JP6093159B2 - 止水部材、及び開口部装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水密性を高める止水部材、及び該止水部材を用いた建物開口部に配置される開口部装置に関する。
建物の屋内外や隣接する部屋間を連通する建物の開口部には、開口部を開放及び閉鎖する開口部装置が備えられている。この開口部装置には建物の開口部の縁に沿って固定された枠体と、該枠体の枠組みされた枠内に配置される開閉可能な障子と、が備えられており、障子の移動、回動や揺動により開口部の開放及び閉鎖ができるように構成されている。
開口部装置には、例えば特許文献1に表れているように、該開口部装置の閉鎖の姿勢で水密気密を取るために、枠体と障子との接触部となる間に気密材や止水部材が配置されている。特許文献1に記載の気密材には、取付部、気密片、ストッパー、及び補助気密片が備えられ、非気密姿勢のときの気密片を見込み方向に長くして弾性変形代を大きくできるとともに小さな力で弾性変形でき、気密片がストッパーの見込み方向一側面に接すればそれ以上の弾性変形を規制して戸当りとして機能を有するとされている。
特開2012−92563号公報
ここで、開口部装置の枠体内の四隅に形成される入隅部では、例えば横枠の止水部材の端面が縦枠の止水部材の側面に突き当てられる形態で止水が行われることがある。このような部位では、両止水部材の接触の状況が位置によって同じにならないことが多く、例え予定通りに建付けができたとしても、及び建付けに若干の誤差が生じた場合にはなおさら、一部に止水が十分でない部位が発生する不具合がある。
このような不具合を開口部装置の施工のやり直しで解消することは、現実的には困難である。また、特許文献1に記載のような従来における止水部材でもこのような問題を解決することができる構成とはなっていない。
そこで本発明は、かかる問題点に鑑み、接触性を高めて止水性を向上させることができる止水部材を提供することを課題とする。また、この止水部材を用いた開口部装置を提供する。
請求項1に記載の発明は、第一の止水パッキン(16)と、第一の止水パッキンの端面が突き当てられる第二の止水パッキン(23)と、第二の止水パッキンのうち、第一の止水パッキンが突き当てられた面とは反対側に配置され、第二の止水パッキンを第一の止水パッキンに向けて押圧可能な支持体(24)と、を有し、第二の止水パッキンは、取付部(23a)と、該取付部から延在するひれ部(23b)と、を備える、止水部材である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の止水部材において、支持体(24)は、基部(24a)と、基部から延在しその先端が第二の止水パッキン(23)を押圧する支持部(24b)と、を有する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の止水部材において、取付部(23a)から延在するひれ部(23b)は湾曲しており、支持体(24)はひれ部の湾曲した凹状部側に配置される。
請求項4に記載の発明は、建物開口部の縁に沿って配置される上枠(11)、下枠(14)及び2つの縦枠(17、21)が枠組みされた枠体(10)と、枠体の枠内に配置される障子(30)と、を備え、枠体には枠内の入隅部の少なくとも1つに止水部材が配置されており、止水部材は、入隅部を形成する一方の上枠、下枠又は縦枠に配置される第一の止水パッキン(16)と、入隅部を形成する他方の上枠、下枠又は縦枠に配置され、第一の止水パッキンの端面が突き当てられる第二の止水パッキン(23)と、入隅部における第二の止水パッキンのうち、第一の止水パッキンが突き当てられた面とは反対側の枠体に配置され、第二の止水パッキンを第一の止水パッキンに向けて押圧可能である支持体(24)と、を有し、第二の止水パッキンは、枠体に固定される取付部(23a)と、該取付部から延在するひれ部(23b)と、を備える、開口部装置(1)である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の開口部装置(1)において、支持体(24)は、枠体(10)に固定される基部(24a)と、基部から延在しその先端が第二の止水パッキン(23)を押圧する支持部(24b)と、を有する。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の開口部装置(1)において、取付部から延在するひれ部(23b)は湾曲しており、支持体(24)はひれ部の湾曲した凹状部側に配置される。
本発明によれば、第一の止水パッキンと第二の止水パッキンとの密着を高めることができ、止水性を向上させることが可能である。これによれば、開口部の建付けの誤差があったとしても、両パッキン間の密着は維持され、止水性を確保することができる。
開口部装置1の斜視図である。 開口部装置1の正面視である。 図2のIII−III線に沿った断面図である 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図2にV−Vで示した線に沿った矢視断面図である。 図6(a)は1つの方向からの支持体24の斜視図、図6(b)は他の方向からの支持体24の斜視図である。 支持体24の配置について説明する図である。 支持部材の配置について説明する図である。 障子30の開閉にともなう支持部材の作用を説明する図である。
本発明の上記のような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
なお、ここに示す各図では説明のため一部の部材を省略したり、部材の形状を誇張して表すことがある。
また、以下の説明では、開口部装置が建物開口部に設置された姿勢で、開口部装置により仕切られた部屋から開口部装置を見たときに上下となる方向を見付け方向上下、左右となる方向を見付け方向左右、仕切られた隣接する部屋間の内外方向を見込み方向と記載することがある。さらに、見付け方向左右及び見付け方向上下に平行な面を見付け面、並びに見込み方向に平行な面を見込み面と記載することがある。
図1は、1つの形態に係る開口部装置1を説明する図であり、開口部装置1を浴室側から見た斜視図である。本形態では、開口部装置1は、浴室とこれに隣接する浴室外としての更衣室との間に形成される建物開口部に備えられる。
開口部装置1は、枠体10、及び該枠体10の枠内に配置される障子30を備えている。本形態では開閉軸部材として機能するピボットヒンジにより枠体10と障子30とが連結され、該ピボットヒンジを軸として障子30を揺動させることにより開閉できるように構成されている。
本形態ではこのように障子が揺動することにより開閉する形態を示したが、本発明は後述する止水部材を用いることができれば特に開閉の形態は限定されない。例えば折れ戸式に開閉する障子を備える開口部装置であってもよい。
以下各構成部材について詳しく説明する。図2は、開口部装置1を浴室側正面から見た図である。図3は図2にIII−IIIで示した線に沿った鉛直方向断面図、図4は図2にIV−IVで示した線に沿った水平方向断面図である。
図3及び図4では断面図のうち、上枠11及び下枠14、並びに、吊元側縦枠17及び戸先側縦枠21が表れる両端部に注目して示し、その間の一部は省略している。また、図3、図4に浴室側、更衣室(浴室外)側が表してある。
ここで、各図では見易さのため、一部の部材を省略したり、部材の形状を誇張、変形して示す場合がある。
枠体10は、上枠11、下枠14、吊元側縦枠17、及び戸先側縦枠21が枠組みされて形成されている。
上枠11は枠体10のうち上枠を形成する長尺の部材であり、図3に表れる断面を有している。上枠11は、その長手方向が建物開口部の上縁に沿って配置され、建物躯体に固定されている。上枠11の断面形状は特に限定されることなく通常の形態を用いることもできる。本形態では、上記したようにピボットヒンジで障子30を開閉可能とするため、上枠11のうち吊元側端部には軸受け11aが配置されている。
また、上枠11のうち更衣室側には見付け方向上下の下方に向けて片11bが延びその先端にパッキン11cが取り付けられており、これにより戸当たりが形成されている。
下枠14は枠体10のうち下枠を形成する長尺の部材であり、図3に表れる断面を有している。下枠14は、下枠本体15、第一止水パッキン16を有して構成される。
下枠本体15は、枠体10の下枠を構成する部材のうち、建物躯体に固定される長尺の部材である。下枠本体15は、その長手方向が建物開口部の下縁に沿って配置され、建物躯体に固定されている。
図3からわかるように、下枠本体15は、当該断面において見込み方向に延びる片15aを有している。そして該片15aの見込み方向の更衣室側で、上記上枠11のパッキン11cと同じ見込み方向位置に溝15bが設けられている。当該溝15bは下枠本体15の長手方向全長に亘って延びている。
また、本形態では、上記のようピボットヒンジで障子30を開閉可能とするため、下枠本体15のうち吊元側端部には下側ピボット軸15cが上方に向けて突出するように配置されている。
第一止水パッキン16は、止水部材を構成する部材の1つであり、図3に示した断面形状を有して下枠本体15の長手方向に沿って延在する長尺の部材である。第一止水パッキン16は、図3に表れる断面形状において、取付部16a、止水部16b、及びひれ部16cを有して構成されている。
取付部16aは上記した下枠本体15の溝15bに挿入されて第一止水パッキン16を保持する機能を有する。取付部16aは第一止水パッキン16を安定して保持する観点から硬質の樹脂やゴムにより形成されていることが好ましい。
止水部16bは取付部16aの上に配置され、第一止水パッキン16bが溝15bに挿入された姿勢で溝15bから上枠11側に向けて上方に突出するように配置され、止水をする機能を有する部位である。止水部16bは図3からわかるように、中空の断面形状を備えていることが好ましい。これにより、人が踏むなどして倒れても再び起立する性能を高めることができる。止水部16bは、人が踏むことや再び起立する必要がある観点から軟質の樹脂やゴムにより形成されることが好ましい。
また、止水部16bの浴室側の面(浴室側の見付け面)にはひれ部16cが設けられている。図3からわかるようにひれ部16cは障子30の閉鎖の姿勢で障子30に接触して水密を図る部材である。
このような第一止水パッキン16は、下枠本体15の溝15bに、取付部16aが差し込まれるようにして取り付けられる。
一方、第一止水パッキン16の長手方向は後で説明するように、その両端が吊元側縦枠17、及び戸先側縦枠21にまで延び、その端面が第二止水パッキン23に突き当てられるように配置される(図8参照)。
吊元側縦枠17は枠体10のうち吊元側となる縦枠を形成する長尺の部材であり、図4に表れる断面を有して長手方向に延在する。吊元側縦枠17は、長手方向が開口部の縦縁に沿って配置され、上枠11の吊元側端部と下枠本体15の吊元側端部とを渡すようにして固定されるとともに建物躯体にも固定されている。吊元側縦枠17の断面形状は特に限定されることはないが、本形態では障子30との間隙により縦ガラリ40が形成されている。
本形態では吊元側縦枠17のうち浴室側及び更衣室側のそれぞれから戸先側縦枠21側に向けて見付け方向左右に延びる片17a、片17bが設けられている。片17aの先端は更衣室側に向けて折り曲げられている。
戸先側縦枠21は枠体10のうち戸先側の縦枠を形成する長尺の部材であり、図4に表れる断面を有している。戸先側縦枠21は、戸先側縦枠本体22、第二止水パッキン23、及び支持体24を有して構成される。
戸先側縦枠本体22は、枠体10の戸先側縦枠21を構成する部材のうち、建物躯体に固定される長尺の部材である。戸先側縦枠本体22は、その長手方向が開口部の縦縁に沿って配置され、上枠11の戸先側端部と下枠本体15の戸先側端部とを渡すようにして固定されるとともに建物躯体にも固定されている。
図4からわかるように、戸先側縦枠本体22は、当該断面において見込方向に延びる片22aを有している。そして該片22aの見込方向の更衣室側で、上記下枠14の第一止水パッキン16と概ね同じ見込み方向位置に見付け方向左右で吊元側縦枠17側に向けて片22bが延在し、その先端に溝22cが形成されている。溝22cは浴室側に開口を有する溝であり、戸先側縦枠本体22の全長に亘って延びている。
第二止水パッキン23は、止水部材を構成する部材の1つであり、図4に示した断面形状を有して戸先側縦枠本体22の長手方向に沿って延在する長尺の部材である。第二止水パッキン23は、図4に表れる断面形状において、取付部23a、及びひれ部23bを有して構成されている。
取付部23aは上記した戸先側縦枠本体22の溝22cに挿入されて第二止水パッキン23を保持する機能を有する。取付部23aは第二止水パッキン23を安定して保持する観点から硬質の樹脂やゴムにより形成されていることが好ましい。
ひれ部23bは取付部23aから湾曲するように延びる部材であり、その先端が浴室側で戸先側縦枠本体22に向かうように湾曲している。当該湾曲は障子30側に向けて凸となっている。ひれ部23bは、図4からわかるように障子30の閉鎖の姿勢で障子に接触して水密を図る。
このような第二止水パッキン23は、戸先側縦枠本体22の溝22cに、取付部23aが差し込まれるように取り付けられる。従って、ひれ部23bが取付部23aよりも障子30側となるように配置される。
一方、第二止水パッキン23の長手方向は後で説明するように、その両端が上枠11及び下枠本体15にまで延び、その下枠本体15側端部では、ひれ部23bに第一止水パッキン16の端面が突き当てられている(図8参照)。
支持体24は、止水部材を構成する部材の1つであり、戸先側縦枠22のうち、下枠14側端部に配置される部材である。図5には、図2にV−Vで示した線に沿った矢視断面図で、支持体24が表れる部位を示した。また図6には支持体24の斜視図を表した。図6(a)はある方向からの斜視図、図6(b)は他の方向からの斜視図である。
図5、図6(a)、図6(b)からわかるように、支持体24は、基部24a及び支持部24bを有している。
基部24aは、図5からわかるように、支持体24を戸先側縦枠本体22に固定させて支持体24を保持する部位である。従って基部24aの形状は戸先側縦枠本体22の形状に合わせて適宜変更できる。
支持部24bは、基部24aから突出して延びる部位である。後述するように、当該支持部24bが第二止水パッキン23を更衣室側から押圧して第一止水パッキン16との密着性を向上させる。
支持体24は、第二止水パッキン16をある程度の力で押圧して保持するとともに、障子30からの押圧力に対して所定の変形が許容されるべきであることから、硬質の樹脂やゴムにより形成されていることが好ましい。
このような支持体24は、次のように配置される。図7には支持体24が配置された部位の入隅部の斜視図を示した。図7では、第一止水パッキン16及び第二止水パッキン23を除外して表している。すなわち、図5、図7からわかるように支持体24は戸先側縦枠本体22に、基部24aが固定されることにより取り付けられる。このとき、基部24aは戸先側縦枠本体22の片22aと溝22cとの間の片22bに配置され、支持部24bが第二止水パッキン23のひれ部23b及び第一止水パッキン16の端面に向けて延びるように設置される。支持部24bが延びる方向は、第一止水パッキン16の端面のうち、先端である障子30に近い側の端部となる方向であることが好ましい。
従って支持体24は、その大部分が第二止水パッキン23のひれ部23bの湾曲した凹側に隠蔽される。図8には、図7に対して、第一止水パッキン16及び第二止水パッキン23を装着した図を示した。図8からもわかるように支持体24は、その大部分が第二止水パッキン23のひれ部23bの湾曲した凹側に隠蔽されている。また、図8から、戸先側の下部入隅部において、第一止水パッキン16の端面が、第二止水パッキン23の湾曲したひれ部23bの凸側に突き当てられていることもわかる。
次に図1〜図4に戻り、障子30について説明する。障子30は、パネル31、上框32、下框33、吊元框34、戸先框35を有しており、それぞれ次のような構成を備えている。
パネル31は、矩形板状の面材であり、公知のものを用いることができる。これには例えばガラス板やポリスチレン樹脂等による樹脂板を挙げることができる。
上框32は、上横框を形成する長尺の部材であり、図3に表れる断面を有して延在する。上框32の断面形状は特に限定されることなく、通常のものを適用することができる。
また、上框32のうち下框33側端部には、該下框33側に延びる2つの片が設けられ、その間にグレージングチャンネル32aが配置されている。
下框33は、下横框を形成する長尺の部材であり、図3に表れる断面を有して長手方向に延在する。下框33の断面形状は特に限定されることなく、通常のものを適用することができる。
また、下框33のうち上框32側端部には、該上框32側に延びる2つの片が設けられ、その間にグレージングチャンネル33aが配置されている。
吊元框34は、吊元側の縦框を形成する長尺の部材であり、図4に表れる断面を有して長手方向に延在する。
また、吊元框34のうち戸先框35側端部には、浴室側及び更衣室側のそれぞれに片が設けられ、その間にグレージングチャンネル34aが配置されている。
さらに吊元框34の上端には、図3に表れているようにピボットヒンジで障子30を開閉可能とするため、上側ピボット軸30cが上方に向けて突出するように配置されている。
一方、吊元框34の下端には、下枠本体15に具備された下側ピボット軸15c(図3参照)を挿入して受ける軸受けが設けられている(不図示)。
また、吊元框34のうち見付け方向左右の外側(戸先框35とは反対側)には、見付け方向左右の外側に突出するように配置された水返し手段34bが設けられている。水返し手段34bは縦ガラリ40による間隙により浴室から更衣室へ水が通過することを防止するための手段である。そのため、水返し手段34bは、障子30を閉鎖した姿勢で、見付け方向左右の外側に向かうにつれて浴室側に向かうように湾曲した返し片34cを備えている。
戸先框35は、戸先側の縦框を形成する長尺の部材であり、図4に表れる断面を有して長手方向に延在する。戸先框35の断面形状は特に限定されることなく通常の形状を適用することができる。
本形態では、戸先框35のうち吊元框34側端部には、浴室側及び更衣室側のそれぞれに片が設けられ、その間にグレージングチャンネル35aが配置されている。
また、戸先框35の中央位置には、図1、図2、図4からわかるように、開閉操作手段36が設けられている。開閉操作手段36としては、操作部36c及びこれに連動するラッチボルト36aを備えるなど、通常のものを適宜採用することができる。従って戸先側縦枠22には対応した位置にラッチボルト受け36dが配置されている
以上のような各構成要素を備える障子30は、パネル31の外周端部がグレージングチャンネル32a、33a、34a、35aを介して上框32、下框33、吊元框34、戸先框35に挿入され、障子30とされる。上框32、下框33、吊元框34、及び戸先框35はパネル31の外周に沿って枠組みされ、互いに連結される。
以上のような枠体10と障子30とが次のように組み合わされて開口部装置1とされている。すなわち、上枠11、下枠14、吊元側縦枠17、及び戸先側縦枠21により形成された枠体10の枠内に、障子30を配置する。その際には下枠本体15に設けられた下側ピボット軸15c(図3参照)を障子30の吊元側框34の下端に具備された軸受け(不図示)に挿入する。一方、吊元側框34の上端に設けられた上側ピボット軸30cを上枠11に設けられた軸受け11aに挿入する(図3参照)。これにより障子30をピボットヒンジを中心に揺動させることで開閉することが可能となる。なお、このときに吊元側縦枠17と吊元側框34との間には所定の間隙が設けられ、縦ガラリ40が形成されている。
このように形成された開口部装置1では、障子の閉鎖の姿勢において、図3からわかるようにパッキン11cを介して障子30が上枠11と接触して、また第一止水パッキン16が障子30に接触して上下の止水性が確保される。
一方、戸先側では図4からわかるように、第二止水パッキン23を介して障子30が戸先側縦枠22を接触して戸先側の止水性が確保される。吊元側は上記のように縦ガラリ40が形成されているので、パッキンによる止水は行われていないが、水返し手段34bにより水が更衣室側へ侵入することを防止している。
戸先側の下端部に形成される入隅部では、図5、図8に示したように下枠14に具備された第一止水パッキン16の端面が戸先側縦枠22に設けられた第二止水パッキン23のひれ部23bの湾曲した凸側に突き当てられている。また、支持体24の支持部24bが第二止水パッキン23のひれ部23bの湾曲した凹側から押圧する。
これにより、支持体24の支持部24bの先端がひれ部23bを障子30及び第一止水パッキン16側に押圧し、ひれ部23bとの密着性を向上させ、止水性を高めることができる。なお、支持体24の支持部24bがひれ部23bと戸先側縦枠との距離より長く形成された場合、余剰の支持部24bがひれ部23bの中で折れ曲がり戸先側縦枠とひれ部との隙間を埋めることができ、さらに止水性が向上する。
図9には、障子30の開放の姿勢から障子30が閉鎖される過程における支持部材の挙動を説明するための図である。図9(a)は障子30が開放された姿勢における、第一止水パッキン16、第二止水パッキン23、及び支持体24の姿勢について説明する図、図9(b)は障子30が閉鎖された姿勢における、第一止水パッキン16、第二止水パッキン23、及び支持体24の姿勢について説明する図である。いずれも図5と同様の視点からの図である。
図9(a)からわかるように、障子30が開放の姿勢では、障子30からの押圧力がないため、第一止水パッキン16のひれ部16cは浴室側に大きく突出し、第二止水パッキン23のひれ部23bも浴室側に大きく突出した状態である。
障子30を閉鎖し、図9(b)に示した姿勢にすると、障子30の更衣室側の面(見付け面)からの押圧力により、第一止水パッキン16のひれ部16cは障子30に押されて変形し、第二止水パッキン23のひれ部23bも同様に障子30に押されて変形する。このとき、支持体24の支持部24bが第二止水パッキン23のひれ部23bの湾曲した内側から押圧し、支持体24の支持部24bの先端がひれ部23bを障子30及び第一止水パッキン16側に押圧し、ひれ部23bとの密着性を向上させ、止水性を高める。
ここで、仮に支持体24が配置されない場合、第二止水パッキン23のひれ部23bはその湾曲形状により障子30から押されたときに第一止水パッキン16から離隔する方向(図9の紙面左)に移動してしまう虞がある。このように移動してしまうと第一止水パッキン16と第二止水パッキン23とが離れてしまい、この部分で通路が形成されて止水性が低下してしまう。特に開口部装置の建付けが理想の状態からずれ、障子30が第二止水パッキン23を押す力が弱くなるとその傾向が顕著になる。
これに対して本発明では支持体24が第二止水パッキン23のひれ部23bを第一止水パッキン16に押し付けるように作用するので、理想の建付け状態である場合のみでなく、若干の建付けの誤差があっても止水性を確保することができる。
1 開口部装置
10 枠体
11 上枠
14 下枠
15 下枠本体
16 第一止水パッキン(止水部材)
17 吊元側縦枠
21 戸先側縦枠
22 戸先側縦枠本体
23 第二止水パッキン(止水部材)
24 支持体(止水部材)
30 障子

Claims (6)

  1. 第一の止水パッキンと、
    前記第一の止水パッキンの端面が突き当てられる第二の止水パッキンと、
    前記第二の止水パッキンのうち、前記第一の止水パッキンが突き当てられた面とは反対側に配置され、前記第二の止水パッキンを前記第一の止水パッキンに向けて押圧可能な支持体と、を有し、
    前記第二の止水パッキンは、取付部と、該取付部から延在するひれ部と、を備える
    止水部材。
  2. 前記支持体は、基部と、前記基部から延在しその先端が前記第二の止水パッキンを押圧する支持部と、を有する請求項1に記載の止水部材。
  3. 記取付部から延在する前記ひれ部は湾曲しており、前記支持体は前記ひれ部の湾曲した凹状部側に配置される、請求項1又は2に記載の止水部材。
  4. 建物開口部の縁に沿って配置される上枠、下枠及び2つの縦枠が枠組みされた枠体と、前記枠体の枠内に配置される障子と、を備え、
    前記枠体には枠内の入隅部の少なくとも1つに止水部材が配置されており、
    前記止水部材は、
    前記入隅部を形成する一方の前記上枠、前記下枠又は前記縦枠に配置される第一の止水パッキンと、
    前記入隅部を形成する他方の前記上枠、前記下枠又は前記縦枠に配置され、前記第一の止水パッキンの端面が突き当てられる第二の止水パッキンと、
    前記入隅部における前記第二の止水パッキンのうち、前記第一の止水パッキンが突き当てられた面とは反対側の前記枠体に配置され、前記第二の止水パッキンを前記第一の止水パッキンに向けて押圧可能である支持体と、を有し、
    前記第二の止水パッキンは、前記枠体に固定される取付部と、該取付部から延在するひれ部と、を備える
    開口部装置。
  5. 前記支持体は、前記枠体に固定される基部と、前記基部から延在しその先端が前記第二の止水パッキンを押圧する支持部と、を有する請求項4に記載の開口部装置。
  6. 記取付部から延在する前記ひれ部は湾曲しており、前記支持体は前記ひれ部の湾曲した凹状部側に配置される、請求項4又は5に記載の開口部装置。
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