JP6095353B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホットデフロストを行う冷凍サイクル装置に関するものである。
冷凍サイクル装置において、蒸発器に発生した霜を取り除くために圧縮機から吐出する高温高圧のガス冷媒を蒸発器に流入して霜を取り除くホットガスデフロストが知られている。また、ホットガスデフロストとして、圧縮機と蒸発器との間にホットガスバイパス配管が設置され、デフロスト時に圧縮機から吐出する高温高圧のガス冷媒がホットガスバイパス配管を介して蒸発器に直接流入させる方式がある(直接ホットガス方式、例えば特許文献1参照)。特許文献1には、ホットガスバイパス配管に2つの二方弁が設けられており、室外機側熱交換器の流出側に設置されたサーミスタの抵抗が所定値以上(冷媒温度が所定の温度以下)になった場合、一方の二方弁が開放され、その後の所定時間経過後に他方の二方弁が開放されることが開示されている。
特開昭62−94766号公報
上述したように、特許文献1において、他方の二方弁が開くタイミングが経過時間であり、さらに弁が2つとも開いた後は、圧縮機への液戻りが生じても弁が閉じるような制御にはなっていない。そのため、2つの二方弁が開放した状態において圧縮機への液戻りが発生した際に、この液戻りを回避することが出来ないという問題がある。このため、デフロスト運転時にホットガスバイパス配管に流通する冷媒の量が圧縮機に液戻りが生じない範囲に抑えられ、デフロスト運転に時間が掛かってしまうという問題がある。
本発明は、ホットガスデフロスト時の圧縮機への継続的な液戻りを確実に防止するとともに、ホットデフロスト時間の短縮を図ることができる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、圧縮機の吐出側と蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、ホットガスバイパス配管上に設置された、ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、圧縮機から吐出される冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、通常冷却運転時に流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に冷媒状態検出手段により検出された吐出過熱度及び吐出圧力に応じてホットガスバイパス配管上に流れる冷媒の流量を流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え、デフロスト制御手段は、デフロスト運転開始時において、第1冷媒流量の冷媒がホットガスバイパス配管に流れるように流量調整器を制御するとともに、吐出過熱度が設定過熱度よりも大きい場合、かつ吐出圧力が設定圧力よりも大きい場合に、第1冷媒流量から第2冷媒流量へ増加させた冷媒がホットガスバイパス配管に流れるように、流量調整器を制御するものである。
本発明の冷凍サイクル装置によれば、デフロスト制御時において圧縮機の吐出冷媒温度及び吐出圧力に応じて流量調整器によりホットガスバイパス配管を流れる冷媒流量の増減を行い、デフロスト制御時における圧縮機の液戻りを確実に防止しデフロスト時間の短縮を図ることが可能になる。
本発明の冷凍サイクル装置の実施形態1を示す冷媒回路図である。 図1の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートである。 デフロスト時間と蒸発器の温度との関係を示すグラフである。 従来の冷凍サイクル装置の一例を示す冷媒回路図である。 本発明の冷凍サイクル装置の実施形態2を示す冷媒回路図である。 図5の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の冷凍サイクル装置の実施形態3を示す冷媒回路図である。 図7の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の冷凍サイクル装置の実施形態4を示す冷媒回路図である。 図9の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の冷凍サイクル装置の実施形態5を示す冷媒回路図である。 図11の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の冷凍サイクル装置の別の実施形態を示す冷媒回路図である。
実施形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の冷凍サイクル装置の実施形態1を示す冷媒回路図である。図1に基づいて、冷凍サイクル装置100の回路構成について説明する。この冷凍サイクル装置100は、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して冷房運転を行なうものである。冷凍サイクル装置100において、圧縮機1、凝縮器4a、4b、膨張弁6及び蒸発器7が配管で接続された冷媒回路が構成されている。
圧縮機1は、冷媒を吸入しその冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものであり、例えばインバータにより回転数が制御され容量制御される構成を有している。油分離器2は、圧縮機1から吐出される冷媒のうち冷凍機油が混在している冷媒ガスから冷凍機油成分を分離する機能を有している。なお、油分離器2において分離された冷凍機油は、図示しない圧縮機1に接続された毛細管から圧縮機1に戻されるようになっている。
凝縮器4a、4bは、例えば凝縮器ファン5a、5b等から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を蒸発ガス化または凝縮液化するものであって、油分離器2の吐出側に逆止弁3を介して接続されている。なお、2つの凝縮器4a、4bが設けられている場合について例示しているが、1つ以上の凝縮器を有するものであればよい。蒸発器7は、空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷媒を蒸発ガス化するものである。この蒸発器7には送風ファン7aから風が供給され、熱交換が促進するような構成を有している。
アキュムレータ8は、蒸発器7から流出した冷媒を貯留するものであって、圧縮機1の吐出側に接続されている。そして、アキュムレータ8に貯留された冷媒が圧縮機1に吸引され圧縮される。また、アキュムレータ8の底部側には油戻り配管9が接続されており、油戻り配管9上には油戻り開閉弁10が配置されている。そして、油戻り配管9から少量の液冷媒が圧縮機1へ戻されていく。
さらに、冷凍サイクル装置100は、ホットガスバイパス配管11、流量調整器12、冷媒状態検出手段20、デフロスト制御手段30を備えている。ホットガスバイパス配管11は、圧縮機1と蒸発器7との間に接続されており、ホットガスデフロスト時に圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒を凝縮器4a、4bを介さずに直接蒸発器7へ流入させるものである。
流量調整器12は、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒の流量を調整するものであって、たとえば第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bを有している。そして、第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの開閉の組み合わせにより、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒の流量を調整するようになっている。具体的には、第1開閉弁12aは、第2開閉弁12bよりも容量の大きいものであって、第1開閉弁12aが開放され第2開閉弁12bが閉止した際には、第1の冷媒流量がホットガスバイパス配管11に流れる。一方、第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの双方が開放した際には、第1の冷媒流量よりも多い第2の冷媒流量がホットガスバイパス配管11に流れるようになっている。
流量調整器12の動作はデフロスト制御手段30により制御されており、通常冷却運転時にはホットガスバイパス配管11に冷媒が流れないように第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの双方が閉止される。一方、デフロスト運転時には、ホットガスバイパス配管11に冷媒が流通するように、第1開閉弁12aが開放し第2開閉弁12bが閉止する、もしくは第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの双方が開放する。
なお、図1において、流量調整器12が2つの開閉弁12a、12bからなる場合について例示するが、ホットガスバイパス配管11を流れる冷媒流量を調整できるものであればその構成を問わない。例えば流量調整器12が3つ以上の複数の開閉弁からなり、多段的に冷媒流量を調整できるものであってもよいし、開度が連続的に調整可能な1つ以上の電動弁からなるものであってもよい。
冷媒状態検出手段20は、圧縮機1から吐出される冷媒の吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutを検出するものであって、吐出温度センサ20a、吐出圧力センサ20b、高圧温度センサ20cを備えている。吐出温度センサ20aは、圧縮機1から吐出した冷媒の吐出冷媒温度を検出するものであり、吐出圧力センサ20bは、圧縮機1から吐出した冷媒の吐出圧力Poutを検出するものである。高圧温度センサ20cは油分離器2から吐出した冷媒温度を検出するものである。また、デフロスト制御手段30は冷媒状態検出手段の一部として機能し、吐出温度センサ20aにより検出された吐出冷媒温度と、高圧温度センサ20cにより検出された高圧側温度との差分を吐出過熱度SHとして検出する。
デフロスト制御手段30は、ホットデフロスト制御時に各種センサ20a〜20cにより検出された吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutに応じて流量調整器12を調整し、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒流量を調整するものである。具体的には、デフロスト制御手段30は、デフロスト制御の開始と同時に、流量調整器12の第1開閉弁12aのみを開放することにより、第1の冷媒流量の冷媒をホットガスバイパス配管11に流通させる。
デフロスト制御手段30には予め設定過熱度SHref(例えば5度)及び設定圧力Prefが設定されており、デフロスト制御手段30は、吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutと設定過熱度SHref及び設定圧力Prefを比較する。吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefよりも大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きい期間が所定時間(たとえば10秒)経過した際に、デフロスト制御手段30は第2開閉弁12bを開放するように制御する。さらに、第2開閉弁12bが開放した状態において、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定時間(たとえば10秒)経過した際に、デフロスト制御手段30は第2開閉弁12bを閉止するように制御する。
アキュムレータ8の液冷媒量が多くなりオーバーフロー状態に近づくにつれて、圧縮機1に吸入される冷媒が湿り状態となり、圧縮機1から吐出される冷媒の温度も低下する。そこで、デフロスト制御手段30は、デフロスト制御時において、吐出過熱度SHに基づいて圧縮機1への液戻りが発生する状態であるか否かを判断し、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefより大きくなるまでは、第2開閉弁12bを閉止させておく。すると、冷媒循環量を増加させることなく、アキュムレータ8へ流入する冷媒流量の増加を防止することができる。
また、ホットガスデフロスト時において、冷媒循環量は多い方が好ましい。しかし、吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも小さいとき、第2開閉弁12bを開放してホットガスバイパス配管11の冷媒流量を大きくしてしまうとさらに冷媒吐出圧力が下がってしまい、却ってデフロストに掛かる時間が長くなってしまう。そこで、デフロスト制御手段30は、吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きくなるまではホットガスバイパス配管11における冷媒流量を増加させないように、第2開閉弁12bを閉止させておく。
一方、デフロスト制御手段30は、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefよりも大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きい期間が所定時間(たとえば10秒)経過した場合には、上述したような不具合は生じないと判断し、第2開閉弁12bを開放して冷媒循環量を増加させる。これにより、デフロスト時間の短縮を図ることができる。
さらに、第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bが双方ともに開放した状態において、デフロスト制御手段30は、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間(たとえば10秒)経過したか否かを判断する。そして、上記条件を満たす場合、デフロスト制御手段30は再び第2開閉弁12bを閉止し、第1開閉弁12aのみを開放した状態でデフロスト運転を行う。これにより、冷媒循環量を増加させた結果、圧縮機1への液戻りが発生するような状況になった場合であっても、第2開閉弁12bを閉止するという保護機能が働き、圧縮機1への液戻りを確実に防止することができる。
ここで、図1を参照してホットガスデフロスト時における冷媒の流れについて説明する。まず、圧縮機1から出た冷媒が油分離器2において冷媒と油を分離され、油分離器2から流出したガス冷媒は、逆止弁3を介して凝縮器4a、4b側に流れる冷媒と、ホットガスバイパス配管11側に流れる冷媒とに分岐する。なお、通常冷却運転時には流量調整器12は閉止しており、冷媒がホットガスバイパス配管11を流れないようになっている。その後、流量調整器12を流れた冷媒は蒸発器7内部を通過し、その際に蒸発器7内部に付着した霜を溶かす。蒸発器7内で霜を溶かした冷媒は、一部凝縮しているため、アキュムレータ8で気液分離される。アキュムレータ8を出たガス冷媒は圧縮機1へ吸い込まれ、液冷媒は油戻し開閉弁10により少しずつ圧縮機1へ戻される。
次に、図2は図1のデフロスト制御手段30におけるホットガスデフロスト制御の一例を示すフローチャートであり、図1及び図2を参照して冷凍サイクル装置100のホットガスデフロスト制御について説明する。まず、デフロスト運転(除霜運転)が必要であると判断された際、もしくは定期的にデフロスト運転を行う際、通常冷却運転が終了する(ステップST1)。そして、ポンプダウン運転により冷媒回路内に残留している冷媒を封じこめ冷媒回収が所定時間行われ(ステップST2)、冷媒回収が完了した後にポンプダウン運転が停止する(ステップST3)。その後、デフロスト運転が開始される(ステップST10)。
デフロスト運転が開始された際、デフロスト制御手段30の制御により流量調整器12の第1開閉弁12aが開き(ステップST11)、ホットガスバイパス配管11に第1冷媒流量の冷媒が流れる。ここで、冷媒状態検出手段20において圧縮機1の吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutが検出される(ステップST12)。そして、デフロスト制御手段30において、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefより大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きい期間が所定期間(例えば10秒)継続したか否かが判断される(ステップST13)。上記条件を満たすようになるまで、流量調整器12の第1開閉弁12a側を開放し第2開閉弁12bを閉止した状態でのデフロスト運転が行われる。一方、上記条件を満たす場合(ステップST13)、デフロスト制御手段30により第2開閉弁12bが開放される(ステップST14)。すると、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒の流量が第1開閉弁12aのみが開いていた場合に比べて多くなる。このため、デフロスト時間の短縮化を図ることができる。
この状態で、圧縮機1の吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutが検出される(ステップST15)。そして、デフロスト制御手段30において、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間(例えば3秒)継続したか否かが判断される(ステップST16)。上記条件を満たすまで、流量調整器12の第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの双方を開放した状態でのデフロスト運転が行われる(ステップST15、ST16)。
一方、上記条件を満たした場合(ステップST16)、圧縮機1への液戻りの可能性が生じる状態であると判断し、デフロスト制御手段30により第2開閉弁12bが閉止される(ステップST17)。その後、上述した第1開閉弁12aが開放され第2開閉弁12bが閉止された状態でのデフロスト運転が行われる(ステップST12、ST13)。
このように、吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutに応じてホットガスバイパス配管11に流れる冷媒流量を調整することにより、デフロスト運転の期間の短縮化を図りながら圧縮機1への液戻りを確実に防止することができる。すなわち、蒸発器7内に流れる冷媒量が多くて冷媒温度が高いほど、熱量も多くなるため蒸発器7内部に付着した霜を溶かす時間も短くなる。しかしながら、蒸発器7へ流れる冷媒が多すぎると、蒸発器7内でガスから液に凝縮した液冷媒が大量にアキュムレータ8に入り、アキュムレータ8で気液分離できる許容量を超えてしまい、圧縮機1へ大量の液冷媒が戻って圧縮機1の故障の原因となる。流量調整器12が開放されホットガスバイパス配管11に冷媒が流れた場合、冷媒回路に流れる冷媒循環量は増加するため、蒸発器7へ流れる冷媒流量も多くなってしまう。
図4に示す従来の冷凍サイクル装置の場合、他方の二方弁12bは一方の二方弁12aが開放から所定時間経過後に自動的に開放し冷媒流量を増加させるものである。このため、デフロスト運転時において圧縮機1への液戻りが生じても、液戻りを検出し防止することができない。このため、図4の従来の冷凍サイクル装置において圧縮機1への液戻りを確実に防止するためには、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒流量の上限を液戻りが生じない範囲に予め設定しておく必要がある。したがって、図3の点線で示すように、ホットデフロスト時間が長くなる傾向があり、効率的なホットガスデフロストを行うことができないという問題がある。
ここで、圧縮機1への液戻りが多い場合、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下になる。そこで、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefよりも大きい期間が所定期間(たとえば10秒)経過した場合、冷媒循環量を増加させたとしても圧縮機1への液戻りが発生しない状態であるとして、第2開閉弁12bが開放される。すると、冷媒回路における冷媒循環量が増加するため、蒸発器7へ流れる冷媒量が増加して除霜を短時間で行うことができる。さらに、吐出圧力Poutを設定圧力Prefよりも大きく保ち、除霜熱量を増大させることで、除霜を短時間で行うことができる。
一方、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間経過した場合、デフロスト制御手段30において圧縮機1への液戻りが発生する可能性があると判断される。そして、再び第2開閉弁12bが閉止され、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒流量が制限されることにより、冷媒回路内の冷媒循環量が減少する。すると、圧縮機1への液戻りが確実に発生しない状態でのデフロスト運転を行うことになる。すると、図3の実線に示すように、圧縮機1から吐出される冷媒の吐出温度(蒸発器7に流入する冷媒温度)がデフロスト時間経過とともに高く設定することができ、デフロスト時間の短縮を図ることができる。
以上のように、ホットガスバイパス配管11に流れる冷媒流量を圧縮機1の吐出過熱度SHに応じて切り替えることによって、蒸発器7から圧縮機1への液戻りに対して信頼性が増し、従来よりも冷媒循環量を増加させることができる。また、第2開閉弁12bが開放され冷媒循環量が増加することにより、仮に圧縮機1への液戻りが発生した場合でも、再び第2開閉弁12bが閉止するという保護機能が働き、圧縮機1への液戻りを止めることが可能になっている。
実施形態2.
図5は本発明の冷凍サイクル装置の実施形態2を示す冷媒回路図、図6は図5の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートであり、図5及び図6を参照して冷凍サイクル装置200について説明する。なお、図5の冷凍サイクル装置200において、図1の冷凍サイクル装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図5の冷凍サイクル装置200が図1の冷凍サイクル装置100と異なる点は、デフロスト運転時に、ホットガスバイパス配管11を流れる冷媒流量を制御するとともに、圧縮機1の運転周波数fを制御する点である。
図5のデフロスト制御手段230は、デフロスト運転時に運転周波数fを増減させる機能を有している。デフロスト制御手段230は、デフロスト運転開始時において、第1開閉弁12aのみを開放するとともに、予め設定された初期運転周波数f=f0にて圧縮機1を動作させる。そして、デフロスト制御手段230は、ホットガスバイパス配管11における冷媒流量を一定にした状態で、吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutに基づいて運転周波数fを増減させる。
具体的には、デフロスト制御手段230は、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefよりも大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きい期間が所定期間(たとえば3秒)経過した場合、運転周波数fを所定量だけ増速させる。すると、冷媒循環量増加による除霜能力が増加し圧縮機1の吐出温度Toutが上昇するため、さらにデフロスト時間を短縮することが可能となる。一方、デフロスト制御手段230は、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間(たとえば3秒)経過した場合、運転周波数fを所定量だけ減速させる。このように、圧縮機1へ液戻りが発生した場合には、保護動作として圧縮機周波数fを下げる。また、高圧が下がった場合は、高圧を上げデフロスト時間を短縮するために運転周波数fを下げる。
そして、運転周波数fが予め設定された最大運転周波数fmaxになったとき、第2開閉弁12bを開放してホットガスバイパス配管11の冷媒流量を増加させる。さらに、デフロスト制御手段230は、第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの双方を開放した状態において、吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutに基づいて運転周波数fを増減させる。この場合であっても上述したように、デフロスト制御手段230は、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefよりも大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きい期間が所定期間(たとえば3秒)経過した場合、運転周波数fを所定量だけ増速させる。一方、デフロスト制御手段230は、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間(たとえば3秒)経過した場合、運転周波数fを所定量だけ減速させる。そして、デフロスト制御手段230は、予め設定された最小運転周波数fminになったとき、再び第2開閉弁12bを閉止する。
次に、図5と図6を参照して冷凍サイクル装置200の動作例について説明する。なお、図6において、図2のホットサイクル開始までの工程(ステップST1〜ST4)は同一の工程であるため、その説明を省略する。ホットデフロスト制御が開始された際、流量調整器12の第1開閉弁12aが開き(ステップST21)、ホットガスバイパス配管11に冷媒が流れる。このとき、冷媒状態検出手段20において圧縮機1の吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutが検出される(ステップST22)。
そして、デフロスト制御手段230において、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間(例えば3秒以上)経過した場合(ステップST23)、デフロスト制御手段230により圧縮機1の運転周波数fが所定周波数分だけ減速するように制御される(ステップST24)。すると、圧縮機1からの吐出圧力Poutが低下する。なお、圧縮機1の運転周波数fが最小運転周波数fminである場合には減速は行わず、圧縮機1は最小運転周波数fminでの運転を継続する。
一方、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefより大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefより大きい期間が所定期間(例えば10秒)経過した場合(ステップST25)、運転周波数fの増速が可能であるか否かが判断される(ステップST26)。運転周波数fが最大運転周波数fmaxに達していない場合、運転周波数fを所定量だけ増加させる(ステップST27)。そして、第1開閉弁12a側が開放され第2開閉弁12bが閉止した状態で運転周波数fによる冷媒循環量を増減させる制御が、最大運転周波数fmaxに達するまで行われる(ステップST22〜ST27)。一方、運転周波数fが既に最大運転周波数fmaxに達した場合、第2開閉弁12bが開放される(ステップST28)。
この状態で、圧縮機1の吐出過熱度SH及び吐出圧力Poutが検出される(ステップST29)。そして、吐出過熱度SHが設定過熱度SHrefより大きく、かつ吐出圧力Poutが設定圧力Prefよりも大きい期間が所定期間(例えば3秒)継続したか否かが判断される(ステップST30)。上記条件を満たす場合、圧縮機1の運転周波数fが所定量だけ増速される(ステップST31)。なお、既に最大運転周波数fmaxに達している場合には、最大運転周波数fmaxでの運転を継続する。
一方、吐出過熱度SHが設定過熱度SHref以下である期間、もしくは吐出圧力Poutが設定圧力Pref以下である期間が所定期間(例えば10秒以上)経過した場合(ステップST32)、冷媒循環量が過多になり液戻りが発生しやすい状況にあると判断する。そして、圧縮機1の運転周波数fが最小運転周波数fminであるか否かが判断され(ステップST33)、運転周波数fが最小運転周波数fminでない場合にはデフロスト制御手段230は運転周波数fを所定量だけ減速させる(ステップST34)。一方、運転周波数fが最小運転周波数fminに達している場合、第2開閉弁12bが閉止される(ステップST35)。
つまり、第1開閉弁12a及び第2開閉弁12bの双方が開放した状態で、圧縮機1の運転周波数fの増減による冷媒循環量の制御が行われ(ステップST29〜ST35)、圧縮機1への液戻りの可能性が生じた際には、第2開閉弁12bを閉止し、再び第1開閉弁12aのみが開放した状態でホットデフロスト制御が行われる(ステップST21〜ST35)。
このように、デフロスト運転時において、流量調整器12によるホットガスバイパス配管11に流れる冷媒流量の制御と、圧縮機1から吐出される冷媒吐出量の制御との双方を行うことにより、圧縮機1への液戻り状態が発生しない範囲内において最大限の能力でホットガスデフロストを行うことができるため、デフロスト時間をさらに短縮しながら、圧縮機1への液戻りを確実に防止することができる。
実施形態3.
図7は本発明の冷凍サイクル装置の実施形態3を示す冷媒回路図、図8は図7の冷凍サイクル装置300の動作例を示すフローチャートであり、図7及び図8を参照して冷凍サイクル装置300について説明する。なお、図7の冷凍サイクル装置300において、図1の冷凍サイクル装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。同様に、図8のフローチャートにおいて、図2と同一の工程の部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7の冷凍サイクル装置300が図1の冷凍サイクル装置100と異なる点は、デフロスト運転時に、油戻し調整器309によりアキュムレータ8からの油戻し量を制御する点である。
図7の油戻し調整器309は、アキュムレータ8から圧縮機1へ戻す冷凍機油の量を調整するものであって、複数の油戻し開閉弁309a、309bを有している。各油戻し開閉弁309a、309bは容量の異なる開閉弁からなっており、それぞれデフロスト制御手段330により独立して開放・閉止が制御されている。そして、通常の冷却運転時には容量の大きな油戻し開閉弁309aが使用される。一方、ホットガスデフロスト時には、デフロスト制御手段330は、容量の大きい油戻し開閉弁309aを閉止するとともに、容量の小さい油戻し開閉弁309bを開放する(図8のステップST41参照)。
このように、デフロスト運転時において、ホットガスバイパス配管11における冷媒流量を制御するとともに、通常冷却運転時に比べてアキュムレータ8から圧縮機1への油戻り量を少なくするようになっている。これにより、液戻りの減少によるホットガスの循環量を増加させることができ、デフロスト時間を短縮可能となる。
実施形態4.
図9は本発明の冷凍サイクル装置の実施形態4を示す冷媒回路図、図10は図9の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートであり、図9及び図10を参照して冷凍サイクル装置400について説明する。なお、図9の冷凍サイクル装置400において、図1の冷凍サイクル装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図9の冷凍サイクル装置400が図1の冷凍サイクル装置100と異なる点は、デフロスト運転時に、複数の凝縮器4a、4bのうち一部の凝縮器4bへの冷媒の流通を停止させる点である。
図9の冷凍サイクル装置400において、凝縮器4bの流入側に凝縮器開閉弁401が配置されており、凝縮器開閉弁401の開閉により流通もしくは遮断を選択できるようになっている。なお、図9において、一部の凝縮器4b側にのみ開閉弁401が設けられている場合について例示しているが、すべての凝縮器4a、4bに開閉弁401を設け、デフロスト制御手段430が閉止する凝縮器開閉弁401を選択するようにしてもよい。
そして、通常冷却運転時には凝縮器開閉弁401を開放して複数の凝縮器4a、4bによる冷却運転が行われるとともに、ホットデフロスト制御時においては、デフロスト制御手段430は凝縮器開閉弁401を閉止して凝縮器4bへの冷媒の流通を遮断する(図10のステップST51参照)。このように、デフロスト運転時には、ホットガスバイパス配管11へ冷媒を流通させるとともに、一部の凝縮器4bへの冷媒の流通を遮断し、凝縮温度を通常冷却運転時よりも高くすることにより、デフロスト時間を短縮することが可能になる。
実施形態5.
図11は本発明の冷凍サイクル装置の実施形態5を示す冷媒回路図、図12は図11の冷凍サイクル装置の動作例を示すフローチャートであり、図11及び図12を参照して冷凍サイクル装置500について説明する。なお、図11の冷凍サイクル装置500において、図1の冷凍サイクル装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図11の冷凍サイクル装置500が図1の冷凍サイクル装置100と異なる点は、デフロスト運転時に、凝縮器4a、4bへの送風を停止させる点である。
図11において、デフロスト制御手段530はホットガスデフロスト開始時に凝縮器ファン5a、5bによる凝縮器4a、4bへの送風を停止させるようになっている(図12のステップST61参照)。なお、通常冷却運転時には、凝縮器ファンは凝縮温度が低くなるように制御を行っている。このように、デフロスト運転時には、凝縮器ファン5a、5bを停止させて凝縮温度を通常冷却運転時よりも高くすることにより、デフロスト時間の短縮することが可能になる。
本発明の実施形態は、上記各実施形態に限定されない。例えば、上記各実施形態1〜5において、冷房運転を行う冷媒回路について例示しているが、冷房運転及び暖房運転が選択可能な冷凍サイクル装置に適用することができる。この場合、上述した一方の熱交換器(蒸発器7)側だけにホットガスバイパス配管11を設けるだけでなく、双方の熱交換器4a、4b、7にバイパス配管を設けておき、運転の切り替えに応じて上述したデフロスト制御に使用するホットガスバイパス配管を選択するようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態1〜5において、冷凍サイクル装置に1つの蒸発器が設けられている場合について例示しているが、並列に接続された複数の蒸発器7が設けられた場合にも適用することができる。また、上記実施形態2〜5を適宜組み合わせて使用することも可能である。
また、上記各実施形態1〜5において、図13に示すように、第1開閉弁12aの後段に流量調節弁601が設けられていてもよい。この流量調節弁601は、たとえばニードル弁からなっており、上述したホットデフロスト運転時に第1開閉弁12aに流れる冷媒の流量を調節するものである。流量調節弁601は、圧縮機1への冷媒液戻りが発生しないように開度の調節が行われるものであって、たとえば設置場所等に応じて手動によりデフロスト制御時に所定の流量の冷媒が流れるように所定の開度に設定される。これにより、設置場所による配管長さ等の違いが生じた場合であっても、現地状況に合わせた最適な開度(冷媒流量)に調整可能することができ、除霜時間の短縮化を図ることができる。なお、図13において、流量調整弁601が第1開閉弁12aの後段のみに設けられた場合について例示しているが、第2開閉弁12bの後段にも流量調整弁601を設けてもよい。
1 圧縮機、2 油分離器、3 逆止弁、4a、4b 凝縮器、5a、5b 凝縮器ファン、7 蒸発器、7a 送風ファン、8 アキュムレータ、9 油戻り配管、10 油戻り開閉弁、11 ホットガスバイパス配管、12 流量調整器、12a 第1開閉弁、12b 第2開閉弁、20 冷媒状態検出手段、20a 吐出温度センサ、20b 吐出圧力センサ、20c 高圧温度センサ、30、230、330、430、530 デフロスト制御手段、100、200、300、400、500 冷凍サイクル装置、309 油戻り調整器、309a 第1油戻り開閉弁、309b 第2油戻り開閉弁、401 凝縮器開閉弁、601 流量調節弁、f 運転周波数、fmax 最大運転周波数、fmin 最小運転周波数、f0 初期運転周波数、Pout 吐出圧力、Pref 設定圧力、SH 吐出過熱度、SHref 設定過熱度、Tout 吐出冷媒温度。

Claims (11)

  1. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記デフロスト制御手段は、デフロスト運転開始時において、第1冷媒流量の前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように前記流量調整器を制御するとともに、前記吐出過熱度が設定過熱度よりも大きい場合、かつ前記吐出圧力が設定圧力よりも大きい場合に、前記第1冷媒流量から第2冷媒流量へ増加させた前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように、前記流量調整器を制御するものである
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記デフロスト制御手段は、前記第2冷媒流量の前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れる際に、前記吐出過熱度が前記設定過熱度以下であって、もしくは前記吐出圧力が前記設定圧力以下になった場合に、前記第2冷媒流量から前記第1冷媒流量へ減少させるように前記流量調整器を制御するものであることを特徴とする請求項に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記デフロスト制御手段は、デフロスト運転開始時において、第1冷媒流量の前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように前記流量調整器を制御するとともに、前記吐出過熱度が設定過熱度よりも大きい場合、もしくは前記吐出圧力が設定圧力よりも大きい場合に、前記第1冷媒流量から第2冷媒流量へ増加させた前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように、前記流量調整器を制御するものであり、
    前記デフロスト制御手段は、前記第2冷媒流量の前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れる際に、前記吐出過熱度が前記設定過熱度以下であって、かつ前記吐出圧力が前記設定圧力以下になった場合に、前記第2冷媒流量から前記第1冷媒流量へ減少させるように前記流量調整器を制御するものである
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  4. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記デフロスト制御手段は、前記圧縮機の運転周波数を制御する機能を有し、
    デフロスト制御開始時に、初期運転周波数で前記圧縮機を作動させるとともに第1冷媒流量の前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように前記流量調整器を制御するものであり、
    前記吐出過熱度が設定過熱度よりも大きく、かつ前記吐出圧力が設定圧力よりも大きくなった場合に前記運転周波数を所定量増加させ、前記吐出過熱度が設定過熱度以下になった場合、もしくは前記吐出圧力が前記設定圧力以下になった場合に前記運転周波数を所定量減速させるものであり、
    前記運転周波数が予め設定された最大運転周波数に達したとき、前記第1冷媒流量よりも大きい第2冷媒流量の前記冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように、前記流量調整器を制御する
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  5. 前記デフロスト制御手段は、
    前記第2冷媒流量の冷媒が前記ホットガスバイパス配管に流れるように制御されている際、前記吐出過熱度が設定過熱度よりも大きく、かつ前記吐出圧力が設定圧力よりも大きくなった場合に前記運転周波数を所定量増加させ、前記吐出過熱度が設定過熱度以下である、もしくは前記吐出圧力が前記設定圧力以下になった場合に前記運転周波数を所定量減速させるものであり、
    前記運転周波数が予め設定された最小運転周波数に達したとき、前記第2冷媒流量から前記第1冷媒流量へ減少させるように前記流量調整器を制御することを特徴とする請求項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記圧縮機の吐出側に設けられたアキュムレータと、
    前記アキュムレータに貯留した油を前記圧縮機へ油戻しを行う油戻し配管と、
    前記油戻し配管上に設けられた、前記油戻し配管内の前記油の流量を制御する油戻し調整器と
    をさらに備え、
    前記デフロスト制御手段は、デフロスト制御時に前記圧縮機への油の戻り量が通常冷却運転時よりも少なくなるように前記油戻し調整器を制御するものである
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  7. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記凝縮器は複数設けられており、
    前記デフロスト制御手段は、デフロスト制御時に前記複数の凝縮器のうちいずれか1つ以上の前記凝縮器への前記冷媒の流通を停止させるものである
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  8. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記流量調整器は、互いに並列に接続された複数の開閉弁からなるものであり、
    前記デフロスト制御手段は、開放する前記開閉弁の数により前記ホットガスバイパス配管に流れる前記冷媒の流量を制御するものである
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  9. 圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が配管で接続された冷媒回路を備えた冷凍サイクル装置であって、
    前記圧縮機の吐出側と前記蒸発器との間に設けられたホットガスバイパス配管と、
    前記ホットガスバイパス配管上に設置された、前記ホットガスバイパス配管に流れる冷媒の流量を調整する流量調整器と、
    前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出過熱度及び吐出圧力を検出する冷媒状態検出手段と、
    通常冷却運転時に前記流量調整器を閉止させ、デフロスト運転時に前記冷媒状態検出手段により検出された前記吐出過熱度及び前記吐出圧力に応じて前記ホットガスバイパス配管上に流れる前記冷媒の流量を前記流量調整器により増減させるデフロスト制御手段とを備え
    前記流量調整器の後段にデフロスト制御時に前記ホットガスバイパス配管を流れる前記冷媒の流量を調節する流量調節弁をさらに備えた
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  10. 前記凝縮器に送風する凝縮器ファンをさらに備えたものであり、
    前記デフロスト制御手段は、デフロスト制御開始時に前記凝縮器ファンの動作を停止させることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記流量調整器は、連続的に開度の調整可能な電動弁からなるものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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