JP6099530B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のアンテナを備えた携帯型の電子機器に関する。
複数のアンテナを備えた携帯通信端末では、通話中およびデータ通信中(以下、通話およびデータ通信を総称して通信と称する)の受信信号の品質劣化を極力低減するために通信に用いられるアンテナが切り替えられる場合がある。たとえば、特開2012−105124号公報(特許文献1)に記載された技術では、本来の無線機能用のアンテナでの電界強度が閾値より小さく、他の無線機能用のアンテナでの電界強度が閾値より大きい場合、あるいは複数のアンテナでの合計電界強度が大きい場合に、アンテナの切替えが実行される。
特開2012−105124号公報
近年、複数の通信方式を用いるSV−LTE(Simultaneous voice and LTE(登録商標))、およびキャリアアグリゲーションなどの複数のバンド(周波数帯域)を同時に使用するシステムの運用が開始されている。この場合、バンドの組み合わせによっては、一方の送信波の高調波が他方の受信波の妨害波となったり、複数の送信波の相互変調波がいずれかの受信波の妨害波となったりすることがあり得る。しかしながら、前述の特許文献には、電界強度に応じて通信に用いるアンテナを切り替えることしか記載されておらず、上記の問題に十分に対応できる技術は開示されていない。
この発明の目的は、複数のバンドを同時に使用する場合に、バンドの組み合わせによって生じ得る受信信号の品質劣化を極力抑制することが可能な携帯型の電子機器を提供することである。
本発明のある局面に従うと、携帯型の電子機器は、個別の周波数帯域を用いた無線通信にそれぞれ適合した複数のアンテナと、前記電子機器の把持状態を検出する検出手段と、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とを用いた無線通信を行なう際に、前記検出された把持状態に基づいて、前記複数のアンテナのうちから2つのアンテナを選択する選択手段と、前記選択されたアンテナの適合する周波数帯域が前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域と異なる場合、前記選択されたアンテナの共振周波数および整合状態の少なくとも一方を変化させる調整手段と、前記選択された2つのアンテナを用いて無線通信する通信インターフェイスとを備える。
本発明によれば、複数のバンドを同時に使用する場合に、バンドの組み合わせによって生じ得る受信信号の品質劣化を極力抑制することができる。
携帯端末1の概略構成を説明するための図である。 単一の通信方式で単一のバンドを使用する場合において、使用するアンテナを説明するための図である。 SV−LTEにおいて用いられるバンドの組み合わせの例と、キャリアアグリゲーションにおいて用いられるバンドの組み合わせの例と、各々の組み合わせの例における妨害波の発生の有無とを表した図である。 LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1とを使用する場合に生じる妨害波について説明するための図である。 LTEのバンド4とバンド17とを両方を使用する場合に生じる妨害波について説明するための図である。 携帯端末1の把持状態を説明するための図である。 アンテナ切替テーブル32を表した図である。 携帯端末1のハードウェア構成を表した図である。 携帯端末1の要部の構成を概略的に示すブロック図である。 図9の第1整合回路421の一例を示す回路図である。 図9の記憶部300に記憶されるアンテナ整合テーブル33の一例を示す図である。 携帯端末1の機能的構成を説明するための図である。 携帯端末1の処理の流れを表したフローチャートである。 携帯端末1Aの処理の流れを表したフローチャートである。 携帯端末1Aの概略構成を説明するための図である。 携帯端末1Aの主面の領域を説明するための図である。 データテーブルD17の概略構成を表した図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る携帯端末について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、携帯端末としては、たとえば、スマートフォン、タブレット端末が挙げられる。携帯端末は、無線通信が可能な携帯型の電子機器であれば、特に限定されるものではない。
<A.携帯端末1の概略構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯端末1の概略構成を説明するための図である。具体的には、図1は、携帯端末1の正面図である。図1を参照して、携帯端末1は、主面に、タッチスクリーン108と、操作キー105とを備えている。なお、タッチスクリーン108は、ディスプレイとタッチパネルとを含んで構成される。
また、携帯端末1は、筐体の周辺部(2つの側面部)に、グリップセンサ191〜194を備えている。詳しくは、携帯端末1の4つの側面部のうち、互いに対向する2つ側面部の各々に、2つのグリップセンサが配置されている。なお、2つの側面部は、携帯端末1の長手方向の側面部である。
各グリップセンサ191〜194は、手の接触を検知すると、予め定められた信号を発生する。当該信号は、CPU101に送られる。ユーザが携帯端末1を右手で把持した場合、たとえば、1つのグリップセンサ191に指が掛っていると、4つのグリップセンサ191〜194のうち1つのグリップセンサ191だけが上記信号を発生する。
携帯端末1は、筐体10内に、第1アンテナ121と、第2アンテナ122と、第3アンテナ123とを備える。第1アンテナ121は、図示しない給電線により給電される。給電点P1は、当該給電線と第1アンテナ121との接続点である。また、第2アンテナ122は、図示しない給電線により給電される。給電点P2は、当該給電線と第2アンテナ122との接続点である。また、第3アンテナ123は、図示しない給電線により給電される。給電点P3は、当該給電線と第3アンテナ123との接続点である。
また、携帯端末1は、携帯端末1の姿勢が横向きの姿勢から縦向きの姿勢に変化、または当該姿勢が縦向きの姿勢から横向きの姿勢に変化した場合、ディスプレイの表示画面を90度回転させる画面回転機能を有する。
携帯端末1は、複数の通信方式または複数のバンド(周波数帯域)を同時に使用する。具体例を挙げれば、携帯端末1は、ある局面において、SV−LTE(Simultaneous voice and LTE(登録商標))を利用した通信、キャリアアグリゲーションを利用した通信、および単一の通信方式で単位のバンドを使用した通信のいずれか一つを実行する。なお、SV−LTEは、LTE(登録商標)のデータ通信とCDMA(Code Division Multiple Access)の音声通信とを同時に提供するものである。音声通信にCDMAを用いるのは、一般に、LTE(登録商標)(Long Term Evolution)では音声をやり取りするための回線交換の仕組みは定義されていないためである。
<B.アンテナおよびバンド(周波数帯域)>
図2は、単一の通信方式で単一のバンドを使用する場合において、使用するアンテナを説明するための図である。図2を参照して、LTEのバンド4(周波数帯1700/2100MHz)ではアンテナ第3アンテナ123が用いられ、バンド13(周波数帯700MHz)では第1アンテナ121が用いられ、バンド17(周波数帯700MHz)では第1アンテナ121が用いられる。CDMA2000(登録商標)のバンドクラス0のサブクラス1(周波数帯800MHz)では第2アンテナ122が用いられる。このように、第1〜第3アンテナ121〜123は、個別の周波数帯域を用いた無線通信にそれぞれ適合したアンテナである。
図3は、SV−LTEにおいて用いられるバンドの組み合わせの例と、キャリアアグリゲーションにおいて用いられるバンドの組み合わせの例と、各々の組み合わせの例における妨害波の発生の有無とを表した図である。
図3を参照して、携帯端末1は、SV−LTEの場合、LTEのバンド4と、CDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1とを用いる。あるいは、携帯端末1は、LTEのバンド13と、CDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1とを用いる。つまり、携帯端末1は、2つの組み合わせのうちのいずれかの組み合わせにより、音声およびデータ通信を行なう。LTEのバンド4とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1との組み合わせの場合には、妨害波は発生しないが、LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1との組み合わせの場合には、妨害波は発生する。
また、携帯端末1は、キャリアアグリゲーションの場合、LTEのバンド4と、LTEのバンド13とを用いる。あるいは、携帯端末1は、LTEのバンド4と、LTEのバンド17とを用いる。つまり、携帯端末1は、2つの組み合わせのうちのいずれかの組み合わせにより、データ通信を行なう。LTEのバンド4とLTEのバンド13との組み合わせの場合には、妨害波は発生しないが、LTEのバンド4と、LTEのバンド17との組み合わせの場合には、妨害波が発生する。以下、SV−LTEの場合と、キャリアアグリゲーションの場合とに分けて、妨害波の発生する理由について説明する。
図4は、LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1とを使用する場合に生じる妨害波について説明するための図である。図4を参照して、CDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1に含まれる送信信号Txの周波数をf1とし、LTEのバンド13に含まれる送信信号Txの周波数をf2とする。そうすると、3次相互変調歪み信号の周波数は、2×f1−f2、2×f2−f1で表される。
具体的な数値を当てはめると、バンドクラス0のサブクラス1に含まれる送信信号Tx(f1=824−849MHz)と、バンド13に含まれる送信信号Tx(f2=776−786MHz)とによって、2×f1−f2=862−922MHzの3次相互変調信号が生成される。この3次相互変調信号は、CDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1に含まれる受信信号Rx(869−894MHz)と周波数が一致する妨害波となり得る。同様に、2×f2−f1=703−748MHzの3次相互変調信号も生成される。この3次相互変調信号は、LTEのバンド13の受信信号Rx(746−756MHz)と周波数が一致する妨害波になり得る。
図5は、LTEのバンド4とバンド17とを両方を使用する場合に生じる妨害波について説明するための図である。図5を参照して、バンド17に含まれる送信信号Tx(704−716MHz)の2倍高調波(2H)の周波数は1408−1432MHzとなり、3倍高調波(3H)の周波数は2112−2148MHzとなる。この3倍高調波の周波数は、バンド4の受信信号Rxの周波数(2110−2155MHz)と重なるため妨害波になり得る。
以下の説明では、携帯端末1がSV−LTEおよびキャリアアグリゲーションの各々において、妨害波が発生するバンドの組み合わせを利用している場合を例に挙げて説明する。すなわち、携帯端末1が、SV−LTEの場合には、LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1とを使用し、キャリアアグリゲーションの場合には、LTEのバンド4とバンド17とを使用する場合について説明する。
<C.アンテナ選択(切替)処理の概要>
図6は、携帯端末1の把持状態を説明するための図である。図6(A)は、ユーザが、携帯端末1の姿勢を縦方向(縦長の向き)とし、かつ右手で携帯端末1の右下部を把持したときの状態(以下、「状態A」とも称する)を表している。当該状態Aでは、第1アンテナ121の給電点P1の近傍の筐体表面が当該右手で覆われることになる。このため、第1アンテナ121のアンテナ性能は、給電点P1の近傍の筐体表面が手で覆われていない場合に比べ、劣化する。また、ユーザの右手がグリップセンサ194に接触するため、グリップセンサ194は予め定められた信号を、後述する制御部200(CPU101)に送る。
図6(B)は、ユーザが、携帯端末1の姿勢を縦方向(縦長の向き)とし、かつ左手で携帯端末1の左下部を把持したときの状態(以下、「状態B」とも称する)を表している。当該状態Bでは、いずれのアンテナの給電点の近傍の筐体表面は、左手で覆われない。また、ユーザの左手がグリップセンサ192に接触するため、グリップセンサ192は予め定められた信号を、後述する制御部200に送る。
図6(C)は、ユーザが、携帯端末1の姿勢を横方向(横長の向き)とし、かつ右手で携帯端末1の右下部を把持したときの状態(以下、「状態C」とも称する)を表している。当該状態Cでは、第2アンテナ122の給電点P2の近傍の筐体表面が当該右手で覆われることになる。このため、第2アンテナ122のアンテナ性能は、給電点P2の近傍の筐体表面が手で覆われていない場合に比べ、劣化する。また、ユーザの右手がグリップセンサ193に接触するため、グリップセンサ193は予め定められた信号を、後述する制御部200に送る。
図6(D)は、ユーザが、携帯端末1の姿勢を横方向(横長の向き)とし、かつ左手で携帯端末1の左下部を把持したときの状態(以下、「状態D」とも称する)を表している。当該状態Dでは、第1アンテナ121の給電点P1の近傍の筐体表面が当該左手で覆われることになる。このため、第1アンテナ121のアンテナ性能は、給電点P1の近傍の筐体表面が手で覆われていない場合に比べ、劣化する。また、ユーザの右手がグリップセンサ194に接触するため、グリップセンサ194は予め定められた信号を、後述する制御部200に送る。
図7は、アンテナ切替テーブル32を表した図である。アンテナ切替テーブル32には、図6で示した各状態A〜Dに対して、通信種別毎および使用するバンド毎に、使用するアンテナを識別する情報が記録している。さらに、アンテナ切替テーブル32には、使用するアンテナの特性調整(共振周波数および整合状態の調整)を行なう必要があるか否かが記録されている。
ところで、携帯端末1は、SV−LTEの場合には、上述したように、LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1とを使用する。このため、携帯端末1は、本来であれば、図2を参照して、LTEのバンド13用の第1アンテナ121(設定2)と、CDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1用の第2アンテナ122(設定4)とを使用する。
しかしながら、携帯端末1は、LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1との組み合わせでは、上述したように妨害波が発生することがある。このため、携帯端末1は、SV−LTEに用いるアンテナの組み合わせを変更する。より詳しくは、給電点の近傍の筐体表面が手で覆われていると受信感度が著しく低下するため、携帯端末1は、近傍の筐体表面が手で覆われている給電点を有するアンテナを使用しないよう、SV−LTEに用いるアンテナの組み合わせを変更する。具体的には、携帯端末1は、アンテナ切替テーブル32に基づいて、デフォルトの組み合わせから好ましい組み合わせへと、SV−LTEに用いるアンテナの組み合わせを変更する。
たとえば、携帯端末1は、状態Aおよび状態Dの場合、LTEのバンド13に用いるアンテナを、デフォルトの第1アンテナ121から、第3アンテナ123に変更する。この場合、携帯端末1は、アンテナが変更されることに伴い、当該変更後のアンテナである第3アンテナ123の特性調整を行なう。また、携帯端末1は、状態Cの場合、CDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1に用いるアンテナを、デフォルトの第2アンテナ122から、第3アンテナ123に変更する。この場合、携帯端末1は、アンテナが変更されることに伴い、当該変更後のアンテナである第3アンテナ123の特性調整を行なう。
携帯端末1は、キャリアアグリゲーションの場合には、上述したように、LTEのバンド4とLTEのバンド17とを使用する。このため、携帯端末1は、本来であれば、図2を参照して、LTEのバンド4用の第3アンテナ121(設定1)と、LTEのバンド17用の第1アンテナ121(設定3)とを使用する。
しかしながら、携帯端末1は、LTEのバンド4とLTEのバンド17との組み合わせでは、上述したように妨害波が発生することがある。このため、携帯端末1は、キャリアアグリゲーションに用いるアンテナの組み合わせを変更する。より詳しくは、給電点の近傍の筐体表面が手で覆われていると受信感度が著しく低下するため、携帯端末1は、近傍の筐体表面が手で覆われている給電点を有するアンテナを使用しないよう、キャリアアグリゲーションに用いるアンテナの組み合わせを変更する。具体的には、携帯端末1は、アンテナ切替テーブル32に基づいて、デフォルトの組み合わせから好ましい組み合わせへと、キャリアアグリゲーションに用いるアンテナの組み合わせを変更する。
たとえば、携帯端末1は、状態Aおよび状態Dの場合、LTEのバンド17に用いるアンテナを、デフォルトの第1アンテナ121から、第2アンテナ122に変更する。この場合、携帯端末1は、アンテナが変更されることに伴い、当該変更後のアンテナである第2アンテナ122の特性調整を行なう。
以上のように、携帯端末1は、妨害波が発生する可能性があるバンドの組み合わせを用いる場合に、ユーザの手によってアンテナの受信感度が低下する虞があるときに、使用するアンテナの組み合わせを変更するとともに、デフォルトのアンテナから変更したアンテナの特性調整を行なう。したがって、携帯端末1によれば、上記のように複数のバンドを同時に使用する場合に、バンドの組み合わせによって生じ得る受信信号の品質劣化を極力抑制することが可能となる。
<D.携帯端末1のハードウェア構成>
図8は、携帯端末1のハードウェア構成を表した図である。図8を参照して、携帯端末1は、プログラムを実行するCPU101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、フラッシュメモリ104と、操作キー105と、スピーカ106と、カメラ107と、タッチスクリーン108と、加速度センサ111と、無線通信IF(Interface)112と、第1アンテナ121と、第2アンテナ122と、第3アンテナ123と、グリップセンサ191〜194とを、少なくとも含んで構成されている。タッチスクリーン108は、上述したように、ディスプレイ1081と、タッチパネル1082とを含む。各構成要素101〜108,111,112,191〜194は、相互にデータバスによって接続されている。
第1〜第3アンテナ121〜123は、無線通信IF112に接続されている。第1〜第3アンテナ121〜123および無線通信IF112は、たとえば、基地局を介した、他の移動体端末、固定電話、およびPC(Personal Computer)との間における無線通信に用いられる。
ROM102は、不揮発性の半導体メモリである。ROM102は、携帯端末1のブートプログラムが予め格納されている。フラッシュメモリ104は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ104は、一例としてNAND型で構成してもよい。フラッシュメモリ104は、携帯端末1のオペレーティングシステム、携帯端末1を制御するための各種のプログラム、並びに、携帯端末1が生成したデータ、携帯端末1の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
携帯端末1における処理は、各ハードウェアおよびCPU101により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ104に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、図示しないメモリカードその他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、アンテナ121,122、および無線通信IF112を介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ104に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU101によってフラッシュメモリ104から読み出され、さらにフラッシュメモリ104に実行
可能なプログラムの形式で格納される。CPU101は、そのプログラムを実行する。
本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ104その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図9は、携帯端末1の要部の構成を概略的に示すブロック図である。図9を参照して、携帯端末1は、トランシーバ11,21と、電力増幅器(PA:Power Amplifier)12,22と、デュプレクサ13,23と、アンテナ制御装置20と、第1〜第3アンテナ121〜123と、制御部200と、記憶部300とを含む。
トランシーバ11,21は、制御部200から受けた送信ベースバンド信号を無線周波数帯の信号にアップコンバートする。トランシーバ11,21によってアップコンバートされた信号が電力増幅器PA12,22によってそれぞれ増幅されることによって送信信号Tx(1),Tx(2)が生成される。トランシーバ11,21は、さらに、第1〜第3アンテナ121〜123を介して受信した受信信号Rx(1),Rx(2)をそれぞれダウンコンバートすることによって受信ベースバンド信号を生成する。なお、以下では、トランシーバ11,21を総称して「信号生成部10」と称する場合がある。
デュプレクサ13,23は、送信信号Txと受信信号Rxとで1つのアンテナを共用するために用いられる部品である。デュプレクサ13,23の各々には、送信信号Txを通過させ、受信信号Rxを遮断するフィルタと、受信信号Rxを通過させ、送信信号Txを遮断するフィルタとが設けられている。
アンテナ制御装置20は、アンテナ切替装置411と、第1整合回路421と、第2整合回路422と、第3整合回路423とを含む。
アンテナ切替装置411は、制御部200の指令に従って、デュプレクサ13,23のアンテナ側のノードと第1〜第3アンテナ121〜123の各給電点との間の接続を切り替えるスイッチ群である。第1アンテナ121〜123の各々は、デュプレクサ13,23のアンテナ側のノードのいずれかに接続されることによって使用状態になる。
第1整合回路421は、第1アンテナ121用の可変整合回路である。第2整合回路422は、第2アンテナ122用の可変整合回路である。第3整合回路423は、第3アンテナ123用の可変整合回路である。つまり、アンテナ制御装置20は、個別の周波数帯域を用いた無線通信にそれぞれ適合した複数のアンテナ121〜123の各々に用いられる複数の整合回路を含む。
制御部200は、携帯端末1全体の動作を制御するCPU101に対応する。なお、無線通信IF112は、図示しないモデムを含んで構成される。モデムは、基地局と通信する際に用いられる信号形式に、デジタル信号を変調することによって送信ベースバンド信号を生成する。モデムは、さらに、トランシーバで生成された受信ベースバンド信号を復調する。
制御部200は、通信に使用する通信方式/バンドで動作可能なようにトランシーバ11,21の局所発振器の周波数などを設定する。さらに、制御部200は、アンテナ制御装置20を制御信号によって制御する。制御部200は、アンテナの切替、および整合回路によるアンテナ整合の調整を指示する。
携帯端末1は、設定された周波数帯域(バンド)で基地局と通信を行い、基地局から当該周波数帯域内で使用するチャネルを指定される。基地局から使用するチャネルを指定された後は、制御部200は、そのチャネルを利用して通信を行うようにトランシーバ11,21を制御する。
記憶部300は、プログラム、送受信データ、およびアプリケーション用のデータ等を含む。後述する、アンテナ切替テーブル32およびアンテナ整合テーブル33もメモリ31内に記憶される。
図10は、図9の第1整合回路421の一例を示す回路図である。なお、第2整合回路422および第3整合回路423も第1整合回路421と同様な回路構成を有するため、ここでは、第2整合回路422および第3整合回路423の説明を繰り返さない。
図10を参照して、第1整合回路421は、インダクタ素子44,45と、可変容量素子46とを含む。インダクタ素子44,45のインダクタンス値をそれぞれL1(nH)、L2(nH)とし、可変容量素子46の容量値をC1(pF)とする。
インダクタ素子44は入出力ノード42と43との間に接続され、インダクタ素子45は入出力ノード42と接地ノードGNDとの間に接続され、可変容量素子46は入出力ノード43と接地ノードとの間に接続される。入出力ノード42,43の一方はアンテナANT3に接続される。入出力ノード42,43の他方はアンテナ制御装置20に接続されることによって、アンテナANT3を使用状態にするときにデュプレクサ13,23の一方と接続される。
可変容量素子46として、たとえば、可変容量ダイオード(バリキャップまたはバラクタとも称する)を用いることができる。もしくは、スイッチによって並列に接続されるコンデンサの個数を切り替えることによって容量値を変化させるタイプの可変容量素子を用いることもできるし、MEMS(Micro Electro Mechanical System)を利用してコンデンサの電極間距離を変化させるタイプの可変容量素子を用いることもできる。
なお、図10の構成と異なり、容量素子は一定の容量値を有し、インダクタ素子のインダクタンスが可変となるようにしてもよいし、容量素子の容量値およびインダクタ素子のインダクタンスの両方を可変としてもよい。
図11は、図9の記憶部300に記憶されるアンテナ整合テーブル33の一例を示す図である。図12を参照して、第1〜第3アンテナ121〜123で使用される通信規格/バンドに応じて図10の可変容量素子46の容量値C1(pF)の設定値が定められている。インダクタ素子44,45のインダクタンス値L1,L2(nH)は固定値である。
<E.携帯端末1の機能的構成>
図12は、携帯端末1の機能的構成を説明するための図である。図12を参照して、携帯端末1は、タッチスクリーン108と、加速度センサ111と、無線通信IF112と、第1アンテナ121と、第2アンテナ122と、第3アンテナ123と、グリップセンサ191〜194と、制御部200と、記憶部300とを備えている。
無線通信IF112は、アンテナ切替処理部410と、アンテナ特性調整部420とを含んでいる。アンテナ切替処理部410は、図9のアンテナ切替装置411に対応する。アンテナ特性調整部420は、第1〜第3整合回路421〜423に対応する。
制御部200は、状態検出部210と、通信制御部230と、表示制御部240とを含む。通信制御部230は、選択部231を有する。記憶部300は、上述したように、アンテナ切替テーブル32と、アンテナ整合テーブル33とを記憶している。
加速度センサ111は、携帯端末1の現在の向き(縦向きか横向きか)を重力により検知するとともに、ユーザの動作による携帯端末1の加速度を検出する。加速度センサ111は、測定した加速度の情報を制御部200に送る。より詳しくは、加速度センサ111は、測定した加速度の情報を、状態検出部210と表示制御部240とに送る。
表示制御部240は、加速度センサ111からの出力に基づき携帯端末1の姿勢が第1の姿勢(たとえば縦)から第2の姿勢(たとえば横)に変化したと検知された場合に、ディスプレイ1081の表示画面を90度回転させる。つまり、表示制御部240は、画面回転機能を有する。
状態検出部210は、加速度センサ111からの出力信号と、グリップセンサ191〜194からの出力信号とに基づき、ユーザによる携帯端末1の把持状態を検出する。また、状態検出部210は、携帯端末1に接触している手が左手および右手のいずれであるかを判断する。
通信制御部230は、無線通信IF112を用いた通信を制御する。具体的には、通信制御部230は、無線通信の設定に必要な各種の処理を行なう。
通信制御部230の選択部231は、上記検出された把持状態に基づいて、第1〜第3アンテナ121〜123のうちから、通信に用いる2つのアンテナを選択する。詳しくは、選択部231は、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とを用いた無線通信を行なう際に、状態検出部210によって検出された把持状態に基づいて、複数のアンテナ(つまり、第1、第2、および第3アンテナ121〜123)のうちから2つのアンテナを選択する。具体的には、選択部231は、図7に示したアンテナ切替テーブル32を参照して、第1〜第3アンテナ121〜123のうちから、各々の通信方式において使用する2つのアンテナを選択する。選択部231は、選択した2つのアンテナをアンテナ切替処理部410に通知する。
なお、SV−LTEの場合には、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域との組み合わせとして、LTEのバンド13とCDMA2000のバンドクラス0のサブクラス1との組み合わせが挙げられる。また、キャリアアグリゲーションの場合には、第1の周波数帯域と第2の周波数帯域との組み合わせとして、LTEのバンド4とLTEのバンド17との組み合わせが挙げられる。また、アンテナの具体的な選択方法については、図6および図7に基づいて説明したため、ここではその説明を繰り返さない。
無線通信IF112は、選択された2つのアンテナを用いて、通信機器と無線通信する。詳しくは、無線通信IF112のアンテナ切替処理部410が、選択されたアンテナを用いて通信が行えるように、必要に応じてアンテナを切り替える。
無線通信を行なう際、アンテナ特性調整部420は、選択されたアンテナの適合する周波数帯域が第1の周波数帯域および第2の周波数帯域と異なる場合、当該選択されたアンテナの特性調整を行なう。詳しくは、アンテナ特性調整部420は、選択された2つのアンテナのうち、デフォルトのアンテナでない方のアンテナ(図6の状態AかつSV−LTEの場合には、第3のアンテナ(図7参照))のアンテナ特性を調整する。
具体的には、第1〜第3整合回路421〜423のうち、デフォルトのアンテナでない方のアンテナ用の整合回路の可変容量素子46の容量を変化させることより、当該アンテナの特性を変える。より具体的には、第1〜第3整合回路421〜423のうち、デフォルトのアンテナでない方のアンテナ用の整合回路の可変容量素子46の容量を、当該アンテナのインピーダンスが予め定められた値となるように変化させる。具体的には、アンテナ特性調整部420は、アンテナ整合テーブル33を参照して、可変容量素子46の容量を変化させる。
<F.制御構造>
図13は、携帯端末1の処理の流れを表したフローチャートである。図13を参照して、携帯端末1のCPU101は、ステップS2において、基地局との間の通信について、通信終了の要求があったか否かを判断する。CPU101は、通信終了の要求があったと判断した場合(ステップS2においてYES)、一連の処理を終了する。CPU101は、通信終了の要求がない場合(ステップS2においてNO)には、ステップS4において、複数のバンド(複数の通信方式における複数のバンド)を同時に利用しているか否かを判断する。
CPU101は、複数のバンドを同時に利用していると判断した場合(ステップS4においてYES)、ステップS6において、受信帯域が妨害を受けるバンドの組み合わせか否かを判断する。CPU101は、複数のバンドを同時に利用していないと判断した場合(ステップS4においてNO)、処理をステップS2に戻す。
CPU101は、妨害を受けるバンドの組み合わせであると判断した場合(ステップS6においてYES)、ステップS8において、加速度センサ111からの出力信号に基づき、携帯端末1の姿勢(縦方向、横方向)を判断する。CPU101は、妨害を受けるバンドの組み合わせでないと判断した場合(ステップS6においてNO)、処理をステップS2に戻す。
ステップS10において、CPU101は、グリップセンサ191〜194〜の出力信号に基づいて、手が接触しているグリップセンサの組み合わせを検出する。ステップS12において、CPU101は、アンテナ切替テーブル32を参照して、検出されたグリップセンサの組み合わせに基づいて、使用する2つのアンテナを選択する。ステップS14において、CPU101は、アンテナ整合テーブル33を参照して、使用するアンテナのうち、デフォルトのアンテナから変更したアンテナ(つまり、使用する2つのアンテナのうち調整が必要なアンテナ)のアンテナ特性を調整する。ステップS16において、CPU101は、回路の切換を行ない、選択したアンテナを使用可能な状態に設定する。
<G.変形例>
(g1.アンテナの選択の他の手法)
上記においては、グリップセンサ191〜194を用いて、ユーザの携帯端末1の把持状態を検出した。しかしながら、把持状態の検出方法は、これに限定されるものではない。たとえば、携帯端末(以下、説明の便宜上、「携帯端末1A」と称する)は、以下のようにして、把持状態を検出してもよい。図15は、携帯端末1Aの概略構成を説明するための図である。図15(A)は、携帯端末1Aの正面図である。図15(B)は、携帯端末1の背面図である。図15(C)は、携帯端末1Aの側面図である。
図15(A),(C)を参照して、携帯端末1Aは、主面に、タッチスクリーン108と、操作キー105とを備えている。また、携帯端末1Aは、各側面に、側面タッチセンサ110a,110b,110c,110dを備えている。各側面タッチセンサ110a,110b,110c,110dは、携帯端末1Aの筐体10の表面に設けられている。
各側面タッチセンサ110a,110b,110c,110dは、たとえば、静電容量方式のセンサで構成することができる。また、静電容量式のセンサ等のタッチセンサの代わりに、ホバー対応のタッチパネルを使用することも可能である。狭額縁の端末であれば、匡体の側面にも電界が回り込んでくるため、匡体側面の指や手の接触位置の検出が可能である。なお、以下では、4つの側面タッチセンサ110a,110b,110c,110dを、「側面タッチセンサ110」と総称する。つまり、側面タッチセンサ110は、4つの側面タッチセンサ110a,110b,110c,110dを含む。
図15(B)を参照して、携帯端末1Aは、背面に、カメラ107と、背面タッチセンサ109とを備えている。背面タッチセンサ109は、側面タッチセンサ110と同様、たとえば、静電容量方式のセンサで構成することができる。
以上のように、携帯端末1Aは、グリップセンサ191〜194の代わりに、背面タッチセンサと、各側面において側面タッチセンサとを備える。なお、携帯端末1Aは、携帯端末1と同様、第1アンテナ121と、第2アンテナ122と、第3アンテナ123とを備えている。
より詳しくは、携帯端末1Aは、制御部200内に、表示制御部240と、状態検出部210と、通信制御部230と、可動領域推定部とを備える。
背面タッチセンサ109および各側面タッチセンサ110は、検知した接触位置の座標情報を制御部200の状態検出部210に送る。
状態検出部210は、上述したとおり、ユーザによる携帯端末1Aの把持状態を検出する。また、状態検出部210は、接触位置に基づき、携帯端末1Aに接触している手が左手および右手のいずれであるかを判断する。
把持状態の検出について、詳しく説明すれば、以下のとおりである。状態検出部210は、タッチパネル1082からの座標情報と、背面タッチセンサ109からの座標情報と、各側面タッチセンサ110からの座標情報と、加速度センサ111からの加速度情報とに基づき、把持状態を検出する。より詳しくは、状態検出部210は、検知された接触位置の情報と、携帯端末1Aの姿勢情報(縦向きまたは横向き)と、接触している手が左手および右手のいずれであるかを表す持手情報とに基づき、把持状態を検出する。
状態検出部210は、検出した把持状態を、可動領域推定部に送る。具体的には、状態検出部210は、把持状態を表す情報として、手の接触位置の情報と、携帯端末1Aの姿勢情報と、持手情報とを、可動領域推定部に送る。
可動領域推定部は、手の接触位置の情報と、姿勢情報と、持手情報とに基づき、接触している手の親指の表面における可動領域を推定する。具体的には、可動領域推定部220は、予め格納されたデータテーブル(姿勢と、持ち手と、接触領域と、親指の可動領域との関係を規定したデータテーブルD17(図17))を参照して、親指の主面における可動領域を推定する。また、可動領域推定部220は、手の接触位置の情報と、姿勢情報と、持手情報と、推定した可動領域を表す情報を、通信制御部230に送る。
以下、可動領域推定部による推定処理について詳しく説明する。図16は、携帯端末1Aの主面の領域を説明するための図である。図16(A)は、携帯端末1Aの正面図である。図16(B)は、携帯端末1Aの側面図である。図16を参照して、主面の領域は、一例として、複数の領域α,β,γ,δに分割(分類)される。領域α,β,γ,δの各々は、この順に、上端側から下端側(操作キー105側)に位置している。
給電点P2、P3から主面への法線は、領域αで交わる。つまり、給電点P2、P3は、複数の領域α〜δにおける領域αの直下に位置する。また、給電点P1から主面への法線は、領域δで交わる。つまり、給電点P1は、複数の領域α〜δにおける領域δの直下に位置する。以下では、領域α,β,γ,δを用いて、ユーザが携帯端末1Aを把持している手の親指の主面における可動範囲を説明する。
図17は、データテーブルD17の概略構成を表した図である。図17を参照して、データテーブルD17では、携帯端末1Aの姿勢(縦,横)と、ユーザの携帯端末1Aの持ち手(把持している方の手)と、主面における接触領域(親指の接触領域)と、主面における親指の可動範囲(つまり、把持状態で親指が動くことが可能な主面上の領域)とが対応付けられている。可動領域推定部220は、データテーブルD17を参照して、親指の主面における可動領域を推定する。
なお、携帯端末1の主面の領域の分割の仕方(分割方向および分割数)は図16に示したものに限定されるものではない。たとえば、主面の領域をマトリクス状に分割してもよい。また、分割の仕方は、アンテナの給電点の配置に対応させてもよい。これらの場合、より詳細な可動範囲の推定処理が可能となる。なお、主面の領域の分割の仕方に応じて、図17に示したデータテーブルD17のデータは変更する必要がある。
携帯端末1Aは、携帯端末1と同様、近傍の筐体表面が手で覆われる可能性がある給電点を有するアンテナを使用しないよう、SV−LTEに用いるアンテナの組み合わせおよびキャリアアグリゲーションに用いるアンテナの組み合わせの各々を変更する。携帯端末1Aでは、推定された可動領域毎に、通信種別(SV−LTE,キャリアアグリゲーション)毎、各通信種別において使用するバンド毎に、使用するアンテナの識別情報と、使用するアンテナの特性調整の要否とを対応付けたアンテナ切替テーブル(図示せず)を予め記憶している。
図14は、携帯端末1Aの処理の流れを表したフローチャートである。図14を参照して、CPU101は、図13のステップS8,S10の各処理の代わりに、ステップS102,S104,S106,S108の各処理を実行する。また、CPU101は、ステップS12の代わりに、ステップS12Aの処理を実行する。
ステップS102において、CPU101は、各センサ(背面センサおよび複数の側面センサ)が出力した接触位置の座標情報を受け付ける。ステップS104において、CPU101は、受け付けた座標情報に基づき把持状態を検出する。ステップS106において、CPU101は、座標情報に基づき、親指の可動領域を推定する。ステップS108において、CPU101は、推定された親指の可動領域に基づいて、給電点の近傍の筐体表面が手で覆われていないアンテナを推定する。ステップS12Aにおいて、CPU101は、上述したアンテナ切替テーブルを参照して、使用する2つのアンテナを選択する。
なお、上記においては、可動領域推定部が、親指の可動領域のみを推定する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。親指の可動領域と、親指以外の指の可動領域との両方を推定するように、可動領域推定部を構成してもよい。この場合には、CPU101は、親指および他の指によって近傍の筐体表面が手で覆われる可能性がある給電点を有するアンテナを使用しないよう、SV−LTEに用いるアンテナの組み合わせ、およびキャリアアグリゲーションに用いるアンテナの組み合わせの各々を変更する。
このような構成であっても、携帯端末1Aは、複数のバンドを同時に使用する場合に、バンドの組み合わせによって生じ得る受信信号の品質劣化を極力抑制することが可能となる。
(g2.相互変調妨害波の検出)
上記においては、複数の送信波の相互変調波がいずれかの受信波の妨害波となる可能性、および複数の送信波の相互変調波がいずれかの受信波の妨害波となる可能性があるバンドの組み合わせを、携帯端末1が予め記憶している構成について説明した。しかしながら、これに限定されず、携帯端末1が、複数の送信波の相互変調波に関しては、当該相互変調波がいずれかの受信波の妨害波となる可能性があるか否かを判断(検出)する構成としてもよい。このような構成の場合には、たとえば無線通信IF112に相互変調妨害を検出するための検出回路を備えるように、携帯端末1を構成すればよい。なお、相互変調妨害の検出の詳細については、たとえば、複数の特許文献(特開平5−335855号公報、特開平10−285062号公報、特開平6−232771号公報等)に開示されているため、ここでは説明を繰り返さない。
また、上記の構成の場合には、図14に示したフローチャートにおいて、ステップS6とステップS8との間に、相互変調妨害を検出したか否かを判断するステップ(以下、「ステップS7」と称する)を追加する。当該ステップS7において検出したと判断されると処理をステップS8に進め、当該ステップS7において検出していないと判断されると処理をステップS2に戻すように、携帯端末1を構成すればよい。
このように、妨害波となる可能性があるか否かを判断する構成の場合であっても、妨害波となる可能性があるバンドの組み合わせを予め記憶している場合と同様の効果を奏する。
(g3.妨害波が発生するバンドの組み合わせ以外のバンドの組み合わせへの適用)
上記においては、携帯端末1がSV−LTEおよびキャリアアグリゲーションの各々において、妨害波が発生するバンドの組み合わせを利用している場合に、使用するアンテナの組み合わせを変更する構成を例に挙げて説明したが、妨害波が発生しないと考えられるバンドの組み合わせを利用する場合であっても、使用するアンテナの組み合わせの変更および上述したアンテナの特性調整を行なってもよい。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 携帯端末、20 アンテナ制御装置、32 アンテナ切替テーブル、33 アンテナ整合テーブル、46 可変容量素子、101 CPU、104 フラッシュメモリ、108 タッチスクリーン、109 背面タッチセンサ、110a,110b,110c,110d 側面タッチセンサ、111 加速度センサ、121 第1アンテナ、122 第2アンテナ、123 第3アンテナ、191〜194 グリップセンサ、200 制御部、210 状態検出部、220 可動領域推定部、230 通信制御部、231 選択部、240 表示制御部、300 記憶部、410 アンテナ切替処理部、411 アンテナ切替装置、420 アンテナ特性調整部、421 第1整合回路、422 第2整合回路、423 第3整合回路、1081 ディスプレイ、1082 タッチパネル、P1,P2,P3 給電点。

Claims (4)

  1. 携帯型の電子機器であって、
    個別の周波数帯域を用いた無線通信にそれぞれ適合した複数のアンテナと、
    前記電子機器の把持状態を検出する検出手段と、
    第1の周波数帯域と第2の周波数帯域とを用いた無線通信を行なう際に、前記検出された把持状態に基づいて、前記複数のアンテナのうちから2つのアンテナを選択する選択手段と、
    前記選択されたアンテナの適合する周波数帯域が前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域と異なる場合、前記選択されたアンテナの共振周波数および整合状態の少なくとも一方を変化させる調整手段と、
    前記選択された2つのアンテナを用いて無線通信する通信インターフェイスとを備える、電子機器。
  2. 前記調整手段は、前記個別の周波数帯域を用いた無線通信にそれぞれ適合した複数のアンテナの各々に用いられる複数の整合回路を含み、
    前記複数の整合回路の各々は、可変容量素子を有し、
    前記調整手段は、前記選択されたアンテナの適合する周波数帯域が前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域と異なる場合、前記選択されたアンテナの特性を変えるために前記検出された把持情報に基づいて、前記選択されたアンテナ用の前記可変容量素子の容量を変化させる、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記調整手段は、前記選択されたアンテナの適合する周波数帯域が前記第1の周波数帯域および前記第2の周波数帯域と異なる場合、前記選択されたアンテナのインピーダンスが予め定められた値となるように、前記可変容量素子の容量を変化させる、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記複数のアンテナの各々は、前記電子機器に内蔵されており、
    前記選択手段は、前記複数のアンテナのうちから、当該アンテナの給電点の近傍の前記電子機器の表面が手で覆われていない2つのアンテナを選択する、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
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