろ側プーリー54は、前記モータ51の駆動を受けて回転する。
前記前側プーリー55も、回転軸が左右方向に向かって水平となるようにして、前記支持フレーム53の前端側に配されている。
前記ベルト56は、前記後ろ側プーリー54と前記前側プーリー55に対し、無端状に掛け回されている。
図8に示すように、前記連行ブロック57は、下側ブロック57aと、上側ブロック57bと、を具備する。前記連行ブロック57は、前記後ろ側プーリー54と前記前側プーリー55に掛け回された前記ベルト56の下段側において、前記ベルト56を前記下側ブロック57aと前記上側ブロック57bにて上下面から挟むようにして、前記ベルト56に固定されている。又、図8(b)に示すように、前記下側ブロック57aには、垂直方向に陥没する支持穴58が設けられている。
図7、及び図8に示すように、前記第二チャンバ部材20の天板には、支持板部31が固定されており、前記支持板部31の左右の端辺に立設された支持腕33に転動体(ローラ)35が取り付けられている。前記第二チャンバ部材20は、一対の前記ガイドレール14の前記ガイド溝14aに前記転動体35がそれぞれ転動可能に挿入配置されることによって、前記ガイドレール14に支持されており、又、前記ガイドレール14に沿って進退動作可能となされている。
又、前記支持腕33には、垂直方向に屹立する支持ピン37が備えられている(図8(b)参照)。前記支持ピン37は、前記第二チャンバ部材20が前記ガイドレール14にて支持された際、前記支持穴58に挿入される。
前記第二チャンバ部材20の進退動作は、前記進退装置50を駆動させることによって実行される。
図9に示すように、前記進退装置50における前記モータ51を駆動させると、係る駆動力が前記ベルトドライブユニット52における前記後ろ側プーリー54に伝達され、前記後側プーリー54の回転に応じて、前記ベルト56が回転運動する。前記ベルト54が回転運動すると、前記ベルト56に固定された前記連行ブロック57が水平方向に向かって進退する。
前記第二チャンバ部材20は、前記支持ピン37が、前記連行ブロック57に設けられた前記支持穴58に挿入されているため、前記ベルト56に固定された前記連行ブロック57が進退すると、前記連行ブロック56の進退に伴って進退動作を行う。そして、前記第二チャンバ部材20は、前記ガイドレール14によって支持されているため、前記第二チャンバ部材20の進退動作は、前記ガイドレール14に沿って行われる。
一方、前記第二チャンバ部材20の昇降動作は、前記昇降装置15を駆動させることによって実行される。
前記進退装置50を駆動させることによって、前記第二チャンバ部材20を前記第一チャンバ部材10上の空間まで前進させると、前記第二チャンバ部材20は、前記ガイドレール14における前記第一レール14Fのみによって支持される状態となる(図9参照)。
図10に示すように、この状態で、前記昇降装置15を駆動させてロッド15aを伸ばすと、前記ロッド15aに固定されている前記第一レール14Fが下降すると共に前記第二チャンバ部材20が下降する。この際、前記連行ブロック57に設けられた前記支持穴58から、前記支持ピン37が抜け出る。前記第二チャンバ部材20の下降を進めると、最終的に、前記第二チャンバ部材20の前記第二チャンバ側フランジ21が前記第一チャンバ部材10の前記第一チャンバ側フランジ11に接近し、もって、閉じられた作業室Sが形成される。
その後、前記昇降装置15を駆動し、前記ロッド15aを縮めると、前記第二チャンバ部材20が前記第一レール14Fと共に上昇する。前記第二チャンバ部材20の上昇は、前記第一レール14Fのガイド溝14aが前記第二レール14Rのガイド溝14aと連続する位置まで行われる。この際、前記支持ピン37は、前記連行ブロック57の前記支持穴58に再度挿入される。
<ロック装置70>
以下、前記本発明装置1におけるロック装置70について、更に詳細に説明する。
本実施形態において、前記ロック装置70は、前記第二チャンバ側フランジ20の前方に掛止される前側ロック部70Fと、前記第二チャンバ側フランジ20の後方に掛止される後側ロック部70Rとからなる。
図11(a)に示すように、前記前側ロック部70Fは、前記第二チャンバ側フランジ21の前方に掛止される掛止爪(以下、「前側掛け止め爪」と称する。)71Fと、前記前側掛止爪71Fを上下方向に昇降させる一対の昇降シリンダ(以下、「前側昇降シリンダ」と称する。)73Fと、前記前側掛止爪71Fを前後方向に進退させる進退シリンダ(以下、「前側進退シリンダ」と称する。)75Fと、前記前側掛止爪71Fを下方向に押し下げるアクチュエータ(以下、「前側アクチュエータ」と称する。)77Fと、を具備する。
一方、前記後側ロック部70Rは、図11(b)に示すように、前記第二チャンバ側フランジ21の後方に掛止される掛止爪(以下、「後側掛止爪」と称する。)71Rと、前記後側掛止爪71Rを前後方向に進退させる進退シリンダ(以下、「後側進退シリンダ」と称する。)75Rと、前記後側掛止爪71Rを下方向に押し下げるアクチュエータ(以下、「後側アクチュエータ」と称する。)77Rと、を具備する。
前記後側掛止爪71R、前記後側進退シリンダ75R、及び前記後側アクチュエータ77Rは、それぞれ、前記前側ロック部70Fにおける前記前側掛止爪71F、前記前側進退シリンダ75F、及び前記前側アクチュエータ77Fと同様の機械要素である。但し、前記後側ロック部70Rは、前記前側ロック部70Fにおける前記昇降シリンダ73Fに相当する機械要素を具備していない。
図12(a)に示すように、前記作業室Sが開かれているとき、前記前側ロック部70Fにおける前記前側掛止爪71Fは、前記前側進退シリンダ75Fによって前方に押し出された位置、且つ、前記前側昇降シリンダ73Fによって、下方に下ろされた位置にある。
図12(b)に示すように、前記第二チャンバ部材20が下降し、前記第一チャンバ部材10と共に閉じられた作業室Sが形成されると、前記前側掛止爪71Fは、前記前側昇降シリンダ73Fによって、上方に上げられる。次いで、図12(c)に示すように、前記前側進退シリンダ75Fによって後方に引き戻される。これにより、前記第二チャンバ側フランジ21に、前記前側掛止爪71Fが掛け止めされる。
次いで、図13に示すように、前記前側ロック部70Fにおける前記前側アクチュエータ77Fを作動(図13(a)の状態から図13(b)に示す状態に作動)させると、前記前側掛止爪71Fに対し、下方向に向かう付勢力が付与される。
一方、前記後側ロック部70Rは、前記前側ロック部70Fにおける前記昇降シリンダ73Fに相当する部材を具備していないため、前記後側掛止爪71Rを、上下方向に昇降させる動作は行わないが、前記第一チャンバ部材10と共に閉じられた作業室Sが形成されると、前記前側ロック部70Fと同様にして、前記後側掛止爪71Rが、前記後側進退シリンダ75Rによって前方に引き戻されて、前記第二チャンバ側フランジ21に、前記後側掛止爪71Rが掛け止めされる。次いで、前記後側アクチュエータ77Rを作動させると、前記後側掛止爪71Rに対し、下方向に向かう付勢力が付与される。
このようにして生じた、前記前側掛止爪71Fにおける下方向に向かう付勢力と、前記後側掛止爪71Rにおける下方向に向かう付勢力とが、前記第二チャンバ部材20を前記第一チャンバ部材10に向かって引き下げ、もって、前記第二チャンバ側フランジ21を前記第一チャンバ側フランジ11に圧接させる。これにより、前記作業室Sの密閉性が向上する。
<ホルダ設置台12の昇降動作>
以下、前記本発明装置1における前記ホルダ設置台6の昇降動作について、更に詳細に説明する。
図14に示すように、本実施形態においては、前記設置台昇降装置40としてスクリュージャッキが用いられている。更に詳しくは、前記ホルダ設置台12には、前記第一チャンバ部材10の底面を貫通した状態にて、前記ホルダ設置台12の下面から垂下させた複数本の支持棒45が設けられてなり、前記支持棒45の下端が、前記設置台昇降装置40に付帯されたトラベリングナット部材44に固定されている。従って、前記設置台昇降装置40としてのスクリュージャッキを駆動させ、前記トラベリングナット部材44を上下移動させれば、前記ホルダ設置台12が上下方向に昇降可能となる仕組みとなされている。
なお、本実施形態に係る本発明装置1においては、前記ホルダ設置台12が所定の上昇位置に至った際に、前記トラベリングナット部材44の下側にピン47aを突出させて、前記トラベリングナット部材44を下支えするロックピン47が備えられている(図14(b)参照)。
<本発明装置1による被転写物100への絵付け作業(本発明方法)>
図15A、図15Bに、前記本発明装置1による前記被転写物100への絵付け作業を示す。なお、転写フィルム300は、前記実施形態1において用いたものと同様のものを用いた。
前記本発明装置1を用いて、前記被転写物100に前記転写フィルム300の絵柄層393を転写するにあたっては、まず、前記作業室Sを開き、前記第二チャンバ部材20を後退させた位置にすることによって、前記第一チャンバ部材10上の空間を空ける(図5(b)参照)。この際、前記熱盤ユニット400は、前記第二チャンバ部材20の天板に向かって上げられた位置とされる。
次に、前記ホルダ設置台6を、前記第一チャンバ部材10の開口端と面一になる位置まで上げ、この状態で、前記被転写物100を前記ホルダ設置台12上に備えられた前記被転写物ホルダ200に保持させる(図15A(a)参照)。
前記被転写物ホルダ200に前記被転写物100を保持させた後は、前記ホルダ設置台12を下げ、前記第一チャンバ部材10の開口端を塞ぐようにして前記転写フィルム300を配置する(図15A(b)参照)。
前記転写フィルム300を配置した後は、前記第二チャンバ部材20を前進させ、更に、前記第一チャンバ部材10に向かって下降させることによって、前記作業室Sを形成する(図9、図10参照)。この際、前記作業室Sは、前記転写フィルム300によって、前記第一チャンバ部材10側となる第一室S1と前記第二チャンバ部材20側となる第二室S2との二つの部屋に仕切られる(図15A(c)参照)。
前記作業室Sを形成した後、前記熱盤ユニット400を前記転写フィルム300に近接する位置まで下げ、前記熱盤ユニット400におけるヒータ404を作動させる。これにより、前記転写フィルム300が予備的に加熱され、軟化する。
前記熱盤ユニット400にて、前記転写フィルム300を所定時間加熱した後、前記蒸気供給装置90における記分岐通路83、84の各々に配置された吸引開閉弁85、86を開き、前記吸引ポンプ81を作動させて、前記作業室S内を減圧する減圧工程を実行する(図15B(d)参照)。なお、前記作業室S内が十分に減圧された後は、前記ホルダ設置台12を前記第一チャンバ部材10の開口端と面一になる位置まで上げ、前記被転写物100に前記転写フィルム200を接触させる。
本発明方法においては、前記減圧工程の後、予備成型工程を実行する。本実施形態において、前記予備成型工程を実行するにあたっては、前記吸引開閉弁85、86を閉じ、前記加熱器913を作動させたうえで、前記空気供給装置911を作動させ、前記蒸気通路92に配置された蒸気開閉弁93を開くと共に前記三方開閉弁912を前記空気供給装置911側に開き、もって、前記熱盤ユニット400の前記スチームプレート410に設けられた貫通孔406を通じて、前記第二室S2内に向かって加熱された空気(以下、「加熱空気」と称する。)を供給する(図15B(e)参照)。
この際、前記第一室S1内は、依然、減圧状態にあるため、加熱空気が供給された前記第二室S2内と前記第一室S1内との間に圧力差が生じる。この圧力差によって、前記転写フィルム300は、前記被転写物100に密着する。
本発明方法においては、前記予備成型工程の後、加熱工程を実行する。本実施形態において、前記加熱工程を実行するにあたっては、前記蒸気発生装置910を作動させ、前記三方開閉弁912を前記蒸気発生装置910側に開き、もって、前記熱盤ユニット400の前記スチームプレート410に設けられた貫通孔406を通じて、前記第二室S2内に向かって過熱蒸気を供給する(図15B(f)参照)。
前記加熱工程では、前記第二室S2に供給された過熱蒸気の熱により、前記転写フィルム300が加熱され、前記接着層304が溶融する。これにより、前記転写フィルム300が前記被転写物100の露出面に接着される。
その後、前記蒸気開閉弁93を閉じたうえで、前記第二チャンバ部材20を上昇させ、後退させる。前記転写フィルム300から前記ベースフィルム301を剥がし取ると、前記被転写物100に絵柄層303が転写された転写体110が得られる。
本実施形態に係る本発明装置1は、前記作業室Sが開かれた際に、前記第二チャンバ部材20が、前記進退装置50によって、前記第一チャンバ部材10上の空間から退避させられるため、前記第一チャンバ部材10上に十分な作業スペースを確保することができる。これにより、前記被転写物100を前記ホルダ設置台12に配置する作業や、前記転写フィルム300を配置する作業等を行う際の作業性が向上する。
又、本発明装置1は、前記第二チャンバ部材20が、比較的比重の軽い炭素繊維強化プラスチックを素材として形成されているため、前記第二チャンバ部材20を昇降させる昇降装置15や、前記第二チャンバ部材20を進退させる進退装置50につき、出力の小さい小型のものを用いることができる。これにより、本発明装置1の小型化、及び製造コスト減を実現することができる。前記第二チャンバ部材20の重量としては、50kg以下(より好ましくは、5〜25kgの範囲内)とすることが好ましい。
なお、前記第二チャンバ部材20を昇降させる昇降装置15につき、出力が小さいものを用いた場合、前記第二チャンバ部材20を前記第一チャンバ部材10に向かって押し付ける力が弱くなり、前記作業室Sの十分な密閉性を確保することが困難となる場合がある。
この点につき、前記本発明装置1においては、前記第二チャンバ部材20に対しフランジ部(前記第二チャンバ側フランジ21)を設けているから、前記第一チャンバ部材10に対する接触面積が大きくなり、前記作業室Sの十分な密閉性を確保することができる。前記第一チャンバの側面から突出させた前記フランジ部の幅としては、20mm以上(より好ましくは、30〜50mmの範囲内)とすることが好ましい。
又、前記本発明装置1においては、前記作業室Sが閉じられた際に、前記第二チャンバ側フランジ21に掛止され、前記第二チャンバ部材20を前記第一チャンバ部材10に向かって引き下げる方向に付勢するロック装置70を備えているから、前記作業室Sをより確実に密閉することができる。なお、本実施形態においては、前記ロック装置70につき、前記第二チャンバ側フランジ21における前後方向にそれぞれ突出する突出辺を掛け止する前側ロック部70Fと後側ロック部70Rとからなるものを用いたが、前記ロック装置70によるロックは、前記第二チャンバ側フランジ21における左右方向にそれぞれ突出する突出辺を掛け止めするものとしても良い。前記第二チャンバ側フランジ21の突出辺を掛け止めするにあたっては、掛止のための爪(掛止爪)が突出辺に沿って80%以上の範囲(より好ましくは90%以上の範囲)にわたって接触するようにすることが好ましい。
更に、前記本発明装置1においては、前記ロック装置70の前記前側ロック部70Fにおける前記前側掛止爪71Fにつき、前記前側昇降シリンダ73Fによって、前記作業室Sが開かれているときに、下方に下ろされた位置に退避させることができる。これより、前記第二チャンバ部材20を退避させることによって確保された前記第一チャンバ部材10上の作業スペースを好適に確保することができる。
加えて、前記本発明装置1においては、前記第一チャンバ部材10に備えられている前記ホルダ設置台12が、前記設置台昇降装置40によって、上下方向に昇降可能となされている。これより、前記被転写物100を前記ホルダ設置台12に配置する作業や、前記転写フィルム300を配置する作業等を行う際の作業性が一層向上する。しかも、前記予備成型工程の際に、前記ホルダ設置台12上に配置された前記被転写物100を前記転写フィルム300に接近させることができるため、より効率良く前記被転写物100の露出面に前記転写フィルム300を密着させることができる。
又、前記本発明装置1においては、前記設置台昇降装置40としてスクリュージャッキが用いられており、前記ホルダ設置台12が所定の上昇位置(前記第一チャンバ部材10の開口端と面一になる位置)に至った際に、前記ロックピン47が、前記トラベリングナット部材44の下側に前記ピン47aを突出させて、前記トラベリングナット部材44を下支えする仕組みとなされている。これにより、前記設置台昇降装置40として出力の小さい小型のスクリュージャッキを用いても、所定の上昇位置において、確実に前記ホルダ設置台12を静止させることができる。
前記本発明装置1を用いた本発明方法では、前記作業室S内を減圧する減圧工程と、前記第二室S2内に加熱空気を供給することによって、前記第一室S1内に配置された前記被転写物100に前記転写フィルム300を密着させる予備成型工程と、前記第二室S2内に過熱蒸気を供給することによって、前記被転写物100に密着させた前記転写フィルム300を加熱する加熱工程とを実行する。
前記減圧工程後に、前記第二室S2内に加熱空気を供給する前記予備成型工程を実行することによって、前記第二室S2内の温度を前もって上昇させれば、続く加熱工程において供給される過熱蒸気の温度低下を好適に抑制することができる。又、加熱蒸気に含まれる水分の液化を好適に抑制することもできる。これにより、前記作業室S内に露出された前記被転写物100の露出面に対し、より均一に前記絵柄層303を熱転写することができる。
前記加熱空気の温度は、続く加熱工程において供給される過熱蒸気の温度に応じて適宜決定されるものであり、特に限定されるものではないが、200℃以上(より好ましくは、220〜250℃の範囲内)とすることが好ましい。又、前記加熱空気の供給の際、前記第二室S2内の圧力が0.01MPa以上(より好ましくは、0.05〜0.3MPaの範囲内)となるようにすることが好ましい。
なお、本実施形態においては、前記加熱空気供給装置を前記蒸気供給装置90内に組み込んで、前記加熱器913を共用する形態としているが、前記加熱空気供給装置と、前記蒸気供給装置90とを別体としても良い。
ところで、本発明方法においては、前記加熱工程の後、前記第二室S2内を減圧することによって、前記第二室S2内に存する水分を気化させる減圧乾燥工程を更に実行することが好ましい。
この減圧乾燥工程を実行すれば、加熱工程時に液化した水分を気化させて、前記第二室S2内を乾燥状態にすることができる。前記作業室Sを開く際に、前記第二室S2内が乾燥状態となっていれば、前記転写フィルム300から前記ベースフィルム301を剥がし取る作業時や、転写体を取り出す作業時において、付着している水分を拭き取る作業を行わずに済むことになり、作業性が向上する。
なお、前記減圧乾燥工程は、本実施形態によれば、前記吸引装置81を作動させて、前記第二室S2内を減圧することによって実行することができる。
又、前記減圧乾燥工程の際、前記第二室S2内を加温すれば、より速やかに、前記第二室S2内に存する水分を気化させることができる。前記第二室S2内の加温は、本実施形態によれば、前記熱盤400におけるヒータ404を作動させることによって実行することができる。
その余は、前記実施形態1において説明した事項と同様であり、繰り返しを避けるべく、ここでは説明を省略する。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
前記本発明装置は、被転写物に転写フィルムの絵柄層を熱転写する装置として好適に用いられる。
1 本発明装置(熱転写装置)
10 第一チャンバ部材
11 第一チャンバ側フランジ
12 ホルダ設置台
14 ガイドレール
14F 第一レール
14R 第二レール
15 昇降装置
20 第二チャンバ部材
21 第二チャンバ側フランジ(フランジ部)
35 転動体
37 支持ピン
40 設置台昇降装置
44 トラベリングナット部材
47 ロックピン
50 進退装置
51 モータ
52 ベルトドライブユニット
57 連行ブロック
58 支持穴
70 ロック装置
70F 前側ロック部
71F 前側掛止爪
73F 前側昇降シリンダ
75F 前側進退シリンダ
77F 前側アクチュエータ
70R 後側ロック部
71R 後側掛止爪
75R 後側進退シリンダ
77R 後側アクチュエータ
80 吸引装置
81 吸引ポンプ
90 蒸気供給装置
91 過熱蒸気発生装置
100 被転写物
101 エッジ面
110 本発明転写体(転写体)
200 被転写物ホルダ
203 アンダーカット部
300 転写フィルム
303 絵柄層
400 熱盤ユニット

Claims (10)

  1. 上側に向かって開口する第一チャンバ部材と、
    下側に向かって開口する第二チャンバ部材と、
    前記第一チャンバ部材と前記第二チャンバ部材とによって閉じられた作業室内に存する空気を吸引する吸引装置と、
    前記作業室内に蒸気を供給する蒸気供給装置と、
    を具備してなり、
    転写フィルムによって、前記作業室が前記第一チャンバ部材側となる第一室と前記第二チャンバ部材側となる第二室との二つに仕切られた後、前記吸引装置にて前記作業室内に存する空気を吸引し、前記第一室内に配置された被転写物に前記転写フィルムを密着させ、前記蒸気供給装置から前記第二室内に供給させた蒸気にて前記転写フィルムを加熱し、もって、前記被転写物に前記転写フィルムの絵柄層を熱転写する熱転写装置であって、
    前記第二チャンバ部材を昇降させることによって前記作業室を開閉する昇降装置と、
    前記作業室が開かれた際に、前記第二チャンバ部材を前記第一チャンバ部材上の空間から退避させ、且つ、前記作業室が閉じられる際に、前記第二チャンバ部材を前記第一チャンバ部材上の空間に進行させる進退装置と、
    を具備してなり、
    前記第二チャンバ部材が、ガイドレールにて支持され、
    且つ、前記進退装置による前記第二チャンバ部材の進退動作が、前記ガイドレールに沿って行われる仕組みとなされてなり、
    前記ガイドレールが、前記第二チャンバ部材の進行方向側に存する第一レールと、前記第二チャンバ部材の退避方向側に存する第二レールと、に分離可能となされ、
    前記第一レールが、前記昇降装置によって昇降可能となされてなり、
    前記作業室を閉じる際に、前記進退装置にて、前記第二チャンバ部材が前記ガイドレールに沿って進行され、前記第一レールによって支持される位置まで進行された後、前記昇
    降装置にて、前記第二チャンバ部材が前記第一レールと共に下降され、
    前記作業室を開く際に、前記昇降装置にて、前記第二チャンバ部材が前記第一レールと共に上昇された後、前記進退装置にて、前記第二チャンバ部材が前記ガイドレールに沿って前記第一チャンバ部材上の空間から退避させられることを特徴とする熱転写装置。
  2. 請求項に記載の熱転写装置において、
    前記第二室に加熱された空気を供給する加熱空気供給装置を更に具備してなる熱転写装置。
  3. 請求項1又は2に記載の熱転写装置において、
    前記第二チャンバ部材の開口端周縁に、フランジ部が設けられてなる熱転写装置。
  4. 請求項に記載の熱転写装置において、
    前記作業室が閉じられた際に、前記フランジ部に掛止され、前記第二チャンバ部材を前記第一チャンバ部材に向かって引き下げる方向に付勢するロック装置を更に具備してなる熱転写装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の熱転写装置において、
    前記被転写物を保持するための被転写物ホルダを更に具備してなり、
    前記被転写物の下端に存するエッジ面にも絵柄層が熱転写されるように、
    前記被転写物ホルダに、前記被転写物の下端に存するエッジ面を前記作業室内に露出させるアンダーカット部が設けられてなる熱転写装置。
  6. 請求項に記載の熱転写装置において、
    前記被転写物ホルダが載置されるホルダ設置台と、
    前記ホルダ設置台を昇降させる設置台昇降装置と、
    を更に具備してなる熱転写装置。
  7. 請求項に記載の熱転写装置において、
    前記設置台昇降装置が、スクリュージャッキであり、
    前記スクリュージャッキに備えられたトラベリングナット部材の上昇に応じて、前記ホルダ設置台が昇降される仕組みとなされてなり、
    前記ホルダ設置台が所定の上昇位置に至った際に、前記トラベリングナット部材の下側に突出して、前記トラベリングナット部材を下支えするロックピンが備えられてなる熱転写装置。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の熱転写装置において、
    前記第二チャンバ部材が、炭素繊維強化プラスチックを素材として形成されてなり、
    前記蒸気供給装置によって供給される蒸気が、過熱蒸気となされた熱転写装置。
  9. 請求項1ないしのいずれか以降に記載の熱転写装置を用いて前記被転写体に前記転写フィルムの絵柄層を熱転写する方法であって、
    前記作業室内を減圧する減圧工程と、
    前記第二室内に加熱された空気を供給することによって、前記第一室内に配置された前記被転写物に前記転写フィルムを密着させる予備成型工程と、
    前記第二室内に過熱蒸気を供給することによって、前記被転写物に密着させた前記転写フィルムを加熱する加熱工程と、
    を実行することを特徴とする熱転写方法。
  10. 請求項に記載の熱転写方法において、
    前記加熱工程の後、前記第二室内を減圧することによって、前記第二室内に存する水分を気化させる減圧乾燥工程を更に実行する熱転写方法。
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