JP6102195B2 - ロールコータ用カバー - Google Patents

ロールコータ用カバー Download PDF

Info

Publication number
JP6102195B2
JP6102195B2 JP2012248022A JP2012248022A JP6102195B2 JP 6102195 B2 JP6102195 B2 JP 6102195B2 JP 2012248022 A JP2012248022 A JP 2012248022A JP 2012248022 A JP2012248022 A JP 2012248022A JP 6102195 B2 JP6102195 B2 JP 6102195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
cover
pickup
applicator
coater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012248022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014094358A (ja
Inventor
章央 山本
章央 山本
泰隆 内田
泰隆 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2012248022A priority Critical patent/JP6102195B2/ja
Publication of JP2014094358A publication Critical patent/JP2014094358A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6102195B2 publication Critical patent/JP6102195B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、鋼帯に連続的に塗工液を塗装するロールコータに用いられるロールコータ用カバーに関する。
鋼帯に連続的に化成処理液、塗料等の塗工液を塗装するのに、ロールコータが広く用いられている。ロールコータには、2本のコータロールを用いるロールコータ(2ロールコータ)や3本のコータロールを用いるロールコータ(3ロールコータ)等がある。
ここで、3ロールコータは、図5に示すように、ピックアップロール3、メタリングロール4及びアプリケータロール5を備える。3ロールコータでは、コータパン1内の塗工液2をピックアップロール3が汲み上げ、汲み上げた塗工液2の液量(付着量)をメタリングロール4で調整した後、アプリケータロール5に転写し、アプリケータロール5に転写した塗工液2を鋼帯6に転写し、鋼帯6を加熱炉で乾燥・焼付して所望の塗膜を有する鋼帯を得る。
図5中の実線矢印はロールの回転方向、鋼帯の走行方向を示す。3ロールコータでは、ピックアップロール3とメタリングロール4の転接部において、ピックアップロール3とメタリングロール4が同じ方向に進行するように回転する場合と、逆方向に進行するように回転する場合がある。
上記のロールコータで鋼帯に塗工液を塗装すると、アプリケータロール5から塗工液が飛散する問題がある。図5中の点線矢印は、アプリケータロール5からの塗工液の飛散方向を示す。塗工液が飛散すると、設備や環境を汚染するだけでなく、製品に付着して外観不良になる問題がある。
アプリケータロールからの塗工液の飛散を防止する技術として、以下の技術が開示されている。
特許文献1には、塗工液の飛散を防止するため、ピックアップロール周速を20〜80mpm、アプリケータロール周速を通板速度以上の200〜1000mpm、塗工液粘度を1〜10mPa・sに設定することが記載されている。しかし、実際の塗装では、塗工液の付着量制御、塗装外観の安定化のために、ロール周速及び塗工液粘度などの塗装条件を優先して決定する必要があり、塗工液の飛散防止を優先して塗装条件を決定することができない。特にアルミニウム粉や艶消し剤などの固形物を含んだ塗料は、良好な付着量制御、良好な塗装外観を確保できる塗装条件の範囲が狭いため、良好な付着量制御、良好な塗装外観を確保しながら塗料の飛散を防止できる塗装条件を決定することは著しく困難である。
特許文献2には、アプリケータロール表面の鋼帯幅を超える部分に残存した塗布液がロール回転の遠心力によってアプリケータロールから飛散する問題を、空隙部を有する塗布液吸収材をアプリケータロール胴部側面に接触させて設け、アプリケータロール表面に残存する塗布液を前記塗布液吸収材に吸収させ、吸収した塗布液を塗布液吸収材の空隙部を通って下方に流下させることで、アプリケータロールからの塗布液の飛散を防止することが記載されている。しかし、本発明者らが検討したところ、この方法は、アプリケータロールからの塗工液の飛散を防止する効果が不十分であった。
特開平10−309512号公報 特開2008−149259号公報
本発明は、前記従来技術の問題点を鑑みて、アプリケータロールからの塗工液の飛散を防止できるロールコータ用のカバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の手段は下記のとおりである。
すなわち、コータパン内の塗工液をピックアップロールで汲み上げ、汲み上げた塗工液の液量をメタリングロールに転接して調整した後、アプリケータロールに転接して転写し、アプリケータロールに転写した塗工液を鋼帯に転写するロールコータに用いるロールコータ用カバーであって、該ロールコータ用カバーは、ピックアップロールとメタリングロールとの接触位置とピックアップロールとアプリケータロール接触位置の間のピックアップロール側面上部を覆う略扇形形状の縦覆い部、前記縦覆い部の略扇形の外周部に連設してピックアップロールのロール胴部の外周面端部を覆う上横覆い部、および前記縦覆い部の略扇形の内周部に連設してピックアップロールのロール軸まで延設される軸覆い部を有し、前記縦覆い部はピックアップロールの側面に摺接して略扇形形状のメタリングロール側直線部にてピックアップロール側面に付着した塗工液の掻き取りが可能であり、前記上横覆い部はピックアップロールの外径と略同一の曲率半径を有する短冊状部と、メタリングロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面を有するメタリングロール摺接部と、アプリケータロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面とを有するアプリケータロール摺接部を有することを特徴とするロールコータ用カバー。
本発明のロールコータ用カバーによれば、ロール周速、塗工液の粘度等の塗装条件にかかわらず、アプリケータロールからの塗工液の飛散を防止できる。また、本発明のロールコータ用カバーは、ロールコータ設置に際し、ロールコータ上の取り付け位置を定めやすく、迅速に設置することができる。
本発明の実施形態に係るロールコータ用カバーを設置したロールコータの要部を示す側面図である。 本発明のロールコータ用カバーを配置したピックアップロールの要部を示す側面図(a)、平面図(b)および断面図(c)である。 本発明のロールコータ用カバーを設置したピックアップロールのアプリケータロール側概略斜視図である。 本発明のロールコータ用カバーを設置したピックアップロールのメタリングロール側概略斜視図である。 従来技術の3ロールコータの要部を示す側面図である。
本発明者らは、アプリケータロールで発生する塗工液の飛散について種々調査したところ、以下の事項が明らかになった。
コータパンに下部が浸漬されたピックアップロール側面(胴部側面)に付着して持ち上げられた塗工液が、ピックアップロール回転による遠心力によりピックアップロール側面外周側に移動し、一部はさらにピックアップロールの胴部の外周面端部にも移動し、アプリケータロールとの転接部でアプリケータロール側面に移動し、またアプリケータロール外周面端部に転写される。アプリケータロール側面に移動した塗工液と外周面端部に転写された塗工液は、アプリケータロールの遠心力によりアプリケータロール側面外周側及び胴部の外周面端部へ移動する。
また、アプリケータロール外周面に転写された塗工液は鋼帯に転写されるが、アプリケータロールの鋼帯幅を超える部分には塗工液が転写されずに残存し、ロール回転の遠心力により、アプリケータロール外周面端部に移動する。
これらにより、アプリケータロール側面外周側及び外周面端部で液膜が次第に厚くなり、アプリケータロールから塗工液が飛散するようになる。
本発明者らは、ピックアップロールとアプリケータロールの転接部でピックアップロール側面からアプリケータロール側面への塗工液の移動を防止し、またアプリケータロールでのピックアップロール外周面端部からアプリケータロール外周面端部への塗工液の転写を防止すれば、アプリケータロールからの塗工液の飛散を防止できると考えた。本発明はこの考えに基づくものである。
以下、本発明のロールコータ用カバーについて図1〜4を用いて詳しく説明する。
図1は本発明の実施形態に係るロールコータ用カバー7を配置したロールコータの要部を示す側面図である。図1において、1は塗工液2を貯留するコータパン、3はピックアップロール、4はメタリングロール、5はアプリケータロール、6は鋼帯、7は本発明のロールコータ用カバーである。また、31、41、51は各々のロールのロール軸である。図1のロールコータでは、コータパン1内の塗工液2をピックアップロール3で汲み上げ、汲み上げた塗工液2の液量をメタリングロール4に転接して調整した後、アプリケータロール5に転接して転写し、アプリケータロール5に転写した塗工液2を鋼帯6に転写する。
図2は、本発明の実施の形態に係るロールコータ用カバーを取り付けたピックアップロールの要部を示す図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は平面図、図2(c)は(a)のX−X′断面図である。また、図3は、アプリケータロール側から見たロールコータ用カバー7の概略斜視図、図4は、メタリングロール側から見たロールコータ用カバー7の概略斜視図である。
図1あるいは図2(a)に示すように、ロールコータ用カバー7は、ピックアップロール3とメタリングロール4とが転接する接触位置aと、ピックアップロール3とアプリケータロール5とが転接する接触位置bの間のピックアップロール側面上部を覆う縦覆い部71を有する。縦覆い部71は図2(c)に示すように、ピックアップロール3の側面と当接し、ピックアップロール3回転時に摺接する。
また、ロールコータ用カバー7は、図2(a)に示すように、縦覆い部71の内周部に連設してピックアップロールのロール軸31まで延設される軸覆い部73を有する。ここで軸覆い部73は、図2(c)に示すように、縦覆い部71の内周部に連設する傾斜部73b、ピックアップロールのロール軸31のロール胴側近傍部と当接しピックアップロール3回転時に摺接するロール軸当接部73aとからなり、ロール軸当接部73aはピックアップロールのロール軸31のロール胴側近傍部を覆い、塗工液の付着を防止する。
また、ロールコータ用カバー7は、ロール軸受けの架台に取り付けられた保持金具(図示せず)により固定される。固定に際しては、傾きやずれ防止のため、ロールコータ用カバー7上の複数の箇所で固定することが好ましい。さらに、ロールの組み込みの際に、若干ロール軸方向にずれることがあるため、保持金具による固定は位置調整可能とすることが好ましい。また、保持金具に代えて、ばねやピストン、エアチューブなどを使用し、一定圧でロール軸受け架台に押し付けるようにしてもよい。
さらに、ロールコータ用カバー7は、図2(c)および図3に示すように前記縦覆い部71の略扇形の外周部に連設し、ピックアップロール3の外径と略同一の曲率半径を有してピックアップロール3のロール胴部の外周面端部を覆う上横覆い部72を有する。ここで、上横覆い部72は、ピックアップロールの胴部の外径と略同一の曲率半径を有する短冊状部72Bを有するとともに、メタリングロール側の端部にメタリングロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面であるメタリングロール摺接部72M、アプリケータロール側端部にアプリケータロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面であるアプリケータロール摺接部72Aを有する。
図1に示すように、ピックアップロール3の下部は、塗工液2に浸漬されている。コータパン1から引き上げられた直後のピックアップロール側面には、ピックアップロール3の浸漬深さに対応する幅(ピックアップロール外周からの幅、図1中の寸法A′)の塗工液2が付着する。
本発明のロールコータ用カバー7の略扇形形状の縦覆い部71はある程度の厚さ、具体的には、5mm〜15mm程度を有し、図4に示すようにピックアップロール側面に摺接するように取り付けられることにより、その略扇形形状のメタリングロール側直線部71Mにて、ピックアップロールに付着した塗工液2を掻き取る。
すなわち、縦覆い部71は、ピックアップロール3とメタリングロール4との接触位置aからアプリケータロール側に向かってピックアップロール側面を覆うものであり、ピックアップロール3の側面に付着した塗工液2は、ロールコータ用カバー7の縦覆い部71のメタリングロール側直線部71Mにて、ピックアップロール3から掻き取られ、ピックアップロール3側面からアプリケータロール5側面への塗工液2の移動を防止する。
なお、ピックアップロールとメタリングロールの接触位置aでは、ピックアップロール3側面に付着している塗工液2の幅(ピックアップロール外周からの幅:A)は、コータパン1から引き上げられた直後のピックアップロール3側面に付着している塗工液2の幅、すなわちピックアップロール3の浸漬深さに対応する幅A′より小さくなる(図1参照)。
したがって、前記縦覆い部71のメタリングロール側直線部71Mの長さは、ピックアップロール3側面上でロール半径方向に、少なくともピックアップロールの浸漬深さに対応する幅A′以上の長さとすることが、ピックアップロール側面に付着している塗工液2を確実に掻き取ることができるため好ましい。
なお、縦覆い部71の厚さは、ピックアップロールに付着した塗工液2を縦覆い部71のメタリングロール側直線部71Mにて確実に掻き取ることができる厚さとすればよく、塗料の粘度、ピックアップロールの周速などにより、適宜設定すればよい。ここで、縦覆い部71が薄いと、塗料の粘度、ピックアップロールの周速などによっては掻き取った塗料が縦覆い部71に乗り上がってしまう事もあるため、縦覆い部71の厚さは、掻き取った塗料が縦覆い部71に乗り上がることなく、下方に掻き落とすことができる厚さとすることが好ましい。
ピックアップロール3側面に付着した塗工液2が掻き取られたピックアップロール3は、メタリングロール4と転接し、ピックアップロール3の外周面(胴面)の塗工液の付着量が調整される。この際、メタリングロール4の外周面にも塗工液が付着し、ロール回転の遠心力により、メタリングロール4外周面の端部に集まり、さらにメタリングロール4側面に移動して、塗工液2が掻き取られた後のピックアップロール7の側面に付着する場合がある。
ここで、本発明のロールコータ用カバー7は、メタリングロール側端部にメタリングロール摺接部72Mを設けた上横覆い部72を有する。ピックアップロールの外径と略同一の曲率半径を有してピックアップロールのロール外周面端部を覆う上横覆い部72に、メタリングロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面を有する上記メタリングロール摺接部72Mを設けることで、メタリングロール4とロールコータ用カバー7が摺接し、もって、メタリングロール4外周部からメタリングロール4側面への塗工液の移動を防止し、ピックアップロール3側面への塗工液の付着を防止することができる。
メタリングロール摺接部72Mは、前記縦覆い部71のメタリングロール側直線部71Mとピックアップロール外周面端部側で連設し、メタリングロール4と摺接することで、縦覆い部71のメタリングロール側直線部71Mにてロール側面の塗工液2を掻き取られた直後から、ピックアップロール4の外周面端部への塗工液2の再付着を防止できる。
また、メタリングロール摺接部72Mは、少なくともメタリングロールのロール外周面の端部からロール幅の中心方向への長さを5mm以上とすることが好ましい。なお、該長さが長すぎると、メタリングロールの外周面に薄く付着している、塗工液の飛散に影響を及ぼさない塗工液まで掻き落とすこととなるため、ロール外周面端部の形状や塗工液の粘度を考慮して、ピックアップロール3の外周面端部への塗工液2の再付着を確実に防止できる程度の長さとし、塗工液の飛散に影響を及ぼさず掻き落とす必要のない塗工液を最小とするようにすることが好ましい。
また、メタリングロール4と接する幅、すなわち円周方向長さ(弧長)は特に規定する必要はなく、メタリングロールや上覆い部72の形状等に合わせて適宜設定すればよい。
メタリングロール4で塗工液2の付着量を調整したピックアップロール3は、アプリケータロール5と接触位置bで転接して、外周面上の塗工液2をアプリケータロール5に転写する。ここで、本発明のロールコータ用カバーは、アプリケータロール摺接部72Aを、アプリケータロール5の外周面、すなわちアプリケータロール5の胴部の外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面としている。
本発明のロールコータ用カバーは、上記したように、メタリングロールの胴部外径と略同一の凹状の曲面を有するメタリングロール摺接部72Mをメタリングロール4に摺接するように配置し、また、アプリケータロール5の胴部外径と略同一の曲率半径を有する凹状の曲面を有するアプリケータロール摺接部72Aをアプリケータロール5に摺接するように配置している。このため、ロールコータへの取り付けに際し、ロールコータ上の取り付け位置を定めやすく、ロールコータの所定位置に容易に設置することができる。
また、本発明のロールコータ用カバーは、ロールコータに設置して用いられるが、ロールコータへの取り付けにあたっては、縦覆い部71、上横覆い部72が上記した位置となるように取り付けられれば、どのような取り付け方法としてもよく、例えば、図2(b)に示したように、ロールコータ用カバー7に取り付け穴74を設け、ピックアップロール3の軸受け架台に保持金具等で取り付けてもよく、また取り付け穴74を設けず、切り込みなどを入れて、保持金具等を差し込む形としてもよい。
なお、ロールの組み込み方により、若干ロール軸方向への位置調整が必要となる場合があるため、取り付ける方法としては、ねじ等により保持金具を介してピックアップロールの軸受架台に取り付けて固定する、あるいは、バネ、ピストン、エアチューブなどにより、一定圧でピックアップロールの軸受け架台等に押し付けて固定するようにしてもよい。
ロールコータ用カバーの材質としては、特に規定するものではないが、有機溶剤を含む塗工液への使用や、ロールとの摩擦を考慮して耐溶剤性、耐磨耗性のある樹脂、例えばテフロン(登録商標)やMCナイロン(登録商標)などが好ましい。
また、本発明のロールコータ用カバーは、メタリングロールとの接触部からアプリケータロール接触部までのピックアップロール側面上を覆うことが好ましい。
図1に示したロールコータにおいて、ピックアップロールをスチールロール、アプリケータロールとメタリングロールを各々ウレタン巻きロールとし、ピックアップロールの塗工液への浸漬深さは20mmとした。また、ロール径(ロール外径)は何れもφ250mmとした。
ロールコータ用カバーは、厚さ15mmのMCナイロン(登録商標)製とし、ピックアップロールの略扇形形状の縦覆い部のメタリングロール側直線部長さ59mm、幅(弧長)294mm、上横覆い部の短冊部の長さ20mm、メタリングロール摺接部の長さ(ロール軸方向長さ)20mm、幅(弧長)40mm、アプリケータロール摺接部の長さ(ロール軸方向長さ)20mm、幅(弧長)42mmとした。
また、ロールコータ用カバーは、ピックアップロール軸受架台に取り付け金具により取り付けた。
上記のロールコータ(本発明のロールコータ)を用いて溶融亜鉛めっき鋼板に塗装した。塗装条件は、鋼帯走行方向、ピックアップロール、アプリケータロールの回転方向は図1のようにし、ピックアップロールとメタリングロールは接触位置aにおいて互いに逆回転とし、従来のロールコータを用いて塗装したときに、アプリケータロールから塗工液が飛散する点を除くと、良好な付着量制御性と良好な塗装外観を確保できる条件としたところ、本発明のロールコータではアプリケータロールからの塗工液の飛散は発生しなかった。
また、本発明のロールコータ用カバーの使用を中止したところ、アプリケータロールから塗工液が飛散するようになった。
本発明のロールコータ用カバーによれば、ロール周速、塗工液の粘度にかかわらず、ピックアップロール側面に付着した塗工液のアプリケータロールへの転写を防止できる。本発明のロールコータ用カバーを用いることで、良好な付着量制御、良好な塗装外観を確保できる塗装条件の範囲が狭いアルミニウム粉や艶消し剤などの固形物を含んだ塗料を塗装するときも、良好な付着量制御、良好な塗装外観を確保できる塗装条件のままで、アプリケータロールからの塗工液の飛散を確実に防止することができる。
1 コータパン
2 塗工液
3 ピックアップロール
4 メタリングロール
5 アプリケータロール
6 鋼帯
7 ロールコータ用カバー
31 ピックアップロールのロール軸
41 メタリングロールのロール軸
51 アプリケータロールのロール軸
71 縦覆い部
71M メタリングロール側直線部
72 上横覆い部
72B 短冊状部
72M メタリングロール摺接部
72A アプリケータロール摺接部
73 軸覆い部
73a ロール軸当接部
73b 傾斜部
74 取り付け穴
a ピックアップロールとメタリングロールの接触位置
b ピックアップロールとアプリケータロールの接触位置

Claims (1)

  1. コータパン内の塗工液をピックアップロールで汲み上げ、汲み上げた塗工液の液量をメタリングロールに転接して調整した後、アプリケータロールに転接して転写し、アプリケータロールに転写した塗工液を鋼帯に転写するロールコータに用い、ロールの軸方向から見たときに略扇形形状のロールコータ用カバーであって、該ロールコータ用カバーは、ピックアップロールとメタリングロールとの接触位置とピックアップロールとアプリケータロール接触位置の間のピックアップロール側面上部をロール軸の根元まで覆う略扇形形状の一部を構成する縦覆い部、前記縦覆い部のピックアップロール側面上部側に連設してピックアップロールのロール胴部の外周面端部を覆う上横覆い部、および前記縦覆い部のロール軸側に連設してピックアップロールのロール軸まで延設される軸覆い部を有し、前記縦覆い部はピックアップロールの側面に摺接して略扇形形状のメタリングロール側直線部にてピックアップロール側面に付着した塗工液の掻き取りが可能であり、前記上横覆い部はピックアップロールの外径と略同一の曲率半径を有する短冊状部と、前記短冊状部のメタリングロール側と隣り合いメタリングロールと摺接し該摺接面がメタリングロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面であるメタリングロール摺接部と、前記短冊状部のアプリケータロール側と隣り合いアプリケータロールと摺接し該摺接面がアプリケータロール外径と略同一の曲率半径の凹状の曲面であるアプリケータロール摺接部を有することを特徴とするロールコータ用カバー。
JP2012248022A 2012-11-12 2012-11-12 ロールコータ用カバー Active JP6102195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248022A JP6102195B2 (ja) 2012-11-12 2012-11-12 ロールコータ用カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248022A JP6102195B2 (ja) 2012-11-12 2012-11-12 ロールコータ用カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014094358A JP2014094358A (ja) 2014-05-22
JP6102195B2 true JP6102195B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=50937927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012248022A Active JP6102195B2 (ja) 2012-11-12 2012-11-12 ロールコータ用カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6102195B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4263869A (en) * 1980-01-14 1981-04-28 Paul Wahnschaff Glue applicator
JPS62124949A (ja) * 1985-11-26 1987-06-06 Toppan Printing Co Ltd 印刷塗布液ハネ防止装置
JPH072068Y2 (ja) * 1991-09-28 1995-01-25 日本ピラー工業株式会社 塗装用ロール
JP3114324B2 (ja) * 1992-02-14 2000-12-04 ソニー株式会社 塗布装置
JPH0747315A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Toppan Printing Co Ltd ロール塗布装置
EP0706833B1 (en) * 1994-04-28 2001-12-19 TAIYO TECHNO CO.,Ltd. Continuous painting method
JP2562424B2 (ja) * 1994-12-22 1996-12-11 株式会社リコー 液体を用いる回転部材の支持部材への液だれ防止装置
JP4093330B2 (ja) * 1998-03-17 2008-06-04 Jfeスチール株式会社 帯状材料の連続塗装方法及び装置
JP4010146B2 (ja) * 2001-12-26 2007-11-21 凸版印刷株式会社 グラビア塗布装置およびグラビア塗布方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014094358A (ja) 2014-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6102195B2 (ja) ロールコータ用カバー
JP6276916B2 (ja) ロールコータ
JP6102192B2 (ja) ロールコータ
JP2003251256A (ja) 塗布装置および塗布方法
JP5754371B2 (ja) ロールコータ
JP2004029757A (ja) 無端ベルト、その製造方法、及びそれを用いた画像定着装置
JP2012076032A (ja) 塗工装置
JP6319250B2 (ja) 塗工液飛散防止具およびロールコータ
JP4093330B2 (ja) 帯状材料の連続塗装方法及び装置
JP4897866B2 (ja) ロールコーター装置を用いた塗装方法
JP2012047938A (ja) 塗布膜除去装置及び塗布膜除去方法
JP2018158321A (ja) 塗工液飛散防止治具及びロールコーター
MXPA02005312A (es) Metodo y aparato para revestir una superficie de substrato en movimiento.
JP4272238B2 (ja) コーティング軸受製造方法およびその製造装置
EP3860769A1 (en) Method for treatment of galvanised or galvannealed steel
JP3988066B2 (ja) 塗布方法及び装置
JP3881268B2 (ja) 塗布方法および塗布装置
WO2019088913A1 (en) Method for coating an inner surface of a pipe and the pipe having the coating
JP3881267B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
KR101603650B1 (ko) 강판 코팅장치
JP5889133B2 (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP2009214036A (ja) グラビア塗工装置
GB2350806A (en) Coating apparatus
JP6003343B2 (ja) 連続塗布装置および連続塗布方法
JP4161853B2 (ja) 帯状体の塗装方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6102195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250