JP6091111B2 - 風力発電用発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば風力発電機として好適に用いることのできるアウターローター型発電機に関する。詳しくは固定子及び回転子が例えば屋外の鉄柱、街路灯用支柱等の柱状又はパイプ状の柱状外部構築物に、容易に取付可能な構造を有するアウターローター型発電機に関する。
風力、太陽光或いは地熱等の自然エネルギーは、二酸化炭素、NOX等の廃棄物を発生させないクリーンエネルギーであるため、最近では従来に増して電力として活用することが見直されつつある。
このうち、例えば風力発電分野においては、種々のタイプの専用発電機が提案されている(例えば、特許文献1)。その基本的構成は、複数の鉄心とその巻線とからなる環状の固定子の外周に、N極とS極から成る永久磁石を同心円状に配置し、その回転子の外周にブレードを固定し、ブレードが風力により回転されることで、固定子から電力を取り出すものである。
この場合、回転軸の配置方向は、垂直又は水平方向のいかようにも設計でき、例えば地上から垂直に立設された鉄柱、街路灯等の柱状の外部構築物に直接、発電機を固定することが考えられるが、固定子と回転子とがエンドレスのものではこれら柱状体への取付作業が困難を極める。
そこで、従来技術においては、予め固定子を柱状体の外径に見合った複数個に分割しておき、現地で柱状体の周囲に環状に組み付けることが行われている。この場合、固定子は、静止しているから柱状の外部構築物への取付作業は比較的容易である。
しかし、回転子においては、発電中に自らが回転するうえ、回転子に固定されたブレードの重量が柱状の外部構築物にスラスト荷重として加わる。そうすると、回転子の軸受構造が複雑になり、柱状外部構築物への固定は固定子ほど容易ではない(例えば、特許文献2、3)。
したがって、回転子まで分割し、回転可能な軸受構造にする必要があるが、このように回転子まで分割した風力発電用の発電機はまだ見当たらず、柱状外部構築物への装着作業が困難であった。
実開昭62−168772号公報(第1図) 特開2003−65335号公報 特開2002−81438号公報(請求項1、図6)
そこで、本発明は、上記問題点を解消し、回転子の中心軸への組立て作業が容易であると共に、その軸受構造も改善したアウターローター型発電機を提供することを目的とする。また、その具体的用途として、風力発電用のアウターローター型発電機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本願請求項1に係る風力発電用発電機は、コイルを含む内部固定子である分割された複数の発電部分ユニット、及び永久磁石を含む外部回転子である分割された複数の発電部分ユニットを、それぞれリング状に接続して完形の内部固定子、及び完形の外部回転子として柱状外部構築物に設置する発電機であって、前記内部固定子は基端部の側壁から半径方向に延設されており、前記外部回転子は、縦断面が略コの字状に形成されており、前記内部固定子の外側に隙間を介して回転自在に設置されており、さらに、前記外部回転子の外側に風車用ブレードを設置したことを特徴とする風力発電用発電機であることを特徴とするものである。
本願請求項2に係る風力発電用発電機は、請求項1に記載した発明において、前記外部回転子が軸受ユニットで、前記内部固定子に対して浮上可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電用発電機であることを特徴とするものである。
本願請求項3に係る風力発電用発電機は、請求項1に記載した発明において、前記外部回転子が位置決め用マグネットで、前記内部固定子に対して浮上可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電用発電機であることを特徴とするものである。
本発明のアウターローター型発電機は、既存の例えば柱状の外部構築物に設置可能であるため、改めて支柱を立てるための用地買収・設置費用が不要となる。その他に以下の効果を奏することが出来る。
第1発明は、発電機の内部固定子のみならず、外部回転子をも3〜24等分割して柱状体に組み付けるようにしたので、柱状体が例えば、屋外灯用支柱、道路標識用支柱、屋外スピーカ用支柱等の柱状外部構築物である場合には、現地への搬入、現地での組立て或いは部品交換等のメンテナンスが格段に容易であり、組立て工数を大幅に低減することができる。
第2発明は、第1発明の構成に加えて、さらに外部回転子を位置決め用マグネットにより内部固定子に対して、いわゆるリニアモータ方式を採用した浮上式構造にしたので、前述した第1発明の効果に加えて、組立て誤差等を吸収できる。また、風車の回転軸を従来のベアリングのように、直接、回転可能に支持する必要がないので、風車のカットアウト回転数も高く設定することができる。
また、内部固定子と外部回転子のベアリングによる抵抗が無いため、風力発電のカットインを風速が低い状態から開始することができ、カットアウトまでの回転数も幅広く設定することができる。
第3発明は、第1及び第2発明の効果を有するうえ、その中心軸が上下方向に長い柱状体であり、この柱状体に所定の間隔を置いて前記アウターローター型発電機を複数台搭載するので、その発電量も複数倍になり、一対の外部回転子を軸方向に互いに連結した場合には、外部回転子の回転が安定する。
第4発明は、第3発明の外部回転子に風力発電用ブレードを固定したものであるから、第1〜第3発明の効果を備えた風力発電機を得ることができる。
第5発明は、第1発明のアウターローター型発電機を、屋外灯用支柱、道路標識用支柱、屋外スピーカ用支柱等の柱状外部構築物に固定し、発電した電力をそれらの電源として活用できるから、前述した柱状外部構築物への発電機の現地取付が容易であることは勿論のこと、基本的には従来の送電設備が不要の状態で、それぞれの柱状外部構築物の機能を維持することができる。
また、柱状外部構築物の屋外灯、鉄道軌道脇等の電柱、橋梁、道路標識、屋外スピーカ等に設置し、広域ネットワーク化することにより、風力発電における最大の弱点である発電量の不安定さをミニマイズ出来るうえ、発電された電力を例えば、各種交通機関、行政機関へ各種交通機関、行政機関へ信号として中央制御室に送信し、走行車両の運転者及び近隣住民等に交通、防災無線、天気情報などとして通報、制御、警告等をすることができる。
また、柱状外部構築物は、屋外で高度が高い構築物であるから避雷針としての作用効果も有する。
最後に、被災地における非常用電源としての活用が期待できる。
第1発明に係るアウターローター型発電機の一部の回転子と固定子部分の斜視図である。 図2(a)は、図1の一部の回転子と固定子部分の平面図、図2(b)は、その正面図である。 図3(a)は、図2(a)の回転子と固定子部分とをA−A線で切断した状態の縦断面図、図3(b)は、隣接する発電部分ユニットとの連結部の部分断面図である。 図4(a)は、第1発明に係るアウターローター型発電機の回転子の軸受構造を浮上式とした一例の部分縦断面図、図4(b)は、図4(a)の軸受構造のB−B線で切断した拡大横断面図である。 図5(a)は第3及び第4発明に係るアウターローター型発電機の縦断面図、図5(b)は図5(a)中の上部発電機をC−C線で切断した状態の拡大横断面図である。 図6(a)は、図4及び図5の発電機とは異なるタイプの第5発明に係るアウターローター型発電機の半断面図、図6(b)は、回転子の連結構造を示す半断面図である。 図5の発電機を交通標識の支柱に取り付けた例の正面図である。 図5の発電機を街路灯の支柱に取り付けた例の正面図である。 図5の発電機を防災用放送設備用支柱に取り付けた例の正面図である。
以下、本発明を実施するための形態をその一実施例の図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
まず、本発明に係るアウターローター型発電機のうちの第1発明について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、第1発明に係るアウターローター型発電機を構成する内部固定子(stator)1及び外部回転子(rotor)2の一部の斜視図、図2(a)は、その部分平面図、図2(b)は、その正面図、図3(a)は、図2(a)の固定子1と回転子2部分とをA−A線で切断した状態の縦断面図、図3(b)は、隣接する固定子1との連結部3の部分断面図である。
図1の本発明に係るアウターローター型発電機の構成部材は、同心円状に組み立てられた固定子1と、回転子2とからなり、中心角θが120°で3等分割したものである。本発明では、このように固定子1と回転子2とが軸心Oを中心に等分割されたものを、便宜上、「発電部分ユニット10」と称することにする。すなわち、本実施例のアウターローター型発電機は、3ユニットの上記発電部分ユニット10、10、10の端部同士がリング状(エンドレス状)に接続されて、完形の固定子と回転子とになるのである。
なお、本実施例の発電機では、図の如く固定子1と回転子2とを中心角θが120゜で三等分割しているが、本発明の発電機を取り付けるべき柱状外部構築物の柱状体等の外径の大小や、その他の設計条件に応じて、固定子1については2〜18等分割に、回転子2については3〜24等分割するのが好ましい。
発電部分ユニット10は、図示しない軸、中空軸の他、例えば屋外灯、道路標識、屋外スピーカ等の柱状又はパイプ状の柱状外部構築物(以下、これらの柱状体の符号をPとする。)の外周面にも固定することができる。これら柱状外部構築物Pの具体的な外径は、特に限定されないが、通常は200mm前後である。
図1に示すように、固定子1は、肉厚の基端部1aの側壁から半径方向に鉄心部1bが延設されており、その鉄心部1bには、図2(a)に示すように6個の固定子1ヨーク(stator yoke)1dが形成されており、それぞれのヨーク1d部分にコイル巻線1cが巻回されたものである。
一方、回転子2は、図1に示すように、上面2aと側面2bと下面2cとからなる3面で横断面が略「コ」字状をした板状体に形成されている。また、図1及び図3(a)に示すように、その上面2aと下面2cの裏面には、それぞれN極の永久磁石2dと、S極の永久磁石2eとが互いに対面するように固定されている。
また、図2(a)に示すように、回転子2の永久磁石2d、2eは、一つの発電部分ユニット10について8個が鉄心部1bに等配されており、6個のコイル巻線1c、1c・・・が等配された固定子1とは、図のようなずれた位置関係で配列されている。
したがって、3つの発電部分ユニット10、10、10の端部同士を連結して同心状に組み立てた完形の固定子1においては、軸Pの外周に18個(6×3=18)のコイル巻線1c、1c・・・が存在し、コイル巻線1c同士は配線1eで連結されている。
一方、回転子2は、固定子1のコイル巻線1c、1c・・・を挟んで上面2dに24個のN極の永久磁石2dと、下面2cに24個のS極の永久磁石2eとが等配で配列され、かつ固定されている。これら固定子1と回転子2の細部寸法は、最大の発電能力が発揮されるように設計されねばならないが、これらは従来から行われている有限要素法(FEM)等により適宜決定することができる。
固定子1と回転子2とは、一つの柱状体又は中空体Pに回転子2が固定子1に対して相対回転できるように環状に連結して組み立てる。その一例を図示したのが図3であり、このうち図3(a)は、垂直に立設された中空軸Pの外周面に、図2の発電部分ユニット10を3ユニット環状に連結して組み立てた状態の縦断面図である。
この場合、隣接する発電部分ユニット10同士の連結部3は、前述した図1及び図2の回転子2と固定子1においては単なる平坦面として表しているが、具体的には図3(b)の部分断面図及び図4(b)の拡大横断面図に示すように、連結部3は、固定子1同士及び回転子2同士の端部が互いに係止し合うフック状に形成されており、適当な締結具で環状に連結されている。
図3(a)において、図中の符号4は、固定子1の位置決め用フランジリングであり、図示しないボルト及びナット等の適当な締結手段で中空軸Pに固定され、固定子1の基端部1aはこの位置決め用フランジリング4の上面4aに固定されている。したがって、固定子1は、中空軸Pの上下方向の所望位置に水平に固定することができる。
一方、符号5は、回転子2をその永久磁石が固定子1のコイル巻線に対して一定間隔を維持したまま回転可能に中空軸に支持するための軸受ユニットであり、図1に示した中心角θが120゜の部分回転子2ごとに3分割されたものが軸の外周面に3個連結されて固定されている。
したがって、回転子2は、中空軸Pに支持された状態で固定子1に対してエアーギャップGを維持したまま、浮上した状態で水平面内で回転することができる。このような軸受ユニット5としては、軸径Pが小径のものに対しては公知の例えば分割タイプのスラスト軸受を用いることができ、軸径が大径のものに対しては磁気浮上式の無接触軸受や、動圧型の空気軸受を用いる。後者の磁気浮上式無接触軸受や空気軸受の場合は、中空軸Pへの組み付け精度の自由度が高く、また、高速回転にも十分適応できる。
かくして、第1発明のアウターローター型発電機の回転子2は、固定子1及び中空軸Pに対して所定のエアーギャップGを保持したままで回転することができ、その永久磁石2d、2eの磁束が固定子1のコイル巻線1c、1cを切るときに発電され、3個の各発電部分ユニット10、10、10で発電された電流は、図示しない中空軸Pの内部を通した電線で集電され、次に図示しない公知の制御盤中の整流器で整流され、種々の用途に電源として給電される。
このように第1発明のアウターローター型発電機は、固定子1及び回転子2が三等分割されているので、回転子2の中空軸Pが例えば、屋外の支柱、街路灯、高速道路標識である場合には、現地への搬入、現地での組立て、或いは故障時の部品交換等が格段に容易であり、いずれの場合でも組立て工数を大幅に低減することができる。
また、中空軸Pは、屋外で高度が高い構築物であるから避雷針としての作用効果も兼ねることができる。
[実施形態2]
次に、第2発明の一例を、図4を参照して説明する。
図4(a)は、前述した第1発明に係るアウターローター型発電機の回転子2の軸受構造を、浮上式とした一例の部分縦断面図、図4(b)は、図4(a)の軸受構造のB−B断面図である。なお、特に説明しない部分の構成については、第1発明の場合と同じである。
図4(a)において、第2発明の軸受構造は、垂直に立設された中空軸Pに対して、その上部に上部側発電機6が搭載され、所定距離離れた下部に、下部側発電機7が搭載されている。
上部側発電機6には、中空軸Pに対して前述したコイル巻線1cを有する固定子1Aが固定され、その外周には所定のエアーギャップGを介して回転子2Aが位置している。
回転子2Aは、縦断面が略「コ」字状のリング2Aaと、このリングの側面の裏側に固定された複数個の永久磁石2Abとから成り、コ字状リング2Aaの側面の外周面には、発電機全体を包囲することで風雨の発電機内への侵入を防ぐためのナセル8が固定されている。ナセル8は、薄鋼板を図のように折り曲げ成形したもので、その上面8aの裏面には、電磁石8bが固定され、中空軸P上端部に固定した電磁石8bとの反発力により、回転子2全体を所定のエアーギャップGを介した状態で浮上させるようになっている。
また、ナセル8の下方の円錐面8cの裏側にも電磁石8dが設けられ、中空軸Pの斜面Paに固定された電磁石8eとで所定のエアーギャップGを介した状態で互いの反発力により、固定子1Aに対する回転子2Aの上下方向の位置決めができるようになっている。
一方、下部側発電機7も中空軸Pに対して前述したコイル巻線を有する固定子1Aが固定され、その外周には所定のエアーギャップGを介して回転子2Aが設けられている。
回転子2の断面が略「コ」字状のリング2Aaの外周面には、前述したナセル8の下部が折り曲げ固定され、その上部の円錐面8cの裏面には、電磁石8dが固定され、中空軸Pの斜面Paに固定された電磁石8eとの反発力により、回転子2Aの全体を所定のエアーギャップGを介した状態で浮上させるようになっている。
したがって、中空軸Pに所定の間隔Hを隔てて装着された上下一対の発電機6、7は、上部側発電機6の上部に設けられた一対の電磁石8b、8bの反発力により、回転子2が所定のエアーギャップGを介して固定子1に対して浮上することができ、上部側発電機6及び下部発電機7のナセル8の円錐面8cに設けられた二対の電磁石8e、8dにより、一定の位置を維持することができるようになっている。
上記第2発明における固定子1Aと回転子2Aも、図4(a)の縦断面図で前述したように、中心角θが120°の発電部分ユニット10Aを、3ユニット環状に連結して組み立てたものである。
また、上述した互いに対面する三対の電磁石8b、8d、8eは、公知のリニアモータに用いられる浮上用電磁石と推進用電磁石のうち、前者の浮上用電磁石の原理及びその構造を用いたものであるので、ここでの具体的な説明は省略する。
この第2発明においても、固定子1Aと回転子2Aとが中心角θが120°の発電部分ユニット10Aを3ユニット連結して環状に組み立てることができるので、設置場所での組立て或いは部品交換等のメンテナンスが格段に容易であり、組立て工数を大幅に低減することができる。
また、外部回転子2Aを位置決め用マグネット8e、8dにより固定子1Aに対して、いわゆるリニアモータ方式を採用した浮上式構造にしたので、前述した第1発明の効果に加えて、組立て誤差等を吸収できる。
さらに、風車を従来のベアリングのように、直接接触させて支持する必要がないので、風車のカットアウト回転数も高く設定することができる。
[実施形態3、4]
次に、第3及び第4発明の一例を、図5を参照して説明する。
図5は、図4で説明した回転子2Aの軸受構造の別例を第3発明とし、回転子2Aに風車ブレードEを取り付けた実施態様の発電機を第4発明としたものであり、そのうち図5(a)は縦断面図、図5(b)は、図5(a)の上部発電機6AをC−C線で切断した拡大横断面図である。
図5(a)において、上部発電機6Aと下部発電機7Aとは、間隔Hを隔てて地上から立設された中空軸Pに固定されている。それぞれの発電機6A、7Aの固定子1Aは、中心部の柱状体Pに固定され、固定子1A内側の固定子装着軸9の円錐面9aには、回転子2Aの浮上及び位置決めのための電磁石8e、8dが固定されている。
一方、回転子2Aは、ナセル8兼用の回転子装着筒11の内面に固定子1Aと対面するように固定されており、回転子2Aの内側であって、回転子装着筒11の円錐面11aの裏面には、固定子側電磁石8eと対面するように、回転子2Aの浮上及び位置決め用の電磁石8dが固定されている。下部発電機7Aについても同様である。
また、ナセル8の外周面には、その放射方向に腕12が延設され、腕12の先端部には、ジャイロミル型の風車用ブレードEが固定されている。風車ブレードEの形式としては、特に限定するものではなく、上記ジャイロミル型の他、例えばプロペラ型、ダリウス型、サポニウス型等の形式のものを回転子2に固定することができる。
したがって、上記第3発明においても、固定子1Aと回転子2Aとが中心角θが120°の発電部分ユニット10Bを3ユニット連結して環状に組み立てるので、設置場所での組立て或いは部品交換等のメンテナンスが格段に容易であり、組立て工数を大幅に低減することができる。
また、上下一対の回転子2Aを、互いに間隔Hを隔てた上下一対の電磁石で所定のエアーギャップGを介してあたかも両端支持の梁の如く回転可能に支持するので、回転子装着筒11の回転が安定する作用効果がある。
さらに、固定子1Aに対し、回転子2Aの回転はエアーギャップGを介しての浮上式回転であるので、スラスト軸受で支持するタイプの従来技術の回転子2の軸受構造に比べて、回転子2Aの組立て精度を吸収することができ、発電機の寿命も格段に延びる効果を有する。
そして、回転子2Aに風車ブレードEを固定した第4発明に拠れば、ブレードEの上下方向でブレードEに対する風の回転トルクが偏在しても、ブレードEの両端部を腕で支持する構造であるので、ブレードEは安定して回転することができる。
次に、前述の図5で説明した第4発明のアウターローター型発電機20は、次の実施態様とすることもでき、この実施態様を図6を参照して説明する。
図6は、中空軸Pに対して、アウターローター型発電機30の左側部分のみを示した半断面の基本構造図である。
このアウターローター型発電機30は、中心角が120°の固定子1Bと回転子2Bとからなる発電部分ユニット10Cが、中空軸Pの外周に3個、図6(c)の連結手段により円板状に連結されて固定されているものである。
すなわち、固定子1Bは、その基端部1Baが図示しない適当な締結手段で中空軸Pの外周面に固定され、ヨーク1Bdの端部1Bbは、半径方向に円板状に延びている。コイル巻線1Bcもヨーク1Bdに巻回された状態で半径方向に延びている。
一方、回転子2Bは、中空軸P方向に沿う縦断面が略コ字状断面に形成されている。そして、固定子1Bの中心線の延長上でクランク状の分割面2Baが形成され、適当な締結手段で一体に形成されている。その上下の内周面には、コイル巻線1Bcに対向するように、半径方向に延びる永久磁石2Bbが固定されている。
また、固定子1Bと回転子2Bの基端部1Ba、2Bc間には、図4及び図5で前述したリニアモータ式の固定子側電磁石8eと、回転子側電磁石8dとが固定され、規定回転時には両磁石の反発作用により、所定のギャップGを維持したまま回転子2Bが浮上して回転できるようになっている。
次に、図6(b)は、隣接する発電部分ユニット10C同士の連結構造及び回転子2Bに風力発電用ブレードFを固定する連結構造の半断面図であり、図6(c)は、図6(b)中のQ部の詳細図で、回転子2Bの基端部2BcをD−D線で切断した拡大断面図である。図6(c)に図示したように、この実施形態では、各回転子の隣接部の端面にフランジ部13が互いに対向するように中空軸Pの軸方向に形成されている。
また、この対向するフランジ部13の外周面には、隣接する発電部分ユニット10C同士の連結手段であるロックリング14が回転子2Bに被さるようにビス15で固定されている。
この連結構造により、各回転子2Bの隣接部の端面は、密着が維持され、ビス15による固定で回転子2Bの回転中のずれが防止できるのである。
一方、図6(b)に示すように、回転子2Bの端部には、断面が略コ字状のブレード固定用基端部16が複数のビス15で固定されており、回転子2Bの端部の広い表面、裏面及び側面を利用することで、風力発電用ブレードFの装着を容易にしている。
また、この実施態様においても中空軸Pは、屋外で高度が高い構築物であるから避雷針としての作用効果も兼ねることができる。
[実施形態5]
前述した第1〜第4発明に係るアウターローター型発電機は、種々の用途に展開することができる。これを第5発明として種々の風力発電用途に具体的に示したのが図7〜図9である。
すなわち、図7は、図5の風力発電用発電機20を高速道路及びその出入口に接続される基幹道路の交通標識21に使用した例であり、鉄柱製の支持パイプPの上端部から横方向に張り出した腕22に固定された経路案内標識板21に対し、支柱Pの上部及び腕22のそれぞれに風力発電用発電機20を固定したものである。
この適用例の風力発電用発電機20に拠れば、発電した電力を経路案内標識板21の行き先の地名とし配列されているLED照明ランプを発光させることができる。また、支持パイプPに図示しない風速計を固定し、測定した風速を近くの風速表示板23のLED照明ランプに現在風速として、例えば「風速7m/秒」などと発光させることにより、付近を走行する車の運転者に知らせることができる。更に、支柱Pの下部にコンセント24を設け、非常用電源としても利用できる。
ところで、最近では例えば家電をネットワークとして関連付けた制御技術が発達してきているが、上記例においても各地に複数設置した風力発電機をネットワーク化し、検知した風速を自家発電した電力で図示しない中央制御室に通報させることで、各地の風速分布を知ることができ、自然災害対応や天気予報等に役立てることができる。
図8は、例えば高速道路等を走行するトラック、バス等の車両Tの路側に設置された照明灯51の支柱Pの頂部付近に、図5の風力発電用発電機20を第1発電機20Aとして固定する一方、車両の左側の路側にも高さの低い支柱Pを立設し、その頂部に走行車両Tの通過時のみ、その風圧で回転する第2発電機20Bを設けたものである。
上記第1発電機20Aに拠れば、設置場所が郊外の高速道路等であるから比較的、風力を捕捉でき、微量ながら発電された電力を停電時の補助電源として利用することができる。
一方、第2発電機20Bは、走行車両Tが通過時のみその風圧で回転し、自家発電されるので、その発電を車両の通過信号として利用することができ、基幹道路における交通量の把握や交通渋滞の事前予測に利用できる。したがって、この第5発明においても第2発電機を設置地域ごとにネットワーク化し、図示しない中央制御室に通報させることで、運転者に渋滞情報を通報したり走行車両を前もって迂回させる等の処置により交通渋滞を解消できる。
図9の風力発電用発電機20は、屋外に設置されている防災無線放送設備61の電源として使用した例である。すなわち、この防災無線放送設備61は、地上から立設された鉄柱製の支持パイプPに防災無線情報の受信用アンテナ62が固定され、このアンテナが受信した防災情報を上端部に設けたスピーカ61から近隣住民に放送するようになっており、その際の電源をアンテナ62とスピーカ61との間に固定した図5の風力発電用発電機20により自家発電した電力でまかなうものである。
しかし、風のない日に備えて太陽光発電用パネル63も補助電源として併設されており、日中は発電した電力がバッテリー64に充電され、補助電源として蓄えられる。また、これらの発電した電力は、支持柱Pの下方に設けられた非常用コンセント66により何人もが使用できるようになっている。これら2系統の電源は、停電が生じても発電可能である。
以上の図7〜図9で説明した第5発明は、いずれのものも屋外に設置された外径の異なる鉄柱P等の支持柱に図5のアウターローター型の風力発電用発電機20を固定するものであるが、前述したように本発明の発電機は固定子1A及び回転子2Aが分割されているので、現地での組立てが容易であるという共通した作用効果を有する。これら柱状外部構築物Pに適用される発電機の発電能力は、特に限定するものではないが、通常は0.5〜1.5Kw程度である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前述した第1〜第5発明の実施形態のものに限定されず、特許請求の範囲および実施形態に記載された範囲内で種々の変形、応用又は組み合わせが可能であり、これらの変形、組み合わせ及び応用例も本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
例えば、以上の説明においては本発明の用途は、一例として固定子1の中空軸が垂直である風力発電用用途について説明したが、軸受構造を適宜工夫することによって、固定子1の中空軸が水平である用途に適用することもできる。
以上の説明においては本発明のアウターローター型発電機の用途は、一例として風力発電用発電機を挙げたが、その基本的構造の特徴は、固定子と回転子の分割構造とその軸受構造にあって汎用性があるため、風力発電用以外のあらゆる分野のアウターローター型発電機にも適用できる。
1:固定子
2:回転子
3:連結部
4:位置決め用フランジリング
5:軸受ユニット
6: 上部側発電機
7:下部側発電機
8: ナセル
9:固定子装着軸
10:発電部分ユニット
11:回転子装着筒
12:腕
13:フランジ部
14:ロックリング
20:風力発電用発電機(本発明)
E:風車ブレード
P:柱状外部構築物(柱状体)

Claims (3)

  1. コイルを含む内部固定子である分割された複数の発電部分ユニット、及び永久磁石を含む外部回転子である分割された複数の発電部分ユニットを、それぞれリング状に接続して完形の内部固定子、及び完形の外部回転子として柱状外部構築物に設置する発電機であって、
    前記内部固定子は基端部の側壁から半径方向に延設されており、
    前記外部回転子は、縦断面が略コの字状に形成されており、前記内部固定子の外側に隙間を介して回転自在に設置されており、
    さらに、前記外部回転子の外側に風車用ブレードを設置したことを特徴とする風力発電用発電機。
  2. 前記外部回転子が軸受ユニットで、前記内部固定子に対して浮上可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電用発電機。
  3. 前記外部回転子が位置決め用マグネットで、前記内部固定子に対して浮上可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電用発電機。
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