JP6094130B2 - Pwm信号生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PWM信号生成装置に関し、例えば、ディジタル方式でPWM信号を生成するPWM信号生成装置に適用して有効な技術に関する。
例えば、特許文献1には、遅延ロック・ループ(DLL)を用いたPWM発生器が示されている。また、特許文献2には、ディジタル方式のPWM信号生成回路が示されている。具体的には、リングカウンタによって生成された位相が異なるパルス信号の出力有無をレジスタ値とアンド演算回路によって選択し、この選択されたパルス信号のオア演算を行うことでレジスタ値に応じたPWM信号を生成する。この際に、オア演算は、フリップフロップで適宜分割された複数のオア演算回路によって実現される。特許文献3には、特許文献2と同様のPWM信号生成回路が示されている。ただし、特許文献3では、リングカウンタは、クロック信号の両エッジで動作し、位相が当該クロック信号の半周期分異なるパルス信号を生成している。
特表2006−527569号公報 特開2004−345280号公報 特開2005−5770号公報
近年、三角波や鋸波等を用いてPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するアナログ方式のPWM信号生成装置に代わって、ディジタル方式のPWM信号生成装置が注目されている。図16は、本発明の前提として検討したPWM信号生成装置において、その概略構成例を示すブロック図である。図16に示すPWM信号生成装置は、ディジタル方式となっており、カウンタ部CUNTc、複数のレジスタ部REG、比較回路部CMPc、PWM出力生成部PWMGcを備える。
比較回路部CMPcは、カウンタ部CUNTcからのカウンタの値と複数のレジスタ部REGによるカウンタの設定値とを比較し、一致した場合にコンペアマッチ信号を出力する。PWM出力生成部PWMGcは、コンペアマッチ信号が出力された際に、対応する出力レベル設定信号(‘H’→‘L’レベル、‘L’→‘H’レベル等)に従ってPWM信号PWMOUTを生成する。このようなPWM信号生成装置を用いる場合、CUNTcやPWMGcは、最小分解能に相当する周期(周波数)を持つマスタクロック信号CLKmで動作する必要がある。例えば、最小分解能が1.0nsの場合、1GHzのCLKmで動作する必要がある。
しかしながら、半導体製造プロセスによっては、例えば1GHzのクロック信号で動作するPWM信号生成装置を実現することはタイミング制約上困難な場合がある。例えば、カウンタ部等は、通常、複数のフリップフロップと、複数のフリップフロップ間に設けられた組合せ論理回路によって構成されるが、このような組合せ論理回路を介したフリップフロップ間のデータ転送を1GHzの周波数で行うことが困難となる場合がある。また、仮に実現可能であっても、高速なクロック信号で動作させるために最先端の製造プロセスが必要とされるため、コストの増大を招き、また、消費電力の増大も招く。そこで、このようなタイミング制約を満たしつつ、高分解なPWM信号を生成する技術として、特許文献1〜特許文献3に示されるような技術を用いることが考えられる。
しかしながら、例えば、特許文献1のPWM発生器を用いた場合、遅延ロック・ループ(DLL)を搭載する必要があるため、回路規模が増加する恐れがある。また、DLLは半導体製造プロセスを変更する場合に再設計が必要なため、設計コストの増加が懸念される。さらに、DLLを使用する場合は、最低動作クロック周波数、設定手順などの制約が多いことも懸念される。
また、特許文献2のPWM信号生成回路を用いた場合、出力部におけるアンド−オア演算回路によってPWM信号に微小時間のグリッジが生じてしまう恐れがある。なお、オア演算をフリップフロップで適宜分割された複数のオア演算回路によって実現すれば、このようなグリッジを防止できる場合がある。ただし、この場合、オア演算回路を挟んだフリップフロップ間のデータ転送を高速なクロック信号(例えば1GHz)で行う必要があり、前述したタイミング制約を満たせない恐れがある。
一方、特許文献3のPWM信号生成回路は、クロック信号の2倍の分解能を得るため、リングカウンタをクロック信号の両エッジで動作させている。これにより、例えば、1GHzのクロック信号を用いた場合、1.0nsのパルス幅を最小として、以降0.5ns刻みでパルス幅を設定でき、また、500MHzのクロック信号を用いた場合、2.0nsのパルス幅を最小として、以降1.0ns刻みでパルス幅を設定できる。ただし、このように、1.0nsの最小分解能を実現する際に最小のパルス幅が2.0nsとなるため、適用範囲が限定される場合がある。さらに、特許文献2および特許文献3に共通して、PWM信号のパターンを設定するディジタルデータとアンド−オア演算回路との間のタイミング関係に起因して、PWM信号のパルス幅を設定する際の高精度化(高分解能化)が図れない恐れがある。
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される課題を解決するための手段のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本実施の形態によるPWM信号生成装置は、信号生成回路と、第1パターンデータと、位相調整回路と、第1アンド演算回路部と、オア演算回路とを備える。信号生成回路は、それぞれ、同じパルス幅と、第1周期のN(Nは2以上の整数)倍の第2周期と、第1周期を単位として順に異なる位相とを持つN個の第1パルス信号[n](n=1,2,…,N)を生成する。第1パターンデータは、第2周期毎に更新されるNビットのパラレルデータであり、第2周期内のN区間におけるPWM信号の論理レベルをそれぞれ設定するものである。位相調整回路は、第1パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第2パターンデータを出力する。第1アンド演算回路部は、第2パターンデータとN個の第1パルス信号[n]が入力されるN個のアンド演算回路を含み、N個の第1パルス信号[n]のそれぞれを第2パターンデータに基づいて選択的に出力する。オア演算回路は、第1アンド演算回路部からの出力を入力としてオア演算を行い、第1パターンデータに応じたPWM信号を出力する。ここで、位相調整回路は、詳細には、第2パターンデータの一部のビットを第1位相で出力し、第2パターンデータの他の一部のビットを、第1位相を基準として第1周期のM(Mは1〜(N−1)の整数)倍の位相差を持つ第2位相で出力する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、PWM信号生成装置において、タイミング設計の容易化が実現でき、また、高分解能なPWM信号が生成可能となる。
本発明の実施の形態1によるPWM信号生成装置において、それを備えた半導体装置の概略構成例を示すブロック図である。 図1の半導体装置におけるPWM信号生成ユニットの概略構成例を示すブロック図である。 図2におけるクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図である。 図3のクロック・パルス信号生成部によって生成される信号の一例を示す波形図である。 図1におけるPWM出力生成部の詳細な構成例を示す回路図である。 図5のPWM出力生成部の動作例を示す波形図である。 (a)は、図5における補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)の効果の一例を示す図であり、(b)は、(a)の比較例として補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)が無い場合の問題点の一例を示す図である。 (a)、(b)および(c)は、図5における各パルス選択回路部(アンド演算回路部)およびオア演算回路の模式的な動作例を示す図である。 図2におけるPWM出力パターン生成部の詳細な構成例を示す回路ブロック図である。 本発明の実施の形態2によるPWM信号生成装置において、図2のクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態3によるPWM信号生成装置において、図2のクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図である。 (a)は、本発明の実施の形態4によるPWM信号生成装置において、図2のクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図であり、(b)は、(a)の一部の動作例を示す波形図である。 本発明の実施の形態5によるPWM信号生成装置において、図1におけるPWM出力生成部の詳細な構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態6によるPWM信号生成装置において、図1におけるPWM出力生成部の詳細な構成例を示す回路図である。 図14のPWM出力生成部の一部における主要な動作例を示す波形図である。 本発明の前提として検討したPWM信号生成装置において、その概略構成例を示すブロック図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《半導体装置の全体構成》
図1は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成装置において、それを備えた半導体装置の概略構成例を示すブロック図である。図1に示す半導体装置MCUは、例えば、一つの半導体チップで実現され、ディジタル方式で電源制御を行うためのマイクロコントローラとなっている。図1の半導体装置(マイクロコントローラ)MCUは、アナログバスABUSと、ディジタルバスDBUSと、これらのバスに適宜結合された複数の機能ユニットと、外部との間の通信を担うインタフェースユニットGPIOを備える。
アナログバスABUSには、オペアンプユニットOPAMP、アナログ・ディジタル変換ユニットADC、ディジタル・アナログ変換ユニットDAC、アナログ電圧比較ユニットACMP、基準電圧生成ユニットVREF、および温度センサユニットTJSENが結合される。ディジタルバスDBUSには、ADCおよびDACに加えて、中央演算処理ユニットCPU、ディジタルシグナルプロセッサユニットDSP、デバッグユニットDBG、PWM信号生成ユニット(PWM信号生成装置)PWMU、ダイレクトメモリアクセス制御ユニットDMAC、およびタイマユニットTMRが接続される。更に、DBUSには、メモリユニットMEMU、シリアル通信ユニットSCU、システム制御ユニットSYSC、チップ制御ユニットCPCが接続される。
メモリユニットMEMUは、フラッシュメモリFLASH、RAM(Random Access Memory)等を含む。シリアル通信ユニットSCUは、SPI(Serial Peripheral Interface)、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)等を含む。システム制御ユニットSYSCは、割り込み制御回路INTC、ウォッチドッグタイマWDT等を含む。チップ制御ユニットCPCは、パワーオンリセット回路POR、電圧低下検出回路LVD、発振回路OSC、PLL(Phase Locked Loop)回路等を含む。
このような半導体装置(マイクロコントローラ)MCUを用いた電源制御は、代表的には例えば次のように行われる。まず、アナログ・ディジタル変換ユニットADCは、外部のスイッチング電源回路(スイッチングトランジスタ、インダクタ、容量等)内の電圧または電流を測定する。次いで、ディジタルシグナルプロセッサユニットDSPは、当該測定結果のフィルタ処理等を行う。続いて、中央演算処理ユニットCPUは、当該フィルタ処理後のディジタルデータと所定の期待値との比較を行い、その比較結果に基づいてPWM信号のデューティを定め、当該デューティに対応するカウンタの設定値を定める。PWM信号生成ユニット(PWM信号生成装置)PWMUは、当該カウンタの設定値をレジスタに記憶し、これに基づいて、スイッチングトランジスタのオン・オフを制御するためのPWM信号を生成する。
この際に、スイッチング電源回路によって生成される出力電源電圧を高精度に制御するためには、PWM信号のデューティ(パルス幅)の設定分解能として例えば1.0ns等が必要とされる場合がある。一方、半導体装置(マイクロコントローラ)MCUの半導体製造プロセスによっては、前述したように、組合せ論理回路を介したフリップフロップ間のデータ転送を例えば1GHzの周波数で行うことが、タイミング制約上困難となる場合がある。そこで、後述する本実施の形態によるPWM信号生成装置を用いることが有益となる。
《PWM信号生成装置の全体構成》
図2は、図1の半導体装置におけるPWM信号生成ユニットの概略構成例を示すブロック図である。図2に示すPWM信号生成ユニット(PWM信号生成装置)PWMUは、クロック・パルス信号生成部CPGと、カウンタ部CUNT、複数(ここでは2個)のレジスタ部REG1,REG2と、比較回路部CMPと、PWM出力パターン生成部PWMPTGと、PWM出力生成部PWMGを備える。CPGは、分周回路NDIVと、パルス信号生成回路PGENを備える。NDIVは、例えば図1のPLL回路によって生成された1GHzのマスタクロック信号CLKmを受け、それをN分周(例えば8分周)する。NDIVは、特に、組合せ論理回路を含まないため、CLKmで動作することが可能である。PGENは、このN分周(例えば8分周)されたクロック信号を用いて複数のパルス信号を生成する。
カウンタ部CUNTは、分周回路NDIVからのN分周(例えば8分周)されたクロック信号に同期してカウント動作を行い、そのカウンタの値CTを出力する。CUNTは、例えば、フリップフロップと組合せ論理回路(ワンインクリメント回路)を用いて構成されるが、ここではN分周されたクロック信号で動作している。これにより、タイミング制約を緩和(タイミング設計を容易化)することが可能となる。レジスタ部REG1,REG2には、それぞれ、イベントを発生させたいタイミングを指定するカウンタの設定値CTH1,CTH2や、その際のイベントの種類(例えば‘H’→‘L’レベルに遷移、その逆方向の遷移等)を指定するイベント設定値EVNT1,EVNT2が保持される。当該REG1,REG2の設定値は、前述した図1の例では、中央演算処理ユニットCPUによって適宜更新される。
比較回路部CMPは、カウンタの値CTとカウンタの設定値CTH1,CTH2とを比較し、CTとCTH1が一致した際にマッチ信号MT1を出力し、CTとCTH2が一致した際にマッチ信号MT2を出力する。この際に、カウンタ部CUNTは、マスタクロック信号CLKmのN(例えばN=8)倍の周期を単位としてカウント動作を行っているのに対して、CTH1,CTH2は、CLKmの1倍の周期を単位として設定可能となっている。そこで、CMPは、例えば、CTからCTH1(又はCT2)を引き算し、その結果の下位3ビット以外がゼロになった際に、当該下位3ビットの情報を含んだMT1(又はMT2)を出力する。当該下位3ビットの情報は、CLKmのN(例えばN=8)倍の周期をN分割した際のN個のタイミングの内、どのタイミングであるかを表すことになる。
PWM出力パターン生成部PWMPTGは、マッチ信号MT1,MT2とイベント設定値EVNT1,EVNT2に基づいて、(n+1)ビット(例えば(n+1)=8)のパラレルデータとなるPWMパターンデータnxpat[n:0]を生成する。PWM出力パターン生成部PWMPTGは、分周回路NDIVからのN分周されたクロック信号と、パルス信号生成回路PGENからの複数のパルス信号を用いて、nxpat[n:0]に応じたPWM信号PWMOUTを生成する。概略的には、nxpat[n:0]をマスタクロック信号CLKmの周期(例えば1.0ns)でパラレル・シリアル変換したようなPWMOUTを生成する。
このように、図2のPWM信号生成ユニット(PWM信号生成装置)PWMUは、概略的には、例えば1GHzのマスタクロック信号CLKmの1/N(例えばN=8)のクロックサイクルで1.0nsのNサイクル分のPWMパターンデータを纏めて生成し、1.0nsの分解能でこのパターンデータをシリアルに出力する方式を用いている。これにより、1.0GHzのCLKmに同期して動作する部分が分周回路NDIVのみとなるため、タイミング制約を緩和(タイミング設計を容易化)することが可能になる。
《クロック・パルス信号生成部の詳細》
図3は、図2におけるクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図である。図4は、図3のクロック・パルス信号生成部によって生成される信号の一例を示す波形図である。図3のクロック・パルス信号生成部CPG1において、分周回路NDIV1は、リング状に縦続接続された8段のフリップフロップ回路FF1を備え、各FF1は、マスタクロック信号CLKmの一方のエッジ(ここでは立ち上がりエッジ)に同期して動作する。すなわち、NDIV1は8ビットの巡回型のシフトレジスタとなっている。この例では、初期値として、8段のFF1の内の前半の4段に‘H’レベル(‘1’レベル)か‘L’レベル(‘0’レベル)の一方を設定し、その他方を後半の4段に設定している。
これにより、図4に示されるように、それぞれ、50%のデューティを持ち、マスタクロック信号CLKmを8分周した(CLKmの周期(第1周期)の8倍となる周期(第2周期)を持つ)クロック信号C[0]〜C[7]が生成される。また、C[0],C[1],…,C[7]は、それぞれ、縦続接続された8段のFF1の内の1段目、2段目、…、8段目の出力信号に対応し、CLKmの周期(第1周期)を単位として順に異なる位相を持つ。
図3のクロック・パルス信号生成部CPG1において、パルス信号生成回路PGEN1は、8個のアンド演算回路AD1[n](nは0〜7の整数)と8個のアンド演算回路AD2[n]を備える。8個のAD1[n]は、共に2入力を持ち、クロック信号C[n]と、C[n+1]((n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)の反転信号とのアンド演算を行うことで、パルス信号S[n](S[0]〜S[7])を生成する。例えば、AD1[0]はC[0]とC[1]の反転信号とのアンド演算を行うことでS[0]を生成する。これにより、S[n](S[0]〜S[7])は、図4に示されるように、それぞれ、マスタクロック信号CLKmの周期(第1周期)と同じパルス幅と、CLKmの8倍の周期(第2周期)と、CLKmの周期(第1周期)を単位として順に異なる位相とを持つ。
8個のアンド演算回路AD2[n]は、共に2入力を持ち、クロック信号C[n]と、C[n+2]((n+2)≧8の場合に(n+2)は8の剰余)の反転信号とのアンド演算を行うことで、パルス信号S[n,n+1](S[0,1],S[1,2],…,S[7,0])を生成する。例えば、AD2[0]はC[0]とC[2]の反転信号とのアンド演算を行うことでS[0,1]を生成する。これにより、S[n,n+1](S[0,1],S[1,2],…,S[7,0])は、図4に示されるように、それぞれ、マスタクロック信号CLKmの周期(第1周期)の2倍のパルス幅と、CLKmの8倍の周期(第2周期)と、パルス信号S[n]と同じ位相とを持つ。
ここで、例えば、特許文献2等に示されるように、図3の分周回路NDIV1と同様の回路を用いて、1.0nsのパルスを巡回させることでパルス信号S[0]〜S[7]を生成することも可能である。ただし、1.0nsのパルスを巡回させることが半導体製造プロセスの関係上困難な場合もある。このような場合に、図3に示されるようなアンド演算回路AD1[n]を用いてS[0]〜S[7]を生成することが有益となる。
《PWM出力生成部の詳細》
図5は、図1におけるPWM出力生成部の詳細な構成例を示す回路図である。図5に示すPWM出力生成部PWMG1は、2個のパターンデータ生成回路PDG1,PDG2と、位相調整回路PHCTLと、2個のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1,PSEL2と、オア演算回路OR1を備える。PDG1は、8個のフリップフロップ回路FF2を備える。8個のFF2は、それぞれ、図1のPWM出力パターン生成部PWMPTGからのPWMパターンデータnxpat[7:0](nxpat[0]〜nxpat[7])を図4に示したクロック信号C[4]でラッチし、パターンデータpat[0]〜pat[7]を出力する。
パターンデータ生成回路PDG2は、8個のアンド演算回路AD3[n](nは0〜7の整数)と7個のフリップフロップ回路FF3を備える。AD3[x](xは0〜6の整数)は、PWMパターンデータnxpat[x]とnxpat[x+1]とのアンド演算を行う。例えば、AD3[0]はnxpat[0]とnxpat[1]とのアンド演算を行う。7個のFF3は、それぞれ、AD3[0]〜AD3[6]の出力を図4に示したクロック信号C[4]でラッチし、補間用のパターンデータhpat[0]〜hpat[6]を出力する。また、AD3[7]は、パターンデータpat[7](すなわち1サイクル前のnxpat[7])とnxpat[0]とのアンド演算を行い、補間用のパターンデータhpat[7]を出力する。
このパターンデータ生成回路PDG2内の7個のフリップフロップ回路FF3によって、アンド演算回路AD3[0]〜AD3[6]の出力に生じ得るグリッジを防止できる。また、AD3[7]の出力に生じ得るグリッジは、後述する位相調整回路PHCTL内のフリップフロップ回路FF5[7]によって防止できる。なお、このように、PDG2内にFF3が備わっていることから、クロックサイクルを整合させるためパターンデータ生成回路PDG1内にもフリップフロップ回路FF2が備わっている。
位相調整回路PHCTLは、ここでは、5個のフリップフロップFF4[i](iは3〜7の整数)と、6個のフリップフロップFF5[j](jは2〜7の整数)を備える。PHCTLは、FF4[i]を用いてパターンデータpat[n](nは0〜7の整数)の各位相を調整したのちパターンデータP[n]を出力し、FF5[j]を用いて補間用のパターンデータhpat[n]の各位相を調整したのち補間用のパターンデータPH[n,n+1]((n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)を出力する。
ここでは、フリップフロップFF4([3],[4],[5])は、それぞれ、パターンデータpat([3],[4],[5])を図4に示したクロック信号C[0]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、パターンデータP([3],[4],[5])を出力する。FF4([6],[7])は、pat([6],[7])を図4に示したクロック信号C[4]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、P([6],[7])を出力する。一方、フリップフロップFF5([2],[3],[4],[5])は、それぞれ、補間用のパターンデータhpat([2],[3],[4],[5])をC[0]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、補間用のパターンデータPH([2,3],[3,4],[4,5],[5,6])を出力する。FF5([6],[7])は、それぞれ、hpat([6],[7])をC[4]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、PH([6,7],[7,0])を出力する。なお、位相調整回路PHCTLは、pat([0],[1],[2])をそのままP([0],[1],[2])として出力し、hpat([0],[1])をそのままPH([0,1],[1,2])として出力する。
パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1は、8個のアンド演算回路AD4[n](nは0〜7の整数)を備える。AD4[n]は、パターンデータP[n]と図4に示したパルス信号S[n]とのアンド演算を行い、出力パルス信号Sp[n]を出力する。例えば、AD4[0]は、P[0]とS[0]とのアンド演算を行い、Sp[0]を出力する。パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2は、8個のアンド演算回路AD5[n](nは0〜7の整数)を備える。AD5[n]は、補間用のパターンデータPH[n,n+1]((n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)と図4に示したパルス信号S[n,n+1]とのアンド演算を行い、出力パルス信号Sc[n]を出力する。例えば、AD5[0]は、PH[0,1]とS[0,1]とのアンド演算を行い、Sc[0]を出力する。
これにより、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1は、パルス信号S[n]をパターンデータP[n]に基づいて選択的に出力する機能を持ち、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2は、パルス信号S[n,n+1]を補間用のパターンデータPH[n,n+1]に基づいて選択的に出力する機能を持つ。オア演算回路OR1は、PSEL1から選択的に出力された出力パルス信号Sp[0]〜Sp[7]と、PSEL2から選択的に出力された出力パルス信号Sc[0]〜Sc[7]とのオア演算を行い、PWM信号PWMOUTを生成する。
図6は、図5のPWM出力生成部の動作例を示す波形図である。図6の例では、8分周されたクロック信号(C[4])に伴うクロックサイクルT=T0〜T3の動作が示されている。ここでは、T=T0において、パラレルデータとなるPWMパターンデータnxpat([0][1]…[7])として「00011111」が入力され、T=T1では、「11111000」が入力されている。このT=T0におけるnxpat([0][1]…[7])はT=T1におけるパターンデータpat([0][1]…[7])となり、このT=T1におけるnxpat([0][1]…[7])はT=T2におけるpat([0][1]…[7])となる。
一方、例えば、クロックサイクルT=T1における補間用のパターンデータhpat([0][1]…[6])は、クロックサイクルT=T0におけるPWMパターンデータnxpat([0][1]…[7])内の連続する2ビットのアンド演算結果によって定められる。T=T0におけるnxpat([0][1]…[7])は、「00011111」であるため、この左から1番目の値(‘0’)と2番目の値(‘0’)のアンド演算結果によってT=T1におけるhpat[0](‘0’)が定められる。同様に、左から2番目の値(‘0’)と3番目の値(‘0’)のアンド演算結果によってhpat[1](‘0’)が定められ、以降同様にして、左から7番目の値(‘1’)と8番目の値(‘1’)のアンド演算結果によってhpat[6](‘1’)が定められる。また、T=T1におけるhpat[7]の値(‘1’)は、T=T1におけるnxpat[0](‘1’)とT=T0におけるnxpat[7](T=T1におけるpat[7])(‘1’)のアンド演算結果によって定められる。このように、図5のパターンデータ生成回路PDG2は、nxpat内の連続する2ビット(nxpat[n],nxpat[n+1])が共に‘1’レベル(‘H’レベル)である場合に、hpat[n]として‘1’レベル(‘H’レベル)を出力する。
ここで、図6に示すように、図5の位相調整回路PHCTLによって、例えば、クロックサイクルT=T1におけるパターンデータpat([0][1][2])は、同じくT=T1におけるクロック信号C[4]の立ち上がりエッジのタイミングでパターンデータP([0][1][2])として出力される。また、T=T1におけるpat([3][4][5])は、このP([0][1][2])の出力タイミングから半周期後となるクロック信号C[0]の立ち上がりエッジのタイミングでパターンデータP([3][4][5])として出力される。さらに、T=T1におけるpat([6][7])は、このP([0][1][2])の出力タイミングから1周期後となるC[4]の立ち上がりエッジのタイミングでパターンデータP([6][7])として出力される。
図6におけるパターンデータP([0]〜[7])内には、併せて、図5のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1からの出力パルス信号Sp([0]〜[7])の出力タイミングが示されている。例えば、Sp[0]は、アンド演算回路AD4[0]を用いてパルス信号S[0]の出力有無をP[0]に基づいて選択した結果であるため、S[0]のタイミングで出力される。例えば、クロックサイクルT=T1では、P[0]は‘0’であるため、Sp[0]にS[0]は出力されず、Sp[0]は‘0’レベル(‘L’レベル)となる。図6から判るように、図5の位相調整回路PHCTLを用いることで、アンド演算回路AD4[n](nは0〜7の整数)によってS[n]とP[n]とのアンド演算を行う際のセットアップマージン/ホールドマージンを十分に確保することが可能になる。例えば、図6におけるSp[2]の場合でも、S[n]のパルス幅(すなわちマスタクロック信号CLKmの1周期分(例えば1.0ns))のホールドマージンが確保される。
これにより、出力パルス信号Sp[n](nは0〜7の整数)のタイミング設計を容易化することができ、Sp[n]を高精度(高分解能)で生成することが可能になる。比較例として、例えば、特許文献2や特許文献3の構成は、パルス信号S[0]の出力タイミングとパターンデータP([0]〜[7])の出力タイミングが同一となっている。この場合、例えば、P([0]〜[7])の出力タイミングが早すぎると、本来、クロックサイクルTにおけるS([0]〜[7])の出力有無を定めるためのP([0]〜[7])によって、その前クロックサイクル(T−1)におけるS[7]の出力有無を一部定めてしまうという不具合が生じ得る。逆に、P([0]〜[7])の出力タイミングが遅すぎると、本来、クロックサイクルTにおけるS([0]〜[7])の出力有無を定めるためのP([0]〜[7])によって、その後のクロックサイクル(T+1)におけるS[0]の出力有無を一部定めてしまうという不具合が生じ得る。
一方、図5の位相調整回路PHCTLを用いることで、出力パルス信号Sp[n](nは0〜7の整数)の出力タイミングに対して十分なセットアップ時間を確保した状態でパターンデータP[n]が出力され、また十分なホールド時間を確保した状態でP[n]の出力が閉じる。したがって、結果的にSp[n]のタイミング設計を容易化することができ、Sp[n]を高精度(高分解能)で生成することが可能になる。
図6における補間用のパターンデータPH([0,1],[1,2],…,[7,0]に関しても、パターンデータP([0]〜[7])の場合と同様に、併せて、図5のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2からの出力パルス信号Sc([0]〜[7])の出力タイミングが示されている。この場合も、位相調整回路PHCTLを用いることで、アンド演算回路AD5[n](nは0〜7の整数)によってパルス信号S[n,n+1]とPH[n,n+1]とのアンド演算を行う際のセットアップマージン/ホールドマージンを十分に確保することが可能になる。その結果、Sc[n](nは0〜7の整数)のタイミング設計を容易化することができ、Sc[n]を高精度(高分解能)で生成することが可能になる。
なお、位相調整回路PHCTLは、このように、入力されたパターンデータの一部のビットに第1位相を持たせ、他の一部のビットに第1位相を基準としてマスタクロック信号CLKmの周期(第1周期)の整数倍の位相差を持つ第2位相を持たせることでセットアップマージン/ホールドマージンを確保するためのものである。したがって、必ずしも図5の構成例に限定されるものではない。すなわち、PHCTLは、フリップフロップと図4に示したクロック信号C[0]〜C[7]の組み合わせによって、少なくともマスタクロック信号CLKmの1周期以上のセットアップマージン/ホールドマージンが確保されるような構成であればよい。
例えば、パターンデータP([0],[1])をそのまま(C[4]に相当)とし、パターンデータP([2],[3])をクロック信号C[6]で、P([4],[5])をC[0]で、P([6],[7])をC[2]でそれぞれリタイミングするように構成することも可能である。ただし、使用するクロック信号の数が多いと、制御の複雑化を招き、また、例えばパターンデータpat[n]をラッチしてP[n]を出力する際のセットアップマージン/ホールドマージンも問題となる恐れがある。この観点で、図5のPHCTLに示したように、2種類のクロック信号(C[0],C[4])を用いる構成とすることが有益となる。
また、図6において、図5のオア演算回路OR1から出力されるPWM信号PWMOUTは、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1によって、クロックサイクルT=T1における出力パルス信号Sp[3](‘1’)の出力タイミングで‘H’レベルに遷移する。その後、クロックサイクルT=T3におけるSp[5](‘0’)の出力タイミングで‘L’レベルに遷移する。このPWMOUTの‘H’レベルの期間では、例えば、Sp[3]およびSp[4]が共に‘1’レベルの場合、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2によって、出力パルス信号Sc[3]も‘1’レベルとなる。これにより、以下に説明するように、PSEL1の構成に起因してPWMOUTに生じ得る微小時間のグリッジを防止することが可能になる。
《補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)の詳細》
図7(a)は、図5における補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)の効果の一例を示す図であり、図7(b)は、図7(a)の比較例として補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)が無い場合の問題点の一例を示す図である。まず、図7(b)に示すように、図5における補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2が無い場合で、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1に入力される、連続するパターンデータP[n],P[n+1](nは0〜7の整数、(n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)が共に‘H’レベルであった場合を想定する。
この場合、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1によってパルス信号S[n],S[n+1]が順に出力され、オア演算回路OR1による当該S[n],S[n+1]のオア演算によってPWM信号PWMOUTが生成される。しかしながら、この場合、例えば、S[n]の立ち下りタイミングがS[n+1]の立ち上がりタイミングよりも早くなった場合、PSEL1は、S[n]とS[n+1]の間の未選択期間で‘L’レベルを出力してしまう。これにより、PWMOUTでは、当該未選択期間においても‘H’レベルの出力を期待するところ、‘L’レベルのグリッジが生じてしまう。
一方、補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2を備える場合、図7(a)に示すように、パターンデータP[n],P[n+1]の‘H’レベルに伴い、PSEL2に入力される、補間用のパターンデータPH[n,n+1]は‘H’レベルとなる。この場合、PSEL2は、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1によってパルス信号S[n],S[n+1]が順に出力されている期間に渡って補間用のパルス信号S[n,n+1]を出力する。その結果、図7(b)で述べたように、S[n]とS[n+1]の間に未選択期間が存在する場合でも、当該未選択期間を補間するための補間用のパルス信号S[n,n+1]がオア演算回路OR1に入力されるため、PWM信号PWMOUTにおけるグリッジの発生を防止することが可能になる。また、これにより、S[n]とS[n+1]の間の未選択期間の影響が低減され、タイミング設計を容易化することが可能になる。
図8(a)、図8(b)および図8(c)は、図5における各パルス選択回路部(アンド演算回路部)およびオア演算回路の模式的な動作例を示す図である。図8(a)にはPWM信号PWMOUTが‘L’レベルとなる場合が示され、図8(b)にはPWMOUTが‘L’レベルから‘H’レベルに遷移する場合が示され、図8(c)にはPWMOUTが‘H’レベルから‘L’レベルに遷移する場合が示される。
図8(a)では、連続するパターンデータP[n],P[n+1](nは0〜7の整数、(n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)が共に‘L’レベルであるため、補間用のパターンデータP[n,n+1]は‘L’レベルとなる。これにより、オア演算回路OR1には、パルス信号S[n],S[n+1]および補間用のパルス信号S[n,n+1]共に入力されず、PWM信号PWMOUTは‘L’レベルとなる。図8(b)では、P[n]が‘L’レベル、P[n+1]が‘H’レベルであるため、P[n,n+1]は‘L’レベルとなる。これにより、OR1には、S[n+1]のみが入力され、PWMOUTはこのS[n+1]の立ち上がりのタイミングで‘L’レベルから‘H’レベルに遷移する。
図8(c)では、パターンデータP[n]が‘H’レベル、パターンデータP[n+1]が‘L’レベルであるため、補間用のパターンデータP[n,n+1]は‘L’レベルとなる。これにより、オア演算回路OR1には、パルス信号S[n]のみが入力され、PWM信号PWMOUTは、このS[n]の立ち下がりのタイミングで‘H’レベルから‘L’レベルに遷移する。なお、図7(a)に示したように、連続するP[n],P[n+1]が共に‘H’レベルの場合には、P[n,n+1]は‘H’レベルとなり、PWMOUTも‘H’レベルとなる。
《PWM出力パターン生成部の詳細》
図9は、図2におけるPWM出力パターン生成部の詳細な構成例を示す回路ブロック図である。図9に示すPWM出力パターン生成部PWMPTGは、デコーダ回路DECと、フリップフロップ回路FFaと、選択回路SEL[0]〜SEL[7]を備える。SEL[n](nは0〜7の整数)は、2ビットの選択信号SE[n]に基づいて4入力の中から1出力を選択し、それをPWMパターンデータnxpat[n]として出力する。SEL[0]の出力(nxpat[0])は、SEL[1]における4入力中の2入力となり、その一方はSEL[0]の出力の非反転データ、他方はSEL[0]の出力の反転データとなる。同様に、SEL[1](nxpat[1])の出力は、SEL[2]における4入力中の2入力となり、以降も同様にして、図示しないSEL[6]の出力(nxpat[6])はSEL[7]における4入力中の2入力となる。
一方、選択回路SEL[7]の出力(nxpat[7])は、フリップフロップ回路FFaを介して選択回路SEL[0]における4入力中の2入力となる。このように、選択回路SEL[0]〜SEL[7]は、縦続接続された構成となっており、その最終段(SEL[7])の出力がFFaを介して初段(SEL[0])に帰還される構成となっている。各SEL[n](nは0〜7の整数)において、4入力中の2入力には前述したように前段のSEL[n−1]からの出力が接続され、残りの2入力には、‘0’レベル(‘L’レベル)と‘1’レベル(‘H’レベル)が入力される。
デコーダ回路DECは、図2に示したように、マッチ信号MT1,MT2と2ビットのイベント設定値EVNT1,EVNT2を受けてデコードを行い、それぞれ2ビットの選択信号SE[0]〜SE[7]を出力する。MT1には、フラグ信号FLG1とカウンタの設定値CTH1’とが含まれる。ここで、図2に示した比較回路部CMPは、例えば、カウンタの値CTからカウンタの設定値CTH1を引き算し、その結果の下位3ビット以外がゼロになればFLG1を出力し、当該下位3ビットの値をCTH1’として出力する。同様に、CMPを介して、MT2にも、CTとカウンタの設定値CTH2との引き算結果に基づくフラグ信号FLG2と、この際の下位3ビットの値となるカウンタの設定値CTH2’とが含まれる。
デコーダ回路DECは、フラグ信号FLG1(又はFLG2)が入力された際に、カウンタの設定値CTH1’(又はCTH2’)に基づいてイベントを発生させる選択信号SE[0]〜SE[7]の位置を定める。例えば、CTH1’=“000”の場合SE[0]を対象とし、CTH1’=“001”の場合SE[1]を対象とし、以降同様に、CTH1’=“111”の場合SE[7]を対象とする。そして、DECは、当該対象におけるイベントの種類をイベント設定値EVNT1(又はEVNT2)に基づいて定める。
イベント設定値EVNT1(又はEVNT2)では、選択回路SEL[n]の4入力から判るように、PWMパターンデータnxpat[n]の論理レベルとして、1つ前となるnxpat[n−1]の論理レベルを継続させるか(SE[n]=“00”)、nxpat[n−1]の論理レベルを反転させるか(SE[n]=“11”)が設定可能である。更に、EVNT1(又はEVNT2)では、nxpat[n]の論理レベルを、強制的に‘H’レベルにするか(SE[n]=“10”)、強制的に‘L’レベルにするか(SE[n]=“01”)が設定可能である。
このようなPWM出力パターン生成部PWMPTGを用いることで、PWMパターンデータnxpat[0]〜nxpat[7]を柔軟に設定することが可能になる。例えば、PWM信号PWMOUTのデフォルト値が‘L’レベルであるものとして、図2におけるカウンタの設定値CTH1、CTH2をそれぞれ「x…x001」、「x…x111」(「x…x」は同一値)とし、イベント設定値EVNT1,EVNT2を共に「論理レベルの反転(トグル)」に設定する。この場合、図9のデコーダ回路DECを介して、選択信号SE[1],SE[7]が“11”に設定され、残りの選択信号SE([0],[2]〜[6])が“00”に設定される。その結果、nxpat([0][1][2]…[6][7])として「011…10」が生成され、例えば6.0nsの‘H’パルス幅を持つPWMOUTが生成される。なお、例えばCTH2を「x…x010」とすれば、最小分解能(例えば1.0ns)の‘H’パルス幅を持つPWMOUTを生成することもできる。また、SE[n]=“01”や“10”は、例えば、PWMOUTのデフォルト値の論理レベルをユーザの都合で設定したいような場合に使用することができる。
以上、本実施の形態1により、例えば最小分解能が1.0nsの場合、最小のパルス幅を1.0nsとして、当該パルス幅を1.0ns刻みで設定可能とする高分解能(高精度)なPWM信号生成装置を実現でき、また、この際のタイミング設計を容易化することが可能になる。この効果は、例えば、最小分解能の周期で組合せ論理回路を介したフリップフロップ間のデータ転送が行われないような回路構成を用いたことや、位相調整回路PHCTLを設けたことや、補間用のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL2を設けたこと等によって得られる。
また、このようなPWM信号生成装置を用いることで、最先端の半導体製造プロセスを用いずとも高分解能なPWM信号の生成が可能になるため、コストの低減等が実現可能になる。さらに、図2において、分周回路NDIV以外は、実質的に低速(1/N)のクロック信号で動作することになるため、消費電力の低減も図れる。なお、図3では、クロック・パルス信号生成部CPGの構成例を示したが、勿論、当該構成例に限定されるものではなく、図4に示したパルス信号S[k]や補間用のパルス信号S[n,n+1]は様々な回路方式を用いて生成することが可能である。
(実施の形態2)
《クロック・パルス信号生成部の詳細(変形例[1])》
図10は、本発明の実施の形態2によるPWM信号生成装置において、図2のクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図である。図10のクロック・パルス信号生成部CPG2において、分周回路NDIV2は、図3に示した分周回路NDIV1と同様の回路構成を備えている。ただし、NDIV2は、8段のフリップフロップ回路FF1の初期値がNDIV1とは異なっており、1段目〜6段目に‘L’レベル(‘0’レベル)が設定され、7段目および8段目に‘H’レベル(‘1’レベル)が設定される。
これにより、図4にも示したように、同じパルス幅(マスタクロック信号CLKmの周期(第1周期)の2倍のパルス幅)と、同じ周期(CLKmの8倍の周期(第2周期))を持ち、第1周期を単位として順に異なる位相を持つパルス信号S[n,n+1](nは0〜7の整数、(n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)が生成される。すなわち、25%のデューティを持ち、順に位相が異なるS[n,n+1]が生成される。S[0,1],S[1,2],…,S[7,0]は、それぞれ、縦続接続された8段のFF1の内の1段目、2段目、…、8段目の出力信号に対応する。
図10のクロック・パルス信号生成部CPG2において、パルス信号生成回路PGEN2は、8個のアンド演算回路AD6[n](nは0〜7の整数)を備える。8個のAD6[n]は、共に2入力を持ち、パルス信号S[n,n+1]と、S[n+1,n+2]((n+1)および(n+2)が8以上の場合に(n+1)および(n+2)は8の剰余)の反転信号とのアンド演算を行うことで、パルス信号S[n](S[0]〜S[7])を生成する。例えば、AD6[0]はS[0,1]とS[1,2]の反転信号とのアンド演算を行うことでS[0]を生成する。
図10のようなクロック・パルス信号生成部CPG2を用いると、図3のクロック・パルス信号生成部CPG1を用いる場合と比較して、アンド演算回路が8個減るため、回路規模が低減できる。また、これに伴い、図3におけるC[n](図10におけるS[n,n+1])のノードに接続される負荷が減るため、パルス信号S[0]〜S[7]の波形品質を確保し易くなる。ただし、図10の構成例では、補間用のパルス信号S[n,n+1]とパルス信号S[n]との間に、アンド演算回路AD6[n]の遅延分だけスキューが生じる可能性がある。このスキューを低減する観点では、図3のような構成例が望ましい。なお、図10の構成例では、図3の場合と異なり、クロック信号C[n]が生成されないが、C[n]は、例えばS[n,n+1]で代用することが可能である。
(実施の形態3)
《クロック・パルス信号生成部の詳細(変形例[2])》
図11は、本発明の実施の形態3によるPWM信号生成装置において、図2のクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図である。図11のクロック・パルス信号生成部CPG3は、図10のクロック・パルス信号生成部CPG2と比較して、パルス信号生成回路PGEN3内に8個のフリップフロップ回路FF6が加わった構成となっている。8個のFF6は、それぞれ、アンド演算回路AD6[0]〜AD6[7]の出力信号をマスタクロック信号CLKmの立ち上がりエッジでラッチすることでパルス信号S[0]〜S[7]を出力する。
図11の構成例は、図10の構成例と比較して、フリップフリップ回路FF6を介することで、パルス信号S[0]〜S[7]の波形品質を更に確保し易くなり、また、S[0]〜S[7]間のスキューも低減し易くなる。ただし、図11の構成例は、小規模の組合せ論理回路(ここではアンド演算回路)を介したフリップフロップ回路間のデータ転送を高速に(例えば1GHzで)行えることが前提となっており、これが困難な場合には、図10または図3のような構成例の方が望ましい。
(実施の形態4)
《クロック・パルス信号生成部の詳細(変形例[3])》
図12(a)は、本発明の実施の形態4によるPWM信号生成装置において、図2のクロック・パルス信号生成部の詳細な構成例を示す回路図であり、図12(b)は、図12(a)の一部の動作例を示す波形図である。図12(a)に示すクロック・パルス信号生成部CPG4は、2個の分周回路NDIV4a,NDIV4bと、パルス信号生成回路PGEN4を備える。
分周回路NDIV4aは、リング状に縦続接続された4段のフリップフロップ回路FF7を備え、各FF7は、マスタクロック信号CLKm2の立ち下がりエッジ(CLKm2の反転信号(/CLKm2)の立ち上がりエッジ)に同期して動作する。一方、分周回路NDIV4bも、リング状に縦続接続された4段のフリップフロップ回路FF8を備え、各FF8は、FF7と異なりCLKm2の立ち上がりエッジに同期して動作する。また、FF7の初期値として、4段のFF7の内の1段目〜3段目には‘L’レベル(‘0’レベル)が設定され、4段目には‘H’レベル(‘1’レベル)が設定される。同様に、FF8の初期値として、4段のFF8の内の1段目〜3段目には‘L’レベル(‘0’レベル)が設定され、4段目には‘H’レベル(‘1’レベル)が設定される。
ここで、マスタクロック信号CLKm2は、例えば、これまでの各実施の形態で述べたマスタクロック信号CLKmの半分の周波数を備える。例えばCLKmが1GHzの場合、CLKm2は500MHzの周波数を備える。これにより、分周回路NDIV4aにおけるフリップフロップ回路FF7の1段目、2段目、3段目、4段目から、それぞれ、図4に示した補間用のパルス信号S[1,2],S[3,4],S[5,6],S[7,0]を生成することができる。また、分周回路NDIV4bにおけるフリップフロップ回路FF8の1段目、2段目、3段目、4段目から、それぞれ、図4に示した補間用のパルス信号S[0,1],S[2,3],S[4,5],S[6,7]を生成することができる。
パルス信号生成回路PGEN4は、8個のアンド演算回路AD7[0]〜AD7[7]を備える。AD7[k](k=1,3,5,7)は、それぞれ、マスタクロック信号CLKm2の反転信号(/CLKm2)と補間用のパルス信号S[k,k+1]((k+1)≧8の場合に(k+1)は8の剰余)とのアンド演算を行うことで、パルス信号S[k]を生成する。例えば、AD7[1]は、図12(b)に示すように、/CLKm2とS[1,2]とのアンド演算を行うことでS[1]を生成する。一方、AD7[m](m=0,2,4,6)は、それぞれ、CLKm2と補間用のパルス信号S[m,m+1]とのアンド演算を行うことで、パルス信号S[m]を生成する。例えば、AD7[0]は、図12(b)に示すように、CLKm2とS[0,1]とのアンド演算を行うことでS[0]を生成する。
図12(a)の構成例は、図3、図10および図11に示したような構成例と比較して、その半分の周波数(例えば500MHz)を用いてパルス信号S[n]および補間用のパルス信号S[n,n+1]を生成できるため、タイミング設計の容易化や消費電力の低減等が図れる。ただし、図12(a)の構成例は、マスタクロック信号CLKm2のデューティが50%であることが前提となっており、そうでない場合には、図3、図10また図11に示したような構成例の方が望ましい。
(実施の形態5)
《PWM出力生成部の詳細(変形例[1])》
図13は、本発明の実施の形態5によるPWM信号生成装置において、図1におけるPWM出力生成部の詳細な構成例を示す回路図である。図13に示すPWM出力生成部PWMG2は、2個のパターンデータ生成回路PDG3,PDG4と、位相調整回路PHCTLと、2個のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL1,PSEL2と、オア演算回路OR1を備える。この内、PHCTLと、PSEL1,PSEL2と、OR1の構成に関しては、図5のPWM出力生成部PWMG1と同様である。
パターンデータ生成回路PDG3は、8個のアンド演算回路AD8[n](nは0〜7の整数)と、7個のフリップフロップ回路FF9と、2個のフリップフロップ回路FF2[6],FF2[7]を備える。FF2[6],FF2[7]は、それぞれ、PWMパターンデータnxpat[6],nxpat[7]をクロック信号C[4]の立ち上がりエッジでラッチし、パターンデータpat[6],pat[7]を出力する。AD8[0]は、pat[7]の反転データと、nxpat[0]と、nxpat[1]の反転データとのアンド演算を行う。AD8[p](pは1〜6の整数)は、nxpat[p−1]の反転データと、nxpat[p]と、nxpat[p+1]の反転データとのアンド演算を行う。例えば、AD8[1]は、nxpat[0]の反転データと、nxpat[1]と、nxpat[2]の反転データとのアンド演算を行う。AD8[7]は、pat[6]の反転データと、pat[7]と、nxpat[0]の反転データとのアンド演算を行い、パターンデータpatA[7]を生成する。7個のFF9は、それぞれ、AD8[0]〜AD8[6]の出力をC[4]の立ち上がりエッジでラッチし、パターンデータpatA[0]〜patA[6]を生成する。
パターンデータ生成回路PDG4は、8個のアンド演算回路AD9[n](nは0〜7の整数)と、6個のフリップフロップ回路FF3を備える。AD9[q](qは0〜5の整数)は、PWMパターンデータnxpat[q]とnxpat[q+1]とのアンド演算を行う。例えば、AD9[0]は、nxpat[0]とnxpat[1]とのアンド演算を行う。6個のFF3は、それぞれ、AD9[0]〜AD9[5]の出力をクロック信号C[4]の立ち上がりエッジでラッチし、補間用のパターンデータhpat[0]〜hpat[5]を生成する。AD9[6]は、パターンデータpat[6]とpat[7]とのアンド演算を行い、hpat[6]を生成する。AD9[7]は、pat[7]とnxpat[0]とのアンド演算を行い、hpat[7]を生成する。位相調整回路PHCTLは、パターンデータ生成回路PDG3からのパターンデータpatA[0]〜patA[7]とPDG4からの補間用のパターンデータhpat[0]〜hpat[7]を受けて、図5の場合と同様に動作する。
このように、パターンデータ生成回路PDG3は、着目するPWMパターンデータ(例えばnxpat[1])が‘1’レベルで、その前後のPWMパターンデータ(nxpat[0],nxpat[2])が共に‘0’レベルである場合に、当該着目するPWMパターンデータに対応するパターンデータ(patA[1])を‘1’レベルに駆動する。すなわち、PDG3は、PWMパターンデータにおける隣接する3ビットの“010”を受けて、最小分解能(例えば1.0ns)のパルス幅を持つPWM信号PWMOUTを出力する場合に、その出力するタイミングに対応するパターンデータpatA[n]を‘1’レベルに駆動する。
一方、パターンデータ生成回路PDG4は、図5のPDG2と同様に、着目するPWMパターンデータ(例えばnxpat[0])が‘1’レベルで、その後のPWMパターンデータ(nxpat[1])も‘1’レベルである場合に、当該着目するPWMパターンデータに対応するパターンデータ(hpat[0])を‘1’レベルに駆動する。すなわち、PDG4は、PWMパターンデータにおける隣接する2ビットの“11”を受けて、最小分解能の2倍以上のパルス幅(例えば2.0ns以上)を持つPWM信号PWMOUTを出力する場合に、その出力するタイミングに対応する補間用のパターンデータhpat[n]を‘1’レベルに駆動する。なお、当該PDG4は、PDG2と異なり、アンド演算回路AD9[6]の出力からhpat[6]を直接生成しているが、アンド演算後にラッチするかラッチ後にアンド演算を行うかの違いであり、実質的な動作は同一である。
このようなPWM出力生成部PWMG2を用いることで、図5のPWM出力生成部PWMG1の場合と同様に、最小分解能のパルス幅を持つPWM信号PWMOUTを生成できると共に、当該パルス幅を最小分解能の刻みで設定することが可能になる。そして、この際には、図5の場合と同様に例えば最先端の半導体製造プロセスを用いずとも高分解能化(例えば1.0ns)が図れ、更に、図5の場合と比較してタイミング設計の更なる容易化を図れる場合がある。
すなわち、図5の構成例では、パルス信号S[n]と補間用のパルス信号S[n,n+1]との間のスキューを考慮する必要がある。具体的には、図5において、例えば2.0ns以上のパルス幅を持つPWM信号PWMOUTを生成する場合、S[0],S[1]に対してS[0,1]を用いて補間を行っているため、S[0],S[1]に対してS[0,1]のスキューを例えば最小分解能の半分(例えば0.5ns)以内に抑える必要がある。一方、図13の構成例では、例えば2.0ns以上のパルス幅を持つPWMOUTを生成する場合、元々半周期が重複している(既に補間の関係となっている)S[n,n+1]のみを用いてPWMOUTを生成している。このため、補間の観点で見た場合には、S[n]とS[n,n+1]との間のスキューは特に影響しなくなり、隣接するS[n,n+1]同士が重複さえすればよく、S[n,n+1]同士では例えば1.0nsまでのスキューを許容できる。なお、位相調整回路PHCTLを設けることによる効果や、パルス信号の補間を行うことによる効果は、図5の場合と同様である。
(実施の形態6)
《PWM出力生成部の詳細(変形例[2])》
図14は、本発明の実施の形態6によるPWM信号生成装置において、図1におけるPWM出力生成部の詳細な構成例を示す回路図である。図14に示すPWM出力生成部PWMG3は、2個のパターンデータ生成回路PDG1,PDG5と、位相調整回路PHCTL’と、2個のパルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL3,PSEL4と、パルス幅変更回路PCLと、オア演算回路OR2を備える。この内、PDG1の構成に関しては、図5の場合と同様である。
パターンデータ生成回路PDG5は、8個のアンド演算回路AD10[n](nは0〜7の整数)と、7個のフリップフロップ回路FF10を備える。AD10[x](xは0〜6の整数)は、PWMパターンデータnxpat[x]と、nxpat[x+1]の反転データとのアンド演算を行う。例えば、AD10[0]は、nxpat[0]と、nxpat[1]の反転データとのアンド演算を行う。7個のFF10は、それぞれ、AD10[0]〜AD10[6]の出力を図4に示したクロック信号C[4]でラッチし、変更用のパターンデータcpat[0]〜cpat[6]を出力する。また、AD10[7]は、パターンデータ生成回路PDG1からのパターンデータpat[7](すなわち1サイクル前のnxpat[7])と、nxpat[0]の反転データとのアンド演算を行い、変更用のパターンデータcpat[7]を出力する。
位相調整回路PHCTL’は、6個のフリップフロップFF4[i](iは2〜7の整数)と、7個のフリップフロップFF5[j](jは1〜7の整数)を備える。PHCTL’は、FF4[i]を用いてパターンデータ生成回路PDG1からのパターンデータpat[n](nは0〜7の整数)の各位相を調整したのちパターンデータP[n]を出力する。また、PHCTL’は、FF5[j]を用いて変更用のパターンデータcpat[n]の各位相を調整したのち変更用のパターンデータPC[n,n+1]((n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)を出力する。
フリップフロップFF4([2],[3],[4],[5])は、それぞれ、パターンデータpat([2],[3],[4],[5])を図4に示したクロック信号C[0]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、パターンデータP([2],[3],[4],[5])を出力する。FF4([6],[7])は、pat([6],[7])を図4に示したクロック信号C[4]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、P([6],[7])を出力する。一方、フリップフロップFF5([1],[2],[3],[4])は、それぞれ、変更用のパターンデータcpat([1],[2],[3],[4])をC[0]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、変更用のパターンデータPC([1,2],[2,3],[3,4],[4,5])を出力する。FF5([5],[6],[7])は、それぞれ、cpat([5],[6],[7])をC[4]の立ち上がりエッジでラッチ(リタイミング)し、PC([5,6],[6,7],[7,0])を出力する。なお、位相調整回路PHCTL’は、pat([0],[1])をそのままP([0],[1])として出力し、cpat[0]をそのままPC[0,1]として出力する。
位相調整回路PHCTL’は、その機能に関しては、図5等の位相調整回路PHCTLと同様である。ただし、図5のPHCTLが、最小分解能のパルス幅を持つパルス信号S[n]と、その2倍のパルス幅を持つパルス信号S[n,n+1]を対象として、各パルス信号毎にセットアップマージン/ホールドマージンを定めていたのに対して、PHCTL’は、詳細は後述するが、S[n,n+1]のみを対象としている。更に、例えばパターンデータpat[0]に対応するパルス信号がS[0,1]であるのに対して、変更用のパターンデータcpat[0]に対応するパルス信号がS[1,2]といったように、パターンデータとパルス信号の対応関係(位相関係)も異なっている。
そこで、位相調整回路PHCTL’では、図5等の位相調整回路PHCTLと比較して、使用するクロック信号の数(C[0],C[4]の2個)は同じであるが、フリップフリップ回路の追加や、フリップフロップ回路に割り当てるクロック信号の一部変更等が行われている。これによって、セットアップマージン/ホールドマージンとして、共に最小分解能(例えば1.0ns)以上が確保されている。このように、位相調整回路は、対象とするパルス信号の位相やパルス幅等に応じて、構成を適宜変更することが可能である。
パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL3は、8個のアンド演算回路AD11[n](nは0〜7の整数)を備える。AD11[n]は、パターンデータP[n]とパルス信号S[n,n+1]((n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)とのアンド演算を行う。言い換えれば、PSEL3は、S[n,n+1]をP[n]に基づいて選択的に出力する。例えば、AD11[0]は、P[0]とS[0,1]とのアンド演算を行うことで、S[0,1]をP[0]に基づいて選択的に出力する。
パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL4は、8個のアンド演算回路AD12[n](nは0〜7の整数)を備える。AD12[n]は、変更用のパターンデータPC[n,n+1]((n+1)≧8の場合に(n+1)は8の剰余)とパルス信号S[n+1,n+2]((n+2)≧8の場合に(n+2)は8の剰余)とのアンド演算を行う。言い換えれば、PSEL4は、S[n+1,n+2]をPC[n,n+1]に基づいて選択的に出力する。例えば、AD12[0]は、PC[0,1]とS[1,2]とのアンド演算を行うことで、S[1,2]をPC[0,1]に基づいて選択的に出力する。
パルス幅変更回路PCLは、8個のアンド演算回路AD13[n](nは0〜7の整数)を備える。AD13[n]は、アンド演算回路AD11[n]の出力信号と、アンド演算回路AD12[n]の反転出力信号とのアンド演算を行い、出力パルス信号So[n]を出力する。例えば、AD13[0]は、AD11[0]の出力信号と、AD12[0]の反転出力信号とのアンド演算を行い、So[0]を出力する。オア演算回路OR2は、So[0]〜So[7]のオア演算を行うことで、PWM信号PWMOUTを生成する。
このような構成例において、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL3は、パターンデータP[n]に基づいて、例えば図5のPSEL1と異なり、最小分解能の2倍(例えば2.0ns)のパルス幅を持つパルス信号S[n,n+1]を選択的に出力する。ここで、実施の形態5の場合と同様に、S[n,n+1]は、元々半周期が重複している(既に補間の関係となっている)ため、図5の場合のように補間を行う回路を別途設ける必要は無い。更に、隣接するS[n,n+1]同士は最小分解能の大きさの位相差を持つため、P[n](PWMパターンデータnxpat[n])に基づいてPWM信号PWMOUTのパルス幅を最小分解能で変動させることは可能である。しかしながら、この際には、パルス幅が常に1.0nsだけ余分に拡大され、また、設定可能なパルス幅の最小値も、最小分解能の2倍(例えば2.0ns)になってしまう。
そこで、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL4とパルス幅変更回路PCLを設けることで、このパルス幅の余分な拡大分(例えば1.0ns)を削り、また、パルス幅の最小値が最小分解能(例えば1.0ns)に設定できるようにする。図15は、図14のPWM出力生成部の一部における主要な動作例を示す波形図である。図15の例では、クロックサイクルT=T0において、PWMパターンデータnxpat([0][1][2]…)として「110…」が入力され、クロックサイクルT=T1において、パターンデータpat([0][1][2]…)が「110…」となっている。このpat([0][1][2]…)の「110…」に応じて、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL3内のアンド演算回路AD11[0],AD11[1]は、それぞれパルス信号S[0,1],S[1,2]を出力する。
一方、クロックサイクルT=T0におけるPWMパターンデータnxpat([0][1][2]…)の「110…」に応じて、クロックサイクルT=T1では、変更用のパターンデータcpat([0][1][2]…)として「010…」が出力される。これに応じて、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL4内のアンド演算回路AD12[0]は‘0’レベルを出力し、AD12[1]はパルス信号S[2,3]を出力する。その結果、パルス幅変更回路PCL内のアンド演算回路AD13[0]は、出力パルス信号So[0]としてパルス信号S[0,1]を出力する。一方、PCL内のAD13[1]は、S[1,2]と、S[2,3]の反転信号とのアンド演算を行うため、図15に示すように、S[1,2]における後半(例えば1.0ns分)のパルスを削った上で最小分解能(例えば1.0ns)のパルス幅を持つ出力パルス信号So[1]を生成する。
このように、パルス幅変更回路PCLは、パルス選択回路部(アンド演算回路部)PSEL3から選択的に出力されるパルス信号S[n,n+1]を受け、その中の所定のS[u,u+1]を対象に、位相が当該パルス幅の半分だけ異なるS[u+1,u+2]による論理演算を行うことでS[u,u+1]のパルス幅を半分に削減する機能を持つ。そして、PSEL3から選択的に出力されるパルス信号S[n,n+1]の中から対象としたS[u,u+1]を除くパルス信号と、パルス幅が削減されたS[u,u+1]とをオア演算回路OR2に向けて出力する。
これにより、PWMパターンデータnxpat[n]に応じてPWM信号PWMOUTが立ち下がる際(すなわちnxpat[n]における隣接する2ビットの値が“10”となる際)に、図15に示したように、パルス幅の余分な拡大分(例えば1.0ns)を削ることが可能になる。また、図15から判るように、仮に、PWMパターンデータnxpat([0][1][2]…)として「010…」が入力されれば、PWMOUTとして出力パルス信号So[1]のみが出力されるため、パルス幅の最小値を最小分解能(例えば1.0ns)に設定することが可能になる。
このようなPWM出力生成部PWMG3を用いることで、図5等のPWM出力生成部PWMG1の場合と同様に、最小分解能のパルス幅を持つPWM信号PWMOUTを生成できると共に、当該パルス幅を最小分解能の刻みで設定することが可能になる。そして、この際には、図5等の場合と同様に、例えば最先端の半導体製造プロセスを用いずとも高分解能化(例えば1.0ns)が図れ、また、位相調整回路PHCTL’や補間の仕組みによってタイミング設計の容易化等が図れる。
さらに、図14の構成例では、図5や図13の構成例と比較して、最小分解能(例えば1.0ns)のパルス幅を持つパルス信号(すなわちパルス信号S[n])を用いずに、最小分解能の2倍(例えば2.0ns)のパルス幅を持つパルス信号(すなわちパルス信号S[n,n+1])のみを用いて当該最小分解能による設定を実現することが可能になる。これにより、使用するパルス信号の数が少なくなり、当該パルス信号のパルス幅も広くなるため、更なるタイミング設計の容易化等が図れる。また、S[n]が不要となる分、PWM信号生成装置において回路面積の低減が図れる場合がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、図1では、本実施の形態によるPWM信号生成装置をスイッチング電源装置の制御用として適用する例を示したが、その他にも、例えばモータ装置の制御用や、LED装置の調光制御用など、PWM信号を使用する製品全般に対して広く適用可能である。また、PWM信号への適用に限らず、場合によっては、パラレル・シリアル変換を高精度に行う技術として応用することも可能である。
また、ここでは、‘H’パルスのPWM信号を生成する例を示したが、勿論、‘L’パルスのPWM信号を生成する場合にも同様に適用可能である。この場合、例えば、各実施の形態で示した論理演算回路(アンド演算回路やオア演算回路)の種類や極性を適宜変更すればよい。さらに、ここでは、PWMパターンデータnxpat[n:0]のビット数や分周回路NDIVの分周数「N」として8の例を示した。ただし、勿論、この値に限定されるものではなく、原理的には2以上の値であればよく、代表的には、2,4,8,16,…といった2のべき乗の値となる。
ABUS アナログバス
ACMP アナログ電圧比較ユニット
AD アンド演算回路
ADC アナログ・ディジタル変換ユニット
C クロック信号
CLKm マスタクロック信号
CMP 比較回路部
CPC チップ制御ユニット
CPG クロック・パルス信号生成部
CPU 中央演算処理ユニット
CT カウンタの値
CTH,CTH’ カウンタの設定値
CUNT カウンタ部
DAC ディジタル・アナログ変換ユニット
DBG デバッグユニット
DBUS ディジタルバス
DEC デコーダ回路
DMAC ダイレクトメモリアクセス制御ユニット
DSP ディジタルシグナルプロセッサユニット
EVNT イベント設定値
FF フリップフロップ回路
GPIO インタフェースユニット
INTC 割り込み制御回路
LVD 電圧低下検出回路
MCU 半導体装置(マイクロコントローラ)
MEMU メモリユニット
MT マッチ信号
NDIV 分周回路
OPAMP オペアンプユニット
OR オア演算回路
OSC 発振回路
PCL パルス幅変更回路
PDG パターンデータ生成回路
PGEN パルス信号生成回路
PHCTL,PHCTL’ 位相調整回路
POR パワーオンリセット回路
PSEL パルス選択回路部(アンド演算回路部)
PWMG PWM出力生成部
PWMOUT PWM信号
PWMPTG PWM出力パターン生成部
PWMU PWM信号生成ユニット(PWM信号生成装置)
REG レジスタ部
S パルス信号
SCU シリアル通信ユニット
SEL 選択回路
SE 選択信号
SYSC システム制御ユニット
TJSEN 温度センサユニット
TMR タイマユニット
VREF 基準電圧生成ユニット
WDT ウォッチドッグタイマ
cpat,pat,patA,hpat,P,PH,PC パターンデータ
nxpat PWMパターンデータ

Claims (12)

  1. それぞれ、同じパルス幅と、第1周期のN(Nは2以上の整数)倍の第2周期と、前記第1周期を単位として順に異なる位相とを持つN個の第1パルス信号[n](n=1,2,…,N)を生成する信号生成回路と、
    前記第2周期毎に更新されるNビットのパラレルデータであり、前記第2周期内のN区間におけるPWM信号の論理レベルをそれぞれ設定する第1パターンデータと、
    前記第1パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第2パターンデータを出力する位相調整回路と、
    前記第2パターンデータと前記N個の第1パルス信号[n]が入力されるN個のアンド演算回路を含み、前記N個の第1パルス信号[n]のそれぞれを前記第2パターンデータに基づいて選択的に出力する第1アンド演算回路部と、
    前記第1アンド演算回路部からの出力を入力としてオア演算を行い、前記第1パターンデータに応じた前記PWM信号を出力するオア演算回路とを備え、
    前記位相調整回路は、前記第2パターンデータの一部のビットを第1位相で出力し、前記第2パターンデータの他の一部のビットを、前記第1位相を基準として前記第1周期のM(Mは1〜(N−1)の整数)倍の位相差を持つ第2位相で出力するPWM信号生成装置。
  2. 請求項1記載のPWM信号生成装置において、
    前記N個の第1パルス信号[n]は、前記第1周期のパルス幅を持ち、
    前記PWM信号生成装置は、第2アンド演算回路部をさらに備え、
    前記オア演算回路は、前記第1アンド演算回路部の出力に加えて、さらに、前記第2アンド演算回路部の出力を入力としてオア演算を行い、
    前記信号生成回路は、さらに、前記第1周期の2倍のパルス幅と、前記第2周期と、それぞれ、前記N個の第1パルス信号[n]と同じ位相とを持つN個の第2パルス信号[n]を生成し、
    前記第2アンド演算回路部は、前記N個の第2パルス信号[n]が入力されるN個のアンド演算回路を含み、前記第1アンド演算回路部が第1パルス信号[k](kは1〜Nの整数)と第1パルス信号[k+1]を順次出力する際に第2パルス信号[k]を出力するPWM信号生成装置。
  3. 請求項2記載のPWM信号生成装置において、
    前記第1パターンデータにおける隣接する2ビットが共に第1論理レベルである場合を検出し、当該検出結果に基づきNビットの第3パターンデータを生成する第1パターンデータ生成回路をさらに備え、
    前記位相調整回路は、さらに、前記第3パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第4パターンデータを出力し、
    前記第4パターンデータは、前記第2アンド演算回路部内の前記N個のアンド演算回路に入力されるPWM信号生成装置。
  4. 請求項3記載のPWM信号生成装置において、
    前記第2位相と前記第1位相は、前記第2周期の半周期分の位相差を持ち、
    前記位相調整回路は、前記第2パターンデータの一部のビットに前記第1位相を持たせ、当該一部のビットを除く残りのビット全てに前記第2位相を持たせるPWM信号生成装置。
  5. 請求項1記載のPWM信号生成装置において、
    前記N個の第1パルス信号[n]は、前記第1周期の2倍のパルス幅を持つPWM信号生成装置。
  6. 請求項5記載のPWM信号生成装置において、
    第3アンド演算回路部をさらに備え、
    前記オア演算回路は、前記第1アンド演算回路部の出力に加えて、さらに、前記第3アンド演算回路部の出力を入力としてオア演算を行い、
    前記信号生成回路は、さらに、前記第1周期のパルス幅と、前記第2周期と、それぞれ、前記N個の第1パルス信号[n]と同じ位相とを持つN個の第3パルス信号[n]を生成し、
    前記第1アンド演算回路部は、前記オア演算回路に前記第1周期の2倍以上のパルス幅を持つ前記PWM信号を出力させる場合に前記N個の第1パルス信号[n]の中の所定の前記第1パルス信号[n]を出力し、
    前記第3アンド演算回路部は、前記N個の第3パルス信号[n]が入力されるN個のアンド演算回路を含み、前記オア演算回路に前記第1周期のパルス幅を持つ前記PWM信号を出力させる場合に前記N個の第3パルス信号[n]の中の所定の1個を出力するPWM信号生成装置。
  7. 請求項6記載のPWM信号生成装置において、
    前記第1パターンデータにおける隣接する3ビットが順に、第1論理レベル、第2論理レベル、前記第1論理レベルである場合を検出し、当該検出結果に基づきNビットの第5パターンデータを生成する第2パターンデータ生成回路をさらに備え、
    前記位相調整回路は、さらに、前記第5パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第6パターンデータを出力し、
    前記第6パターンデータは、前記第3アンド演算回路部内の前記N個のアンド演算回路に入力されるPWM信号生成装置。
  8. 請求項5記載のPWM信号生成装置において、さらに、
    第4アンド演算回路部と、
    前記第1アンド演算回路部と前記オア演算回路の間に挿入され、前記第1アンド演算回路部から選択的に出力される前記第1パルス信号[n]の中の第1パルス信号[k](kは1〜Nの整数)を対象としてパルス幅を削減し、前記第1パルス信号[k]を除く前記第1パルス信号[n]と、前記パルス幅を削減した前記第1パルス信号[k]とを前記オア演算回路に出力するパルス幅変更回路とを備え、
    前記第4アンド演算回路部は、前記N個の第1パルス信号[n]が入力されるN個のアンド演算回路を含み、前記パルス幅変更回路に前記第1パルス信号[k]のパルス幅を削減させる場合に第1パルス信号[k+1]を出力し、
    前記パルス幅変更回路は、前記第1アンド演算回路部からの前記第1パルス信号[k]と前記第4アンド演算回路部からの前記第1パルス信号[k+1]との論理演算を行うことで前記第1パルス信号[k]のパルス幅を削減するPWM信号生成装置。
  9. 請求項8記載のPWM信号生成装置において、
    前記第1パターンデータにおける隣接する2ビットが順に、第1論理レベル、第2論理レベルである場合を検出し、当該検出結果に基づきNビットの第7パターンデータを生成する第3パターンデータ生成回路をさらに備え、
    前記位相調整回路は、さらに、前記第7パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第8パターンデータを出力し、
    前記第8パターンデータは、前記第4アンド演算回路部内の前記N個のアンド演算回路に入力されるPWM信号生成装置。
  10. それぞれ、第1周期のN(Nは2以上の整数)倍の第2周期と、前記第1周期の2倍のパルス幅と、前記第1周期を単位として順に異なる位相とを持つN個の第1パルス信号[n](n=1,2,…,N)を生成する信号生成回路と、
    前記第2周期毎に更新されるNビットのパラレルデータであり、前記第2周期内のN区間におけるPWM信号の論理レベルをそれぞれ設定する第1パターンデータと、
    前記第1パターンデータにおける隣接する2ビットが順に、第1論理レベル、第2論理レベルである場合を検出し、当該検出結果に基づきNビットの第3パターンデータを生成するパターンデータ生成回路と、
    前記第1パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第2パターンデータを出力し、前記第3パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第4パターンデータを出力する位相調整回路と、
    前記N個の第1パルス信号[n]のそれぞれを前記第2パターンデータに基づいて選択的に出力する第1選択回路部と、
    前記N個の第1パルス信号[n]のそれぞれを前記第4パターンデータに基づいて選択的に出力する第2選択回路部と、
    前記第1選択回路部から選択的に出力される前記第1パルス信号[n]を受け、前記第1パルス信号[n]の中の第1パルス信号[k](kは1〜Nの整数)を対象に、前記第2選択回路部からの第1パルス信号[k+1]を用いた論理演算を行うことで、前記第1パルス信号[k]のパルス幅を前記第1周期の2倍から前記第1周期に削減し、前記第1パルス信号[k]を除く前記第1パルス信号[n]と、前記パルス幅を削減した前記第1パルス信号[k]とを出力するパルス幅変更回路と、
    前記パルス幅変更回路からの出力を入力としてオア演算を行い、第1パターンデータに応じた前記PWM信号を出力するオア演算回路と、
    を備え
    前記位相調整回路は、前記第2パターンデータの一部のビットを第1位相で出力し、前記第2パターンデータの他の一部のビットを、前記第1位相を基準として前記第1周期のM(Mは1〜(N−1)の整数)倍の位相差を持つ第2位相で出力し、前記第4パターンデータの一部のビットを前記第1位相で出力し、前記第4パターンデータの他の一部のビットを前記第2位相で出力する、
    PWM信号生成装置。
  11. それぞれ、第1周期のパルス幅と、前記第1周期のN(Nは2以上の整数)倍の第2周期と、前記第1周期を単位として順に異なる位相とを持つN個の第1パルス信号[n](n=1,2,…,N)と、それぞれ、前記第1周期の2倍のパルス幅と、前記第2周期と、前記N個の第1パルス信号[n]と同じ位相とを持つN個の第2パルス信号[n]とを生成する信号生成回路と、
    前記第2周期毎に更新されるNビットのパラレルデータであり、前記第2周期内のN区間におけるPWM信号の論理レベルをそれぞれ設定する第1パターンデータと、
    前記第1パターンデータにおける隣接する2ビットが共に第1論理レベルである場合を検出し、当該検出結果に基づきNビットの第2パターンデータを生成するパターンデータ生成回路と、
    前記第1パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第3パターンデータを出力し、前記第2パターンデータを受け、各ビットの位相を調整したのちNビットの第4パターンデータを出力する位相調整回路と、
    前記N個の第1パルス信号[n]のそれぞれを前記第2パターンデータに基づいて選択的に出力する第1選択回路部と、
    前記第1選択回路部が第1パルス信号[k](kは1〜Nの整数)と第1パルス信号[k+1]を順次出力する際に第2パルス信号[k]を出力する第2選択回路部と、
    前記第1および第2選択回路部からの出力を入力としてオア演算を行い、前記第1パターンデータに応じた前記PWM信号を出力するオア演算回路と
    を備え、
    前記位相調整回路は、前記第3パターンデータの一部のビットを第1位相で出力し、前記第3パターンデータの他の一部のビットを、前記第1位相を基準として前記第1周期のM(Mは1〜(N−1)の整数)倍の位相差を持つ第2位相で出力し、前記第4パターンデータの一部のビットを前記第1位相で出力し、前記第4パターンデータの他の一部のビットを前記第2位相で出力する、
    PWM信号生成装置。
  12. 請求項11記載のPWM信号生成装置において、
    前記第2位相と前記第1位相は、前記第2周期の半周期分の位相差を持ち、
    前記位相調整回路は、前記第3パターンデータの一部のビットに前記第1位相を持たせ、当該一部のビットを除く残りのビット全てに前記第2位相を持たせ、前記第4パターンデータの一部のビットに前記第1位相を持たせ、当該一部のビットを除く残りのビット全てに前記第2位相を持たせるPWM信号生成装置。
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