JP6097570B2 - メカニカルシール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メカニカルシール装置に関する。
特許文献1には、インペラの回転により発生する流体の周方向流れを利用して、流体を循環させる技術が開示されている。しかしながら、従来では、排出孔に導かれる流体の一部が、インペラとハウジングとの間の軸方向隙間から漏れ出してしまうことにより、流体を効率良く循環させることができない可能性があった。
特開2002−98237号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、流体を効率良く循環させて、相互に摺動する回転環と固定環とを好適に冷却することができるメカニカルシール装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るメカニカルシール装置は、ハウジングと、当該ハウジングに形成された開口を貫通する回転軸との間をシールし、前記回転軸の回転によりハウジング内の被密封流体を循環させるメカニカルシール装置であって、前記回転軸に設置され、前記回転軸の軸方向の一方の端部にシール面を有する回転環と、前記ハウジングに設置され、前記シール面に対向配置される対向面を有する固定環と、前記シール面と前記対向面とが互いに前記回転軸の軸方向に押し付けられて、前記ハウジング内の被密封流体が密封される密封空間と、前記ハウジングに設けられ、外部空間と前記密封空間とを連通する排出孔と、を有するメカニカルシール装置であって、前記排出孔に連通し、前記回転軸の回転方向に沿って、前記回転軸の径方向に徐々に大きくなる案内流路が形成されていることを特徴とする。
このように構成されるメカニカルシール装置では、排出孔に連通する案内流路が回転軸の回転方向に沿って形成されているので、回転軸の回転による被密封流体の周方向流れを案内通路に沿って排出孔に好適に導くことができる。さらに、案内流路が回転軸の径方向に徐々に大きくなるように形成されているので、被密封流体の遠心力による圧力上昇を抑制することができる。その結果、排出孔から排出される流体の流量が増大し、排出孔からの排出圧が上がる。
好ましくは、前記ハウジングの内周面に、前記回転軸の回転方向に沿って、前記排出孔に連通する流路溝が形成されており、前記流路溝が、前記排出孔に向かって前記回転軸の径方向に幅が徐々に大きくなるように形成され、前記流路溝と前記回転軸との間に前記案内流路が形成される。
上記のように構成されるメカニカルシール装置では、ハウジングの内周面に流路溝を設けるため、回転軸側に案内流路を形成するのに比べ、回転の際に軸ぶれが起こり難い。
好ましくは、前記流路溝の径方向幅が前記回転軸の回転方向に沿って最大となる箇所と最小となる箇所との間に前記ハウジングから前記回転軸の径方向内側へと突出する突出部を設ける。この突出部は、流路溝を流れる被密封流体の周方向流れを堰き止めて排出孔へと向かわせるので、被密封流体を好適に排出孔に導くことができる。
好ましくは、前記排出孔は、前記流路溝の径方向幅が最大になる箇所に形成されている。排出孔が、流路溝の径方向幅が最大になる箇所に形成されているので、排出孔付近での被密封流体の圧力上昇が抑制される。その結果、ハウジングと軸との間の軸方向隙間から、被密封流体が漏れ出すことを抑制することができるので、被密封流体を好適に排出孔に導くことができる。
好ましくは、前記回転軸に固定され、前記回転軸の径方向外側に流体を誘導するインペラ要素が、前記案内流路に対向するように配置されている。
このように構成されるメカニカルシール装置では、案内流路に対向する位置にインペラ要素が配置されているので、インペラ要素による被密封流体の周方向流れを案内流路に好適に導くことができる。
好ましくは、前記排出孔の前記回転軸に対して径方向内側から外側が、前記回転軸の径方向に対して、前記回転軸の回転方向側に傾斜している。
このように排出孔を傾斜させることで、周方向流れの流体がより排出され易く、排出孔から排出される流体の流量が増大し、排出孔からの排出圧が上がる。なお、流体の流れは周方向流れと周方向流れにより作用する遠心力により、流体は外径側へと移動する周方向流れとなるため、周方向に対して傾斜している場合、排出孔に向かう流れとなるため、より流体が排出され易い。
図1は本発明の一実施形態に係るメカニカルシール装置の要部断面図である。 図2(A)は図1に示すパーシャルインペラの要部断面図、図2(B)は該パーシャルインペラの部分正面図である。 図3は図1に示すIII−III線に沿う断面図である。 図4は図1および図3に示すハウジングに流路溝を形成する工程の一例を示す。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るメカニカルシール装置2は、一般産業用ポンプ等に装着されるシール装置であり、ハウジング(静止部材)4と回転軸8との間の流体を密封する。図1において、軸方向外側(矢印A1方向)とは、回転軸8に沿ってハウジング4から離れる方向であり、本実施形態では、大気側である。また、矢印A1と反対方向の軸方向内側とは、回転軸8に沿ってハウジング4に近づく方向であり、被密封流体側である。
ハウジング4の内部には、回転軸8が伸びている。回転軸8の軸方向内側には、図示省略してある羽根車などが装着してある。ハウジング4の内部の流体が、ハウジング4と回転軸8との間の隙間から外側に漏れないように、本実施形態のメカニカルシール装置2が設けられている。図1では、回転軸8に沿ってハウジング4の一方の端部に装着してあるメカニカルシール装置2のみが図示してあるが、回転軸8に沿ってハウジング4の他方の端部にも同様なメカニカルシール装置2が装着される場合もある。
本実施形態のメカニカルシール装置2は、少なくとも固定環40と回転環50とを有する。固定環40はシールケース(静止部材)70に取り付けられ、回転環50は回転軸8に取り付けられる。
ハウジング4は、その軸方向外側に延びるハウジングフランジ5を有し、ハウジングフランジ5の軸方向外側端部には、シールカバー72とフランジカバー74とで構成されるシールケース70がボルト10によって着脱自在に取り付けられる。シールケース70とハウジング4との間には、ガスケット等のシール部材(不図示)が装着してあり、これらの間が密封されている。シールケース70を構成するシールカバー72とフランジカバー74とは、ソケットボルト76により固定されている。なお、シールカバー72とフランジカバー74との間に、Oリングなどのシール部材を配置しても良い。また、シールカバー72及びフランジカバー74は一体に形成されていてもよく、更には、ハウジング4、シールケース70も一体に形成されていてもよい。
シールカバー72の内周側には、固定環40が配置されている。固定環40は、フランジカバー74の軸方向内側に取り付けられており、具体的には、フランジカバー74は、その軸方向内側に突出する固定ピン75を備え、当該固定ピン75が、固定環40に形成される案内溝42に挿入されている。また、フランジカバー74の軸方向内側には、周方向に複数のバネ座が設けられており、バネ座と固定環40の対向面との間に複数のコイルスプリング78を保持している。コイルスプリング78により、固定環40が回転環50の方向に押圧され、固定環40の摺動面が回転環50の摺動面に押しつけられる。なお、固定環40とフランジカバー74との間には、Oリング等のシール部材44が介在してあり、これらの間を密封している。
回転軸8には、スリーブ60が嵌合してある。回転軸8とスリーブ60との間には、Oリング等のシール部材66が備えられ、これらの間を密封している。スリーブ60の軸方向外側(矢印A1方向)端部には、カラー62がセットスクリュー64により連結されている。カラー62は、セットプレート65により位置決めされた状態で、セットスクリュー64により回転軸8に対して固定される。なお、セットプレート65は、メカニカルシール装置2の組立後に取り外される。スリーブ60およびカラー62は、回転軸8と共に矢印R方向に回転可能になっている。また、回転環50とスリーブ60との間には、Oリング等のシール部材52が介在してあり、これらの間を密封し、更には、回転環50とスリーブ60との間に回転止めのための固定ピン54も設けられる。
スリーブ60には、スリーブフランジ68が形成してある。スリーブフランジ68の軸方向外側(矢印A1方向)の端部には、回転環50が取り付けられる。回転環50の先端(矢印A1方向)に形成してある回転摺動面51は、固定環40の後端(矢印A1と反対方向)に形成してある静止摺動面41に対して摺動可能になっている。上記のように、固定環40は、コイルスプリング78によって回転環50の方向に押圧されており、その結果、静止摺動面41が回転摺動面51に押しつけられている。
回転環50と固定環40の材質は、特に限定されず、カーボン、炭化珪素、超硬合金、アルミナセラミック、エンジニアリングプラスチックまたは前記材料同士の複合材などで構成される。図1に示すメカニカルシール装置2を構成するその他の部材は、合成樹脂やゴムなどで構成されるシール部材を除き、金属あるいはその他の材質で構成される。なお、シール部材としてのガスケットは、合成樹脂やゴム以外で、金属製薄板やグラファイトで構成される場合もある。
スリーブ60の軸方向内側(矢印A1と反対方向)には、ソケットボルト90により流路形成ブロック80が取り付けられている。図2(A)および図2(B)に示すように、流路形成ブロック80の外周面84には、複数の回転羽根82が形成してある。回転羽根82は、軸方向外側の側面から外周面82に向かって弧を描くように形成される。流路形成ブロック80は、回転軸8と一体的に回転して、回転羽根82間に存在する被密封流体を遠心力によって外周側へ送り出すと共に、この回転羽根82における軸方向外側から被密封流体を吸入するポンプ力を発生する。なお、本実施形態では、流路形成ブロック80の周方向に沿って、8つの回転羽根82が形成されているが、回転羽根82の数量は、適宜決めることができる。また、回転羽根82は必須の構成ではなく、回転羽根82が形成されていない場合であっても、流路形成ブロック80とハウジングフランジ5との間に存在する被密封流体を遠心力によって外周側に送り出すことが可能である。
図1および図3に示すように、回転軸8とともに流路形成ブロック80を回転させることにより、循環流体CWが矢印の向きに流れる。すなわち、案内流路30、排出孔34、配管35、熱交換器36、配管37、流入孔38、循環流路20、案内流路30・・・の順に循環流体CWが循環する。シールカバー72の内周部には、固定環40および回転環50の外周に向けて延び、流体を摺動面の外周へ導く内向き鍔部が形成されており、熱交換器36で冷却された循環流体CWが摺動面に導かれ、摺動面を冷却する。本実施形態では、熱交換器36で冷却された循環流体CWが、鍔部により固定環40および回転環50に向けて流れているので、摺動面をより好適に冷却することができる。なお、非循環流体HWは、流路形成ブロック80よりも軸方向内側(矢印A1と反対方向)に存在する流体であり、非循環流体HWと循環流体CWとは、温度および流れる経路が相違するのみであり、同一のものである。
流路形成ブロック80の外周面84は、ハウジングフランジ5の主内周面6および流路溝7に対向している。流路形成ブロック80の外周面84とハウジングフランジ5の主内周面6との間は、スリーブフランジ68の外周面とハウジングフランジ5の主内周面6との間に形成される循環流路20よりも幅狭く形成されており、好ましくは、0.5〜1.5mmである。このように、流路形成ブロック80の外周面84とハウジングフランジ5の主内周面6との間を狭く形成することで、循環流体CWと非循環流体HWとの混合やこれらの熱交換を抑制することができる。
流路形成ブロック80の外周面84とハウジングフランジ5の流路溝7との間には、案内流路30が形成される。流路溝7は、流路形成ブロック80の回転羽根82に対向する位置で回転軸8の回転方向に沿って形成されており、径方向に貫通する排出孔34に連通している。排出孔34は、循環流路20における循環流体CWの軸方向流れの下流側に位置し、本実施形態では、円周方向の一カ所に形成してある。
図3に示すように、案内流路30は、回転軸8の回転方向(循環流体CWの周方向流れの向き)に沿って、排出孔34に向かって回転軸8の径方向に徐々に大きくなるように形成されている。すなわち、本実施形態では、ハウジングフランジ5の流路溝7が、回転軸8の回転方向に沿って、排出孔34に向かって回転軸8の径方向に徐々に深くなるように形成されている。その結果、本実施形態では、案内流路30を流れる循環流体CWの周方向流れが、案内流路30の径方向の幅が最大になる部分で排出孔34に導かれる。このように、本実施形態では、排出孔34が案内流路30の径方向の幅が最大になる部分に形成されているので、排出孔34付近において、循環流体CWの遠心力による圧力上昇が抑制され、流路形成ブロック80とハウジングフランジ5との間の軸方向隙間から、循環流体CWが漏れ出すことを抑制することができる。
案内流路30において、回転軸8の回転方向に沿って径方向の幅が最大になる部分と最小になる部分との間には、整流ガイド32が形成されている。すなわち、整流ガイド32は、案内流路30の流路幅が最大になる部分から、回転軸8の径方向内側に突出し、案内流路30の流路幅が最小になる部分まで延びている。整流ガイド32は、排出孔34から回転軸8の径方向内側に突出するように形成されており、流路溝7を流れる循環流体CWの周方向流れを、略径方向に伸びる排出孔34に強制的に向かわせる。すなわち、整流ガイド32は、循環流体CWの周方向流れを堰き止めて排出孔34へと向かわせる。
なお、案内流路30は、排出孔34に向かって、回転軸8の軸方向に徐々に大きくなるように(軸方向から見て螺線状に)形成してもよい。このように、案内流路30を回転軸8の軸方向に徐々に大きくなるように螺線状に形成することでも、案内流路30内の圧力上昇を抑えることができる。さらに、案内流路30を軸方向に沿って徐々に大きくなるように形成することにより、循環流体CWの軸方向の流れを好適に排出孔34に導くことが可能である。
本実施形態の案内流路30を構成する流路溝7は、たとえば、図4に示すように形成される。すなわち、図4(A)に示すように、ハウジングフランジ5の主内周面6を、円形の回転工具Mにて、排出孔34に向かって、径方向に徐々に深くなるように加工する。円形の回転工具Mで加工した後、図4(B)に示す未加工部Nを後加工により除去する。このように、本実施形態では、ハウジングフランジ5の主内周面6に、排出孔34に向かって徐々に深くなる流路溝7を形成するのみで、図3に示す案内流路30および整流ガイド32を形成することができる。このため、加工が極めて容易であり、しかも別部材を溶接等することにより整流ガイドを構成する工程を省略することができる。さらに、別部材を溶接することによる案内流路の歪み、溶接時の入熱等による溶接部の腐食、部品脱落の可能性等を低減することができる。
なお、図1および図3に示す排出孔34は、回転軸8の回転方向Rに沿う被密封流体の流れを迎え入れる方向に、ハウジングフランジ5の内周面に対して傾斜(直角ではない)している。すなわち、排出孔34は、回転軸8の径方向に対して、回転軸8の回転方向R側に傾斜している。排出孔34の内周面に対する傾斜角度θは、好ましくは0〜60度である。排出孔34は、図1に示すように、回転軸8の軸心に対しては、傾斜せずに垂直であるが、回転軸8の軸心に対して傾斜させて、回転軸8の軸心方向に沿って流れる循環流体CWの流れを迎え入れるように構成しても良い。
本実施形態のメカニカルシール装置2では、回転軸8の回転により発生する循環流体CWの周方向流れによって遠心力、即ち、径方向外側に向かう力が作用し、循環流体CWが排出孔34から排出される。本実施形態では、案内流路30が排出孔34に向かって回転軸8の径方向に徐々に大きくなるように形成されているので、排出孔34付近での循環流体CWの遠心力による圧力上昇を抑制することができる。その結果、案内流路30に導入した流体を軸方向の隙間から逃がすことなく排出孔34に導くことができる。さらに、循環流体CWの周方向流れを排出孔34に向かわせる整流ガイド32が設けられていることで、排出孔34から排出される流体の流量を増大させることができ、また、排出孔34からの排出圧を向上させることができる。
また、本実施形態では、図1に示す配管35又は配管37の途中に、ポンプ手段を設ける必要がなくなる。本実施形態では、排出孔34からの排出圧を向上させることができるため、従来の流量と同じ流量ならば、従来の配管よりもより長い配管を設けることができ、装置の取り付けや配置について、柔軟な対応が可能となる。すなわち適応性および多様性が向上する。
さらにまた、より高い冷却能力を有する熱交換器36(冷却能力が高いものは配管の表面積が大きく、その配管の表面積が大きい分、圧力損失が大きくなってしまう)を選択することが可能になり、冷却能力が向上する。
さらに本実施形態では、排出孔34(および整流ガイド32)を、ハウジングフランジ5の主内周面6に対して所定角度θで傾斜させることで、周方向流れの循環流体CWがより排出され易く、その結果、排出孔34から排出される流体の流量が増大し、排出圧が上がる。なお、循環流体CWの流れは周方向流れと周方向流れにより作用する遠心力により、循環流体CWは外径側へと移動する周方向流れとなるため、周方向に対して傾斜している場合、排出孔34に向かう流れとなるため、より流体が排出され易い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、排出孔34は、整流ガイド32と共に、円周方向の複数個所に形成しても良い。流入孔38に関しても同様である。
また、上述した実施形態において静止部材に流路溝7を形成する代わりに、その他の別部材を静止部材に設けて案内流路30を構成しても良い。また、回転軸に加工を施すことにより案内流路を構成することも可能であり、回転軸にその他の別部材を設けることにより案内流路を構成することも可能である。
また、上述した実施形態において、流入孔38と排出孔34との位置関係を逆にしても良い。この場合には、排出孔となる流入孔38側に案内流路が形成される。
さらに、上述した実施形態において用いられた流路形成ブロック80の代わりに、その他の流路形成要素を用いても良い。流路形成要素としては、回転軸8の径方向および/または軸方向の流れを作り出す形状および/または構造であれば良い。このような形状および/または構造は、回転軸8、回転環50に形成することもできる。
2… メカニカルシール装置
4… ハウジング
5… ハウジングフランジ
8… 回転軸
30… 案内流路
32… 整流ガイド
34… 排出孔
38… 流入孔
40… 固定環
50… 回転環
60… スリーブ
70… シールケース
72… シールカバー
74… フランジカバー
80… 流路形成ブロック
82… 回転羽根
84… 外周面
CW… 循環流体
HW… 非循環流体

Claims (4)

  1. ハウジングと、当該ハウジングに形成された開口を貫通する回転軸との間をシールし、前記回転軸の回転によりハウジング内の被密封流体を循環させるメカニカルシール装置であって、
    前記回転軸に嵌合されたスリーブに形成されたスリーブフランジの軸方向大気側に設置され、前記回転軸の軸方向の一方の端部に回転摺動面を有する回転環と、
    前記ハウジングの軸方向大気側に延びるハウジングフランジの内周側に設置され、前記回転摺動面に対向配置される静止摺動面を有する固定環と、
    前記回転摺動面と前記静止摺動面とが互いに前記回転軸の軸方向に押し付けられて、前記ハウジング内の被密封流体が密封される密封空間と、
    前記スリーブに取付けられ、前記回転軸の回転に伴い前記被密封流体に循環流体を発生させる流路形成ブロックと、
    前記スリーブフランジの外周面と前記ハウジングフランジの内周面との間に形成される循環流路と、
    前記循環流路における循環流体の軸方向流れの下流側位置において 前記ハウジングフランジに設けられ、前記循環流体を排出する排出孔と、
    前記ハウジングフランジの内周面に設けられ、前記循環流体の周方向の流れを堰き止めて前記排出孔へ向かわせる整流ガイドと、
    前記ハウジングフランジの内周面に設けられ、前記排出孔に向かって、径方向に徐々に深くなる流路溝と、
    を有するメカニカルシール装置であって、
    前記流路形成ブロックの外周面は、前記ハウジングフランジの内周面および前記流路溝に対向しており、
    該外周面と前記ハウジングフランジの内周面との間は、前記スリーブフランジの外周面と前記ハウジングフランジの内周面との間に形成される循環流路よりも幅狭く形成されており、
    前記流路形成ブロックの外周面には、複数の回転羽根が形成されており、該流路形成ブロックは前記回転軸と一体的に回転して、該回転羽根に存在する被密封流体を遠心力によって外周側へ送り出すと共に、この回転羽根における軸方向外側から被密封流体を吸入するポンプ力を発生し、
    前記流路溝は、前記流路形成ブロックの前記回転羽根に対向する位置で、前記回転軸の回転方向に沿って前記排出孔に向かって前記回転軸の径方向に幅が徐々に大きくなるように形成されており、径方向に貫通する前記排出孔に連通しており、
    前記流路溝と前記流路形成ブロックの外周面との間に、前記排出孔に向かって、前記循環流体の周方向流れが流れる案内流路が形成されていることを特徴とするメカニカルシール装置。
  2. 前記整流ガイドは、前記案内流路の径方向幅が前記回転軸の回転方向に沿って最大となる箇所から径方向内側突出し、前記案内流路の径方向幅が最小となる箇所まで延びていることを特徴とする請求項に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記排出孔は、前記流路溝の径方向幅が最大になる箇所に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のメカニカルシール装置。
  4. 前記排出孔の前記回転軸に対して径方向内側から外側が、前記回転軸の径方向に対して、前記回転軸の回転方向側に傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のメカニカルシール装置。
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